(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-15
(45)【発行日】2022-07-26
(54)【発明の名称】細長物体ラベル付けデバイス
(51)【国際特許分類】
B65C 3/02 20060101AFI20220719BHJP
【FI】
B65C3/02
(21)【出願番号】P 2020544447
(86)(22)【出願日】2019-02-20
(86)【国際出願番号】 US2019018669
(87)【国際公開番号】W WO2019164866
(87)【国際公開日】2019-08-29
【審査請求日】2022-01-05
(32)【優先日】2018-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507202736
【氏名又は名称】パンドウィット・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン・エル・ネルソン
(72)【発明者】
【氏名】マーク・アール・オベンシャイン
【審査官】加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-011445(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0019565(US,A1)
【文献】米国特許第04944829(US,A)
【文献】欧州特許出願公開第01832519(EP,A1)
【文献】仏国特許出願公開第02600306(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のドライバと、
中心部分の周りで間隔を空けられた複数のガイドローラを含む巻き付け機構であって、ベルトは、前記
複数のガイドローラの周りで、かつ
前記中心部分内の開口部にまたがって張力をかけられ、ラベル付けされることになる物体
は、前記中心部分内の
前記開口部
を貫通するように受けられ、前記ベルトは、前記ベルトが前記ラベル付けされることになる物体によりもたらされる力によって前記中心部分内で埋め込まれることができるように、弾性力に抗して偏向可能であり、前記巻き付け機構は、前記中心部分を通過する前記巻き付け機構の回転軸の周りで前記
複数のガイドローラを同時に回転させるよう、前記第1のドライバによって駆動され、前記巻き付け機構は、前記中心部分内に位置する前記ラベル付けされることになる物体を周回する、巻き付け機構と、
を備えた、細長物体ラベル貼付器。
【請求項2】
前記複数のガイドローラが前記第1のドライバによって直接駆動されない間に、前記ベルトは、前記
複数のガイドローラの周りを
移動する、請求項1に記載の細長物体ラベル貼付器。
【請求項3】
前記開口部は、前記複数のガイドローラの
うち、第1のガイドローラと、前記第1のガイドローラに隣接して下流に位置する第2のガイドローラ
と、の間で画定され
、
前記ベルトは、前記第1のガイドローラと前記第2のガイドローラとの間で前記開口部にまたがって張力をかけられる、請求項2に記載の細長物体ラベル貼付器。
【請求項4】
前記複数のガイドローラの第3のガイドローラは、前記第1のガイドローラと前記第2のガイドローラとの
間に位置し、前記第3のガイドローラは、前記巻き付け機構に弾性的に装着され、前記第3のガイドローラは、前記巻き付け機構の前記中心部分内で前記ベルトを偏向させる、前記ベルトと前記ラベル付けされることになる物体との間の係合によってもたらされる力の下で移動可能である、請求項3に記載の細長物体ラベル貼付器。
【請求項5】
前記複数のガイドローラの第4のガイドローラは、前記第1のガイドローラと前記第2のガイドローラとの
間に位置し、前記第4のガイドローラは、前記巻き付け機構に弾性的に装着され、前記第4のガイドローラは、前記巻き付け機構の前記中心部分内で前記ベルトを偏向させる、前記ベルトと前記ラベル付けされることになる物体との間の係合によってもたらされる力の下で移動可能である、請求項4に記載の細長物体ラベル貼付器。
【請求項6】
コンベヤドライバによって駆動される入来コンベヤであって、前記入来コンベヤは、前記巻き付け機構と動作可能に位置合わせされ、前記入来コンベヤ上で進行するラベルは、前記巻き付け機構に配送される、入来コンベヤと、
前記入来コンベヤと動作可能に係合し、
前記入来コンベヤとの間に前記ラベルを挟んで、これにより前記ラベル
を前記巻き付け機構
へ配送するように、前記コンベヤドライバによって作動するコンベヤアシストレバーと、
を更に備えた、請求項5に記載の細長物体ラベル貼付器。
【請求項7】
前記ラベル付けされることになる物体を載置可能なクレードルを含む物体上昇機構を更に備え、前記クレードルは、前記ラベル付けされることになる物体が
前記クレードル上に積まれる原点位置と、前記ラベル付けされることになる物体が前記巻き付け機構の前記中心部分内に位置する巻き付け位置と、の間で移動可能
である、請求項6に記載の細長物体ラベル貼付器。
【請求項8】
前記入来コンベヤに隣接した位置にダクトによって接続された真空源を含む吸引システムを更に備え、前記真空源によってもたらされる真空力は、前記ラベルを前記入来コンベヤまで保持するよう前記入来コンベヤに前記ラベルを押し付ける、請求項7に記載の細長物体ラベル貼付器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その全体を参照することによってその主題が以下に組み込まれる、2018年2月23日に出願された米国仮特許出願第62/634,279号に対する優先権を主張する。
【0002】
