(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-13
(45)【発行日】2022-07-22
(54)【発明の名称】氷衣液調合装置及び方法
(51)【国際特許分類】
A23B 4/08 20060101AFI20220714BHJP
A23B 4/06 20060101ALI20220714BHJP
【FI】
A23B4/08 Z
A23B4/06 501J
(21)【出願番号】P 2020502137
(86)(22)【出願日】2019-12-11
(86)【国際出願番号】 CN2019124517
(87)【国際公開番号】W WO2021031467
(87)【国際公開日】2021-02-25
【審査請求日】2020-01-16
(31)【優先権主張番号】201910780365.3
(32)【優先日】2019-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516217413
【氏名又は名称】上海海洋大学
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI OCEAN UNIVERSITY
【住所又は居所原語表記】No.999, Huchenghuan Rd, Pudong New District, Shanghai 201306 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】謝 晶
(72)【発明者】
【氏名】余 文暉
(72)【発明者】
【氏名】王 金鋒
(72)【発明者】
【氏名】潭 明堂
(72)【発明者】
【氏名】王 雪松
(72)【発明者】
【氏名】励 建栄
【審査官】澤田 浩平
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106577984(CN,A)
【文献】特開2003-000140(JP,A)
【文献】特開昭59-175847(JP,A)
【文献】特表2002-507470(JP,A)
【文献】特開2001-310120(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23B,A23L ,B01F
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
氷衣液調合装置であって、
フレーム部、母液配合部、氷衣液配合部、氷衣液後処理部、及び制御システムを備え、
フレーム部は、ボックス(1)、前記ボックス(1)を支持するための台座(2)、及び
前記ボックス(1)を下から上へ4層の空間に分ける断熱仕切板(3)を含み、
母液配合部は、給水本管(4)、貯水槽の給水電磁弁(5)、
給水本管の後に接続され、ボックスの頂層空間に位置する貯水槽(6)、及びそれぞれ撹拌機構と、貯水槽(6)に接続される母液タンクの給水管が配置される、
それぞれ母液タンクの給水管を介して貯水槽の後に接続され、ボックスの第3層空間に並列して位置し、撹拌機構が配置される、第1母液タンク(7)、第2母液タンク(8)、第3母液タンク(9)、第4母液タンク(10)を含み、
氷衣液配合部
は、ボックスの第2層空間に位置し、且つ液体均一化タンク撹拌器(32)が配置される液体均一化タンク(20)、母液タンクの下側に接続され、且つ母液タンク内の流体を液体均一化タンクに供給するための液体均一化タンクの給液管、液体均一化タンクの給液流量計(27)、液体均一化タンクの給液電磁弁(28)、母液タンクの下方に接続され、且つ液体均一化タンク内の流体を排出するための廃液槽給液管、及び廃液槽の給液電磁弁(29)を含み、
氷衣液後処理部は、
ボックスの底層空間に位置し、且つ液体均一化タンク(20)の後に接続される液受け槽(25)、液体均一化タンクの排液管を介して液体均一化タンク(20)の後に接続され、且つ廃液槽給液管を介して各母液タンクの後に接続される廃液槽(24)、液体均一化タンク(20)内の流体を液受け槽に供給するための液受け槽給液管、液受け槽の給液流量計(30)、及び液受け槽の給液電磁弁(31)を含
み、
制御システムは、電磁弁、流量計、撹拌機構、撹拌器に通信接続される、
ことを特徴とする氷衣液調合装置。
【請求項2】
氷衣液調合装置であって、
フレーム部、母液配合部、氷衣液配合部、氷衣液後処理部、及び制御システムを備え、
フレーム部は、ボックス(1)、前記ボックス(1)を支持するための台座(2)、及び断熱仕切板(3)を含み、
母液配合部は、給水本管(4)、貯水槽の給水電磁弁(5)、貯水槽(6)、及びそれぞれ撹拌機構と、貯水槽(6)に接続される母液タンクの給水管が配置される第1母液タンク(7)、第2母液タンク(8)、第3母液タンク(9)、第4母液タンク(10)を含み、
