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特許7105810ニューラジオにおけるアップリンク制御情報の送信
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-14
(45)【発行日】2022-07-25
(54)【発明の名称】ニューラジオにおけるアップリンク制御情報の送信
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220715BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220715BHJP
   H04W 72/10 20090101ALI20220715BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W72/04 111
H04W72/12 150
H04W72/10
H04L27/26 113
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019566954
(86)(22)【出願日】2018-06-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-06
(86)【国際出願番号】 US2018036771
(87)【国際公開番号】W WO2018227164
(87)【国際公開日】2018-12-13
【審査請求日】2021-05-19
(31)【優先権主張番号】62/517,090
(32)【優先日】2017-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/002,912
(32)【優先日】2018-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】レンチウ・ワン
(72)【発明者】
【氏名】ワンシ・チェン
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・ガール
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・ビナミラ・ソリアガ
(72)【発明者】
【氏名】イ・ファン
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0006491(US,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,On transmission of UCI on PUSCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1706958,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1706958.zip>,2017年05月08日
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on CSI feedback in NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1708149,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708149.zip>,2017年05月06日
【文献】Qualcomm Incorporated,Channel Multiplexing for Long PUCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1708619,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708619.zip>,2017年05月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
H04L 27/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジューリングされるエンティティにおいて動作可能なワイヤレス通信の方法であって、
複数のアップリンク制御情報(UCI)コンポーネントの各々に優先順位を割り当てるステップであって、
前記複数のUCIコンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるペイロードサイズに従って、小さな前記ペイロードサイズを有する前記UCIコンポーネントに高い前記優先順位が割り当てられる、ステップと、
前記複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる前記優先順位に基づいて、前記複数のUCIコンポーネントを送信するステップであって、
ロングバーストおよびショートバーストを含む同じスロットにおいて第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントを送信するステップを備える、ステップと
を備え、
前記第1のUCIコンポーネントが、前記第2のUCIコンポーネントより高い優先順位を割り当てられ、
多くのリソース要素が、前記第2のUCIコンポーネントの送信よりも前記第1のUCIコンポーネントの送信に割り振られる、方法。
【請求項2】
前記複数のUCIコンポーネントは、肯定応答(ACK)タイプ、スケジューリング要求(SR)タイプ、またはチャネル状態情報(CSI)タイプのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1のUCIコンポーネントがACKタイプまたはSRタイプであり、かつ
第2のUCIコンポーネントがCSIタイプである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のUCIコンポーネントは、複数のチャネル状態情報(CSI)タイプを備え、
前記複数のCSIタイプが、ランクインジケータ(RI)タイプ、ビーム情報タイプ、チャネル品質インジケータ(CQI)タイプ、またはプリコーディング行列インジケータ(PMI)タイプのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1のUCIコンポーネントがRIタイプまたはビーム情報タイプであり、かつ
第2のUCIコンポーネントがCQIタイプまたはPMIタイプである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のUCIコンポーネントのペイロードサイズが前記第2のUCIコンポーネントのペイロードサイズより小さい、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記送信するステップが、前記複数のUCIコンポーネントのサイズが閾値サイズを超えるとき、複数のパケットを介して前記複数のUCIコンポーネントを送信するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記送信するステップが、より優先順位の低いUCIコンポーネントを送信することと比較して、より優先順位の高いUCIコンポーネントを送信するときに、より多数のコンポーネントキャリアを報告するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記送信するステップが、前記第2のUCIコンポーネントより多くの電力で前記第1のUCIコンポーネントを送信するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記送信するステップがさらに、前記第2のUCIコンポーネントの送信の間に発生するように高電力から低電力への遷移を構成するステップを備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記送信するステップがさらに、
前記第1のUCIコンポーネントの送信の間に発生するように高電力から低電力への遷移の第1の部分を構成するステップと、
前記第2のUCIコンポーネントの送信の間に発生するように前記遷移の第2の部分を構成するステップと
を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記送信するステップが、
前記ロングバーストにおいて前記第1のUCIコンポーネントおよび前記第2のUCIコンポーネントを送信するステップ、
前記ショートバーストにおいて前記第1のUCIコンポーネントおよび前記第2のUCIコンポーネントを送信するステップ、および
前記ロングバーストにおいて前記第1のUCIコンポーネントを送信し、前記ショートバーストにおいて前記第2のUCIコンポーネントを送信するステップ
のうちの1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
コンピュータ実行可能コードを記憶したコンピュータ可読記録媒体であって、前記コンピュータ実行可能コードは、プロセッサに、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法を実行させるための命令を備える、コンピュータ可読記録媒体。
【請求項14】
複数のアップリンク制御情報(UCI)コンポーネントの各々に優先順位を割り当てるための手段であって、
前記複数のUCIコンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるペイロードサイズに従って、小さな前記ペイロードサイズを有する前記UCIコンポーネントに高い前記優先順位が割り当てられる、手段と、
前記複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる前記優先順位に基づいて、前記複数のUCIコンポーネントを送信するための手段であって、
ロングバーストおよびショートバーストを含む同じスロットにおいて第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントを送信するための手段を備える、手段と
を備え、
前記第1のUCIコンポーネントが、前記第2のUCIコンポーネントより高い優先順位を割り当てられ、
多くのリソース要素が、前記第2のUCIコンポーネントの送信よりも前記第1のUCIコンポーネントの送信に割り振られる、ワイヤレス通信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年6月8日に出願された米国仮特許出願第62/517,090号、および2018年6月7日に出願された米国非仮特許出願第16/002,912号の優先権および利益を主張し、その内容全体が、全体が以下に完全に記載されているかのように、またすべての適用可能な目的のために、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
以下で論じられる技術は、一般にワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、アップリンク制御情報(UCI)のニューラジオ(NR: New Radio)送信に関する。
【背景技術】
【0003】
モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けるにつれて、研究開発は、モバイルブロードバンドアクセスに対する高まる需要を満たすためだけでなく、モバイル通信によるユーザ体験を進化および向上させるために、ワイヤレス通信技術を進化させ続けている。5Gニューラジオ(NR)アクセス技術などの新しい無線アクセス技術は、ワイヤレスブロードバンドを、大幅に低いビット当たりのコストでの光ファイバのような性能により、有線と区別できないものにすることが見込まれる。
【0004】
NRでは、アップリンク制御情報(UCI)および/またはデータは、アップリンク(UL)ショートバーストを介して送信され得る。たとえば、肯定応答(ACK)ビットは、1つまたは2つのシンボルのULショートバーストを介して送信され得る。しかしながら、UCIペイロードは、非常に大きいことがあるので、2つより多くのシンボルを必要とする。チャネル状態情報(CSI)を報告することに関して、たとえば、ペイロードは、定期的なCSI報告に対してコンポーネントキャリア(CC)当たり12ビット程度であることがあり、非定期的なCSI報告に対してCC当たり100ビット程度であることがある。より大きなペイロードを生み出し得る他の要因には、複数のCC方式が使用されるかどうか(たとえば、LTEにおいてはCC当たり32ビット)、ならびに、使用される特定の符号化方式(たとえば、ポーラ符号を用いてUCIを符号化するとき、出力ビットは最大で1024ビットであり得る)がある。
【0005】
大きいUCIペイロードを送信するための様々な技法が現在存在する。たとえば、そのような技法は、CSI報告における同時のCCの数を減らすこと(たとえば、6GHz未満のスペクトル帯域に対して5個のCC、およびミリメートル波スペクトル帯域に対して10個のCC)、低密度パリティチェック(LDPC)符号を用いて符号化すること(すなわち、PUSCH上で送信される)、およびポーラで符号化される複数の符号ブロックへとペイロードを区分することを含む。しかしながら、これらの技法は、NRに対しては現実的ではないことがあり、または十分ではないことがある。したがって、信頼性がありかつ効率が高い、NRにおいて大きいUCIペイロードを送信するための技法を提供することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下は、本開示の1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。本概要は、本開示のすべての企図される特徴の広範な概要でなく、本開示のすべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、本開示のいずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形態で提示することである。
【0007】
