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特許7106676抑制された酸素透過性を有するメディカルデリバリーデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-15
(45)【発行日】2022-07-26
(54)【発明の名称】抑制された酸素透過性を有するメディカルデリバリーデバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/315 20060101AFI20220719BHJP
【FI】
A61M5/315 514
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020559540
(86)(22)【出願日】2018-04-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 US2018029019
(87)【国際公開番号】W WO2019209260
(87)【国際公開日】2019-10-31
【審査請求日】2020-12-14
(73)【特許権者】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100093665
【弁理士】
【氏名又は名称】蛯谷 厚志
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【弁理士】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100147212
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】エドワード エイチ.カリー
(72)【発明者】
【氏名】エドワード シー.ガンゼル
(72)【発明者】
【氏名】クリスティーン エム.スコッティ
【審査官】鈴木 洋昭
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/033951(WO,A1)
【文献】特表2016-504496(JP,A)
【文献】国際公開第2017/123840(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0173416(US,A1)
【文献】国際公開第2014/190225(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第2500052(EP,A1)
【文献】特開平6-98921(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/315
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定する近位端、遠位端及び内面を有する潤滑剤不含バレルと、
前記バレルの内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパーと、
前記エラストマーストッパーに接続されたプランジャーロッドと、
を含む、メディカルデリバリーデバイスであって、
前記バレルは少なくともその近位端に位置する直径が減少した領域を有し、前記エラストマーストッパーと前記バレルの内面との間の締まりばめを強化し、そして、
前記エラストマーストッパーは、前記エラストマーストッパーが押し込まれていない状態にある間に、直径が減少した領域内で隣接接触する少なくとも1つのリブを含み、
少なくとも1つのインサートはバレルの内面と接触して、直径が減少した領域を形成し、前記少なくとも1つのインサートは前記バレル内への酸素の透過を抑制するガスバリアであり、
前記インサートは前記バレルの内面に結合された中実ポリマーチューブを含む、メディカルデリバリーデバイス。
【請求項2】
前記バレルは、直径が減少した領域、バレルの遠位端に配置された、より大きな直径の領域、及び、それらの間に配置された、直径が減少した領域とより大きな直径の領域との間の漸進的な遷移を提供するための遷移セクションを含む、請求項1記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項3】
前記エラストマーストッパーが押し込まれていない状態にある間に、2つ以上のリブは、前記直径が減少した領域と隣接接触している、請求項1又は請求項2記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項4】
前記バレルの内面の一部の上にコーティング材料が設けられて、前記直径が減少した領域を形成する、請求項1~3のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項5】
前記コーティング材料はフッ素化エチレンプロピレン、延伸フッ素化エチレンプロピレン、エポキシ樹脂及びアクリルからなる群より選ばれる少なくとも1つの部材を含む、請求項4記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項6】
シリンジが押し込まれていない状態にあるときに、少なくとも1つのリブは前記コーティング材料と接触している、請求項4記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項7】
前記コーティング材料は、酸素吸収材料、酸素吸着材料又はそれらの組み合わせをさらに含む、請求項4記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項8】
前記エラストマーストッパーは延伸ポリテトラフルオロエチレン膜又は高密度化延伸ポリテトラフルオロエチレン膜で少なくとも部分的に覆われている、請求項1~7のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項9】
前記インサートは接着剤を介して前記バレルの内面に取り付けられている、請求項記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項10】
前記インサートは前記バレルの内面上に一体的に形成されている、請求項1~9のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項11】
前記少なくとも1つの治療薬は遺伝子凝固因子、サイトカイン、エピジェネティックタンパク質ファミリー、成長因子、ホルモン、ペプチド、シグナル伝達分子、ワクチン及びそれらの組み合わせからなる群のDNA標的受容体遺伝子又は標的遺伝子のDNAフラグメントから選ばれる、請求項1~10のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つの治療薬は、DNA標的受容体遺伝子又は標的遺伝子のDNAフラグメントの突然変異から選ばれる、請求項1~11のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項13】
前記治療薬は第VII因子である、請求項1~12のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項14】
眼疾患の治療に使用される、請求項1~13のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
【請求項15】
前記メディカルデリバリーデバイスはシリンジ、自動インジェクタ又はペンである、請求項1~14のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、メディカルデリバリーデバイス、特に、メディカルデリバリーデバイス内に含まれる流体又は物質への酸素の透過を抑制するように構成されたシリンジ、自動インジェクタ及びペンに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
シリンジ、自動インジェクタ及びペンなどのメディカルデリバリーデバイスは、典型的に、バレル、前記バレル内に配置されたストッパー及び前記ストッパーを変位させるためのプランジャーロッド又は作動機構を含む。製薬業界が新しくより便利なドラッグデリバリー方法を模索するにつれて、事前充填シリンジ、自動インジェクタ及びペンが、単位用量の薬物デリバリーのための好ましい選択肢として浮上してきた。事前充填シリンジは、患者が注射可能な薬剤を自己投与できるようにしながら、薬剤の無駄を最小限に抑え、製品の寿命を延ばす。特に、事前充填シリンジ、自動インジェクタ及びペンは、投与エラーを排除し、過剰充填を防ぐ。長期間の経過に伴う薬物の不安定性は、事前充填シリンジで持続する問題の1つである。薬物の不安定性は、例えば、シリンジとそこに含まれる流体組成物との間の相互作用に起因しうる。
【0003】
したがって、事前充填シリンジの設計及び品質は、そこに含まれる流体組成物が汚染されないままであることを保証するのに役立つ。汚染は、例えば、流体組成物と、シリンジ、自動インジェクタ及びペンの幾つかの異なる構成要素のいずれかとの間の接触から生じる可能性がある。例えば、シリンジ、自動インジェクタ及びペンは、バレル内にスライド可能に適合されたストッパーを備えたバレルを含むことができ、シリンジの作動及び薬剤のデリバリーのためのプランジャーロッドを有することができる。ストッパーは、一般に、エラストマーから構成されている。従来から、シリコーンオイルは、ストッパー及び/又はバレルに塗布されて、ストッパーとバレルとの間の滑り摩擦を低減し、それらの間のシールを改善する。シリコーンオイルは、用量を投与するときにストッパーがバレル内で簡単に摺動できるようにし、これにより、完全な用量が確実に投与されうる。
【0004】
事前充填シリンジ、自動インジェクタ又はペンでのシリコーンの使用は、油が薬剤を分解する可能性があるため、及び/又は、ある量のシリコーンがそれとともに注入される可能性があるため、当業界で懸念されている。事前充填シリンジ、自動インジェクタ及びペンでのシリコーンの使用は、特定のタンパク質の凝集を引き起こす可能性があるため、バイオ医薬品に関して特に懸念されうる。
【0005】
さらに、事前充填シリンジ、自動インジェクタ及びペン内の幾つかの流体組成物は、酸素に感受性であり、酸素と接触することによって酸化するか、又はさもなければ悪影響を受ける可能性がある。このような酸素感受性は、事前充填シリンジ、自動インジェクタ及びペンに問題を引き起こす可能性があり、典型的に、保管中に少量の空気がシリンジに浸透する可能性がある。結果として、酸素感受性薬物又は薬物製剤は、安定性の増強及び分解防止のために、追加の賦形剤、包装及び/又は製造工程を必要とすることがある。しかしながら、これらのアプローチは、デバイス又は薬物製剤の全体的な構造に複雑さを追加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、シリンジ、自動インジェクタ又はペンのバレルへの酸素の透過を抑制又は防止するように構成された、シリコーンを含まない事前充填シリンジ、自動インジェクタ及びペンが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の要旨
本開示は、少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定する近位端及び遠位端ならびに内面を有するシリコーン不含バレル、前記バレルの内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパー、及び、前記バレル内でストッパーを変位させるためのプランジャーロッド又は作動機構を含むメディカルデリバリーデバイス(例えば、シリンジ、自動インジェクタ及びペン)に関する。バレルは、エラストマーストッパーとバレルの内面との間の締まりばめを強化するために、バレルの近位端に位置する直径が減少した領域を有する。ストッパーは、前記ストッパーが押し込まれていない状態にある間に、直径が減少した領域と隣接接触する少なくとも1つのリブを含む。直径が減少した領域は、バレルの残りの部分の直径よりも小さい直径を有する。バレルは、近位端の直径が減少した領域と、遠位端の直径が大きい領域との間に配置された遷移セクション(例えば、フラスティコニカル又はテーパー遷移セクション)を含むことができ、それらの間の漸進的な遷移を提供する。
【0008】
バレルの内面の一部にコーティング材料を設けて、直径が減少した領域を形成することができる。ストッパーの少なくとも1つのリブは、押し込まれていない状態でコーティング材料と接触している。幾つかの実施形態において、コーティング材料は、酸素吸収材料及び酸素吸着材料又はその2つの組み合わせを含むことができる。別の実施形態において、コーティングは酸素透過性が低い材料を含む。さらに別の実施形態において、コーティングは、順応性があり、摩擦係数が低く、メディカルデバイスの近位端でのシールを改善すると同時に、解放力及び滑り力を低減することができる材料から形成される。例示的な実施形態において、コーティング材料は、バレルの長さの半分を超えて延在しない。
【0009】
別の実施形態において、少なくとも1つのインサートはバレルの内面と接触して、直径が減少した領域を形成する。インサートは、バレルへの酸素の浸透を抑制するためのガスバリアから形成されているか又はガスバリアを含む。インサートをバレルの内面に(例えば、接着剤を介して)取り付けることができ、又は、バレルの内面上に一体的に形成することができる。1つの実施形態において、インサートは、バレルの内面に結合された中実ポリマーチューブである。
【0010】
さらなる実施形態において、直径が減少した領域は、バレルの内面に取り付けられた1つ以上のフルオロポリマー膜を有するラミネートを含む。ラミネートは、単一の高強度薄膜(例えば、PTFE)又は複数の高強度薄膜から形成されうる。薄膜は、約0.5μm~約100μmの範囲の厚さを有することができる。幾つかの実施形態において、ラミネートを、バレルの内面に結合又は他の方法で取り付けることができる。代替の実施形態において、ラミネートは、バレルの内面上で熱成形されうる。
【0011】
さらに別の実施形態において、本開示は、少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定する近位端及び遠位端ならびに内面を有するシリコーン不含バレル、前記バレルの内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパー、及び、前記バレル内でストッパーを変位させるためのプランジャーロッド又は作動機構を含む、メディカルデバイス(例えば、シリンジ、自動インジェクタ及びペン)に関する。ストッパーは、複数のリブと、リブの各対の間に谷を含む。ストッパーの1つ以上の谷間に少なくとも1つのリング部材が設けられている。リング部材は、谷に透過することができる酸素に結合する及び/又はさもなければ除去する酸素吸収材料及び/又は酸素吸着材料を含むことができる。幾つかの実施形態において、エラストマーストッパーの各谷は少なくとも1つのリング部材を含む。メディカルデバイスは、バレルの近位端に隣接するバレルの内面の一部にコーティングをさらに含んで、コーティング領域を形成し、前記コーティング領域は直径が減少した領域を形成し、これは、バレルのコーティングされていない領域の直径よりも小さい直径を有する。
【0012】
さらなる実施形態において、本開示は、少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定する近位端及び遠位端ならびに内面を含むシリコーン不含バレル、前記内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパー、前記ストッパーに取り付けられ、バレル内でストッパーを遠位に移動させるためにシリンジバレル内に取り付けられたプランジャーロッド、及び、前記ストッパーの一部の上のバリアコーティングを含む、メディカルデバイス(例えば、シリンジ、自動インジェクタ及びペン)に関する。バリアコーティングは酸素バリア材料を含むことができる。バリアコーティングは、流体チャンバに露出されていないストッパーの部分を取り囲むことができる。幾つかの実施形態において、バリアコーティングがシリンジのバレル内に含まれる治療薬に対して不活性である限り、バリアコーティングはストッパー全体を取り囲む。ストッパーは、複数のリブ及びリブの各対の間に谷を有するエラストマー体を含むことができる。コーティングは、リブ上及びリブの各対の間の谷に提供されうる。幾つかの態様において、プランジャーロッドはコーティングをさらに含む。
【0013】
これら及び他の実施形態は、それらの利点及び特徴の多くとともに、以下の記載及び添付の非限定的な図と併せてより詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面の簡単な説明
添付の図面は、開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に取り込まれ、その一部を構成し、実施形態を示し、記載とともに、本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0015】
図1a図1aは、幾つかの実施形態による、直径が減少した領域を有するシリンジバレルの断面図を示す。
【0016】
図1b図1bは、幾つかの実施形態による、直径が減少した領域を有するシリンジバレルの分解図を示す。
【0017】
図2図2a~cは、幾つかの実施形態による、シリンジバレルの内面をコーティングするためのプロセス工程を示す。
【0018】
図3図3は、幾つかの実施形態による、内面上にコーティングを有するシリンジバレルの断面図を示す。
【0019】
図4図4は、幾つかの実施形態による、図3のシリンジバレルの内面に接触するストッパーリブの分解図を示す。
【0020】
図5図5は、幾つかの実施形態による、シリンジバレルに押し込まれたストッパーの断面図を示す。
【0021】
図6図6は、幾つかの実施形態による、ストッパーの谷の周りにリング部材を備えたシリンジの斜視図を示す。
【0022】
図7図7は、幾つかの実施形態による、図6のシリンジの断面図を示す。
【0023】
図8図8は、幾つかの実施形態による、コーティングされたストッパーを備えたシリンジの断面図を示す。
【0024】
図9図9は、幾つかの実施形態による、コーティングされたストッパー及びプランジャーロッドを備えたシリンジの断面図を示す。
【0025】
図10-17】図10~17は、幾つかの実施形態による、適用される様々なタイプのラミネートを示すストッパーの断面側面図の概略図である。そして
【0026】
図18図18は、幾つかの実施形態による、自動インジェクタの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
詳細な説明
当業者は、本開示の様々な態様が、意図された機能を発揮するように構成された任意の数の方法及び装置によって実現できることを容易に理解するであろう。本明細書で参照される添付の描図は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではなく、本開示の様々な態様を例示するために誇張されている場合があり、その点で、描図は限定として解釈されるべきではないことにも留意されたい。「シリコーン」及び「シリコーンオイル」という用語は、本明細書において互換的に使用されうる。
【0028】
本開示は、医療用の流体を貯蔵及びデリバリーするために使用される、シリコーンを含まない又は実質的に含まないメディカルデリバリーデバイス(例えば、シリンジ、自動インジェクタ及びペン)に関する。本明細書で使用されるときに、「実質的に含まない」という用語は、シリンジのバレル及び/又はストッパーが、定量化できない又は微量のシリコーン又は他の液体潤滑剤を有することを表すことが意図される。メディカルデリバリーデバイスは、メディカルデリバリーデバイスのバレル内への酸素の透過を抑制又は防止するように構成されている。本開示は、バレル内への酸素の侵入を抑制又は防止し、そして、メディカルデリバリーデバイス内の治療剤液体と接触する、シリコーン又は他の液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まないシリンジでの使用に適したストッパーを提供する。記載を容易にするために、以下の開示はシリンジを対象とするが、記載は自動インジェクタ又はペンにも同様に適用可能である。さらに、代替の実施形態において、バレルはシリコーン(又は別の潤滑剤)を含むことができ、そのような実施形態は、本開示の範囲内であると考えられる。
【0029】
図1aは、1つ以上の実施形態によるシリンジ10(例えば、事前充填シリンジ)を示す。シリンジ10は、シリコーンを含まず又は実質的に含まず、そしてそれぞれ向かい合った遠位端及び近位端20及び25と、遠位端及び近位端20及び25の間に配置された流体チャンバ30とを有するバレル15を含む。特定の実施形態において、バレル15は親水性内面を有する。バレル15の遠位端20は、それを通して延在しそして流体チャンバ30と連通する注入ポート35を含むことができる。幾つかの実施形態において、バレルは、例えば、シリコーン又は他の潤滑剤を含まないホウケイ酸ガラスなどのガラス材料から形成される。
【0030】
