(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-13
(45)【発行日】2022-07-22
(54)【発明の名称】人工知能に基づく歯磨き推奨方法、装置、機器、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
A61C 17/22 20060101AFI20220714BHJP
A61C 17/34 20060101ALI20220714BHJP
【FI】
A61C17/22 B
A61C17/34 A
(21)【出願番号】P 2020555775
(86)(22)【出願日】2019-03-26
(86)【国際出願番号】 CN2019079759
(87)【国際公開番号】W WO2019196646
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2020-11-05
(31)【優先権主張番号】201810332171.2
(32)【優先日】2018-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520390184
【氏名又は名称】深▲せん▼市力博得科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shenzhen Lebooo Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room204,205,206,207,208,209,210, Building F3, F518 Fashion and Creative Park, No.1065 Baoyuan Road, Labor Community, Xixiang Street, Bao’an District, Shenzhen China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】黄 抜梓
(72)【発明者】
【氏名】黄 道臣
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107212940(CN,A)
【文献】特開2017-060661(JP,A)
【文献】特開2009-240760(JP,A)
【文献】特表2020-520288(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107714227(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107167133(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105012035(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/00 - 17/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工知能に基づく歯磨き推奨方法であって、
スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得するステップと、
前記歯磨きデータを分析し、統計的に各歯磨き面の歯磨き状態を取得するステップ(ここで、
前記歯磨き状態は歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態を含む)と、
前記ブラシヘッドデータを分析し、前記スマート歯ブラシのブラシヘッド状態を取得するステップと、
前記歯磨き持続時間、
前記歯磨き力、
前記歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成するステップを含
み、
前記各歯磨き面の歯磨き状態を取得するステップは、前記各歯磨き面の前記歯磨き持続時間を、歯を清潔にする目的を達成するまでの最短持続時間及び歯を摩耗する最短持続時間と比較して、前記各歯磨き面の歯の状態を確定するステップを含む、ことを特徴とする歯磨き推奨方法。
【請求項2】
前記データ検出装置は、姿勢センサー、圧力センサー、NFCタグ及びタグ読み書き装置を備え、
これに対応して、スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得するステップは、
前記姿勢センサーによって出力された第1歯磨きデータと、前記圧力センサーによって出力された第2歯磨きデータと、前記タグ読み書き装置によって読み取られた前記NFCタグにより収集したブラシヘッドデータを取得することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の歯磨き推奨方法。
【請求項3】
前記スマート歯ブラシの歯磨き推奨方法はさらに、
ユーザーの個人情報を取得し、前記個人情報に基づいて前記ユーザーが所在するグループを確定するステップと、
前記ユーザーが所在するグループ、及びグループと予め設定された歯磨きプランとの対応関係に基づいて、マッチングする初期歯磨きプランを推奨するステップと、
ユーザーの前記初期歯磨きプランに対する第1選択操作を受け取り、前記第1選択操作に基づいて前記初期歯磨きプランが受け入れられたか否かを判断するステップと、
前記初期歯磨きプランが受け入れられた場合、前記初期歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するステップと、
前記初期歯磨きプランが受け入れられない場合、前記ユーザーが再選択又はカスタマイズした第2歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の歯磨き推奨方法。
【請求項4】
前記歯磨きデータは、3軸加速度センサーによって出力された3軸加速度、及び3軸ジャイロスコープによって出力された3軸角速度を含み、
これに対応して、前記歯磨きデータを分析するステップは、
前記3軸加速度及び前記3軸角速度を融合処理して、各歯磨き位置での前記スマート歯ブラシのローリング角、ピッチ角及びヨー角を取得するステップと、
前記ローリング角、ピッチ角及びヨー角に基づいて、各歯磨き位置が予め設定された歯区画中で対応する歯区画を確定するステップ(ここで、前記予め設定された歯区画とは、すべての歯の分布状態に基づいて予め分割された歯の領域を意味する)と、
前記ローリング角に基づいて、各歯磨き位置が前記歯区画中で対応する歯磨き面を確定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の歯磨き推奨方法。
【請求項5】
統計的に各歯磨き面の歯磨き持続時間を取得するステップは、
前記スマート歯ブラシが各歯磨き面で歯磨き動作を実行する総歯磨き持続時間を統計するステップと、
各歯磨き面で前記歯磨き動作を実行する際に前記スマート歯ブラシのピッチ角が予め設定されたピッチ角より大きい場合の誤った歯磨きの持続時間を取得するステップと、
前記総歯磨き持続時間から前記誤った歯磨きの持続時間を差し引いて各歯磨き面の歯磨き持続時間を取得するステップを含む、ことを特徴とする請求項4に記載の歯磨き推奨方法。
【請求項6】
前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成する前記ステップは、
前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅及び前記横磨き状態に基づいて各歯磨き面の歯の状態を確定するステップと、
各歯磨き面の歯の状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の歯磨き推奨方法。
【請求項7】
前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成した後、
前記ユーザーの前記第1歯磨きプランに対する第2選択操作を受け取り、前記第2選択操作に基づいて前記第1歯磨きプランが受け入れられたか否かを判断するステップと、
前記第1歯磨きプランが受け入れられた場合、前記第1歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するステップを含む、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の歯磨き推奨方法。
【請求項8】
人工知能に基づく歯磨き推奨装置であって、データ取得モジュールと、歯磨きデータ分析モジュールと、ブラシヘッドデータ分析モジュールと、歯磨きプラン推奨モジュールを備え、
前記データ取得モジュールは、スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得するために使用され、
前記歯磨きデータ分析モジュールは、前記歯磨きデータを分析し、統計的に各歯磨き面の歯磨き状態を取得するために使用され、前記歯磨き状態は歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態を含み、
前記ブラシヘッドデータ分析モジュールは、前記ブラシヘッドデータを分析し、前記スマート歯ブラシのブラシヘッド状態を取得するために使用され、
前記歯磨きプラン推奨モジュールは、前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成するために使用され
、
前記歯磨きデータ分析モジュールは、前記各歯磨き面の前記歯磨き持続時間を、歯を清潔にする目的を達成するまでの最短持続時間及び歯を摩耗する最短持続時間と比較して、前記各歯磨き面の歯の状態を確定する、ことを特徴とする人工知能に基づく歯磨き推奨装置。
【請求項9】
