(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-14
(45)【発行日】2022-07-25
(54)【発明の名称】ワイヤレス充電マウス及びその充電方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0354 20130101AFI20220715BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20220715BHJP
H02J 50/10 20160101ALI20220715BHJP
H02J 50/12 20160101ALI20220715BHJP
H02J 50/40 20160101ALI20220715BHJP
【FI】
G06F3/0354
H02J7/00 S
H02J7/00 301B
H02J7/00 301D
H02J50/10
H02J50/12
H02J50/40
(21)【出願番号】P 2020151868
(22)【出願日】2020-09-10
【審査請求日】2020-09-10
(32)【優先日】2020-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】517394315
【氏名又は名称】東莞寶トク電子有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】506195295
【氏名又は名称】寶トク科技股フン有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】特許業務法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】ルー,ホ-ルン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,シュ-シェン
【審査官】杉田 恵一
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-095922(JP,A)
【文献】特開2015-213421(JP,A)
【文献】特表2016-504902(JP,A)
【文献】特表2018-506949(JP,A)
【文献】中国実用新案第207704405(CN,U)
【文献】独国特許出願公開第102018104826(DE,A1)
【文献】台湾特許出願公開第201644149(TW,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0085322(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0117757(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0048185(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0354
H02J 7/00
H02J 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
変位検出回路と、
第1のワイヤレス充電コイルを含むことにより、第1のワイヤレス送電ユニットからのワイヤレス給電を受電する第1のワイヤレス受電器と、
第2のワイヤレス充電コイルを含むことにより、第2のワイヤレス送電ユニットからのワイヤレス給電を受電する第2のワイヤレス受電器と、
前記第1のワイヤレス受電器及び前記第2のワイヤレス受電器に電気的に接続される変換回路と、
前記変換回路及び前記変位検出回路に電気的に接続される制御回路と、
を具備し、
前記変換回路は、前記第1のワイヤレス受電器からの第1の電力及び前記第2のワイヤレス受電器からの第2の電力を受電し、
前記制御回路は、前記変換回路によって前記第1のワイヤレス受電器及び第2のワイヤレス受電器の電力状態情報を取得し、前記電力状態情報に基づいて制御信号を前記変換回路に送信し、前記変換回路は、前記制御信号に基づいて前記第1の電力と前記第2の電力との少なくとも一つの電力を選択的に受電する、ことを特徴とするワイヤレス充電マウス。
【請求項2】
前記第1のワイヤレス受電器は、ワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)のQI規格に準拠し、前記第2のワイヤレス受電器は、アライアンスフォーワイヤレスパワー(A4WP)のA4WP規格に準拠する、請求項1に記載のワイヤレス充電マウス。
【請求項3】
前記制御信号が前記第1の電力と前記第2の電力との比の値が1よりも大きいことを示す場合、前記変換回路は前記第1の電力を受電し、前記変換回路による前記第2の電力の受電は停止される、請求項1に記載のワイヤレス充電マウス。
