IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ミサワホーム株式会社の特許一覧

特許7106611耐久性モニタリングシステム、モニタリング装置及びプログラム
<>
  • 特許-耐久性モニタリングシステム、モニタリング装置及びプログラム 図1
  • 特許-耐久性モニタリングシステム、モニタリング装置及びプログラム 図2
  • 特許-耐久性モニタリングシステム、モニタリング装置及びプログラム 図3
  • 特許-耐久性モニタリングシステム、モニタリング装置及びプログラム 図4
  • 特許-耐久性モニタリングシステム、モニタリング装置及びプログラム 図5
  • 特許-耐久性モニタリングシステム、モニタリング装置及びプログラム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-15
(45)【発行日】2022-07-26
(54)【発明の名称】耐久性モニタリングシステム、モニタリング装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20220719BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020165169
(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公開番号】P2022057094
(43)【公開日】2022-04-11
【審査請求日】2021-11-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】307042385
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雅也
【審査官】岡 裕之
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-017614(JP,A)
【文献】特開2006-338623(JP,A)
【文献】特許第6291279(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物又は当該建物が建築された敷地における検知対象箇所の劣化の原因となる外部要因を検知するための検知装置と、
前記検知装置による検知結果データに基づく評価値をモニタリングするモニタリング装置と、を備えており、
前記モニタリング装置は、
予め設定されたメンテナンス要否判断時期において、前記検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を、前記評価値と予め記憶された閾値を比較して判断する判断手段と、
前記判断手段によって、前記検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、前記評価値に基づいて前記検知対象箇所における劣化の予測データを算出し、当該予測データから次のメンテナンス要否判断時期を決定する決定手段と、
を有し、
前記評価値は、前記検知装置による検知結果データを収集して積算した積算値であり、
前記モニタリング装置は、さらに、
前記検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、前記積算値をリセットするリセット手段と、
前記リセット手段によって前記積算値をリセットした場合に、前記検知対象箇所の状態に応じて前記閾値を変更する閾値変更手段と、
を有することを特徴とする耐久性モニタリングシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の耐久性モニタリングシステムにおいて、
前記モニタリング装置は、前記判断手段による判断結果と、前記決定手段による決定結果を予め設定された端末に通知する通知手段を有することを特徴とする耐久性モニタリングシステム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の耐久性モニタリングシステムにおいて、
前記メンテナンス要否判断時期とは、前記検知対象箇所に対して設定されている保証期間であることを特徴とする耐久性モニタリングシステム。
【請求項4】
請求項1~のいずれか一項に記載の耐久性モニタリングシステムにおいて、
前記建物の保証期間を管理する保証期間管理装置を備え、
前記保証期間管理装置は、前記決定手段によって次のメンテナンス要否判断時期が決定された場合に、保証期間を前記次のメンテナンス要否判断時期まで自動延長する延長手段を有することを特徴とする耐久性モニタリングシステム。
【請求項5】
建物又は当該建物が建築された敷地における検知対象箇所の劣化の原因となる外部要因を検知するための検知装置による検知結果データに基づく評価値をモニタリングするモニタリング装置であって、
予め設定されたメンテナンス要否判断時期において、前記検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を、前記評価値と予め記憶された閾値を比較して判断する判断手段と、
前記判断手段によって、前記検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、前記評価値に基づいて前記検知対象箇所における劣化の予測データを算出し、当該予測データから次のメンテナンス要否判断時期を決定する決定手段と、
を有し、
前記評価値は、前記検知装置による検知結果データを収集して積算した積算値であり、