スケジューリングされるエンティティ(たとえば、ユーザ機器(UE))を対象とする様々な態様が開示される。一例では、複数のアップリンク制御情報(UCI)コンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるタイプまたはペイロードサイズのうちの少なくとも1つに従って優先順位が割り当てられるように、複数のUCIコンポーネントの各々に優先順位を割り当てることを含む、方法が開示される。方法はさらに、複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいて、複数のUCIコンポーネントを送信することを含む。
【0008】
スケジューリングエンティティを対象とする別の態様では、割当て回路および送信回路を含む、ワイヤレス通信デバイスが開示される。たとえば、割当て回路は、複数のUCIコンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるタイプまたはペイロードサイズのうちの少なくとも1つに従って優先順位が割り当てられるように、複数のUCIコンポーネントの各々に優先順位を割り当てるように構成される。送信回路は次いで、複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいて、複数のUCIコンポーネントを送信するように構成される。
【0009】
本開示のさらなる態様では、様々な活動をプロセッサに実行させるための命令を含む、コンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体が開示される。この例では、活動は、複数のUCIコンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるタイプまたはペイロードサイズのうちの少なくとも1つに従って優先順位が割り当てられるように、複数のUCIコンポーネントの各々に優先順位を割り当てることを含む。活動はさらに、複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいて、複数のUCIコンポーネントを送信することを含む。
【0010】
本開示のさらに別の態様では、割り当てるための手段および送信するための手段を含む、ワイヤレス通信デバイスが開示される。この例では、割り当てるための手段は、複数のUCIコンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるタイプまたはペイロードサイズのうちの少なくとも1つに従って優先順位が割り当てられるように、複数のUCIコンポーネントの各々に優先順位を割り当てるように構成される。送信するための手段は次いで、複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいて、複数のUCIコンポーネントを送信するように構成される。
【0011】
以下の詳細な説明を検討すれば、本発明のこれらおよび他の態様がより十分に理解されよう。添付の図とともに本発明の特定の例示的な実施形態の以下の説明を検討すれば、本発明の他の態様、特徴、および実施形態が当業者に明らかとなろう。本発明の特徴は、以下のいくつかの実施形態および図に対して論じられることがあるが、本発明のすべての実施形態は、本明細書で論じられる有利な特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。言い換えれば、1つまたは複数の実施形態がいくつかの有利な特徴を有するものとして論じられることがあるが、そのような特徴のうちの1つまたは複数はまた、本明細書で論じられる本発明の様々な実施形態に従って使用され得る。同様に、例示的な実施形態が、デバイス実施形態、システム実施形態、または方法実施形態として以下で論じられることがあるが、そのような例示的な実施形態が、様々なデバイス、システム、および方法において実装され得ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】ワイヤレス通信システムの概略図である。
図2】無線接続ネットワーク(RAN)の例の概念図である。
図3】直交周波数分割多重化(OFDM)を利用するエアインターフェースにおけるワイヤレスリソースの編成の概略的な図である。
図4】本開示のいくつかの態様による例示的な自己完結型のスロットの概略図である。
図5】本開示のいくつかの態様による、アップリンク制御情報(UCI)コンポーネントを送信するための例示的なスロット構造を示す図である。
図6】本開示のいくつかの態様による、UCIコンポーネントを送信するための例示的な電力遷移を示す図である。
図7】処理システムを利用するスケジューリングエンティティのハードウェア実装形態の例を示すブロック図である。
図8】本開示のいくつかの態様によって受信されるUCIコンポーネントを処理するための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図9】処理システムを利用するスケジュールリングされるエンティティのハードウェア実装形態の例を示すブロック図である。
図10図9に示されるスケジューリングされるエンティティに対応する例示的な副構成要素の第1のセットを示すブロック図である。
図11図9に示されるスケジューリングされるエンティティに対応する例示的な副構成要素の第2のセットを示すブロック図である。
図12】本開示のいくつかの態様による、UCIコンポーネントを送信するための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成の説明として意図され、本明細書で説明される概念が実践され得る唯一の構成を表すことは意図されない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与える目的で、具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが、当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にするのを回避する目的で、周知の構造および構成要素がブロック図の形式で示されている。
【0014】
本明細書でより詳細に論じられるように、本開示は、アップリンク制御情報(UCI)のニューラジオ(NR)送信を対象とする態様を含む。ある特定の態様では、大きいUCIペイロードを送信するための技法が開示される。たとえば、UCIペイロードのサイズが閾値サイズを超えるとき、そのようなペイロードを送信することは複数のパケット(複数の符号ブロック、または異なるスロットの中の)を介してUCIコンポーネントを送信することを備え得ることが企図される。たとえば、大きいUCIペイロードは、符号の区分化を通じて、PUSCHと同様の複数の符号ブロックへと分割され得る。各符号ブロックは、ポーラ符号を用いて別々に符号化され得る。
【0015】
大きいUCIペイロードを送信することは、より優先順位の低いUCIコンポーネントを送信することと比較して、より優先順位の高いUCIコンポーネントを送信するときにより多数のコンポーネントキャリアを報告することを備え得ることが、企図される。UCIタイプに従ってUCIコンポーネントを送信するための様々な態様も開示される。たとえば、肯定応答(ACK)タイプおよび/またはスケジューリング要求(SR)タイプのUCIコンポーネントよりも低い優先順位に従って、チャネル状態情報(CSI)タイプのUCIコンポーネントが送信され得ることが企図される。
【0016】
定義
RAT:無線アクセス技術。ワイヤレスエアインターフェースを介した無線アクセスおよび通信のために利用される技術または通信規格のタイプ。RATのほんの少数の例には、GSM(登録商標)、UTRA、E-UTRA(LTE)、Bluetooth(登録商標)、およびWi-Fiがある。
【0017】
NR:ニューラジオ。一般に、リリース15において3GPPによる規定および規格化を受けている5G技術および新しい無線アクセス技術を指す。
【0018】
OFDM:直交周波数分割多重化。エアインターフェースは、間隔が密な周波数トーンまたはサブキャリアのセットを定義することによる周波数におけるリソースの分離、および、所与の時間長を有するシンボルのシーケンスを定義することによる時間的な分離によって定義される、リソース要素の2次元格子に従って定義され得る。シンボルレートに基づいてトーン間の間隔を設定することによって、シンボル間の干渉を除去することができる。OFDMチャネルは、複数のサブキャリアにわたってデータストリームを並列に割り振ることによって、高いデータレートを可能にする。
【0019】
本開示全体にわたって提示される様々な概念は、幅広い種類の通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。ここで図1を参照すると、限定ではなく説明のための例として、本開示の様々な態様は、ワイヤレス通信システム100を参照して示される。ワイヤレス通信システム100は、コアネットワーク102、無線接続ネットワーク(RAN)104、およびユーザ機器(UE)106という3つの相互作用する領域を含む。ワイヤレス通信システム100によって、UE106は、(限定はされないが)インターネットなどの外部データネットワーク110とのデータ通信を実施することが可能にされ得る。
【0020】
RAN104は、UE106に無線接続を提供するための、1つまたは複数の任意の適切なワイヤレス通信技術を実装し得る。一例として、RAN104は、しばしば5Gと呼ばれる、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ニューラジオ(NR)規格に従って動作し得る。別の例として、RAN104は、5G NR、およびLTEとしばしば呼ばれるEvolved Universal Terrestrial Radio Access Network(eUTRAN)規格の混合状態で動作し得る。3GPPは、この混合RANを次世代RANまたはNG-RANと呼ぶ。当然、本開示の範囲内で、多くの他の例が利用され得る。
【0021】
示されるように、RAN104は複数の基地局108を含む。大まかに、基地局は、UEへのまたはUEからの1つまたは複数のセルにおける無線送信および受信を担う、無線接続ネットワークの中のネットワーク要素である。異なる技術、規格、または文脈では、基地局は、ベーストランシーバ基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、Node B(NB)、eNode B(eNB)、gNode B(gNB)、または何らかの他の適切な技術として、当業者によって様々に呼ばれることがある。
【0022】
複数のモバイル装置のためのワイヤレス通信をサポートする、無線アクセスネットワーク104がさらに示されている。モバイル装置は、3GPP規格ではユーザ機器(UE)と呼ばれることがあるが、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な技術としても、当業者によって呼ばれることがある。UEは、ネットワークサービスへのアクセスをユーザに提供する装置であり得る。
【0023】
本文書内では、「モバイル」装置は、移動する能力を必ずしも有する必要はなく、静止式であってよい。モバイル装置またはモバイルデバイスという用語は、多様なデバイスおよび技術を広く指す。UEは、通信を助けるような大きさにされ、そのような形状にされ、かつそのように配置されるいくつかのハードウェア構造構成要素を含むことがあり、そのような構成要素は、互いに電気的に接続される、アンテナ、アンテナアレイ、RFチェーン、増幅器、1つまたは複数のプロセッサなどを含み得る。たとえば、モバイル装置のいくつかの非限定的な例は、携帯電話、セルラー(セル)電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートブック、ネットブック、スマートブック、タブレット、携帯情報端末(PDA)、および、たとえば「Internet of Things」(IoT)に対応する広範な組込み式システムを含む。モバイル装置は加えて、自動車または他の輸送用車両、リモートセンサまたはアクチュエータ、ロボットまたはロボティクスデバイス、衛星無線、全地球測位システム(GPS)デバイス、物体追跡デバイス、ドローン、マルチコプター、クアッドコプター、遠隔制御デバイス、消費者デバイスおよび/またはウェアラブルデバイス、たとえばアイウェア、ウェアラブルカメラ、仮想現実デバイス、スマートウォッチ、健康もしくはフィットネストラッカー、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソールなどであってよい。モバイル装置は加えて、ホームオーディオ、ビデオ、および/またはマルチメディアデバイス、家電機器、自動販売機、インテリジェント照明、ホームセキュリティシステム、スマートメーターなどの、デジタルホームデバイスまたはスマートホームデバイスであってよい。モバイル装置は加えて、スマートエネルギーデバイス、セキュリティデバイス、ソーラーパネルまたはソーラーアレイ、電力を制御する都市インフラストラクチャデバイス(たとえば、スマートグリッド)、照明、水道など、産業用オートメーションおよび企業向けデバイス、物流コントローラ、農業用機器、防衛用機器、車両、航空機、船舶、および兵器類などであってよい。またさらに、モバイル装置は、接続された医療または遠隔医療サポート、たとえば、遠
隔での保健医療を提供し得る。遠隔医療デバイスは、遠隔医療監視デバイスおよび遠隔医療運営デバイスを含むことがあり、これらの通信は、たとえば重要なサービスデータの輸送のための優先的なアクセス、および/または重要なサービスデータの輸送のための関連するQoSに関して、他のタイプの情報よりも優先的な取扱いまたは優遇されたアクセス権を与えられ得る。
【0024】
RAN104とUE106との間のワイヤレス通信は、エアインターフェースを利用するものとして説明され得る。基地局(たとえば、基地局108)から1つまたは複数のUE(たとえば、UE106)へのエアインターフェースを介した送信は、ダウンリンク(DL)送信と呼ばれ得る。本開示のいくつかの態様によれば、ダウンリンクという用語は、スケジューリングエンティティ(以下でさらに説明される、たとえば基地局108)において発する一地点対多地点送信を指し得る。本方式を説明するための別の方法は、ブロードキャストチャネル多重化という用語を使用することであり得る。UE(たとえば、UE106)から基地局(たとえば、基地局108)への送信は、アップリンク(UL)送信と呼ばれ得る。本開示のさらなる態様によれば、アップリンクという用語は、スケジューリングされるエンティティ(以下でさらに説明される、たとえばUE106)において発する一地点対一地点送信を指し得る。
