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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-13
(45)【発行日】2022-07-22
(54)【発明の名称】熱伝導防止板が備えられた紙コップ
(51)【国際特許分類】
   A47G 19/22 20060101AFI20220714BHJP
   A47G 19/00 20060101ALI20220714BHJP
   A47G 23/02 20060101ALI20220714BHJP
   B65D 25/36 20060101ALI20220714BHJP
   B65D 3/28 20060101ALI20220714BHJP
   B65D 81/38 20060101ALI20220714BHJP
【FI】
A47G19/22 C
A47G19/00 C
A47G19/00 E
A47G23/02 A
B65D25/36
B65D3/28 Z
B65D81/38 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019543288
(86)(22)【出願日】2018-02-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-03-26
(86)【国際出願番号】 KR2018001941
(87)【国際公開番号】W WO2018155863
(87)【国際公開日】2018-08-30
【審査請求日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】10-2017-0022893
(32)【優先日】2017-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0044098
(32)【優先日】2017-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519286810
【氏名又は名称】カン,キョン ウク
【氏名又は名称原語表記】KANG, Kyung Wook
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】カン,キョン ウク
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-040961(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0045206(KR,A)
【文献】韓国公開特許第2003-0024332(KR,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2008-0004515(KR,U)
【文献】国際公開第97/048315(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0106089(KR,A)
【文献】特開2001-240152(JP,A)
【文献】韓国公開特許第2000-0009282(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G19/00-19/34
A47G23/02
B65D25/36
B65D25/20
B65D 3/28
B65D81/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状からなり、その上端が開放され、下端は密閉されることによって内部に飲料水を入れるように構成されたコップ胴体(4)と;
前記コップ胴体(4)の外周縁の所定部分にそれぞれ対称的に付着し、コップ胴体(4)から一定距離だけ離隔するように操作されることによってコップ胴体(4)の熱伝逹を防止するようになり、指で把持できる程度の面積で備えられることによって低廉な製造費用で製造することができ熱伝導防止板(6) と;を備え、
前記熱伝導防止板(6)は、
手の平又は指が接触する上下方向に長く形成された四角形の板からなる板胴体(7)と;
前記板胴体(7)の上部に延長されるように構成され、コップ胴体(4)の上端枠であるカーリング部に嵌められたり付着して固定された熱伝導防止板(6)が必要以上に上方向に折れることを防止する第1嵌め部(12)がその上端に備えられた上部支持台(8)と;
前記板胴体(7)のうち前記上部支持台(8)の左右側部に形成され、板胴体(7)がコップ胴体(4)から一定距離だけ離隔するように支持する上部ラック(A)と;
からなり、
前記上部ラック(A)と前記上部支持台(8)との間には第1切開部(10)が形成される、 ことを特徴とする熱伝導防止板が備えられた紙コップ。
【請求項2】
前記熱伝導防止板(6)は