本発明は、細長物体にラベル付けすることに関し、特に、本発明は、ワイヤ及びケーブルなどの周りにラベルを巻き付ける(包装する)ラベラに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤ及びケーブルにラベル付けすることは、手動で、または扱いにくく、騒々しい水圧式もしくは高圧空気線を必要とする装置によって従来から達成されてきた。様々なそのような装置が開発されてきた。典型的には、そのような機械は、ワイヤの部分の2つの端をつかみ、ワイヤのその部分をピンと張って引っ張る。ワイヤがピンと張って引っ張られると、ラベル貼付(塗布)器またはプラットフォームは、ラベルをワイヤに貼付するようワイヤのピンと張った部分の周りを周回する。このラベラは、ラベラとワイヤとの間で適切な量及びタイプの圧力を印加しつつ、ワイヤの周りを周回することが可能である必要がある。巻き付けられることになるワイヤまたは物体は、様々な形状またはサイズを取ることがあるため、そのようなワイヤラベラの設計及び操作が複雑になることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ワイヤラベル付け装置は典型的には、部品及び操作の観点から複雑であるということになる。別個の構成要素は、真っすぐにし、中心合わせし、固定する必要がある。その上、ワイヤの周りでのラベル貼付器の周回に適合するよう、十分な空間が機械に割り当てられる必要がある。しばしば、これは、携帯使用には十分適合しない、動かせない固定具またはデバイスにそのようなワイヤラッパの使用が制限されることを意味する。
【0005】
現在利用可能なラベル付けデバイスの多くは、扱いにくく、複雑且つ低速である。それらの装置は典型的には、個別ラベルをロールから配送する。より効率的で、より高速なラベル付けの選択肢は、装置に印刷フィルム及び接着テープをラミネートすることを必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題及び他の課題を解決し、このタイプの以前のラベル付けデバイスによっては提供されない利点及び態様を提供するために本発明が提供される。本発明の特徴及び利点の全ての議論は、添付図面を参照して続行する、以下の詳細な説明に委ねる。
【0007】
発明の第1の態様は、細長物体ラベル貼付器を対象とする。貼付器は、第1のドライバ及び巻き付け(包装)機構を含む。巻き付け機構は、中心部分の周りで間隔を空けられた複数のガイドローラを含む。ベルトは、ガイドローラの周りで、かつそれを通じてラベル付けされることになる物体が受けられる中心部分内の開口部にまたがって張力をかけられる。ベルトは、ベルトがラベル付けされることになる物体によりもたらされる力によって中心部分内で埋め込まれることができるように、弾性力に抗して偏向可能である。巻き付け機構は、中心部分を通過する巻き付け機構の回転軸の周りでガイドローラを回転させるよう、第1のドライバによって駆動され、巻き付け機構は、中心部分内に位置するラベル付けされることになる物体を周回する。
【0008】
この態様は、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。ベルトは、ガイドローラの周りを惰性で動く。開口部は、複数のガイドローラの第2のガイドローラから開口部にまたがって間隔を空けられた複数のガイドローラの第1のガイドローラの間で画定される。複数のガイドローラの第3のガイドローラは、第1のガイドローラと第2のガイドローラとの間で、かつ開口部とは反対に位置する。第3のガイドローラは、巻き付け機構に弾性的に装着され、第3のガイドローラは、巻き付け機構の中心部分内でベルトを偏向させる、ベルトとラベル付けされることになる物体との間の係合によってもたらされる力の下で移動可能である。複数のガイドローラの第4のガイドローラは、第1のガイドローラと第2のガイドローラとの間で、かつ開口部とは反対に位置する。第4のガイドローラは、巻き付け機構に弾性的に装着され、第4のガイドローラは、巻き付け機構の中心部分内でベルトを偏向させる、ベルトとラベル付けされることになる物体との間の係合によってもたらされる力の下で移動可能である。
【0009】
発明の第1の態様は更に、コンベヤドライバによって駆動される入来コンベヤを含んでもよい。入来コンベヤは、巻き付け機構と動作可能に位置合わせされ、入来コンベヤ上で進行するラベルは、巻き付け機構に配送される。
【0010】
発明の第1の態様は更に、入来コンベヤと動作可能に係合し、それを通じてラベルが巻き付け機構に進行するそれとのニップを形成するよう、コンベヤドライバによって作動するコンベヤアシストレバーを含んでもよい。
【0011】
発明の第1の態様は更に、ラベル付けされることになる物体がクレードル上に積まれる原点位置と、ラベル付けされることになる物体が巻き付け機構の中心部分内に位置する巻き付け位置と、の間で移動可能なクレードルを含む物体上昇機構を含んでもよい。
【0012】
発明の第1の態様は更に、入来コンベヤに隣接した位置にダクトによって接続された真空源を含む吸引システムを含んでもよく、真空源によってもたらされる真空力は、ラベルを入来コンベヤまで保持するよう入来コンベヤにラベルを押し付ける。
【0013】
発明の第2の態様は、細長物体ラベル貼付器を対象とする。貼付器は、巻き付け機構、入来コンベヤ、及びコンベヤ上昇機構を含む。巻き付け機構は、その中で細長物体を受けるように構成された凹部が設けられた中心部分を有する。巻き付け機構は、中心部分を通過する回転軸の周りで回転可能であり、巻き付け機構は、中心部分内に位置するラベル付けされることになる物体を周回する。入来コンベヤは、ラベルを巻き付け機構に配送するようコンベヤドライバによって駆動される。入来コンベヤは、巻き付け機構と動作可能に位置合わせされ、入来コンベヤ上で進行するラベルは、巻き付け機構に配送される。コンベヤアシストレバーは、入来コンベヤと動作可能に係合し、それを通じてラベルが巻き付け機構に進行するそれとのニップを形成するよう、コンベヤドライバによって作動する。