幾つかの実施形態において、キャップ40はバレル15の遠位端20に配置される。キャップ40は、遠位端20又は注入ポート35に結合される近位端45と、閉じた遠位端50とを含む。キャップ40は、周囲空気が遠位端20又は注入ポート35を介して流体チャンバ30と連通するのを抑制又は防止する。場合により、穿刺要素55はまた、バレル15の遠位端20に配置される。穿刺要素55、例えば、針は、遠位端65と、遠位端20又は注入ポート35に結合される近位端60とを含む。当業者に理解されるべきであるように、幾つかの実施形態において、注入ポート35が鋭く尖った針カニューレ、又は、いわゆる無針システムで使用されるものなどの鈍端カニューレを含むことができることは本開示の範囲内である。例示の目的で、限定するわけではないが、本明細書に示すように、穿刺要素55は、近位端60を含む鋭く尖った長尺針カニューレ、鋭く尖った遠位端65、及び、近位端60と遠位端65との間に延在している管腔70として形成される。針カニューレの近位端60は、バレル15の注入ポート35にしっかりと取り付けられることができる。
【0031】
幾つかの実施形態において、キャップ40は、注入ポート35の上に取り付けられ、バレル15の注入ポート35に解放可能に係合される。キャップ40は、プラスチックなどの剛性材料から形成することができるか、又はゴムなどの可撓性材料から、又は、当業者に知られている同様の材料又は組み合わせから形成されることができ、それは適切な寸法のシーリング要素などとともに構成されることができる。したがって、キャップ40は、周囲空気が注入ポート35を通して流体チャンバ30と連通するのを抑制又は防止する。
【0032】
バレル15の近位端25は、バレル15内でプランジャーロッド85を押し引きするためのフィンガーホルダーとして使用されるフランジ80を含むことができる。プランジャーロッド85は向かい合った遠位端及び近位端90及び95を有し、遠位端90に取り付けられたストッパー100を備える。ストッパー100は向かい合った近位端及び遠位端105及び110を含む。当業者が理解するように、ストッパー100は、バレル15と液密シールを形成する1つ以上の周方向に延在する環状リブを含むことができる。少なくとも1つの実施形態において、ストッパー100は2つ以上のリブ120を含む。複数のリブを有する実施形態において、ストッパーは、隣接するリブ120の各対の間に谷115を含む。
【0033】
バレルは、ガラス材料(例えば、ホウケイ酸ガラス)、セラミック材料、1つ以上のポリマー材料(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン及びそれらのコポリマー)、金属材料又はプラスチック材料(例えば、環状オレフィンポリマー(COC)及び環状オレフィンコポリマー(COP)ならびにそれらの組み合わせなどの実質的に剛性又は硬質の材料から形成されうる。特定の実施形態において、バレルは、ガラス(例えば、潤滑剤を含まないベアガラス)、樹脂、プラスチック、金属又は同様の材料から形成され、そして限定するわけではないが、シリコーン又はシリコーンオイルなどの潤滑剤が存在しないことを特徴とする内壁を有する。
【0034】
ストッパー100はエラストマー体125から形成することができる。エラストマー体125は、用途に適した任意のエラストマー、最も特には、ブチル、ブロモブチル、クロロブチル、シリコーン、ニトリル、スチレンブタジエン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンジエン、フルオロエラストマー又は前述のいずれかの組み合わせ又はブレンドから構築されるゴムを含むことができる。エラストマー体125の材料は、低摩擦係数、コンプライアンス、低抽出物及び浸出物、エラストマー体125からの抽出物及び浸出物に関連する良好なバリア特性、ならびに良好な空気及び液体不透過性を提供するように選択される。
【0035】
幾つかの実施形態において、ストッパー100は、エラストマー体125を取り囲む低摩擦バリアフィルムをさらに含むことができる。バリアフィルムは、材料のエラストマー材料からの浸出、又は、エラストマーによる薬剤からの化合物の抽出を抑制することができる。バリアフィルムの材料は、低摩擦係数、コンプライアンス、低抽出物及び浸出物、エラストマー体125からの抽出物及び浸出物に関連する良好なバリア特性を提供するように選択される。例えば、バリアフィルムは、1つ以上のフルオロポリマーフィルムを含むことができ、前記フィルムとしては、限定するわけではないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)フィルムなどが挙げられる。
【0036】
幾つかの実施形態において、ストッパー100は、エラストマー体125及び1つ以上のラミネート層230から形成されうる。ラミネート層230は、ポリマーバリア層240の単層を含みうる。図10は、エラストマー体125及びバリア層240を含む単層を含むそのようなストッパー100を示している。
【0037】
エラストマー体125を形成するために使用できるエラストマーの例としては、用途に適した任意のエラストマーが挙げられ、最も特に、ブチル、ブロモブチル、クロロブチル、シリコーン、ニトリル、スチレンブタジエン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンジエン、フルオロエラストマー、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性加硫物(TPV)、VITON(登録商標)の商品名で販売されている材料ならびにそれらの組み合わせ及びブレンドから構成されたゴムが挙げられる。例示的なエラストマー材料としては、限定するわけではないが、ブチルゴム、ブロモブチルゴム、クロロブチルゴム、シリコーン、ニトリル、スチレンブタジエン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンジエン、フルオロエラストマー及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0038】
バリア層240を形成するために使用できるフルオロポリマーの例としては、用途に適した任意のフルオロポリマーが挙げられ、最も特には、高密度化延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)などの高密度化延伸フルオロポリマーが挙げられる。他の適切なフルオロポリマーとしては、限定するわけではないが、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)、パリレンAF-4、パリレンVT-4ならびにそれらのコポリマー及び組み合わせが挙げられる。限定するわけではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、パリレンC及びパリレンNなどの非フルオロポリマーを使用してバリア層240を形成することができる。
【0039】
1つ以上の実施形態において、バリア層240は、1つ以上の下記の材料:Sbrigliaの米国特許第9,732,184号明細書で教示されているような超高分子量ポリエチレン、Sbrigliaの米国特許公開第2016/0032069号明細書で教示されているようなポリパラキシリレン、Sbrigliaらの米国特許第9,732,184号明細書に教示されているようなポリ乳酸、及び/又は、Sbrigliaの米国特許第9,441,088号明細書に教示されているようなVDF-コ-(TFE又はTrFE)ポリマーを含むか、又はそれから形成することができる。
【0040】
幾つかの実施形態において、バリア層240は、延伸フルオロポリマー又は高密度化延伸フルオロポリマー、好ましくは延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)又は高密度化延伸ポリテトラフルオロエチレンを含むか、又はそれらから形成されうる。高密度化ePTFEフィルムは、Kennedyらの米国特許第7,521,010号明細書、Dolanらの米国特許第6,030,694号明細書、Fuhrらの米国特許第5,792,525号明細書又はKnoxらの米国特許第5,374,473号明細書に記載されている方法で調製することができる。Brancaの米国特許第5,708,044号明細書、Baillieの米国特許第6,541,589号明細書、Sabolらの米国特許第7,531,611号明細書、Fordの米国特許第8,637,144号明細書及びXuらの米国特許第9,139,669号明細書に記載されているようなPTFEの延伸コポリマーは、特に高密度化されている場合に利用できる。
【0041】
バリア層240はまた、フィブリルによって相互接続されたノードを特徴とする微細構造を有する機能性テトラフルオロエチレン(TFE)コポリマー材料を含む延伸ポリマー材料を含むことができ、ここで、前記機能性TFEコポリマー材料は、TFE及びPSVE(ペルフルオロスルホニルビニルエーテル)、又は、TFEと、別の適切な機能性モノマー、限定するわけではないが、フッ化ビニリデン(VDF)、酢酸ビニル又はビニルアルコールなどとの機能性コポリマーを含む。機能性TFEコポリマー材料は、例えば、Xuらの米国特許第9,139,669号明細書又はXuらの米国特許第8,658,707号明細書に記載されている方法に従って調製することができる。
【0042】
別の実施形態において、図11に示されるように、ラミネート層230は、バリア層245及び多孔質層250を含む複合材料を含むことができる。バリア層245は、高密度化延伸フルオロポリマー(例えば、高密度化延伸ポリテトラフルオロエチレン)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)、パリレンAF-4、パリレンVT―4ならびにそれらのコポリマー及び組み合わせなどのフルオロポリマーを含むことができる。ポリエチレン、ポリプロピレン、パリレンC及びパリレンNなどの非フルオロポリマーもバリア層245で利用することができる。バリア層240に関して上述した材料のいずれかはバリア層245中に又はバリア層245として使用されうることを理解されたい。多孔質層250は、ePTFE(Bailleの米国特許第6,541,589号明細書に教示されているようなePTFE)又は他の多孔質延伸(及びしばしばフィブリル化)フルオロポリマーを含むことができる。バリア層245及び多孔質層250を有するラミネート層230は、多孔質層250上にバリアポリマー(例えば、フルオロポリマー)をコーティング又は他の方法で堆積して、複合材料を作製することによって構築されうる。これの1つのそのような例は、コーティングプロセスにおいて、多孔質ePTFE層の表面上に粉末PTFEなどの顆粒又は粉末化フルオロポリマーを堆積させることである。ePTFE層は、バリア層を作製し、又は、堆積したバリア層を多孔質ePTFE層に結合するために、堆積した顆粒又は粉末化フルオロポリマーを熱処理できるように十分に熱安定性であるように構築されるべきである。多孔質(例えば、ePTFE)層は、色、潤滑性又は他の機能属性を提供するために、有機又は無機材料で充填されうることに留意されたい。
【0043】
幾つかの実施形態によれば、エラストマー体125のエラストマー材料は多孔質層250に少なくとも部分的に侵入することができる。図12は、バリア層145、多孔質層250及びエラストマー体125を示すストッパーの断面を示す。具体的に、図12は、多孔質層250中へのエラストマー体125のエラストマー材料の部分的侵入の領域260を示す。多孔質層250中へのエラストマー体125のエラストマー材料の侵入は、エラストマー体125とラミネート層230との間の結合を改善する。
【0044】
他の態様によれば、バリア層245の材料は、少なくとも部分的に多孔質層250に侵入することができる。図13は、バリア層245、多孔質層250及びエラストマー体125を示すストッパーの断面を示す。具体的には、図13は、バリア層245の材料の多孔質層250中への部分的侵入の領域265を示す。バリア層245の材料の多孔質層250中への侵入は、バリア層245と多孔質層250との間の結合を改善する。部分的な侵入領域265はまた、強度、靭性、コンプライアンス及び安定性を付与するためのバリア層245の支持体を提供することができ、これは、加工プロセス及び用途の両方において有益であることができる。
【0045】
幾つかの実施形態において、バリア層245は多孔質層250を実質的に充填することができる。別の態様において、多孔質層250は、バリア層245及びエラストマーで実質的に同程度に満たされることができ、多孔質構造に開放された細孔ほとんどを残さない。さらに別の実施形態において、バリア層245及びエラストマーの両方は多孔質層250を部分的に充填し、それらの間に幾らかの開放された細孔を残す。エラストマー及び/又はバリア層245の侵入の他の変形形態は当業者に容易に明らかであろう。それぞれは、特定の用途に応じて、摩擦の低減、バリア特性の向上及びシーリングの向上などの完成したデバイスの様々な望ましい特性を十分に考慮した上で利点がある。バリアポリマー又はエラストマーのいずれかの侵入度は既知の任意の手段によって制御することができるが、時間、温度、圧力及び多孔質材料の多孔度の変更が挙げられる。1つの態様において、多孔質材料は、例えば、深さとともに変化する多孔度を有することができる。
【0046】
さらに別の実施形態において、バリア層245は、Gunzelの米国特許公開第2016/0022918号明細書に記載されているような、バリア層及び結合層を有する複合フルオロポリマー又は非フルオロポリマー材料から形成することができる。本明細書で使用されるときに、「結合層」という用語は、フルオロポリマー及び/又は非フルオロポリマー材料を含むことができることに留意されたい。結合層は、ePTFE又は他の多孔質延伸フルオロポリマー(例えば、Bailleの米国特許第6,541,589号明細書に教示されているようなePTFE)を含むか、又はそれから形成することができる。あるいは、結合層は、非フルオロポリマー材料から形成されるか、又はそれを含むことができる。結合層内に又は結合層として使用するのに適した非フルオロポリマー材料の非限定的な例としては、非フルオロポリマー膜、非フルオロポリマー微孔質膜、不織布材料(例えば、スパンボンド、メルトブローン繊維材料、エレクトロスピニングナノファイバー)、ポリ二フッ化ビニリデン(PVDF)、ナノファイバー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリールスルホン(polyarlysofones)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリイミドが挙げられる。
【0047】
さらなる実施形態において、バリア層245は、多孔質ePTFE層及び熱可塑性バリア層を含む薄い高密度化複合材料を形成することによって作製することができる。この態様において、低摩擦係数の表面を有する熱可塑性物質が好ましい。したがって、FEP、PFA、THVなどのフルオロポリマーをベースとする熱可塑性樹脂は適用可能である。この態様によるバリアは、BacinoのWO 94/13469で教示された方法に従うことにより得られるFEP/ePTFEラミネートであることができる。バリアは、メスキャビティモールド内のFEPフィルムの軟化温度を超える又はさらに溶融温度を超えるプロセス温度で形成することができる。
【0048】
本明細書に記載の延伸フルオロポリマー(例えば、ePTFE)及びフルオロポリマーベースの熱可塑性プラスチック(例えば、FEP)から形成される複合材料は、驚くほど薄く、強いバリアフィルムの形成を可能にする。1つの実施形態において、ePTFE層は、成形中に支持体として機能して、薄いバリアフィルムを可能にすることができる。多孔質ePTFE層は、熱可塑性層に対する補強材としても機能し、上記のようにバリア層のフィルム強度及び一体性を維持することができ、ePTFE多孔質層は、ePTFEの一部が多孔質のままでありそしてモールドの内部に向けられるときに、結合層としても機能することができる。
【0049】
別の実施形態において、バリア層245は、高密度化ePTFEフィルムと、バリア層フィルムに結合された多孔質ePTFEの薄層との複合材を含むことができる。高密度化ePTFEフィルムは、Kennedyらの米国特許第7,521,010号明細書に記載されているように得ることができる。ePTFE/高密度化ePTFE複合材は、Dolanらの米国特許第6,030,694号明細書に記載されている方法で組み合わせることができる。この実施形態において、複合材料は、高密度化ePTFEフィルムの層及び多孔質ePTFE層を含む。多孔質ePTFE層は、熱成形によって大部分の多孔性を保持するように構成されている。また、シリンジバレル壁に対するシール性を向上させるのに十分な順応性である。これを達成するために、多孔質層の少なくとも一部は、エラストマーを用いた熱成形及び圧縮後成形の後に、十分に開放されたままであることができる。この開気孔性は、表面へのストッパーの適合性及びシールを助けることができる幾らかの圧縮性を可能にする。
【0050】
別の実施形態において、図14に示されるように、ラミネート層230は、少なくとも3つの層、すなわち高密度化延伸フルオロポリマー層270、バリアメルトフルオロポリマー層275及び多孔質層280を有する複合材料を含む。高密度化延伸フルオロポリマー層270は高密度化ePTFEを含み、又は、それから形成することができる。バリアメルトフルオロポリマー層275は、高密度化延伸フルオロポリマー、PTFE、ePTFE、高密度化ePTFE、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシポリマー、ならびにそれらのコポリマー及び組み合わせなどのフルオロポリマーを含むことができる。バリアメルト層275において利用されうる非フルオロポリマーの非限定的な例としては、ポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられる。多孔質層280は、ePTFE又は他の多孔質延伸フルオロポリマーを含むことができ、又はそれから形成することができる。高密度化延伸フルオロポリマー層270、バリアメルトフルオロポリマー層275及び多孔質層280を有するラミネート層230は、高密度化延伸フルオロポリマーを多孔質層上にコーティング又は他の方法で堆積して複合材料を作製することによって構築されうる。高密度化ePTFEフィルム、フルオロポリマー及び多孔質層を熱成形してプリフォームを作製することができ、次いで、これを、エラストマープリフォームの周囲の射出成形、圧縮成形、プライミング及びポストラミネート化、又は、当業者に知られた他の適切な方法によりエラストマー体125と組み合わせることができる。1つの非限定的な実施形態において、ラミネート層230は、高密度化フルオロポリマー(例えば、高密度化ePTFE)、熱可塑性接着剤(例えば、FEP)及び多孔質フルオロポリマー(例えば、ePTFE)から形成される。
【0051】
幾つかの態様によれば、エラストマー体125のエラストマー材料は、図15に示されるように、少なくとも部分的に多孔質層280に侵入することができる。他の実施形態によれば、バリアメルトフルオロポリマー層275の材料は、図16に示されるように、多孔質層180に少なくとも部分的に侵入することができる。他の実施形態において、バリアメルトフルオロポリマー層275の材料は、図17に示されるように、高密度化延伸フルオロポリマー層270に少なくとも部分的に侵入することができる。
【0052】
ストッパー100は、本明細書に示され、Ashmeadらの米国特許第8,722,178号明細書、Ashmeadらの米国特許公開第2012/0251748号明細書及びAshmead らの米国特許公開第2016/0022918号明細書に記載されているような多孔質材料又は高密度化延伸フルオロポリマー層中に、様々な程度の侵入のエラストマー材料又はバリアポリマーのいずれかを含むことができることを理解されたい。また、本発明の範囲及び/又は主旨から逸脱することなく、ストッパー100を形成するために利用することができる、本明細書に記載された方法の多くの変形形態があることも理解されたい。
【0053】
1つの実施形態において、ストッパーのエラストマー体125は、その上にePTFEフィルム又は高密度化ePTFEフィルムを有することができる。高強度の延伸フィルムにより、非常に薄いバリアフィルムを形成できる。バリアフィルムは、0.5ミクロン~20ミクロンの範囲の厚さで作成できる。フィルムは優先的に30ミクロン未満である。フィルムは、場合により、化学エッチング、プラズマ処理、コロナ処理、粗面化又はエラストマー体への結合を改善するために当業者に知られている他の方法で前処理又は後処理することができる。幾つかの実施形態において、フィルム、例えば、ePTFEフィルム又は高密度化ePTFEフィルムは、エラストマー体125の全体を包囲している。他の実施形態において、フィルムは、エラストマー体125を部分的に包囲している。例えば、フィルムは、シリンジ内の流体又は薬剤と接触していないストッパーの部分のみを包囲することができる。
【0054】
他の実施形態において、バリアフィルムは、バリア層及び多孔質層を有する複合材フルオロポリマーフィルムを含むことができる。バリア層は、高密度化延伸ポリテトラフルオロエチレン、延伸ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシポリマーなどから形成することができる。多孔質層は、ePTFE又は他の多孔質の延伸された、有利にはフィブリル化性のフルオロポリマー(例えば、Goreの米国特許第3,953,566号明細書に教示されているようなePTFE)から形成することができる。ePTFE層は、有利には、色、潤滑性又は他の機能を提供するために、有機又は無機材料で満たされることができる。1つの非限定的な実施形態において、バリア層は、高密度化フルオロポリマー(例えば、高密度化ePTFE)、熱可塑性接着剤(例えば、FEP及び多孔質フルオロポリマー(例えば、ePTFE)を含む3層複合材である。
