(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-15
(45)【発行日】2022-07-26
(54)【発明の名称】基地局装置、無線端末装置及び通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 48/10 20090101AFI20220719BHJP
H04W 4/70 20180101ALI20220719BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20220719BHJP
H04W 68/02 20090101ALI20220719BHJP
【FI】
H04W48/10
H04W4/70
H04W52/02 111
H04W68/02
(21)【出願番号】P 2021072567
(22)【出願日】2021-04-22
(62)【分割の表示】P 2019131422の分割
【原出願日】2013-11-08
【審査請求日】2021-04-22
(73)【特許権者】
【識別番号】318012780
【氏名又は名称】FCNT株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】特許業務法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チィウ・タオ
(72)【発明者】
【氏名】シュイ・ハイボ
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-183299(JP,A)
【文献】特表2013-516887(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0028184(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0081100(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0067496(US,A1)
【文献】Samsung,"Enhancements for extended DRX in IDLE",3GPP TSG-RAN WG2#83 R2-132613,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ra,2013年08月10日
【文献】Intel Corporation,"Power Consumption Issues of System Information Update for Extended DRX Cycle",3GPP TSG-RAN WG2#83 R2-132866,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ra,2013年08月10日
【文献】Fujitsu,"Discussions on the open issues of the solution 'Extended DRX in idle state'",3GPP TSG-RAN WG2#82 R2-131841,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ra,2013年05月10日
【文献】LG Electronics Inc.,"Power Saving for MTC Devices",3GPP TSG-RAN WG2#69bis R2-102124,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ra,2010年04月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の無線端末装置と第二の無線端末装置にシステム情報を送信する基地局装置であって、
前記第一の無線端末装置に対してシステム情報の更新を示す第一の指示子と、前記第二の無線端末装置に対するシステム情報の更新を示す第二の指示子とを送信する手段と、
前記第一の無線端末装置がシステム情報の更新を行う第一の変更周期に関する情報と、前記第二の無線端末装置がシステム情報の更新を行う第二の変更周期に関する情報とを送信する手段と、
を備え、
前記第二の変更周期は、前記第一の変更周期とは異なり、
前記第二の無線端末装置は、マシンタイプ通信用無線端末装置である、
ことを特徴とする基地局装置。
【請求項2】
前記第二の変更周期は、前記第一の変更周期より長い、
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項3】
前記第一及び第二の変更周期の境界は、それぞれ一定条件を満足するシステムフレーム番号により表される、
