(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-14
(45)【発行日】2022-07-25
(54)【発明の名称】車両のシート脚部の固定構造
(51)【国際特許分類】
B60N 2/015 20060101AFI20220715BHJP
B60N 2/30 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
B60N2/015
B60N2/30
(21)【出願番号】P 2021090789
(22)【出願日】2021-05-31
【審査請求日】2021-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000128544
【氏名又は名称】日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002549
【氏名又は名称】弁理士法人綾田事務所
(72)【発明者】
【氏名】浜村 志朗
(72)【発明者】
【氏名】福井 治
【審査官】井出 和水
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-101146(JP,A)
【文献】特開2008-13047(JP,A)
【文献】特開2007-302043(JP,A)
【文献】特開2013-147100(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/00 - B60N 2/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面位置まで跳ね上げ可能なシートを備える車両のシート脚部の固定構造であって、
前記車両の床面に起倒可能に設けられ、起立状態で前記シート脚部と係合可能な前後2つのストライカと、
前記2つのストライカにそれぞれ設けられ、対応するストライカを起立方向へ付勢するスプリングと、
前記2つのストライカにそれぞれ設けられ、対応するストライカを倒伏状態にロックするロック機構と、
を備え、
前記2つのストライカは、互いに独立して前記起立状態から前記倒伏状態へロック操作が可能である、
車両のシート脚部の固定構造。
【請求項2】
請求項1に記載の車両のシート脚部の固定構造であって、
前記2つのストライカのロック解除を同期させる連動機構を備える、
車両のシート脚部の固定構造。
【請求項3】
請求項2に記載の車両のシート脚部の固定構造であって、
前記シート、前後2つのストライカ、スプリングおよびロック機構は、車両の左右にそれぞれ設けられ、
前記連動機構は、すべてのストライカのロック解除を同期させる、
車両のシート脚部の固定構造。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両のシート脚部の固定構造であって、
前記スプリングは、対応するストライカがロック解除されたとき、当該ストライカを前記倒伏状態から前記起立状態へ移行させる付勢力を有する、
車両のシート脚部の固定構造。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両のシート脚部の固定構造であって、
前記2つのストライカは、互いに近接する方向に倒される、
車両のシート脚部の固定構造。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両のシート脚部の固定構造であって、
前記ストライカは、カム面を有し、
前記ロック機構は、前記カム面と当接する方向に付勢され、前記ストライカが前記倒伏状態から起立方向に揺動する際、前記カム面と当接するとともに、前記ストライカが前記起立状態のとき、前記カム面の端部に設けられた係止溝と係合するロック用ラチェットを有し、
前記カム面は、前記ロック用ラチェットと当接する経路の途中に、凸部を有する、
車両のシート脚部の固定構造。
【請求項7】
請求項6に記載の車両のシート脚部の固定構造であって、
前記係止溝は、前記ストライカの揺動方向における位置が互いに異なる第1係止溝および第2係止溝を有する、
車両のシート脚部の固定構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のシート脚部の固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、跳ね上げ式シートを車両の床面に固定する前後2つのストライカの起倒を、連動機構によって同期させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術にあっては、2つのストライカが同期して倒伏するため、ユーザが一方のストライカを倒伏させる際、他方のストライカが意図せず同時に倒伏すると、誤って衣服等を挟むおそれがあった。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ユーザが不用意に衣服等を挟むのを防止できる車両のシート脚部の固定構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では、前後2つのストライカは、互いに独立して起立状態から倒伏状態へロック操作が可能である。
