IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社小松製作所の特許一覧

<>
  • 特許-キャブおよび作業機械 図1
  • 特許-キャブおよび作業機械 図2
  • 特許-キャブおよび作業機械 図3
  • 特許-キャブおよび作業機械 図4
  • 特許-キャブおよび作業機械 図5
  • 特許-キャブおよび作業機械 図6
  • 特許-キャブおよび作業機械 図7
  • 特許-キャブおよび作業機械 図8
  • 特許-キャブおよび作業機械 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-14
(45)【発行日】2022-07-25
(54)【発明の名称】キャブおよび作業機械
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/16 20060101AFI20220715BHJP
   B62D 33/06 20060101ALI20220715BHJP
   B62D 25/08 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
E02F9/16 A
B62D33/06 A
B62D25/08 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018144544
(22)【出願日】2018-07-31
(65)【公開番号】P2020020162
(43)【公開日】2020-02-06
【審査請求日】2021-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 誠
(72)【発明者】
【氏名】田中 宏章
(72)【発明者】
【氏名】野元 將義
【審査官】柿原 巧弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-137393(JP,A)
【文献】特開2007-269195(JP,A)
【文献】特開2006-037360(JP,A)
【文献】特開2001-193104(JP,A)
【文献】特開2006-231998(JP,A)
【文献】実開昭63-007071(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2015/0367897(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/16
B62D 33/06
B62D 25/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャブの互いに対向する第1側面と第2側面との間に配置された走行用操作レバーと、
前記第1側面に位置する第1フロントピラーと、
前記第2側面に位置し、かつ前記第1フロントピラーより後方であって前記走行用操作レバーの前端よりも後方に位置する第2フロントピラーと、
前記第1側面と前記第2側面との間に位置し、前記第1フロントピラーに接続される前方透明部材と、
前記第2側面において前記第2フロントピラーに接続される側方透明部材と、を備え、
前記前方透明部材と前記側方透明部材とは互いに突き合わされて接合されている、キャブ。
【請求項2】
運転席をさらに備え、
前記第2フロントピラーは、前記運転席の前端よりも後方に位置している、請求項1に記載のキャブ。
【請求項3】
前記第2フロントピラーの下部の前後方向の幅は、前記第2フロントピラーの上部の前後方向の幅よりも大きい、請求項1または2に記載のキャブ。
【請求項4】
前記下部の前後方向の幅は、前記上部の前後方向の幅の1.5倍以上である、請求項3に記載のキャブ。
【請求項5】
キャブと、
前記キャブの側方に位置する作業機と、を備え、
前記キャブは、
前記キャブの互いに対向する第1側面と第2側面との間に配置された走行用操作レバーと、
前記第1側面に位置する第1フロントピラーと、
前記第2側面に位置し、かつ前記第1フロントピラーより後方であって前記走行用操作レバーの前端よりも後方に位置する第2フロントピラーと、
前記第1側面と前記第2側面との間に位置し、前記第1フロントピラーに接続される前方透明部材と、
前記第2側面において前記第2フロントピラーに接続される側方透明部材と、を有し、
前記前方透明部材と前記側方透明部材とは互いに突き合わされて接合されている、作業機械。
【請求項6】
前記作業機が取り付けられるブラケットをさらに備え、
前記第2フロントピラーが配置される前記第2側面側には、前記作業機および前記ブラケットが配置される、請求項5に記載の作業機械。
【請求項7】
前記第2フロントピラーは、前記ブラケットの前端よりも後方に位置している、請求項6に記載の作業機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、キャブおよび作業機械に関するものである。
【背景技術】
【0002】