人工知能に基づく歯磨き推奨機器であって、メモリ、プロセッサー、及び前記メモリに記憶され前記プロセッサーで実行可能なコンピュータープログラムを備え、前記プロセッサーが前記コンピュータープログラムを実行すると、請求項1~7のいずれか一項に記載の人工知能に基づく歯磨き推奨方法のステップが実現される、ことを特徴とする人工知能に基づく歯磨き推奨機器。
【請求項10】
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読取可能な記憶媒体にはコンピュターブログラムが記憶され、前記コンピュターブログラムがプロセッサーによって実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の人工知能に基づく歯磨き推奨方法のステッ
プが実現される、ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマート歯ブラシ技術の分野に関し、特に、人工知能に基づく歯磨き推奨方法、推奨装置、推奨機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
歯磨きは、歯ブラシを使用して、歯垢、柔らかい汚れ、食物残渣を除去し、口腔を清潔に保ち、歯周病の発生を予防する重要な手段である。しかしながら、従来の歯ブラシを使用して歯を磨く過程において、人々は歯磨きの状態が見えず、正確な歯磨きデータを取得することができないため、自分の歯磨きの動作の標準化を正確に判断することができず、口腔及び歯の清潔度が不十分であり、多くの口腔疾患の発生を引き起こしている。
【0003】
社会の進歩とともに、身体の健康はますます重視されるようになってきている。より強力な洗浄効果を持つスマート歯ブラシが急速に発展しているが、既存のスマート歯ブラシでは、予め設定された歯磨きモードに基づいて自動的な歯磨きを実現することができない。また、既存のスマート歯ブラシに予め設定された歯磨きモードは比較的単一である。異なるユーザーの歯の状態は同じではなく、このような比較的単一の歯磨きモードは異なるユーザーの歯磨きニーズを満たすことができないため、スマート歯磨きの適用性が低下する。
【0004】
以上から、異なるユーザーの歯磨きニーズをどのように満たし、スマート歯ブラシの適用性を高めるかは、当業者が早急に解決すべき問題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施例は、ユーザーの歯磨きデータ及びスマート歯ブラシのブラシヘッドデータに基づいてユーザーに対応する歯磨きプランを推奨して、スマート歯ブラシの歯磨きプランを動的に調整し、異なるユーザーの歯磨きニーズを満たし、スマート歯ブラシの適用性を高めることができる人工知能に基づく歯磨き推奨方法、推奨装置、推奨機器及び記憶媒体を提供する。
【0006】
本発明の実施例の第1態様は、人工知能に基づく歯磨き推奨方法を提供する。この方法は、
スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得するステップと、
前記歯磨きデータを分析し、統計的に各歯磨き面の歯磨き状態を取得するステップ(ここで、歯磨き状態は歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態を含む)と、
前記ブラシヘッドデータを分析し、前記スマート歯ブラシのブラシヘッド状態を取得するステップと、
歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成するステップを含む。
【0007】
さらに、前記データ検出装置は、姿勢センサー、圧力センサー、NFCタグ及びタグ読み書き装置を備え、
これに対応して、スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得するステップは、
前記姿勢センサーによって出力された第1歯磨きデータと、前記圧力センサーによって出力された第2歯磨きデータと、前記タグ読み書き装置によって読み取られた前記NFCタグにより収集したブラシヘッドデータを取得することを含む。
【0008】
オプションで、前記歯磨き推奨方法はさらに、
ユーザーの個人情報を取得し、前記個人情報に基づいて前記ユーザーが所在するグループを確定するステップと、
前記ユーザーが所在するグループ、及びグループと予め設定された歯磨きプランとの対応関係に基づいて、マッチングする初期歯磨きプランを推奨するステップと、
ユーザーの前記初期歯磨きプランに対する第1選択操作を受け取り、前記第1選択操作に基づいて前記初期歯磨きプランが受け入れられたか否かを判断するステップと、
前記初期歯磨きプランが受け入れられた場合、前記初期歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するステップと、
前記初期歯磨きプランが受け入れられない場合、前記ユーザーが再選択又はカスタマイズした第2歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するステップを含む。
【0009】
好ましくは、前記歯磨きデータは、3軸加速度センサーによって出力された3軸加速度、及び3軸ジャイロスコープによって出力された3軸角速度を含み、
これに対応して、前記歯磨きデータを分析するステップは、
前記3軸加速度及び前記3軸角速度を融合処理して、各歯磨き位置での前記スマート歯ブラシのローリング角、ピッチ角及びヨー角を取得するステップと、
前記ローリング角、ピッチ角及びヨー角に基づいて、各歯磨き位置が予め設定された歯区画中で対応する歯区画を確定するステップ(ここで、前記予め設定された歯区画とは、すべての歯の分布状態に基づいて予め分割された歯の領域を意味する)と、
前記ローリング角に基づいて、各歯磨き位置が前記歯区画中で対応する歯磨き面を確定するステップを含む。
【0010】
さらに、統計的に各歯磨き面の歯磨き持続時間を取得するステップは、
前記スマート歯ブラシが各歯磨き面で歯磨き動作を実行する総歯磨き持続時間を統計するステップと、
各歯磨き面で前記歯磨き動作を実行する際に前記スマート歯ブラシのピッチ角が予め設定されたピッチ角より大きい場合の誤った歯磨きの持続時間を取得するステップと、
前記総歯磨き持続時間から前記誤った歯磨き持続時間を差し引いて各歯磨き面の歯磨き持続時間を取得するステップを含む。
【0011】
オプションで、歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成する前記ステップは、具体的に、
前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅及び前記横磨き状態に基づいて各歯磨き面の歯の状態を確定するステップと、
各歯磨き面の歯の状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成するステップを含む。
【0012】
好ましくは、歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成した後、前記方法は、
前記ユーザーの前記第1歯磨きプランに対する第2選択操作を受け取り、前記第2選択操作に基づいて前記第1歯磨きプランが受け入れられたか否かを判断するステップと、
前記第1歯磨きプランが受け入れられた場合、前記第1歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するステップを含む。
【0013】
本発明の実施例の第2態様は、人工知能に基づく歯磨き推奨装置を提供する。この装置は、データ取得モジュールと、歯磨きデータ分析モジュールと、ブラシヘッドデータ分析モジュールと、歯磨きプラン推奨モジュールを備え、
前記データ取得モジュールは、スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得するために使用され、
前記歯磨きデータ分析モジュールは、前記歯磨きデータを分析し、統計的に各歯磨き面の歯磨き状態を取得するために使用され、前記歯磨き状態は歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態を含み、
前記ブラシヘッドデータ分析モジュールは、前記ブラシヘッドデータを分析し、前記スマート歯ブラシのブラシヘッド状態を取得するために使用され、
前記歯磨きプラン推奨モジュールは、前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成するために使用される。
【0014】
本発明の実施例の第3態様は、人工知能に基づく歯磨き推奨機器を提供する。この機器は、メモリ、プロセッサー、及び前記メモリに記憶され前記プロセッサーで実行可能なコンピュータープログラムを備え、前記プロセッサーが前記コンピュータープログラムを実行すると、前述の第1態様で記載された人工知能に基づく歯磨き推奨方法のステップが実現される。
【0015】
本発明の実施例の第4態様は、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。前記コンピュータ読取可能な記憶媒体にはコンピュターブログラムが記憶され、前記コンピュターブログラムがプロセッサーによって実行されると、前述の第1態様で記載された人工知能に基づく歯磨き推奨方法のステッが実現される
【0016】
以上の技術的解決手段から分かるように、本発明の実施例は以下の利点を有する。
