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特許7106052振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置
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  • 特許-振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置 図1
  • 特許-振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置 図2
  • 特許-振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置 図3
  • 特許-振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置 図4
  • 特許-振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-15
(45)【発行日】2022-07-26
(54)【発明の名称】振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置
(51)【国際特許分類】
   B06B 1/04 20060101AFI20220719BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20220719BHJP
【FI】
B06B1/04 A
G06F3/01 560
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018159492
(22)【出願日】2018-08-28
(65)【公開番号】P2020032335
(43)【公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-06-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小山 滋
(72)【発明者】
【氏名】古川 正浩
(72)【発明者】
【氏名】星野 司
(72)【発明者】
【氏名】吉川 哲史
【審査官】尾家 英樹
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-078225(JP,A)
【文献】特開2002-345078(JP,A)
【文献】特開平05-037371(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B06B 1/04
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動制御部(40)と、
前記振動制御部(40)の制御のもとで直流成分(V1)と交流成分(V2)とを含むアナログ信号を出力可能なデジタル/アナログ変換部(51)と、
前記デジタル/アナログ変換部(51)から出力された前記アナログ信号の前記直流成分(V1)を遮断し、前記アナログ信号の前記交流成分(V2)を出力する直流カットフィルタ(52)と、
前記直流カットフィルタ(52)から出力される前記アナログ信号の前記交流成分(V2)を増幅して振動アクチュエータ(10)に出力するアンプ(53)と、を備える振動アクチュエータの駆動装置であって、
前記振動制御部(40)は、初期駆動時に前記アナログ信号の電圧値が徐々に前記直流成分(V1)まで変化するように前記デジタル/アナログ変換部を制御する、
振動アクチュエータの駆動装置。
【請求項2】
前記振動制御部(40)は、前記初期駆動時に前記アナログ信号の電圧値が直線的に前記直流成分(V1)まで変化するように前記デジタル/アナログ変換部(51)を制御する、
請求項1に記載の振動アクチュエータの駆動装置。
【請求項3】
前記振動制御部(40)は、前記初期駆動時に前記アナログ信号の電圧値が曲線的に前記直流成分(V1)まで変化するように前記デジタル/アナログ変換部(51)を制御する、
請求項1に記載の振動アクチュエータの駆動装置。
【請求項4】
振動制御部(40)の制御のもとでデジタル/アナログ変換部(51)から直流成分(V1)と交流成分(V2)とを含むアナログ信号を出力可能であり、
前記デジタル/アナログ変換部(51)から出力された前記アナログ信号の前記直流成分(V1)を直流カットフィルタ(52)で遮断し、前記アナログ信号の前記交流成分(V2)を出力し、
前記直流カットフィルタ(52)から出力される前記アナログ信号の前記交流成分(V2)をアンプ(53)で増幅して振動アクチュエータ(10)に出力する振動アクチュエータの駆動方法であって、
前記振動制御部(40)により、初期駆動時に前記アナログ信号の電圧値が徐々に前記直流成分(V1)まで変化するように前記デジタル/アナログ変換部(51)を制御する、
振動アクチュエータの駆動方法。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の振動アクチュエータの駆動装置(50)と、
振動アクチュエータ(10)と、
操作者の操作に応じた操作信号を出力する操作部(20)と、
所定情報を表示可能な表示部(30)と、
