(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-15
(45)【発行日】2022-07-26
(54)【発明の名称】ソマトスタチンモジュレータとその使用
(51)【国際特許分類】
C07D 401/14 20060101AFI20220719BHJP
A61K 9/06 20060101ALI20220719BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20220719BHJP
A61K 9/10 20060101ALI20220719BHJP
A61K 9/107 20060101ALI20220719BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20220719BHJP
A61K 9/48 20060101ALI20220719BHJP
A61K 31/4545 20060101ALI20220719BHJP
A61K 31/496 20060101ALI20220719BHJP
A61K 31/5377 20060101ALI20220719BHJP
A61P 5/08 20060101ALI20220719BHJP
A61P 11/00 20060101ALI20220719BHJP
A61P 13/12 20060101ALI20220719BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20220719BHJP
A61P 25/04 20060101ALI20220719BHJP
A61P 25/18 20060101ALI20220719BHJP
A61P 25/28 20060101ALI20220719BHJP
A61P 27/02 20060101ALI20220719BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20220719BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20220719BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20220719BHJP
C07D 405/14 20060101ALI20220719BHJP
C07D 471/04 20060101ALI20220719BHJP
C07D 491/056 20060101ALI20220719BHJP
【FI】
C07D401/14 CSP
A61K9/06
A61K9/08
A61K9/10
A61K9/107
A61K9/20
A61K9/48
A61K31/4545
A61K31/496
A61K31/5377
A61P5/08
A61P11/00
A61P13/12
A61P25/00
A61P25/04
A61P25/18
A61P25/28
A61P27/02
A61P29/00
A61P35/00
A61P43/00 111
C07D405/14
C07D471/04 107Z
C07D491/056
(21)【出願番号】P 2019548905
(86)(22)【出願日】2018-03-15
(86)【国際出願番号】 US2018022665
(87)【国際公開番号】W WO2018170284
(87)【国際公開日】2018-09-20
【審査請求日】2021-03-12
(32)【優先日】2017-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519006414
【氏名又は名称】クリネティックス ファーマシューティカルズ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ハン,サンドン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソニ
(72)【発明者】
【氏名】シュー,ウンヒ
【審査官】谷尾 忍
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/147300(WO,A1)
【文献】再公表特許第2014/007228(JP,A1)
【文献】再公表特許第2015/046482(JP,A1)
【文献】特表2008-543760(JP,A)
【文献】特許第6967577(JP,B2)
【文献】特表2013-503846(JP,A)
【文献】特表2003-516965(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 401/14
A61K 9/06
A61K 9/08
A61K 9/10
A61K 9/107
A61K 9/20
A61K 9/48
A61K 31/4545
A61K 31/496
A61K 31/5377
C07D 405/14
C07D 471/04
C07D 491/056
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(III)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマーであって
、
【化1】
式中、
R
1は-NR
2R
3であり
、
R
2は、水素、-CH
3、-CH
2CH
3、-CH
2CH
2CH
3、-CH(CH
3)
2、-CH
2CH
2CH
2CH
3、-CH
2CH(CH
3)
2、-CH(CH
3)(CH
2CH
3)、-C(CH
3)
3、-CH
2CH
2OH、-CH
2CH
2OCH
3、または-CH
2CNであり
、
R
3は、水素、-CH
3、-CH
2CH
3、-CH
2CH
2CH
3、-CH(CH
3)
2、-CH
2CH
2CH
2CH
3、-CH
2CH(CH
3)
2、-CH(CH
3)(CH
2CH
3)、-C(CH
3)
3、-CH
2CH
2OH、-CH
2CH
2OCH
3、-CH
2CN、または-CH
2CF
3であり
、
またはR
2とR
3は、それらが
結合しているN原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のチオモルホリニル、あるいは置換または非置換のピペラジニルを形成し、
R
5は、水素、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、または置換または非置換のC
2-C
4アルケニルであり
、
各R
6とR
7は、独立して、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
2-C
4アルケニル、置換または非置換のC
2-C
4アルキニル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換のフェニル、置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
3-C
5ヘテロシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
1-C
5ヘテロアリール、-CN、-OR
15、-CO
2R
15、-C(=O)N(R
15)
2、-C(=O)N(R
15)OR
15、-N(R
15)
2、-NR
15C(=O)R
15、-NR
15C(=O)OR
15、-OC(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)NR
15OR
15、-C(R
15)=N-OR
15、-SR
15、-S(=O)R
14、-SO
2R
14、または-SO
2N(R
15)
2であり
、
またはR
6および隣接するR
7は、それらが
結合している介在原子と一体となって、置換または非置換の5員あるいは6員の環を形成し
、
R
8は、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
4ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
3-C
5ヘテロシクロアルキル、-CN、-OH、-OR
14、-CO
2R
15、-CH
2CO
2R
15、-C(=O)N(R
15)
2、-CH
2C(=O)N(R
15)
2、-N(R
15)
2、-CH
2N(R
15)
2、-NR
15C(=O)R
15、-CH
2NR
15C(=O)R
14、-SR
14、-S(=O)R
14、-SO
2R
14、または-SO
2N(R
15)
2であり
、
R
9は、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
4ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
3-C
5ヘテロシクロアルキル、-CN、-OH、-O-(置換または非置換のC
1-C
4アルキル)、または-O-(置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル)であり
、
X
1はNまたはC-R
10であり
、
R
10は、水素、F、Cl、Br、-CN、-N(R
15)
2、C
1-C
4アルキル、C
1-C
4アルコキシ、C
1-C
4フルオロアルキル、またはC
1-C
4フルオロアルコキシであり
、
X
2は、C-R
7またはNであり
、
X
3は、C-R
7またはNであり
、
R
11は水素であり
、
R
12は、水素、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキル、あるいは1つのO原子を有する置換または非置換のC
3-C
5ヘテロシクロアルキルであり
、
またはR
11とR
12は、それらが
結合している窒素原子と一体となって、置換または非置換のN含有ヘテロシクロアルキルを形成し
、
R
13は、水素、
-OCH
3
、-OCH
2
CH
3
、-OCF
3
、-NH
2
、-NHCH
3
、-N(CH
3
)
2
、-CN、-C(=O)OCH
3
、-C(=O)NH
2
、-C(=O)NHCH
3
、-C(=O)N(CH
3
)
2
、-CH
3
、-CH
2
CH
3
、-CH
2
F、-CHF
2
、または-CF
3
であり
、
またはR
12とR
13は、それらが
結合している介在原子と一体となって、置換または非置換の4~7員の飽和したN含有複素環を形成し
、
各R
14は、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
7シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
2-C
6ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、および置換または非置換の単環式のヘテロアリールから独立して選択され
、および
各R
15は、水素、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
7シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
2-C
6ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、および置換または非置換の単環式のヘテロアリールから独立して選択され
、
あるいは同じN原子上の2つのR
15は、それらが
結合しているN原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成する、化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項2】
R
3は水素である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項3】
R
11は水素であり
、
R
12は、水素、-CH
3、-CH
2CH
3、-CH
2CH
2F、-CH
2CHF
2、-CH
2CF
3、-CH
2CH
2OCH
3、-CH
2CH
2NH
2、-CH
2CH
2NHCH
3、-CH
2CH
2N(CH
3)
2、-CH
2CH
2CH
3、-CH(CH
3)
2、シクロプロピル、CH
2CH
2CH
2OCH
3、-CH
2CH
2CH
2CH
3、-CH
2CH(CH
3)
2、-CH(CH
3)(CH
2CH
3)、-C(CH
3)
3、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラニルであり
、
またはR
11とR
12は、それらが
結合している窒素原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、あるいは置換または非置換のアゼパニルを形成し
、
またはR
12とR
13は、それらが
結合している介在原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、あるいは置換または非置換のアゼパニルから選択される、置換または非置換の単環式の4~7員の複素環を形成する、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項4】
R
11は水素であり
、および
R
12は水素または-CH
3である、請求項1-3のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項5】
化合物は、式(V)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマーを有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【化2】
【請求項6】
R
2は、水素、-CH
3、-CH
2CH
3、-CH
2CH
2CH
3、-CH(CH
3)
2、-CH
2CH
2CH
2CH
3、-CH
2CH(CH
3)
2、-CH(CH
3)(CH
2CH
3)、-C(CH
3)
3、-CH
2CH
2OH、-CH
2CH
2OCH
3、-CH
2CN、または-CH
2CF
3である、請求項5に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項7】
R
5は、水素またはC
1-C
4アルキルであり
、
X
1はNまたはC-R
10であり
、および
R
10は、水素、F、Cl、Br、-CN、-N(R
15)
2、C
1-C
4アルキルである、請求項1-6のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項8】
X
1はNである、請求項1-7のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項9】
X
2は、C-R
7であり
、および
X
3はC-R
7である、請求項1-8のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項10】
R
6は、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
2-C
4アルケニル、置換または非置換のC
2-C
4アルキニル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式のC
3-C
5ヘテロシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
1-C
5ヘテロアリール、-CN、-OR
15、-CO
2R
15、-C(=O)N(R
15)
2、-C(=O)N(R
15)OR
15、-N(R
15)
2、-NR
15C(=O)R
15、-NR
15C(=O)OR
15、-OC(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)NR
15OR
15、-C(R
15)=N-OR
15、-SR
15、-S(=O)R
14、-SO
2R
14、または-SO
2N(R
15)
2であり
、および
各R
7は独立して、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
2-C
4アルケニル、置換または非置換のC
2-C
4アルキニル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、-CN、-OH、-O-(置換または非置換のC
1-C
4アルキル)、または-O-(置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル)である、請求項1-9のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、あるいはジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項11】
R
6は、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
2-C
4アルケニル、置換または非置換のC
2-C
4アルキニル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、-CN、-OH、-O-(置換または非置換のC
1-C
4アルキル)、または-O-(置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル)であり
、および
各R
7は独立して、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
2-C
4アルケニル、置換または非置換のC
2-C
4アルキニル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式のC
3-C
5ヘテロシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
1-C
5ヘテロアリール、-CN、-OR
15、-CO
2R
15、-C(=O)N(R
15)
2、-C(=O)N(R
15)OR
15、-N(R
15)
2、-NR
15C(=O)R
15、-NR
15C(=O)OR
15、-OC(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)NR
15OR
15、-C(R
15)=N-OR
15、-SR
15、-S(=O)R
14、-SO
2R
14、または-SO
2N(R
15)
2である、請求項1-9のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項12】
R
6は、水素、F、Cl、-CH
3、-CF
3、-C≡CH、-CN、-OH、-OCH
3、-OCF
3、アゼチジニル、ピロリジニル、-CN、-OH、-OCH
3、-OCH
2CH
3、-OCH
2CH
2OH、-OCH
2CN、-OCF
3、-CO
2H、-CO
2CH
3、-C(=O)NH
2、-C(=O)NHCH
3、-C(=O)N(CH
3)
2、-C(=O)NHOCH
3、-C(=O)N(CH
3)OCH
3、-NH
2、-NHCH
3、-N(CH
3)
2、-NHC(=O)CH
3、-NCH
3C(=O)CH
3、-NHC(=O)OCH
3、-NCH
3C(=O)OCH
3、-OC(=O)NH
2、-OC(=O)NHCH
3、-OC(=O)N(CH
3)
2、-NHC(=O)NH
2、-NHC(=O)NHCH
3、-NCH
3C(=O)N(CH
3)
2、-NHC(=O)NHOCH
3、-NHC(=O)NCH
3OCH
3、-NCH
3C(=O)NCH
3OCH
3、-CH=N-OH、-CH=N-OCH
3、-SO
2CH
3、または-SO
2NH
2であり
、および
各R
7は独立して、水素、F、Cl、Br、-CN、-CH
3、-CF
3、-CN、-OH、-OCH
3、または-OCF
3である、請求項1-9のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項13】
R
8は、水素、F、Cl、Br、-CH
3、-CH
2CH
3、-CH
2CH
2CH
3、-CH(CH
3)
2、-CH
2CH
2CH
2CH
3、-CH
2CH(CH
3)
2、-CH(CH
3)(CH
2CH
3)、-C(CH
3)
3、-CH
2OH、-CH
2CN、-CH
2F、-CHF
2、-CF
3、-CN、-OH、-OCH
3、-OCH
2CH
3、-OCH
2CN、-OCF
3、-CO
2H、-CO
2CH
3、-CO
2CH
2CH
3、-CH
2CO
2H、-CH
2CO
2CH
3、-CH
2CO
2CH
2CH
3、-C(=O)NH
2、-C(=O)NHCH
3、-C(=O)N(CH
3)
2、-CH
2C(=O)NH
2、-CH
2C(=O)NHCH
3、-CH
2C(=O)N(CH
3)
2、-NH
2、-NHCH
3、-N(CH
3)
2、-CH
2NH
2、-CH
2NHCH
3、-CH
2N(CH
3)
2、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アゼチジニル、またはピロリジニルであり
、および
R
9は、水素、F、Cl、Br、-CH
3、-CH
2CH
3、-CH
2CH
2CH
3、-CH(CH
3)
2、-CH
2CH
2CH
2CH
3、-CH
2CH(CH
3)
2、-CH(CH
3)(CH
2CH
3)、-C(CH
3)
3、-CH
2OH、-CH
2CN、-CH
2F、-CHF
2、-CF
3、-CN、-OH、-OCH
3、-OCH
2CH
3、-OCH
2CN、または-OCF
3である、請求項1-12のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項14】
R
8は、水素、F、Cl、Br、-CH
3、-CH
2F、-CHF
2、-CF
3、-CN、-OH、-OCH
3、-OCF
3、-NH
2、アゼチジニル、またはピロリジニルであり
、および
R
9は、水素、F、Cl、Br、-CH
3、-CH
2F、-CHF
2、-CF
3、-CN、-OH、-OCH
3、または-OCF
3である、請求項1-13のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項15】
1-1:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-2:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-3:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-4:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(1-エテニル-5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-5:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(1-エチル-5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-6:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-7:4-[トランス-4-アミノ-3-メトキシピペリジン-1-イル]-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-8:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(5-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-9:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-スルホンアミド
、
1-10:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(7-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-11:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-12:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル
、
1-13:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-14:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[5-(トリフルオロメトキシ)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-2-アミン
、
1-15:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(6,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-16:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[5-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-2-アミン
、
1-17:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-N-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-カルボキサミド
、
1-18:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-N-メトキシ-N-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-カルボキサミド
、
1-19:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-シクロブトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-20:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-シクロプロポキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-21:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-カルボニトリル
、
1-22:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{7-[(ヒドロキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン
、
1-23:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-N-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボキサミド
、
1-24:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-N-メトキシ-N-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボキサミド
、
1-25:3-[6-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-3-イル]-5-メチルベンゾニトリル
、
1-26:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[5-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-2-アミン
、
1-27:メチルN-{2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-イル}カルバマート
、
1-28:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン
、
1-29:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(6-クロロ-1-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-30:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-N-エチル-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-31:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-{5,5-ジフルオロ-4,6-ジオキサ-10,12-ジアザトリシクロ[7.3.0.0
3,
7]ドデカ-1,3(7),8,10-テトラエン-11-イル}-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-32:3-[6-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-3-イル]-5-フルオロベンゾニトリル
、
1-33:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-インドール-6-カルボニトリル
、
1-34:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[(プロパノ-2-イルオキシ)イミノ]メチル]ピリジン-2-アミン
、
1-35:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-[(tert-ブトキシ)イミノ]メチル]-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-36:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-[(tert-ブトキシ)イミノ]メチル]-5-(3,5-ジメチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-37:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-[(プロパノ-2-イルオキシ)イミノ]メチル]ピリジン-2-アミン
、
1-38:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-[(tert-ブトキシ)イミノ]メチル]-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-39:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-[(ヒドロキシイミノ)メチル]ピリジン-2-アミン
、
1-40:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{5-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン
、
1-41:トランス-4-アミノ-1-[2-アミノ-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3,5-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-3-カルボニトリル
、
1-42:トランス-4-アミノ-1-[2-アミノ-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-3-カルボニトリル
、
1-43:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-[5-(アゼチジン-1-イル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル]-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-44:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{4-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン
、
1-45:メチルN-{2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル}カルバマート
、
1-46:1-{2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル}-3-メトキシ尿素
、
1-47:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{5-[(ヒドロキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン
、
1-48:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン
、
1-49:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-N-エチル-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-50:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-N-エチル-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-51:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル}ピリジン-2-アミン
、
1-52:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル}ピリジン-2-アミン
、
1-53:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(5-メタンスルホニル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-54:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-55:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン
、
1-56:3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-(2-メトキシエチル)-4-(4-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-57:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-58:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(6-フルオロ-4-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-59:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(4-フルオロ-6-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-60:2-({2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-4-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-6-イル}オキシ)アセトニトリル
、
1-61:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{7-フルオロ-5-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン
、
1-62:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-{6-フルオロ-4-[(ヒドロキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-63:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{4-[(ヒドロキシイミノ)メチル]-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル}ピリジン-2-アミン
、
1-64:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{7-[(ヒドロキシイミノ)メチル]-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル}ピリジン-2-アミン
、
1-65:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-エチニル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-66:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-エチニル-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-67:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メトキシフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-68:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メトキシフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-69:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル
、
1-70:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(メチルアミノ)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-6-カルボニトリル
、
1-71:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-N-メチルピリジン-2-アミン
、
1-72:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(7-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン
、
1-73:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(7-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-74:2-({2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-イル}オキシ)アセトニトリル
、
1-75:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン
、
1-76:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{7-メトキシ-5-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン
、
