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特許7106355アダプタ要素を備える付属品取付台、乗り物用化粧室、及び、付属品取付台を備える乗り物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-15
(45)【発行日】2022-07-26
(54)【発明の名称】アダプタ要素を備える付属品取付台、乗り物用化粧室、及び、付属品取付台を備える乗り物
(51)【国際特許分類】
   B64D 11/02 20060101AFI20220719BHJP
   A47K 1/00 20060101ALI20220719BHJP
   B61D 35/00 20060101ALI20220719BHJP
   E03C 1/042 20060101ALI20220719BHJP
【FI】
B64D11/02
A47K1/00 V
B61D35/00 B
B61D35/00 Z
E03C1/042 E
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2018099443
(22)【出願日】2018-05-24
(65)【公開番号】P2018197107
(43)【公開日】2018-12-13
【審査請求日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】10 2017 208 804.4
(32)【優先日】2017-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】504154506
【氏名又は名称】エアバス オペレーションズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Airbus Operations GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】アクセル フェター
(72)【発明者】
【氏名】チャルク ミレス
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-047707(JP,A)
【文献】国際公開第2014/141693(WO,A1)
【文献】特開平11-350552(JP,A)
【文献】特開2009-185560(JP,A)
【文献】特開2003-096842(JP,A)
【文献】特開平10-030261(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03168375(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0026946(US,A1)
【文献】米国特許第08887319(US,B2)
【文献】米国特許第09057460(US,B2)
【文献】米国特許第04728144(US,A)
【文献】実開昭58-138869(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 1/00
B61D 35/00
B64D 11/00
E03C 1/042
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り物用化粧室のための付属品取付台であって、
結合装置(210、310)、付属品構成要素を受容するように構成される少なくとも1つの開口部(231~235、321)、及び、円周案内面(240、340)を備える、アダプタ要素(200、300)と、
基礎取付台の取り付けのための第1の取付装置(105)、アダプタ要素(200、300)の結合装置(210、310)に結合され、取り外し可能に取り付けられるように構成される第2の取付装置(110)、及び、アダプタ要素(200、300)の円周案内面(240、340)を少なくとも部分的に取り囲むように構成される内側案内面(120)を備える、基礎取付台(100)と、
を具備し、
前記基礎取付台(100)の前記第2の取付装置(110)及び前記アダプタ要素(200、300)の前記結合装置(210、310)は、対応する案内面(1111、1215)及び/又は共通の締結具(260)を受容する開口部を有する、付属品取付台。
【請求項2】
前記アダプタ要素(200、300)の少なくとも1つの開口部(231~235、321)は、さらに、形状を適合させる方法で前記付属品構成要素を受容するように構成され、及び/又は、前記付属品構成要素は、締結具によって前記アダプタ要素(200、300)に取り付けることができる、請求項1に記載の付属品取付台。
【請求項3】
前記付属品構成要素は、前記アダプタ要素(200、300)の前記少なくとも1つの開口部(231~235、321)を通して少なくとも部分的に導かれる給水管(511、531)及び/又は電気ケーブル(512)である、請求項1又は2に記載の付属品取付台。
【請求項4】
前記付属品は、水分配用付属品であり、前記給水管(511、531)及び/又は電気ケーブル(512)に取り付けることができ、
前記アダプタ要素(200、300、1200、1201、1300、1600)は、前記付属品を前記アダプタ要素(200、300、1200、1201、1300、1600)に直接的又は間接的に結合するための支持面をさらに有する、請求項3に記載の付属品取付台。
【請求項5】
前記アダプタ要素(200、300)と付属品(510、520、530)との間に固定されるように構成される被覆パネル(410、420、430)をさらに具備する、請求項1~のいずれか1項に記載の付属品取付台。
【請求項6】
乗り物用化粧室のための付属品取付台であって、
結合装置(210、310)、付属品構成要素を受容するように構成される少なくとも1つの開口部(231~235、321)、及び、円周案内面(240、340)を備える、アダプタ要素(200、300)と、
基礎取付台の取り付けのための第1の取付装置(105)、アダプタ要素(200、300)の結合装置(210、310)に結合され、取り外し可能に取り付けられるように構成される第2の取付装置(110)、及び、アダプタ要素(200、300)の円周案内面(240、340)を少なくとも部分的に取り囲むように構成される内側案内面(120)を備える、基礎取付台(100)と、
前記アダプタ要素(200、300)と付属品(510、520、530)との間に固定されるように構成される被覆パネル(410、420、430)を備する、属品取付台。
【請求項7】
前記アダプタ要素(200、300)は少なくとも1つの突起(24)を有し、前記被覆パネル(410、420、430)は少なくとも1つの対応するレセプタクルを有し、該レセプタクル内には、前記被覆パネルが前記アダプタ要素(200、300)に固定されるときに、突起(242)がそれぞれ突出する、請求項5又は6に記載の付属品取付台。
【請求項8】
前記被覆パネル(410、420、430)は、付属品構成要素を受容するように構成される少なくとも1つの開口部(411、412、421~423、431)を有し、前記少なくとも1つの開口部(411、412、421~423、431)はそれぞれ、前記被覆パネルが前記アダプタ要素(200、300)に固定されるときに、前記アダプタ要素(200、300)の前記少なくとも1つの開口部(231~235、321)の1つに対応する、請求項5~7のうちいずれか1項に記載の付属品取付台。
【請求項9】
前記付属品(510、520、530)内に少なくとも部分的に導入され、前記付属品(510、520、530)に取り付けられるように構成される付属品接続要素(450)をさらに具備する、請求項~8のいずれか1項に記載の付属品取付台であって、
前記付属品接続要素(450)は、さらに、前記アダプタ要素(200、300)及び/又は前記被覆パネル(410、420、430)に取り付けられるように構成されるか、又は、前記被覆パネル(410、420、430)と一体的に形成される、付属品取付台。
【請求項10】
前記アダプタ要素(200、300)と前記被覆パネル(410、420、430)との間に配置されるシール(250)をさらに具備する、請求項~9のいずれか1項に記載の付属品取付台。
【請求項11】
前記シール(250)は、形状を適合させる方法で前記アダプタ要素(200、300)の対応する凹部(211、311)に位置するように構成される厚肉部(251、351)を有し、及び/又は
前記シールは、前記基礎取付台(100、1100)及び/又は前記アダプタ要素(200、300、1200、1201、1300、1600)を少なくとも部分的に包囲するように構成される連続部(252)を有する、請求項10に記載の付属品取付台。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の付属品取付台を具備する、乗り物用化粧室。
【請求項13】
請求項1~11のいずれか1項に記載の付属品取付台を備える乗り物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アダプタ要素を備える付属品取付台のほか、乗り物用化粧室と、そのような付属品取付台を備える乗り物に関する。特に、本発明は、基礎取付台に結合され取り外し可能に取り付けられるアダプタ要素を備える付属品取付台のほか、乗り物用化粧室と、そのような付属品取付台を備える乗り物に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機、列車、バスをはじめとする大量輸送手段の付属品(fittings)、特に給水栓をはじめとする水分配用付属品が、ある種の乗り物又は乗り物シリーズ用に主に開発されている。これは、外観(デザイン)だけでなく、付属品の取り付けのタイプ及び接続ラインの経路設定にも関わることである。このため、特殊な付属品及び取付手段を、必要に応じて交換することができるように、個々の種類の乗り物や乗り物のシリーズごとに保管しなければならない。