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項4】
第一の無線端末装置に対するシステム情報の更新を示す第一の指示子と、
前記第一の無線端末装置に対するシステム情報の第一の変更周期に関する情報と、
第二の無線端末装置に対するシステム情報の更新を示す第二の指示子と、
前記第二の無線端末装置に対するシステム情報の第二の変更周期に関する情報と、
を送信する基地局装置からシステム情報を受信する無線端末装置であって、
前記基地局装置から前記第二の指示子を受信して、前記第二の変更周期でシステム情報の更新を行う手段
を備え、
前記第二の変更周期は、前記第一の変更周期とは異なり、
前記第二の無線端末装置は、マシンタイプ通信用無線端末装置である、
ことを特徴とする無線端末装置。
【請求項5】
前記第二の変更周期は、前記第一の変更周期より長い、
ことを特徴とする請求項4に記載の無線端末装置。
【請求項6】
前記第一及び第二の変更周期の境界は、それぞれ一定条件を満足するシステムフレーム番号により表される、
ことを特徴とする請求項4に記載の無線端末装置。
【請求項7】
基地局装置からシステム情報を第一の無線端末装置と第二の無線端末装置へ送信する無線通信システムであって、
前記第一の無線端末装置に対するシステム情報の更新を指示する第一の指示子と、前記第二の無線端末装置に対するシステム情報の更新を指示する第二の指示子とを送信する手段と、
前記第一の無線端末装置がシステム情報を更新する第一の変更周期に関する情報と、前記第二の無線端末装置がシステム情報を更新する第二の変更周期に関する情報とを送信する手段と、
を有する前記基地局装置と、
前記第二の指示子を受信し、前記第二の変更周期でシステム情報の更新を行う手段
を有する前記第二の無線端末装置と、
で構成され、
前記第二の変更周期は、前記第一の変更周期とは異なり、
前記第二の無線端末装置は、マシンタイプ通信用無線端末装置である、
ことを特徴とする無線通信システム。
【請求項8】
前記第二の変更周期は、前記第一の変更周期より長い、
ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
【請求項9】
前記第一の無線端末装置は、前記基地局装置から前記第一の指示子を受信し、前記第一の変更周期でシステム情報の更新を行う手段を有する、
ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
【請求項10】
前記第一及び第二の変更周期の境界は、それぞれ一定条件を満足するシステムフレーム番号により表される、
ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信分野に関し、特に、基地局装置、無線端末装置及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信が絶えずに発展するにつれて、マシン型通信(MTC、Machine Type Communication)の応用も益々重要視されている。主に、物品の追跡/追尾、環境/気候のモニタ
リング、リモート医療等が含まれる。MTCの応用場面が非常に広いため、今のところ、MTCについての研究課題もそれに伴って増加しており、例えば、如何に省エネを実現することができるか、如何にコスト削減を実現することができるか、如何にネットワークのカバレッジの向上を実現することができるか等の研究は行われている。しかしながら、これらの研究に関しての重要な前提の1つは、従来のLTEシステムに基づいて強化を行うことで、
これらの課題の研究目標を実現することである。
【0003】
これらの課題についての研究が絶えずに進むにつれて、これらの課題はともに一つの同じ問題に直面するようになり、即ち、如何にネットワークが報知(broadcast)したシス
テム情報(SI、System Information)を取得するかである。システム情報は、ユーザ装
置(UE、User Equipment)(アイドル状態又は接続状態にあるにも関わらず)が正常に
ワーキングするに必要不可欠な情報である。システム情報は、基地局が、ある特定セルで報知するものであり、このセルにある全てのUEは、これらのシステム情報を得る必要がある。UEは、これらのシステム情報を得た後のみに、セル選択/再選、セル切り替え(handover)、サービス開始等のプロセスを行うことができる。
【0004】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確且つ完全に説明し、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの案は、本発明の背景技術の部分に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈すべきではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、発明者は、MTC UEの幾つかの特殊性、例えば、システム情報の更新が