前記検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、前記積算値をリセットするリセット手段と、
前記リセット手段によって前記積算値をリセットした場合に、前記検知対象箇所の状態に応じて前記閾値を変更する閾値変更手段と、
を有することを特徴とするモニタリング装置。
【請求項6】
建物又は当該建物が建築された敷地における検知対象箇所の劣化の原因となる外部要因を検知するための検知装置による検知結果データに基づく評価値をモニタリングするモニタリング装置のコンピューターを、
予め設定されたメンテナンス要否判断時期において、前記検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を、前記評価値と予め記憶された閾値を比較して判断する判断手段、
前記判断手段によって、前記検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、前記評価値に基づいて前記検知対象箇所における劣化の予測データを算出し、当該予測データから次のメンテナンス要否判断時期を決定する決定手段、
として機能させ、
前記評価値は、前記検知装置による検知結果データを収集して積算した積算値であり、
前記検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、前記積算値をリセットするリセット手段、
前記リセット手段によって前記積算値をリセットした場合に、前記検知対象箇所の状態に応じて前記閾値を変更する閾値変更手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐久性モニタリングシステム、モニタリング装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅等の建物における壁体内や天井裏、屋根裏、床下等の必要箇所に、例えば含水率センサーやひび割れ検知センサー、雨漏り検知センサー、歪み検知センサー、結露検知センサー、火災検知センサー、振動検知センサー等の、建物の状態を検知して診断するためのセンサーを設置する技術が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、含水率センサーなどの検知手段と、検知手段に電力を供給し、かつ検知手段から取得した検知結果を外部装置に送信する装置本体と、検知手段と装置本体とを電力供給可能かつ通信可能に接続する接続線と、を備えた建物状態検知装置を構造用の壁パネルに配置する構造について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-100159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、住宅業界全体では、構造体保証、防水保証等の保証の長期化が予測されている。当該長期化保証に伴い、点検業務の増加、無償点検作業の実施に備え、点検作業を簡素化することが必要とされている。また、当該点検における点検精度の向上、診断根拠の明確化が必要とされている。
上記の従来技術においては、検知手段から取得した検知結果が、装置本体の回路基板に設けられた通信回路によって外部装置である管理用サーバに送信され、装置本体から送信された検知結果のデータに異常値が含まれていた場合には、作業員がユーザ宅に赴いて即時対応を行えるようになっているものの、保証期間に係る点検作業に関するものではなかった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、建物又は当該建物が建築された敷地における検知対象箇所の点検を効率的に実施することができる耐久性モニタリングシステム、モニタリング装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、耐久性モニタリングシステム100であって、例えば図1図2に示すように、建物1又は当該建物1が建築された敷地における検知対象箇所の劣化の原因となる外部要因を検知するための検知装置10と、
前記検知装置10による検知結果データ320aに基づく評価値をモニタリングするモニタリング装置30と、を備えており、
前記モニタリング装置30は、
予め設定されたメンテナンス要否判断時期において、前記検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を、前記評価値と予め記憶された閾値(閾値データ320c)を比較して判断する判断手段(判断プログラム321a)と、
前記判断手段によって、前記検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、前記評価値に基づいて前記検知対象箇所における劣化の予測データを算出し、当該予測データから次のメンテナンス要否判断時期を決定する決定手段(決定プログラム321b)と、
を有し、
前記評価値は、前記検知装置10による検知結果データ320aを収集して積算した積算値(積算値データ320b)であり、
前記モニタリング装置30は、さらに、
前記検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、前記積算値をリセットするリセット手段(リセットプログラム321d)と、
前記リセット手段によって前記積算値をリセットした場合に、前記検知対象箇所の状態に応じて前記閾値を変更する閾値変更手段(閾値変更プログラム321e)と、