【発明の概要】
【0003】
このため、付属品の簡単な交換を容易にする付属品取付台を提供する必要がある。
【0004】
第1の態様によれば、付属品取付台が乗り物用化粧室のために設けられる。乗り物用化粧室は、乗り物トイレ、乗り物の調理室キッチン、乗り物の内部又は外部の通水路を備える別のモジュールでもよい。付属品取付台は、結合装置を有するアダプタ要素と、付属品構成要素を受容するように構成される少なくとも1つの開口部と、円周案内面とを備える。少なくとも1つの開口部は、付属品のアダプタ要素への結合及び/又は取り付けを可能にするのに対し、結合装置及び円周案内面は付属品取付台自体を取り付けるのに役立つ。例えば、少なくとも1つの開口部は、前面を形成するアダプタ要素の平板上に設けられるのに対し、円周案内面は、平板の奥行き方向の少なくとも片面に実質的に直交して延びる。円周案内面は、この場合には、平板の外側縁から延びることができる。
【0005】
アダプタ要素に結合される付属品は、例えば、給水栓などの水分配用付属品であってもよい。これとは別に、アダプタ要素の少なくとも1つの開口部は、例えば、石鹸ディスペンサー、ハンドドライヤーなどの別の付属品を受容したり、及び/又は取り付けたりするように構成されてもよい。
【0006】
さらに、付属品取付台は、基礎取付台の取り付けのための第1の取付装置と、アダプタ要素の結合装置に結合され、取り外し可能に取り付けられるように構成される第2の取付装置と、アダプタ要素の円周案内面を少なくとも部分的に取り囲むように構成される内側案内面とを備える基礎取付台を具備する。第1の取付装置は開口部を構成することができる。例えば、この開口部を通して、基礎取付台を取り付けるために締結具を導くことができる。基礎取付台は、第1の取付装置によって乗り物用化粧室の壁又はモジュールに取り付けることができる。このために、第1の取付装置に取り外し可能に取り付けるだけで、付属品取付台の迅速な交換が保証できる。
【0007】
付属品取付台を基礎取付台とアダプタ要素に分離することによりこのほか、さまざまな付属品のためのさまざまなアダプタ要素であって、いずれも同一の基礎取付台に取り付けることができるさまざまなアダプタ要素を提供することが可能になる。このために、円周案内面、特にさまざまなアダプタ要素すべての円周案内面は、あらゆる点で等しく作成することができ、その結果、さまざまなアダプタ要素がいずれも同一の基礎取付台の内側案内面に嵌合するようになる。このため、乗り物の付属品を簡単かつ迅速に交換することが可能となる。これにより、乗り物操作者の望みに応じて、乗り物用化粧室を簡単かつ迅速に再構成することが可能になる。
【0008】
基礎取付台の内側案内面とアダプタ要素の円周案内面は、基礎取付台とアダプタ要素とを形状を適合させる方法で接続させるように設計することができる。形状適合接続はこのほか、アダプタ要素から基礎取付台へのトルクの伝達を可能にする。例えば、アダプタ要素の円周案内面は、アダプタ要素の奥行き全体、あるいは少なくともアダプタ要素の奥行きの大部分(例えば、奥行きの半分を上回る部分)に及んでもよい。基礎取付台の内側案内面は、少なくともアダプタ要素の円周案内面の奥行きに対応する奥行きを有してもよい。このため、アダプタ要素の円周案内面を介して、アダプタ要素の奥行き方向にトルクを、基礎取付台の内側案内面に伝達することができる。そのようなトルクは、人がアダプタ要素に結合された付属品にて自身を支えるか、さもなければ付属品に少なくとも1つの方向の圧力をかけるか、物品が付属品に落ちた場合に発生する。
【0009】
アダプタ要素の円周案内面は、開口部及び/又は隙間を有してもよい。このような開口部及び/又は隙間は(アダプタ要素の円周方向に)、例えば、パイプ、基礎取付台の一部及び/又は乗り物用化粧室の構成部品の一部のような要素を受容するのに役立つ。
【0010】
これとは別に、あるいはこれに加えて、基礎取付台は、内側案内面の1つの縁部に沿って、少なくとも1つの突起を有してもよい。この突起には、構成要素の縁部又はアダプタ要素の円周案内面を形成するアダプタ要素の一部が、別の形状適合を発生させるために、当接する。そのような突起は、特に付属品に作用する力及びトルクのためにアダプタ要素から基礎取付台に力を導入するのに役立つ。一方、そのような縁部がなければ、基礎取付台は、基礎設置台の両側からアダプタ要素を挿入できるという利点がある。このため、基礎取付台はその上、両方向から挿入することもできるし、両方向から乗り物用化粧室のモジュールに組み込むこともできる。
【0011】
これとは別に、あるいはこれに加えて、アダプタ要素の断面形状は任意の形状としてもよい。基礎取付台の内側案内面は、アダプタ要素の断面形状に対応する空間の区切りを規定しており、その結果、アダプタ要素の円周案内面を基礎取付台の内側案内面に挿入することができ、その案内面でアダプタ要素の奥行き方向に摺動することができる。アダプタ要素の断面形状が円形ではなく、例えば、楕円形、少なくとも1つの一直線の面を有する略楕円形又は矩形である場合は、アダプタ要素から基礎取付台にねじり力を伝達することができる。これとは別に、アダプタ要素はこのほか、円形の断面形状を有してもよいが、ねじり力を伝達するためには、基礎取付台の内側案内面に沿って回転させないように、締結具によって固定する必要がある。回転防止をこのほか、円周案内面上のアダプタ要素の奥行き方向に沿った1つ以上の突起又は溝と、基礎取付台の内側案内面の対応する溝又は突起によって達成してもよい。
【0012】
また、基礎取付台の内側案内面は、少なくとも1つの開口部を有していても途切れていてもよい。アダプタ要素は、例えば、略U字型の断面形状を有してもよい。これにより、給水管及び/又は電気ケーブルを、基礎取付台を通してアダプタ要素(の内部)に経路設定するのが容易になる。
【0013】
一実施形態では、付属品構成要素は、アダプタ要素の少なくとも1つの開口部を少なくとも部分的に通って経路設定された給水管及び/又は電気ケーブルであってもよい。特に、付属品構成要素は、給水管及び/又は電気ケーブルの端部又はL型継手であってもよい。この付属品構成要素はその後、付属品を付与する方向にアダプタ要素から給水管及び/又は電気ケーブルの一端が突出するように、アダプタ要素の少なくとも1つの開口部を通って経路設定される。残りの付属品は、給水管及び/又は電気ケーブルの突出したライン部分(即ち、付属品構成要素)に取り付けられるようにさらに構成することができる。これに加えて、付属品は、アダプタ要素の対応する部分に直接的又は間接的に(二次元的に)結合された端部を有することができる。これにより、付属品はアダプタ要素に支持され得るのに対し、実際の取り付けは給水管及び/又は電気ケーブルを介して実施される。
【0014】
これとは別に、あるいはこれに加えて、付属品構成要素は、(目に見える)付属品の取り外し可能な構成要素又は一体的な構成要素としてもよい。この場合、アダプタ要素の少なくとも1つの開口部は、形状を適合させる方法で付属品構成要素を受容するように構成することができる。例えば、付属品構成要素は、付属品と、アダプタ要素の少なくとも1つの開口部の1つとの間に形状適合接続をもたらす突起であってもよい。このため、付属品の突起は、アダプタ要素の少なくとも1つの開口部の断面に対応する規定の断面形状を有してもよい。これに加えて、鞘状のアダプタ構成要素をこのほか、アダプタ要素の少なくとも1つの開口部に嵌め込むことがでる。この構成要素は付属品の突起の断面に対応する(内部)断面を有する。アダプタ要素の奥行き方向への開口部のこの「延長」により、付属品構成要素とアダプタ要素との間に、形状適合及び/又はねじり式の固定結合が発生し得る。
【0015】
さらに、これとは別に、あるいはこれに加えて、アダプタ要素の少なくとも1つの開口部は、付属品構成要素が締結具によりアダプタ要素に取り付けられるように構成されてもよい。例えば、付属品構成要素は、付属品の一端にて突出するネジ山付き棒、ネジ付きボルトをはじめとする締結具としてもよい。このため、付属品は、アダプタ要素の少なくとも1つの開口部を通して付属品構成部品を案内した後に、ネジ山付き棒又はネジ山付きボルトに螺合されたナットによって摩擦的にアダプタ要素に取り付けることができる。
【0016】
アダプタ要素の少なくとも1つの開口部は、給水管及び/又は電気ケーブルを少なくとも部分的にアダプタ要素を通して経路設定するようにさらに構成されてもよい。付属品構成要素が付属品の取り外し可能な部分又は一体的な部分である場合には、給水管及び/又は電気ケーブルは、アダプタ要素の付属品構成要素への形状適合接続に用いられる開口部以外のアダプタ要素の少なくとも1つの開口部のうちの1つを通して経路設定されてもよい。
【0017】
当然のことながら、付属品構成要素はこのほか、付属品に既に結合されている給水管及び/又は電気ケーブルの一部であってもよい。例えば、給水管及び/又は電気ケーブルは付属品の一端から突出して、雄ネジを備えてもよい。この雄ネジには、アダプタ要素の開口部を通して付属品構成要素を導いた後、アダプタ要素の付属品から離れる側に、ナット等の締結具を螺合することができる。
【0018】
