IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社タカラトミーの特許一覧

<>
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図1
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図2
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図3
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図4
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図5
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図6
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図7
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図8
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図9
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図10
  • 特許-固定装置及びメリーゴーランド玩具 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-13
(45)【発行日】2022-07-22
(54)【発明の名称】固定装置及びメリーゴーランド玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 13/20 20060101AFI20220714BHJP
   A47D 1/10 20060101ALI20220714BHJP
   F16M 13/02 20060101ALI20220714BHJP
【FI】
A63H13/20 A
A47D1/10
F16M13/02 S
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021077384
(22)【出願日】2021-04-30
【審査請求日】2021-05-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003584
【氏名又は名称】株式会社タカラトミー
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 正常
(72)【発明者】
【氏名】大金 新
(72)【発明者】
【氏名】荒木 克美
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0049023(US,A1)
【文献】特開2017-53444(JP,A)
【文献】実公昭59-17339(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00 - 37/00
A47D 1/10
F16M 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体の一側に鉤状に張り出して設けられ、固定対象に引っ掛けられて前記装置本体との間で前記固定対象を挟み込むフック部と、
一端が前記装置本体に固定され、前記フック部によって挟み込まれた状態の前記固定対象に巻き掛けた上で、少なくとも自由端側が所定箇所に固定される帯状部材と、
前記帯状部材が前記固定対象に巻き掛けられた状態において、前記帯状部材における前記自由端側の固定部分が露出する第1位置と、少なくとも前記自由端側の固定部分を被覆する第2位置と、を取り得、前記第2位置となったときに当該第2位置が維持される被覆部材と、
を備えることを特徴とする固定装置。
【請求項2】
前記被覆部材が前記第2位置となったときに、当該第2位置を維持させてロック状態とするロック部材をさらに備え、
前記ロック部材と前記被覆部材とを同時に動作させることで前記ロック状態が解除されて前記被覆部材が前記第2位置から前記第1位置に移動可能となることを特徴とする請求項1に記載の固定装置。
【請求項3】
前記被覆部材は、回動によって前記第1位置と前記第2位置とを取り得るものであり、
前記ロック部材は、前記被覆部材が前記第2位置となったときに前記被覆部材の回動を妨げる位置に突出する凸部であって、
前記ロック部材を押し下げながら前記被覆部材を回動させることで前記ロック状態が解除され、前記被覆部材が前記第2位置から前記第1位置に移動可能となることを特徴とする請求項2に記載の固定装置。
【請求項4】
前記フック部は、スリット部を挟んで前記装置本体の幅方向に分割されており、
前記帯状部材は、前記スリット部内に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の固定装置。
【請求項5】
前記帯状部材の前記自由端側は、面ファスナーによって所定箇所に固定されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の固定装置。