【0025】
いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジューリングされることがあり、ここで、スケジューリングエンティティ(たとえば、基地局108)は、そのサービスエリアまたはセル内にある、一部またはすべてのデバイスおよび機器の間の通信のためにリソースを割り振る。本開示内で、以下でさらに論じられるように、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティのためのスケジューリング、割り当て、再構成、およびリソースの解放を担い得る。すなわち、スケジューリングされた通信のために、スケジューリングされるエンティティであり得るUE106は、スケジューリングエンティティ108によって割り振られるリソースを利用し得る。
【0026】
基地局108は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。すなわち、いくつかの例では、UEは、スケジューリングエンティティ、すなわち、1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)のためのスケジューリングリソースとして機能し得る。
【0027】
図1に示されるように、スケジューリングエンティティ108は、ダウンリンクトラフィック112を1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティ106にブロードキャストし得る。大まかに、スケジューリングエンティティ108は、ダウンリンクトラフィック112、およびいくつかの例では、1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティ106からスケジューリングエンティティ108へのアップリンクトラフィックを含めて、ワイヤレス通信ネットワークにおけるトラフィックのスケジューリングを担うノードまたはデバイスである。一方、スケジューリングされるエンティティ106は、限定はされないが、スケジューリング情報(たとえば、グラント)、同期もしくはタイミング情報、またはスケジューリングエンティティ108などのワイヤレス通信ネットワークの中の別のエンティティからの他の制御情報を含む、ダウンリンク制御情報114を受信するノードまたはデバイスである。
【0028】
一般に、基地局108は、ワイヤレス通信システムのバックホール部分120との通信のためのバックホールインターフェースを含み得る。バックホール120は、基地局108とコアネットワーク102との間のリンクを提供し得る。さらに、いくつかの例では、バックホールネットワークは、それぞれの基地局108間の相互接続を提供し得る。任意の適切なトランスポートネットワークを使用した、直接の物理的な接続、仮想ネットワークなどの、様々なタイプのバックホールインターフェースが利用され得る。
【0029】
コアネットワーク102は、ワイヤレス通信システム100の一部であることがあり、RAN104において使用される無線接続技術とは無関係であることがある。いくつかの例では、コアネットワーク102は、5G規格(たとえば、5GC)に従って構成され得る。他の例では、コアネットワーク102は、4G evolved packet core(EPC)、または任意の他の適切な規格もしくは構成に従って構成され得る。
【0030】
ここで図2を参照すると、限定ではなく例として、RAN200の概略的な図示が与えられる。いくつかの例では、RAN200は、上で説明され図1に示されるRAN104と同じであり得る。RAN200によってカバーされる地理的エリアは、1つのアクセスポイントまたは基地局からブロードキャストされる識別情報に基づいてユーザ機器(UE)によって一意に識別され得る、セルラー領域(セル)へと分割され得る。図2は、各々が1つまたは複数のセクタ(図示されず)を含み得る、マクロセル202、204、および206、ならびにスモールセル208を示す。セクタはセルのサブエリアである。1つのセル内のすべてのセクタが、同じ基地局によってサービスされる。セクタ内の無線リンクは、そのセクタに属する単一の論理的な識別情報によって識別され得る。セクタへと分割されるセルでは、セル内の複数のセクタはアンテナのグループによって形成されることがあり、各アンテナはセルの部分の中のUEとの通信を担う。
【0031】
図2では、2つの基地局210および212がセル202および204において示され、セル206の中のリモートラジオヘッド(RRH)216を制御する第3の基地局214が示されている。すなわち、基地局は、統合されたアンテナを有することができ、またはフィーダケーブルによってアンテナもしくはRRHへと接続され得る。示される例では、セル202、204、および206はマクロセルと呼ばれることがあり、それは基地局210、212、および214が大きいサイズを有するセルをサポートするからである。さらに、基地局218が、1つまたは複数のマクロセルと重複し得るスモールセル208(たとえば、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル、ホーム基地局、ホームNode B、ホームeNode Bなど)において示されている。この例では、セル208はスモールセルと呼ばれることがあり、それは基地局218が比較的小さいサイズを有するセルをサポートするからである。セルのサイズ決定は、システム設計ならびに構成要素の制約に従って行われ得る。
【0032】
無線接続ネットワーク200は、任意の数のワイヤレス基地局およびセルを含み得ることを理解されたい。さらに、所与のセルのサイズまたはカバレッジエリアを拡大するために、中継ノードが展開され得る。基地局210、212、214、218は、任意の数のモバイル装置のためのコアネットワークにワイヤレスアクセスポイントを提供する。いくつかの例では、基地局210、212、214、および/または218は、上で説明され図1に示される基地局/スケジューリングエンティティ108と同じであり得る。
【0033】
図2はさらに、基地局として機能するように構成され得るクアッドコプターまたはドローン220を含む。すなわち、いくつかの例では、セルは必ずしも不動ではないことがあり、セルの地理的エリアは、クアッドコプター220などの移動基地局の位置に従って移動することがある。
【0034】
RAN200内で、セルは、各セルの1つまたは複数のセクタと通信していることがあるUEを含み得る。さらに、各基地局210、212、214、218、および220は、それぞれのセルの中のすべてのUEのために、コアネットワーク102(図1参照)へのアクセスポイントを提供するように構成され得る。たとえば、UE222および224は基地局210と通信していてよく、UE226および228は基地局212と通信していてよく、UE230および232はRRH216を経由して基地局214と通信していてよく、UE234は基地局218と通信していてよく、UE236は移動基地局220と通信していてよい。いくつかの例では、UE222、224、226、228、230、232、234、236、238、240、および/または242は、上で説明され図1に示されるUE/スケジューリングされるエンティティ106と同じであり得る。
【0035】
いくつかの例では、モバイルネットワークノード(たとえば、クアッドコプター220)が、UEとして機能するように構成され得る。たとえば、クアッドコプター220は、基地局210と通信することによってセル202内で動作し得る。
【0036】
RAN200のさらなる態様では、基地局からのスケジューリング情報または制御情報に必ずしも依存することなく、UE間でサイドリンク信号が使用され得る。たとえば、2つ以上のUE(たとえば、UE226および228)は、基地局(たとえば、基地局212)を通じてその通信を中継することなく、ピアツーピア(P2P)またはサイドリンク信号227を使用して互いと通信し得る。さらなる例では、UE240および242と通信するUE238が示される。ここで、UE238はスケジューリングエンティティまたは主要サイドリンクデバイスとして機能することができ、UE240および242はスケジューリングされるエンティティまたは非主要(たとえば、二次的)サイドリンクデバイスとして機能することができる。さらに別の例では、UEは、デバイスツーデバイス(D2D)、ピアツーピア(P2P)、もしくはビークルツービークル(V2V)ネットワークにおいて、および/またはメッシュネットワークにおいて、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワークの例では、UE240および242は、スケジューリングエンティティ238と通信することに加えて、任意選択で互いに直接通信し得る。したがって、時間-周波数リソースへのスケジューリングされたアクセス権がありセルラー構成、P2P構成、またはメッシュ構成を有するワイヤレス通信システムでは、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティは、スケジューリングされるリソースを利用して通信し得る。
【0037】
無線接続ネットワーク200では、位置とは無関係に移動中に通信するためのUEの能力が、モビリティと呼ばれる。UEと無線接続ネットワークとの間の様々な物理チャネルは一般に、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF、図示されておらず、図1のコアネットワーク102の一部である)の制御のもとでセットアップされ、維持され、解放され、AMFは、制御プレーン機能とユーザプレーン機能の両方のためのセキュリティコンテキストを管理するセキュリティコンテキスト管理機能(SCMF)、および認証を実行するセキュリティアンカー機能(SEAF)を含み得る。
【0038】
本開示の様々な態様では、無線接続ネットワーク200は、モビリティおよびハンドオーバー(すなわち、ある無線チャネルから別の無線チャネルへのUEの接続の移転)を可能にするために、DLベースのモビリティまたはULベースのモビリティを利用し得る。DLベースのモビリティのために構成されるネットワークでは、スケジューリングエンティティとの呼の間に、または任意の他の時間に、UEは、そのサービングセルからの信号の様々なパラメータ、ならびに近隣セルの様々なパラメータを監視し得る。これらのパラメータの品質に応じて、UEは、近隣セルのうちの1つまたは複数との通信を維持することができる。この時間の間に、UEがあるセルから別のセルに移動する場合、または近隣セルからの信号品質が所与の時間の間サービングセルからの信号品質を超える場合、UEはサービングセルからその近隣(ターゲット)セルへのハンドオフまたはハンドオーバーに取りかかり得る。たとえば、UE224(車両として示されているが、任意の適切な形式のUEが使用され得る)は、近隣セル206に対応する地理的エリアに、そのサービングセル202に対応する地理的エリアから移動し得る。近隣セル206からの信号強度または信号品質が、所与の時間の間サービングセル202の信号強度または信号品質を超えるとき、UE224は、この条件を示す報告メッセージをそのサービング基地局210に送信し得る。それに応答して、UE224はハンドオーバーコマンドを受信することができ、UEはセル206へのハンドオーバーを受けることができる。
【0039】
ULベースのモビリティのために構成されるネットワークでは、各UEからのUL基準信号が、各UEのためのサービングセルを選択するためにネットワークによって利用され得る。いくつかの例では、基地局210、212、および214/216は、統一された同期信号(たとえば、統一された1次同期信号(PSS)、統一された2次同期信号(SSS)、および統一された物理ブロードキャストチャネル(PBCH))をブロードキャストし得る。UE222、224、226、228、230、および232は、統一された同期信号を受信し、同期信号からキャリア周波数およびスロットタイミングを導出し、タイミングを導出したことに応答して、アップリンクパイロットまたは基準信号を送信し得る。UE(たとえば、UE224)によって送信されるアップリンクパイロット信号は、無線接続ネットワーク200内の2つ以上のセル(たとえば、基地局210および214/216)によって同時に受信され得る。セルの各々がパイロット信号の強度を測定することができ、無線接続ネットワーク(たとえば、基地局210および214/216のうちの1つもしくは複数ならびに/またはコアネットワーク内の中心ノード)が、UE224のためのサービングセルを決定することができる。UE224が無線接続ネットワーク200を通って移動するにつれて、ネットワークは、UE224によって送信されるアップリンクパイロット信号を監視し続け得る。近隣セルによって測定されるパイロット信号の信号強度または品質が、サービングセルによって測定される信号強度または品質を超えるとき、ネットワーク200は、UE224に知らせて、または知らせることなく、サービングセルから近隣セルにUE224をハンドオーバーし得る。
【0040】
基地局210、212、および214/216によって送信される同期信号は統一され得るが、同期信号は特定のセルを識別しないことがあり、むしろ、同じ周波数で動作する、かつ/または同じタイミングを有する複数のセルのゾーンを識別することがある。5Gネットワークまたは次世代通信ネットワークにおけるゾーンの使用は、アップリンクベースのモビリティフレームワークを可能にし、UEとネットワークの両方の効率を高め、それは、UEとネットワークとの間で交換される必要があるモビリティメッセージの数が減り得るからである。
【0041】