氷衣液配合部には、液体均一化タンク撹拌器(32)の液体均一化タンク(20)、母液タンク内の流体を液体均一化タンクに供給するための液体均一化タンクの給液管(27)、液体均一化タンクの給液電磁弁(28)、液体均一化タンク内の流体を排出するための廃液槽給液管、及び廃液槽の給液電磁弁(29)が配置され、
氷衣液後処理部は、液体均一化タンク(20)の後に接続される液受け槽(25)、液体均一化タンク(20)と各母液タンクの後に接続される廃液槽(24)、液体均一化タンク(20)内の流体を液受け槽に供給するための液受け槽給液管、液受け槽の給液流量計(30)、及び液受け槽の給液電磁弁(31)を含み、
前記ボックス(1)は、台座(2)の上に位置し、断熱仕切板により異なるチャンバが仕切られており、頂層の中間チャンバ内には、上方が給水本管に接続され、下方が母液タンクの給水管に接続される貯水槽(6)が配置され、
第3層の左右両側には、それぞれ第1母液タンク(7)、第2母液タンク(8)、第3母液タンク(9)、第4母液タンク(10)を貯蔵する2つの保温チャンバが分布しており、
各母液タンクの位置するチャンバの内壁には、保温断熱材が設置され、制御システム(22)は、温度の設定値に基づいてチャンバの温度を不変に保持し、
第3層の中間チャンバ内には、液体均一化タンクが配置され、液体均一化タンクの上方に液体均一化タンクの給液管が接続され、右下側に液受け槽給液管が接続され、左下側に廃液槽給液管が接続され、
底層チャンバ内の左側には廃液槽が配置され、右側には液受け槽が配置される、
ことを特徴とする氷衣液調合装置。
【請求項3】
前記貯水槽には、貯水槽の給水電磁弁(5)が取り付けられ、
前記母液タンクの給水管には、母液タンクの給液流量計(18)と母液タンクの給液電磁弁(26)が取り付けられ、
前記液体均一化タンクの給液管には、液体均一化タンクの給液流量計(27)と液体均一化タンクの給液電磁弁(28)が取り付けられ、
前記母液タンクは、液体均一化タンクの給液管を介して液体均一化タンク(20)に接続され、廃液槽給液管を介してドレン管(23)に接続されて廃液槽に接続され、廃液槽給液管のそれぞれには、1つの廃液槽の給液電磁弁(29)が設置され、
前記液体均一化タンクは、左側には電源装置(21)が設置され、右側には制御システム(22)が設置され、下方には液受け槽(25)が設置され、前記母液タンクは、いずれも廃液槽給液管を介してドレン管(23)に接続され、廃液を廃液槽(24)に排出でき、
前記液体均一化タンク(20)は、液体均一化タンクの排液管を介してドレン管(23)に接続され、液体均一化タンクの排液管には、液体均一化タンクの排液電磁弁(34)が設置され、
すべての給水管、給液管には、電流量と液位信号を介して制御システム(22)により制御される電磁弁が取り付けられ、
母液タンク底部には、制御システム(22)により制御される温度制御システム(19)が設置される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の氷衣液調合装置。
【請求項4】
前記ボックス(1)は、台座(2)の上に位置し、断熱仕切板により異なるチャンバが仕切られており、頂層の中間チャンバ内には、上方が給水本管に接続され、下方が母液タンクの給水管に接続される貯水槽(6)が配置され、
第3層の左右両側には、それぞれ第1母液タンク(7)、第2母液タンク(8)、第3母液タンク(9)、第4母液タンク(10)を貯蔵する2つの保温チャンバが分布しており、
各母液タンクの位置するチャンバの内壁には、保温断熱材が設置され、制御システム(22)は、温度の設定値に基づいてチャンバの温度を不変に保持し、
第3層の中間チャンバ内には、液体均一化タンクが配置され、液体均一化タンクの上方に液体均一化タンクの給液管が接続され、右下側に液受け槽給液管が接続され、左下側に廃液槽給液管が接続され、
底層チャンバ内の左側には廃液槽が配置され、右側には液受け槽が配置される、
ことを特徴とする請求項
1に記載の氷衣液調合装置。
【請求項5】
前記各母液タンクの上方チャンバに対応して撹拌機構が取り付けられ、撹拌機構は、固定ラック(11)、リフティング歯車機構(12)、駆動モータ(13)、撹拌連接ロッド及び撹拌ブレード(14)を含み、前記撹拌連接ロッドの下側、撹拌ブレードの上方には、母液タンクカバー(15)が固定して取り付けられ、母液タンクの給水管は、伸縮ホース(16)と送水管(17)を含み、母液タンクカバーには、伸縮ホース(16)が挿通して接続され、伸縮ホースは、送水管(17)を介して貯水槽(6)に接続され、