【請求項4】
前記制御信号が前記第1の電力と前記第2の電力との比の値が1よりも小さいことを示す場合、前記変換回路は前記第2の電力を受電し、前記変換回路による前記第1の電力の受電は停止される、請求項1に記載のワイヤレス充電マウス。
【請求項5】
前記制御信号が前記第1の電力と前記第2の電力との比の値が1であることを示す場合、前記変換回路は、前記第1の電力及び前記第2の電力を同時に受電する、請求項1に記載のワイヤレス充電マウス。
【請求項6】
前記第1のワイヤレス充電コイルは、前記ワイヤレス充電マウスにおける下ハウジングの水平面における一方側に設置され、前記第2のワイヤレス充電コイルは、前記下ハウジングの水平面における他方側に設置され、前記第1のワイヤレス充電コイルまたは前記第2のワイヤレス充電コイルの上方に磁性板が設置される、請求項1に記載のワイヤレス充電マウス。
【請求項7】
前記第1のワイヤレス充電コイルは、前記ワイヤレス充電マウスにおける下ハウジングの水平面における中央部位に設置され、前記第2のワイヤレス充電コイルは、前記ワイヤレス充電マウスにおける前記下ハウジングの水平面における外周に設置され、前記第1のワイヤレス充電コイルまたは前記第2のワイヤレス充電コイルの上方に磁性板が設置される、請求項1に記載のワイヤレス充電マウス。
【請求項8】
前記第1のワイヤレス充電コイルは、前記ワイヤレス充電マウスにおける下ハウジングの垂直軸の
上方に設置され、前記第2のワイヤレス充電コイルは、前記ワイヤレス充電マウスにおける前記下ハウジングの垂直軸の
下方に設置され、前記第1のワイヤレス充電コイルと前記第2のワイヤレス充電コイルとの間に絶縁板が設置され、前記第2のワイヤレス充電コイルの下方に磁性板が設置される、請求項1に記載のワイヤレス充電マウス。
【請求項9】
第1のワイヤレス受電器及び第2のワイヤレス受電器を備えるワイヤレス充電マウスの充電方法であって、
前記第1のワイヤレス受電器における第1のワイヤレス充電コイルによって、第1のワイヤレス送電ユニットからのワイヤレス給電を受電するステップと、
前記第2のワイヤレス受電器における第2のワイヤレス充電コイルによって、第2のワイヤレス送電ユニットからのワイヤレス給電を受電するステップと、
前記ワイヤレス充電マウスにおける変換回路を介して、前記第1のワイヤレス受電器からの第1の電力及び前記第2のワイヤレス受電器からの第2の電力を受電するステップと、
前記変換回路によって前記第1のワイヤレス受電器及び第2のワイヤレス受電器の電力状態情報を取得し、前記電力状態情報に基づいて前記第1の電力と前記第2の電力との少なくとも一つの電力を選択的に受電するステップと、を含むことを特徴とするワイヤレス充電マウスの充電方法。
【請求項10】
前記第1のワイヤレス受電器は、ワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)のQI規格に準拠し、前記第2のワイヤレス受電器はアライアンスフォーワイヤレスパワー(A4WP)のA4WP規格に準拠する、請求項9に記載のワイヤレス充電マウスの充電方法。
【請求項11】
前記制御信号が前記第1の電力と前記第2の電力との比の値が1よりも大きいことを示す場合、前記変換回路は前記第1の電力を受電し、前記変換回路による前記第2の電力の受電は停止される、請求項9に記載のワイヤレス充電マウスの充電方法。
【請求項12】
前記制御信号が前記第1の電力と前記第2の電力との比の値が1よりも小さいことを示す場合、前記変換回路は前記第2の電力を受電し、前記変換回路による前記第1の電力の受電は停止される、請求項9に記載のワイヤレス充電マウスの充電方法。
【請求項13】
前記制御信号が前記第1の電力と前記第2の電力との比の値が1であることを示す場合、前記変換回路は前記第1の電力及び前記第2の電力を同時に受電する、請求項9に記載のワイヤレス充電マウスの充電方法。
【請求項14】
前記変換回路は、高温信号を受信すると、前記第1の電力または前記第2の電力を受電することを停止させる、請求項9に記載のワイヤレス充電マウスの充電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレスマウスに関し、特に、複数のコイルを具備するワイヤレス充電マウス及び複数のコイルを具備するワイヤレス充電マウスの充電方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス電力伝送(wireless power transmission)またはワイヤレスエネルギー伝送(wireless energy transfer)とは、ワイヤを介さずに電力を対象装置に伝送する技術のことを指す。充電原理の違いにより、ワイヤレス充電の方法は主要に、磁界結合(または電磁誘導)、磁界共振及び電波伝送の三種類に分かれる。今では、主流のワイヤレス充電規格は、QI(チー)規格と、パワーマターズアライアンス(PMA、power matters alliance)規格と、アライアンスフォーワイヤレスパワー(A4WP、alliance for wireless power)規格とを含む。QI規格及びPMA規格は磁界結合方式を採用し、A4WP規格は磁界共振方式を採用する。
