(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-14
(45)【発行日】2022-07-25
(54)【発明の名称】上り電力制御パラメータの設定方法、端末、及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
H04W 52/18 20090101AFI20220715BHJP
【FI】
H04W52/18
(21)【出願番号】P 2020538944
(86)(22)【出願日】2018-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2018124241
(87)【国際公開番号】W WO2019141057
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-07-31
(31)【優先権主張番号】201810041384.X
(32)【優先日】2018-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】孫 曉東
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
(72)【発明者】
【氏名】孫 鵬
【審査官】玉木 宏治
(56)【参考文献】
【文献】CATT,NR Power Control Aspects,3GPP TSG RAN WG1 RAN1 WG1#90b R1-1717846,2017年09月21日,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg1_rl1/TSGR1_90b/Docs/R1-1717846.zip
【文献】vivo,Remaining issues and text proposals on NR UL power control,3GPP TSG RAN WG1 AH1801 R1-1800209,2018年01月13日,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800209.zip
【文献】OPPO,On uplink power control for NR,3GPP TSG RAN WG1#91 R1-1719968,2017年11月18日,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1719968.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末側に適用される上り電力制御パラメータの設定方法であって、
ネットワーク装置から送信された、少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを受信するステップと、
前記電力制御パラメータセットの電力制御項のパラメータセットから、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択するステップと、
前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定するステップと、を
含み、
第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択するステップは、
下り制御情報DCIに基づいて、前記第1の電力制御項に対して前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択するステップと、
前記第1の電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を、前記第1の電力制御項の前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定するステップと、
決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、前記第1の電力制御項の前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第2の電力制御項は、前記第1の電力制御項に関連する、上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項2】
下り制御情報DCIに基づいて、前記第1の電力制御項に対して前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択するステップ
は、
前記DCIに第1の電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示する目標指示フィールドが存在するか否かを検出するステップと、
前記目標指示フィールドを検出すれば、前記目標指示フィールドに基づいて、前記第1の電力制御項に対して前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択するステップとを含む、請求項1に記載の上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項3】
前記目標指示フィールドに基づいて、前記第1の電力制御項に対して前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択するステップの後に、
前記第1の電力制御項に基づいて、前記第1の電力制御項に関連する他の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定するステップをさらに含む、請求項2に記載の上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項4】
DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを検出するステップの後に、
前記目標指示フィールドを検出しなければ、第1の電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を、前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定し、或いは、決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、前記第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定するステップをさらに含む、請求項2に記載の上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項5】
前記目標指示フィールドは、独立して符号化されるか、又は他の指示フィールドとジョイント符号化され、
前記目標指示フィールドが独立して符号化されると、前記DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを検出するステップの前に、
ネットワーク装置から送信された、前記DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを指示する指示情報を受信するステップと、
前記指示情報を検出し、かつ前記指示情報が目標指示フィールドが存在することを指示すれば、前記DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを検出するステップを実行するステップと、
前記指示情報を検出しなければ、第1の電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を、前記第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定し、或いは、決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、前記第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定するステップとをさらに含む、請求項2に記載の上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項6】
決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、前記第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定するステップの前に、
前記電力制御パラメータセットの複数の電力制御項の間の関連関係を取得するステップをさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項7】
前記電力制御項は、目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子のうちの少なくとも1種を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項8】
前記上りチャネルは、物理上り制御チャネルPUCCH、物理上り共有チャネルPUSCH、及び物理ランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも1つを含み、前記上り参照信号は、サウンディング参照信号SRSを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項9】
ネットワーク装置から送信された、少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを受信する第1の受信モジュールと、
前記電力制御パラメータセットの電力制御項のパラメータセットから、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択する第1の決定モジュールと、
前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定する第2の決定モジュールとを含み、
前記第1の決定モジュールは、
下り制御情報DCIに基づいて、前記第1の電力制御項に対して前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択する第1の決定サブモジュールと、
前記第1の電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を、前記第1の電力制御項の前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定する第2の決定サブモジュールと、
決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、前記第1の電力制御項の前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定する第3の決定サブモジュールとのうちの少なくとも1つを含み、前記第2の電力制御項は、前記第1の電力制御項に関連する、端末。
【請求項10】
前記第1の決定サブモジュールは、