タイムリーに行われず、下り受信能力が制限され、チャネル状況が良くない等が原因で、従来のLTEシステムのシステム情報の取得メカニズムを採用することにより、多くの問題
が生じることを発見した。
【0006】
例えば、ユーザ装置はシステム情報をタイムリーに得ることができない。システム情報更新のための変更周期の長さがMTC UEのページング周期より小さい場合、ユーザ装置は
、1つの変更周期内で、ページング情報に含まれている更新指示をタイムリーに受信することができず、或いは、不必要なシステム情報の取得が出現してしまうようになる。多くのMTC UEが低速で、遅延(delay)に敏感でないUEであるため、従来UEに比べ、MTC UE
は、システム情報更新の頻度がやや低い。
【0007】
本発明の実施例は、システム情報取得方法、装置及びシステムを提供し、これにより、従来のシステム情報更新メカニズムを強化することで、MTC UEは、最新のシステム情報
をタイムリーに取得することができるだけではなく、不必要なシステム情報の取得を行わずMTC UEのパワー(電力)消費を低減することもできる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例の一側面によれば、システム情報取得方法が提供され、
システム情報更新を指示するための少なくとも2つの指示子(indicator)を設定し、
前記少なくとも2つの指示子は、少なくとも2つのユーザ装置に対応し;及び
前記ユーザ装置に前記指示子を送信し、これにより、前記ユーザ装置は、各自の変更周期に基づいて、システム情報を得ることを含む。
【0009】
本発明の実施例の他の側面によれば、システム情報取得方法が提供され、
ユーザ装置が、システム情報更新を指示するための指示子を受信し;
前記指示子が前記ユーザ装置に対応することを確定し;及び
前記ユーザ装置の変更周期に基づいて、システム情報を得ることを含む。
【0010】
本発明の実施例の他の側面によれば、変更周期構成方法が提供され、
少なくとも2つのユーザ装置のために、システム情報更新のための変更周期をそれぞれ構成し、これにより、前記少なくとも2つのユーザ装置は、各自の変更周期に基づいて、システム情報を得ることを含む。
【0011】
本発明の実施例の他の側面によれば、変更周期構成方法が提供され、
基地局が送信した変更周期の構成情報を受信し、そのうち、前記基地局は、少なくとも2つのユーザ装置のために、変更周期をそれぞれ構成しており;及び
前記構成情報に基づいて、システム情報更新のための変更周期を得ることを含む。
【0012】
本発明の実施例の他の側面によれば、システム情報取得方法が提供され、
専用シグナリングにより、システム情報の一部又は全部をユーザ装置に送信することを含む。
【0013】
本発明の実施例の他の側面によれば、システム情報取得装置が提供され、
少なくとも2つのシステム情報更新の指示のための指示子を設定するための指示子設定ユニットであって、前記少なくとも2つの指示子は少なくとも2つのユーザ装置にそれぞれ対応する指示子設定ユニット;及び
前記ユーザ装置に前記指示子を送信するための指示子送信ユニットであって、前記ユーザ装置は、各自の変更周期に基づいて、システム情報を得る、指示子送信ユニットを含む。
【0014】
本発明の実施例の他の側面によれば、システム情報取得装置が提供され、
基地局が送信したシステム情報更新の指示のための指示子を受信するための指示子受信ユニット;
前記指示子がユーザ装置に対応することを確定するための指示子確定ユニット;及び
前記ユーザ装置の変更周期に基づいて、システム情報を得るための情報取得ユニットを含む。
【0015】
本発明の実施例の他の側面によれば、変更周期構成装置が提供され、
少なくとも2つのユーザ装置のために、システム情報更新のための変更周期をそれぞれ構成するための周期構成ユニットであって、前記少なくとも2つのユーザ装置は、各自の変更周期に基づいて、システム情報をそれぞれ得る、周期構成ユニットを含む。
【0016】
本発明の実施例の他の側面によれば、変更周期構成装置が提供され、
基地局が送信した変更周期の構成情報を受信するための構成受信ユニットであって、前記基地局は、少なくとも2つのユーザ装置のために変更周期をそれぞれ構成している、構成受信ユニット;及び
前記構成情報に基づいて、システム情報更新のための変更周期を得るための周期取得ユニットを含む。
【0017】
本発明の実施例の他の側面によれば、システム情報取得装置が提供され、