たとえば油圧ショベルなどの作業機械に用いられるキャブの構成は、特開2007-216957号公報(特許文献1)などに開示されている。この公報におけるキャブは、ピラーとして左右1対のフロントピラーと、左右1対のリヤピラーとを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-216957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業機械においてはキャブ内のオペレータによる作業性を向上させるために、斜め前方を含む前方視界性のさらなる改善が求められている。
【0005】
本開示の目的は、キャブ内におけるオペレータの前方視界性を改善することで作業性を向上できるキャブおよび作業機械を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のキャブは、走行用操作レバーと、第1フロントピラーと、第2フロントピラーと、前方透明部材と、側方透明部材とを備えている。走行用操作レバーは、キャブの互いに対向する第1側面と第2側面との間に配置されている。第1フロントピラーは、第1側面に位置している。第2フロントピラーは、第2側面に位置し、かつ第1フロントピラーより後方であって走行用操作レバーの前端よりも後方に位置している。前方透明部材は、第1側面と第2側面との間に位置し、第1フロントピラーに接続されている。側方透明部材は、第2側面において第2フロントピラーに接続されている。前方透明部材と側方透明部材とは互いに突き合わされて接合されている。
【0007】
本開示の作業機械は、キャブと、作業機とを備えている。作業機は、キャブの側方に位置している。キャブは、走行用操作レバーと、第1フロントピラーと、第2フロントピラーと、前方透明部材と、側方透明部材とを有している。走行用操作レバーは、キャブの互いに対向する第1側面と第2側面との間に配置されている。第1フロントピラーは、第1側面に位置している。第2フロントピラーは、第2側面に位置し、かつ第1フロントピラーより後方であって走行用操作レバーの前端よりも後方に位置している。前方透明部材は、第1側面と第2側面との間に位置し、第1フロントピラーに接続されている。側方透明部材は、第2側面において第2フロントピラーに接続されている。前方透明部材と側方透明部材とは互いに突き合わされて接合されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、キャブ内におけるオペレータの前方視界性を改善することで作業性を向上できる作業機械およびキャブを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施の形態における油圧ショベルの構成を示す斜視図である。
図2図1に示す油圧ショベルに用いられるキャブの構成を示す斜視図である。
図3図2のキャブの構成を示す分解斜視図である。
図4図2のキャブの内部の構成を、床面に対して垂直な方向から見た平面図である。
図5】フロントピラー43Rとブーム取付ブラケットとを示す側面図である。
図6】フロントピラー43Rの変形例を示す側面図である。
図7】突合せの状態を説明するための図(A)~(D)である。
図8図2のキャブにおけるピラーとブーム取付ブラケットとの関係を説明するための図である。
図9図1に示すキャブ内の運転席に着座したオペレータの前方視界を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について図に基づいて説明する。以下の説明では、同一部品には、同一の符号を付している。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0011】
本実施の形態においては、まず、本開示の思想を適用可能な作業機械の一例である油圧ショベルの構成について説明する。図1は、一実施の形態における油圧ショベル100の構成を示す斜視図である。
【0012】
図1に示されるように、油圧ショベル100は、本体1と、油圧により作動する作業機2とを有している。本体1は、旋回体3と、走行装置5とを有している。走行装置5は、一対の履帯5Crを有している。油圧ショベル100は、履帯5Crの回転により走行可能である。なお、走行装置5が履帯5Crに替えて車輪(タイヤ)を有していてもよい。
【0013】
旋回体3は、走行装置5の上に配置され、かつ走行装置5により支持されている。旋回体3は、旋回軸RXを中心として走行装置5に対して旋回可能である。旋回体3は、エンジンが収容されるエンジンルーム9と、旋回体3の後部に設けられるカウンタウェイトとを有している。エンジンルーム9には、図示しないエンジンおよび油圧ポンプなどが配置されている。
【0014】
旋回体3は、キャブ4を有している。油圧ショベル100のオペレータ(乗員)は、このキャブ4に搭乗して、油圧ショベル100を操縦する。キャブ4は、オペレータが着座する運転席4Sを有している。オペレータは、キャブ4内において油圧ショベル100を操作可能である。オペレータは、キャブ4内において、作業機2の操作が可能であり、走行装置5に対する旋回体3の旋回操作が可能であり、また走行装置5による油圧ショベル100の走行操作が可能である。
【0015】
なお以下の説明において前後方向とは、キャブ4内の運転席4Sに着座したオペレータの前後方向である。運転席4Sに着座したオペレータに正対する方向が前方向であり、運転席4Sに着座したオペレータの背後方向が後方向である。左右方向とは、運転席4Sに着座したオペレータの左右方向である。運転席4Sに着座したオペレータが正面に正対したときの右側、左側がそれぞれ右方向、左方向である。上下方向とは、前後方向および左右方向によって定められる平面に直交する方向である。上下方向において地面のある側が下側、空のある側が上側である。