前記DCIに第1の電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示する目標指示フィールドが存在するか否かを検出する検出ユニットと、
前記目標指示フィールドを検出すれば、前記目標指示フィールドに基づいて、前記第1の電力制御項に対して前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択する第1の決定ユニットとを含む、請求項9に記載の端末。
【請求項11】
第1の決定サブモジュールは、
前記目標指示フィールドに基づいて、前記第1の電力制御項に対して前記目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択した後、前記第1の電力制御項に基づいて、前記第1の電力制御項に関連する他の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定する第2の決定ユニットをさらに含む、請求項10に記載の端末。
【請求項12】
ネットワーク装置側に適用される上り電力制御パラメータの設定方法であって、
少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを端末に送信するステップと、
前記端末によって目標送信電力で送信された上りチャネル又は上り参照信号を受信するステップと、を含み、前記目標送信電力は、前記端末によって前記電力制御パラメータセット中の第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて決定され、
前記端末によって目標送信電力で送信された上りチャネル又は上り参照信号を受信するステップの前に、
第1の電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示する目標指示フィールドが搬送されている下り制御情報DCIを前記端末に送信するステップをさらに含む
、上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項13】
前記目標指示フィールドは、独立して符号化されるか、又は他の指示フィールドとジョイント符号化され、
前記目標指示フィールドが独立して符号化されると、目標指示フィールドが搬送されている下り制御情報DCIを前記端末に送信するステップの前に、
DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを指示する指示情報を前記端末に送信するステップをさらに含む、請求項12に記載の上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項14】
前記電力制御項は、目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子のうちの少なくとも1種であり、
及び/又は
前記上りチャネルは、物理上り制御チャネルPUCCH、物理上り共有チャネルPUSCH、及び物理ランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも1つを含み、前記上り参照信号は、サウンディング参照信号SRSを含む、請求項
12~13のいずれか1項に記載の上り電力制御パラメータの設定方法。
【請求項15】
少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを端末に送信する第1の送信モジュールと、
前記端末によって目標送信電力で送信された上りチャネル又は上り参照信号を受信する第3の受信モジュールと、
前記端末によって目標送信電力で送信された上りチャネル又は上り参照信号を受信する前に、第1の電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示する目標指示フィールドが搬送されている下り制御情報DCIを前記端末に送信する第2の送信モジュールとを含み、前記目標送信電力は、前記端末によって前記電力制御パラメータセット中の第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて決定される、ネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年1月16日に提出された中国特許出願第201810041384.X号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
本開示は、通信の技術分野に関し、特に上り電力制御パラメータの設定方法、端末及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5th Generation)移動通信システムは、拡張モバイルブロードバンド、低遅延・高信頼及び大規模機器通信接続サービスをサポートする。異なるサービスのスループット、時間遅延及び信頼性等の性能指標に対する要求を満たすために、高周波数及び低周波数キャリアをサポートし、上りリンクは、より柔軟な電力制御メカニズムをサポートする。
【0003】
サービングセルcのキャリアfに対して、物理上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)の電力制御式は、以下のとおりである。
【0004】
【0005】
PPUSCH,f,c(i,j,qd,l)はPUSCHの目標送信電力を示し、PCMAX,f,c(i)は最大送信電力を示し、PO_PUSCH,f,c(j)とαf,c(j)はそれぞれ開ループ電力制御パラメータ目標受信電力とパスロス補償因子を示し、j値のセットは上位層によって設定され、MRB,f,c
PUSCH(i)は、PUSCH伝送帯域幅を示し、サブキャリア間隔μに関連し、PLf,c(qd)はパスロス推定値を示し、パスロス計算参照用下りチャネル又は信号qd値のセットは上位層によって設定され、ΔTF,f,c(i)は変調符号化方式に関連する電力補償量を示し、ff,c(i,l)は閉ループ電力制御調整量を示し、lは異なる閉ループ電力プロセスを示し、iは伝送時間間隔を示す。
【0006】
サービングセルcのキャリアfに対して、物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUSCH)の電力制御式は、以下のとおりである。
【0007】
【0008】
PPUCCH,f,c(i,j,qd,l)はPUCCHの目標送信電力を示し、PCMAX,f,c(i)は最大送信電力を示し、PO_PUCCH,f,c(qμ)は開ループ電力制御パラメータ目標受信電力を示し、qμ値のセットは上位層によって設定され、PLf,c(qd)はパスロス推定値を示し、パスロス計算参照用下りチャネル又は信号qd値のセットは上位層によって設定され、ΔF_PUCCH(F)はPUCCHフォーマットに関連する電力オフセットを示し、異なるFは異なるPUCCHフォーマットに対応し、ΔTF,f,c(i)は電力補償量を示し、gf,c(i,l)は閉ループ電力制御調整量を示し、lは異なる閉ループ電力プロセスを示し、iは伝送時間間隔を示す。
【0009】
サービングセルcのキャリアfに対して、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PUSCH)の電力制御式は、以下のとおりである。
【0010】
【0011】
PPRACH,f,c(i)はPRACHの目標送信電力を示し、PCMAX,f,c(i)は最大送信電力を示し、PPRACH,target(i)は上位層によって設定された開ループ電力制御パラメータ目標受信電力を示し、PLf,cはパスロス推定値を示す。
【0012】
サービングセルcのキャリアfに対して、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)の電力制御式は、以下のとおりである。
【0013】
【0014】
PSRS,f,c(i,qs,l)はSRSの目標送信電力を示し、PCMAX,f,c(i)は最大送信電力を示し、PO_SRS,f,c(qs)とαSRS,f,c(qs)はそれぞれ開ループ電力制御パラメータ目標受信電力とパスロス補償因子を示し、qs値のセットは上位層によって設定され、MSRS,f,c(i)は、RS伝送帯域幅を示し、サブキャリア間隔μに関連し、PLf,c(qs)はパスロス推定値を示し、hf,c(i,l)は閉ループ電力制御調整量を示し、lは異なる閉ループ電力プロセスを示し、iは伝送時間間隔を示す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
関連技術では、PUSCH、PUCCH、PRACH及びSRS電力制御式に係る開ループ電力制御パラメータ値のセットは、上位層シグナリングによって設定されるが、端末は、開ループ電力制御パラメータの具体的な値を決定できないため、上り電力制御が不正確になり、シグナリングオーバーヘッドが増加することを引き起こし、さらにUE消費電力の増加を引き起こす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
第1の態様において、本開示の実施例は、端末側に適用される上り電力制御パラメータの設定方法であって、
ネットワーク装置から送信された、少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを受信するステップと、
電力制御パラメータセットの電力制御項のパラメータセットから、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択するステップと、
目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定するステップと、を含む上り電力制御パラメータの設定方法を提供する。
【0017】
第2の態様において、本開示の実施例は、
ネットワーク装置から送信された、少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを受信する第1の受信モジュールと、
電力制御パラメータセットの電力制御項のパラメータセットから、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択する第1の決定モジュールと、
目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定する第2の決定モジュールとを含む、端末をさらに提供する。
【0018】
第3の態様において、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶されてプロセッサ上で実行可能で、プロセッサによって実行されると、上記上り電力制御パラメータの設定方法のステップを実現するコンピュータプログラムとを含む、端末を提供する。
【0019】
第4の態様において、本開示の実施例は、ネットワーク装置側に適用される上り電力制御パラメータの設定方法であって、
少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを端末に送信するステップと、
