(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-14
(45)【発行日】2022-07-25
(54)【発明の名称】光源ユニット、照明装置及び光源ユニットの組み立て方法
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20220715BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20220715BHJP
F21Y 103/10 20160101ALN20220715BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220715BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21S2/00 230
F21S8/04 130
F21Y103:10
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2017126783
(22)【出願日】2017-06-28
【審査請求日】2020-06-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】溝井国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】坂本 哲也
(72)【発明者】
【氏名】小津 祥平
(72)【発明者】
【氏名】池谷 博文
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 康弘
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-134911(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0293996(US,A1)
【文献】特開2017-033731(JP,A)
【文献】特開2016-100167(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21S 2/00
F21Y 103/10
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺に形成されたフレームと、
長尺に形成され、前記フレームを固定するフレーム固定部を有し、長手方向の端部が開放しているカバーと、
前記カバーの前記端部に、前記端部の開放状態を一部残した状態で、かつ、前記フレームの長手方向における端部を露出させた状態で、はめ込まれており、前記カバーの前記端部の変形を抑制する第一蓋部と、
前記第一蓋部に取り付けられ、前記フレームの長手方向における露出された前記端部を覆うように前記カバーの前記端部を塞ぐ第二蓋部と、
を備え
、
前記第一蓋部は、
前記フレームの長手方向における前記端部の全部を露出させた状態で、前記カバーの前記端部にはめ込まれている光源ユニット。
【請求項2】
請求項
1に記載の光源ユニットと、
前記光源ユニットが取り付けられる器具本体と、
備える照明装置。
【請求項3】
押え部の対であって長尺に形成されたフレームが挿し込み可能な長尺の溝を形成する押え部の対である第一押え部と第二押え部とを有する長尺に形成されたカバーの長手方向の端部に、前記カバーの前記端部の変形を抑制する第一蓋部を、前記溝の長手方向の端部が露出する状態で取り付ける第一蓋部取り付け工程と、
前記第一蓋部が取り付けられた後に、露出している前記溝の前記端部から、前記フレームを挿し込むフレーム挿し込み工程と、
前記第一蓋部に第二蓋部を取り付けることで、前記カバーの前記端部を塞ぐ第二蓋部取り付け工程と
を備える光源ユニットの組み立て方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光源ユニット、照明装置及び光源ユニットの組み立て方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来では、長尺形状をした光源ユニットと、この光源ユニットが取り付けられる器具本体とを備える照明装置がある。
【0003】
例えば、特許文献1に記載されている照明装置は、カバーとフレームとを有しており、カバーをフレームに対して相対的に長手方向にスライドさせ係合させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2016/052486号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の照明装置では、光源ユニットは、カバーとフレームとを長手方向において係合させて、光源ユニット200を組み立てている。カバーは長手方向端部の開口の形状が変形していることがあるが、その場合、フレームとの係合時に相対的なスライドがし難い場合がある。その場合、金属材で形成されたフレームが樹脂で形成されたカバーを削ってしまい、カバー内側に傷がつくことも考えられ、光源ユニットの組み立て性の向上という課題がある。
【0006】
また、特許文献1に記載の照明装置は、フレームが板状に薄く形成されている。その為、フレームがたわみやすく、結果として光源ユニットがたわむことも考えられる。この点においても、光源ユニットの光源ユニットの組み立て性の向上という課題がある。
【0007】
この発明は、カバーとフレームとを長手方向において係合させることで組み立てられる光源ユニットの組み立て性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の光源ユニットは、