【請求項6】
前記固定対象は、ベッド柵又は前記装置本体を床置きするための脚部の固定部分であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の固定装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の固定装置と、
メリー本体部と、
を備えることを特徴とするメリーゴーランド玩具。
【請求項8】
前記メリー本体部は、前記固定装置の装置本体に対して、着脱自在に取り付け可能となっていることを特徴とする請求項7に記載のメリーゴーランド玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は固定装置及びメリーゴーランド玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ベビーベッドの柵等の固定対象に玩具を取り付ける場合、ねじによって固定対象に締め付け固定する方式や面ファスナーを固定対象に巻き付けて固定する方式等、各種の方式が知られている(例えば、後者について非特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】https://www.takaratomy.co.jp/products/babyonline/lineup/merry/004.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば固定対象がベビーベッドの柵等である場合、ベッド上の子供が面ファスナーに触って固定部分を引き剥がしてしまうおそれがある。
また子供が何度も固定部分を触るうちにずれたり、緩んでしまうことも考えられる。
これにより固定装置が外れてしまうと、意図せず落下した玩具によって子供が怪我をするおそれもある。
【0005】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、子供の手で固定状態が解除されてしまうことを確実に防止して、安全に使用することのできる固定装置及びメリーゴーランド玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段は、
装置本体の一側に鉤状に張り出して設けられ、固定対象に引っ掛けられて前記装置本体との間で前記固定対象を挟み込むフック部と、
一端が前記装置本体に固定され、前記フック部によって挟み込まれた状態の前記固定対象に巻き掛けた上で、少なくとも自由端側が所定箇所に固定される帯状部材と、
前記帯状部材が前記固定対象に巻き掛けられた状態において、前記帯状部材における前記自由端側の固定部分が露出する第1位置と、少なくとも前記自由端側の固定部分を被覆する第2位置と、を取り得、前記第2位置となったときに当該第2位置が維持される被覆部材と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
第2の手段は、第1の手段において、
前記被覆部材が前記第2位置となったときに、当該第2位置を維持させてロック状態とするロック部材をさらに備え、
前記ロック部材と前記被覆部材とを同時に動作させることで前記ロック状態が解除されて前記被覆部材が前記第2位置から前記第1位置に移動可能となることを特徴とする。
【0008】
第3の手段は、第2の手段において、
前記被覆部材は、回動によって前記第1位置と前記第2位置とを取り得るものであり、
前記ロック部材は、前記被覆部材が前記第2位置となったときに前記被覆部材の回動を妨げる位置に突出する凸部であって、
前記ロック部材を押し下げながら前記被覆部材を回動させることで前記ロック状態が解除され、前記被覆部材が前記第2位置から前記第1位置に移動可能となることを特徴とする。
【0009】
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれか一つにおいて、
前記フック部は、スリット部を挟んで前記装置本体の幅方向に分割されており、
前記帯状部材は、前記スリット部内に配置されていることを特徴とする。
【0010】
第5の手段は、第1の手段から第4の手段のいずれか一つにおいて、
前記帯状部材の前記自由端側は、面ファスナーによって所定箇所に固定されることを特徴とする。
【0011】
第6の手段は、第1の手段から第5の手段のいずれか一つにおいて、
前記固定対象は、ベッド柵又は前記装置本体を床置きするための脚部の固定部分であることを特徴とする。
【0012】
第7の手段は、
第1の手段から第6の手段のいずれか一つの固定装置と、
メリー本体部と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
第8の手段は、第7の手段において、
前記メリー本体部は、前記固定装置の装置本体に対して、着脱自在に取り付け可能となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
第1の手段によれば、固定対象に引っ掛けて装置本体との間で固定対象を挟み込むフック部を有している。このため、固定対象に固定装置を固定する際に安定した状態で帯状部材の巻き掛け作業等を行うことができる。