アダプタ要素は、給水管及び/又は電気ケーブルがアダプタ要素の内側に(アダプタ要素の奥行き方向に)配置され、給水管及び/又は電気ケーブルがアダプタ要素の円周案内面の開口部を通ってアダプタ要素の外部に導かれるように、さらに構成されてもよい。例えば、給水管及び/又は電気ケーブルは、湾曲部又はL型継手を備えてもよい。これにより、付属品取付台の空間節約が促進され、特に、奥行きが極めて小さくなる。
【0019】
さらに、アダプタ要素はいくつかの開口部を有してもよく、さまざまなグループの開口部をさまざまな種類の付属品を固定するのに用いる。換言すると、第1のタイプの付属品を固定するのに第1のグループの開口部を使用すると同時に、第2のタイプの付属品を固定するのに第2のグループの開口部を使用する。当然のことながら、1つ以上の開口部が第1のグループと第2のグループの両方に属してもよく、アダプタ要素はこのほか、3つ以上のグループを有してもよい。
【0020】
これまでに記載した実施の変形例とは別に、あるいは同変形例に加えて、基礎取付台の第2の取付装置及びアダプタ要素の結合装置は、共通の締結具を受容するための対応する案内面及び/又は開口部を有してもよい。簡素な実施形態では、基礎取付台はその内側案内面に開口部を備える突起を有する。この開口部内には、締結具、例えば、ネジ又はボルトを挿入し、突起の開口部の内部に摩擦的に接続してもよい。このためには、突起の開口部の内側に雌ネジを設けても、突起の材料に摩擦的に係合するセルフタッピンネジを締結具に設けてもよい。
【0021】
別個の締結具とは別に、ピン、ボルト又はネジ山付き棒をこのほか、アダプタ取付台に設けてもよい。このピン、ボルト又はネジ山付き棒は、基礎取付台の突起の開口部に導入することができ、アダプタ要素の円周案内面は基礎取付台の内側案内面に沿って摺動する。換言すると、ピン、ボルト又はネジ山付き棒は、アダプタ要素の円周案内面に平行にアダプタ取付台に配置される。ピン又はボルトに関しては、アダプタ要素と基礎取付台との間の摩擦接続のために、ピン又はボルト、あるいは基礎取付台の突起に締め付け要素を設けてもよい。ネジ山付き棒に関しては、ナットをネジ山付き棒に螺合して、アダプタ要素と突起の後側の基礎取付台との間に摩擦接続を発生させてもよい。
【0022】
別の実施の変形例によれば、付属品取付台は、アダプタ要素と付属品との間に固定されるように構成された被覆パネルを備えてもよい。ここで、被覆パネルは付属品取付台自体に取り付けられ、付属品をアダプタ要素に締結することによって付属品とアダプタ要素との間に締め付けられてもよい。被覆パネルは、少なくとも付属品取付台を覆うように寸法が決められている。被覆パネルは、アダプタ要素と付属品との間に配置されるため、付属品の一端部をアダプタ要素に間接的に結合させる。
【0023】
アダプタ要素は、少なくとも1つの突起をさらに有してもよい。このため、被覆パネルは少なくとも1つの対応するレセプタクルを有してもよい。このレセプタクル内には、被覆パネルがアダプタ要素に搭載されたときに、突起が突出する。少なくとも1つの突起は、前面を形成するアダプタ要素の平板上に配置され、被覆パネルと付属品を固定する方向に延びてもよい。被覆パネルの少なくとも1つのレセプタクルは、被覆パネルのアダプタ要素に面する側の凹部であってもよい。これとは別に、被覆パネルのレセプタクルはこのほか、被覆パネルを通る連続的な開口部を構成してもよい。アダプタ要素上に少なくとも2つの突起を配置し、被覆パネル上に少なくとも2つの対応するレセプタクルを配置することにより、被覆パネルを、アダプタ要素上にねじりに耐えるように保持するか取り付けることができる。これとは別に、非円形形状の単一の突起とそれに対応して被覆パネルに形成されたレセプタクル又は開口部を使用しても、捻転防止の取り付けを達成することができる。
【0024】
これとは別に、あるいはこれに加えて、被覆パネルは、付属品構成要素を受容するように構成された少なくとも1つの開口部を有してもよい。ここで、少なくとも1つの開口部はそれぞれ、被覆パネルがアダプタ要素に固定されたときに、アダプタ要素の少なくとも1つの開口部の1つに対応する。この場合、被覆パネルの少なくとも1つの開口部は、アダプタ要素上のオプションの突起の1つ以上に対応する形状を有することができる。例えば、被覆パネルの少なくとも1つの開口部は、被覆パネルがアダプタ要素に配置されているときに、アダプタ要素上の周方向の突起を包囲してもよい。
【0025】
アダプタ要素は、アダプタ要素の開口部がアダプタ要素を基礎取付台に取り付けるのに用いられる場合、被覆パネルよりも多くの開口部をさらに有してもよい。これに加えて、アダプタ要素は、さまざまなタイプの付属品とひいてはさまざまな被覆パネルの固定を満足のいくものにするために、被覆パネルよりも多くの開口部を有してもよい。
【0026】
これとは別に、あるいはこれに加えて、付属品取付台は、付属品内に少なくとも部分的に導入され、付属品に取り付けられるように構成される付属品接続要素をさらに備えてもよい。付属品接続要素は、例えば、付属品に挿入される1つ以上の突起を有してもよい。この場合、1つ以上の突起は、例えば、突起の端部を拡大させた形態で、スナップ要素を有するように作成されてもよい。(少なくとも1つの)スナップ要素は、付属品の対応するレセプタクルに導入され、そのレセプタクルに、例えば、1つ以上のバネ要素によって取り付けられてもよい。
【0027】
付属品接続要素は、アダプタ要素及び/又は被覆パネルに取り付けられるようにさらに構成されてもよい。このため、被覆パネルは、付属品接続要素を嵌合して取り付けることができる少なくとも1つの一体型締結具を有してもよい。これとは別に、あるいはこれに加えて、被覆パネルは、例えば、ネジによって付属品接続要素を取り付けることができる開口部を有してもよい。この場合にはこのほか、アダプタ要素は、取付要素のための余地を与え、締結具を付属品接続要素からアダプタ要素に取り付けるために、さらに開口部を有してもよい。例えば、付属品接続要素の開口部と被覆パネルの開口部とを通して、(例えば、アダプタ要素の開口部の雌ネジ又はセルフタッピンネジのいずれかによって)アダプタ要素の対応する開口部にネジを取り付けてもよい。
【0028】
別の代替的実施形態では、付属品接続要素は、被覆パネルと一体に形成されてもよい。
【0029】
別の実施態様によれば、付属品取付台は、アダプタ要素と被覆パネルとの間に配置されたシールをさらに備えてもよい。シールは付属品取付台への液体をはじめとする不純物の浸入を防止する。
【0030】
実施形態の一変形例では、シールは、アダプタ要素の対応する凹部に形状を適合させる方法で敷設されるように構成される厚肉部を有してもよい。例えば、凹部は、前面を形成するアダプタ要素の平板上に周方向に配置されてもよく、シールは、前面を形成するアダプタ要素の平板の少なくとも周囲に対応する形状を有してもよい。厚肉部を有するシールをアダプタ要素の対応する凹部に敷設することにより、シールは、付属品及び/又は被覆パネルの固定時の滑り止めであってもよい。
【0031】
これとは別に、あるいはこれに加えて、シールは、付属品取付台の奥行き方向に配置された連続部を備えてもよい。シールの連続部は、基礎取付台及び/又はアダプタ要素を少なくとも部分的に包囲するように、即ち、シールの外側縁部に沿って配置されるように構成されてもよい。
【0032】
別の実施形態の変形例では、被覆パネルは、別の要素を受容するように構成される少なくとも1つの開口部を有してもよい。例えば、被覆パネルの開口部は、石鹸ディスペンサーを受容するか、洗面台排水口を開閉する機構の作動要素を受容するように構成されてもよい。被覆パネルの開口部は、被覆パネルの任意の場所に配置されてもよい。例えば、洗面台排水口の作動要素のための開口部を、石鹸ディスペンサーのための開口部よりも付属品が取り付けられた被覆パネルの一部の近くに配置してもよい。
【0033】
第2の態様によれば、第1の態様又はその実施形態の変形例の1つによる付属品取付台を備える乗り物用化粧室が設けられる。
【0034】
第3の態様によれば、乗り物が第1の態様又はその実施形態の変形例の1つによる付属品取付台を備える。
【0035】
上記の態様及び詳細の一部を付属品取付台を参照して説明したが、このような態様をこのほか、車載用化粧室の壁をはじめとするモジュールにて、対応する方法で実現することが可能である。また、付属品取付台の記載された特徴は、単独の特徴として理解する必要はない。それどころか、付属品取付台の全特徴は、任意の数の記載されている他の特徴と組み合わせてもよい。
【0036】
これまでに挙げたものとは別の特徴、属性、利点及び可能な変形が、添付の図面を参照する以下の説明によって当業者には明らかになる。本明細書に記載及び/又は図示された全特徴から、本明細書では目的がそれぞれの特徴自体、あるいは任意の組み合わせによって開示されていることが視覚的にわかる。図面に示された構成要素の寸法及び比率は、正確な縮尺ではない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本発明は、図面によってさらに説明される。以下の図面は概略図である。
図1】付属品取付台の基礎取付台の斜視図。
図2】付属品取付台の第1のタイプのアダプタ要素と、基礎取付台に挿入されたアダプタ要素の斜視図。
図3】付属品取付台の第2のタイプのアダプタ要素と、基礎取付台に挿入されたアダプタ要素の斜視図。
図4】第1のタイプのアダプタ要素を備える付属品取付台に固定された被覆パネルと、そのような被覆パネル上の付属品の別の配置の斜視図。
図5】被覆パネルと付属品を備えるアダプタ取付台の図4の断面線A‐Aに沿った断面図と、この断面図のシールの詳細図。
図6】第1のタイプのアダプタ要素を備える付属品取付台に固定された被覆パネルと、そのような被覆パネル上の付属品の別の配置の斜視図。
