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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-13
(45)【発行日】2022-07-22
(54)【発明の名称】超音波センサ
(51)【国際特許分類】
   H04R 17/00 20060101AFI20220714BHJP
【FI】
H04R17/00 330G
H04R17/00 330D
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018118730
(22)【出願日】2018-06-22
(65)【公開番号】P2019220911
(43)【公開日】2019-12-26
【審査請求日】2021-01-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000134257
【氏名又は名称】株式会社トーキン
(74)【代理人】
【識別番号】100117341
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 拓哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148840
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 健志
(74)【代理人】
【識別番号】100191673
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 久典
(72)【発明者】
【氏名】牧田 和政
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 益人
【審査官】冨澤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-072398(JP,A)
【文献】国際公開第2014/034208(WO,A1)
【文献】特開2016-100861(JP,A)
【文献】特開2012-033989(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第582557(EP,A2)
【文献】特開2000-287297(JP,A)
【文献】特開平10-206529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 17/00
G01S 7/521
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、支持構造と、圧電素子を有する振動子とを備える超音波センサであって、
前記ケースは、底部と、側部とを有しており、
前記側部は、前記底部から上下方向において上方に延びており、
前記底部及び前記側部は、収容部を規定しており、
前記支持構造は、前記収容部内において、前記底部上に固定されており、
前記振動子は、前記支持構造に支持されており、且つ、前記収容部内に位置しており、
前記上下方向と直交する水平面において、前記振動子は、前記支持構造よりも大きく、
前記支持構造のヤング率は、前記振動子のヤング率よりも小さ く、
前記支持構造は、梁と、2つの接着層とを有しており、
前記梁は、前記上下方向において前記2つの接着層に挟まれている
超音波センサ。
【請求項2】
請求項1記載の超音波センサであって、
前記支持構造のヤング率は、前記ケースのヤング率よりも小さい
超音波センサ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の超音波センサであって、
前記振動子は、基板を更に備えており、
前記基板は弾性を有しており、
前記圧電素子は、前記基板上に設けられており、
前記水平面において、前記基板と前記圧電素子とは互いに等しい大きさを有している
超音波センサ。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の超音波センサであって、
前記振動子の固有共振周波数は、前記ケースの固有共振周波数よりも高い
超音波センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波センサに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の超音波センサとしては、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1の超音波センサは、底部に溝を設けたケースと、ケースの底部に貼り付けられた圧電素子とを備えている。特許文献1の超音波センサは、ケースの底部に設けた溝により、複数の共振周波数で駆動可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許5111977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、超音波センサで近距離の障害物を検出するためには、残響を短時間で停止させる必要がある。即ち、近距離の障害物を検出するための超音波センサは、できるだけ低いQ値を有している必要がある。また、超音波センサの駆動回路の調整の容易さから、広い使用可能帯域を有する超音波センサの需要がある。
【0005】
そこで本発明は、低いQ値を有すると共に、広帯域な送波特性を有する超音波センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1の超音波センサとして、
ケースと、支持構造と、圧電素子を有する振動子とを備える超音波センサであって、
前記ケースは、底部と、側部とを有しており、