を有することを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、モニタリング装置30は、判断手段によって、メンテナンス要否判断時期において、検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を判断し、決定手段によって、検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、次のメンテナンス要否判断時期を決定するので、建物1又は当該建物1が建築された敷地における検知対象箇所の点検を効率的に実施することができる。
また、モニタリング装置30は、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、積算値をリセットするリセット手段を有するので、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、次のメンテナンス要否判断時期を効率的に決定することができる。
また、モニタリング装置30は、リセット手段によって積算値をリセットした場合に、検知対象箇所の状態に応じて閾値を変更するので、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、検知対象箇所の状態に応じて、次のメンテナンス要否判断時期を効率的に決定することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項1に記載の耐久性モニタリングシステム100において、
前記モニタリング装置30は、前記判断手段による判断結果と、前記決定手段による決定結果を予め設定された端末に通知する通知手段(通知プログラム321c)を有することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、モニタリング装置30は、判断手段による判断結果と、決定手段による決定結果を予め設定された端末に通知する通知手段を有するので、予め設定された端末を所持する管理者は通知に基づく最適な対応を行うことができる。
【0015】
請求項に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項1又は2に記載の耐久性モニタリングシステム100において、
前記メンテナンス要否判断時期とは、前記検知対象箇所に対して設定されている保証期間であることを特徴とする。
【0016】
請求項に記載の発明によれば、メンテナンス要否判断時期とは、検知対象箇所に対して設定されている保証期間であるので、建物1のメンテナンス要否判断時期までの期間を保証期間として自動で設定することができる。
【0017】
請求項に記載の発明は、例えば図1図4に示すように、請求項1からのいずれか一項に記載の耐久性モニタリングシステム100において、
前記建物1の保証期間を管理する保証期間管理装置40を備え、
前記保証期間管理装置40は、前記決定手段によって次のメンテナンス要否判断時期が決定された場合に、保証期間を前記次のメンテナンス要否判断時期まで自動延長する延長手段(保証期間延長プログラム421a)を有することを特徴とする。
【0018】
請求項に記載の発明によれば、保証期間管理装置40は、決定手段によって次のメンテナンス要否判断時期が決定された場合に、保証期間を次のメンテナンス要否判断時期まで自動延長する延長手段を有するので、建物1の保証期間を自動で管理することができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、モニタリング装置30であって、例えば図1図2に示すように、建物1又は当該建物1が建築された敷地における検知対象箇所の劣化の原因となる外部要因を検知するための検知装置10による検知結果データ320aに基づく評価値をモニタリングするモニタリング装置30であって、
予め設定されたメンテナンス要否判断時期において、前記検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を、前記評価値と予め記憶された閾値(閾値データ320c)を比較して判断する判断手段(判断プログラム321a)と、
前記判断手段によって、前記検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、前記評価値に基づいて前記検知対象箇所における劣化の予測データを算出し、当該予測データから次のメンテナンス要否判断時期を決定する決定手段(決定プログラム321b)と、
を有し、
前記評価値は、前記検知装置10による検知結果データ320aを収集して積算した積算値(積算値データ320b)であり、
前記検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、前記積算値をリセットするリセット手段(リセットプログラム321d)と、
前記リセット手段によって前記積算値をリセットした場合に、前記検知対象箇所の状態に応じて前記閾値を変更する閾値変更手段(閾値変更プログラム321e)と、
を有することを特徴とする。
【0020】
請求項に記載の発明によれば、モニタリング装置30は、判断手段によって、メンテナンス要否判断時期において、検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を判断し、決定手段によって、検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、次のメンテナンス要否判断時期を決定するので、建物1又は当該建物1が建築された敷地における検知対象箇所の点検を効率的に実施することができる。