本発明の実施例では、まず、スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得する。次に、前記歯磨きデータを分析し、統計的に各歯磨き面の歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態を取得し、前記ブラシヘッドデータを分析し、前記スマート歯ブラシのブラシヘッド状態を取得する。その後、前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成する。本発明の実施例では、ユーザーの歯磨き中の歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを収集し、収集した歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを分析して、そのユーザーに適した歯磨きプランを形成し、そのユーザーに推奨して、スマート歯ブラシの歯磨きプランを動的に調整することによって、異なるユーザーの歯磨きニーズを満たし、スマート歯ブラシの適用性を高める。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の実施例の技術手段を更に詳細に説明するため、以下、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。当然のことながら、下記の説明における図面は本発明の幾つかの実施例のみであり、当業者にとって、創造的労働を果たさない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本発明の実施例1によって提供される人工知能に基づく歯磨き推奨方法の方法フローチャートである。
【
図2】本発明の実施例1に係る人工知能に基づく歯磨き推奨方法が応用場面において歯磨き面を確定するフローの模式図である。
【
図3】本発明の実施例1に係る人工知能に基づく歯磨き推奨方法が応用場面において初期歯磨きプランを確定するフローの模式図である。
【
図4】本発明の実施例2によって提供される人工知能に基づく歯磨き推奨装置の構造模式図である。
【
図5】本発明の実施例3によって提供される人工知能に基づく歯磨き推奨機器の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施例は、ユーザーの歯磨きデータ及びスマート歯ブラシのブラシヘッドデータに基づいてユーザーに対応する歯磨きプランを推奨して、スマート歯ブラシの歯磨きプランを動的に調整し、異なるユーザーの歯磨きニーズを満たし、スマート歯ブラシの適用性を高めるための、人工知能に基づく歯磨き推奨方法、推奨装置、推奨機器及び記憶媒体を提供する。
【0019】
本発明の目的、特徴、利点をより明確かつ分かりやすくするために、以下、本発明の実施例の添付図面を参照しながら、本発明の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。当然のことながら、ここで説明する実施例は本発明の実施例の全てではなく一部にすぎない。当業者が創造的な作業なしに本発明の実施例に基づいて得る他の全ての実施例は、本発明の保護範囲に入る。
【0020】
本発明の明細書、特許請求の範囲及び上記添付図面における「含む」という用語及びその任意の変形は、非排他的な包含をカーバすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、あるいはシステム、製品又は装置は、挙げられたステップ又はユニットに限定されず、任意選択で、挙げられていないステップ又はユニットを更に含み、又はこれらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他のステップ又はユニットを更に含む。さらに、「第1」、「第2」、及び「第3」などの用語は、異なる対象を区別するために使用され、特定の順序を説明することを意図していない。
【0021】
図1に示すように、本発明の実施例1は、人工知能に基づく歯磨き推奨方法を提供する。前記歯磨き推奨方法は、ステップS101~ステップS104を含む。
ステップS101では、スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得する。
前記データ検出装置は、姿勢センサー、圧力センサー、NFCタグ及びタグ読み書き装置を備える。そのため、スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得するステップは具体的に、前記姿勢センサーによって出力された第1歯磨きデータと、前記圧力センサーによって出力された第2歯磨きデータと、前記タグ読み書き装置によって読み取られた前記NFCタグにより収集したブラシヘッドデータを取得することを含む。
【0022】
本実施例では、スマート歯ブラシには姿勢センサー、圧力センサー、NFCタグ及びタグ読み書き装置が設けられる。前記姿勢センサーは、ユーザーが前記スマート歯ブラシを使用して歯磨き動作を実行する際の各種の歯磨きデータを検出するために使用することができる。例えば、前記スマート歯ブラシには、3軸加速度センサーが設けられ、歯磨き動作を実行する際に、この3軸加速度センサーは、スマート歯ブラシのX、Y、Zの3軸方向の加速度を検出することができる。また、例えば、前記スマート歯ブラシに3軸ジャイロスコープを設けることもできる。歯磨き動作を実行する際に、この3軸ジャイロスコープ、スマート歯ブラシのX、Y、Zの3軸方向の角速度を検出することができる。前記圧力センサーは、ユーザーが歯磨き動作を実行する際の各歯磨き面の圧力の大きさを検出するために使用することができる。スマート歯ブラシのブラシヘッド内にNFCタグが設けられ、ブラシヘッドの使用日数を検出するために使用することができる。また、スマート歯ブラシ内には、NFCタグによって検出されたブラシヘッドの使用日数のデータを読み取り、使用日数に基づいてブラシヘッド状態を判定するタグ読み書き装置がさらに設けられる。
【0023】
ステップS102では、前記歯磨きデータを分析し、統計的に各歯磨き面の歯磨き状態を取得する。歯磨き状態は歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態を含む。
【0024】
具体的には、前記歯磨きデータは、3軸加速度センサーによって出力された3軸加速度、及び3軸ジャイロスコープによって出力された3軸角速度を含む。
これに対応して、
図2に示すように、前記歯磨きデータを分析するステップは、
前記3軸加速度及び前記3軸角速度を融合処理して、各歯磨き位置での前記スマート歯ブラシのローリング角、ピッチ角及びヨー角を取得するステップS201と、
前記ローリング角、ピッチ角及びヨー角に基づいて、各歯磨き位置が予め設定された歯区画中で対応する歯区画を確定するステップS202(ここで、前記予め設定された歯区画とは、すべての歯の分布状態に基づいて予め分割された歯の領域を意味する)と、
前記ローリング角に基づいて、各歯磨き位置が前記歯区画中で対応する歯磨き面を確定するステップS203を含む。
【0025】
ステップS201では、3軸加速度センサーによって出力された3軸加速度、及び3軸ジャイロスコープによって出力された3軸角速度を取得した後、該3軸加速度及び3軸角速度に対してカルマン(Kalman)フィルター処理を行い、フィルター処理後の3軸加速度及び3軸角速度に対してMadgwick姿勢融合処理を行って、現在の歯磨き位置での前記スマート歯ブラシのローリング角Roll、ピッチ角Pitch、ヨー角Yawの3つの姿勢データを取得する。
【0026】
理解されるように、データ検出の精度を向上させるために、本実施例では、スマート歯ブラシにおいて、3軸加速度センサー及び3軸ジャイロスコープによって検出されたデータのシフトを修正するように3軸磁気センサーをさらに設けることができる。
【0027】
ここで、前記予め設定された歯区画とは、人体の口腔内のすべての歯の分布状態に基づいて予め分割された領域を意味する。例えば、成人の32本の歯を例にとると、32本の歯を上顎左区画、上顎中区画、上顎右区画、下顎左区画、下顎中区画、下顎右区画の6つの歯区画に分割することができる。上顎左区画は、上顎の左側の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯を含む。上顎中区画は、上顎の両犬歯、両側切歯、両中切歯を含む。上顎右区は、上顎の右側の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第大臼歯歯、第三大臼歯を含む。下顎左区画は、下顎の左側の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯を含む。下顎中区画は、下顎の両犬歯、両側切歯、両中切歯を含む。下顎右区画は、下顎の右側の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯を含む。同時に、上顎左区画、上顎右区画、下顎左区画、下顎右区画はそれぞれ外側面、内側面、咬合面を含み、上顎中区画及び下顎中区画の両方は外側面及び内側面を含む。この6つの歯区画は、さらに16の歯磨き面に分割することができる。
【0028】
ステップS202及びS203では、主にローリング角Roll及びヨー角Yawに基づいて、現在の歯磨き位置が6つの歯区画のうち、どの領域にあるか、例えば、上顎左区画にあるか、又は下顎中区画にあるか、又は上顎右区画にあるかなどを判断する。現在の歯磨き位置の歯磨き区画を判断した後、ローリング角Rollに基づいて、現在の歯磨き位置がその歯磨き区画内のどの歯磨き面にあるかをさらに判断する。例えば、現在の歯磨き位置が上顎左区画にあることを最初に確定した場合、現在の歯磨き位置が上顎左区画の外側面、内側面又は咬合面であるかをさらに判断する。ピッチ角Pitchは、現在の歯磨き位置がある歯領域及び歯磨き面の判断を補助するためにも使用することができる。