1-77:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-78:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3,5-ジメチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-79:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-80:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-メトキシ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-81:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3,5-ジフルオロフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-82:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3,5-ジフルオロフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-83:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3,5-ジメチルフェニル)-3-(6-フルオロ-4-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-84:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3,5-ジメチルフェニル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-85:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル
、
1-86:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-[5-(トリフルオロメトキシ)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-2-アミン
、
1-87:2-({2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル]-5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-イル}オキシ)アセトニトリル
、
1-88:2-({2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル}オキシ)アセトニトリル
、
1-89:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(メチルアミノ)ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル
、
1-90:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-91:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(4-フルオロ-3-メチルフェニル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-92:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロフェニル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン
、
1-93:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
1-94:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン
、
4-1:3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチル-4-[4-(メチルアミノ)ピペリジン-1-イル]ピリジン-2-アミン
、
4-2:2-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-4-[4-(メチルアミノ)ピペリジン-1-イル]ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-6-カルボニトリル
、
4-3:2-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-4-[4-(メチルアミノ)ピペリジン-1-イル]ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル
、
4-4:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-N,N-ジメチルピリジン-2-アミン
、
4-5:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N,N-ジメチルピリジン-2-アミン
、
4-6:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N,N-ジメチルピリジン-2-アミン
、
4-7:1-[3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン
、
4-8:1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン
、
4-9:1-[3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)-5-(3-フルオロフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン
、
4-10:3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-4-[4-(メチルアミノ)ピペリジン-1-イル]ピリジン-2-アミン
、
4-11:1-[3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン
である、化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー。
【請求項16】
請求項1-15のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマー、および少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項17】
哺乳動物における疾患または疾病を処置するための薬剤の製造における、請求項1-15のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、ジアステレオマー混合物、あるいは個々のエナンチオマーの使用で
あって、ここで、前記疾患または疾病は、先端巨大症、神経内分泌腫瘍、眼の疾患または疾病、神経障害、腎症、呼吸器疾患または疾病、癌、痛み、神経変性疾患または疾病、炎症性疾患または疾病、精神疾患または疾病、あるいはそれらの組み合わせである、使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<相互参照>
本出願は、2017年3月16日出願の米国仮特許出願第62/472,480号の利益を主張するものであり、その全体が引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
<連邦政府による資金提供を受けた研究の記載>
本発明は部分的に、国立衛生研究所によって契約番号SBIR 1R44NS092231-01下で米国政府の支援を得てなされた。
【0003】
本明細書には、ソマトスタチンモジュレータ、そのような化合物を作る方法、そのような化合物を含む医薬組成物と薬物、およびソマトスタチン活性の調節により恩恵を受けるであろう疾病、疾患、または障害の処置においてそのような化合物を使用する方法が記載される。
【背景技術】
【0004】
ソマトスタチンは、内分泌系を調整し、Gタンパク質結合ソマトスタチン受容体との相互作用と多数の第2のホルモンの放出の阻害を介して、神経伝達と細胞増殖に影響を与えるペプチドホルモンである。6つのサブタイプのソマトスタチン受容体タンパク質が特定されており(SSTR1、SSTR2a、SSTR2b、SSTR3、SSTR4、SSTR5)、5つの異なるソマトスタチン受容体遺伝子によってコードされる。特定のサブタイプのソマトスタチン受容体またはその組み合わせの調節は、ソマトスタチン活性の調節から恩恵を受けるであろう疾病、疾患または障害の処置にとって魅力的である。
【発明の概要】
【0005】
本明細書に記載される化合物は、ソマトスタチンモジュレータ化合物である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、サブタイプのソマトスタチン受容体タンパク質の1つ以上を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、1つのサブタイプのソマトスタチン受容体を調節する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、SSTR2ソマトスタチン受容体を調節する。蓄積注射として調剤されたオクトレオチドとパシレオチド等のソマトスタチンペプチド類似体は、成長ホルモン(GH)分泌腺腫、膵臓の神経内分泌腫瘍、およびカルチノイドの処置のためにホルモンレベルを標準化するために慣例的に使用される。不運にも、これらの類似体は、GH腺腫を有する先端巨大症患者の約半分にのみ効果的であり、およびカルチノイドを有する患者はしばしば、SST2a受容体の内在化と脱感作ゆえに治療に抵抗力を示すようになる。加えて、これらのペプチド医薬品は非常に高価であり、かつ注射部位反応をもたらし得る痛い注射を受けるために医師のオフィスを頻繁に訪問する必要がある。本明細書に記載される化合物は、ペプチド類似体とは構造的に異なる分子である。本明細書に記載される化合物は、ホルモン分泌物の強力な阻害剤であるソマトスタチンモジュレータである。
【0006】
一態様において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマーまたはプロドラッグが本明細書に記載され:
【0007】
【化1】
式中、
XはC-R
1またはNであり;
R
1は-NR
2R
3、-OR
2またはR
4であり;
R
2は、水素、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
4ヘテロアルキル、または置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキルであり;
R
3は、水素、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
4ヘテロアルキル、または置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキルであり;
またはR
2とR
3は、それらが付着しているN原子と一体となって置換または非置換の4員、あるいは置換または非置換の5員、あるいは置換または非置換の6員のN含有複素環を形成し;
R
4は、F、Cl、Br、-CN、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
4アルコキシ、-SC
1-C
4アルキル、-S(=O)C
1-C
4アルキル、-S(=O)
2-C
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキル、-CO
2R
15、-C(=O)N(R
15)
2であり;
R
aは、
【0008】
【化2】
またはR
b-ON=CH-であり;
R
bは、水素、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式の炭素環式化合物、または置換または非置換の単環式の複素環であり、
R
5は、水素、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
2-C
4アルケニル、または置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキルであり;
各R
6とR
7は、独立して、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
2-C
4アルケニル、置換または非置換のC
2-C
4アルキニル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式の炭素環式化合物、置換または非置換の単環式の複素環、-CN、-OR
15、-CO
2R
15、-C(=O)N(R
15)
2、-C(=O)N(R
15)OR
15、-N(R
15)
2、-NR
15C(=O)R
15、-NR
15C(=O)OR
15、-OC(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)NR
15OR
15、-C(R
15)=N-OR
15、-SR
15、-S(=O)R
14、-SO
2R
14、または-SO
2N(R
15)
2であり;
またはR
6および隣接するR
7は、それらが付着している介在原子と一体となって、置換または非置換の5員あるいは6員の環を形成し;
R
8とR
9は独立して、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式の炭素環式化合物、置換または非置換の単環式の複素環、-CN、-OR
15、-CO
2R
15、-C(=O)N(R
15)
2、-C(=O)N(R
15)OR
15、-N(R
15)
2、-CH
2N(R
15)
2、-NR
15C(=O)R
15、-NR
15C(=O)OR
15、-OC(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)NR
15OR
15、-C(R
15)=N-OR
15、-SR
15、-S(=O)R
14、-SO
2R
14、または-SO
2N(R
15)
2であり;
X
1はNまたはC-R
10であり;
R
10は、水素、F、Cl、Br、-CN、-N(R
15)
2、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4アルコキシ、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルコキシ、置換または非置換のC
1-C
4ヘテロアルキル、または置換のC
3-C
6シクロアルキルであり;
X
2は、C-R
7またはNであり;
X
3は、C-R
7またはNであり;
R
11とR
12は独立して、水素、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキル、あるいは1つのO原子を有する置換または非置換のC
3-C
5ヘテロシクロアルキルであり;
またはR
11とR
12は、それらが付着している窒素原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し;
R
13は、水素、-OR
15、-N(R
15)
2、-CN、-CO
2R
14、-C(=O)N(R
15)
2、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、および置換または非置換のC
1-C
6フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式の炭素環式化合物、あるいは置換または非置換の単環式の複素環であり;
またはR
12とR
13は、それらが付着している介在原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し;
各R
14は、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
7シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
2-C
6ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、および置換または非置換の単環式のヘテロアリールから独立して選択され;
各R
15は、水素、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
7シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
2-C
6ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、および置換または非置換の単環式のヘテロアリールから独立して選択され;
あるいは同じN原子上の2つのR
15は、それらが付着しているN原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成する。
【0009】
様々な変形のための上記の基の任意の組み合わせが、本明細書で考慮される。本明細書全体にわたって、基およびその置換基は、安定した部分および化合物を提供するために当業者によって選択される。
【0010】
さらに本明細書には、本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物、および少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物が記載される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、静脈内投与、皮下投与、経口投与、吸入、経鼻投与、皮膚投与、または経眼投与による哺乳動物への投与のために製剤される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、経口投与による哺乳動物への投与のために製剤される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、錠剤、丸剤、カプセル、液体、懸濁剤、ゲル、分散液、溶液、エマルジョン、軟膏、またはローションの形態である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、錠剤、丸剤、またはカプセルの形態である。
【0011】
さらに本明細書には、ソマトスタチン受容体の活性の調節から恩恵を受けるであろう哺乳動物の疾患または疾病を処置する方法が記載され、該方法は、小分子非ペプチジル化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を、必要とする哺乳動物に投与する工程を含む。いくつかの実施形態において、小分子非ペプチジル化合物は経口で投与される。いくつかの実施形態において、小分子非ペプチジル化合物は、本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。いくつかの実施形態において、小分子非ペプチジル化合物は、本明細書に記載されるSSTR2モジュレータ、またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。いくつかの実施形態において、疾患または疾病は、先端巨大症、神経内分泌腫瘍、眼の疾患または疾病、神経障害、腎症、呼吸器疾患または疾病、癌、痛み、神経変性疾患または疾病、炎症性疾患または疾病、精神疾患または疾病、あるいはそれらの組み合わせである。
【0012】
前述の態様のいずれかにおいて、さらなる実施形態では、有効な量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が、(a)哺乳動物に全身投与され、および/または(b)哺乳動物に経口投与され、および/または(c)哺乳動物に静脈内投与され、および/または(d)吸入によって投与され、および/または(e)経鼻投与によって投与され、および/または(f)哺乳動物に注入によって投与され、および/または(g)哺乳動物に局所投与され、および/または(h)経眼投与によって投与され、および/または(i)哺乳動物に直腸投与され、および/または(j)哺乳動物に非全身に、または局所に投与される。
【0013】
上述の態様のいずれかにおいて、化合物が哺乳動物に1日1回投与される、または化合物が哺乳動物に1日に複数回投与されるさらなる実施形態を含む、有効な量の化合物の単回投与を含むさらなる実施形態が提供される。いくつかの実施形態では、化合物は、連続的な投与スケジュールで投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、連続的な毎日の投与スケジュールで投与される。
【0014】
本明細書に開示される実施形態のいずれかにおいて、哺乳動物はヒトである。
【0015】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、ヒトに経口投与される。
【0016】
パッケージング材、パッケージング材内の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、および化合物または組成物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、薬学的に許容可能なN-酸化物、薬学的に活性な代謝産物、薬学的に許容可能なプロドラッグ、または薬学的に許容可能な溶媒和物が、1つ以上のサブタイプのソマトスタチン受容体タンパク質の調節のために、または1つ以上のサブタイプのソマトスタチン受容体タンパク質の調節から恩恵を受けるであろう疾患または疾病の1つ以上の症状の処置、予防または改善のために使用されることを示すラベルを含む製品が提供される。
【0017】
本明細書に記載される化合物、方法および組成物の他の目的、特徴および利点は、以下の詳細な説明から明らかになる。しかしながら、本開示の精神と範囲内の様々な変更と修正が、この詳細な説明から当業者に明らかとなるため、詳細な説明と特定の実施例は特定の実施形態を示しつつも例示として与えられるものに過ぎないことが理解されよう。
【発明を実施するための形態】
【0018】
成長ホルモン分泌抑制因子(SRIF)としても知られるソマトスタチン(SST)は、ヒツジの視床下部から14-アミノ酸として最初に単離された(Brazeau et al.,Science 179,77-79,1973)。14アミノ酸ソマトスタチンに類似する生物学的活性を備えた、N末端基拡張28アミノ酸ペプタイドがその後、単離された(Pradayrol et,al.,FEBS Letters,109,55-58,1980;Esch et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,77,6827-6831,1980)。SSTは、他の神経ペプチド、神経伝達物質、ホルモン、サイトカイン、および成長因子に反応して、いくつかの細胞型によって生成された調節性のペプチドである。SSTは、その標的細胞に影響を与えるために内分泌物とパラクリン経路の両方を介して作用する。これらの効果の多くは、他のホルモン、最も顕著なものは成長ホルモン(GH)の分泌物の阻害に関係する。それらは、中枢神経系(CNS)と腸で種々様々な細胞タイプによって生成され、抗増殖性の他の多くのホルモンと同様に、成長ホルモン(GH)、インスリン、グルカゴンの分泌物の調節を含む多面的機能を有している。
【0019】
ソマトスタチンのこれらの多面的な作用は、6つのソマトスタチン受容体タンパク質(SSTR1、SSTR2a、SSTR2b、SSTR3、SSTR4、SSTR5)によって媒介される。6つのソマトスタチン受容体タンパク質は、5つの異なるソマトスタチン受容体遺伝子によってコードされる(Reisine and Bell,Endocr Rev.16,427-442,1995;Patel and Srikant,Trends Endocrinol Metab 8,398-405,1997)。すべての受容体は、GPCRスーパーファミリーのAクラスの部分群の構成員である。SST2a受容体は、ヒト腫瘍に最も広く発現するサブタイプであり、およびGH分泌物を抑制する優性受容体である。別記されない限り、用語SSTR2はSSTR2aを意味する。
【0020】
ソマトスタチン受容体サブタイプのいずれか1つ、またはそれらの組み合わせを選択的に調節することが可能である。いくつかの実施形態において、他のソマトスタチン受容体サブタイプと比較してソマトスタチン受容体サブタイプのいずれか1つを選択的に調節することは、様々な臨床応用において不要な副作用を低減する。
【0021】
例えば、SSTR2活性の選択的調節は、下垂体前葉製剤からの成長ホルモン(GH)放出と膵臓からのグルカゴン放出の阻害を媒介する。SSTR2もまた、限定されないが、細胞増殖、侵害受容、炎症、および血管新生等の他の多くの生物学的機能に関係する。いくつかの実施形態において、選択的SSTR2モジュレータは、先端巨大症、神経内分泌腫瘍、痛み、神経障害、腎症、および炎症、さらに異常な血管成長に起因する網膜症の処置に使用される。他のいくつかの実施形態では、選択的SSTR2モジュレータは、とりわけ、関節炎、痛み、癌、炎症性大腸疾患、過敏性腸症候群、クローン病、クッシング病、急性肺障害、急性呼吸窮迫症候群、および加齢黄斑変性(AMD)、糖尿病網膜症、糖尿病黄斑浮腫、およびグレーヴス眼症等の眼障害の処置に使用される。
【0022】
一態様において、本明細書に記載される化合物はSSTR2のモジュレータである。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、他のソマトスタチン受容体と比較して、SSTR2の活性を選択的に調節する。
【0023】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、ソマトスタチンモジュレータでの処置を必要とする哺乳動物への経口投与に適用可能である。
【0024】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるソマトスタチン受容体モジュレータは、広範な治療用途にわたって有用である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるソマトスタチン受容体モジュレータは、限定されないが、先端巨大症、神経内分泌腫瘍、網膜症および他の眼障害、神経障害、腎症、呼吸器疾患、癌、痛み、神経変性疾患、炎症性疾患、および精神疾患と神経変性疾患等の様々な疾患または疾病の処置に使用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるソマトスタチン受容体モジュレータは、哺乳動物における先端巨大症の処置に使用される。
【0025】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるソマトスタチン受容体モジュレータは、哺乳動物における様々なホルモンおよび栄養因子の分泌物を阻害する。いくつかの実施形態において、化合物は、限定されないがGH、インスリン、グルカゴン、およびプロラクチン等の、特定の内分泌腺分泌物を抑制するために使用される。特定の内分泌腺分泌物の抑制は、先端巨大症;類癌腫、VIP腺腫、インスリノーマ、およびグルカゴノーマ等の内分泌腺腫瘍;または網膜症、神経障害、および腎症を含む糖尿病および糖尿病関連の病状等の障害の処置に有用である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるソマトスタチン受容体モジュレータは、AIDSまたはコレラ等の疾患に関係した膵炎、フィステル、出血性潰瘍、および下痢等の障害の処置のために、膵臓、胃、および腸において外分泌腺分泌物を抑制するために使用される。本明細書に記載される化合物の投与によって処置され得るIGF-1(いくつかの内分泌腺因子と同様に)等の栄養因子のオートクリンまたはパラクリン分泌物を含む障害は、乳癌、前立腺、および肺(小細胞と非小細胞類上皮腫の両方)、さらに肝臓癌、神経芽腫、結腸と膵臓の腺癌(管型)、軟骨肉腫および黒色腫、糖尿病網膜症、血管形成術後の代用血管と再狭窄に関係するアテローム動脈硬化症を含む。
【0026】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるソマトスタチン受容体モジュレータは、神経原性炎症(例えばサブスタンスPまたはタキキニン)の媒介物質を抑制するために使用され、および関節リウマチ;乾癬;日焼け、湿疹、またはそう痒の他の要因に関係するもの等の局所的炎症;炎症性腸疾患;過敏性大腸症候群;喘息と他の呼吸器疾患を含むアレルギーの処置に使用され得る。他のいくつかの実施形態では、本明細書に記載されるソマトスタチン受容体モジュレータは、中枢神経系において神経修飾物質として機能し、およびアルツハイマー病と、痴呆の他の形態、痛み、および頭痛の処置に有用である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるソマトスタチン受容体モジュレータは、硬変と食道静脈瘤を含む、内臓血流を含む障害において細胞保護作用を提供する。
【0027】
<化合物>
その薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、活性代謝産物、および薬学的に許容可能な溶媒和物を含む、式(I)の化合物は、ソマトスタチン受容体モジュレータである。いくつかの実施形態において、その薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、活性代謝産物、および薬学的に許容可能な溶媒和物を含む式(I)の化合物は、SSTR2モジュレータである。いくつかの実施形態において、ソマトスタチン受容体モジュレータは、ソマトスタチン受容体アゴニストである。
【0028】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、SSTR4受容体活性よりもSSTR2活性の調節において、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、少なくとも10倍、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、少なくとも200倍、少なくとも300倍、または400倍以上、選択的である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物のR1群は、SSTR2活性の調節に関して選択性を付与する。
【0029】
いくつかの実施形態において、SSTR2モジュレータの、CYP2D6および/またはhERGの阻害に関する責任を減らしておくことが望ましい。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、CYP2D6および/またはhERGの阻害に関する責任を減らした。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、CYP2D6とhERGの阻害に関する責任を減らした。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物のR1群は、CYP2D6および/またはhERGの阻害に関する責任を減らした。
【0030】
CYP2D6遺伝子は、主として肝臓に発現した酵素をコードする。CYP2D6は、シトクロムP450ファミリーの構成員であり、およびヒトの外因性化学物質の代謝に関与するより重要な酵素の1つである。薬剤は、CYP2D6活性の阻害剤、またはCYP2D6酵素発現の誘発因子として機能する場合もあり、これらはそれぞれ、CYP2D6活性の減少と増加をもたらす。そのような薬剤が、CYP2D6によって代謝される第2の薬剤として同時に摂取される場合、第1の薬剤は、薬物・薬物相互作用として知られるものを介して第2の排出速度に影響を与える場合もある。そのため、創薬と開発中のCYP2D6阻害のモニタリングと最小化は、臨床的開発に進み得る化合物の評価に際し、重要な選択性アッセイになっている(Wolf&Smith,IARC Sci Publ 1999,148,209-229)。
【0031】
hERG(the human Ether-a-go-go-Related Gene)遺伝子は、Kv11.1カリウムイオンチャネルのアルファサブユニットをコードする。細胞膜にわたって電流を伝導するためのこのチャネルの容量が、薬剤または突然変異のいずれかによって阻害され、または損なわれる場合、遺伝性QT延長症候群と呼ばれる致命的な可能性のある障害に帰結し得る。そのため、創薬と開発中のhERG阻害のモニタリングと最小化は、臨床的開発に進み得る化合物の評価に際して、重要な選択性アッセイになっている(Abbott et al.,Cell 1999,97,175-187;Sanguinetti&Tristani-Firouzi,Nature 2006,440,463-9)。
【0032】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物のX基は、同族性の化合物と比較して化合物の特性が改善されており、ここでXはCHである。例えば、本明細書で論じられるように、いくつかの事例において、式(I)の化合物のX基は、SSTR2活性を調節するための選択性を付与し、および/またはCYP2D6および/またはhERG阻害に関係する責務を減らす。いくつかの実施形態において、XがC-NR2R3であれば、XがCHの場合と比較して、pH7.4の緩衝液における水溶解度が増加する。
【0033】
一態様において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、個々のエナンチオマー、またはプロドラッグが本明細書で提供され:
【0034】
【化3】
式中、
XはC-R
1またはNであり;
R
1は-NR
2R
3、-OR
2またはR
4であり;
R
2は、水素、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
4ヘテロアルキル、または置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキルであり;
R
3は、水素、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
4ヘテロアルキル、または置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキルであり;
またはR
2とR
3は、それらが付着しているN原子と一体となって置換または非置換の4員、あるいは置換または非置換の5員、あるいは置換または非置換の6員のN含有複素環を形成し;
R
4は、F、Cl、Br、-CN、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
4アルコキシ、-SC
1-C
4アルキル、-S(=O)C
1-C
4アルキル、-S(=O)
2-C
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキル、-CO
2R
15、-C(=O)N(R
15)
2であり;
R
aは、
【0035】
【化4】
またはR
b-ON=CH-であり;
R
bは、水素、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式の炭素環式化合物、または置換または非置換の単環式の複素環であり、
R
5は、水素、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
2-C
4アルケニル、または置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキルであり;
各R
6とR
7は、独立して、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
2-C
4アルケニル、置換または非置換のC
2-C
4アルキニル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式の炭素環式化合物、置換または非置換の単環式の複素環、-CN、-OR
15、-CO
2R
15、-C(=O)N(R
15)
2、-C(=O)N(R
15)OR
15、-N(R
15)
2、-NR
15C(=O)R
15、-NR
15C(=O)OR
15、-OC(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)NR
15OR
15、-C(R
15)=N-OR
15、-SR
15、-S(=O)R
14、-SO
2R
14、または-SO
2N(R
15)
2であり;
またはR
6および隣接するR
7は、それらが付着している介在原子と一体となって、置換または非置換の5員あるいは6員の環を形成し;
R
8とR
9は独立して、水素、ハロゲン、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式の炭素環式化合物、置換または非置換の単環式の複素環、-CN、-OR
15、-CO
2R
15、-C(=O)N(R
15)
2、-C(=O)N(R
15)OR
15、-N(R
15)
2、-CH
2N(R
15)
2、-NR
15C(=O)R
15、-NR
15C(=O)OR
15、-OC(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)N(R
15)
2、-NR
15C(=O)NR
15OR
15、-C(R
15)=N-OR
15、-SR
15、-S(=O)R
14、-SO
2R
14、または-SO
2N(R
15)
2であり;
X
1はNまたはC-R
10であり;
R
10は、水素、F、Cl、Br、-CN、-N(R
15)
2、置換または非置換のC
1-C
4アルキル、置換または非置換のC
1-C
4アルコキシ、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
4フルオロアルコキシ、置換または非置換のC
1-C
4ヘテロアルキル、または置換のC
3-C
6シクロアルキルであり;
X
2は、C-R
7またはNであり;
X
3は、C-R
7またはNであり;
R
11とR
12は独立して、水素、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
6シクロアルキル、あるいは1つのO原子を有する置換または非置換のC
3-C
5ヘテロシクロアルキルであり;
またはR
11とR
12は、それらが付着している窒素原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し;
R
13は、水素、-OR
15、-N(R
15)
2、-CN、-CO
2R
14、-C(=O)N(R
15)
2、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、および置換または非置換のC
1-C
6フルオロアルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式の炭素環式化合物、あるいは置換または非置換の単環式の複素環であり;
またはR
12とR
13は、それらが付着している介在原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し;
各R
14は、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
7シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
2-C
6ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、および置換または非置換の単環式のヘテロアリールから独立して選択され;
各R
15は、水素、置換または非置換のC
1-C
6アルキル、置換または非置換のC
1-C
6ヘテロアルキル、置換または非置換のC
3-C
7シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC
2-C
6ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、および置換または非置換の単環式のヘテロアリールから独立して選択され;
あるいは同じN原子上の2つのR
15は、それらが付着しているN原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成する。
【0036】
実施形態のいずれかまたはすべてに関して、置換基は、リストされた代替物のサブセットの中から選択される。例えば、いくつかの実施形態において、XはC-R1またはNである。他の実施形態では、XはC-R1である。いくつかの実施形態では、XはNである。
【0037】
いくつかの実施形態において、R1は、-NR2R3、-OR2、またはR4である。いくつかの実施形態において、R1は-NR2R3である。いくつかの実施形態において、R1は-OR2である。いくつかの実施形態において、R1はR4である。
