(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-15
(45)【発行日】2022-07-26
(54)【発明の名称】通信方法、通信デバイス、および通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 68/02 20090101AFI20220719BHJP
H04W 92/04 20090101ALI20220719BHJP
H04W 88/08 20090101ALI20220719BHJP
【FI】
H04W68/02
H04W92/04
H04W88/08
(21)【出願番号】P 2020538569
(86)(22)【出願日】2019-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2019071162
(87)【国際公開番号】W WO2019137434
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2020-08-21
(31)【優先権主張番号】201810030917.4
(32)【優先日】2018-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼ ▲海▼燕
(72)【発明者】
【氏名】王 瑞
(72)【発明者】
【氏名】戴 明▲増▼
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】Huawei,Paging transfer over F1[online],3GPP TSG RAN WG3 #97bis R3-173730,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_97bis/Docs/R3-173730.zip>,2017年09月30日
【文献】Huawei, HiSilicon,RAN initiated Paging[online],3GPP TSG RAN WG2 #100 R2-1713932,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1713932.zip>,2017年11月17日
【文献】Intel Corporation,RAN-initiated paging details[online],3GPP TSG RAN WG2 #100 R2-1712671,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1712671.zip>,2017年11月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分散型ユニットにおいて実施される通信方法であって、
集中型ユニットから送信されたページングメッセージを受信するステップであって、前記ページングメッセージは
、前記集中型ユニットによって生成された指示情報を運び、前記指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、または前記ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示す、ステップと、
前記指示情報に従って、前記ページングが前記コアネットワークから発信されたページングであるか、または前記ページングが前記無線アクセスネットワークから発信されたページングであるかを決定するステップと
を含む、通信方法。
【請求項2】
前記指示情報をページングされた端末デバイスに送信するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記指示情報が、前記コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスのアイデンティティ、または前記無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスのアイデンティティを含む、請求項1または2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記指示情報が前記コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報である場合、前記指示情報は、前記ページングが前記コアネットワークから発信されたページングであることを示し、前記分散型ユニットは、前記指示情報に従って、前記ページングが前記コアネットワークから発信されたページングであると決定し、または、
前記指示情報が前記無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報である場合、前記指示情報は、前記ページングが前記無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、前記分散型ユニットは、前記指示情報に従って、前記ページングが前記無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定する、請求項1または2に記載の通信方法。
【請求項5】
前記コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスのアイデンティティが、一時的モバイル加入者アイデンティティ(TMSI)または前記ページングされた端末デバイスの国際モバイル加入者アイデンティティ(IMSI)である、請求項1から4のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項6】
集中型ユニットにおいて実施される通信方法であって、
ページングメッセージを分散型ユニットに送信するステップであって、前記ページングメッセージは
、前記集中型ユニットによって生成された指示情報を運び、前記指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、または前記ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示す、ステップ
を含み、
前記指示情報は、前記ページングが前記コアネットワークから発信されたページングであるか、または前記ページングが前記無線アクセスネットワークから発信されたページングであるかを決定するように前記分散型ユニットに指示するために使用される、通信方法。
【請求項7】
前記指示情報が、前記分散型ユニットによってページングされた端末デバイスに送信される、請求項6に記載の通信方法。
【請求項8】
前記指示情報が、前記コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスのアイデンティティ、または前記無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスのアイデンティティを含む、請求項6または7に記載の通信方法。
【請求項9】
前記指示情報が前記コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報である場合、前記指示情報は、前記ページングが前記コアネットワークから発信されたページングであることを示し、前記ページングが前記コアネットワークから発信されたページングであると決定するように前記分散型ユニットに指示するために使用され、または、
前記指示情報が前記無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報である場合、前記指示情報は、前記ページングが前記無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、前記ページングが前記無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するように前記分散型ユニットに指示するために使用される、請求項6または7に記載の通信方法。
【請求項10】
前記コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスのアイデンティティが、一時的モバイル加入者アイデンティティ(TMSI)または前記ページングされた端末デバイスの国際モバイル加入者アイデンティティ(IMSI)である、請求項6から9のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項11】
分散型ユニットのために実装される通信装置であって、請求項1から5のいずれか一項に記載の通信方法を実行するように構成された通信装置。
【請求項12】
集中型ユニットのために実装される通信装置であって、請求項6から10のいずれか一項に記載の通信方法を実行するように構成された通信装置。
【請求項13】
分散型ユニットに適用されるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体が命令を格納し、前記命令が実行されると、前記分散型ユニットに請求項1から5のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
集中型ユニットに適用されるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体が命令を格納し、前記命令が実行されると、前記集中型ユニットに請求項6から10のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムが命令を含み、前記命令が実行されると、分散型ユニットに請求項1から5のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項16】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムが命令を含み、前記命令が実行されると、集中型ユニットに請求項6から10のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項17】
請求項11に記載の通信装置と、請求項12に記載の通信装置とを備える、ネットワークシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年1月12日に中国国家財産管理局に提出され、「COMMUNICATION METHOD, COMMUNICATIONS DEVICE, AND COMMUNICATIONS SYSTEM」と題された中国特許出願第201810030917.4号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、通信分野に関し、より具体的には、通信方法、通信デバイス、および通信システムに関する。
【背景技術】
【0003】
次世代移動通信システム、例えば、第5世代移動通信(5th generation mobile communication technology,5G)システムでは、基地局は、gNBまたはng-eNBと呼ばれる。ng-eNBは、ロングタームエボリューション(long term evolution,LTE)システム基地局(LTE eNB)から発展したロングタームエボリューションアドバンスト基地局である。単に説明を簡単にするために、本明細書ではgNBを使用して基地局を表す。
図1に示されるシステム100は、5Gシステムの概略ブロック図である。次世代無線アクセスネットワーク(next generation radio access network,NG-RAN)では、gNB、ng-eNB、ならびにgNBとng-eNBは、Xnインタフェースを使用して互いに接続される。gNBと5Gコア(5G core,5GC)ネットワークデバイスはNgインタフェースを使用して互いに接続され、ng-eNBと5GCデバイスはNgインタフェースを使用して互いに接続される。5GCデバイスは、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function,AMF)エンティティまたはユーザプレーン機能(user plane function,UPF)エンティティであり得る。AMFエンティティは主にアクセス管理機能を担当し、UPFエンティティは主にセッション(session)管理機能を担当する。基地局は通常、無線リソース制御(radio resource control,RRC)層、サービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol,SDAP)層、パケットデータ収束プロトコル(packet data convergence protocol,PDCP)層、無線リンク制御(radio link control,RLC)層、媒体アクセス制御(media access control,MAC)層、および物理層(physical layer,PHY)などの論理機能プロトコル層を含む。次世代基地局(gNBなど)は、従来の基地局アーキテクチャから進化している。