【0055】
本明細書に記載のストッパーは、典型的には医療用途のために、流体を貯蔵及びデリバリーするためのシリンジに使用することができる。幾つかの実施形態において、シリンジは、流体で事前充填されている(例えば、事前充填シリンジ)。1つの実施形態において、シリンジは、限定するわけではないが、眼疾患(例えば、黄斑変性症又は緑内障)及び糖尿病などの疾患を治療する流体を含む。有利には、シリンジは、シリコーン又は他の液体潤滑剤などの潤滑剤を含まない。したがって、本明細書に記載のシリンジにおけるバレルは、シリコーン又は他の液体潤滑剤を含まないか又は実質的に含まない。
【0056】
少なくとも1つの実施形態において、本開示のシリンジは、バレルの近位端に位置する直径が減少した領域を含むバレルを含み、ストッパーとバレルの内面との間の締まりばめを強化して、バレル中への酸素の透過を防止又は抑制する。図1a及び図1bに示されるように、バレル15は、直径が減少した領域16を有し、直径が減少した領域16で、ストッパー100とバレルの内面との間の締まりばめを強化する。締まりばめが増加するにつれて、酸素透過に対する抵抗も増加する。操作を容易にするための適切な最小押し込み力を確保しながら、締まりばめを増加させるために、直径が減少した領域16は、バレル15の近位端25に隣接する部分など、バレル15の一部にのみ提供される。これにより、使用前に酸素透過を抑制するための締まりばめを増加させるために、直径が減少した領域16内でストッパー100上に1つ以上のリブ120を存在させることができる。押し込み(例えば、プランジャーロッド85の遠位前進)中のストッパー100のわずかな動きにより、1つ以上のリブ120が、直径が減少した領域16を超えてバレル15内で遠位方向に移動し、バレル15を通って容易に移動して、流体135を排出することができる。
【0057】
図1aはまた、シリンジ10(例えば、事前充填シリンジ)のバレル15の流体チャンバ30に提供される流体135を示している。例示のみを目的として、流体135は、本明細書において、流体、すなわち、治療薬、生物学、医薬又は薬物の所定の用量として識別されるが、流体135は、シリンジから排出することができる任意のタイプの液体又は材料であることができ、又は、流体135は受容チャンバに存在しない(例えば、未充填シリンジ)ことができることを理解されたい。
【0058】
図1bは、幾つかの実施形態によるシリンジの分解図を示している。バレル15、ストッパー100及びプランジャーロッド85はシリンジ10を形成する3つの独立した別個の要素である。これらの構成要素の1つ以上は、使用前にシリンジ10のバレル15中への酸素透過を抑制するように連動して機能する。
【0059】
本明細書で論じられるように、バレル15の長さの一部にわたってその内径を減少させるための、直径が減少した領域を形成する多くの方法が存在する。1つの実施形態において、シリンジ10のバレル15は、図1a及び1bに示されるように、バレルの一部が、直径が減少するように製造することができる。例えば、ガラス製シリンジを加熱し、マンドレルの周りで成形して、内径を設定することができる。この熱処理をバレル15の一部にのみ適用して、直径が減少した領域16を形成することができる。他の実施形態において、バレル15は、一定直径の第一の領域及び一定直径の第二の領域を有することができ、ここで、第一の領域は第二の領域よりも小さい直径を有する。2つの領域は、1つ以上の段差(図示せず)によって分離されうるか、又は、2つの領域間で徐々に移行することができる。別の実施形態において、減少した直径の領域16は、例えば、減少した直径の領域からより大きな直径の領域まで、フルストコニカル又はコニカル形状を有するテーパリングバレル15を有することができる。図1a及び1bに示される実施形態において、バレルは、2つの領域を接続し、それらの間の漸進的な遷移を提供するフルストコニカル遷移セクションを含む。例えば、バレル15は、直径が減少した直径の領域と、バレルの遠位端に隣接する、より大きな直径の領域との間にあるフルストコニカルテーパを含む。
【0060】
図示されていないさらなる実施形態において、インサートは、バレルの内面と接触して、直径が減少した領域を形成する。インサートは、バレル15の内面に接着又は結合された中実の順応性材料であることができる。あるいは、インサートは、例えば接着剤を介してバレル15の内面に取り付けられて、直径が減少した領域16を形成することができる。あるいは、インサートは、バレル15の内面上に一体的に形成されうる。本明細書で使用されるときに、「インサート」という用語は、バレルとは別に形成される部材、例えば、筒形部材であって、バレルの内面に取り付けられているか、又はさもなければ付着されている、例えば接着されている部材を指す。
【0061】
幾つかの実施形態において、バレル15は、バレルの内面に接着された1つ以上のインサートを含むことができる。インサートは様々な直径及び長さを有することができ、バレル15を形成する材料及びシリンジ10の内容物と適合性がある限り、ガラス、セラミック、金属又はポリマーから形成することができる。例えば、インサートは、バレル15の内面に結合されたポリマーチューブ、例えば、フルオロポリマーを含むことができる。ポリマーチューブは、加熱及び膨張されて、バレル15の内面の壁に結合されうる。幾つかの実施形態において、バレル15の内面に結合されているポリマーチューブは中実材料であり、好ましくは酸素透過を抑制するためのガスバリアである。幾つかの実施形態において、ポリマーチューブは、バレル15の内面の一部の上にシールを提供するために熱順応性である。幾つかの実施形態において、ポリマーチューブは、ストッパーがバレル15の内部で摺動することを可能にするほど低摩擦係数を有する。
【0062】
幾つかの実施形態において、バレル15の内面に接着又は結合されたラミネートを使用して、直径が減少した領域16を形成することができる。例えば、ラミネートは、バレル15の内面に結合された1つ以上のフィルム層であることができる。ラミネートはバレルの内面の壁に結合されるか、又はさもなければ取り付けられる。少なくとも1つの実施形態において、ラミネートは、接着剤を使用してバレル15の内面に取り付けられる。あるいは、ラミネートは、上記のようにバレル15の内面上に熱成形されうる。
【0063】
幾つかの実施形態において、ラミネートは、バレル15の内面上に形成された単一の高強度薄膜又は複数の薄い高強度フィルムの形態であることができる。高強度薄膜は、コーティング材料について本明細書に記載されている材料のいずれかを含むことができる。薄膜は、約0.5μm~約100μm、約0.5μm~約20μm又は約10μm~約15μmの範囲の厚さを有することができる。幾つかの実施形態において、フィルムは、約30μm未満、約20μm未満又は約10μm未満である。フィルムは、ストッパーとの締まりばめを改善するために、化学エッチング、プラズマ処理、コロナ処理、粗面化などで前処理又は後処理することができる。
【0064】
他の実施形態において、コーティング材料は、バレルの内面の一部の上に提供されて、コーティングされた領域を形成し、これは、次に、直径が減少した領域を形成する。コーティング材料140は、バレル15の内面の一部に適用された液体コーティング材料139から形成することができる。図2a~cは、本開示の1つの態様による、バレル15をコーティングする方法を示している。この方法において、バレル15の近位端25に隣接する部分は液体コーティング材料139でコーティングされて、コーティングされた領域145を提供する。図2aは、コーティングプロセス前のシリンジ10のバレル15の近位部分を示している。バレル15はコーティング前に均一で一定の直径を有する。コーティング材料140に適した材料としては、限定するわけではないが、フッ素化エチレンプロピレン、延伸フッ素化エチレンプロピレン、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、エポキシ樹脂、アクリル及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0065】
上記で論じたように、図2aは、液体コーティング材料139を含むコーティング浴150に沈められる前のシリンジ10のバレル15を示している。図2bにおいて、バレル15の近位端25は、コーティング浴150に沈められる。液体コーティング材料139がバレル15の内面に接着してコーティングされた領域145を形成するまで、バレル15はコーティング浴150に沈められる。液体コーティング材料139がバレル15の内面で固化する前に、過剰な液体コーティング材料139をすべて除去することができる。使用されるコーティング材料139の組成に応じて、コーティング浴150から取り出した後に、バレル15の内部に接着した液体コーティング物質139を乾燥させ(空気又は熱などを介して)、UV硬化、熱硬化又は周囲空気硬化して、コーティング材料140を形成することができる。あるいは、液体コーティング材料139を乾燥させて、コーティング材料140を形成することができる。コーティング材料140は、減少した直径の領域を形成するバレル15のコーティングされた領域145を形成する。
【0066】
図2cは、いかなる液体コーティング材料139もないバレル15の外面を示していることに留意されたい。バレル15をコーティング浴150から持ち上げた後に、液体コーティング材料139をバレル15の外面から除去し、その後に、それを外面に固化又は付着させる。例えば、液体コーティング材料139を、脱イオン空気でバレル15の外面から吹き飛ばすことができる。液体コーティング材料をバレル15の外面から吹き飛ばした後に、バレル15の内面のみがコーティング材料140を含む。バレルの内面上のコーティング材料140は固化して、コーティングされた領域145を形成する。
【0067】
幾つかの実施形態において、コーティング材料140は、フッ素化エチレンプロピレン、延伸フッ素化エチレンプロピレン、エポキシ樹脂、アクリル及びそれらの組み合わせを含む。コーティング材料140は、酸素吸収又は酸素吸着材料をさらに含むことができる。幾つかの実施形態において、酸素吸収材料は、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、活性炭及びそれらの組み合わせを含むことができる。酸素吸着材料は、鉄、ニッケル、スズ、銅、亜鉛、タングステン、コバルト、パラジウム、白金、酸化亜鉛、セリウム混合酸化物、ジルコニウム混合酸化物、金属酸化物(例えば、酸化亜鉛及び酸化鉄)、水酸化鉄、炭化鉄、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、カテコール、フェノール、活性炭、ポリマー材料、金属酸化物、例えば酸化チタン及びそれらの組み合わせを含むことができる。酸素吸収又は酸素吸着材料はシリンジの内容物と適合性であるべきである。酸素吸収材料及び酸素吸着材料は、単独で、又は互いに組み合わせて使用できることを理解されたい。酸素吸着材料は、上記の材料に限定されず、その表面に酸素を捕捉又は保持する任意の適切な材料を含むことができることも理解されたい。同様に、酸素吸収材料は、上記の材料に限定されず、酸素を吸着し、又はさもなければ消費する任意の適切な材料を含むことができることも理解されたい。追加の酸素吸収又は酸素吸着材料は、フェノールなどの低分子量有機化合物、及び、樹脂及び触媒を取り込んだポリマー材料を含むことができる。
【0068】
【0069】
幾つかの実施形態において、コーティング材料140は、フランジ80からバレル15の長さの半分以下、例えば、長さの半分、長さの半分未満、長さの4分の1未満又は長さの8分の1未満までの領域に提供される。1つの態様において、コーティング材料140が流体を汚染する可能性があるときに、コーティング材料140は流体チャンバ30内の流体と接触していない。別の態様において、コーティング材料140が流体を汚染しない又はコーティング材料140が不活性であるときに、コーティング材料140は流体チャンバ30内の流体に接触することができる。
【0070】
別の実施形態において、コーティングプロセス中に、液体コーティング材料139は、液体キャリア、場合により、溶媒及びその中に溶解、懸濁又は乳化されたコーティング前駆体を含むことができる。コーティング前駆体は、場合により、液体キャリア中に懸濁された粒子の形態である。例えば、コーティングが均一であるように、粒子サイズはコーティングの厚さよりも小さくすることができる。シリンジ上に適用した後に、液体キャリアは、好ましくは、例えば、加熱及び/又は乾燥によって除去され、その結果、シリンジ上に乾燥コーティング材料が形成される。液体コーティング材料の温度は、適用プロセス中に約25℃~約350℃の範囲であることができる。もちろん、温度はコーティングされる基材に依存するであろう。金属、セラミック及びガラスは高温に耐えることができるが、プラスチック製のバレルはより低い温度を必要とする。別の実施形態において、液体コーティング材料は、例えば、UV線の適用時に硬化(重合)して、シリンジ上に固体コーティング組成物を形成することができるモノマーを含む。
【0071】
バレル15は、コーティング浴150に沈められ、バレル15上に所望の厚さの均一な、欠陥のない又は実質的に欠陥のないコーティングの形成を容易にする速度で引き出されることができる。例えば、バレル15は、コーティング材料140の熱可塑性樹脂の薄膜でコーティングされ、次いで乾燥又は硬化してコーティングされた領域145を形成することができる。場合により、事前成形された形状を、バレル15の内面の一部の上のコーティング材料140に対して押し付けて、内面を所望の形状又は厚さにほぼ適合させることができる。
【0072】
幾つかの実施形態において、バレル15を液体コーティング材料139に浸漬し、次いで、熱処理、硬化及び/又はスピン乾燥することができる。他の実施形態において、コーティング材料は、上記のように、液体コーティング材料139のスプレイプロセス又はブラシ塗布、続いて乾燥及び/又は硬化によってシリンジに適用されて、コーティングされた領域145を形成することができる。
【0073】
図2cは、コーティング浴150から取り出された後のコーティングされたバレルの一部を示す。図2cに示される実施形態において、バレル15の近位端25の一部はコーティングされて、コーティングされた領域145を提供する。示されるように、シリンジ10のバレル15は、近位端25でコーティングされた領域145(コーティング材料140から形成される)、及び、コーティングされた領域145に隣接する、コーティングされていない遠位端(図示せず)を有することができる。コーティングされた領域145(コーティング材料140から形成された)は、コーティングされていない領域の直径よりも小さい直径を有する。例えば、コーティングされた領域145の直径は、コーティングされていない領域の直径よりも少なくとも約25μm小さく、少なくとも50μm小さく、又は少なくとも100μm小さいことができる。コーティングされた領域145によって生じる、より小さな直径は、ストッパー100とのより緊密な締まりばめを提供し、シリンジの流体チャンバ30への酸素透過を抑制する。コーティングされた領域145の厚さは、多くの要因、すなわち、液体コーティング材料139のコーティングの数、コーティングの粘度、及び/又は浸漬プロセス中の引き抜きの速度によって変化しうる。コーティング材料140は、所望の厚さに研削され、機械加工され又は溶融されることができる。例えば、コーティング材料140(したがって、コーティングされた領域145)の厚さは、約0.5μm~約100μm、約0.5μm~約20μm又は約10μm~約15μmの範囲であることができる。幾つかの実施形態において、コーティング材料140(したがって、コーティングされた領域145)は、約30μm未満、約20μm未満又は約10μm未満の厚さを有する。
【0074】
図3は、バレル15の内面の一部が、その近位端にコーティング材料140から形成されたコーティングされた領域145を上に有するシリンジ10を示している。1つの実施形態において、ストッパー100の少なくとも1つ以上のリブ120は、押し込まれていない状態において、バレル150のコーティングされた領域145内に配置されている。例えば、ストッパー100の少なくとも1つのリブ120、少なくとも2つのリブ、又は少なくとも3つ(又はそれ以上)のリブは、押し込まれていない状態において、コーティング材料140から形成されたコーティングされた領域145内に配置される。幾つかの実施形態において、ストッパー100全体は、押し込まれていない状態にある間に、コーティングされた領域145内に配置されうる。
【0075】
コーティング材料140は、バレル15の近位端25に隣接するバレル15の部分に配置される。コーティングされた領域145は、上記のように、バレルのコーティングされていない領域の直径よりも小さい直径を有する。結果として、コーティングされた領域145内のストッパー100の部分は、コーティングされていない領域146内のストッパー100の部分よりも圧縮される。
【0076】
押し込まれていない状態において、ストッパー100の1つ以上のリブ120は、コーティングされた領域145においてコーティング材料140と隣接接触している。1つ以上のリブ120は、コーティングされた領域145においてコーティング材料140と隣接接触している間に第一の接触領域を有し、そして、コーティングされていない領域146と接触している間に、第一の接触領域よりも小さい第二の接触領域を有する。「隣接接触」とは、リブの長手方向縁部が、減少した直径の領域、例えばコーティング領域によって形成され、それによってリブを圧縮することによって形成された内壁と接触することを意味する。
【0077】
図4は、図3に示されるストッパー100のリブ120のうちの1つの分解図を示す。押し込まれていない状態において、ストッパー100は、コーティングされた領域145においてコーティング材料140と隣接接触する少なくとも1つのリブ120を含む。コーティングされた領域145は、バレル15のコーティングされていない領域146よりも小さい直径を有し、それにより、コーティング領域にあるストッパー100のリブ120との締まりばめが増加される。第一の接触面積は、第二の接触面積より少なくとも1%大きく、例えば、少なくとも5%大きく又は少なくとも10%大きいことができる。バレル15の内面の一部の直径が減少するために、ストッパー100は、コーティングされた領域145においてバレル15との締まりばめが増加する。コーティングされた領域145における締まりばめが増加すると、シリンジ10のバレル15内への酸素の透過が抑制又は防止される。幾つかの実施形態において、コーティングされた領域145は、最小の摺動力と、増加した締りばめの組み合わせを提供する内直径を有する。
【0078】
図5は、押し込み状態のシリンジを示し、これは、ストッパー100がもはやコーティングされた領域145と隣接接触しないようにプランジャ95が遠位に押されたことを意味する。すなわち、押し込み状態において、ストッパー100のリブ120のすべては、バレル15の内面のコーティングされていない領域146と接触している。使用中、シリンジ10は、流体135、例えば、治療薬を、それを必要とする患者に投与することができる。流体を投与する方法は、流体チャンバ30に流体135を装填することによって開始することができる。幾つかの実施形態において、シリンジ10には、流体135が事前装填されている。押し込まれていない状態において、ストッパー100の少なくとも1つのリブ120は、バレル15のコーティングされた領域145にある。使用者は、プランジャーロッド85を押し込む力を加えて、ストッパー100をシリンジバレル15内で遠位方向に動かし、プランジャーロッド85が押し込まれたときに、流体135をバレル15の遠位端にある注入ポート35を通して強制することができる。図5に示されるように、力は、少なくとも1つのリブ120をコーティングされた領域145から押し込まれた状態のコーティングされていない領域146に移動させる。
【0079】
コーティングされた領域145におけるバレル15の内面との1つ以上のリブ120の強化された締まりばめのために、コーティングされた領域145においてストッパー100を動かす初期力は、コーティングされていない領域146においてストッパー100を動かす力よりも大きいことができる。しかしながら、バレルをコーティングするために使用される材料のために、ストッパー100は、シリコーンなどの潤滑剤を使用する必要なく、コーティングされた領域145においてスムーズに動く。例えば、プランジャーロッドに加えられる初期力は、ストッパーが完全にコーティングされていない領域内にある間にストッパーを動かすのと比較して、コーティングされた領域145においてストッパーを動かすために大きくすることができる。
【0080】
幾つかの実施形態において、コーティングされた領域145で使用されるコーティング材料の組成物は、バレルを形成する材料よりも低い摩擦係数を有することができることも考えられる。したがって、これらの実施形態において、初期力は、コーティングされた領域145の直径が減少しているにもかかわらず、例えば、コーティングされていない領域上でストッパーを動かすのに必要な力の5%以内、又はそれよりもさらに小さい力に匹敵しうる。
【0081】
別の実施形態において、1つ以上のリング部材をストッパー上に設けて、シリンジのバレル内への酸素の透過を低減又は抑制することができる。本明細書で使用されるときに、「リング部材」という用語は、ストッパーの周りに横断方向に延在するように構成された任意の周部材を指し、限定するわけではないが、前記部材として、トーラス形状の部材、例えば、Oリング、リング形状又は筒形部材が挙げられる。リング部材の外形、又は一般的な体積は、それが酸素吸収及び/又は吸着材料を封じ込める限り、いかなる形状であってもよいことに留意されたい。さらに、リング部材の形状は、最終的にはストッパー及びバレルの形状に依存する。形状はまた、ストッパーの谷のサイズ/深さにも依存することがある。本明細書において、リング部材は、説明を容易にするために円形として描かれている。