【0029】
理解されるように、ユーザーが予め設定された初期歯区画から、設定された歯磨き順序でリアルタイムで歯磨きをガイドする場合、前記スマート歯ブラシには、3軸加速度センサーのみを設定することができる。3軸加速度センサーによって取得された3軸加速度に基づいて、スマート歯ブラシが歯磨き動作を実行するときのローリング角及びピッチ角を取得し、そして現在のリアルタイムガイド中の歯磨き区画及び対応するローリング角、ピッチ角に基づいて、現在の歯磨き位置がその歯磨き区画に対応する歯磨き面を確定する。ここでは、前記初期歯区画は、使用中にユーザーがカスタマイズすることができる。
【0030】
理解されるように、本実施例では、現在の歯磨き区画のヨー角Yawと前の歯磨き区画のヨー角Yawを比較して、左手又は右手で歯を磨く人を自動的に識別することができる。3軸加速度センサーと3軸ジャイロスコープ、又は3軸加速度センサーと3軸ジャイロスコープと3軸地磁気センサーによって歯磨きデータを収集することは、異なる手での歯磨きによる歯磨きデータの収集への影響を回避することができ、それによってデータ収集の精度及び有効性を確保することができる。
【0031】
さらに、本実施例では、統計的に各歯磨き面の歯磨き状態を取得する前記ステップは、統計的に各歯磨き面の歯磨き持続時間を取得すること、統計的に各歯磨き面の歯磨き力を取得すること、統計的に各歯磨き面の歯磨き幅を取得すること、及び統計的に各歯磨き面の横磨き状態を取得することを含む。統計的に各歯磨き面の歯磨き持続時間を取得することは具体的に、前記スマート歯ブラシが各歯磨き面で歯磨き動作を実行する総歯磨き持続時間を統計するステップaと、各歯磨き面で前記歯磨き動作を実行する際に前記スマート歯ブラシのピッチ角が予め設定されたピッチ角より大きい場合の誤った歯磨きの持続時間を取得するステップbと、前記総歯磨き持続時間から前記誤った歯磨き持続時間を差し引いて各歯磨き面の歯磨き持続時間を取得するステップcを含む。
【0032】
前記歯磨き持続時間とは、ユーザーの歯磨き動作が正確である有効な歯磨き持続時間を意味する。本実施例では、現在の歯磨き位置の歯区画及び歯磨き面を正確に確定した後、ユーザーがスマート歯ブラシを使用して現在の歯磨き面で歯磨き動作を実行する総歯磨き持続時間を記録し統計し、この現在の歯磨き面での前記スマート歯ブラシのピッチ角Pitchをリアルタイムで監視する。ピッチ角Pitchが予め設定されたピッチ角よりも大きいことを監視した場合、予め設定されたピッチ角が70であると仮定すると、前記スマート歯ブラシのピッチ角Pitchが70よりも大きいとき、スマート歯ブラシは直立に近い誤った歯磨き状態にあるとみなし、その誤った歯磨き状態が持続する誤った歯磨き持続時間を記録し、最後に総歯磨き持続時間からその誤った歯磨き持続時間を差し引いてその現在の歯磨き面の歯磨き持続時間を取得する。
【0033】
さらに、本実施例では、前記スマート歯ブラシにおける圧力センサーは、ユーザーが歯磨きを行う過程中に各歯磨き面が受ける圧力の大きさをリアルタイムで検出し、検出された圧力の大きさに基づいて各歯磨き面の歯磨き力を統計的に取得するために使用することができる。
【0034】
オプションで、本実施例では、統計的に各歯磨き面の歯磨き幅を取得することは、前記3軸加速度センサーによって出力された現在の歯磨き面でのX軸方向の加速度に基づいて、前記現在の歯磨き面での前記スマート歯ブラシの加速度平方偏差を計算するステップdと、前記加速度平方偏差に基づいて現在の歯磨き面の歯磨き幅を確定するステップeを含む。
【0035】
加速度平方偏差と歯磨き幅との対応関係を予め設定することができる。スマート歯ブラシがある歯磨き面で歯磨き動作を実行するとき、現在の歯磨き面におけるスマート歯ブラシの3軸加速度センサーによって出力されたX軸方向の加速度の加速度平方偏差をリアルタイムで計算して、加速度平方偏差を取得したあと、加速度平方偏差と歯磨き幅との予め設定された対応関係に基づいて、統計的に現在の歯磨き面の歯磨き幅を取得する。
【0036】
さらに、統計的に各歯磨き面の横磨き状態を取得することは具体的に、前記3軸加速度センサーによって出力された現在の歯磨き面でのX軸方向の加速度に基づいて、前記現在の歯磨き面での前記スマート歯ブラシの揺動幅及び揺動周波数を計算するステップfと、現在の揺動幅が予め設定された標準歯磨きモデルにおける標準揺動幅よりも大きく、及び/又は前記揺動周波数が予め設定された標準歯磨きモデルにおける標準揺動周波数よりも大きい場合、前記現在の歯磨き面に横磨きがあることを確認し、前記現在の歯磨き面の横磨き回数を1単位増加するステップgを含む。
【0037】
本発明の実施例では、スマート歯ブラシ揺動幅の変化又は揺動周波数の変化に基づいて、現在の歯磨き面で出現した横磨きの回数を確定することができる。例えば、予め設定された標準歯磨きモデルにおける標準揺動周波数が2Hzであると仮定すると、現在の歯磨き面でのスマート歯ブラシの揺動周波数が2Hzよりも大きい場合、この時点で前記現在の歯磨き面での歯磨き動作は横磨きであることを示し、現在の歯磨き面の横磨き回数を1単位増加する。理解されるように、本発明の実施例では、両者の変化を組み合わせて、現在の歯磨き面で出現した横磨きの回数を判断する。
【0038】
ステップS103では、歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成する。
【0039】
本実施例では、歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成する前記ステップは、具体的に、各歯磨き面の歯の状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成するステップiを含む。
【0040】
前記ステップhでは、統計的に各歯磨き面の歯磨き持続時間を取得した後、各歯磨き面の歯磨き持続時間を第1の予め設定された歯磨き持続時間及び第2の予め設定された歯磨き持続時間と比較して、各歯磨き面の歯の状態を確定する。即ち、ユーザーが各歯磨き面で対応する持続時間の歯磨き動作を実行した場合の歯に対する影響を確定する。前記第1の予め設定された歯磨き持続時間とは、歯を清潔にする目的を達成するまでの最短持続時間を意味し、前記第2の予め設定された歯磨き持続時間とは、歯を摩耗する最短持続時間を意味する。前記第1の予め設定された歯磨き持続時間及び前記第2の予め設定された歯磨き持続時間は、大量の履歴歯磨きデータに基づいて分析し確定することができる。ある歯磨き面の歯磨き持続時間が前記第1の予め設定された歯磨き持続時間よりも短い場合、ユーザーの該歯磨き面での歯磨きが短すぎて、歯を清潔にする目的を達成することができず、該歯磨き面の歯に歯垢や柔らかい汚れなどが堆積しやすいことを示す。ある歯磨き面の歯磨き持続時間が前記第2の予め設定された歯磨き持続時間よりも長い場合、ユーザーの該歯磨き面での歯磨き時間が長すぎて、該歯磨き面における歯が摩耗しやすいことを示す。これにより、各歯磨き面における歯の状態、例えば、歯垢や柔らかい汚れが堆積している歯、又は摩耗やすい歯を確定することができる。
【0041】
例えば、ある具体的な適用において、大量の履歴歯磨きデータに基づいて分析し確定された第1の予め設定された歯磨き持続時間は5秒であり、第2の予め設定された歯磨き持続時間は50秒である。ユーザーのある歯磨き過程では、下顎左区画の内側面で歯磨き動作を実行する歯磨き持続時間が3秒であり、上顎左区画の外側面で歯磨き動作を実行する歯磨き持続時間が60秒である場合、このユーザーの下顎の左側の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯は、歯垢や柔らかい汚れが堆積する歯であり、上顎の左側の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯は、摩耗やすい歯であることを確定することができる。
【0042】
さらに、統計的に各歯磨き面の歯磨き力を取得した後、各歯磨き面の歯磨き力を第1の予め設定された歯磨き力及び第2の予め設定された歯磨き力と比較して、各歯磨き面の歯の状態を確定する。即ち、ユーザーが対応する歯磨き力を用いて各歯磨き面で歯磨き動作を実行するとき歯に与える影響を確定する。前記第1の予め設定された歯磨き力とは、歯を清潔にする目的を達成する最小強度を意味し、前記第2の予め設定された歯磨き力とは、歯の摩耗を引き起こす最小強度を意味する。前記第1の予め設定された歯磨き力及び前記第2の予め設定された歯磨き力は、大量の履歴歯磨きデータに基づいて分析し確定することができる。ある歯磨き面の歯磨き力が前記第1の予め設定された歯磨き力よりも小さい場合、ユーザーの該歯磨き面での歯磨き力が軽く、歯を清潔にする目的を達成することができず、該歯磨き面の歯に歯垢や柔らかい汚れなどが堆積しやすいことを示す。ある歯磨き面の歯磨き力が前記第2の予め設定された歯磨き力よりも大きい場合、ユーザーの該歯磨き面での歯磨き力が大きすぎて、該歯磨き面における歯が摩耗しやすいことを示す。これにより、各歯磨き面における歯の状態、例えば、歯垢や柔らかい汚れが堆積している歯、又は摩耗やすい歯を確定することができる。
【0043】
例えば、ある具体的な適用において、大量の履歴歯磨きデータに基づいて分析し確定された第1の予め設定された歯磨き力は0.49Nであり、第2の予め設定された歯磨き力は1.47Nである。ユーザーのある歯磨き過程では、ユーザーが上顎中区画の内側面で歯磨き動作を実行するときの歯磨き力は1.6Nであり、上顎右区画の外側面で歯磨き動作を実行するときの歯磨き力は0.3Nであることを検出すると、このユーザーの上顎の両犬歯、両側切歯、両中切歯は摩耗やすい歯であり、上顎の右側の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯は、歯垢や柔らかい汚れが堆積する歯であることを確定することができる。