記板胴体(7)の下部にコップ胴体(4)に付着する第3付着部(26b)が備えられ、その上端は離隔支持部(21)と板胴体(7)との間に形成された拘束部に嵌められ、熱伝導防止板(6)が必要以上に下方向に折れることを防止する第2嵌め部(26a)が備えられ、板胴体(7)の下部を弾性的に支持する下部支持台(22)と
記板胴体(7)の中央の所定部分に多数個が縦方向に隣り合うように形成され、前記板胴体(7)がコップ胴体(4)から一定距離だけ離隔するように支持する中央ラック(B)と;からなることを特徴とする、請求項1に記載の熱伝導防止板が備えられた紙コップ。
【請求項3】
記上部ラック(A)は、複数に折り曲げられる折り曲げラインに折り曲げ用パンチング部(14)が形成され、前記上部ラック(A)の上端には第1付着部(16)が形成されたことを特徴とする、請求項2に記載の熱伝導防止板が備えられた紙コップ。
【請求項4】
前記中央ラック(B)は板胴体(7)から延長され、コップ胴体(4)から中央ラック(B)を一定距離だけ離隔させる離隔支持部(21)を除いた縁部を切開し、折り曲げを容易にした第2切開部(18)が形成され、
中央ラック(B)の上端には第2付着部(20)が形成されたことを特徴とする、請求項2に記載の熱伝導防止板が備えられた紙コップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導防止板が備えられた紙コップに関し、より詳細には、紙コップに熱伝導防止板が付着し、熱伝導防止板と紙コップとが一体に備えられることによって、ユーザーが飲料水を摂取するときに頻繁に別途の熱伝導防止板を紙コップに嵌める必要がなく、一体型熱伝導防止板と紙コップ胴体との間に一定の空間が形成されることによって効果的な熱伝導遮断機能を行うことができ、指で把持できる程度の面積で熱伝導防止板が備えられることによって低廉な製造費用で製造することができ、上方に行くほど広い幅となることによって指から滑ることを最小化した熱伝導防止板が備えられた紙コップに関する。
【背景技術】
【0002】
周知の通り、コーヒーやジュースなどの飲料水を収容するために、飲料水自動販売機やコーヒー専門店などでは紙コップが多く使用されている。
【0003】
従来使用されてきた紙コップは、通常、飲料水を収容するための円筒状のコップ本体と、ユーザーの唇を保護し、前記コップ本体の形状維持性を向上させるために前記コップ本体の上端に形成されたカーリング部とを含んで構成されている。
【0004】
しかし、このような従来の紙コップは、通常、薄い紙材質で作られるので、熱いコーヒーや冷たいジュースが収容された場合は、その熱気や冷気がユーザーの手に伝達され、ユーザーが手で紙コップを把持しにくいという問題を有する。
【0005】
したがって、従来の紙コップに熱いコーヒーを入れて販売するコーヒー専門店では、段ボールで製造され、環状の帯をなすホルダー(図示せず)を前記紙コップに嵌めて顧客に販売している実情にある。
【0006】
しかし、このようなホルダーは、一般に紙コップの下側から嵌める方式を取っているが、ユーザーがしばらく紙コップをテーブルや自動車のコップホルダーなどの上に置く場合は、前記ホルダーが紙コップから分離されてテーブル上に落ちる現象が頻繁に発生する。よって、ユーザーが再び紙コップを把持しようとする場合は、テーブルや自動車のコップホルダー上に落ちている前記ホルダーを両手で掴み上げて紙コップに嵌めた後で把持しなければならないという不便さがあった。
【0007】
併せて、従来のホルダーは、段ボールで製作されるので、その費用が多くかかることもあるが、紙コップを把持するときに手の平全体で把持しないので、熱伝導を心配しなくてもよい部分までも断熱させるようになり、結果的に製造費用を上昇させるという問題を有する。
【0008】
また、コーヒーショップや飲料水販売店では、紙コップとは別途に前記ホルダーを受け取って保管するようになっており、顧客への飲料水を準備するときに別途に顧客が前記ホルダーを取っていなければならないので顧客も不便であるが、ホルダーを流通又は管理しなければならない販売店でも非常に不便且つ煩雑であった。
【0009】
また、既存のホルダーは、単純に紙コップの外周縁に密着する構造でのみ構成されているので、手から滑って紙コップと共に床に落ちる場合がしばしば発生するという問題を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記のような従来技術の事情を勘案してなされたものであって、紙コップに熱伝導防止板が付着し、熱伝導防止板と紙コップとが一体に備えられることによって、ユーザーが飲料水を摂取するときに頻繁に別途の熱伝導防止板を紙コップに嵌める必要がなく、一体型熱伝導防止板と紙コップ胴体との間に一定の空間が形成されることによって効果的な熱伝導遮断機能を行うことができ、指で把持できる程度の面積で熱伝導防止板が備えられることによって低廉な製造費用で製造することができ、上方に行くほど広い幅となることによって指から滑ることを最小化した熱伝導防止板が備えられた紙コップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するために、本発明の好ましい実施例によると、円筒状からなり、その上端が開放され、下端は密閉されることによって内部に飲料水を入れるように構成されたコップ胴体4と、前記コップ胴体4の外周縁の所定部分にそれぞれ対称的に付着し、未使用時にはコップ胴体4に密着し、使用時にはコップ胴体4から一定距離だけ離隔するように操作されることによってコップ胴体4の熱伝逹を防止するようになり、指で把持できる程度の面積で熱伝導防止板が備えられることによって低廉な製造費用で製造することができ、上方に行くほど広い幅となることによって指から滑ることを最小化した熱伝導防止板6とを含むことを特徴とする熱伝導防止板が備えられた紙コップが提供される。
【0012】
好ましくは、前記熱伝導防止板6は、手の平又は指が接触する上下方向に長く形成された四角形の板からなる板胴体7と、前記板胴体7の上部に延長されるように構成され、コップ胴体4の上端枠であるカーリング部に嵌められたり付着して固定される第1嵌め部12がその上端に備えられた上部支持台8と、前記板胴体7の下部にその下端が付着する第3付着部26bが備えられ、その上端は離隔支持部21と板胴体7との間にL字状に形成された拘束部に嵌められる第2嵌め部26aが備えられ、板胴体7の下部を弾性的に支持する下部支持台22と、前記板胴体7のうち前記上部支持台8の左右側部に形成され、板胴体7がコップ胴体4から一定距離だけ離隔するように支持する上部ラックAと、前記板胴体7の中央の所定部分に多数個が縦方向に隣り合うように形成され、前記板胴体7がコップ胴体4から一定距離だけ離隔するように支持する中央ラックBとからなることを特徴とする熱伝導防止板が備えられた紙コップが提供される。
【0013】
好ましくは、前記上部ラックAと前記上部支持台8との間には第1切開部10が形成され、前記上部ラックAは、複数に折り曲げられる折り曲げラインに折り曲げ用パンチング部14が形成され、前記上部ラックAの上端には第1付着部16が形成されたことを特徴とする熱伝導防止板が備えられた紙コップが提供される。
【0014】
好ましくは、前記中央ラックBは板胴体7から延長され、コップ胴体4から板胴体7を一定距離だけ離隔させる離隔支持部21を除いた縁部を切開し、折り曲げを容易にした第2切開部18が形成され、中央ラックBの上端には第2付着部20が形成されたことを特徴とする熱伝導防止板が備えられた紙コップが提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップは、紙コップに熱伝導防止板が一体に備えられ、ユーザーが飲料水を摂取するときに頻繁に熱伝導防止板を紙コップに嵌めて使用する必要がなく、熱伝導防止板がコップ胴体から一定間隔だけ離隔しているので、非常に熱い飲料水であっても効果的に熱伝達を防止することができ、熱伝導防止板自体が弾性を有するのでユーザーが把持するときに滑りを防止することができ、熱伝導防止板の上端及び下端に嵌め部があるので熱伝導防止板が上下に必要以上に折れることを防止し、指で把持できる程度の面積で熱伝導防止板が備えられることによって低廉な製造費用で製造することができ、上方に行くほど広い幅となることによって指から滑ることを最小化するという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施例に係る熱伝導防止板を平面状態で示した図である。
図2】本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップを示した斜視図である。
図3】本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップを示した正面図である。
図4】本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップを他の角度から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に対して図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例に係る熱伝導防止板を平面状態で示した図で、図2は、本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップを示した斜視図で、図3は、本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップを示した正面図で、図4は、本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップを他の角度から見た斜視図である。