【0003】
QI規格では、伝送率がコイルの寸法及びコイル同士間の距離に大きく影響されるため、近距離の伝送に適している。QI規格と比較して、A4WP規格の利点としては伝送距離がより遠く、伝送パワーがより高く、伝送率がより良いことが挙げられる。しかし、磁界共振方式の欠点としては、コストが高いことと、伝送率は共振周波数の影響を受けることとが挙げられる。
【0004】
例えば、ワイヤレスマウスなどの市販のワイヤレス充電製品は一般に、一つの充電方式のみを使用するため、使用にあたっては制限がある。そのため、定置充電機能及び使用しながら充電ができる機能を有するワイヤレス充電製品を開発し、ユーザーの多様な使用要求に応えることは、かかる分野において重要な課題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】台湾特許出願公開第201644149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、従来技術の不足に対し、ワイヤレス充電マウス及びその充電方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかるワイヤレス充電マウスは、変位検出回路と、第1のワイヤレス受電器と、第2のワイヤレス受電器と、変換回路と、制御回路とを具備する。第1のワイヤレス受電器は第1のワイヤレス充電コイルを含み、それによって第1のワイヤレス送電ユニットからのワイヤレス給電を受電する。第2のワイヤレス受電器は第2のワイヤレス充電コイルを含み、それによって第2のワイヤレス送電ユニットからのワイヤレス給電を受電する。変換回路は第1のワイヤレス受電器及び第2のワイヤレス受電器に電気的に接続される。制御回路は変換回路及び変位検出回路に電気的に接続される。変換回路は第1のワイヤレス受電器からの第1の電力及び第2のワイヤレス受電器からの第2の電力を受電する。制御回路は変換回路によって第1のワイヤレス受電器及び第2のワイヤレス受電器の電力状態情報を取得し、前記電力状態情報に基づいて制御信号を変換回路に送信する。変換回路は制御信号に基づいて第1の電力と第2の電力との少なくとも一つの電力を選択的に受電する。
【0008】
本発明にかかるワイヤレス充電マウスの充電方法は、第1のワイヤレス受電器における第1のワイヤレス充電コイルによって第1のワイヤレス送電ユニットからのワイヤレス給電を受電するステップと、第2のワイヤレス受電器における第2のワイヤレス充電コイルによって第2のワイヤレス送電ユニットからのワイヤレス給電を受電するステップと、ワイヤレス充電マウスにおける変換回路を介して第1のワイヤレス受電器からの第1の電力及び第2のワイヤレス受電器からの第2の電力を受電するステップと、変換回路によって第1のワイヤレス受電器及び第2のワイヤレス受電器の電力状態情報を取得し、前記電力状態情報に基づいて第1の電力と第2の電力との少なくとも一つの電力を選択的に受電するステップと、を含む。本発明にかかるワイヤレス充電マウスの充電方法におけるワイヤレス充電マウスは第1のワイヤレス受電器と、第2のワイヤレス受電器と、を具備する。
【発明の効果】
【0009】
本発明にかかるワイヤレス充電マウスは内部に複数のコイルが設置される。それによって、現時点における受電効果が最良のコイルを選択的に使用する、または全てのコイルによって同時に受電するなど、複数の充電方法を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウス及び送電ユニットを含むワイヤレス充電システムを示す模式図である。
【
図2】本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウスの下ハウジング内の第1のワイヤレス充電コイル及び第2のワイヤレス充電コイルを示す配置断面図である。
【
図3】本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウスの下ハウジング内の第1のワイヤレス充電コイル及び第2のワイヤレス充電コイルを示す配置平面図である。
【
図4】本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウスの下ハウジング内の第1のワイヤレス充電コイル及び第2のワイヤレス充電コイルを示す配置平面図である。