そして、フック部による挟み込みと帯状部材の巻き掛け・固定とによって固定装置を固定対象に固定する。このため、例えば帯状部材のみによって固定する場合と比較して、がたつきが生じにくく、外力が加わった際にも帯状部材の緩み等を生じにくい。これにより、固定装置をしっかりと固定対象に固定して、安全に使用することができる。
また、帯状部材が固定対象に巻き掛けられた状態において、帯状部材における自由端側の固定部分を被覆する第2位置を取り得る被覆部材を有している。被覆部材は第2位置となったとき、当該位置が維持されるようになっている。このため、子供が固定部分を引きはがす等して固定状態を解除してしまうのを防止することができる。
【0015】
第2の手段によれば、被覆部材が第2位置となったときに、当該第2位置を維持させてロック状態とするロック部材を備え、ロック部材と被覆部材とを同時に動作させなければロック状態が解除されない構成となっている。
このため、子供が被覆部材に触ったりしただけではロック状態を解除できず、容易に被覆部材を移動させることができない。これにより、固定装置が固定対象に固定された状態を確実に維持することができ、安全に使用することができる。
【0016】
第3の手段によれば、被覆部材は、回動によって第1位置と第2位置とを取り得るものであり、被覆部材が第2位置となると凸部であるロック部材が突出して被覆部材が回動して第2位置から第1位置に戻るのを妨げるようになっている。
そして、ロック部材を押し下げながら被覆部材を回動させなければロック状態を解除することができないため、子供が触る等しただけではロック状態を解除できず、被覆部材が第2位置に維持される。
これにより、固定装置が意図せず外れるのを防止して、安全に使用することができる。
【0017】
第4の手段によれば、フック部は、スリット部を挟んで装置本体の幅方向に分割されており、帯状部材は、スリット部内に配置されている。
これにより、帯状部材がフック部に挟まれた位置に配置され、帯状部材の巻き掛け作業等を安定した状態で行うことができる。
また、帯状部材の両側でフック部により固定対象を挟み込むため、がたつきが生じにくく、安定した固定状態を実現することができる。
【0018】
第5の手段によれば、帯状部材の自由端側は、面ファスナーによって所定箇所に固定される。このため、固定部分の着脱が容易であるとともに、面で固定することができるため、がたつきが生じにくい。
【0019】
第6の手段によれば、固定対象は、ベッド柵又は装置本体を床置きするための脚部の固定部分である。
このため、1つの装置によって各種の場面に対応することができ、安定的に固定装置を固定対象に固定することができる。
【0020】
第7の手段によれば、第1の手段から第5の手段のいずれか一つの固定装置を用いて、メリーゴーランド玩具を固定対象に固定する。
このため、容易かつ安全・確実に取り付け、固定することができるとともに、子供の手で固定状態が解除されてしまうことを確実に防止して、安全に使用することのできるメリーゴーランド玩具を実現することができる。
【0021】
第8の手段によれば、メリー本体部は、固定装置の装置本体に対して、着脱自在に取り付けることができる。
このため、メリーゴーランド玩具を取り外す際や、取り外したメリーゴーランド玩具を持ち運ぶ際、収納する際等にはコンパクトな状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明に係る固定装置を備えるメリーゴーランド玩具の一実施形態の正面図である。
図2】本発明に係る固定装置を備えるメリーゴーランド玩具の一実施形態の背面図である。
図3】本発明に係る固定装置を備えるメリーゴーランド玩具の一実施形態の側面図である。
図4】本発明に係る固定装置を備えるメリーゴーランド玩具の一実施形態の斜視図である。
図5】メリーゴーランド玩具に脚部を取り付けて床置き可能な状態とした場合の一実施形態を示す斜視図である。
図6】メリーゴーランド玩具をベッド柵に固定した場合の一実施形態を示す背面図である。
図7】本実施形態における固定装置に脚部を取り付ける様子を示す要部斜視図である。
図8】本実施形態における固定装置に脚部を取り付ける様子を示す要部斜視図である。
図9】本実施形態における固定装置に脚部を取り付ける様子を示す要部斜視図であり、帯状部材の巻き掛けが完了した様子を示している。
図10】本実施形態における固定装置に脚部を取り付ける様子を示す要部斜視図であり、ロック状態を示している。
図11図10に示す脚部が取り付けられた固定装置を上方から見た上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の固定装置及び固定装置を備えるメリーゴーランド玩具を図面に示した実施形態に基づいて説明する。
【0024】
《全体構成》
図1は、本実施形態の固定装置を備えるメリーゴーランド玩具を示した正面図であり、図2は、図1に示すメリーゴーランド玩具の背面図であり、図3は、図1等に示すメリーゴーランド玩具の側面図である。また図4は、図1等に示すメリーゴーランド玩具を斜め下方向から見た斜視図である。