前記母液タンクの上方には、撹拌機構が設置され、液体均一化タンクの上方には、液体均一化タンク撹拌器が設置され、撹拌機構と液体均一化タンク撹拌器は、制御システムによって制御され、
撹拌連接ロッドは、リフティング歯車機構の作用下で、上下方向に沿って昇降移動可能であり、前記伸縮ホースの長さは撹拌機構の移動幅に応じて決定され、
前記母液タンクカバーは、撹拌連接ロッドに固定して接続され、その昇降が撹拌機構の昇降によって制御される、
ことを特徴とする
請求項2又は4に記載の
氷衣液調合装置。
【請求項6】
各母液タンクの位置するチャンバのいずれの正面にも、制御システムによって制御される可動ドアが設置され、
前記廃液槽、液受け槽は、ともにガラス材質であり、位置するチャンバは、開放して設置され、
前記母液タンク、貯水槽、給水管、給液管、排液管に用いられる材料は、PP
-R材質である、
ことを特徴とする請求項
2又は4に記載の氷衣液調合装置。
【請求項7】
前記貯水槽(6)には、貯水槽の水位が最低水位よりも低いと制御システムが検出すると、貯水槽の給水電磁弁(5)を開いて水量を補充するための液位センサ(33)が設置されている、
ことを特徴とする請求項1
又は2に記載の氷衣液調合装置。
【請求項8】
母液タンク中の母液の液位が最低液位より低くなると、システムは、自動的に警報を出して通知し、このとき、要求に応じて母液を改めて配合し、
氷衣液の配合完了後、洗浄プログラムを起動し、貯水槽の浄水を母液槽の洗浄に用いて、廃液槽に排出する、
ことを特徴とする請求項1
又は2に記載の氷衣液調合装置。
【請求項9】
請求項1-8のいずれか1項に記載の氷衣液調合装置を用いた氷衣液調合方法であって、
(1)氷衣母液の種類、濃度、容量を設定し、システムが試薬添加量を計算するステップと、
(2)複合氷衣液の種類、濃度及び混合時間を設定するステップと、
(3)母液タンクを選択し、撹拌速度及び母液タンクの温度を設定するステップと、
(3)対応する量の試薬を対応する母液タンクに加えるステップと、
(4)設定された氷衣母液の種類、濃度、容量に基づいて、制御システムが母液タンクの給水管を開いて、装置が運転し、母液タンクにおいて氷衣母液の配合を開始するステップと、
(5)母液の配合完了後、設定された複合氷衣液の種類、濃度に基づいて、制御システムが液体均一化タンクの給液管を開いて、液体均一化タンクにおいて複合氷衣液を配合し、複合氷衣液の配合完了後、液受け槽で複合氷衣液を受けるステップと、
(6)実験完了後、洗浄プログラムを起動し、制御システムが母液タンクの給水管、液体均一化タンクの給液管、液体均一化タンクの排液管、廃液槽給液管を開いて、装置を洗浄するステップと、によって、配合される、
ことを特徴とする方法。
【請求項10】
前記氷衣母液の配合濃度は、複合氷衣液中の成分濃度より高く、
前記氷衣母液は、性質が安定的であり、母液タンクに対して腐食性がなく、
母液タンクに添加される試薬は、制御システムの計算結果に基づいて正確に秤取される、
ことを特徴とする請求項9に記載の氷衣液の調合方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は、2019年8月22日に中国特許庁に提出された、出願番号が201910780365.3、発明名称が「氷衣液調合装置及び方法」の中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全体が本願の一部として援用される。
【0002】
本発明は、水産鮮度保持分野に関し、特に氷衣液調合装置及び調合方法に関する。
【背景技術】
【0003】
海水魚は、漁獲後、急速凍結してから冷蔵する必要があり、冷蔵プロセスでは、魚体の表面が空気と接触し、酸化や品質劣化が発生しやすい。たとえば、マグロはおいしく、栄養が豊かであり、高い商業的価値を持っている。新鮮なマグロは、極低温での冷蔵を必要とし、冷蔵プロセスでは、魚体の表面が空気と接触し、酸化や品質劣化が発生しやすくて、その商業的価値が大幅に低下してしまう。氷衣付け処理によってマグロの筋肉中の不飽和脂肪酸、蛋白質などの物質が外部と接触しにくく、マグロの腐敗や乾燥による消費を緩和する。現在、マグロの氷衣付けに用いられる氷衣液は成分が単一であり、鮮度保持効果が限られており、複合氷衣を付けると、氷衣付け処理の鮮度保持効果を大幅に高めることができる。複合氷衣の成分と濃度は異なり、配合プロセスは煩瑣である。このため、シンプルかつ実用的であり、また濃度が正確である氷衣液調合装置及び方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、異なる濃度の複合氷衣液の配合には時間と労力がかかるという問題を解決するように、氷衣液調合装置及び調合方法を提供することを目的とし、装置は、使用しやすくかつ実用的であり、正確な有効濃度の氷衣液を配合でき、調合過程が簡略化し、調合効率を効果的に向上させることができる。現在、このような氷衣液の調合装置はない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態は、氷衣液調合装置を提供しており、前記氷衣液調合装置は、フレーム部分、母液配合部分、氷衣液配合部分、氷衣液後処理部分及び制御システムを備え、