【
図5】本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウスの下ハウジング内の第1のワイヤレス充電コイル及び第2のワイヤレス充電コイルを示す配置平面図である。
【
図6】本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウスの下ハウジング内の第1のワイヤレス充電コイル及び第2のワイヤレス充電コイルを示す配置平面図である。
【
図7】本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウスの充電方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の特徴及び技術的内容がより一層理解できるように、以下に本発明に関する詳細な説明と図面を参照してもよいが、詳細な説明及び図面は参考と説明のためのものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。
【0012】
下記より、具体的な実施形態により本発明が開示する「ワイヤレス充電マウス及びその充電方法」を説明する。当業者は本明細書の開示により本発明の利点及び効果を理解し得る。本発明は他の実施形態に変更して実施または応用が可能である。本明細書における各細節も様々な観点または応用に基づき、本発明の精神逸脱しない限りに、均等に変形する、または変更することができる。また、本発明の図面は模式的に説明するものであって、実際の寸法は示さない。以下の実施形態により、さらに本発明に係る技術的内容を説明するが、開示された内容は本発明の範囲を制限しない。
【0013】
なお、本明細書において「第1」、「第2」、「第3」等の用語で各種の部品又は信号を説明する可能性があるが、これらの部品又は信号はこれらの用語によって制限されるものではない。これらの用語は、主として一つの部品と別の部品、又は一つの信号と別の信号を区分するためのものである。また、本明細書に用いられる「または」という用語は、実際の状況に応じて、関連する項目中の何れか一つ又は複数の組合せを含み得る。
【0014】
図1は、本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウス及び送電ユニットを含むワイヤレス充電システムを示す。ワイヤレス充電システムは、第1の送電ユニット101、第2の送電ユニット102、給電装置103及びワイヤレス充電マウス100を含む。なかでも、第1の送電ユニット101及び第2の送電ユニット102は例えばワイヤレス充電ベース、充電プレートなどである。
【0015】
第1の送電ユニット101及び第2の送電ユニット102を給電装置103に接続すると、給電装置103は、第1の送電ユニット101及び第2の送電ユニット102に送電する。第1の送電ユニット101及び第2の送電ユニット102は、内部のワイヤレス発信回路、例えば、第1の送電ユニット101和第2の送電ユニット102により、給電装置103からの電力を電磁信号(電磁波)に変換して発信できる。
【0016】
ワイヤレス充電マウス100は変位検出回路110、第1のワイヤレス受電器111、第2のワイヤレス受電器112、変換回路120、制御回路130、及び/または電池140を含む。
【0017】
一つの実施形態では、第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112は、第1のワイヤレス送電ユニット101及び第2のワイヤレス送電ユニット102からの電磁信号をそれぞれ受信し、前記電磁信号を第1のワイヤレス受電器111または第2のワイヤレス受電器112の出力電流に変換できる。
【0018】
第1のワイヤレス受電器111は、第1のワイヤレス充電コイル113を具備し、それによって第1のワイヤレス送電ユニット101からのワイヤレス給電を受電する。
【0019】
第2のワイヤレス受電器112は、第2のワイヤレス充電コイル114を具備し、それによって第2のワイヤレス送電ユニット102からのワイヤレス給電を受電する。
【0020】
一つの実施形態では、第1のワイヤレス受電器111はWPC(Wireless Power Consortium)のQI規格に準拠し、第2のワイヤレス受電器112はA4WP(alliance for wireless power)のA4WP規格に準拠する。
【0021】
一つの実施形態では、第2のワイヤレス受電器112はWPC(Wireless Power Consortium)のQI規格に準拠し、第1のワイヤレス受電器111はA4WP(alliance for wireless power)のA4WP規格に準拠する。
【0022】