【0038】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0039】
【0040】
いくつかの実施形態において、XはC-R1である。
【0041】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、式(III)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0042】
【0043】
いくつかの実施形態では、R1は-NR2R3である。いくつかの実施形態において、R1は-NHR2である。いくつかの実施形態において、R1は-NH2である。
【0044】
いくつかの実施形態において、R2は、水素、C1-C4アルキル、C1-C4フルオロアルキル、C1-C4ヘテロアルキル、またはC3-C6シクロアルキルであり;R3は、水素、C1-C4アルキル、C1-C4フルオロアルキル、C1-C4ヘテロアルキル、またはC3-C6シクロアルキルであり;またはR2とR3は、それらが付着しているN原子と一体となって、置換または非置換の4員の、置換または非置換の5員の、あるいは置換または非置換の6員の、N含有複素環を形成する。いくつかの実施形態において、R2は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2CH2OH、-CH2CH2OCH3、または-CH2CNであり;R3は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2CH2OH、-CH2CH2OCH3、-CH2CN、または-CH2CF3であり;またはR2とR3は、それらが付着しているN原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、あるいは置換または非置換のピペラジニルを形成する。いくつかの実施形態において、R2は、水素またはC1-C4アルキルであり;R3は、水素またはC1-C4アルキルである。いくつかの実施形態では、R3は水素である。
【0045】
いくつかの実施形態では、R1は-OR2である。いくつかの実施形態において、R2は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2CH2OH、-CH2CH2OCH3、-CH2CN、-CH2F、-CHF2、-CF3、または-CH2CF3である。
【0046】
いくつかの実施形態では、R1はR4であり;R4は、F、Cl、Br、-CN、C1-C4アルキル、-SC1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S(=O)2-C1-C4アルキル、C1-C4フルオロアルキルと-CO2C1-C4アルキル、または-C(=O)N(R15)2である。いくつかの実施形態において、R4は、F、Cl、Br、-CN、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2F、-CHF2、-CF3、または-CH2CF3である。
【0047】
いくつかの実施形態において、R1は、-NR2R3、-OR2、F、Cl、Br、-CN、C1-C4アルキル、またはC1-C4フルオロアルキルである。
【0048】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、式(IV)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0049】
【0050】
いくつかの実施形態では、R11は水素であり;R12は、水素、置換または非置換のC1-C6アルキル、置換または非置換のC1-C6フルオロアルキル、置換または非置換のC1-C6ヘテロアルキル、置換または非置換のC3-C6シクロアルキル、あるいは1つのO原子を有する置換または非置換のC3-C5ヘテロシクロアルキルであり;またはR11とR12は、それらが付着している窒素原子と一体となって、置換または非置換のN含有ヘテロシクロアルキルを形成し;R13は、水素、-OR15、-N(R15)2、-CN、-CO2R15、-C(=O)N(R15)2、置換または非置換のC1-C6アルキル、あるいは置換または非置換のC1-C6フルオロアルキルであり;またはR12とR13は、それらが付着している介在原子と一体となって、置換または非置換の4~7員の飽和したN含有複素環を形成する。いくつかの実施形態において、R11は水素であり;R12は、水素、置換または非置換のC1-C6アルキル、置換または非置換のC1-C6フルオロアルキル、置換または非置換のC1-C6ヘテロアルキル、置換または非置換のC3-C6シクロアルキル、あるいは1つのO原子を有する置換または非置換のC3-C5ヘテロシクロアルキルであり;またはR11とR12は、それらが付着している窒素原子と一体となって、置換または非置換のN含有ヘテロシクロアルキルを形成し;R13は水素である。
【0051】
いくつかの実施形態では、R11は水素であり;R12は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2F、-CH2CHF2、-CH2CF3、-CH2CH2OCH3、-CH2CH2NH2、-CH2CH2NHCH3、-CH2CH2N(CH3)2、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、シクロプロピル、CH2CH2CH2OCH3、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラニルであり:またはR11とR12は、それらが付着している窒素原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、あるいは置換または非置換のアゼパニルを形成し;R13は、水素、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCF3、-NH2、-NHCH3、-N(CH3)2、-CN、-C(=O)OCH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、-C(=O)N(CH3)2、-CH3、-CH2CH3、-CH2F、-CHF2、または-CF3であり;またはR12とR13は、それらが付着している窒素原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、あるいは置換または非置換のアゼパニルから選択される、置換または非置換の単環式の4~7員の複素環を形成する。いくつかの実施形態において、R11は水素であり;R12は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2F、-CH2CHF2、-CH2CF3、-CH2CH2OCH3、-CH2CH2NH2、-CH2CH2NHCH3、-CH2CH2N(CH3)2、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、シクロプロピル、CH2CH2CH2OCH3、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラニルであり:またはR11とR12は、それらが付着している窒素原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、あるいは置換または非置換のアゼパニルを形成し;R13は水素である。
【0052】
いくつかの実施形態では、R11は水素であり;R12は水素または-CH3である。いくつかの実施形態において、R11は水素であり;R12は水素である。
【0053】
いくつかの実施形態では、R13は、水素、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCF3、-NH2、-NHCH3、-N(CH3)2、-CN、-C(=O)OCH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、-C(=O)N(CH3)2、-CH3、-CH2CH3、-CH2F、-CHF2、または-CF3である。いくつかの実施形態において、R13は水素である。
【0054】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、式(V)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0055】
【0056】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、式(VI)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0057】
【0058】
いくつかの実施形態において、R2は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2CH2OH、-CH2CH2OCH3、-CH2CN、または-CH2CF3である。
【0059】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、式(VII)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0060】
【0061】
いくつかの実施形態において、R4は、F、Cl、Br、-CN、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CH2CF3、-S(=O)2CH3、-CO2CH3、-CO2CH2CH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、または-C(=O)N(CH3)2である。
【0062】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、式(VIII)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0063】
【0064】
いくつかの実施形態において、R5は、水素またはC1-C4アルキルであり;X1はNまたはC-R10であり;R10は、水素、F、Cl、Br、-CN、-N(R15)2、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C4フルオロアルキル、またはC1-C4フルオロアルコキシである。
【0065】
いくつかの実施形態において、R10は、水素、F、Cl、Br、-CN、-N(R15)2、またはC1-C4アルキルである。
【0066】
いくつかの実施形態において、R5は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2CH2F、-CH2CHF2、または-CH2CF3である。いくつかの実施形態において、R5は、水素、-CH3、または-CH2CH3である。いくつかの実施形態において、R5は水素である。
【0067】
いくつかの実施形態において、X1はNである。
【0068】
いくつかの実施形態において、X1はC-R10であり;R10は、水素、F、Cl、Br、-CN、-CH3、-OCH3、-NH2、-NHCH3、-N(CH3)2、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、または-C(CH3)3である。
【0069】
いくつかの実施形態において、X2はC-R7であり;およびX3はC-R7である。いくつかの実施形態では、X2はC-Hであり;およびX3はC-R7である。いくつかの実施形態では、X2はC-R7であり;およびX3はC-Hである。いくつかの実施形態では、X2はC-Hであり;およびX3はC-Hである。
【0070】
いくつかの実施形態では、X2はNであり;およびX3はC-R7である。いくつかの実施形態では、X2はNであり、およびX3はC-Hである。
【0071】
いくつかの実施形態において、X2はC-R7であり;およびX3はNである。いくつかの実施形態では、X2はC-Hであり;およびX3はNである。
【0072】
いくつかの実施形態において、各R6とR7は独立して、水素、ハロゲン、置換または非置換のC1-C4アルキル、置換または非置換のC1-C4フルオロアルキル、置換または非置換のC2-C4アルケニル、置換または非置換のC2-C4アルキニル、置換または非置換のC1-C6ヘテロアルキル、置換または非置換のフェニル、置換または非置換のC3-C6シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC3-C5ヘテロシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC1-C5ヘテロアリール、-CN、-OR15、-CO2R15、-C(=O)N(R15)2、-C(=O)N(R15)OR15、-N(R15)2、-NR15C(=O)R15、-NR15C(=O)OR15、-OC(=O)N(R15)2、-NR15C(=O)N(R15)2、-NR15C(=O)NR15OR15、-C(R15)=N-OR15、-SR15、-S(=O)R14、-SO2R14、または-SO2N(R15)2である。
【0073】
いくつかの実施形態において、R6は、水素、ハロゲン、置換または非置換のC1-C4アルキル、置換または非置換のC1-C4フルオロアルキル、置換または非置換のC2-C4アルケニル、置換または非置換のC2-C4アルキニル、置換または非置換のC1-C6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式のC3-C5ヘテロシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC1-C5ヘテロアリール、-CN、-OR15、-CO2R15、-C(=O)N(R15)2、-C(=O)N(R15)OR15、-N(R15)2、-NR15C(=O)R15、-NR15C(=O)OR15、-OC(=O)N(R15)2、-NR15C(=O)N(R15)2、-NR15C(=O)NR15OR15、-C(R15)=N-OR15、-SR15、-S(=O)R14、-SO2R14、または-SO2N(R15)2であり;各R7は独立して、水素、ハロゲン、置換または非置換のC1-C4アルキル、置換または非置換のC1-C4フルオロアルキル、置換または非置換のC2-C4アルケニル、置換または非置換のC2-C4アルキニル、置換または非置換のC1-C6ヘテロアルキル、-CN、-OH、-O-(置換または非置換のC1-C4アルキル)、または-O-(置換または非置換のC1-C4フルオロアルキル)である。
【0074】
いくつかの実施形態において、R6は、水素、F、Cl、Br、-CH3、-CH2CH3、-CH2OH、-CH2CH2OH、-CH2CN、-CH2CO2H、-CH2CO2CH3、-CH2CO2CH2CH3、-CH2C(=O)NH2、-CH2C(=O)NHCH3、-CH2C(=O)N(CH3)2、-CH2NH2、-CH2NHCH3、-CH2N(CH3)2、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CH=CH2、-C≡CH、-CN、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCF3、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチロキシ、オキセタニルオキシ、テトラヒドロフラニルオキシ、テトラヒドロピラニルオキシ、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラゾリル、-CN、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH2CH2OH、-OCH2CN、-OCF3、-CO2H、-CO2CH3、-CO2CH2CH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、-C(=O)N(CH3)2、-C(=O)NHOCH3、-C(=O)N(CH3)OCH3、-NH2、-NHCH3、-N(CH3)2、-NHC(=O)CH3、-NCH3C(=O)CH3、-NHC(=O)OCH3、-NCH3C(=O)OCH3、-OC(=O)NH2、-OC(=O)NHCH3、-OC(=O)N(CH3)2、-NHC(=O)NH2、-NHC(=O)NHCH3、-NCH3C(=O)N(CH3)2、-NHC(=O)NHOCH3、-NHC(=O)NCH3OCH3、-NCH3C(=O)NCH3OCH3、-CH=N-OH、-CH=N-OCH3、-SO2CH3、-SO2NH2、-SO2NHCH3、または-SO2N(CH3)2であり;各R7は独立して、水素、F、Cl、Br、-CN、-CH3、-CH2CH3、-CF3、-CH=CH2、-C≡CH、-CN、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、または-OCF3である。
【0075】
いくつかの実施形態において、R6は、水素、F、Cl、-CH3、-CF3、-C≡CH、-CN、-OH、-OCH3、-OCF3、アゼチジニル、ピロリジニル、-CN、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH2CH2OH、-OCH2CN、-OCF3、-CO2H、-CO2CH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、-C(=O)N(CH3)2、-C(=O)NHOCH3、-C(=O)N(CH3)OCH3、-NH2、-NHCH3、-N(CH3)2、-NHC(=O)CH3、-NCH3C(=O)CH3、-NHC(=O)OCH3、-NCH3C(=O)OCH3、-OC(=O)NH2、-OC(=O)NHCH3、-OC(=O)N(CH3)2、-NHC(=O)NH2、-NHC(=O)NHCH3、-NCH3C(=O)N(CH3)2、-NHC(=O)NHOCH3、-NHC(=O)NCH3OCH3、-NCH3C(=O)NCH3OCH3、-CH=N-OH、-CH=N-OCH3、-SO2CH3、または-SO2NH2であり;各R7は独立して、水素、H、F、Cl、Br、-CN、-CH3、-CF3、-CN、-OH、-OCH3、または-OCF3である。
【0076】
いくつかの実施形態において、R6は、水素、ハロゲン、置換または非置換のC1-C4アルキル、置換または非置換のC1-C4フルオロアルキル、置換または非置換のC2-C4アルケニル、置換または非置換のC2-C4アルキニル、置換または非置換のC1-C6ヘテロアルキル、-CN、-OH、-O-(置換または非置換のC1-C4アルキル)、または-O-(置換または非置換のC1-C4フルオロアルキル)であり;各R7は独立して、水素、ハロゲン、置換または非置換のC1-C4アルキル、置換または非置換のC1-C4フルオロアルキル、置換または非置換のC2-C4アルケニル、置換または非置換のC2-C4アルキニル、置換または非置換のC1-C6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式のC3-C5ヘテロシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC1-C5ヘテロアリール、-CN、-OR15、-CO2R15、-C(=O)N(R15)2、-C(=O)N(R15)OR15、-N(R15)2、-NR15C(=O)R15、-NR15C(=O)OR15、-OC(=O)N(R15)2、-NR15C(=O)N(R15)2、-NR15C(=O)NR15OR15、-C(R15)=N-OR15、-SR15、-S(=O)R14、-SO2R14、または-SO2N(R15)2である。
【0077】
いくつかの実施形態において、R6は、水素、F、Cl、Br、-CN、-CH3、-CH2CH3、-CF3、-CH=CH2、-C≡CH、-CN、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、または-OCF3であり、各R7は独立して、水素、F、Cl、Br、-CH3、-CH2CH3、-CH2OH、-CH2CH2OH、-CH2CN、-CH2CO2H、-CH2CO2CH3、-CH2CO2CH2CH3、-CH2C(=O)NH2、-CH2C(=O)NHCH3、-CH2C(=O)N(CH3)2、-CH2NH2、-CH2NHCH3、-CH2N(CH3)2、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CH=CH2、-C≡CH、-CN、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCF3、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチロキシ、オキセタニルオキシ、テトラヒドロフラニルオキシ、テトラヒドロピラニルオキシ、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラゾリル、-CN、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH2CH2OH、-OCH2CN、-OCF3、-CO2H、-CO2CH3、-CO2CH2CH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、-C(=O)N(CH3)2、-C(=O)NHOCH3、-C(=O)N(CH3)OCH3、-NH2、-NHCH3、-N(CH3)2、-NHC(=O)CH3、-NCH3C(=O)CH3、-NHC(=O)OCH3、-NCH3C(=O)OCH3、-OC(=O)NH2、-OC(=O)NHCH3、-OC(=O)N(CH3)2、-NHC(=O)NH2、-NHC(=O)NHCH3、-NCH3C(=O)N(CH3)2、-NHC(=O)NHOCH3、-NHC(=O)NCH3OCH3、-NCH3C(=O)NCH3OCH3、-CH=N-OH、-CH=N-OCH3、-SO2CH3、-SO2NH2、-SO2NHCH3、または-SO2N(CH3)2である。
【0078】
いくつかの実施形態において、R6は、水素、F、Cl、Br、-CN、-CH3、-CF3、-CN、-OH、-OCH3、または-OCF3であり;各R7は独立して、水素、F、Cl、-CH3、-CF3、-C≡CH、-CN、-OH、-OCH3、-OCF3、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラゾリル、-CN、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH2CH2OH、-OCH2CN、-OCF3、-CO2H、-CO2CH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、-C(=O)N(CH3)2、-C(=O)NHOCH3、-C(=O)N(CH3)OCH3、-NH2、-NHCH3、-N(CH3)2、-NHC(=O)CH3、-NCH3C(=O)CH3、-NHC(=O)OCH3、-NCH3C(=O)OCH3、-OC(=O)NH2、-OC(=O)NHCH3、-OC(=O)N(CH3)2、-NHC(=O)NH2、-NHC(=O)NHCH3、-NCH3C(=O)N(CH3)2、-NHC(=O)NHOCH3、-NHC(=O)NCH3OCH3、-NCH3C(=O)NCH3OCH3、-CH=N-OH、-CH=N-OCH3、-SO2CH3、または-SO2NH2である。
【0079】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、式(IX)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0080】
【0081】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、式(X)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0082】
【0083】
いくつかの実施形態では、Rbは、水素、置換または非置換のC1-C6アルキル、置換または非置換のC1-C6フルオロアルキル、置換または非置換のC1-C6ヘテロアルキル、置換または非置換の単環式の炭素環式化合物、あるいは置換または非置換の単環式の複素環式である。いくつかの実施形態において、Rbは、水素、あるいは置換または非置換のC1-C6アルキルである。いくつかの実施形態において、Rbは、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)(CH2CH3)、または-CH2C(CH3)3である。いくつかの実施形態において、Rbは、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、または-C(CH3)3である。
【0084】
いくつかの実施形態では、R1は-NR2R3であり;R2は、水素、C1-C4アルキル、C1-C4フルオロアルキル、C1-C4ヘテロアルキル、またはC3-C6シクロアルキルであり;R3は、水素、C1-C4アルキル、C1-C4フルオロアルキル、C1-C4ヘテロアルキル、またはC3-C6シクロアルキルであり;またはR2とR3は、それらが付着しているN原子と一体となって、置換または非置換の4員、置換または非置換の5員、あるいは置換または非置換の6員のN含有複素環を形成する。
【0085】
いくつかの実施形態において、R2は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2CH2OH、-CH2CH2OCH3、-CH2CN、または-CH2CF3であり;R3は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2CH2OH、-CH2CH2OCH3、-CH2CN、または-CH2CF3であり;またはR2とR3は、それらが付着しているN原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、あるいは置換または非置換のピペラジニルを形成する。いくつかの実施形態において、R2は、水素または-CH3であり;R3は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2CH2OH、-CH2CH2OCH3、-CH2CN、または-CH2CF3であり;またはR2とR3は、それらが付着しているN原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、あるいは置換または非置換のピペラジニルを形成する。いくつかの実施形態において、R2は、水素、-CH3、または-CH2CH3であり、R3は、水素、-CH3、または-CH2CH3である。いくつかの実施形態では、R3は水素である。いくつかの実施形態では、R2は水素であり;R3は水素である。いくつかの実施形態では、R2は水素である。
【0086】
いくつかの実施形態では、R1は-OR2であり;R2は、水素、C1-C4アルキル、C1-C4フルオロアルキル、C1-C4ヘテロアルキル、またはC3-C6シクロアルキルである。いくつかの実施形態において、R2は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2CH2OH、-CH2CH2OCH3、-CH2CN、-CH2F、-CHF2、-CF3、または-CH2CF3である。
【0087】
いくつかの実施形態では、R1はR4であり;R4は、F、Cl、Br、-CN、C1-C4アルキル、-SC1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S(=O)2-C1-C4アルキル、C1-C4フルオロアルキルと-CO2C1-C4アルキル、または-C(=O)N(R15)2である。
【0088】
いくつかの実施形態において、R4は、F、Cl、Br、-CN、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CH2CF3、-S(=O)2CH3、-CO2CH3、-CO2CH2CH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、または-C(=O)N(CH3)2である。
【0089】
いくつかの実施形態において、R1は、-NR2R3、-OR2、F、Cl、Br、-CN、C1-C4アルキル、またはC1-C4フルオロアルキルである。
【0090】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、式(XI)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0091】
【0092】
いくつかの実施形態では、R11は水素であり;R12は、水素、置換または非置換のC1-C6アルキル、置換または非置換のC1-C6フルオロアルキル、置換または非置換のC1-C6ヘテロアルキル、置換または非置換のC3-C6シクロアルキル、あるいは1つのO原子を有する置換または非置換のC3-C5ヘテロシクロアルキルであり;またはR11とR12は、それらが付着している窒素原子と一体となって、置換または非置換のN含有ヘテロシクロアルキルを形成し;R13は、水素、-OR15、-N(R15)2、-CN、-CO2R15、-C(=O)N(R15)2、置換または非置換のC1-C6アルキル、あるいは置換または非置換のC1-C6フルオロアルキルであり;またはR12とR13は、それらが付着している介在原子と一体となって、置換または非置換の4~7員の飽和したN含有複素環を形成する。
【0093】
いくつかの実施形態では、R11は水素であり;R12は、水素、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2F、-CH2CHF2、-CH2CF3、-CH2CH2OCH3、-CH2CH2NH2、-CH2CH2NHCH3、-CH2CH2N(CH3)2、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、シクロプロピル、CH2CH2CH2OCH3、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラニルであり:またはR11とR12は、それらが付着している窒素原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、あるいは置換または非置換のアゼパニルを形成し;R13は、水素、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCF3、-NH2、-NHCH3、-N(CH3)2、-CN、-C(=O)OCH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、-C(=O)N(CH3)2、-CH3、-CH2CH3、-CH2F、-CHF2、または-CF3であり;またはR12とR13は、それらが付着している窒素原子と一体となって、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、あるいは置換または非置換のアゼパニルから選択される、置換または非置換の単環式の4~7員の複素環を形成する。
【0094】
いくつかの実施形態では、R11は水素であり;R12は水素または-CH3である。
【0095】
いくつかの実施形態において、R8は、水素、ハロゲン、置換または非置換のC1-C4アルキル、置換または非置換のC1-C4フルオロアルキル、置換または非置換のC1-C4ヘテロアルキル、置換または非置換のC3-C6シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC3-C5ヘテロシクロアルキル、-CN、-OH、-OR14、-CO2R15、-CH2CO2R15、-C(=O)N(R15)2、-CH2C(=O)N(R15)2、-N(R15)2、-CH2N(R15)2、-NR15C(=O)R15、-CH2NR15C(=O)R14、-SR14、-S(=O)R14、-SO2R14、または-SO2N(R15)2であり;およびR9は、水素、ハロゲン、置換または非置換のC1-C4アルキル、置換または非置換のC1-C4フルオロアルキル、置換または非置換のC1-C4ヘテロアルキル、置換または非置換のC3-C6シクロアルキル、置換または非置換の単環式のC3-C5ヘテロシクロアルキル、-CN、-OH、-O-(置換または非置換のC1-C4アルキル)、または-O-(置換または非置換のC1-C4フルオロアルキル)である。
【0096】
いくつかの実施形態において、R8は、水素、F、Cl、Br、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2OH、-CH2CN、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CN、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH2CN、-OCF3、-CO2H、-CO2CH3、-CO2CH2CH3、-CH2CO2H、-CH2CO2CH3、-CH2CO2CH2CH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、-C(=O)N(CH3)2、-CH2C(=O)NH2、-CH2C(=O)NHCH3、-CH2C(=O)N(CH3)2、-NH2、-NHCH3、-N(CH3)2、-CH2NH2、-CH2NHCH3、-CH2N(CH3)2、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アゼチジニル、またはピロリジニルであり;R9は、水素、F、Cl、Br、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-C(CH3)3、-CH2OH、-CH2CN、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CN、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH2CN、または-OCF3である。
【0097】
いくつかの実施形態において、R8は、水素、F、Cl、Br、-CH3、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CN、-OH、-OCH3、-OCF3、-NH2、アゼチジニル、またはピロリジニルであり;R9は、水素、F、Cl、Br、-CH3、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CN、-OH、-OCH3、または-OCF3である。
【0098】
いくつかの実施形態において、R8は、水素、F、Cl、Br、-CH3、-CF3、-CN、-OH、-OCH3、または-OCF3であり;R9は、水素、F、Cl、Br、-CH3、-CF3、-CN、-OH、-OCH3、または-OCF3である。
【0099】
いくつかの実施形態において、(I)の化合物は、以下の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0100】
【0101】
いくつかの実施形態では、Ra、R13、R8、およびR9は、表1、表2、または表3に示されるとおりである。いくつかの実施形態では、R2は表1に示されるとおりである。いくつかの実施形態では、Ra、R2、R13、R8、およびR9は、表1に示されるとおりである。いくつかの実施形態において、Ra、R8、およびR9は、表1、表2、表3、または表4に示されるとおりである。
【0102】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、以下の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0103】
【0104】
いくつかの実施形態では、Ra、R8、およびR9は、表1、表2、または表3に示されるとおりである。いくつかの実施形態では、R1は表2に示されるとおりである。いくつかの実施形態では、Ra、R1、R8、およびR9は、表2に示されるとおりである。いくつかの実施形態において、Ra、R8、およびR9は、表1、表2、表3、または表4に示されるとおりである。
【0105】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、以下の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0106】
【0107】
いくつかの実施形態では、Ra、R13、R8、およびR9は、表1、表2、または表3に示されるとおりである。いくつかの実施形態では、Ra、R13、R8、およびR9は、表3に示されるとおりである。いくつかの実施形態において、Ra、R8、およびR9は、表1、表2、表3、または表4に示されるとおりである。
【0108】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、以下の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、ジアステレオマー混合物、エナンチオマー、またはプロドラッグを有する。
【0109】
【0110】
いくつかの実施形態では、Ra、R1、R11、R8、R11およびR9は、表4に示されるとおりである。いくつかの実施形態において、Ra、R8、およびR9は、表1、表2、表3、または表4に示されるとおりである。いくつかの実施形態では、R11は表4に示されるとおりである。
【0111】
様々な変形のための上述の基の組み合わせが、本明細書で熟考される。本明細書全体にわたって、基およびその置換基は、安定した部分および化合物を提供するために当業者によって選択される。
【0112】
本明細書に記載される典型的な化合物は、以下の表に記載される化合物を含む:
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
【0118】
【0119】
【0120】
【0121】
【0122】
【0123】
表1の化合物は以下の名称である:
1-1:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
2-2:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-3:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-4:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(1-エテニル-5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-5:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(1-エチル-5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-6:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-7:4-[トランス-4-アミノ-3-メトキシピペリジン-1-イル]-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-8:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(5-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-9:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-スルホンアミド;
1-10:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(7-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-11:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-12:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル;
1-13:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-14:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[5-(トリフルオロメトキシ)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-2-アミン;