図2は、5Gシステムの概略ブロック図である。システム200は、5GCおよびNG-RANを含む。NG-RANでは、基地局gNBは、集中型ユニット(centralized unit,CU)および分散型ユニット(distributed unit,DU)を含み得る。CU-DUアーキテクチャは、従来のアクセスネットワークにおける基地局の機能の分割として理解され得る。従来の基地局の機能の一部はCUに配備され、残りの機能はDUに配備される。複数のDUが1つのCUを共有して、コストを削減し、ネットワークの拡張を容易にすることができる。CUとDUは、F1インタフェースを使用して情報を交換する。CUとDUを含むgNBは、他の外部ネットワーク要素の基地局である。
【0004】
図3に示される5Gシステムの概略ブロック図では、gNBでは、集中型ユニットCUは、CUコントロールプレーン(CU control plane,CU-CP)およびCUユーザプレーン(CU user plane,CU-UP)にさらに分割され得る。CU-CPはコントロールプレーン機能を担当し、主にRRC層とPDCPコントロールプレーン部(PDCP-C)を含み、PDCP-Cは主にコントロールプレーンの暗号化と復号、完全性保護、データ伝送などを担当する。CU-UPはユーザプレーン機能を担当し、主にSDAP層とPDCP-Uを含み、SDAP層は主にコアネットワークでデータを処理し、フロー(flow)を無線ベアラにマッピングすることを担当し、PDCP-Uは、主にデータプレーンでの暗号化と復号、完全性保護、ヘッダ圧縮、シーケンス番号のメンテナンス、データ伝送などを担当する。CU-CPとCU-UPは、E1インタフェースを使用して接続される。CU-CPはgNBを表し、Ngインタフェースを使用してコアネットワークに接続される。CU-CPはF1-C(F1コントロールプレーン)インタフェースを使用してDUに接続され、CU-UPはF1-U(F1ユーザプレーン)インタフェースを使用してDUに接続される。別の設計では、PDCP-CおよびPDCP-Uの両方がCU-UP上にあり、RRCがCU-CP上にある(
図3には示されていない)。
【0005】
基地局のCU-DUアーキテクチャまたはその派生アーキテクチャに基づいて、次の問題の少なくとも1つがまだある。
UEのための現在のページング手順では、欠陥が存在し、その結果、UEページングに失敗する可能性がある。
UEが非アクティブステータスになると、CUは、UEのUEコンテキストを解放するようにDUに指示する。ただし、メカニズムにはまだ欠陥がある。
UEがネットワークにアクセスするプロセスでは、アドミッションコントロールメカニズムの弱点によってシステムエラーが発生する可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願は、CU-DU基地局アーキテクチャまたはその派生アーキテクチャにおける端末デバイスのページング手順に依然として欠陥が存在し、その結果、UEページングに失敗する可能性があるという問題を解決するために、通信方法、通信デバイス、通信システムなどを提供する。
【0007】
第1の態様によれば、本出願の実施形態は通信方法を提供し、通信方法は通信システムで実行され、通信システムは、集中型ユニットおよび分散型ユニットを含み、通信システムが実行されているとき、以下の例示的な動作、すなわち、
集中型ユニットCUにより、ページングメッセージを分散型ユニットDUに送信する動作であって、ページングメッセージは、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示す指示情報を運ぶ、動作と、分散型ユニットにより、ページングメッセージを受信し、ページングメッセージで運ばれた指示情報から、ページングがコアネットワークから発信されたページングであるか、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであるかを決定する動作と、が実行され得る。解決策によれば、DUは、受信したページングメッセージがコアネットワークから発信されたものか、RAN側から発信されたものか(例えば、CUによって生成されたページング)を決定し、エアインタフェースを通じてページングを正しくブロードキャストすることができる。
【0008】
第1の態様による任意の設計は以下を含む:指示情報がコアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報である場合、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用されるか、または、指示情報が無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報である場合、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用される。解決策によれば、コアネットワークから発信され、CUとDUとの間のインタフェースを通じて伝送されるページングメッセージで運ばれるページングされた端末デバイスの識別情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示すために使用され得るか、または、無線アクセスネットワークによって構成され、CUとDUとの間のインタフェースを通じて伝送されるページングメッセージで運ばれるページングされた端末デバイスの識別情報(またはページングされた端末デバイスを識別できる他の情報)は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示すために使用され得る。
【0009】
第1の態様による任意の設計は、以下を含む:ページングメッセージは、ページングされた端末デバイスの識別情報またはページングされた端末デバイスを識別できる情報をさらに含む。ページングメッセージで運ばれる指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示すために使用され得る。指示情報を受信した後、分散型ユニットは、ページングがコアネットワークから発信されたページングであるか、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであるかを決定することができる。例えば、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを指示情報が示す場合、分散型ユニットは、指示情報に基づいて、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定することができるか、または、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを指示情報が示す場合、分散型ユニットは、指示情報を受信した後、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定することができる。
【0010】
第1の態様による任意の設計は、以下を含む:ページングメッセージは、ページングされた端末デバイスの識別情報を含み、ページングがコアネットワークから発信されたページングまたは無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを指示情報が示し、指示情報が、ページングがコアネットワークから発信されたページングであるか、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであるかを決定するように分散型ユニットに指示するために使用されることは、以下を含む:ページングされた端末デバイスの識別情報がコアネットワークから発信されたことを指示情報が示す場合、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用されるか、または、ページングされた端末デバイスの識別情報が無線アクセスネットワークによって構成されていることを指示情報が示す場合、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用される。解決策によれば、CUとDUとの間で伝送されるページングメッセージは指示情報を運ぶ。指示情報を使用することにより、ページングメッセージで運ばれるUE識別情報がコアネットワークから発信されたものか、RANによって構成されたものかをCUがDUに通知できるため、DUはページングがコアネットワークから発信されたものか、またはページングがRANから発信されたものかを決定することができる。
【0011】
第1の態様による任意の設計は以下を含む:指示情報は、コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報または無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報を含み、指示情報がコアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報を含む場合、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用されるか、または、指示情報が無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報を含む場合、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用される。解決策によれば、CUとDUとの間のページングメッセージは、2つの情報要素を含み得る。1つの情報要素は、コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報を運ぶために使用され、他の情報要素は、無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報を運ぶために使用される。この方法が実行されるとき、2つの情報要素のうちのいずれかを選択して、情報要素のコンテンツを送信することができる。
【0012】
第1の態様による任意の設計は、以下を含む:分散型ユニットは、無線リンク制御層、媒体アクセス制御層、および物理層のうちの少なくとも1つを含み、集中型ユニットは、無線リソース制御層、サービスデータ適応プロトコル層、およびパケットデータ収束プロトコル層のうちの少なくとも1つを含み、分散型ユニットと集中型ユニットは、無線アクセスネットワークに含まれ、無線アクセスネットワークの通信ノードであり、分散型ユニットおよび集中型ユニットは、論理基地局を構成し得る。
【0013】
第2の態様によれば、本出願の実施形態は通信方法を提供し、通信方法は、通信システムで実行されて、UEがネットワークにアクセスするプロセスにおいて、アドミッションコントロールメカニズムの弱点によるシステムエラーが発生する可能性があるという問題の解決を助ける。通信システムは、集中型ユニットおよび分散型ユニットを含み、通信システムが実行されると、例示的な動作、すなわち、集中型ユニットにより、端末デバイスのアクセス要求を拒否する動作と、集中型ユニットにより、分散型ユニットに指示情報を送信する動作であって、指示情報は、分散型ユニットが端末デバイスのコンテキスト情報を削除する必要があることを示す、動作と、が実行され得る。
【0014】
第2の態様による任意の設計は、以下を含む:指示情報は、端末デバイスのアクセスを拒否することの指示および/または端末デバイスのアクセスを拒否する原因を含む。
【0015】
第2の態様による任意の設計は、集中型ユニットにより、分散型ユニットから送信され、端末デバイスのアクセスが許可されていることを示す通知メッセージを受信することを含む。
【0016】
第3の態様によれば、本出願は、通信デバイスを提供し、通信デバイスは、少なくとも1つのプロセッサおよび通信インタフェースを含む。通信インタフェースは、通信デバイスと別の通信デバイスとの間の情報交換のために構成され、プログラム命令が少なくとも1つのプロセッサで実行されると、通信デバイスは、第1の態様、第2の態様、または第1の態様および第2の態様の任意の設計のいずれか1つにおける集中型ユニットまたは分散型ユニットの機能を実施する。
【0017】
第4の態様によれば、本出願は、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品は、プログラム命令を含み、プログラム命令が直接的または間接的に実行されると、第1の態様、第2の態様、または第1の態様および第2の態様の任意の設計のいずれか1つにおける集中型ユニットまたは分散型ユニットの機能が実施される。
【0018】
第5の態様によれば、本出願は、コンピュータプログラム記憶媒体を提供し、コンピュータプログラム記憶媒体は、プログラム命令を格納し、プログラム命令が直接的または間接的に実行されると、第1の態様、第2の態様、または第1の態様および第2の態様の任意の設計のいずれか1つにおける集中型ユニットまたは分散型ユニットの機能が実施される。
【0019】