【0019】
これを参照すると、本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップに熱伝導防止板が付着し、熱伝導防止板と紙コップとが一体に備えられることによって、ユーザーが飲料水を摂取するときに頻繁に別途の熱伝導防止板を紙コップに嵌める必要がなく、一体型熱伝導防止板と紙コップ胴体との間に一定の空間が形成されることによって効果的な熱伝導遮断機能を行うことができ、指で把持できる程度の面積で熱伝導防止板が備えられることによって低廉な製造費用で製造することができ、上方に行くほど広い幅となることによって指から滑ることを最小化した紙コップである。
【0020】
本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップ2は、円筒状からなり、その上端が開放され、下端は密閉されることによって内部に飲料水を入れるように構成されたコップ胴体4と、前記コップ胴体4の外周縁の所定部分にそれぞれ対称的に付着し、コップ胴体4から一定距離だけ離隔するように操作されることによってコップ胴体4の熱伝逹を防止するように構成された熱伝導防止板6とを含む。
【0021】
このとき、前記コップ胴体4は、冷たい飲料水はもちろんで、温かい飲料水を内部に収容できるようにその上部が開放されている円筒状の部材である。
【0022】
前記熱伝導防止板6は、飲料水が収容された紙コップ2を把持するとき、ユーザーの手に飲料水の温気又は冷気が伝達されることを防止するための部材であって、例えば、紙、不織布、段ボール、発泡合成樹脂、プラスチック、ポリプロピレン材質又はポリエチレンコーティング材質などが使用可能である。
【0023】
このとき、前記熱伝導防止板6は、紙コップ2を把持するとき、ユーザーの指を含む手の平全体で覆うように把持しないので、必須的に把持時に密着する面積程度のみで構成されることが好ましい。
【0024】
すなわち、同図面に示したように、前記熱伝導防止板6は、前記コップ胴体4の所定部分に付着する四角板からなり、相互対称的に複数個がコップ胴体4の外周縁に付着して構成される。
【0025】
一方、前記熱伝導防止板6は、前記コップ胴体4から任意に離脱又は分離されないように付着する。また、一定の耐熱性及び耐冷性を有する公知の接着剤(図示せず)を前記熱伝導防止板6の所定部分とコップ胴体4との間に塗布することによって、前記熱伝導防止板6を前記コップ胴体4に接着させることができる。
【0026】
より詳細には、前記熱伝導防止板6は、指で把持できる程度の面積で熱伝導防止板が備えられることによって低廉な製造費用で製造することができ、上方に行くほど広い幅となることによって指から滑ることを最小化する。
【0027】
好ましくは、前記熱伝導防止板6には、手の平又は指が接触する上下方向に長く形成された四角形の板からなる板胴体7と、前記板胴体7の上部に延長されるように構成され、コップ胴体4の上端枠であるカーリング部に嵌められたり付着して固定された熱伝導防止板が上方向に必要以上に折れることを防止する第1嵌め部12がその上端に備えられた上部支持台8とが備えられる。
【0028】
また、前記熱伝導防止板6は、前記板胴体7の下部にコップ胴体4に付着する第3付着部26bが備えられ、その上端は離隔支持部21と板胴体7との間に形成された拘束部に嵌められ、熱伝導防止板が下方向に必要以上に折れることを防止する第2嵌め部26aが備えられ、板胴体7の下部を弾性的に支持する下部支持台22と、前記板胴体7のうち前記上部支持台8の左右側部に形成され、板胴体7がコップ胴体4から一定距離だけ離隔するように支持する上部ラックAと、前記板胴体7の中央の所定部分に多数個が縦方向に隣り合うように形成され、前記板胴体7がコップ胴体4から一定距離だけ離隔するように支持する中央ラックBとからなる。
【0029】
すなわち、前記熱伝導防止板6は、図1に示したような平面図からなるシートを製作し、所定の位置がコップ胴体4に付着したそのシートを、そのシートの上部支持台8を親指及び人差し指を使用して掴んで上方向に引っ張って組み立てると、コップ胴体4に一定空間だけ離隔した熱伝導防止板6を構成できるようになる。
【0030】
一方、前記上部ラックAと前記上部支持台8との間には第1切開部10が形成され、前記上部ラックAは、複数に折り曲げられる折り曲げラインに折り曲げ用パンチング部14が形成され、前記上部ラックAの上端には第1付着部16が形成される。
【0031】
また、前記中央ラックBは板胴体7から延長され、コップ胴体4から板胴体7を一定距離だけ離隔させる離隔支持部21を除いた縁部を切開し、折り曲げを容易にした第2切開部18が形成され、中央ラックBの上端には第2付着部20が形成される。
【0032】