【発明の効果】
【0006】
よって、本発明にあっては、ユーザが一方のストライカを倒伏させる際、他方のストライカが意図せずに倒伏することがないため、ユーザが不用意に衣服等を挟むのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態1の車両を車両後方から見た図である。
【
図3】ストライカ6を車両左後方から見た斜視図である。
【
図4】(a)はストライカ6の倒伏状態を示す側面図であり、(b)はストライカ6の起立状態を示す側面図である。
【
図5】ストライカ6の基部15にある回動部材13の斜視図(ストライカ本体部12は省略)である。
【
図6】後側ストライカ6Rの動作を示す側面一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1の車両を後方から見た図である。以下の説明において、前後を区別する場合、前方に対応する部位には符号の末尾にFを付記し、後方に対応する部位には符号の末尾にRを付記する。また、左右を区別する場合、右方に対応する部位には符号の末尾にRを付記し、左方に対応する部位には符号の末尾にLを付記する。これらの付記は、前後または左右を区別する必要がない場合には省略する。
【0009】
車両は車椅子を搭載可能な福祉用途の車両である。車両は、車室1の後部に車椅子を搭載する空間を確保するため、車両のサードシート(右側サードシート2R、左側サードシート2L)2は、車室の壁面3R,3Lの位置まで跳ね上げて収納可能である。
図1は、サードシート2が壁面3の位置まで跳ね上げられた状態を示す。
車両の後部開口には、車椅子を車室1に乗り込ませるためスロープ装置4が取り付けられている。スロープ装置4は、路面と車室1の床面5との間に傾斜面を形成して車椅子による乗降を可能とする。スロープ装置4は、不使用時には車両の後部開口縁に折り畳んだ状態で収納される。
【0010】
図2は、サードシート2の脚部2aの側面図である。
脚部2aは、サードシート(以下、単にシートとも記載する。)2の下部を構成し、その上部には図外のシートクッションおよびシートバックが設けられている。シート2は、脚部2aが床面5に設けられた前後2つのストライカ6F,6Rと係合することにより、床面5に固定された状態となる。ストライカ6は、回動により床面5に対して起倒可能であり、起立状態(ストライカ6の先端側が鉛直方向上方を向いた状態)でシート脚部2aと係合可能となる。
【0011】
脚部2aは、その下端部に、前後2つのストライカ6F,6Rが挿入可能な前後2つの凹部7F,7Rを有する。凹部7は、脚部2aの下端から鉛直方向上方へ延びる。ユーザが壁面3の位置まで跳ね上げられたシート2を床面5側に倒すと、凹部7にストライカ6が挿入し、図外の係止フックがストライカ6と係合することにより、ストライカ6が凹部7から引き抜き不能となり、脚部2aが床面5に固定される。係止フックによる脚部2aの固定は、ユーザの手動操作で解除可能である。
【0012】
図3に示すように、ストライカ6は、右側サードシート2Rと対応する右前ストライカ6FRおよび右後ストライカ6RRと、左側サードシート2Lと対応する左前ストライカ6FLおよび左後ストライカ6RLと、の4つで構成されている。車幅方向において、右側ストライカ6FR,6RRと左側6FL,6RLとの間、かつ、車両前後方向において、前側ストライカ6FR,6FLと後側ストライカ6RR,6RLとの間の位置には、ロック解除レバー8が配置されている。ロック解除レバー8は、ユーザが手動で引き上げ操作(起立方向に操作)することにより、倒伏状態にロックされた4つのストライカ6FR,6RR,6FL,6RLのロック解除を同期させるものである。
【0013】
前後2つのストライカ6F,6Rは、床面5よりも鉛直方向下方に位置する凹部9F,9Rの底面に、ブラケット10F,10Rを介して固定されている。ロック解除レバー8についても同様であり、ブラケット11を介して固定されている。床面5のうち、前後2つのストライカ6F,6Rに対応する部分は、地面に対して傾斜を有し、車両後方へ進むほど低い位置となる。前後2つのストライカ6F,6Rは、
図4(a)に示す倒伏状態では、車椅子との干渉を回避するために、床面5に対して平行となる。一方、
図4(b)に示す起立状態、すなわち、シート2を使用する状態では、床面5よりも鉛直方向上方に突出し、脚部2aと係合可能となる。
図4(a)に示したように、前側ストライカ6Fは車両後方側に倒れ、後側ストライカ6Rは車両前方側に倒れる。つまり、前後2つのストライカ6F,6Rは、起立状態から互いに近接する方向に倒される。
【0014】
以下、
図5および
図6を加えてストライカ6の構造を詳細に説明する。
ストライカ6は、ストライカ本体部12および回動部材13を有する。ストライカ本体部12は、先端部14と基部15とを有する。先端部14は、逆U字状に形成されている。基部15は、断面U字状に形成され、先端部14を支持する。先端部14と基部15との間には、上述の係止フックを挿入するための空隙が設けられている。