【0044】
オプションで、統計的に各歯磨き面の歯磨き幅を取得した後、各歯磨き面の歯磨き幅を第1の予め設定された歯磨き幅及び第2の予め設定された歯磨き幅と比較して、各歯磨き面の歯の状態を確定する。即ち、ユーザーが対応する歯磨き幅を用いて各歯磨き面で歯磨き動作を実行するとき歯に与える影響を確定する。前記第1の予め設定された歯磨き幅とは、歯を清潔にする目的を達成する最小歯磨き幅を意味し、前記第2の予め設定された歯磨き幅とは、歯の摩耗を引き起こす最小歯磨き幅を意味する。前記第1の予め設定された歯磨き幅及び前記第2の予め設定された歯磨き幅は、大量の履歴歯磨きデータに基づいて分析し確定することができる。ある歯磨き面の歯磨き幅が前記第1の予め設定された歯磨き幅よりも小さい場合、ユーザーの該歯磨き面での歯磨き幅が小さく、歯を清潔にする目的を達成することができず、該歯磨き面の歯に歯垢や柔らかい汚れなどが堆積しやすいことを示す。ある歯磨き面の歯磨き幅が前記第2の予め設定された歯磨き幅よりも大きい場合、ユーザーの該歯磨き面での歯磨き幅が大きすぎて、該歯磨き面における歯が摩耗しやすいことを示す。これにより、各歯磨き面における歯の状態、例えば、歯垢や柔らかい汚れが堆積している歯、又は摩耗やすい歯を確定することができる。
【0045】
オプションで、統計的に各歯磨き面の横磨き状態、即ち、各歯磨き面の横磨き回数を取得した後、各歯磨き面の横磨き回数を予め設定された回数閾値と比較して、各歯磨き面が横磨き面であるか否かを確定する。横磨きは歯摩耗を引き起こしやすいため、ある歯磨き面が横磨き面であることを確定すると、該横磨き面における歯は摩耗しやすい歯であることを確定することができる。前記予め設定された回数閾値とは、歯摩耗を引き起こす最小横磨き回数を意味する。前記予め設定された回数閾値は、大量の履歴歯磨きデータに基づいて分析し確定することができる。
【0046】
本実施例では、上記の説明で、それぞれ歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態に基づいて、各歯磨き面の歯の状態を確定することのみを具体的に述べているが、当然のことながら、本実施例では、歯磨き持続時間及び歯磨き力を組み合わせて各歯磨き面の歯の状態を確定してもよいことが理解できる。例えば、歯磨き持続時間が第3の予め設定された歯磨き持続時間よりも短く、歯磨き力が第3の予め設定された歯磨き力よりも小さい歯磨き面における歯は歯垢や柔らかい汚れが堆積する歯であり、歯磨き持続時間が第4の予め設定された歯磨き持続時間よりも長く、歯磨き力が第4の予め設定された歯磨き力よりも大きい歯磨き面における歯は摩耗しやすい歯であることを確定することができる。同様に、前記第3の予め設定された歯磨き持続時間、前記第3の予め設定された歯磨き力、前記第4の予め設定された歯磨き持続時間、及び前記第4の予め設定された歯磨き力は、大量の履歴歯磨きデータに基づいて分析し確定することができる。当然のことながら、歯磨き持続時間、歯磨き力及び歯磨き幅を組み合わせて各歯磨き面の歯の状態を確定してもよい。また、歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態を組み合わせて各歯磨き面の歯の状態を確定してもよい。
【0047】
上記のステップiでは、各歯磨き面の歯の状態を確定した後、各歯磨き面の歯の状態及びブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成することができる。前記第1歯磨きプランに含まれる歯磨きパラメータは、歯磨き持続時間、スマート歯ブラシの振動頻度及び揺動幅を含む。即ち、各歯磨き面の歯の状態を確定した後、各歯磨き面の歯の状態及びブラシヘッド状態に基づいて、スマート歯ブラシが各歯磨き面で歯磨き動作を実行するときの適切な歯磨き力及び歯磨き持続時間を確定して、この適切な歯磨き力に応じて前記第1歯磨きプランにおけるスマート歯ブラシの振動頻度及び揺動幅を確定し、この適切な歯磨き持続時間に応じて前記第1歯磨きプランにおける歯磨き持続時間を確定する。
【0048】
ここでは、まず各歯磨き面の歯の状態に基づいて、それに対応する予め推奨される振動頻度及び揺動幅を確定する。次に、ブラシヘッド状態に基づいて、予め推奨される振動頻度及び揺動幅を対応調整する。使用日数が0~30日内のブラシヘッドについて、ブラシヘッド状態はブラシ毛が完全であることを確定することができる。歯磨き時のブラシ毛と歯の接触面積が最も広く、歯面と歯間の清潔効果が良好である。そのため、この時点で予め推奨される揺動幅を変更せず、それに応じて予め推奨される振動頻度を10%~20%に下げることで、良好な清潔効果を得るとともに、新しいユーザーが歯ブラシを使用するとき又は古いユーザーが新しいブラシヘッドを使用するときに、過度の振動によって引き起こされる不快感を軽減する。使用日数が31~60日内のブラシヘッドについて、ブラシヘッド状態はブラシ毛の完全性が0~30日のブラシヘッドよりも低いことを確定することができる。即ち、ブラシ毛の一部はある程度の変形や曲がりがあり、ブラシ毛もある程度の緩みが現れる。それに応じて、歯磨き時のブラシ毛と歯の接触面積は減少する。そのため、最良の清潔効果を達成するために、このとき、それに応じて予め推奨される振動頻度を10%~20%増加させ、予め推奨される揺動幅を適度に減少させ、例えば、10%~20%減少させることができる。使用日数が61~90内のブラシヘッドについて、ブラシヘッド状態はブラシ毛の完全性が31~60日内のブラシヘッドよりも低いことを確定することができる。即ち、ブラシヘッドのほとんどのブラシ毛は変形や曲がりの現象がある。それにより、ブラシ毛の歯間に対する清潔効果が急激に低下し、ブラシ毛は全体的にふわふわして散乱した状態を呈する。このとき、大きな揺動幅は歯肉に損傷を与える。同時に、ブラシ毛先のサポート効果が低下するため、ユーザーが前と同じ力で歯を磨くときに、ブラシヘッドの硬い部分は歯の表面と強く摩擦して、歯のエナメル質を損傷しやすいので、ユーザーの歯の健康を優先的に保護するために、予め推奨される振動頻度及び揺動幅を大幅に下げるべきである。例えば、予め推奨される振動頻度を30%~50%下げ、予め推奨される揺動幅を40~60%下げる。使用日数が90日を超えるブラシヘッドについて、ブラシヘッドの状態は廃棄ブラシヘッドであることを確定することができる。そのため、予め推奨される振動頻度及び揺動幅を大幅に下げることができる。例えば、予め推奨される振動頻度及び予め推奨される揺動幅の両方を70%~100%下げて、廃棄ブラシヘッドによるユーザーの歯への大きな損傷を防止する。
【0049】
ある歯磨き面の歯の状態は歯垢や柔らかい汚れが堆積する歯であり、ブラシヘッド状態は0~30日内のブラシ毛が完全な状態であることを確定する場合、まず、この歯磨き面に対応するために、比較的大きな予め推奨される振動頻度及び揺動幅を形成する。次に、これに基づいて、予め推奨される振動頻度を10%~20%下げて、この歯磨き面に対応するように第1歯磨きプランにおいて適切な振動頻度及び揺動幅を確定する。その後、ユーザーがこの歯磨き面にブラッシングするとき、スマート歯ブラシはその振動頻度及び揺動幅で歯磨き動作を自動的に実行して、歯垢や柔らかい汚れを取り除く目的を達成する。ある歯磨き面の歯の状態は摩耗しやすい歯であり、ブラシヘッド状態は31~60日内のブラシ毛の一部にある程度の変形や曲がりがある状態であることを確定する場合、まず、この歯磨き面に対応するために、予め推奨される振動頻度及び揺動幅を形成する。次に、これに基づいて、予め推奨される振動頻度を10%~20%増加させ、予め推奨される揺動幅を10%~20%下げて、歯磨き面に対応するように第1歯磨きプランにおいて適切な振動頻度及び揺動幅を確定する。その後、ユーザーがこの歯磨き面にブラッシングするとき、前記スマート歯ブラシはその振動頻度及び揺動幅で歯磨き動作を自動的に実行して、歯への損傷を回避する。
【0050】
上記のブラシヘッドの使用日数を0~30日、31~60日、61~90日、90日以上に分割することは、概略的な説明のためだけであり、本発明の実施例を限定するものとして解釈されるべきではないことは理解できる。当然のことながら、歯ブラシの具体的な状態に基づいて、使用日数を具体的に分割することもできる。同時に、振動頻度及び揺動幅の変化の10%~20%、30%~50%、40~60%、70%~100%についても概略的に説明するに過ぎず、本実施例では、歯ブラシの具体的な状態に基づいて具体的に設定することができる。
【0051】
好ましくは、本実施例では、前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成した後、前記ユーザーの前記第1歯磨きプランに対する第2選択操作を受け取り、前記第2選択操作に基づいて前記第1歯磨きプランが受け入れられたか否かを判断するステップjと、前記第1歯磨きプランが受け入れられた場合、前記第1歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するステップkとをさらに含む。
【0052】