専用シグナリングにより、システム情報の一部又は全部をユーザ装置に送信するための情報送信ユニットを含む。
【0018】
本発明の実施例の他の側面によれば、基地局が提供され、
上述のシステム情報取得装置、又は、上述の変更周期構成装置を含む。
【0019】
本発明の実施例の他の側面によれば、ユーザ装置が提供され、
上述のシステム情報取得装置、又は、上述の変更周期構成装置を含む。
【0020】
本発明の実施例の他の側面によれば、通信システムが提供され、
上述の基地局及びユーザ装置を含む。
【0021】
本発明の実施例の他の側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、
基地局中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムは、コンピュータに、前記基地局中で上述のシステム情報取得方法又は変更周期構成方法を実行させる。
【0022】
本発明の実施例の他の側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、
前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、基地局中で上述のシステム情報取得方法又は変更周期構成方法を実行させる。
【0023】
本発明の実施例の他の側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、
ユーザ装置中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムは、コンピュータに、前記ユーザ装置中で上述のシステム情報取得方法又は変更周期構成方法を実行させる。
【0024】
本発明の実施例の他の側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、
前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、ユーザ装置中で上述のシステム情報取得方法又は変更周期構成方法を実行させる。
【0025】
本発明の実施例の有益な効果は、基地局が独立してユーザ装置のためにシステム情報更新のための指示子をそれぞれ設定することで、例えば、MTC UEは、最新のシステム情報
をタイムリーに取得することができるだけではなく、不必要なシステム情報の取得を行わずMTC UEのパワー消費を低減することもできることにある。
【0026】
後述の説明及び図面を参照することで、本発明の特定の実施形態を詳しく開示しており、本発明の原理を採用し得る態様を示している。なお、本発明の実施形態は、範囲上ではこれによって限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施形態は、様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0027】
また、1つの実施形態について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施形態に用い、他の実施形態中の特徴と組み合わせ、又は、他の実施形態中の特徴を置換することもできる。
【0028】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又は、アセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又は、アセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0029】
以下の図面を参照することで本発明の多くの側面をより良く理解することができる。なお、図面中の要素は、比例して描かれたものではなく、本発明の原理を示すためだけのものである。本発明の一部を便利に説明及び例示するために、図面中の対応する一部は、拡大又は縮小されることがある。
【0030】
また、本発明の1つの図面又は実施方式に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施方式に示す要素及び特徴と組み合わせることができる。さらに、図面では、類似した符号は幾つかの図面中の対応する要素を示し、また、複数の実施方式に使用される対応する要素を示すために用いることもできる。
【
図1】従来規格中のシステム情報更新を示す図である。
【
図2】本発明の実施例1におけるシステム情報取得方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例1におけるシステム情報取得方法の一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施例1におけるシステム情報取得方法の他の例を示す図である。