第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112の出力電圧は、直接に電池140の両端へ印加してはいけない場合もあるため、まず、それをワイヤレス充電マウス100内における、例えば、変換回路などの素子によって変換して、ワイヤレス充電マウス100の電池140に適する充電電圧及び/または充電電流を得る必要がある。変換回路などの素子は、電池140に適する充電電圧及び/または充電電流を取得するように、第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112の出力電圧を変換するために用いられる。
【0023】
図1に示すように、変換回路120は第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112に電気的に接続される。一つの実施形態において、変換回路120は、第1のワイヤレス受電器111に電気的に接続される第1のインターフェイス121、及び第2のワイヤレス受電器112に電気的に接続される第2のインターフェイス122を含む。一つの実施形態では、変換回路120は充電集積回路(integrated circuit、IC)であってもよい。変換回路120は、電池140が充電される過程において、電池140の充電電圧及び/または充電電流を管理できる。
【0024】
制御回路130は、変換回路120及び変位検出回路110に電気的に接続される。なかでも、変換回路120は、第1のワイヤレス受電器111からの第1の電力E1と第2のワイヤレス受電器112からの第2の電力E2とを受電する。
【0025】
ワイヤレス充電マウス100は他の電子素子を含んでもよい。例えば、ワイヤレス充電マウス100はさらに、変換回路120に電気的に接続される測定モジュール(例えば、温度測定モジュールまたは加速度測定モジュール)を含んでもよいが、本発明はこれに制限されない。
【0026】
ワイヤレス充電マウス100における電池140は、変換回路120に電気的に接続されると共に、ワイヤレス充電マウス100の予備電力を提供する。
【0027】
図1及び
図2を参照されたい。
図2は、本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウス100の下ハウジング203内の第1のワイヤレス充電コイル251及び第2のワイヤレス充電コイル252を示す配置断面図である。ワイヤレス充電マウス100は、下ハウジング203、上ハウジング204、第1のワイヤレス充電コイル251、第2のワイヤレス充電コイル252、絶縁板253、及び磁性板254を具備する。なかでも、絶縁板253は、第1のワイヤレス充電コイル251と第2のワイヤレス充電コイル252との間に設置される。磁性板254は、第2のワイヤレス充電コイル252の下方に設置される。上ハウジング204と下ハウジング203との間に収容空間205が形成される。磁性板254によって、第1の送電ユニット101及び第2の送電ユニット102からの電磁エネルギーを好適に受信する。
【0028】
さらに、第1のワイヤレス充電コイル251及び第2のワイヤレス充電コイル252は、下ハウジング203内に配置される。第1のワイヤレス充電コイル251は下ハウジング203の垂直軸(Z軸)の上方に配置され、第2のワイヤレス充電コイル252は下ハウジング203の垂直軸(Z軸)の下方に配置される。変換回路120及び制御回路130は収容空間205に配置される。第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112はそれぞれ、第1のワイヤレス充電コイル113及び第2のワイヤレス充電コイル114によって、第1の送電ユニット101及び第2の送電ユニット102が伝送する電磁エネルギーを受信し、それらをそれぞれ、第1の電力E1及び第2の電力E2に変換する。
【0029】
変換回路120は、第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112を流れる電流を測定することで、第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112の電力状態情報を取得できる。
【0030】
具体的に説明すると、変換回路120は、抵抗器(resistor)によって消費電気量の変化を測定し、それによって第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112の電力状態情報を取得する。本発明の一つの実施形態では、前記電力状態情報は、受電可能なワイヤレス受電器の数量と、提供する電流及び電気量と、第1のワイヤレス受電器111または第2のワイヤレス受電器112のそれぞれの現時点における充電量(present charge amount)及び充電量の変化(change of the charge amount)などの電力に関する情報である。