【0082】
図6及び7に示されるように、リング部材160は、ストッパー100の1つ以上の谷115に提供されうる。幾つかの実施形態において、リング部材160は、ストッパー100の谷115と接触し、その周囲をしっかりと包み込むことができる。リング部材160は、酸素吸収材料及び/又は酸素吸着材料を含むことができる。酸素吸収又は酸素吸着材料は、流体チャンバ30に透過する前にストッパー100の谷115に入る可能性のある酸素を結合及び/又はさもなければ除去し、それにより、バレル内に含まれている流体、例えば、酸素感受性薬物又は組成物の汚染を阻害する。幾つかの実施形態において、リング部材160は、ストッパー100の1つ以上の谷115に接着、付着又は他の方法で取り付けられることができる。本明細書で使用されるときに、「酸素感受性」という用語は、周囲条件下で酸素と接触することによって酸化される、又はさもなければ悪影響を受ける物質の能力を指す。他の実施形態において、リング部材160は、シリンジ内に透過することができる他の気体物質を吸着又は吸収する他の材料を含むことができる。
【0083】
図7図6のシリンジの断面図を示す。この実施形態において、リング部材160は、ストッパー100の各谷115に設けられている。リング部材160は、弾性又は剛性の円形体から形成されうる。一対のリブ120の間の谷115に酸素が透過した場合に、リング部材160における酸素吸収及び/又は酸素吸着材料は、酸素が流体チャンバ30内の流体を汚染するのを抑制又は防止する。このため、酸素吸収又は酸素吸着材料は、摺動力に有意に影響を与えることなく、ストッパーの谷から酸素を吸収、吸着及び/又はさもなければ除去する。酸素吸収又は酸素吸着材料に適した材料としては、限定するわけではないが、上記の材料が挙げられる。
【0084】
幾つかの実施形態によれば、酸素吸収及び/又は酸素吸着材料を含む又はそれから形成されるリング部材は、従来の方法、すなわち、溶融押出、コーティングなどに従って製造することができる。例えば、リング部材は、均一に分散した量の酸素吸収及び/又は酸素吸着材料を使用して溶融押出することができる。幾つかの実施形態において、リング部材は、製造中にストッパーの本体に製造されうる。幾つかの実施形態において、リング部材の直径を測定し、ストッパーの谷の周囲に対応するように切断する。他の実施形態において、結合剤を適用して、リング部材を各谷に固定することができる。
【0085】
幾つかの実施形態において、酸素透過をさらに抑制するために、リング部材を含むストッパー100を、上記のコーティングされた領域を含むシリンジバレル内に設けることができる。コーティングされた領域は、バレルの近位端に隣接するバレルの内面の一部の上にある。コーティングされた領域は、バレルのコーティングされていない領域の直径よりも小さい直径を有する、直径が減少した領域を形成する。この実施形態において、コーティング領域は、シリンジバレルとストッパーとの間の締まりばめを機械的に改善し、一方、リング部材は、シリンジのバレル内に透過する可能性のある酸素を化学的に吸収及び/又は吸着する。
【0086】
図8は、ストッパーがストッパー100の一部を包囲するバリアコーティング170を含む別の実施形態を示す。例示的な実施形態において、バリアコーティング170は、摺動力、すなわち、ストッパー100又は流体チャンバ30内の汚染流体を、バレル内でストッパーを遠位方向に動かす力に有意に影響することなく、バレル内への酸素の透過を抑制又は防止する酸素バリア材料を含むか又はそれから形成される。幾つかの態様において、酸素バリア材料は、流体組成物を分配している間にプランジャーロッドがバレル内で変位されるときに、ストッパーとバレルの内面との間の摩擦を最小限に抑える。例えば、バリアコーティング170の摩擦係数は、ストッパー材料の摩擦係数よりも小さいことができ、それにより、ストッパー100がバレル15内でスムーズに動くことができる。酸素バリア材料は、前述の酸素バリア材料から選択されうる。さらに、酸素バリア材料は、シリンジの内容物との適合性に従って選択することができる。
【0087】
少なくとも1つの実施形態において、バリアコーティング170は、流体チャンバ30に露出されていないストッパー100の部分を包囲する。本明細書で論じられるように、ストッパー100は、複数のリブ120と、隣接するリブ120の各対の間にある谷115とを有するエラストマー体を含む。図8に示されるように、バリアコーティング170は、流体チャンバ30と接触していないリブ120及びリブ120の各対の間の谷115の上に提供される。したがって、バリアコーティング170は、ストッパー100の遠位流体接触面上に提供されなくてよい。しかしながら、流体チャンバ30内の流体組成物がバリアコーティング170と接触することによって悪影響を受けない(例えば、バリアコーティング170は、バレル中の流体に対して又は治療剤に対して不活性である)態様において、バリアコーティング170はまた、ストッパー100の遠位表面(例えば、ストッパー100全体)を覆うことができるものと考えられる。
【0088】
幾つかの実施形態において、酸素バリア材料は、ペルフルオロスルホン酸、炭化水素アイオノマー、スルホン化ポリイミド、ポリビニルアルコール及びそれらの組み合わせから選ばれる。酸素バリア材料の他の非限定的な例としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン/ビニルアルコールコポリマー(EVOH)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアミド(PA)、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ビニリデン、塩化物/アクリル酸メチルコポリマー、ポリアミド、ポリエステル、金属化フィルム、アルミニウム箔、酸化物コーティングフィルム及びそれらの組み合わせが挙げられる。金属箔(例えば、アルミニウム)又はSiOx化合物を使用して、酸素に対する透過性を非常に低くすることができる。金属化フィルムは、アルミニウムなどの金属層のスパッタコーティング又は他の適用を含むことができる。
【0089】
酸素バリア材料の実施形態はまた、又は代替的に、多層フィルムの形態で存在することができる。多層フィルム(例えば、2、3、4、5又は6層フィルム)は、1つ以上の前述の酸素バリア材料を含むことができ、また、PET、ポリエチレン(PE)及び/又はコーティングされた(例えば、粘土、ワックス、プラスチックなど)又はコーティングされていない紙などの非バリア材料の追加の層を含むことができる。適切な多層フィルムとしては、限定するわけではないが、PVC/EVOH、PET/EVOH、PET/EVOH/PE、PET/EVOH/PET、PE/EVOH/PE、PVC/PCTFE/EVOH、紙/アルミニウム(Alu)/PE、PET/Alu/PE、紙/PE/箔/PE、紙/PET/Alu、粘土被覆紙/PE/箔/LDPE、紙/LDPE/箔/エチレン-エチルアクリレート及びそれらの関連フィルムが挙げられる。層は、接着剤(例えば、ポリオレフィンブレンド(ポリ(α-オレフィン)の混合物又はポリアミド樹脂)を使用して一緒に結合することができる。幾つかの実施形態において、バリアコーティング170は多層フィルムとしての酸素バリア材料を含む。例えば、バリアコーティング170は、ストッパー100に接着又は結合されたラミネートを含むことができる。
【0090】
他の実施形態において、バリアコーティング170は、酸素吸収材料又は酸素吸着材料をさらに含むことができる。酸素吸収又は酸素吸着材料に適した材料としては、限定するわけではないが、上記の材料を挙げることができる。
【0091】
図9は、別の実施形態によるシリンジの断面図を示す。この実施形態において、プランジャーロッド85及びストッパー100の両方は、流体チャンバ内への酸素の侵入を抑制又は防止する酸素バリア材料を含むバリアコーティング170を含む。例えば、ストッパー100に取り付けられたプランジャーロッド85の一部は、シリンジのバレル15内に配置されうる。1つの実施形態において、バレル15内のプランジャーロッド85の部分はまた、シリンジ内への酸素の防止を支援するためのバリアコーティング170を含むことができる。プランジャーロッド85上のバリアコーティング170は、ストッパー100に到達する前に酸素透過を抑制するための初期バリアとして機能することができる。
【0092】
幾つかの実施形態において、シリンジは、上記の実施形態の任意の組み合わせを含むことができる。例えば、バレルは、直径が減少した領域を形成するために、バレルの内面の一部にコーティングを含むことができるものと考えられる。ストッパーは、酸素吸収又は酸素吸着材料を含む1つ以上のリング部材を含むことができ、そしてストッパーは、酸素バリア材料を含むことができる。このように、コーティングはシリンジバレルとストッパーとの間の締まりばめを機械的に改善し、一方、リング部材はシリンジのバレル内に透過することができる酸素を化学的に吸収又は吸着し、そしてストッパーの表面上の酸素バリア材料は酸素の侵入を防止する。
【0093】
ストッパーを酸素バリア材料でコーティングする方法は、上記の酸素バリア材料及び/又は酸素吸収又は酸素吸着材料を含む適切な溶液中にストッパーの一部を浸漬することを含むことができる。幾つかの実施形態において、シリンジ内の流体と接触するストッパーの部分は、溶液中に浸漬されない、すなわち、それは不活性のままである。ストッパーを溶液から取り外し、完全に乾燥又は硬化させることができる。例えば、1つの実施形態において、溶液がストッパーに付着するまで、きれいなストッパーを溶液に部分的に浸漬し、次に溶液から取り出し、ストッパー上の過剰な溶液を脱イオン空気で吹き飛ばすことができる。次に、ストッパーを約25℃の雰囲気中で約1時間乾燥させることができる。
【0094】
幾つかの実施形態において、シリンジは、上記の実施形態の任意の組み合わせを含むことができる。例えば、バレルは、バレルの内面の一部の上にコーティングを含み、直径が減少した領域を形成することができ、ストッパーは、酸素吸収又は酸素吸着材料を含む1つ以上のリング部材を含むことができ、そしてストッパーは酸素バリア材料を含むことができると考えられる。このように、コーティングは、シリンジバレルとストッパーとの間の締まりばめを機械的に改善し、一方、リング部材は、シリンジのバレル内に透過する可能性のある酸素を化学的に吸収又は吸着し、そしてストッパーの表面上の酸素バリア材料は酸素の侵入を防止する。
【0095】
図18は、幾つかの実施形態による自動インジェクタ300を示している。自動インジェクタ300は、バレル301、薬液を注入するための注入部材303及びストッパー304を含む。ストッパー304は、プランジャーロッド305と一体であるか、又はそれに取り付けられることができる。バレル301の内面303は潤滑剤不含であることができる。ストッパー304が、図10~17に関して図示及び説明されるようなリブ及び/又はストッパーを含むことができ、又は、リブのないストッパーであることができることは、本発明の範囲内である。自動インジェクタ300は、ストッパー304に加えられる可変作動力を含むことができる。
【0096】
別の態様において、本明細書に詳細に記載されるシリンジ、ならびに自動インジェクタ又はペンは、例えば、限定するわけではないが、抗体、アンチセンス、RNA干渉、遺伝子治療、初代及び胚性幹細胞、ワクチン及びそれらの組み合わせを含む、薬物及び生物製剤などの異なる治療化合物を組み合わせて使用されうる。例えば、本明細書に記載される実施形態は、以下のいずれか又はすべてと組み合わせて利用されうる。
【0097】
細胞治療は以下の細胞を用いる。そのような細胞としては、主に内胚葉に由来する細胞(例えば、外分泌上皮細胞及びホルモン分泌細胞)、主に外胚葉に由来する細胞(例えば、角化上皮細胞、湿潤重層障壁上皮細胞、感覚変換器細胞、自律神経細胞、感覚器官及び末梢ニューロン支持細胞、中枢神経系神経細胞及びグリア細胞、レンズ細胞)、主に中胚葉に由来する細胞(例えば、代謝細胞及び貯蔵細胞、障壁機能細胞(肺、腸、外分泌腺及び尿生殖路)、細胞外基質細胞、収縮性細胞、血液細胞及び免疫細胞、生殖細胞、ナース細胞、間質細胞)又はこれらの組み合わせが挙げられる。また、遺伝的、化学的、あるいは物理的に変化又は変性した細胞も本発明の範囲内と考えられる。
【0098】
外分泌上皮細胞としては、限定するわけではないが、唾液腺粘液細胞、唾液腺#1、舌のフォン・エブネル腺細胞、乳腺細胞、涙腺細胞、耳の耳道腺細胞、エクリン腺暗細胞、エクリン腺明細胞、アポクリン腺細胞、瞼の睫毛腺細胞、皮脂腺細胞、鼻のホーマン腺細胞、十二指腸のブルンナー腺細胞、精嚢細胞、前立腺細胞、尿道球腺細胞、バルトリン腺細胞、尿道腺細胞、子宮内膜細胞、呼吸器及び胃腸管の単離杯細胞、胃粘膜細胞、胃腺酵素原細胞、胃腺酸分泌細胞、膵腺房細胞、小腸のパネート細胞、肺のII型肺細胞、肺のクララ細胞が挙げられ、ホルモン分泌細胞としては、限定するわけではないが、脳下垂体前葉細胞、脳下垂体中葉細胞、大型神経分泌ニューロン細胞、消化管及び呼吸管の細胞、甲状腺細胞、副甲状腺細胞、副腎皮質細胞、テストステロンを分泌する精巣のライディッヒ細胞、エストロゲンを分泌する卵胞の内莢膜細胞、プロゲステロンを分泌する破裂した卵胞の黄体細胞、傍糸球体細胞、腎臓の緻密斑細胞、腎臓の周極細胞、腎臓のメサンギウム細胞、膵島細胞が挙げられ、角化上皮細胞としては、限定するわけではないが、表皮性ケラチン産生細胞、表皮性基底細胞、手の爪及び足の爪のケラチン産生細胞、爪床基底細胞、髄様毛幹細胞、皮質毛幹細胞、クチクラ毛幹細胞、クチクラ毛根鞘細胞、ハクスリー層の毛根鞘細胞、ヘンレ層の毛根鞘細胞、外毛根鞘細胞、毛母細胞が挙げられ、湿潤重層障壁上皮細胞としては、限定するわけではないが、角膜、舌、口腔、食道、肛門管、遠位尿道及び膣の上皮の重層扁平上皮及び基底細胞の表面上皮細胞、尿道上皮細胞が挙げられ、感覚変換器細胞としては、限定するわけではないが、コルチ器の内有毛細胞、コルチ器の外有毛細胞、嗅上皮の基底細胞、冷覚感覚一次知覚性ニューロン、熱覚感覚一次知覚性ニューロン、表皮のメルケル細胞、嗅覚受容神経,痛覚一次知覚性ニューロン、目の網膜の光受容体細胞、固有受容性一次知覚性ニューロン、触覚一次知覚性ニューロン、I型頚動脈小体細胞、II型頚動脈小体細胞、耳の前庭系のI型有毛細胞、耳の前庭系のII型有毛細胞、I型味蕾細胞が挙げられ、自律神経細胞としては、限定するわけではないが、コリン作動性神経細胞、アドレナリン作動性神経細胞、ペプチド作動性神経細胞が挙げられ、感覚器官及び末梢ニューロン支持細胞としては、限定するわけではないが、コルチ器の内柱細胞、コルチ器の外柱細胞、コルチ器の内指節細胞、コルチ器の外指節細胞、コルチ器の境界細胞、コルチ器のヘンゼン細胞、前庭器支持細胞、味蕾支持細胞、嗅上皮支持細胞、シュワン細胞、衛星グリア細胞、腸グリア細胞が挙げられ、中枢神経系ニューロン及びグリア細胞としては、限定するわけではないが、アストロサイト、ニューロン細胞、希突起膠細胞、紡錘形神経細胞が挙げられ、レンズ細胞としては、限定するわけではないが、前部レンズ表皮細胞、結晶性レンズ繊維細胞が挙げられ、代謝及び貯蔵細胞としては、限定するわけではないが、脂肪細胞、肝脂肪細胞が挙げられ、障壁機能細胞としては、限定するわけではないが、腎臓壁細胞、腎臓糸球体上皮細胞、腎臓近位尿細管刷子縁細胞、ヘンレ係蹄の薄セグメント細胞、腎臓遠位尿細管細胞、腎臓集合管細胞、主細胞、間在細胞、I型肺胞上皮細胞、膵管細胞、平滑筋導管細胞、主細胞、間在細胞、管細胞、腸刷子縁細胞、外分泌腺線条導管細胞、胆嚢上皮細胞、精巣輸出管非線毛細胞、精巣上体主細胞、精巣上体基底細胞が挙げられ、細胞外基質細胞としては、限定するわけではないが、エナメル芽細胞、耳の前庭系の半月面上皮細胞、コルチ器歯間上皮細胞、疎性結合組織線維芽細胞、隔膜線維芽細胞、腱線維芽細胞、骨髄細網結合組織線維芽細胞、その他の非上皮線維芽細胞、周皮細胞、椎間板の髄核細胞、セメント芽細胞、象牙芽細胞、硝子軟骨細胞、線維軟骨細胞、弾性軟骨細胞、骨芽細胞,骨前駆細胞、目の硝子体の硝子体細胞、耳の外リンパ腔星細胞、肝臓星細胞、膵臓星細胞が挙げられ、収縮性細胞としては、限定するわけではないが、骨格筋細胞、衛星細胞、心筋細胞、平滑筋細胞、光彩の筋上皮細胞、外分泌腺の筋上皮細胞が挙げられ、血液細胞及び免疫細胞としては、限定するわけではないが、赤血球、巨核球、単球、結合組織マクロファージ、上皮ランゲルハンス細胞、破骨細胞、樹状細胞、小膠細胞、好中性顆粒球、好酸性顆粒球、好塩基性顆粒球、ハイブリドーマ細胞、肥満細胞、ヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞、細胞傷害性T細胞、ナチュラルキラーT細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞、網赤血球、幹細胞及び血液及び免疫系に関わる前駆体が挙げられ、生殖細胞としては、限定するわけではないが、卵原細胞/卵母細胞、精子細胞、精母細胞、精原細胞、精子が挙げられ、ナース細胞としては、限定するわけではないが、卵巣濾胞細胞、セルトリ細胞、胸腺上皮細胞が挙げられ、間質細胞としては、限定するわけではないが、間質腎臓細胞及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0099】
タンパク質標的又は遺伝子に対して作製された抗体、アンチセンス、RNA干渉又は遺伝子治療の例としては、血管拡張性失調症変異タンパク質(Ataxia Telangiectasia Mutated)、腫瘍タンパク質p53、チェックポイントキナーゼ2、乳癌感受性タンパク質、二重鎖切断修復タンパク質、DNA修復タンパク質RAD50、ニブリン、p53結合タンパク質、DNA損傷チェックポイントタンパク質のメディエータ、H2AヒストンファミリーメンバーX、マイクロセファリン、C末端結合タンパク質1、染色体構造維持タンパク質1A;エステラーゼ;ホスファターゼが挙げられ、イオンチャネルの例としては、限定するわけではないが、リガンドゲートイオンチャネル、電圧ゲートイオンチャネルが挙げられ、成長因子としては、限定するわけではないが、神経成長因子(NGF)、血管内皮成長因子(VEGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、C-fos誘導成長因子(FIGF)、血小板活性化因子(PAF)、形質転換成長因子β(TGF-β)、骨形態形成タンパク質(BMP)、アクチビン、インヒビン、線維芽細胞成長因子(FGF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、成長分化因子-9(GDF9)、上皮成長因子(EGF)、形質転換成長因子-α(TGF-α)、成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞成長因子様タンパク質(HGFLP)、肝細胞成長因子(HGF)、ヘパトーマ由来成長因子(HDGF)、インスリン様成長因子が挙げられ、Gタンパク質結合受容体(GPCR)としては、限定するわけではないが、アデノシン受容体ファミリー、アドレナリン受容体ファミリー、アンジオテンシンII受容体、アペリン受容体、バソプレッシン受容体ファミリー、脳特異的血管新生阻害因子ファミリー、ブラジキニン受容体ファミリー、ボンベシン受容体ファミリー、補体成分3a受容体1、補体成分5a受容体1、カルシトニン受容体ファミリー、カルシトニン受容体様ファミリー、カルシウム感知受容体、コレシストキニンA受容体(CCK1)、コレシストキニンB受容体(CCK2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)受容体ファミリー、スフィンゴシン-1-リン酸受容体ファミリー、コハク酸受容体、コリン作動性受容体ファミリー、ケモカイン様受容体ファミリー、カンナビノイド受容体ファミリー、コルチコトロピン放出ホルモン受容体ファミリー、プロスタグランジンD2受容体、ケモカインC-X3-C受容体ファミリー、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体ファミリー、バーキットリンパ腫受容体、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体ファミリー、システイニルロイコトリエン受容体2(CYSLT2)、ケモカイン受容体(FY)、ドーパミン受容体ファミリー、Gタンパク質結合受容体183(GPR183)、リゾホスファチド酸受容体ファミリー、エンドセリン受容体ファミリー、凝固因子II(凝固)受容体ファミリー、遊離脂肪酸受容体ファミリー、ホルミルペプチド受容体ファミリー、卵胞刺激ホルモン受容体(FSHR)、γ-アミノ酪酸(GABA)B受容体、ガラニン受容体ファミリー、グルカゴン受容体、成長ホルモン放出ホルモン受容体(GHRH)、グレリン受容体(グレリン)、成長ホルモン分泌促進因子受容体1b(GHSR1b)、胃抑制ポリペプチド受容体(GIP)、グルカゴン様ペプチド受容体ファミリー、性腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体(GnRH)、ピログルタミン化RFアミドペプチド受容体(QRFPR)、Gタンパク質結合胆汁酸受容体1(GPBA)、ヒドロキシカルボン酸受容体ファミリー、リゾホスファチド酸受容体4(LPA4)リゾホスファチド酸受容体5(GPR92)、Gタンパク質結合受容体79偽遺伝子(GPR79)、ヒドロキシカルボン酸受容体1(HCA1)、Gタンパク質結合受容体(C5L2、FFA4、FFA4、FFA4、GPER、GPR1、GPR101、GPR107、GPR119、GPR12、GPR123、GPR132、GPR135、GPR139、GPR141、GPR142、GPR143、GPR146、GPR148、GPR149、GPR15、GPR150、GPR151、GPR152、GPR157、GPR161、GPR162、GPR17、GPR171、GPR173、GPR176、GPR18、GPR182、GPR20、GPR22、GPR25、GPR26、GPR27、GPR3、GPR31、GPR32、GPR35、GPR37L1、GPR39、GPR4、GPR45、GPR50、GPR52、GPR55、GPR6、GPR61、GPR65、GPR75、GPR78、GPR83、GPR84、GPR85、GPR88、GPR97、TM7SF1)、代謝型グルタミン酸受容体ファミリー、ガストリン放出ペプチド受容体(BB2)、オレキシン受容体ファミリー、ヒスタミン受容体ファミリー、5-ヒドロキシトリプタミン受容体ファミリー、KISS1由来ペプチド受容体(キスペプチン)、ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質結合受容体ファミリー、黄体形成ホルモン/絨毛性ゴナドトロピン受容体(LH)、ロイコトリエンB4受容体(BLT1)、アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド1受容体1(mPAC1)、モチリン受容体、メラノコルチン受容体ファミリー、メラニン凝集ホルモン受容体1(MCH1)、神経ペプチドY1受容体(Y1)、神経ペプチドY2受容体(NPY2R)、オピオイド受容体ファミリー、オキシトシン受容体(OT)、P2Yプリン受容体12(mP2Y12)、P2Yプリン受容体6(P2Y6)、膵臓ポリペプチド受容体ファミリー、血小板活性化因子受容体ファミリー、プロスタグランジンE受容体ファミリー、プロスタノイドIP1受容体(IP1)、MAS関連GPRメンバーファミリー、ロドプシン(ロドプシン)、リラキシンファミリーペプチド受容体ファミリー、ソマトスタチン受容体ファミリー、タキキニン受容体ファミリー、メラトニン受容体ファミリー、ウロテンシン受容体ファミリー、血管作動性腸管ペプチド受容体1(mVPAC1)、ニューロメジンB受容体(BB1)、ニューロメジンU受容体1(NMU1)、神経ペプチドB/W受容体ファミリー、神経ペプチドFF受容体1(NPFF1)、神経ペプチドS受容体1(NPS受容体)、神経ペプチドY受容体ファミリー、ニューロテンシン受容体1(NTS1)、オプシン5(OPN5)、オピオイド受容体様受容体(NOP)、オキソエイコサノイド(OXE)受容体1(OXE)、オキソグルタル酸(α-ケトグルタル酸)受容体1(OXGR1)、プリン作動性受容体ファミリー、ピリミジン作動性受容体ファミリー、プロラクチン放出ホルモン受容体(PRRP)、プロキネチシン受容体ファミリー、血小板活性化受容体(PAF)、プロスタグランジンF受容体ファミリー、プロスタグランジンI2(プロスタサイクリン)受容体ファミリー、副甲状腺ホルモン受容体ファミリー、ムスカリン4(rM4)、プロスタノイドDP2受容体(rGPR44)、プロキネチシン受容体ファミリー、リラキシンファミリーペプチド受容体ファミリー、セクレチン受容体(セクレチン)、平滑化収縮化クラス受容体(スムーズンド)、トレースアミン関連受容体ファミリー、タキキニンファミリー、トロンボキサンA2受容体(TP)、サイロトロピン放出ホルモン受容体(TRH1)、甲状腺刺激ホルモン受容体(TSH)が挙げられ、タンパク質キナーゼの例としては、限定するわけではないが、AP2関連キナーゼ、ヒトABL癌原遺伝子1非受容体チロシンタンパク質キナーゼファミリー、c-abl癌遺伝子1受容体チロシンキナーゼファミリー、v-ablアベルソンマウス白血病ウイルス癌遺伝子相同体2、アクチビンA受容体ファミリー、bc1錯体相同体シャペロン-ABC1活性(S.pombe)(ADCK3)、aarFドメイン含有キナーゼ4(ADCK4)、v-aktマウス胸腺腫ウイルス癌遺伝子相同体ファミリー、未分化リンパ腫受容体チロシンキナーゼファミリー、タンパク質キナーゼAファミリー、タンパク質キナーゼBファミリー、アンキリンリピート及びキナーゼドメイン含有1(ANKK1)、NUAKファミリー-SNF1様キナーゼ、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼファミリーオーロラキナーゼA(AURKA)、オーロラキナーゼB(AURKB)、オーロラキナーゼC(AURKC)、AXL受容体チロシンキナーゼ(AXL)、BMP2誘導性キナーゼ(BIKE)、Bリンパ球チロシンキナーゼ(BLK)、骨形成タンパク質受容体ファミリー、BMX非受容体チロシンキナーゼ(BMX)、v-rafマウス肉腫ウイルス癌遺伝子相同体B1(BRAF)、タンパク質チロシンキナーゼ6(BRK)、BRセリン/トレオニンキナーゼファミリー、ブルトン無ガンマグロブリン血症チロシンキナーゼ(BTK)、カルシウム/カルモジュリン依存タンパク質キナーゼファミリー、サイクリン依存キナーゼファミリー、サイクリン依存キナーゼ様ファミリー、CHK1チェックポイント相同体(S.pombe)(CHEK1)、CHK2チェックポイント相同体(S.pombe)(CHEK2)、インスリン受容体アイソフォームA(INSR)、インスリン受容体アイソフォームB(INSR)、rho-相互作用セリン/トレオニンキナーゼ(CIT)、v-キットハーディー-ザッカーマン(Hardy-Zuckerman)4ネコ肉腫ウイルス癌遺伝子相同体(KIT)、CDC様キナーゼファミリー肝細胞成長因子受容体(MET)、癌原遺伝子チロシン-タンパク質キナーゼ受容体、コロニー刺激因子ファミリー受容体、c-srcチロシンキナーゼ(CSK)、カゼインキナーゼファミリー、巨核球関連チロシンキナーゼ(CTK)、死亡関連タンパク質キナーゼファミリー、ダブルコルチン様キナーゼファミリー、ジスコイジンドメイン受容体チロシンキナーゼ、筋緊張性ジストロフィータンパク質キナーゼ(DMPK)、二重特異性チロシン-(Y)-リン酸化調節キナーゼファミリー、上皮成長因子受容体ファミリー、真核生物翻訳開始因子2-αキナーゼ1(EIF2AK1)、EPH受容体ファミリー、エフリンA型受容体ファミリー、エフリンB型受容体ファミリー、v-erb-b2赤芽球性白血病ウイルス癌遺伝子相同体ファミリー、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼファミリー、小胞体-核シグナル伝達1(ERN1)、PTK2タンパク質チロシンキナーゼ2(FAK)、fer(fps/fes関連)チロシンキナーゼ(FER)、ネコ肉腫癌遺伝子(FES)、線維芽細胞成長因子受容体ファミリー、ガードナー-ラシード(Gardner-Rasheed)ネコ肉腫ウイルス(v-fgr)癌遺伝子相同体(FGR)、fms関連チロシンキナーゼファミリー、Fms関連チロシンキナーゼファミリー、fyn関連キナーゼ(FRK)、SRC関連FYN癌遺伝子、サイクリンG関連キナーゼ(GAK)、真核生物翻訳開始因子2αキナーゼ、成長ホルモン受容体、Gタンパク質結合受容体キナーゼ1(GRK1)、Gタンパク質結合受容体キナーゼファミリー、グリコーゲンシンターゼキナーゼファミリー、生殖細胞関連2(ハプシン)(HASPIN)、造血細胞キナーゼ(HCK)、ホメオドメイン相互作用タンパク質キナーゼファミリー、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼキナーゼキナーゼキナーゼファミリー、ホルモン上方制御Neu関連キナーゼ(HUNK)、腸細胞(MAK様)キナーゼ(ICK)、インスリン様成長因子1受容体(IGF1R)、保存ヘリックス-ループ-ヘリックスユビキタスキナーゼ(IKK-α)、B細胞のκ軽鎖ポリペプチド遺伝子転写促進因子阻害因子-キナーゼβファミリー、インスリン受容体(INSR)、インスリン受容体関連受容体(INSRR)、インターロイキン-1受容体関連キナーゼファミリー、IL2誘導性T-細胞キナーゼ(ITK)、ジュナス(Janus)キナーゼファミリー,キナーゼ挿入ドメイン受容体、v-キットハーディー-ザッカーマ
ン(Hardy-Zuckerman)4ネコ肉腫ウイルス癌遺伝子相同体、リンパ球特異性タンパク質チロシンキナーゼ(LCK)、LIMドメインキナーゼファミリー、セリン/トレオニンキナーゼファミリー、ロイシンリッチリピートキナーゼファミリー、v-yes-1ヤマグチ肉腫ウイルス関連癌遺伝子相同体(LYN)、オス生殖細胞関連キナーゼ(MAK)、MAP/微小管親和性調節キナーゼファミリー、微小管関連セリン/トレオニンキナーゼファミリー、母系胚性ロイシンジッパーキナーゼ、c-mer癌原遺伝子チロシンキナーゼ(MERTK)、met癌原遺伝子(肝細胞成長因子受容体)、MAPキナーゼ相互作用セリン/トレオニンキナーゼファミリー、ミオシン軽鎖キナーゼファミリー、混合系統キナーゼドメイン様タンパク質アイソフォーム、CDC42結合タンパク質キナーゼファミリー、セリン/トレオニンキナーゼファミリー、マクロファージ刺激1受容体(c-met関連チロシンキナーゼ)(MST1R)、ラパマイシンの機械的標的(セリン/トレオニンキナーゼ)(MTOR)、筋肉-骨格受容体チロシンキナーゼ(MUSK)、ミオシン軽鎖キナーゼファミリー、NIMA(有糸分裂遺伝子aにはない)関連キナーゼファミリー、セリン/トレオニン-タンパク質キナーゼNIM1(NIM1)、ネモ様キナーゼ(NLK)、酸化ストレス応答性1(OSR1)、p21タンパク質(Cdc42/Rac)活性化キナーゼファミリー、PASドメイン含有セリン/トレオニンキナーゼ、血小板由来成長因子受容体ファミリー、3-ホスホイノシチド依存タンパク質キナーゼ-1(PDPK1)、カルシウム依存タンパク質キナーゼ1、ホスホリラーゼキナーゼγファミリー、ホスファチジルイノシトール4,5-ビスホスファート3キナーゼ、ホスホイノシチド-3キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール4キナーゼファミリー、ホスホイノシチドキナーゼ、FYVEフィンガー含有、Pim-1癌遺伝子(PIM1)、pim-2癌遺伝子(PIM2)、pim-3癌遺伝子(PIM3)、ホスファチジルイノシトール-4-ホスファート5キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール-5-ホスファート4キナーゼファミリータンパク質キナーゼ、膜関連チロシン/トレオニン1(PKMYT1)、タンパク質キナーゼNファミリー、ポロ様キナーゼファミリー、タンパク質キナーゼCファミリー、タンパク質キナーゼDファミリー、cGMP依存タンパク質キナーゼファミリー、真核生物翻訳開始因子2-αキナーゼ2(PRKR)、X結合タンパク質キナーゼ(PRKX)、プロラクチン受容体(PRLR)、PRP4・mRNA前駆体処理因子4相同体B(酵母菌)(PRP4)、PTK2Bタンパク質チロシンキナーゼ2β(PTK2B)、SIKファミリーキナーゼ3(QSK)、v-raf-1マウス白血病ウイルス癌遺伝子相同体1(RAF1)、神経栄養チロシンキナーゼ受容体型ファミリー、受容体(TNFRSF)相互作用セリン-トレオニンキナーゼファミリー、二重セリン/トレオニン及びチロシンタンパク質キナーゼ(RIPK5)、Rho関連コイルドコイル含有タンパク質キナーゼファミリー、c-ros癌遺伝子1受容体チロシンキナーゼ(ROS1)、リボソームタンパク質S6キナーゼファミリー、SH3結合ドメインキナーゼ1(SBK1)、血清/グルココルチコイド調節キナーゼファミリー、性質不明で推定のセリン/トレオニンタンパク質キナーゼ(Sugenキナーゼ110)(SgK110)、塩誘導性キナーゼファミリー、SNF関連キナーゼ(SNRK)、src関連キナーゼ、SFRSタンパク質キナーゼファミリー、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)、TAOキナーゼファミリー、TANK結合キナーゼ1(TBK1)、tecタンパク質チロシンキナーゼ(TEC)、睾丸特異性キナーゼ1(TESK1)、形質転換成長因子、β受容体ファミリー、免疫グロブリン様及びEGF様ドメイン1を有するチロシンキナーゼ(TIE1)、TEKチロシンキナーゼ、内皮(TIE2)、アンジオポイエチン-1受容体(Tie2)、tousled様キナーゼファミリー、TRAF2及びNCK相互作用キナーゼ(TNIK),非受容体チロシンキナーゼファミリー、TNNI3相互作用キナーゼ(TNNI3K)、過渡受容体電位陽イオンチャネル、睾丸特異性セリンキナーゼファミリー、TTKタンパク質キナーゼ(TTK)、TXKチロシンキナーゼ(TXK)、チロシンキナーゼ2(TYK2)、TYRO3タンパク質チロシンキナーゼ(TYRO3)、unc-51様キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ、ワクチニア関連キナーゼ2(VRK2)、WEE1相同体ファミリー、WNKリシン欠損タンパク質キナーゼファミリー、v-yes-1ヤマグチ肉腫ウイルス癌遺伝子相同体1(YES)、殺菌αモチーフ及びロイシンジッパー含有キナーゼAZK(ZAK)、ζ鎖(TCR)関連タンパク質キナーゼ70kDa(ZAP70)が挙げられ、核ホルモン受容体の例としては、限定するわけではないが、アンドロゲン受容体(AR)、エストロゲン関連受容体α(ESRRA)、エストロゲン受容体1(ESR1)、核受容体サブファミリー1グループHメンバー4(NR1H4)、核受容体サブファミリー3グループCメンバー1(グルココルチコイド受容体)(NR3C1)、核受容体サブファミリー1グループHメンバー3(肝臓X受容体α)(NR1H3)、核受容体サブファミリー1グループHメンバー2(肝臓X受容体β)(NR1H2)、核受容体サブファミリー1グループHメンバー2(肝臓X受容体β)(NR1H2)、核受容体サブファミリー3グループCメンバー2(電解質コルチコイド受容体)(NR3C2)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(PPARA)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARG)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δ(PPARD)、プロゲステロン受容体α(PGR)、プロゲステロン受容体β(PGR)、レチノイン酸受容体α(RARA)、レチノイン酸受容体-β(RARB)、レチノイドX受容体α(RXRA)、レチノイドX受容体γ(RXRG)、甲状腺ホルモン受容体α(THRA)、甲状腺ホルモン受容体β(THRB)、レチノイン酸関連オーファン受容体、肝臓X受容体、ファルネソイドX受容体、ビタミンD受容体、プレグナンX受容体、構成的アンドロスタン受容体、肝細胞核因子4、エストロゲン受容体、エストロゲン関連受容体、糖質コルチコイド受容体、神経成長因子誘導遺伝子B、生殖細胞核因子が挙げられ、エピジェネティック標的の例としては、限定するわけではないが、ATPaseファミリーAAAドメイン含有タンパク質2(ATAD2A)、ATPaseファミリーAAAドメイン含有2B(ATAD2B)、ATPaseファミリーAAAドメイン含有2B(ATAD2B)、ジンクフィンガードメイン隣接ブロモドメイン1A(BAZ1A)、ジンクフィンガードメイン隣接ブロモドメイン1B(BAZ1B)、ジンクフィンガードメイン隣接ブロモドメイン2A(BAZ2A)、ジンクフィンガードメイン隣接ブロモドメイン2A(BAZ2A)、ジンクフィンガードメイン隣接ブロモドメイン2B(BAZ2B)、ブロモドメイン含有タンパク質1(BRD1)、ブロモドメイン含有タンパク質2第一ブロモドメイン(BRD2)、ブロモドメイン含有タンパク質2第一及び第二ブロモドメイン(BRD2)、ブロモドメイン含有タンパク質2アイソフォーム1ブロモドメイン2(BRD2(2))、ブロモドメイン含有タンパク質3ブロモドメイン1(BRD3(1))、ブロモドメイン含有タンパク質3第一ブロモドメイン(BRD3)、ブロモドメイン含有タンパク質3第一及び第二ブロモドメイン(BRD3)、ブロモドメイン含有タンパク質3ブロモドメイン2(BRD3(2))、ブロモドメイン含有タンパク質4第一ブロモドメイン(BRD4)、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォームlong型ブロモドメイン1及び2(BRD4(1-2))、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォームlong型ブロモドメイン2(BRD4(2))、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォームshort型(BRD4(全長-short型アイソフォーム))、ブロモドメイン含有タンパク質7(BRD7)、ブロモドメイン含有8ブロモドメイン1(BRD8(1))、ブロモドメイン含有8ブロモドメイン2(BRD8(2))、ブロモドメイン含有タンパク質9アイソフォーム1(BRD9)、ブロモドメイン含有睾丸特異性第一ブロモドメイン(BRDT)、ブロモドメイン含有睾丸特異性第一及び第二ブロモドメイン(BRDT)、ブロモドメイン睾丸特異性タンパク質アイソフォームbブロモドメイン2(BRDT(2))、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有1(BRPF1)、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有3(BRPF3)、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有3(BRPF3)、ブロモドメイン及びWDリピート含有3第2ブロモドメイン(BRWD3(2))、猫眼症候群重要領域タンパク質2(CECR2)、CREB結合タンパク質(CREBBP)、E1A結合タンパク質p300(EP300)、EP300(EP300)、ヌクレオソームリモデリング因子サブユニットBPTFアイソフォーム1(FALZ)、ヌクレオソームリモデリング因子サブユニットBPT(FALZ)、真性染色質ヒストンリシンN-メチルトランスフェラーゼ2(EHMT2)、ヒストンアセチルトランスフェラーゼKAT2A(GCN5L2)、真性染色質ヒストンリシンN-メチルトランスフェラーゼ1(EHMT1)、ヒストンリシンN-メチルトランスフェラーゼMLL(MLL)、ポリブロモ1第一ブロモドメイン(PB1(1))、ポリブロモ1第二ブロモドメイン(PB1(2))、ポリブロモ1ブロモドメイン2(PBRM1(2))、ポリブロモ1ブロモドメイン5(PBRM1(5))、ヒストンアセチルトランスフェラーゼKAT2B(PCAF)、PH相互作用タンパク質第一ブロモドメイン(PHIP(1))、PH相互作用タンパク質第二ブロモドメイン(PHIP(2))、タンパク質キナーゼC結合タンパク質1(PRKCBP1)、タンパク質アルギニンN-メチルトランスフェラーゼ3(PRMT3)、クロマチンサブファミリーaメンバー2のSWI/SNF関連マトリックス関連アクチン依存調節因子(SMARCA2)、クロマチンサブファミリーaメンバー4のSWI/SNF関連マトリックス関連アクチン依存調節因子(SMARCA4)、核内構造体タンパク質SP110(SP110)、核内構造体タンパク質SP140(SP140)、転写開始因子TFIIDサブユニット1(TAF1(1-2))、TAF1・RNAポリメラーゼII-TATAボックス結合タンパク質(TBP)関連因子-250kDa-ブロモドメイン2(TAF1(2))、転写開始因子TFIIDサブユニット1様第一ブロモドメイン(TAF1L(1))、転写開始因子TFIIDサブユニット1様-第二ブロモドメイン(TAF1L(2))、三要素モチーフ含有24(TRIM24(ブロモ))、三要素モチーフ含有24(TRIM24(PHDブロモ))、E3ユビキチンタンパク質リガーゼTRIM33(TRIM33)、三要素モチーフ含有33(TRIM33(PHD-ブロモ))、WDリピート9第一ブロモドメイン(WDR9(1))、WDリピート9第二ブロモドメイン(WDR9(2))が挙げられ、膜輸送タンパク質としては、限定するわけではないが、ATP結合カセット(ABC)スーパーファミリー、溶質輸送体(SLC)スーパーファミリー、多剤耐性タンパク質1(P-グリコタンパク質)、有機陰イオン輸送体1、及びタンパク質、例えば、EAAT3、EAAC1、EAAT1、GLUT1、GLUT2、GLUT9、GLUT10、rBAT、AE1、NBC1、KNBC、CHED2、BTR1、NABC1、CDPD、SGLT1、SGLT2、NIS、CHT1、NET、DAT、GLYT2、CRTR