前記側部は、前記底部から上下方向において上方に延びており、
前記底部及び前記側部は、収容部を規定しており、
前記支持構造は、前記収容部内において、前記底部上に固定されており、
前記振動子は、前記支持構造に支持されており、且つ、前記収容部内に位置しており、
前記上下方向と直交する水平面において、前記振動子は、前記支持構造よりも大きく、
前記支持構造のヤング率は、前記振動子のヤング率よりも小さい
超音波センサを提供する。
【0007】
また、本発明は、第2の超音波センサとして、第1の超音波センサであって、
前記支持構造のヤング率は、前記ケースのヤング率よりも小さい
超音波センサを提供する。
【0008】
また、本発明は、第3の超音波センサとして、第1又は第2の超音波センサであって、
前記振動子は、基板を更に備えており、
前記基板は弾性を有しており、
前記圧電素子は、前記基板上に設けられており、
前記水平面において、前記基板と前記圧電素子とは互いに等しい大きさを有している
超音波センサを提供する。
【0009】
また、本発明は、第4の超音波センサとして、第1から第3までのいずれかの超音波センサであって、
前記振動子の固有共振周波数は、前記ケースの固有共振周波数より高い
超音波センサを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の超音波センサにおいて、支持構造のヤング率は、振動子のヤング率よりも小さくなっている。これにより、本発明の超音波センサは、低いQ値を有すると共に、広帯域な送波特性を有している。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態による超音波センサを示す斜視図である。
図2図1の超音波センサを示す一部切り欠き斜視図である。図において支持構造の一部を拡大して示している。
図3図1の超音波センサの有限要素法(FEM)による周波数応答解析結果を示すグラフである。
図4図1の超音波センサにおける支持構造のヤング率と共振周波数との関係を示すグラフである。
図5図1の超音波センサの周波数特性の実測結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1及び図2に示されるように、本発明の実施の形態の超音波センサ100は、ケース200と、支持構造300と、圧電素子410を有する振動子400とを備えている。
【0013】
図1及び図2に示されるように、本実施の形態のケース200は、底部210と、側部220と、収容部250とを有している。本実施の形態のケース200は、上端が開口した有底円筒形を有している。本実施の形態において、上下方向はZ方向である。また、上方は+Z方向であり、下方は-Z方向である。なお本発明はこれに限定されず、ケース200は、有底円筒形以外の形状を有していてもよい。本実施の形態のケース200のヤング率は、約70GPaである。
【0014】
図1及び図2から理解されるように、本実施の形態の底部210は、上下方向と直交する平板形状を有している。より詳しくは、底部210は、上下方向と直交する円板形状を有している。底部210は、上下方向においてケース200の下端を規定している。底部210は、上下方向において上方を向いた上面212を有している。底部210は、上下方向に貫通する溝を有していない。
【0015】
図1及び図2から理解されるように、本実施の形態の側部220は、上下方向に延びる筒形状を有している。より詳しくは、側部220は、上下方向に延びる円筒形状を有している。側部220は、上下方向において底部210の上方に位置している。即ち、側部220は、底部210から上下方向において上方に延びている。より詳しくは、側部220は、底部210の上下方向と直交する直交方向における外端から上方に延びている。
【0016】
図2に示されるように、本実施の形態の収容部250は、上下方向に延びる空間である。底部210及び側部220は、収容部250を規定している。より詳しくは、底部210は、収容部250の下端を規定しており、側部220は、収容部250の直交方向における外端を規定している。収容部250の上端は開口している。但し、残響時間を短くするためにウレタン系やシリコーン系の樹脂の制振材や、発泡系の吸音材などを入れて収容部250の上端を閉口してもよい。また、超音波センサ100に指向性を持たせるために、側部220の直交方向における厚みを部分的に変更して、収容部250の上下方向と直交する断面形状を楕円状にしてもよい。
【0017】
図2を参照して、本実施の形態の支持構造300は、樹脂製である。より詳しくは、支持構造300は、エンジニアリングプラスチック製又はスーパーエンジニアリングプラスチック製が好ましい。支持構造300は、上下方向に延びる柱形状を有している。より詳しくは、支持構造300は、上下方向に延びる円柱形状を有している。なお本発明はこれに限定されず、支持構造300は円柱形状以外の形状を有していてもよい。
【0018】
図2に示されるように、本実施の形態の支持構造300は、収容部250内において、底部210上に固定されている。より詳しくは、支持構造300は、収容部250内において、ケース200の底部210の上面212に固定されている。即ち、支持構造300は、収容部250内において、ケース200の底部210の上面212から上方に延びている。
【0019】