第6の態様によれば、本出願は、チップシステムを提供し、チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、プログラム命令が少なくとも1つのプロセッサで実行されると、第1の態様、第2の態様、または第1の態様および第2の態様の任意の設計のいずれか1つにおける集中型ユニットまたは分散型ユニットの機能が実施される。
【0020】
第7の態様によれば、本出願は通信システムを提供し、通信システムは第3の態様による通信デバイスを含む。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本出願の一実施形態による5Gシステムの概略ブロック図である。
【
図2】本出願の一実施形態による5Gシステムの概略ブロック図である。
【
図3】本出願の一実施形態による5Gシステムの概略ブロック図である。
【
図4】本出願の一実施形態による通信システムおよび方法の概略図である。
【
図5】本出願の一実施形態による通信システムおよび方法の概略図である。
【
図6】本出願の一実施形態による通信システムおよび方法の概略図である。
【
図7】本出願の一実施形態による通信システムおよび方法の概略図である。
【
図8】本出願の一実施形態による通信デバイスの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
まず、本出願の実施形態における用語の共通部分について一般的に説明する。
【0023】
本出願における「第1」、「第2」などの用語は、異なるオブジェクトを区別することのみを意図しており、それによって修正されるオブジェクトの実際の順序または機能を限定するものではない。例えば、「第1の指示」および「第2の指示」における「第1」および「第2」は、2つの指示が異なる指示であることを識別することのみを意図しており、2つの指示の実際の順番または機能を限定するものではない。本出願における「例えば」、「例」、「など」、「任意の設計」、および「設計」などの表現は、単に例、図、または説明を与えることを表すために使用されている。本出願において「例」、「任意の設計」、または「設計」として説明される実施形態または設計スキームは、別の実施形態または設計スキームよりも好ましいまたはより多くの利点を有するとして説明されるべきではない。正確には、これらの単語は特定の方法で関連する概念を提示するために使用される。本出願の「アップリンク」および「ダウンリンク」という用語は、特定のシナリオでのデータ/情報の伝送方向を説明するために使用される。例えば、「アップリンク」方向は、通常、端末デバイスからネットワーク側へのデータ/情報伝送の方向、または分散型ユニットから集中型ユニットへのデータ/情報伝送の方向であり、「ダウンリンク」方向は、通常、ネットワーク側から端末デバイスへのデータ/情報伝送の方向、または集中型ユニットから分散型ユニットへのデータ/情報伝送の方向である。「アップリンク」および「ダウンリンク」は、データ/情報伝送の方向を説明するために使用されるだけであり、データ/情報伝送を開始および停止するための特定のデバイスは限定されないことが理解できる。
【0024】
本出願における「および/または」という用語は、関連オブジェクトを記述するための関連関係のみを記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、Bのみが存在する場合、の3つの場合を表すことができる。さらに、特に明記しない限り、本出願の文字「/」は通常、関連するオブジェクト間の「または」関係を示す。本出願での文字「-」は、通常、文字の前後の2つのオブジェクト間に対応/関連付け関係/マッピング関係/協調関係があることを示すために使用される。例えば、「パケットデータ収束プロトコル(PDCP-U)を使用して処理されるユーザプレーン機能」という表現の「-」は、PDCP機能の対応するユーザプレーン機能を示すと理解され得る。
【0025】
特に明記しない限り、本出願における「アイテムはA、B、およびCのうちの少なくとも1つを含む」という表現に類似した表現の意味は、通常、アイテムは以下のうちのいずれかであり得るということである:A;B;C;AおよびB;AおよびC;BおよびC;A、B、およびC;AおよびA;A、A、およびA;A、A、およびB;A、A、およびC;A、B、およびB;A、C、およびC;BおよびB;B、B、およびB;B、B、およびC;CおよびC;C、C、およびC;A、B、およびCの別の組み合わせ。前述は、3つの要素A、B、およびCを例として使用して、アイテムのオプションを説明している。表現が「アイテムがA、B、…、Xのうちの少なくとも1つを含む」である場合、すなわち、表現がより多くの要素を有する場合、アイテムに適用可能なオプションはまた、前述の規則に従って取得され得る。
【0026】
名前は、本出願に表示される可能性があるさまざまなメッセージ/情報/デバイス/ネットワーク要素/システム/装置/アクション/動作/手順/概念などのさまざまなタイプのオブジェクトに割り当てられる。これらの特定の名前は関連オブジェクトの制限を構成するものではなく、割り当てられた名前はシナリオ、コンテキスト、または使用習慣などの要因によって異なる場合があることが理解できる。本出願の技術用語の技術的意味の理解は、主に技術的解決策の技術用語によって実現/実行される機能と技術的効果に従って決定する必要がある。
【0027】
本出願では、端末デバイスは、以下のような形態を含むことができる:ユーザ機器(User Equipment,UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動コンソール、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置。端末デバイスは、WLANのステーション(STATION,ST)であってもよく、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol,SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop,WLL)ステーション、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイスまたはコンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、および5Gネットワークや将来進化するパブリックランドモバイルネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN)などの次世代通信システムの端末デバイスであってもよい。あるいは、端末デバイスは、ウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスと呼ばれることもあり、メガネ、手袋、腕時計、衣類、靴などのウェアラブル技術を使用することにより、日常のウェアのインテリジェントな設計および開発を通じて得られるウェアラブルデバイスの一般的な名前である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接装着されるか、または衣服もしくはユーザのアクセサリに統合される携帯用デバイスである。あるいは、端末デバイスは、モノのインターネット(internet of things,IoT)システムの端末デバイスであってもよい。IoTは将来の情報技術の開発の重要な部分であり、IoTの主な技術的特徴は、通信技術を使用して製品をネットワークに接続し、それによって人間と機械の相互接続ならびにモノとモノの相互接続でインテリジェントネットワークを実装することである。本出願の実施形態では、実施形態の解決策は、端末デバイスがUEである例を使用することによって説明される。ただし、本出願の実施形態における端末デバイスは、UEに限定されないことは理解できる。
【0028】
本出願の実施形態において、CUおよびDUを含む基地局は、NR gNBに限定されず、LTE基地局であってもよい。あるいは、CUはさらにCPとUPの2つの部分に分かれている。CUおよびDUを含む基地局がLTE基地局である場合、プロトコル層は、SDAP層を含まない。
【0029】
本出願の実施形態に記載されているネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、読者が本出願の実施形態における技術的解決策を明確に理解するのを助けるために使用され、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に対するいかなる制限も構成しない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進化および新しいサービスシナリオの出現により、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを理解されよう。
【0030】
RANでは、UEは通常、RRC接続ステータス(RRC-connected status)およびRRCアイドルステータス(RRC-idle status)を有し、さらにRRC非アクティブステータス(RRC-inactive status)を有することもあり、これは第3のステータスと呼ばれてもよい。UEが非アクティブステータスにある(例えば、端末が送信すべきアップリンクおよび/またはダウンリンクデータを持たない時間が指定された時間を超える)とき、基地局は、RRCメッセージを使用することによって、RRC非アクティブステータスに入るようにUEに指示する。UEがセルにアクセスした後、基地局は、UEのための対応するUEコンテキストを確立する。UEのRRCステータスが変化すると、基地局は、それに対応して、UEのUEコンテキストを処理する。例えば、UEはRRC接続ステータスからRRCアイドルステータスに変わり、それに対応して、基地局は、UEのUEコンテキストを解放することができるか、または、UEがRRC接続ステータスからRRC非アクティブステータスに変化すると、可能な処理は、UEのUEコンテキストを維持または一時停止することになり、例えば、基地局および/またはUEで、RAN上のUEのUEコンテキストを保持する。
【0031】
CU-DUアーキテクチャおよび/またはアドバンストCU-DU派生アーキテクチャを有する基地局の場合、基地局内のCUは通常RRC層を有し、RRC層はUEのRRCステータスを管理する機能を有する。RRCアイドルステータスのUEとRRC非アクティブステータスのUEには、コアネットワークベースのページング(CN-based paging)と無線アクセスネットワークベースのページング(RAN-based paging)の2つのページングタイプがある。特に、別の可能なケースがある:UEは、UEがRRC非アクティブステータスにあると見なすが、実際には、ネットワーク側がその時点でUEがRRCアイドルステータスにあると決定する。この場合でも、ネットワーク側はコアネットワークベースのページングを通じてUEをページングする。ここで言及したコアネットワークベースのページングは、コアネットワークによって開始されたページングと見なすことができ、ここで言及した無線アクセスネットワークベースのページングは、基地局、CU、CPなどの無線アクセスネットワークのネットワークノードによって開始されたページングなど、無線アクセスネットワークによって開始されたページングと見なすことができる。コアネットワークベースのページングは、通常、基地局によって転送される必要がある。ここで、コアネットワークによって開始されたページングと基地局によって開始されたページングとの違いは、ページングイニシエータが異なることである。UEは、受信したページングがコアネットワークベースのページングであるか、RANベースのページングであるかを識別する必要がある。コアネットワークによって開始されたページングの場合、UEの最終的な不連続受信サイクル(discontinuous reception cycle,DRX cycle)は、コアネットワークによって送信されるUE固有のDRXサイクル(UE specific DRX cycle)とセルによってブロードキャストされるデフォルトのDRXサイクル(default DRX cycle)から選択されたより小さい値であってもよい(あるいは、選択されたより小さい値に対応する値であってもよい)。基地局によって開始されたページングの場合、UEの最終DRXサイクルは、コアネットワークによって送信されたUE specific DRX cycle、UEによって受信されたRRCメッセージで運ばれるRAN側のUE DRX cycle、およびセルによってブロードキャストされたdefault DRX cycleから選択された最小値であってもよい(選択された最小値に対応する値であってもよい)。特別なケースは、前述のDRX cycleの1つまたは複数が存在しない場合、他の1つまたは複数のDRX cycleからより小さい値が選択されることである。
【0032】