様々な実装形態では、無線アクセスネットワーク200におけるエアインターフェースは、免許スペクトル、免許不要スペクトル、または共有スペクトルを利用し得る。免許スペクトルは、一般に、モバイルネットワーク事業者が政府規制機関からライセンスを購入することによって、スペクトルの一部分の独占的使用を可能にする。免許不要スペクトルは、政府により与えられたライセンスの必要なしで、スペクトルの一部分の共用を可能にする。一般に、免許不要スペクトルにアクセスするには、いくつかの技術的な規則への適合が依然として必要とされるが、一般に、いかなる事業者またはデバイスもアクセス権を得ることができる。共有スペクトルは、免許スペクトルと免許不要スペクトルの間に入ることがあり、スペクトルにアクセスするために、技術的な規則または制限が必要とされることがあるが、スペクトルはそれでも、複数の事業者および/または複数のRATによって共有され得る。たとえば、免許スペクトルの一部分に対する免許の保有者は、たとえば、アクセス権を得るためにライセンシーによって決定された適切な条件とともにそのスペクトルを他の当事者と共有するために、免許共有アクセス(LSA: licensed shared access)を提供し得る。
【0042】
無線接続ネットワーク200におけるエアインターフェースは、1つまたは複数の複信アルゴリズムを利用し得る。複信とは、両方のエンドポイントが両方の方向に互いに通信できる、ポイントツーポイントリンクを指す。全複信とは、両方のエンドポイントが互いに同時に通信できることを意味する。半複信とは、ある時間に一方のエンドポイントのみが他方に情報を送信できることを意味する。ワイヤレスリンクにおいて、全複信チャネルは一般に、送信機および受信機の物理的な分離、ならびに適切な干渉打消し技法に依存する。全複信のエミュレーションが頻繁に、周波数分割複信(FDD)または時分割複信(TDD)を利用することによってワイヤレスリンクのために実施される。FDDでは、異なる方向の送信は異なるキャリア周波数において動作する。TDDでは、所与のチャネル上での異なる方向への送信は、時分割複信を使用して互いに離隔される。すなわち、ある時間には、チャネルが一方の方向への送信に専用であり、一方で他の時間には、そのチャネルは他方の方向への送信に専用であり、方向は非常に高速に、たとえばスロット当たり数回変化し得る。
【0043】
無線アクセスネットワーク200を介した送信が、低いブロックエラーレート(BLER)を得ながら、それでも非常に高いデータレートを達成するために、チャネルコーディングが使用され得る。すなわち、ワイヤレス通信は、一般に、適切な誤り訂正ブロック符号を利用し得る。典型的なブロック符号では、情報メッセージまたは情報シーケンスが符号ブロック(CB)に分割され、送信デバイスにおけるエンコーダ(たとえば、コーデック)が、次いで、数学的に冗長性を情報メッセージに加える。符号化された情報メッセージにおけるこの冗長性の活用は、メッセージの信頼性を改善することができ、雑音に起因して発生することがある任意のビット誤りに対する訂正を可能にする。
【0044】
早期の5G NR仕様では、ユーザデータが2つの異なるベースグラフ(base graph)とともに準巡回低密度パリティチェック(LDPC)を使用してコーディングされ、一方のベースグラフが大きい符号ブロックおよび/または高い符合レートのために使用され、他方のベースグラフが他の場合に使用される。制御情報および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、ネストされるシーケンスに基づいて、ポーラコーディングを使用してコーディングされる。これらのチャネルに対して、レートマッチングのために、パンクチャリング、短縮化、および反復が使用される。
【0045】
しかしながら、本開示の態様は任意の適切なチャネル符号を利用して実装され得ることを、当業者は理解するであろう。スケジューリングエンティティ108およびスケジューリングされるエンティティ106の様々な実装形態は、ワイヤレス通信のためのこれらのチャネル符号のうちの1つまたは複数を利用するための適切なハードウェアおよび能力(たとえば、エンコーダ、デコーダ、および/またはコーデック)を含み得る。
【0046】
無線接続ネットワーク200の中のエアインターフェースは、様々なデバイスの同時通信を可能にするために、1つまたは複数の多重化および多元接続アルゴリズムを利用し得る。たとえば、5G NR規格は、UE222および224から基地局へのUL送信のために、および基地局210から1つまたは複数のUE222および224へのDL送信のための多重化のために多元接続を提供し、巡回プレフィックス(CP)を用いた直交周波数分割多重化(OFDM)を利用する。加えて、UL送信のために、5G NR規格は、CPを用いた離散フーリエ変換-拡散-OFDM(DFT-s-OFDM)(シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)とも呼ばれる)をサポートする。しかしながら、本開示の範囲内で、多重化および多元接続は上の方式に限定されず、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、スパース符号多元接続(SCMA)、リソース拡散多元接続(RSMA)、または他の適切な多元接続方式を利用して提供され得る。さらに、基地局210からUE222および224へのDL送信の多重化は、時分割多重化(TDM)、符号分割多重化(CDM)、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、スパース符号多重化(SCM)、または他の適切な多重化方式を利用して提供され得る。
【0047】
本開示の様々な態様が、図3に概略的に示されるOFDM波形を参照して説明される。本開示の様々な態様は、本明細書において以下で説明されるのと実質的に同じ方法でDFT-s-OFDMA波形に適用され得ることを、当業者は理解されたい。すなわち、本開示のいくつかの例はわかりやすくするためにOFDMリンクに注目することがあるが、同じ原理はDFT-s-OFDMA波形にも適用され得ることを理解されたい。
【0048】
本開示内で、フレームとはワイヤレス送信のための10msの時間長を指し、各フレームが各々1msである10個のサブフレームから構成される。所与のキャリア上で、ULにおいてフレームのあるセットが、およびDLにおいてフレームの別のセットがあることがある。ここで図3を参照すると、例示的なDLサブフレーム302の拡大図が図示されており、OFDMリソースグリッド304を示している。しかしながら、当業者が容易に理解するように、あらゆる特定の適用例のためのPHY送信構造が、任意の数の要因に応じて、ここで説明される例から変化し得る。ここで、時間はOFDMシンボルの単位で水平方向であり、周波数はサブキャリアまたはトーンの単位で垂直方向である。
【0049】
所与のアンテナポートのための時間-周波数リソースを概略的に表すために、リソースグリッド304が使用され得る。すなわち、利用可能な複数のアンテナポートがあるMIMO実装形態では、対応する複数の数のリソースグリッド304が通信に利用可能であり得る。リソースグリッド304は、複数のリソース要素(RE)306へと分割される。1サブキャリア×1シンボルであるREが、時間-周波数グリッドの最小の個別の部分であり、物理チャネルまたは信号からのデータを表す単一の複素数値を含む。特定の実装形態において利用される変調に応じて、各REは1つまたは複数のビットの情報を表し得る。いくつかの例では、REのブロックは、物理リソースブロック(PRB)またはより簡単にはリソースブロック(RB)308と呼ばれることがあり、これは周波数領域において任意の適切な数の連続的なサブキャリアを含む。一例では、RBは12個のサブキャリアを含むことがあり、これは使用されるヌメロロジーとは無関係な数である。いくつかの例では、ヌメロロジーに基づいて、RBは、時間領域において任意の適切な数の連続的なOFDMシンボルを含むことがある。本開示内では、RB308などの単一のRBは単一の通信の方向(所与のデバイスに対して送信または受信のいずれか)に完全に対応することが仮定される。
【0050】
UEは一般に、リソースグリッド304のサブセットのみを利用する。RBは、UEに割り振られ得るリソースの最小単位であり得る。したがって、UEのためにスケジューリングされるRBが多いほど、かつエアインターフェースのために選ばれる変調方式が高いほど、UEのデータレートが高くなる。
【0051】
この図において、RB308はサブフレーム302の帯域幅全体未満を占有するものとして示されており、一部のサブキャリアはRB308の上および下に示されている。所与の実装形態では、サブフレーム302は、1つまたは複数のRB308のうちの任意の数に対応する帯域幅を有し得る。さらに、この図では、RB308はサブフレーム302の時間長全体未満を占有するものとして示されているが、これは1つの可能な例にすぎない。
【0052】
各々の1msサブフレーム302は、1つまたは複数の隣接するスロットからなり得る。図3に示される例では、1つのサブフレーム302は、説明のための例として、4個のスロット310を含む。いくつかの例では、スロットは、所与の巡回プレフィックス(CP)長を伴う指定された数のOFDMシンボルに従って定義され得る。たとえば、スロットは、ノミナルのCPを伴う7個または14個のOFDMシンボルを含み得る。追加の例は、より短い時間長(たとえば、1つまたは2つのOFDMシンボル)を有するミニスロットを含み得る。これらのミニスロットは、場合によっては、同じUEまたは異なるUEのための進行中のスロット送信のためにスケジューリングされるリソースを占有して送信されることがある。
【0053】
スロット310のうちの1つの拡大図は、制御領域312およびデータ領域314を含むスロット310を示す。一般に、制御領域312は制御チャネル(たとえば、PDCCH)を搬送することができ、データ領域314はデータチャネル(たとえば、PDSCHまたはPUSCH)を搬送することができる。当然、スロットは、すべてのDL、すべてのUL、または少なくとも1つのDL部分および少なくとも1つのUL部分を含み得る。図3に示される単純な構造は本質的に例にすぎず、異なるスロット構造が利用されることがあり、制御領域およびデータ領域の各々のうちの1つまたは複数を含むことがある。
【0054】
図3には示されないが、RB308内の様々なRE306は、制御チャネル、共有チャネル、データチャネルなどを含む、1つまたは複数の物理チャネルを搬送するようにスケジューリングされ得る。RB308内の他のRE306はまた、復調基準信号(DMRS)、制御基準信号(CRS)、またはサウンディング基準信号(SRS)に限定はされないがそれらを含む、パイロット信号または基準信号を搬送し得る。これらのパイロットまたは基準信号は、対応するチャネルのチャネル推定を受信デバイスが実行することを可能にでき、このことは、RB308内での制御チャネルおよび/またはデータチャネルのコヒーレントな復調/検出を可能にし得る。
【0055】
DL送信では、送信デバイス(たとえば、スケジューリングエンティティ108)は、PBCH、PSS、SSS、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)、および/または物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などの、1つまたは複数のDL制御チャネルを含むDL制御情報114を1つまたは複数のスケジューリングされるエンティティ106に搬送するために、(たとえば、制御領域312内の)1つまたは複数のRE306を割り振り得る。PCFICHは、PDCCHを受信して復号する際に受信デバイスを助けるための情報を提供する。PDCCHは、電力制御コマンド、スケジューリング情報、グラント、ならびに/またはDL送信およびUL送信のためのREの割当てを含むがそれらには限定されない、ダウンリンク制御情報(DCI)を搬送する。PHICHは、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)などのHARQフィードバック送信を搬送する。HARQは当業者によく知られている技法であり、パケット送信の完全性が、たとえば、チェックサムまたは巡回冗長検査(CRC)などの任意の適切な完全性検査機構を利用して、精度について受信側で検査され得る。送信の完全性が確認される場合、ACKが送信されてよく、確認されない場合、NACKが送信されてよい。NACKに応答して、送信デバイスは、chase combining、incremental redundancyなどを実装し得る、HARQ再送信を送信し得る。
【0056】
UL送信では、送信デバイス(たとえば、スケジューリングされるエンティティ106)は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)などの1つまたは複数のUL制御チャネルを含むUL制御情報118をスケジューリングエンティティ108に搬送するために、1つまたは複数のRE306を利用し得る。UL制御情報は、パイロット、基準信号、およびアップリンクデータ送信の復号を可能にするように、またはそれを助けるように構成される情報を含む、様々なパケットタイプおよびカテゴリを含み得る。いくつかの例では、制御情報118は、スケジューリング要求(SR)、たとえば、アップリンク送信をスケジューリングすることを求めるスケジューリングエンティティ108に対する要求を含み得る。ここで、制御チャネル118上で送信されるSRに応答して、スケジューリングエンティティ108は、アップリンクパケット送信のためのリソースをスケジューリングし得るダウンリンク制御情報114を送信し得る。UL制御情報はまた、HARQフィードバック、チャネル状態フィードバック(CSF)、または任意の他の適切なUL制御情報を含み得る。
【0057】
制御情報に加えて、(たとえば、データ領域314内の)1つまたは複数のRE306が、ユーザデータまたはトラフィックデータのために割り振られ得る。そのようなトラフィックは、DL送信、すなわち物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、またはUL送信、すなわち物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)などのために、1つまたは複数のトラフィックチャネル上で搬送され得る。いくつかの例では、データ領域314内の1つまたは複数のRE306は、システム情報ブロック(SIB)を搬送するように構成されることがあり、所与のセルへのアクセスを可能にし得る情報を搬送する。