また、モニタリング装置30は、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、積算値をリセットするリセット手段を有するので、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、次のメンテナンス要否判断時期を効率的に決定することができる。
また、モニタリング装置30は、リセット手段によって積算値をリセットした場合に、検知対象箇所の状態に応じて閾値を変更するので、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、検知対象箇所の状態に応じて、次のメンテナンス要否判断時期を効率的に決定することができる。
【0021】
請求項に記載の発明は、プログラムであって、例えば図1図2に示すように、建物1又は当該建物1が建築された敷地における検知対象箇所の劣化の原因となる外部要因を検知するための検知装置10による検知結果データ320aに基づく評価値をモニタリングするモニタリング装置30のコンピューターを、
予め設定されたメンテナンス要否判断時期において、前記検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を、前記評価値と予め記憶された閾値(閾値データ320c)を比較して判断する判断手段(判断プログラム321a)、
前記判断手段によって、前記検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、前記評価値に基づいて前記検知対象箇所における劣化の予測データを算出し、当該予測データから次のメンテナンス要否判断時期を決定する決定手段(決定プログラム321b)、
として機能させ、
前記評価値は、前記検知装置10による検知結果データ320aを収集して積算した積算値(積算値データ320b)であり、
前記検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、前記積算値をリセットするリセット手段(リセットプログラム321d)、
前記リセット手段によって前記積算値をリセットした場合に、前記検知対象箇所の状態に応じて前記閾値を変更する閾値変更手段(閾値変更プログラム321e)、
として機能させる。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、モニタリング装置30のコンピューターは、判断手段によって、メンテナンス要否判断時期において、検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を判断し、決定手段によって、検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、次のメンテナンス要否判断時期を決定するので、建物1又は当該建物1が建築された敷地における検知対象箇所の点検を効率的に実施することができる。
また、モニタリング装置30のコンピューターは、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、積算値をリセットするリセット手段として機能するので、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、次のメンテナンス要否判断時期を効率的に決定することができる。
また、モニタリング装置30のコンピューターは、リセット手段によって積算値をリセットした場合に、検知対象箇所の状態に応じて閾値を変更するので、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、検知対象箇所の状態に応じて、次のメンテナンス要否判断時期を効率的に決定することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、建物又は当該建物が建築された敷地における検知対象箇所の点検を効率的に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】建物の耐久性モニタリングシステムの概略を説明する図である。
図2】モニタリング装置の概略構成を示すブロック図である。
図3】検知結果データを収集するシステムの概略を説明する図である。
図4】保証期間管理装置の概略構成を示すブロック図である。
図5】積算値、閾値、メンテナンス要否判断時期を示す図である。
図6】メンテナンス要否判断処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0026】
〔耐久性モニタリングシステムについて〕
図1は、耐久性モニタリングシステム100の概略を説明する図である。
耐久性モニタリングシステム100は、検知装置10と、モニタリング装置30と、保証期間管理装置40と、を備える。
本実施形態において、耐久性モニタリングシステム100は、検知装置10が建物1を構成する構造体、又は建物1が建築された敷地に設けられることで、当該構造体の劣化の原因となる外部要因、ひいては建物1の劣化の原因となる外部要因を検知することができる。そして、その検知結果のデータを、中継器20を通じてモニタリング装置30に送信する。モニタリング装置30は、検知結果のデータを積算してモニタリングを行い、検知装置10を設置した箇所である検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を判断する。そして、メンテナンスが不要という結果が出された場合に、モニタリング装置30は、積算値に基づいて検知対象箇所における劣化の予測データを算出し、当該予測データから次のメンテナンス要否判断時期を決定する。また、次のメンテナンス要否判断時期が決定された場合、保証期間管理装置40は、建物1の保証期間を次のメンテナンス要否判断時期まで自動延長するようになっている。