端末によって目標送信電力で送信された上りチャネル又は上り参照信号を受信するステップと、を含み、目標送信電力が、端末によって電力制御パラメータセット中の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて決定される、ネットワーク装置を提供する。
【0020】
第5の態様において、本開示の実施例は、
少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを端末に送信する第1の送信モジュールと、
端末によって目標送信電力で送信された上りチャネル又は上り参照信号を受信する第3の受信モジュールと、を含み、目標送信電力が、端末によって電力制御パラメータセット中の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて決定される、ネットワーク装置を提供する。
【0021】
第6の態様において、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶されてプロセッサ上で実行可能で、プロセッサによって実行されると、上記上り電力制御パラメータの設定方法のステップを実現するコンピュータプログラムとを含む、ネットワーク装置をさらに提供する。
【0022】
第7の態様において、本開示の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記上り電力制御パラメータの設定方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0023】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者であれば、創造的な労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本開示の実施例の端末側の上り電力制御パラメータの設定方法の流れを示す概略図である。
【
図2】本開示の実施例の端末のモジュール構成を示す概略図である。
【
図3】本開示の実施例の端末を示すブロック図である。
【
図4】本開示の実施例のネットワーク装置側の上り電力制御パラメータの設定方法の流れを示す概略図である。
【
図5】本開示の実施例のネットワーク装置のモジュール構成を示す概略図である。
【
図6】本開示の実施例のネットワーク装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら本開示の例示的な実施例をより詳細に説明する。図面には本開示の例示的な実施例が示されるが、本開示は様々な形態で実現することができ、ここに記載した実施例によって限定されないと理解すべきである。逆に、これらの実施例を提供するのは、本開示をさらに徹底的に理解し、本開示の範囲を完全に当業者に伝えるようにするためである。
【0026】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」などは、類似した対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は優先順位を説明するためのものではない。ここで説明した本願の実施例が、例えばここでの図示説明又は説明以外の順序でも実施できるように、このように使用されたデータは、適宜入れ替えてもよいと理解すべきである。また、用語「含む」、「備える」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、明確に示されたステップ又はユニットに限定されず、明確に示されていないか又はこれらのプロセス、方法、システム、製品又は装置に固有の、他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0027】
本開示の実施例は、端末側に適用される上り電力制御パラメータの設定方法を提供し、
図1に示すように、該方法は以下のステップ11~13を含む。
【0028】
ステップ11では、ネットワーク装置から送信された、電力制御項の少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを受信する。
【0029】
つまり、電力制御パラメータセットは、異なる電力制御項のパラメータセットを含み、同一の電力制御項パラメータセットは、該電力制御項の全部又は一部のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む。好ましくは、端末は、上位層シグナリングによりネットワーク装置から送信された電力制御パラメータセットを受信することができる。
【0030】
一実施例では、電力制御項は、目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子等を含む。なお、異なるシーンにおいて、電力制御パラメータセット中の関連付けられた電力制御項の種類は異なり、電力制御パラメータセットに含まれる電力制御項のパラメータセットも異なる。
【0031】
ステップ12では、電力制御パラメータセットの電力制御項のパラメータセットから、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択する。
【0032】
なお、ここでの第1の電力制御項は、電力制御パラメータセット中の電力制御項の1項又は複数項であってよい。当業者が理解できるように、ここで、第1の電力制御項が1項の電力制御項であることのみを例として説明し、当業者は複数の電力制御項又は全部の電力制御項に対して、目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択することができる。ここで、第1の電力制御項は例示的なものに過ぎず、本開示を限定するものではない。
【0033】
電力制御パラメータセットが目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子等の電力制御項のパラメータセットを含むとすれば、端末は、それから目標受信電力の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値、パスロス補償因子の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値、及び閉ループ電力制御のプロセス識別の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定する。
【0034】
ステップ13では、目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定する。
【0035】
ステップ12で決定された電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力の計算式に代入すれば、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定することができる。一実施例では、上りチャネルは、物理上り制御チャネルPUCCH、物理上り共有チャネルPUSCH、及び物理ランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも1つを含み、前記上り参照信号は、サウンディング参照信号SRSを含む。
【0036】
PUSCHを例とすると、上記電力制御パラメータセット中の関連付けられた電力制御項は、目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子を含む。上位層シグナリングによって設定された電力制御パラメータセットの設定を以下に示す。
【0037】
目標受信電力とパスロス補償因子セット、例えば、P0とαパラメータセット{
{P0とαパラメータ設定インデックス値0,{P0_0,α_0}},
{P0とαパラメータ設定インデックス値1,{P0_1,α_1}},
…}
パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子パラメータセット{
{パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子0,チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signals,CSI-RS)識別子0},
{パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子1,CSI-RS識別子1},
{パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子2,同期信号ブロック(Synchronous Signal Block,SSB)識別子0},
{パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子3,SSB識別子1},
…}
閉ループ電力制御プロセスパラメータセット{
{閉ループ電力制御プロセス0,0},
{閉ループ電力制御プロセス1,1},
…}
【0038】
PUCCHを例とすると、上記電力制御パラメータセット中の関連付けられた電力制御項は、目標受信電力、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子を含む。
【0039】
PRACHを例とすると、上記電力制御パラメータセット中の関連付けられた電力制御項は、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子を含む。
【0040】
SRSを例とすると、上記電力制御パラメータセット中の関連付けられた電力制御項は、目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子を含む。
【0041】
以下、本実施例は、具体的な実現方式を参照しながらステップ12を説明し、以下に列挙する異なる方式は、独立して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値の決定を実現してもよく、組み合わせて目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値の決定を実現してもよい。
【0042】
方式1:下り制御情報DCIに基づいて、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択する。
【0043】
DCIには、SRSの電力制御情報を指示できる下り許可情報と、PUSCH、PUCCH、PRACH及びSRSのうちの少なくとも1項の電力制御情報を指示できる上り許可情報との少なくとも1項が搬送される。
【0044】
一実施例では、該方式は、以下のステップを参照して実現することできる。DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを検出し、目標指示フィールドを検出すれば、目標指示フィールドに基づいて、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択する。目標指示フィールドは、第1の電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示し、第1の電力制御項は電力制御パラメータセット中の電力制御項の少なくとも1項である。