【
図5】本発明の実施例1におけるシステム情報取得方法の他の例を示す図である。
【
図6】本発明の実施例2におけるシステム情報取得方法のフローチャートである。
【
図7】本発明の実施例2におけるシステム情報取得方法の他のフローチャートである。
【
図8】本発明の実施例3における変更周期構成方法のフローチャートである。
【
図9】本発明の実施例3における変更周期構成方法の他のフローチャートである。
【
図10】本発明の実施例4におけるシステム情報取得装置の構成図である。
【
図11】本発明の実施例4における基地局の構成図である。
【
図12】本発明の実施例5におけるシステム情報取得装置の構成図である。
【
図13】本発明の実施例5におけるユーザ装置のシステム構成を示す図である。
【
図14】本発明の実施例6における変更周期構成装置の構成図である。
【
図15】本発明の実施例6における変更周期構成装置の他の構成図である。
【
図16】本発明の実施例7における通信システムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴が明らかになる。なお、明細書及び図面では、本発明の特定の実施方式を開示しているが、それは、本発明の原理を採用し得る一部のみの実施方式を示し、理解すべきは、本発明は、記載されている実施方式に限定されず、即ち、本発明は、添付した特許請求の範囲内での全ての変更、変形及び代替によるものも含むということである。
【0032】
本発明の実施例では、以下、MTC UEを例として説明を行う。なお、本発明の実施例に
おけるシステム情報取得方法及び変更周期構成方法は、MTC UEに限定されず、少なくと
も2種類のユーザ装置が存在すれば、本発明の実施例に適用され得るということである。
【0033】
システム情報は、ある特定のセルで基地局により報知(broadcast)され、アイドル状
態及び接続状態にあるユーザ装置の制御を実現することができる。時間の変化に伴い、ネットワークは、現在のネットワーク状態に基づいてシステム情報を更新することができる。従来のLTEシステムでは、変更周期(MP、Modification Period)を採用する方法で、
システム情報の更新を実現することができる。
【0034】
図1は、従来標準中のシステム情報の更新を示す図である。
図1から分かるように、システム情報(例えば、ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)、CMAS(Commercial Mobile Alert Service)、及びEAB(Extended Access Barring)パラメター
以外)に変化があれば、ネットワーク側は、変更周期n内で更新指示(例えば、ページン
グ情報により)送信し、また、変更周期n+1内で更新後のシステム情報を送信する。
【0035】
UEは、ネットワーク側からの更新指示を受信すれば、更新指示(例えば、変更周期n)
の次の1つの変更周期(例えば、変更周期n+1)が始まると直ぐに新しいシステム情報を
得る必要がある。変更周期TMPは、2つのパラメータにより決定され、それぞれ、デフォ
ルトページング周期Tpaging(default paging cycle)及び変更周期係数MPcoe(modification period coefficient)であり、この2つのパラメータは基地局により報知され
る。
【0036】
TMP=MPcoe*Tpaging (1)
上式(1)に示すように、ページング周期値及び変更周期係数値により、変更周期値を
得ることができる。また、変更周期の境界は、一定条件を満たすシステムフレーム番号(SFN、System Frame Number)値により表され、即ち、SFN mod m=0である。そのうち
、mは、TMPに含まれる無線フレーム数である。
【実施例1】
【0037】
本発明の実施例はシステム情報取得方法を提供し、以下、基地局側から本発明の実施例について説明を行う。
図2は本発明の実施例のシステム情報取得方法のフローチャートで
あり、
図2に示すように、前記取得方法は次のステップを含む。
【0038】
ステップ201:基地局は、少なくとも2つのシステム情報更新の指示のための指示子を
設定し、前記少なくとも2つの指示子は少なくとも2つのユーザ装置をそれぞれ対応し;
ステップ202:基地局は、ユーザ装置に指示子を送信し、ユーザ装置は、各自の変更周
期に基づいてシステム情報を得る。
【0039】
本実施例では、基地局側は、同一セルの少なくとも2つのUEについて、それぞれ、システム情報の更新を指示するための指示子を設定することができる。便宜のため、以下、従来UE及びMTC UEを例として説明を行うが、本発明はこれに限定されない。例えば、其他