CUからDUに送信されるページングメッセージは、ページングDRX情報要素を運ぶ場合がある。情報要素は、UE specific CN DRX cycleおよびUE specific RAN DRX cycleの2つから選択されたより小さなものであり得る。ただし、CUからDUに送信されるページングメッセージは、ページングがCNから発信されたページングであるか、RANからのページングであるかを識別せず、UEがRRC非アクティブステータスに入ったときのページングの処理方法も示さない。
【0033】
さらに、UEが非アクティブステータスに入ると、CUは通常、DUにUEのUEコンテキストを解放するように指示する。ただし、メカニズムにはまだ欠陥がある。例えば、DUは、UEコンテキストを解放するかどうかに関するCUの意思決定に介入できない。別の例では、DUがUEコンテキストを解放する通知を受信した後、DUがCUによってUEに送信されたRRC接続解放メッセージをUEに転送する前に、UEアップリンクデータ到着(UL data arrival)が発生した場合に、例えば、UEから基地局(DUおよび/またはCU)に送信されたスケジューリング要求(scheduling request,SR)またはバッファステータスレポート(buffer status report,BSR)が到着すると、システムエラーが発生することがある。
【0034】
別の例では、CU-DU RANアーキテクチャでは、UEは、RANへのRRC接続を確立することを要求する。一般に、基地局のDUまたはCUは、UEのRRC接続確立要求を拒否することがある。例えば、UEはメッセージ3(MSG3)を送信してRRC接続を確立する(例えば、RRC接続を新しく確立、再開、または再確立する)ように要求し、DUはMSG3のRRCメッセージをCUに送信し、ここで、MSG3は、UEおよびDUからCUへのRRC情報(DU to CU RRC information)に割り当てられたセル無線ネットワーク一時識別子(cell radio network temporary identifier,C-RNTI)または一時セル無線ネットワーク一時識別子(Temp CRNTI)を運び、DU to CU RRC informationは、UEのためのDUによって構成されたシグナリング無線ベアラ1(signaling radio bearer,SRB1)の層1(L1)および/または層2(L2)パラメータを含む。例えば、NRでは、RRC情報にセルグループ構成CellGroupConFigが含まれている。DUから送信されたDU to CU RRC informationを受信した場合、CUはDUがUEアクセスを許可すると決定し、それ以外の場合、CUはUEアクセスを許可しないと見なす。UEがRRC接続を確立することを要求する前述のプロセスでは、CUは、UEアクセスに関してアドミッション制御を実行することができる。例えば、CUがRANへのUEアクセスを拒否するとき、CUは、UEに応答を送信することができる。応答は、UEが基地局に送信するMSG3で運ばれるRRCメッセージに固有であり、応答は、UEがRRC接続の確立を期待している要求が拒否されたことを示す。通常、RRCメッセージはMSG3のRRCコンテナ(RRC Container)で運ばれ、DUに送信される。ただし、DUは、CUがRRC接続確立要求を受け入れるか拒否するかについて、RRC Container内のコンテンツを解析しない。この場合、DUがUEアクセスを許可し、CUがデフォルトのシステム設定でのアクセスも許可する場合、DUは、UEのSRB1伝送用のプロトコルスタックエンティティ(RLCエンティティやMAC論理チャネル
など)を確立し、UEのためのコンテキストを確立する。UEのコンテキストは、UEのものであるC-RNTIおよびF1インタフェースID(DU UE F1 AP IDおよび/またはCU UE F1SP IDなど)を含む。さらに、DUまたはCUは、代替として、UEの後続のRRCメッセージ(例えば、MSG5)のためのスケジューリングを実行することができる。任意選択で、第1のケースがある:DUはメッセージ3を送信した後でタイマを開始し、タイマが満了した後も、DUは、CUによって送信されたUEコンテキストセットアップ要求メッセージ(UE context setup request)をまだ受信せず、DUは、関連する構成およびUEコンテキストを削除することができる。あるいは、第2のケースがある:DUは、MSG3に含まれているRRCメッセージタイプを読み取り、RRCメッセージタイプに基づいて、CUがUEによって開始されたRRC接続の確立/再確立/再開要求を拒否するかどうかを決定し、DUが構成および/またはUEコンテキストを削除するかどうかを決定するようにする。第1のケースでは、タイマが不適切に設定されていると、システムエラーが発生する。例えば、タイマの持続時間が比較的短く設定されている場合、DUが構成および/またはUEコンテキストを削除した後、DUは、CUによって送信されたUEコンテキストセットアップ要求メッセージを受信する。この場合、DUが構成および/またはUEコンテキストを削除したため、UEコンテキストのセットアップは失敗する。第2のケースは、RRC層が5G RANシステムのCU上にあるという前提を満たしていない。本発明の一実施形態によれば、CUがUEアクセスを拒否する場合、CUは、前述の構成およびUEコンテキストを削除するようにDUに明示的に指示する。
【0035】
以下では、添付図面および実施形態を参照して本出願の技術的解決策について説明する。
【0036】
図4に示されるように、本出願の実施形態は、通信システムおよび方法400を提供し、これにより、CU-DUアーキテクチャにおけるページングメカニズムに欠陥がある、例えば、現在のページングメカニズムは、RRC非アクティブステータスのUEがページングされるときにシステムエラーを引き起こすことがある、という問題を解決する。
【0037】
これを考慮して、この実施形態の主なアイデアの1つは次のように表現され得る:CUは指示情報をDUに提供し、指示情報はページングがコアネットワークベースのページングおよび/またはRANベースのページングであることを示すので、DUは、ページングがコアネットワークベースのページングおよび/またはRANベースのページングであることを決定してUEに通知することができる。
図4に示すように、システム400は、CU、DU、およびUEを含み、CUとDUは、RANアーキテクチャの機能ノードとして役立つ。システム400は、以下の例示的な方法で実行することができる。
【0038】
動作401:CUは、ページングタイプを示すために使用される指示情報をDUに送信する。
【0039】
ページングタイプを示すために使用される指示情報は、CUによって生成され得る。ページングタイプを示すために使用される指示情報は、CUからDUに送信されるF1アプリケーション層プロトコル(F1 application protocol,F1 AP)ページングメッセージで運ばれ得る。
【0040】
ステップ401による任意の設計1は以下を含む:ページングタイプを示すために使用される指示情報がコアネットワークから発信されたページングされたUEの識別情報である場合、指示情報はページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用されるか、または、指示情報が無線アクセスネットワークによって構成されたページングされたUEの識別情報である場合、指示情報はページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用される。任意選択で、指示情報は、機能的に再開アイデンティティ(resume ID)と呼ばれてもよく、または再開アイデンティティから導出された他の識別情報である。再開アイデンティティは、RRC非アクティブステータスのUEによって使用され得る。再開アイデンティティは、ページングがRANから発信されたページングである(RAN-based paging)ことを示すためにさらに使用され得る。再開アイデンティティは、UEのコンテキストを取得するためにさらに使用され得る。
【0041】
任意の設計1によると、実装例には次のものが含まれる:CUからDUに送信されるF1 APページングメッセージは、2つの情報要素(information element,IE)、すなわち、UEアイデンティティインデックス値(UE Identity Index value)とUEページングアイデンティティ(UE Paging identity)を運ぶことができる。UE Identity Index valueは、UE_IDであってもよい。UE_IDを、式:UE_ID=IMSI mod 1024に従って得ることができる。UEページングアイデンティティは、コアネットワークまたはIMSIから発信されたS-TMSIであってもよく、S-TMSIは、コアネットワークから発信されたSAEの一時的モバイル加入者アイデンティティ(SAE temporary mobile subscriber identity)であり、IMSIはUEの国際モバイル加入者アイデンティティ(international mobile subscriber identity)である。NRシステムにおけるコアネットワークのUEページングアイデンティティは、別の名前を有する場合があることを理解することができる。これは本明細書では制限されない。前述の2つの値は、ページングフレーム(paging frame,PF)およびページング機会(paging occasion,PO)を計算するために使用され得る。ページングがコアネットワークから発信されたページング(CN based paging)である場合、CUからDUに提供されるUE識別情報(UEページングアイデンティティなど)はコアネットワークから発信され、UEページング識別情報はコアネットワークおよび/またはIMSIから発信されたS-TMSIであってもよい。ページングがRANから発信されたページング(RAN-based paging)である場合、CUによって提供されるUEページング識別情報は、ページングプロセスのためにRANによって生成されるresume IDまたはUE識別情報である。任意選択で、UEページングアイデンティティは、DUによってCUにプロアクティブに提供され得るか、またはCUの要求に従ってCUに送信される。DUは、事前設定された構成に基づいて、コアネットワーク
によって生成されたUEページング識別情報(例えば、ページングアイデンティティがコアネットワークまたはIMSIから発信されたTMSIであってもよい)またはRANによって生成されたUEページング識別情報(例えば、ページングアイデンティティは、ページングプロセスのためにRANによって生成されたresume IDまたはUE識別情報であってもよい)が受信されるかどうかを識別する。任意選択で、DUは、ページングタイプに基づいて、UEの不連続受信サイクルを決定することができる。任意選択で、ページングがコアネットワークベースのページングであることをDUが識別した場合、DUは、UEの最終不連続受信サイクルに、コアネットワークによって送信されたUE固有のDRXサイクルとセルによってブロードキャストされたデフォルトのDRXサイクルから選択されたより小さい値(これは、代替的に選択されたより小さい値に対応する値でもよい)が含まれる可能性があると決定する。任意選択で、ページングが無線アクセスネットワークベースのページングであることをDUが識別した場合、DUは、UEの最終DRX cycleに、コアネットワークによって送信されたUE specific DRX cycle、UEが受信したRRCメッセージで運ばれるRAN側のUE DRX cycle、およびセルによってブロードキャストされたdefault DRX cycle(選択された最小値に対応する値でもよい)から選択された最小値が含まれる可能性があると決定する。考えられるケースは、前述のDRX cycleの1つまたは複数が存在しない場合、他の1つまたは複数のDRX cycleからより小さい値が選択されることである。
【0042】