【0045】
目標指示フィールドは、独立して符号化されるか、又は他の指示フィールドとジョイント符号化される。
【0046】
独立して符号化することを例とすると、DCIにおいて目標指示フィールド(又は電力制御パラメータ設定インデックス値フィールドという)を指定して目標電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の指示に専用し、本実施例は、目標電力制御項のパラメータ設定インデックス値のみを例として説明する。表1に示すとおりである。
【0047】
【0048】
目標指示フィールド中の異なる値は、異なる目標電力制御項のパラメータ設定インデックス値を指示し、目標電力制御項は、目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子のうちの1項又は複数項であってよい。
【0049】
目標指示フィールドが独立して符号化されると、DCI中の目標指示フィールドを検出するステップの前に、ネットワーク装置から送信された、DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを指示する指示情報を受信するステップと、前記指示情報を検出し、かつ指示情報が目標指示フィールドが存在することを指示すれば、DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを検出するステップを実行するステップと、指示情報の指示を検出しなければ、方式2又は方式3で電力制御パラメータセット中の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定するステップとをさらに含む。具体的には、ここでいう指示情報を検出しないこととは、指示情報そのものが存在しないこと、或いは指示情報に目標指示フィールドが存在しないことを指示すると検出したときに、第1の電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を、該第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定するステップ、又は、決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定するステップを実行することを指す。ここで、第2の電力制御項は第1の電力制御項に関連する。好ましい実施例では、端末は、上位層シグナリングにより、目標指示フィールド(又は、電力制御パラメータ設定インデックス値という)が存在するか否かを指示する指示情報を受信してよく、指示情報が0であると、存在しないことを示し、1であると、存在することを示す。
【0050】
ジョイント符号化することを例とすると、DCIにおいて目標電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の指示に専用する指示フィールドが指定されておらず、定義された他の指示フィールドを多重化して目標電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示する。本実施例は、SRS要求フィールド(目標指示フィールド)の多重化を例として説明する。表2に示すとおりである、
【0051】
【0052】
SRS要求フィールド中の異なる値は、異なるSRS要求リソース以外に、さらに異なる目標電力制御項のパラメータ設定インデックス値を指示することができる。
【0053】
さらに、ネットワーク伝送環境又は端末DCI検出失敗等のシーンを考慮し、端末DCI検出失敗を例とすると、DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを検出し、目標指示フィールドを検出しなければ、方式2又は方式3で電力制御パラメータセット中の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定する。具体的には、目標指示フィールドを検出しないことは、目標指示フィールドが存在せず、或いは目標指示フィールドの検出が失敗すれば、第1の電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を、該第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定するステップ、又は、決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定するステップを実行することを指す。
【0054】
方式2:第1の電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を、該第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定する。
【0055】
該方式は、予め設定された方式であり、つまり、プロトコル又はネットワーク装置は、異なるサービスにおける電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を事前に設定し、ネットワーク装置が上位層シグナリングにより電力制御パラメータセットを設定するが、端末は、該電力制御パラメータセットから、異なる電力制御項のそれぞれに対応するデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を選択して、対応する電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定することができる。各電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値が0であるとする。
【0056】
方式3:決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定する。
【0057】
端末は、決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、第2の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定するステップの前に、電力制御パラメータセット中の複数の電力制御項の間の関連関係を取得するステップをさらに含む。複数の電力制御項の間の関連関係を取得する方式は、プロトコルが複数の電力制御項の間の関連関係を予め定義することと、ネットワーク装置が端末に複数の電力制御項の間の関連関係を設定することとを含むが、これらに限定されない。ネットワーク装置による設定方式では、端末は、ネットワーク装置のブロードキャスト情報により複数の電力制御項の間の関連関係を取得してもよく、上位層シグナリングにより各電力制御項の間の関連関係等を受信してもよい。
【0058】
複数の電力制御項の間の関連関係は、一対一、一対多数又は多数対一の関係を含む。一対一の関係を例とすると、ビームに基づく電力制御の場合、{P0とαパラメータ設定インデックス値0,パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子0,閉ループ電力制御プロセス0}である。一対多数の関係を例とすると、ビームグループに基づく電力制御の場合、{P0とαパラメータ設定インデックス値0,パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子0,パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子1}である。多数対一の関係を例とすると、ビームグループ、キャリアに基づく電力制御の場合、{パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子0,パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子1,閉ループ電力制御プロセス0}である。
【0059】
該方式は、暗黙的決定方式であり、つまり、一部の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定した後、複数の電力制御項の間の関連関係に基づいて他の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定することができる。パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子が0であると決定すると、P0とαパラメータ設定インデックス値が0であり、閉ループ電力制御プロセスが0であると決定することができる。
【0060】
以上、3種類の方式で電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を独立して決定するシーンを紹介し、以下、異なる方式を組み合わせて決定するシーンをさらに紹介する。
【0061】
一実施例では、初期設定で方式2を使用し、かつ方式1におけるDCIによって指示された一部の電力制御項のパラメータ、例えば、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子により、さらに方式3でP0とαを暗黙的に得る。別の実施例では、方式1を優先的に使用し、方式1で全部の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定できないと、方式2又は方式3を使用して決定する。
【0062】
具体的には、方式1で電力制御パラメータセット中の一部の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値のみを決定すれば、方式3を組み合わせて他の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定し、つまり、決定された一部の電力制御項と他の電力制御項の間の関連関係に基づいて、他の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定することができる。具体的には、目標指示フィールドに基づいて第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択するステップの後に、第1の電力制御項に基づいて、該第1の電力制御項に関連する他の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定するステップをさらに含む。
【0063】
PUSCH電力制御過程において、パスロス計算参照用参照チャネルのリソース識別子(又は、PL参照RS識別子という)は、SRS要求フィールドとジョイント符号化され、即ち、PL参照RS識別子はSRS要求フィールドにより暗黙的に指示され、表3に示すように、上位層シグナリングは、PL参照RS識別子と目標受信電力P0及びパスロス補償因子αとのマッピング関係を予め設定し、表4に示すとおりである。