の類型のUEであっても良く、或いは、3種類以上のUEであっても良く、3種類以上の指示子を用いてこれらのUEを指示することができ、また、実際の状況に応じて具体的な実施方式を確定することもできる。
【0040】
本実施例では、該少なくとも2つの指示子は、それぞれ、ページング情報に含まれても良い。基地局は、独立して少なくとも2つのシステム情報更新のための指示子を設定することで、少なくとも2つのUE(従来UE及びMTC UE)にそれぞれ通知する目的を達成する
ことができる。そのうち、少なくとも2つのUEについては、それぞれ、異なる変更周期を構成することができ、例えば、予め少なくとも2つのUEのために異なる変更周期を設定しても良く、基地局により変更周期を構成しても良く、本発明はこれに限定されない。
【0041】
例えば、従来UE及びMTC UEについては、それぞれ、異なる変更周期を構成することが
でき、即ち、従来UEについては、変更周期PAを構成することができ、MTC UEについては
、変更周期PBを構成することができる。そのうち、PAは、PBより小さくても良い。
【0042】
本実施例では、ユーザ装置は基地局が送信した指示子を受信した後に、各自の変更周期に基づいてそれぞれシステム情報の更新を行うことができる。
【0043】
図3は本発明の実施例のシステム情報取得方法の一例を示す図である。
図3に示すように、従来UE(UE A)の変更周期はPAであり、MTC UE(UE B)の変更周期はPBである。UE
Aは、変更周期nで指示子を受信した後に、該指示子が該UE Aに対しての指示子であれ
ば、UE Aは、変更周期n+1でシステム情報の更新を行う。
図3に示すように、UE Bは、変更周期mで指示子を受信した後に、該指示子が該UE Bに対しての指示子であれば、UE B
は、変更周期m+1でシステム情報の更新を行う。
【0044】
上述の実施例から分かるように、基地局が独立してシステム情報更新のための指示子をそれぞれ設定することで、MTC UEは、最新のシステム情報をタイムリーに取得すること
ができるだけではなく、不必要なシステム情報の取得を行わずMT UEのパワー消費を低減することもできる。
【0045】
図4は本発明の実施例のシステム情報のもう1つの取得方法を示す図である。
図4に示すように、前記取得方法は次のステップを含む。
【0046】
ステップ401:基地局は、少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれ変更周期を構
成し;
ステップ402:基地局は、少なくとも2つのシステム情報更新を指示するための指示子
を設定し、前記少なくとも2つの指示子は、少なくとも2つのユーザ装置に対応し;
ステップ403:基地局は、ユーザ装置に指示子を送信し、これにより、ユーザ装置は、
各自の変更周期に基づいてシステム情報を得る。
【0047】
本実施例では、新しい変更周期値は基地局により決定されても良く、システム情報中で報知することにより送信されても良く;或いは、専用シグナリング中で関連するパラメータを送信することにより送信されても良く、例えば、RRC(Radio Resource Control)
シグナリング又はMAC(Medium Access Control)シグナリングにより送信することができる。
【0048】
ステップ401では、そのうちの1つのユーザ装置(従来UE)について、従来標準の変更
周期値を採用しても良く;他のユーザ装置(MTC UE)について、次のような処理を行っ
ても良い。
【0049】
1つの実施方式では、該ユーザ装置に変更周期値を送信することができる。例えば、基地局は、直接、1つの新しい変更周期値を生成し、そして、該変更周期値を該ユーザ装置に送信しても良い。
【0050】
或いは、他の実施方式では、該ユーザ装置にページング周期値を送信することで、該ユーザ装置は、ページング周期値及び既存の変更周期係数に基づいて、変更周期値を得ることができる。例えば、基地局が1つのみの新しいデフォルトページング周期T*
pagingを生成し、また、既存の変更周期係数を再利用する場合、対応する変更周期値T*
MPは、T*
MP=MPcoe*T*
pagingと表することができる。
【0051】
或いは、他の実施方式では、該ユーザ装置にページング周期値及び変更周期係数を送信することで、該ユーザ装置は該ページング周期値及び該変更周期係数に基づいて変更周期値を得ても良い。例えば、基地局が1つの新しいデフォルトページング周期T*
paging及び1つの新しい変更周期係数MP*
coeを生成する場合、対応する変更周期値T*
MPは、T*
MP=MP*
coe*T*
pagingと表することができる。
【0052】