図1から図4に示すように、本実施形態のメリーゴーランド玩具100は、固定対象に固定される固定装置1と、固定装置1に取り付けて用いられるメリー本体部2と、を備えている。
【0025】
《固定装置の構成》
図1から図4に示すように、固定装置1は、装置本体11と、フック部15と、帯状部材16と、被覆部材17と、ロック部材18(図6及び図10参照)等を備えている。
また図1に示すように、本実施形態の装置本体11は、正面側に操作部12及びスピーカ13等を備えている。なお、操作部12やスピーカ13の位置や形状等は図示例等に限定されない。装置本体11には、その他図示しないライトや表示部等が設けられていてもよい。
装置本体11の内部には、図示しない制御部やメモリ等が設けられている。制御部は、例えばCPU(Central Processing Unit)等により構成されており、メリーゴーランド玩具100の各部の動作を制御する。メモリは、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。
【0026】
操作部12は、例えば図1に示すような操作ボタンである。
操作部12を操作すると当該操作に対応する操作信号が制御部に出力され、例えば電源のON/OFFや、メリー本体部2の動作モード(例えば回転の仕方や回転速度)等を切り替えることができるようになっている。またスピーカ13から出力させる音声の音量の調整や出力させる音や曲種の変更等が操作部12においてできてもよい。さらに装置本体11等にライトが設けられている場合には、操作部12を操作することで、ライトの点滅、光の強さレベルの調整等を行うことができてもよい。
【0027】
スピーカ13は、操作部12等において選択・設定された所定の音や曲等を出力させる音声出力部である。
スピーカ13から出力可能な「音」としては、例えば虫の鳴き声や鳥のさえずり、風の音や波の音、胎内音等が考えられる。その他、各種のメッセージや予め録音された人の声等を出力させることができてもよい。また「曲」としては、例えば各種の子守歌やクラシック音楽、童謡等が考えられる。
スピーカ13から出力される音や曲等のデータは、メモリ内等に記憶されており、操作指示に応じて適宜読み出される。
【0028】
また図2に示すように、装置本体11には、駆動電源14が設けられている。駆動電源14は、メリーゴーランド玩具100の各動作部に電源電圧を供給するものであり、例えば乾電池やボタン電池等で構成されている。
装置本体11には、装置本体11の裏面側に蓋部142を有する電源ボックス141が設けられており、駆動電源14である乾電池等は、電源ボックス141内に収容されている。
なお、メリーゴーランド玩具100に使用可能な駆動電源14は、特に限定されず、一次電池、二次電池いずれでもよい。
【0029】
フック部15は、装置本体11の一側(本実施形態では、図2図4等に示すように、裏面側)に鉤状に張り出して設けられ、固定対象に引っ掛けられて装置本体11との間で固定対象を挟み込む。
図5及び図6は、本実施形態のメリーゴーランド玩具100の固定装置1を固定対象に固定した状態を示す図である。
本実施形態において、固定対象は、ベッド柵(ベッド枠)4又は装置本体11を床置きするための脚部3の固定部分(後述する固定部32)である。図5は、メリーゴーランド玩具100に脚部3を取り付けて床置き状態とした場合を例示した斜視図であり、図6は、メリーゴーランド玩具100をベッド柵4に固定した状態を例示した背面図である。
【0030】
図2等に示すように、フック部15は、スリット部151を挟んで装置本体11の幅方向に分割されている。
またフック部15には、スリット部151を挟んで分割された各部をつなぐ巻き掛けバー152が設けられている。固定装置1を固定対象に固定する際に、巻き掛けバー152には後述する帯状部材16が掛け回されるようになっている。
【0031】
帯状部材16は、装置本体11の裏面側に設けられており、一端が装置本体11に固定されている。帯状部材16は装置本体11の裏側の面に固定されていてもよいし、装置内部において固定され、裏面側に設けられた開口部等から装置外に引き出されるものであってもよい。
本実施形態では、帯状部材16はスリット部151内に配置されている。
【0032】
帯状部材16は、フック部15によって挟み込まれた状態の固定対象に巻き掛けた上で、少なくとも自由端側が所定箇所に固定されるようになっている。
帯状部材16は、少なくともこの所定箇所に固定される自由端側の固定部分161(図9参照)が、例えば面ファスナーで構成されている。
本実施形態では、帯状部材16の一側の面(例えば図3図4等において装置本体11に対向する面である第1面162)全体が広く面ファスナーとなっている。本実施形態の帯状部材16に適用される面ファスナーは、フック面(面ファスナーのオス面)・ループ面(面ファスナーのメス面)の区別がなく、両面とも同じ構造になっているフリータイプの面ファスナーである。このようなフリータイプの面ファスナーを用いる場合には、固定対象の幅や厚みに応じて帯状部材16のどの部分でも固定することができる。
【0033】