上記メンテナンスの要否判断が保証期間に係る点検作業である。
【0027】
また、建物1内には、検知装置10を通信ネットワークNに接続するための中継器20が設置されており、この中継器20及び通信ネットワークNを介して、検知装置10からのデータがモニタリング装置30に送られるようになっている。また、通信ネットワークNを介して、モニタリング装置30から次のメンテナンス要否判断時期についてのデータが保証期間管理装置40に送られるようになっている。これにより、建物1とモニタリング装置30と保証期間管理装置40との間に、建物1の耐久性をモニタリングする耐久性モニタリングシステム100を構築することができる。
なお、本実施形態における建物1は木造、鉄骨造や鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造である。
中継器20としては、例えばルーターやゲートウェイが採用される。そして、中継器20は、検知装置10との間で無線通信を行うための第一通信部20aと、通信ネットワークNに接続されてモニタリング装置30との間で通信を可能とする第二通信部20bと、を有する。
また、通信ネットワークNとは、例えばインターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、専用回線、またはこれらの組み合わせによって構成される情報通信ネットワークを指すものとする。
【0028】
〔検知装置について〕
検知装置10は、戸建て住宅、マンションやアパート等の集合住宅、または住宅以外の建物1を構成する構造体、又は建物1が建築された敷地に設けられる。
【0029】
また、検知装置10は、建物1の構造体、又は敷地に対して複数設置され、様々な箇所の劣化の原因となる外部要因を検知できるようになっている。
具体的に、検知装置10は、検知部10aと、送信部10bとを備える。
検知部10aは、照度センサーなどを備える。
照度センサーは、例えば建物1の屋根や外壁又は敷地に設けられ、太陽光を受けた量を検知できるようになっている。照度センサーが検知した太陽光を受けた量は、屋根材や外装材等の建材の劣化を判断するのに用いられる。
検知部10aは、照度センサーによって検知された太陽光を受けた量である検知結果データ320a(図2)を、送信部10bを介して中継器20に送信する。
【0030】
〔モニタリング装置について〕
モニタリング装置30は、中継器20及び通信ネットワークNを介して、検知装置10から送信されたデータを受信して記憶・積算し、そのデータに基づいて建物1の予め設定されたメンテナンス要否判断時期において、検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を判断し、メンテナンスが不要という結果が出された場合に、次のメンテナンス要否判断時期を決定するための演算を行う。このモニタリング装置30は、例えば建物1の施工会社、メンテナンス業者等の管理者によって管理されている。
モニタリング装置30は、図2に示すように、演算部31と、記憶部32と、入力部33と、出力部34と、通信部35と、を備える。
【0031】
演算部31は、記憶部32内に格納されている制御用プログラム321a~321eに基づいて記憶部32等を含むモニタリング装置30全体の制御を行う。より具体的に説明すると、演算部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備え、当該演算部31による制御に基づいて、耐久性モニタリングシステム100を構成する各種手段を実行することができる。すなわち、記憶部32に記憶された各種の制御用プログラム321a~321eを実行することができる。
【0032】
記憶部32は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリー等の大容量記憶媒体によって構成されており、耐久性モニタリングシステム100における各部の動作に必要な各種データ320b,320cや検知装置10から収集した検知結果データ320a等が記憶されたデータ記憶部320と、各種の制御用プログラム321a~321eが記憶されたプログラム記憶部321と、を有する。
【0033】
検知装置10から収集した検知結果データ320aは、モニタリング装置30と互いにデータ通信可能に接続されたデータベース(図示省略)に記憶されるようにしてもよい。また、検知結果データ320aは、上記のデータ記憶部320又はデータベースに記憶され、管理者によって利活用される。また、図3に示すように、検知結果データ320aを、一人のユーザ(一軒の建物1)だけでなく、全国各地のユーザ(多数の建物1A,1B,1C,1D……)から収集することで、例えば建物の寿命予測を行ったり、建物が建てられた地域の環境情報の分析を行ったりすることができる。すなわち、多数の検知結果データ320aを、ビッグデータとして用いることができる。
また、検知結果データ320aは、検知装置10に備えられた各種センサーによって検知されたデータである。さらに、検知結果データ320aには、建物1の居住者に係るデータや、個々の検知装置10に割り当てられた識別データが紐づけられてもよい。このような紐づけデータがあることで、検知結果データ320aがデータベース化しやすくなる。