【0014】
この態様は、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。コンベヤドライバが作動すると、コンベヤアシストレバーに入来コンベヤを係合させる。入来コンベヤに対してコンベヤアシストレバーによってもたらされる力は、コンベヤドライバとコンベヤアシストレバーとの間に位置するダンパによって調整される。ダンパは、粘性ダンパである。
【0015】
発明の第2の態様は更に、入来コンベヤと動作可能に位置合わせされる印刷ラベルの供給源(ソース)を含んでもよく、入来コンベヤは、印刷ラベルの供給源から印刷ラベルを受ける。
【0016】
発明の第1の態様は更に、ラベル付けされることになる物体がクレードル上に積まれる原点位置と、ラベル付けされることになる物体が巻き付け機構の中心部分内に位置する巻き付け位置と、の間で移動可能なクレードルを含む物体上昇機構を含んでもよい。
【0017】
発明の第1の態様は更に、入来コンベヤに隣接した位置にダクトによって接続された真空源を含む吸引システムを含んでもよく、真空源によってもたらされる真空力は、ラベルを入来コンベヤまで保持するよう、入来コンベヤにラベルを押し付ける。
【0018】
発明の第3の態様は、細長物体ラベル貼付器を対象とする。貼付器は、巻き付け機構、入来コンベヤ、及び物体上昇機構を含む。巻き付け機構は、その中で細長物体を受けるように構成された凹部が設けられた中心部分を有する。巻き付け機構は、中心部分を通過する回転軸の周りで回転可能であり、巻き付け機構は、中心部分内に位置するラベル付けされることになる物体を周回する。入来コンベヤは、コンベヤドライバによって駆動される。入来コンベヤは、巻き付け機構と動作可能に位置合わせされ、入来コンベヤ上で進行するラベルは、巻き付け機構に配送される。物体上昇機構は、ラベル付けされることになる物体がクレードル上に積まれる原点位置と、ラベル付けされることになる物体が巻き付け機構の中心部分内に位置する巻き付け位置と、の間で移動可能なクレードルを含む。
【0019】
発明の第3の態様は更に、入来コンベヤに隣接した位置にダクトによって接続された真空源を含む吸引システムを含んでもよく、真空源によってもたらされる真空力は、ラベルを入来コンベヤまで保持するよう、入来コンベヤにラベルを押し付ける。
【0020】
発明の第3の態様は更に、入来コンベヤと動作可能に位置合わせされる印刷ラベルの供給源を含んでもよく、入来コンベヤは、印刷ラベルの供給源から印刷ラベルを受ける。
【0021】
発明の第3の態様は更に、入来コンベヤと動作可能に係合し、それを通じてラベルが巻き付け機構に進行するそれとのニップを形成するよう、ドライバによって作動するコンベヤアシストレバーを含んでもよい。
【0022】
発明の第4の態様は、細長物体ラベル貼付器を対象とする。貼付器は、第1のドライバ、巻き付け機構、入来コンベヤ、コンベヤアシストレバー、コンベヤ上昇機構、及び吸引システムを含む。巻き付け機構は、中心部分の周りで間隔を空けられた複数のガイドローラを含む。ベルトは、ガイドローラの周りで、かつそれを通じてラベル付けされることになる物体が受けられる中心部分内の開口部にまたがって張力をかけられる。ベルトは、ベルトがラベル付けされることになる物体によりもたらされる力によって中心部分内で埋め込まれることができるように、弾性力に抗して偏向可能である。巻き付け機構は、中心部分を通過する巻き付け機構の回転軸の周りでガイドローラを同時に回転させるよう、第1のドライバによって駆動され、巻き付け機構は、中心部分内に位置するラベル付けされることになる物体を周回する。入来コンベヤは、ラベルを巻き付け機構に配送するようコンベヤドライバによって駆動される。入来コンベヤは、巻き付け機構と動作可能に位置合わせされ、入来コンベヤ上で進行するラベルは、巻き付け機構に配送される。コンベヤアシストレバーは、入来コンベヤと動作可能に係合し、それを通じてラベルが巻き付け機構に進行するそれとのニップを形成するよう、コンベヤドライバによって作動する。物体上昇機構は、ラベル付けされることになる物体がクレードル上に積まれる原点位置と、ラベル付けされることになる物体が巻き付け機構の中心部分内に位置する巻き付け位置と、の間で移動可能なクレードルを含む。吸引システムは、入来コンベヤに隣接した位置にダクトによって接続された真空源を含み、真空源によってもたらされる真空力は、ラベルを入来コンベヤまで保持するよう、入来コンベヤにラベルを押し付ける。
【0023】
本発明の他の特徴及び利点は、以下の図面を併用して以下の明細書から明らかになるであろう。
【0024】
本発明を理解するために、ここで、添付図面を参照して、例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図8】ラベル剥離及び提供(提示)機構の斜視図である。
【
図10】ラベル貼付方法における第2の段階である。
【
図11】ラベル貼付方法における第3の段階である。
【
図12】ラベル貼付方法における第4の段階である。
【
図14】印刷機が取り除かれた本発明の装置の斜視図である。
【
図20A】テンショナと共に使用される入来コンベヤの側面図である。
【
図20B】テンショナと共に使用される入来コンベヤの側面図である。
【
図24】ラベル貼付方法における第1の段階である。
【
図25】ラベル貼付方法における第2の段階である。
【
図26】ラベル貼付方法における第3の段階である。
【
図27】ラベル貼付方法における第4の段階である。
【
図30】プラットフォームが取り除かれた支持ボックスの斜視図である。
【