1-15:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(6,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-16:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[5-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-2-アミン;
1-17:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-N-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-カルボキサミド;
1-18:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-N-メトキシ-N-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-カルボキサミド;
1-19:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-シクロブトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-20:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-シクロプロポキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-21:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-カルボニトリル;
1-22:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{7-[(ヒドロキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン;
1-23:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-N-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボキサミド;
1-24:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-N-メトキシ-N-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボキサミド;
1-25:3-[6-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-3-イル]-5-メチルベンゾニトリル;
1-26:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[5-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-2-アミン;
1-27:メチルN-{2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-イル}カルバマート;
1-28:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン;
1-29:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(6-クロロ-1-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-30:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-N-エチル-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-31:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-{5,5-ジフルオロ-4,6-ジオキサ-10,12-ジアザトリシクロ[7.3.0.03,7]ドデカ-1,3(7),8,10-テトラエン-11-イル}-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-32:3-[6-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-3-イル]-5-フルオロベンゾニトリル;
1-33:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-インドール-6-カルボニトリル;
1-34:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[(プロパノ-2-イルオキシ)イミノ]メチル]ピリジン-2-アミン;
1-35:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-[(tert-ブトキシ)イミノ]メチル]-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-36:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-[(tert-ブトキシ)イミノ]メチル]-5-(3,5-ジメチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-37:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-[(プロパノ-2-イルオキシ)イミノ]メチル]ピリジン-2-アミン;
1-38:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-[(tert-ブトキシ)イミノ]メチル]-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-39:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-[(ヒドロキシイミノ)メチル]ピリジン-2-アミン;
1-40:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{5-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン;
1-41:トランス-4-アミノ-1-[2-アミノ-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3,5-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-3-カルボニトリル;
1-42:トランス-4-アミノ-1-[2-アミノ-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-3-カルボニトリル;
1-43:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-[5-(アゼチジン-1-イル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル]-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-44:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{4-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン;
1-45:メチルN-{2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル}カルバマート;
1-46:1-{2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル}-3-メトキシ尿素;
1-47:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{5-[(ヒドロキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン;
1-48:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン;
1-49:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-N-エチル-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-50:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-N-エチル-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-51:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル}ピリジン-2-アミン;
1-52:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル}ピリジン-2-アミン;
1-53:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(5-メタンスルホニル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-54:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-55:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン;
1-56:3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-(2-メトキシエチル)-4-(4-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-2-アミン;
1-57:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-58:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(6-フルオロ-4-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-59:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(4-フルオロ-6-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-60:2-({2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-4-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-6-イル}オキシ)アセトニトリル;
1-61:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{7-フルオロ-5-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン;
1-62:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-{6-フルオロ-4-[(ヒドロキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-63:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{4-[(ヒドロキシイミノ)メチル]-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル}ピリジン-2-アミン;
1-64:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{7-[(ヒドロキシイミノ)メチル]-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル}ピリジン-2-アミン;
1-65:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-エチニル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-66:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-エチニル-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-67:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メトキシフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-68:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メトキシフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-69:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル;
1-70:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(メチルアミノ)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-6-カルボニトリル;
1-71:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-N-メチルピリジン-2-アミン;
1-72:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(7-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン;
1-73:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(7-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-74:2-({2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-イル}オキシ)アセトニトリル;
1-75:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン;
1-76:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{7-メトキシ-5-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン;
1-77:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-78:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3,5-ジメチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-79:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-80:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-メトキシ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-81:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3,5-ジフルオロフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-82:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3,5-ジフルオロフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-83:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3,5-ジメチルフェニル)-3-(6-フルオロ-4-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-84:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3,5-ジメチルフェニル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-85:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル;
1-86:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3,5-ジフルオロフェニル)-3-[5-(トリフルオロメトキシ)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-2-アミン;
1-87:2-({2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル]-5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-7-イル}オキシ)アセトニトリル;
1-88:2-({2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル}オキシ)アセトニトリル;
1-89:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(メチルアミノ)ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル;
1-90:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-91:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(4-フルオロ-3-メチルフェニル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-92:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロフェニル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン;
1-93:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン;
1-94:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン。
【0124】
いくつかの実施形態では、表1に記載される化合物の薬学的に許容可能な塩が本明細書で提供される。
【0125】
【0126】
【0127】
【0128】
表2の化合物は以下の名称である:
2-1:1-[3-(5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
2-2:1-[3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
2-3:1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシ-3-(5-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
2-4:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-オール;
2-5:1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
2-6:3-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-6-メトキシピリジン-3-イル]-5-メチルベンゾニトリル;
2-7:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-オール;
2-8:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル;
2-9:1-(3-{6-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル}-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシピリジン-4-イル)ピペリジン-4-アミン;
2-10:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-オール;
2-11:1-[2-クロロ-3-(5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
2-12:1-{3-[(1E)-[(tert-ブトキシ)イミノ]メチル]-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシピリジン-4-イル}ピペリジン-4-アミン;
2-13:1-(3-{5-クロロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル}-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシピリジン-4-イル)ピペリジン-4-アミン;
2-14:1-[3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-メトキシピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
2-15:1-[3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メチルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン。
【0129】
いくつかの実施形態において、本明細書に提供されるのは、表2に記載される化合物の薬学的に許容可能な塩である。
【0130】
【0131】
【0132】
【0133】
【0134】
表3の化合物は以下の名称である:
3-1:1-[3-(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-2:1-[3-(6-クロロ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-3:1-[3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-4:1-[3-(6-フルオロ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-5:1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-6:1-[3-(4-クロロ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-7:1-[3-(7-クロロ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-8:1-[3-(5-フルオロ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-9:1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(5-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-10:1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(5-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-11:トランス-1-[3-(6-クロロ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]-3-メトキシピペリジン-4-アミン;
3-12:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-1H-インドール-6-カルボニトリル;
3-13:1-[3-(5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-14:1-[3-(3,6-ジクロロ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-15:1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[6-(2H-1,2,3,4-テトラゾール-5-イル)-1H-インドール-2-イル]ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-16:1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-メチル-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-17:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-1H-インドール-5-カルボニトリル;
3-18:メチル2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-1H-インドール-6-カルボキシラート;
3-19:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-1H-インドール-6-カルボキサミド;
3-20:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-N-メトキシ-1H-インドール-6-カルボキサミド;
3-21:1-[3-(3-クロロ-6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
3-22:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル;
3-23:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-1H-インドール-7-カルボニトリル;
3-24:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-3-クロロ-1H-インドール-6-カルボニトリル;
3-25:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-6-メトキシ-1H-インドール-3-カルボニトリル;
3-26:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-1H-インドール-3,6-ジカルボニトリル。
【0135】
いくつかの実施形態では、表3に記載される化合物の薬学的に許容可能な塩が本明細書に提供される。
【0136】
【0137】
【0138】
表4の化合物は以下の名称である:
4-1:3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチル-4-[4-(メチルアミノ)ピペリジン-1-イル]ピリジン-2-アミン;
4-2:2-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-4-[4-(メチルアミノ)ピペリジン-1-イル]ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-6-カルボニトリル;
4-3:2-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-4-[4-(メチルアミノ)ピペリジン-1-イル]ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-カルボニトリル;
4-4:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-N,N-ジメチルピリジン-2-アミン;
4-5:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N,N-ジメチルピリジン-2-アミン;
4-6:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N,N-ジメチルピリジン-2-アミン;
4-7:1-[3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
4-8:1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
4-9:1-[3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)-5-(3-フルオロフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン;
4-10:3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-4-[4-(メチルアミノ)ピペリジン-1-イル]ピリジン-2-アミン;
4-11:1-[3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル-2-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン。
【0139】
いくつかの実施形態では、表4に記載される化合物の薬学的に許容可能な塩が本明細書に提供される。
【0140】
一態様では、本明細書に記載される化合物は、薬学的に許容可能な塩の形態である。同様に、同じタイプの活性を有するこれらの化合物の活性代謝産物は、本開示の範囲に含まれる。加えて、本明細書に記載される化合物は、水やエタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を有する、溶媒和形態だけでなく非溶媒和形態でも存在することができる。本明細書に提示される化合物の溶媒和形態もまた、本明細書で開示されるものとして考慮される。
【0141】
「薬学的に許容可能な」は、本明細書で使用されるように、担体または希釈剤などの物質を指し、これは、化合物の生物活性または特性を抑制せず、比較的無毒であり、すなわちその物質は、望ましくない生物学的効果を引き起こさずに、または物質が含まれる組成物のいかなる成分とも有害な方法では相互作用せずに、個体に投与される。
【0142】
用語「薬学的に許容可能な塩」は、適切なアニオンと組み合わせた治療上活性な薬剤のカチオン形態、または代替的な実施形態では、適切なカチオンと組み合わせた治療上活性な薬剤のアニオン形態から成る治療上活性な薬剤の形態を指す。Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use.International Union of Pure and Applied Chemistry,Wiley-VCH 2002.S.M.Berge,L.D.Bighley,D.C.Monkhouse,J.Pharm.Sci.1977,66,1-19.P.H.Stahl and C.G.Wermuth,editors,Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use,Weinheim/Zurich:Wiley-VCH/VHCA,2002。薬学的な塩は典型的に、非イオン種よりも可溶性であり、胃液および腸液中でより急速に可溶し、したがって固体の剤形に有用である。さらに、それらの可溶性がしばしばpHに影響されるため、消化管のある部分または別の部分における選択的溶解が可能であり、この能力は、遅延放出および徐放性の挙動の一態様として操作され得る。また、塩成形分子が中性形態と平衡になり得るため、生体膜の通過を調節することができる。
【0143】
いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な塩は、式(I)の化合物を酸と反応させることによって得られる。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物(つまり遊離塩基形態)は塩基性であり、および有機酸または無機酸と反応する。
無機酸として、限定されないが、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、およびメタリン酸があげられる。有機酸は、限定されないが、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸;2,2-ジクロロ酢酸;2-ヒドロキシエタンスルホン酸;2-オキソグルタール酸;4-アセトアミド安息香酸;4-アミノサリチル酸;酢酸;アジピン酸;アスコルビン酸(L);アスパラギン酸(L);ベンゼンスルホン酸;安息香酸;樟脳酸(+);カンフル-10-スルホン酸(+);カプリン酸(デカン酸);カプロン酸(ヘキサン酸);カプリル酸(オクタン酸);炭酸;ケイ皮酸;クエン酸;シクラミン酸;ドデシル硫酸;エタン-1,2-ジスルホン酸;エタンスルホン酸;ギ酸;フマル酸;ガラクタル酸;ゲンチシン酸;グルコヘプトン酸(D);グルコン酸(D);グルクロン酸(D);グルタミン酸;グルタル酸;グリセロリン酸;グリコール酸;馬尿酸;イソ酪酸;乳酸(DL);ラクトビオン酸;ラウリン酸;マレイン酸;リンゴ酸(-L);マロン酸;マンデル酸(DL);メタンスルホン酸;ナフタレン-1,5-ジスルホン酸;ナフタレン-2-スルホン酸;ニコチン酸;オレイン酸;シュウ酸;パルミチン酸;パモ酸;リン酸;プロピオン酸;ピログルタミン酸(-L);サリチル酸;セバシン酸;ステアリン酸;コハク酸;硫酸;酒石酸(+L);チオシアン酸;トルエンスルフォン酸(p);
およびウンデシレン酸を含む。
【0144】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、塩化物塩、硫酸塩、臭化物塩、メシル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、またはリン酸塩として調製される。
【0145】
いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な塩は、式(I)の化合物を基部と反応させることによって得られる。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は酸性であり、および塩基と反応させられる。そのような状況では、式(I)の化合物の酸性プロトンは、金属イオン、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、またはアルミニウムのイオンと交換される。いくつかの場合では、本明細書に記載される化合物は、限定されないが、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、メグルミン、N-メチルグルカミン、ジシクロヘキシルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンなどの、有機塩基と同等である。他の場合では、本明細書に記載される化合物は、限定されないがアルギニン、リジンなどのアミノ酸と共に塩を形成する。酸性プロトンを含む化合物と共に塩を形成するために使用される許容可能な無機塩基として、限定されないが、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどがあげられる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される化合物は、ナトリウム塩、カルシウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、メグルミン塩、N-メチルグルカミン塩、またはアンモニウム塩として調製される。
【0146】
薬学的に許容可能な塩に対する言及が、溶媒付加形態を含むことを理解されたい。いくつかの実施形態では、溶媒和物は、化学量または非化学量のいずれかの溶媒を含み、水やエタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を用いた結晶化のプロセス中に形成される。溶媒が水であるときに水和物が形成され、あるいは溶媒がアルコールであるときにアルコラートが形成される。本明細書に記載される化合物の溶媒和物は、本明細書に記載されるプロセス中に好適に調製され、または形成される。加えて、本明細書で提供される化合物は随意に、溶媒和形態だけでなく非溶媒和形態でも存在する。
【0147】
本明細書に記載される方法と製剤は、N-酸化物(適切な場合)、または式(I)の構造を有する化合物の薬学的に許容可能な塩、さらに同じ種類の活性を有するこれらの化合物の活性代謝産物の使用を含む。
【0148】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の有機ラジカル(例えばアルキル基、芳香環)上の部位は、様々な代謝反応に敏感である。有機ラジカルにある適切な置換基の取り込みは、この代謝経路を縮小、最小化、または排除する。具体的な実施形態では、代謝反応に対する芳香環の感受性を減少または排除するための適切な置換基は、ほんの一例として、ハロゲン、重水素、アルキル基、ハロアルキル基、または重水素アルキル基である。
【0149】
別の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、(例えば放射性同位体で)同位体標識されるか、あるいは限定されないが、発色団または蛍光の部分、生物発光ラベル、または化学発光ラベルの使用を含む別の他の手段によって標識される。
【0150】
1以上の原子が、通常は自然で見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子に置き換えられるという事実を別にすれば、本明細書に記載される化合物は、本明細書で提示される様々な式と構造で列挙されたものと同一の、同位体標識された化合物を含む。本化合物に組み込むことのできる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、硫黄、フッ素塩素、ヨウ素、およびリンの同位体、例えば2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、35S、18F、36Cl、123I、124I、125I、131I、32P、および33Pなどがあげられる。一態様では、本明細書に記載される同位体標識された化合物、例えば、3Hおよび14Cなどの放射性同位体が組み込まれる化合物は、薬物および/または基質組織の分布アッセイに有用である。一態様では、重水素などの同位体での置換は、例えば、インビボでの半減期の延長または必要用量の減少などの、より大きな代謝安定性に起因する特定の治療上の利点をもたらす。
【0151】
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、1つ以上の立体中心を備えており、各立体中心は、R配置またはS配置のいずれかで独立して存在する。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、R配置で存在する。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、S配置で存在する。本明細書で提示される化合物は、すべてのジアステレオマー、個々のエナンチオマー、アトロプ異性体、およびエピマーの形態と共に、それらの適切な混合物を含む。本明細書で提供される化合物および方法は、すべてのシス、トランス、アンチ、entgegen(E)、およびzusammen(Z)の異性体と共に、それらの適切な混合物を含む。
【0152】