【0058】
上で説明され、図1および図3に示されたチャネルまたはキャリアは、必ずしも、スケジューリングエンティティ108とスケジューリングされるエンティティ106との間で利用され得るすべてのチャネルまたはキャリアであるとは限らず、当業者は、図示されたものに加えて、他のトラフィックチャネル、制御チャネル、およびフィードバックチャネルなどの他のチャネルまたはキャリアが利用され得ることを認識するであろう。
【0059】
上で説明されたこれらの物理チャネルは一般に、媒体アクセス制御(MAC)レイヤにおける取扱いのために、多重化されトランスポートチャネルにマッピングされる。トランスポートチャネルは、トランスポートブロック(TB)と呼ばれる情報のブロックを搬送する。情報のビットの数に対応し得る、トランスポートブロックサイズ(TBS)は、変調およびコーディング方式(MCS)ならびに所与の送信の中のRBの数に基づく、制御されたパラメータであり得る。
【0060】
本開示のある態様によれば、1つまたは複数のスロットは、自己完結型のスロットとして構築され得る。たとえば、図4は、自己完結型のスロット400および450の2つの例示的な構造を示す。自己完結型のスロット400および/または450は、いくつかの例では、上で説明され図3に示されるスロット310の代わりに使用され得る。
【0061】
示される例では、DL中心スロット400は、送信機によってスケジューリングされたスロットであり得る。DL中心という命名は一般に、DL方向への送信(たとえば、スケジューリングエンティティ108からスケジューリングされるエンティティ106への送信)により多くのリソースが割り振られるような構造を指す。同様に、UL中心スロット450は、受信機によってスケジューリングされたスロットであってよく、より多くのリソースがUL方向への送信(たとえば、スケジューリングされるエンティティ106からスケジューリングエンティティ108への送信)のために割り振られる。
【0062】
自己完結型のスロット400および450などの各スロットは、送信(Tx)部分および受信(Rx)部分を含み得る。たとえば、DL中心スロット400では、スケジューリングエンティティ108はまず、たとえば、DL制御領域402においてPDCCH上で制御情報を送信する機会を有し、次いで、たとえば、DLデータ領域404においてPDSCH上でDLユーザデータまたはトラフィックを送信する機会を有する。適切な時間長410を有するガード期間(GP)領域406に続いて、スケジューリングエンティティ108は、ULバースト408において、キャリアを使用して他のエンティティから、任意のULスケジューリング要求、CSF、HARQ ACK/NACKなどを含むULデータおよび/またはULフィードバックを受信する機会を有する。ここで、DL中心スロット400などのスロットは、データ領域404において搬送されるデータのすべてが同じスロットの制御領域402においてスケジューリングされるとき、およびさらに、データ領域404において搬送されるデータのすべてが同じスロットのULバースト408において肯定応答される(または少なくとも肯定応答される機会を有する)とき、自己完結型のスロットと呼ばれ得る。このようにして、各々の自己完結型のスロットは、任意の所与のパケットのためのスケジューリング-送信-肯定応答のサイクルをいずれかの他のスロットが完了することを必ずしも必要としない、自己完結型のエンティティであると見なされ得る。
【0063】
GP領域406は、ULタイミングおよびDLタイミングの変動に対応するために含まれ得る。たとえば、(たとえば、DLからULへの)高周波(RF)アンテナ方向の切替えによるレイテンシおよび送信経路のレイテンシにより、スケジューリングされたエンティティ106は、DLタイミングと一致するようにUL上で早期に送信することがある。そのような早期の送信は、スケジューリングエンティティ108から受信されたシンボルに干渉することがある。したがって、GP領域406により、DLデータ領域404の後の時間の量が干渉を防ぐことが可能になることがあり、その場合、GP領域406は、スケジューリングエンティティ108がそのRFアンテナ方向を切り替えるための適切な時間の量、over-the-air(OTA)送信のための適切な時間の量、およびスケジューリングされるエンティティによるACK処理のための適切な時間の量を与える。
【0064】
同様に、UL中心スロット450は、自己完結型のスロットとして構成され得る。UL中心スロット450は、DL中心スロット400と実質的に類似しており、ガード期間454と、ULデータ領域456と、ULバースト領域458とを含む。
【0065】
スロット400および450に示されるスロット構造は、自己完結型のスロットの一例にすぎない。他の例は、あらゆるスロットの最初にある共通DL部分と、あらゆるスロットの最後にある共通UL部分とを含むことがあり、これらのそれぞれの部分と部分の間のスロットの構造に様々な差がある。それでも、他の例が本開示の範囲内で提供され得る。
【0066】
アップリンク制御情報の例示的な送信
前に論じられたように、本明細書で開示される態様は、アップリンク制御情報(UCI)のニューラジオ(NR)送信を対象とする。ある特定の態様では、大きいUCIペイロードを送信するための技法が開示される。たとえば、UCIペイロードのサイズが閾値サイズを超えるとき、そのようなペイロードを送信することは複数のパケット(複数の符号ブロック、または異なるスロットの中の)を介してUCIコンポーネントを送信することを備え得ることが企図される。たとえば、大きいUCIペイロードは、符号の区分化を通じて、PUSCHと同様の複数の符号ブロックへと分割され得る。各符号ブロックは、ポーラ符号を用いて別々に符号化され得る。
【0067】
大きいUCIペイロードを送信することは、より優先順位の低いUCIコンポーネントを送信することと比較して、より優先順位の高いUCIコンポーネントを送信するときにより多数のコンポーネントキャリア(CC)を報告することを備え得ることも、企図される。たとえば、チャネル状態情報(CSI)を送信することに関して、CSIタイプおよび/またはペイロードサイズに依存するCSI報告方式が企図される。そのような実装形態内では、CSIタイプおよびペイロードサイズは異なる優先順位を割り当てられ、より優先順位が高いと見なされるCSIは、より小さい制約と関連付けられ得る。たとえば、より優先順位の高いCSIは、より優先順位の低いCSIに対する5個のCCと比較して、最高で10個のCCのための1つのトリガにおいて惹起され得る。したがって、CSI報告は、より優先順位が高いと見なされるCSIタイプ(たとえば、ランクインジケータ(RI)タイプ、ビーム情報タイプなど)に対してより多数のCC(たとえば、10個のCC)を報告することと、より優先順位が低いと見なされるCSIタイプ(たとえば、チャネル品質インジケータ(CQI)タイプ、プリコーディング行列インジケータ(PMI)タイプなど)のためのCSIタイプに対してより少数のCC(たとえば、5個のCC)を報告することとを備え得ることが企図される。同様に、CSIペイロードサイズに従って優先順位付けるとき、CSI報告は、より優先順位が高いと見なされるより小さいCSIペイロードサイズ(たとえば、CC当たり50ビットのCSI)に対してより多数のCC(たとえば、10個のCC)を報告することと、より優先順位が低いと見なされるより大きいCSIペイロードサイズ(たとえば、CC当たり100ビットのCSI)に対してより少数のCC(たとえば、5個のCC)を報告することとを備え得ることが企図される。
【0068】
同じスロットにおいて特定のUCIコンポーネントを一緒に送信するための様々な態様も企図される。たとえば、より低い優先順位を一般に割り当てられる一部のCSIコンポーネントを、より高い優先順位を一般に割り当てられるUCIコンポーネント(たとえば、肯定応答(ACK)、スケジューリング要求(SR)、および/またはより優先順位の高いCSIコンポーネント)から分離するための態様が開示される。この分離は、異なる優先順位を伴う異なるUCIコンポーネントの、時分割多重化および/また別々のコーディングを用いて行われ得る。この目的で、CSIをACKおよび/またはSRと共同で符号化/送信することは同じ性能を生み出すので、CSIをACKおよび/またはSRと共同で符号化/送信することは、CSIがRIまたはビーム情報であるときなどの、CSIの性能目標がACKおよび/またはSRの性能目標と同等であるときに、適切であり得る。しかしながら、性能目標が困難であり、同じスロットにおけるACKおよび/またはSRとのCSIの同時送信が望まれるとき、そのようなコンポーネントの別々の符号化が企図される。いくつかの場合、別々に符号化されるUCIコンポーネントは、送信するために異なるシンボルを使用して時分割多重化され得る。この目的で、そのような構成は、UCIコンポーネントが同じスロットのアップリンクショートバースト内で送信されるべきか、またはアップリンクロングバースト内で送信されるべきかを決定することを備え得ることが企図される。
【0069】
次に図5を参照すると、本開示のいくつかの態様による、同じスロット内でUCIコンポーネントを送信するための例示的なスロット構造が提供される。図5に示されるように、第1の例示的なスロット構造500はアップリンクロングバースト510およびアップリンクショートバースト520を備え、ACKリソース要素512およびCSIリソース514はともにアップリンクロングバースト510に含まれる。ACKチャネルおよびCSIチャネルに対する異なる性能が、各チャネルに割り当てられるリソース要素の数を調整することによって達成され得る。そのような実装形態内では、ACK512がCSI514より優先順位が高いと見なされる場合(たとえば、CSI514がCQIタイプである場合)、CSI514よりもACK512に対してより多くのリソース要素が割り振られ得る。いくつかの場合、より多くのシンボルを割り当てることによって、より多くのリソース要素がより優先順位の高いUCIコンポーネントに割り当てられ得る(たとえば、11個のシンボルのうちの7個がACK512に割り振られ、11個のシンボルのうちの4個がCSI514に割り振られる)。また、いくつかの場合、割り当てられたリソース要素は、UCIペイロード全体を送信するのに十分ではないことがあり、すなわち、得られる符号レートは、gNBによって構成される最高の符号レートより高いことがある。この場合、優先順位が最低であるコンポーネントから開始して、UCIペイロードの一部またはすべてが省略され得る。代わりに、例示的なスロット構造530に示されるように、同じロングバーストにおいて両方のUCIコンポーネントを送信するのではなく、第1のUCIコンポーネント(すなわち、CSI542)はアップリンクロングバースト540において送信されることがあり、一方で第2のUCIコンポーネント(すなわち、ACK552)はアップリンクショートバースト550において送信されることがある。例示的なスロット構造560において示されるように、両方のUCIコンポーネント(すなわち、CSI582およびACK584)がアップリンクロングバースト570ではなく同じアップリンクショートバースト580において送信されるような、実装形態も企図される。
【0070】
同じスロットにおいてUCIコンポーネントを送信するための別の方式では、ある電力制御方式が企図され、第1のUCIコンポーネントが第2のUCIコンポーネントより多くの電力で送信されるように、第1のUCIコンポーネントは、第2のUCIコンポーネントより高い優先順位を割り当てられる。ここで、(たとえば、基準としてACKまたはSRに基づく)閉じた電力制御動作が実施されることがあり、CSI電力制御が、同じ閉じた電力制御ループを使用して、しかしCSI固有の電力オフセットを伴って決定されることがあることに留意されたい。
【0071】
上の電力制御設計は、その間に送信電力が隣接するシンボル間で変化する遷移期間を考慮すべきであることに、さらに留意されたい。図6では、たとえば、例示的な電力遷移がCSIと同じスロット内でACKを送信するために提供され、ACKはCSIより多くの電力で送信される(たとえば、ACK送信電力はCSI送信電力より3dB大きい)。示されるように、遷移605がACK610ではなくCSI620内に完全にあるような、第1の構成600が与えられる。代わりに、構成630において示されるように、遷移635はCSI650ではなく完全にACK640内にある。構成660に示されるように、遷移665の第1の部分がACK670に含まれ、遷移665の第2の部分がCSI680に含まれるような、実装形態も企図される。
【0072】
図6に示される構成600、630、および660の各々に関して、ACKおよびCSIがロングバーストにおいて時分割多重化されるとき、またはロングバーストからショートバーストに時分割多重化されるとき、それぞれの遷移600、630、および660が生じ得ることに留意されたい。送信されているUCIコンポーネントのそれぞれの優先順位(すなわち、性能目標)に応じて、特定の構成が好まれ得ることにも留意されたい。たとえば、ACKの性能目標は一般にCSIの性能目標より高いので、最後のACKシンボルが最大電力で送信されることを確実にするために(すなわち、電力遷移がより優先順位の低いチャネル内で完全に発生するように)構成600を利用するのが望ましいことがある。しかしながら、ACKおよびCSIが同等の性能目標を有する場合(たとえば、CSIがRIまたはビーム情報であるとき)、遷移がACKとCSIとの間で均等に分割されるように、構成660を利用するのが望ましいことがある。
【0073】
本開示の別の態様では、前述の電力制御方式はUCIに限定されず、他のチャネル(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)およびサウンディング基準信号(SRS))も含み得ることを理解されたい。したがって、図6に示される構成600、630、および660に加えて、様々な他の構成が企図される。たとえば、より優先順位の低いチャネルに電力遷移を置くとき、そのような構成は、SRS上に遷移を置くこと(たとえば、SRSがCSI、ACK、またはSRを用いて時分割多重化される(TDMd)場合)、またはPUSCH上に遷移を置くこと(たとえば、PUSCHがACKまたはSRを用いて時分割多重化される場合)を含み得る。たとえば、PUSCHとCSIとの間で遷移を均等に分割すること(すなわち、PUSCHおよびCSIが同等の優先順位を割り当てられる場合)を含む、遷移を均等に分割するための、追加の構成も企図される。