図34】原点位置にある上昇機構の一部の側面図である。
【
図35】巻き付け位置にある上昇機構の一部の側面図である。
【
図36】排出位置にある上昇機構の一部の側面図である。
【
図40】巻き付け機構及び入来コンベヤの側面図である。
【
図44】巻き付け機構並びに剥離及び提供機構の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、多くの異なる形式にある実施形態を許容すると共に、本開示が発明の原理の例証として考えられるとの理解と共に図面において示され、発明の詳細な好ましい実施形態において本明細書で説明され、発明の広範囲の態様を例示される実施形態に限定することを意図していない。
【0027】
全体的に図を参照して、印刷ラベルをワイヤ、ケーブル、または可変の直径の他の細長物体に貼付する自動化装置が例示される。ラベルは、それらの細長長手軸の周りで物体を転回させることなく物体の周りで巻き付けられる。装置は、一回よりも多い旋回を使用して、ラベルが物体の周りで巻き付けられることを必要とするラベルタイプに対して特に有用である。セルフラミネートラベルは、ラベルの透明な端が、印刷内容への保護をもたらすよう印刷領域の最上部にわたって巻き付けられることを必要とする、1つのそのようなタイプである。
【0028】
以下の説明は、以下の図面の慣習を利用する。第1の実施形態の要素は、1000未満の参照符号が与えられ、第2の実施形態の要素は、1000~1999の参照符号が与えられ、第3の実施形態の要素は、2000~2999の参照符号が与えられる、などである。第2、第3、第4の実施形態などの要素に与えられた参照符号の最後の3桁は、適用可能である第1の実施形態の同一の要素に与えられた参照符号に対応する。各々のケースでは、各々の実施形態の最後の3桁は、他の実施形態における同様の要素に対応する。様々な要素の移動は、矢印によって示される。
【0029】
図1~
図12を参照して、ラベル貼付器10は、いくつかのサブシステムを含む。それらは、
図2に示されるように、入来コンベヤ14、巻き付け機構18、及び吸引システム22を含む。
【0030】
発明の実施形態では、サブシステム14、18、22は、支持板30を介して接続された卓上ラベル印刷機26に取り付けられる。サブシステム14、18、22をラベル印刷機26に取り付けるために、ボルト、ネジ、溶接、締め具などのいずれかの適切なファスナが使用されてもよい。
【0031】
図3を参照して、入来コンベヤ14は、ラベル剥離及び提供機構34(
図8を参照)から巻き付け機構18へのラベルに対する移動をもたらす。入来コンベヤ14は、手動クランク、空気シリンダ、ラック、及びピニオンなどのドライバを含むが、好ましくはモータ38を含む。ドライバは、同一の速度でシャフト42を回転させるよう、駆動ベルト46及びベルト50を使用して2つ以上のシャフト42に接続される。シャフト42は、支持板30の間の開口部にかかり、それらの間で隙間を空け配置された一連のベルト50(代わりに、それを通る孔を有する単一のベルト)は、シャフト42の周りで張力がかかって保持される。
【0032】
巻き付け機構18が
図4に例示される。それは概して、モータ54などのドライバ、及びギアトレーン58(代わりに、ベルトまたはチェーン)によって駆動される回転デバイスであり、
図5~
図7において更に詳述される。巻き付け機構18は、入来コンベヤ14と同様の構造のベルトシステム62を有する。巻き付け機構18は、ベルト62に対して主要な誘導をもたらす、ここでは4個の複数のガイドローラ66を含む。
【0033】
ローラ66は、巻き付け機構18の中心部分70がガイドローラ66から自由になるように、巻き付け機構18の周囲に間隔を空けている。ローラ66の第1のペアは、伸長バネ78により張力がかかって保持されたテンショナアーム74の間で支持される。テンショナアームは、ベルト62内で緩みを取り除き、ベルト62を真っすぐに、かつピンと張った状態に維持し、巻き付けられることになる物体82によってベルト62が中心部分70に移動し、引っ張られることを可能にする。
【0034】
例えば、物体82が巻き付け機構の回転軸79の中心にほぼ到達するまで、物体82は、巻き付け機構18に挿入され、バネ78の張力に対して中心部分70内のベルト62を推し進める。ローラ66と共にベルト62は、1回以上回転し、その結果、ベルト62の表面は、物体82の全円周に沿って進行する。ベルト62は、テンショナアーム74によってもたらされる張力により物体82の表面を押し進む。巻き付け機構18が回転している間、ベルト62は、ベルト表面と巻き付け機構18に挿入された物体82との間の接触/係合によって駆動される。
【0035】
巻き付け機構18の回転は、ギアトレーン58(
図4)または他の適切な駆動機構によって達成される。
【0036】
サブシステム14、18、22は、ラベル貼付器10とは独立したラベル剥離及び提供機構34からラベル貼付器に提供されるラベル86を制御及び移送するよう共に作用する。典型的な剥離及び提供機構34が
図8に例示されるが、機構34は、事前に印刷された媒体を有するスタンドアロンデバイスであってもよく、または卓上ラベル印刷機26の出力部に取り付けられてもよい。
【0037】
図9~
図12を参照して、印刷ラベル86は、ラベル86の接着面94がベルト50の表面から離れるように向いた状態で入来コンベヤ14の入口端においてラベル貼付器10に提供される(
図9を参照)。ラベル86は、ベルト材料50内の隙間(または、孔)を通じて空気を引き込むことができる吸引システム22によりもたらされる空気圧によって、ベルト50の表面と接触して保持される。入来コンベヤ14は、ラベル86が次いで、それに沿って巻き付け機構18に移送されるように前方に駆動される。