、B0AT1、SIT1、XT3、y+LAT1、BAT1、NHERF1、NHE6、ASBT、DMT1、DCT1、NRAMP2、NKCC2、NCC、KCC3、NACT、MCT1、MCT8、MCT12、SLD、VGLUT3、THTR1、THTR2、PIT2、GLVR2、OCTN2、URAT1、NCKX1、NCKX5、CIC、PiC、ANT1、ORNT1、AGC1、ARALAR、Citrin、STLN2、aralar2、TPC、MUP1、MCPHA、CACT、GC1、PHC、DTD、CLD、DRA、PDS、Prestin、TAT1、FATP4、ENT3、ZnT2、ZnT10、AT1、NPT2A、NPT2B、HHRH、CST、CDG2F、UGAT、UGTL、UGALT、UGT1、UGT2、FUCT1、CDG2C、NST、PAT2、G6PT1、SPX4、ZIP4、LIV4、ZIP13、LZT-Hs9、FPN1、MTP1、IREG1、RHAG、AIM1、PCFT、FLVCR1、FLVCR2、RFT1、RFT2、RFT3、OATP1B1、OATP1B3、OATP2A1が挙げられ、構造タンパク質としては、限定するわけではないが、熱ショックタンパク質、微小管安定化タンパク質、癌タンパク質18、スタスミン、キネシン8及びキネシン14ファミリー、Kip3、Kif18Aが挙げられ、プロテアーゼとしては、限定するわけではないが、ADAM(ジスインテグリン及び金属プロテアーゼ)ファミリーが挙げられる、シグナル伝達の他の分子標的としては、限定するわけではないが、細胞分裂周期遺伝子25相同体A(CDC25A)、フォークヘッドボックスO3(フォークヘッドボックスO3)、B細胞阻害因子のκ軽鎖ポリペプチド遺伝子転写促進因子の核因子、α(NFKBIA)、核因子(赤血球由来2)様2(NFE2L2)、ナトリウム排泄増加ペプチド受容体A(NPR1)、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー11a(TNFRSF11A)、v-rel細網内皮症ウイルス癌遺伝子相同体A(鳥類)(RELA)、ステロール調節因子元素結合転写因子2(SREBF2)、CREB調節転写共活性因子1(CRTC1)、CREB調節転写共活性因子2(CRTC2)、Xボックス結合タンパク質1(XBP1)、カテニン(カドヘリン関連タンパク質),β1(CTNNB1)及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0100】
周知の生物製剤としては、限定するわけではないが、アブボシナギス(Abbosynagis)、アベグリン(Abegrin)、アクテムラ(Actemra)、タカツズマブ(AFP-Cide)、アントバ(Antova)、アルゼッラ(Arzerra)、アウレキシス(Aurexis)、アバスチン(Avastin)、ベリブマブ(Benlysta)、ベキサール(Bexxar)、ブロントレス(Blontress)、メポリズマブ(Bosatria)、アレムツズマブ(Campath)、ラベツズマブ(CEACide)、CEA-Scan、シムジア(Cimzia)、サイラムザ(Cyramza)、エクトマブ(Ektomab)、セツキシマブ(Erbitux)、ビシロマブ(FibriScint)、オビヌツズマブ(Gazyva)、ハーセプチン、クリバツズマブテトラキセタン(hPAM4-Cide)、ボツムマブ(HumaSPECT)、ザノリムマブ(HuMax-CD4)、ザルツムマブ(HuMax-EGFr)、アダリムマブ(Humira)、フォントリズマブ(HuZAF)、ペンテト酸アルツモマブ(Hybri-ceaker)、カナキヌマブ(Ilaris)、イゴボマブ(Indimacis-125)、カドサイラ、アレムツズマブ(Lemtrada)、ルークアレスト(LeukArrest)、スレソマブ(LeukoScan)、ラニビズマブ(Lucentis)、リンホマン(Lymphomun)、リンフォスキャン(LymphoScan)、ベリムマブ(LymphoStat-B)、リツキシマブ(MabThera)、エフングマブ(Mycograb)、ゲムツズマブオゾガマイシン(Mylotarg)、イムシロマブ(Myoscint)、テクネチウムファノレソマブ(NeutroSpec)、モタビズマブ(Numax)、ヌヴィオン(Nuvion)、ペルツズマブ(Omnitarg)、オプジーボ(Opdivo)、ムロモナブ‐CD3(Orthoclone OKT3)、オレゴボマブ(OvaRex)、パノレックス(Panorex)、デノスマブ(Prolia)、カプロマブペンデチド(Prostascint)、エファリズマブ(Raptiva)、インフリキシマブ(Remicade)、カツマキソマブ(Removab)、レンカレクス(Rencarex)、アブシキシマブ(ReoPro)、エルツマキソマブ(Rexomun)、リツキシマブ(Rituxan)、トシリズマブ(RoActemra)、99mTc‐ベシレソマブ(Scintimun)、ゴリムマブ(Simponi)、バシリキシマブ(Simulect)、エクリズマブ(Soliris)、ウステキヌマブ(Stelara)、パリビズマブ(Synagis)、タクトレス(Tactress)、ニモツズマブ(Theracim)、ペムツモマブ(Theragyn)、ニモツズマブ(Theraloc)、ナタリズマブ(Tysabri)、パニツムマブ(Vectibix)、ノフェツモマブ(Verluma)、オマリズマブ(Xolair)、イピリムマブ(Yervoy)、ダクリズマブ(Zenapax)及びイブリツモマブチウキセタン(Zevalin)又はそれらの組み合わせが挙げられる。
【0101】
周知のモノクロナール抗体としては、限定するわけではないが、3F8、8H9、アバゴボマブ、アブシキマブ、アビツズマブ、アブリルマブ、アクトクスマブ、アダリムマブ、アデカツムマブ、アデュカヌマブ、アファセビクマブ、アフェリモマブ、アフツズマブ、アラシズマブペゴル、ALD518、ALD403、アレムツズマブ、アリロクマブ、アルツモマブペンテテート、アマツキシマブ、AMG334、アナツモマブマフェナトクス、アネツマブラブタンシン、アニフロムマブ、アンルキンズマブ、アポリズマブ、アルシツモマブ、アスクリンバクマブ、アセリズマブ、アテゾリズマブ、アチヌマブ、アトリズマブ、アトロリムマブ、アベルマブ、バピニュウズマブ、バシリキシマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ、ベゲロマブ、ベリムマブ、ベンラリズマブ、ベルチリムマブ、ベシレソマブ、ベバシズマブ、ベズロトクスマブ、ビシロマブ、ビマグルマブ、ビメキズマブ、ビバツヅマブメルタンシン、ブレセルマブ、ブリナツモマブ、ブロンツベトマブ、ブロソズマブ、ボコシズマブ、ブラジクマブ、ブレンツキシマブベドチン、ブリアキヌマブ、ブロダルマブ、ブロルシズマブ、ブロンチクツズマブ、ブロスマブ、カビラリズマブ、カナキヌマブ、カンツズマブメルタンシン、カンツズマブラブタンシン、カプラシズマブ、カプロマブペンデチド、カルルマブ、カロツキシマブ、カツマキソマブ、cBR96-ドキソルビシン免疫複合体、セデリズマブ、セルグツズマブアムナロイキン、セルトリズマブペゴル、セツキシマブ、シタツズマブボガトクス、シクスツムマブ、クラザキズマブ、クレノリキシマブ、クリバツズマブテトラキセタン、コドリツズマブ、コルツキシマブラブタンシン、コナツムマブ、コンシズマブ、CR6261、クレネズマブ、クロテデュマブ(Crotedumab)、ダセツズマブ、ダクリズマブ、ダロツズマブ、ダピロリズマブペゴル、ダラツムマブ、デクトレクマブ、デムシズマブ、デニンツズマブマホドチン、デノスマブ、デパツキシズマブマホドチン、デルロツキシマブビオチン、デツモマブ、ジヌツキシマブ、ジリダブマブ、ドマグロズマブ、ドルリモマブアリトクス、ドロジツマブ、デュリゴツマブ、デュピルマブ、デュルバルマブ、ドゥシギツマブ、エクロメキシマブ、エクリズマブ、エドバコマブ、エドレコロマブ、エファリズマブ、エファングマブ、エルデルマブ、エルゲムツマブ、エロツズマブ、エルシリモマブ、エマクツズマブ、エミベツズマブ、エミシズマブ、エナバツズマブ、エンフォルツマブベドチン、エンリモマブペゴル、エノブリツズマブ、エノキズマブ、エノチクマブ、エンシツキシマブ、エピツモマブシツキセタン、エプラツズマブ、エレヌマブ、エルリズマブ、エルツマキソマブ、エタラシズマブ、エトロリズマブ、エビナクマブ、エボロクマブ、エキスビビルマブ、ファノレソマブ、ファラリモマブ、ファレツズマブ、ファシヌマブ、FBTA05、フェルビズマブ、フェザキヌマブ、フィバツズマブ、フィクラツズマブ、フィギツムマブ、フィリブマブ、フランボツマブ、フレチクマブ、フォントリズマブ、フォラルマブ、フォラビルマブ、フレソリムマブ、フルラヌマブ、フツキシマブ、ガルカネズマブ、ガリキシマブ、ガニツマブ、ガンテネルマブ、ガビリモマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ゲボキズマブ、ギレンツキシマブ、グレンバツムマブベドチン、ゴリムマブ、ゴミリキシマブ、グセルクマブ、イバリズマブ、イブリツモマブチウキセタン、イクルクマブ、イダルシズマブ、イゴボマブ、IMA-638、IMAB362、イマルマブ、イミシロマブ、イムガツズマブ、インクラクマブ、インダツキシマブラブタンシン、インデュサツマブベドチン、イネビリズマブ、インフリキシマブ、イノリモマブ、イノツズマブオゾガマイシン、インテツムマブ、イピリムマブ、イラツムマブ、イサツキシマブ、イトリズマブ、イキセキズマブ、ケリキシマブ、ラベツズマブ、ランブロリズマブ、ランパリズマブ、ラナデルマブ、ランドグロツマブ、ラプリツキシマブエムタンシン、LBR-101/PF0442g7429、レブリキズマブ、レマレソマブ、レンダリズマブ、レンジルマブ、レルデリムマブ、レクサツムマブ、リビビルマブ、リファスツズマブベドチン、リゲリズマブ、リロトマブサテトラキセタン、リンツズマブ、リリルマブ、ロデルシズマブ、ロキベトマブ、ロルボツズマブメルタンシン、ルカツムマブ、ルリズマブペゴル、ルミリキシマブ、ルムレツズマブ、LY2951742、マパツムマブ、マルジェツキシマブ、マスリモマブ、マツズマブ、マブリリムマブ、メポリズマブ、メテリムマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ、ミルベツキシマブソラブタンシン、ミツモマブ、モガムリズマブ、モナリズマブ、モロリムマブ、モタビズマブ、モキセツモマブシュードトクス、ムロモナブ-CD3、ナコロマブタフェナトクス、ナミルマブ、ナプツモマブエスタフェナトクス、ナラツキシマブエムタンシン、ナルナツマブ、ナタリズマブ、ナビシキシズマブ、ナビブマブ、ネバクマブ、ネシツムマブ、ネモリズマブ、ネレリモマブ、ネスバクマブ、ニモツズマブ、ニボルマブ、ノフェツモマブメルペンタン、オビルトキサキシマブ、オビヌツズマブ、オカラツズマブ、オクレリズマブ、オデュリモマブ、オファツムマブ、オララツマブ、オロキズマブ、オマリズマブ、オナルツズマブ、オンツキシズマブ、オピシヌマブ、オポルツズマブモナトクス、オレゴボマブ、オルチクマブ、オテリキシズマブ、オトレルツズマブ、オキセルマブ、オザネズマブ、オゾラリズマブ、パジバキシマブ、パリビズマブ、パムレブルマブ、パニツムマブ、パンコマブ、パノバクマブ、パルサツズマブ、パスコリズマブ、パソツキシズマブ、パテクリズマブ、パトリツマブ、ペムブロリズマブ、ペムツモマブ、ペラキズマブ、ペルツズマブ、ペキセリズマブ、ピディリズマブ、ピナツズマブベドチン、ピンツモマブ、プラクルマブ、プロザリズマブ、ポガリズマブ、ポラツズマブベドチン、ポネズマブ、プレザリズマブ、プリリキシマブ、プリトキサキシマブ、プリツムマブ、PRO140、キリズマブ、ラコツモマブ、ラドレツマブ、ラフィビルマブ、ラルパンシズマブ、ラムシルマブ、ラニビズマブ、ラキシバクマブ、レファネズマブ、レガビルマブ、レスリズマブ、リロツムマブ、リヌクマブ、リサンキズマブ、リツキシマブ、リババズマブペゴル、ロバツムマブ、ロレデュマブ、ロモソズマブ、ロンタリズマブ、ロバルピツズマブテシリン、ロベリズマブ、ルプリズマブ、サシツズマブゴビテカン、サマリズマブ、サペリズマブ、サリルマブ、サツモマブペンデチド、セクキヌマブ、セリバンツマブ、セトキサキシマブ、セヴィルマブ、SGN-CD19A、SGN-CD33A、シブロツズマブ、シファリムマブ、シルツキシマブ、シムツズマブ、シプリズマブ、シルクマブ、ソフィツズマブベドチン、ソラネズマブ、ソリトマブ、ソネプシズマブ、ソンツズマブ、スタムルマブ、スレソマブ、スビズマブ、タバルマブ、タカツズマブテトラキセタン、タドシズマブ、タリズマブ、タムツベツマブ、タネズマブ、タプリツモマブパプトックス、タレクスツマブ、テフィバズマブ、テリモマブアリトクス、テナツモマブ、テネリキシマブ、テプリズマブ、テプロツムマブ、テシドルマブ、テツロマブ、テゼペルマブ、TGN1412、チシリムマブ、ティガツズマブ、チルドラキズマブ、チモルマブ、チソツマブベドチン、TNX-650、トシリズマブ、トラリズマブ、トサトクスマブ、トシツモマブ、トベツマブ、トラロキヌマブ、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン、TRBS07、トレガリズマブ、トレメリムマブ、トレボグルマブ、ツコツズマブセルモロイキン、ツビルマブ、ウブリツキシマブ、ウロクプルマブ、ウレルマブ、ウルトキサズマブ、ウステキヌマブ、ウトミルマブ、バダスツキシマブタリリン、バンドルツズマブベドチン、バンチクツマブ、バヌシズマブ、バパリキシマブ、バルリルマブ、バテリズマブ、ベドリズマブ、ベルツズマブ、ベパリモマブ、ベセンクマブ、ビシリズマブ、ボバリリズマブ、ボロシキシマブ、ボルセツズマブマホドチン、ボツムマブ、キセンツズマブ、ザルツムマブ、ザノリムマブ、ザツキシマブ、ジラリムマブ及びゾリモマブアリトクス、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
【0102】
ウイルス性疾患用に開発されたワクチンとしては、限定するわけではないが、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、E型肝炎ワクチン、HPVワクチン、インフルエンザワクチン、日本脳炎ワクチン、MMRワクチン、MMRVワクチン、ポリオワクチン、狂犬病ワクチン、ロタウイルスワクチン、水痘ワクチン、帯状疱疹ワクチン、天然痘ワクチン、黄熱ワクチン、アデノウイルスワクチン、コクサッキーウイルスB群ワクチン、サイトメガロウイルスワクチン、ヒトデングワクチン、ヒト東部ウマ脳炎ウイルスワクチン、エボラワクチン、エンテロウイルス71ワクチン、エプスタイン・バーワクチン、C型肝炎ワクチン、HIVワクチン、ヒトHTLV-1Tリンパ球向性白血病ワクチン、マールブルグウイルス病ワクチン、ノロウイルスワクチン、ヒト呼吸器合胞体ウイルスワクチン、重症急性呼吸器症候群(SARS)ワクチン、ヒト西ナイルウイルスワクチンが挙げられ、バクテリア性疾患用に開発されたワクチンとしては、限定するわけではないが、炭疽菌ワクチン、DPTワクチン、Q熱ワクチン、Hibワクチン、結核(BCG)ワクチン、髄膜炎菌性ワクチン、腸チフスワクチン、肺炎球菌複合体ワクチン、肺炎球菌多糖ワクチン、コレラワクチン、齲蝕ワクチン、エールリヒア症ワクチン、ハンセン病ワクチン、ライム病ワクチン、黄色ブドウ球菌ワクチン、化膿連鎖球菌ワクチン、梅毒ワクチン、ツラレミアワクチン、ペスト菌ワクチンが挙げられ、寄生虫性疾患用に開発されたワクチンとしては、限定するわけではないが、マラリアワクチン、住血吸虫症ワクチン、シャーガス病ワクチン、鉤虫ワクチン、ヒトオンコセルカ症河川盲目症ワクチン、トリパノソーマ症ワクチン、内臓リーシュマニア症ワクチンが挙げられ、非伝染病用に開発されたワクチンの例としては、限定するわけではないが、アルツハイマー病アミロイドタンパク質ワクチン、乳癌ワクチン、卵巣癌ワクチン、前立腺癌ワクチン、タリモジンラヘルパレプベク(T-VEC)が挙げられ、またワクチンとしては、限定するわけではないが、商品名:ACAM2000、ActHIB、Adacel、Afluria、AFLURIA QUADRIVALENT、Agriflu、BCG Vaccine、BEXSERO、Biothrax、Boostrix、Cervarix、Comvax、DAPTACEL、DECAVAC、Engerix-B、FLUAD、Fluarix、Fluarix Quadrivalent、Flublok、Flucelvax、Flucelvax Quadrivalent、FluLaval、FluMist、FluMist Quadrivalent、Fluvirin、Fluzone Quadrivalent、Fluzone、Fluzone High-Dose and Fluzone Intradermal、Gardasil、Gardasil 9、Havrix、Hiberix、Imovax、Infanrix、IPOL、Ixiaro、JE-Vax、KINRIX、Menactra、MenHibrix、Menomune-A/C/Y/W-135、Menveo、M-M-R II、M-M-Vax、Pediarix、PedvaxHIB、Pentacel、Pneumovax 23、Poliovax、Prevnar、Prevnar 13、ProQuad、Quadracel、Quadrivalent、RabAvert、Recombivax HB、ROTARIX、RotaTeq、TENIVAC、TICE BCG、Tripedia、TRUMENBA、Twinrix、TYPHIM Vi、VAQTA、Varivax、Vaxchora、Vivotif、YF-Vax、Zostavax及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0103】
注射可能な薬物の例としては、限定するわけではないが、Ablavar(ガドホスベセット三ナトリウム注射液)、Abarelix Depot、ボツリヌストキシンA注射液(Dysport)、ABT-263、ABT-869、ABX-EFG、Accretropin(ソマトロピン注射液)、Acetadote(アセチルシステイン注射液)、アセタゾラミド注射液(Acetazolamide Injection)、アセチルシステイン注射液(Acetadote)、Actemra(トシリズマブ注射液)、Acthrel(注射用コルチコレリンオウバイントリフルタート)、Actummune、Activase、注射用Acyclovir(Zovirax注射液)、[0137]、Adacel、Adalimumab、Adenoscan(アデノシン注射液)、アデノシン注射液(Adenoscan)、Adrenaclick、AdreView(ヨーベングアン1123注射液、静脈内投与用)、Afluria、Ak-Fluor(フルオレセイン注射液)、Aldurazyme(ラロニダーゼ)、アルグルセラーゼ注射液(Ceredase)、Alkeran注射液(メルファランHcl注射液)、注射用アロプリノールナトリウム(Aloprim)、Aloprim(注射用アロプリノールナトリウム)、アルプロスタジル、Alsuma(スマトリプタン注射液)、ALTU-238、アミノ酸注射液、Aminosyn、Apidra、Apremilast、注射用アルプロスタジル二室系(Caverject Impulse)、AMG009、AMG076、AMG102、AMG108、AMG114、AMG162、AMG220、AMG221、AMG222、AMG223、AMG317、AMG379、AMG386、AMG403、AMG477、AMG479、AMG517、AMG531、AMG557、AMG623、AMG655、AMG706、AMG714、AMG745、AMG785、AMG811、AMG827、AMG837、AMG853、AMG951、アミオダロンHCl注射液(アミオダロンHCl注射液)、アモバルビタールナトリウム注射液(Amytal Sodium)、Amytal Sodium(アモバルビタールナトリウム注射液)、アナキンラ、Anti-Abeta、Anti-Beta7、Anti-Beta20、Anti-CD4、Anti-CD20、Anti-CD40、Anti-IFNα、Anti-IL13、Anti-OX40L、Anti-oxLDS、Anti-NGF、Anti-NRP1、Arixtra、Amphadase(ヒアルロニダーゼ注射液)、Ammonul(フェニル酢酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウムの注射液)、Anaprox、Anzemet注射液(メシル酸ドラセトロン注射液)、Apidra(インスリングルリジン[rDNA由来]注射液)、Apomab、Aranesp(ダルベポエチンα)、Argatroban(アルガトロバン注射液)、塩酸アルギニン注射液(R-Gene 10、Aristocort、Aristospan、亜ヒ酸注射液(Trisenox)、Articane HCl及びエピネフリン注射液(Septocaine)、Arzerra(オファツムマブ注射液)、Asclera(ポリドカノール注射液)、Ataluren、Ataluren-DMD、アテノロール注射液(Tenormin静脈内注射液)、Atracurium Besylate注射液(ベシル酸アトラクリウム注射液)、Avastin、Azactam注射液(アズトレオナム注射液)、アジスロマイシン(Zithromax注射液)、アズトレオナム注射液(Azactam注射液)、バクロフェン注射液(Lioresal Intrathecal)、Bacteriostatic Water(注射用静菌性水)、バクロフェン注射液(Lioresal Intrathecal)、Bal in Oil Ampules(ジメルカープロール注射液)、BayHepB、BayTet、Benadryl、ベンダムスチン塩酸塩注射液(Treanda)、メシル酸ベンツトロピン注射液(Cogentin)、ベタメタゾン注射可能懸濁液(Celestone Soluspan)、Bexxar、Bicillin C-R 900/300(ペニシリンGベンザチン及びペニシリンGプロカイン注射液)、Blenoxane(ブレオマイシン硫酸塩注射液)、ブレオマイシン硫酸塩注射液(Blenoxane)、Boniva注射液(イバンドロン酸ナトリウム注射液)、Botox Cosmetic(注射用オナボツリヌス毒素A)、BR3-FC、Bravelle(ウロフォリトロピン注射液)、Bretylium(トシル酸ブレチリウム注射液)、Brevital Sodium(注射用メトヘキシタールナトリウム)、Brethine、Briobacept、BTT-1023、Bupivacaine