フレーム部分は、ボックス、ボックスを支持するため台座、及び断熱仕切板を含み、
母液配合部分は、給水本管、貯水槽の給水電磁弁、貯水槽、及びそれぞれ撹拌機構と、貯水槽に接続される母液タンクの給水管が配置される第1母液タンク、第2母液タンク、第3母液タンク、第4母液タンクを含み、
氷衣液配合部分には、液体均一化タンク撹拌器の液体均一化タンク、母液タンク内の流体を液体均一化タンクに供給するための液体均一化タンクの給液管、液体均一化タンクの給液電磁弁、液体均一化タンク内の流体を排出するための廃液槽給液管、及び廃液槽の給液電磁弁が配置される。
【0006】
本発明の一実施形態は、フレーム部、母液配合部、氷衣液配合部、氷衣液後処理部及び制御システムを備える氷衣液調合装置を提供しており、
フレーム部は、ボックス、前記ボックスを支持するための台座、及び前記ボックスを下から上へ4層の空間に分ける断熱仕切板を含み、
母液配合部は、ボックスの上層空間に位置する給水本管、貯水槽の給水電磁弁、給水本管の後に接続され、ボックスの頂層空間に位置する貯水槽、及びそれぞれ母液タンクの給水管を介して貯水槽の後に接続され、ボックスの第2層空間に並列して位置し、撹拌機構が配置される、第1母液タンク、第2母液タンク、第3母液タンク、第4母液タンクを含み、
氷衣液配合部は、ボックスの第3層空間に位置し、且つ液体均一化タンク撹拌器が配置される液体均一化タンク、母液タンクの下側に接続され、母液タンク内の流体を液体均一化タンクに供給するための液体均一化タンクの給液管、液体均一化タンクの給液流量計、液体均一化タンクの給液電磁弁、母液タンクの下方に接続され、液体均一化タンク内の流体を排出するための廃液槽給液管、及び廃液槽の給液電磁弁を含み、
氷衣液後処理部は、ボックスの底層空間に位置し、且つ液体均一化タンクの後に接続される液受け槽、液体均一化タンクの排液管を介して液体均一化タンクの後に接続され、且つ廃液槽給液管を介して各母液タンクの後に接続される廃液槽、液体均一化タンク内の流体を液受け槽に供給するための液受け槽給液管、液受け槽の給液流量計、及び液受け槽の給液電磁弁を含み、
制御システムは、電磁弁、流量計、撹拌機構、撹拌器に通信接続される。
【0007】
流量計は、対応する給水管又は給液管の流量を監視することに用いられ、電磁弁は、対応する給水管又は給液管の開閉を制御することに用いられる。
【0008】
一実施形態では、前記貯水槽には、貯水槽の給水電磁弁が取り付けられる。
【0009】
一実施形態では、前記母液タンクの給水管には、母液タンクの給液流量計と母液タンクの給液電磁弁が取り付けられ、並列する4つの母液タンクはそれぞれ対応する母液タンクの給水管を介して貯水槽の後に接続され、各母液タンクの給水管には、母液タンクの給液流量計と母液タンクの給液電磁弁が取り付けられる。流量計は、対応する給水管の流量を監視することに用いられ、電磁弁は、対応する給水管の開閉を制御することに用いられる。
【0010】
一実施形態では、前記液体均一化タンク給水管には、液体均一化タンクの給液流量計と液体均一化タンクの給液電磁弁が取り付けられる。
【0011】
一実施形態では、前記母液タンクは、液体均一化タンクの給液管を介して液体均一化タンクに接続され、廃液槽給液管を介して汚水排出管に接続されて廃液槽に接続され、廃液槽給液管のそれぞれには、1つの廃液槽の給液電磁弁が設置される。
【0012】
一実施形態では、前記液体均一化タンクは、左側には電源装置が設置され、右側には制御システムが設置され、下方には液受け槽が設置され、前記母液タンクは、いずれも廃液槽給液管を介して汚水排出管に接続され、廃液を廃液槽に排出できる。
【0013】
一実施形態では、前記液体均一化タンクは、液体均一化タンクの排液管を介して汚水排出管に接続され、液体均一化タンクの排液管には、液体均一化タンクの排液電磁弁が設置される。前記液体均一化タンクは、液受け槽給液管を介して液受け槽に接続され、液受け槽給液管には、液受け槽の給液流量計、液受け槽の給液電磁弁が設置される。
【0014】
一実施形態では、すべての給水管、給液管、排液管には、電流量と液位信号を介して制御システムにより制御される電磁弁が取り付けられる。母液タンクの底部には、制御システムにより制御される温度制御システムが設置される。
【0015】