【0034】
図2に戻り、各種の制御用プログラム321a~321eには、判断プログラム321aと、決定プログラム321bと、通知プログラム321cと、リセットプログラム321dと、閾値変更プログラム321eと、が含まれている。
判断プログラム321aは、詳細については後述するが、演算部31によって実行され、予め設定されたメンテナンス要否判断時期において、検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を、検知装置10から収集した検知結果データ320aを積算した評価値としての積算値データ320bと予め記憶された閾値としての閾値データ320cを比較して判断するためのプログラムである。すなわち、この判断プログラム321aは、演算部31によって実行されることで、耐久性モニタリングシステム100における判断手段として機能する。
決定プログラム321bは、詳細については後述するが、演算部31によって実行され、検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、積算値データ320bに基づいて検知対象箇所における劣化の予測データを算出し、当該予測データから次のメンテナンス要否判断時期を決定するためのプログラムである。すなわち、この決定プログラム321bは、演算部31によって実行されることで、耐久性モニタリングシステム100における決定手段として機能する。
通知プログラム321cは、詳細については後述するが、演算部31によって実行され、判断手段による判断結果と、決定手段による決定結果を予め設定された端末に通知するためのプログラムである。すなわち、この通知プログラム321cは、演算部31によって実行されることで、耐久性モニタリングシステム100における通知手段として機能する。なお、当該通知は、通信部35を介して、予め設定された端末としての管理者用の情報端末に通知される。
また、通知プログラム321cは、演算部31によって実行され、決定手段による決定結果を保証期間管理装置40(後述)に送信する。
リセットプログラム321dは、詳細については後述するが、演算部31によって実行され、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、積算値データ320bをリセットするためのプログラムである。すなわち、このリセットプログラム321dは、演算部31によって実行されることで、耐久性モニタリングシステム100におけるリセット手段として機能する。
閾値変更プログラム321eは、詳細については後述するが、演算部31によって実行され、リセット手段によって積算値データ320bをリセットした場合に、検知対象箇所の状態に応じて閾値データ320cを変更するためのプログラムである。すなわち、この閾値変更プログラム321eは、演算部31によって実行されることで、耐久性モニタリングシステム100における閾値変更手段として機能する。
【0035】
入力部33は、耐久性モニタリングシステム100に対して各種指示を入力するためのものである。より具体的に説明すると、文字、数値等を入力するためのデータ入力キーや、データの選択、上下左右移動キー、各種機能キー等を適宜備える。また、マウスやキーボード等の入力装置が適宜採用される。演算部31は、入力部33から入力された信号に従って所定の動作を各部に実行させることができる。
【0036】
出力部34は、モニタリング装置30における表示装置やスピーカーであり、表示装置としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL表示パネル等が採用される。そして、本実施形態における出力部34は、演算部31による表示制御信号に基づいて表示面に表示画面を表示する。
【0037】
通信部35は、演算部31からの通信信号を受け入れ、通信ネットワークNにこの通信信号を送出する。また、通信部35は、通信ネットワークNからの通信信号を受け入れ、演算部31にこの通信信号を出力する。
この通信部35は、建物1の中継器20から送信されたデータを収集する。
なお、中継器20によるデータ収集(データ送信)のタイミングは、検知装置10に組み込まれたプログラムに基づくものでもよいし、中継器20に組み込まれたプログラムに基づくものでもよいし、中継器20に対してデータ送信の実行を指示する信号を送信するプログラムをモニタリング装置30に採用してもよい。
【0038】
〔保証期間管理装置について〕
保証期間管理装置40は、通信ネットワークNを介して、モニタリング装置30から送信された次のメンテナンス要否判断時期データを受信して、建物1の保証期間を受信した次のメンテナンス要否判断時期まで自動延長する。
保証期間管理装置40は、図4に示すように、管理演算部41と、管理記憶部42と、管理入力部43と、管理出力部44と、管理通信部45と、を備える。
【0039】
管理演算部41は、管理記憶部42内に格納されている保証期間延長プログラム421aに基づいて管理記憶部42等を含む保証期間管理装置40全体の制御を行う。管理演算部41は、CPU、RAM、ROMを備える。
【0040】
管理記憶部42は、例えば、HDDやSSD、フラッシュメモリー等の大容量記憶媒体によって構成されており、保証期間延長プログラム421aが記憶された管理プログラム記憶部421と、を有する。