HCl、Byetta、Ca-DTPA(ペンテト酸カルシウム三ナトリウム注射液)、カバジタキセル注射液(Jevtana)、Caffeine Alkaloid(カフェイン及び安息香酸ナトリウム注射液)、Calcijex注射液(カルシトリオール)、カルシトリオール(Calcijex注射液)、塩化カルシウム(塩化カルシウム注射液10%)、Calcium Disodium Versenate(エデト酸カルシウム二ナトリウム注射液)、Campath(アルテムツズマブ)、Camptosar注射液(イリノテカン塩酸)、カナキヌマブ注射液(Ilaris)、Capastat Sulfate(注射用カプレオマイシン)、注射用カプレオマイシン(Capastat Sulfate)、Cardiolite(注射用テクネチウムTc99セスタミビのプレップキット)、Carticel、Cathflo、Cefazolin、注射用Dextrose(セファゾリン注射液)、Cefepime塩酸塩、Cefotaxime、セフトリアキソン、Cerezyme、Carnitor注射液、Caverject、Celestone Soluspan、Celsior、Cerebyx(ホスフェニトインナトリウム注射液)、Ceredase(アルグルセラーゼ注射液)、Ceretec(テクネチウムTc99mエキサメタジム注射液)、セルトリズマブ、CF-101、Chloramphenicol Sodium Succinate(クロラムフェニコールコハク酸ナトリウム注射液)、クロラムフェニコールコハク酸ナトリウム注射液(Chloramphenicol Sodium Succinate)、Cholestagel(コレセベラム塩酸塩)、コリオゴナドトロピンアルファ注射液(Ovidrel)、Cimzia、Cisplatin(シスプラチン注射液)、Clolar(クロファラビン注射液)、Clomiphine Citrate、クロニジン注射液(Duraclon)、Cogentin(メシル酸ベンツトロピン注射液)、コリスチメタン酸注射液(Coly-Mycin M)、Coly-Mycin M(コリスチメタン酸注射液)、Compath、塩酸コニバプタン注射液(Vaprisol)、注射用結合型エストロゲン(Premarin注射液)、Copaxone、注射用コルチコレリンオウバイントリフルタート(Acthrel)、Corvert(フマル酸イブチリド注射液)、Cubicin(ダプトマイシン注射液)、CF-101、Cyanokit(注射用ヒドロキソコバラミン)、シタラビンリポソーム注射液(DepoCyt)、Cyanocobalamin、Cytovene(ganciclovir)、D.H.E. 45、ダセツズマブ、Dacogen(デシタビン注射液)、Dalteparin、Dantrium IV(注射用ダントロレンナトリウム)、注射用ダントロレンナトリウム(Dantrium IV)、ダプトマイシン注射液(Cubicin)、Darbepoietin Alfa、DDAVP注射液(デスモプレシン酢酸塩注射液)、Decavax、デシタビン注射液(Dacogen)、Dehydrated Alcohol(無水アルコール注射液)、デノスマブ注射液(Prolia)、Delatestryl、Delestrogen、Delteparin Sodium、Depacon(バルプロ酸ナトリウム注射液)、Depo Medrol(酢酸メチルプレドニゾロン注射可能懸濁液)、DepoCyt(シタラビンリポソーム注射液)、DepoDur(モルヒネ硫酸塩XRリポソーム注射液)、デスモプレシン酢酸塩注射液(DDAVP注射液)、Depo-Estradiol、Depo-Provera 104 mg/ml、Depo-Provera 150 mg/ml、Depo-Testosterone、注射用デクスラゾキサン、静脈内注射のみ(Totect)、Dextrose/Electrolytes、Dextrose and Sodium Chloride注射液(5%デキストロースの0.9%塩化ナトリウム溶液)、Dextrose、Diazepam注射液(ジアゼパム注射液)、ジゴキシン注射液(Lanoxin注射液)、Dilaudid-HP(ヒドロモルフォン塩酸塩注射液)、ジメルカープロール注射液(Bal in Oil Ampules)、ジフェンヒドラミン注射液(Benadryl注射液)、Dipyridamole注射液(ジピリダモール注射液)、DMOAD、注射用ドセタキセル(Taxotere)、メシル酸ドラセトロン注射液(Anzemet注射液)、Doribax(注射用ドリペネム)、注射用ドリペネム(Doribax)、ドキセルカルシフェロール注射液(Hectorol注射液)、Doxil(塩酸ドキソルビシンリポソーム注射液)、塩酸ドキソルビシンリポソーム注射液(Doxil)、Duraclon(クロニジン注射液)、Duramorph(モルヒネ注射液)、Dysport(アボボツリヌストキシンA注射液)、エカランチド注射液(Kalbitor)、EC-Naprosyn(ナプロキセン)、エデト酸カルシウム二ナトリウム注射液(カルシウムジナトリウムベルセネート)、Edex(注射用アルプロスタジル)、Engerix、エドロホニウム注射液(Enlon)、エリグルスタット酒石酸塩、Eloxatin(オキサリプラチン注射液)、Emend注射液(フォサプレピタントジメグルミン注射液)、Enalaprilat注射液(エナラプリラート注射液)、Enlon(エドロホニウム注射液)、エノキサパリンナトリウム注射液(Lovenox)、Eovist(ガドキセト酸二ナトリウム注射液)、Enbrel(エタネルセプト)、Enoxaparin、Epicel、Epinepherine、Epipen、Epipen Jr.、エプラツズマブ、Erbitux、エルタペネム注射液(Invanz)、Erythropoieten、必須アミノ酸注射液(Nephramine)、シピオン酸エストラジオール、吉草酸エストラジオール、エタネルセプト、エキセナチド注射液(Byetta)、Evlotra、ファブラザイム(アダルシダーゼβ)、ファモチジン注射液、FDG(フルデオキシグルコースF18注射液)、Feraheme(フェルモキシトール注射液)、Feridex I.V.(フェルモキシデス注射可能溶液)、Fertinex、フェルモキシデス注射可能溶液(Feridex I.V.)、フェルモキシトール注射液(Feraheme)、Flagyl注射液(メトロニダゾール注射液)、Fluarix、Fludara(リン酸フルダラビン)、フルデオキシグルコースF18注射液(FDG)、フルオレセイン注射液(Ak-Fluor)、Follistim AQ Cartridge(フォリトロピンβ注射液)、フォリトロピンα注射液(Gonal-f RFF)、フォリトロピンβ注射液(Follistim AQ Cartridge)、Folotyn(静脈内注射用プララトレキセート溶液)、Fondaparinux、Forteo(テリパラチド(rDNA由来)注射液)、Fostamatinib、フォサプレピタントジメグルミン注射液(Emend注射液)、ホスカルネットナトリウム注射液(Foscavir)、Foscavir(ホスカルネットナトリウム注射液)、ホスフェニトインナトリウム注射液(Cerebyx)、ホスプロポフォール二ナトリウム注射液(Lusedra)、Fragmin、Fuzeon(エンフビルチド)、GA101、ガドベン酸二メグルミン注射液(Multihance)、ガドホスベセット三ナトリウム注射液(Ablavar)、ガドテリドール注射液(ProHance)、ガドベルセタミド注射液(OptiMARK)、ガドキセト酸二ナトリウム注射液(Eovist)、Ganirelix(ガニレリクス酢酸塩注射液)、Gardasil、GC1008、GDFD、注射用ゲムツズマブオゾガマイシン(Mylotarg)、ジェノトロピン、ゲンタマイシン注射液、GENZ-112638、ゴリムマブ注射液(Simponi注射液)、Gonal-f RFF(フォリトロピンα注射液)、グラニセトロン塩酸塩(Kytril注射液)、硫酸ゲンタマイシン、酢酸グラチラマー、Glucagen、グルカゴン、HAE1、Haldol(ハロペリドール注射液)、Havrix、Hectorol注射液(ドキセルカルシフェロール注射液)、ヘッジホッグシグナル伝達経路阻害薬、ヘパリン、ハーセプチン、hG-CSF、Humalog、ヒト成長ホルモン、Humatrope、HuMax、Humegon、Humira、Humulin、イバンドロン酸ナトリウム注射液(Boniva注射液)、イブプロフェンリシン注射液(NeoProfen)、フマル酸イブチリド注射液(Corvert)、イダマイシンPFS(イダルビシン塩酸塩注射液)、イダルビシン塩酸塩注射液(イダマイシンPFS)、Ilaris(カナキヌマブ注射液)、注射用イミペネム及びシラスタチン(Primaxin I.V.)、Imitrex、注射用インコボツリナムトキシンA(Xeomin)、Increlex(メカセルミン[rDNA由来]注射液)、Indocin IV(インドメタシン注射液)、インドメタシン注射液(Indocin IV)、Infanrix、Innohep、インスリン、インスリンアスパルト[rDNA由来]注射液(NovoLog)、インスリングラルギン[rDNA由来]注射液(Lantus)、インスリングルリジン[rDNA由来]注射液(Apidra)、インターフェロンα-2b、注射用遺伝子組換え(Intron A)、Intron A(インターフェロンα-2b、注射用遺伝子組換え)、Invanz(エルタペネム注射液)、Invega Sustenna(パルミチン酸パリペリドン徐放性注射可能懸濁液)、Invirase(サキナビルメシラート)、静脈内投与用ヨーベングアン1123注射液(AdreView)、イオプロミド注射液(Ultravist)、イオベルソール注射液(Optiray注射液)、Iplex(メカセルミンリンファバート[rDNA由来]注射液)、Iprivask、塩酸イリノテカン(Camptosar注射液)、含
糖酸化鉄注射液(Venofer)、Istodax(注射用ロミデプシン)、イトラコナゾール注射液(Sporanox注射液)、Jevtana(カバジタキセル注射液)、Jonexa、Kalbitor(エカランチド注射液)、D5NS中KCL(5%ブドウ糖中塩化カリウム及び塩化ナトリウム注射液)、D5W中KCL、NS中KCL、Kenalog 10注射液(トリアムシノロンアセトニド注射可能懸濁液)、Kepivance(パリフェルミン)、Keppra注射液(レベチラセタム)、ケラチノサイト、KFG、キナーゼ阻害剤、Kineret(アナキンラ)、Kinlytic(ウロキナーゼ注射液)、Kinrix、Klonopin(クロナゼパム)、Kytril注射液(グラニセトロン塩酸塩)、ラコサミド錠剤及び注射液(Vimpat)、乳酸リンゲル液、Lanoxin注射液(ジゴキシン注射液)、注射用ランソプラゾール(Prevacid I.V.)、Lantus、Leucovorin Calcium(ロイコボリンカルシウム注射液)、Lente (L)、Leptin、Levemir、Leukine Sargramostim、Leuprolide Acetate、Levothyroxine、レベチラセタム(Keppra注射液)、Lovenox、Levocarnitine注射液(Carnitor注射液)、Lexiscan(レガデノソン注射液)、Lioresal Intrathecal(バクロフェン注射液)、リラグルチド[rDNA]注射液(Victoza)、Lovenox(エノキサパリンナトリウム注射液)、Lucentis(ラニビズマブ注射液)、Lumizyme、Lupron(酢酸ロイプロリド注射液)、Lusedra(ホスプロポフォール二ナトリウム注射液)、Maci、Magnesium Sulfate(硫酸マグネシウム注射液)、マンニトール注射液(Mannitol IV)、Marcaine(ブピバカイン塩酸塩及びエピネフリン注射液)、Maxipime(注射用セフェピム塩酸塩)、テクネチウム注射のMDP 多投与キット(テクネチウムTc99mメドロナート注射液)、メカセルミン[rDNA由来]注射液(Increlex)、メカセルミンリンファバート[rDNA由来]注射液(Iplex)、メルファラン塩酸塩注射液(Alkeran注射液)、メトトレキサート、Menactra、Menopur(メノトロピンス注射液)、注射用メノトロピンス(Repronex)、注射用メトヘキシタールナトリウム(Brevital Sodium)、メチルドーパート塩酸塩注射液、溶液(メチルドーパート塩酸塩)、Methylene Blue(メチレンブルー注射液)、酢酸メチルプレドニゾロン注射可能懸濁液(Depo Medrol)、MetMab、メトクロプラミド注射液(Reglan注射液)、Metrodin(注射用ウロフォリトロピン)、メトロニダゾール注射液(Flagyl注射液)、Miacalcin、Midazolam(ミダゾラム注射液)、Mimpara(シナカルセト)、Minocin注射液(ミノサイクリン注射液)、ミノサイクリン注射(Minocin注射液)、Mipomersen、注射濃縮物用ミトキサントロン(Novantrone)、モルヒネ注射液(Duramorph)、モルヒネ硫酸塩XRリポソーム注射液(DepoDur)、Morrhuate Sodium(モルイン酸ナトリウム注射液)、Motesanib、Mozobil(プレリキサホル注射液)、Multihance(ガドベン酸二メグルミン注射液)、複合電解質及びブドウ糖注射液、複合電解質注射液、Mylotarg(注射用ゲムツズマブオゾガマイシン)、Myozyme(アルグルコシダーゼα)、Nafcillin注射液(ナフシリンナトリウム)、ナフシリンナトリウム(Nafcillin注射液)、ナルトレキソンXR注射液(Vivitrol)、Naprosyn(ナプロキセン)、NeoProfen(イブプロフェンリシン注射液)、Nandrol Decanoate、Neostigmine Methylsulfate(メチル硫酸ネオスチグミン注射液)、NEO-GAA、NeoTect(テクネチウムTc99mデプレオチド注射液)、Nephramine(必須アミノ酸注射液)、Neulasta(ペグフィルグラスチム)、Neupogen(フィルグラスチム)、Novolin、Novolog、NeoRecormon、Neutrexin(グルクロン酸トリメトレキサート注射液)、NPH(N)、Nexterone(アミオダロン塩酸塩注射液)、Norditropin(ソマトロピン注射液)、Normal Saline(塩化ナトリウム注射液)、Novantrone(注射濃縮物用ミトキサントロン)、Novolin 70/30 Innolet (70% NPH、ヒトイソフェンインスリン懸濁液及び30%標準ヒトインスリン注射液)、NovoLog(インスリンアスパルト[rDNA由来]注射液)、Nplate(ロミプロスチム)、Nutropin(注射用ソマトロピン(rDNA由来))、Nutropin AQ、Nutropin Depot(注射用ソマトロピン(rDNA由来))、酢酸オクトレオチド注射液(Sandostatin LAR)、オクレリズマブ、オファツムマブ注射液(Arzerra)、オランザピン徐放性注射可能懸濁液(Zyprexa Relprevv)、Omnitarg、Omnitrope(ソマトロピン[rDNA由来]注射液)、オンダンセトロン塩酸塩注射液(Zofran注射液)、OptiMARK(ガドベルセタミド注射液)、Optiray注射液(イオベルソール注射液)、Orencia、Osmitrol注射液Aviva容器入り(マンニトール注射液Avivaプラスチック容器250入り)、Osmitrol注射液Viaflex入り(マンニトール注射液Viaflexプラスチック容器250入り)、Osteoprotegrin、Ovidrel(コリオゴナドトロピンα注射液)、Oxacillin(注射用オキサシリン)、オキサリプラチン注射液(Eloxatin)、オキシトシン注射液(Pitocin)、パリペリドンパルミチン酸エステル徐放性注射可能懸濁液(Invega Sustenna)、パミドロネート二ナトリウム注射液、静脈内投与用パニツムマブ注射液(Vectibix)、パパベリン(Papaverine)塩酸塩注射液(パパベリン注射液)、パパベリン(Papaverine)注射液(パパベリン塩酸塩注射液)副甲状腺ホルモン、パリカルシトール注射液、押し上げ式バイアル入り(Zemplar注射液)、PARP阻害剤、Pediarix、PEGlntron、ペグインターフェロン、ペグフィルグラスチム、ペニシリンGベンザチン及びペニシリンGプロカイン、ペンテト酸カルシウム三ナトリウム注射液(Ca-DTPA)、ペンテト酸亜鉛三ナトリウム注射液(Zn-DTPA)、Pepcid注射液(ファモチジン注射液)、Pergonal、ペルツズマブ、Phentolamine Mesylate(注射用フェントラミンメシル酸塩)、Physostigmine Salicylate(サリチル酸フィゾスチグミン(Physostigmine)(注射液))、ピペラシリン・タゾバクタム注射液(Zosyn)、Pitocin(オキシトシン注射液)、Plasma-Lyte 148(複合電解質注射液)、Plasma-Lyte 56及びブドウ糖(複合電解質及びブドウ糖注射液、Viaflexブラスチック容器250入り)、PlasmaLyte、プレリキサホル注射液(Mozobil)、ポリドカノール注射液(Asclera)、塩化カリウム、静脈内注射用プララトレキセート溶液(Folotyn)、酢酸プラムリンタイド注射液(Symlin)、Premarin注射液(注射用結合型エストロゲン)、注射用テクネチウムTc99セスタミビのプレップキット(Cardiolite)、Prevacid I.V.(注射用ランソプラゾール)、Primaxin I.V.(注射用イミペネム及びシラスタチン)、Prochymal、Procrit、プロゲステロン、ProHance(ガドテリドール注射液)、Prolia(デノスマブ注射液)、Promethazine HCl注射液(塩酸プロメタジン注射液)、プロプラノロール(Propranolol)塩酸塩注射液、グルコン酸キニジン注射液(Quinidine注射液)、Quinidine注射液(グルコン酸キニジン注射液)、R-Gene 10(塩酸アルギニン注射液)、ラニビズマブ注射液(Lucentis)、ラニチジン塩酸塩注射液(Zantac注射液)、Raptiva、Reclast(ゾレドロン酸注射液)、Recombivarix HB、レガデノソン注射液(Lexiscan)、Reglan注射液(メトクロプラミド注射液)、Remicade、Renagel、Renvela(炭酸セベラマー)、Repronex(注射用メノトロピンス)、Retrovir IV(ジドブジン注射液)、rhApo2L/TRAIL、リンゲル液及び5%ブドウ糖注射液(ブドウ糖中リンゲル)、リンゲル注射液、Rituxan、リツキシマブ、Rocephin(セフトリアキソン)、ロクロニウムブロミド注射液(Zemuron)、Roferon-A(インターフェロンα-2a)、Romazicon(フルマゼニル)、注射用ロミデプシン(Istodax)、Saizen(ソマトロピン注射液)、Sandostatin LAR(酢酸オクトレオチド注射液)、Sclerostin Ab、Sensipar(cinacalcet)、Sensorcaine(ブピバカイン塩酸塩注射液)、Septocaine(Articane HCl及びエピネフリン注射液)、Serostim LQ(ソマトロピン(rDNA由来)注射液)、Simponi注射液(ゴリムマブ注射液)、Sodium Acetate(酢酸ナトリウム注射液)、炭酸水素ナトリウム(炭酸水素ナトリウム5%注射液)、Sodium Lactate(乳酸ナトリウム注射液、AVIVA入り)、フェニル酢酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウム注射液(Ammonul)、注射用ソマトロピン(rDNA由来)(Nutropin)、Sporanox注射液(イトラコナゾール注射液)、Stelara注射液(ウステキヌマブ)、Stemgen、Sufenta(クエン酸スフェンタニル注射液)、クエン酸スフェンタニル注射液(Sufenta)、Sumavel、スマトリプタン注射液(Alsuma)、Symlin、Symlin Pen、全身性ヘッジホッグ拮抗薬、Synvisc-One(Hylan G-F 20 Single関節内注射液)、Tarceva、Taxotere(注射用ドセタキセル)、テクネチウムTc99m、注射用テラバンシン(Vibativ)、テムシロリムス注射液(Torisel)、Tenormin I.V.注射液(アテノロール注射液)、テリパラチド(rDNA由来)注射液(Forteo)、シピオン酸テストステロン、エナント酸テストステロン、プロピオン酸テストステロン、Tev-Tropin(ソマトロピン、rDNA由来、注射用)、tgAAC94、塩化タリウム、テオフィリン、Thiotepa(チオテパ注射液)、Thymoglobulin(抗胸腺細胞グロブリン(ウサギ)、Thyrogen(注射用サイロトロピンα)、チカルシリン二ナトリウム及びクラブラン酸カリウムGalaxy(Timentin注射液)、Tigan注射液(注射可能な塩酸トリメトベンズアミド)、Timentin注射液(チカルシリン二ナトリウム及びクラブラン酸カリウムGalaxy)、TNKase、Tobramycin注射液(トブラマイシン注射液)、トシリズマブ注射液(Actemra)、Torisel(テムシロリムス注射液)、Totect(注射用デクスラゾキサン、静脈内注射のみ)、Trastuzumab-DM1、Travasol(アミノ酸(注射液))、Treanda(ベンダムスチン塩酸塩注射液)、Trelstar(注射可能懸濁液用トリプトレリンパモアート)、トリアムシノロンアセトニド、二酢酸トリアムシノロン、トリアムシノロンヘキサアセトニド注射可能懸濁液(Aristospan注射液20mg)、Triesence(トリアムシノロンアセトニド注射可能懸濁液)、塩酸トリメトベンズアミド注射可能液(Tigan注射液)、グルクロン酸トリメトレキサート注射液(Neutrexin)、注射可能懸濁液用トリプトレリンパモアート(Trelstar)、Twinject、Trivaris(トリアムシノロンアセトニド注射可能懸濁液)、Trisenox(三酸化ヒ素注射液)、Twinrix、Typhoid Vi、Ultravist(イオプロミド注射液)、注射用ウロフォリトロピン(Metrodin)、ウロキナーゼ注射液(Kinlytic)、ウステキヌマブ(Stelara注射液)、Ultralente (U)、Valium(ジアゼパム)、バルプロ酸ナトリウム注射液(Depacon)、Valtropin(ソマトロピン注射液)、Vancomycin Hydrochloride(バンコマイシン塩酸塩注射液)、バンコマイシン塩酸塩注射液(Vancomycin Hydrochloride)、Vaprisol(塩酸コニバプタン注射液)、VAQTA、Vasovist(静脈内投与用ガドホスベセット三ナトリウム注射液)、Vectibix(静脈内投与用パニツムマブ注射液)、Venofer(含糖酸化鉄注射液)、ベルテポルフィン注射液(Visudyne)、Vibativ(注射用テラバンシン)、Victoza(リラグルチド[rDNA]注射液)、Vimpat(ラコサミド錠剤及び注射液)、Vinblastine Sulfate(ビンブラスチン硫酸塩注射液)、Vincasar PFS(ビンクリスチン硫酸塩注射液)、Victoza、Vincristine Sulfate(ビンクリスチン硫酸塩注射液)、Visudyne(ベルテポルフィン注射液)、ビタミンB-12、Vivitrol(ナルトレキソンXR注射液)、Voluven(ヒドロキシエチル澱粉の塩化ナトリウム中の注射液)、Xeloda、Xenical(orlistat)、Xeomin(注射用インコボツリナムトキシンA)、Xolair、Zantac注射液(ラニチジン塩酸塩注射液)、Zemplar注射液(パリカルシトール注射液、押し上げ式バイアル入り)、Zemuron(ロクロニウムブロミド注射液)、Zenapax(ダクリズマブ)、Zevalin、ジドブジン注射液(Retrovir IV)、Zithromax注射液(アジスロマイシン)、Zn-DTPA(ペンテト酸亜鉛三ナトリウム注射液)、Zofran注射液(オンダンセトロン塩酸塩注射液)、Zingo、注射用ゾレドロン酸(Zometa)、ゾレドロン酸注射液(Reclast)、Zometa(注射用ゾレドロン酸)、