【0031】
他の実施形態では、変換回路120はファームウェアによって、現時点における充電効果最良のコイルを識別し、それによって第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112の電力状態情報を取得する。しかし、本発明はこれに制限されない。
【0032】
変換回路120は、上述した方法を通して第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112より電力状態情報を取得する。制御回路130は変換回路120からの電力状態情報を取得すると、前記電力状態情報に対応して制御信号を変換回路120に出力する。変換回路120は、前記制御信号に基づいて前記第1の電力と前記第2の電力との少なくとも一つの電力を選択的に受電し、電池140に出力する。
【0033】
一つの実施形態では、第1のワイヤレス受電器111はWPC(Wireless Power Consortium)のQI規格に準拠し、第2のワイヤレス受電器112はA4WP(alliance for wireless power)のA4WP規格に準拠する。
【0034】
一つの実施形態では、第1のワイヤレス受電器111はA4WP(alliance for wireless power)のA4WP規格に準拠し、第2のワイヤレス受電器112はWPC(Wireless Power Consortium)のQI規格に準拠する。
【0035】
一つの実施形態において、制御信号が第1の電力E1と第2の電力E2との比の値が1よりも大きいことを示す場合では、第1のワイヤレス充電コイル251からの誘導電流が第2のワイヤレス充電コイル252からの誘導電流よりも大きいことを示す。その時、変換回路120は第1のインターフェイス121をオンにし、第2のインターフェイス122をオフにする。一つの実施形態では、第1のインターフェイス121及び第2のインターフェイス122のそれぞれはスイッチであってよい。スイッチを開閉することで第1のインターフェイス121及び第2のインターフェイス122を制御できる。他の実施形態では、他のハードウェアまたはファームウェアによって第1のインターフェイス121及び第2のインターフェイス122の作動方式を制御してもよく、本発明は特に制限しない。
【0036】
第1のインターフェイス121をオンにし、第2のインターフェイス122をオフにすることで、変換回路120は第1のワイヤレス受電器111からの第1の電力E1を受電し、第2のワイヤレス受電器112からの第2の電力E2を受電しない。それによって第1の送電ユニット101からの電磁エネルギーのみを受信する。
【0037】
一つの実施形態において、制御信号が第1の電力E1と第2の電力E2との比の値が1よりも小さいことを示す場合では、第2のワイヤレス充電コイル252からの誘導電流が第1のワイヤレス充電コイル251からの誘導電流よりも大きいことを示す。その時、変換回路120は第1のインターフェイス121をオフにし、第2のインターフェイス122をオンにする。
【0038】
第1のインターフェイス121をオフにし第2のインターフェイス122をオンにすることで、変換回路120は第2のワイヤレス受電器112からの第2の電力E2を受電し、第1のワイヤレス受電器111からの第1の電力E1を受電しない。それによって第2の送電ユニット102からの電磁エネルギーのみを受信する。
【0039】
一つの実施形態において、制御信号が第1の電力E1と第2の電力E2との比の値が1であることを示す場合では、第1のワイヤレス充電コイル251からの誘導電流の大きさと第2のワイヤレス充電コイル252からの誘導電流の大きさとが同じであることを示す。その時、変換回路120は第1のインターフェイス121及び第2のインターフェイス122を同時にオンにする。
【0040】
第1のインターフェイス121及び第2のインターフェイス122を同時にオンにすることで、変換回路120は第1のワイヤレス受電器111からの第1の電力E1及び第2のワイヤレス受電器112からの第2の電力E2を同時に受電できる。それによって、第1の送電ユニット101からの電磁エネルギー及び第2の送電ユニット102からの電磁エネルギーを同時に受信する。
【0041】
図2及び
図3を参照されたい。
図3は、本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウスの下ハウジング203内の第1のワイヤレス充電コイル211及び第2のワイヤレス充電コイル212を示す配置平面図である。第1のワイヤレス充電コイル211は下ハウジング203の水平面における片方の側に設置され、第2のワイヤレス充電コイル212は下ハウジング203の水平面における他方の側に設置される。一つの実施形態では、第1のワイヤレス充電コイル211は下ハウジング203のXY平面における西側に設置され、第2のワイヤレス充電コイル212は下ハウジング203のXY平面における東側に設置される。