長尺に形成されたフレームと、
長尺に形成され、前記フレームを固定するフレーム固定部を有し、長手方向の端部が開放しているカバーと、
前記カバーの前記端部に前記端部の開放状態を一部残した状態ではめ込まれており、前記カバーの前記端部の変形を抑制する第一蓋部と、
前記第一蓋部に取り付けられ、前記カバーの前記端部を塞ぐ第二蓋部と、
を有する。
【発明の効果】
【0009】
この発明により、カバーとフレームとを長手方向において係合させることで組み立てられる光源ユニットの組み立て性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態1の図で、における照明装置1の斜視図。
【
図2】実施の形態1の図で、
図1のA-A′断面図。
【
図3】実施の形態1の図で、照明装置1の分解傾斜視図。
【
図4】実施の形態1の図で、器具本体100の斜視図。
【
図5】実施の形態1の図で、バネ140及び連結金具260の斜視図。
【
図6】実施の形態1の図で、
図3のB-B′断面図。
【
図7】実施の形態1の図で、光源ユニット200の分解断面図。
【
図8】実施の形態1の図で、光源ユニット200の長手方向端部の分解斜視図。
【
図9】実施の形態1の図で、
図8の側面図に相当する図。
【
図10】実施の形態1の図で、光源ユニット200の組み立て方法を示す図。
【
図11】実施の形態1の図で、
図10の(c)の第二蓋部242を除く拡大図。
【
図13】実施の形態1の図で、
図9のX2方向から見た第一蓋部241及び第二蓋部242の斜視図。
【
図14】実施の形態1の図で、第一蓋部241に第二蓋部242を取り付けた状態のX2方向の斜視図。
【
図15】実施の形態1の図で、光源ユニット200を
図9のB-B断面の位置で切断した状態における、端部ユニット240側の斜視図。
【
図16】実施の形態1の図で、第二蓋部242の5面図。
【
図17】実施の形態1の図で、第一蓋部241と第二蓋部242との嵌合状態、及び光源ユニット200の断面を示す図。
【
図20】実施の形態1の図で、光源ユニット200の変形例1である光源ユニット200-1を示す図。
【
図21】実施の形態1の図で、光源ユニット200-1の組み立て方法を示す図。
【
図22】実施の形態1の図で、光源ユニット200の変形例2である光源ユニット200-2の構成を説明する斜視図。
【
図23】実施の形態2の図で、光源ユニット200Aの断面図。
【
図24】実施の形態3の図で、光源ユニット200Bの断面図。
【
図25】実施の形態3の図で、光源ユニット200Bの変形例である光源ユニット200B-1の断面図。
【
図26】実施の形態3の図で、光源ユニット200Bの変形例である光源ユニット200B-2の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
実施の形態1における照明装置1の構成について説明する。実施の形態1の照明装置1の特徴は、主に光源ユニット200の端部ユニット240にある。
【0012】
実施の形態1では、本発明に係わる照明装置1の一例として、天井のような被取付部に取り付けられる、逆富士形の照明装置1について説明する。以下の説明において、便宜上、長手方向を長手方向X、長手方向Xに対する短手方向を短手方向Yとし、長手方向X及び短手方向Yそれぞれに直交する方向を上下方向Zとする。また、照明装置1が取り付けられる天井のような被取付面側を上方向Z1とし、上方向Z1と反対側であり照明装置1が光を照射する側を下方向Z2とする。
【0013】
***構成の説明***
(照明装置1)
図1は、照明装置1の斜視図である。
図2は、
図1のA-A′断面図である。
図3は、照明装置1の分解傾斜視図である。
図4は、器具本体100の斜視図である。
図5はバネ140と連結金具260を示す。
図1及び
図3に示すように、照明装置1は、被取付部に当接するように設置される器具本体100と、器具本体100に脱着可能に取り付けられる光源ユニット200とを備えている。光源ユニット200は器具本体100に一部が挿入されて取り付けられている。
【0014】
(器具本体100)
図3及び
図4を参照して、器具本体100の各部の構成を説明する。器具本体100は、ボルトのような固定具を用いて被取付部に取り付けられる。器具本体100は、取付部110、側板120、端子台130及びバネ140を備えている。取付部110は、光源ユニット200の一部が挿入された状態で光源ユニット200が取り付けられる。側板120は、取付部110の長手方向の端部を覆う。端子台130は、器具本体100の外部から引き込まれた図示しない電源線が挿し込まれる。バネ140は、器具本体100に対して、光源ユニット200を保持する。
【0015】
(取付部110)
取付部110は長手方向Xに沿って形成されている。取付部110は光源ユニット200が挿入される収容凹部111と傾斜部112とを備えている。
【0016】
(収容凹部111)
図2に示すように、収容凹部111は、底部111aと、底部111aのそれぞれの側辺から起立する一対の側部111bとから構成される。収容凹部111は、
図2において、abcdで示される凹形状の部分である。傾斜部112は
図2において、aからe1へ向かう部分と、dからe2へ向かう部分である。収容凹部111には、底部111aと対向する位置に、光源ユニット200が挿入される開口111cが形成される。開口111cは