【0074】
例示的なスケジューリングエンティティ
図7は、処理システム714を利用するスケジューリングエンティティ700のハードウェア実装形態の例を示すブロック図である。たとえば、スケジューリングエンティティ700は、本明細書で開示される図の任意の1つまたは複数において示されるようなユーザ機器(UE)であり得る。別の例では、スケジューリングエンティティ700は、本明細書で開示される図の任意の1つまたは複数においても示されているような基地局であり得る。
【0075】
スケジューリングエンティティ700は、1つまたは複数のプロセッサ704を含む処理システム714を用いて実装され得る。プロセッサ704の例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステートマシン、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアを含む。様々な例では、スケジューリングエンティティ700は、本明細書で説明される機能のうちのいずれか1つまたは複数を実行するように構成され得る。すなわち、プロセッサ704は、スケジューリングエンティティ700の中で利用されるとき、以下で説明され図8に示されるプロセスおよび手順のうちのいずれか1つまたは複数を実施するために使用され得る。
【0076】
この例において、処理システム714は、バス702によって全体的に表されるバスアーキテクチャとともに実装され得る。バス702は、処理システム714の具体的な用途および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス702は、1つまたは複数のプロセッサ(プロセッサ704によって概略的に表される)、メモリ705、およびコンピュータ可読媒体(コンピュータ可読媒体706によって概略的に表される)を含む、様々な回路を一緒に通信可能に結合する。バス702はまた、タイミングソース、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をつなぎ得るが、それらは当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上は説明されない。バスインターフェース708は、バス702とトランシーバ710との間のインターフェースを実現する。トランシーバ710は、伝達媒体を介して様々な他の装置と通信するための通信インターフェースまたは手段を提供する。また、装置の性質に応じて、ユーザインターフェース712(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティック)も設けられ得る。
【0077】
本開示のいくつかの態様では、プロセッサ704は、たとえば、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ900)によって送信されるアップリンク制御情報(UCI)コンポーネントを受信することを含む、様々な機能のために構成される受信回路740を含むことがあり、UCIコンポーネントは、UCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいてスケジューリングエンティティ700に送信される。ここで、UCIコンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるタイプまたはペイロードサイズのうちの少なくとも1つに従って、優先順位がスケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ900)によって割り当てられることが企図される。示されるように、プロセッサ704はまた、様々な機能のために構成される復号回路742を含み得る。たとえば、復号回路742は、そのようなシンボルにおいて符号化されるUCIを確かめるために、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ900)から受信されるシンボルを復号するように構成され得る。受信回路740および復号回路742の組合せが、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得ることも理解されたい。
【0078】
スケジューリングエンティティ700の残りの構成要素に戻って参照すると、プロセッサ704は、コンピュータ可読媒体706に記憶されているソフトウェアの実行を含めて、バス702の管理および一般的な処理を担うことを理解されたい。ソフトウェアは、プロセッサ704によって実行されると、任意の特定の装置のために以下で説明される様々な機能を処理システム714に実行させる。コンピュータ可読媒体706およびメモリ705はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ704によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0079】
処理システムの中の1つまたは複数のプロセッサ704は、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または他の名称で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、手順、関数などを意味するものと広く解釈されるべきである。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体706上に存在し得る。コンピュータ可読媒体706は、非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびに、コンピュータによってアクセスされ読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体を含む。コンピュータ可読媒体はまた、例として、搬送波、伝送線路、ならびにコンピュータによってアクセスされ読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の好適な媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体706は、処理システム714の中に、または処理システム714の外に存在することがあり、または処理システム714を含む複数のエンティティにわたって分散されることがある。コンピュータ可読媒体706は、コンピュータプログラム製品において具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料内にコンピュータ可読媒体を含み得る。具体的な用途およびシステム全体に課された全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって提示される説明される機能をどのように実装するのが最良であるかを、当
業者は認識するであろう。
【0080】
1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体706は、たとえば、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ900)によって送信されるUCIコンポーネントを受信することを含む、様々な機能のために構成される受信ソフトウェア750を含むことがあり、UCIコンポーネントは、UCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいてスケジューリングエンティティ700に送信される。ここで、UCIコンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるタイプまたはペイロードサイズのうちの少なくとも1つに従って、優先順位がスケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ900)によって割り当てられることが企図される。示されるように、コンピュータ可読記憶媒体706はまた、様々な機能のために構成される復号ソフトウェア752を含み得る。たとえば、復号ソフトウェア752は、そのようなシンボルにおいて符号化されるUCIを確かめるために、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ900)から受信されるシンボルを復号するように構成され得る。
【0081】
ある特定の構成では、スケジューリングエンティティ700は、スケジューリングされるエンティティ(たとえば、スケジューリングされるエンティティ900)によって送信されるUCIコンポーネントを受信するための手段と、UCIコンポーネントに対応するシンボルを復号するための手段とを含むことも企図される。一態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙される機能を実行するように構成されるプロセッサ704であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙される機能を実行するように構成される回路または任意の装置であり得る。
【0082】
当然、上の例では、プロセッサ704に含まれる回路は、例として提供されるにすぎず、説明される機能を実践するための他の手段は、限定はされないが、コンピュータ可読記憶媒体706に記憶された命令、または、たとえば、図8に関して説明されるプロセスおよび/もしくはアルゴリズムを利用する、本明細書で説明される任意の他の適切な装置もしくは手段を含む、本開示の様々な態様に含まれ得る。
【0083】
図8では、本開示のいくつかの態様を容易にする、例示的なスケジューリングエンティティのプロセスを示す、フローチャートが提供される。以下で説明されるように、示された一部またはすべての特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態では省略されることがあり、示された一部の特徴は、すべての実施形態の実装に対して必要とされるとは限らないことがある。いくつかの例では、プロセス800は、図7に示されるスケジューリングエンティティ700によって実施され得る。いくつかの例では、プロセス800は、以下で説明される機能またはアルゴリズムを実施するための任意の適切な装置または手段によって実施され得る。
【0084】
プロセス800はUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に従って送信されるUCIコンポーネントをスケジューリングエンティティ700が受信する、ブロック802において開始する。プロセス800は次いでブロック804において終わり、ブロック804において、UCIコンポーネントに対応するシンボルをスケジューリングエンティティ700が復号する。
【0085】
例示的なスケジューリングされるエンティティ
図9は、処理システム914を利用する例示的なスケジューリングされるエンティティ900のハードウェア実装形態の例を示す概念図である。本開示の様々な態様によれば、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサ904を含む処理システム914を用いて実装され得る。たとえば、スケジューリングされるエンティティ900は、本明細書で開示される図の任意の1つまたは複数において示されるようなユーザ機器(UE)であり得る。
【0086】
処理システム914は、図7に示されている処理システム714と実質的に同じであることがあり、バスインターフェース908と、バス902と、メモリ905と、プロセッサ904と、コンピュータ可読媒体906とを含む。さらに、スケジューリングされるエンティティ900は、図7において上で説明されたものと実質的に同様のユーザインターフェース912およびトランシーバ910を含み得る。すなわち、スケジューリングされるエンティティ900において利用されるようなプロセッサ904は、以下で説明され、様々な図に示されているプロセスのうちのいずれか1つまたは複数を実装するために使用され得る。
【0087】
本開示のいくつかの態様では、プロセッサ904は、たとえば、複数のアップリンク制御情報(UCI)コンポーネントの各々に優先順位を割り当てることを含む、様々な機能のために構成された割当て回路940を含み得る。ここで、複数のUCIコンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるタイプまたはペイロードサイズのうちの少なくとも1つに従って、そのような優先順位が割り当てられることが企図される。示されるように、プロセッサ904はまた、様々な機能のために構成される送信回路942を含み得る。たとえば、送信回路942は、複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいて、複数のUCIコンポーネントを送信するように構成され得る。割当て回路940および送信回路942の組合せが、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得ることも理解されたい。
【0088】
プロセッサ704と同様に、プロセッサ904は、バス902を管理すること、およびコンピュータ可読媒体906に記憶されたソフトウェアの実行を含む全般的な処理を担う。ソフトウェアは、プロセッサ904によって実行されると、処理システム914に、任意の特定の装置のための以下で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体906およびメモリ905はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ904によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0089】