【0016】
作業機2は、旋回体3に支持されている。作業機2は、ブーム6と、アーム7と、バケット8とを有している。ブーム6は、旋回体3に回動可能に連結されている。アーム7はブーム6に回動可能に連結されている。バケット8は、アーム7に回動可能に連結されている。バケット8は、複数の刃先8aを有している。
【0017】
キャブ4は、互いに対向する第1側面4Lおよび第2側面4Rを有している。キャブ4の第2側面4Rは、第1側面4Lよりも作業機2の近くに位置している。本実施の形態においては作業機2はキャブ4のたとえば右側に配置されている。このため、キャブ4の第1側面4Lはたとえば左側面となり、第2側面4Rはたとえば右側面となる。
【0018】
ブーム6の基端部は、ブームフートピン13を介して旋回体3に連結されている。ブーム6の基端部は、キャブ4の第2側面4Rに対して第1側面4Lとは反対側に位置している。アーム7の基端部は、アームピン14を介してブーム6の先端部に連結されている。バケット8は、バケットピン15を介してアーム7の先端部に連結されている。
【0019】
ブーム6は、ブームフートピン13を中心に回動可能である。アーム7は、アームピン14を中心に回動可能である。バケット8は、バケットピン15を中心に回動可能である。アーム7およびバケット8のそれぞれは、ブーム6の先端側で移動可能な可動部材である。
【0020】
作業機2は、ブームシリンダ10と、アームシリンダ11と、バケットシリンダ12とを有している。ブームシリンダ10は、ブーム6を駆動する。アームシリンダ11は、アーム7を駆動する。バケットシリンダ12は、バケット8を駆動する。ブームシリンダ10、アームシリンダ11、およびバケットシリンダ12のそれぞれは、作動油によって駆動される油圧シリンダである。
【0021】
作業機2は、バケットリンクを有している。バケットリンクは、第1リンク部材16と、第2リンク部材17とを有している。第1リンク部材16の先端と第2リンク部材17の先端とは、バケットシリンダトップピン19を介して、相対回転可能に連結されている。バケットシリンダトップピン19は、バケットシリンダ12の先端に連結されている。したがって第1リンク部材16および第2リンク部材17は、バケットシリンダ12にピン連結されている。
【0022】
第1リンク部材16の基端は、アーム7の先端部のバケットピン15の近傍において、第1リンクピン18を介してアーム7に回転可能に連結されている。第1リンク部材16は、アーム7にピン連結されている。第2リンク部材17の基端は、第2リンクピン20を介して、バケット8の根元部分のブラケットに回転可能に連結されている。第2リンク部材17は、バケット8にピン連結されている。
【0023】
図2は、図1に示す油圧ショベルに用いられるキャブの構成を示す斜視図である。図3は、図2のキャブの構成を示す分解斜視図である。図2に示されるように、本実施の形態のキャブ4は、床部材41と、フロントピラー42L(第1フロントピラー)と、フロントピラー43R(第2フロントピラー)と、センターピラー43Lと、左右1対のリヤピラー44R、44Lと、梁部材51F、51Rと、左右1対のフレーム部材52R、52Lと、屋根部材45とを主に有している。
【0024】
床部材41は、キャブ4の底部に配置されている。床部材41は、平板部材よりなっている。この床部材41上に、1対のフロントピラー42L、43Rと、センターピラー43Lと、左右1対のリヤピラー44R、44Lとの各々が立設されている。これらのピラー42L、43R、43L、44R、44Lの各々は、床部材41に接合されている。これらのピラー42L、43R、43L、44R、44Lの各々は、その長手方向が上下方向に延びるように配置されている。
【0025】
フロントピラー42Lは、第1側面4Lに位置し、床部材41の第1側面4Lの前端に接続されている。センターピラー43Lは、第1側面4Lであってフロントピラー42Lよりも後方に配置されている。フロントピラー43Rは、第2側面4Rに位置し、かつフロントピラー42Lよりも後方に配置されている。フロントピラー43Rは、センターピラー43Lと左右方向において対向する位置に配置されている。フロントピラー43Rの下部の幅WLは、フロントピラー43Rの上部の幅WUよりも大きい。
【0026】
リヤピラー44Lは、第1側面4Lであってセンターピラー43Lよりも後方に配置されている。リヤピラー44Rは、第2側面4Rであってフロントピラー43Rよりも後方に配置されている。リヤピラー44Rは、リヤピラー44Lと左右方向において対向する位置に配置されている。第2側面4Rにおいてフロントピラー43Rとリヤピラー44Rとの間には、他のピラーは配置されていない。また第2側面4Rにおいてフロントピラー43Rの前方には、他のピラーは配置されていない。
【0027】
梁部材51Fは、第1側面4Lと第2側面4Rとの間を左右方向に延在しており、左右方向の第1端(左端)と第2端(右端)とを有している。梁部材51Fの第1端は、フロントピラー42Lの上端に接続されている。