図7】被覆パネルにさらに固定される付属品接続要素を備える図6の被覆パネルの斜視図。
図8】被覆パネルと付属品を備えるアダプタ取付台の図6の断面線B‐Bに沿った断面図と、この断面図のシールの詳細図。
図9】第2のタイプのアダプタ要素を備える付属品取付台に固定された被覆パネルと、そのような被覆パネル上の付属品の別の配置の斜視図。
図10】被覆パネルと付属品を備えるアダプタ取付台の図9の断面線C‐Cに沿った断面図と、この断面図のシールの詳細図。
図11】付属品取付台の基礎取付台の斜視図、正面図、側面図及び断面図と、基礎取付台及びアダプタ要素の斜視図。
図12】アダプタ要素のさまざまな実施形態の正面斜視図と、このような実施形態の1つの背面斜視図。
図13】第1の実施形態の付属品取付台による付属品の設置の順序を概略的に示す図。
図14】付属品取付台を設置した化粧室の一部の斜視図と、設置した付属品取付台の2つの断面図。
図15】第2の実施形態の付属品取付台による付属品の設置の順序を概略的に示す図。
図16】第3の実施形態の付属品取付台による付属品の設置の順序を概略的に示す図。
図17】第4の実施形態の付属品取付台による付属品の設置の順序を概略的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本明細書に限定されることなく、本発明の完全な理解を提供するために、具体的な詳細を説明する。しかし、当業者には、本発明が、以下に記載される詳細から逸脱することがある他の例示的実施形態にて使用され得ることは明らかである。また、ここに挙げた図は、例示的実施形態を図示するためだけに使用される。このような図は縮尺が正確ではなく、本発明の一般的概念を例として反映することのみを意図している。例えば、図に含まれている特徴は、必要な構成要素と考える必要はない。
【0039】
比較可能な構成要素及び特徴、あるいは同一の構成要素及び特徴と、同一の効果を有する構成要素及び特徴にはそれぞれ、図面では同一の参照符号が付与される。場合によっては、個々の特徴及び構成要素の参照符号が、ある図面では明瞭化のために省略され、他の図面では参照符号がこのような特徴及び構成要素に付与されている。
【0040】
本明細書では、1つ以上の「締結具」(fasteners)が参照される。2つの構成要素、部品などの取り付けを容易にする任意の適切な固定具又は装置は、1つ以上の締結具であると理解する必要がある。(標準ネジ山及び/又はセルフタップ付き)ネジ、ネジ山付き棒、ナット、雌ネジ、(締付け要素付きか締付け要素のない)ピン又はボルト、スナップ要素、リベット及び接着された継手が締結具として引用される。
【0041】
図1は付属品取付台の基礎取付台100の概略斜視図である。基礎取付台100は、第1の取付装置105と第2の取付装置110を有する。第1の取付装置105は、基礎取付台100(ひいては付属品取付台)を取り付けるために用いられる。例えば、基礎取付台100は平坦な円盤状構成要素を有することができる。この構成要素では、第1の取付装置105は、乗り物又は乗り物用化粧室の壁をはじめとするモジュールに取り付けられる締結具を受容する開口部の形態で設けられる。これに加えて、基礎取付台100はこのほか、基礎取付台100を壁又はモジュールと平行にし、さらに壁又はモジュールに取り付けるために、1つ以上の取付装置106を有することができる。基礎取付台100は、ねじりに耐えるように、1つ以上の他の取付装置106によって固定することができる。図1に示される他の取付装置106は、(図1では基礎取付台100の対応する右側エリアが隠れているが)基礎取付台100の両側に同時に配置することができる。
【0042】
これに加えて、基礎取付台100は第2の取付装置110を備えることができる。この第2の取付装置110は、さらに詳細に説明されるアダプタ要素の結合と、取り外し可能な取り付けのために用いられる。例えば、第2の取付装置110は、締結具を受容する開口部を有する円筒状構成要素であってもよい。
【0043】
さらに、基礎取付台100は、アダプタ要素の円周案内面を少なくとも部分的に包囲するように構成される内側案内面120を有することができる。図1では、内側案内面120は、基礎取付台100の平坦な円盤状構成要素に実質的に直交して配置された構成要素によって形成される。換言すれば、基礎取付台100の平坦な円盤状構成要素は、内側案内面120を形成する構成要素の外側に配置されるフランジを形成する。内側案内面120を形成するこの構成要素は、基礎取付台100の平坦な円盤状構成要素の(図1の視線方向での)前側及び/又は後側に配置され得る。片側のみに配置することにより、基礎取付台を連続壁又はモジュールに取り付けることを可能にする。しかし、壁又はモジュールに付属品取付台のための開口部又はレセプタクルを設ける必要がある場合には、内側案内面120を形成する構成要素はこのほか、壁又はモジュールにて基礎取付台100の開口部又はレセプタクルに面する側の一部又は全体に配置され得る。例えば、適切な開口部又はレセプタクルにて出現して付属品に接続されるラインを壁又はモジュールに配置することができる。
【0044】
基礎取付台100は一体に形成することができる。これは、円盤状構成要素、内側案内面120を形成する構成要素及び/又は第2の取付装置110を形成する基礎取付台100の円筒状構成要素が一体的に形成することができることを意味する。これとは別に、基礎取付台100の構成要素の1つ以上を、別々に製造して(少なくとも1つの)他の構成要素と組みあわせて基礎取付台100を作成し、相互に接続してもよい。
【0045】
図2は、付属品取付台の第1のタイプのアダプタ要素200と、基礎取付台100に挿入されたアダプタ要素200の概略斜視図である。アダプタ要素200は同じように、第1の平坦な円盤状構成要素を有する。この円盤状構成要素からは、第2の構成要素がこの円盤状構成要素に実質的に直交して延びる。
【0046】
アダプタ要素200もまた、一体に形成することができる。これとは別に、アダプタ要素の構成要素を個別に製造し、組み立てて相互に接続してもよい。
【0047】
本明細書で説明する付属品取付台の斜視図では、付属品取付台の前面側とその構成部品を目に見えるように示す。前面側とは、付属品が固定される側である。このため、背面側は(通常は)見えない。付属品取付台とその構成部品の奥行き方向は、前面側から背面側に延びる。
【0048】
アダプタ要素200の第1の構成要素は、基礎取付台100の第2の取付装置110に結合され、第2の取付装置110に取り外し可能に取り付けられるために、結合装置210を有する。結合装置210は、簡素な実施形態では開口部を構成することができる。この開口部を通って締結具260を導くことができ、これにより、基礎取付台100の第2の取付装置110との摩擦接続を発生させる。これに加えて、結合装置210は凹部を備えることができる。この凹部では、締結具260のヘッドを受容することができるため、ヘッドがアダプタ要素200の第1の平坦な円盤状構成要素から突出しない。
【0049】
これとは別に、あるいはこれに加えて、アダプタ要素200の結合装置210はこのほか、第2の取付装置110を少なくとも部分的に囲むか包囲する構成要素、あるいは他の方法でアダプタ要素200と基礎取付台100との間を結合する構成要素を備えてもよい。このため、相互的構成要素を受け入れるための対応する開口部及び/又は案内面をアダプタ要素200の結合装置210と基礎取付台の第2の取付装置110に設けることができる。このため、例えば、締結具260の傍らに、(図示しない)構成要素をアダプタ要素200の後側に配置することができる。この構成要素は、基礎取付台100の第2の取付装置110の外側を少なくとも部分的に囲む(図1)。アダプタ要素200のそのような構成要素は、図2にて上方に向けられた長孔形状の開口部を有する円筒形であり、その内面は、基礎取付台100の第2の取付装置110の外面に沿って摺動することができ、このようにして、アダプタ要素200を形状を適合させる方法で基礎取付台100に結合する。
【0050】
アダプタ要素200の第1の平坦な円盤状構成要素には、付属品構成要素を受容するように構成された少なくとも1つの開口部231~235が設けられる。ここで、少なくとも1つの開口部231~235は、付属品構成要素を、形状を適合させる方法で受容するように構成されてもよい。例えば、少なくとも1つの開口部231~235の開口部233、234、235(又はいくつかの開口部)が、付属品構成要素(の大部分)に対応する開口部断面を有することができ、その結果、開口部233、234、235の内側が、形状を適合させる方法で付属品構成要素上に少なくとも部分的に載置される。アダプタ要素200の内部から少なくとも1つの開口部231~235の1つを介してアダプタ要素200の前面に導かれるラインの少なくとも一部を、付属品構成要素とすることも可能である。付属品は、そのようなラインの端部分に取り付けることができる。この端部分は、アダプタ要素200の平坦な円盤状構成要素を介して突出する。
【0051】
これとは別に、付属品構成要素はこのほか、既に付属品に接続され、アダプタ要素200の前面からアダプタ要素200の奥行き方向に少なくとも1つの開口部231~235のうちの1つを介してアダプタ要素200内に導かれてもよい。この場合、少なくとも1つの開口部231~235の同一の開口部及び/又は別の開口部は、アダプタ要素を介して付属品から/付属品へラインを導くように構成され得る。例えば、付属品の給水管を、1つの開口部231を通して導き、電気ケーブルを、別の開口部232を介して付属品へ/付属品から導くことができる。当然、付属品の線をこのほか、付属品構成要素と形状適合する開口部233~235を介して導くことができる。