図4に、pqrsとして示している。底部111aには、商用電源から電力供給をうける為の図示しない電源線を引き込む電源引込孔111aaと、固定具により被取付部へ固定する為の固定孔111abが形成されている。
図2に示すように、収容凹部111は、光源ユニット200の一部が収容されている。具体的には、
図2に示すように、基準線401よりも上側の部分が収容される。なお、基準線401は、基板211が配置されるフレーム220の配置面のZ方向高さを基準としている。
【0017】
(側板120)
側板120は、長手方向Xにおける取付部110の両端に配設されており、収容凹部111と傾斜部112を覆っている。
【0018】
(端子台130)
図4に示すように、端子台130は、収容凹部111の底部111aに固定されており、電源引込孔111aaから引き込まれた図示しない電源線と接続し、商用電源から供給される電力を光源ユニット200に供給する。端子台130は、矩形箱状に形成された端子台本体部131と、光源ユニット200に電気的に接続する為の端子台接続部132とを備えている。端子台接続部132は、端子台電線132aと、端子台電線132aの先端に設けられた端子台コネクタ132bを備えている。
【0019】
(バネ140)
図5の(a)は、バネ140の斜視図である。
図4に示すように、バネ140は、収容凹部111の底部111aに、長手方向Xに沿って対になるよう2つ配設されている。バネ140は、光源ユニット200を器具本体100に取り付ける取付機構の1つである。バネ140は、後述する連結金具260(
図5の(b))と係合する。バネ140は、ステンレス材料あるいはバネ鋼材のような弾性材料で形成されている。
図5の(a)に示すように、バネ140は、底部111aに固定されるバネ固定部141と、円弧形状をしたバネ円弧部142と、バネ円弧部142の先端に設けられ後述する連結金具260に引掛けられるバネ先端部143が設けられている。また、
図4に示すように、対になるバネ140は、バネ先端部143が互いに反対方向を向くように底部111aに配設されている。なお、バネ140は、板材の弾性材料を曲げて形成しても良く、線材の弾性材料を曲げて形成しても良い。
【0020】
(光源ユニット200)
図6は、
図3のB-B′断面図である。
図7は、光源ユニット200の分解断面図である。
図8は、光源ユニット200の長手方向端部の分解斜視図である。
図9は、
図8の側面図に相当する図である。
図10は、光源ユニット200の組み立て方法を示す図である。
図11は、
図10の(c)の第二蓋部242を除く拡大図である。
図12は、
図10の(d)の拡大図である。
図13は、
図9のX2方向から見た第一蓋部241及び第二蓋部242の斜視図である。
図14は、第一蓋部241に第二蓋部242を取り付けた状態のX2方向の斜視図である。
図15は、光源ユニット200を
図9のB-B断面の位置で切断した状態における、端部ユニット240側の斜視図である。
図16は、第二蓋部242の5面図である。
図16に示す座標X,Y,Z1は
図1に示す座標と同一である。
図17は第一蓋部241と第二蓋部242との嵌合状態、及び光源ユニット200の断面を示す図である。
図17の(a)は光源ユニット200を
図1のX方向から見た図である。
図17の(b)は(a)のC-C断面における端部ユニット240の断面図であり、フレーム220及びカバー230は省略している。
図17の(c)は(a)のD-D断面である。
図18は、
図17の
B部の拡大図である。
図19は、
図17の
A部の拡大図である。
図2、
図3及び
図6から
図19を参照して、光源ユニット200の各部の構成を説明する。
図3に示すように、光源ユニット200は長尺に形成されている。
図3、
図10に示すように、光源ユニット200は、発光部210、フレーム220、カバー230及び端部ユニット240を備えている。発光部210は、複数の発光素子を有する。
図1には発光部210を構成する基板211及び発光素子212を破線で示した。なお、
図1の破線は発光素子212の配置状況を示すためであるので、発光素子212の個数及び大きさは正確ではない。フレーム220は、発光部210が取付けられる。カバー230は、発光部210を覆うようにしてフレーム220に取り付けられる。
図3のように端部ユニット240は、光源ユニット200の長手方向Xの端部237(
図8)に取り付けられる。また、光源ユニット200は、発光部210へ電力を供給する電源装置250と、バネ140と係合する連結金具260を備えている。
【0021】
(発光部210)
図1、
図2に示すように、発光部210は、長手方向Xに沿って長尺に形成された基板211と、基板211に長手方向Xに沿って直線状に実装される複数の発光素子212とを備えている。なお、発光素子212は、実施の形態1では表面実装タイプのLED素子を用いるが、COB型発光モジュールを用いても良いし、有機EL素子を用いても良い。
【0022】
(フレーム220)
図6、
図10の(b)に示すように、フレーム220は、長尺に形成され、発光部210が取り付けられている。フレーム220は、基板取付部221、フレーム側部222及び固定部223を備える。
(1)基板取付部221は、長手方向Xに沿って長尺の矩形板状に形成されている。
基板取付部221は
図7の(a)におけるfgの部分である。
(2)フレーム側部222は、基板取付部221の長手側辺それぞれから基板取付部221と直交する方向に延出する一対の組をなす。フレーム側部222は
図7の(a)におけるfe及びghの部分である。
(3)固定部223は、基板取付部221から斜めに突出している。固定部223は