なお、帯状部材16の自由端側の固定部分161の構成はフリータイプの面ファスナーに限定されない。フック面(面ファスナーのオス面)とループ面(面ファスナーのメス面)との区別がある面ファスナーを用いる場合には、帯状部材16の自由端側の所定範囲にフック面・ループ面のうちのいずれか一方を設け、それ以外の部分(固定端に近い側)にフック面・ループ面のうちの他方を設けて、両者が対向したときに結合できるようにする。
【0034】
またフック部15には、帯状部材16が固定対象に巻き掛けられた状態において、帯状部材16における自由端側の固定部分161が露出する第1位置(図9等参照)と、少なくとも自由端側の固定部分161を被覆する第2位置(図6図10等参照)と、を取り得る被覆部材17が設けられている。
被覆部材17が第2位置にある状態では、帯状部材16の自由端側の固定部分161が覆われて触れることができない。このため、子供が固定部分161を触って面ファスナーを引き剥がしてしまうのを防ぐことができる。
【0035】
本実施形態において第1位置にある状態は、被覆部材17が、スリット部151内に配置されている帯状部材16と重なり合わない状態であり、例えば図2図9に示す状態である。また、第2位置にある状態は、被覆部材17が、スリット部151内に配置されている帯状部材16と重なり合う状態であり、例えば図6図10に示す状態である。
被覆部材17は、フック部15に回動自在に取り付けられており、回動によって第1位置と第2位置とを取り得るようになっている。具体的には、被覆部材17を、第1位置にある状態から反時計回りにほぼ90度回動させることにより、被覆部材17が第2位置にある状態となる。
【0036】
装置本体11には、被覆部材17が第2位置となったときに、当該第2位置を維持させてロック状態とするロック部材18(図6図10参照)が設けられている。
本実施形態のロック部材18は、被覆部材17が第2位置となったときに被覆部材17の回動を妨げる位置に突出する凸部である。
装置本体11内には、ロック部材18を突出させる方向に付勢する図示しない付勢部材(例えば、コイルばね等)が設けられている。
【0037】
被覆部材17が第1位置にあるときは、ロック部材18は被覆部材17によって覆われており、装置本体11内から突出することが妨げられる。これに対して、被覆部材17が第2位置に移動すると、被覆部材17がロック部材18を覆っている状態が解消される。これにより、付勢部材の付勢力でロック部材18が装置本体11内から突出し、被覆部材17の回動を妨げる位置に配置される(図6図10参照)。
本実施形態では、ロック部材18は突出状態において、被覆部材17の周面の凹凸に引っ掛かるようになっている。これにより、ロック部材18が突出状態となると、被覆部材17は時計回り(第1位置に戻る方向)にも反時計回り(1周して第1位置に戻る方向)にも回動できない状態(これを「ロック状態」という。)となる。
なおロック部材18は、被覆部材17が第2位置となったときに、第2位置を維持させることができる構成であればよく、具体的な構成は、図示例及びここに示した構成に限定されない。
【0038】
ロック状態となった後は、ロック部材18と被覆部材17とを同時に動作させることでロック状態が解除され、被覆部材17が第2位置から第1位置に移動することが可能となる。
具体的には、装置本体11から突出しているロック部材18を付勢部材の付勢力に抗して押し下げながら被覆部材17を回動させる。これによりロック状態が解除されて被覆部材17を回動させることができ、第2位置から第1位置に移動させることができる。
ロック部材18を押し下げながら被覆部材17を回動させるためには、ある程度の力と繊細な動作が必要であり、子供が触ることで容易にロック状態が解除されてしまうのを防ぐことができる。
なお、ロック状態を解除する構成は、子供が容易にロックを解除できないようなものであればよく、具体的な構成は、ここに示した構成に限定されない。
【0039】
《メリー本体部の構成》
メリー本体部2は、図1から図6に示すように、連結軸部21、駆動部22、装飾部23等を備えている。
メリー本体部2は、固定装置1の装置本体11に対して、着脱自在に取り付け可能となっている。具体的には、固定装置1の装置本体11の上部に、メリー本体部2を取り付ける装着部19が設けられており、連結軸部21の連結端部211を装着部19に嵌め込むことで、メリー本体部2を固定装置1(固定装置1の装置本体11)に取り付けることができる。
メリー本体部2が着脱可能となっていることにより、持ち運び時や収納時にはメリー本体部2を取り外してコンパクトな状態とすることができる。なお、固定装置1に取り付けるメリー本体部を複数用意してユーザの好み等に応じて取り換えられるようにしてもよい。
【0040】
連結軸部21は、図3等に示すようにある程度柔軟性を有しており、撓ることが可能となっている。
連結軸部21内には配線が通っており、連結端部211を装着部19に嵌め込むと、メリー本体部2が固定装置1と電気的に接続される。
これにより、固定装置1内の駆動電源14からメリー本体部2に電源電圧を供給することができるとともに、固定装置1内の制御部によりメリー本体部2の動作を制御することが可能となる。
【0041】
駆動部22は、図示しないモータを含んでいる。駆動部22は、連結軸部21を介して固定装置1から送られる制御信号にしたがい、固定装置1から供給された電源電圧によって駆動する。