処理システムの中の1つまたは複数のプロセッサ904は、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または他の名称で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、手順、関数などを意味するものと広く解釈されるべきである。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体906上に存在し得る。コンピュータ可読媒体706と同様に、コンピュータ可読媒体906は、実質的に同様である特性を備える非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。コンピュータ可読媒体906は、処理システム914に常駐することがあり、処理システム914の外に存在することがあり、または処理システム914を含む複数のエンティティにわたって分散されることがある。コンピュータ可読媒体706と同様に、コンピュータ可読媒体906は、実質的に同様である特性を備えるコンピュータプログラム製品において具現化され得ることにも理解されたい。
【0090】
1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体906は、たとえば、複数のUCIコンポーネントの各々に優先順位を割り当てることを含む、様々な機能のために構成される割当てソフトウェア950を含み得る。ここで、複数のUCIコンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるタイプまたはペイロードサイズのうちの少なくとも1つに従って、そのような優先順位が割り当てられることが再び企図される。示されるように、コンピュータ可読記憶媒体906はまた、様々な機能のために構成される送信ソフトウェア952を含み得る。たとえば、送信ソフトウェア952は、複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいて、複数のUCIコンポーネントを送信するように構成され得る。割当てソフトウェア942および送信ソフトウェア952の組合せが、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得ることも理解されたい。
【0091】
ある特定の構成では、スケジューリングされるエンティティ900が、複数のUCIコンポーネントの各々に優先順位を割り当てるための手段と、複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいて複数のUCIコンポーネントを送信するための手段とを含むことも、企図される。一態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙される機能を実行するように構成されるプロセッサ904であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙される機能を実行するように構成された回路または任意の装置であり得る。
【0092】
当然、上の例では、プロセッサ904に含まれる回路は、例として提供されるにすぎず、説明される機能を実践するための他の手段は、限定はされないが、コンピュータ可読記憶媒体906に記憶された命令、または、たとえば、図12に関して説明されるプロセスおよび/もしくはアルゴリズムを利用する、本明細書で説明される任意の他の適切な装置もしくは手段を含む、本開示の様々な態様に含まれ得る。
【0093】
スケジューリングされるエンティティ900の様々な他の態様も企図される。たとえば、次に図10を参照すると、割当て回路940および割当てソフトウェア950の例示的な副構成要素が提供される。示されるように、割当て回路940はタイプ副回路1000およびペイロードサイズ副回路1010を備えることがあり、一方で割当てソフトウェア950はタイプ命令1005およびペイロードサイズ命令1015を備えることがある。
【0094】
ある特定の実装形態では、タイプ副回路1000および/またはタイプ命令1005は、UCIタイプに従ってUCIコンポーネントを優先順位付けるように構成されることが企図される。この目的で、複数のUCIコンポーネントは、たとえば、肯定応答(ACK)タイプ、スケジューリング要求(SR)タイプ、および/またはチャネル状態情報(CSI)タイプを含む、様々なUCIタイプのいずれかを備え得ることを理解されたい。そのような実装形態内では、タイプ副回路1000および/またはタイプ命令1005は、第1のUCIコンポーネントがACKタイプまたはSRタイプであり第2のUCIコンポーネントがCSIタイプであるとき、第2のUCIコンポーネントと比較してより高い優先順位を第1のUCIコンポーネントに割り当てるように構成され得る。
【0095】
CSIタイプは一般にACKタイプおよびSRタイプより低い優先順位を割り当てられることが企図されるが、様々なCSIタイプが存在し、タイプ副回路1000および/またはタイプ命令1005は様々なCSIタイプの各々に異なる優先順位を割り当てるように構成され得ることに留意されたい。たとえば、複数のUCIコンポーネントに含まれるタイプは、たとえば、ランクインジケータ(RI)タイプ、ビーム情報タイプ、チャネル品質インジケータ(CQI)タイプ、および/またはプリコーディング行列インジケータ(PMI)タイプを含む、複数のCSIタイプを備え得る。そのような実装形態内では、タイプ副回路1000および/またはタイプ命令1005は、第1のUCIコンポーネントがRIタイプまたはビーム情報タイプであり第2のUCIコンポーネントがCQIタイプまたはPMIタイプであるとき、第2のUCIコンポーネントと比較してより高い優先順位を第1のUCIコンポーネントに割り当てるように構成され得る。
【0096】
本開示のさらなる態様では、ペイロードサイズ副回路1010および/またはペイロードサイズ命令1015は、UCIペイロードサイズに従ってUCIコンポーネントを優先順位付けるように構成されることが企図される。たとえば、ペイロードサイズ副回路1010および/またはペイロードサイズ命令1015は、第1のUCIコンポーネントのペイロードサイズが第2のUCIコンポーネントのペイロードサイズより小さいとき、第2のUCIコンポーネントと比較してより高い優先順位を第1のUCIコンポーネントに割り当てるように構成され得る。
【0097】
スケジューリングされるエンティティ900の様々な他の態様も企図される。たとえば、次に図11を参照すると、送信回路942および送信ソフトウェア952の例示的な副構成要素が提供される。示されるように、送信回路942は報告副回路1100およびスロット副回路1110を備えることがあり、一方で送信ソフトウェア952は報告命令1105およびスロット命令1115を備えることがある。
【0098】
前に述べられたように、CSIを報告するとき、ペイロードは、定期的なCSI報告に対してコンポーネントキャリア(CC)当たり12ビット程度であることがあり、非定期的なCSI報告に対してCC当たり100ビット程度であることがある。より大きなペイロードを生み出し得る他の要因には、複数のCC方式が使用されるかどうか(たとえば、LTEにおいてはCC当たり32ビット)、ならびに、使用される特定の符号化方式(たとえば、ポーラ符号を用いてUCIを符号化するとき、出力ビットは最大で1024ビットであり得る)がある。したがって、報告副回路1100および/または報告命令1105は、より優先順位の低いUCIコンポーネントを送信することと比較して、より優先順位の高いUCIコンポーネントを送信するときにより多数のコンポーネントキャリアを報告するように構成され得ることが企図される。
【0099】
本開示の別の態様では、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、複数のUCIコンポーネントが送信されるスロット構成を決定するように構成され得ることが企図される。たとえば、大きいUCIペイロードを送信することに関して、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115が、複数のUCIコンポーネントのサイズが閾値サイズを超えるときに複数のパケットを介して複数のUCIコンポーネントを送信するように構成され得ることが企図される。ある特定の実装形態では、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、複数の符号ブロックを介して、または異なるスロットにおいて、複数のUCIコンポーネントを送信するように構成され得ることが企図される。たとえば、大きいUCIペイロードは、符合の区分化を通じてPUSCHと同様に複数の符号ブロックへと分割されることがあり、各符号ブロックはポーラ符号を用いて別々に符号化されることがある。
【0100】
スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、同じスロットにおいて第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントを送信するように構成されることがあり、第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントは異なるレベルの優先順位を割り当てられることも企図される。そのような実装形態内では、UCIコンポーネントを送信するための様々な方式が企図される。
【0101】
同じスロットにおいてUCIコンポーネントを送信するための例示的な方式では、ある電力制御方式が企図され、その電力制御方式では、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115が、第2のUCIコンポーネントより高い優先順位を第1のUCIコンポーネントに割り当てるように構成され、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、第2のUCIコンポーネントより大きい電力で第1のUCIコンポーネントを送信するように構成される。ここで、前に述べられたように、そのような設計は、その間に送信電力が隣接するシンボル間で変化する遷移期間を考慮すべきである。たとえば、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、第2のUCIコンポーネントの送信の間に発生するように高電力から低電力への遷移を構成するように、構成され得る。代わりに、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、第1のUCIコンポーネントの送信の間に発生するように高電力から低電力への遷移の第1の部分を構成し、第2のUCIコンポーネントの送信の間に発生するように遷移の第2の部分を構成するように、構成され得る。
【0102】
同じスロットにおいてUCIコンポーネントを送信するための別の例示的な方式では、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、UCIコンポーネントがアップリンクショートバースト内で送信されるか、またはロングバースト内で送信されるかを決定するように構成され得る。たとえば、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、同じロングバーストにおいて第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントを送信するように構成され得る。そのような実装形態内では、第1のUCIコンポーネントが第2のUCIコンポーネントより高い優先順位を割り当てられる場合、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、第2のUCIコンポーネントの送信よりも第1のUCIコンポーネントの送信に多くのリソース要素を割り振るように構成され得る。代わりに、同じロングバーストにおいてUCIコンポーネントを送信するのではなく、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、同じショートバーストにおいて第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントを送信するように構成され得る。スロット副回路1110および/またはスロット命令1115が、ロングバーストにおいて第1のUCIコンポーネントを、ショートバーストにおいて第2のUCIコンポーネントを送信するように構成され得る、実装形態も企図される。さらに企図される実装形態は、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115が、第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントを別々に符号化するように構成されるようにすることを含む。
【0103】
前に述べられたように、いくつかの場合、割り当てられたリソース要素は、UCIペイロード全体を送信するのに十分ではないことがある(すなわち、得られる符号レートは、gNBによって構成される最高の符号レートより高いことがある)。そのような場合、優先順位が最低であるコンポーネントから開始して、UCIペイロードの一部またはすべてが省略され得ることが企図される。たとえば、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、複数のUCIコンポーネントを送信するために割り振られるリソース要素が複数のUCIコンポーネントの全体を送信するのに十分であるかどうかを決定するように構成され得ることが企図される。複数のUCIコンポーネントを送信するために割り振られるリソース要素が不十分であると見なされる場合、スロット副回路1110および/またはスロット命令1115は、複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいて、複数のUCIコンポーネントの少なくとも一部分を省略するように構成され得る。
【0104】