【0064】
【0065】
【0066】
PUSCH電力制御過程において、目標受信電力P0とパスロス補償因子αは、DCI中の電力制御パラメータ設定インデックス値フィールド(本実施例では、P0とαパラメータフィールドを例とする)によって明示的に指示され、表5に示すように、パスロス計算参照用参照チャネルのリソース識別子(又は、PL参照RS識別子という)は、SRS要求フィールドによって暗黙的に指示され、表6に示すとおりである。上位層シグナリングは、PL参照RS識別子と目標受信電力P0及びパスロス補償因子αとのマッピング関係を予め設定し、表7に示すとおりである。
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
本開示の実施例の上り電力制御パラメータの設定方法では、端末は、ネットワーク装置から送信された電力制御パラメータセットを受信するときに、電力制御パラメータセットから異なる電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択することにより、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定し、電力制御の正確性を向上させ、端末の消費電力を低減する。
【0071】
以上の実施例により、異なるシーンでの上り電力制御パラメータの設定方法を紹介し、以下、図面を参照しながら対応する端末をさらに紹介する。
【0072】
図2に示すように、本開示の実施例の端末200は、上記実施例における、ネットワーク装置から送信された電力制御パラメータセットを受信するステップと、電力制御パラメータセットの電力制御項のパラメータセットから、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択するステップと、目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定するステップとを含む方法の詳細を実現すると共に、同じ効果を達成することができ、該端末200は、具体的には、
ネットワーク装置から送信された、電力制御項の少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを受信する第1の受信モジュール210と、
電力制御パラメータセットの電力制御項のパラメータセットから、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択する第1の決定モジュール220と、
目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定する第2の決定モジュール230とを含む。
【0073】
第1の決定モジュール220は、
下り制御情報DCIに基づいて、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択する第1の決定サブモジュールと、
第1の電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を、該第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定する第2の決定サブモジュールと、
決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定する第3の決定サブモジュールとのうちの少なくとも1つを含み、第2の電力制御項は、第1の電力制御項に関連する。
【0074】
第1の決定サブモジュールは、
DCIに第1の電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示する目標指示フィールドが存在するか否かを検出する検出ユニットと、
目標指示フィールドを検出すれば、目標指示フィールドに基づいて、電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択する第1の決定ユニットとを含む。
【0075】
第1の決定サブモジュールは、
第1の電力制御項に基づいて、第1の電力制御項に関連する他の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定する第2の決定ユニットをさらに含む。
【0076】
第1の決定サブモジュールは、
目標指示フィールドを検出しなければ、第1の電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を、目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定し、或いは、決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定する第3の決定ユニットをさらに含む。
【0077】
目標指示フィールドは、独立して符号化されるか、又は他の指示フィールドとジョイント符号化される。
【0078】
端末200は、
目標指示フィールドが独立して符号化されると、ネットワーク装置から送信された、DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを指示する指示情報を受信する第2の受信モジュールと、
前記指示情報を検出し、かつ指示情報が目標指示フィールドが存在することを指示すれば、DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを検出するステップを実行する第1の処理モジュールと、
指示情報を検出しなければ、第1の電力制御項のデフォルトパラメータ設定インデックス値又はデフォルトパラメータ値を、該第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値として決定し、或いは、決定されたパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の第2の電力制御項に基づいて、第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定する第2の処理モジュールとをさらに含む。
【0079】
端末200は、
電力制御パラメータセットの複数の電力制御項の間の関連関係を取得する第1の取得モジュールをさらに含む。
【0080】
電力制御項は、目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子のうちの少なくとも1項を含む。
【0081】
上りチャネルは、物理上り制御チャネルPUCCH、物理上り共有チャネルPUSCH、及び物理ランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも1つを含み、上り参照信号は、サウンディング参照信号SRSを含む。
【0082】
なお、本開示の実施例の端末は、ネットワーク装置から送信された電力制御パラメータセットを受信するときに、電力制御パラメータセットから異なる電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択することにより、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定し、電力制御の正確性を向上させ、端末の消費電力を低減する。
【0083】
上記目的をよりよく達成するために、さらに、
図3は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構成概略図であり、該端末30は、無線周波数ユニット31、ネットワークモジュール32、オーディオ出力ユニット33、入力ユニット34、センサ35、表示ユニット36、ユーザ入力ユニット37、インタフェースユニット38、メモリ39、プロセッサ310及び電源311等の部品を含むが、これらに限定されない。当業者が理解できるように、
図3に示す端末構成は、端末を限定するものではなく、端末は、図示より多いか又は少ない部品を含んでよく、ある部品を組み合わせたり、異なる部品を配置したりしてもよい。本開示の実施例では、端末は、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、ハンドトップ、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計等を含むが、これらに限定されない。
【0084】
無線周波数ユニット31は、ネットワーク装置から送信された、電力制御項の少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを受信する。
【0085】
プロセッサ310は、電力制御パラメータセットの電力制御項のパラメータセットから、第1の電力制御項に対して目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択し、目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定する。
【0086】
本開示の実施例の端末は、ネットワーク装置から送信された電力制御パラメータセットを受信するときに、電力制御パラメータセットから異なる電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択することにより、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定し、電力制御の正確性を向上させ、端末の消費電力を低減する。
【0087】
本開示の実施例では、無線周波数ユニット31が情報の送受信、又は通話中の信号の送受信に用いられてよく、具体的には、基地局からの下りデータを受信した後、プロセッサ310に処理させ、また、上りデータを基地局に送信することを理解されたい。一般に、無線周波数ユニット31は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、結合器、低雑音増幅器、デュプレクサ等を含むが、これらに限定されない。また、無線周波数ユニット31は、さらに無線通信システムによりネットワーク及び他の装置と通信してよい。
【0088】
端末は、ネットワークモジュール32によりユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供して、ユーザの電子メールの送受信、ウェブの閲覧及びストリーミングメディアのアクセス等を助ける。
【0089】
オーディオ出力ユニット33は、無線周波数ユニット31又はネットワークモジュール32によって受信されるか又はメモリ39に記憶されるオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット33は、さらに端末30によって実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼出音、メッセージ着信音等)を提供することができる。オーディオ出力ユニット33は、スピーカー、ブザー及びレシーバー等を含む。
【0090】