【0028】
梁部材51Rは、梁部材51Lよりも後方に配置されている。梁部材51Rは、第1側面4Lと第2側面4Rとの間を左右方向に延在しており、左右方向の第3端(左端)と第4端(右端)とを有している。梁部材51Rの第3端は、リヤピラー44Lの上端に接続されている。梁部材51Rの第4端は、リヤピラー44Rの上端に接続されている。
【0029】
フレーム部材52Lは、第1側面4Lに沿って前後方向に延びている。フレーム部材52Lは、フロントピラー42Lの上端、センターピラー43Lの上端およびリヤピラー44Lの上端の各々に接続されている。またフレーム部材52Lは、梁部材51Fの第1側面4L側の第1端および梁部材51Rの第1側面4L側の第3端の各々に接続されている。
【0030】
フレーム部材52Rは、第2側面4Rに沿って前後方向に延びている。フレーム部材52Rは、フロントピラー43Rの上端およびリヤピラー44Rの上端の各々に接続されている。またフレーム部材52Rは、梁部材51Fの第2側面4R側の第2端および梁部材51Rの第2側面4R側の第4端の各々に接続されている。
【0031】
床部材41と、ピラー42L、43R、43L、44R、44Lと、梁部材51F、51Rと、フレーム部材52L、52Rとは、たとえば溶接により一体化されることによりキャブフレームを構成している。
【0032】
キャブ4は、1対の走行用操作レバー4LL、4LRをさらに有している。1対の走行用操作レバー4LL、4LRは、運転席4Sに着座したオペレータが走行装置5の走行動作を操作するためのものである。1対の走行用操作レバー4LL、4LRは、運転席4Sの前方に配置されている。
【0033】
運転席4Sおよび1対の走行用操作レバー4LL、4LRの各々は、キャブフレーム内に配置されている。運転席4Sおよび1対の走行用操作レバー4LL、4LRの各々は、床部材41と、ピラー42L、43R、43L、44R、44Lと、梁部材51F、51Rと、フレーム部材52L、52Rとに囲まれた空間内に配置されている。キャブ4は、運転席4Sの周囲を取り囲んでいる。
【0034】
フロントピラー42Lは運転席4Sの前方に配置されている。フロントピラー43Rおよびセンターピラー43Lの各々は運転席4Sの側方に配置されている。1対のリヤピラー44R、44Lの各々は、運転席4Sの後方に配置されている。
【0035】
梁部材51F、51Rと、左右1対のフレーム部材52R、52Lと、屋根部材45との各々は、運転席4Sの上方に配置されている。床部材41は、運転席4Sの下方に配置されている。
【0036】
図3に示されるように、キャブ4は、前方透明部材46Fと、側方透明部材46Rと、シール部材47とをさらに有している。前方透明部材46Fおよび側方透明部材46Rの各々は、平板形状を有している。
【0037】
図2に示されるように、前方透明部材46Fは、フロントピラー43Rおよびセンターピラー43Lよりも前方に配置されており、運転席4Sの前方に配置されている。前方透明部材46Fは、たとえばフロントピラー42Lの側方に配置され、第1側面4Lと第2側面4Rとの間に位置している。前方透明部材46Fは、フロントピラー42Lに接続されている。前方透明部材46Fとフロントピラー42Lとの間にはシール部材47が介在している。前方透明部材46Fとフロントピラー42Lとの間には、シール部材47に代えて接着材などが介在していてもよい。前方透明部材46Fは、梁部材51Fと床部材41の前端部との間に配置されている。
【0038】
側方透明部材46Rは、第2側面4Rに沿って配置されている。側方透明部材46Rは、リヤピラー44Rの前方に配置されており、第2側面4Rに沿って前後方向に延在している。側方透明部材46Rは、運転席4Sの側方に配置されている。側方透明部材46Rは、フレーム部材52Rと床部材41の第2側面4R側端部との間に配置されている。側方透明部材46Rは、床部材41の前端部からフロントピラー43Rよりも後方に延びている。ただし側方透明部材46Rは、フロントピラー43Rの前方のみに配置されていてもよい。側方透明部材46Rは、第2側面4Rにおいてフロントピラー43Rに接続されている。側方透明部材46Rとフロントピラー43Rとの間にはシール部材(図示せず)が介在していてもよい。また側方透明部材46Rとフロントピラー43Rとの間には、シール部材に代えて接着材などが介在していてもよい。
【0039】
前方透明部材46Fおよび側方透明部材46Rの各々は、たとえばガラスよりなっている。前方透明部材46Fおよび側方透明部材46Rの各々は、ガラス以外のたとえばアクリルなどの透明部材であってもよい。
【0040】
図3に示されるように、シール部材47は、前方透明部材46Fおよび側方透明部材46Rと上述のキャブフレームとの間をシールしている。シール部材47は、前方透明部材46Fと梁部材51Fとの間、前方透明部材46Fとフロントピラー42Lとの間、前方透明部材46Fと床部材41との間に配置されている。シール部材47は、側方透明部材46Rとフレーム部材52Rとの間、側方透明部材46Rとリヤピラー44Rとの間、側方透明部材46Rと床部材41との間などに配置されている。シール部材47は、たとえばゴムなどよりなっている。
【0041】