次に図12を参照すると、本開示のいくつかの態様を実行するための例示的なスケジューリングされるエンティティのプロセスを示す、フローチャートが提供される。以下で説明されるように、示された一部またはすべての特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態では省略されることがあり、示された一部の特徴は、すべての実施形態の実装に対して必要とされるとは限らないことがある。いくつかの例では、プロセス1200は、図9に示されるスケジューリングされるエンティティ900によって実施され得る。いくつかの例では、プロセス1200は、以下で説明される機能またはアルゴリズムを実施するための任意の適切な装置または手段によって実施され得る。
【0105】
プロセス1200は、スケジューリングされるエンティティ900が複数のUCIコンポーネントの各々に優先順位を割り当てる、ブロック1202において開始し、複数のUCIコンポーネントの各々とそれぞれ関連付けられるタイプまたはペイロードサイズのうちの少なくとも1つに従って優先順位が割り当てられる。プロセス1200は次いでブロック1204において終わり、ここで、複数のUCIコンポーネントの各々にそれぞれ割り当てられる優先順位に基づいて、スケジューリングされるエンティティ900が複数のUCIコンポーネントを送信する。
【0106】
プロセス1200の様々な他の態様も企図されることを理解されたい。たとえば、タイプに従ってブロック1202において優先順位を割り当てるとき、複数のUCIコンポーネントは、たとえば、ACKタイプ、SRタイプ、および/またはCSIタイプを含む、様々なタイプのいずれかを備え得ることを理解されたい。そのような実装形態内では、ブロック1202において実行される優先順位の割当ては、第1のUCIコンポーネントがACKタイプまたはSRタイプであり第2のUCIコンポーネントがCSIタイプであるとき、第2のUCIコンポーネントと比較してより高い優先順位を第1のUCIコンポーネントに割り当てることを備え得る。
【0107】
CSIタイプは一般にACKタイプおよびSRタイプより低い優先順位を割り当てられることが企図されるが、様々なCSIタイプが存在し、様々なCSIタイプの各々が異なる優先順位を割り当てられ得ることに留意されたい。たとえば、複数のUCIコンポーネントに含まれるタイプは、たとえば、RIタイプ、ビーム情報タイプ、CQIタイプ、および/またはPMIタイプを含む、複数のCSIタイプを備え得る。そのような実装形態内では、ブロック1202において実行される優先順位の割当ては、第1のUCIコンポーネントがRIタイプまたはビーム情報タイプであり第2のUCIコンポーネントがCQIタイプまたはPMIタイプであるとき、第2のUCIコンポーネントと比較してより高い優先順位を第1のUCIコンポーネントに割り当てることを備え得る。
【0108】
本開示のさらなる態様では、ブロック1202において実行される優先順位の割当ては、UCIペイロードサイズに基づき得ることが企図される。たとえば、ブロック1202において実行される割当ては、第1のUCIコンポーネントのペイロードサイズが第2のUCIコンポーネントのペイロードサイズより小さいとき、第2のUCIコンポーネントと比較してより高い優先順位を第1のUCIコンポーネントに割り当てることを備え得る。
【0109】
ブロック1204において実行される送信の様々な態様も企図される。たとえば、大きいUCIペイロードを送信することに関して、ブロック1204において実行される送信が、複数のUCIコンポーネントのサイズが閾値サイズを超えるときに複数のパケットを介して複数のUCIコンポーネントを送信することを備え得ることが企図される。ブロック1204において実行される送信は、より優先順位の低いUCIコンポーネントを送信することと比較して、より優先順位の高いUCIコンポーネントを送信するときにより多数のコンポーネントキャリアを報告することを備え得ることも、企図される。
【0110】
ブロック1204において実行される送信に関する様々な追加の態様も企図される。たとえば、ある特定の実装形態では、送信することは、同じスロットにおいて第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントを送信することを備え、第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントは異なるレベルの優先順位を割り当てられる。そのような実装形態内では、ブロック1204においてUCIコンポーネントを送信するための様々な方式が企図される。
【0111】
同じスロットにおいてUCIコンポーネントを送信するための例示的な方式では、ある電力制御方式が企図され、第1のUCIコンポーネントは第2のUCIコンポーネントより高い優先順位を割り当てられ、送信することは、第2のUCIコンポーネントより多くの電力で第1のUCIコンポーネントを送信することを備える。ここで、前に述べられたように、そのような設計は、その間に送信電力が隣接するシンボル間で変化する遷移期間を考慮すべきである。たとえば、ブロック1204において実行される送信は、第2のUCIコンポーネントの送信の間に発生するように高電力から低電力への遷移を構成することを備え得る。代わりに、送信することは、第1のUCIコンポーネントの送信の間に発生するように高電力から低電力への遷移の第1の部分を構成することと、第2のUCIコンポーネントの送信の間に発生するように遷移の第2の部分を構成することとを備え得る。
【0112】
同じスロットにおいてUCIコンポーネントを送信するための別の例示的な方式では、UCIコンポーネントがアップリンクショートバースト内で送信されるか、またはロングバースト内で送信されるかの決定が行われる。たとえば、ブロック1204において実行される送信は、同じロングバーストにおいて第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントを送信することを備え得る。そのような実装形態内では、第1のUCIコンポーネントが第2のUCIコンポーネントより高い優先順位を割り当てられる場合、送信することは、第2のUCIコンポーネントの送信よりも第1のUCIコンポーネントの送信に多くのリソース要素を割り振ることを備え得る。代わりに、同じロングバーストにおいてUCIコンポーネントを送信するのではなく、ブロック1204において実行される送信は、同じショートバーストにおいて第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントを送信することを備え得る。送信することが、ロングバーストにおいて第1のUCIコンポーネントを、ショートバーストにおいて第2のUCIコンポーネントを送信することを備えるような、実装形態も企図される。さらに企図される実装形態は、ブロック1204において実行される送信することが、第1のUCIコンポーネントおよび第2のUCIコンポーネントを別々に符号化することを含むようにすることを含む。
【0113】
ワイヤレス通信ネットワークのいくつかの態様が、例示的な実装形態を参照して提示された。当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって説明された様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格に拡張され得る。
【0114】
例として、様々な態様は、Long-Term Evolution(LTE)、Evolved Packet System(EPS)、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)、および/またはGlobal System for Mobile(GSM(登録商標))などの、3GPPによって規定された他のシステム内で実装されてもよい。様々な態様はまた、CDMA2000および/またはEvolution-Data Optimized(EV-DO)などの、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって規定されたシステムに拡張されてもよい。他の例は、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Ultra-Wideband(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の適切なシステムを利用するシステム内で実装され得る。利用される実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、具体的な用途およびシステムに課される全体的な設計制約に依存する。
【0115】
本開示では、「例示的」という言葉は、「例、事例、または例示として働くこと」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されたいかなる実装形態または態様も、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきでない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明された特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。「結合される」という用語は、2つの物体間の直接的または間接的な結合を指すために本明細書において使用される。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aおよび物体Cは、直接物理的に互いに接触しない場合であっても、やはり互いに結合されると見なされてよい。たとえば、第1の物体が第2の物体と直接物理的にまったく接触していなくても、第1の物体は第2の物体に結合されてよい。「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」という用語は広く使用され、電子回路のタイプに関して限定はしないが、接続および構成されるとき、本開示で説明された機能の実行を可能にする電気デバイスのハードウェア実装と導体の両方、ならびにプロセッサによって実行されるとき、本開示で説明された機能の実行を可能にする情報および命令のソフトウェア実装を含むものとする。
【0116】
図1図12に示された構成要素、ステップ、特徴、および/もしくは機能のうちの1つもしくは複数は、並べ替えられてよく、かつ/もしくは単一の構成要素、ステップ、特徴、もしくは機能に組み合わされてよく、または、いくつかの構成要素、ステップ、もしくは機能において具現化されてよい。本明細書で開示された新規の特徴から逸脱することなく、さらなる要素、構成要素、ステップ、および/または機能が追加されることもある。図1図12に示された装置、デバイス、および/または構成要素は、本明細書で説明された方法、特徴、またはステップのうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。本明細書で説明された新規のアルゴリズムはまた、ソフトウェアに効率的に実装されてもよく、かつ/またはハードウェアに組み込まれてもよい。
【0117】
開示された方法におけるステップの特定の順序または階層は例示的な処理を示していることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層は再構成可能であることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、それらの請求項に特に記載されていない限り、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0118】
102 コアネットワーク
104 RAN
106 スケジューリングされるエンティティ
108 スケジューリングエンティティ
110 外部データネットワーク
112 ダウンリンクトラフィック
114 ダウンリンクトラフィック
116 アップリンクトラフィック
118 アップリンクトラフィック
120 バックホール
202 マクロセル
204 マクロセル
206 マクロセル
208 スモールセル
210 基地局
212 基地局
214 基地局
216 RRH
218 基地局
220 基地局、クアッドコプター
222 UE
224 UE
226 UE
227 サイドリンク信号
228 UE
230 UE
232 UE
234 UE
236 UE
238 UE
240 UE
242 UE
302 サブフレーム
304 OFDMリソースグリッド、リソースグリッド
306 リソース要素
308 リソースブロック
310 スロット
312 制御領域
314 データ領域
400 スロット、DL中心スロット
402 DL制御領域、制御領域
404 DLデータ領域、データ領域
406 ガード期間(GP)領域、GP領域
408 ULバースト、ULバースト領域
450 スロット、UL中心スロット
454 ガード期間
456 ULデータ領域
458 ULバースト領域
510 アップリンクロングバースト
512 肯定応答
514 チャネル状態インジケータ
520 アップリンクショートバースト
540 アップリンクロングバースト
542 CSI
550 アップリンクショートバースト
552 ACK
570 アップリンクロングバースト
580 アップリンクショートバースト
582 CSI
584 ACK
605 遷移
610 ACK
620 CSI
635 遷移
640 ACK
650 CSI
665 遷移
670 ACK
680 CSI
700 スケジューリングエンティティ
702 バス
704 プロセッサ
705 メモリ
706 コンピュータ可読媒体
708 バスインターフェース
710 トランシーバ
712 ユーザインターフェース
714 処理システム
740 受信回路
742 復号回路
750 受信ソフトウェア
752 復号ソフトウェア
900 スケジューリングエンティティ
902 バス
904 プロセッサ
905 メモリ
906 コンピュータ可読媒体
908 バスインターフェース
910 トランシーバ
912 ユーザインターフェース
914 処理システム
940 割当て回路
942 送信回路
950 割当てソフトウェア
952 送信ソフトウェア
1000 タイプ副回路
1005 タイプ命令
1010 ペイロードサイズ副回路
1015 ペイロードサイズ命令
1100 報告副回路
1105 報告命令
1110 スロット副回路
1115 スロット命令
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12