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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-15
(45)【発行日】2022-07-26
(54)【発明の名称】検査システム
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/34 20200101AFI20220719BHJP
【FI】
G01R31/34 E
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022526391
(86)(22)【出願日】2022-02-28
(86)【国際出願番号】 JP2022008172
【審査請求日】2022-05-09
(31)【優先権主張番号】P 2021043220
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391028328
【氏名又は名称】株式会社辰巳菱機
(74)【代理人】
【識別番号】100127306
【弁理士】
【氏名又は名称】野中 剛
(72)【発明者】
【氏名】近藤 豊嗣
【審査官】田口 孝明
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-052866(JP,A)
【文献】特開2014-228349(JP,A)
【文献】特表2009-515195(JP,A)
【文献】特開2007-017289(JP,A)
【文献】特開2021-032647(JP,A)
【文献】中国実用新案第211293099(CN,U)
【文献】中国実用新案第214335098(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC G01R 31/34、
G01N 22/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象物の検査を行うために信号を発信する送信部と、
前記送信部からの信号を受信する受信部と、
集計部とを備え、
前記送信部と前記受信部は、検査対象物を挟む位置関係に設けられ、
前記集計部は、前記受信部で受信した前記送信部からの信号の電波強度と信号波形の少なくとも一方に基づいて、前記検査対象物に不具合があるか否かを判断し、
前記検査対象物は、負荷試験装置の抵抗器であり、
前記抵抗器を保持する保持枠は、絶縁体で構成され、
前記保持枠と、前記送信部と、前記受信部は、電波遮蔽部材で囲まれ、
前記負荷試験装置には、前記検査を行う際に、前記抵抗器が接地される接地リレーが設けられる、検査システム。
【請求項2】
前記負荷試験装置には、電波遮蔽部材で構成され、前記抵抗器を使った負荷試験を行う際に、開状態にされ、前記検査を行う際に、閉状態にされる蓋が、排気口と吸気口の少なくとも一方に設けられる、請求項1に記載の検査システム。
【請求項3】
前記送信部と前記受信部の間の通信の通信手段は、無線通信手段をオン状態にしている間、外部に自身の識別情報を発信するものであり、前記電波遮蔽部材を通過しない周波数の無線通信で行われる、請求項1に記載の検査システム。
【請求項4】
前記負荷試験装置は、三相交流発電機の負荷試験を行うためのものであり、
前記負荷試験装置には、前記抵抗器のうち、R相用のものとS相用のものとT相用のものを短絡するリレーと、前記リレーと接地面の間に設けられ、前記抵抗器の接地のオンオフ切り替えを行うための接地リレーとが設けられる、請求項1または請求項2に記載の検査システム。
【請求項5】
検査対象物の検査を行うために信号を発信する送信部と、
前記送信部からの信号を受信する受信部と、
集計部とを備え、
前記送信部と前記受信部は、検査対象物を挟む位置関係に設けられ、
前記集計部は、前記受信部で受信した前記送信部からの信号の電波強度と信号波形の少なくとも一方に基づいて、前記検査対象物に不具合があるか否かを判断し、
少なくとも、前記検査対象物と、前記送信部と、前記受信部は、電波遮蔽部材で囲まれ、
前記送信部と前記受信部の間の通信の通信手段は、無線通信手段をオン状態にしている間、外部に自身の識別情報を発信するものであり、前記電波遮蔽部材を通過しない周波数の無線通信で行われる、検査システム。
【請求項6】
前記受信部と前記集計部の間の通信は、有線通信で行われる、若しくは、前記電波遮蔽部材を通過する周波数の無線通信で行われる、請求項5に記載の検査システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、電流値を計測したり、温度を計測したりして、不具合の検知を行う負荷試験装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許5551324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、負荷試験装置内の配線が複雑になるおそれがあった
【0005】
したがって本発明の目的は、簡単に検査対象物の不具合を検知することが可能な検査システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る検査システムは、検査対象物の検査を行うために信号を発信する送信部と、送信部からの信号を受信する受信部と、集計部とを備える。
送信部と受信部は、検査対象物を挟む位置関係に設けられる。
集計部は、受信部で受信した送信部からの信号の電波強度と信号波形の少なくとも一方に基づいて、検査対象物に不具合があるか否かを判断する。
【0007】
送信部、受信部が、検査対象物を挟む位置関係に配置し、送信部から発信され受信部で受信した信号の電波強度などに基づいて、当該検査対象領域の不具合の検知を容易に行うことが出来る。
【0008】
好ましくは、検査対象物は、負荷試験装置の抵抗器である。
抵抗器を保持する保持枠は、絶縁体で構成される。
保持枠と、送信部と、受信部は、電波遮蔽部材で囲まれる。
負荷試験装置には、検査を行う際に、抵抗器が接地される接地リレーが設けられる。
【0009】
負荷試験装置(特に保持枠)の内部の構造を変えずに、且つ抵抗器の電気配線に影響を与えずに、当該保持枠の内部の不具合を検知することが可能になる。
また、負荷試験を実際に行う前段階で、不具合の検知を行うことが出来る。
保持枠が絶縁体で構成されるため、電波が保持枠の内部を通りやすく出来る。
【0010】
さらに好ましくは、負荷試験装置には、電波遮蔽部材で構成され、抵抗器を使った負荷試験を行う際に、開状態にされ、検査を行う際に、閉状態にされる蓋が、排気口と吸気口の少なくとも一方に設けられる。
【0011】
さらに好ましくは、負荷試験装置は、三相交流発電機の負荷試験を行うためのものである。
負荷試験装置には、抵抗器のうち、R相用のものとS相用のものとT相用のものを短絡するリレーと、リレーと接地面の間に設けられ、抵抗器の接地のオンオフ切り替えを行うための接地リレーとが設けられる。
【0012】
短絡リレーの短絡側に接地リレーを接続させることで、他の箇所で接地を行う形態に比べて、簡単に抵抗器の接地が出来る。
【0013】
また、好ましくは、少なくとも、検査対象物と、送信部と、受信部は、電波遮蔽部材で囲まれる。
送信部と受信部の間の通信の通信手段は、無線通信手段をオン状態にしている間、外部に自身の識別情報を発信するものであり、電波遮蔽部材を通過しない周波数の無線通信で行われる。
【0014】
検査対象領域と送信部と受信部を囲む領域が、電波遮蔽部材で覆われるので、送信部から発信された電波が検査対象領域以外の領域を経て受信部に到達する可能性を低く出来る。
【0015】
さらに好ましくは、受信部と集計部の間の通信は、有線通信で行われる、若しくは、電波遮蔽部材を通過する周波数の無線通信で行われる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように本発明によれば、検査システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1実施形態における負荷試験装置の斜視図である。
図2】第1実施形態における負荷試験装置の構成を示す模式図である。
図3】第11保持枠、第12保持枠がある領域を前方から見た断面構成図である。
図4】第1実施形態における第1メインリレー部~第3メインリレー部と、第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部、冷却部の斜視図である。
図5図4の第1メインリレー部~第3メインリレー部と第1抵抗部と第2抵抗部がある領域を拡大した斜視図である。
図6図4の第10抵抗部と第20抵抗部と冷却部がある領域を拡大した斜視図である。
図7】第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部の回路図である。
図8】y方向に隣接する抵抗器群が直列に接続され、第1抵抗部に電力供給が行われている状態の、第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部の回路図である。
図9】y方向に隣接する抵抗器群が並列に接続され、第1抵抗部に電力供給が行われている状態の、第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部の回路図である。
図10】y方向に隣接する抵抗器群が直列に接続され、第1抵抗部と第2抵抗部に電力供給が行われている状態の、第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部の回路図である。
図11】y方向に隣接する抵抗器群が並列に接続され、第1抵抗部と第2抵抗部に電力供給が行われている状態の、第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部の回路図である。
図12】y方向に隣接する抵抗器群が直列に接続され、第1抵抗部と第2抵抗部と第10抵抗部に電力供給が行われている状態の、第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部の回路図である。
図13】y方向に隣接する抵抗器群が並列に接続され、第1抵抗部と第2抵抗部と第10抵抗部に電力供給が行われている状態の、第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部の回路図である。
図14】第1抵抗部と第2抵抗部と第10抵抗部の半分の抵抗器群にだけ電力供給が行われている状態の、第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部の回路図である。
図15】検査時で、不具合が生じていない状態の、第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部の回路図である。
図16】検査時で、不具合が生じている状態の、第1抵抗部、第2抵抗部、第10抵抗部、第20抵抗部の回路図である。
図17】第11保持枠と第12保持枠の間に壁を設けない形態で、第11保持枠、第12保持枠がある領域を前方から見た断面構成図である。
図18】第2実施形態における負荷試験装置の構成を示す模式図である。
図19】第2実施形態における第1メインリレー部~第3メインリレー部と、第1抵抗部~第7抵抗部、第10抵抗部~第50抵抗部、冷却部の斜視図である。
図20】第2実施形態における第1抵抗部~第4の回路図である。
図21】第2実施形態における第5抵抗部~第7抵抗部、第10抵抗部の回路図である。
図22】第2実施形態における第20抵抗部~第50抵抗部の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、第1実施形態について、図を用いて説明する。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
【0019】
第1実施形態における乾式の負荷試験装置1は、筐体2、メインリレー部(第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7)、第1微調整用リレー部8、第2微調整用リレー部9、第1抵抗部10、第2抵抗部20、第10抵抗部100、第20抵抗部200、冷却部80、操作部91、端子部93を備える(図1図16参照)。
【0020】
負荷試験装置1のうち、送信部と受信部と集計部と電波遮蔽部材と接地リレーは、抵抗器などの検査対象物の不具合を検知する検査システムを構成する。
ここでいう送信部は、後述するR相用送信部ar、第1R相用送信部a1r、第2R相用送信部a2r、第1S相用送信部a1s、第2S相用送信部a2s、第1T相用送信部a1t、第2T相用送信部a2tを含む。
また、受信部は、後述するR相用受信部br、第1R相用受信部b1r、第2R相用受信部b2r、第1S相用受信部b1s、第2S相用受信部b2s、第1T相用受信部b1t、第2T相用受信部b2tを含む。
また、集計部は、後述する操作部91を含む。
電波遮蔽部材は、後述する第11収容領域2a1、第12収容領域2a2、第21収容領域2b1、第22収容領域2b2、第31収容領域2c1、第32収容領域2c2、第1R相用吸気蓋2a13、第2R相用吸気蓋2a14、第1R相用排気蓋2a23、第2R相用排気蓋2a24、第1S相用吸気蓋2b13、第2S相用吸気蓋2b14、第1S相用排気蓋2b23、第2S相用排気蓋2b24、第1T相用吸気蓋2c13、第2T相用吸気蓋2c14、第1T相用排気蓋2c23、第2T相用排気蓋2c24を含む。
接地リレーは、後述する第14接地リレー14g~第74接地リレー74g、第140接地リレー140g~第540接地リレー540gを含む。
【0021】
なお、方向を説明するために、筐体2の第1収容領域2aと第2収容領域2bが並べられる水平方向(前後方向)をx方向、x方向に垂直な水平方向(左右方向)をy方向、x方向とy方向に垂直な鉛直方向をz方向として説明する。図1図3図6、及び第2実施形態の図19において、xyz軸のそれぞれの矢印が指し示す方向をそれぞれ、前方向、右方向、上方向と定義する。
また、図4図6は、第1抵抗部10、第2抵抗部20、第10抵抗部100、第20抵抗部200の構成を示すために、z方向の間隔を広げた状態で図示している。
また、第2実施形態の図19は、第1抵抗部10~第7抵抗部70、第10抵抗部100~第50抵抗部500の構成を示すために、z方向の間隔を広げた状態で図示している。
また、図1では、第2R相用送信部a2rなど、内部の構造を示すために、外部からは見えない部分の一部を点線で示している。
また、図15図16では、接地面と同電位となる部分が太線で記されている。
【0022】
(筐体2)
筐体2は、第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第1微調整用リレー部8、第2微調整用リレー部9、第1抵抗部10、第2抵抗部20、第10抵抗部100、第20抵抗部200、冷却部80、操作部91、端子部93を収容する。
筐体2は、第1収容領域2a、第2収容領域2b、第3収容領域2c、第4収容領域2d、第5収容領域2eを有する(図1図6参照)。
x方向前側から、第4収容領域2d、第1収容領域2a、第2収容領域2b、第3収容領域2c、第5収容領域2eが並べられる。
すなわち、筐体2における第1収容領域2aと第2収容領域2bと第3収容領域2cは、筐体2における第4収容領域2dと第5収容領域2eの間に位置する。
第2収容領域2bは、第1収容領域2aと第3収容領域2cの間に位置する。
【0023】
(第1収容領域2a)
第1収容領域(R相用抵抗器群収容領域)2aは、第11収容領域2a1と第12収容領域2a2を有する。
第12収容領域2a2は、第11収容領域2a1のy方向左側に設けられる。
第11収容領域(第1R相用抵抗器群収容領域)2a1は、上段に第11保持枠2a31を収容し、下段に冷却部80の第1R相用冷却部81aを収容する。
第12収容領域(第2R相用抵抗器群収容領域)2a2は、上段に第12保持枠2a32を収容し、下段に冷却部80の第2R相用冷却部82aを収容する。