DUがF1 APページングメッセージを受信した後、任意選択で、動作402において、DUは、ページングタイプを示すために使用される指示情報をUEに送信する。例えば、UEページング識別情報は、ブロードキャストページングメッセージに追加され(例えば、情報要素PagingRecordに追加され)てもよく、エアインタフェースを介してブロードキャストされ、および/または指示が、UEに送信されたブロードキャストページングメッセージに追加されて、ページングがRANから発信されたページングであるか、CNから発信されたページングであるかをUEが決定できるようにする。例えば、ページングがRAN based pagingであるかどうかの指示は、PagingRecordで与えられてもよい。例えば、0はCN based pagingを示し、1はRAN based pagingを示す。任意選択で、UEは、指示に従って、ページングがコアネットワークベースのページングであるか、または無線アクセスネットワークベースのページングであるかを決定することができる。DUによる最終不連続受信サイクルを決定する方法と同様に、UEは、ページングタイプに基づいて最終不連続受信サイクルを決定することができる。動作401による任意の設計2は、以下を含む:CUによってDUに送信されるページングメッセージは、ページングされたUEの識別情報を含む。この場合、ページングタイプを示すために使用される指示情報が、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、または無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示す場合、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであるか、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するようにDUに指示するために使用される。具体的なプロセスは次のとおりである。
【0043】
指示情報が、ページングされたUEの識別情報がコアネットワークから発信されたことを示す場合、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するようにDUに指示するために使用されるか、または、指示情報が、ページングされたUEの識別情報が無線アクセスネットワークによって構成されていることを示す場合、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するようにDUに指示するために使用される。
【0044】
任意選択で、情報要素:UEページングアイデンティティ(UE Paging identity)に加えて、明示的な情報要素が、CUからDUに指示として送信されるF1 APページングメッセージに設定され得る。例えば、指示は、RAN based paging指示であってもよい。指示の値が0の場合、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示す。反対に、指示の値が1の場合、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示す。あるいは、指示は、CN based paging指示であってもよい。指示の値が0の場合、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示す。反対に、指示の値が1の場合、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示す。
【0045】
動作401による任意の設計3は、以下を含む:ページングタイプを示すために使用される指示情報は、コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報または無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報を含む。任意選択で、2つの情報要素が指示情報に設定され得る。1つの情報要素は、コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報を運ぶために使用され、他の情報要素は、無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報を運ぶために使用される。しかしながら、指示情報が送信されるとき、2つの情報要素のいずれかを選択して、2つの情報要素で運ばれる情報を送信することができる。例えば、指示情報がコアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報を含む場合、指示情報はページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用されるか、または、指示情報が無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報を含む場合、指示情報はページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用される。
【0046】
例えば、CUからDUに送信されるF1 APページングメッセージの1つの情報要素が、CNによって構成されたUE識別情報を運ぶ場合、ページングがCNから発信されたページングであることを示すか、または、CUからDUに送信されるF1 APページングメッセージ内の別の情報要素が、RANによって構成されたUE ID情報を運ぶ場合、ページングがRANから発信されたページングであることを示す。任意の設計では、ページングがCNから発信されたページング(CN based paging)の場合、CUからDUに送信されるF1 APページングメッセージにUEページングアイデンティティが含まれ、UE paging identityは、CNによって割り当てられたUE識別情報を運ぶことができるか、または、ページングがRANから発信されたページング(RAN-based paging)の場合、CUからDUに送信されるF1 APページングメッセージには、新しく指定された情報要素が含まれる。例えば、情報要素は、無線アクセスネットワークから発信されたUEページングアイデンティティ(UE Paging identity for RAN based Paging)であり、情報要素は、RANによって割り当てられたUE識別情報を運ぶことができる。
【0047】
別の例では、CUからDUに送信されるF1 APページングメッセージに新しいIEが追加で設定されてもよく、その結果、CUが新しいIEを使用してDUに、ページングプロセスのためにRANによって生成されたresume IDまたはUE識別情報を提供して、ページングタイプがRAN based pagingであることを示す。例えば、新しいIEは、UE paging identity for RAN based pagingであり得る。
【0048】
DUが新しいIEを含むF1 APページングメッセージを受信した後、任意選択で、動作402で、DUは、エアインタフェースを介してブロードキャストされるページングメッセージ(例えば、情報要素PagingRecord)に、受信したresume IDまたはページングプロセスのためにRANによって生成されたUE識別情報(UE Paging Identity for RAN based pagingなど)を追加し、ページングメッセージをUEに送信するか、またはUEに送信されたブロードキャストページングメッセージに指示を追加することができ、その結果、UEは、ページングがRANから発信されたページングであるか、CNから発信されたページングであるかを決定できる。例えば、ページングがRANベースのページングであるかどうかの指示は、PagingRecordにおいて与えられ得る。例えば、0はCN based pagingを示し、1はRAN based pagingを示す。このようにして、動作402が実行される、すなわち、DUは、ページングタイプを示すために使用される指示情報をUEに送信する。
【0049】
動作401は任意の動作であることに留意されたい。具体的には、CUは、代替として、ページングタイプを示すために使用される指示情報をDUに送信しない場合があり、特定のページングタイプがDUによって決定される。例えば、RAN-based pagingおよびCN based pagingの場合、コアネットワークから発信されたUE識別情報は、CUおよびDUの両方によって使用され得、DUは、RAN-based pagingまたはCN based pagingをエアインタフェースで識別する。任意選択で、動作402において、ページングがRAN based pagingであるかどうかの指示が、DUによって送信されたブロードキャストページングメッセージに追加される。例えば、ページングがRAN based pagingであるかどうかを示すインジケータビットは、情報要素PagingRecordで与えられ得る。ビットの値が0の場合、ページングがCN based pagingであることを示すか、または、ビットの値が1の場合、ページングがRAN based pagingであることを示す。特定の値は異なる意味を有する場合があることが理解できる。例えば、ビットの値が1の場合、ページングがCN based pagingであることを示すか、または、ビットの値が0の場合、ページングがRAN based pagingであることを示す。
【0050】
システム400内のCUは、
図3の方法でCPおよびUPにさらに分割され得ることが理解できる。CPとUPがさらに分離されているアーキテクチャでは、システム400内のCUの前述の機能は、CPによって実装され得る。確かに、システム400におけるCUの前述の機能は、代替として、UPにおいて実装されてもよい。
【0051】
UEの構成された関連情報がUEを識別できるか、またはUEのコンテキストの発見を容易にすることができるか、またはUEのページングタイプの識別を容易にすることができる場合、前述の設計のいずれか1つで言及されているRANによって構成されたUE識別情報は、UEを識別するために使用され得かつRANによって構成された他の情報であってもよいことが理解できる。本明細書で言及される「RANによって構成された」とは、RAN内のCUが構成を実行できる、DUが構成を実行できる、またはCUとDUがネゴシエーションを通じて構成を完了することを意味すると理解できる。例えば、RAN、CU、DU、またはCUとDUによって開始されたページングの場合、ページングについて、UEを識別できる情報を構成して、ページングのタイプがコアネットワークによって開始されたページングであるか、無線アクセスネットワークによって開始されたページングであるかをDUが識別できるようにする。
【0052】
図5に示すように、本出願の実施形態は、通信システムおよび方法500をさらに提供し、UEが非アクティブステータスに入ったときに、CUがUEのUEコンテキストを解放するようにDUに指示するメカニズムに依然として存在する弱点を克服するのを助ける。システム500は、CUおよびDUを含む。システム500が実行されると、CUおよびDUはメッセージを交換して、以下の例示的な方法500を実行する。
【0053】
CUは、UEコンテキストを解放するために使用されるメッセージをDUに送信する。例えば、メッセージは、UEコンテキスト解放メッセージ(UE context release message)であり得、メッセージは、UEがRRC非アクティブステータスに入ったことを示すために使用される原因値情報を含む。あるいは、CUは、UEコンテキストを解放するために使用されるメッセージをDUに送信する。例えば、メッセージは、UEコンテキスト解放メッセージ(UE context release message)であり得、メッセージは、RRC接続解放メッセージ(RRC connection release message)のような、RRC接続を解放するために使用され、UEに送信されるメッセージを運ぶことができる。あるいは、CUは、DL RRC message transferメッセージなどの別のF1 APメッセージにRRC connection releaseメッセージを追加することができ、メッセージは原因値(UE enter into inactiveなど)および/またはRRCメッセージタイプを含むこともできる。この場合、その後にCUから送信されたUE context releaseメッセージを受信すると、DUは、UEがRRC非アクティブステータスに入ったため、UEコンテキストを解放する必要があると決定することができる。別の可能なケースでは、DUは、UEがRRC非アクティブステータスに入ったと決定し、UEコンテキストを保持し、無線シグナリングおよび/または無線データベアラを一時停止する。
【0054】
任意の設計には、アップリンクデータ到着(UL data arrival)のシナリオが含まれる:DUが、CUによって送信されたRRC接続解放メッセージをUEに転送する前に、DUはUEによって送信されたSR/BSRを受信し、DUはUL data arrivalを決定する。DUは、DUがUEコンテキストの解放を拒否することをCUに通知する。任意選択で、通知メッセージには、アップリンクデータ到着(UL data arrival)の原因値が含まれる。任意選択で、これの前に、DUによって送信された通知メッセージは、UEが非アクティブステータスに入ったとDUが決定したという情報を運ぶことができる。通知メッセージの実装は、active/inactive指示、またはinactive timer満了の指示であり得る。DUが通知メッセージを送信してUEがinactiveステータスに入ったことをCUに通知した後、DUがCUからの応答を受信する前にアップリンクデータ到着(UL data arrival)を検出した場合、DUはCUにそのケース(すなわち、UL data arrival)を通知し、CUがタイムリに正しい決定を行うようにする。例えば、CUは、UEがRRC非アクティブステータスに入ることを許可しないことを決定することができる。