【0038】
ここで、巻き付け機構18上に位置付けられたラベル86(
図10を参照)は、吸引システム22によりもたらされる気流によって適切な位置に保持される。適切に位置付けられるとき、ラベル86の前縁98は、巻き付け機構18内で開口部の中心を越えて延びる。次に、物体82、例えば、ワイヤ、ケーブル、または他の細長物体は、巻き付け機構18に挿入され、その結果、物体82の表面は、ラベル86の接着部と最初に接触し、物体82とベルト62の表面との間でラベル86を捕捉する(
図11を参照)。物体82がバネ78の力に反して中心部分70に更に挿入されるにつれて、ラベル86は、増大する弧の長さにわたって物体82に押圧される。巻き付け機構18の回転軸79の中心にほぼあるように物体82が中心部分70に完全に挿入されると、巻き付け機構18は、回転し始め、ベルト62が物体82の表面に沿って移動するにつれて、ラベル86は、全ての角度から物体82に押し付けられる(
図12を参照)。ラベル86の全長が物体82に確実に押圧されるよう、巻き付け機構18を数回回転させた後、物体82は、巻き付け機構18から取り除かれてもよい。この回転は、ベルト62がガイドローラ66上を惰性で動いたままである間にローラ66によって同時に達成される。
【0039】
取り除かれると、処理が完了し、追加のラベル及び物体は、同一の方式において処理される。
【0040】
ここで、
図13~
図41を参照して、印刷ラベル1086をワイヤ、ケーブル、または他の伸長要素に貼付する自動化ラベル付け装置1010の実施形態が例示される。物体1082は、可変の直径を有してもよい。ラベル1086は、その細長長手軸に沿って/周りで物体1082を転回させ、回転させ、または歪めることなく、物体1082の周りでラベル1086を巻き付けることによって物体に取り付けられる。この装置1010は、一回よりも多い旋回を使用して、ラベル1086が物体1082の周りで巻き付けられることを必要とするラベルタイプに対して有用である。セルフラミネートラベルは、ラベルの透明な端が、印刷内容への保護をもたらすよう印刷領域の最上部にわたって巻き付けられることを必要とする、1つのそのようなタイプである。
【0041】
この自動化ラベル貼付器1010は、
図13に示されるように、2つの主要なシステム、貼付器ヘッド1102及び支持ボックス1106から構成される。貼付器ヘッド1102は、ラベルハンドラ、入来コンベヤ1014、及び巻き付け機構1018を包含する。支持ボックス1106は、ケーブル挿入部1110、吸引システム1022、及び電気システム1114についてのサブシステムを包含する。支持ボックス1106はまた、印刷機1026を支持し、位置付ける。印刷機1026及び/またはラベルの供給源は、ラベル1086を貼付器1010に供給するよう、入来コンベヤ1014と動作可能に位置合わせされてもよい。
【0042】
入来コンベヤ1014及び巻き付け機構1018のサブシステムは、例えば、
図19に示される。それらのサブシステムは、支持板1030のペアの間に位置付けられる。それらのサブシステム1014、1018の各々は、別個の電気モータ1038、1054によって駆動される。
【0043】
入来コンベヤ1014は、巻き付け機構1018に取り付けられた印刷機と統合された、剥離及び提供機構1034(
図23に示される)からラベル1086を移動させる。このサブシステム1014は、同一の速度でシャフト1042を回転させるよう、駆動ベルト1046及びベルト1050を使用して、2つ以上のシャフト1042に接続された駆動モータ1038を含む。シャフト1042は、支持板1030の間の開口部/空間にかかり、それらの間で隙間を空け配置された一連の丸ベルト1062(または、それを通る孔を有する単一のベルト)は、シャフト1042の周りで張力がかかって保持される。
【0044】
入来コンベヤ1014は更に、コンベヤアシストレバー1122を含む(
図20Aを参照)。コンベヤアシストレバー1122は、
図23に示される、入来ラベル1086をつかみ、解放ライナからラベル1086を取り除くために必要な張力をもたらすニップローラとしての機能を果たす。コンベヤアシストレバー1122は、入来コンベヤ1014を駆動するモータ1038によって間接的に駆動される。ピニオン1130は、粘性ダンパ1138を使用してコンベヤアシストレバー1122に結合されたギア1134を駆動する入来コンベヤ1014の前向きシャフト1042に取り付けられる(例えば、
図24~
図27を参照)。粘性ダンパ1138は、ギア1134の回転速度に基づいて、コンベヤアシストレバー1122にトルクを伝達する。ギアの速度が増大するにつれて、コンベヤアシストレバー1122に印加されたトルクも増大する。十分な速度により、コンベヤアシストレバー1122は、ラベル1086に到達するまで上昇し、レバーアーム1126とコンベヤベルト1050との間でラベル1086を挟む。結果として生じる力は、入来コンベヤベルト1050からの摩擦力を増大させ、巻き付け機構1018に向かって前方にラベル1086を引っ張る。
図20Aは、コンベヤアシストレバー1122が上昇するときの構成要素の相対的な移動を示す。
【0045】
図20Bに示されるように、入来コンベヤ1014が停止、または十分に減速するとき、コンベヤアシストレバー1122に印加されたトルクが減少し、コンベヤアシストレバー1122は、新たなラベル1086に対して備えて元の位置に降下する。
【0046】
巻き付け機構1018が
図21に示される。巻き付けデバイス1018は、モータ1054及びギアトレーン1058(代わりに、ベルトまたはチェーンなど)によって駆動される回転デバイスであり、