保証期間延長プログラム421aは、詳細については後述するが、管理演算部41によって実行され、決定手段によって次のメンテナンス要否判断時期が決定された場合に、保証期間を決定された次のメンテナンス要否判断時期まで自動延長するためのプログラムである。すなわち、この保証期間延長プログラム421aは、管理演算部41によって実行されることで、耐久性モニタリングシステム100における延長手段として機能する。
【0041】
管理入力部43は、各種指示を入力するためのものである。より具体的に説明すると、文字、数値等を入力するためのデータ入力キーや、データの選択、上下左右移動キー、各種機能キー等を適宜備える。また、マウスやキーボード等の入力装置が適宜採用される。管理演算部41は、管理入力部43から入力された信号に従って所定の動作を各部に実行させることができる。
【0042】
管理出力部44は、保証期間管理装置40における表示装置やスピーカーであり、表示装置としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL表示パネル等が採用される。そして、本実施形態における管理出力部44は、管理演算部41による表示制御信号に基づいて表示面に表示画面を表示する。
【0043】
管理通信部45は、管理演算部41からの通信信号を受け入れ、通信ネットワークNにこの通信信号を送出する。また、管理通信部45は、通信ネットワークNからの通信信号を受け入れ、管理演算部41にこの通信信号を出力する。
この管理通信部45は、モニタリング装置30から決定手段による決定結果である次のメンテナンス要否判断時期についてのデータを受信する。
【0044】
〔モニタリング装置の動作について〕
まず、モニタリング装置30における演算部31は、建物1が建築され、検知対象箇所に検知装置10が設置されてから、検知装置10から収集した検知結果データ320aを積算し、積算値データ320bを算出する。図5のグラフに示すaの数値が、積算値データ320bである。
次に、演算部31は、保証期間である予め設定されたメンテナンス要否判断時期において、図6に示すメンテナンス要否判断処理を実施する。当該メンテナンス要否判断処理は、判断プログラム321a、決定プログラム321b、通知プログラム321c、リセットプログラム321d、閾値変更プログラム321eを実行することによって実施される。図5に示す場合において、当該メンテナンス要否判断時期は建物1の建築年数が10年のときである。
【0045】
メンテナンス要否判断処理において、まず、演算部31は、メンテナンス要否判断時期になったかどうかを判断する(ステップS1)。
メンテナンス要否判断時期でない場合(ステップS1;NO)、演算部31は、ステップS1に戻る。
メンテナンス要否判断時期である場合(ステップS1;YES)、演算部31は、積算値データ320bは閾値データ320c未満か判断する(ステップS2)。図5に示す場合では、bの数値が閾値データ320cである。
メンテナンス要否判断時期において、積算値データ320bが閾値データ320c未満である場合(ステップS2;YES)、つまり、図5に示すように、建築年数10年において、aの数値がbの数値未満である場合、演算部31は、検知対象箇所におけるメンテナンスは不要と判断する(ステップS3)。
次に、演算部31は、積算値データ320bに基づいて、検知対象箇所の劣化の予測データを算出する(ステップS4)。図5に示す場合では、cのデータが算出された検知対象箇所の劣化の予測データである。
次に、演算部31は、ステップS4において算出した劣化の予測データが、閾値データ320c以上になる時期を次のメンテナンス要否判断時期に決定する(ステップS5)。図5に示す場合では、劣化の予測データであるcのデータが、閾値データ320cであるbの数値以上になる時期dを次のメンテナンス要否判断時期に決定する。
次に、演算部31は、判断手段による判断結果であるメンテナンスが不要である旨と、決定手段による決定結果である次のメンテナンス要否判断時期を管理者用の情報端末に通知を行う(ステップS6)。
次に、演算部31は、次のメンテナンス要否判断時期を保証期間管理装置40宛に送信し(ステップS7)、処理を終了する。
【0046】
また、メンテナンス要否判断時期において、積算値データ320bが閾値データ320c未満でない場合(ステップS2;NO)、演算部31は、検知対象箇所におけるメンテナンスは必要であると判断する(ステップS8)。
次に、演算部31は、判断手段による判断結果であるメンテナンスが必要である旨を管理者用の情報端末に通知を行う(ステップS9)。管理者は情報端末を介して、当該通知を受け取ると、検知対象箇所のメンテナンスとして部材交換等を行う。
次に、演算部31は、積算値データ320bをリセットする(ステップS10)。図5に示す場合では、積算値データ320bであるaの数値を0にする。
次に、演算部31は、検知対象箇所の状態に応じて閾値データ320cを変更し(ステップS11)、処理を終了する。検知対象箇所のメンテナンスとして部材交換等を行ったタイミングが当初想定していた耐用年数よりも伸びたり、縮んだりすることがある。これからのことを考慮し、図5に示す場合において、演算部31は、閾値データ320cであるbの数値を、耐用年数が伸びた時はeの数値に変更し、耐用年数が縮んだ時はfの数値に変更する。
【0047】
〔保証期間管理装置の動作について〕
まず、モニタリング装置30の演算部31によって、次のメンテナンス要否判断時期が決定された場合、保証期間管理装置40の管理演算部41は、管理通信部45を介して、モニタリング装置30から次のメンテナンス要否判断時期のデータを受信する。