入力ユニット34は、オーディオ又はビデオ信号を受信する。入力ユニット34は、グラフィック処理ユニット(Graphics Processing Unit、GPU)341及びマイクロフォン342を含んでよく、グラフィック処理ユニット341は、ビデオ撮影モード又は画像撮影モードで撮影装置(例えば、カメラ)によって取得された静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理後の画像フレームを表示ユニット36に表示させてもよい。グラフィック処理ユニット341によって処理された画像フレームは、メモリ39(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、無線周波数ユニット31又はネットワークモジュール32によって送信されてもよい。マイクロフォン342は、音声を受信し、かつこのような音声をオーディオデータに処理することができる。処理後のオーディオデータを、電話通話モードの場合に無線周波数ユニット31によって移動通信基地局に送信されるフォーマットに変換して出力することができる。
【0091】
端末30は、さらに、光センサ、動きセンサ及び他のセンサ等の少なくとも1種のセンサ35を含んでよい。具体的には、光センサは、環境光線の明るさに応じて表示パネル361の輝度を調節することができる環境光センサと、端末30が耳元に移動するときに、表示パネル361及び/又はバックライトをオフにすることができる近接センサとを含む。動きセンサの1種として、加速センサは、各方向(一般に3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時に重力の大きさ及び方向を検出でき、端末姿勢の識別(例えば、縦向きと横向きの切替、ゲーム関連、磁力計の姿勢較正)、振動識別に関連する機能(例えば、歩数計、タッピング)等に用いられてよく、センサ35は、さらに指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等を含んでよく、ここでは説明を省略する。
【0092】
表示ユニット36は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供された情報を表示する。表示ユニット36は、表示パネル361を含んでよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)等の形式で表示パネル361を配置してよい。
【0093】
ユーザ入力ユニット37は、入力された数字又は文字情報を受信すると共に、端末のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができる。具体的には、ユーザ入力ユニット37は、タッチパネル371及び他の入力装置372を含む。タッチパネル371は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又はその近くでのユーザのタッチ操作(例えば、指、スタイラスペン等の任意の適切な物体又は付属品を用いるタッチパネル371上又はタッチパネル371の近くでのユーザの操作)を収集することができる。タッチパネル371は、タッチ検出装置及びタッチコントローラの2つの部品を含んでよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方向を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、かつタッチポイント座標に変換し、その後にプロセッサ310に送信し、プロセッサ310から送信されたコマンドを受信し、実行する。また、抵抗式、容量式、赤外線式及び表面弾性波式等の複数のタイプでタッチパネル371を実現することができる。タッチパネル371に加えて、入力ユニット37は、他の入力デバイス372をさらに含んでよい。具体的には、他の入力デバイス372は、物理キーボード、機能キー(例えば、ボリューム調節キー、スイッチキー等)、トラックボール、マウス、及び操作レバーを含むが、これらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0094】
さらに、タッチパネル371は、表示パネル361をカバーしてよく、タッチパネル371がその上又はその近くでのタッチ操作を検出した後、プロセッサ310に伝送してタッチイベントのタイプを決定し、その後に、プロセッサ310は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル316に対応する視覚的出力を提供する。
図3において、タッチパネル371と表示パネル361は2つの独立した部品として端末の入力と出力機能を実現するが、いくつかの実施例では、タッチパネル371と表示パネル361を一体化して端末の入力と出力機能を実現することができ、ここでは限定しない。
【0095】
インタフェースユニット38は、外部装置と端末30を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを備えた装置との接続用ポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドフォンポート等を含んでよい。インタフェースユニット38は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信すると共に、受信した入力を端末30内の1つ又は複数の素子に伝送するか又は端末30と外部装置の間にデータを伝送する。
【0096】
メモリ39は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶することができる。メモリ39は、主に、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶することができるプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶することができるデータ記憶領域を含んでよい。また、メモリ39は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ素子、フラッシュメモリ素子又は他の揮発性固体メモリ素子等の不揮発性メモリを含んでもよい。
【0097】
プロセッサ310は、端末の制御センターであり、様々なインタフェースと回線により端末全体の各部分に接続され、メモリ39に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させるか又は実行し、メモリ39に記憶されたデータを呼び出すことにより、端末の様々な機能とデータ処理を実行して、端末全体を監視する。プロセッサ310は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでよく、好ましくは、プロセッサ310は、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラム等を処理するアプリケーションプロセッサと、主に無線通信を処理するモデムプロセッサとを集積することができる。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ310に集積されなくてもよい。
【0098】
端末30は、各部品に給電する電源311(例えば、電池)を含んでよく、好ましくは、電源311は、電源管理システムによりプロセッサ310と論理的に接続されて、電源管理システムにより充電、放電の管理及び消費電力の管理等の機能を実現する。
【0099】
また、端末30は、いくつかの未図示の機能モジュールを含むが、ここでは説明を省略する。
【0100】
好ましくは、本開示の実施例は、プロセッサ310と、メモリ39と、メモリ39に記憶されて前記プロセッサ310上で実行可能で、プロセッサ310によって実行されると、上記上り電力制御パラメータの設定方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同じ技術的効果を達成することができるコンピュータプログラムとを含む、端末をさらに提供する。重複を避けるために、ここでは説明を省略する。端末は、無線端末であってもよく、有線端末であってもよく、無線端末は、ユーザに音声及び/又は他のサービスデータ接続性を提供する装置、無線接続機能を有するハンドヘルド装置、又は無線モデムに接続される他の処理装置であってもよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信可能であり、無線端末は、携帯電話(又は、「セルラー」電話)等の携帯端末、携帯端末を有するコンピュータ、例えば、携帯式、ポケット、手持ち式、コンピュータ内蔵又は車載の携帯機器であってよく、それらは無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。例えば、個人通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話機、加入者系無線アクセス網(Wireless Local Loop、WLL)基地局、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)等の装置であってよい。無線端末は、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者ステーション(Subscriber Station)、移動ステーション(Mobile Station)、移動局(Mobile)、遠隔ステーション(Remote Station)、遠隔端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ装置(User Device or User Equipment)と呼ばれてよく、ここでは限定されない。
【0101】
本開示の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記上り電力制御パラメータの設定方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同じ技術的効果を達成することができるコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。重複を避けるために、ここでは説明を省略する。上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、ディスク又は光ディスク等であってよい。
【0102】
以上、実施例は、端末側から本開示の上り電力制御パラメータの設定方法を紹介し、以下、本実施例は、図面を参照しながらネットワーク装置側の上り電力制御パラメータの設定方法をさらに紹介する。
【0103】
本開示の実施例の上り電力制御パラメータの設定方法は、ネットワーク装置側に適用され、
図4に示すように、該方法は以下のステップ41~42を含む。
【0104】
ステップ41では、電力制御項の少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つを含む電力制御パラメータセットを端末に送信する。