一実施形態では、前記ボックスは、台座の上に位置し、断熱仕切板により異なるチャンバが仕切られており、頂層の中間チャンバ内には、上方が給水本管に接続され、下方が母液タンクの給水管を介して並列する4つの母液タンクに接続される貯水槽が配置される。第3層の左右両側には、それぞれ第1母液タンク、第2母液タンク、第3母液タンク、第4母液タンクを貯蔵する2つの保温チャンバが分布しており、前記母液タンクの位置するチャンバの内壁には、保温断熱材が設置され、制御システムは、温度の設定値に基づいてチャンバ温度を不変に保持する。第3層の中間チャンバ内には、液体均一化タンクが配置され、液体均一化タンクの上方に液体均一化タンクの給液管が接続され、右下側に液受け槽給液管が接続され、左下側に廃液槽給液管が接続され、底層チャンバ内の左側には廃液槽が配置され、右側には液受け槽が配置される。
【0016】
一実施形態では、母液タンクの撹拌構造は、対応する母液タンクに対応する上方チャンバ内に位置し、撹拌機構は、固定ラック、リフティング歯車機構、駆動モータ、撹拌連接ロッド及び撹拌ブレードを含み、固定ラックは位置するチャンバの側壁に固定して接続され、リフティング歯車機構は撹拌連接ロッドを上下方向に沿って昇降させ、撹拌連接ロッドの下端には撹拌ブレードが設けられ、前記撹拌連接ロッドの下方、撹拌ブレードの上方には、母液タンクカバーが固定して取り付けられ、母液タンクの給水管は、伸縮ホースと送水管を含み、母液タンクカバーには、伸縮ホースが挿通して接続され、伸縮ホースは、送水管を介して貯水槽が接続される。
【0017】
一実施形態では、前記母液タンクの上方には、撹拌機構が設置され、液体均一化タンクのいずれも上方にも、液体均一化タンク撹拌器が設置され、撹拌機構と液体均一化タンク撹拌器は、制御システムによって制御される。
【0018】
一実施形態では、母液タンクの上方の撹拌機構の撹拌連接ロッドは、リフティング歯車機構の作用下で、上下方向に沿って昇降移動可能であり、前記伸縮ホースの長さは撹拌機構の移動幅に応じて決定される。
【0019】
一実施形態では、前記母液タンクカバーは、昇降が撹拌機構の昇降により制御される撹拌連接ロッドに固定して接続される。
【0020】
一実施形態では、母液タンクの位置するチャンバのいずれも正面にも、制御システムによって制御される可動ドアが設置される。
【0021】
一実施形態では、前記廃液槽、液受け槽は、ともにガラス材質であり、位置するチャンバは、開放して設置され、随時に取り出すことができる。
【0022】
一実施形態では、前記母液タンク、貯水槽、給水管、給液管、排液管は、PPR材質を用いる。
【0023】
PP-Rは、3つのタイプのポリプロピレンパイプ、ランダム共重合ポリプロピレンとも呼ばれ、ランダム共重合ポリプロピレンを押し出してパイプ材にして、管状材に射出成形するものである。ポリプロピレンランダム共重合体はポリプロピレンの1種であり、様々な種類のモノマーを加えることで、その高分子チェーンの基本構造を変える。エチレンはポリプロピレンの物理的特性の変更を引き起こすための最も常用のモノマーである。ppホモポリマーに比べて、ランダム共重合体は、光学性能が改良され(透明性が高まっても減少する)、耐衝撃性が向上し、可撓性が高まり、熔融温度が下がり、それにより、熱溶接温度も下がり、また、ホモポリマーとほぼ同じ化学安定性、水蒸気分離性能や官能特性(低い臭気と味)を持っている。食品包装材料、医薬包装材料及び日常用品として、吹き込み成形、射出成形、薄膜・シートの押し出し加工分野に用いられている。PPRは靭性が高く、強度が高く、加工に優れ、高温度下で耐クリープ性に優れ、透明性が高いという利点を有する。
【0024】
一実施形態では、前記貯水槽には、制御システムが貯水槽の水位が最も低い水位より低いと検出すると、電磁弁を自動的に開いて水量を補充するためのレベルセンサが設置される。
【0025】
一実施形態では、母液タンク中の母液の液位が最も低い液位より低いと、システムは、自動的に警報を出して通知し、このとき、要求に応じて母液を改めて配合する。
【0026】
一実施形態では、氷衣液の配合完了後、洗浄プログラムを起動し、貯水槽の浄水を母液槽の洗浄に用いて、廃液槽給液管を介して廃液槽に排出する。
【0027】
本発明は、
(1)氷衣母液の種類、濃度、容量を設定し、システムが試薬添加量を計算するステップと、
(2)複合氷衣液の種類、濃度及び混合時間を設定するステップと、
(3)母液タンクを選択し、撹拌速度及び母液タンクの温度を設定するステップと、
(3)対応する量の試薬を対応する母液タンクに加えるステップと、
(4)設定された氷衣母液の種類、濃度、容量に基づいて、制御システムが母液タンクの給水管を開いて、母液タンクにおいて氷衣母液の配合を開始するステップと、