駆動部22の上部には装飾部23が取り付けられており、駆動部22が駆動することで装飾部23が回転動作する。
なお、動作モードが固定装置1の操作部12等において設定された場合には、駆動部22は当該設定にしたがって動作する。例えば回転方向について時計回り、反時計回り、ランダム回転等が設定されると、設定された方向に回転する。また回転速度について早い回転、ゆっくりな回転、ランダムな速度等が設定されると、設定にしたがった速度で回転する。
【0042】
装飾部23は、駆動部22の駆動によって回転動作する。
装飾部23には図示しないラトル(rattle、所謂ガラガラ)やぬいぐるみ、その他の吊下げ具を適宜取り付けることができる。装飾部23及びこれに取り付けられる各種の吊下げ具は子供が触れたり誤って口に入れても安全な材料で形成され、当たっても怪我等をしないような柔らかいものであることが好ましい。
【0043】
《本実施形態の作用》
次に、図7から図11等を参照しつつ、本実施形態における固定装置1及びメリーゴーランド玩具100の作用について説明する。
なお、図7から図11では、固定対象が脚部3の固定部32であり、固定装置1を脚部3に固定する場合(図5参照)を例示して説明するが、固定対象がベッド柵4である場合(図6参照)も固定装置1を固定対象に固定する手法は同様である。
【0044】
図7等に示すように、脚部3は床等の上に設置される設置部31と、設置部31から立設されて固定装置1が固定される部分である固定部32とを備えている。
設置部31は、固定装置1及び固定装置1によって脚部3に固定されるメリーゴーランド玩具100の重さを支えてバランスを保つことができる形状となっている。なお、設置部31の具体的な形状は図示例に限定されない。
固定部32は、固定装置1を脚部3に固定する場合における固定対象である。
固定部32は固定装置1の装置本体11とフック部15との間の隙間Dに嵌め込むことのできる程度の厚みに形成されている。
隙間Dよりも厚みの厚いものにはフック部15を引っ掛けることができず、固定装置1を取り付けることができないが、フック部15を引っ掛けることができるものであれば、隙間Dの中でがたつくような、厚みの薄いものであっても、帯状部材16を巻き掛けることで最終的にがたつきを抑えることができ、固定装置1を取り付けることができる。
【0045】
固定部32における幅方向のほぼ中央部であって、フック部15を固定部32に引っ掛けた際に帯状部材16に対応する位置には、帯状部材16を挿通させることが可能な幅を有する挿通穴321が設けられている。
固定装置1を固定対象に取り付ける際には、図7に示すように、帯状部材16の自由端側を挿通穴321に挿通させるとともに、帯状部材16の自由端側を引いて固定装置1を固定部32に引き寄せる。そして、固定部32の上方から被せるようにフック部15を固定部32に引っ掛ける(図7において矢印で示す動き参照。)。
【0046】
フック部15を固定部32に引っ掛けた後、図8に示すように、巻き掛けバー152の裏側に、帯状部材16の自由端側を下から上に向って通す。そして緩みがないように帯状部材16の自由端側を図8に矢印で示す方向に十分に引っ張る。
このとき、面ファスナーとなっている第1面162が表側に現れた状態となる。
次に、巻き掛けバー152の裏側に通した帯状部材16の自由端側を折り返して巻き掛けバー152に上側から巻き掛け、帯状部材16の自由端側を帯状部材16上の所定箇所に固定する(図9参照)。
本実施形態では、前述のように第1面162は広くフリータイプの面ファスナーとなっており、巻き掛けバー152に巻き掛けて上側から折り返した自由端側が帯状部材16上のどこかに接触することができれば、面ファスナーによって固定することができる。
【0047】
帯状部材16の自由端側を固定すると、次に第1位置にある被覆部材17を反時計回りに回動させ、第2位置とする。
図9に示す状態は、帯状部材16の巻き掛け完了後であって、被覆部材17が第1位置にある状態であり、帯状部材16の自由端側の固定部分161が露出している状態である。
これに対して、図10に示す状態は、被覆部材17が第2位置にある状態であり、帯状部材16の自由端側の固定部分161が被覆部材によって被覆され、外部から触ることができなくなった状態である。
【0048】
図11は、図10に示す状態の固定装置を上方から見た上面図である。
図11に示すように、被覆部材17の裏面側(第2位置において帯状部材16と対向する側)には、舌片171が突出している。
被覆部材17が第2位置に移動すると舌片171が帯状部材16の固定部分161の上に配置される。これにより、帯状部材16の自由端側の固定部分161が浮き上がるのを防ぐことができる。なお、舌片171の突出長さは特に限定されない。図11では、舌片171の先端部が帯状部材16の固定部分161に接触しているが、舌片171が固定部分161に接触することは必須ではない。
【0049】
被覆部材17が第2位置となると、被覆部材17の回動を妨げる位置にロック部材18が突出する。これにより、被覆部材17は第1位置に戻ることができず、第2位置が維持されてロック状態となる。