【0055】
任意の設計には、ダウンリンクデータ到着(DL data arrival)のシナリオが含まれる:CUがUE context releaseメッセージおよび/またはRRC接続解放メッセージをDUに送信した後、ダウンリンクデータ到着(DL data arrival)が発生する。任意選択で、CUは、DUがUEコンテキストを解放していない、および/またはRRC接続解放メッセージを転送していないと決定し、任意選択で、CUは、UE context release cancelメッセージおよび/またはDL RRC message transfer cancelメッセージをDUに送信する。メッセージには原因値(DL data arrivalなど)が含まれている。任意選択で、メッセージはpaging情報(例えば、動作401の3つの任意の設計のいずれか1つに含まれる情報要素、またはresume ID、paging DRX、UE Identity Index value、Paging priority、およびUE paging identityのうちの少なくとも1つ)を含み得る。DUがRRC接続解放メッセージの送信をキャンセルし、および/またはUEコンテキストを解放しない場合、DUは、UEコンテキストが解放されないか、またはUEがRRC非アクティブステータスに入らないことをCUに通知する。DUがRRC接続解放メッセージを転送し、UEコンテキストを解放した場合、paging情報に基づいてRAN-based pagingを直接開始できる。
【0056】
CUにCP-UPアーキテクチャがある場合、任意の設計には次のものが含まれる:CU内のCP(CU-CP)は、UE context releaseメッセージをDUおよび/またはCU内のUP(CU-UP)に送信し、メッセージには、原因値UE enter into inactiveが含まれている。あるいは、CU-CPは、DL RRC message transferメッセージなどの別のF1 APメッセージにRRC connection releaseメッセージを追加することができる。メッセージには、原因値UE enter into inactiveまたはRRCメッセージタイプも含まれ得る。このようにして、その後CUによって送信されたUE context releaseメッセージを受信した後、DUは、UE enter into inactiveのためにUEコンテキストを解放する必要があると推測できる。別の可能なケースでは、DUは、UEがRRC非アクティブステータスに入ったと決定し、UEコンテキストを保持し、無線シグナリングおよび/または無線データベアラを一時停止する。
【0057】
任意の設計には、アップリンクデータ到着(UL data arrival)のケースが含まれる。詳細については、前述のCU-DUアーキテクチャの説明を参照されたい。CUの機能は、CPによって実装され得る。
【0058】
任意の設計には、ダウンリンクデータ到着(DL data arrival)のケースが含まれる。CU-UPが、UEが非アクティブステータスにあるという情報をCU-CPに通知すると仮定すると、CU-UPは、CU-CPによって提供されるtimerに基づいて、UEが非アクティブステータスに入ったかどうかを決定し得る。CU-UPが、UE enter into inactive、またはCU-CPによって送信されたUE context releaseの指示をまだ受け取っていない場合、次の任意の動作が実行される。
【0059】
任意の動作1:CU-UPは、DL data arrival指示をCU-CPに送信する。例えば、E1インタフェースメッセージは、gNB-CU-UP UE E1APID、DL data arrival指示などのE1インタフェースUEアイデンティティを含む。CU-CPがCU-UPからDL data arrival指示情報を受信した後の後続の動作については、前述のCU-DUアーキテクチャの説明を参照されたい。CUの機能は、CU-CPによって実装される。CU-CPが通知をDUに送信し、UEがinactiveステータスに入らないと決定すると、CU-CPは、ダウンリンクデータ(DL data)がDUに送信され得ることをCU-UPに通知する。
【0060】
任意の動作2:CU-UPは、DL data arrival指示またはダウンリンクデータ(DL data)をDUに直接送信し、DUは、DL data arrival指示またはDL dataを受信した後、RRC接続解放メッセージのUEへの送信をキャンセルする。任意選択で、DUは、UEコンテキストが解放されないか、UEがinactiveステータスに入らないことをCU-CPに通知し、通知メッセージには、DL data arrival指示がさらに含まれる場合がある。
【0061】
任意の設計には以下が含まれる:CUはダウンリンク伝送状態を監視し、DUはアップリンク伝送状態を監視し、アップリンク伝送状態のactive/inactiveをCUに報告する。DUがアップリンク伝送状態を決定するとき、タイマが使用され得る。タイマは、DUによって設定されてもよく、またはCUによってDUに提供されてもよい。DUは、UE粒度、PDUセッション粒度、slice粒度、またはDRB粒度に基づいて、アップリンク伝送状態を報告することができる。UE粒度に関して、DUは、UEアイデンティティ、active/inactive指示などを報告することができる。PDUセッション粒度、slice粒度、またはDRB粒度に関して、DUは、UEアイデンティティ、PDUセッションアイデンティティ/sliceアイデンティティ/DRBアイデンティティ、および対応するPDUセッション/slice/DRBのactive/inactiveステータスを報告することができる。任意選択で、タイマは代わりにPDUセッション/slice/DRB粒度のものであってもよい。具体的には、各PDUセッションアイデンティティ/sliceアイデンティティ/DRBアイデンティティは1つのタイマに対応している。
【0062】
任意の設計には以下が含まれる:DUは、アップリンク伝送状態とダウンリンク伝送状態を監視し、アップリンク伝送状態とダウンリンク伝送状態をCUに報告する。タイマは、アップリンクとダウンリンクの両方に固有であり得る。あるいは、アップリンクタイマはアップリンク伝送に固有であり、ダウンリンクタイマはダウンリンク伝送に固有である。タイマは、DUによって設定されてもよく、またはCUによってDUに提供されてもよい。特に、DUは、UE粒度、PDUセッション粒度、slice粒度、またはDRB粒度に基づいてアップリンク伝送状態を報告することができる。DUは、UE粒度、PDUセッション粒度、slice粒度、またはDRB粒度にも基づいて、ダウンリンク伝送状態を報告することができる。
【0063】
本出願の実施形態は、通信方法をさらに提供する。通信方法は通信システムで実行され、通信システムは集中型ユニットと分散型ユニットを含む。通信システムが実行されると、例示的な動作、すなわち、集中型ユニットによって、端末デバイスのアクセス要求を拒否する動作と、集中型ユニットによって、分散型ユニットに指示情報を送信する動作であって、指示情報は、分散型ユニットが端末デバイスのコンテキスト情報を削除する必要があることを示す、動作と、が実行され得る。任意の設計では、指示情報は、端末デバイスのアクセスを拒否する指示および/または端末デバイスのアクセスを拒否する原因を含む。任意の設計では、集中型ユニットは分散型ユニットから送信され、端末デバイスのアクセスが許可されていることを示す通知メッセージを受信する。このシステムおよび方法は、UEがネットワークにアクセスするときにアドミッションコントロールメカニズムの弱点によって引き起こされるシステムエラーがあるという従来技術の問題を解決するのに役立つ。例えば、以下は、
図6および
図7を参照してこの実施形態をさらに説明する。
【0064】
図6に示すように、本出願の実施形態は、通信システムおよび方法600を提供する。このシステムには、CU、DU、UEの3つのネットワークノードが含まれ、CUとDUは基地局システムを構成する。
図6に示すように、システムおよび方法600の例は、以下の動作を含む。
【0065】
任意の動作601:UEは、メッセージ3を基地局システムに送信する。メッセージ3は、RRCConnectionRequestメッセージ、RRCConnectionResumeRequestメッセージ(または別のメッセージ名の別の同様のメッセージ)、またはRRCConnectionRestablishmentRequestメッセージを含み得る。
【0066】
任意の動作602:DUはメッセージ3をCUに送信する。任意選択で、UEによって送信されたメッセージ3を受信した後、DUは、F1 APメッセージなどのCU-DUインタフェースメッセージをCUに送信する。F1 APメッセージは、UEからのメッセージ3を含み得る。任意選択で、F1 APメッセージは、DUからCUに送信されたコンテナ(container)をさらに含むことができ、コンテナは、CellGroupConFigなど、UEのSRB1のL1/L2構成を運ぶ。例えば、F1 APメッセージは、Initial UL RRC Messageであってもよい。可能なケースは次のとおりである:DUはUEアクセスを許可するかどうかを決定し、DUがUEアクセスを許可する場合、F1 APメッセージには、セルグループ構成を含む、DU to CU RRC informationなど、DUからCUに送信されたコンテナが含まれ、逆に、DUがUEアクセスを許可しない場合、F1 APメッセージには、DUからCUに送信されたコンテナは含まれない。このようにして、CUは、DUがUEアクセスを許可するかどうかを決定することができる。
【0067】
UEによって送信されたメッセージ3を受信した後、CUはメッセージ4で応答することができる(任意の動作603および604を含む手順が
図6に示されている)。例えば、CUはUEアクセスを許可するかどうかを決定し、CUがUEアクセスを拒否する場合、メッセージ4には、UEアクセスの拒否を示し、RRCConnectionRejectメッセージまたはRRCConnectionReestablishmentRejectメッセージなど、メッセージ3のコンテンツに対応するRRCメッセージが含まれている。任意選択で、CUはF1 APメッセージをDUに送信し、F1 APメッセージは拒否指示および/または拒否原因値を運んで、CUがUEアクセスを拒否することをDUに通知し、それによってDUをトリガしてUEのコンテキストを削除する(
図6に示される任意の動作603)。例えば、DUによってUEのコンテキストを削除するアクションには、以下の少なくとも1つが含まれる:DUによって、UEに割り当てられたC-RNTI/temp CRNTIを解放すること、DUによって、UEのために予約されたリソースを解放すること、DUによってUEのL1/L2構成を削除すること、および、DUによって、UEに割り当てられたDU UE F1 AP IDを解放すること。任意選択で、F1 APメッセージはDL RRC Message Transferメッセージである。任意選択で、CUがUEアクセスを拒否すると決定する理由は、DUがUEアクセスを拒否するか、またはCUがUEアクセスを拒否することであり得る。可能なケースは次のとおりである:DUがUEアクセスを拒否するとCUが決定した場合、CUは拒否指示をDUに送信する必要はないか、または、CUがUEアクセスを許可していないのにDUがUEアクセスを許可しているとCUが決定した場合、CUは拒否指示をDUに送信して、UEのコンテキストを削除するようにDUに指示する必要がある。
【0068】
図7に示されるように、本出願の実施形態は、通信システムおよび方法700を提供する。このシステムには、CU、DU、UEの3つのネットワークノードが含まれ、CUとDUは基地局システムを構成する。システムおよび方法700は、UEがネットワークにアクセスするときにアドミッションコントロールメカニズムの弱点によって引き起こされるシステムエラーがあるという従来技術の問題を解決するのに役立つ。
図7に示すように、システムおよび方法700の例は、以下の動作を含む。
【0069】
任意の動作701:UEは、メッセージ3を基地局システムに送信する。メッセージ3は、RRCConnectionRequestメッセージ、RRCConnectionResumeRequestメッセージ(または別の名前の別の同様のメッセージ)、またはRRCConnectionRestablishmentRequestメッセージを含み得る。
【0070】