【0105】
好ましくは、ネットワーク装置は、上位層シグナリングにより該電力制御パラメータセットを送信することができる。
【0106】
好ましくは、電力制御項は、目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子のうちの少なくとも1項を含む。
【0107】
ステップ42では、端末によって目標送信電力で送信された上りチャネル又は上り参照信号を受信する。
【0108】
目標送信電力は、端末によって電力制御パラメータセット中の第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて決定される。上りチャネルは、物理上り制御チャネルPUCCH、物理上り共有チャネルPUSCH、及び物理ランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも1つを含み、前記上り参照信号は、サウンディング参照信号SRSを含む。
【0109】
好ましくは、ステップ42の前に、第1の電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示する目標指示フィールドが搬送されている下り制御情報DCIを端末に送信するステップをさらに含んでよい。
【0110】
一実施例では、目標指示フィールドは、独立して符号化されて、第1の電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値の指示に専用で用いられ、或いは、目標指示フィールドは、他の指示フィールドとジョイント符号化され、即ち、定義された他の指示フィールドを多重化して第1の目標電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示する。
【0111】
目標指示フィールドが独立して符号化されることを例とすると、ステップ41の前に、DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを指示する指示情報を端末に送信するステップをさらに含んでよい。好ましくは、ネットワーク装置は、上位層シグナリングにより、目標指示フィールドが存在するか否かを指示する指示情報を端末に送信してよく、指示情報が0であると、存在しないことを示し、1であると、存在することを示す。
【0112】
好ましくは、ステップ42の前に、電力制御パラメータセット中の複数の電力制御項の間の関連関係を端末に送信するステップをさらに含んでよい。複数の電力制御項の間の関連関係は、一対一、一対多数又は多数対一の関係を含む。好ましくは、ネットワーク装置は、上位層シグナリングにより、複数の電力制御項の間の関連関係を端末に送信してよく、ネットワーク装置は、複数の電力制御項の間の関連関係を端末に設定し、端末は一部の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定した後、複数の電力制御項の間の関連関係に基づいて他の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を決定することができる。
【0113】
本開示の実施例の上り電力制御パラメータの設定方法では、ネットワーク装置は、電力制御パラメータセットを端末に送信し、端末は、電力制御パラメータセットから異なる電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択することにより、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定し、電力制御の正確性を向上させ、端末の消費電力を低減する。
【0114】
以上の実施例は、それぞれ、異なるシーンでの上り電力制御パラメータの設定方法を詳細に紹介し、以下の本実施例は、図面を参照しながら対応するネットワーク装置をさらに紹介する。
【0115】
図5に示すように、本開示の実施例のネットワーク装置500は、上記実施例における、電力制御パラメータセットを端末に送信するステップと、端末によって目標送信電力で送信された上りチャネル又は上り参照信号を受信するステップとを含む方法の詳細を実現すると共に、同じ効果を達成することができ、該ネットワーク装置500は、
電力制御項の少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを端末に送信する第1の送信モジュール510と、
端末によって目標送信電力で送信された上りチャネル又は上り参照信号を受信する第3の受信モジュール520と、を含み、目標送信電力は、端末によって電力制御パラメータセット中の第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて決定される。
【0116】
ネットワーク装置500は、
第1の電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示する目標指示フィールドが搬送されている下り制御情報DCIを端末に送信する第2の送信モジュールをさらに含む。
【0117】
目標指示フィールドは、独立して符号化されるか、又は他の指示フィールドとジョイント符号化される。
【0118】
ネットワーク装置500は、
目標指示フィールドが独立して符号化されると、DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを指示する指示情報を端末に送信する第3の送信モジュールをさらに含む。
【0119】
ネットワーク装置500は、
電力制御パラメータセット中の複数の電力制御項の間の関連関係を端末に送信する第4の送信モジュールをさらに含む。
【0120】
電力制御項は、目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子のうちの少なくとも1項を含む。
【0121】
上りチャネルは、物理上り制御チャネルPUCCH、物理上り共有チャネルPUSCH、及び物理ランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも1つを含み、上り参照信号は、サウンディング参照信号SRSを含む。
【0122】
なお、本開示の実施例のネットワーク装置は、電力制御パラメータセットを端末に送信し、端末は、電力制御パラメータセットから異なる電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択することにより、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定し、電力制御の正確性を向上させ、端末の消費電力を低減する。
【0123】
なお、以上のネットワーク装置と端末の各モジュールの区分は、論理機能の区分に過ぎず、実際に実現する時に全部又は一部を1つの物理的実体に集積してもよく、物理的に分離してもよい。これらのモジュールは、すべてソフトウェアが処理素子によって呼び出される形式で実現されてもよく、すべてハードウェアの形式で実現されてもよく、さらに、一部のモジュールは、処理素子がソフトウェアを呼び出す形式で実現され、一部のモジュールはハードウェアの形式で実現されてもよい。例えば、決定モジュールは、別個に設置された処理素子であってもよく、上記装置のあるチップに集積されて実現されてもよく、また、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のある処理素子によって呼び出され、かつ以上の決定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現はそれに類似する。また、これらのモジュールは、全部又は一部が集積されてもよく、別個に実現されてもよい。ここでの処理素子は、信号の処理能力を有する集積回路であってよい。実現過程において、上記方法の各ステップ又は以上の各モジュールは、処理素子中のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の指令により達成することができる。
【0124】
例えば、以上のこれらのモジュールは、以上の方法を実施する、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、又は1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は1つ又は複数のデジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)等の1つ又は複数の集積回路として構成されてよい。
また、以上のいずれかのモジュールは処理素子がプログラムコードを呼び出す形式で実現されると、該処理素子は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)又はプログラムコードを呼び出し可能な他のプロセッサ等の汎用プロセッサであってよい。また、これらのモジュールは集積されて、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形式で実現されてよい。
【0125】
上記目的をよりよく達成するために、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶されてプロセッサ上で実行可能で、プロセッサによって実行されると、上述した上り電力制御パラメータの設定方法のステップを実現するコンピュータプログラムとを含む、ネットワーク装置をさらに提供する。本開示の実施例は、プロセッサによって実行されると、上述した上り電力制御パラメータの設定方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0126】
具体的には、本開示の実施例は、ネットワーク装置をさらに提供する。
図6に示すように、該ネットワーク装置600は、アンテナ61、無線周波数装置62及びベースバンド装置63を含む。アンテナ61は無線周波数装置62と接続される。上り方向に、無線周波数装置62はアンテナ61により情報を受信し、かつ受信された情報をベースバンド装置63に送信して処理する。下り方向に、ベースバンド装置63は、送信すべき情報を処理し、かつ無線周波数装置62に送信し、無線周波数装置62は、受信された情報を処理してからアンテナ61により送信する。
【0127】
上記帯域処理装置は、ベースバンド装置63内に位置してもよく、以上の実施例のネットワーク装置が実行する方法は、ベースバンド装置63において実現されてもよく、該ベースバンド装置63はプロセッサ64とメモリ65を含む。
【0128】
ベースバンド装置63は、例えば、複数のチップが設けられた少なくとも1つのベースバンドボードを含んでよく、
図6に示すように、例えば、プロセッサ64であるチップは、メモリ65と接続されて、メモリ65中のプログラムを呼び出して、以上の方法の実施例に示すネットワーク装置の動作を実行する。
【0129】
該ベースバンド装置63は、無線周波数装置62と情報を交換するネットワークインタフェース66をさらに含んでよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0130】