図2に示されるように、本実施の形態の支持構造300は、梁310と、2つの接着層320とを有している。梁310は、上下方向において2つの接着層320に挟まれている。接着層320は、梁310の上下方向における両端に夫々位置している。即ち、上側に位置する接着層320の下端は、梁310の上端と接続されており、下側に位置する接着層320の上端は、梁310の下端と接続されている。ケース200の底部210と支持構造300の梁310とは、下側の接着層320を介して接続されている。即ち、ケース200の底部210の上面212は、支持構造300の下側の接着層320の下端と接続されている。また、振動子400と支持構造300の梁310とは、上側の接着層320を介して接続されている。即ち、振動子400の下端は、支持構造300の上側の接着層320の上端と接続されている。
【0020】
図2を参照して、ケース200の底部210と支持構造300の梁310とは、シリコーン系接着剤で接着されている。また、振動子400と支持構造300の梁310とは、シリコーン系接着剤で接着されている。即ち、本実施の形態の支持構造300の接着層320は、シリコーン系接着剤が固化したものである。なお本発明はこれに限定されず、接着層320は、シリコーン系以外、例えばウレタン系やその他の樹脂で構成されていてもよい。
【0021】
本実施の形態の支持構造300のヤング率は、ケース200のヤング率よりも小さい。具体的には、本実施の形態の支持構造300のヤング率は、10~1000MPaである。
【0022】
図2に示されるように、本実施の形態の振動子400は、支持構造300に支持されており、且つ、収容部250内に位置している。上下方向と直交する水平面において、振動子400は、支持構造300よりも大きい。支持構造300は、振動子400の中心を支持している。なお本発明はこれに限定されず、支持構造300は、振動子400の中心以外の部分を支持していてもよい。例えば、支持構造300は、振動子400の直交方向における両端を支持していてもよく、振動子400の複数個所を支持していてもよい。振動子400のヤング率は、支持構造300のヤング率よりも大きい。即ち、支持構造300のヤング率は、振動子400のヤング率よりも小さい。振動子400の固有共振周波数は、ケース200の固有共振周波数より高い。より詳しくは、振動子400の屈曲1次モードの共振周波数は、ケース200の屈曲2次モードの共振周波数より高い。
【0023】
図2から理解されるように、本実施の形態の振動子400は、上下方向と直交する平板形状を有している。より詳しくは、振動子400は、上下方向と直交する円盤形状を有している。なお本発明はこれに限定されず、振動子400は円盤形状以外、例えば矩形の形状を有していてもよい。
【0024】
図2に示されるように、本実施の形態の振動子400は、基板420を更に備えている。即ち、本実施の形態の振動子400は、圧電素子410と、基板420とを備えている。本実施の形態の振動子400は、ユニモルフ型振動子である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、本発明の振動子400は、バイモルフ型振動子等であってもよい。
【0025】
図2に示されるように、本実施の形態の圧電素子410は、上下方向に電圧を印加することにより伸縮運動する圧電セラミックスである。なお、図2において、圧電素子410に電圧を印加するためのリード線や端子は図示していない。圧電素子410は、上下方向と直交する平板形状を有している。より詳しくは、圧電素子410は、上下方向と直交する円盤形状を有している。本実施の形態の圧電素子410のヤング率は、約65GPaである。
【0026】
図2を参照して、本実施の形態の基板420は、金属製であり、弾性を有している。なお本発明はこれに限定されず、基板420は、金属以外、例えば繊維強化プラスチック等の樹脂で構成されていてもよい。圧電素子410は、基板420上に設けられている。より詳しくは、圧電素子410は、基板420の上面に貼り付けられている。基板420は、上下方向と直交する平板形状を有している。より詳しくは、基板420は、上下方向と直交する円盤形状を有している。上下方向と直交する水平面において、基板420と圧電素子410とは互いに等しい大きさを有している。なお本発明はこれに限定されず、基板420と圧電素子410とが互いに異なる大きさを有していてもよい。本実施の形態の基板420のヤング率は、約100GPaである。上述のように、ケース200のヤング率は約70GPaであり、圧電素子410のヤング率は約65GPaであり、支持構造300のヤング率は10~1000MPaであることを考慮すると、支持構造300のヤング率は、ケース200及び振動子400の何れよりも小さくなっている。
【0027】
図2を参照して、振動子400の基板420の一部と支持構造300の梁310とは、シリコーン系接着剤で接着されている。即ち、振動子400の基板420の一部と支持構造300の梁310とは、上側の接着層320を介して接続されている。より詳しくは、振動子400の基板420の一部の下端は、支持構造300の上側の接着層320の上端と接続されている。支持構造300の梁310は、上側の接着層320を介して、振動子400の基板420の中央を支持している。
【0028】
異なるヤング率の支持構造300を有する超音波センサ100について、有限要素法(FEM)による周波数応答解析を実施した。解析結果を図3に示す。
【0029】
図3から理解されるように、ヤング率が4GPaの支持構造300を有する超音波センサ100においては、8kHz及び55kHzに共振モードが存在する。ここで、8kHzの共振モードはケース200の屈曲1次モードと推定され、55kHzの共振モードはケース200の屈曲2次モードと推定された。
【0030】
また、図3から理解されるように、ヤング率が500MPaの支持構造300を有する超音波センサ100においては、8kHz及び54kHzに共振モードが存在する。ここで、8kHzの共振モードはケース200の屈曲1次モードと推定され、54kHzの共振モードはケース200の屈曲2次モードと推定された。