このロック状態は、子供が被覆部材17等に触っても容易に解除することができない。このため、帯状部材16が意図せず外されてしまうのを防ぐことができる。
【0050】
このようにして固定装置1が固定対象(脚部3の固定部32)に固定されると、固定装置1にメリー本体部2を取り付ける。
これによって、固定装置1側の操作部12等を操作することでメリー本体部2の動作を設定することができ、好みの動作モードでメリーゴーランド玩具100を動作させることができる。
また固定装置1が子供のいたずら等で意図せず固定対象(例えば脚部3の固定部32)から外れることがない。このため、固定装置1及びこれを備えるメリーゴーランド玩具100を安全に使用することができる。
【0051】
固定装置1を固定対象(例えば脚部3の固定部32)から取り外す場合には、装置本体11から突出しているロック部材18を押し下げながら被覆部材17を回動させる。これによりロック状態が解除されて被覆部材17を回動させることができ、第2位置から第1位置に移動させることができる。
被覆部材17が第1位置に移動することで、帯状部材16の固定部分161の面ファスナーを容易に引き剥がすことができる。そして巻き掛けられた帯状部材16を外し、フック部15を固定対象から取り外すことで、固定装置1を固定対象から取り外すことができる。
【0052】
なお、固定対象がベッド柵4である場合(図6参照)には、固定装置1のフック部15をベッド柵4に引っ掛けた後、帯状部材16の自由端側をベッド柵4の下を通して上に引き上げる。そして、巻き掛けバー152の裏側に、帯状部材16の自由端側を下から上に向って通す(図8参照)。そして緩みがないように帯状部材16の自由端側を図8に矢印で示す方向に十分に引っ張る。
さらに巻き掛けバー152の裏側に通した帯状部材16の自由端側を折り返して巻き掛けバー152に上側から巻き掛け、帯状部材16の自由端側を帯状部材16上の所定箇所に固定する(図9参照)。
その他の点は、脚部3の固定部32を固定対象とする場合と同様であるため、説明を省略する。
これにより固定対象がベッド柵4である場合にも、簡易かつ安定して固定装置1の着脱を行うことができ、また固定状態を確実に維持することができる。このため、固定装置1及びこれを備えるメリーゴーランド玩具100を安全に使用することができる。
【0053】
《本実施形態の効果》
以上のように、本実施形態によれば、フック部15を固定対象(脚部3の固定部32やベッド柵4)に引っ掛けて、装置本体11とフック部15との間で固定対象を挟み込んだ状態で帯状部材16の巻き掛け作業等を行うことができる。このため、安定した状態で容易に固定装置1の固定を行うことができる。
また、フック部15による挟み込みと帯状部材16の巻き掛け・固定とによって固定装置1を固定対象に固定する。このため、例えば帯状部材16のみによって固定する場合と比較して、がたつきが生じにくく、外力が加わった際にも帯状部材16の緩み等を生じにくい。これにより、固定装置1をしっかりと固定対象に固定して、安全に使用することができる。
また、本実施形態では、帯状部材16における自由端側の固定部分161を被覆する第2位置を取り得る被覆部材17を有している。このため、子供が固定部分161を引き剥がす等して固定状態を解除してしまうのを防止することができる。
【0054】
さらに、被覆部材17が第2位置となったときに、当該第2位置を維持させてロック状態とするロック部材18を備え、ロック部材18と被覆部材17とを同時に動作させなければロック状態が解除されない構成となっている。
このため、子供が被覆部材17に触っても容易にロック状態が解除されず、被覆部材17を移動させることができない。これにより、固定装置1が固定対象に固定された状態を確実に維持することができ、安全に使用することができる。
【0055】
また、被覆部材17は、回動によって第1位置と第2位置とを取り得るものであり、被覆部材17が第2位置となると凸部であるロック部材18が突出して被覆部材17が回動して第2位置から第1位置に戻るのを妨げるようになっている。
そして、ロック部材18を押し下げながら被覆部材17を回動させなければロック状態を解除することができない。
ロック部材18を押し下げながら被覆部材17を回動させるためには、ある程度の指先の力と繊細な動作が必要であり、子供が触れただけではロック状態が解除されない。これにより、固定装置1が意図せず外れるのを確実に防止して、安全に使用することができる。
【0056】
またフック部15は、スリット部151を挟んで装置本体11の幅方向に分割されており、帯状部材16は、スリット部151内に配置されている。
これにより、帯状部材16がフック部15に挟まれた位置に配置され、帯状部材16の巻き掛け作業等を安定した状態で行うことができる。
また、帯状部材16の両側でフック部により固定対象を挟み込むため、がたつきが生じにくく、安定した固定状態を実現することができる。
【0057】
また、帯状部材16の自由端側は、面ファスナーによって所定箇所に固定される。
このため、固定部分161の着脱が容易であるとともに、面でしっかりと固定することができるため、がたつき等が生じにくい。
また、固定対象の固定部分に帯状部材16を巻き回して、その自由端側が届く範囲であれば固定対象の厚みや形状(例えばベッド柵4等の断面形状)等にかかわりなく固定が可能である。