理解されるように、推奨される第1歯磨きプランを形成した後、クラウドは、前記第1歯磨きプランをユーザーに推奨し、即ち、ユーザーのAPPの表示インターフェイス又は前記スマート歯ブラシの表示インターフェイスで、前記第1歯磨きプランを表示し、ユーザーの前記第1歯磨きプランに対する選択操作を受け入れる。ユーザーが前記第1歯磨きプランを受け入れるか、すぐ使用することを選択した場合、クラウドはさらに、前記第1歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、前記スマート歯ブラシに既存の歯磨きプランに対して歯磨きパラメータを調整又は修正することで、ユーザーが後続の歯磨き過程において前記第1歯磨きプランで歯磨き動作を実行することができるようにして、歯を清潔にし、歯の損傷を回避する目的を達成する。当然のことながら、ユーザーが前記第1歯磨きプランを受け入れない場合、前記スマート歯ブラシに既存の歯磨きパラメータを調整又は変更せず、元の歯磨きプランを保持して後続の歯磨き動作を実行する。
【0053】
以下、理解を容易にするために、
図1に記載の実施例により、実際の応用場面において、本発明の実施例1に係る人工知能に基づく歯磨き推奨方法による初期歯磨きプランの確定を説明する。
【0054】
図3は、本発明の実施例に係る人工知能に基づく歯磨き推奨方法が応用場面において初期歯磨きプランを確定するフローの模式図を示す。
図3に示すように、この場面では、前記歯磨き推奨方法は、
ユーザーの個人情報を取得し、前記個人情報に基づいて前記ユーザーが所在するグループを確定するステップS301と、
前記ユーザーが所在するグループ、及びグループと予め設定された歯磨きプランとの対応関係に基づいて、マッチングする初期歯磨きプランを推奨するステップS302と、
ユーザーの前記初期歯磨きプランに対する第1選択操作を受け取るステップS303と、
前記第1選択操作に基づいて前記初期歯磨きプランが受け入れられたか否かを判断するステップS304と、
前記初期歯磨きプランが受け入れられた場合、前記初期歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するステップS305と、
前記初期歯磨きプランが受け入れられない場合、前記ユーザーが再選択又はカスタマイズした第2歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するステップS306を含む。
【0055】
理解されるように、本実施例で形成された第1歯磨きプランは、ユーザーが歯磨き動作を実行することにより生成される歯磨きデータに基づいて確定されるものである。そのため、ユーザーが歯磨き動作を実行することにより生成される歯磨きデータを取得する前に、ユーザーが初期歯磨きプランに基づいて歯磨き動作を実行して、後続の歯磨きデータを生成するために、スマート歯ブラシの初期歯磨きプランを確定する必要がある。本実施例では、ユーザーが最初にスマート歯ブラシを使用して歯磨き動作を実行する前に、ユーザーが選択したNFCタグ付きスマートブラシヘッドに応じて、初期歯磨きプランをマッチングすることができる。当然のことながら、収集したユーザーの個人情報に応じて、初期歯磨きプラン及び対応するスマートブラシヘッドをマッチングすることもできる。本場面では、収集したユーザーの個人情報に応じて、マッチングする初期歯磨きプランを推奨することが好ましい。
【0056】
本実施例では、クラウドには、複数の異なる予め設定された歯磨きプランが予め設定し記憶される。これらの予め設定された歯磨きプランの歯磨きパラメータは、歯磨き持続時間、振動頻度及び揺動幅を含む。例えば、朝の効率的な清潔プランで採用される歯磨き持続時間は2分であり、振動頻度は毎分38000回であり、揺動幅は5mm~6mmである。また、清潔プランを初めて使用する場合に採用する歯磨き持続時間は2.5分であり、振動頻度は毎分35000回であり、揺動幅は4mm~5mmである。タバコのヤニ・茶渋・コーヒー渋の清潔プランで採用される歯磨き持続時間は3分であり、最初の2分間の振動頻度は21000回から38000回まで繰り返して徐々に変化し、最初の2分間の揺動幅は5mm~6mmであり、次の1分間の振動頻度は毎分35000回であり、揺動幅は4mm~5mmである。
【0057】
理解されるように、本実施例では、クラウドは、これらの予め設定された歯磨きプランを予め設定するとき、それに応じて、各予め設定された歯磨きプランに適したグループを確定して、それらとの予め設定された対応関係を形成する。例えば、タバコのヤニ・茶渋・コーヒー渋の清潔プランに適したグループは、喫煙者、日常的にお茶をよく飲む人、及び日常的にコーヒーをよく飲むグループである。即ち、タバコのヤニ・茶渋・コーヒー渋の清潔プランと、喫煙者、日常的にお茶をよく飲む人、及び日常的にコーヒーをよく飲む人との間に、予め設定された対応関係を形成する。
【0058】
上記のステップS301については、ユーザーがスマート歯ブラシを選択して歯を磨くとき、対応するAPPを介してユーザーアカウントを登録することができる。アカウント登録によってユーザーの個人情報、例えば、ユーザーの性別、年齢、歯の白さ、飲食習慣、及び歯の健康状態などの個人情報を取得する。ここでは、飲食習慣情報は、喫煙や、お茶、コーヒー、炭酸飲料の飲用が多いか否かなどの情報を含む。歯の健康状態情報は、矯正歯、虫歯、歯肉炎、歯周炎、入れ歯、歯のクリーニングがあるか否かなどの情報を含む。当然のことながら、本実施例では、ユーザーが追加した他のスマート機器を使用してユーザーの個人情報を取得したり、関連するサードパーティーアプリケーションのアカウント情報を使用してユーザーの個人情報を取得したりすることもできる。ユーザーの個人情報を取得した後、前記個人情報に基づいて前記ユーザーが所在するグループを確定する。
【0059】
即ち、ユーザーの個人情報を確定した後、前記個人情報に基づいて、前記ユーザーが所在するグループを確定することができる。ユーザーがお茶やコーヒーなどの飲用習慣を有する場合、ユーザーが所在するグループが、タバコのヤニ・茶渋・コーヒー渋グループであることを確定できる。ユーザーが虫歯、歯肉炎又は歯周炎を有する場合、ユーザーが所在するグループが、虫歯・歯肉炎・歯周炎グループであることを確定できる。ユーザーが入れ歯を有する場合、ユーザーが所在するグループが入れ歯グループであることを確定できる。ユーザーが高齢者、子供又は歯肉から出血しやすい人である場合、ユーザーが所在するグループがソフト歯肉保護グループであることを確定できる。ユーザーが義歯を有する場合、ユーザーが所在するグループが義歯グループであることを確定できる。
【0060】
上記のステップS302については、ユーザーの個人情報に基づいて、ユーザーが所在するグループを確定した後、グループと予め設定された歯磨きプランとの対応関係に基づいて、前記ユーザーが所在するグループとマッチングする初期歯磨きプランを推奨する。例えば、タバコのヤニ・茶渋・コーヒー渋グループに対応する予め設定された歯磨きプランは、タバコのヤニ・茶渋・コーヒー渋の清潔プランであり、虫歯・歯肉炎・歯周炎グループに対応する予め設定された歯磨きプランは、虫歯・歯肉炎・歯周炎の清潔ケアプランであり、ソフト歯肉保護グループに対応する予め設定された歯磨きプランは、ソフト清潔歯肉保護プランである。そのため、ユーザーが所在するグループがタバコのヤニ・茶渋・コーヒー渋グループであることを確定する場合、マッチングする初期歯磨きプランはタバコのヤニ・茶渋・コーヒー渋の清潔プランである。ユーザーが所在するグループが虫歯・歯肉炎・歯周炎グループであることを確定する場合、マッチングする初期歯磨きプランは虫歯・歯肉炎・歯周炎清潔ケアプランである。ユーザーが所在するグループがソフト歯肉保護グループであることを確定する場合、マッチングする初期歯磨きプランはソフト清潔歯肉保護プランである。
【0061】
理解されるように、以上に例示した予め設定された歯磨きプランは、概略的な説明に過ぎず、本発明の実施例の制限として理解されるべきではない。当然のことながら、本発明の実施例では、他の様々な予め設定された歯磨きプラン、例えば、朝の効率的な歯磨きプラン、就寝前の清潔プラン、食後のクイック清潔プラン、初回使用の清潔プラン、標準清潔プラン、強力な清潔プラン、超強力な清潔プラン、つや美白清潔プラン、矯正清潔マッサージプラン、歯のクリーニング後/手術後の清潔ケアプラン、妊娠期間の特別清潔プラン、入れ歯の清潔プラン、義歯の清潔メンテナンスプランなどを含む。また、各予め設定された歯磨きプランはそれぞれ異なるグループに対応する。
【0062】
理解されるように、本実施例では、ユーザーの個人情報に基づいて取得された歯の健康状態情報は、自動的に記憶し保存することができる。取得された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータに基づいて推奨される前記第1歯磨きプランを形成するとき、歯の健康状態を自動的に考慮する。例えば、取得されたユーザー情報にユーザーが虫歯又は歯周炎を有することが表示されると、虫歯や歯周炎歯の位置を自動的にマークし保存する。そのため、推奨される前記第1歯磨きプランを形成するとき、その虫歯や歯周炎歯に対応するように比較的小さい振動頻度及び揺動幅を設定する。後続の歯磨き過程において、他の領域では、通常の振動頻度と揺動幅に従って歯磨き動作を実行する。虫歯や歯周炎歯にブラッシングすると、比較的小さい振動頻度と揺動幅で歯磨き動作を実行する。即ち、虫歯や歯周炎歯にブラッシングすると、前記スマート歯ブラシは自動的に振動頻度と揺動幅を下げて、その虫歯や歯周炎歯にさらなる傷害を与えないようにする。
【0063】
上記のステップS303~ステップS305については、ユーザーの個人情報に基づいて、マッチングする初期歯磨きプランを推奨した後、クラウドは、前記初期歯磨きプランをユーザーに推奨し、即ち、ユーザーのAPP又はスマート歯ブラシの表示インターフェイスで前記初期歯磨きプランを表示する。このとき、ユーザーは、前記初期歯磨きプランを受け入れるか否かを選択する必要がある。ユーザーが前記初期歯磨きプランを受け入れるか、すぐ使用することを選択した場合、クラウドはさらに、前記初期歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、前記スマート歯ブラシの歯磨きパラメータを設定及び調整する。その後ユーザーが前記スマート歯ブラシを使用して歯を磨くとき、前記スマート歯ブラシは、修正された歯磨きパラメータに従って歯磨き動作を実行する。