図7の(a)におけるe,e1及びh,h1の部分である。
【0023】
なお、フレーム側部222は、基板211の端面213(
図7)と対向するように基板取付部221の長手側辺から突設している。また、固定部223には、先端が曲げ加工されて形成された側部端部223aがそれぞれ設けられている。曲げ加工はヘミング加工でも良いし、ロール加工でも良い。フレーム220は、板状の基板取付部221に対して、フレーム側部222と固定部223とを有していることで、剛性を向上させている。また、フレーム220は、フレーム側部222と、固定部223と、少なくとも2段階の曲げ加工とによって剛性が向上するので、断面がコの字状のフレームよりも薄型にできる。なお、フレーム220は板金を曲げ加工により形成することを前提に説明をおこなっているが、フレーム220の形状から得られる剛性向上及び薄型化の効果は、アルミ材を押し出して形成した場合にも得られる。
【0024】
(カバー230)
図3に示すように、カバー230は、長尺に形成されている。詳細は後述するが、カバー230は、フレーム220を固定するフレーム固定部236を有する。フレーム固定部236は、第一押え部232bと第二押え部233bとによって構成される(
図6、
図7)。フレーム固定部236にはフレーム220の一部がはまり、フレーム固定部236はフレーム220を固定する。
図8、
図10に示すように、カバー230は、長手方向Xの端部237が開放している。
【0025】
カバー230は、発光部210を覆うように形成され、フレーム220に取り付けられる。カバー230は、乳白色のアクリル樹脂のような、拡散性を有する材料により形成されており、発光部210から照射される光を拡散する。
図7に示すように、カバー230は、主カバー部231、内側部232、突設部233及び凸部235を備えている。
(1)主カバー部231は、発光部210を覆っており、器具本体100に取り付けられた状態において、収容凹部111から突設した一対のカバー側部234を接続している。(2)内側部232は、カバー230の内面側に設けられており、反射部232aと、第一押え部232bを有している。一方のカバー側部234の上端から、他方のカバー側部234に向かって延びている。反射部232aは反射性能を有した樹脂材であり、光源ユニット200の発光効率を向上させる。第一押え部232bは、後述する第二押え部233bとともにフレーム220の固定部223を保持する。反射部232aには、基板211をフレーム220に固定する構成を加えてもよい。また、第一押え部232bも反射性を有した材料を用いても良い。第一押え部232bにも反射性を有した材料を用いることで、光源ユニット200の発光効率を向上できる。
(3)突設部233はカバー側部234から上方へ突設している。突設部233は、カバー側部234の端部に設けられており、第二押え部233bと、第二挿込み部241bが挿し込まれる挿込部233a(
図7)を有している。突設部233は、器具本体100に取り付けられた状態において、収容凹部111に挿入されている(
図2)。
(4)カバー側部234は、主カバー部231と、内側部232及び突設部233とを接続している壁形状の部分である。
(5)カバー230は、透過性及び拡散性に優れた材料と、反射性に優れた材料とを有している。カバー230は、二色成形などの加工方法により一体に形成されている。なお、主カバー部231を透過性及び拡散性に優れた材料で、内側部232及び突設部233を反射性に優れた材料で、二色成形により一体に形成しても良い。カバー230に関しては後述のように、フレーム220は、第一押え部232bと第二押え部233bとで形成された溝238(
図6、
図7)に挿し込まれ、第一押え部232bと第二押え部233bとで固定される。
【0026】
(端部ユニット240)
端部ユニット240は、
図8、
図9、
図13に示すように、第一蓋部241と、第二蓋部242とを備えている。第一蓋部241は、カバー230の長手方向Xの端部237に嵌め込まれ、取り付けられている。第二蓋部242は、第一蓋部241に挿し込まれて固定される。第二蓋部242は、フレーム220の端部であるフレーム端部227(
図10の(c))との間に長手方向Xで隙間を設けて配置される。第二蓋部242の保持部242dは、フレーム220が長手方向Xにずれた場合にフレーム端部227に当たってフレーム220の移動を止める。
【0027】
(第一蓋部241)
図8、
図9、
図13に示すように、第一蓋部241は、第一挿込み部241a、第二挿込み部241b、突起部241c、固定片241d、固定孔241e及びガイド部241fを備えている。
(1)
図15、
図17の(c)に示すように、第一挿込み部241aは、カバー230の主カバー部231の内側に挿し込まれる。
(2)第二挿込み部241bは、突設部233の挿込部233aが形成している開口233aaに挿し込まれる。
(3)突起部241cは、
図18に示すような突起である。突起部241cは、
図11においてqからrまでの範囲にかけて連続して形成されている。なお、突起部241cは、qからrまでの範囲に加えて、pからqの範囲と、rからsの範囲とのいずれか一方に形成されてもよいし、または両方に形成されてもよい。
また、
図8に破線で示すように、第二蓋部242の蓋本体部242aには、突起部241cが嵌る溝部242aaが形成されている。
図18では、突起部241cと溝部242aaとの嵌合状態を示している。
図8に破線で示すように、溝部242aaは、qからrまでの範囲の突起部241cに適合する形状の溝である。