図22において更に詳述される。巻き付け機構1018は、その中にある入来コンベヤ1014と同様の構造のベルトシステム1062を有する。巻き付け機構1018は、巻き付け機構ベルト1062に対して主要な誘導をもたらす、好ましくは4個の複数のガイドローラ1066を含む。それらのガイドローラ1066は、巻き付け機構1018の中心部分1070がガイドローラ1066から自由になるように、巻き付け機構1018の周囲の周辺/周りで間隔を空けて配置される。
【0047】
巻き付け機構は、伸長バネ1078により張力がかかって保持されたテンショナアーム1074を有する。テンショナアーム1074は、ベルト1062内で緩みを取り除き、ベルト1062を真っすぐに、かつピンと張った状態に維持する。これは、ワイヤ、ケーブル、または他の円筒状物体などの物体1082によって巻き付け機構1018の回転軸1079(
図22)に向かって、ベルト1062が巻き付け機構の中心部分1070に押し出されることを可能にする。巻き付け機構の回転軸1079の中心にほぼ到達するまで、物体1082が巻き付け機構1018に挿入され、すなわち、回転軸が物体1082の断面領域内に位置するように、物体1082が回転軸1079と位置合わせされるとき、巻き付け機構1018は、その回転軸1079の周りで1回以上回転または周回し、その結果、ベルト1062の表面は、物体1082の全円周に沿って進行する。再度、この回転は、ベルト1062がガイドローラ1066上を惰性で動いたままである間にローラ1066によって同時に達成される。ベルト1062は、テンショナアーム1074によってもたらされる張力により物体1082に反して押し進む。巻き付け機構1018が回転している(すなわち、物体1082を周回する)間、ベルト1062は、ベルト1062の表面と巻き付け機構1018の中心部分1070内にある物体1082との間の接触によって駆動される。
【0048】
入来コンベヤ1014、巻き付け機構1018、及び吸引システム1022は、ラベル貼付器1010とは独立したラベル剥離及び提供機構1034からラベル貼付器1010に提供されるラベル1086を制御及び移送するよう共に作用する。典型的な剥離及び提供機構1034が
図23に表されるが、機構1034は、
図13及び
図28に示されるように、事前に印刷された媒体を有するスタンドアロンデバイスであってもよく、または卓上ラベル印刷機1026の出力部に取り付けられてもよい。
【0049】
印刷機1026は、ラベル1086の接着面1094が、ベルト1050表面から反対を向くようにして入来コンベヤ1014の入口端において印刷ラベル1086をラベル貼付器1010に提供する(例えば、
図24~
図27を参照)。ラベル1086は、ベルト材料1050内の隙間(または、孔)を通じて空気を引き込むことができる吸引システム1022によりもたらされる空気圧によって、ベルト1062表面と接触して保持される。入来コンベヤ1014は、ラベル1086が次いで、それに沿って巻き付け機構1018に移送されるように前方に駆動される。
【0050】
ラベル1086は、巻き付け機構1018上に位置付けられ(
図24及び
図25を参照)、吸引システム1022によりもたらされる気流によって適切な位置に保持される。適切に位置付けられるとき、ラベル1086の前縁1098は、巻き付け機構1018内で中心部分1070の中心を越えて延在する。次に、細長物体1082は、巻き付け機構1018の中心部分1070に挿入され、その結果、物体1082の表面は、ラベル1086の接着面1094上の接着部と最初に接触し、物体1082とベルト1062の表面との間でラベル1086を捕捉する(
図26を参照)。物体1082が中心部分1070に更に挿入されるにつれて、ラベル1086は、増大する弧の長さにわたって物体1082に押圧される。巻き付け機構1018の回転軸1079が物体1082の断面領域内に位置付けられ、好ましくは、回転軸1079が、スイッチまたはセンサ手段によって決定されるような、物体1082の中心の長手軸と一致するように、物体1082が中心部分1070に完全に挿入されると、巻き付け機構1018は、ギアトレーン1058によって駆動されるにつれて回転し、その結果、それは、物体1082を周回し、ラベル1086は、ベルト1062が物体1082の表面に沿って移動するにつれて全ての角度から物体1082に押し付けられる(
図27を参照)。ラベル1086の全長が物体1082に確実に押圧されるよう数回、その回転軸1079の周りで回転し、または物体1082の周りで周回した後、物体1082は、巻き付け機構1018の中心部分1070から取り除かれてもよい。
【0051】
取り除かれると、処理が完了し、追加のラベル及び物体は、同一の方式において処理されてもよい。
【0052】
任意選択の剥離及び提供モジュールと共に、産業ラベル印刷機1026が購入または改良されることがある。典型的なシステムが
図28に表される。そのような印刷機1026は、印刷機1026に取り付けるために、
図17及び
図28に示された支持ダクト1142を適合させることによって、印刷ラベル1086を入来コンベヤ1014に配送するために使用されてもよい。
図28は、印刷機1026に装着された支持ダクト1142を示す。支持ダクト1142は、印刷機1026に、入来コンベヤ1014、巻き付け機構1018、並びに入来コンベヤ1014及び巻き付け機構1018を保護するカバーダクト1146を取り付ける(
図17及び
図28を参照)。
【0053】
図13及び
図14に示された支持ボックス1106は、
図29では分離される。支持ボックス1106は、ケーブル挿入システム1110、ラベル真空ダクト1150、並びに貼付器ヘッド1102、ケーブル挿入システム1110、及び吸引システム1022を駆動するための電子機器1114を収容または支持する。支持ボックス1106は、アルミニウムフレーム1154及びその上で印刷機1026が支持されるプラットフォーム1158を含む。