【0064】
上記のステップS306については、理解されるように、ユーザーが前記初期歯磨きプランを受け入れない場合、ユーザーは、APPから読み取ったクラウドのすべての歯磨きプランから、必要とする歯磨きプランを再選択する必要がある。すべての歯磨きプランのうち、ユーザーが必要とする歯磨きプランがない場合、ユーザーは、必要とする歯磨きプランをカスタマイズすることもできる。再選択又はカスタマイズが完了した後、ユーザーが再選択した歯磨きプラン又はカスタマイズした歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、前記スマート歯ブラシの歯磨きパラメータを設定及び調整する。その後、ユーザーが前記スマート歯ブラシを使用して歯を磨くとき、前記スマート歯ブラシは修正された歯磨きパラメータに従って歯磨き動作を実行する。
【0065】
本実施例では、ユーザーの個人情報に基づいて確定された初期歯磨きプランと、歯磨きデータ及びブラシヘッドデータに基づいて推奨された第1歯磨きプランとを、前記ユーザーのユーザーアカウントに関連付けることができる。ユーザーがスマート歯ブラシを交換して、交換したスマート歯ブラシを前記ユーザーアカウントに関連付けると、前記第1歯磨きプラン又は前記初期歯磨きプランを新しいスマート歯ブラシに同期させることができる。具体的には、前記ユーザーのユーザーアカウントに第1歯磨きプランを関連付けている場合、前記第1歯磨きプランを前記新しいスマート歯ブラシに同期させることができ、前記新スマート歯ブラシは直接前記第1歯磨きプランに基づいて歯磨き動作を実行することができる。前記ユーザーのユーザーアカウントに前記第1歯磨きプランを関連付けていないが、前記初期歯磨きプランを関連付けている場合、前記初期歯磨きプランを前記新スマート歯ブラシに同期させることができ、前記新スマート歯ブラシは直接前記初期歯磨きプランに基づいて歯磨き動作を実行することができる。
【0066】
本発明の実施例では、まず、スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得する。次に、前記歯磨きデータを分析し、統計的に各歯磨き面の歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態を取得し、前記ブラシヘッドデータを分析し、前記スマート歯ブラシのブラシヘッド状態を取得する。その後、前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成する。本発明の実施例では、ユーザーの歯磨き中の歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを収集し、収集した歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを分析して、そのユーザーに適した歯磨きプランを形成し、そのユーザーに推奨して、スマート歯ブラシの歯磨きプランを動的に調整することによって、異なるユーザーの歯磨きニーズを満たし、スマート歯ブラシの適用性を高める。
【0067】
上記実施例における各ステップの番号の大小は、実行の順序を意味するものではなく、各プロセスの実行順序は、その機能及び内部論理によって決定されるべきであり、本発明の実施例の実行プロセスに対するいかなる制限も構成するべきではないことが理解されるだろう。
【0068】
上記では、主に人工知能に基づく歯磨き推奨方法について説明している。以下、人工知能に基づく歯磨き推奨装置について詳細に説明する。
【0069】
図4は、本発明の実施例2の人工知能に基づく歯磨き推奨装置の実施例の構造図を示す。
図4に示すように、前記歯磨き推奨装置は、
スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得するためのデータ取得モジュール401と、
前記歯磨きデータを分析し、統計的に各歯磨き面の歯磨き状態を取得するための歯磨きデータ分析モジュール402であって、前記歯磨き状態は歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態を含む歯磨きデータ分析モジュール402と、
前記ブラシヘッドデータを分析し、前記スマート歯ブラシのブラシヘッド状態を取得するためのブラシヘッドデータ分析モジュール403と、
前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッドデータに基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成するための歯磨きプラン推奨モジュール404を備える。
【0070】
さらに、前記データ検出装置は、姿勢センサー、圧力センサー、NFCタグ及びタグ読み書き装置を備え、
これに対応して、前記データ取得モジュール401は具体的に、前記姿勢センサーによって出力された第1歯磨きデータと、前記圧力センサーによって出力された第2歯磨きデータと、前記タグ読み書き装置によって読み取られた前記NFCタグにより収集したブラシヘッドデータを取得するために使用される。
【0071】
オプションで、前記歯磨き推奨装置は、
ユーザーの個人情報を取得し、前記個人情報に基づいて、前記ユーザーが所在するグループを確定するためのグループ確定モジュールと、
前記ユーザーが所在するグループ、及びグループと予め設定された歯磨きプランとの対応関係に基づいて、マッチングする初期歯磨きプランを推奨するための初期プランマッチングモジュールと、
ユーザーの前記初期歯磨きプランに対する第1選択操作を受け取り、前記第1選択操作に基づいて前記初期歯磨きプランが受け入れられたか否かを判断するための初期プラン判断モジュールと、
前記初期歯磨きプランが受け入れられた場合、前記初期歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するための第1プッシュ調整モジュールと、
前記初期歯磨きプランが受け入れられない場合、前記ユーザーが再選択又はカスタマイズした第2歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するための第2プッシュ調整モジュールをさらに備える。
【0072】
好ましくは、前記歯磨きデータは、3軸加速度センサーによって出力された3軸加速度、及び3軸ジャイロスコープによって出力された3軸角速度を含み、
これに対応して、前記歯磨きデータ分析モジュール402は、
前記3軸加速度及び前記3軸角速度を融合処理して、各歯磨き位置での前記スマート歯ブラシのローリング角、ピッチ角及びヨー角を取得するための融合処理ユニットと、
前記ローリング角、ピッチ角及びヨー角に基づいて、各歯磨き位置が予め設定された歯区画中で対応する歯区画を確定するための位置確定ユニット(ここで、前記予め設定された歯区画とは、すべての歯の分布状態に基づいて予め分割された歯の領域を意味する)と、
前記ローリング角に基づいて、各歯磨き位置が前記歯区画中で対応する歯磨き面を確定するための歯磨き面確定ユニットを備える。
【0073】
さらに、前記歯磨きデータ分析モジュール402は、
前記スマート歯ブラシが各歯磨き面で歯磨き動作を実行する総歯磨き持続時間を統計するための総歯磨き持続時間取得ユニットと、
各歯磨き面で前記歯磨き動作を実行する際に前記スマート歯ブラシのピッチ角が予め設定されたピッチ角より大きい場合の誤った歯磨きの持続時間を取得するための誤った歯磨き持続時間取得ユニットと、
前記総歯磨き持続時間から前記不正確な歯磨きの持続時間を差し引いて各歯磨き面の歯磨き持続時間を取得するための歯磨き持続時間取得ユニットを備える。
【0074】
オプションで、前記歯磨きプラン推奨モジュール404は具体的に、
前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅及び前記横磨き状態に基づいて各歯磨き面の歯の状態を確定するための歯の状態確定ユニットと、
各歯磨き面の歯の状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成するための歯磨きプラン推奨ユニットを備える。
【0075】
好ましくは、前記歯磨き推奨装置は、
前記ユーザーの前記第1歯磨きプランに対する第2選択操作を受け取り、前記第2選択操作に基づいて前記第1歯磨きプランが受け入れられたか否かを判断するための第1プラン判断モジュールと、
前記第1歯磨きプランが受け入れられた場合、前記第1歯磨きプランを前記スマート歯ブラシにプッシュして、歯磨きパラメータを調整するための第3プッシュ調整モジュールをさらに備える。
【0076】
図5は、本発明の実施例3によって提供される人工知能に基づく歯磨き推奨機器の模式図である。
図5に示すように、この実施例の歯磨き推奨機器500は、プロセッサー501、メモリ502、及び前記メモリ502に記憶され前記プロセッサー501で実行できるコンピュータープログラム503、例えば、人工知能に基づく歯磨き推奨プログラムを備える。前記プロセッサー501が前記コンピュータープログラム503を実行すると、上述した各人工知能に基づく歯磨き推奨方法の実施例におけるステップ、例えば、
図1で示されるステップS101~ステップS104が実現される。あるいは、前記プロセッサー501が前記コンピュターブログラム503を実行すると、上述した各装置実施例における各モジュール/ユニットの機能、例えば、