前記操作部(20)からの前記操作信号に基づいて前記表示部(30)及び前記振動アクチュエータの駆動装置(50)を制御し、また、操作対象機器(200)に機器制御信号を出力する操作制御部(40)と、
を備えてなる、
操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タッチパネルなどのユーザーインターフェースにハプティクス(触覚フィードバック)機能を付与することが行われている(例えば特許文献1参照)。ユーザーインターフェースにハプティクス機能を付与する方法としては、ユーザーインターフェースに振動アクチュエータを設置し、ユーザーの操作に伴って振動アクチュエータを駆動し、ユーザーインターフェースに振動を伝えるものが知られている(例えば特許文献2参照)。図5は、振動アクチュエータのうちリニア振動アクチュエータの一例を示すものである。リニア振動アクチュエータ10は、厚さの薄い直方体状のケース11内にシャフト12が貫通した磁石13を備える。シャフト12の左右両端にはそれぞれバネ14、15が設けられており、磁石13をシャフト12の略中央に移動可能に保持している。ケース11内には磁石13と相対してコイル16が固定されており、コイル16に交流電流を印加することで錘となる磁石13がシャフト12に沿ってケース11の長手方向に往復直線運動を行い、ケース11を振動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-103255号公報
【文献】特開2018-79434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置においては、振動アクチュエータの駆動制御をマイクロコンピュータの1つの端子からのアナログ信号出力で行う場合に、初期駆動時に不要な振動や雑音が生じるおそれがある点で改善の余地があった。
【0005】
そこで本発明の第1の目的は、上述課題に着目し、初期駆動時における不要な振動や雑音を抑制可能な振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の開示に係る振動アクチュエータの駆動装置は、
振動制御部(40)と、
前記振動制御部(40)の制御のもとで直流成分(V1)と交流成分(V2)とを含むアナログ信号を出力可能なデジタル/アナログ変換部(51)と、
前記デジタル/アナログ変換部(51)から出力された前記アナログ信号の前記直流成分(V1)を遮断し、前記アナログ信号の前記交流成分(V2)を出力する直流カットフィルタ(52)と、
前記直流カットフィルタ(52)から出力される前記アナログ信号の前記交流成分(V2)を増幅して前記振動アクチュエータ(10)に出力するアンプ(53)と、を備える振動アクチュエータの駆動装置であって、
前記振動制御部(40)は、初期駆動時に前記アナログ信号の電圧値が徐々に前記直流成分(V1)まで変化するように前記デジタル/アナログ変換部を制御する。
【0007】
また、本発明の第2の開示に係る振動アクチュエータの駆動装置は、第1の開示において、
前記振動制御部(40)は、前記初期駆動時に前記アナログ信号の電圧値が直線的に前記直流成分(V1)まで変化するように前記デジタル/アナログ変換部(51)を制御する。
【0008】
また、本発明の第3の開示に係る振動アクチュエータの駆動装置は、第1の開示において、
前記振動制御部(40)は、前記初期駆動時に前記アナログ信号の電圧値が曲線的に前記直流成分(V1)まで変化するように前記デジタル/アナログ変換部(51)を制御する。
【0009】
また、本発明の第4の開示に係る振動アクチュエータの駆動方法は、
振動制御部(40)の制御のもとでデジタル/アナログ変換部(51)から直流成分(V1)と交流成分(V2)とを含むアナログ信号を出力可能であり、
前記デジタル/アナログ変換部(51)から出力された前記アナログ信号の前記直流成分(V1)を直流カットフィルタ(52)で遮断し、前記アナログ信号の前記交流成分(V2)を出力し、
前記直流カットフィルタ(52)から出力される前記アナログ信号の前記交流成分(V2)をアンプ(53)で増幅して前記振動アクチュエータ(10)に出力する振動アクチュエータの駆動方法であって、
前記振動制御部(40)により、初期駆動時に前記アナログ信号の電圧値が徐々に前記直流成分(V1)まで変化するように前記デジタル/アナログ変換部(51)を制御する。
【0010】
また、本発明の第5の開示に係る操作装置は、
第1の開示から第3の開示のいずれかに記載の振動アクチュエータの駆動装置(50)と、
前記振動アクチュエータ(10)と、
操作者の操作に応じた操作信号を出力する操作部(20)と、
所定情報を表示可能な表示部(30)と、
前記操作部(20)からの前記操作信号に基づいて前記表示部(30)及び前記振動アクチュエータの駆動装置(50)を制御し、また、操作対象機器(200)に機器制御信号を出力する操作制御部(40)と、
を備えてなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1の開示から第5の開示によれば、初期駆動時の不要な振動や雑音を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態である操作装置のブロック図である。