【0052】
別の実施形態では、アダプタ要素200は、少なくとも1つの突起242を有してもよい。少なくとも1つの突起242は、アダプタ要素200の第1の平坦な円盤状構成要素の前側(付属品に面する側)に配置され、前側の方向に延びることができる。この少なくとも1つの突起242は、付属品を含む他の構成要素への形状適合接続のために使用される。
【0053】
アダプタ要素200は円周案内面240をさらに有する。円周案内面240は、アダプタ要素200の第1の平坦な円盤状構成要素の外側に実質的に直交して延びるアダプタ要素200の第2の構成要素によって形成されてもよい。この場合、図2に示すように、アダプタ要素200の第1の構成要素は、アダプタ要素200の第2の構成要素の前端に設けることができる。これとは別に、アダプタ要素200の第1の構成要素は、アダプタ要素の第2の構成要素の後側、あるいはアダプタ要素200の第2の構成要素の前端と後端の間の位置に配置されてもよい。このようにして、必要に応じて、付属品のための前側の設置空間及び/又はライン及び/又は締結具のための後側設置空間を形成することができる。
【0054】
図2の右側には、基礎取付台100と、基礎取付台100に挿入され取り付けられたアダプタ要素200とからなる付属品取付台が示される。ここでは、アダプタ要素200は、その円周案内面240が基礎要素100の内側案内面120に沿うように、内側案内面120の内側の領域内に押し込まれる。次に、締結具260を、アダプタ要素200の開口部210を通して導き、基礎取付台100の第2の取付装置110に締結する。アダプタ要素200の円周案内面240は、例えば、第2の取付装置110のような基礎取付台100の要素を受容するために、開口部又は(円周方向の)間隙を有してもよい。
【0055】
基礎取付台100は、その後側(付属品から遠ざかる側)に、内向きの縁部121を有することができる(図1)。例えば、内向きの縁部121は、後側の内側案内面の縁部に沿って延びることができる。この内側に向いた縁部121は、アダプタ要素200の停止部として作動し、このために、(特に、締結具260による取り付けの後に)アダプタ要素200と基礎取付台100との間に形状適合がさらに発生する。
【0056】
付属品取付台は、基礎取付台100とアダプタ要素200との間の断面線(断面縁部)を封止するシール250をさらに備えることができる。これにより、液体をはじめとする不純物が基礎取付台100とアダプタ要素200との間、あるいは基礎取付台100の後ろに侵入するのを防ぐ。
【0057】
図3は、付属品取付台の第2のタイプのアダプタ要素300と、基礎取付台100に挿入されたアダプタ要素300の概略斜視図を示す。第1のタイプのアダプタ要素200の要素及び構成要素に対応するか、同一の機能を有する第2のタイプのアダプタ要素300の要素及び構成要素には、第1のタイプのアダプタ要素200に値100を足した値に対応する参照符号を付与する。
【0058】
このように、アダプタ要素300は第1の平坦な円盤状部分を有する。この部分内/部分上には、アダプタ要素200の結合装置210と同じ方法で設計することができる結合装置310が設けられる。アダプタ要素300は同じように、第1のタイプのアダプタ要素200の円周案内面240に対応する円周案内面340を有する。
【0059】
第1のタイプのアダプタ要素200とは対照的に、第2のタイプのアダプタ要素300は、付属品構成要素を受容するように構成された単一の大きな開口部321を有する。開口部321は内側案内面325を有する。この案内面に沿って付属品構成要素の外面が摺動することにより、付属品(構成要素)とアダプタ要素300との間に形状適合が発生する。
【0060】
付属品(構成要素)とアダプタ要素300との間の摩擦結合のために、後側(付属品から遠ざかる側)に取付要素331~334が設けられる。このような取付要素331~334は、開口部321に導入される付属品構成要素との摩擦接続を発生させる締結具(ネジ、ピン、ボルトなど)を導くことができる開口部を有することができる。ここで、締結具は、アダプタ要素300の前面から付属品構成要素を介して対応する取付要素331~334内に導くか、アダプタ要素300の後側から対応する取付要素331~334を介して付属品構成要素の後側に導くことができる。
【0061】
図3の右側の領域に示すように、第1のタイプのアダプタ要素200にも使用できるものと同一の基礎取付台100を、第2のタイプのアダプタ要素300に使用することができる。基礎取付台100の内側案内面120と、アダプタ要素200、300の円周案内面240、340との相互作用により、異なるアダプタ要素200、300を同一の基礎取付台100に挿入することができる。
【0062】
第2のタイプのアダプタ要素300を備えた付属品取付台にはこのほか、図2のシール250と同一の形状及び寸法のシール250を装備することができる。
【0063】
アダプタ要素200、300を、あるタイプの付属品に対して構成することができるが、これとは別に、いくつかのタイプの付属品に対して使用してもよい。開口部231~235、321のほか、適用可能な場合には取付要素331~334の位置、寸法、配置のみを、1つ以上のタイプの付属品に適合させる必要がある。
【0064】
図4は、第1のタイプのアダプタ要素200を備えた付属品取付台に固定された被覆パネル410と、そのような被覆パネル410上の付属品510の別の配置を示す概略斜視図である。この場合、被覆パネル410は、アダプタ要素200と付属品510との間に固定されるように構成される。被覆パネル410は少なくとも1つのレセプタクルを有することができる。このレセプタクル内には、アダプタ要素200の少なくとも1つの突起242が突出する。図4では、被覆パネル410の2つのレセプタクルが、開口部(例えば、それぞれの穴)として示される。このレセプタクルの中には、それぞれの場合に、アダプタ要素200の突起242が突出する。
【0065】
被覆パネル410は、付属品構成要素を受容するように構成された少なくとも1つの開口部411、412をさらに有する。図2図4との比較から、被覆パネル410の開口部411は、アダプタ要素200の開口部231に対応し、被覆パネル410の開口部412は、アダプタ要素200の開口部232に対応することを認識すべきである。即ち、2つの開口部は、レセプタクル(開口部)を有する被覆パネル410がアダプタ要素200の突起242上に配置されたときに、互いに一致する。
【0066】
一実施態様によれば、図4に示すように、被覆パネル410は、付属品取付台の基礎取付台100の一部のみを覆うように構成されてもよい。例えば、基礎取付台100の第1の取付装置105が配置されている基礎取付台100の部分を、被覆パネルによって覆うことはできない。これにより、締結具を基礎取付台100の取付装置105を介して導き、壁又は別のモジュールに取り付けることができる。取付装置105へのアクセスがこのように容易になるため、付属品取付台と被覆パネル410の交換を迅速かつ容易に実施することができる。
【0067】
図4の右側領域に示される付属品510は付属品取付台に取り付けることができる。ここでは、少なくとも1つの付属品構成要素が、アダプタ要素200の開口部231、232と、被覆パネル410の対応する開口部411、412を介して導かれる。例えば、給水管511及び/又は電気ケーブル512のような1本以上のラインを、被覆パネル410とアダプタ要素200を介して付属品から/付属品へ導くことができる。付属品は、アダプタ要素200の前側と、適用可能な場合には、被覆パネル410の前側に突出するライン511、512の端部に取り付けることができる。
【0068】
このことは、被覆パネル410及び付属品510を有するアダプタ取付台の図4の右側の領域に示される断面線A‐Aに沿う概略断面図のほか、この断面図から得られるシールの詳細図を示す図5にて認識すべきである。図5には、L型継手を介して付属品510に接続される給水管511が示される。付属品内に突出している給水管511の部分は、例えば、付属品構成要素を表す。図5の右側を向いている給水管511の端部が被覆パネル410を越えて突出する。付属品510は、給水管511のこの突出端部に載置され、付属品510は、締結具515によって給水管511(付属品構成要素)の端部に取り付けられる。これとは別に、給水管511はこのほか、付属品510に取り付けられ、付属品510の後側から突出してもよい。この場合、付属品510は、締結具(例えば、図5に図示しないナット)によってアダプタ要素200の平坦な円盤状構成要素の裏側に取り付けることができる。
【0069】
給水管511は、アダプタ要素200に完全に受容されるように付属品取付台に配置することができる。ここで、基礎取付台100は、その下端部に、給水管511を導くことができる開口部を有する。この開口部は、特に内側案内面120では、内側案内面120が完全に途切れた部分として図1に示される。当然のことながら、1つ以上のライン511のための開口部はこのほか、内側案内面120の一部のみを途切れさせることができる。これに対応して、アダプタ要素200の円周案内面240はこのほか、円周案内面240の開口部及び/又は途切れ部分を有する。
【0070】
また、図5から、取付装置105を介して乗り物の任意の壁又はモジュールに基礎取付台100を取り付けることができ、被覆パネル410の上方で取付装置105にアクセス可能であることを認識すべきである。アダプタ要素200は、結合装置210と基礎取付台100の第1の取付装置105を介して、締結具260によって基礎取付台に結合され、取り外し可能に取り付けられる。