図2に示されるように、キャブ4は、第2側面4Rにおいてフロントピラー43Rよりも前方に他のピラーを有していない。このためキャブ4は、梁部材51Fおよびフレーム部材52Rの接合部CPと、床部材41とを繋ぐピラーを有していない。
【0042】
図4は、図2のキャブの内部の構成を、床面に対して垂直な方向から見た平面図である。図4に示されるように、キャブ4の第1側面4Lと第2側面4Rとの間に、1対の走行用操作レバー4LL、4LRが配置されている。1対の走行用操作レバー4LL、4LRの第1側面4L側にフロントピラー42Lが配置されている。また1対の走行用操作レバー4LL、4LRの第2側面4R側にフロントピラー43Rが配置されている。
【0043】
キャブ4は、1対の走行用操作レバー4LL、4LRの各々の前端の位置P1よりも前方に、フロントピラー42L以外のピラーを有していない。フロントピラー43Rは、フロントピラー42Lよりも後方であって、かつ1対の走行用操作レバー4LL、4LRの各々の前端の位置P1よりも後方に位置している。1対の走行用操作レバー4LL、4LRの各々の前端の位置P1とは、1対の走行用操作レバー4LL、4LRの双方をオペレータが操作しない状態での前端を意味する。
【0044】
キャブ4は、運転席4Sの前端の位置P2よりも前方にはフロントピラー42L以外のピラーを有していない。フロントピラー43Rは、運転席4Sの前端の位置P2よりも後方に位置している。運転席4Sが床部材41に対して前後方向にスライド可能な場合、運転席4Sの前端の位置P2とは、運転席4Sを床部材41に対して最も後方にスライドさせた状態(破線で示す運転席4S)での前端を意味する。
【0045】
キャブ4の第2側面4Rの側方(たとえば右側)において作業機2のブーム6が旋回体3に支持されている。旋回体3は、ブーム6を支持するためのブーム取付ブラケット31(縦板ともいう)を有している。ブーム取付ブラケット31およびブーム6にブームフートピン13が挿通されている。これによりブーム6は、ブームフートピン13を中心に回転可能にブーム取付ブラケット31に取り付けられている。
【0046】
ブーム取付ブラケット31は、フロントピラー43Rの左右方向(たとえば右側)に位置している。具体的にはブーム取付ブラケット31は、フロントピラー43Rに対してキャブ4における第1側面4Lとは反対側に配置されている。ブーム取付ブラケット31は、隙間を介在してフロントピラー43Rと対向している。キャブ4は、ブーム取付ブラケット31の前端の位置P3よりも前方にはフロントピラー42L以外のピラーを有していない。フロントピラー43Rは、ブーム取付ブラケット31の前端の位置P3よりも後方に位置している。
【0047】
前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとは互いに突き合わされて接合されている。前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとは、たとえば互いに直交するように突き合わされている。前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとは互いに突き合わされた状態で、突き合わせ部には接合部材46Aが設けられている。接合部材46Aは、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとを互いに接着する接着材であってもよく、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとの間に介在するシール材、ゴムなどであってもよい。
【0048】
前方透明部材46Fおよび側方透明部材46Rの各々の上下方向の全体において、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとは互いに突き合わせられて接合されている。また前方透明部材46Fおよび側方透明部材46Rの各々の上下方向の全体において、突き合わせ部に接合部材46Aが配置されている。
【0049】
なお前方透明部材46Fおよび側方透明部材46Rの各々の上下方向の全体において、突き合わせ部に接合部材46Aが配置されていなくてもよい。また突き合わせ部の一部分にのみ接合部材46Aが配置されており、突き合わせ部の他の部分には接合部材46Aが配置されていなくてもよい。接合部材46Aは、たとえば上記突き合わせ部の上端および下端の一方または双方にのみ配置されており、上端と下端の間の部分には配置されていなくてもよい。接合部材46Aが配置されていない突き合わせ部においては、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとが互いに直接接していてもよい。
【0050】
互いに突き合わされた前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとは角部CN1を構成している。角部CN1は、たとえば直角をなしている。角部CN1は、直角に限定されず、鋭角または鈍角であってもよい。
【0051】
図5は、フロントピラー43Rとブーム取付ブラケットとを示す側面図である。図6は、フロントピラー43Rの変形例を示す側面図である。
【0052】