【0015】
回動部材13は、
図5に示すように、ブラケット部16およびカム部17を有する。ブラケット部16は、略直方形状に形成され、ストライカ本体部12の基部15と固定されている。カム部17は、貫通穴18を有する環状に形成されている。貫通穴18には、車幅方向に延びる支軸19が貫通する。支軸19の両端は、ブラケット10に対し回動可能に支持されている。回動部材13は、支軸19の軸線方向(以下、軸方向)周りを回動可能である。回動部材13は、ストライカ起立用リターンスプリング20によって、起立方向に付勢されている。ストライカ起立用リターンスプリング20は、一端側がブラケット10に固定され、他端側が回動部材13に固定されている。ストライカ起立用リターンスプリング20の付勢力は、ストライカ6を倒伏状態から起立状態へ移行させる付勢力を有する。
【0016】
カム部17の外周の一部には、貫通穴18の軸線周りの方向を周方向としたとき、周方向に延びるロック用カム面21が形成されている。ロック用カム面21は、軸方向から見て、略円弧状に形成されている。周方向において、ロック用カム面21の途中には、軸方向に対する放射方向を径方向としたとき、径方向外側へ突出する山部(凸部)22が形成されている。また、ロック用カム面21の周方向両端には、段差部23および係止溝24が形成されている。段差部23には、ストライカ起立用リターンスプリング20の他端側が係合する。係止溝24には、ストライカ6が倒伏状態のとき、後述するロック機構25のロック用ラチェット26が係合する。
【0017】
係止溝24は、前側ストライカ用係止溝(第1係止溝)24aと後側ストライカ用係止溝(第2係止溝)24bとから構成されている。両係止溝24a,24bの幅(軸方向長さ)は同じである。前側ストライカ用係止溝24aは、後側ストライカ用係止溝24bよりも、周方向において、段差部23から遠い位置に設けられている。前側ストライカ用係止溝24aは、前側ストライカ6Fにおいて、ロック用ラチェット26との係合に用いられる。一方、後側ストライカ用係止溝24bは、後側ストライカ6Rにおいて、ロック用ラチェット26との係合に用いられる。
【0018】
ロック機構25は、各ストライカ6に設けられ、対応するストライカ6を倒伏状態にロックする。ロック機構25は、ロック用ラチェット26を有する。ロック用ラチェット26は、爪部27および貫通穴28を有する。ロック用ラチェット26の幅(貫通穴28の軸線方向における長さ)は、前側ストライカ用係止溝24aおよび後側ストライカ用係止溝24bの幅よりも若干短く形成されている。爪部27は、前側ストライカ用係止溝24aおよび後側ストライカ用係止溝24bと係合可能な形状を有する。貫通穴28には、車幅方向に延びる支軸29が貫通する。支軸29の両端は、ブラケット10に回動可能に支持されている。ロック用ラチェット26は、支軸29の軸線方向周りを支軸29と一体に回動可能である。
【0019】
軸方向において、前側ストライカ6Fに対応するロック用ラチェット26は、前側ストライカ用係止溝24aと係合可能な位置に設置されている。また、軸方向において、後側ストライカ6Rに対応するロック用ラチェット26は、後側ストライカ用係止溝24bと係合可能な位置に設定されている。ロック用ラチェット26は、ラチェット用リターンスプリング30によって、爪部27がロック用カム面21に近づく方向に付勢されている。ロック用ラチェット26は、ストライカ6が倒伏状態以外の状態のときは、ロック用カム面21と当接し、ストライカ6が倒伏状態のとき、係止溝24と係合する。
【0020】
ロック解除レバー8をブラケット11に支持する支軸31の両端には、4つのリンク棒32FR,32FL,32RR,32RLが、リンク板33を介して連結されている。リンク棒32およびリンク板33は、4つのストライカ6FR,6FL,6RR,6RLのロック解除を同期させる連動機構である。支軸31が回転すると、前側ストライカ6Fに対応する支軸29Fは支軸31と同方向、後側ストライカ6Rに対応する支軸29Rは逆方向に回転するように設定されている。なお、各リンク棒32は、円弧状の長穴33aによる遊びを介してリンク板33と連結されている。各ストライカ6が倒伏状態のとき、ロック解除レバー8の起立方向に支軸31が回転すると、長穴33aの遊びは作用せず、各支軸29は支軸31の回転に連動して回転する一方、各ストライカ6が起立状態のとき、ロック解除レバー8の倒伏方向に支軸31が回転しても、長穴33aの遊びが作用し、各支軸29は連動して回転しないよう、長穴33aの形状が設定されている。
【0021】
リンク棒32は、対応するロック機構25の支軸29と連結されている。ユーザがロック解除レバー8を引き上げ操作すると、爪部27が係止溝24から離間する方向に支軸29およびロック用ラチェット26が回転する。これにより、4つのストライカ6FR,6FL,6RR,6RLは、ロック機構25によるロックが同期して解除されるため、ストライカ起立用リターンスプリング20の付勢力によって、4つのストライカ6FR,6FL,6RR,6RLは倒伏状態から起立状態へと移行する。
【0022】
次に、作用効果を説明する。