次に、管理演算部41は、延長プログラム431aを実行することによって、検知対象箇所における保証期間を、受信した次のメンテナンス要否判断時期まで延長する。つまり、管理演算部41は、図5に示す場合において、決定された次のメンテナンス要否判断時期である時期dまで保証期間を延長する。
【0048】
以上のように、本実施の形態によれば、モニタリング装置30は、判断手段(判断プログラム321a)によって、メンテナンス要否判断時期において、検知対象箇所におけるメンテナンスの要否を判断し、決定手段(決定プログラム321b)によって、検知対象箇所におけるメンテナンスが不要という結果が出された場合に、次のメンテナンス要否判断時期を決定するので、建物1又は当該建物1が建築された敷地における検知対象箇所の点検を効率的に実施することができる。
【0049】
また、モニタリング装置30は、判断手段(判断プログラム321a)による判断結果と、決定手段(決定プログラム321b)による決定結果を予め設定された端末に通知する通知手段(通知プログラム321c)を有するので、予め設定された端末を所持する管理者は通知に基づく最適な対応を行うことができる。
【0050】
また、モニタリング装置30は、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、積算値をリセットするリセット手段(リセットプログラム321d)を有するので、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、次のメンテナンス要否判断時期を効率的に決定することができる。
【0051】
また、モニタリング装置30は、リセット手段(リセットプログラム321d)によって積算値をリセットした場合に、検知対象箇所の状態に応じて閾値データ320cを変更するので、検知対象箇所のメンテナンスが行われた場合に、検知対象箇所の状態に応じて、次のメンテナンス要否判断時期を効率的に決定することができる。
【0052】
また、メンテナンス要否判断時期とは、検知対象箇所に対して設定されている保証期間であるので、建物1のメンテナンス要否判断時期までの期間を保証期間として自動で設定することができる。
【0053】
保証期間管理装置40は、決定手段(決定プログラム321b)によって次のメンテナンス要否判断時期が決定された場合に、保証期間を次のメンテナンス要否判断時期まで自動延長する延長手段(保証期間延長プログラム421a)を有するので、建物1の保証期間を自動で管理することができる。
【0054】
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。また、以下の各変形例において、上述の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
【0055】
〔変形例1〕
上記の実施形態における検知部10aは照度センサーを備えるとしたが、本変形例における検知部10aは、図示はしないが、照度センサー以外の他のセンサーが採用されている。
【0056】
他のセンサーとしては、加速度センサーが挙げられる。加速度センサーは、建物1のドア・扉等の戸やシャッターに設置され、戸やシャッターの開閉回数を計測する。この場合、閾値データ320cは、設計耐用開閉回数であり、モニタリング装置30は、戸やシャッターの劣化によるメンテナンス要否を判断する。そして、モニタリング装置30は、メンテナンスが不要という結果が出された場合に、次のメンテナンス要否判断時期を決定する。
また、他のセンサーとして温湿度センサーを用いてもよい。温湿度センサーにより検出した温度、湿度を積算した評価値を用いて、制振ゴム、サッシパッキンなどのゴムの劣化によるメンテナンス要否を判断することができる。
【0057】
また、必要であれば、複数種類のセンサーを検知装置10の同一の筐体内に収容して、一度に複数種類の検知結果を得るようにしてもよい。
【0058】
本変形例によれば、検知部10aが備える耐久性を検知するセンサーとして、照度センサー以外のセンサーを採用できるので、建物1を構成する構造体の様々な種類の耐久性をモニタリングすることができる。
また、評価値として、センシングの結果を数年にわたって収集して積算することで劣化の度合いを判明させることが可能な積算値を例示したが、経時的に変化する値(例えば、摩耗による厚みの変化)をモニタリングする場合には、モニタリングした検知結果データをそのまま用いればよい。また、検知結果データを所定の演算式に代入した値を評価値としてもよく、建物又は当該建物が建築された敷地における検知対象箇所の劣化が判断できる値であればよい。
【符号の説明】
【0059】
1 建物
10 検知装置
10a 検知部
10b 送信部
20 中継器
20a 第一通信部
20b 第二通信部
30 モニタリング装置
31 演算部
32 記憶部
320 データ記憶部
320a 検知結果データ
320b 積算値データ
320c 閾値データ
321 プログラム記憶部
321a 判断プログラム(判断手段)
321b 決定プログラム(決定手段)
321c 通知プログラム(通知手段)
321d リセットプログラム(リセット手段)
321e 閾値変更プログラム(閾値変更手段)
33 入力部
34 出力部
35 通信部
40 保証期間管理装置
41 管理演算部
42 管理記憶部
421 管理プログラム記憶部
421a 保証期間延長プログラム(延長手段)
43 管理入力部
44 管理出力部
45 管理通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6