(5)母液の配合完了後、設定された複合氷衣液の種類、濃度に基づいて、制御システムが液体均一化タンクの給液管を開いて、液体均一化タンクにおいて複合氷衣液を配合し、複合氷衣液の配合完了後、液受け槽で複合氷衣液を受けるステップと、
(6)実験完了後、洗浄プログラムを起動し、母液タンクの給水管、液体均一化タンクの給液管、液体均一化タンクの排液管、廃液槽給液管を開いて、装置を洗浄するステップと、を含む前述氷衣液調合装置を用いた氷衣液調合方法を更に提供する。
【0028】
前記氷衣母液の配合濃度は、複合氷衣液中の該成分濃度より高い。
【0029】
前記氷衣母液は、性質が安定的であり、母液タンクに対して腐食性がない。
【0030】
母液タンクに添加される試薬は、システムの計算結果に基づいて正確に秤取される。
【0031】
一実施例では、前記氷衣液調合装置ボックスは金属材料を用い、内部及び仕切板にはそれぞれEPS材質の断熱層が設置される。
【0032】
一実施例では、前記母液タンク、液体均一化タンクはPPR材質を用い、廃液槽と液受け槽はガラス材質を用いる。
【0033】
一実施例では、前記母液タンクの位置するチャンバには、温度センサ、及び温度制御システムが設置され、温度範囲は、-10℃~50℃である。
【0034】
一実施例では、前記撹拌機構頂部には、固定するための環状固定フレームが設置され、制御システムは、リフティング歯車が昇降を調整するように制御する。
【0035】
一実施例では、前記貯水槽、母液タンク、液体均一化タンク及び廃液槽は、いずれも円柱体構造であり、氷衣液受けタンクは、立方体構造である。
【0036】
一実施例では、前記氷衣母液は、主に、ローズマリー氷衣液、乳酸ナトリウム氷衣液及び竹葉抗酸化物氷衣液を含み、母液の濃度はいずれも調合濃度より高く、母液の容量は必要に応じて決定される。
【0037】
一実施例では、前記氷衣液の調合には増粘剤の添加を必要とし、増粘剤を氷衣母液の1つとして配合する。
【0038】
一実施例では、異なる濃度の複合氷衣液を配合するとき、液体均一化タンクの入口バルブを開いて、液体均一化タンクと撹拌ブレードを洗浄し、洗浄後にバルブを開いて廃液を廃液槽に排出する。
【0039】
一実施例では、複数の液受け槽で異なる濃度の複合氷衣液を受ける。
【0040】
一実施例では、前記氷衣母液の容量が不足であると、システムの計算結果に基づいて試薬を補充し、氷衣母液を更に調製する。
【発明の効果】
【0041】
本発明に係る上記技術案では、装置は、使用しやすくかつ実用的であり、正確な有効濃度の氷衣液を配合でき、調合過程が簡略化し、調合効率を効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】本発明の一実施例における氷衣液調合装置の構造模式図である。
【
図2】本発明の氷衣液調合方法の模式的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、図面を参照しながら、具体的な実施例を例として、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0044】
図1は、本発明の氷衣液調合装置の一実施例を示し、
図2は、氷衣液の調合フローの実施例を示す。
【0045】
図1に示すように、本発明の前記氷衣液調合装置は、フレーム部分、母液配合部分、氷衣液配合部分、氷衣液後処理部分お及び制御システムを備え、
フレーム部分は、ボックス1、台座2、及び断熱仕切板3を含み、
母液配合部分は、給水本管4、貯水槽の給水電磁弁5、貯水槽6、及び、それぞれ撹拌機構と給水機構が配置される、第1母液タンク7、第2母液タンク8、第3母液タンク9、第4母液タンク10を含み、
氷衣液配合部分は、液体均一化タンク20、液体均一化タンク給液27、液体均一化タンクの給液電磁弁28、廃液槽の給液電磁弁29、及び液体均一化タンクの撹拌ブレード32を含み、氷衣液後処理部分は、液受け槽25、廃液槽24、液受け槽の給液流量計30、及び液受け槽の給液電磁弁31を含む。
【0046】
貯水槽6には、貯水槽の給水電磁弁5が取り付けられ、
母液タンク給水機構は、母液タンクの給水管、母液タンクの給液流量計18及び母液タンクの給液電磁弁26を含むことができる。
【0047】
並列する母液タンクのそれぞれは、1本の母液タンクの給水管を介して貯水槽6に接続された後、母液タンクの給水管のそれぞれには、母液タンクの給液流量計18と母液タンクの給液電磁弁26が取り付けられる。
【0048】
並列する母液タンクのそれぞれは、1本の液体均一化タンクの給液管を介して液体均一化タンク20に接続され、液体均一化タンクの給液管のそれぞれには、液体均一化タンクの給液流量計27と液体均一化タンクの給液電磁弁28が取り付けられる。