【0071】
被覆パネル410と、基礎取付台100と、アダプタ要素200との間にはシール250がされに配置される。図5の詳細図からわかるように、シール250は、形状を適合させる方法でアダプタ要素200の対応する凹部211に挿入されるように設計された厚肉部251を任意に有することができる。これにより、シール50は、被覆パネル410及び/又は付属品510を載置している間にシール250が滑り落ちることなく、(アダプタ要素200と基礎取付台100とからなる)付属品取付台に固定することができる。
【0072】
図6は、第1のタイプのアダプタ要素200を備えた付属品取付台に固定された別の被覆パネル420と、そのような被覆パネル420上の付属品520の別の配置を示す概略斜視図である。図4の被覆パネル410に対応して、被覆パネル420は、レセプタクル(例えば、開口部)であって、その内部にアダプタ要素200の突起242が突出するレセプタクルを有する。被覆パネル420のアダプタ要素200に対する位置は、これによって定められる。
【0073】
図4の被覆パネル410とは対照的に、図6の被覆パネル420は、他の開口部を有する。まず、開口部421、422及び423は、それぞれの付属品構成要素、例えば、給水管511、電気ケーブル512及び/又は付属品520を付属品取付台(特に、アダプタ要素200)に取り付けるための付属品構成要素を受容するのに役立つ。開口部421~423は、ここでは、アダプタ要素200の開口部233、234及び235に対応し、即ち、被覆パネル420がそのレセプタクルと、付属品取付台上のアダプタ要素200の突起242とによって配置されているときに、開口部233、234及び235に重なる。これにより、アダプタ要素200は、その中に開口部231~235があると想定されるため(図4及び図6を参照)、異なる被覆パネル410、420及び異なる付属品510、520に使用することができる。
【0074】
被覆パネル420はこのほか、他の開口部424~426を有する。このような開口部を介して、締結具が導かれて、アダプタ要素200上の付属品取付台の他の部分を固定して締結することができる。このため、図7に示すように、付属品接続要素450を、被覆パネル420上の1つのタイプの付属品(例えば、付属品520)に固定することができる。付属品接続要素450は、被覆パネル420の開口部424~426と、アダプタ要素200の開口部210、221、222とに対応する少なくとも1つの開口部を有する。このため、付属品接続要素450は、被覆パネル420と共に、締結具260と別の締結具460とによってアダプタ要素200に取り付けることができる。これとは別に、付属品接続要素450は、被覆パネル420と一体に製造することができる。付属品接続要素450は、少なくとも部分的に付属品520に導入され、付属品520に取り付けられるように構成される少なくとも1つの突起455、456を有する。
【0075】
付属品接続要素450は、開口部451、452、453をさらに有することができる。このような開口部を通って、付属品520及び/又は少なくとも1つの他の付属品構成要素のラインが導かれる。付属品接続要素450が被覆パネル420に取り付けられる場合、開口部451~453は、被覆パネル420の開口部421~423に対応し、その結果、ライン及び/又は(少なくとも1つの)付属品構成要素がこのほか、被覆パネル420とアダプタ要素200を介して導かれる。
【0076】
付属品520は、付属品接続要素450の配置とは無関係に、付属品取付台に固定することができる。図8は、被覆パネル420と付属品520とを備えるアダプタ取付台の図6の断面線B‐Bに沿う概略断面図と、この断面図のシール250の詳細図を示す。図8の断面図は、図5の断面図の反対方向を向いたものである。このため、給水管511(図5)は図8では示されていない。これに代えて、電気ケーブル512が見える。この電気ケーブルは、被覆パネル420の対応する開口部421と、アダプタ要素200の開口部233と(このほか任意に、付属品接続要素450の開口部451)を通して導かれる。図示される電気ケーブル512の端部では、電気ケーブルを正常に電源に接続することができる。電気ケーブル512は、付属品520の給水を非接触で起動することを可能にするセンサ521の電気的接続に使用することができる。
【0077】
図8からわかるように、締結具260は、付属品接続要素450と、被覆パネル420と、アダプタ要素200と、基礎取付台100とを相互に接続するのに用いられる。これにより、付属品520を固定する際の締結具の数が減少し、付属品520の組み立て時間が短縮される。
【0078】
この実施態様ではこのほか、厚肉部251を任意に有するシール250が設けられる。シール250は、図2に示すように、基礎取付台100とアダプタ要素200との間の断面縁部全体を封止することができる。
【0079】
図9は、第2のタイプのアダプタ要素300を有する付属品取付台に固定される別の被覆パネル430と、そのような被覆パネル430上の付属品530の別の配置とを示す概略斜視図である。被覆パネル430は、特に単一の開口部431のみが設けられているという点で、被覆パネル410(図4)及び被覆パネル420(図6)とは異なる。被覆パネル430は、ここでは、その開口部431と共に、付属品530が第2のタイプのアダプタ要素300に挿入される前に、形状に適合させる方法で付属品530上に載置することができる。これにより、第1のタイプのアダプタ要素200の突起242と、被覆パネル410、420内の対応するレセプタクルとが除去される。
【0080】
これとは別に、付属品530はこのほか、2つの部分で形成されてもよい。この場合、被覆パネル430は(図示しない)付属品台座上に載置され、アダプタ要素300の開口部321に挿入される。
【0081】
図10は、被覆パネル300と付属品530とを備えるアダプタ取付台の図9の断面線C‐Cに沿う概略断面図のほか、この断面図のシール250の詳細図を示す。アダプタ要素300と付属品530とを固定する場合には、まずアダプタ要素300が基礎取付台100に挿入され、締結具260により基礎取付台に取り外し可能に取り付けられる。次に、シール250が固定される。例えば、オプションの厚肉部251は、アダプタ要素300の対応する凹部311に導かれ、これにより、シール250は滑りに対抗して固定され得る。次に、被覆パネル430は付属品取付台に載置され固定されるか、それまでに付属品530に押し付けられるか、あるいは付属品台座に押し付けられる。次に、付属品530、あるいは付属品台座がアダプタ要素300の開口部321に挿入される。次に、付属品530又は付属品台座が、締結具によって取付要素331~334に取り外し可能に取り付けられる。付属品台座を備える2つの部分に分かれた付属品530の場合は、付属品530の残りの部分を付属品台座に載置させて取り付ける。
【0082】
付属品取付台の裏側(付属品530から遠い側)には、給水管511及び/又は(図10に示しない)電気ケーブルを導出することができる。これとは別に、給水管511及び/又は電気ケーブルは、図5に示すように、側面、上方又は下方に導いてもよい。この実施形態ではこのほか、電気ケーブルは、センサ531を電源に接続するのに使用される。
【0083】
図11図17は、付属品取付台の他の実施形態と実施の変形例を示す。図11図17に示され説明されている付属品取付台からは、アダプタ要素を図1の基礎取付台100にも挿入できることがわかる。これとは逆に、図11図17に示される基礎取付台1100は、図2及び図3のアダプタ要素200、300にも使用することができる。
【0084】
図11は、(a)付属品取付台の基礎取付台1100の斜視図と、(b)基礎取付台1100の正面図と、(c)基礎取付台1100及びアダプタ要素1200の斜視図と、(d)基礎取付台1100の側面図と、(e)基礎取付台1100の断面線D‐Dに沿った断面図とを示す。図1に示す基礎取付台100と同じようにこのほか、図11に示す基礎取付台1100は、第1の取付装置1105と第2の取付装置1110とを有する。第1の取付装置1105は、基礎取付台1100(ひいては付属品取付台)を乗り物又は乗り物用化粧室の壁をはじめとするモジュールに取り付けるのに用いられる。第2の取付装置1110は、さらに詳細に以下で説明するアダプタ要素200、300、1200をはじめとするアダプタ要素への結合及び取外し可能な取り付けに役立つ。例えば、第2の取付装置1110は、締結具を受容する開口部を有することができる。
【0085】
基礎取付台1100はさらに、アダプタ要素200、300、1200の円周案内面1240を少なくとも部分的に包囲するように構成された内側案内面1120を有する。内側案内面1120は、基礎取付台1100の奥行き方向に実質的に延びる、基礎取付台1100の構成要素によって形成される。この構成要素から外側に突出して形成されているのは、第1の取付装置1105を備えるフランジ1101である。このフランジは、例えば、締結具を通過させるための開口部の形態である。フランジ1101は、内側案内面1120を形成する基礎取付台1100の構成要素と一体的に形成されるか、別個に製造されてもよく、内側案内面1120を形成する基礎取付台1100の構成要素に接続されてもよい。
【0086】
これに加えて、基礎取付台1100はこのほか、基礎取付台1100を乗り物の壁又はモジュールと平行にすると同時に取り付けるために、1つ以上の他の取付装置1106を有することができる。基礎取付台1100は、1つ以上の他の取付装置1106によって捻じれないように固定することができる。1つ以上の他の取付装置1106は、長孔として形成することができ、これにより、基礎取付台1100を平行にするのが容易になる。第1の取付装置1105及び/又は他の取付装置1106は、図11(b)に特に示すように、基礎取付台1100の両側に配置することができる。