このため、ねじ止めする場合等と比較して、固定装置1を固定可能な固定対象のバリエーションが広がる。
【0058】
また、固定対象は、ベッド柵4又は装置本体11を床置きするための脚部3の固定部32である。
このため、1つの装置によって各種の場面に対応することができ、各種の固定対象に対して安定的に固定装置1を固定することができる。
【0059】
さらに、上記のような固定装置1を用いて、メリーゴーランド玩具100を固定対象に固定するため、各種の固定対象に容易かつ安全・確実にメリーゴーランド玩具100を取り付け、固定して使用することができる。
【0060】
また、メリー本体部2は、固定装置1の装置本体11に対して、着脱自在に取り付けることができる。
このため、メリーゴーランド玩具100を取り外す際や、取り外したメリーゴーランド玩具100を持ち運ぶ際、収納する際等にはコンパクトな状態にすることができる。
さらに各種のメリー本体部2を用意して交換可能な構成とすれば、ユーザにより自由なアレンジやカスタマイズも可能となる。例えば、子供の成長に応じて固定装置1に取り付けるものを交換すれば、長い期間、1つの装置で対応することができる。
【0061】
《本発明の変形例》
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
【0062】
例えば、上記実施形態では、固定装置1をベッド柵4や脚部3の固定部32等の固定対象に取り付けてメリーゴーランド玩具100を使用する場合を例示したが、固定装置1を固定する固定対象は、ベッド柵4や脚部3の固定部32に限定されない。
装置本体11とフック部15との間の隙間D(図3参照)に嵌め込むことのできる形状のものであれば広く固定対象となり得る。例えば子供の掴まり立ち、掴まり歩きを補助する装置・器具の棒状部分等が固定対象であってもよい。
これにより、子供の成長等に応じた様々な場面で固定装置1及びメリーゴーランド玩具100を使用することができる。
【0063】
また、固定装置1は、メリー本体部2を取り付けて使用されるものに限定されない。
例えばメリー本体部2を取り付けずに固定装置1自体でオルゴール等として使用されるものであってもよい。
【0064】
また、帯状部材16の自由端側の固定部分161の構成は面ファスナー以外でもよい。
例えば、スナップボタン等の各種ボタンやマグネットを用いた固定具によって帯状部材16の固定部分161が固定されるようにしてもよい。
【0065】
また、本実施形態では、被覆部材17が回動によって第1位置と第2位置とを取り得るものである場合を例示したが、被覆部材17の構成はこれに限定されない。
例えば、被覆部材は、スライド移動等によりで第1位置と第2位置とを取り得る構成としてもよい。この場合には、ロック部材も、被覆部材が第2位置となったときに被覆部材のスライド移動を妨げる位置に配置されるように構成する。
【0066】
また、本実施形態では、ロック部材18を備え、被覆部材17が第2位置となったときには、このロック部材18によって被覆部材17が第2位置に維持されてロック状態となる場合を例示したが、ロック部材18を備えない構成としてもよい。
被覆部材17が第2位置となったときに当該第2位置が維持され、子供が帯状部材16の自由端側の固定部分161に容易に触れることができない構成となっていればよく、例えば被覆部材17が第2位置となったときに溝等に嵌ることによって容易に第1位置に戻らない構成となっていてもよい。
このような構成とすれば、被覆部材17を第2位置から移動させるためにはある程度の力や被覆部材17を溝等から外すためのコツ等が必要となる。
このため、子供が被覆部材17に触っても帯状部材16の自由端側の固定部分161を覆っている被覆部材17を容易によけることができない。これにより、固定装置1が固定対象に固定された状態を確実に維持することができ、安全に使用することができる。
【符号の説明】
【0067】
1 固定装置
11 装置本体
14 駆動電源
15 フック部
151 スリット部
152 巻き掛けバー
16 帯状部材
161 自由端側の固定部分
17 被覆部材
171 舌片
18 ロック部材
2 メリー本体部
21 連結軸部
22 駆動部
23 装飾部
3 脚部
31 設置部
32 固定部(固定対象)
4 ベッド柵(固定対象)
100 メリーゴーランド玩具
D 隙間
【要約】
【課題】子供の手で固定状態が解除されてしまうことを確実に防止して、安全に使用することのできる固定装置及びメリーゴーランド玩具を提供する。
【解決手段】装置本体11の一側に鉤状に張り出して設けられ、ベッド柵4に引っ掛けられて装置本体11との間でベッド柵4を挟み込むフック部15と、フック部15によって挟み込まれた状態のベッド柵4に巻き掛けた上で、少なくとも自由端側が所定箇所に固定される帯状部材16と、帯状部材16における自由端側の固定部分161が露出する第1位置と、少なくとも自由端側の固定部分161を被覆する第2位置と、を取り得、第2位置となったときに当該第2位置が維持される被覆部材17と、を備えている。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11