ここでのプロセッサは、1つのプロセッサであってもよく、複数の処理素子の総称であってもよく、例えば、該プロセッサはCPUであってもよく、ASICであってもよく、或いは、以上のネットワーク装置によって実行される方法を実施するように配置された、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は1つ又は複数のDSP、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイFPGA等の1つ又は複数の集積回路である。 記憶素子は、1つのメモリであってもよく、複数の記憶素子の総称であってもよい。
【0131】
メモリ65は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性と不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよい。例であって限定するものではないが、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)等の多くの形態にあるRAMが使用され得る。本願において説明されるメモリ65は、これらと任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0132】
具体的には、本開示の実施例のネットワーク装置は、メモリ65に記憶されてプロセッサ上64で実行可能なコンピュータプログラムをさらに含み、プロセッサ64は、メモリ65中のコンピュータプログラムを呼び出して、
図5に示す各モジュールによって実行される方法を実行する。
【0133】
具体的には、プロセッサ64によって呼び出されるときに、コンピュータプログラムは、電力制御項の少なくとも1つのパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を含む電力制御項のパラメータセットを少なくとも1つ含む電力制御パラメータセットを端末に送信するステップと、端末によって目標送信電力で送信された上りチャネル又は上り参照信号を受信するステップと、を実行することができ、目標送信電力は、端末によって電力制御パラメータセット中の第1の電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値に基づいて決定される。
【0134】
具体的には、プロセッサ64によって呼び出されるときに、コンピュータプログラムは、第1の電力制御項のパラメータ設定インデックス値又はパラメータ値を指示する目標指示フィールドが搬送されている下り制御情報DCIを端末に送信するステップを実行することができる。
【0135】
具体的には、目標指示フィールドは、独立して符号化されるか、又は他の指示フィールドとジョイント符号化される。
【0136】
具体的には、プロセッサ64によって呼び出されるときに、コンピュータプログラムは、目標指示フィールドが独立して符号化されると、DCIに目標指示フィールドが存在するか否かを指示する指示情報を端末に送信するステップを実行することができる。
【0137】
具体的には、プロセッサ64によって呼び出されるときに、コンピュータプログラムは、電力制御パラメータセット中の複数の電力制御項の間の関連関係を端末に送信するステップを実行することができる。
【0138】
具体的には、電力制御項は、目標受信電力、パスロス補償因子、パスロス計算参照用下りチャネル又は参照信号のリソース識別子、及び閉ループ電力制御のプロセス識別子のうちの少なくとも1項を含む。
【0139】
具体的には、上りチャネルは、物理上り制御チャネルPUCCH、物理上り共有チャネルPUSCH、及び物理ランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも1つを含み、上り参照信号は、サウンディング参照信号SRSを含む。
【0140】
ネットワーク装置は、グローバルモバイル通信(Global System of Mobile communication、GSM)又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)における基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)における基地局(NodeB、NB)であってもよく、さらに、LTEにおける発展型基地局(Evolutional Node B、eNB(又はeNodeB))又は中継局又はアクセスポイント、又は将来の5Gネットワークにおける基地局等であってもよく、ここでは限定されない。
【0141】
本開示の実施例のネットワーク装置は、電力制御パラメータセットを端末に送信し、端末は、電力制御パラメータセットから異なる電力制御項の目標パラメータ設定インデックス値又は目標パラメータ値を選択することにより、上りチャネル又は上り参照信号の目標送信電力を決定し、電力制御の正確性を向上させ、端末の消費電力を低減する。
【0142】
当業者であれば、本明細書に開示された実施例と組み合わせて説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよいと理解できる。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアの方式で実行されるかは、技術手段の特定のアプリケーション及び設計上の制約条件に依存する。当業者は、各特定のアプリケーションに対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は本開示の範囲を超えていると考えられるべきではない。
【0143】
当業者であれば、便利かつ簡潔で説明するために、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスについて、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照できることを明確に理解できるので、ここでは説明を省略する。
【0144】
本願が提供する実施例では、開示された装置及び方法は他の方式により実現されてもよいことを理解されたい。例えば、上述した装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は、論理機能の区分に過ぎず、実際に実施する時に他の区分方式もあり得て、例えば、複数のユニット又は部材は、結合されるか又は別のシステムに集積されてもよく、或いはいくつかの特徴が無視されてもよく、実行されなくてもよい。また、示されるか又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用して実施でき、装置又はユニット間の間接的結合又は通信接続は、電気的、機械的なものであってもよく、他の形式であってもよい。
【0145】
分離部品として説明した上記ユニットは、物理的に分離しても物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表す部品は、物理ユニットであっても物理ユニットではなくてもよく、つまり、1つの箇所に位置しても、複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の需要に応じて、それらのうちの一部又は全部のユニットを選択して本実施例の技術手段の目的を達成することができる。
【0146】
また、本開示の各実施例の各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットは別個に物理的に存在してもよく、さらに2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。
【0147】
上記機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、かつ独立した製品として販売又は使用されば、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてよい。このような理解に基づいて、本開示の技術手段の本質的に又は従来技術に貢献する部分又は該技術手段の一部は、ソフトウェア製品の形成で実現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってよい)に本開示の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるためのいくつかの指令を含む記憶媒体に記憶されている。前述の記憶媒体は、USBメモリ、モバイルハードディスク、ROM、RAM、ディスク又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0148】
なお、本開示の装置及び方法において、明らかに、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再結合することができる。これらの分解及び/又は再結合は、本開示と同等の解決手段と見なされるべきである。上記一連の処理を実行するステップは、説明された順序、時間順序に従って自発的に実行できるが、必ずしも時間順序に従って実行することではなく、あるステップは並行又は互いに独立して実行することもできる。当業者であれば、本開示の方法及び装置の全部又はいずれかのステップ又は部品は、任意の計算装置(プロセッサ、記憶媒体等を含む)又は計算装置のネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせにより実現できると理解でき、これは、当業者が本開示の説明を読んだ上で彼らの基本的なプログラミングスキルを利用して実現できるものである。
【0149】
したがって、本開示の目的は、任意の計算装置で1つのプログラム又は一組のプログラムを実行して達成することもできる。上記計算装置は、公知の汎用装置であってもよい。したがって、本開示の目的は、上記方法又は装置を実現するプログラムコードを含むプログラム製品のみを提供することにより達成することもできる。つまり、このようなプログラム製品も本開示を構成するものであり、かつこのようなプログラム製品が記憶された記憶媒体も本開示を構成するものである。明らかに、上記記憶媒体は、任意の公知の記憶媒体又は将来開発される任意の記憶媒体であってもよい。なお、本開示の装置及び方法において、明らかに、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再結合することができる。これらの分解及び/又は再結合は、本開示と同等の解決手段と見なされるべきである。そして、上記一連の処理を実行するステップは、説明された順序、時間順序に従って自発的に実行できるが、必ずしも時間順序に従って実行することではない。あるステップは並行又は互いに独立して実行することもできる。
【0150】
以上の説明は、本開示の好ましい実施形態であり、なお、当業者であれば、本開示の上記原理から逸脱しない前提でいくつかの改良と修飾を行ってもよく、これらの改良と修飾も本開示の保護範囲に含まれる。