図5に示されるように、フロントピラー43Rは、上部43RUと、下部43RLと、テーパ部43RTとを有している。下部43RLは、上部43RUよりも下方に位置している。下部43RLの前後方向の幅WLは、上部43RUの前後方向の幅WUよりも大きい。下部43RLの前後方向の幅WUは、上部43RUの前後方向の幅WUの1.5倍以上であることが好ましい。テーパ部43RTは、上部43RUと下部43RLとの間に配置されている。
【0053】
上部43RUは、幅WUを維持しながら上下方向に延びている。下部43RLは、幅WLを維持しながら上下方向に延びている。テーパ部43RTの上端は上部43RUに接続されており、テーパ部43RTの下端は下部43RLに接続されている。
【0054】
テーパ部43RTは、側面視において上方から下方に向かうにしたがって幅WTが広くなる傾斜部43RTIを有している。傾斜部43RTIの上端は上部43RUに接続されており、傾斜部43RTIの下端は下部43RLIに接続されている。フロントピラー43Rが上下方向に延びる方向に対する傾斜部43RTIの傾斜角度θは45°以下である。
【0055】
側面視とは、運転席4Sに着座したオペレータの左右方向から見た視点を意味する。またフロントピラー43Rが上下方向に延びる方向とは、運転席4Sに着座したオペレータから見て上下方向に延びる方向を意味する。
【0056】
ブーム取付ブラケット31の最も上方に位置する部分である最上部31Tは、テーパ部43RTの下端よりも下に位置している。ブーム取付ブラケット31の最上部31Tは、側面視においてフロントピラー43Rと重畳する位置にある。
【0057】
側面視においてブームフートピン13の真上にブーム取付ブラケット31の最上部31Tが位置している。
【0058】
フロントピラー43Rの下部43RLの上下方向の長さHLは、フロントピラー43Rの上下方向の長さHTの41%以上であることが好ましい。またブーム取付ブラケット31とフロントピラー43Rとが側面視において重畳する上下方向の長さHBは、フロントピラー43Rの上下方向の長さHTの48%以下であることが好ましい。
【0059】
側面視においてブームフートピン13の中心Cの位置は、上部43RUの前後方向の中心位置を通る中心線CLに対して前後方向にずれて配置されている。この場合、中心線CLに対してブームフートピン13の中心Cがずれた側にテーパ部43RTは傾斜部43RTIを有していることが好ましい。
【0060】
たとえば側面視においてブームフートピン13の中心Cが中心線CLに対して前方にずれている場合、前方側にテーパ部43RTは傾斜部43RTIを有していることが好ましい。逆に側面視においてブームフートピン13の中心Cが中心線CLに対して後方にずれている場合、図6(A)に示されるように後方側にテーパ部43RTは傾斜部43RTIを有していることが好ましい。また図6(B)に示されるように、テーパ部43RTは、前方側および後方側の双方に傾斜部43RTIを有していてもよい。
【0061】
図7(A)~(D)は、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとの突合せの状態を説明するための図である。図7(A)に示されるように、前方透明部材46Fの後面と側方透明部材46Rの前端面との間に接合部材46Aが配置されていてもよい。この場合、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとにより構成される角部CN1は、前方透明部材46Fの角部により構成されている。
【0062】
図7(B)に示されるように、前方透明部材46Fの第2側面4R側の側端面と側方透明部材46Rの第1側面4L側の表面との間に接合部材46Aが配置されていてもよい。この場合、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとにより構成される角部CN1は、側方透明部材46Rの角部により構成されている。
【0063】
図7(C)に示されるように、前方透明部材46Fの第2側面4R側の側端面と側方透明部材46Rの前端面との間に接合部材46Aが配置されていてもよい。
【0064】
図7(D)に示されるように、前方透明部材46Fの第2側面4R側の側端面に第1傾斜面が設けられ、側方透明部材46Rの前端面に第2傾斜面が設けられ、第1傾斜面と第2傾斜面との間に接合部材46Aが配置されてもよい。
【0065】
図8は、図2のキャブにおけるピラーとブーム取付ブラケットとの関係を説明するための図である。図8に示されるように、ブーム取付ブラケット31は、フロントピラー43Rに対して第1側面4Lとは反対側に配置されている。ブーム取付ブラケット31は、フロントピラー43Rと左右方向に隙間を介在して対向している。フロントピラー43Rは、ブーム取付ブラケット31の上端よりも上方に延びている。
【0066】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態のキャブ4においては、図4に示されるように、フロントピラー43Rがフロントピラー42Lよりも後方で、かつ走行用操作レバー4LL、4LRの前端の位置P1よりも後方に位置している。またキャブ4の第2側面4Rには、フロントピラー43Rより前方に他のピラーは配置されていない。これによりオペレータによる第2側面4R側の斜め前方を含む前方視界性が改善され、作業機2による作業性が向上する。