個々の立体異性体は、望ましい場合には、立体選択的合成、および/またはキラルクロマトグラフィーカラムによる立体異性体の分離、または非キラルあるいはキラルクロマトグラフィーカラムのいずれかによるジアステレオマーの分離、または適切な溶媒または溶媒の混合物における結晶化と再結晶化等の手法によって得られる。特定の実施形態において、式(I)の化合物は、化合物のラセミ混合物を光学的活性のある分解剤と反応させて一対のジアステレオマー化合物/塩を形成し、ジアステレオマーを分離し、光学的に純粋な個々のエナンチオマーを回収することにより、化合物の個々の立体異性体として調製される。いくつかの実施形態では、個々のエナンチオマーの分割は、本明細書に記載される化合物の共有結合性のジアステレオマー誘導体を使用して実行される。別の実施形態では、ジアステレオマーは、溶解度の差に基づいて分離/分割の技術によって分離される。他の実施形態では、立体異性体の分離は、クロマトグラフィーによって、またはジアステレオマー塩の形成と再結晶による分離、またはクロマトグラフィー、またはそれらの組み合わせによって実行される。Jean Jacques,Andre Collet,Samuel H.Wilen,“Enantiomers,Racemates and Resolutions,”John Wiley And Sons,Inc.,1981。いくつかの実施形態では、立体異性体は立体選択的合成によって得られる。
【0153】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、プロドラッグとして調製される。「プロドラッグ」は、インビボで親薬物へと変えられる薬剤を指す。プロドラッグは、状況によっては親薬物よりも投与が容易であるため、しばしば有用である。それらは例えば経口投与によって生体利用可能であるが、親薬物はそうではない。さらに、または代替的に、プロドラッグはまた、親薬物よりも医薬組成物において溶解度が改善されている。いくつかの実施形態では、プロドラッグの設計によって、有効な水溶性が増大する。プロドラッグの非限定的な例は、本明細書に記載される化合物であり、これはエステル(「プロドラッグ」)として投与されるが、その後、活性のある実体を提供するために代謝的に加水分解される。プロドラッグのさらなる例は、ペプチドが代謝されて活性部分を明らかにする酸基に結合された、短鎖ペプチド(ポリアミノ酸)である。特定の実施形態では、インビボでの投与に際してプロドラッグは、化合物の生物学的に、薬学的に、または治療的に活性な形態へと化学的に変えられる。特定の実施形態では、プロドラッグは、1つ以上の工程またはプロセスによって、化合物の生物学的、薬学的または治療的に活性な形態へと酵素的に代謝される。
【0154】
本明細書に記載される化合物のプロドラッグは、限定されないが、エステル、エーテル、炭酸塩、チオ炭酸塩、N-アシル誘導体、N-アシルオキシアルキル誘導体、N-アルキルオキシアシル誘導体、第三級アミンの第四級誘導体、N-マンニッヒ塩基、シッフ塩基、アミノ酸抱合体、リン酸エステル、およびスルホン酸エステルを含む。例えば、Design of Prodrugs,Bundgaard,A.Ed.,Elseview,1985 and Method in Enzymology,Widder,K.et al.,Ed.;Academic,1985,vol.42,p.309-396;Bundgaard,H.“Design and Application of Prodrugs”in A Textbook of Drug Design and Development,Krosgaard-Larsen and H.Bundgaard,Ed.,1991,Chapter 5,p.113-191;およびBundgaard,H.,Advanced Drug Delivery Review,1992,8,1-38を参照されたい。これらの各々は引用により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物中のヒドロキシル基は、プロドラッグを形成するために使用され、ここでヒドロキシル基は、アシルオキシアルキルエステル、アルコキシカルボニルオキシアルキルエステル、アルキルエステル、アリールエステル、リン酸エステル、糖エステル、エーテル等に組み込まれる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物中のヒドロキシル基はプロドラッグであり、ヒドロキシルはその後、インビボで代謝されてカルボン酸基を提供する。いくつかの実施形態では、カルボキシル基を使用してエステルまたはアミド(つまりプロドラッグ)を提供し、これはその後、インビボで代謝されてカルボン酸基を提供する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、アルキルエステルプロドラッグとして調製される。
【0155】
本明細書に記載される化合物のプロドラッグ形態は、特許請求の範囲内に含まれるものであり、このプロドラッグはインビボで代謝されて、本明細書に明記される式(I)の化合物を生成する。
いくつかの場合では、本明細書に記載される化合物のいくつかは、別の誘導体または活性化合物のためのプロドラッグである。
【0156】
いくつかの実施形態において、水酸基、アミノ基、および/またはカルボン酸基のいずれか1つは、プロドラッグ部分を提供するための適切な手法で官能化される。いくつかの実施形態では、プロドラッグ部分は上記の通りである。
【0157】
追加のまたはさらなる実施形態において、本明細書に記載される化合物は、必要とする有機体への投与に際して代謝され、それにより代謝産物が産生され、これはその後、望ましい治療効果を含む望ましい効果をもたらすために使用される。
【0158】
本明細書に開示される化合物の「代謝産物」は、化合物が代謝されるときに形成される、その化合物の誘導体である。用語「活性代謝産物」は、化合物が代謝されるときに形成される、化合物の生物学的に活性な誘導体を指す。用語「代謝した(metabolized)」は、本明細書で使用されるように、有機体によって特定の物質が変化するプロセス(限定されないが、加水分解反応および酵素によって触媒される反応を含む)の全体を指す。したがって、酵素は、化合物への具体的な構造的変化をもたらし得る。例えば、シトクロムP450は、様々な酸化反応および還元反応を触媒する一方で、ウリジン二リン酸グルクロニルトランスフェラーゼは、芳香族アルコール、脂肪族アルコール、カルボン酸、アミン、および遊離スルフヒドリル基への活性化グルクロン酸分子の転移を触媒する。本明細書に開示される化合物の代謝産物は、随意に、宿主への化合物の投与および宿主からの組織サンプルの解析、または肝細胞を用いた化合物のインビトロでのインキュベーションと、その結果生じる化合物の解析のいずれかによって特定される。
【0159】
いくつかの状況において、化合物は、互変異性体として存在し得る。全ての互変異性体は、本明細書に記載される化合物の範囲内に含まれる。「互変異性体」は、分子の1つの原子から同じ分子の別の原子へのプロトン移動が可能な分子を指す。本明細書で提示される化合物は、特定の実施形態では互変異性体として存在する。互変異性化が可能な状況では、互変異性体の化学平衡が存在する。互変異性体の正確な比率は、物理的状態、温度、溶媒、およびpHを含むいくつかの因子に左右される。互変異性平衡のいくつかの例として、以下があげられる。
【0160】
【0161】
いくつかの例では、複素環は互変異性体に存在し得る。そのような状況では、前記化合物の構造は、1つの互変異性体として例示または命名されるが、代替的な互変異性体として例示または命名されてもよいことが理解される。代替的な互変異性体は本開示に明確に含まれており、例えば以下に例示される構造等である。例えば、ベンゾイミダゾールまたはイミダゾールは、以下の互変異性体に存在し得る。
【0162】
【0163】
<化合物の合成>
本明細書に記載される式(I)の化合物は、標準的な合成技術を使用して、または当該技術分野で既知の方法を本明細書に記載される方法と組み合わせて、合成される。
【0164】
他に指示のない限り、質量分析、NMR、HPCL、タンパク質化学、生化学、組換えDNA技術、および薬理学の従来の方法が利用される。
【0165】
例えば、March’s Advanced Organic Chemistry,6th Edition,John Wiley and Sons,Inc.に記載される技術等の、標準的な有機化学技術を使用して化合物が調製される。溶媒、反応温度、反応時間の変更の他に、異なる化学試薬および他の反応条件などの、本明細書に記載される合成変換のための代替的な反応条件が利用されてもよい。
【0166】
いくつかの他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、スキームAに記載されるように調製される。
【0167】
【0168】
4-BocアミノピペリジンによるIの求核置換は、中間体IIを産出した。化合物IIをNBSを用いて処理して中間体IIIを得て、これをその後、ArR8R9B(OH)2との鈴木・宮浦反応等の有機金属のカップリング反応によって中間体IVに変換した。IVと対応する1,2-ジアミノベンゼンとの間のベンゾイミダゾール形成は、空中酸素下でNa2S2O5を用いて、または用いずに、湿ったDMFまたはNMPまたはDMSOまたは他の溶媒中での加熱によって達成された。適切な脱保護法を使用した保護基のその後の除去は、中間体Vを産出した。中間体IVはまた、適切な酸条件において、ピリジンの存在下でのR8O-NH2を用いたオキシム形成、および保護基のその後の除去によって、VIに変換された。
【0169】
いくつかの他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、スキームBに記載されるように調製される。
【0170】
【0171】
市販のVIIは、4-BocアミノピペリジンとのSN2反応をうけて中間体VIIIを生成し、これはArR8R9B(OH)2との鈴木・宮浦反応によってIXに変換された。その後、中間体Xへの選択的な臭素化が、NBSでの処理によって達成された。次に、対応するインドール-2-ボロン酸との鈴木・宮浦反応、および適切な脱保護法を使用した保護基のその後の除去によって、化合物XをXIに変換した。
【0172】
いくつかの他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、スキームCに記載されるように調製される。
【0173】
【0174】
化合物XIIIは、市販のXIIから開始されるスキームAの工程a)と工程e)に類似する方法によって調製された。XIVへの変換は、XIIIの酸触媒脱メチル化によって達成された。ヒドロキシルピリジンを、POCl3中での還流によってXVに変換した。シアノ類似体(XVI)は、3つの工程、第一級アミンの保護、CNでのClの置換、および酸性条件での脱保護を通じて得られる。2つの位置でのアルキル基の導入もまた、スティルカップリング反応によって達成することができる。
【0175】
いくつかの他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、スキームDに記載されるように調製される。
【0176】
【0177】
NaHCO3またはKHCO3等の無機性塩基の存在下でのXVIIと4-Bocアミノピペリジンとの間のSN2反応は、2つの位置異性体(~1/1比率)の混合物を生成し、これを分離して中間体XVIIIを得た。その後、XVIIIは、ArR8R9B(OH)2との鈴木・宮浦反応によってXIXに変換された。化合物XXIは、XIXから2つの工程を介して、すなわちPOCl3での塩素化と、対応するインドール-2-ボロン酸との鈴木・宮浦反応から得られた。適切な脱保護法を使用した保護基の除去により化合物XXIIを得て、さらにNCSでの処理によるインドールの3つの位置での塩素化と酸を用いた脱保護により化合物XXIII(R=Cl)を得た。インドール(XXIII、R=CN)の3つの位置でのシアノ化反応は、クロロスルホニルイソシアン酸(CSI)での処理により達成された。
【0178】
いくつかの他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、スキームEに記載されるように調製される。
【0179】
【0180】
中間体XXを、2-フェニルビニルボロン酸との鈴木・宮浦反応によってXXIVに変換した。オレフィンは、XXVを形成するためにLemieux-Johnson酸化によってスムーズに酸化的開裂を受けた。対応する1,2-ジアミノベンゼンとのベンゾイミダゾール形成は、空中酸素下での、湿ったDMFまたはDMSOまたは他の溶媒中での加熱によって達成された。適切な脱保護法を使用した保護基のその後の除去は、中間体XXVIを産出した。
【0181】
いくつかの他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、スキームFに記載されるように調製される。
【0182】
【0183】
アミノピリジンIVは、対応するハロゲン化アルキル(R2-X)と塩基を使用して、XXVIIへとアルキル化された。スキームAに記載の方法に類似する方法によるベンゾイミダゾール形成と脱保護により化合物XXVIIIを得た。ハロゲン化アルキル(R5-X)でのXXIXのN-アルキル化が、位置選択的に達成可能であり、およびアミノ保護基の脱保護もまた化合物XXXを生成した。
【0184】
いくつかの実施形態において、化合物は、スキームGに記載されるように調製される。
【0185】
【0186】
2,4-ジクロロピリジン-3-カルボキサルデヒドXXXIを保護された4-アミノピペラジン類似体と漸次に置き換え(工程a)、次に反応物を別のアミン(R2R2’NH)またはメタンチオールナトリウム塩のいずれかと置き換えることによって(工程b)、XXXIIを生成した。続く臭素化(工程c)と、その後の鈴木カップリング(工程d)により化合物XXXIIIを得て、これにフェニレンジアミンを用いたベンゾイミダゾール形成を行って、XXXIVを得た(工程e)。スキームA(工程g)に記載の方法に類似する方法による続く脱保護は、化合物XXXVをもたらし、この時、Y=NR2R2またはアルキルであった。Y=SCH3の場合では、XXXIVをm-CPBAなどの酸化試薬にさらして対応するスルホキシドを得て、これを次にR2R2’NHで置換し、その後にアミン上の保護基の脱保護を行って、所望の生成物XXXVを得た。
【0187】
いくつかの他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、スキームHに記載されるように調製される。
【0188】
【0189】
NBSでのIの位置選択的な臭素化により中間体XXXVIを得た。XXXIXへのXXXVIの変換は、スキームAに記載される方法に類似の方法によって完了した。
【0190】
いくつかの他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、スキームIに記載されるように調製される。
【0191】
【0192】
化合物XXXIXはアミンと反応してXLを形成した。XLの臭素化と続く鈴木カップリング反応は、結果としてXLIをもたらし、これはアリル-ジアミンと共に加熱されてXLIIを生成した。アルコールの存在下での一酸化炭素挿入はXLIIIの形成をもたらし、これはアンモニアによってXLIVIに変換することができ、さらなる脱水によってXLVを産出することができる。
XLIIIまたはXLVIまたはXLVの脱保護は、XLVIを生み出した。
【0193】
<特定の用語>
他に明記のない限り、本出願で使用される以下の用語は、以下に与えられる定義を有する。用語「含む(including)」に加えて、「含む(include)」、「含む(includes)」、および「含んだ(included)」等の他の形態の使用は、限定を行うものではない。本明細書で使用されるセクションの表題は、構成上の目的のみのためのものであり、記載される主題を限定すると解釈されるものではない。
【0194】
本明細書で使用されるように、C1-Cxは、C1-C2、C1-C3...C1-Cxを含んでいる。ほんの一例として、「C1-C6」として指定された基は、部分に1~6の炭素原子があることを示し、すなわち基は、1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子、または4つの炭素原子を含有している。したがって、ほんの一例として、「C1-C4アルキル」は、アルキル基に1~4の炭素原子があることを示し、すなわちアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、およびt-ブチルから選択される。
【0195】
「アルキル」基は、脂肪族炭化水素基を指す。アルキル基は、分枝鎖または直鎖である。いくつかの実施形態では、「アルキル」基は、1~10の炭素原子、すなわちC1-C10アルキルを有する。「1~10」などの数の範囲は、本明細書では常に、与えられた範囲内の各整数を指す;例えば、「1~10の炭素原子」は、アルキル基が1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子などから成り、最大で10の炭素原子までを含むことを意味するが、本定義はさらに、数の範囲が指定されていない用語「アルキル」の出現も包含する。いくつかの実施形態では、アルキルは、C1-C6アルキルである。一態様では、アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、またはt-ブチルである。典型的なアルキル基は、まったく限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、第三級ブチル、ペンチル、ネオペンチル、またはヘキシルを含む。
【0196】
「アルキレン」基は、二価アルキルラジカルを指す。上述の一価アルキル基のいずれかは、アルキルからの第2の水素原子の抽出によるアルキレンであってもよい。いくつかの実施形態では、アルキレンは、C1-C6アルキレンである。他の実施形態では、アルキレンは、C1-C4アルキレンである。典型的なアルキレン基として、限定されないが、-CH2-、-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、-CH2CH2CH2CH2-等があげられる。いくつかの実施形態では、アルキレンは-CH2-である。
【0197】
「アルコキシ」基は、(アルキル)O-基を指し、ここでアルキルは本明細書に定義される通りである。
【0198】
用語「アルキルアミン」は、-N(アルキル)xHy基を指し、ここでxは0であり、yは2であり、あるいはxは1であり、yは1であり、またはxは2であり、yは0である。
【0199】
「ヒドロキシアルキル」は、1つの水素原子がヒドロキシルと置き換えられているアルキルを指す。いくつかの実施形態では、ヒドロキシアルキルは、C1-C4ヒドロキシアルキルである。典型的なヒドロキシアルキル基の例として、限定されないが、-CH2OH、-CH2CH2OH、-CH2CH2CH2OH、-CH2CH2CH2CH2OHなどがあげられる。
【0200】
「アミノアルキル」は、1つの水素原子がアミノと置き換えられているアルキルを指す。いくつかの実施形態では、アミノアルキルはC1-C4アミノアルキルである。典型的なアミノアルキルの例として、限定されないが、-CH2NH2、-CH2CH2NH2、-CH2CH2CH2NH2、-CH2CH2CH2CH2NH2などがあげられる。
【0201】
用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合が存在するアルキル基の一種を指す。一実施形態では、アルケニル基は、式-C(R)=CR2を有し、式中、Rはアルケニル基の残りの部分を指し、これは同じであってもよいし、異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはアルキルである。いくつかの実施形態では、アルケニルは、エテニル(すなわちビニル)、プロペニル(すなわちアリル)、ブテニル、ペンテニル、ペンタジエニルなどから選択される。アルケニル基の非限定的な例として、-CH=CH2、-C(CH3)=CH2、-CH=CHCH3、-C(CH3)=CHCH3、および-CH2CH=CH2があげられる。
【0202】
用語「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合が存在するアルキル基の一種を指す。一実施形態では、アルケニル基は、式-C≡C-Rを有し、式中、Rはアルキニル基の残りの部分を指す。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはアルキルである。いくつかの実施形態では、アルキニルは、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどから選択される。アルキニル基の非限定的な例として、-C≡CH、-C≡CCH3、-C≡CCH2CH3、-CH2C≡CHがあげられる。
【0203】
用語「ヘテロアルキル」は、アルキルの1つ以上の骨格原子が、炭素以外の原子、例えば酸素、窒素(例えば-NH-、-N(アルキル)-)、硫黄、またはそれらの組み合わせから選択されるアルキル基を指す。ヘテロアルキルは、ヘテロアルキルの炭素原子において分子の残りに付けられる。一態様では、ヘテロアルキルはC1-C6ヘテロアルキルである。
【0204】
用語「芳香族」は、4n+2πの電子を含む非局在化したπ-電子系を有する平面環を指し、ここで、nは整数である。用語「芳香族」は、炭素環式アリール(「アリール」、例えばフェニル)と複素環式アリール(または「ヘテロアリール」または「複素芳香族」)基(例えばピリジン)の両方を含む。該用語は、単環式または縮合環の多環式(つまり、隣接する炭素原子対を共有する環)の基を含む。
【0205】
用語「炭素環式」または「炭素環」は、環の骨格を形成する原子が全て炭素原子である環または環系を指す。したがって該用語は、炭素環式を、環骨格が炭素とは異なる少なくとも1つの原子を含有している「複素環式」環または「複素環」と区別している。いくつかの実施形態では、二環式炭素環の2つの環の少なくとも1つは、芳香族である。いくつかの実施形態では、二環式炭素環の両方の環は、芳香族である。炭素環は、アリールおよびシクロアルキルを含む。
【0206】
本明細書で使用されるように、用語「アリール」は、環を形成する原子の各々が炭素原子である芳香環を表す。一態様では、アリールは、フェニルまたはナフチルである。いくつかの実施形態では、アリールはフェニルである。いくつかの実施形態では、アリールは、フェニル、ナフチル、インダニル、インデニル、またはテトラヒドロナフチルである。いくつかの実施形態では、アリールはC6-C10アリールである。構造によっては、アリール基は、モノラジカルまたはジラジカル(つまりアリーレン基)である。
【0207】
用語「シクロアルキル」は、単環式または多環式の脂肪族の非芳香族ラジカルを指し、ここで環を形成する原子(つまり骨格原子)の各々は炭素原子である。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、スピロ環化合物または架橋化合物である。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、随意に芳香環と縮合され、結合点は、芳香環炭素原子ではない炭素にある。シクロアルキル基は、3~10の環原子を有する基を含む。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、スピロ[2.2]ペンチル、ノルボルニルおよびビシクロ(bicycle)[1.1.1]ペンチルの中から選択される。いくつかの実施形態では、シクロアルキルはC3-C6シクロアルキルである。
【0208】
用語「ハロ」または代替的に「ハロゲン」あるいは「ハロゲン化物」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを意味する。いくつかの実施形態では、ハロは、フルオロ、クロロ、またはブロモである。
【0209】
用語「フルオロアルキル」は、1つ以上の水素原子がフッ素原子により置き換えられているアルキルを指す。一態様では、フルオロアルキルは、C1-C6フルオロアルキルである。
【0210】
用語「複素環」または「複素環式」は、環に1~4個のヘテロ原子を含む複素芳香環(ヘテロアリールとしても知られる)およびヘテロシクロアルキル環を指し、環の各々のヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、各々の複素環基はその環系に3~10の原子を有し、および環が2つの隣接するOまたはS原子を含まないことを条件とする。非芳香族複素環基(ヘテロシクロアルキルとしても知られる)は、その環系に3~10の原子を有する環を含み、および芳香族複素環基は、その環系に5~10の原子を有する環を含む。複素環基は、ベンゾ縮合した環系を含む。非芳香族複素環基の例は、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリジノニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオキサニル(thioxanyl)、ピペラジニル、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル(thietanyl)、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジニル、ピロリン-2-イル、ピロリン-3-イル、インドリニル、2H-ピラニル、4H-ピラニル、ジオキサニル、1、3-ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、3H-インドリル、インドリン-2-オニル、イソインドリン-1-オニル、イソインドリン-1,3-ジオニル、3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オニル、3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オニル、イソインドリン-1,3-ジチオニル、ベンゾ[d]オキサゾール-2(3H)-オニル、1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2(3H)-オニル、ベンゾ[d]チアゾール-2(3H)-オニル、およびキノリジニルである。芳香族複素環基の例は、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、およびフロピリジニルである。前述の基は、可能である場合にCが付けられ(またはC結合され)、あるいはNが付けられる。例えば、ピロールに由来する基は、ピロール-1-イル(Nが付けられた)またはピロール-3-イル(Cが付けられた)を含む。さらに、イミダゾールに由来する基は、イミダゾール-1-イルまたはイミダゾール-3-イル(両方ともNが付けられた)あるいはイミダゾール-2-イル、イミダゾール-4-イルまたはイミダゾール-5-イル(すべてCが付けられた)を含む。複素環基は、ベンゾ縮合した環系を含む。非芳香族複素環は、ピロリジン-2-オンなどの、1または2のオキソ(=O)部分と随意に置換される。いくつかの実施形態では、二環式複素環の2つの環の少なくとも1つは芳香族である。いくつかの実施形態では、二環式複素環の両方の環は、芳香族である。
【0211】
用語「ヘテロアリール」、または代替的に「複素芳香族」は、窒素、酸素、および硫黄から選択される1つ以上の環ヘテロ原子を含むアリール基を指す。ヘテロアリール基の実例として、単環式ヘテロアリールおよび二環式ヘテロアリールがあげられる。単環式ヘテロアリールとして、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、ピリダジニル、トリアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、およびフラザニルがあげられる。単環式ヘテロアリールとして、インドリジン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インダゾール、ベンゾイミダゾール、プリン、キノリジン、キノリン、イソキノリン、シノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、1,8-ナフチリジン、およびプテリジンがあげられる。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、環に0-4のN原子を含有している。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、環に1-4のN原子を含有している。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、環に0-4のN原子、0-1のO原子、および0-1のS原子を含有している。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、環に1-4のN原子、0-1のO原子、および0-1のS原子を含有している。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、C1-C9ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、単環式ヘテロアリールは、C1-C5ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、単環式ヘテロアリールは、5員または6員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、二環式ヘテロアリールは、C6-C9ヘテロアリールである。
【0212】
「ヘテロシクロアルキル」の基は、窒素、酸素、および硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含むシクロアルキル基を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、アリールまたはヘテロアリールと縮合される。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、オキサゾリジノニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジン-2-オニル、ピロリジン-2,5-ジチオニル、ピロリジン-2,5-ジオニル、ピロリジノニル、イミダゾリジニル、イミダゾリジン-2-オニル、またはチアゾリジン-2-オニルである。用語ヘテロシクロアルキルはまた、限定されないが単糖類、二糖類およびオリゴ糖類を含む、炭水化物のすべての環形を含む。一態様では、ヘテロシクロアルキルは、C2-C10ヘテロシクロアルキルである。別の態様では、ヘテロシクロアルキルは、C4-C10ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、環に0-2のN原子を含有している。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、環に0-2のN原子、0-2のO原子、および0-1のS原子を含有している。
【0213】
用語「単結合(bond)」または「単結合(single bond)」は、結合により連結された原子がより大きな部分構造の一部であると考えられる場合の、2原子または2部分間の化学結合を指す。一態様では、本明細書に記載される基が単結合である場合、言及された基は存在せず、したがって残りの特定された基の間での単結合の形成が可能になる。
【0214】
用語「部分」は、分子の特定のセグメントまたは官能基を表す。化学部分はしばしば、分子に埋め込まれた、または付加された化学物質と認識される。
【0215】
用語「随意に置換された」または「置換された」は、参照された基が、ハロゲン、-CN、-NH2、-NH(アルキル)、-N(アルキル)2、-OH、-CO2H、-CO2アルキル、-C(=O)NH2、-C(=O)NH(アルキル)、-C(=O)N(アルキル)2、-S(=O)2NH2、-S(=O)2NH(アルキル)、-S(=O)2N(アルキル)2、アルキル、シクロアルキル、フルオロアルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、フルオロアルコキシ、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、およびアリールスルホンから個々に独立して選択される、1つ以上の追加の基で随意に置換されることを意味する。いくつかの他の実施形態では、随意の置換基は、ハロゲン、-CN、-NH2、-NH(CH3)、-N(CH3)2、-OH、-CO2H、-CO2(C1-C4アルキル)、-C(=O)NH2、-C(=O)NH(C1-C4アルキル)、-C(=O)N(C1-C4アルキル)2、-S(=O)2NH2、-S(=O)2NH(C1-C4アルキル)、-S(=O)2N(C1-C4アルキル)2、C1-C4アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C4フルオロアルキル、C1-C4ヘテロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C4フルオロアルコキシ、-SC1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、および-S(=O)2C1-C4アルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態では、随意の置換基は、ハロゲン、-CN、-NH2、-OH、-NH(CH3)、-N(CH3)2、-CH3、-CH2CH3、-CF3、-OCH3、および-OCF3から独立して選択される。いくつかの実施形態では、置換基は、前述の基の1つまたは2つで置換される。いくつかの実施形態では、脂肪族炭素原子(非環式または環式)上の随意の置換基は、オキソ(=O)を含む。
【0216】
いくつかの実施形態において、置換アルキル、置換フルオロアルキル、置換ヘテロアルキル、置換炭素環式化合物、および置換複素環の各々は、ハロゲン、C1-C6アルキル、単環式の炭素環式化合物、単環式の複素環、-CN、-OR16、-CO2R16、-C(=O)N(R16)2、-N(R16)2、-NR16C(=O)R17、-SR16、-S(=O)R17、-SO2R17、または-SO2N(R16)2から独立して選択される1つ以上のR基で置換され;各R16は、水素、C1-C6アルキル、C1-C6ヘテロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6ヘテロシクロアルキル、フェニル、ベンジル、5員のヘテロアリール、および6員のヘテロアリールから独立して選択され;または2つのR16基は、それらが付着しているN原子と一体となって、N含有複素環を形成し;各R17は、C1-C6アルキル、C1-C6ヘテロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6ヘテロシクロアルキル、フェニル、ベンジル、5員のヘテロアリール、および6員のヘテロアリールから独立して選択される。
【0217】
本明細書で使用されるような、製剤、組成物、または成分に関する用語「許容可能な」は、処置されている被験体の健康状態に対して持続的な有害効果がないことを意味する。
【0218】
本明細書で使用される用語「調節する(modulate)」は、ほんの一例として、標的の活性を増強する、標的の活性を阻害する、標的の活性を制限する、または標的の活性を拡大することを含む、標的の活性が変更されるように直接的または間接的に標的と相互作用することを意味する。
【0219】
本明細書で使用される用語「モジュレータ」は、直接的または間接的のいずれかで標的と相互作用する分子を指す。相互作用として、限定されないが、アゴニスト、部分アゴニスト、インバースアゴニスト、アンタゴニスト、ディグレーダー、またはそれらの組み合わせの相互作用があげられる。いくつかの実施形態では、モジュレータはアゴニストである。
【0220】
本明細書で使用される用語「投与する(administer)」、「投与する(administering)」、「投与(administration)」等は、生物学的作用の望ましい部位への化合物または組成物の送達を可能にするために使用され得る方法を指す。これらの方法として、限定されないが、経口経路、十二指腸内経路、非経口注入(静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、血管内、または注入を含む)、局所投与、および直腸投与があげられる。当業者は、本明細書に記載される化合物および方法と共に使用可能な投与技術に精通している。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物および組成物は、経口で投与される。
【0221】
用語「同時投与」等は、本明細書で使用されるように、1人の患者に対する選択される治療薬の投与を包含するように意図され、同じまたは異なる投与経路あるいは同じまたは異なる時間で治療薬が投与される処置レジメンを含むように意図されている。
【0222】
本明細書で使用される用語「有効な量」または「治療上有効な量」は、処置されている疾患又は疾病の症状の1つ以上をある程度まで軽減する、投与されている薬剤または化合物の十分な量を指す。その結果として、疾患の徴候、症状または原因の低減および/または緩和、あるいは生体系の他の望ましい変更があげられる。例えば、治療上の使用のための「有効な量」は、疾患症状を臨床的に有意に減少させるために必要とされる、本明細書に開示される化合物を含む組成物の量である。個々の場合での適切な「有効な」量は、用量漸増試験などの技術を使用して随意に決定される。
【0223】
本明細書で使用される用語「増強する(enhance)」または「増強する(enhancing)」は、効能または持続時間のいずれかにおいて望ましい結果を増大または延長することを意味する。したがって、治療薬の効果を増強することに関して、用語「増強する」は、効能または持続時間のいずれかにおいて、系に対する他の治療薬の効果を増大または延長する能力を指す。本明細書で使用される「増強する有効な量」は、望ましい系において別の治療薬の効果を増強するのに適切な量を指す。
【0224】
本明細書で使用される用語「薬学的な組み合わせ(pharmaceutical combination)」は、1より多くの有効成分の混合または組み合わせから生じる生成物を意味し、有効成分の固定された配合と固定されていない配合の両方を含む。用語「固定された配合」は、有効成分、例えば、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、および助剤が共に、単一の実体または用量の形態で同時に患者に投与されることを意味する。用語「固定されていない配合」は、有効成分、例えば式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、および助剤が、特定の介在時間の制限なしに、同時に、同時発生的に、または連続して、別々の実体として患者に投与され、そのような投与は、患者の身体に有効レベルの2つの化合物を提供する。後者の用語はカクテル療法、例えば、3つ以上の有効成分の投与にも当てはまる。
【0225】
用語「製品」および「キット」は同義で使用される。
【0226】
用語「被験体」または「患者」は、哺乳動物を包含する。哺乳動物の例として、限定されないが、哺乳動物のクラスの任意のメンバー:ヒト、チンパンジーなどのヒト以外の霊長類、および他の類人猿とサル類;ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜;ウサギ、イヌ、およびネコなどの飼育動物;ラット、マウスおよびモルモットなどのげっ歯類を含む実験動物があげられる。一態様では、哺乳動物はヒトである。
【0227】
本明細書で使用される用語「処置する(treat)」、「処置する(treating)」または「処置(treatment)」は、予防的におよび/または治療的に、疾患または疾病の少なくとも1つの症状の緩和、軽減、または改善、さらなる症状の予防、疾患または疾病の阻害、例えば、疾患または疾病の進行を妨げること、疾患または疾病の軽減、疾患または疾病の退行を引き起こすこと、疾患または疾病によって引き起こされた状態の軽減、あるいは疾患または疾病の症状を止めることを含む。
【0228】
<医薬組成物>