【0049】
並列する母液タンクのそれぞれは、1本の廃液槽給液管を介して汚水排出管(23)に接続されて廃液槽に接続され、廃液槽給液管のそれぞれには、1つの廃液槽の給液電磁弁(29)が設置される。
【0050】
液体均一化タンクは、左側には電源装置21が設置され、右側には制御システム22が設置され、下方には液受け槽25が設置され、母液タンクは、いずれも1本の廃液槽給液管を介して汚水排出管23に接続されて廃液を廃液槽24に排出でき、
液体均一化タンク20は、液体均一化タンクの排液管を介して汚水排出管23に接続され、液体均一化タンクの排液管には、液体均一化タンクの排液電磁弁34が設置される。
【0051】
電磁弁は、電流量と液位信号を介して制御システム22により制御され、対応する給水管、給液管を開閉する。母液タンクの底部には、制御システム22により制御される温度制御システム19が設置される。
【0052】
ボックス1は、台座2の上に位置し、異なるチャンバが仕切られるように、断熱仕切板により下から上へ4層の空間に分けられ、頂層の中間チャンバ内には、下方が母液タンクの給水管に接続される貯水槽6が配置される。第3層チャンバの左右両側には、それぞれ並列する第1母液タンク7、第2母液タンク8、第3母液タンク9、及び第4母液タンク10を貯蔵する2つの保温チャンバが分布しており、各母液タンクは、1本の給水管を介して貯水槽の下方に接続され、各母液タンクの位置するチャンバの内壁には、保温断熱材が設置され、制御システム22は、温度の設定値に基づいてチャンバ温度を不変に保持する。
【0053】
母液タンクの上方チャンバには、撹拌機構が対応して取り付けられ、撹拌機構は、固定ラック11、リフティング歯車機構12、駆動モータ13、撹拌連接ロッド及び撹拌ブレード14を含み、撹拌機構の下端、図に示すように、撹拌連接ロッドの下側で、撹拌ブレードの上方には、母液タンクカバー15が固定して取り付けられ、母液タンクカバーには、伸縮ホース16が挿通して接続され、伸縮ホースは、送水管17を介して貯水槽6に接続される。
【0054】
母液タンクと液体均一化タンクのいずれの上方にも、いずれも制御システムによって制御される撹拌機構が設置され、
母液タンクの上方の撹拌機構は、リフティング歯車機構により上下移動することができ、図に示すように、撹拌連接ロッドは、リフティング歯車機構の作用下で、上下方向に沿って昇降移動可能であり、撹拌機構を上下方向に昇降移動させ、前記伸縮ホースの長さは、撹拌機構の移動幅に応じて決定され、
母液タンクカバーは、撹拌連接ロッドに固定して接続され、その昇降が撹拌機構の昇降によって制御される。
【0055】
母液タンクの位置するチャンバのいずれの正面にも、制御システムによって制御される可動ドアが設置され、
廃液槽、液受け槽はともにガラス材質であり、位置するチャンバは、開放して設置され、随時に取り出すことができ、
母液タンク、貯水槽、給水管、給液管、送水管はPPR材質を用いる。
【0056】
貯水槽6には、貯水槽の水位が最低水位よりも低いと検出すると、制御システムが電磁弁5を自動的に開いて水量を補充するレベルセンサ33が設置される。
【0057】
母液タンク中の母液の液位が最低液位より低くなると、システムは、自動的に警報を出して通知し、このとき、要求に応じて母液を改めて配合し、
氷衣液の配合完了後、洗浄プログラムを起動し、貯水槽の浄水を母液槽の洗浄に用い、送水管を介して廃液槽に排出する。
【0058】
以下、マグロ氷衣液を例として、本発明に係る氷衣液調合装置の使用方式を説明する。
【0059】
文献分析から決定できるように、ローズマリー氷衣液、乳酸ナトリウム氷衣液及び竹葉抗酸化物氷衣液を使用し、カルボキシメチルセルロースナトリウムを増粘剤として用いて氷衣割れを防止する。
【0060】
予備実験分析に基づいて、それぞれロスマリン酸氷衣液(0.1%、0.2%、0.3%、0.4%)、乳酸ナトリウム溶液(1%、2%、3%、4%)、竹葉抗酸化物(0.1%、0.2%、0.3%、0.4%)を配合して単一成分氷衣の付け実験を行う。各群に、質量分率が1%の増粘剤を添加する。
【0061】
図2に基づいて、
(1)氷衣母液の種類、濃度、容量を設定し、システムが試薬添加量を計算するステップと、
(2)複合氷衣液の種類、濃度及び混合時間を設定するステップと、
(3)母液タンクを選択し、撹拌速度及び母液タンクの温度を設定するステップと、
(3)リフティング歯車機構を起動して、母液タンクカバーを上げ、対応する量の試薬を対応する母液タンクに加え、試薬の添加完了後、リフティング歯車機構を起動して、母液タンクカバーを下げるステップと、