【0024】
第11収容領域2a1の下部には、第1R相用吸気口2a11が設けられる。
第12収容領域2a2の下部には、第2R相用吸気口2a12が設けられる。
第11収容領域2a1の上部には、第1R相用排気口2a21が設けられる。
第12収容領域2a2の上部には、第2R相用排気口2a22が設けられる。
冷却部80の第1R相用冷却部81aによって、第1R相用吸気口2a11から取り込まれた空気は、第210R相用抵抗器群210a、第110R相用抵抗器群110a、第21R相用抵抗器群21a、第11R相用抵抗器群11aを冷却し、第1R相用排気口2a21を介して排出される。
冷却部80の第2R相用冷却部82aによって、第2R相用吸気口2a12から取り込まれた空気は、第220R相用抵抗器群220a、第120R相用抵抗器群120a、第22R相用抵抗器群22a、第12R相用抵抗器群12aを冷却し、第2R相用排気口2a22を介して排出される。
【0025】
第1R相用吸気口2a11、第2R相用吸気口2a12、第1R相用排気口2a21、第2R相用排気口2a22には、不使用時、すなわち負荷試験を行わない時、及び後述する負荷試験装置1の検査時に閉じる蓋(第1R相用吸気蓋2a13、第2R相用吸気蓋2a14、第1R相用排気蓋2a23、第2R相用排気蓋2a24)が設けられる。これらの蓋(第1R相用吸気蓋2a13、第2R相用吸気蓋2a14、第1R相用排気蓋2a23、第2R相用排気蓋2a24)は、操作部91の操作などに基づいて電動で開閉するものであってもよいし、使用者による手動で開閉するものであってもよい。ただし、これらの蓋が省略されてもよい。
第11収容領域2a1の側面、第12収容領域2a2の側面、第1R相用吸気蓋2a13、第2R相用吸気蓋2a14、第1R相用排気蓋2a23、第2R相用排気蓋2a24、は、アルミ板などの金属部材の壁で構成される。
【0026】
第11保持枠2a31は、上下方向に開口する略四角形筒形状を有する。
第11保持枠2a31は、絶縁体で構成され、第11保持枠2a31の側面が、第1抵抗部10の第11R相用抵抗器群11a、第2抵抗部20の第21R相用抵抗器群21a、第10抵抗部100の第110R相用抵抗器群110a、第20抵抗部200の第210R相用抵抗器群210aを保持する。
第11保持枠2a31は、碍子などを介して、下段の第1R相用冷却部81aに保持される。
【0027】
第11保持枠2a31の下方で、第11保持枠2a31の外壁と第11収容領域2a1の内壁の間、すなわち、第11保持枠2a31の外壁であって、第12保持枠2a32とy方向で対向する面には、第1R相用送信部a1rが設けられる。
第11保持枠2a31の上方で、第11保持枠2a31の外壁であって上方から見て第1R相用送信部a1rとで第11保持枠2a31をy方向で挟む位置関係になるものと第11収容領域2a1の内壁の間、すなわち、第11保持枠2a31の外壁であって、第12保持枠2a32とy方向で対向する面と反対側の面には、第1R相用受信部b1rが設けられる。
【0028】
第12保持枠2a32は、上下方向に開口する略四角形筒形状を有する。
第12保持枠2a32は、絶縁体で構成され、第12保持枠2a32の側面が、第1抵抗部10の第12R相用抵抗器群12a、第2抵抗部20の第22R相用抵抗器群22a、第10抵抗部100の第120R相用抵抗器群120a、第20抵抗部200の第220R相用抵抗器群220aを保持する。
第12保持枠2a32は、碍子などを介して、下段の第2R相用冷却部82aに保持される。
【0029】
第12保持枠2a32の下方で、第12保持枠2a32の外壁と第12収容領域2a2の内壁の間、すなわち、第12保持枠2a32の外壁であって、第11保持枠2a31とy方向で対向する面と反対側の面には、第2R相用送信部a2rが設けられる。
第12保持枠2a32の上方で、第12保持枠2a32の外壁であって上方から見て第2R相用送信部a2rとで第12保持枠2a32をy方向で挟む位置関係になるものと第12収容領域2a2の内壁の間、すなわち、第12保持枠2a32の外壁であって、第11保持枠2a31とy方向で対向する面には、第2R相用受信部b2rが設けられる。
【0030】
第2収容領域(S相用抵抗器群収容領域)2bは、第21収容領域2b1と第22収容領域2b2を有する。
第22収容領域2b2は、第21収容領域2b1のy方向左側に設けられる。
第21収容領域(第1S相用抵抗器群収容領域)2b1は、上段に第21保持枠2b31を収容し、下段に冷却部80の第1S相用冷却部81bを収容する。
第22収容領域(第2S相用抵抗器群収容領域)2b2は、上段に第22保持枠2b32を収容し、下段に冷却部80の第2S相用冷却部82bを収容する。
【0031】
第21収容領域2b1の下部には、第1S相用吸気口2b11(不図示)が設けられる。
第22収容領域2b2の下部には、第2S相用吸気口2b12が設けられる。
第21収容領域2b1の上部には、第1S相用排気口2b21が設けられる。
第22収容領域2b2の上部には、第2S相用排気口2b22が設けられる。
冷却部80の第1S相用冷却部81bによって、第1S相用吸気口2b11から取り込まれた空気は、第210S相用抵抗器群210b、第110S相用抵抗器群110b、第21S相用抵抗器群21b、第11S相用抵抗器群11bを冷却し、第1S相用排気口2b21を介して排出される。
冷却部80の第2S相用冷却部82bによって、第2S相用吸気口2b12から取り込まれた空気は、第220S相用抵抗器群220b、第120S相用抵抗器群120b、第22S相用抵抗器群22b、第12S相用抵抗器群12bを冷却し、第2S相用排気口2b22を介して排出される。
【0032】
第1S相用吸気口2b11、第2S相用吸気口2b12、第1S相用排気口2b21、第2S相用排気口2b22には、不使用時、すなわち負荷試験を行わない時、及び後述する負荷試験装置1の検査時に閉じる蓋(第1S相用吸気蓋2b13、第2S相用吸気蓋2b14、第1S相用排気蓋2b23、第2S相用排気蓋2b24)が設けられる。これらの蓋(第1S相用吸気蓋2b13、第2S相用吸気蓋2b14、第1S相用排気蓋2b23、第2S相用排気蓋2b24)は、操作部91の操作などに基づいて電動で開閉するものであってもよいし、使用者による手動で開閉するものであってもよい。ただし、これらの蓋が省略されてもよい。
なお、第1S相用吸気蓋2b13は、第2S相用吸気蓋2b14とy方向で対向し、図1において見えない位置に設けられる。
第21収容領域2b1の側面、第22収容領域2b2の側面、第1S相用吸気蓋2b13、第2S相用吸気蓋2b14、第1S相用排気蓋2b23、第2S相用排気蓋2b24、は、アルミ板などの金属部材の壁で構成される。
【0033】
第21保持枠2b31は、上下方向に開口する略四角形筒形状を有する。
第21保持枠2b31は、絶縁体で構成され、第21保持枠2b31の側面が、第1抵抗部10の第11S相用抵抗器群11b、第2抵抗部20の第21S相用抵抗器群21b、第10抵抗部100の第110S相用抵抗器群110b、第20抵抗部200の第210S相用抵抗器群210bを保持する。
第21保持枠2b31は、碍子などを介して、下段の第1S相用冷却部81bに保持される。
【0034】
第21保持枠2b31の下方で、第21保持枠2b31の外壁と第21収容領域2b1の内壁の間、すなわち、第21保持枠2b31の外壁であって、第22保持枠2b32とy方向で対向する面には、第1S相用送信部a1sが設けられる。
第21保持枠2b31の上方で、第21保持枠2b31の外壁であって上方から見て第1S相用送信部a1sとで第21保持枠2b31をy方向で挟む位置関係になるものと第21収容領域2b1の内壁の間、すなわち、第21保持枠2b31の外壁であって、第22保持枠2b32とy方向で対向する面と反対側の面には、第1S相用受信部b1sが設けられる。
【0035】
第22保持枠2b32は、上下方向に開口する略四角形筒形状を有する。
第22保持枠2b32は、絶縁体で構成され、第22保持枠2b32の側面が、第1抵抗部10の第12S相用抵抗器群12b、第2抵抗部20の第22S相用抵抗器群22b、第10抵抗部100の第120S相用抵抗器群120b、第20抵抗部200の第220S相用抵抗器群220bを保持する。
第22保持枠2b32は、碍子などを介して、下段の第2S相用冷却部82bに保持される。
【0036】
第22保持枠2b32の下方で、第22保持枠2b32の外壁と第22収容領域2b2の内壁の間、すなわち、第22保持枠2b32の外壁であって、第21保持枠2b31とy方向で対向する面と反対側の面には、第2S相用送信部a2sが設けられる。
第22保持枠2b32の上方で、第22保持枠2b32の外壁であって上方から見て第2S相用送信部a2sとで第22保持枠2b32をy方向で挟む位置関係になるものと第22収容領域2b2の内壁の間、すなわち、第22保持枠2b32の外壁であって、第21保持枠2b31とy方向で対向する面には、第2S相用受信部b2sが設けられる。
【0037】
第3収容領域(T相用抵抗器群収容領域)2cは、第31収容領域2c1と第32収容領域2c2を有する。
第32収容領域2c2は、第31収容領域2c1のy方向左側に設けられる。
第31収容領域(第1T相用抵抗器群収容領域)2c1は、上段に第31保持枠2c31を収容し、下段に冷却部80の第1T相用冷却部81cを収容する。
第32収容領域(第2T相用抵抗器群収容領域)2c2は、上段に第32保持枠2c32を収容し、下段に冷却部80の第2T相用冷却部82cを収容する。
【0038】
第31収容領域2c1の下部には、第1T相用吸気口2c11(不図示)が設けられる。
第32収容領域2c2の下部には、第2T相用吸気口2c12が設けられる。
第31収容領域2c1の上部には、第1T相用排気口2c21が設けられる。
第32収容領域2c2の上部には、第2T相用排気口2c22が設けられる。
冷却部80の第1T相用冷却部81cによって、第1T相用吸気口2c11から取り込まれた空気は、第210T相用抵抗器群210c、第110T相用抵抗器群110c、第21T相用抵抗器群21c、第11T相用抵抗器群11cを冷却し、第1T相用排気口2c21を介して排出される。
冷却部80の第2T相用冷却部82cによって、第2T相用吸気口2c12から取り込まれた空気は、第220T相用抵抗器群220c、第120T相用抵抗器群120c、第22T相用抵抗器群22c、第12T相用抵抗器群12cを冷却し、第2T相用排気口2c22を介して排出される。
【0039】
第1T相用吸気口2c11、第2T相用吸気口2c12、第1T相用排気口2c21、第2T相用排気口2c22には、不使用時、すなわち負荷試験を行わない時、及び後述する負荷試験装置1の検査時に閉じる蓋(第1T相用吸気蓋2c13、第2T相用吸気蓋2c14、第1T相用排気蓋2c23、第2T相用排気蓋2c24)が設けられる。これらの蓋(第1T相用吸気蓋2c13、第2T相用吸気蓋2c14、第1T相用排気蓋2c23、第2T相用排気蓋2c24)は、操作部91の操作などに基づいて電動で開閉するものであってもよいし、使用者による手動で開閉するものであってもよい。ただし、これらの蓋が省略されてもよい。
なお、第1T相用吸気蓋2c13は、第2T相用吸気蓋2c14とy方向で対向し、図1において見えない位置に設けられる。
第31収容領域2c1の側面、第32収容領域2c2の側面、第1T相用吸気蓋2c13、第2T相用吸気蓋2c14、第1T相用排気蓋2c23、第2T相用排気蓋2c24、は、アルミ板などの金属部材の壁で構成される。
【0040】
第31保持枠2c31は、上下方向に開口する略四角形筒形状を有する。
第31保持枠2c31は、絶縁体で構成され、第31保持枠2c31の側面が、第1抵抗部10の第11T相用抵抗器群11c、第2抵抗部20の第21T相用抵抗器群21c、第10抵抗部100の第110T相用抵抗器群110c、第20抵抗部200の第210T相用抵抗器群210cを保持する。
第31保持枠2c31は、碍子などを介して、下段の第1T相用冷却部81cに保持される。
【0041】
第31保持枠2c31の下方で、第31保持枠2c31の外壁と第31収容領域2c1の内壁の間、すなわち、第31保持枠2c31の外壁であって、第32保持枠2c32とy方向で対向する面には、第1T相用送信部a1tが設けられる。
第31保持枠2c31の上方で、第31保持枠2c31の外壁であって上方から見て第1T相用送信部a1tとで第31保持枠2c31をy方向で挟む位置関係になるものと第31収容領域2c1の内壁の間、すなわち、第31保持枠2c31の外壁であって、第32保持枠2c32とy方向で対向する面と反対側の面には、第1T相用受信部b1tが設けられる。
【0042】
第32保持枠2c32は、上下方向に開口する略四角形筒形状を有する。
第32保持枠2c32は、絶縁体で構成され、第32保持枠2c32の側面が、第1抵抗部10の第12T相用抵抗器群12c、第2抵抗部20の第22T相用抵抗器群22c、第10抵抗部100の第120T相用抵抗器群120c、第20抵抗部200の第220T相用抵抗器群220cを保持する。
第32保持枠2c32は、碍子などを介して、下段の第2T相用冷却部82cに保持される。
【0043】
第32保持枠2c32の下方で、第32保持枠2c32の外壁と第32収容領域2c2の内壁の間、すなわち、第32保持枠2c32の外壁であって、第31保持枠2c31とy方向で対向する面と反対側の面には、第2T相用送信部a2tが設けられる。
第32保持枠2c32の上方で、第32保持枠2c32の外壁であって上方から見て第2T相用送信部a2tとで第32保持枠2c32をy方向で挟む位置関係になるものと第32収容領域2c2の内壁の間、すなわち、第32保持枠2c32の外壁であって、第31保持枠2c31とy方向で対向する面には、第2T相用受信部b2tが設けられる。
【0044】
第11収容領域2a1と第21収容領域2b1と第31収容領域2c1は、x方向に並べられる。
第12収容領域2a2と第22収容領域2b2と第32収容領域2c2は、x方向に並べられる。
第11収容領域2a1と第12収容領域2a2は、一体的に構成されてもよいし、別体で離れて構成されてもよい。
第21収容領域2b1と第22収容領域2b2は、一体的に構成されてもよいし、別体で離れて構成されてもよい。
第31収容領域2c1と第32収容領域2c2は、一体的に構成されてもよいし、別体で離れて構成されてもよい。
【0045】
第4収容領域2dは、第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第1微調整用リレー部8、第2微調整用リレー部9、第1抵抗部10の第13リレー部13と第15リレー部15、第2抵抗部20の第23リレー部23と第25リレー部25、第10抵抗部100の第150R相用リレー150aと第150S相用リレー150bと第150T相用リレー150c、第20抵抗部200の第250R相用リレー250aと第250S相用リレー250bと第250T相用リレー250c、操作部91、端子部93を収容する。
【0046】
第5収容領域2eは、第1抵抗部10の第14リレー部14と第14接地リレー14g、第2抵抗部20の第24リレー部24と第24接地リレー24g、第10抵抗部100の第140R相用リレー140aと第140S相用リレー140bと第140T相用リレー140cと第140接地リレー140g、第20抵抗部200の第240R相用リレー240aと第240S相用リレー240bと第240T相用リレー240cと第240接地リレー240gを収容する。
【0047】
(第1メインリレー部5)
第1メインリレー部5は、真空遮断器(VCB:Vacuum Circuit Breaker)で構成され、試験対象電源から、第1抵抗部10、第2抵抗部20、第10抵抗部100、第20抵抗部200への電力供給のオンオフ制御するために使用される(図7参照)。
【0048】
第1メインリレー部5の一方のR相端子は、端子部93を介して、試験対象電源のR相端子と接続される。