任意の動作702:DUはメッセージ3をCUに送信する。UEから送信されたメッセージ3を受信した後、DUはメッセージ3をCUに送信する。任意選択で、DUはF1 APメッセージをCUに送信し、F1 APメッセージには、UEからのメッセージ3が含まれる。任意選択で、F1 APメッセージは、DUからCUに送信されるコンテナ(container)をさらに含み、コンテナは、UEのSRB1のL1/L2構成を運ぶ。例えば、F1 APメッセージは、Initial UL RRC Messageであってもよい。任意選択で、DUは、DUがUEアクセスを許可するかどうかをCUに通知する。可能なケースは次のとおりである:DUはUEアクセスを許可するかどうかを決定し、DUがUEアクセスを許可する場合、F1 APメッセージには、DUからCUに送信されたコンテナが含まれ、逆に、DUがUEアクセスを許可しない場合、F1 APメッセージには、DUからCUに送信されたコンテナは含まれない。このようにして、CUは、DUがUEアクセスを許可するかどうかを決定することができる。
【0071】
任意の動作703:CUは、UEから送信されたメッセージ3を受信した後、メッセージ4をUEに返信する。任意選択で、CUはUEアクセスを許可するかどうかを決定し、CUがUEアクセスを拒否する場合、メッセージ4には、UEアクセスの拒否を示し、RRCConnectionRejectメッセージまたはRRCConnectionReestablishmentRejectメッセージなど、メッセージ3のコンテンツに対応するRRCメッセージが含まれてもよい。任意選択で、CUはF1 APメッセージをDUに送信し、F1 APメッセージはメッセージ4を運ぶ。例えば、F1 APメッセージは、DL RRC Message Transferメッセージであり得る。任意選択で、CUは拒否指示および/または拒否原因値をDUに送信して、UEのコンテキストを削除するようDUに指示する。具体的には、CUはF1 APメッセージをDUに送信し、F1 APメッセージには、拒否指示および/または拒否原因値が含まれる。例えば、F1 APメッセージはUE context releaseメッセージである。具体的には、DUによってUEのコンテキストを削除するアクションには、以下のうちの少なくとも1つが含まれる:DUによって、UEに割り当てられたC-RNTI/temp CRNTIを解放すること、DUによって、UEのために予約されたリソースを解放すること、DUによってUEのL1/L2構成を削除すること、およびDUによって、UEに割り当てられたDU UE F1 AP IDを解放すること。任意選択で、CUがUEアクセスを拒否すると決定する理由は、以下の少なくとも1つであり得る:DUがUEアクセスを拒否し、CUがUEアクセスを拒否する。可能なケースは次のとおりである:DUがUEアクセスを拒否するとCUが決定した場合、CUは拒否指示をDUに送信する必要はないか、または、CUがUEアクセスを許可していないのにDUがUEアクセスを許可しているとCUが決定した場合、CUは拒否指示をDUに送信して、UEのコンテキストを削除するようにDUに指示する必要がある。
【0072】
前述の実施形態では、動作/さまざまな任意の設計に連続して番号が付けられていることが理解できる。しかしながら、連続する番号は単に記述を容易にするためのものであり、動作が連続番号に従って順次実行されなければならないことを意味するものではないことが理解できる。
【0073】
任意の設計では、前述の実施形態では、物理的に、CU-UPは、CU-CPおよびDUと別々に配備されてもよく、またはCU-CPおよびDUと共に配備されてもよい。例えば、次のようなケースがある:CU-CP、CU-UP、およびDUはすべて物理的に個別に配備されるケース、CU-CPとDUは物理的に一緒に配備されるが、CU-UPは個別に配備されるケース、CU-CPとCU-CPは物理的に一緒に配備されるが、DUは個別に配備されるケース、または、CU-CPは個別に配備されるが、CU-UPとDUは一緒に配備されるケース。
【0074】
上記の設計のいずれか1つは、特定のシナリオまたは特定の技術的な問題のために設計された技術的解決策として理解され得るが、本出願で開示されている技術的な内容を実装するために必要であるとは見なされない。特定の客観的な技術問題をより的を絞った方法で解決するために、設計のいずれか1つを要件に従って別の設計と組み合わせて実装できる。
【0075】
任意の設計では、本出願のこの実施形態では、分散型ユニットDUはRLC、MAC、およびPHYプロトコル層の機能を含み、集中型ユニットCUは、RRC、SDAP、および/またはPDCPプロトコル層の機能を含み、DUとCUのプロトコル層は、基地局のRRC、SDAP、PDCP、RLC、MAC、およびPHYプロトコル層、または基地局のRRC、PDCP、RLC、MAC、およびPHYプロトコル層含むアーキテクチャセットアップを一緒に構成する。確かに、CUおよびDUのプロトコル層は、代替として、基地局において別の方法で分割されてもよい。例えば、DUにはMACおよびPHYプロトコル層が含まれ、CUにはRRC、SDAP、PDCP、およびRLCプロトコル層、またはRRC、PDCP、RLCプロトコル層が含まれる。これは本明細書に限定されない。DUおよび無線周波数システムは、物理的に1つの通信デバイスの2つの部分であり得、その結果、DUおよび無線周波数システムは一緒に統合される。あるいは、DUおよびCUは、1つの通信デバイスに属する部品として物理的に使用され得、その結果、DUおよびCUは、一緒に統合される。あるいは、無線周波数システム、DU、およびCUを1つのネットワークノードに属する部品として物理的に使用して、無線周波数システム、DU、およびCUを一緒に統合することができる。
【0076】
前述の実施形態におけるUE、CU、DU、CP、およびUPについて、プロセッサおよび通信インタフェースを備えたハードウェアプラットフォームが、プログラム命令を実行し、本出願の前述の実施形態における任意の設計におけるUE、CU、DU、CP、およびUPの機能を別々に実装するために使用され得ることが理解できる。これに基づいて、
図8に示されるように、本出願の実施形態は、通信デバイス800の概略ブロック図を提供する。通信デバイス800は、少なくとも1つのプロセッサ801を含み、任意選択で通信インタフェース802を含む。
【0077】
通信インタフェースは、別のデバイスとの通信インタラクションを実行する際に通信デバイス800をサポートするように構成され、少なくとも1つのプロセッサ801でプログラム命令が実行されると、本出願の前述の実施形態の任意の設計におけるUE、CU、DU、CP、およびUPデバイスのいずれか1つで動作する機能が実施される。任意の設計では、通信デバイス800は、メモリ803をさらに含み、前述のデバイス機能を実施するために必要なプログラム命令を格納して、プログラム実行プロセスで生成されたデータを処理することができる。任意選択で、通信デバイス800は、少なくとも1つのプロセッサ801、通信インタフェース802、およびメモリ803の間の通信インタラクションを実施するために、内部相互接続ラインをさらに含むことができる。少なくとも1つのプロセッサ801は、専用処理チップ、処理回路、プロセッサ、または汎用チップを使用することによって実装されると見なされ得る。例えば、実施形態では、DU内のPHY機能の処理の一部またはすべて、あるいはF1インタフェースもしくはE1インタフェース上のプロトコル通信機能の一部またはすべては、少なくとも1つのプロセッサに配置された専用回路/チップを使用することによって実装され得、そして確かに、少なくとも1つのプロセッサ801に配置された汎用プロセッサによって、PHY機能またはF1インタフェースもしくはE1インタフェース通信機能を実施するために使用されるプログラム命令を実行することによって代替的に実装され得る。別の例では、本出願の実施形態におけるデバイスのMAC層、RLC層、PDCP層、SDAP層、およびRRC層における関連機能の処理の一部またはすべてについて、少なくとも1つのプロセッサ801は、通信処理チップを含み得、MAC層、RLC層、PDCP層、SDAP層、およびRRC層で関連する機能を実施するために使用されるプログラム命令を使用して処理を実施する。本出願の実施形態に記載されたさまざまな設計における方法、手順、動作、またはステップは、コンピュータソフトウェア、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせを使用することによって、1対1の対応方法で実装できることが理解できる。これらの機能がハードウェアまたはソフトウェアを使用して実行されるかは、特定のアプリケーションと技術的解決策の設計上の制約に依存する。例えば、優れた大学、低コスト、ソフトウェアとハードウェアの分離などの側面を考慮して、プログラム命令を実行する方法が実装に使用され得る。別の例として、システムのパフォーマンスや信頼性などの側面を考慮して、専用回路が実装に使用され得る。当業者は、異なる方法を使用して、各特定のアプリケーションについて説明された機能を実施することができる。これは本明細書に限定されない。
【0078】
通信インタフェース802は、通常、2つの通信ピア間で情報を交換する機能を有する。有線で、通信ピア間で情報を交換する場合、通信インタフェースは、インタフェース回路またはインタフェース回路を含むハードウェアモジュールとして設計されて、有線で、通信ピア間で実行される通信インタラクションをサポートすることができる。例えば、本出願におけるDUとCUとの間のF1インタフェース、およびCPとUPとの間のE1インタフェースの通信機能のために、このインタフェース設計が使用されてもよい。無線で、通信ピア間で情報を交換する場合、通信インタフェースは、無線送受信機能を備えたインタフェース回路であってもよいし、無線送受信機能を備えたインタフェース回路を含むハードウェアシステムであってもよい。例えば、DUおよびUEが無線通信を実行するとき、この設計は、DUとUEとの間の通信インタフェースのために使用され得る。
【0079】
任意選択で、CU、DU、CP、またはUPを実装するために、汎用ハードウェアプラットフォーム(処理リソースとストレージリソースを有する)を代わりに使用して、本出願の実施形態の設計においてCU、DU、CP、またはUPの機能を実施するために、実施形態の関連設計で実装プログラム命令を直接または間接的に実行することができる。実際の配備は次のとおりである:CU、CP、またはUPは、コアネットワークデバイスに近接し得るか、またはコアネットワークデバイスと共同で配備され得る、すなわち、物理的にCU、CP、またはUPはコアネットワークデバイスから分離され得るか、コアネットワークデバイスと統合され得る。CU、CP、またはUPの機能は、コアネットワークデバイスの一部としても使用され得る。
【0080】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラム命令を含み、プログラム命令が直接的または間接的に実行されるとき、例えば、プログラム命令が前述の実施形態の通信デバイス800で実行されると、本出願の実施形態の任意の設計におけるUE、CU、CP、UP、およびDUデバイスのいずれか1つの機能が実施される。プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得ることが理解できる。例えば、プログラム命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線)または無線(赤外線、ラジオ、マイクロ波など)方式で伝送されてもよい。プログラム命令が実行されると、特定のネットワークデバイスが通常ハードウェア層とハードウェア層上で実行されるオペレーティングシステム層および/またはメディア層を含むことを考慮して、本出願の実施形態に関連するプログラム命令が通常呼び出されて、複数の層でソフトウェアによって実行される。したがって、プログラム命令は、ハードウェアデバイス(汎用処理回路または専用処理回路)における間接実行処理であってもよい。
【0081】
本出願の実施形態は、チップシステムをさらに提供する。チップシステムは少なくとも1つのプロセッサを含み、プログラム命令が少なくとも1つのプロセッサで実行されると、第1の側面および第1の側面の設計のいずれかにおけるUE、CU、DU、CP、およびUPデバイスのいずれか1つの機能が実施される。
【0082】
本出願はさらに、以下の実施形態をさらに提供する。以下の実施形態のナンバリング方法は、前述の実施形態のナンバリング方法に従わないことに留意されたい。
【0083】
実施形態1では、通信方法は、集中型ユニットにより、ページングメッセージを分散型ユニットに送信するステップであって、ページングメッセージは、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示す指示情報を運ぶ、ステップを含み、
指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであるか、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであるかを決定するように分散型ユニットに指示するために使用される。
【0084】