【0087】
フランジ1101は、図11(d)に示すように、基礎取付台1100の奥行き方向に非対称に固定することができる。これにより、基礎取付台1100をフランジ1101の両側それぞれによって乗り物の壁又はモジュールに取り付けることができるという利点がある。この場合、内側案内面1120を形成する基礎取付台1100の構成要素は、距離X1又はX2のいずれかに、乗り物の壁又はモジュールからのフランジ1101の厚さを加えた分だけ突出する。このため、同一の基礎取付台1100を、さまざまな厚さの壁又はさまざまな厚さのカバーに使用することができる。フランジ1101はこのほか、当然のことながら、対称的に配置されるか、基礎取付台1101の一方の側に配置されてもよい。即ち、図11(d)に示す距離X1又はX2のいずれかはゼロに等しい。
【0088】
図11(e)では、第2の取付装置1110は、基礎取付台1100の内部に対称的に配置されることを認識すべきである。第2の取付装置1110の片側と、基礎取付台1100の対応する前端又は後端との間の距離X3及びX4は、この場合等しく、アダプタ要素200、300が基礎取付台1100の前端又は後端と同一平面で基礎取付台1100に設置されるように選択される。アダプタ要素200、300を、基礎取付台1100に結合し、基礎取付台1100の設置方向とは無関係に取り付けることができる。図11に示すものとは異なる距離X3及びX4をこのほか、当然のことながら、選択してもよい。
【0089】
図11(c)に示すアダプタ要素1200は、図2のアダプタ要素200と同じように構成され、既に図4に示し説明しているように付属品510を受容するために使用される。このため、アダプタ要素1200のための同一の要素に関する記載は省略されるか、短縮されている。アダプタ要素1200はさらに、円周案内面1240を有する。これにより、アダプタ要素1200は、基礎取付台1100又はほかにも基礎取付台100に形状を適合させる方法で挿入することができる。ここで、円周案内面1240は、基礎取付台1100の内側案内面1120に沿って摺動する。アダプタ要素1200は、基礎取付台1100の第2の取付装置1110を受容するように構成された円周案内面1240に開口部又は途切れ部を有する。例えば、円周案内面1240の開口部又は途切れ部は、その部分に少なくとも1つの案内面1215を有することができる。この案内面は、アダプタ要素1200が基礎取付台1100に挿入されるときに第2の取付装置1110の対応する外側面1111に当接する。これにより、アダプタ要素1200と基礎取付台1100との間に追加の形状適合が発生する。
【0090】
図12は、アダプタ要素1200、1201、1300、1600の種々の実施形態の正面斜視図のほか、このような実施形態の1つの後面斜視図である。アダプタ要素1200、1201、1300、1600はいずれも同一の基礎取付台1100又は100に挿入することができる。図12(a)を参照すると、図2のアダプタ要素200とほぼ同じアダプタ要素1200が示される。アダプタ要素200の特徴と同一であるか同一の機能を有するアダプタ要素1200の特徴には、同一の参照符号に値1000を加えたものが付与される。アダプタ要素1200を基礎取付台1100に取り付ける取付装置1210とは別に、少なくとも部分的に基礎取付台1100の内側案内面1120に対応する円周案内面1240が設けられる。
【0091】
付属品構成要素を受容するために、少なくとも1つの開口部1231、1232が設けられる。この少なくとも1つの開口部1231、1232は、アダプタ要素200の開口部231~235について記載され図示された特徴の1つ又は全部を有することができる。少なくとも1つの開口部1231、1232は、アダプタ要素1200の平坦な円盤状構成要素上に配置される。同じように、突起1243を、アダプタ要素1200の平坦な円盤状構成要素上に位置づけることができる。最後に、アダプタ要素1200は、例えば、アダプタ要素1200の平坦な円盤状構成要素の平面又はこれと平行な平面にて延びる突起1216を有する。突起1216は、アダプタ要素1200の平坦な円盤状構成要素の厚さよりも小さい(アダプタ要素1200の奥行き方向の)厚さを有する。突起1216は、基礎取付台1100の内側案内面1120に設けられ得る開口部又は途切れ部を閉じるために使用される。
【0092】
図12(b)は、アダプタ要素1600の別の実行変形例を示す。このアダプタ要素1600はこのほか、アダプタ要素1600を基礎取付台1100に取り付けるための取付装置1610とは別に、基礎取付台1100の内側案内面1120に少なくとも部分的に対応する円周面1640を有する。また、アダプタ要素1200の突起1216の特徴の1つ又は全部を有することができる突起1616を任意に設けることができる。アダプタ要素1600は、付属品構成要素を受容するように構成された単一の大きな開口部1631によって特徴づけられる。被覆パネルを取り付けるために、開口部1621~1624(例えば、穴)をこのほか、アダプタ要素1600の平坦な円盤状構成要素に設ける。
【0093】
別の実施形態が図12(c)に見られる。このアダプタ要素1300の変形は、図3のアダプタ要素300に大部分は対応する。アダプタ要素300の特徴と同一であるか同一の機能を有するアダプタ要素1300の特徴には、同一の参照符号に値1000を加えたものが付与される。このため、このような特徴の説明は省略される。これに加えて、アダプタ要素1200上の突起1216と同じ方法で、突起1316をアダプタ要素1300上に配置することができる。
【0094】
図2のアダプタ要素200は、2つの異なるタイプの付属品の固定を容易にする開口部を有しているのに対して、図12に示す実施形態では、アダプタ要素1200及び1201(図12(d)を参照)が別々にその都度設けられる。アダプタ要素1201は、付属品構成要素を受容するように構成された大きな開口部1236を有する。図2のアダプタ要素200の開口部221及び222に対応する開口部1221、1222がさらに配置される。ここでもまた、突起1216をアダプタ要素1201上に配置することができる。図12(a)のアダプタ要素1200の特徴と同一の参照符号によって識別される他の特徴の詳細な記載は、アダプタ要素1200のものと同一であるため、省略される。
【0095】
図12(e)では、図12(a)のアダプタ要素1200の裏側が一例として示される。他のアダプタ要素200、300、1201、1300、1600の裏側は、事実上同一の構成を有する。それぞれのアダプタ要素200、300、1201、1300、1600のほか、適用可能な場合には取付要素1331~1334の平坦な円盤状構成要素の(少なくとも1つの)開口部だけは、図12(e)に示す構成とは異なるであろう。円周案内面1240の開口部又は途切れ部と、この開口部又は途切れ部自体の案内面1215とは、基礎取付台1100の第2の取付装置1110と(形状適合)結合するためのものであることを認識すべきである。アダプタ要素200、300、1200、1201、1300、1600の結合装置1210は、アダプタ要素の平坦な円盤状構成要素に対して奥行き方向に延びる厚肉部を有することができる。この厚肉部は、アダプタ要素200、300、1200、1201、1300、1600の端部が基礎取付台1100の前端と同一平面にある間に結合装置1210が基礎取付台1100の第2の取付装置1110の端面に当接するように、寸法決めすることができる。
【0096】
図13は、付属品取付台による付属品510の設置の順序を、アダプタ要素1200の第1の実施形態と共に概略的に示す。図13(a)ではまず、基礎取付台1100の乗り物の壁10又はモジュール10への固定が示される。例えば、1つ以上の締結具1107を用いて、基礎取付台1100をその第1の取付装置1105にて壁10又はモジュール10に取り付けることができる。このために、基礎取付台1100のための凹部を、壁10又はモジュール10に設けることができる。
【0097】
次に、図13(b)に示すように、被覆壁15を壁10又はモジュール10に任意に取り付けることができる。この被覆壁15は化粧室の目に見える壁を構成する。被覆壁15はこのほか、基礎取付台1100にアクセスできるように凹部を有する。被覆壁15の凹部はこのほか、基礎取付台1100の周囲より若干大きくすることができる。例えば、凹部は基礎取付台1100の外周よりも1mm大きくすることができる。これは、図14に関してさらに詳細に説明するように、シールを受容するために使用される。
【0098】
図13(c)~図13(e)は、基礎取付台1100にアダプタ要素1200を挿入して締結具260によってともに取り付けた状態と、シール250の固定と、被覆パネル1410の固定とを連続的に表す。シール250は、アダプタ要素1200と基礎取付台1100との間の断面縁部を覆い、可能であればこのほか、被覆壁15との間を封止するように形成することができる。被覆パネル1410は、アダプタ要素1200の突起1243に対応する形状を有する開口部を有する。これにより、アダプタ要素200と、その突起242に関して既に説明したように、被覆パネル1410のアダプタ要素1200への形状適合による固定が発生する。
【0099】