第1メインリレー部5の他方のR相端子は、第2メインリレー部6の一方のR相端子、第1微調整用リレー部8の一方のR相端子、第13リレー部13の一方のR相端子、第23リレー部23の一方のR相端子と接続される。
【0049】
第1メインリレー部5の一方のS相端子は、端子部93を介して、試験対象電源のS相端子と接続される。
第1メインリレー部5の他方のS相端子は、第2メインリレー部6の一方のS相端子、第1微調整用リレー部8の一方のS相端子、第13リレー部13の一方のS相端子、第23リレー部23の一方のS相端子と接続される。
【0050】
第1メインリレー部5の一方のT相端子は、端子部93を介して、試験対象電源のT相端子と接続される。
第1メインリレー部5の他方のT相端子は、第2メインリレー部6の一方のT相端子、第1微調整用リレー部8の一方のT相端子、第13リレー部13の一方のT相端子、第23リレー部23の一方のT相端子と接続される。
【0051】
(第2メインリレー部6)
第2メインリレー部6は、3連の電磁接触器(VCS:Vacuum Circuit Switch)で構成される。第2メインリレー部6は、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aなど、y方向で隣接する抵抗器群を並列で接続するために使用される。
【0052】
第2メインリレー部6の一方のR相端子は、第1メインリレー部5の他方のR相端子などと接続される。
第2メインリレー部6の他方のR相端子は、第3メインリレー部7の一方のR相端子、第2微調整用リレー部9の一方のR相端子、第15リレー部の一方のR相端子、第25リレー部の一方のR相端子と接続される。
【0053】
第2メインリレー部6の一方のS相端子は、第1メインリレー部5の他方のS相端子などと接続される。
第2メインリレー部6の他方のS相端子は、第3メインリレー部7の一方のS相端子、第2微調整用リレー部9の一方のS相端子、第15リレー部の一方のS相端子、第25リレー部の一方のS相端子と接続される。
【0054】
第2メインリレー部6の一方のT相端子は、第1メインリレー部5の他方のT相端子などと接続される。
第2メインリレー部6の他方のT相端子は、第3メインリレー部7の一方のT相端子、第2微調整用リレー部9の一方のT相端子、第15リレー部の一方のT相端子、第25リレー部の一方のT相端子と接続される。
【0055】
(第3メインリレー部7)
第3メインリレー部7は、3連の電磁接触器(VCS:Vacuum Circuit Switch)で構成される。第3メインリレー部7は、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aなど、y方向で隣接する抵抗器群を直列で接続する際の中性点接続のために使用される。
【0056】
第3メインリレー部7の一方のR相端子は、第2メインリレー部6の他方のR相端子などと接続される。
第3メインリレー部7の一方のS相端子は、第2メインリレー部6の他方のS相端子などと接続される。
第3メインリレー部7の一方のT相端子は、第2メインリレー部6の他方のT相端子などと接続される。
第3メインリレー部7の他方のR相端子と、第3メインリレー部7の他方のS相端子と、第3メインリレー部7の他方のT相端子は、短絡される。
【0057】
(第2メインリレー部6と第3メインリレー部7の連動切り替え制御)
第2メインリレー部6を介して、試験対象電源からの電力が第3メインリレー部7に供給されないようにする必要がある。このため、第2メインリレー部6がオフ状態の時にだけ第3メインリレー部7のオン状態への切り替えを可能にする(第2メインリレー部6がオン状態の時は第3メインリレー部7のオン状態への切り替えを不能にする)制御が行われるのが望ましい。また、第3メインリレー部7のオン状態の切り替えを行う前に、第2メインリレー部6をオフ状態にする制御が行われてもよい。
【0058】
(第1微調整用リレー部8、第2微調整用リレー部9)
第1微調整用リレー部8と第2微調整用リレー部9は、3連の電磁接触器(VCS:Vacuum Circuit Switch)で構成される。第1微調整用リレー部8と第2微調整用リレー部9は、負荷量の微調整を行うため、すなわち、試験対象電源から、第10抵抗部100、第20抵抗部200への電力供給のオンオフ制御するために使用される。
【0059】
第1微調整用リレー部8の一方のR相端子は、第1メインリレー部5の他方のR相端子などと接続される。
第1微調整用リレー部8の他方のR相端子は、第110R相用抵抗器群110aの他方の端子、第210R相用抵抗器群210aの他方の端子と接続される。なお、第110R相用抵抗器群110aの一方の端子は、第120R相用抵抗器群120aの一方の端子と接続される。
第1微調整用リレー部8の一方のS相端子は、第1メインリレー部5の他方のS相端子などと接続される。
第1微調整用リレー部8の他方のS相端子は、第110S相用抵抗器群110bの他方の端子、第210S相用抵抗器群210bの他方の端子と接続される。なお、第110S相用抵抗器群110bの一方の端子は、第120S相用抵抗器群120bの一方の端子と接続される。
第1微調整用リレー部8の一方のT相端子は、第1メインリレー部5の他方のT相端子などと接続される。
第1微調整用リレー部8の他方のT相端子は、第110T相用抵抗器群110cの他方の端子、第210T相用抵抗器群210cの他方の端子と接続される。なお、第110T相用抵抗器群110cの一方の端子は、第120T相用抵抗器群120cの一方の端子と接続される。
【0060】
第2微調整用リレー部9の一方のR相端子は、第2メインリレー部6の他方のR相端子などと接続される。
第2微調整用リレー部9の他方のR相端子は、第150R相用リレー150aの一方の端子、第250R相用リレー250aの一方の端子と接続される。
第2微調整用リレー部9の一方のS相端子は、第2メインリレー部6の他方のS相端子などと接続される。
第2微調整用リレー部9の他方のS相端子は、第150S相用リレー150bの一方の端子、第250S相用リレー250bの一方の端子と接続される。
第2微調整用リレー部9の一方のT相端子は、第2メインリレー部6の他方のT相端子などと接続される。
第2微調整用リレー部9の他方のT相端子は、第150T相用リレー150cの一方の端子、第250T相用リレー250cの一方の端子と接続される。
【0061】
次に、第1抵抗部10、第2抵抗部20、第10抵抗部100、第20抵抗部200の構成について説明する。
第1抵抗部10と第2抵抗部20は、負荷試験における主の負荷として用いられる。
第10抵抗部100と第20抵抗部200は、負荷試験における負荷量の微調整用に用いられる。
第10抵抗部100と第20抵抗部200の抵抗器群は、第1抵抗部10と第2抵抗部20の抵抗器群よりも容量が小さいものが用いられる。
【0062】
(第1抵抗部10)
第1抵抗部10は、第11R相用抵抗器群11a、第11S相用抵抗器群11b、第11T相用抵抗器群11c、第12R相用抵抗器群12a、第12S相用抵抗器群12b、第12T相用抵抗器群12c、第1スイッチ群(第13リレー部13、第14リレー部14、第14接地リレー14g、第15リレー部15)を有する。
【0063】
第11R相用抵抗器群11aは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を空けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第12R相用抵抗器群12aは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を開けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第12R相用抵抗器群12aは、第11R相用抵抗器群11aのy方向左側に設けられる。
第11R相用抵抗器群11aの一方の端子は、第12R相用抵抗器群12aの一方の端子と接続される。
第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aは、第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第1スイッチ群を介して接続された三相交流発電機などの試験対象電源のR相の負荷試験を行うために用いられる。
第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aは、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第14リレー部14の操作状態により、直列と並列の切り替えが可能な状態で接続される。
第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aの抵抗器Rは、負荷試験のため、疑似負荷として、試験対象電源からの電力供給を受けて熱を発する。
第1実施形態では、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aのそれぞれが、複数の抵抗器Rを有する例を示すが、1つの抵抗器Rで構成されてもよい。
【0064】
例えば、第3メインリレー部7がオン状態にされ、第2メインリレー部6と第14リレー部14がオフ状態にされると、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aは、直列に接続される。
また、第3メインリレー部7がオフ状態にされ、第2メインリレー部6と第14リレー部14がオン状態にされると、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aは、並列に接続される。
【0065】
第11S相用抵抗器群11bは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を空けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第12S相用抵抗器群12bは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を開けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第12S相用抵抗器群12bは、第11S相用抵抗器群11bのy方向左側に設けられる。
第11S相用抵抗器群11bの一方の端子は、第12S相用抵抗器群12bの一方の端子と接続される。
第11S相用抵抗器群11bは、第11R相用抵抗器群11aのx方向後方に位置する。
第12S相用抵抗器群12bは、第12R相用抵抗器群12aのx方向後方に位置する。
第11S相用抵抗器群12aと第12S相用抵抗器群12bは、第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第1スイッチ群を介して接続された三相交流発電機などの試験対象電源のS相の負荷試験を行うために用いられる。
第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bは、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第14リレー部14の操作状態により、直列と並列の切り替えが可能な状態で接続される。
第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bの抵抗器Rは、負荷試験のため、疑似負荷として、試験対象電源からの電力供給を受けて熱を発する。
第1実施形態では、第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bのそれぞれが、複数の抵抗器Rを有する例を示すが、1つの抵抗器Rで構成されてもよい。
【0066】
例えば、第3メインリレー部7がオン状態にされ、第2メインリレー部6と第14リレー部14がオフ状態にされると、第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bは、直列に接続される。
また、第3メインリレー部7がオフ状態にされ、第2メインリレー部6と第14リレー部14がオン状態にされると、第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bは、並列に接続される。
【0067】
第11T相用抵抗器群11cは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を空けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第12T相用抵抗器群12cは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を開けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第12T相用抵抗器群12cは、第11T相用抵抗器群11cのy方向左側に設けられる。
第11T相用抵抗器群11cの一方の端子は、第12T相用抵抗器群12cの一方の端子と接続される。
第11T相用抵抗器群11cは、第11S相用抵抗器群11bのx方向後方に位置する。
第12T相用抵抗器群12cは、第12S相用抵抗器群12bのx方向後方に位置する。
第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cは、第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第1スイッチ群を介して接続された三相交流発電機などの試験対象電源のT相の負荷試験を行うために用いられる。
第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cは、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第14リレー部14の操作状態により、直列と並列の切り替えが可能な状態で接続される。
第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cの抵抗器Rは、負荷試験のため、疑似負荷として、試験対象電源からの電力供給を受けて熱を発する。
第1実施形態では、第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cのそれぞれが、複数の抵抗器Rを有する例を示すが、1つの抵抗器Rで構成されてもよい。
【0068】
例えば、第3メインリレー部7がオン状態にされ、第2メインリレー部6と第14リレー部14がオフ状態にされると、第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cは、直列に接続される。
また、第3メインリレー部7がオフ状態にされ、第2メインリレー部6と第14リレー部14がオン状態にされると、第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cは、並列に接続される。
【0069】
第1実施形態では、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aと第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bと第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cの抵抗器Rは、x方向(第1の方向)に延びる。第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aの抵抗器Rは、y方向(第2の方向)に並べられる。第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bの抵抗器Rは、y方向(第2の方向)に並べられる。第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cの抵抗器Rは、y方向(第2の方向)に並べられる。