【0042】
図2及び
図4を参照されたい。
図4は、本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウスの下ハウジング203内の第1のワイヤレス充電コイル221及び第2のワイヤレス充電コイル222を示す配置平面図である。第1のワイヤレス充電コイル221は下ハウジング203の水平面における片方の側に設置され、第2のワイヤレス充電コイル222は下ハウジング203の水平面における他方の側に設置される。一つの実施形態では、第1のワイヤレス充電コイル221は下ハウジング203のXY平面における北側に設置され、第2のワイヤレス充電コイル222は下ハウジング203のXY平面における南側に設置される。
【0043】
図2及び
図5を参照されたい。
図5は、本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウスの下ハウジング203内の第1のワイヤレス充電コイル231及び第2のワイヤレス充電コイル232を示す配置平面図である。第2のワイヤレス充電コイル232は下ハウジング203の水平面における中央部位に設置され、第1のワイヤレス充電コイル232は下ハウジング203の水平面における外周に設置される。
【0044】
図2及び
図6を参照されたい。
図6は、本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウスの下ハウジング203内の第1のワイヤレス充電コイル241及び第2のワイヤレス充電コイル242を示す配置平面図である。第1のワイヤレス充電コイル241は下ハウジング203の水平面における中央部位に設置され、第2のワイヤレス充電コイル242は下ハウジング203の水平面における外周に設置される。
【0045】
図3~
図6を参照されたい。なかでも、外来の電磁エネルギーを好適に受信するために、さらに第1のワイヤレス充電コイルまたは第2のワイヤレス充電コイルの上方に磁性板を設置してもよい。特に、磁性板254は、フェライト、鋳鉄、ケイ素鋼板、ニッケル亜鉛フェライトから選ばれる一つの材料によって製造される。絶縁板253は、マイカ、アスベスト、マーブル、磁器、ガラス、硫黄、シェラック、樹脂、ゴム、綿糸、紙、麻、レーヨンから選ばれる一つの材料によって製造される。
【0046】
図1及び
図7を参照されたい。
図7は、本発明の一つの実施形態におけるワイヤレス充電マウス100の充電方法を示す流れ図である。前記充電方法は、第1の送電ユニット101、第2の送電ユニット102及びワイヤレス充電マウス100を使用する。
【0047】
図1に示す実施形態と同様に、第1のワイヤレス受電器111はWPCのQI規格に準拠し、第2のワイヤレス受電器112はA4WPによるA4WP規格に準拠する。一部の状況において、第2のワイヤレス受電器112はWPCのQI規格に準拠し、第1のワイヤレス受電器111はA4WPのA4WP規格に準拠する。
【0048】
図7に示すように、ワイヤレス充電マウスの充電方法は以下のステップを含む。ステップS701では、第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112はそれぞれ、第1のワイヤレス充電コイル113及び第2のワイヤレス充電コイル114によって、第1の送電ユニット101及び第2の送電ユニット102からの電磁エネルギーを受信して、それらをそれぞれ第1の電力E1及び第2の電力E2に変換する。
【0049】
ステップS703では、制御回路130は、第1のワイヤレス受電器111及び第2のワイヤレス受電器112に関する電力状態情報を取得し、前記電力状態情報に対応して制御信号を変換回路120に出力する。
【0050】
ステップS705では、変換回路120は制御信号に基づいて、第1のワイヤレス充電コイル111及び第2のワイヤレス充電コイル112が受信した電磁エネルギーを転換して、さらに、生成された誘導電流のそれぞれ、又は全部を電池140に送電する。
【0051】
他の実施形態では、変換回路120を介して前記誘導電流をワイヤレス充電マウス100における他の電子素子に伝送してもよい。この時、継続して充電することによって、ユーザーは、電池140の電力を消耗せずにワイヤレス充電マウス100を使用できる。
【0052】