また、新しい変更周期の境界は、従来の方法で確定されても良く、即ち、SFN mod m*=0であり、そのうち、m*は、T*
MPに含まれる無線フレーム数である。
【0053】
ステップ401で少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれ変更周期を構成した後に
、ステップ402及びステップ403を実行してシステム情報の取得を行っても良く、具体的な内容は、上述のステップ201及びステップ202を参照することができる。
【0054】
本実施例では、システム情報は一部更新されても良く、全部更新されても良い。一部のシステム情報は、同一セルの異なるUEについて、独立して更新されても良く、同期更新される必要があるかもしれない。
【0055】
1つの実施方式では、ステップ403でユーザ装置に指示子を送信することは、具体的に
、2つ以上のユーザ装置について、異なる時刻に指示子を送信し、これにより、2つ以上のユーザ装置は各自の変更周期に基づいてシステム情報の一部又は全部を同時に更新することを含んでも良い。
【0056】
先ず、システム情報について簡単な分類を行っても良く、例えば、従来UE及びMTC UE
の同時更新を要するシステム情報をA類システム情報と称し、例えば、マスター情報ブロ
ック(MIB、Master Information Block)、システム情報ブロック1(SIB1、System Information Block 1)中のTDD(Time Division Duplex)構成及び帯域幅指示子、システム情報ブロック2(SIB2)中の周波数情報等である。A類システム情報に含まれない他のシステム情報をB類システム情報と称しても良い。
【0057】
これに基づいて、新しいシステム情報更新メカニズムは、2つのシステム情報変更指示子を定義し、1つは従来UEのために用いられ、もう1つは新しいUEのために用いられるというように記述されても良い。B類システム情報に変化があれば、基地局は独立して2つ
のシステム情報更新のための指示子を設定することで、それぞれ従来UE及び新しいUEに通知する目的を達成することができる。A類システム情報に変化があれば、基地局は、従来UE及び新しいUEが同一時刻にシステム情報の更新を行うことを保証する必要がある。
【0058】
図5は本発明の実施例のシステム情報取得方法の他の例を示す図である。
図5に示すように、従来UE(UE A)の変更周期はPAであり、MTC UE(UE B)の変更周期はPBである。
従来UE及びMTC UEがA類情報を同期取得するようにさせるために、変更周期n+8でUE Aについての指示子を送信し、変更周期m+1でUE Bについての指示子を送信することで、UE A及びUE Bは同一時刻(変更周期n+9及び変更周期m+2の開始時)にシステム情報の更新を行うことができる。
【0059】
本実施例では、前記方法は更に、専用シグナリングにより、システム情報の一部又は全部をユーザ装置に送信することを含む。
【0060】
例えば、新しい変更周期導入後、新しい変更周期を使用するUEは、上りサービスを開始しようとする時に、新しいシステム情報を得ていないため、現在のネットワークの他のUEの通信に影響を与える可能性がある。よって、幾つかのシステム情報を専用シグナリングの方式でUEに送信することができ、例えば、SRB1(Signaling Radio Bearer)及びSRB2のRRCシグナリングにて搬送しても良い。
【0061】
なお、専用シグナリングによりシステム情報の一部又は全部をユーザ装置に送信する方法は、少なくとも2つの指示子を用いる場合に限定されず、又は、少なくとも2つの変更周期を用いる場合に限定されず、1つの指示子又は1つの変更周期を使用する場合にでも適用され得る。
【0062】
上述の実施例から分かるように、基地局が独立してユーザ装置のためにシステム情報更新のための指示子をそれぞれ設定することで、例えば、MTC UEは最新のシステム情報を
タイムリーに取得することができるだけではなく、不必要なシステム情報の取得を行わずMTC UEのパワー消費を低減することもできる。
【実施例2】
【0063】
本発明の実施例はシステム情報取得方法を提供し、以下、ユーザ装置側から説明を行い、また、実施例1と同じ内容を省略する。
図6は、本発明の実施例におけるシステム情報取得方法のフローチャートであり、
図6に示すように、前記取得方法は次のステップを含む
。
【0064】
ステップ601:ユーザ装置は、システム情報更新を指示するための指示子を受信し;
ステップ602:ユーザ装置は、該指示子が該ユーザ装置に対応することを確定し;
ステップ603:ユーザ装置は、該ユーザ装置の変更周期に基づいてシステム情報を得る
。
【0065】