各ストライカ6が起立状態のとき、ユーザが任意のストライカ6、例えば右前ストライカ6FRを倒伏方向に押し下げると、右前ストライカ6FRは、ストライカ起立用リターンスプリング20の付勢力に抗して倒伏方向に回動する。対応するロック用ラチェット26FRの爪部27FRは、回動部材13FRが支軸19周りに回転する際、回動部材13FRのロック用カム面21FR上に常に押し付けられている。右前ストライカ6FRが倒伏状態になると、爪部27FRがロック用カム面21FRから脱落してストライカ用係止溝24と係合することにより、右前ストライカ6FRは倒伏状態にロックされる。このとき、ロック用ラチェット26FRの支軸29FRが回転するが、リンク棒32FRとリンク板33Rとの間には長穴33aによる遊びが設定されているため、支軸29FRの回転は、支軸31および他の支軸29FL,29RR,29RLには伝達されない。
【0023】
従来のシート脚部の固定構造では、前後2つのストライカが同期して倒伏するため、ユーザが任意のストライカを起伏させる際、残りのストライカが意図せず倒伏すると、誤って衣服等を挟むおそれがあった。
これに対し、実施形態1では、すべてのストライカ6は、互いに独立して起立状態から倒伏状態へロック操作が可能である。このため、ユーザが任意のストライカ6を倒伏させる際、残りのストライカ6が意図せずに倒伏することがなく、ユーザが不用意に衣服等を挟むのを防止できる。
また、ユーザはストライカ6を倒伏させる際、足でストライカ6を倒すことにより、ストライカ6に直接手を触れる必要がない。
【0024】
また、実施例1のシート脚部の固定構造は、4つのストライカ6FR,6FL,6RR,6RLのロック解除を同期させる連動機構として、ロック解除レバー8の支軸29と、各ロック用ラチェット26FR,26FL,26RR,26RLの各支軸29FR,29FL,29RR,29RLを連結するリンク棒32FR,32FL,32RR,32RLおよびリンク板33R,33Lを備える。これにより、ユーザはロック解除レバー8を操作するだけで、4つのストライカ6FR,6FL,6RR,6RLのロックをすべて解除できるため、ユーザの操作負担軽減を図れる。
【0025】
ストライカ6を起立方向に付勢するストライカ起立用リターンスプリング20の付勢力は、ストライカ6がロック解除されたとき、当該ストライカ6を倒伏状態から起立状態へ移行させる付勢力を有する。これにより、ユーザはストライカ6の起立操作時にストライカ6に直接手を触れる必要がないため、ユーザの操作負担軽減を図れる。
また、前側ストライカ6Fと後側ストライカ6Rは、互いに近接する方向に倒されるため、互いに離間する方向に倒される場合と比べて、車両の前後方向におけるストライカ6の専有面積を小さくでき、省スペース化を図れる。また、起立状態のストライカ6に車両前方または後方から人が近づいて不意に足が触れたとき、ストライカ6が倒伏動作をするため、足を引っ掛けて転倒等が生じる前に、容易にストライカ6を検知できる。
【0026】
ロック用カム面21において、ロック用ラチェット26の爪部27が当接する経路の途中には、径方向外側へ突出する山部22が形成されている。これにより、爪部27が山部22を越える際の抵抗が増減することにより、ストライカ6の倒伏方向操作に節度感を付与できる。さらに起立状態のストライカ6に対し車両の走行振動等による外力が加わった場合に、ストライカ6が倒伏方向へガタつくことを防止する効果がある。
係止溝24は、ストライカ6の揺動方向における位置が互いに異なる前側ストライカ用係止溝24aおよび後側ストライカ用係止溝24bを有する。
図2に示したように、床面5は地面に対して傾斜しているため、ストライカ6が倒伏状態から起立位置まで回動する角度は、前側ストライカ6Fと後側ストライカ6Rとで互いに異なる。そこで、ストライカ6に周方向位置が互いに異なる2つの係止溝24a,24bを設けることにより、1つのストライカ6でもって、前側用ストライカ6Fと後側用ストライカ6Rの両方の回動角度に対応できる。この結果、部品の共用化によるコストダウンを図れる。
【0027】
〔他の実施形態〕
以上、本発明の車両のシート脚部の固定構造を実施形態に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施形態では、車両の左右にそれぞれ前後2つのストライカを設けたが、左右一方のみでもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 車室
2 サードシート(シート)
6 ストライカ
20 ストライカ起立用リターンスプリング(スプリング)
21 ロック用カム面(カム面)
22 山部(凸部)
24 係止溝
24a 前側ストライカ用係止溝(第1係止溝)
24b 後側ストライカ用係止溝(第2係止溝)
25 ロック機構
26 ロック用ラチェット26
32 リンク棒(連動機構)
33 リンク板(連動機構)
【要約】
【課題】 ユーザが不用意に衣服等を挟むのを防止できる車両のシート脚部の固定構造を提供する。
【解決手段】 前後2つのストライカ6F,6Rは、互いに独立して起立状態から倒伏状態へロック操作が可能である。
【選択図】
図4