最後に、付属品510は、アダプタ要素1200の表側の付属品取付台に取り付けられる。付属品構成要素が、この付属品構成要素のためのアダプタ要素から突出することがある。この付属品構成要素には、付属品510が取り付けられる。これとは別に、付属品510はこのほか、アダプタ要素1200の少なくとも1つの開口部1231、1232に受容される付属品構成要素を有してもよい。
【0100】
図14は、(a)付属品取付台が設置された化粧室の断面斜視図と、(b)設置された付属品取付台の断面図と、(c)設置された付属品取付台のさらに詳細な断面図と、を示す。化粧室は、乗り物の壁10又はモジュール10を有し、その壁又はモジュールの前には被覆壁15が配置される。壁10又はモジュール10には、基礎取付台1100及びアダプタ要素1201(ここでは図12(d)のタイプのもの)がそれまでに接続されていた。シール250もそれまでに固定されていた。
【0101】
図14(b)は、設置された付属品取付台の図14(a)の断面線E‐Eに沿った断面図を示す。図14(a)は、壁10又はモジュール10を部分的に示すほか、被覆壁15の厚みを全体的に示す。アダプタ要素1201は、その結合装置1210が基礎取付台1100の第2の取付装置1110の端部側に当接するように、基礎取付台1100にて寸法決めされて配置される。この場合、アダプタ要素1201は、被覆壁15の前面と同一平面上に配置される。このために、基礎取付台1100のフランジ1101は、被覆壁15の壁の厚さと、被覆壁15と壁10又はモジュール10との間の基礎取付台1100の奥行き方向の隙間とに応じて配置することができる。
【0102】
シール250は、アダプタ要素1201の凹部1211(図2の凹部211も参照)に敷設され、アダプタ要素1201と基礎取付台1100との間の断面縁部を覆う。シール250は、基礎取付台1100と被覆壁15との間の隙間に挿入される連続部252を任意に有する。これにより、付属品取付台全体を単一のシールで被覆壁15に対して封止することができる。また、図14(b)には、シール250の連続部252が、アダプタ要素1201の突起1216と被覆壁15との間の付属品取付台の裏面に位置していることが示される。シール250の連続部252は、シール250の全周に亘って同一の奥行き(付属品取付台の奥行き方向)を有することができる。これとは別に、連続部252は、さまざまな奥行きを有することができる。例えば、連続部252は、アダプタ要素1201の突起1216に沿って、奥行きを小さくすることができる。シール250は、この状態では、アダプタ要素1201と被覆壁15との間にわずかに突出してもよい。
【0103】
図14(c)では、アダプタ要素1201を基礎取付台1100のほか、被覆パネル1410に摩擦により接続する締結具260がさらに示される。このほか、アダプタ要素1201の前面、特にアダプタ要素1201の平坦な円盤状構成要素の前面上の付属品構成要素として突出する給水管511が示される。付属品510は、概略的に図示された締結具515によって摩擦的に給水管に結合される。付属品510をアダプタ要素(ここでは給水管511)に結合することによって、被覆パネル1410はこのほか、締め付けられてアダプタ要素1201と被覆壁15に堅固に押し付けられ、その結果、被覆パネル1410がアダプタ要素1201と被覆壁15と同一平面上に位置するようにすることができる。これによりシール250が圧縮され、シール効果が向上する。
【0104】
図15は、アダプタ要素1600の第2の実施形態とともに、付属品取付台による付属品540の設置の順序を概略的に示す。この設置の順序は、初期の段階では、図13に示す順序と同一であるかきわめて類似している。このため、図15(a)では、図13に対応する状態で既に基礎取付台1100が示される。換言すると、基礎取付台1100は、乗り物の壁10又はモジュール10に取り付けられ、その時点では既に対応する凹部を有する被覆壁15を備えていた。また、被覆壁15の凹部は、基礎取付台1100の周囲よりもわずかに大きくすることができる。例えば、凹部は基礎取付台1100の外周よりも1mm大きくすることができる。これはシール250を受容するために使用される。
【0105】
図15(b)及び図15(c)は、アダプタ要素1600を基礎取付台1100に挿入して締結具260によってともに取り付ける状態と、シール250の固定とを連続的に表す。アダプタ要素1600は、被覆パネル1450を固定するのに使用される4つの開口部1621~1624(例えば、穴)をさらに有する。
【0106】
これは、図15(d)に示される。ここでは、被覆パネル1450が、アダプタ要素1600の開口部1621~1624に対応するレセプタクル又は開口部1421~1424を有することを認識すべきである。これにより、被覆パネル1450は、(図示しない)適切な締結具によってアダプタ要素1600に摩擦的に取り付けることができる。この場合、シール250は、アダプタ要素1600と基礎取付台1100との間の断面縁部を覆って固定され、適用可能であれば、アダプタ要素1600と基礎取付台1100と被覆壁15との間の空間に堅固に押し込まれる。ここでは、この3つの要素に対してシール効果が達成されている。給水管511及び/又は電気ケーブルがさらに到達しているか、アダプタ要素1600の開口部1631と、これに対応する被覆パネル1450の凹部1451を通ってそれまでに突出していてもよい。
【0107】
被覆パネル1410とは対照的に、被覆パネル1450はこのほか、付属品540を取り付けるのに役立つ。例えば、バヨネット付属品の形態のスナップ式補助具1431~1433を、この付属品のために被覆パネル1450上に円周方向に配置する。付属品540は、対応する(図示しない)スナップ式補助具又は対応するバヨネット付属品を有する。このようなスナップ式補助具又はバヨネット付属品によって付属品540を回転させて被覆パネル1450上に取り付けて位置づけることができる。この状態は図15(e)に示される。付属品540と被覆パネル1450との間の摩擦結合が、(図示しない)締結具によって、例えば、付属品540の裏側に任意に発生し、付属品540を介して、被覆パネル1450の対応する取付装置1434に至る。
【0108】
図16は、アダプタ要素1201の第3の実施形態とともに、付属品取付台による付属品520の設置の順序を再び概略的に示す。この付属品520の設置の順序は、図6及び図7に関して説明したような設置のほか、図13に関して説明したような付属品510の設置と共通点がある。このため、図16の説明では、図6図7及び図13に関して既に説明したような同一の動作ステップの説明が省略される。
【0109】
図13(c)に対応する図16(a)では、基礎取付台1100が乗り物の壁10又はモジュール10に取り付けられた状態で、被覆壁15が配置され、アダプタ要素1201が基礎取付台1100に挿入される付属品取付台が示される。ここで、アダプタ要素1201の結合装置1210は、基礎取付台1100の第2の取付装置1110の端部側とできるだけ同一平面上にあるように位置する。アダプタ要素1201の突起1216は、アダプタ要素1200、1300、1600の他の実施形態の場合と同じように、基礎取付台1100の内側案内面1120の開口部又は途切れ部を閉じる。
【0110】
図16(b)では、シール250が挿入された状態であるのに対し、図16(c)では、被覆パネル1440が付属品取付台を覆って配置される。被覆パネル1440は、被覆パネル1440が、アダプタ要素1201の開口部1236に少なくとも大部分が対応する開口部1445を有することを除いて、図6及び図7の被覆パネル420に大部分が対応する。
【0111】
図7の配置によれば、付属品接続要素450は、次に、被覆パネル1440に固定される。この固定のために、締結具260、460を、付属品接続要素450の対応する開口部及び被覆パネル1440の対応する開口部1441~1443を通して導き、アダプタ要素1201に摩擦的に接続する。締結具260に関しては、基礎取付台1100との摩擦嵌合がこのほか発生する。
【0112】
次に、付属品520は、例えば、少なくとも1つの突起455、456との摩擦接続によって付属品接続要素450に取り付けられる(図16(e)を参照)。同じように、付属品520の付属品接続要素450に対する固定は、図7に関して説明した固定に対応する。
【0113】
図17は、アダプタ要素1300の第4の実施形態の付属品取付台による付属品530の設置の順序を概略的に示す。付属品530の設置の順序は、図9及び図10に関して説明した設置ときわめて類似し部分的に同一のものである。このため、図17の説明では、図9及び図10に関して既に説明したものと同一の動作ステップの説明を省略した。
【0114】
図17(a)及び図17(b)は、図13(c)及び図13(d)に対応して、乗り物の壁10又はモジュール10に基礎取付台1100を取り付けた状態で、被覆壁15を配置し、アダプタ要素1300を基礎取付台1100に挿入し、締結具260によって摩擦結合させ、シール250を固定した付属品取付台を示す。
【0115】
図17(c)及び図17(d)は、図9の2つの図に対応する。即ち、図9に関して説明したのと同一の方法で実施される被覆パネル430の固定と付属品530の取り付けとに対応する。
【0116】
例としてこれまでに説明してきた例示的実施形態は、決定的なものではなく、本明細書に開示された目的を限定するものではないことが理解される。特に、当業者には、本明細書に開示された目的から逸脱することなく、記載された特徴を相互に組み合わせたり、及び/又はさまざまな特徴を省略することができることは、明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17