図2】(a)対策前のデジタル/アナログ変換部からの出力を示す図であり、(b)対策前の直流カットフィルタからの出力を示す図である。
図3】(a)第1の実施例におけるデジタル/アナログ変換部からの出力を示す図であり、(b)第1の実施例における直流カットフィルタからの出力を示す図である。
図4】(a)第2の実施例におけるデジタル/アナログ変換部からの出力を示す図であり、(b)第2の実施例における直流カットフィルタからの出力を示す図である。
図5】リニア振動アクチュエータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置の実施形態として、複合機用の操作装置に適用したものを例に挙げて、図面を用いて説明する。
【0014】
図1は、操作装置100のブロック図である。図1に示すように、操作装置100は、その機能として、リニア振動アクチュエータ10と、操作部20と、表示部30と、制御部40と、デジタル/アナログ(D/A;Digital/Analog)変換部51と、直流カットフィルタ52と、アンプ53と、を備える。また、操作装置100は、操作対象となる複合機(操作対象機器)200と通信可能に有線あるいは無線接続される。また、操作装置100のうち、制御部40、D/A変換部51、直流カットフィルタ52及びアンプ53は振動アクチュエータの駆動装置50として機能し、後で述べる振動アクチュエータの駆動方法を実行する。
【0015】
リニア振動アクチュエータ10は、図5で示すように、厚さの薄い直方体状のケース11内にシャフト12が貫通した磁石13を備える。シャフト12の左右両端にはそれぞれバネ14、15が設けられており、磁石13をシャフト12の略中央に移動可能に保持している。ケース11内には磁石13と相対してコイル16が固定されており、コイル16に交流電流を印加することで錘となる磁石13がシャフト12に沿ってケース11の長手方向に往復直線運動を行い、ケース11を振動させる。なお、本開示の振動アクチュエータとしては、リニア振動アクチュエータ10に限定されるものではなく、例えば圧電素子を用いた圧電アクチュエータであってもよい。
【0016】
操作部20は、ユーザー(操作者)の操作位置(指やペンなどの位置)を検出する公知のタッチパネルを適宜適用でき、この場合、表示部30の前面を覆うように配置される。操作部20は、ユーザーの操作位置の検出結果(座標情報)を操作信号として制御部40に送信する。操作部20は、直接あるいは間接的にリニア振動アクチュエータ10と接続され、リニア振動アクチュエータ10の振動が操作部20に伝達されることでユーザーに触覚がフィードバックされる。
【0017】
表示部30は、制御部40の制御のもとで各種情報を表示するものであり、液晶表示パネル、有機EL表示パネル等の公知の表示器が適宜適用できる。特に、本実施形態においては、ユーザーが複合機200を操作するための操作メニュー画像が表示される。
【0018】
制御部40は、操作部20の検出結果(操作信号)に基づいて表示部30及びD/A変換部51を制御し、また、複合機200に所定の動作を行わせるための機器制御信号を出力するものである。より具体的には、制御部40は、表示部30に所定情報を表示させたり、D/A変換部51に後述するアナログ信号を出力させたりする。すなわち、制御部40は、本開示の振動制御部及び操作制御部として機能する。制御部40は、例えば、演算回路や記憶回路、計時回路等を有するマイクロコンピュータが適用される。また、本実施形態においては、制御部40は、その機能としてD/A変換部51を備える。
【0019】
D/A変換部51は、制御部40のデジタル信号をアナログ信号に変換して出力する回路であり、本実施形態においては制御部40に内蔵される。D/A変換部51は、例えば0~5[V]の正のアナログ電圧をアナログ信号として出力する。なお、D/A変換部51は、制御部40とは別体に設けてもよい。詳細は後述するが、リニア振動アクチュエータ10を駆動させるべく、アナログ信号は、直流成分V1と交流成分V2とを含み、正弦波などの所定の波形を示す。
【0020】
直流カットフィルタ52は、D/A変換部51から出力されるアナログ信号を入力し、アナログ信号の直流成分V1を遮断し、アナログ信号の交流成分V2を出力(通過)する微分回路である。直流カットフィルタ52は、例えばコンデンサが適用できる。
【0021】
アンプ53は、直流カットフィルタ52から出力されるアナログ信号の交流成分V2を入力し、増幅してリニア振動アクチュエータ10に出力する増幅回路である。
【0022】
次に、図2から図4を用いて、操作装置100(振動アクチュエータの駆動装置50)が実行する振動アクチュエータの駆動方法について説明する。なお、以下の駆動方法では、制御部40の1つの端子からの出力でリニア振動アクチュエータ10の駆動制御を行うことを前提とする。
【0023】