(4)設定された氷衣母液の種類、濃度、容量に基づいて、母液タンクの給水管を開いて、母液タンクにおいて氷衣母液の配合を開始するステップと、
(5)母液の配合完了後、設定された複合氷衣液の種類、濃度に基づいて、液体均一化タンクの給液管を開いて、液体均一化タンクにおいて複合氷衣液を配合し、複合氷衣液の配合完了後、液受け槽で複合氷衣液を受けるステップと、
(6)実験完了後、洗浄プログラムを起動し、母液タンクの給水管、液体均一化タンクの給液管、液体均一化タンクの排液管、廃液槽給液管を開いて、装置を洗浄するステップと、によって、配合する。
【0062】
単一因子実験の結果に基づいて、ロスマリン酸氷衣液、乳酸ナトリウム氷衣液、竹葉抗酸化物氷衣液の質量分率といった3つの因子を独立変数として、保水力、色差値及び塩可溶性タンパク質含有量の合計得点を応答値として、三因子三水準の応答曲面実験を行い、実験結果を検証する。
【0063】
単一因子実験の結果に基づいて、Box-Behnken中心複合実験の設計原理を用い、三因子三水準の応答曲面分析法により実験を設計し、Design-Expert 10.0.7ソフトウェアは、合計17個の実験点、すなわち17回の調合実験案を生成する。まず、以下のステップによって17群の複合氷衣液を配合する。
【0064】
(1)氷衣母液の種類、濃度、容量を設定し、システムが試薬添加量を計算するステップと、
(2)複合氷衣液の種類、濃度及び混合時間を設定するステップと、
(3)母液タンクを選択し、撹拌速度及び母液タンクの温度を設定するステップと、
(3)リフティング歯車機構を起動して、母液タンクカバーを上げ、対応する量の試薬を対応する母液タンクに加え、試薬の添加完了後、リフティング歯車機構を起動して、母液タンクカバーを下げるステップと、
(4)設定された氷衣母液の種類、濃度、容量に基づいて、母液タンクの給水管を開いて、母液タンクにおいて氷衣母液の配合を開始するステップと、
(5)母液の配合完了後、設定された複合氷衣液の種類、濃度に基づいて、液体均一化タンクの給液管のそれぞれを開いて、液体均一化タンクにおいて複合氷衣液を配合し、複合氷衣液の配合完了後、液受け槽で複合氷衣液を受け、1群の複合氷衣液の配合を完了させるステップと、
(6)17群の複合氷衣液の配合を完了させるまで、設定された複合氷衣液の種類、濃度に基づいて、液体均一化タンクの給液管のそれぞれを制御し、ステップ(5)を繰り返させ、次の群の複合氷衣液の配合を完了させるステップと、
(7)実験完了後、洗浄プログラムを起動し、母液タンクの給水管、液体均一化タンクの給液管、液体均一化タンクの排液管、廃液槽給液管を開いて、装置を洗浄するステップと。
【0065】
氷衣母液の配合濃度は、複合氷衣液中の該成分濃度より高く、
氷衣母液は、性質が安定的であり、母液タンクに対して腐食性がなく、
母液タンクに添加される試薬は、システムの計算結果に基づいて正確に秤取される。
【0066】
実験と分析によれば、複合氷衣液の最適な成分配合比率は、ローズマリー(0.3%)、乳酸ナトリウム(3.4%)、竹葉抗酸化物(0.12%)及びカルボキシメチルセルロースナトリウム(1%)であり、この場合、マグロに複合氷衣を付ける効果が最適であり、予測得点が21.19点である。
【0067】
本発明の具体的な実施形態についての以上の説明からわかるように、本発明は、構造が簡単であり、方法が効果的であり、異なる濃度と成分の氷衣液の調合ニーズを満たすことができ、調合効率を高める。現在、氷衣液調合装置はない。
【0068】
以上の実施例は、本発明のいくつかの実施形態を示すものに過ぎず、具体的かつ詳細に説明されたが、本発明の特許範囲を限定するものとして理解してはいけない。なお、当業者にとっては、本発明の発想から逸脱することなく、いくつかの変形や改良が可能であり、これらはすべて本発明の特許範囲に属する。従って、本発明の特許範囲は、添付の特許請求の範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0069】
図中、1ボックス、2台座、3断熱仕切板、4給水本管、5電磁弁、6貯水槽、7第1母液タンク、8第2母液タンク、9第3母液タンク、10第4母液タンク、11固定ラック、12リフティング歯車機構、13駆動モータ、14撹拌ブレード、15母液タンクカバー、16伸縮ホース、17送水管、18母液タンクの給液流量計、19温度制御システム、20液体均一化タンク、21電源装置、22制御システム、23汚水管、24廃液槽、25液受け槽、26母液タンクの給液電磁弁、27液体均一化タンクの給液流量計、28液体均一化タンクの給液電磁弁、29廃液槽の給液電磁弁、30液受け槽の給液流量計、31液受け槽の給液電磁弁、32液体均一化タンクの撹拌ブレード、33レベルセンサ、34液体均一化タンクの排液電磁弁。