なお、実施の形態1では第一蓋部241に突起部241cを設け、第二蓋部242に溝部242aaを設けているが、第一蓋部241に溝部を設け、第二蓋部242に突起部を設けでもよい。
(4)
図14に示すように、固定片241dには、第二蓋部242の爪部242bが引っ掛けられる。
(5)固定孔241eには、第二蓋部242の凸部242cが嵌め込まれる。
(6)ガイド部241fは、カバー230にフレーム220をスライドさせるときのガイドとなる。
【0028】
(第二蓋部242)
図8、
図9、
図13、
図16に示すように、第二蓋部242は、蓋本体部242a、爪部242b、凸部242c、保持部242d及び押え部242eを備えている。
(1)蓋本体部242aは、第一蓋部241が取り付けられた状態の長手方向の端部の開口を塞ぐ。蓋本体部242aには、第一蓋部241の説明で述べたように溝部242aaが形成されている。
(2)
図14に示すように、爪部242bは、固定片241dに引っ掛けられる。
(3)凸部242cは、固定孔241eへ嵌め込まれる。
(4)保持部242d(
図16の(c))は、フレーム220の長手方向Xの端部と間隔をおいて対向し、フレーム220が移動した場合にはフレーム220の端部に当たりフレーム220の移動を止める。
(5)
図12、
図15、
図17の(c)に示すように、押え部242eは、フレーム220の上面をZ2方向から押さえる。
【0029】
(電源装置250)
図2、
図3には電源装置250を示している。電源装置250は、基板取付部221の発光部210が取り付けられた面の反対側の面に固定される。電源装置250は、商用電源から供給される電力を、端子台130を介して発光部210に供給し、発光部210を点灯させる。電源装置250は、図示しない電源回路が内蔵され、長尺形状をした電源本体部251、端子台接続部132と接続する電源接続部252を備えている。
【0030】
(連結金具260)
図5の(b)に示すように、連結金具260は、略L形状をしている。連結金具260は、金具固定部261、バネ連結部262を備えている。連結金具260は、光源ユニット200を器具本体100に取り付ける取付機構の一方であり、取付機構の他方であるバネ140と係合する。金具固定部261は基板取付部221にネジなどの固定部品で固定される。バネ連結部262には、バネ140が引っ掛けられる連結開口部262aが形成されている。連結開口部262aとバネ140のバネ円弧部142とが係合し、光源ユニット200は器具本体100に固定される。
【0031】
(光源ユニット200の組み立て方法)
光源ユニット200の組み立て方法を
図10の(a)から
図10の(d)を用いて説明する。
【0032】
<第一蓋部取り付け工程>
カバー230の第一押え部232bと第二押え部233bとは、押え部の対であって、長尺に形成されたフレーム220が挿し込み可能な長尺の溝238(
図6、
図7)を形成する押え部の対である。
第一蓋部取り付け工程では、第一押え部232bと第二押え部233bとを有する長尺に形成されたカバー230の長手方向Xの端部237に、カバー230の長手方向Xの端部237の変形を抑制する第一蓋部241を、溝238の端部239が露出する状態で取り付ける。
図10の(a)に示すように、作業者あるいは組み立て装置は、第一蓋部241をカバー230の長手方向Xの端部237に取り付ける。このとき、第一蓋部241の第一挿込み部241aが、主カバー部231の内側に挿し込まれ、第二挿込み部241bが突設部233の開口233aaに挿し込まれる。カバー230の小口であるカバー230の長手方向Xにおける端面は、第一蓋部241と当接し、熱溶着または接着剤のような接着により固定される。
このとき、第一挿込み部241aが、主カバー部231の内側に挿し込まれ、第二挿込み部241bが、突設部233の開口233aaに挿し込まれることで、カバー230の長手方向Xの端部237の変形が矯正される。
また、第二挿込み部241bが開口233aaに挿し込まれることで、第一押え部232bと第二押え部233bとの間が基準の間隔より潰れているなどの変形を矯正できる。このため、フレーム220がカバー230へ挿し込みにくい、あるいは、挿し込めないといった不都合を解消できる。
図11に示すように、第一蓋部241は、カバー230の長手方向Xの端部237に長手方向Xの端部237の開放状態を一部残した状態ではめ込まれている。第一蓋部241は、カバー230の長手方向Xの端部237にはめ込まれることで、カバー230の長手方向Xの端部237の変形を抑制する。
【0033】
<フレーム挿し込み工程>
フレーム挿し込み工程では、第一蓋部241が取り付けられた後に、長手方向Xに沿って形成されている溝238の、露出している溝の端部239から、フレーム220を挿し込む。
図10の(b)に示すように、
図10の(a)の状態から、作業者あるいは組み立て装置は、フレーム220をガイド部241fに沿って、第一押え部232bと第二押え部233bが形成する溝238に挿し込んでいく。
【0034】
<第二蓋部取り付け工程>
第二蓋部取り付け工程では、第一蓋部241に第二蓋部242を取り付けることで、カバー230の長手方向Xの端部237を塞ぐ。
図10の(c)に示すように、作業者あるいは組み立て装置は、フレーム220をカバー230に挿し込んだ状態で、第二蓋部242を第一蓋部241に取り付けて固定する。第二蓋部242は、上方向Z1側から第一蓋部241に挿し込まれる。
このとき、
(A)蓋本体部242aの溝部242aaが第一蓋部241の突起部241cに嵌るとともに、
(B)爪部242bが固定片241dに引っ掛かり、