図2(a)は何ら対策を施さない場合のD/A変換部51から出力されるアナログ信号の波形を示し、図2(b)は図2(a)のアナログ信号を入力した場合に直流カットフィルタ52から出力されるアナログ信号の波形を示す。D/A変換部51から出力することができるアナログ信号は例えば0~5[V]の正のアナログ電圧のみである。そのため、D/A変換部51は、制御部40の制御のもと、図2(a)に示すように、電源オン後の初期駆動時にアナログ信号の電圧値をまず0[V]から所定の電圧値(直流成分)V1にオフセットし、その後、直流成分V1を中心とした正弦波などの所定の波形(交流成分V2)を示すようにアナログ信号を出力する。すなわち、D/A変換部51からリニア振動アクチュエータ10を駆動させるために出力するアナログ信号は、直流成分V1と交流成分V2を含む。D/A変換部51から出力されたアナログ信号は、直流カットフィルタ52で直流成分V1が遮断され、図2(b)に示すように、交流成分V2のみが直流カットフィルタ52から出力される。その後、この交流成分V2がアンプ53で増幅されてリニア振動アクチュエータ10に出力されることにより、コイル16に交流電流が供給されて磁石13が往復直線運動し、リニア振動アクチュエータ10に振動を生じさせる。
【0024】
しかしながら、本願発明者らは、何ら対策を施さない場合には初期駆動時にD/A変換部51から出力するアナログ信号を直流成分V1に変化させる際にその急峻な電圧変化によって直流カットフィルタ52からの出力に不要波形Bが発生し、この不要波形Bに起因してリニア振動アクチュエータ10に不要な振動が生じる問題があることを見出した。また、不要波形Bは周期が短く音信号としてアンプ53で増幅され雑音を生じさせるおそれもある。これに対し、本願発明者らは鋭意検討した結果、初期駆動時にD/A変換部51から出力するアナログ信号の電圧値を徐々に直流成分V1まで変化させることで、不要波形Bによる不要な振動及び雑音の発生を抑制できることを見出し、本開示に思い至った。
【0025】
(第1の実施例)
図3(a)は、第1の実施例に係るD/A変換部51から出力されるアナログ信号の波形を示し、図3(b)は図3(a)のアナログ信号を入力した場合に直流カットフィルタ52から出力されるアナログ信号の波形を示す。D/A変換部51は、制御部40の制御のもと、図3(a)に示すように、電源オン後の初期駆動時にアナログ信号の電圧値をまず0[V]から直線的に直流成分V1まで変化するように徐々に変化させ、その後直流成分V1を中心とした交流成分V2を示すようにアナログ信号を出力する。D/A変換部51から出力されたアナログ信号は、直流カットフィルタ52で直流成分V1が遮断され、図3(b)に示すように、交流成分V2のみが直流カットフィルタ52から出力される。この場合、初期駆動時にD/A変換部51から出力されるアナログ信号を徐々に直流成分V1まで変化させることにより、直流カットフィルタ52からは不要波形Bが出力されない、あるいは、緩やかな波形となり、磁石13を直線運動させない、あるいは、運動の速度が遅くなる。そのため、リニア振動アクチュエータ10に不要な振動が生じることを抑制できる。また、不要波形Bが生じない、あるいは不要波形Bが生じても周期が長くなるため、雑音が生じることを抑制できる。
【0026】
(第2の実施例)
図4(a)は、第2の実施例に係るD/A変換部51から出力されるアナログ信号の波形を示し、図4(b)は図4(a)のアナログ信号を入力した場合に直流カットフィルタ52から出力されるアナログ信号の波形を示す。D/A変換部51は、制御部40の制御のもと、図4(a)に示すように、電源オン後の初期駆動時にアナログ信号の電圧値をまず0[V]から曲線的に直流成分V1まで変化するように徐々に変化させ、その後直流成分V1を中心とした交流成分V2を示すようにアナログ信号を出力する。D/A変換部51から出力されたアナログ信号は、直流カットフィルタ52で直流成分V1が遮断され、図4(b)に示すように、交流成分V2のみが直流カットフィルタ52から出力される。この場合、初期駆動時にD/A変換部51から出力されるアナログ信号を徐々に直流成分V1まで変化させることにより、直流カットフィルタ52からは不要波形Bが出力されない、あるいは緩やかな波形となり、磁石13を直線運動させない、あるいは、運動の速度が遅くなる。そのため、リニア振動アクチュエータ10に不要な振動が生じることを抑制できる。また、不要波形Bが生じない、あるいは不要波形Bが生じても周期が長くなるため、雑音が生じることを抑制できる。
【0027】
なお、本発明の振動アクチュエータの駆動装置、駆動方法及び操作装置を上述した実施形態の構成にて例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成においても、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、並びに変更が可能なことは勿論である。
【0028】
例えば、上述の実施形態においては、制御部40が振動制御部と操作制御部とを兼ねるものであったが、本発明の振動制御部は操作制御部とは別個に設けられてもよい。
【0029】
また、本発明の操作装置の操作対象機器としては、複合機だけでなく、空気調和機や給湯機、音響機器などであってもよい。
【符号の説明】
【0030】
100 操作装置
10 リニア振動アクチュエータ(振動アクチュエータ)
11 ケース
12 シャフト
13 磁石
14、15 バネ
16 コイル
20 操作部
30 表示部
40 制御部(振動制御部、操作制御部)
50 振動アクチュエータの駆動装置
51 デジタル/アナログ変換部
52 直流カットフィルタ
53 アンプ
図1
図2
図3
図4
図5