Zosyn(ピペラシリン・タゾバクタム注射液)、Zyprexa Relprevv(オランザピン徐放性注射可能懸濁液)及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0104】
本発明は詳細に説明されてきたが、本発明の主旨及び範囲内の修正は、当業者に容易に明らかであろう。本発明の態様及び様々な実施形態の一部ならびに上記及び/又は添付の特許請求の範囲に列挙された様々な特徴は、全体的又は部分的に組み合わされ又は交換されうることが理解されるべきである。様々な実施形態の上述の記載において、別の実施形態を参照する実施形態は、当業者によって理解されるように、他の実施形態と適切に組み合わせることができる。
(態様)
(態様1)
少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定する近位端、遠位端及び内面を有する潤滑剤不含バレルと、
前記バレルの内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパーと、
前記エラストマーストッパーに接続されたプランジャーロッドと、
を含む、メディカルデリバリーデバイスであって、
前記バレルは少なくともその近位端に位置する直径が減少した領域を有し、前記エラストマーストッパーと前記バレルの内面との間の締まりばめを強化し、そして、
前記エラストマーストッパーは、前記エラストマーストッパーが押し込まれていない状態にある間に、直径が減少した領域内で隣接接触する少なくとも1つのリブを含む、メディカルデリバリーデバイス。
(態様2)
前記バレルは、直径が減少した領域、バレルの遠位端に配置された、より大きな直径の領域、及び、それらの間に配置された、直径が減少した領域とより大きな直径の領域との間の漸進的な遷移を提供するための遷移セクションを含む、態様1記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様3)
前記エラストマーストッパーが押し込まれていない状態にある間に、2つ以上のリブは、前記直径が減少した領域と隣接接触している、態様1又は態様2記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様4)
前記バレルの内面の一部の上にコーティング材料が設けられて、前記直径が減少した領域を形成する、態様1~3のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様5)
前記コーティング材料はフッ素化エチレンプロピレン、延伸フッ素化エチレンプロピレン、エポキシ樹脂及びアクリルからなる群より選ばれる少なくとも1つの部材を含む、態様4記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様6)
シリンジが押し込まれていない状態にあるときに、少なくとも1つのリブは前記コーティング材料と接触している、態様4記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様7)
前記コーティング材料は、酸素吸収材料、酸素吸着材料又はそれらの組み合わせをさらに含む、態様4記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様8)
前記エラストマーストッパーは延伸ポリテトラフルオロエチレン膜又は高密度化延伸ポリテトラフルオロエチレン膜で少なくとも部分的に覆われている、態様1~7のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様9)
少なくとも1つのインサートはバレルの内面と接触して、直径が減少した領域を形成し、前記少なくとも1つのインサートは前記バレル内への酸素の透過を抑制するガスバリアである、態様1~8のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様10)
前記インサートは接着剤を介して前記バレルの内面に取り付けられている、態様9記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様11)
前記インサートは前記バレルの内面上に一体的に形成されている、態様9又は態様10記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様12)
前記インサートは前記バレルの内面に結合された中実ポリマーチューブを含む、態様9~11のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様13)
前記インサートは前記バレルの内面に取り付けられた1つ以上のフルオロポリマー膜を含むラミネートを含む、態様9~12のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様14)
前記少なくとも1つの治療薬は遺伝子凝固因子、サイトカイン、エピジェネティックタンパク質ファミリー、成長因子、ホルモン、ペプチド、シグナル伝達分子、ワクチン及びそれらの組み合わせからなる群のDNA標的受容体遺伝子又は標的遺伝子のDNAフラグメントから選ばれる、態様1~13のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様15)
前記少なくとも1つの治療薬は、DNA標的受容体遺伝子又は標的遺伝子のDNAフラグメントの突然変異から選ばれる、態様1~14のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様16)
前記治療薬は第VII因子である、態様1~15のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様17)
眼疾患の治療に使用される、態様1~16のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様18)
前記メディカルデリバリーデバイスはシリンジ、自動インジェクタ又はペンである、態様1~17のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様19)
少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定する近位端、遠位端及び内面を有する潤滑剤不含バレルと、
前記バレルの内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパーであって、複数のリブを含み、リブの各対がそれらの間に谷を有するエラストマーストッパーと、
少なくとも1つの谷の内部に配置された少なくとも1つのリング部材と、
を含み、
前記少なくとも1つのリング部材は、酸素吸収材料、酸素吸着材料又はそれらの組み合わせを含む、メディカルデリバリーデバイス。
(態様20)
2つ以上の谷は前記少なくとも1つのリング部材を含む、態様19記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様21)
前記バレルの近位端に隣接する前記バレルの内面の一部の上に配置されたコーティング材料をさらに含み、直径が減少した領域を形成して、前記エラストマーストッパーと前記バレルの内面との間に締まりばめを強化する、態様19又は態様20記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様22)
前記少なくとも1つの治療薬は遺伝子凝固因子、サイトカイン、エピジェネティックタンパク質ファミリー、成長因子、ホルモン、ペプチド、シグナル伝達分子、ワクチン及びそれらの組み合わせからなる群のDNA標的受容体遺伝子又は標的遺伝子のDNAフラグメントから選ばれる、態様19~21のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様23)
前記治療薬は、DNA標的受容体遺伝子又は標的遺伝子のDNAフラグメントの突然変異から選ばれる、態様19~22のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様24)
前記治療薬は第VII因子である、態様19~23のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様25)
眼疾患の治療に使用される、態様19~24のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様26)
前記メディカルデリバリーデバイスはシリンジ、自動インジェクタ又はペンである、態様19~25のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様27)
少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定する近位端、遠位端及び内面を有するシリコーン不含バレルと、
前記内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパーと、
前記ストッパーに取り付けられ、そして前記バレル内でストッパーを遠位に移動させるために前記バレル内に取り付けられたプランジャーロッドと、
前記エラストマーストッパーの少なくとも一部の上に配置されたバリアコーティングであって、酸素バリア材料を含むバリアコーティングと、
を含む、メディカルデリバリーデバイス。
(態様28)
前記バリアコーティングは、前記流体チャンバに曝されていないエラストマーストッパーの部分を包囲している、態様27記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様29)
前記バリアコーティングは前記エラストマーストッパー全体を包囲している、態様27又は態様28記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様30)
前記バリアコーティングは前記プランジャーロッド上に配置されている、態様27~29のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様31)
前記エラストマーストッパーは延伸ポリテトラフルオロエチレン層又は高密度化延伸ポリテトラフルオロエチレン層で少なくとも部分的に覆われている、態様27~30のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様32)
前記少なくとも1つの治療薬は遺伝子凝固因子、サイトカイン、エピジェネティックタンパク質ファミリー、成長因子、ホルモン、ペプチド、シグナル伝達分子、ワクチン及びそれらの組み合わせからなる群のDNA標的受容体遺伝子又は標的遺伝子のDNAフラグメントから選ばれる、態様27~31のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様33)
前記治療薬は、DNA標的受容体遺伝子又は標的遺伝子のDNAフラグメントの突然変異から選ばれる、態様27~32のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様34)
前記治療薬は第VII因子である、態様27~33のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様35)
眼疾患の治療に使用される、態様27~34のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様36)
前記メディカルデリバリーデバイスはシリンジ、自動インジェクタ又はペンである、態様27~35のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様37)
少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定する近位端及び遠位端ならびに内面を有する潤滑剤不含バレルと、
前記内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパーと、
前記エラストマーストッパーに取り付けられ、前記エラストマーストッパーをバレル内で遠位に移動させるためにシリンジバレル内に取り付けられたプランジャーロッドと、
前記バレルの近位端に隣接するバレルの内面の一部の上に配置されて、直径が減少した領域を形成するコーティング材料であって、前記直径が減少した領域は、前記バレルのコーティングされていない領域の直径よりも小さい直径を有する、コーティング材料と、
第一の面及び第二の面を有し、前記第一の面は前記エラストマーストッパーの前記外面に固定されている、延伸ポリテトラフルオロエチレンフィルムと、
を含み、
前記ストッパーは、前記ストッパーが押し込まれていない状態にある間に、前記コーティング材料内で隣接接触する少なくとも1つのリブを含み、そして、
前記ストッパーが押し込まれた状態にある間に、少なくとも1つのリブは前記内面のコーティングされていない領域と接触している、メディカルデリバリーデバイス。
(態様38)
前記エラストマーストッパーは複数のリブを含み、リブの各対はそれらの間に谷を有する、態様37記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様39)
少なくとも1つの谷の内部に配置された少なくとも1つのリング部材をさらに含み、前記リング部材は酸素吸収材料、酸素吸着材料又はそれらの組み合わせを含む、態様38記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様40)
前記谷の各々は少なくとも1つの前記リング部材を含む、態様38又は態様39記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様41)
前記流体チャンバに曝されていない前記エラストマーストッパーの部分の上にバリアコーティングをさらに含み、前記バリアコーティングは酸素バリア材料を含む、態様37~40のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様42)
前記エラストマーストッパー全体をコーティングするバリアをさらに含み、前記バリアコーティングは酸素バリア材料を含む、態様37~41のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様43)
前記少なくとも1つの治療薬は遺伝子凝固因子、サイトカイン、エピジェネティックタンパク質ファミリー、成長因子、ホルモン、ペプチド、シグナル伝達分子、ワクチン及びそれらの組み合わせからなる群のDNA標的受容体遺伝子又は標的遺伝子のDNAフラグメントから選ばれる、態様37~42のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様44)
前記治療薬は、DNA標的受容体遺伝子又は標的遺伝子のDNAフラグメントの突然変異から選ばれる、態様37~43のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様45)
前記治療薬は第VII因子である、態様37~44のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様46)
眼疾患の治療に使用される、態様37~45のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様47)
前記メディカルデリバリーデバイスはシリンジ、自動インジェクタ又はペンである、態様37~46のいずれか1項記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様48)
近位端、遠位端及び上に潤滑剤を有する内面を有するバレルと、
前記バレルの内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパーと、
前記エラストマーストッパーに接続されたプランジャーロッドと、
を含み、
前記バレルは、少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定し、
前記バレルは少なくともその近位端に配置された直径が減少した領域を有し、前記エラストマーストッパーと前記バレルの内面との間の締まりばめを強化し、そして、
前記エラストマーストッパーは、前記エラストマーストッパーが押し込まれていない状態にある間に、直径が減少した領域内で隣接接触する少なくとも1つのリブを含む、メディカルデリバリーデバイス。
(態様49)
前記メディカルデリバリーデバイスはシリンジ、自動インジェクタ又はペンである、態様48記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様50)
近位端、遠位端及び上に潤滑剤を有する内面を有するバレルと、
前記バレルの内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパーと、
少なくとも1つの谷の内部に配置された少なくとも1つのリング部材と、
を含み、
前記バレルは、少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定し、
前記エラストマーストッパーは複数のリブを含み、リブの各対はそれらの間に谷を有し、そして、
前記少なくとも1つのリング部材は、酸素吸収材料、酸素吸着材料又はそれらの組み合わせを含む、
メディカルデリバリーデバイス。
(態様51)
前記メディカルデリバリーデバイスはシリンジ、自動インジェクタ又はペンである、態様50記載のメディカルデリバリーデバイス。
(態様52)
近位端及び遠位端ならびに上に潤滑剤を有する内面を有するバレルと、
前記内面と液密シールを形成する外面を有するエラストマーストッパーと、
前記エラストマーストッパーに取り付けられ、そして前記エラストマーストッパーを前記バレル内で遠位に移動させるためにシリンジバレル内に取り付けられたプランジャーロッドと、
前記バレルの近位端に隣接する前記バレルの内面の部分の上に配置されて、直径が減少した領域を形成するコーティング材料と、
第一の面及び第二の面を有し、前記第一の面は前記エラストマーストッパーの前記外面に固定されている、延伸ポリテトラフルオロエチレンフィルムと、
を含み、
前記バレルは、少なくとも1つの治療薬を収容するための流体チャンバを画定し、
前記直径が減少した領域は、前記バレルのコーティングされていない領域の直径よりも小さい直径を有し、
前記ストッパーは、前記ストッパーが押し込まれていない状態にある間に、前記コーティング材料内で隣接接触する少なくとも1つのリブを含み、そして、
前記ストッパーが押し込まれた状態にある間に、前記少なくとも1つのリブは前記内面のコーティングされていない領域と接触している、メディカルデリバリーデバイス。
(態様53)
前記メディカルデリバリーデバイスはシリンジ、自動インジェクタ又はペンである、態様52記載のメディカルデリバリーデバイス。
図1a
図1b
図2a
図2b
図2c
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図18