一つの実施形態において、制御信号が第1の電力E1と第2の電力E2との比の値が1よりも大きいことを示す場合では、第1のワイヤレス充電コイル113からの誘導電流が第2のワイヤレス充電コイル114からの誘導電流よりも大きいことを示す。この場合、変換回路120は、第1のインターフェイス121をオンにし、第2のインターフェイス122をオフにする。そのため、変換回路120は第1の電力E1を受電し、第2の電力E2を受電しない。それによって、第1の送電ユニット101からの電磁エネルギーのみを受信する。
【0053】
一つの実施形態において、制御信号が第1の電力E1と第2の電力E2との比の値が1よりも小さいことを示す場合では、第2のワイヤレス充電コイル114からの誘導電流が第1のワイヤレス充電コイル113からの誘導電流よりも大きいことを示す。この時、変換回路120は第1のインターフェイス121をオフにし、第2のインターフェイス122をオンにする。そのため、変換回路120は第2の電力E2を受電し、第1の電力E1を受電しない。それによって、第2の送電ユニット102からの電磁エネルギーのみを受信する。
【0054】
一つの実施形態では、制御信号が第1の電力E1と第2の電力E2との比の値が1であることを示す場合では、第1のワイヤレス充電コイル113からの誘導電流の大きさと第2のワイヤレス充電コイル114からの誘導電流の大きさとは同じであることを示す。この時、変換回路120は第1のインターフェイス121及び第2のインターフェイス122を同時にオンにする。そのため、変換回路120は第1の電力E1及び第2の電力E2を同時に受電する。それによって、第1の送電ユニット101及び第2の送電ユニット102から電磁エネルギーを同時に受信する。
【0055】
ステップS707では、変換回路120はワイヤレス充電マウス100における測定モジュールからの高温信号を受信すると、変換回路120は第1のインターフェイス121及び第2のインターフェイス122を同時にオフにする。それによって、第1のワイヤレス充電コイル111が受信した電磁エネルギー及び第2のワイヤレス充電コイル112が受信した電磁エネルギーを転換した、それぞれの電流は、電池140、またはワイヤレス充電マウス100における他の電子素子に伝送されない。
【0056】
一つの実施形態では、変換回路120は、電池140の温度に基づいて、第1のワイヤレス充電コイル113と、第2のワイヤレス充電コイル114と、電池140またはワイヤレス充電マウス100における他の電子エレメントとの間の切替えを制御できる。例えば、温度が高温閾値(例えば、50℃)を上回ると、変換回路120は第1のインターフェイス121及び第2のインターフェイス122を同時にオフにし、電池140またはワイヤレス充電マウス100における他の電子素子への送電を停止させる。それによって、変換回路120が第1のワイヤレス充電コイル113または第2のワイヤレス充電コイル114の出力電圧及び/または出力電流を変換することによって引き起こすエネルギー損失、発熱などの問題が解決される。
【0057】
〔実施形態による有益な効果〕
上述した説明から分かるように、本発明はワイヤレス充電マウスに複数のコイルを設置し、現時点における充電効果最良のコイルを判断できる。複数のコイルを設置することによって、ユーザーは複数の充電方式を選択的に使用することができる。ユーザーは使用しながら充電することができ、あるいはワイヤレス充電マウスを移動せずに高速に充電することができる。ユーザーは選択的に、ワイヤレス充電マウスの内蔵電池を使用することができる。内蔵電池を使用しない場合は、ワイヤレス充電マウスを使用しながら充電することができる。内蔵電池を使用する場合は、仮に電池が切れても、ワイヤレス充電マウスを使用しながら充電できるため、ワイヤレス充電マウスを継続して使用することができる。電池を使用する場合、ワイヤレス充電マウスはQI規格のワイヤレス受電器に対応するため、高速充電ができる。
【0058】
上述した説明により、本発明の技術的概念を複数の実施形態を通して具体的に示し、説明したが、当業者は本発明の請求の範囲によって制定した本発明の技術的概念の範囲を超えない限り、その一部または細節を変化させることができる。
【符号の説明】
【0059】
101…第1の送電ユニット
102…第2の送電ユニット
103…給電装置
100…ワイヤレス充電マウス
110…変位検出回路
111…第1のワイヤレス受電器
112…第2のワイヤレス受電器
113、211、221、231、241、251…第1のワイヤレス充電コイル
114、212、222、232、242、252…第2のワイヤレス充電コイル
120…変換回路
121…第1のインターフェイス
122…第2のインターフェイス
130…制御回路
140…電池
E1…第1の電力
E2…第2の電力
203…下ハウジング
204…上ハウジング
205…収容空間
253…絶縁板
254…磁性板
S701~S707…ワイヤレス充電マウスを充電するステップ