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、医薬組成物へと製剤される。医薬組成物は、薬学的に使用される調製物への活性化合物の処理を容易にする1つ以上の薬学的に許容可能な不活性成分を使用して、従来の方法で製剤される。適切な製剤は、選択される投与経路に左右される。本明細書に記載される医薬組成物の要約は、例えばRemington:The Science and Practice of Pharmacy,Nineteenth Ed(Easton,Pa.:Mack Publishing Company,1995);Hoover,John E.,Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Co.,Easton,Pennsylvania 1975;Liberman,H.A.and Lachman,L.,Eds.,Pharmaceutical Dosage Forms,Marcel Decker,New York,N.Y.,1980;およびPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems,Seventh Ed.(Lippincott Williams&Wilkins 1999)に見ることができ、これらの文献は、そのような開示に関して引用により本明細書に組み込まれる。
【0229】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、医薬組成物において、単独で、あるいは薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と組み合わせて投与される。本明細書に記載される化合物および組成物の投与は、作用部位への化合物の送達を可能にする任意の方法によって達成され得る。これらの方法として、限定されないが、腸内経路(経口、胃または十二指腸の栄養管、肛門坐剤および直腸の浣腸を含む)、非経口経路(動脈内、心臓内、皮内、十二指腸内、髄内、筋肉内、骨内、腹腔内、くも膜下腔内、血管内、静脈内、硝子体内、硬膜外、および皮下を含む注射または注入)、吸入、経皮、経粘膜、舌下、バッカル錠剤、および局所(上皮、真皮、浣腸、点眼、点耳、鼻腔内、膣を含む)の投与を介した送達があげられるが、最も適切な経路は、例えばレシピエントの疾病または障害に依存し得る。ほんの一例として、本明細書に記載される化合物は、例えば手術中の局所注入、クリーム剤または軟膏剤などの局所適用、注射、カテーテル、または移植によって、処置を必要としている領域へと局所投与され得る。投与はまた、病変組織または臓器の部位での直接注射によるものであり得る。
【0230】
いくつかの実施形態において、経口投与に適した医薬組成物は、予め決められた量の有効成分を各々含有しているカプセル剤、カシェ剤、または錠剤などの個別のユニットとして;粉末または顆粒として;水性液または非水性液中の溶液または懸濁液として;あるいは水中油型の液状エマルジョンまたは油中水型の液状エマルジョンとして提供される。いくつかの実施形態では、有効成分は、ボーラス(bolus)、舐剤またはペースト剤として提供される。
【0231】
経口で使用することができる医薬組成物は、錠剤、ゼラチンで作られた押し込み型カプセルの他に、ゼラチンで作られた柔らかい密閉カプセル、およびグリセロールまたはソルビトール等の可塑剤を含む。錠剤は、随意に1つ以上の副成分を用いて、圧縮または成形によって作られ得る。圧縮された錠剤は、随意に結合剤、不活性希釈剤、平滑剤、界面活性剤または分散剤と混合された、粉末または顆粒などの自由流動形態で、有効成分を適切な機械で圧縮することによって調製され得る。湿製錠は、不活性な液体希釈剤で湿らされた粉末化合物の混合物を適切な機械で成形することによって作られる場合もある。いくつかの実施形態では、錠剤はコーティングまたはスコア化され、有効成分の徐放または制御放出を提供するように製剤される。経口投与のための製剤はすべて、このような投与に適した用量でなければならない。押し込み型カプセルは、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、および/または滑石またはステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、および随意に安定剤と組み合わせて、有効成分を含有することができる。軟カプセルにおいて、活性化合物は、脂肪油、流動パラフィン、または液体のポリエチレングリコールなどの適切な液体に溶解または懸濁されてもよい。いくつかの実施形態では、安定剤が加えられる。ドラゼーコアには、適切なコーティングが提供される。この目的のために、濃縮した糖溶液が使用されてもよく、これは随意に、アラビアゴム、滑石、ポリビニルピロリドン、カーボポールゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー溶液、および適切な有機溶媒または溶媒混合物を含有してもよい。識別のために、または活性化合物の用量の様々な組み合わせを特徴付けるために、染料または色素を錠剤またはドラゼーコーティングに加えてもよい。
【0232】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は、注入による、例えば、ボーラス注入または持続注入による非経口投与のために製剤される。注入のための製剤は、追加の防腐剤とともに、単位用量の形態で、例えばアンプルまたは複数回投与用容器で提供されてもよい。医薬組成物は、油性または水性の媒介物中で懸濁液、溶液またはエマルジョンなどの形態をとってもよく、および懸濁化剤、安定化剤、および/または分散剤などの調合剤を含有してもよい。医薬組成物は、単位用量また複数用量の容器、例えば密封したアンプルおよびバイアルに存在してもよく、使用の直前に、粉末形態で、または滅菌した液体担体、例えば生理食塩水または滅菌発熱性物質除去蒸留水の付加のみを必要とする冷凍乾燥(凍結乾燥)状態で保存されてもよい。即席の注射液および懸濁液は、上記の種類の滅菌した粉末、顆粒および錠剤から調製されてもよい。
【0233】
非経口投与のための医薬組成物は、製剤を対象とするレシピエントの血液と等張にする、抗酸化剤、緩衝液、静菌薬、および溶質を含有し得る活性化合物の水性および非水性(油性)の滅菌した注射液;および懸濁化剤と増粘剤を含み得る水性および非水性の滅菌した懸濁液を含む。適切な親油性の溶媒またはビヒクルは、胡麻油などの脂肪油、オレイン酸エチルまたはトリグリセリド等の合成の脂肪酸エステル、あるいはリポソームを含む。水性の注射懸濁液は、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、またはデキストランなどの、懸濁液の粘度を増加させる物質を含有してもよい。随意に、懸濁液はまた、高濃度の溶液の調製を可能にするために化合物の溶解度を増大させる適切な安定剤または薬剤を含有してもよい。
【0234】
医薬組成物はまた、デポー製剤として製剤されてもよい。そのような長時間作用型の製剤は、(例えば皮下または筋肉内の)移植によって、または筋肉内注入によって投与されてもよい。したがって、例えば化合物は、適切なポリマー物質または疎水性物質(例えば、許容可能な油中のエマルジョンとして)またはイオン交換樹脂を用いて、あるいは難溶性誘導体として、例えば難溶性塩として製剤されてもよい。
【0235】
バッカルまたは舌下の投与のために、医薬組成物は、従来の方法で製剤された錠剤、ロゼンジ、トローチ、またはゲルの形態をとってもよい。そのような医薬組成物は、スクロースおよびアカシアまたはトラガントなどの香味ベース(flavored basis)の有効成分を含んでもよい。
【0236】
医薬組成物は、局所に、つまり非全身に投与されてもよい。これは、外部の表皮または頬腔への本発明の化合物の適用、および耳と目と鼻へのそのような化合物の滴下を含み、その結果、化合物は血流にそれほど入ることはない。これに対して全身投与は、経口、静脈内、腹腔内、および筋肉内の投与を指す。
【0237】
局所投与に適した医薬組成物は、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、クリーム剤、軟膏剤、またはペースト剤などの、皮膚を介した炎症部位への浸透に適した液体または半液体の調製物、および目、耳、または鼻への投与に適した滴剤を含む。有効成分は、局所投与のために、製剤の0.001%~10%w/w、例えば1%~2%w/wを含み得る。
【0238】
吸入による投与のための医薬組成物は、注入器、噴霧器加圧パック(nebulizer pressurized pack)、またはエアロゾル噴霧を送達する他の都合の良い手段により、都合良く送達される。加圧パックは、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適切な気体などの、適切な噴霧剤(propellant)を含んでもよい。加圧したエアロゾルの場合、用量単位は、計測された量を送達するためのバルブを提供することによって決定され得る。代替的に、吸入またはガス注入による投与のために、医薬製剤は、乾燥粉末組成物、例えば、化合物とラクトースまたはデンプンなどの適切な粉末基剤との粉末混合物の形態をとってもよい。乾燥粉末組成物は、粉末が吸入器または送気器の助けにより投与され得る単位用量形態で、例えばカプセル、カートリッジ、ゼラチン、またはブリスターパックで提供されてもよい。
【0239】
特に上記で言及した成分に加えて、本明細書に記載される化合物および組成物は、問題の製剤の種類を考慮して、当該技術分野の従来の他の薬剤を含んでもよく、例えば経口投与に適したものは香味剤を含んでもよいことを理解されたい。
【0240】
<投薬の方法および処置レジメン>
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩は、ソマトスタチン活性の調節から恩恵を受けるであろう哺乳動物における疾患または疾病の処置のための薬剤の調製に使用される。そのような処置を必要としている哺乳動物において本明細書に記載される疾患または疾病のいずれかを処置するための方法は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、活性代謝産物、プロドラッグ、または薬学的に許容可能な溶媒和物を、治療上有効な量で前記哺乳動物に投与する工程を含む。
【0241】
特定の実施形態において、本明細書に記載される化合物を含有する組成物は、予防的および/または治療的処置のために投与される。特定の治療用途において、医薬組成物は、既に疾患または疾病を患っている患者に、その疾患または疾病の症状の少なくとも1つを治療する、または少なくとも部分的に阻止するのに十分な量で投与される。この使用に有効な量は、疾患または疾病の重症度と経過、以前の治療、患者の健康状態、体重、および薬物への反応、並びに処置を行う医師の判断に左右される。治療上有効な量は、限定されないが、用量漸増試験および/または用量範囲の臨床試験を含む方法によって随意に決定される。
【0242】
予防用の用途において、本明細書に記載の化合物を含有する組成物は、特定の疾患、障害、または疾病の影響を受けやすい、またはそのリスクにある患者に投与される。そのような量は、「予防的に有効な量または用量」であると定義される。この使用では、正確な量もまた、患者の健康状態、体重などに依存する。患者に使用される場合、この使用のための有効な量は、疾患、障害または疾病の重症度および経過、以前の治療、患者の健康状態および薬物に対する反応、並びに処置を行っている医師の判断に左右される。一態様では、予防処置は、疾患または疾病の症状の再発を防ぐために、処置されている疾患の少なくとも1つの症状を以前に経験し、および現在は寛解期にある哺乳動物に、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0243】
患者の疾病が改善されない特定の実施形態において、患者の疾患または疾病の症状を改善するために、またはそうでなければ制御あるいは制限するために、医師の裁量により化合物の投与は慢性的に、つまり患者の生存期間すべてを含む長期間、投与される。
【0244】
一旦、患者の状態が改善すると、必要ならば維持量が投与される。続いて、具体的な実施形態では、投与の用量または頻度、あるいはその両方が、症状に応じて、改善された疾患、障害または疾病が保持されるレベルまで減らされる。しかしながら、特定の実施形態では、患者は、症状の再発に際して長期間にわたり間欠性の処置を必要とする。
【0245】
このような量に相当する所与の薬剤の量は、特定の化合物、疾患の状態とその重症度、処置を必要とする被験体または宿主のアイデンティティ(例えば体重、性別)などの要因に応じて変化するが、それにも関わらず、例えば投与される特定の薬剤、投与経路、処置されている疾病、および処置されている被験体または宿主を含む、症例を取り巻く特定の環境に応じて決定される。
【0246】
しかしながら、一般に、成人の処置に利用される用量は、典型的に1日当たり0.01mg-2000mgの範囲である。一実施形態では、望ましい用量は、単回投与で、あるいは、例えば1日当たり2、3、4回、またはそれ以上のサブ用量として、同時または適切な間隔で投与される分割量で、好適に提供される。
【0247】
一実施形態では、本明細書に記載される、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩に適した1日あたりの用量は、体重当たり約0.01~約50mg/kgである。いくつかの実施形態では、剤形中の有効成分の毎日の用量または量は、個々の処置レジメンに関する多くの変数に基づいて、本明細書に示される範囲より少ない、または多い。様々な実施形態では、1日あたりの用量および単位用量は、限定されないが、使用される化合物の活性、処置される疾患または疾病、投与の様式、個々の被験体の要件、処置されている疾患または疾病の重症度、および医師の判断を含む多くの変数に依存して変更される。
【0248】
そのような治療レジメンの毒性および治療効果は、限定されないが、LD50およびED50の判定を含む、細胞培養物または実験動物において標準的な医薬的手順によって判定される。毒性と治療効果の用量比は治療指数であり、これはLD50とED50の比率として表わされる。特定の実施形態では、細胞培養アッセイおよび動物試験から得られたデータは、ヒトを含む哺乳動物における使用のための、治療上有効な1日あたりの用量範囲および/または治療上有効な単位用量を製剤するのに使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物の1日の用量は、最小限の毒性を有するED50を含む血中濃度の範囲内にある。特定の実施形態では、1日の用量範囲および/または単位用量は、利用される剤形および利用される投与経路に応じて、この範囲内で様々である。
【0249】
前述の態様のいずれかにおいて、有効な量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が、さらなる実施形態において、(a)哺乳動物に全身投与され、および/または(b)哺乳動物に経口投与され、および/または(c)哺乳動物に静脈内投与され、および/または(d)哺乳動物に注入によって投与され、および/または(e)哺乳動物に局所投与され、および/または(f)哺乳動物に非全身に、または局所に投与される。
【0250】
前述の態様のいずれかにおいて、有効な量の化合物の単回投与を含むさらなる実施形態が提供され、該実施形態において、(i)化合物は1日1回、または(ii)化合物は1日に複数回、哺乳動物に投与される。
【0251】
前述の態様のいずれかにおいて、有効な量の化合物の複数回投与を含むさらなる実施形態が提供され、該実施形態において、(i)化合物は、継続的または断続的に投与され;単回投与として;(ii)複数回投与の間隔が6時間ごとであり;(iii)化合物が8時間ごとに哺乳動物に投与され;(iv)化合物が12時間ごとに哺乳動物に投与され;(v)化合物が24時間ごとに哺乳動物に投与される。さらなるまたは代替的な実施形態では、該方法は休薬期間を含み、ここで化合物の投与は一時的に中断され、または投与されている化合物の用量が一時的に減らされ、休薬期間の終わりに化合物の投薬が再開される。一実施形態では、休薬期間の長さは、2日から1年の間で様々である。
【0252】
<併用療法>
特定の例では、1つ以上の他の治療薬と組み合わせて、式(I)の少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を投与するのが適切である。
【0253】
一実施形態では、本明細書に記載される化合物の1つの治療効果は、アジュバントの投与により増強される(即ち、それ自体ではアジュバントは最小限の治療効果しかないが、別の治療薬と併用すると、患者に対する全体的な治療効果が増強される)。または、いつかの実施形態では、患者が経験する効果は、本明細書に記載される化合物の1つを、さらに治療効果を有する別の薬剤(これもまた治療レジメンを含む)と共に投与することによって増強される。
【0254】
1つの具体的な実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩は、第2の治療薬と共に投与され、ここで式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、および第2の治療薬は、処置されている疾患、障害または疾病の様々な態様を調節し、それによって、いずれかの治療薬単独の投与よりも大きな全体的効果をもたらす。
【0255】
あらゆる場合において、処置されている疾患、障害または疾病にかかわらず、患者が経験する全体的な恩恵は、単純に2つの治療薬を足したものであり、または患者は相乗的な恩恵を経験する。
【0256】
本明細書に記載される併用療法では、同時投与された化合物の用量は、利用される共薬の種類、利用される特定の薬物、処置されている疾患または疾病等に依存して変動する。さらなる実施形態では、本明細書に提供される化合物は、1つ以上の他の治療薬と同時投与された時に、1つ以上の他の治療薬と同時または連続的のいずれかで投与される。
【0257】
併用療法では、複数の治療薬(その1つは、本明細書に記載される化合物の1つである)は、あらゆる順序で、または同時に投与される。投与が同時の場合、複数の治療薬は、ほんの一例として、単一の、一体となった形態で、または複数の形態で(例えば、単一の丸剤または2つの別個の丸剤として)提供される。
【0258】
併用療法に加えて、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩は、疾患または疾病の発症の前、間または後に投与され、化合物を含有している組成物を投与するタイミングは様々である。したがって一実施形態では、本明細書に記載される化合物は、疾患または疾病の発症を防ぐために、予防薬として使用され、疾病または疾患が進行する傾向のある被験体に継続的に投与される。別の実施形態では、化合物および組成物は、症状の発症中に、または発症後できるだけすぐに被験体に投与される。具体的な実施形態では、本明細書に記載される化合物は、疾患または疾病の発症が検知され、または疑われた後に実施可能となってすぐに、および疾患の処置に必要な期間、投与される。いくつかの実施形態では、処置に必要な期間は様々であり、処置期間は、各被験体の具体的な必要性に合わせて調整される。
【実施例】
【0259】
上記で使用されるように、および本発明の記載の全体にわたって、以下の略語は、他に明記されない限り、以下の意味を持つものであると理解される。
【0260】
<略語>
Pd(PPh3)4:テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0);
Pd(dppf)Cl2:[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド;
Pd(PPh3)2Cl2:ビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(II)ジクロリド;
PdAMphosまたはPd(amphos)Cl2:ビス(ジ-tert-ブチル(4-ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II);
Pd(DTBPF)Cl2:[1,1’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II);
P(t-Bu)3:トリ-tert-ブチルホスフィン;
HBF4:テトラフルオロ硼酸;
DBU:1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン;
DIEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン;
分取HPLC:分取高性能液体クロマトグラフィー;
LC-MS:液体クロマトグラフィー-質量分析法;
MS:質量分析法;
AcOH:酢酸;
TFA:トリフルオロ酢酸;
HCl:塩酸または塩酸塩;
MeCNまたはCH3CNまたはACN:アセトニトリル;
m-CPBA:3-クロロ過安息香酸;
H2O:水;
DMSO:ジメチルスルホキシド;
DMF:ジメチルホルムアミド
DCM:ジクロロメタン
NBS:N-ブロモスクシンイミド;
Br2:臭素;
NCS:N-クロロスクシンイミド;
rt:室温;
SST:ソマトスタチン;
SSTR:ソマトスタチン受容体;
TBAF:フッ化テトラブチルアンモニウム;
hrs:時間;
hまたはhr:時間;
min:分
N2:窒素ガス;
mg:ミリグラム;
mL:ミリリットル;
eq.:当量;
mmol:ミリモル
ppts:沈殿物;
K2CO3:炭酸カリウム
NaHCO3:炭酸水素ナトリウム
OsO4:オスミウム酸
t-BuOH:tert-ブチルアルコール
EtOAc:酢酸エチル
Na2SO4:硫酸ナトリウム
【0261】
以下の実施例は、例示目的のためのみに提供され、本明細書で提供される特許請求の範囲を制限するものではない。
【0262】
化合物の合成
【0263】
実施例1:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン(化合物1-2)
【0264】
【0265】
<工程1-1、tert-ブチルN-[1-(2-アミノ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
ACN(20mL)中の、tert-ブチルN-(4-クロロ-3-ホルミルピリジン-2-イル)カルバマート(0.81g、3.16mmol)、4-Bocアミノピペリジン(1.2g、1.9当量)、およびDIEA(1.6mL、2.5当量)の混合物を、85℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷まし、濃縮して揮発性溶媒を除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(0.48g、48%)を得た。MS(M+H)+=321.3。
【0266】
<工程1-2、tert-ブチルN-[1-(2-アミノ-5-ブロモ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
ACN(50mL)中のtert-ブチルN-[1-(2-アミノ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(2.2g、6.87mmol)の溶液に、室温でNBS(1.6g、1.3当量)を加えた。反応物を室温で15分間攪拌し、そして濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(1.7g、63%)を得た。MS(M+H)+=399.1。
【0267】
<工程1-3、tert-ブチルN-{1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリジン-4-イル)]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
ジオキサン/H2O(10/1=20mL/2.0mL)中の、tert-ブチルN-[1-(2-アミノ-5-ブロモ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(1.6g、4.0mmol)、3-フルオロ-5-メチルボロン酸(1.0g、1.7当量)、PdCl2(t-Bu2PPhNMe2)2(280mg、0.4mmol)、およびK2CO3(1.1g、2当量)の混合物を、N2で5分間脱気し、その後密封した。反応混合物を80℃で1.2時間撹拌し、そして室温に冷ました。反応物をセライトのパッドに通してろ過し、揮発性溶媒を真空下で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(1.35g、79%)を得た。MS(M+H)+=429.4。
【0268】
<工程1-4、tert-ブチルN-{1-[2-アミノ-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
DMF/H2O(9/1=15mL/1.7mL)中の、tert-ブチルN-{1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリジン-4-イル)]ピペリジン-4-イル}カルバマート(1.7g、3.97mmol)と3,5-ジフルオロ-1,2-ジアミノベンゼン(0.69g、1.2当量)の混合物を、空中酸素下で5日間、100°Cで撹拌した。反応物を室温に冷まし、H2O(~120mL)で希釈して沈殿物を形成し、これをろ過し、H2Oとヘキサンで洗浄して乾かした。固形物を逆相C18カラムクロマトグラフィーから精製して、表題化合物(0.81g、37%)を得た。MS(M+H)+=553.4。
【0269】
<工程1-5、4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミンの調製>
DCM(15mL)中のtert-ブチルN-{1-[2-アミノ-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(0.8g、1.44mmol)の溶液に、TFA(4mL)を室温で加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、次に濃縮して揮発性溶媒を除去した。0.1%のTFAと共にACN/H2Oを使用して、残留物を逆相C18カラムクロマトグラフィーから精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、sat-NaHCO3を用いてpH~10に酸性を抑えた。生成物を、揮発性のACNの除去中に水層に沈殿させた。固形の沈殿物を回収し、H2Oとヘキサンで洗浄し、乾かして、白色粉末として表題化合物(0.46g、70%)を得た。MS(M+H)+=453.2。
【0270】
<工程1-6、HCl塩の調製>
工程1-5に記載される生成物を、ジオキサンまたはDCMに溶解した。結果として生じた溶液を、ジオキサン(~2.5当量)中の4N-HClで処理し、室温で10分間撹拌した。溶液を高真空下で濃縮して、2つのHCl塩として最終生成物を得た。
【0271】
以下の化合物は、適切な代わりの試薬、溶媒、および基質を用いて、異なる工程で、実施例1と同様に調製され、および適切な試薬を用いた周知の化学作用を介したベンズイミダゾイル基側鎖上の追加の官能基修飾を要求してもよく、そしてTFAまたはギ酸等の異なる塩が得られる場合もある。
【0272】
【0273】
【0274】
実施例2:2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-インドール-6-カルボニトリル(化合物1-33)
【0275】
【0276】
<工程2-1、tert-ブチルN-[1-(2-アミノ-5-ブロモピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
DMSO(3mL)中の、2-アミノ-5-ブロモ-4-フルオロピリジン(0.15g、0.78mmol)、4-Bocアミノピペリジン(0.31g、2.0当量)、およびDIEA(0.33mL、2.5当量)の混合物を、120℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷まし、H2Oで希釈して、固形物を生成した。固形物を回収し、H2Oで洗浄し、H2OとH2O中の~10%のAcOHで洗浄し、乾かして、表題化合物(0.23g、76%)を得た。MS(M+H)+=371.1。
【0277】
<工程2-2、tert-ブチルN-{1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル)]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
ジオキサン/H2O(10/1=3mL/0.3mL)中の、tert-ブチルN-[1-(2-アミノ-5-ブロモピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(0.11g、0.29mmol)、3-フルオロ-5-メチルボロン酸(91mg、2.0当量)、PdCl2(t-Bu2PPhNMe2)2(21mg、0.03mmol)、およびK2CO3(82mg、2当量)の混合物を、5分間、N2で脱気し、その後密封した。反応混合物を75℃で1.5時間撹拌し、そして室温に冷ました。反応物をセライトのパッドに通してろ過し、揮発性溶媒を真空下で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(0.1g、83%)を得た。MS(M+H)+=401.5。
【0278】
<工程2-3、tert-ブチルN-{1-[2-アミノ-3-ブロモ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル)]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
ACN(2mL)中の、tert-ブチルN-{1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(0.1g、0.25mmol)の溶液に、室温でNBS(60mg、1.3当量)を加えた。反応物を室温で10分間攪拌し、そして濃縮した。残留物を逆相C18カラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(73mg、61%)を得た。MS(M+H)+=479.0。
【0279】
<工程2-4、tert-ブチルN-{1-[2-アミノ-3-(6-シアノ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
ジオキサン/H2O(10/1=2.5mL/0.25mL)中の、tert-ブチルN-{1-[2-アミノ-3-ブロモ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル)]ピペリジン-4-イル}カルバマート(70mg、0.15mmol)、(6-シアノ-1H-インドール-2-イル)ボロン酸(55mg、2.0当量)、PdCl2(t-Bu2PPhNMe2)2(21mg、0.029mmol)、およびK2CO3(42mg、2当量)の混合物を、N2で5分間脱気し、そして密封した。反応混合物を80℃で1.0時間撹拌し、室温に冷ました。反応物をセライトのパッドに通してろ過し、そして揮発性溶媒を真空下で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(40mg、51%)を得た。MS(M+H)+=541.3。
【0280】
<工程2-5、2-[2-アミノ-4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-インドール-6-カルボニトリルの調製>
DCM(1.5mL)中のtert-ブチルN-{1-[2-アミノ-3-(6-シアノ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(38mg、0.07mmol)の溶液に、TFA(0.3mL)を室温で加えた。反応物を室温で1.5時間攪拌し、次に濃縮した。残留物を逆相C18カラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(16mg、53%)を得た。MS(M+H)+=441.5。
【0281】
<工程2-6、HCl塩の調製>
工程2-5に記載される生成物を、ジオキサンまたはDCMに溶解した。結果として生じた溶液を、ジオキサン(~2.5当量)中の4N-HClで処理し、室温で10分間撹拌した。溶液を高真空下で濃縮して、2つのHCl塩として最終生成物を得た。
【0282】
実施例3:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-[(プロパノ-2-イルオキシ)イミノ]メチル]ピリジン-2-アミン(化合物1-37)
【0283】
【0284】
<工程3-1、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-[(プロパノ-2-イルオキシ)イミノ]メチル]ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
50mLの丸底フラスコに、実施例1の工程1-1から工程1-3に記載される方法に類似する方法から得られた、メタノール(2mL)中のベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(45mg、0.09mmol、1.00当量)、O-(プロパノ-2-イル)ヒドロキシルアミン塩酸塩(13mg、0.12mmol、1.20当量)、ピリジン(9mg、0.11mmol、1.20当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩攪拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮し、その結果として、黄色固形物として50mg(99%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=536.2。
【0285】
<工程3-2、4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-[(プロパノ-2-イルオキシ)イミノ]メチル]ピリジン-2-アミントリフルオロ酢酸の調製>
50mLの丸底フラスコに、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-クロロ-5-メチルフェニル)-3-[(1E)-[(プロパノ-2-イルオキシ)イミノ]メチル]ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(50mg、0.09mmol、1.0当量)、トリフルオロ酢酸(2mL)を入れた。結果として生じた溶液を、油浴内で、50°で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物(50mg)を以下の条件(Waters-2767)で分取-HPLCによって精製した:カラム、X-bridge RP18、5μm、19x100mm移動相、Aは水中の0.03%のトリフルオロ酢酸、およびBはCH3CNである(15分で25%のCH3CN~最大80%);検出器、UV220&254nm。これは結果として、淡黄色固形物として32.6mg(68%)の表題化合物をもたらした。MS(M+H)+=402.2。
【0286】
シス/トランス異性体の混合物、または単にトランス異性体あるいは単にシス異性体のいずれかとして、以下の化合物を適切な代わりの試薬と基質を用いて異なる工程で、実施例3と同様に調製した。
【0287】
【0288】
実施例4:1-[3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン(化合物2-2)
【0289】
【0290】
<工程4-1、tert-ブチルN-[1-(3-ホルミル-2-メトキシピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
ACN(14mL)中の、4-クロロ-3-ホルミル-2-メトキシピリジン(0.43g、2.51mmol)、4-Boc-アミノピペリジン(0.7g、3.5mmol)、およびDIEA(1.0mL、2.5当量)の混合物を、100℃で40分間撹拌した。揮発性溶媒の除去後、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物(0.84g、100%)を得た。MS(M+H)+:336.5。
【0291】
<工程4-2、tert-ブチルN-[1-(5-ブロモ-3-ホルミル-2-メトキシピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
ACN(12mL)中のtert-ブチルN-[1-(3-ホルミル-2-メトキシピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(0.29g、0.86mmol)の溶液に、室温でNBS(0.2g、1.13mmol)を加えた。反応を20分内に完了し、反応の経過中に生成物を沈殿物として形成した。固形物をろ過し、ACNとヘキサンで洗浄して乾燥させ、表題化合物(0.27g、77%)を得た。MS(M+H)+=414.2。
【0292】
<工程4-3、tert-ブチルN-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-メトキシピリジン-4-イル)]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
表題化合物を、実施例1の工程1-3に記載される方法に類似して調製した。MS(M+H)+=444.4。
【0293】
<工程4-4、N-[1-[3-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-5-[[(2-メチルプロポキシ)イミノ]メチル]ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
DMF/H2O(9/1=1.5、mL/0.16mL)中のtert-ブチルN-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-メトキシピリジン-4-イル)]ピペリジン-4-イル}カルバマート(85mg、0.19mmol)、4-クロロ-1,2-ジアミノベンゼン(30mg、1.1当量)の混合物を、空中酸素下で、90℃で一晩撹拌した。反応物を逆相C18カラムクロマトグラフィーにより直接精製して、表題化合物(75mg、75%)を得た。MS(M+H)+=566.4。
【0294】
<工程4-5、1-[3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミンの調製>
表題化合物は、実施例1のための工程1-5に記載される方法に類似して調製された。MS(M+H)+=466.3。
【0295】
<工程4-6、AcOH塩の調製>
工程4-5に記載される遊離塩基としての生成物を、ACNまたはDCMに溶解した。結果として生じた溶液をAcOH(~2当量)で処理し、室温で10分間撹拌した。溶液を高真空下で濃縮して、AcOH塩として最終生成物を得た。
【0296】
以下の化合物を、適切な代わりの試薬と基質を用いて、異なる工程で、実施例4と同様に調製した。
【0297】
【0298】
実施例5:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-オール(化合物2-4)
【0299】
【0300】
<工程5-1、4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-オールの調製>
ジオキサン(1mL)中の1-[3-(5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メトキシピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン(20mg、0.04mmol)の溶液に、4N HCl(53μL、5当量)を加えた。反応物を70℃で2時間撹拌した。揮発性溶媒の除去後、残留物を逆相C18カラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(6.5mg、34%)を得た。MS(M+H)+=452.3。
【0301】