【0067】
また図4に示されるように、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとは互いに突き合わされて接合されている。この突き合わせ接合された部分には、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとの間にピラーなどの部材がない。このため、図9に示されるようにキャブ4内のオペレータの視界において、第2側面4R側の斜め前方の死角が少なくなる。これにより、キャブ4内のオペレータによる、第2側面4R側の斜め前方を含む前方視界性がさらに改善され、作業機2による作業性がさらに向上する。
【0068】
以上により本実施の形態のキャブ4によれば、キャブ4内におけるオペレータの前方視界性を改善することで作業性を向上することが可能となる。
【0069】
なお図9においては、作業機2の作業の一例として、作業機2のバケット8内の荷をダンプトラックのベッセルに積む様子を示している。この図9に示されるように、運転席4Sに着座したオペレータは、作業機2のバケット8とダンプトラックのベッセルとを明確に視認することができる。
【0070】
また本実施の形態のキャブ4によれば、図6に示されるようにキャブ4は運転席4Sの前端の位置P2よりも後方にフロントピラー43Rを有している。これにより上記のとおりオペレータによる第2側面4R側の斜め前方を含む前方視界性がさらに改善され、作業機2による作業性がさらに向上する。
【0071】
また本実施の形態のキャブ4によれば、図5に示されるように、フロントピラー43Rの下部43RLの幅WLは、フロントピラー43Rの上部43RUの幅WUよりも大きい。これにより図8に示されるように、フロントピラー43Rが矢印A1方向に力を受けても、フロントピラー43Rの下部43RLの幅が大きいためフロントピラー43Rの矢印A1方向への傾きは抑制される。
【0072】
また本実施の形態のキャブ4によれば、図5に示されるように、下部43RLの前後方向の幅WLは、上部43RUの前後方向の幅WUの1.5倍以上である。これにより上部43RUの幅WUを小さくできるため、オペレータの前方視界性が良好になる。また下部43RLの幅WLが大きくなるためキャブ4の強度を向上させることができる。
【0073】
また本実施の形態のキャブ4によれば、図5に示されるように、フロントピラー43Rの下部43RLの上下方向の長さHLは、フロントピラー43Rの上下方向の長さHTの41%以上であることが好ましい。これによりフロントピラー43Rの長さ全体における大きい幅WLを有する下部43RLの割合が大きくなる。このためフロントピラー43Rの強度を高く保つことが可能となる。
【0074】
また本実施の形態のキャブ4によれば、図5に示されるように、テーパ部43RTは、側面視において上方から下方に向かうにしたがって幅WTが広くなる傾斜部43RTIを有している。この傾斜部43RTIにより幅の異なる上部43RUと下部43RLとを繋ぐことができる。
【0075】
また本実施の形態のキャブ4によれば、図5に示されるように、フロントピラー43Rが上下方向に延びる方向に対する傾斜部43RTIの傾斜角度θは45°以下である。このように傾斜角度が45°以下と小さいため、傾斜部43RTIと他の部分との接続部に応力が集中することが抑制される。このため応力集中によるフロントピラー43Rの折れ曲がり、破壊などが抑制される。
【0076】
本実施の形態の作業機械100においては、図1に示されるように、キャブ4の第1側面4Lよりも作業機2側に第2側面4Rが配置されている。このためキャブ4内のオペレータが作業機2による作業を確認するためには、そのオペレータの視界における、キャブ4の第2側面4R側の斜め前方を含む前方視界性は特に重要である。
【0077】
また本実施の形態においては、上記のように第2側面4R側に配置されたフロントピラー43Rは、フロントピラー42Lよりも後方で、かつ走行用操作レバー4LL、4LRの前端の位置P1よりも後方に位置している。これによりキャブ4内のオペレータによる第2側面4R側の前方視界性は良好となる。またキャブ4の第2側面4R側には作業機2が配置されているため、オペレータは作業機2を視認することが容易となり作業機2の作業性も良好となる。
【0078】
また図4に示されるように、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとは互いに突き合わされて接合されている。この突き合わせ接合された部分には、前方透明部材46Fと側方透明部材46Rとの間にピラーなどの部材がない。このため、図9に示されるようにキャブ4内のオペレータの視界において、第2側面4R側の斜め前方の死角が少なくなる。これにより、キャブ4内のオペレータによる、第2側面4R側の斜め前方を含む前方視界性がさらに改善され、作業機2による作業性がさらに向上する。
【0079】
以上により本実施の形態の作業機械100によれば、キャブ4内におけるオペレータの前方視界性を改善することで作業性を向上することが可能となる。
【0080】