ただし、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aと第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bと第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cの抵抗器Rは、y方向(第2の方向)に延びてもよい。この場合、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aの抵抗器Rは、x方向(第1の方向)に並べられる。第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bの抵抗器Rは、x方向(第1の方向)に並べられる。第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cの抵抗器Rは、x方向(第1の方向)に並べられる。
【0070】
第13リレー部13と第15リレー部15は、3連の電磁接触器(VCS:Vacuum Circuit Switch)で構成される。第13リレー部13と第15リレー部は、第1メインリレー部5から第11R相用抵抗器群11a、第11S相用抵抗器群11b、第11T相用抵抗器群11c、第12R相用抵抗器群12a、第12S相用抵抗器群12b、第12T相用抵抗器群12cへの電力供給のオンオフ制御するために使用される。
【0071】
第13リレー部13の一方のR相端子は、第1メインリレー部5の他方のR相端子などと接続される。
第13リレー部13の他方のR相端子は、第11R相用抵抗器群11aの他方の端子と接続される。
第13リレー部13の一方のS相端子は、第1メインリレー部5の他方のS相端子などと接続される。
第13リレー部13の他方のS相端子は、第11S相用抵抗器群11bの他方の端子と接続される。
第13リレー部13の一方のT相端子は、第1メインリレー部5の他方のT相端子などと接続される。
第13リレー部13の他方のT相端子は、第11T相用抵抗器群11cの他方の端子と接続される。
【0072】
第15リレー部15の一方のR相端子は、第2メインリレー部6の他方のR相端子などと接続される。
第15リレー部15の他方のR相端子は、第12R相用抵抗器群12aの他方の端子と接続される。
第15リレー部15の一方のS相端子は、第2メインリレー部6の他方のS相端子などと接続される。
第15リレー部15の他方のS相端子は、第12S相用抵抗器群12bの他方の端子と接続される。
第15リレー部15の一方のT相端子は、第2メインリレー部6の他方のT相端子などと接続される。
第15リレー部15の他方のT相端子は、第12T相用抵抗器群12cの他方の端子と接続される。
【0073】
第14リレー部14は、3連の電磁接触器(VCS:Vacuum Circuit Switch)で構成される。第14リレー部14は、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aを並列に接続し、第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bを並列に接続し、第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cを並列に接続する際の中性点接続のために使用される。
すなわち、第14リレー部14は、第11R相用抵抗器群11aの一方の端子、第11S相用抵抗器群11bの一方の端子、第11T相用抵抗器群11cの一方の端子の短絡をオンオフ制御するために使用される。
【0074】
第14リレー部14の一方のR相端子は、第11R相用抵抗器群11aの一方の端子、及び第12R相用抵抗器群12aの一方の端子と接続される。
第14リレー部14の一方のS相端子は、第11S相用抵抗器群11bの一方の端子、及び第12S相用抵抗器群12bの一方の端子と接続される。
第14リレー部14の一方のT相端子は、第11T相用抵抗器群11cの一方の端子、及び第12T相用抵抗器群12cの一方の端子と接続される。
第14リレー部14の他方のR相端子と、第14リレー部14の他方のS相端子と、第14リレー部14の他方のT相端子は、短絡される。
【0075】
第14接地リレー14gは、後述する負荷試験装置1の検査時に、第11R相用抵抗器群11a、第12R相用抵抗器群12a、第11S相用抵抗器群11b、第12S相用抵抗器群12b、第11T相用抵抗器群11c、第12T相用抵抗器群12cを接地するため(接地のオンオフ切り替えを行うため)に使用される。
第14接地リレー14gの一方の端子は、第14リレー部14の他方のR相端子と、第14リレー部14の他方のS相端子と、第14リレー部14の他方のT相端子、すなわち第14リレー部14の短絡側の端子と接続される。
第14接地リレー14gの他方の端子は、接地面と接続される。
【0076】
第4収容領域2dに収容されたリレー(第13リレー部13など)と、第11収容領域2a1と第21収容領域2b1と第31収容領域2c1に収容された抵抗器群(第11T相用抵抗器群11cなど)とをつなぐケーブルは、z方向から見て、当該抵抗器群よりも外側で、第12収容領域2a2と第22収容領域2b2と第32収容領域2c2を含む領域と反対側に設けられるのが望ましい。
第4収容領域2dに収容されたリレー(第15リレー部15など)と、第12収容領域2a2と第22収容領域2b2と第32収容領域2c2に収容された抵抗器群(第12T相用抵抗器群12cなど)とをつなぐケーブルは、z方向から見て、当該抵抗器群よりも外側で、第11収容領域2a1と第21収容領域2b1と第31収容領域2c1を含む領域と反対側に設けられるのが望ましい。
第5収容領域2eに収容されたリレー(第14リレー部14など)と、第11収容領域2a1と第21収容領域2b1と第31収容領域2c1と第12収容領域2a2と第22収容領域2b2と第32収容領域2c2に収容された抵抗器群(第11R相用抵抗器群11aなど)とをつなぐケーブルは、z方向から見て、y方向右側の抵抗器群(第11T相用抵抗器群11cなど)とy方向左側の抵抗器群(第12T相用抵抗器群12cなど)との間に設けられるのが望ましい。
【0077】
例えば、z方向から見て、第11収容領域2a1における抵抗器群がある領域の外側であって、第12収容領域2a2の抵抗器群がある領域の反対側に、第13リレー部13の他方のS相端子と第11S相用抵抗器群11bの他方の端子をつなぐケーブルと、第13リレー部13の他方のT相端子と第11T相用抵抗器群11cの他方の端子をつなぐケーブルとが位置するように、配線される。
【0078】
z方向から見て、第21収容領域2b1における抵抗器群がある領域の外側であって、第22収容領域2b2がある領域の反対側に、第13リレー部13の他方のT相端子と第11T相用抵抗器群11cの他方の端子をつなぐケーブルが位置するように、配線される。
【0079】
z方向から見て、第12収容領域2a2における抵抗器群がある領域の外側であって、第11収容領域2a1の抵抗器群がある領域の反対側に、第15リレー部15の他方のS相端子と第12S相用抵抗器群12bの他方の端子をつなぐケーブルと、第15リレー部15の他方のT相端子と第12T相用抵抗器群12cの他方の端子をつなぐケーブルとが位置するように、配線される。
【0080】
z方向から見て、第22収容領域2b2における抵抗器群がある領域の外側であって、第21収容領域2b1がある領域の反対側に、第15リレー部15の他方のT相端子と第12T相用抵抗器群12cの他方の端子をつなぐケーブルが位置するように、配線される。
【0081】
z方向から見て、第21収容領域2b1における抵抗器群がある領域と第22収容領域2b2における抵抗器群がある領域の間に、第14リレー部14の一方のR相端子と第11R相用抵抗器群11aの一方の端子及び第12R相用抵抗器群12aの一方の端子をつなぐケーブルが位置するように、配線される。
【0082】
z方向から見て、第31収容領域2c1における抵抗器群がある領域と第32収容領域2c2における抵抗器群がある領域の間に、第14リレー部14の一方のR相端子と第11R相用抵抗器群11aの一方の端子及び第12R相用抵抗器群12aの一方の端子をつなぐケーブルと、第14リレー部14の一方のS相端子と第11S相用抵抗器群11bの一方の端子及び第12S相用抵抗器群12bの一方の端子をつなぐケーブルとが位置するように、配線される。
【0083】
これにより、y方向に隣接する抵抗器群の間の空間を使って、第5収容領域2eに収容する短絡用スイッチ(第14リレー部14など)との配線を効率良く行うことが可能になる。
【0084】
第1実施形態では、第11R相用抵抗器群11a、第11S相用抵抗器群11b、第11T相用抵抗器群11c、第12R相用抵抗器群12a、第12S相用抵抗器群12b、第12T相用抵抗器群12cそれぞれは、抵抗器Rが、y方向に7本並べられ、直列に接続された抵抗器列が、z方向に1段並べられたものである。ただし、各抵抗器列に並べられる抵抗器Rの本数や、抵抗器列が積み重ねられる段数は、これに限るものではない。また、当該抵抗器列の抵抗器Rは並列に接続されてもよい。
【0085】
(第2抵抗部20)
第2抵抗部20は、第21R相用抵抗器群21a、第21S相用抵抗器群21b、第21T相用抵抗器群21c、第22R相用抵抗器群22a、第22S相用抵抗器群22b、第22T相用抵抗器群22c、第2スイッチ群(第23リレー部23、第24リレー部24、第24接地リレー24g、第25リレー部25)を有する。
【0086】
第2抵抗部20の第21R相用抵抗器群21aの構成は、第1抵抗部10の第11R相用抵抗器群11aの構成と同様である。
第2抵抗部20の第21S相用抵抗器群21bの構成は、第1抵抗部10の第11S相用抵抗器群11bの構成と同様である。
第2抵抗部20の第21T相用抵抗器群21cの構成は、第1抵抗部10の第11T相用抵抗器群11cの構成と同様である。
第2抵抗部20の第23リレー部23の構成は、第1抵抗部10の第13リレー部13の構成と同様である。
第2抵抗部20の第24リレー部24の構成は、第1抵抗部10の第14リレー部14の構成と同様である。
第2抵抗部20の第24接地リレー24gの構成は、第1抵抗部10の第14接地リレー14gの構成と同様である。
第2抵抗部20の第25リレー部25の構成は、第1抵抗部10の第15リレー部15の構成と同様である。
【0087】
(第10抵抗部100)
第10抵抗部100は、第110R相用抵抗器群110a、第110S相用抵抗器群110b、第110T相用抵抗器群110c、第120R相用抵抗器群120a、第120S相用抵抗器群120b、第120T相用抵抗器群120c、第10スイッチ群(第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140c、第140接地リレー140g、第150R相用リレー150a、第150S相用リレー150b、第150T相用リレー150c)を有する。
【0088】
第110R相用抵抗器群110aは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を空けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第120R相用抵抗器群120aは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を開けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第120R相用抵抗器群120aは、第110R相用抵抗器群110aのy方向左側に設けられる。
第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群12aは、第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第1微調整用リレー部8、第2微調整用リレー部9、第10スイッチ群を介して接続された三相交流発電機などの試験対象電源のR相の負荷試験を行うために用いられる。
第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aは、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cの操作状態により、直列と並列の切り替えが可能な状態で接続される。
第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aの抵抗器Rは、負荷試験のため、疑似負荷として、試験対象電源からの電力供給を受けて熱を発する。
第1実施形態では、第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aのそれぞれが、複数の抵抗器Rを有する例を示すが、1つの抵抗器Rで構成されてもよい。
【0089】
例えば、第3メインリレー部7がオン状態にされ、第2メインリレー部6と第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cがオフ状態にされると、第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aは、直列に接続される。
また、第3メインリレー部7がオフ状態にされ、第2メインリレー部6と第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cがオン状態にされると、第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aは、並列に接続される。
【0090】
第110S相用抵抗器群110bは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を空けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第120S相用抵抗器群120bは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を開けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第120S相用抵抗器群120bは、第110S相用抵抗器群110bのy方向左側に設けられる。
第110S相用抵抗器群110bは、第110R相用抵抗器群110aのx方向後方に位置する。
第120S相用抵抗器群120bは、第120R相用抵抗器群120aのx方向後方に位置する。
第110S相用抵抗器群120aと第120S相用抵抗器群120bは、第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第1微調整用リレー部8、第2微調整用リレー部9、第10スイッチ群を介して接続された三相交流発電機などの試験対象電源のS相の負荷試験を行うために用いられる。
第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bは、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cの操作状態により、直列と並列の切り替えが可能な状態で接続される。
第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bの抵抗器Rは、負荷試験のため、疑似負荷として、試験対象電源からの電力供給を受けて熱を発する。
第1実施形態では、第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bのそれぞれが、複数の抵抗器Rを有する例を示すが、1つの抵抗器Rで構成されてもよい。
【0091】
例えば、第3メインリレー部7がオン状態にされ、第2メインリレー部6と第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cがオフ状態にされると、第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bは、直列に接続される。