(C)凸部242cが固定孔241eに嵌め込まれる。
図18は溝部242aaと突起部241cとの嵌合状態を示しており、
図14は爪部242bが固定片241dに引っ掛かる状態を示しており、
図19は凸部242cが固定孔241eに嵌め込まれた状態を示している。これら(A)(B)(C)により、第二蓋部242は第一蓋部241に固定される。このように、第二蓋部242は、第一蓋部241に取り付けられ、カバー230の長手方向Xの端部237を塞ぐ。フレーム端部227には、保持部242d(
図16の(d))が間隔をあけて対向している。保持部242dはフレーム端部227が長手方向Xへ移動した場合、その移動を止める。
図10の(c)に示すように、カバー230の長手方向Xの端部237は、フレーム220の長手方向Xの端部であるフレーム端部227とともに開口201を形成しており、
図10の(c)に示すように、第二蓋部242は、開口201を塞いでいる。なお、第二蓋部242は、第一蓋部241に着脱可能に取り付けられる。
図11に示すように、光源ユニット200は、第二蓋部242が取り外されている状態で、フレーム端部227の端面228が開口201に露出している状態である。
【0035】
***実施の形態1の効果***
(1)実施の形態1では、端部ユニット240が、第一蓋部241と第二蓋部242とを備えている。第一蓋部241はカバー230の長手方向Xの端部237の形状を規制あるいは矯正するようにカバー230に取り付けられるので、フレーム220をカバー230に容易に挿し込むことができる。よって、カバーとフレームとを長手方向において係合させることで組み立てられる光源ユニットの組み立て性を向上できる。
(2)フレーム220をカバーに挿し込むときに、第一蓋部241がカバー230の長手方向Xの端部237の形状を規制するので、樹脂部品であるカバー230の内側に金属部品であるフレーム220がぶつかるのを抑制し、カバー230の損傷を抑制できる。
つまり、従来では、光源ユニットでは、カバーとフレームを長手方向から係合させて、光源ユニット200を組み立てているが、カバーは長手端部の開口の形状が変形していることがある。その為、フレームとの係合時にスライドし難い場合がある。
その場合、金属材で形成されたフレームが、樹脂で形成されたカバーを削ってしまい、カバー内側に傷が付くことが考えられるが、実施の形態1の光源ユニット200は端部ユニット240を有するので、フレームがカバーを削ることを防止できる。
【0036】
なお、第二蓋部242の保持部242dは、フレーム220の長手方向の端部であるフレーム端部227に対向しており、長手方向Xへのフレーム220の移動を規制するが、基板211にフレーム220を抑える機構をもたせても良い。
また、第二蓋部242に基板211と電源装置250をつなぐ図示しない電線を保持する機構を持たせても良い。
【0037】
<変形例1>
次に、
図20~
図21を用いて、実施の形態1の光源ユニット200の変形例1である光源ユニット200-1を説明する。
図20は、光源ユニット200-1を示す図である。
図21は、光源ユニット200-1の組み立て方法を示す図である。実施の形態の変形例1である光源ユニット200-1は、L字状のフレーム220-1を有している。また、光源ユニット200-1は、L字状のフレーム220-1に係合する非対象形状のカバー230-1を有している。光源ユニット200-1は、
図21に示すように、第一蓋部241-1と第二蓋部242-1からなる、端部ユニット240-1を有している。端部ユニット240-1では、第二蓋部242-1が、第一蓋部241-1に、長手方向Xから取り付けられる。
【0038】
このように、短手方向Yにおいて非対象形状である光源ユニット200-1でも、光源ユニット200と同様な効果を得ることができる。
【0039】
<変形例2>
図22は、光源ユニット200の変形例2である光源ユニット200-2を示す。
図22の(a)は、カバー230-2に第一蓋部241-2が取り付けられている状態で、フレーム220-2が挿し込まれる状態を示す。
図22の(b)は、フレーム220-2が挿し込まれた状態で、第二蓋部242-2が第一蓋部241に取り付けられる状態を示す。
図22の(c)は、第二蓋部242-2が第一蓋部241に取り付けられた状態を示す。
図22の(d)は、第一蓋部241-2のX方向(
図22の(b))からみた概略図である。
【0040】
図22に示すような、連結部材である固定片241d-2と、爪部242b-2とを持った、端部ユニット240-2でも良い。光源ユニット200-2は光源ユニット200-1に対して、第一蓋部と第二蓋部との境界を変更したバリエーションにあたる。
光源ユニット200-2の特徴は第一蓋部241-2の形状にある。第二蓋部242-2は、一対の爪部242b-2が第一蓋部241-2の固定片241d-2に引っ掛かることで、第一蓋部241-2に装着される。
ここで、連結部材である固定片241d-2は、
図22の(d)に示すように、楕円の破線で示す開口両端を連結している。このため、
図22の(d)において、Y1-Y1方向のように開口を縮小しようとする力が加わる場合や、Y2-Y2方向のように開口を拡げようとする力が加わる場合にでも、固定片241d-2によって、第一蓋部241-2は変形しない。
図8に示す第一蓋部241は全体がU字形状であり、固定片241d-2に相当する部材がないため、
図22の(d)のY1-Y1方向の力、あるいはY2-Y2方向の力に対して、第一蓋部241-2よりも剛性が低くなる。
【0041】
実施の形態2.