図30は、回路基板の形状である電子機器1114を露出するようプラットフォーム1158が取り除かれた支持ボックス1106を示す。
【0054】
ケーブル挿入システム1110は、巻き付け機構1018内の位置に物体1082を往復させ、保持する電気機械アセンブリである。ラベル1086が物体1082の周りで巻き付けられた後、ケーブル挿入システム1110は、巻き付け機構1018から物体1082を取り除く。ケーブル挿入システム1110は、物体1082の部分を巻き付け機構1018の中心部分1070に配送するリフト1162を含む。
【0055】
ケーブル挿入システム1110は、スイッチ1166、好ましくは、スナップ作用処理スイッチ、好ましくは、その上で物体1082が上昇及び下降するクレードル1170に装着された2つのそのようなスイッチを介して、巻き付け処理を開始する。処理は、両方のスイッチ1166が作動し、好ましくは、同時に作動するときに始まる。
【0056】
図32に例示されるように、クレードル1170は、好ましくは、リフト1162によって垂直に移動可能である。例示される実施形態では、リフト1162は、スコッチヨーク型機構である。ピン1174は、メインリンク1186内でスロット1182と接合するスパーギア1178に統合される。シャトル1190の動きの範囲は、連結の長さ及びピン1174のストロークによって決定される。
【0057】
クレードル1170は、物体1082を中心に置く、好ましくは、V形状の凹部1198を有する剛体特徴である。凹部1198は、巻き付けられることになる物体1082のサイズにおける変動を可能にするバネで負荷がかけられてもよい。シャトル1190の経路は、ガイド、好ましくは、基部1206に装着された2つのスチールガイドロッド1202によって画定される。
【0058】
ラベル貼付器1010が初期化されると、リフト1162は、すでにそこにない場合、中間ストロークにおいてシャトル1190により原点位置1210に移動する。ここで、上記説明されたように、スイッチ1166が作動するまでそれが留まる。
【0059】
スイッチ1166が作動すると、リフト1162は、巻き付け位置1214に移動し、物体1082を貼付器ヘッド1102に、好ましくは、巻き付け機構1018の中心部分1070に往復させる。それは、上記説明されたように、貼付器ヘッド1102が巻き付けサイクルを完了する間にこの位置に留まる。
【0060】
巻き付けが完了すると、ケーブル挿入システム1110は、更に前進し、排出位置スイッチ1218に接触するストロークの底部にシャトル1190を引き戻し、サイクルが完了したことをラベル貼付器1010に信号伝達する。シャトル1190は次いで、次の物体1080を待つよう原点位置1210に戻る。
【0061】
支持ボックス1106は、吸引システム1022を含む(
図38及び
図39を参照)。吸引システム1022の目的は、印刷機の剥離及び提供特徴の間で貼付器ヘッド1102内の位置にそれを搬送することができるように、ラベルの接着面1094に接触することなく、入来コンベヤ1014に対してラベル1086を保持することである。
【0062】
吸引システム1022は、大流量ファン1222、入来コンベヤ1014の下側に向けられた上向流拡散器1230に転換された気流を制御するバイパス弁1226、ケーブル挿入システム1110の周りで気流を経路指定するダクト1234、及び様々な支持ブラケットを含む。ダウンチューブ1238は、巻き付け機構1018及び入来コンベヤ1014にわたって真空を集中させるよう、貼付器ヘッド1102のカバー1146に成形された同様に形状付けられた特徴と嵌合する。
【0063】
上向流拡散器1230は、ファンブラケット1224によって支持されたファン1222からの排出部から再循環された空気を取り込み、それを入来コンベヤ1014及び貼付器ヘッド1102に上方に方向付ける。それはまた、出口1246にまたがって成型されたベイン1242を介して全距離にわたって均等に流圧を拡散することを試みる。これは、剥離されたラベル1086が、入来コンベヤ1014のベルト1062上に植え付けられたままであり、物体1082に接着されるまで適切な向きを維持することを保証する。バタフライ弁1250(
図39を参照)は、ファン1222の排出部から吸い上げられた空気の量をより良好に制御するよう、拡散器1230のスロートに追加される。
【0064】
図42~
図44を参照して、事前印刷ラベルをワイヤ、ケーブル、または可変の直径の他の細長物体に貼付するラベル貼付器2010の更なる実施形態が例示される。ラベル貼付器2010は、その長手軸に沿って物体を転回させることなく、物体の周りでラベル2086を巻き付ける。このデバイスは、一回よりも多い旋回を使用して、ラベル2086が物体の周りで巻き付けられることを必要とするラベルタイプに対して有用である。セルフラミネートラベルは、ラベル2086の透明な端が、印刷内容を保護するよう印刷領域の最上部にわたって巻き付けられることを必要とする、1つのそのようなタイプである。
【0065】
この実施形態のラベル貼付器2010は、
図42に示されるように、ベンチトップラベル貼付器であり、2つの主要な機構及び追加の構成要素から構成される。
【0066】
巻き付け機構2018並びにラベル剥離及び提供機構2034は、電気容器2258の基板2254上で支持される。巻き付け機構2018は、前の実施形態の巻き付け機構18、1018と実質的に同一に動作する。ラベル剥離及び提供機構2034は、ラベル2086を巻きほどき、張力をかけ、剥離すると共に、ラベルライナ2262を再巻き付けすることを扱うシステムを包含する。
【0067】