また、第3メインリレー部7がオフ状態にされ、第2メインリレー部6と第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cがオン状態にされると、第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bは、並列に接続される。
【0092】
第110T相用抵抗器群110cは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を空けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第120T相用抵抗器群120cは、x方向に平行な棒状の抵抗器Rがy方向に所定の間隔を開けて複数本並べられた抵抗器列を含む。
第120T相用抵抗器群120cは、第110T相用抵抗器群110cのy方向左側に設けられる。
第110T相用抵抗器群110cは、第110S相用抵抗器群110bのx方向後方に位置する。
第120T相用抵抗器群120cは、第120S相用抵抗器群120bのx方向後方に位置する。
第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cは、第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第1微調整用リレー部8、第2微調整用リレー部9、第10スイッチ群を介して接続された三相交流発電機などの試験対象電源のT相の負荷試験を行うために用いられる。
第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cは、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cの操作状態により、直列と並列の切り替えが可能な状態で接続される。
第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cの抵抗器Rは、負荷試験のため、疑似負荷として、試験対象電源からの電力供給を受けて熱を発する。
第1実施形態では、第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cのそれぞれが、複数の抵抗器Rを有する例を示すが、1つの抵抗器Rで構成されてもよい。
【0093】
例えば、第3メインリレー部7がオン状態にされ、第2メインリレー部6と第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cがオフ状態にされると、第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cは、直列に接続される。
また、第3メインリレー部7がオフ状態にされ、第2メインリレー部6と第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cがオン状態にされると、第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cは、並列に接続される。
【0094】
第1実施形態では、第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aと第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bと第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cの抵抗器Rは、x方向(第1の方向)に延びる。第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aの抵抗器Rは、y方向(第2の方向)に並べられる。第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bの抵抗器Rは、y方向(第2の方向)に並べられる。第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cの抵抗器Rは、y方向(第2の方向)に並べられる。
ただし、第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aと第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bと第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cの抵抗器Rは、y方向(第2の方向)に延びてもよい。この場合、第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aの抵抗器Rは、x方向(第1の方向)に並べられる。第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bの抵抗器Rは、x方向(第1の方向)に並べられる。第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cの抵抗器Rは、x方向(第1の方向)に並べられる。
【0095】
第150R相用リレー150aは、第1メインリレー部5から第110R相用抵抗器群110a、第120R相用抵抗器群120aへの電力供給のオンオフ制御するために使用される。
第150R相用リレー150aの一方の端子は、第2微調整用リレー部9の他方のR相端子などと接続される。
第150R相用リレー150aの他方の端子は、第120R相用抵抗器群120aの他方の端子と接続される。
【0096】
第150S相用リレー150bは、第1メインリレー部5から第110S相用抵抗器群110b、第120S相用抵抗器群120bへの電力供給のオンオフ制御するために使用される。
第150S相用リレー150bの一方の端子は、第2微調整用リレー部9の他方のS相端子などと接続される。
第150S相用リレー150bの他方の端子は、第120S相用抵抗器群120bの他方の端子と接続される。
【0097】
第150T相用リレー150cは、第1メインリレー部5から第110T相用抵抗器群110c、第120T相用抵抗器群120cへの電力供給のオンオフ制御するために使用される。
第150T相用リレー150cの一方の端子は、第2微調整用リレー部9の他方のT相端子などと接続される。
第150T相用リレー150cの他方の端子は、第120T相用抵抗器群120cの他方の端子と接続される。
【0098】
第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cは、第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aを並列に接続し、第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bを並列に接続し、第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cを並列に接続する際の中性点接続のために使用される。
すなわち、第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cは、第110R相用抵抗器群110aの一方の端子、第110S相用抵抗器群110bの一方の端子、第110T相用抵抗器群110cの一方の端子の短絡をオンオフ制御するために使用される。
【0099】
第140R相用リレー140aの一方の端子は、第110R相用抵抗器群110aの一方の端子、及び第120R相用抵抗器群120aの一方の端子と接続される。
第140S相用リレー140bの一方の端子は、第110S相用抵抗器群110bの一方の端子、及び第120S相用抵抗器群120bの一方の端子と接続される。
第140T相用リレー140cの一方の端子は、第110T相用抵抗器群110cの一方の端子、及び第120T相用抵抗器群120cの一方の端子と接続される。
第140R相用リレー140aの他方の端子と、第140S相用リレー140bの他方の端子と、第140T相用リレー140cの他方の端子は、短絡される。
【0100】
第140接地リレー140gは、後述する負荷試験装置1の検査時に、第110R相用抵抗器群110a、第120R相用抵抗器群120a、第110S相用抵抗器群110b、第120S相用抵抗器群120b、第110T相用抵抗器群110c、第120T相用抵抗器群120cを接地するため(接地のオンオフ切り替えを行うため)に使用される。
第140接地リレー140gの一方の端子は、第140R相用リレー140aの他方の端子(短絡側の端子)と、第140S相用リレー140bの他方の端子(短絡側の端子)と、第140T相用リレー140cの他方の端子(短絡側の端子)と接続される。
第140接地リレー140gの他方の端子は、接地面と接続される。
【0101】
第4収容領域2dに収容されたリレー(第1微調整用リレー部8など)と、第11収容領域2a1と第21収容領域2b1と第31収容領域2c1に収容された抵抗器群(第110T相用抵抗器群110cなど)とをつなぐケーブルは、z方向から見て、当該抵抗器群よりも外側で、第12収容領域2a2と第22収容領域2b2と第32収容領域2c2を含む領域と反対側に設けられるのが望ましい。
第4収容領域2dに収容されたリレー(第2微調整用リレー部9など)と、第12収容領域2a2と第22収容領域2b2と第32収容領域2c2に収容された抵抗器群(第120T相用抵抗器群120cなど)とをつなぐケーブルは、z方向から見て、当該抵抗器群よりも外側で、第11収容領域2a1と第21収容領域2b1と第31収容領域2c1を含む領域と反対側に設けられるのが望ましい。
第5収容領域2eに収容されたリレー(第140R相用リレー140aなど)と、第11収容領域2a1と第21収容領域2b1と第31収容領域2c1と第12収容領域2a2と第22収容領域2b2と第32収容領域2c2に収容された抵抗器群(第110R相用抵抗器群110aなど)とをつなぐケーブルは、z方向から見て、y方向右側の抵抗器群(第110T相用抵抗器群110cなど)とy方向左側の抵抗器群(第120T相用抵抗器群120cなど)との間に設けられるのが望ましい。
【0102】
例えば、z方向から見て、第11収容領域2a1における抵抗器群がある領域の外側であって、第12収容領域2a2の抵抗器群がある領域の反対側に、第1微調整用リレー部8の他方のS相端子と第110S相用抵抗器群110bの他方の端子をつなぐケーブルと、第1微調整用リレー部8の他方のT相端子と第110T相用抵抗器群110cの他方の端子をつなぐケーブルとが位置するように、配線される。
【0103】
z方向から見て、第21収容領域2b1における抵抗器群がある領域の外側であって、第22収容領域2b2がある領域の反対側に、第1微調整用リレー部8の他方のT相端子と第110T相用抵抗器群110cの他方の端子をつなぐケーブルが位置するように、配線される。
【0104】
z方向から見て、第12収容領域2a2における抵抗器群がある領域の外側であって、第11収容領域2a1の抵抗器群がある領域の反対側に、第2微調整用リレー部9の他方のS相端子と第120S相用抵抗器群120bの他方の端子をつなぐケーブルと、第2微調整用リレー部9の他方のT相端子と第120T相用抵抗器群120cの他方の端子をつなぐケーブルとが位置するように、配線される。
【0105】
z方向から見て、第22収容領域2b2における抵抗器群がある領域の外側であって、第21収容領域2b1がある領域の反対側に、第2微調整用リレー部9の他方のT相端子と第120T相用抵抗器群120cの他方の端子をつなぐケーブルが位置するように、配線される。
【0106】
z方向から見て、第21収容領域2b1における抵抗器群がある領域と第22収容領域2b2における抵抗器群がある領域の間に、第140R相用リレー140aの一方の端子と第110R相用抵抗器群110aの一方の端子及び第120R相用抵抗器群120aの一方の端子をつなぐケーブルが位置するように、配線される。
【0107】
z方向から見て、第31収容領域2c1における抵抗器群がある領域と第32収容領域2c2における抵抗器群がある領域の間に、第140R相用リレー140aの一方の端子と第110R相用抵抗器群110aの一方の端子及び第120R相用抵抗器群120aの一方の端子をつなぐケーブルと、第140S相用リレー140bの一方の端子と第110S相用抵抗器群110bの一方の端子及び第120S相用抵抗器群120bの一方の端子をつなぐケーブルとが位置するように、配線される。
【0108】
これにより、y方向に隣接する抵抗器群の間の空間を使って、第5収容領域2eに収容する短絡用スイッチ(第140R相用リレー140aなど)との配線を効率良く行うことが可能になる。
【0109】
第1実施形態では、第110R相用抵抗器群110a、第110S相用抵抗器群110b、第110T相用抵抗器群110c、第120R相用抵抗器群120a、第120S相用抵抗器群120b、第120T相用抵抗器群120cそれぞれは、抵抗器Rが、y方向に7本並べられ、直列に接続された抵抗器列が、z方向に1段並べられたものである。ただし、各抵抗器列に並べられる抵抗器Rの本数や、抵抗器列が積み重ねられる段数は、これに限るものではない。また、当該抵抗器列の抵抗器Rは並列に接続されてもよい。
【0110】
(第20抵抗部200)
第20抵抗部200は、第210R相用抵抗器群210a、第210S相用抵抗器群210b、第210T相用抵抗器群210c、第220R相用抵抗器群220a、第220S相用抵抗器群220b、第220T相用抵抗器群220c、第20スイッチ群(第240R相用リレー240a、第240S相用リレー240b、第240T相用リレー240c、第240接地リレー240g、第250R相用リレー250a、第250S相用リレー250b、第250T相用リレー250c)を有する。
【0111】
第20抵抗部200の第210R相用抵抗器群210aの構成は、第10抵抗部100の第110R相用抵抗器群110aの構成と同様である。
第20抵抗部200の第210S相用抵抗器群210bの構成は、第10抵抗部100の第110S相用抵抗器群110bの構成と同様である。
第20抵抗部200の第210T相用抵抗器群210cの構成は、第10抵抗部100の第110T相用抵抗器群110cの構成と同様である。
第20抵抗部200の第240R相用リレー240aの構成は、第10抵抗部100の第140R相用リレー140aの構成と同様である。
第20抵抗部200の第240S相用リレー240bの構成は、第10抵抗部100の第140S相用リレー140bの構成と同様である。
第20抵抗部200の第240T相用リレー240cの構成は、第10抵抗部100の第140T相用リレー140cの構成と同様である。
第20抵抗部200の第240接地リレー240gの構成は、第10抵抗部100の第140接地リレー140gの構成と同様である。
第20抵抗部200の第250R相用リレー250aの構成は、第10抵抗部100の第150R相用リレー150aの構成と同様である。
第20抵抗部200の第250S相用リレー250bの構成は、第10抵抗部100の第150S相用リレー150bの構成と同様である。
第20抵抗部200の第250T相用リレー250cの構成は、第10抵抗部100の第150T相用リレー150cの構成と同様である。
【0112】
(冷却部80)
冷却部80は、第1R相用冷却部81a、第2R相用冷却部82a、第1S相用冷却部81b、第2S相用冷却部82b、第1T相用冷却部81c、第2T相用冷却部82cを有する。
第1R相用冷却部81aは、第11R相用抵抗器群11a、第21R相用抵抗器群21a、第110R相用抵抗器群110a、第210R相用抵抗器群210aを冷却する。
第2R相用冷却部82aは、第12R相用抵抗器群12a、第22R相用抵抗器群22a、第120R相用抵抗器群120a、第220R相用抵抗器群220aを冷却する。
第1S相用冷却部81bは、第11S相用抵抗器群11b、第21S相用抵抗器群21b、第110S相用抵抗器群110b、第210S相用抵抗器群210bを冷却する。
第2S相用冷却部82bは、第12S相用抵抗器群12b、第22S相用抵抗器群22b、第120S相用抵抗器群120b、第220S相用抵抗器群220bを冷却する。