図4で示されるモジュール401~モジュール404の機能が実現される。
【0077】
例示的に、前記コンピュターブログラム503は、1つ以上のモジュール/ユニットに分割されてもよい。前記1つ以上のモジュール/ユニットは、前記メモリ502に記憶され、前記プロセッサー501により実行される。それにより、本発明の実施例が実現される。前記1つ以上のモジュール/ユニットは、特定の機能を実行することができる一連のコンピュターブログラム命令セグメントであってもよい。その命令セグメントは、前記コンピュターブログラム503の前記歯磨き推奨機器500における実行プロセスを記述するために使用される。例えば、前記コンピュータープログラム503は、データ取得モジュール、歯磨きデータ分析モジュール、ブラシヘッドデータ分析モジュール、歯磨きプラン推奨モジュールに分割することができる。各モジュールの具体的な機能は次のとおりである。
前記データ取得モジュールは、スマート歯ブラシのデータ検出装置によって検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータを取得するために使用され、
前記歯磨きデータ分析モジュールは、前記歯磨きデータを分析し、統計的に各歯磨き面の歯磨き状態を取得するために使用され、前記歯磨き状態は歯磨き持続時間、歯磨き力、歯磨き幅及び横磨き状態を含み、
前記ブラシヘッドデータ分析モジュールは、前記ブラシヘッドデータを分析し、前記スマート歯ブラシのブラシヘッド状態を取得するために使用され、
歯磨きプラン推奨モジュールは、前記歯磨き持続時間、前記歯磨き力、前記歯磨き幅、前記横磨き状態及び前記ブラシヘッド状態に基づいて、推奨される第1歯磨きプランを形成するために使用される。
【0078】
前記歯磨き推奨機器500は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パームトップコンピュータ、クラウドサーバーなどのコンピューティング機器である。前記歯磨き推奨機器500は、プロセッサー501とメモリ502を含むことができるが、それらに限定されない。当業者であれば理解できるように、
図5は歯磨き推奨機器500の一例に過ぎず、歯磨き推奨機器500を限定するものではなく、図示よりも多い又は少ない部材、又は幾つかの部材の組み合わせ、又は異なる部材を含んでもよい。例えば、前記歯磨き推奨機器500は、入出力装置、ネットワークアクセス装置、バスなどを更に含んでもよい。
【0079】
前記プロセッサー501は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)であってもよいし、他の汎用プロセッサー、デジタルシグナルプロセッサー(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。汎用プロセッサーはマイクロプロセッサーであってもよいし、又は該プロセッサーは任意の従来のプロセッサーなどであってもよい。
【0080】
前記メモリ502は、前記歯磨き推奨機器500の内部記憶ユニット、例えば、歯磨き推奨機器500のハードディスク又はメモリであってもよい。前記メモリ502は、前記歯磨き推奨機器500の外部記憶装置、例えば、前記歯磨き推奨機器500に設けられているプラグインハードディスク、スマートメディアカード(Smart Media Card,SMC)、セキュアデジタル(Secure Digital,SD)カード、フラッシュカード(Flash Card)などであってもよい。さらに、前記メモリ502は、前記歯磨き推奨機器500の内部記憶ユニットと外部記憶装置の両方を含んでもよい。前記メモリ502は、前記コンピュターブログラム503及び前記歯磨き推奨機器500に必要なその他のプログラムとデータを記憶するために使用される。前記メモリ502はまた、出力されたデータ又は出力されるデータを一時的に記憶するために使用されてもよい。
【0081】
当業者は、説明の便宜及び簡潔さのために、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な作業プロセスが前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができるが、ここではこれ以上繰り返していないことを明らかに理解できる。
【0082】
前述の実施例では、各実施例の説明はそれ自体に重点を置いているが、ある実施例で詳述又は記録されていない部分については、他の実施例の関連する説明を参照することができる。
【0083】
当業者は、本明細書に開示された実施例に関連して説明された様々な実施例のモジュール、ユニット及び/又は方法ステップが電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実施することができることを理解するであろう。これらの機能が、ハードウェアで実行されるか又はソフトウェアで実行されるかは、技術的な解決策の特定のアプリケーション及び設計の制約に依存する。専門技術者は、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用して、説明した機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0084】
本願で提供される幾つかの実施例において、開示されたシステム、装置又は方法は、他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上述のような装置の実施例は、単なる例にすぎない。例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理的な機能による区分であり、実際に実現するとき他の区分方式であってもよく、例えば、複数のユニット又は組立体が別のシステムに合わせ又は集積してもよく、或いは幾つかの特徴が無視し又は実行されなくてもよい。一方、示された又は説明された相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインターフェイス、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気の、機械の又は他の形態であってもよい。
【0085】
前記別個の構成要素として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもよく、そうでなくてもよく、ユニットとして示された部材は、物理的なユニットであってもよく、そうでなくてもよく、同じところに位置してもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。実際の要求に応じて、一部又は全部のユニットを選択し、本実施例の目的を実現することができる。
【0086】
なお、本発明の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよく、各ユニットが単独に物理的に存在していてもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。上述の集積されたユニットは、ハードウェアの形で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形で実現されてもよい。
【0087】
前記集積されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつ独立した製品として販売又は使用されるとき、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本発明が上記実施例を実現する方法におけるプロセスの全部もしくは一部は、関連するハードウェアにコンピュターブログラムにより指示することによって実現することもできる。前記コンピュターブログラムは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。そのコンピュターブログラムがプロセッサーによって実行されると、上記各方法の実施例のステップを実現することができる。前記コンピュターブログラムは、コンピュターブログラムコードを含み、前記コンピュターブログラムコードは、ソースコード形式、オブジェクトコード形式、実行可能ファイル、又は何らかの中間形式であってもよい。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記コンピュターブログラムコードを運ぶことができる任意のエンティティー又は装置、記録媒体、Uディスク、リムーバブルハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、コンピューターメモリ、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、電気搬送信号、通信信号及びソフトウェア配布媒体などを含み得る。なお、前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に含まれる内容は、司法管轄区域の法律及び特許の実行の要件に応じて適切に増減できることに注意すべきである。例えば、一部の司法管轄区域では、法律と特許の実行に従って、コンピュータ読み取り可能な媒体には、電気搬送信号と電気通信信号が含まれない。
【0088】
上記のように、以上の実施例は、単に本発明の技術手段を説明するためのものであり、それを制限するものではない。上記した実施例を参照して本発明について詳述したが、当業者であれば、上記した各実施例に記載の技術手段を修正し、又はその一部の技術特徴を均等物で置き換えることができる。これらの修正や置き換えは、対応する技術的解決手段の本質を本発明の各実施例の技術的手段の精神及び範囲から逸脱させない。