【0031】
更に、図3から理解されるように、ヤング率が100MPaの支持構造300を有する超音波センサ100においては、7kHz、50kHz及び66kHzに共振モードが存在する。ここで、7kHzの共振モードはケース200の屈曲1次モード、50kHzの共振モードはケース200の屈曲2次モード、66kHzの共振モードは振動子400の屈曲1次モード、と夫々推定された。
【0032】
加えて、図3から理解されるように、ヤング率が10MPaの支持構造300を有する超音波センサ100においては、4kHz、37kHz及び61kHzに共振モードが存在する。ここで、4kHzの共振モードはケース200の屈曲1次モード、37kHzの共振モードはケース200の屈曲2次モード、61kHzの共振モードは振動子400の屈曲1次モード、と夫々推定された。
【0033】
これらの周波数応答解析結果から、支持構造300のヤング率を調節することにより、振動子400の屈曲1次モードの共振周波数とケース200の屈曲2次モードの共振周波数とを狭い周波数範囲内に収められることが理解される。
【0034】
振動子400の屈曲1次モード及びケース200の屈曲2次モードにおける、支持構造300のヤング率と共振周波数との関係の一例を図4に示す。
【0035】
図4から理解されるように、支持構造300のヤング率が10~1000MPaである場合、振動子400の固有共振周波数とケース200の固有共振周波数との差(Δf)を29KHz以下に設定することができる。即ち、図4から、支持構造300のヤング率が10~1000MPaである場合、振動子400の屈曲1次モードの共振周波数とケース200の屈曲2次モードの共振周波数との差(Δf)を29KHz以下に設定できることが理解される。
【0036】
また、図4から理解されるように、支持構造300のヤング率が10~500MPaである場合、振動子400の固有共振周波数とケース200の固有共振周波数との差(Δf)を26KHz以下に設定することができる。即ち、図4から、支持構造300のヤング率が10~500MPaである場合、振動子400の屈曲1次モードの共振周波数とケース200の屈曲2次モードの共振周波数との差(Δf)を26KHz以下に設定できることが理解される。
【0037】
更に、図4から理解されるように、支持構造300のヤング率が100MPaである場合、振動子400の固有共振周波数とケース200の固有共振周波数との差(Δf)を17KHz以下に設定することができる。即ち、図4から、支持構造300のヤング率が100MPaである場合、振動子400の屈曲1次モードの共振周波数とケース200の屈曲2次モードの共振周波数との差(Δf)を17KHz以下に設定できることが理解される。
【0038】
これらの解析から、支持構造300のヤング率を振動子400のヤング率及びケース200のヤング率より小さくなるように支持構造300を構成することにより、振動子400の固有共振周波数とケース200の固有共振周波数との差(Δf)を調整できることを見出した。また、支持構造300のヤング率を調整して振動子400の屈曲1次モードの共振周波数とケース200の屈曲2次モードの共振周波数を近づけることにより、振動子400の屈曲1次モードの共振周波数とケース200の屈曲2次モードの共振周波数の間の周波数における振幅の変化を緩やかにすることができ、振幅から換算された音圧レベルにおいてもブロードな周波数特性が得られることが分かった。
【0039】
上記解析を踏まえて、支持構造300のヤング率を100MPa付近に調整した超音波センサ100の周波数特性を実測した。測定結果を図5に示す。なお、測定結果は、マイク距離が40cm、入力電圧が150Vppである音圧値に換算された結果を示している。
【0040】
図5に示されるように、支持構造300のヤング率を100MPa付近に調整した超音波センサ100は、ケース200の屈曲2次モードの共振周波数(45kHz)から振動子400の屈曲1次モードの共振周波数(55kHz)までの間においてブロードな周波数特性を有しており、即ち、広帯域な送波特性を有していることが分かる。
【0041】
上記周波数特性の実測結果から、共振周波数45kHz及び55kHzにおけるQ値を算出した。また、比較例として、支持構造300を有さずに振動子400をケース200の底部210の上面212に直接張り付けた超音波センサについて、周波数特性の実測を行い、共振周波数におけるQ値を算出した。これにより、支持構造300のヤング率を100MPa付近に調整した本実施の形態の超音波センサ100においては、共振周波数45kHzにおけるQ値が17であり、共振周波数55kHzにおけるQ値が8であることが夫々分かった。また、上記比較例の超音波センサは、単一の共振モードのみを有しており、この共振モードにおけるQ値が58であることが分かった。これらのことから、本実施の形態の超音波センサ100は、上記比較例と比べて、低いQ値を有すると共に、広帯域な送波特性を有していることが理解される。
【0042】
以上、本発明について実施の形態を掲げて具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能である。
【0043】
本実施の形態の支持構造300は、樹脂製であるが、本発明はこれに限定されず、支持構造300全体が所望のヤング率を有する限り、その他の材質から構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0044】
100 超音波センサ
200 ケース
210 底部
212 上面
220 側部
250 収容部
300 支持構造
310 梁
320 接着層
400 振動子
410 圧電素子
420 基板
図1
図2
図3
図4
図5