また本実施の形態の作業機械100によれば、図8に示されるように、ブーム取付ブラケット31は、フロントピラー43Rに対して第1側面4Lとは反対側に配置されている。これにより油圧ショベル100が転倒などし、フロントピラー43Rが矢印A1方向に傾くときに、フロントピラー43Rの箇所S1がブーム取付ブラケット31に当接する。これによりフロントピラー43Rの矢印A1方向への傾きが抑制され、それによりキャブ4の矢印A1方向への傾きが抑制される。
【0081】
また本実施の形態の作業機械100によれば、図6に示されるように、キャブ4は、ブーム取付ブラケット31の前端の位置P3よりも後方にフロントピラー43Rを有している。これにより上記のとおりオペレータによる第2側面4R側の斜め前方を含む前方視界性がさらに改善され、作業機2による作業性がさらに向上する。
【0082】
また本実施の形態の作業機械100によれば、図5に示されるように、ブーム取付ブラケット31の最上部31Tはテーパ部43RTの下端よりも下に位置している。これによりフロントピラー43Rが図8の矢印A1方向に傾く場合でも、大きい幅WLを有する下部43RLにてブーム取付ブラケット31に当接して支持される。このためブーム取付ブラケット31との当接箇所S1にてフロントピラー43Rが折れ曲がることが抑制され、フロントピラー43Rの傾きを抑制することができる。
【0083】
また本実施の形態の作業機械100によれば、図5に示されるように、ブーム取付ブラケット31の最上部31Tは、側面視においてフロントピラー43Rと重畳する位置にある。これによりフロントピラー43Rが図8の矢印A1方向に傾く場合でも、ブーム取付ブラケット31の最も高い位置にある最上部31Tにフロントピラー43Rが当接することになるため、フロントピラー43Rの傾きを抑制することができる。
【0084】
また本実施の形態の作業機械100によれば、図5に示されるように、側面視においてブームフートピン13の真上にブーム取付ブラケット31の最上部31Tが位置している。これによりフロントピラー43Rが図8の矢印A1方向に傾いてブーム取付ブラケット31に当接する場合、ブーム取付ブラケット31がフロントピラー43Rとともに傾くことがブームフートピン13により抑制される。よってフロントピラー43Rの傾きを抑制することができる。
【0085】
また本実施の形態の作業機械100によれば、図5に示されるように、側面視において中心線CLに対してブームフートピン13の中心Cがずれた側にテーパ部43RTは傾斜部43RTIを有している。これによりフロントピラー43Rが図8の矢印A1方向に傾く場合、ブームフートピン13の真上に位置するブーム取付ブラケット31の上端にフロントピラー43Rを当接させることができる。このため上記のとおり、ブーム取付ブラケット31がフロントピラー43Rとともに傾くことがブームフートピン13により抑制される。よってフロントピラー43Rの傾きを抑制することができる。
【0086】
なお上記実施の形態においては作業機2がキャブ4の右側に配置された場合について説明したが、作業機2はキャブ4の左側に配置されていてもよい。この場合には、キャブ4の左側面が右側面よりも作業機2の近くに位置することになる。この場合、キャブ4の左側面のフロントピラーが、右側面のフロントピラーよりも後方に配置される。
【0087】
また作業機2はキャブ4の前方に配置されていてもよい。具体的には作業機2はキャブ4の前方において本体1(たとえば旋回体3)に取り付けられていてもよい。この場合においても、オペレータによる第2側面4R側の斜め前方を含む前方視界性が改善されるため、作業機2による作業性が向上する。
【0088】
上記においては本開示の思想を適用可能な作業機械の一例として油圧ショベルについて説明したが、作業機械はクレーン、ホイールローダ、モータグレーダなどであってもよく、またバケット8の代わりに圧砕具、ブレーカなどを有する作業機械であってもよい。
【0089】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0090】
1 本体、2 作業機、3 旋回体、4 キャブ、4L 第1側面、4LL,4LR 走行用操作レバー、4R 第2側面、4S 運転席、5 走行装置、5Cr 履帯、6 ブーム、7 アーム、8 バケット、8a 刃先、9 エンジンルーム、10 ブームシリンダ、11 アームシリンダ、12 バケットシリンダ、13 ブームフートピン、14 アームピン、15 バケットピン、16 第1リンク部材、17 第2リンク部材、18 第1リンクピン、19 バケットシリンダトップピン、20 第2リンクピン、31 ブーム取付ブラケット、31T 最上部、41 床部材、41a 第1部分、41b 第2部分、42L,43R フロントピラー、43RL 下部、43RT テーパ部、43RTI 傾斜部、43RU 上部、43L センターピラー、44L,44R リヤピラー、45 屋根部材、46A 接合部材、46F 前方透明部材、46R 側方透明部材、47 シール部材、51F,51R 梁部材、52L,52R フレーム部材、55 台部分、100 作業機械(油圧ショベル)、C 中心、CN1,CN2 角部、CP 接合部、GA 隙間、P1,P2,P3 位置、RX 旋回軸、S1 部分、S2 箇所。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9