実施の形態2の光源ユニット200Aを説明する。実施の形態2は、光源ユニット200Aのカバー230の凸部235に特徴がある。凸部235は、実施の形態1で述べた突設部233の挿込部233aである。光源ユニット200Aに関しては、凸部235の他は実施の形態1の光源ユニット200と同様であるので、実施の形態1と異なる点のみ説明する。光源ユニット200Aは、実施の形態1の器具本体100に取り付けることで、器具本体100とともに照明装置1を構成する。
【0042】
図23は光源ユニット200Aの断面図である。図示はしていないが、光源ユニット200Aでは、その一部が、器具本体100の収容凹部111に収容されている。
図23の基準線401は光源ユニット200Aの一部が収容される収容凹部111に対して、
図2の基準線401と同じ位置に存在する。つまり、光源ユニット200Aにおいて、
図23の基準線401よりも上側の部分が収容凹部111に収容される。
図23に示すように、補強部である凸部235は収容凹部111も収容される。
【0043】
図23を用いて、光源ユニット200Aの特徴である、カバー230の剛性に関して説明する。実施の形態1の光源ユニット200は、軽量化の為、フレーム220を薄型化している。その為、長尺に形成された光源ユニット200は、たわみ易くなる。そこで、光源ユニット200Aでは、凸部235を補強部として用いて、カバー230剛性を上げることで、光源ユニット200Aの剛性を上げている。構成としては、カバー230の挿込部233aのうちフレームの固定に関与しない箇所である凸部235を補強部とすることで、カバー230の剛性を向上させている。
【0044】
***構成の説明***
図23に示すように、主カバー230は、凸部235を備えている。
図23には一対の凸部235を凸部235-1、凸部235-2としているが、区別の必要がない場合は凸部235と記す場合がある。
(1)凸部235は、主カバー部231との間でフレーム220を挟む位置に配置されている。
(2)凸部235は主カバー部231から離れる方向へ突設し、かつ、
図10の(a)に示すように長手方向Xに
沿って突設する。
(3)
図23に示すように、凸部235-1及び凸部235-2は、長手方向Xを法線方向とする断面において、突設する方向に凸となる外形であり内部に空間が形成されている、くり抜き凸形状の断面形状である。くり抜き凸形状は、
図23に示すように、U字形状あるいはヘアピンカーブ形状である。
【0045】
凸部235は、くり抜き凸形状の一部の厚みが、その一部以外の部分の厚みよりも長手方向Xに連続して厚い。
図23に示すように、
図23の左側の凸部235では、
厚み△t2>厚み△t1
である。
また、
図23の右側の凸部235では、
厚み△t4>厚み△t3である。
【0046】
図23を具体的に説明すれば、以下のようである。
(1)カバー230は、凸部235である第一の凸部235-1と、凸部235である第二の凸部235-2とを備えている。
(2)第一の凸部235-1と第二の凸部235-2とは、対向して配置されている。
(3)第一の凸部235-1は、くり抜き凸形状の断面において、第二の凸部235-2から離れる方向である外側方向402の厚み△t2の方が、第二の凸部235-2に近づく方向である内側方向403の厚み△t1よりも厚い。
(4)第二の凸部235-2は、くり抜き凸形状の断面において、第一の凸部235-1から離れる方向である外側方向404の厚みの方が、第一の凸部235-1に近づく方向である内側方向405の厚みよりも厚い。
【0047】
***実施の形態2の効果***
凸部235の特徴及び効果をまとめると以下のようである。
(1)凸部235を部分的に肉厚にすることでカバー230の剛性及び強度を向上させている。また、一つの凸部235はくり抜き凸形状として二重に構成されており、内側が中空形状であるので、一方側だけを極端に厚くせずに両方で剛性を得るようにすることができる。よって、材料厚さ差による成形不良を起こしにくい構成にすることができる。つまり、従来の照明装置ではフレームが板状に薄く形成されているので、フレームがたわみやすく、結果として光源ユニットがたわむことも考えられた。これに対して、光源ユニット200Aでは、フレームを板状に薄く形成した場合であっても、カバー230の有する凸部235で剛性及び強度を向上させるので、フレーム及び光源ユニットがたわむことを抑制できる。よって、カバーとフレームとを長手方向において係合させることで組み立てられる光源ユニットの組み立て性を向上できる。
(2)凸部235については樹脂材だけで剛性を向上させているので、金属部材の肉厚化に比べて軽量化できる。また、凸部235はフレーム220に係合しない部分であるので、形状をある程度自由に形成できる。
(3)凸部235は収容凹部111に収容される部分であるので、光源ユニット200の光学性能に影響を与えることなく強度を向上できる。
(4)凸部235は、上方向Z1側に突設している。よって、上下方向Zへの変形に対する断面性能が向上しており、カバー230は、たわみにくくなっている。
(5)カバー230の剛性向上により、フレーム220に取り付けられた基板211に発生する応力を低減できる。また、器具本体100の収容凹部111との間にたわみによる隙間ができるのを抑制できる。
(6)カバー230によって強度を向上させたので、金属部材であるフレーム220の部材量を少なくできる。よって、光源ユニットを軽量化できる効果がある。
(7)光源ユニット200の軽量化により、バネ140及び器具本体100に対する負荷を軽減できる。
(8)光源ユニット200の軽量化により、作業者による光源ユニット200の器具本体100への取り付け作業、取り外し作業の負荷を軽減できる。
【0048】
実施の形態3.