以下の化合物を、適切な代わりの試薬と基質を用いて、異なる工程で、実施例5と同様に調製した。
【0302】
【0303】
実施例6:1-[2-クロロ-3-(5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン(化合物2-11)
【0304】
【0305】
<工程6-1、1-[2-クロロ-3-(5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミンの調製>
POCl3(3.5mL)中の4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5-フルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-オール(180mg、0.41mmol)の懸濁液を、2.5時間、還流した。反応物を室温に冷まし、そして注意深く氷の中に注いだ。反応物を50%のNaOHで塩基性に変化させて、DCMで抽出した(3x)。混合した有機質層をブラインで洗浄し(1x)、濃縮した。残留物を逆相C18カラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(26mg、14%)を得た。MS(M+H)+=454.3。
【0306】
実施例7:1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン(化合物3-5)
【0307】
【0308】
<工程7-1、tert-ブチルN-[1-(5-クロロ-3-ヒドロキシピリダジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
窒素下の4,5-ジクロロピリダジン-3-オール(10.00g、60.61mmol)とtert-ブチルN-(ピペリジン-4-イル)カルバマート(14.57g、72.73mmol)の混合物に、ジオキサン(200mL)とNaHCO3(7.64g、90.92mmol)を加えた。混合物を還流で1d加熱した。混合物を真空内で濃縮し、残留物(スラリー)をDCMで粉末にした。第1の固形物を真空濾過により回収して、より極性の、望ましくないtert-ブチルN-[1-(5-クロロ-6-ヒドロキシピリダジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートを得た。濾液を真空内で濃縮乾固して、MeOHで粉末にした。第2の固形物を真空濾過により回収して、さほど極性でない所望の生成物を得た。濾液を用いて、上記のDCMまたはMeOH粉砕手順を繰り返し、より多くの生成物を得た。全反応物が、淡黄色固形物として所望の生成物(9.81g、49.2%の収率)を産出した。MS(M+H)+=329.3。
【0309】
<工程7-2、tert-ブチル(N-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ヒドロキシピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
封管内のtert-ブチルN-[1-(5-クロロ-3-ヒドロキシピリダジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(4.00g、12.17mmol)、(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ボロン酸(3.748g、24.34mmol)、Pd[t-Bu2P(4-NMe2C6H4)]2Cl2(0.86g、1.22mmol)、およびK2CO3(5.41g、39.12mmol)に、ジオキサン(40mL)と水(4.0mL)を加えた。混合物を10分間、N2(g)で泡立たせ、次に100℃で2時間加熱した。混合物を真空内で濃縮乾固し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、オフホワイト固形物として表題化合物(2.81g、57.3%の収率)を得た。MS(M+H)+=403.5。
【0310】
<工程7-3、tert-ブチルN-{1-[3-クロロ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
tert-ブチルN-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ヒドロキシピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(2.81g、6.97mmol)に、POCl3(20mL、0.214mol)を加えて、混合物を還流で2時間加熱した。混合物を注意深く氷に注いで一晩撹拌した。次に混合物を氷浴内でNaOH(ca.45g)を用いて塩基化し、続いてMeOH(20mL)とBoc2O(3mL)を加えた。室温で30分間撹拌した後、混合物を真空内で濃縮乾固し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色固形物として表題化合物(1.36g、46.2%の収率)を得た。MS(M+H)+=421.3。
【0311】
<工程7-4、tert-ブチルN-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
封管内のtert-ブチルN-{1-[3-クロロ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(100.0mg、0.24mmol)、6-メトキシ-2-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インドール(130.0mg、0.48mmol)、Pd[t-Bu2P(4-NMe2C6H4)]2Cl2(16.9mg、0.024mmol)、およびK2CO3(98.7mg、0.71mmol)の混合物に、ジオキサン(5mL)と水(0.5mL)を加えた。混合物を10分間、N2で泡立たせ、次に100℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固形物として表題化合物(59.2mg、46.6%の収率)を得た。MS(M+H)+=532.3。
【0312】
<工程7-5、1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン二塩化水素化物の調製>
DCM(0.8mL)中のtert-ブチルN-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(59.2mg、0.111mmol)の溶液に、TFA(0.2mL)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、残留物をC18逆相カラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、飽和NaHCO3(aq)で塩基化し、濃縮してMeCNを除去した。水性の残留物をDCMで抽出し(3X)、組み合わせた有機物を無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮して中性生成物を得て、これをエーテル(0.2mL)中の2NのHClで粉末にして、ゴールデンイエローの固形物として表題化合物の2HCl塩(47.1mg、0.0934mmol、84.1%収率)を得た。MS(M+H)+=432.4。
【0313】
以下の化合物を、適切な代わりの試薬と基質を用いて、異なる工程で、実施例7と同様に調製した。
【0314】
【0315】
実施例8:1-[3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン(化合物3-3)
【0316】
【0317】
<工程8-1、tert-ブチルN-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[(E)-2-フェニルエテニル]ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
実施例7の工程7-3に記載のものと類似する方法を使用して、表題化合物を黄色固形物として調製した。MS(M+H)+=489.4。
【0318】
<工程8-2、tert-ブチルN-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
ジオキサン(5mL)と水(1mL)の混合溶媒中のtert-ブチルN-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[(E)-2-フェニルエテニル]ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(161.9mg、0.33mmol)の溶液に、t-BuOH(0.4mL)中のOsO4(8.4mg、0.03mml)の溶液、続いて過ヨウ素酸ソーダ(389.4mg、1.82mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(2X)。組み合わせた有機物を真空内で濃縮乾固し、および残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、茶色のゴムとして表題化合物(120.0mg、87.6%の収率)を得た。
【0319】
<工程8-3、tert-ブチルN-{1-[3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
DMF(6mL)と水(0.6mL)の混合溶媒中のtert-ブチルN-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(120.0mg、0.29mmol)の溶液に、4-クロロベンゼン-1,2-ジアミン(62.0mg、0.435mmol)を加えた。混合物を、週末にわたって80℃で撹拌した。混合物を半分の体積に濃縮し、C18逆相カラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、飽和NaHCO3(aq)で塩基化し、濃縮してMeCNを除去した。水性の残留物をDCMで抽出し(3X)、および組み合わせた有機物を無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮して、薄茶色固形物として表題化合物(86.4mg、55.5%の収率)を得た。MS(M+H)+=537.5。
【0320】
<工程8-4、1-[3-(5-クロロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン二塩化水素化物の調製>
表題化合物を、実施例7の工程7-5に記載のものと類似する方法を使用して、黄色固形物として調製した。MS(M+H)+=437.3。
【0321】
以下の化合物を、適切な代わりの試薬と基質を用いて、異なる工程で、実施例8と同様に調製した。
【0322】
【0323】
実施例9:1-[3-(3-クロロ-6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン(化合物3-21)
【0324】
【0325】
<工程9-1、tert-ブチルN-{1-[3-(3-クロロ-6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
DMF(4mL)中のtert-ブチルN-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(実施例6、工程6-4より)(126.0mg、0.24mmol)の溶液に、NCS(63.3mg、0.47mmol)を加えた。混合物を10分間撹拌した。非常に小さな生成物が示され、したがってより多くのNCS(31.6mg、0.24mmol)を加え、反応物を引き続き室温で10分間撹拌した。未反応の出発物質が依然として残っていたが、水と飽和Na2S2O3(aq)を用いてクエンチすることにより反応を停止した。混合物をEtOAcで抽出し(2X)、および組み合わせた有機物を真空内で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(69.5mg、51.9%の収率)を得た。MS(M+H)+=566.5。
【0326】
<工程9-2、1-[3-(3-クロロ-6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン二塩化水素化物の調製>
表題化合物を、実施例7の工程7-5に記載のものと類似する方法を使用して、黄色固形物として調製した。MS(M+H)+=466.2。
【0327】
以下の化合物を、適切な代わりの試薬と基質を用いて、異なる工程で、実施例9と同様に調製した。
【0328】
【0329】
実施例10:2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-6-メトキシ-1H-インドール-3-カルボニトリル(化合物3-25)
【0330】
【0331】
<工程10-1、2-[1-(5-クロロ-3-ヒドロキシピリダジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオンの調製>
表題化合物を、実施例6の工程6-1に記載のものと類似する方法を使用して、淡黄色固形物として調製した。MS(M+H)+=358.8。
【0332】
<工程9-2、2-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ヒドロキシピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオンの調製>
表題化合物を、実施例7の工程7-2に記載のものと類似する方法を使用して、淡黄色固形物として調製した。MS(M+H)+=433.2。
【0333】
<工程10-3、2-{1-[3-クロロ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオンの調製>
2-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ヒドロキシピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオン(325mg、0.91mmol)に、POCl3(3mL)を加えて、混合物を1時間、還流で加熱した。混合物を注意深く氷の中に注ぎ、および固形物を減圧ろ過によって回収して水で洗浄し、黄色固形物として表題化合物(379.4mg、92.8%)を得た。MS(M+H)+=451.1。
【0334】
<工程10-4、2-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオンの調製>
表題化合物を、実施例7の工程7-4に記載のものと類似する方法を使用して、茶色固形物として調製した。MS(M+H)+=562.4。
【0335】
<工程10-5、2-{4-[4-(1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-1-イル]-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル}-6-メトキシ-1H-インドール-3-カルボニトリルの調製>
0℃のDMF(0.5mL)とMeCN(5mL)の混合溶媒中の2-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオン(48.0mg、0.09mmol)の懸濁液に、MeCN(0.2mL)中のクロロスルホニルイソシアナート(0.020mL)の溶液を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、飽和NaHCO3(aq)で塩基化し、EtOAc(2X)で抽出した。組み合わせた有機物を真空内で濃縮乾固し、および残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、茶色固形物として表題化合物(21.8mg、43.5%)を得た。MS(M+H)+=586.6。
【0336】
<工程10-6、2-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリダジン-3-イル]-6-メトキシ-1H-インドール-3-カルボニトリル二塩化水素化物の調製>
封管内のEtOH(2mL)中の2-{1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-メトキシ-1H-インドール-2-イル)ピリダジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオン(21.8g、0.0372mmol)の懸濁液に、ヒドラジン一水和物(5滴)を加え、混合物を80℃で30分間加熱した。混合物を室温に冷まして濃縮した。残留物をC18逆相カラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋なフラクションを組み合わせ、飽和NaHCO3(aq)で塩基化し、濃縮してMeCNを除去した。水性の残留物をDCM(3X)で抽出し、組み合わせた有機物を無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮して中性化合物を得て、これをエーテル(0.2mL)中の2NのHClで粉末にして、黄色固形物として表題化合物(9.0mg、45.7%)を得た。MS(M+H)+=457.4。
【0337】
以下の化合物を、適切な代わりの試薬と基質を用いて、異なる工程で、実施例10と同様に調製した。
【0338】
【0339】
実施例11:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン(化合物1-48)
【0340】
【0341】
<工程11-1、tert-ブチルN-[1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-(メチルアミノ)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
50mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(500mg、1.17mmol、1.00当量)、水酸化ナトリウム(140mg、3.50mmol、3.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)、CH3I(200mg、1.41mmol、1.20当量)を入れた。結果として生じた溶液を50℃で30分間攪拌した。粗生成物を以下の条件(Waters I)で、分取-HPLCによってさらに精製した:カラム、Xブリッジ分取C18 OBDカラム、5μm、19x150mm;移動相、0.1%のNH4OHを有する水とCH3CN(13分で45%のCH3CNから最大85%);検出器、UV220&254nm、これは結果として、淡黄色固形物として165mg(32%)の表題化合物をもたらした。MS(M+H)+=443.2。メチル化の位置をNMR NOE実験によって確認した。
【0342】
<程11-2、tert-ブチルN-[1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(メチルアミノ)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
50mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-(メチルアミノ)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(165mg、0.37mmol、1.00当量)、Na2S2O5(142mg、2.00当量)、NMP(3mL)、水(0.3mL)、3,5-ジフルオロベンゼン-1,2-ジアミン(165mg、1.14mmol、3.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を100℃で8時間攪拌した。粗生成物を以下の条件(Waters I)で、分取-HPLCによってさらに精製した:カラム、Xブリッジ分取C18 OBDカラム、5um、19x150mm;移動相、水(0.05% TFA)とCH3CN(12分で5%のCH3CNから最大55%);検出器、UV220&254nm、これにより茶色固形物として60mg(28%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=567.5。
【0343】
<工程11-3、4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-メチルピリジン-2-アミン塩酸塩の調製>
50mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(メチルアミノ)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(60mg、0.11mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(1.5mL)、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を入れた。結果として生じた溶液を、25℃で1時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。5mLの1M HClを残留物に加えて、混合物を凍結乾燥させ、結果として茶色固形物として49.0mg(92%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=467.2。H1-NMR(300MHz,CD3OD,ppm):δ7.64(s,1H),7.37(d,1H),7.18(s,1H),7.14-7.06(m,3H),3.37-3.34(m,1H),3.28-3.24(m,1H),3.03(m,4H),2.61-2.52(m,2H),2.48(s,3H),1.64-1.57(m,2H),1.25-1.18(m,2H)。
【0344】
以下の化合物を、適切な代わりの試薬と基質を用いて、異なる工程で、実施例11と同様に調製した。
【0345】
【0346】
実施例12:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(1-エチル-5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン(化合物1-5)
【0347】
【0348】
<工程12-1、tert-ブチルN-(4-クロロ-3-ホルミルピリジン-2-イル)カルバマートの調製>
浄化し、かつ窒素の不活性雰囲気で保全した500mLの3つ口丸底フラスコに、tert-ブチルN-(4-クロロピリジン-2-イル)カルバマート(15.0g、65.60mmol、1.00当量)、無水テトラヒドロフラン(300mL)を入れた。これに続いて、n-BuLi(2.5M、55.1mL、2.00当量)を、-78℃で30分間、撹拌しながら滴加し、次に-78℃で5分間、撹拌しながらN,N-ジメチルホルムアミド(15.1mL、3.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を-78℃でさらに1時間撹拌し、次に300mLの塩化アンモニウム飽和溶液を用いて注意深くクエンチした。混合物を3x300mLの酢酸エチルで抽出して、組み合わせた有機物を3x100mLの水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾かした。固形物を除去するためのろ過の後、溶液を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチル/石油エーテルで溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色固形物として12.0g(71%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=257.1。
【0349】
<工程12-2、ベンジルN-[1-(2-アミノ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
250mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-(4-クロロ-3-ホルミルピリジン-2-イル)カルバマート(8.1g、31.56mmol、1.00当量)、ベンジルN-(ピペリジン-4-イル)カルバマート(8.1g、34.57mmol、1.10当量)、DIEA(12.2g、94.40mmol、3.00当量)、ACN(100mL)を入れた。結果として生じた溶液を、85℃で16時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:3)で溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフにより精製して、黄色固形物として4.6g(41%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=355.2。
【0350】
<工程12-3、ベンジルN-[1-(2-アミノ-5-ブロモ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
100mLの丸底フラスコに、ベンジルN-[1-(2-アミノ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(4.5g、12.70mmol、1.00当量)、NBS(2.9g、16.29mmol、1.30当量)、DCE(50mL)を入れた。結果として生じた溶液を、85℃で40分間撹拌し、次に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテルで溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色固形物として3.9g(71%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=433.1/435.1。
【0351】
<工程12-4、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
浄化し、窒素の不活性雰囲気で保全した100mLの丸底フラスコに、ベンジルN-[1-(2-アミノ-5-ブロモ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(3.9g、9.00mmol、1.00当量)、(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ボロン酸(2.8g、18.19mmol、2.00当量)、Pd2(dba)3(200mg、0.22mmol、0.02当量)、t-Bu3P(400mg)、K3PO4(5.7g、3.00当量)、THF(50mL)、水(10mL)を入れた。結果として生じた溶液を30℃で2時間撹拌し、200mLのH2Oで希釈し、次に3x200mLの酢酸エチルで抽出した。有機物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。固形物を除去するためのろ過の後、溶液を真空下で濃縮し、結果として生じた粗製物を酢酸エチル/石油エーテル(3:1)で溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色固形物として3.1g(74%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=463.2。
【0352】
<工程12-5、ベンジルN-[1-[2-アミノ-3-(5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
100mLの3つ口丸底フラスコに、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(2.0g、4.32mmol、1.00当量)、4,5-ジフルオロベンゼン-1,2-ジアミン(3.1g、21.51mmol、5.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)、水(5mL)を入れた。結果として生じた溶液を100℃で48時間攪拌した。結果として生じた溶液を200mLのH2Oで希釈し、3x200mLの酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を3x100mLのブラインで洗浄し、そして無水硫酸ナトリウム上で乾かした。固形物をろ過し、結果として生じた溶液を真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテルで溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、茶色固形物として1.8g(71%)の表題化合物を生成した。MS(M+H)+=587.1。
【0353】
<工程12-6、ベンジルN-[1-[2-アミノ-3-(1-エチル-5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
8mLの封管に、ベンジルN-[1-[2-アミノ-3-(5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(180mg、0.31mmol、1.00当量)、水酸化ナトリウム(37mg、0.93mmol、3.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)、ヨードエタン(96mg、0.62mmol、2.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を50℃で1時間撹拌し、次に100mLのH2Oで希釈した。混合物を3x100mLの酢酸エチルで抽出して、酢酸エチル層を3x100mLのブラインで洗浄し、次に無水硫酸ナトリウム上で乾かした。固形物を除去するためのろ過後に、結果として生じた混合物を真空下で濃縮し、分取-TLC(PE:EA=1:1)により精製して、茶色固形物として120mg(64%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=615.3。
【0354】
<工程12-7、4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(1-エチル-5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン二塩化水素化物の調製>
50mLの丸底フラスコに、ベンジルN-[1-[2-アミノ-3-(1-エチル-5,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(120mg、0.20mmol、1.00当量、トリフルオロ酢酸(5mL)を入れた。結果として生じた溶液を50℃で2時間攪拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物を分取-HPLCによって精製し、オフホワイト固形物として65mg(60%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=481.2。H-NMR(300MHz,DMSO-d6,ppm):δ8.23(m,3H),8.11-7.81(m,3H),7.42(m,2H),7.10(m,3H),4.55(m,1H),3.98(m,1H),3.24(m,1H),3.00(m,1H),2.84(m,1H),2.57(m,1H),2.40(s,3H),2.21(t,J=12.1Hz,1H),1.52(m,1H),1.41-0.98(m,6H),0.59(m,J=12.9Hz,1H)。
【0355】
エチルの位置をNMR NOE実験によって確認した。
【0356】
以下の化合物を、適切な代わりの試薬と基質を用いて、異なる工程で、実施例12と同様に調製した。
【0357】
【0358】
実施例13:3-(4,6-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-(2-メトキシエチル)-4-(4-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-2-アミン(化合物1-56)
【0359】
【0360】
<工程13-1、tert-ブチルN-[1-(2-クロロ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
40mLの丸底フラスコに、2,4-ジクロロピリジン-3-カルバルデヒド(2.0g、11.36mmol、1.00当量)、tert-ブチルN-(ピペリジン-4-イル)カルバマート(2.3g、11.48mmol、1.00当量)、TEA(3.5g、34.59mmol、3.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を入れた。結果として生じた溶液を40℃で1時間撹拌し、次に50mLの水でクエンチした。粗生成物を3x20mLの酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を4x20mLのブラインで洗浄し、次に無水硫酸ナトリウム上で乾かした。固形物をろ過した。結果として生じた混合物を濃縮し、酢酸エチル/石油エーテル(1:3)で溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色固形物として3.2g(83%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=340.1/342.1。
【0361】
<工程13-2、tert-ブチルN-[1-[3-ホルミル-2-(メチルスルファニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
40mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[1-(2-クロロ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(2.0g、5.89mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(20mL)、(メチルスルファニル)ナトリウム(500mg、7.13mmol、1.20当量)を入れた。結果として生じた溶液を70℃で4時間撹拌し、次に室温に冷まし、20mLの水でクエンチした。粗製物を3x20mLの酢酸エチルで抽出し、酢酸エチルを3x20mLのブラインで洗浄し、次に無水硫酸ナトリウム上で乾かし、真空下で濃縮して、結果として黄色固形物として1.6g(77%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=352.2。
【0362】
<工程13-3、tert-ブチルN-[1-[5-ブロモ-3-ホルミル-2-(メチルスルファニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
40mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[1-[3-ホルミル-2-(メチルスルファニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(1.5g、4.27mmol、1.00当量)、DCE(20mL)、NBS(1.2g、6.74mmol、1.50当量)を入れた。結果として生じた溶液を80℃で1時間撹拌し、次に室温に冷ました。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテルで溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色固形物として1.2g(65%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=429.9/431.9。
【0363】
<工程13-4、tert-ブチルN-[1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-(メチルスルファニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
浄化し、かつ窒素の不活性雰囲気で保全した50mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[1-[5-ブロモ-3-ホルミル-2-(メチルスルファニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(1.0g、2.32mmol、1.00当量)、(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ボロン酸(546mg、3.55mmol、1.50当量)、K3PO4(1.5g、7.07mmol、3.00当量)、Pd2(dba)3.CHCl3(240mg、0.10当量)、P(t-Bu)3.BHF4(135mg、0.20当量)、トルエン(15mL)、水(1.5mL)を入れた。結果として得られた溶液を80℃で2時間攪拌した。結果として得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテルで溶出したシリカゲルカラムに適用して、結果として黄色固形物として700mg(66%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=460.2。
【0364】
<工程13-5、tert-ブチルN-[1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(メチルスルファニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
8mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-(メチルスルファニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(200mg、0.44mmol、1.00当量)、3,5-ジフルオロベンゼン-1,2-ジアミン(184mg、1.28mmol、3.00当量)、Na2S2O5(166mg、2.00当量)、NMP(3mL)を入れた。結果として得られた溶液を120℃で48時間攪拌した。その後、反応物を10mLの水でクエンチして、3x10mLの酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機物を3x10mLの水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾かした。固形物をろ過し、結果として生じた溶液を真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:4)で溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色固形物として200mg(79%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=584.3。
【0365】
<工程13-6、tert-ブチルN-[1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メタンスルフィニルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
50mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(メチルスルファニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(200mg、0.34mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(10mL)、m-CPBA(73.3mg、0.42mmol、1.20当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌し、次に10mLの水で希釈した。粗製物を3x10mLの酢酸エチルで抽出し、酢酸エチルを3x10mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾かした。固形物をろ過し、そして結果として生じた混合物を真空下で濃縮し、その結果として、灰色固形物として200mg(97%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=600.3。