第1T相用冷却部81cは、第11T相用抵抗器群11c、第21T相用抵抗器群21c、第110T相用抵抗器群110c、第210T相用抵抗器群210cを冷却する。
第2T相用冷却部82cは、第12T相用抵抗器群12c、第22T相用抵抗器群22c、第120T相用抵抗器群120c、第220T相用抵抗器群220cを冷却する。
【0113】
(送受信部の構成)
次に、第1R相用送信部a1rなど、負荷試験装置1の検査に使用する送信装置、受信装置について説明する。
【0114】
第1R相用送信部a1rは、第1R相用受信部b1rに向けて信号を発信する。
第1R相用受信部b1rは、第1R相用送信部a1rからの信号を受信する。
第1R相用受信部b1rは、受信した信号に基づいて、第1R相用送信部a1rから発信された信号の電波強度に関する情報を、操作部91に送信する。
第1R相用送信部a1rと第1R相用受信部b1rは、上方から見て、第11保持枠2a31を挟む位置関係で、且つ、第11R相用抵抗器群11aと第21R相用抵抗器群21aと第110R相用抵抗器群110aと第210R相用抵抗器群210aを挟む位置関係になるように、配置される。
また、第1R相用送信部a1rと第1R相用受信部b1rは、上方から見て、第11保持枠2a31を挟む位置関係で、且つ、第11R相用抵抗器群11aと第21R相用抵抗器群21aと第110R相用抵抗器群110aと第210R相用抵抗器群210aの抵抗器が延びる方向(x方向)に垂直な方向(y方向)に並べられる。
また、第1R相用送信部a1rと第1R相用受信部b1rは、一方が上方で、他方が下方に位置するように配置される。
第1R相用送信部a1rと第1R相用受信部b1rは、第11保持枠2a31の外壁、若しくは第11収容領域2a1の内壁に取り付けられる。
【0115】
第2R相用送信部a2rは、第2R相用受信部b2rに向けて信号を発信する。
第2R相用受信部b2rは、第2R相用送信部a2rからの信号を受信する。
第2R相用受信部b2rは、受信した信号に基づいて、第2R相用送信部a2rから発信された信号の電波強度に関する情報を、操作部91に送信する。
第2R相用送信部a2rと第2R相用受信部b2rは、上方から見て、第12保持枠2a32を挟む位置関係で、且つ、第12R相用抵抗器群12aと第22R相用抵抗器群22aと第120R相用抵抗器群120aと第220R相用抵抗器群220aを挟む位置関係になるように、配置される。
また、第2R相用送信部a2rと第2R相用受信部b2rは、上方から見て、第12保持枠2a32を挟む位置関係で、且つ、第12R相用抵抗器群12aと第22R相用抵抗器群22aと第120R相用抵抗器群120aと第220R相用抵抗器群220aの抵抗器が延びる方向(x方向)に垂直な方向(y方向)に並べられる。
また、第2R相用送信部a2rと第2R相用受信部b2rは、一方が上方で、他方が下方に位置するように配置される。
第2R相用送信部a2rと第2R相用受信部b2rは、第12保持枠2a32の外壁、若しくは第12収容領域2a2の内壁に取り付けられる。
【0116】
第1S相用送信部a1sは、第1S相用受信部b1sに向けて信号を発信する。
第1S相用受信部b1sは、第1S相用送信部a1sからの信号を受信する。
第1S相用受信部b1sは、受信した信号に基づいて、第1S相用送信部a1sから発信された信号の電波強度に関する情報を、操作部91に送信する。
第1S相用送信部a1sと第1S相用受信部b1sは、上方から見て、第21保持枠2b31を挟む位置関係で、且つ、第11S相用抵抗器群11bと第21S相用抵抗器群21bと第110S相用抵抗器群110bと第210S相用抵抗器群210bを挟む位置関係になるように、配置される。
また、第1S相用送信部a1sと第1S相用受信部b1sは、上方から見て、第21保持枠2b31を挟む位置関係で、且つ、第11S相用抵抗器群11bと第21S相用抵抗器群21bと第110S相用抵抗器群110bと第210S相用抵抗器群210bの抵抗器が延びる方向(x方向)に垂直な方向(y方向)に並べられる。
また、第1S相用送信部a1sと第1S相用受信部b1sは、一方が上方で、他方が下方に位置するように配置される。
第1S相用送信部a1sと第1S相用受信部b1sは、第21保持枠2b31の外壁、若しくは第21収容領域2b1の内壁に取り付けられる。
【0117】
第2S相用送信部a2sは、第2S相用受信部b2sに向けて信号を発信する。
第2S相用受信部b2sは、第2S相用送信部a2sからの信号を受信する。
第2S相用受信部b2sは、受信した信号に基づいて、第2S相用送信部a1sから発信された信号の電波強度に関する情報を、操作部91に送信する。
第2S相用送信部a2sと第2S相用受信部b2sは、上方から見て、第22保持枠2b32を挟む位置関係で、且つ、第12S相用抵抗器群12bと第22S相用抵抗器群22bと第120S相用抵抗器群120bと第220S相用抵抗器群220bを挟む位置関係になるように、配置される。
また、第2S相用送信部a2sと第2S相用受信部b2sは、上方から見て、第22保持枠2b32を挟む位置関係で、且つ、第12S相用抵抗器群12bと第22S相用抵抗器群22bと第120S相用抵抗器群120bと第220S相用抵抗器群220bの抵抗器が延びる方向(x方向)に垂直な方向(y方向)に並べられる。
また、第2S相用送信部a2sと第2S相用受信部b2sは、一方が上方で、他方が下方に位置するように配置される。
第2S相用送信部a2sと第2S相用受信部b2sは、第22保持枠2b32の外壁、若しくは第22収容領域2b2の内壁に取り付けられる。
【0118】
第1T相用送信部a1tは、第1T相用受信部b1tに向けて信号を発信する。
第1T相用受信部b1tは、第1T相用送信部a1tからの信号を受信する。
第1T相用受信部b1tは、受信した信号に基づいて、第1T相用送信部a1tから発信された信号の電波強度に関する情報を、操作部91に送信する。
第1T相用送信部a1tと第1T相用受信部b1tは、上方から見て、第31保持枠2c31を挟む位置関係で、且つ、第11T相用抵抗器群11cと第21T相用抵抗器群21cと第110T相用抵抗器群110cと第210T相用抵抗器群210cを挟む位置関係になるように、配置される。
また、第1T相用送信部a1tと第1T相用受信部b1tは、上方から見て、第31保持枠2c31を挟む位置関係で、且つ、第11T相用抵抗器群11cと第21T相用抵抗器群21cと第110T相用抵抗器群110cと第210T相用抵抗器群210cの抵抗器が延びる方向(x方向)に垂直な方向(y方向)に並べられる。
また、第1T相用送信部a1tと第1T相用受信部b1tは、一方が上方で、他方が下方に位置するように配置される。
第1T相用送信部a1tと第1T相用受信部b1tは、第31保持枠2c31の外壁、若しくは第31収容領域2c1の内壁に取り付けられる。
【0119】
第2T相用送信部a2tは、第2T相用受信部b2tに向けて信号を発信する。
第2T相用受信部b2tは、第2T相用送信部a2tからの信号を受信する。
第2T相用受信部b2tは、受信した信号に基づいて、第2T相用送信部a1tから発信された信号の電波強度に関する情報を、操作部91に送信する。
第2T相用送信部a2tと第2T相用受信部b2tは、上方から見て、第32保持枠2c32を挟む位置関係で、且つ、第12T相用抵抗器群12cと第22T相用抵抗器群22cと第120T相用抵抗器群120cと第220T相用抵抗器群220cを挟む位置関係になるように、配置される。
また、第2T相用送信部a2tと第2T相用受信部b2tは、上方から見て、第32保持枠2c32を挟む位置関係で、且つ、第12T相用抵抗器群12cと第22T相用抵抗器群22cと第120T相用抵抗器群120cと第220T相用抵抗器群220cの抵抗器が延びる方向(x方向)に垂直な方向(y方向)に並べられる。
また、第2T相用送信部a2tと第2T相用受信部b2tは、一方が上方で、他方が下方に位置するように配置される。
第2T相用送信部a2tと第2T相用受信部b2tは、第32保持枠2c32の外壁、若しくは第32収容領域2c2の内壁に取り付けられる。
【0120】
第1R相用送信部a1rと第1R相用受信部b1rの間の通信、第2R相用送信部a2rと第2R相用受信部b2rの間の通信、第1S相用送信部a1sと第1S相用受信部b2sの間の通信、第2S相用送信部a2sと第2S相用受信部b2sの間の通信、第1T相用送信部a1tと第1T相用受信部b1tの間の通信、第2T相用送信部a2tと第2T相用受信部b2tの間の通信の通信手段は、電話回線、RFタグの通信方式の他、当該無線通信手段をオン状態にしている間、外部に自身の識別情報を発信するもので、IEEE802.15.1(Bluetooth(登録商標)、2.4GHz)、IEEE802.11(無線LAN、2.4GHzまたは5GHz)などが考えられる。
また、これらの通信は、第1収容領域2aなどの壁を通過しない周波数(第1周波数帯f1)の無線通信で行われる。
【0121】
第1R相用受信部b1rと操作部91の間の通信、第2R相用受信部b2rと操作部91の間の通信、第1S相用受信部b2sと操作部91の間の通信、第2S相用受信部b2sと操作部91の間の通信、第1T相用受信部b1tと操作部91の間の通信、第2T相用受信部b2tと操作部91の間の通信は、有線通信で行われる、若しくは、第1収容領域2aなどの壁を通過する周波数(第2周波数帯f2)の無線通信で行われる。
【0122】
第1R相用送信部a1r、第2R相用送信部a2r、第1S相用送信部a1s、第2S相用送信部a2s、第1T相用送信部a1t、第2T相用送信部a2tの発信は、負荷試験装置1の検査時、すなわち、操作部91のモード切替で検査モードが選択された時に行われる。
第1R相用送信部a1r、第2R相用送信部a2r、第1S相用送信部a1s、第2S相用送信部a2s、第1T相用送信部a1t、第2T相用送信部a2tの発信は、同時に行われてもよいが、受信部が誤って他の送信部からの信号を受信しないように、時間差を設けて、順次、行われてもよい。
例えば、第1R相用送信部a1rの発信が第1時間t1(例えば、t1=0.5秒)だけ行われた後、第2時間t2(例えば、t2=1秒)経過した後に、第2R相用送信部a2rの発信が第1時間t1だけ行われ、第2時間t2経過した後に、第1S相用送信部a1sの発信が第1時間t1だけ行われる。
【0123】
(操作部91)
操作部91は、負荷試験装置1のオンオフの操作、試験対象の電源の種類の選択(モード切り替えする)、負荷量の選択のために使用される。
操作部91の操作状態に応じて、第13リレー部13などのスイッチのオンオフ状態が制御される。
【0124】
(負荷試験装置1のオンオフ操作)
負荷試験装置1をオン状態にする操作が行われると、第1メインリレー部5がオン状態にされ、端子部93を介して接続された試験対象電源からの電力供給が可能な状態にされる。また、冷却部80が駆動する。
【0125】
(モード切り替え)
モード切り替えに関する操作が行われると、モード切り替えの操作状態に対応して、スイッチ(第13リレー部13)などのオンオフ制御が行われる。
例えば、高圧の試験対象電源に対応する負荷試験モードが選択された場合には、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aなど、y方向に隣接する2つの抵抗器群が直列に接続されるようにスイッチのオンオフ制御が行われる。
具体的には、第2メインリレー部6と第14リレー部14と第14接地リレー14gと第24リレー部24と第24接地リレー24gと第140R相用リレー140aと第140S相用リレー140bと第140T相用リレー140cと第140接地リレー140gと第240R相用リレー240aと第240S相用リレー240bと第240T相用リレー240cと第240接地リレー240gがオフ状態にされ、第3メインリレー部7がオン状態にされる(図8参照)。
【0126】
また、低圧の試験対象電源に対応する負荷試験モードが選択された場合には、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aなど、y方向に隣接する2つの抵抗器群が並列に接続されるようにスイッチのオンオフ制御が行われる。
具体的には、第2メインリレー部6と第14リレー部14と第24リレー部24と第140R相用リレー140aと第140S相用リレー140bと第140T相用リレー140cと第240R相用リレー240aと第240S相用リレー240bと第240T相用リレー240cがオン状態にされ、第3メインリレー部7と第14接地リレー14gと第24接地リレー24gと第140接地リレー140gと第240接地リレー240gがオフ状態にされる(図9参照)。
ただし、第14リレー部14と第24リレー部24と第140R相用リレー140aと第140S相用リレー140bと第140T相用リレー140cと第240R相用リレー240aと第240S相用リレー240bと第240T相用リレー240cのうち、電力供給を行わない抵抗部に含まれるものについては、オフ状態にされてもよい。
【0127】
これらのリレーの切り替えの際に誤って、抵抗器群などに電力供給が行われないようにするため、第1微調整用リレー部8、第2微調整用リレー部9、第13リレー部13、第15リレー部15、第23リレー部23、第25リレー部25はオフ状態にされた状態で、第14リレー部14などのオンオフ切り替えが行われる。
【0128】
すなわち、端子部93を介した試験対象電源から第1抵抗部10への電力供給が行われない状態で、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aの接続状態の切り替え、第11S相用抵抗器群11bと第12S相用抵抗器群12bの接続状態の切り替え、第11T相用抵抗器群11cと第12T相用抵抗器群12cの接続状態の切り替えが行われる。
また、端子部93を介した試験対象電源から第2抵抗部20への電力供給が行われない状態で、第21R相用抵抗器群21aと第22R相用抵抗器群22aの接続状態の切り替え、第21S相用抵抗器群21bと第22S相用抵抗器群22bの接続状態の切り替え、第21T相用抵抗器群21cと第22T相用抵抗器群22cの接続状態の切り替えが行われる。
また、端子部93を介した試験対象電源から第10抵抗部100への電力供給が行われない状態で、第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aの接続状態の切り替え、第110S相用抵抗器群110bと第120S相用抵抗器群120bの接続状態の切り替え、第110T相用抵抗器群110cと第120T相用抵抗器群120cの接続状態の切り替えが行われる。
また、端子部93を介した試験対象電源から第20抵抗部200への電力供給が行われない状態で、第210R相用抵抗器群210aと第220R相用抵抗器群220aの接続状態の切り替え、第210S相用抵抗器群210bと第220S相用抵抗器群220bの接続状態の切り替え、第210T相用抵抗器群210cと第220T相用抵抗器群220cの接続状態の切り替えが行われる。
【0129】
(負荷量の選択)
負荷量の選択に関する操作が行われると、選択した負荷量に応じて、リレー(第13リレー部13など)のオンオフ制御が行われる。
例えば、負荷量の微調整を行わずに、2段階中で第1の負荷量が選択された場合には、第13リレー部13と第15リレー部15がオン状態にされ、第23リレー部23と第25リレー部25がオフ状態にされる(図8図9参照)。また、第1微調整用リレー部8と第2微調整用リレー部9はオフ状態にされる。
この場合、第1抵抗部10には、試験対象電源からの電力供給が行われ、第2抵抗部20と第10抵抗部100と第20抵抗部200には、試験対象電源からの電力供給が行われない。
【0130】
また、負荷量の微調整を行わずに、2段階中で第2の負荷量が選択された場合には、第13リレー部13と第15リレー部15と第23リレー部23と第25リレー部25がオン状態にされる(図10図11参照)。また、第1微調整用リレー部8と第2微調整用リレー部9はオフ状態にされる。