実施形態2では、実施形態1による通信方法が以下を含む:指示情報がコアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報である場合、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用されるか、または、指示情報が無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報である場合、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用される。
【0085】
実施形態3では、実施形態1による通信方法において、ページングメッセージは、ページングされた端末デバイスの識別情報をさらに含み、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを指示情報が示し、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであるか、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであるかを決定するように分散型ユニットに指示するために使用されることは、以下を含む:指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用されるか、または、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用される。
【0086】
実施形態4では、実施形態1による通信方法において、ページングメッセージは、ページングされた端末デバイスの識別情報をさらに含み、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを指示情報が示し、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであるか、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであるかを決定するように分散型ユニットに指示するために使用されることは、以下を含む:ページングされた端末デバイスの識別情報がコアネットワークから発信されたことを指示情報が示す場合、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用されるか、または、ページングされた端末デバイスの識別情報が無線アクセスネットワークによって構成されていることを指示情報が示す場合、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用される。
【0087】
実施形態5では、実施形態1による通信方法において、指示情報は、コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報または無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報を含み、指示情報がコアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報を含む場合、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用されるか、または、指示情報が無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報を含む場合、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定するように分散型ユニットに指示するために使用される。
【0088】
実施形態6では、通信方法は、分散型ユニットにより、集中型ユニットからページングメッセージを受信するステップであって、ページングメッセージは、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示す指示情報を運ぶ、ステップと、分散型ユニットにより、指示情報に従って、ページングがコアネットワークから発信されたページングであるか、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであるかを決定するステップと、を含む。
【0089】
実施形態7では、実施形態6による通信方法が以下を含む:指示情報がコアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報である場合、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、分散型ユニットは、指示情報に従って、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するか、または、指示情報が無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報である場合、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、分散型ユニットは、指示情報に従って、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定する。
【0090】
実施形態8では、実施形態6による通信方法において、ページングメッセージは、ページングされた端末デバイスの識別情報をさらに含み、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを指示情報が示し、指示情報に従って、ページングがコアネットワークから発信されたページングであるか、または、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると分散型ユニットが決定することは、以下を含む:指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、分散型ユニットは、指示情報に従って、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するか、または、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、分散型ユニットは、指示情報に従って、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定する。
【0091】
実施形態9では、実施形態6による通信方法において、ページングメッセージは、ページングされた端末デバイスの識別情報をさらに含み、ページングがコアネットワークから発信されたページングであること、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを指示情報が示し、指示情報に従って、ページングがコアネットワークから発信されたページングであるか、またはページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであるかを分散型ユニットが決定することは、以下を含む:ページングされた端末デバイスの識別情報がコアネットワークから発信されたことを指示情報が示す場合、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、分散型ユニットは、指示情報に従って、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するか、または、ページングされた端末デバイスの識別情報が無線アクセスネットワークによって構成されていることを指示情報が示す場合、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、分散型ユニットは、指示情報に従って、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定する。
【0092】
実施形態10では、実施形態6による通信方法において、指示情報は、コアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報または無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報を含み、指示情報がコアネットワークから発信されたページングされた端末デバイスの識別情報を含む場合、指示情報は、ページングがコアネットワークから発信されたページングであることを示し、分散型ユニットは、指示情報に従って、ページングがコアネットワークから発信されたページングであると決定するか、または、指示情報が無線アクセスネットワークによって構成されたページングされた端末デバイスの識別情報を含む場合、指示情報は、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであることを示し、分散型ユニットは、指示情報に従って、ページングが無線アクセスネットワークから発信されたページングであると決定する。
【0093】
実施形態11では、通信方法は、集中型ユニットにより、端末デバイスのアクセス要求を拒否するステップと、集中型ユニットにより、分散型ユニットに指示情報を送信するステップであって、指示情報は、分散型ユニットが端末デバイスのコンテキスト情報を削除する必要があることを示す、ステップと、を含む。
【0094】
実施形態12では、実施形態11による通信方法において、指示情報は、端末デバイスのアクセスを拒否することの指示および/または端末デバイスのアクセスを拒否する原因を含む。
【0095】
実施形態13では、実施形態10または11による通信方法は、集中型ユニットにより、分散型ユニットから送信され、端末デバイスのアクセスが許可されていることを示す通知メッセージを受信するステップを含む。
【0096】
実施形態14では、通信方法は、端末デバイスのアクセス要求が集中型ユニットによって拒否された場合、
分散型ユニットにより、集中型ユニットから送信された指示情報を受信するステップであって、指示情報は、分散型ユニットが端末デバイスのコンテキスト情報を削除する必要があることを示す、ステップを含む。
【0097】
実施形態15では、実施形態14による通信方法において、指示情報は、端末デバイスのアクセスを拒否することの指示および/または端末デバイスのアクセスを拒否する原因を含む。
【0098】
実施形態16では、実施形態14または15による通信方法は、分散型ユニットにより、端末デバイスのアクセスが許可されていることを示す通知メッセージを集中型ユニットに送信するステップを含む。
【0099】
実施形態17では、実施形態1から16のいずれか1つによる通信方法において、分散型ユニットは、無線リンク制御層、メディアアクセス制御層、および物理層のうちの少なくとも1つを含み、集中型ユニットは、無線リソース制御層、サービスデータ適応プロトコル層、およびパケットデータ収束プロトコル層のうちの少なくとも1つを含み、分散型ユニットおよび集中型ユニットは、無線アクセスネットワークに含まれるか、または単一の基地局に含まれる。
【0100】
実施形態18では、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、少なくとも1つのプロセッサおよび通信インタフェースを含み、通信インタフェースは、通信デバイスと別の通信デバイスとの間の情報交換のために構成され、プログラム命令が少なくとも1つのプロセッサで実行されると、通信デバイスは、実施形態1から17のいずれか1つによる方法における分散型ユニットまたは集中型ユニットのいずれか1つの機能を実施する。
【0101】
実施形態19では、コンピュータプログラム記憶媒体が提供され、コンピュータプログラム記憶媒体はプログラム命令を含み、プログラム命令が直接的または間接的に実行されると、実施形態1から17のいずれか1つによる方法における分散型ユニットまたは集中型ユニットのいずれか1つの機能が実施される。
【0102】
実施形態20では、チップシステムが提供され、チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、プログラム命令が少なくとも1つのプロセッサで実行されると、実施形態1から17のいずれか1つによる方法における分散型ユニットまたは集中型ユニットのいずれか1つの機能が実施される。
【0103】
実施形態21では、通信システムが提供され、通信システムは、実施形態18による通信デバイスを含む。
【0104】
前述の説明は、本出願の単なる特定の実装形態であり、本出願の保護範囲を限定することは意図されていない。本出願で開示された技術的範囲内で当業者が容易に考え出す任意の変化または置換は、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0105】
100 システム
200 システム
400 通信システムおよび方法
500 通信システムおよび方法
600 通信システムおよび方法
700 通信システムおよび方法
800 通信デバイス
801 少なくとも1つのプロセッサ
802 通信インタフェース
803 メモリ