【0366】
<工程13-7、tert-ブチルN-[1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-[(2-メトキシエチル)アミノ]ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
8mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メタンスルフィニルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(80mg、0.13mmol、1.00当量)、2-メトキシエタン-1-アミン(1mL)を入れた。結果として生じた溶液を100℃で12時間攪拌した。濃縮後に、粗製物を酢酸エチル/石油エーテル(1:20)を用いて分取-TLCにより精製し、淡黄色固形物として50mg(61%)の表題化合物を得た。MS(M+H)+=611.4。
【0367】
<工程13-8、4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-(2-メトキシエチル)ピリジン-2-アミンの調製>
50mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-[(2-メトキシエチル)アミノ]ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(50mg、0.08mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(5mL)、トリフルオロ酢酸(1mL)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を次に真空下で濃縮した。粗製物を、以下の条件で分取-HPLCにより精製した(分取-HPLC-013):カラム、SunFire分取C18 OBDカラム、19x150mm、5um、10nm;移動相、水(0.05%のTFA)、およびACN(6分間で11.0%のACNから最大23.0%、1分間95.0%で保持、1分間11.0%で保持);検出器、220nmにより、トリフルオロ酢酸塩のオフホワイト固形物として33.8mg(66%)の表題化合物を生成。MS(M+H)+=511.3。1H NMR(300MHz、DMSO-d6、ppm):δ,7.77(s,1H),7.72(s,3H),7.32-7.29(m,1H),7.23-7.00(m,4H),3.50(s,2H),3.45-3.43(m,2H),3.23(s,3H),3.03-2.99(m,2H),2.90-2.88(s,1H),2.41(s,3H),2.36-2.28(m,2H),1.47-1.43(m,2H),1.03-1.06(m,2H)。
【0368】
実施例14:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-{6-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル}ピリジン-2-アミン(1-40)
【0369】
【0370】
<工程14-1、メチル2-[2-アミノ-4-(4-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]ピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-6-カルボキシラートの調製>
40mLの丸底フラスコに、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(400mg、0.86mmol、1.00当量)、メチル3,4ジアミノベンゾアート(575mg、3.46mmol、4.00当量)、Na2S2O5(329mg、2.00当量)、NMP(10mL)を入れた。結果として生じた溶液を120℃で48時間攪拌した。結果として生じた溶液を、20mLの水で希釈した。結果として生じた溶液を、3x20mLの酢酸エチルで抽出し、有機質層を組み合わせた。結果として生じた混合物を、3x20mLの水で洗浄した。結果として生じた混合物を、3x20mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾かした。次に固形物をろ過し、溶液を真空下で濃縮し、粗製物を酢酸エチル/石油エーテル(4:1)で溶出したシリカゲルカラムによるクロマトグラフィーにかけて、茶色の固形物として240mg(46%)の表題化合物を得た。MS[M+H]+=609.0。
【0371】
<工程14-2、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[6-(ヒドロキシメチル)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
浄化し、かつ窒素の不活性雰囲気で保全した50mLの3つ口丸底フラスコに、メチル2-[2-アミノ-4-(4-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]ピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-3-イル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-6-カルボキシラート(120mg、0.20mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(20mL)を入れた。これに続いて、LiAlH4(27mg、0.71mmol、3.00当量)を、0℃で少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌し、次に10mLの水でクエンチした。混合物を2x20mLの酢酸エチルで抽出し、組み合わせた有機質層を3x20mLの水で洗浄し、その後に無水硫酸ナトリウム上で乾かした。固形物を除去するためのろ過の後、結果として生じた溶液を濃縮し、残留物をジクロロメタン/メタノールを用いたシリカゲルカラム上に適用して、結果として淡黄色固形物として35.0mg(31%)の表題化合物を得た。MS:[M+H]+=581.3。
【0372】
<工程14-3、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-ホルミル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
8mLの丸底フラスコに、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[6-(ヒドロキシメチル)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(35mg、0.06mmol、1.00当量)、CH3CN(5mL)、IBX(34mg、0.12mmol、2.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を、室温で24時間撹拌し、次に10mLの水を加え、そして混合物を3x10mLの酢酸エチルで抽出し、組み合わせた酢酸エチルを3x10mLの水で洗浄して、その後に無水硫酸ナトリウム上で乾かした。固形物を除去するためのろ過の後、結果として生じた溶液を真空下で濃縮して、黄色固形物として30mg(86%)の表題化合物を得た。MS:[M+H]+=579.2。
【0373】
<工程14-4、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[6-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
8mLの丸底フラスコに、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-(6-ホルミル-5,6-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(30mg、0.05mmol、1.00当量)、O-メチルヒドロキシアミン塩酸塩(13mg、0.16mmol、3.00当量)、メタノール(2mL)、ピリジン(8.2mg、0.10mmol、2.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で5時間撹拌し、次に真空下で濃縮して、粗製の黄色固形物として35mgの表題化合物を得た。MS:[M+H]+=608.3。
【0374】
<工程14-5、4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[6-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-2-アミンの調製>
8mLの丸底フラスコに、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-[6-[(メトキシイミノ)メチル]-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル]ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(35mg、0.06mmol、1.00当量)、トリフルオロ酢酸(2mL)を入れた。結果として生じた溶液を50℃で1時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製し、結果として、トリフルオロ酢酸塩の白色固形物として2.5mg(7%)の表題化合物を得た。MS:[M+H]+=474.2。H-NMR(300MHz,CD3OD,ppm):δ8.27(s,1H),7.94(s,1H),7.84-7.81(m,2H),7.69(s,1H),7.19-7.00(m,3H),3.98(s,3H),3.05-2.95(m,1H),2.61-2.53(m,3H),2.47(s,3H),1.60-1.56(m,2H),1.35-1.31(m,2H),1.27-1.11(m,2H)。
【0375】
以下の化合物を、適切な代わりの試薬と基質を用いて、異なる工程で、実施例14と同様に調製した。
【0376】
【0377】
実施例15:1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン(化合物4-8)
【0378】
【0379】
<工程15-1、tert-ブチルN-[1-[3-ホルミル-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
工程13-1で作られたtert-ブチルN-[1-(2-クロロ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(500mg、1.47mmol)と、モルホリン(5ml)の混合物を、封管内で5時間、100℃で加熱し、次に室温に冷ました。次にそれを水で希釈し、粗製物を酢酸エチルで抽出した(3x100ml)。組み合わせた抽出物をNa2SO4上で乾かし、固形物をろ過した後に濃縮して、黄色固形物(530mg)として望ましい生成物、tert-ブチルN-[1-[3-ホルミル-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートを得た。MS:[M+H]+=391.2。
【0380】
<工程15-2、tert-ブチルN-[1-[5-ブロモ-3-ホルミル-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
tert-ブチルN-[1-[3-ホルミル-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(300mg、0.77mmol、1.00当量)を含むDCM(5ml)の撹拌溶液に、NBS(138mg、0.78mmol、1.00当量)を加えた。結果として生じた溶液を、室温で30分間撹拌して濃縮した。酢酸エチル/石油エーテルで溶出したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより残留物を精製して、黄色固形物として表題化合物(290mg)を得た。MS:[M+H]+=469.2,471.2。
【0381】
<工程15-3、tert-ブチルN-[1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
N2下で、トルエン(10ml)中の、tert-ブチルN-[1-[5-ブロモ-3-ホルミル-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(280mg、0.60mmol、1.00当量)、(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ボロン酸(275mg、1.79mmol、3.00当量)、Pd2(dba)3(30mg、0.03mmol、0.05当量)、P(t-Bu)3(60mg)、水(1mL)、およびK3PO4(379mg、3.00当量)を混合し、70℃で2時間撹拌し、その後、室温に冷ました。粗製物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ、そして濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテルで溶出したシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、淡黄色固形物(240mg)として表題化合物を得た。MS:[M+H]+=449.3。
【0382】
<工程15-4、1-[3-(5,7-ジフルオロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミンの調製>
DMSO(2mL)中のtert-ブチルN-[1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-(モルフォリン-4-イル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(100mg、0.20mmol、1.00当量)、3,5-ジフルオロベンゼン-1,2-ジアミン(58mg、0.40mmol、2.00当量)、およびNa2S2O5(76mg、2.00当量)の混合物を、120℃で16時間、封管内で撹拌しながら加熱した。反応混合物をその後、室温に冷ました。固形物をろ過した。粗生成物を以下の条件で、分取-HPLCによって精製した:カラム、SunFire分取C18 OBDカラム、19x150mm、5um;移動相:A=水(0.05%のTFA)、B=ACN(0.05%のTFA)、Bは6分で10.0%から33.0%;検出器、UV220nm。純生成物を含むフラクションを組み合わせて凍結乾燥させ、オフホワイト固形物(46.1mg)として表題化合物を得た。MS:[M+H]+=523.3。1HNMR(300MHz、CD3OD):δ8.04(s,2H),7.28(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),7.08(s,1H),7.05-6.89(m,3H),3.48-3.46(m,4H),3.40(m,2H),3.27-3.22(m,4H),2.93-2.85(m,1H),2.56-2.52(m,2H),2.47(s,3H),1.62-1.58(m,2H),1.07-0.95(m,2H)。
【0383】
以下の化合物を、適切な代わりの試薬と基質を用いて、異なる工程で、実施例15と同様に調製した。
【0384】
【0385】
実施例16:4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(6-フルオロ-4-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミン(1-58)
【0386】
【0387】
<工程16-1、5-フルオロ-3-メトキシ-2-ニトロアニリンの調製>
40mLの封管に、3,5-ジフルオロ-2-ニトロアニリン(2g、11.5mmol、1.0当量)、メタノール(20mL)、水酸化カリウム(2g、35.6mmol、3.0当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌し、100mLのH2Oで希釈し、3x100mLの酢酸エチルで抽出した。有機質層を組み合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。固形物をろ過した後、結果として生じた溶液を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチル/石油エーテルで溶出したシリカゲルカラムによって精製して、黄色固形物として望ましい5-フルオロ-3-メトキシ-2-ニトロアニリン(1.1g)、および黄色固形物として3-フルオロ-5-メトキシ-2-ニトロアニリン(300mg)のより極性のマイナー異性体を得た。表題化合物では:1HNMR(300MHz,DMSO-d6,ppm):δ,6.50(s,2H),6.27(m,1H),6.23(m,1H),3.80(s,3H)。
【0388】
<工程16-2、5-フルオロ-3-メトキシベンゼン-1,2-ジアミンの調製>
プロパノ-2-オール(50mL)中の5-フルオロ-3-メトキシ-2-ニトロアニリン(1g、5.4mmol、1.0当量)とパラジウム炭素(50mg)の混合物を、水素ガスの存在下で、室温で4時間撹拌した。固形物をろ過した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、酢酸エチル/石油エーテルで溶出して、茶色固形物として表題化合物(700mg)を得た。MS:[M+H]+=157.1。
【0389】
<工程16-3、ベンジルN-[1-(2-アミノ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
tert-ブチルN-(4-クロロ-3-ホルミルピリジン-2-イル)カルバマート(8.1g、31.6mmol、1.0当量)、ベンジルN-(ピペリジン-4-イル)カルバマート(8.1g、34.6mmol、1.1当量)、DIEA(12.2g、94.4mmol、3.0当量)、ACN(100mL)の混合物を、85℃で16時間撹拌した。次に、結果として生じた混合物を冷まして、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、酢酸エチル/石油エーテルで溶出して、黄色固形物として表題化合物(4.6g)を得た。MS:[M+H]+=355.2。
【0390】
<工程16-4、ベンジルN-[1-(2-アミノ-5-ブロモ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
ベンジルN-[1-(2-アミノ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(4.5g、12.7mmol、1.0当量)、NBS(2.9g、16.3mmol、1.3当量)、DCE(50mL)の混合物。結果として生じた溶液を85℃で40分間攪拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、酢酸エチル/石油エーテルで溶出して、黄色固形物として表題化合物(3.9g)を得た。[M+H]+=433.1,435.1。
【0391】
<工程16-4、ベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
浄化し、窒素の不活性雰囲気で保全した100mLの丸底フラスコに、ベンジルN-[1-(2-アミノ-5-ブロモ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(3.9g、9.0mmol、1.0当量)、(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ボロン酸(2.8g、18.2mmol、2.0当量)、Pd2(dba)3(200mg、0.2mmol、0.02当量)、t-Bu3P(400mg)、K3PO4(5.7g、3.0当量)、THF(50mL)、水(10mL)を入れた。結果として生じた溶液を30℃で2時間攪拌した。結果として生じた溶液を200mLのH2Oで希釈し、3x200mLの酢酸エチルで抽出した。有機質層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。固形物をろ過し、結果として生じた溶液を真空下で濃縮した。残りの残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、酢酸エチル/石油エーテルで溶出して、淡黄色固形物として表題化合物(3.1g)を生成した。[M+H]+=463.2。
【0392】
<工程16-5、ベンジルN-{1-[2-アミノ-3-(6-フルオロ-4-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマートの調製>
NMP(3mL)中のベンジルN-[1-[2-アミノ-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(250mg、0.54mmol、1.0当量)、5-フルオロ-3-メトキシベンゼン-1,2-ジアミン(245mg、1.6mmol、3.0当量)、Na2S2O5(207mg、2.0当量)、および水(0.3mL)の混合物を、120℃で16時間撹拌した。結果として生じた溶液を100mLのH2Oで希釈し、3x100mLの酢酸エチルで抽出した。有機質層を組み合わせ、3x100mLのブラインで洗浄し、その後に無水硫酸ナトリウム上で乾かした。固形物をろ過した後、溶液を真空下で濃縮した。残留物を分取-TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)によって精製して、淡黄色固形物として表題化合物(200mg)を得た。[M+H]+=599.5。
【0393】
<工程16-6、4-(4-アミノピペリジン-1-イル)-3-(6-フルオロ-4-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-2-アミンの調製>
トリフルオロ酢酸(5mL)中のベンジルN-{1-[2-アミノ-3-(6-フルオロ-4-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(200mg、0.33mmol、1.0当量)を、50℃で2時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。粗生成物を以下の条件で、分取-HPLCにより精製した:カラム、XBridge分取C18、19x150mm;移動相A:水(0.05%のTFA);移動相B:ACN;グラジエント:Bは6分で15%~38%;流量:20mL/分;検出器、220nm。純生成物を含むフラクションを組み合わせて凍結乾燥させ、トリフルオロ酢酸塩(オフホワイト固形物、188mg)として表題化合物を得た。[M+H]+=465.2。1HNMR(300MHz,DMSO-d6,ppm):δ,8.16(s,3H),7.79(s,1H),7.61(s,2H),7.13-7.10(m,4H),6.88(d,J=11.1Hz,1H),3.99(s,3H),3.05(d,J=12.6Hz,1H),2.89(s,1H),2.43(s,3H),1.53-1.49(m,2H),1.17-1.13(m,2H)。
【0394】
実施例17:1-[3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メチルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミン(化合物2-15)
【0395】
【0396】
<工程17-1、tert-ブチルN-[1-(3-ホルミル-2-メチルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
実施例13の工程13-1から作られたtert-ブチルN-[1-(2-クロロ-3-ホルミルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(340mg、1.0mmol)、メチルボロン酸(300mg、5.0mmol)、Pd(DTBPF)Cl2(34mg、0.05mmol)、Cs2CO3(650mg、2.0mmol)、ジオキサン(5mL)、H2O(0.5mL)の混合物を、不活性雰囲気下で、100℃で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムに直接載せて、酢酸エチル/石油エーテルで溶出し、茶色固形物としてtert-ブチルN-[1-(3-ホルミル-2-メチルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートを生成した(110mg)。MS:[M+H]+=320.2。
【0397】
<工程17-2、tert-ブチルN-[1-(5-ブロモ-3-ホルミル-2-メチルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
tert-ブチルN-[1-(3-ホルミル-2-メチルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(130mg、0.41mmol)、NBS(73mg、0.41mmol)を含む100mLのフラスコに、DMF(5mL)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、結果として生じた溶液を100mLの水で希釈した。生成物を酢酸エチル(3x100mL)で抽出した。酢酸エチル溶液をブラインで洗浄し(3x100mL)、次に無水硫酸ナトリウム上で乾かした。固形物をろ過した後に、溶液を濃縮し、シリカゲルカラムにより精製し、酢酸エチル/石油エーテルで溶出して、黄色固形物としてtert-ブチルN-[1-(5-ブロモ-3-ホルミル-2-メチルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(60mg)を得た。MS:[M+H]+=398.2。
【0398】
<工程17-3、tert-ブチルN-[1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-メチルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマートの調製>
tert-ブチルN-[1-(5-ブロモ-3-ホルミル-2-メチルピリジン-4-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート(50mg、0.13mmol)、(3-フルオロ-5-メチルフェニル)ボロン酸(58mg、0.38mmol)、Pd(dppf)Cl2(10mg、0.01mmol)、K2CO3(52mg、0.38mmol、3.00当量)、トルエン(1mL)、H2O(0.1mL)の混合物を、不活性雰囲気下で、80℃で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を濃縮し、酢酸エチル/石油エーテルで溶出したシリカゲルカラムにより精製して、黄色固形物としてtert-ブチルN-[1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-メチルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(30mg)を得た。MS:[M+H]+=428.6。
【0399】
<工程17-4、1-[3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メチルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミンの調製>
tert-ブチルN-[1-[5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-3-ホルミル-2-メチルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル]カルバマート(30mg、0.07mmol)と5-フルオロ-3-メトキシベンゼン-1,2-ジアミン(工程17-2、22mg、0.14mmol)を用いて、工程15-4に従って調製された、tert-ブチルN-{1-[3-(5-フルオロ-7-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メチルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-イル}カルバマート(18mg)を、室温で1時間、DCM(5ml)中のTFA(1ml)と共に撹拌した。混合物を濃縮し、水(5ml)とアセトニトリル(1ml)で再度希釈し、次に凍結乾燥させて、トリフルオロ酢酸(オフホワイト固形物、6.9mg)として1-[3-(6-フルオロ-4-メトキシ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-2-イル)-5-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-2-メチルピリジン-4-イル]ピペリジン-4-アミンを生成した。MS:[M+H]+=464.2。1HNMR(300MHz、CD3OD):δ8.33(s,1H),7.23-7.11(m,3H),7.08-7.00(m,1H),6.804-6.80(m,1H),4.05(s,3H),3.10-2.93(m,1H),2.68-2.52(m,2H),2.49(s,3H),2.41(s,3H),1.69-1.52(m,2H),1.30-1.12(m,2H)。
【0400】
<実施例A-1:非経口医薬組成物>
注入(皮下、静脈内)による投与に適した非経口医薬組成物を調製するために、式(I)の化合物の1-100mgの水溶性塩、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を滅菌水に溶解し、その後、0.9%の無菌食塩水10mLと混合する。適切な緩衝液を、随意の酸または塩基とともに随意に加えてpHを調整した。混合物を、注入による投与に適した単位用量形態に組み込む。
【0401】
<実施例A-2:経口溶液>
経口送達用の医薬組成物を調製するために、十分な量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容な塩を、(随意の可溶化剤、随意の緩衝液、および味を隠す賦形剤と共に)水に加え、20mg/mLの溶液を得る。
【0402】
<実施例A-3:経口錠剤>
20-50重量%の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、20-50重量%の微結晶性セルロース、1-10重量%の低置換ヒドロキシプロピルセルロース、および1-10重量%のステアリン酸マグネシウムまたは他の適切な賦形剤を混合することによって、錠剤を調製する。直接圧縮によって錠剤を調製する。圧縮錠剤の総重量を100-500mgに維持する。
【0403】
<実施例A-4:経口カプセル>
経口送達用の医薬組成物を調製するために、10-500mgの式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を、デンプンまたは他の適切な粉末混合物と混合する。混合物を、経口投与に適した、ハードゼラチンカプセルなどの経口剤形に組み込む。
【0404】
別の実施形態において、10-500mgの式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を、サイズ4のカプセル、またはサイズ1のカプセル(ヒプロメロースまたはハードゼラチン)に入れ、カプセルを閉じる。
【0405】
<実施例A-5:局所ゲル組成物>
局所ゲル医薬組成物を調製するために、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を、ヒドロキシプロピルセルロース、プロピレングリコール、イソプロピルミリステート、および精製アルコールUSPと混合する。結果として生じたゲル混合物を、その後、局所投与に適したチューブなどの容器に組み込む。
【0406】
<実施例B-1:SSTRアッセイ>
【0407】
<膜の調製>
粗製の膜フラクションを、ヒトまたは齧歯類の5つのソマトスタチン受容体サブタイプの1つを安定して発現するチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞から調製する。細胞を、以下の添加物を用いて、DM-MEM増殖培地(Gibco)において、標準的な組織培養皿上で85-100%のコンフルエンスまで成長させる:10%のウシ胎児血清(Gibco)、100U/mLのペニシリン(Gibco)、100ug/mLのストレプトマイシン(Gibco)、10mMのHEPES(Gibco)、0.5mg/mLのG-418(Gibco)。膜を調製するために、10mMのHEPES(Gibco)を含む1Xダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(Gibco)で細胞を1回洗浄し、次にナトリウムを含まない結合緩衝液(50mMのTris Base、5mMのMgC12-6H2O、およびpH7.8に調節された1mMのEGTA)で洗浄した。次に、プロテアーゼ阻害剤カクテル(100ug/mLのペプスタチA(Sigma)、50ug/mLのロイペプチン(Sigma)、25ug/mLのアプロチニン(Sigma)、および10mg/mLのバシトラシン(USB Corporation)を含む結合緩衝液に細胞をすりつける。細胞を43,500xgで遠心分離にかけ、均質化し、結果として生じた膜を67,000xgでの遠心分離により回収する。次に、ガラス製ダウンス型ホモジナイザーを使用して、プロテアーゼ阻害剤カクテルを含む結合緩衝液に膜を再懸濁する。
【0408】
<SSTR2アゴニストに関する官能性アッセイ>
一般的な概略:全ての5つのSSTRサブタイプは、Gi結合Gタンパク質結合受容体(GPCR)であり、アゴニストによって活性化された時に細胞内の環状AMP(cAMP)の低下をもたらす。したがって、本発明の化合物がSSTRサブタイプのアゴニストであるかどうかを評価するために、細胞内のcAMPレベルの測定を使用することができる(John Kelly,Troy Stevens,W.Joseph Thompson,and Roland Seifert,Current Protocols in Pharmacology,2005,2.2.1-2.2)。細胞内cAMPアッセイの一実施例が、以下に記載される。
【0409】
<cAMPアッセイプロトコル>
アッセイに先立って4日間、ヒトソマトスタチン受容体サブタイプ2を安定して発現する5,000のチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO-K1、ATCC #CCL-61)を、10%のドナーウシ血清(Gemini Bio-Products #100-506)、100U/mLのペニシリン;100ug/mLのストレプトマイシン;2mMのL-グルタミン(Gemini Bio-Products #400-110)、および0.2mg/mLのハイグロマイシンB(GoldBio #31282-04-9)を補った、ハムのF12増殖培地(ThermoFisher #10-080-CM)の各96ウェルの組織培養プレートに平板培養する。細胞を37℃、5%のCO2、および95%の湿度で培養する。アッセイの日に、培地を吸引し、およびアッセイ緩衝液[lxハンクス平衡塩溶液(ThermoFisher #SH3058802)、0.5mMのHEPES、pH7.4、0.1%のウシ血清アルブミン、0.2mMの3-イソブチル-1-メチルキサンチン(IBMX,VWR #200002-790)]において、本発明の化合物の様々な希釈物と共に、50μLの1.6μMのNKH477(Sigma#N3290)で細胞を処理する。細胞を37℃で20分間インキュベートする(本発明の化合物の終濃度は典型的に0-10,000nMである)。細胞を、50μLの溶解緩衝液(HRTF cAMPキット、Cisbio)で処理する。溶解物を384ウェルのプレートに移し、cAMP検出および視覚化抗体を加え、室温で1-24時間インキュベートする。時間分解の蛍光シグナルを、Tecan M1000Proマルチプレートリーダーで読み取る。細胞内cAMP濃度を、標準曲線への回帰によって算出し、本発明の化合物の濃度と比較してプロットし、および化合物のEC50を標準的な方法を使用して算出する。全てのデータの操作は、GraphPad Prism v6で行われる。
【0410】
化合物の例示的な生物学的活性は、ヒトSST2受容体(SSTR2)を介したcAMP活性の阻害の評価によって、以下の表で実証される。
【0411】
【0412】
【0413】
【0414】
【0415】
以下の表は、hSSTR2対hSSTR4を介したcAMPの阻害のための典型的な化合物の改善された選択性を実証する。
【0416】
【0417】
【0418】
【0419】
<実施例Bー2:CYP2D6アッセイプロトコル>
アッセイの日に、本発明の被験物質の様々な希釈物を、アッセイ緩衝液(Vivid(登録商標)CYP2D6 Blue Screening Kit,ThermoFisher Scientific #P2972)中に調整し、官能性ヒトCYP2D6イソチームを発現するCYP450ミクロソーム(キットにより供給)の調製物に希釈物を加え、37℃で15分間インキュベートして、酵素ターンオーバーの欠如下での本発明の被験物質と酵素との相互作用を可能にする。酵素反応を、蛍光原基質の存在下でNADPH共因子を加えることによって開始する。正常条件下では、この基質(蛍光性でない)は、活性CYP2D6によって切断されて、蛍光性の生成物を産生する。被験物質の存在下では蛍光性の生成物の出現がないのは、被験物質によるCYP2D6酵素の阻害の証拠である。酵素反応を37℃で30分間、進行させ、その後に0.5Mのトリス、pH10.8の添加によって終了させる。蛍光性の分解産物の濃度は、Tecan M1000Proマルチプレートリーダーを用いて、キットに規定された分光学パラメータを使用して測定される。パーセント阻害を、各アッセイに含まれる、陽性の制御阻害剤、キニジン(Sigma#Q3625)の存在下で観察された蛍光強度に基づいて算出する。パーセント阻害を、被験物質の濃度に対してプロットし、およびCYP2D6阻害に関するIC50を標準的な方法を使用して算出する。全てのデータの操作は、GraphPad Prism v6で行われる。
【0420】
<実施例B-3:hERGアッセイプロトコル>
アッセイの日に、本発明の被験物質の様々な希釈物を、アッセイ緩衝液(Predictor(商標)hERG蛍光偏光アッセイキット、ThermoFisher Scientific #PV5365)において調製し、および希釈物を、官能性hERGイオンチャネルを含む膜フラクション(キットによって供給)に加える。高親和性の蛍光性のhERGイオンチャネルリガンドまたはトレーサーを加え、室温で2時間インキュベートする。正常条件下では、トレーサーはhERGチャネルに結合し、および測定される蛍光偏波は高い。本発明の被験物質によるトレーサー置換はより低い蛍光偏波をもたらし、被験物質のhERGチャネルへの親和性を示す。遊離したトレーサーの濃度は、Tecan M1000Proマルチプレートリーダーを用いて、キットに規定されたパラメータを使用して、蛍光偏光を介して測定される。強力なhERGチャネルリガンド、キットに供給されたE-4031は、すべてのアッセイに含まれ、およびデータ分析のためのアッセイウィンドウを確立するトレーサーの100%を置換する。蛍光偏光を被験物質濃度に対してプロットし、およびhERG阻害に関するIC50を標準的な方法を使用して算出する。全てのデータの操作は、GraphPad Prism v6で行われる。
【0421】
典型的な化合物に対するCYP2D6とhERGの阻害は、表Cに示される。
【0422】
【0423】
【0424】
本明細書に記載される実施例と実施形態は、例示目的のみのためのものであり、当業者に示唆される様々な修正または変更は、本出願の趣旨および範囲、並びに添付された特許請求の範囲内に含まれるべきものである。