この場合、第1抵抗部10と第2抵抗部20には、試験対象電源からの電力供給が行われ、第10抵抗部100と第20抵抗部200には、試験対象電源からの電力供給が行われない。
【0131】
また、負荷量の微調整を行い、2段階中で第2の負荷量が選択された場合には、第13リレー部13と第15リレー部15と第23リレー部23と第25リレー部25がオン状態にされる(図12図13参照)。
また、第1微調整用リレー部8と第2微調整用リレー部9と第150R相用リレー150aと第150S相用リレー150bと第150T相用リレー150cはオン状態にされ、第250R相用リレー250aと第250S相用リレー250bと第250T相用リレー250cはオフ状態にされる。
この場合、第1抵抗部10と第2抵抗部20と第10抵抗部100には、試験対象電源からの電力供給が行われ、第20抵抗部200には、試験対象電源からの電力供給が行われない。
ただし、微調整の度合いに応じて、第250R相用リレー250aと第250S相用リレー250bと第250T相用リレー250cがオン状態にされてもよい。この場合、第1抵抗部10と第2抵抗部20と第10抵抗部100と第20抵抗部200に、試験対象電源からの電力供給が行われる。
【0132】
また、小さな負荷量を設定する場合に、抵抗部の一部の抵抗器群への電力供給だけを行ってもよい(図14参照)。
図14は、第11収容領域2a1、第21収容領域2b1、第31収容領域2c1に含まれる抵抗器群に電力供給を行い、第12収容領域2a2、第22収容領域2b2、第32収容領域2c2に含まれる抵抗器群に電力供給を行わない例を示す。
具体的には、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第2微調整用リレー部9、第15リレー部15、第25リレー部25、第150R相用リレー150a、第150S相用リレー150b、第150T相用リレー150c、第250R相用リレー250a、第250S相用リレー250b、第250T相用リレー250cは、オフ状態にされる。
また、設定する負荷量に応じて、第1微調整用リレー部8、第13リレー部13、第14リレー部14、第23リレー部23、第24リレー部24、第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140c、第240R相用リレー240a、第240S相用リレー240b、第240T相用リレー240cのオンオフ状態が制御される。
図14は、第1微調整用リレー部8、第13リレー部13、第14リレー部14、第23リレー部23、第24リレー部24、第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140cがオン状態にされ、第240R相用リレー240a、第240S相用リレー240b、第240T相用リレー240cがオフ状態にされた状態を示す。
【0133】
(負荷試験装置1の検査モード)
また、負荷試験装置1の検査モードが選択された場合には、抵抗器群が接地されるようにスイッチのオンオフ制御が行われる。また、蓋(第1R相用吸気蓋2a13、第2R相用吸気蓋2a14、第1R相用排気蓋2a23、第2R相用排気蓋2a24、第1S相用吸気蓋2b13、第2S相用吸気蓋2b14、第1S相用排気蓋2b23、第2S相用排気蓋2b24、第1T相用吸気蓋2c13、第2T相用吸気蓋2c14、第1T相用排気蓋2c23、第2T相用排気蓋2c24)が閉じられる。当該蓋が手動で開閉するものである場合には、操作部91などが当該蓋を閉めるように警告表示若しくは警告音を出力して、使用者に知らせる。
負荷試験装置1の検査は、例えば、負荷試験を行う直前に行われる。
具体的には、第14リレー部14と接地リレー14gと第24リレー部24と第24接地リレー24gと第140R相用リレー140aと第140S相用リレー140bと第140T相用リレー140cと第140接地リレー140gと第240R相用リレー240aと第240S相用リレー240bと第240T相用リレー240c第240接地リレー240gがオン状態にされ、第1メインリレー部5はオフ状態にされる(図15図16参照)。
他のリレー(第2メインリレー部6と第3メインリレー部7と第1微調整用リレー部8と第2微調整用リレー部9と第13リレー部13と第15リレー部15と第23リレー部23と第25リレー部25と第150R相用リレー150aと第150S相用リレー150bと第150T相用リレー150cと第250R相用リレー250aと第250S相用リレー250bと第250T相用リレー250c)は、オフ状態にされるが、オン状態にされてもよい。
【0134】
これらのリレーの切り替えの際に誤って、抵抗器群などに電力供給が行われないようにするため、第1メインリレー部5はオフ状態にされた状態で、第14接地リレー14gなどのオンオフ切り替えが行われる。
すなわち、端子部93を介した試験対象電源から第1抵抗部10への電力供給が行われない状態で、第11R相用抵抗器群11aなど抵抗器群の接地のオンオフの切り替えが行われる。
【0135】
また、操作部91は、集計部として機能し、第1R相用受信部b1rなどからの電波強度に関する情報に基づいて、抵抗器などに不具合が生じているか否かを判断する。
例えば、第11保持枠2a31に保持された抵抗器群(第11R相用抵抗器群11aなど)の抵抗器のいずれか若しくはケーブルが断線している場合には、断線していない場合と比べて、電波強度が変化している可能性が高い。
特に、抵抗器群を接地している場合には、断線していない状態(図15参照)と、断線している状態(図16参照)とで、抵抗器若しくはケーブルにおける接地面と電気的に接続している領域の長さが変化する。このため、電波強度の差が現れやすい。
操作部91は、正常時の電波強度に関する情報と、異常時(断線時)の電波強度に関する情報の少なくとも一方を記録しておき、第1R相用受信部b1rなどからの電波強度に関する情報に基づいて、対応する抵抗器群の抵抗器のいずれか若しくはケーブルに不具合が生じているか否かを判断する。
当該抵抗器群の抵抗器のいずれか若しくはケーブルに不具合が生じていると判断した場合には、操作部91は、警告表示若しくは警告音を出力して、使用者に知らせる。
例えば、図16の状態では、第11R相用抵抗器群11aの抵抗器に不具合が生じているため、第1R相用受信部b1rからの電波強度に関する情報が、正常時のものと比べて差異が大きくなる。また、他の受信部(第2R相用受信部b2r、第1S相用受信部b1s、第2S相用受信部b2s、第1T相用受信部b1t、第2T相用受信部b2t)からの電波強度に関する情報は、正常時のものと比べて差異が小さい。
【0136】
なお、操作部91は、電波強度に関する情報に加えて、若しくは電波強度に関する情報に代えて、送信部から発信された信号の波形と予め設定された基準の信号波形との差異を用いて、抵抗器などに不具合が生じているか否かを判断してもよい。
【0137】
また、抵抗器などに不具合が生じているか否かの判断は、操作部91に加えて、若しくは操作部91の代わりに負荷試験装置1の内部の他の装置(例えば、制御装置)、若しくは、負荷試験装置1の外部の他の装置(例えば、携帯端末)が行ってもよい。
この場合、当該他の装置が集計部として機能し、第1R相用受信部b1rなどからの電波強度に関する情報は、当該他の装置に送信される。
【0138】
端子部93は、試験対象電源を接続するための端子である。
端子部93を介して、試験対象電源と第1メインリレー部5は、電気的に接続される。
【0139】
(スイッチ、冷却部などを駆動する電源)
第13リレー部13、第1R相用冷却部81aなど、負荷試験装置1を構成する電気機器であって、第11R相用抵抗器群11aなど抵抗器群以外のものは、試験対象電源とは別の電源(例えば商用電源など)からの電力供給に基づいて駆動してもよいし、試験対象電源からの電力供給に基づいて駆動してもよい。
【0140】
(短絡スイッチの応用例)
第1実施形態では、y方向に隣接する抵抗器群を並列に接続する際の中性点接続用の短絡スイッチ(第14リレー部14、第24リレー部24、第140R相用リレー140a、第140S相用リレー140b、第140T相用リレー140c、第240R相用リレー240a、第240S相用リレー240b、第240T相用リレー240c)が段ごとに別々に設けられる例を説明した。
しかしながら、1つの短絡スイッチ(例えば、第14リレー部14)が、他の段でy方向に隣接する抵抗器群を並列に接続する際の中性点接続用に共用されてもよい。
【0141】
また、y方向に隣接する抵抗器群を直列に接続する際の中性点接続用の短絡スイッチ(第3メインリレー部7)が、他の段でy方向に隣接する抵抗器群を直列に接続する際の中性点接続用に共用される例を説明した。
しかしながら、y方向に隣接する抵抗器群を直列に接続する際の中性点接続用の短絡スイッチが、段ごとに別々に設けられてもよい。
【0142】
(送信部と受信部の配置の応用例)
また、第1実施形態では、第1R相用送信部a1rと第1R相用受信部b1rは、上方から見て、第11保持枠2a31を挟む位置関係で、且つ、第11R相用抵抗器群11aと第21R相用抵抗器群21aと第110R相用抵抗器群110aと第210R相用抵抗器群210aの抵抗器が延びる方向(x方向)に垂直な方向(y方向)に並べられる例を説明した。
しかしながら、第1R相用送信部a1rと第1R相用受信部b1rは、上方から見て、第11保持枠2a31を挟む位置関係で、且つ、第11R相用抵抗器群11aと第21R相用抵抗器群21aと第110R相用抵抗器群110aと第210R相用抵抗器群210aの抵抗器が延びる方向(x方向)に平行な方向(x方向)に並べられてもよい。
また、第1R相用送信部a1rと第1R相用受信部b1rは、x方向にずれて配置されてもよい。例えば、上方から見て、第1R相用送信部a1rは第1R相用受信部b1rよりもx方向前側に配置される。
【0143】
(送信部、受信部のセット数の応用例)
第1実施形態では、保持枠ごとに送信部と受信部のセットが設けられる例を説明した。
しかしながら、隣接する2つの保持枠に、送信部と受信部の1セットだけが設けられてもよい。
例えば、第12保持枠2a32にR相用送信部arが設けられ、第11保持枠2a31にR相用受信部brが設けられる形態が考えられる(図17参照)。
【0144】
R相用送信部arは、R相用受信部brに向けて信号を発信する。
R相用受信部brは、R相用送信部arからの信号を受信する。
R相用受信部brは、受信した信号に基づいて、R相用送信部arから発信された信号の電波強度に関する情報を、操作部91に送信する。
R相用送信部arとR相用受信部brは、上方から見て、第11保持枠2a31と第12保持枠2a32を挟む位置関係で、且つ、第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群11bと第21R相用抵抗器群21aと第22R相用抵抗器群22aと第110R相用抵抗器群110aと第120R相用抵抗器群120aと第210R相用抵抗器群210aと第220R相用抵抗器群220aを挟む位置関係になるように、配置される。
また、R相用送信部arとR相用受信部brは、一方が上方で、他方が下方に位置するように配置される。
R相用送信部arは、第12保持枠2a32の外壁、若しくは第12収容領域2a2の内壁に取り付けられる。
R相用受信部brは、第11保持枠2a31の外壁、若しくは第11収容領域2a1の内壁に取り付けられる。
第11保持枠2a31と第12保持枠2a32の間には、第1収容領域2aの外壁は設けられない。
【0145】
また、操作部91は、R相用受信部brからの電波強度に関する情報に基づいて、第11保持枠2a31に保持された抵抗器群、第12保持枠2a32に保持された抵抗器群の抵抗器に不具合が生じているか否かを判断する。
【0146】
また、全ての保持枠に、送信部と受信部の1セットだけが設けられてもよい。
また、不具合が生じた抵抗器などを含む領域を細かく特定するために、1つの保持枠に送信部と受信部が複数セット設けられてもよい。
例えば、第11R相用抵抗器群11aに対応する送信部と受信部のセット、第21R相用抵抗器群21aに対応する送信部と受信部のセット、第110R相用抵抗器群110aに対応する送信部と受信部のセット、第210R相用抵抗器群210aに対応する送信部と受信部のセットが設けられる形態が考えられる。
この場合は、段ごとに送信部と受信部のセットが設けられるので、送信部と受信部は略同じ高さに取り付けられる。
【0147】
(負荷量の段数の応用例)
第1実施形態では、4つの抵抗部(第1抵抗部10、第2抵抗部20、第10抵抗部100、第20抵抗部200)を使って、2段階の負荷量の調整、及び2段階の負荷量の微調整が出来る例を説明した。
しかしながら、負荷量を調整する段数は4つに限るものではない。
例えば、7段階の負荷量の調整、及び5段階の負荷量の微調整が出来る形態が考えられる(第2実施形態、図18図22参照)。
【0148】
第2実施形態における乾式の負荷試験装置1は、筐体2、第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第1微調整用リレー部8、第2微調整用リレー部9、第1抵抗部10~第7抵抗部70、第10抵抗部100~第50抵抗部500、冷却部80、操作部91、端子部93を備える。
【0149】
第2実施形態の筐体2、第1メインリレー部5、第2メインリレー部6、第3メインリレー部7、第1微調整用リレー部8、第2微調整用リレー部9、第1抵抗部10、第2抵抗部20、第10抵抗部100、第20抵抗部200、冷却部80、操作部91、端子部93の構成は、第1実施形態のものと同様である。
【0150】
(第3抵抗部30)
第3抵抗部30は、第31R相用抵抗器群31a、第31S相用抵抗器群31b、第31T相用抵抗器群31c、第32R相用抵抗器群32a、第32S相用抵抗器群32b、第32T相用抵抗器群32c、第3スイッチ群(第33リレー部33、第34リレー部34、第35リレー部35)を有する。
第3抵抗部30の構成は、第1抵抗部10の構成と同様である。
【0151】
(第4抵抗部40)
第4抵抗部40は、第41R相用抵抗器群41a、第41S相用抵抗器群41b、第41T相用抵抗器群41c、第42R相用抵抗器群42a、第42S相用抵抗器群42b、第42T相用抵抗器群42c、第4スイッチ群(第43リレー部43、第44リレー部44、第45リレー部45)を有する。
第4抵抗部40の構成は、第1抵抗部10の構成と同様である。
【0152】
(第5抵抗部50)
第5抵抗部50は、第51R相用抵抗器群51a、第51S相用抵抗器群51b、第51T相用抵抗器群51c、第52R相用抵抗器群52a、第52S相用抵抗器群52b、第52T相用抵抗器群52c、第5スイッチ群(第53リレー部53、第54リレー部54、第55リレー部55)を有する。
第5抵抗部50の構成は、第1抵抗部10の構成と同様である。
【0153】
(第6抵抗部60)
第6抵抗部60は、第61R相用抵抗器群61a、第61S相用抵抗器群61b、第61T相用抵抗器群61c、第62R相用抵抗器群62a、第62S相用抵抗器群62b、第62T相用抵抗器群62c、第6スイッチ群(第63リレー部63、第64リレー部64、第65リレー部65)を有する。
第6抵抗部60の構成は、第1抵抗部10の構成と同様である。
【0154】
(第7抵抗部70)
第7抵抗部70は、第71R相用抵抗器群71a、第71S相用抵抗器群71b、第71T相用抵抗器群71c、第72R相用抵抗器群72a、第72S相用抵抗器群72b、第72T相用抵抗器群72c、第7スイッチ群(第73リレー部73、第74リレー部74、第75リレー部75)を有する。
第7抵抗部70の構成は、第1抵抗部10の構成と同様である。
【0155】
(第30抵抗部300)
第30抵抗部300は、第310R相用抵抗器群310a、第310S相用抵抗器群310b、第310T相用抵抗器群310c、第320R相用抵抗器群320a、第320S相用抵抗器群320b、第320T相用抵抗器群320c、第30スイッチ群(第340R相用リレー340a、第340S相用リレー340b、第340T相用リレー340c、第350R相用リレー350a、第350S相用リレー350b、第350T相用リレー350c)を有する。