次に、新たな部材を追加することで光源ユニットの剛性を向上させることができる、実施の形態3である光源ユニット200Bを説明する。光源ユニット200Bは、光源ユニット200と主な構成は同じであるので、光源ユニット200と異なる点を説明する。実施の形態3は、光源ユニット200Bの収納部310に特徴がある。光源ユニット200Bは、実施の形態1の器具本体100に取り付けることで、器具本体100とともに照明装置1を構成する。
【0049】
図24は、光源ユニット200Bの断面図である。
図24を用いて、光源ユニット200Bを説明する。
【0050】
光源ユニット200Bでは、カバー230が、主カバー部231と反対側に収納部310を有している。収納部310は、中空状に突設した形状である。具体的には、収納部310は、主カバー部231との間にフレーム220を挟む位置に配置される。収納部310は、補強材320を着脱自在に収納する。
図24では、収納部310は、カバー230と一体に形成されている。
【0051】
(補強材320)
収納部310は、実施の形態2で述べた、補強部の機能を有する凸部235と同様な効果も有するとともに、中空状の中空部に補強材320を収納可能である。補強材320は、光源ユニット200Bと同等の長さであり、長手方向Xの端部側から挿入される。光源ユニット200Bは、挿入する補強材320の長さを変えることで、補強材320から得られる強度を変更できる。例えば、光源ユニット200Bが蛍光灯40W相当の長さに形成されたときには、補強材320を用いず、光源ユニット200Bが蛍光灯80W相当の長さに形成されたときには収納部310を用いる。このように、光源ユニット200を、長さに適した強度にできる。なお、補強材320は、収納された後に、収納部310の長手方向Xの端部が端部ユニット240に塞がれ、収納部310に収容される。
【0052】
収納部310を有するバリエーションとしては、
図25、
図26に示す構成でも良い。
【0053】
図25に示す光源ユニット200B-1では、収納部310-1が補強材320-1を引掛ける形状である。
図25では、収納部310-1は、カバー230-1と一体に形成されている。
【0054】
図26に示す光源ユニット200B-2は、フレーム220-2に収納部310-2が形成されている。収納部310-2は、フレーム220-2と一体に形成されてもよい。
【0055】
図示はしていないが、光源ユニット200Bでは、その一部が、器具本体100の収容凹部111に収容されている。
図24の基準線401は、光源ユニット200Bの一部が収容される収容凹部111に対して、
図2の基準線401と同じ位置に存在する。つまり、光源ユニット200Bにおいて、
図24においても、基準線401よりも上側の部分が収容凹部111に収容される。
図24に示すように、収納部310は収容凹部111に収容されている。また
図24に示すように、収納部310に収容される補強材320も、収容凹部111に収容される。上記の説明は
図25、26の光源ユニット200B-1、光源ユニット200B-2について同様である。
【0056】
***実施の形態3の効果***
(1)実施の形態3では、光源ユニット200Bが補強材を収納できる収納部310を有していることで、光源ユニット200Bの長さに適する強度にできる。よって、光源ユニットの部品共通化ができるとともに、過剰スペックを避けることができる。
(2)また、従来の照明装置ではフレームが板状に薄く形成されているので、フレームがたわみやすく、結果として光源ユニットがたわむことも考えられた。これに対して、光源ユニット200Bでは、フレームを板状に薄く形成した場合であっても、カバー230の有する収納部310に補強材320を収納することで、光源ユニットの剛性及び強度を向上させるので、フレーム及び光源ユニットがたわむことを抑制できる。よって、カバーとフレームとを長手方向において係合させることで組み立てられる光源ユニットの組み立て性を向上できる。
【0057】
以上の実施の形態1から実施の形態3では、器具本体100に端子台130を設け、光源ユニット200に電源装置250を設ける仕様について説明を行なった。しかし、器具本体100が電源装置250を備え、光源ユニット200が端子台130を備える仕様でも良いし、どちらか一方が端子台130と電源装置250との両方を備える仕様でも良い。
【0058】
以上の実施の形態1から実施の形態3では、器具本体100は逆富士型形状を用いて説明した。しかし、器具本体100は逆富士型形状に限らず埋め込み型形状の器具本体でも良いし、トラフ形状の器具本体でも良い。
【0059】
以上の実施の形態1から実施の形態3では、器具本体100にバネ140が配置され、光源ユニット200に連結金具260が配置される構成を説明した。しかし、器具本体100に連結金具260が配置され、光源ユニット200にバネ140が配置される構成でもよい。
【0060】
以上、本発明の実施の形態1から実施の形態3について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 照明装置、100 器具本体、110 取付部、111 収容凹部、111a 底部、111aa 電源引込孔、111ab 固定孔、111b 側部、111c 開口、112 傾斜部、120 側板、130 端子台、131 端子台本体部、132 端子台接続部、132a 端子台電線、132b 端子台コネクタ、140 バネ、141 バネ固定部、142 バネ円弧部、143 バネ先端部、200,200-1,200-2,200-3,200A,200B 光源ユニット、201 開口、210 発光部、211 基板、212 発光素子、213 端面、220 フレーム、221 基板取付部、222 フレーム側部、223 固定部、223a 側部端部、227 フレーム端部、228 端面、230 カバー、231 主カバー部、232 内側部、232a 反射部、232b 第一押え部、233 突設部、233a 挿込部、233aa 開口、233b 第二押え部、234 カバー側部、235 凸部、236 フレーム固定部、237 長手方向Xの端部、238 溝、239 溝の端部、240 端部ユニット、241 第一蓋部、241a 第一挿込み部、241b 第二挿込み部、241c 突起部、241d 固定片、241e 固定孔、241f ガイド部、242 第二蓋部、242a 蓋本体部、242aa 溝部、242b 爪部、242c 凸部、242d 保持部、242e 押え部、250 電源装置、251 電源本体部、252 電源接続部、252a 電源電線、252b 電源コネクタ、260 連結金具、261 金具固定部、262 連結部、262a 連結開口部、310 収納部、320 補強材、401 基準線、402 外側方向、403 内側方向、404 外側方向、405 内側方向。