ラベル2086は、非直結式でまとめて印刷され、ラベル2086が外側に向いた状態でベンチトップ貼付器2010における使用に対して適切なコア2264に巻き付けられる。ラベル2086及びライナ2262は、
図43に示されるように、剥離及び提供機構2034に積まれる。
【0068】
剥離及び提供機構2034に積まれたラベル2086により、ラベルライナ再巻き付け部2266は、回転し、張力をライナ2262に印加し、機構2034を通じて、剥離板2270の周りでライナ2262及びラベル2086を引っ張る。ラベル2086の前縁2098が剥離板2270の先端に到達するにつれて、ラベル接着部は、ライナ2262から剥離され、ラベル2086が巻き付け機構2018の最上部に存在するまで接着面2094が中心部分2070から離れて供給される。
【0069】
ここで、巻き付け機構2018上に位置付けられたラベル2086(
図42A及び
図44を参照)は、その自身の重みの下、ベルト2062の表面に落ち、ラベル2086の小型パッチは、ラベル2086が動かないようライナ2262に取り付けられたままである。
【0070】
次に、物体は、巻き付け機構2018に挿入され、その結果、物体の表面は、ラベル2086の接着面2094に最初に接触し、物体とベルト2062の表面との間でラベル2086を捕捉する。物体が更に挿入されるにつれて、ラベル2086は、増大する弧の長さにわたって物体に押圧される。スイッチまたはセンサ手段によって決定されるような、巻き付け機構2018の回転軸2079にほぼあるように、物体が完全に挿入されると、巻き付け機構2018は、回転し始め、ラベル2086は、ベルト2062が物体の表面に沿って移動するにつれて全ての角度から物体に押し付けられる。この処理は、この実施形態が入来コンベヤの存在及び入来コンベヤの使用を含まないことを除き、前の実施形態と関連して説明された処理と非常に類似する。
【0071】
ラベル2086の全長が物体に確実に押圧されるよう、数回回転した後、物体は、巻き付け機構2018から取り除かれてもよい。
【0072】
取り除かれると、処理は完了し、次のラベルが巻き付け機構に提供される。
【0073】
本発明の更なる実施形態は、様々な装置と関連して上記説明されたような細長物体の周りにラベルを巻き付ける方法を対象とする。
【0074】
接着ラベルを細長物体に貼付する方法は、1)ラベルの供給源を設けるステップであって、ラベルの供給源は、その上でライナとの接着面を有するラベルを含む、設けるステップと、2)ラベルの供給源から巻き付け機構にラベルを供給するステップと、3)ラベル付けされることになる物体を巻き付け機構と接触させるステップと、4)回転軸の周りで巻き付け機構を回転させるステップであって、回転軸は、物体の長手軸と実質的に一致する物体の伸長長さを横断して得られた物体の断面領域と交差する、回転させるステップと、を含むことになる。
【0075】
様々な実施形態と関連して詳細に説明されたように、方法は、回転させるステップの前に、巻き付け機構内の開口部内にラベル付けされることになる物体を挿入するステップを含んでもよい。巻き付け部材の一部は、挿入するステップの間に弾性力に抗して巻き付け機構内の開口部に内側に偏向されてもよい。ラベルは、回転させるステップの間に巻き付け部材の一部とラベル付けされることになる物体との間で保持されてもよい。ラベル付けされることになる物体及び巻き付け機構の一部は、回転させるステップの間に回転が静止したままであってもよい。
【0076】
様々な実施形態と関連して詳細に説明されたように、方法は、移動の間にラベルを制御するよう、供給するステップの間に流圧をラベルに印加するステップを含んでもよい。流圧は、入来コンベヤに隣接する位置にダクトによって接続された真空源を含む吸引システムによって供給されてもよく、真空源によってもたらされる真空力は、ラベルを入来コンベヤまで保持するよう、入来コンベヤにラベルを押し付ける。
【0077】
様々な実施形態と関連して詳細に説明したように、方法は、移動の間にラベルを制御するよう、供給するステップの間に機械力をラベルに印加するステップを含んでもよい。機械力を印加するステップは、供給するステップの間に、入来コンベヤと動作可能に係合し、それを通じてラベルが進行するそれとのニップを形成するよう、コンベヤドライバにより作動するコンベヤアシストレバーによって設けられてもよい。
【0078】
様々な実施形態と関連して詳細に説明したように、方法は、ラベル付けされることになる物体を支持部上で支持し、支持部と巻き付け機構との間の自動化された相対的移動を介して、ラベル付けされることになる物体を巻き付け機構に自動で移送するステップを含んでもよい。このステップは、ラベル付けされることになる物体がクレードル上に積まれる原点位置と、ラベル付けされることになる物体が巻き付け機構の中心部分内に位置する巻き付け位置と、の間で移動可能なクレードルを含む物体上昇機構によって実行されてもよい。
【0079】
特定の実施形態が例示及び説明されたが、発明の精神から著しく逸脱することなく、多数の修正が思い浮かび、保護の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0080】
10,1010,2010 ラベル貼付器、14,1014 入来コンベヤ、18,1018,2018 巻き付け機構、22,1022 吸引システム、38,1038 コンベヤドライバ、54 ドライバ、62,1062,2062 ベルト、66,1066 ガイドローラ、70,1070,2070 中心部分、79,1079,2079 回転軸、82,1082 物体、86,1086,2086 ラベル、94,1094,2094 接着面、1122 コンベヤアシストレバー、1138 ダンパ、1150 ダクト、1170 クレードル、2262 ライナ