第30抵抗部300の構成は、第10抵抗部100の構成と同様である。
【0156】
(第40抵抗部400)
第40抵抗部400は、第410R相用抵抗器群410a、第410S相用抵抗器群410b、第410T相用抵抗器群410c、第420R相用抵抗器群420a、第420S相用抵抗器群420b、第420T相用抵抗器群420c、第40スイッチ群(第440R相用リレー440a、第440S相用リレー440b、第440T相用リレー440c、第450R相用リレー450a、第450S相用リレー450b、第450T相用リレー450c)を有する。
第40抵抗部400の構成は、第10抵抗部100の構成と同様である。
【0157】
(第50抵抗部500)
第50抵抗部500は、第510R相用抵抗器群510a、第510S相用抵抗器群510b、第510T相用抵抗器群510c、第520R相用抵抗器群520a、第520S相用抵抗器群520b、第520T相用抵抗器群520c、第50スイッチ群(第540R相用リレー540a、第540S相用リレー540b、第540T相用リレー540c、第550R相用リレー550a、第550S相用リレー550b、第550T相用リレー550c)を有する。
第50抵抗部500の構成は、第10抵抗部100の構成と同様である。
【0158】
(リレーを含む2つの領域が、抵抗器群を含む領域を挟むことの効果)
2つの抵抗器群(第11R相用抵抗器群11aと第12R相用抵抗器群12aなど)の接続状態を直列と並列とで切り替えることで、高圧の試験対象電源の負荷試験にも低圧の試験対象電源の負荷試験にも対応しやすくなる。一方で、2つの抵抗器群の接続状態を切り替えるため、複数のリレー、リレー部を含むスイッチ群を用意する必要が生じる。
メインリレー部(第3メインリレー部7など)のリレー及びスイッチ群の一部のリレー(第13リレー部13など)を収容する領域(第4収容領域2d)と、スイッチ群の残りのリレー(第14リレー部14など)を収容する領域(第5収容領域2e)が、抵抗器群を収容する領域(第1収容領域2a~第3収容領域2c)を挟む。
すなわち、抵抗器群を収容する領域(第1収容領域2a~第3収容領域2c)の、当該抵抗器群を収容する領域が並べられる方向(x方向)の両側にスイッチ群のリレーが配置される。
このため、抵抗器群を収容する領域(第1収容領域2a~第3収容領域2c)の片側にスイッチ群などのリレーを配置する形態に比べて、抵抗器群の抵抗器Rとリレーとを接続するケーブル、及びリレーを配線しやすく出来る。また、故障時などのメンテナンスも容易になる。
【0159】
(抵抗器Rをx方向に延びるように配置する(x方向に平行な棒状の抵抗器Rを設ける)ことの効果)
抵抗器Rをy方向に延びるように配置する形態に比べて、抵抗器Rの端部と、第4収容領域2d若しくは第5収容領域2eのリレーとの間のケーブル長を短くし、配線を容易に出来る。
【0160】
(奇数本の抵抗器Rを直列に接続させたことの効果)
偶数本の抵抗器Rを直列に接続させた場合に比べて、第4収容領域2dに近い側の抵抗器Rの端子を第4収容領域2dのリレーとの配線、第5収容領域2eに近い側の抵抗器Rの端子を第5収容領域2eのリレーとの配線を容易に出来る。
【0161】
(電力供給をオフ状態にしてリレーの切り替えすることの効果)
第13リレー部13など電磁接触器を使って、電力供給を遮断した状態で、第14リレー部14などの切り替えが行われるため、誤って電力供給すべきでない抵抗器群などに電力供給が行われることを防止することが出来る。
【0162】
(短絡用のリレーを共用することの効果)
スター結線の中性点接続するための短絡用のリレー(第3メインリレー部7)を共用することで、第1抵抗部10における中性点接続するための短絡用のリレーと第2抵抗部20の中性点接続するための短絡用のリレーとを別々に設ける形態に比べて、リレーの数を少なくすることが可能になる。
【0163】
(検知システムを設けることの効果)
第1R相用送信部a1rなどの送信部、第1R相用受信部b1rなどの受信部が、第11R相用抵抗器群11aなどの検査対象物を挟む位置関係に配置し、送信部から発信され受信部で受信した信号の電波強度などに基づいて、当該検査対象領域の不具合(抵抗器の断線など)の検知を容易に行うことが出来る。
【0164】
(検査対象物の周囲を金属部材で囲んだことの効果)
第11収容領域2a1、第1R相用排気蓋2a23など、検査対象領域と送信部と受信部を囲む領域が、金属部材で覆われるので、送信部から発信された電波が検査対象領域以外の領域を経て受信部に到達する可能性を低く出来る。
【0165】
(検知システムを負荷試験装置1に適用することの効果)
負荷試験装置1(特に、保持枠)の内部の構造を変えずに、且つ抵抗器の電気配線に影響を与えずに、当該保持枠の内部の不具合を検知することが可能になる。
また、負荷試験を実際に行う前段階で、不具合の検知を行うことが出来る。
第11保持枠2a31などの保持枠が絶縁体で構成されるため、電波が保持枠の内部を通りやすく出来る。
【0166】
(第14リレー部14など短絡リレーと接地面の間に接地リレーを設けたことの効果)
第14リレー部14など短絡リレーの短絡側に接地リレーを接続させることで、他の箇所で接地を行う形態に比べて、簡単に抵抗器の接地が出来る。
【0167】
(抵抗器群を接地することの効果)
抵抗器群を接地することで、断線していない状態と、断線している状態とで、抵抗器若しくはケーブルにおける接地面と電気的に接続している領域の長さが変化する。このため、送信部からの電波に及ぼす影響に差が生じやすく、受信部で得られる信号の電波強度に差が現れやすい。
【0168】
(金属部材の応用例)
第1実施形態などでは、検査対象物、送信部、受信部を囲む領域が金属部材で構成される例を説明した。
しかしながら、当該領域は、金属部材と異なる電波遮蔽部材で構成されてもよい。また、当該領域の表面などに電波遮蔽部材が貼り付けられる若しくは含まれる若しくはコーティングされてもよい。
【0169】
(負荷試験装置1以外の検査対象物への応用例)
第1実施形態などでは、負荷試験装置1の抵抗器などが検査対象物であるとして、抵抗器群の周囲(保持枠の周囲)に送信部と受信部を設ける例を説明した。
しかしながら、負荷試験装置1以外のもの(検査対象物)を含む領域を電波遮蔽部材で囲み、当該電波遮蔽部材で囲った領域内で、当該検査対象物を挟む位置関係で送信部と受信部を配置してもよい。
例えば、トイレに入った使用者を検査対象物とし、当該トイレを含む領域を電波遮蔽部材で囲み、当該電波遮蔽部材で囲った領域内で、当該使用者を挟む位置関係に送信部と受信部を配置する形態が考えられる。
この場合、送信部から発信された信号は使用者の体内を通って受信部に到達する。使用者の健康状態によって、受信部で受信した信号の電波強度の変化度合いに基づいて、当該使用者の健康状態を特定することが可能になる。
【0170】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0171】
1 負荷試験装置
2 筐体
2a 第1収容領域(R相用抵抗器群収容領域)
2a1 第11収容領域(第1R相用抵抗器群収容領域)
2a2 第12収容領域(第2R相用抵抗器群収容領域)
2a11 第1R相用吸気口
2a12 第2R相用吸気口
2a13 第1R相用吸気蓋
2a14 第2R相用吸気蓋
2a21 第1R相用排気口
2a22 第2R相用排気口
2a23 第1R相用排気蓋
2a24 第2R相用排気蓋
2a31 第11保持枠
2a32 第12保持枠
2b 第2収容領域(S相用抵抗器群収容領域)
2b1 第21収容領域(第1S相用抵抗器群収容領域)
2b2 第22収容領域(第2S相用抵抗器群収容領域)
2b11 第1S相用吸気口
2b12 第2S相用吸気口
2b13 第1S相用吸気蓋
2b14 第2S相用吸気蓋
2b21 第1S相用排気口
2b22 第2S相用排気口
2b23 第1S相用排気蓋
2b24 第2S相用排気蓋
2b31 第21保持枠
2b32 第22保持枠
2c 第3収容領域(T相用抵抗器群収容領域)
2c1 第31収容領域(第1T相用抵抗器群収容領域)
2c2 第32収容領域(第2T相用抵抗器群収容領域)
2c11 第1T相用吸気口
2c12 第2T相用吸気口
2c13 第1T相用吸気蓋
2c14 第2T相用吸気蓋
2c21 第1T相用排気口
2c22 第2T相用排気口
2c23 第1T相用排気蓋
2c24 第2T相用排気蓋
2c31 第31保持枠
2c32 第32保持枠
2d 第4収容領域 (第1リレー部収容領域)
2e 第5収容領域 (第2リレー収容領域)
5 第1メインリレー部
6 第2メインリレー部(低圧接続用)
7 第3メインリレー部(高圧接続、中性点接続用)
8 第1微調整用リレー部
9 第2微調整用リレー部
10 第1抵抗部
11a 第11R相用抵抗器群
11b 第11S相用抵抗器群
11c 第11T相用抵抗器群
12a 第12R相用抵抗器群
12b 第12S相用抵抗器群
12c 第12T相用抵抗器群
13 第13リレー部
14 第14リレー部(第1抵抗部低圧中性点接続用)
14g 第14接地リレー
15 第15リレー部
20 第2抵抗部
21a 第21R相用抵抗器群
21b 第21S相用抵抗器群
21c 第21T相用抵抗器群
22a 第22R相用抵抗器群
22b 第22S相用抵抗器群
22c 第22T相用抵抗器群
23 第23リレー部
24 第24リレー部(第2抵抗部低圧中性点接続用)
24g 第24接地リレー
25 第25リレー部
30 第3抵抗部
31a 第31R相用抵抗器群
31b 第31S相用抵抗器群
31c 第31T相用抵抗器群
32a 第32R相用抵抗器群
32b 第32S相用抵抗器群
32c 第32T相用抵抗器群
33 第33リレー部
34 第34リレー部(第3抵抗部低圧中性点接続用)
34g 第34接地リレー
35 第35リレー部
40 第4抵抗部
41a 第41R相用抵抗器群
41b 第41S相用抵抗器群
41c 第41T相用抵抗器群
42a 第42R相用抵抗器群
42b 第42S相用抵抗器群
42c 第42T相用抵抗器群
43 第43リレー部
44 第44リレー部(第4抵抗部低圧中性点接続用)
44g 第44接地リレー
45 第45リレー部
50 第5抵抗部
51a 第51R相用抵抗器群
51b 第51S相用抵抗器群
51c 第51T相用抵抗器群
52a 第52R相用抵抗器群
52b 第52S相用抵抗器群
52c 第52T相用抵抗器群
53 第53リレー部
54 第54リレー部(第5抵抗部低圧中性点接続用)
54g 第54接地リレー
55 第55リレー部
60 第6抵抗部
61a 第61R相用抵抗器群
61b 第61S相用抵抗器群
61c 第61T相用抵抗器群
62a 第62R相用抵抗器群
62b 第62S相用抵抗器群
62c 第62T相用抵抗器群
63 第63リレー部
64 第64リレー部(第6抵抗部低圧中性点接続用)
64g 第64接地リレー
65 第65リレー部
70 第7抵抗部
71a 第71R相用抵抗器群
71b 第71S相用抵抗器群
71c 第71T相用抵抗器群
72a 第72R相用抵抗器群
72b 第72S相用抵抗器群
72c 第72T相用抵抗器群
73 第73リレー部
74 第74リレー部(第7抵抗部低圧中性点接続用)
74g 第74接地リレー
75 第75リレー部
80 冷却部
81a 第1R相用冷却部
82a 第2R相用冷却部
81b 第1S相用冷却部
82b 第2S相用冷却部
81c 第1T相用冷却部
82c 第2T相用冷却部
91 操作部
93 端子部
100 第10抵抗部
110a 第110R相用抵抗器群
110b 第110S相用抵抗器群
110c 第110T相用抵抗器群
120a 第120R相用抵抗器群
120b 第120S相用抵抗器群
120c 第120T相用抵抗器群
140a 第140R相用リレー(第10抵抗部低圧中性点接続用)
140b 第140S相用リレー(第10抵抗部低圧中性点接続用)
140c 第140T相用リレー(第10抵抗部低圧中性点接続用)
140g 第140接地リレー
150a 第150R相用リレー
150b 第150S相用リレー
150c 第150T相用リレー
200 第20抵抗部
210a 第210R相用抵抗器群
210b 第210S相用抵抗器群
210c 第210T相用抵抗器群
220a 第220R相用抵抗器群
220b 第220S相用抵抗器群
220c 第220T相用抵抗器群
240a 第240R相用リレー(第20抵抗部低圧中性点接続用)
240b 第240S相用リレー(第20抵抗部低圧中性点接続用)
240c 第240T相用リレー(第20抵抗部低圧中性点接続用)
240g 第240接地リレー
250a 第250R相用リレー
250b 第250S相用リレー
250c 第250T相用リレー
300 第30抵抗部
310a 第310R相用抵抗器群
310b 第310S相用抵抗器群
310c 第310T相用抵抗器群
320a 第320R相用抵抗器群
320b 第320S相用抵抗器群
320c 第320T相用抵抗器群
340a 第340R相用リレー(第30抵抗部低圧中性点接続用)
340b 第340S相用リレー(第30抵抗部低圧中性点接続用)
340c 第340T相用リレー(第30抵抗部低圧中性点接続用)
340g 第340接地リレー
3 50a 第350R相用リレー
350b 第350S相用リレー
350c 第350T相用リレー
400 第40抵抗部
410a 第410R相用抵抗器群
410b 第410S相用抵抗器群
410c 第410T相用抵抗器群
420a 第420R相用抵抗器群
420b 第420S相用抵抗器群
420c 第420T相用抵抗器群
440a 第440R相用リレー(第40抵抗部低圧中性点接続用)
440b 第440S相用リレー(第40抵抗部低圧中性点接続用)
440c 第440T相用リレー(第40抵抗部低圧中性点接続用)
440g 第440接地リレー
450a 第450R相用リレー
450b 第450S相用リレー
450c 第450T相用リレー
500 第50抵抗部
510a 第510R相用抵抗器群
510b 第510S相用抵抗器群
510c 第510T相用抵抗器群
520a 第520R相用抵抗器群
520b 第520S相用抵抗器群
520c 第520T相用抵抗器群
540a 第540R相用リレー(第50抵抗部低圧中性点接続用)
540b 第540S相用リレー(第50抵抗部低圧中性点接続用)
540c 第540T相用リレー(第50抵抗部低圧中性点接続用)
540g 第540接地リレー
550a 第550R相用リレー
550b 第550S相用リレー
550c 第550T相用リレー
ar R相用送信部
a1r 第1R相用送信部
a2r 第2R相用送信部
a1s 第1S相用送信部
a2s 第2S相用送信部
a1t 第1T相用送信部
a2t 第2T相用送信部
br R相用受信部
b1r 第1R相用受信部
b2r 第2R相用受信部
b1s 第1S相用受信部
b2s 第2S相用受信部
b1t 第1T相用受信部
b2t 第2T相用受信部
f1 第1周波数帯(電波遮蔽部材を通過しない)
f2 第2周波数帯(電波遮蔽部材を通過する)
t1 第1時間(信号を発信する時間)
t2 第2時間(次の信号を発信するまでのタイムラグ)
【要約】
簡単に検査対象物の不具合を検知することが可能な検査システムを提供する。
検査システムは、検査対象物の検査を行うために信号を発信する送信部と、送信部からの信号を受信する受信部と、集計部とを備える。送信部と受信部は、検査対象物を挟む位置関係に設けられる。集計部は、受信部で受信した送信部からの信号の電波強度と信号波形の少なくとも一方に基づいて、検査対象物に不具合があるか否かを判断する。検査対象物は、負荷試験装置の抵抗器である。抵抗器を保持する保持枠は、絶縁体で構成される。保持枠と、送信部と、受信部は、電波遮蔽部材で囲まれる。負荷試験装置には、検査を行う際に、抵抗器が接地される接地リレーが設けられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22