このとき、前記第1切開部10は、前記上部支持台8と上部ラックAとの境界を切断するものであって、一直線状の切開部を有し、前記第2切開部18には「コ」字状に切開された切開部が形成され、その第2切開部18の内部面積は板胴体7に延長された状態でコップ胴体4と水平に位置し、折り曲げを容易にし、前記中央ラックBが一定の離隔状態を維持するようになる。
【0033】
また、前記中央ラックBは、3個程度であることが好ましい。
【0034】
第3切開部24は、前記下部支持台22をシートで製作された熱伝導防止板6の平面図から離脱させるための切開部であって、その中央の所定部分は切開状態でない非切開部である。
【0035】
また、折り曲げラインが形成された多数の位置の全てには折り曲げ用パンチング部14が形成されたので、別途のパンチング器(図示せず)を通じて折り曲げラインを一定間隔でパンチングすることによって、以後の折り曲げを容易にする。
【0036】
このような折り曲げ部は、一直線状のプレスを用いて繰り返して加圧して折り曲げる。
【0037】
また、第1、第2及び第3付着部16、20、26bは、接着剤を用いた接合又はPE高温高圧接合で付着可能である。このとき、接合方式は、接着剤を用いた接合、高温高圧接合、超音波接合、高周波接合又は熱風接合方式を任意に選択して適用することができる。
【0038】
第1嵌め部12は上部支持台8の上端に構成される。また、第1嵌め部12は、前記コップ胴体4の上端枠であるカーリング部に嵌められたり付着して固定される。
【0039】
第2嵌め部26aは前記下部支持台22の上端を構成し、前記離隔支持部21と板胴体7との間に形成されたL字状の拘束部に嵌められ、板胴体7の下部を弾性的に支持するようになる。
【0040】
前記のような構成の本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップの機能及び作用を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0041】
まず、本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップ2は、図1に示した平面図を有するシートにおいて、第1、第2及び第3切開部10、18、24を切開した後、第1及び第2付着部16、20を前記コップ胴体4に対して付着する。その状態で前記第3切開部24を通じて板胴体7に一部付着した下部支持台22は、上部支持台8を親指及び人差し指で掴んで上方向に引っ張って板胴体7から離脱させる。
【0042】
特に、前記第3付着部26bは前記コップ胴体4の下端に付着し、前記第2嵌め部26aは、前記下部支持台22の上端を前記離隔支持部21と板胴体7との間のL字状の拘束部に嵌められるようになる。したがって、前記第2嵌め部26aは、前記離隔支持部21と板胴体7との間に位置し、前記第1嵌め部12は、コップ胴体4の上端に形成された補強枠であるカーリング部の隙間に最大限に嵌めて固定させる。
【0043】
ユーザーが前記板胴体7を加圧すると弾性力を提供するようになり、前記第2嵌め部26aが前記離隔支持部21と板胴体7との間を離脱しなくなる。
【0044】
組み立てが完成した状態で、本発明の一実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップ2を使用するために、ユーザーが紙コップ2の外周縁に対称的に付着した前記前記熱伝導防止板6を把持するようになると、究極的に親指は前記コップ胴体4から一定の距離だけ離隔した熱伝導防止板6に密着し、残りの4個の指のうち一部又は全部の指は反対側に付着した他の熱伝導防止板6に密着して把持するようになる。
【0045】
このとき、前記熱伝導防止板6は、前記コップ胴体4に対して一定間隔だけ離隔してはいるが、自体の弾性によってユーザーが手や指で熱伝導防止板6を把持するようになると熱伝導防止板6が指に密着し、中央部が弾性力によってコップ胴体4の方向に反るようになる。
【0046】
したがって、前記熱伝導防止板6は、ユーザーの指や手から容易に滑らなくなる。
【0047】
また、前記熱伝導防止板6がコップ胴体4に付着しているので、既存のホルダー(環状の熱伝導防止リング)のように紙コップの使用時ごとに別途にホルダーを取っていなければならないという煩雑さがなくなる。
【0048】
また、本発明は、指で把持できる程度の面積で熱伝導防止板が備えられることによって低廉な製造費用で製造することができ、上方に行くほど広い幅となることによって指から滑ることが最小化される。
【0049】
一方、本発明の実施例に係る熱伝導防止板が備えられた紙コップは、上述した実施例に限定されるものではなく、その技術的要旨を離脱しない範囲内で多様に変更可能である。
【符号の説明】
【0050】
4:コップ胴体、6:熱伝導防止板
7:板胴体、8:上部支持台
22:下部支持台、A:上部ラック
B:中央ラック
図1
図2
図3
図4