本実施例では、基地局は、少なくとも2つのユーザ装置のために、それぞれ、システム情報更新のための指示子を設定することができる。1つのユーザ装置(例えばMTC UE)
は、基地局側の送信した指示子を受信した後に、該指示子が該ユーザ装置に対してのものであるかを確定し、即ち、該ユーザ装置のシステム情報更新のための変更周期に対応するかを確定する。該ユーザ装置のシステム情報更新のための変更周期に対応すると確定した場合、該ユーザ装置は、自分の変更周期に基づいて、システム情報を取得する。
【0066】
図7は本発明の実施例のシステム情報取得方法の他のフローチャートであり、
図7に示すように、前記取得方法は次のステップを含む。
【0067】
ステップ701:ユーザ装置は、基地局が送信した変更周期の構成情報を受信し、そのう
ち、基地局は、少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれ変更周期を構成しており;
ステップ702:ユーザ装置は、構成情報に基づいて、システム情報更新のための変更周
期を得る。
【0068】
そのうち、変更周期の構成情報は、変更周期値を含んでも良く、ユーザ装置は、直接、該変更周期値を得ることができる。或いは、変更周期の構成情報は、ページング周期値を含んでも良く、この場合、ユーザ装置は、該ページング周期値及び既存の変更周期係数に基づいて、変更周期値を得ることができる。或いは、変更周期の構成情報は、ページング周期値及び変更周期係数を含んでも良く、この場合、ユーザ装置は、該ページング周期値及び該変更周期係数に基づいて変更周期値を得ることができる。
【0069】
ステップ703:ユーザ装置は、システム情報更新を指示するための指示子を受信し;
ステップ704:ユーザ装置は、該指示子が該ユーザ装置に対してのものであるかを確定
し、該ユーザ装置に対してのものであると確定した場合、ステップ705を実行し;
ステップ705:ユーザ装置は、該ユーザ装置の変更周期に基づいて、システム情報を得
る。
【0070】
上述の実施例から分かるように、基地局が独立してユーザ装置のためにシステム情報更新のための指示子をそれぞれ設定することで例えば、MTC UEは、最新のシステム情報を
タイムリーに取得することができるだけではなく、不必要なシステム情報の取得を行わずMTC UEのパワー消費を低減することもできる。
【実施例3】
【0071】
本発明の実施例は変更周期構成方法を提供し、以下、基地局側及びユーザ装置側からそれぞれ説明を行い、そのうち、実施例1及び2と同じ内容は省略される。
【0072】
図8は本発明の実施例の変更周期構成方法のフローチャートであり、
図8に示すように、前記構成方法は次のステップを含む。
【0073】
ステップ801:基地局は、少なくとも2つのユーザ装置のために、それぞれ、システム
情報更新のための変更周期を設定することで、少なくとも2つのユーザ装置は各自の変更周期に基づいてシステム情報を取得する。
【0074】
そのうち、少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれ変更周期を構成することは、具体的に、ユーザ装置に変更周期値を送信し;又は、ユーザ装置に、ページング周期値を送信することで、ユーザ装置がページング周期値及び既存の変更周期係数に基づいて変更周期値を得るようにさせ;又は、ユーザ装置にページング周期値及び変更周期係数を送信することで、ユーザ装置が該ページング周期値及び該変更周期係数に基づいて変更周期値を得るようにさせることを含む。
【0075】
図9は本発明の実施例の変更周期構成方法の他のフローチャートであり、
図9に示すように、前記構成方法は次のステップを含む。
【0076】
ステップ901:ユーザ装置は、基地局が送信した変更周期の構成情報を受信し、そのう
ち、基地局は、少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれ変更周期を構成しており;
ステップ902:ユーザ装置は、構成情報に基づいて、システム情報更新のための変更周
期を得る。
【0077】
そのうち、変更周期の構成情報は、変更周期値を含んでも良く、ユーザ装置は直接、該変更周期値を得ることができる。或いは、変更周期の構成情報はページング周期値を含んでも良く、この場合、ユーザ装置は該ページング周期値及び既存の変更周期係数に基づいて変更周期値を得ることができる。或いは、変更周期の構成情報はページング周期値及び変更周期係数を含んでも良く、この場合、ユーザ装置は該ページング周期値及び該変更周期係数に基づいて変更周期値を得ることができる。
【0078】
上述の実施例から分かるように、基地局が独立してユーザ装置の変更周期をそれぞれ構成することで、例えば、MTC UEは最新のシステム情報をタイムリーに取得することがで
きるだけではなく、不必要なシステム情報の取得を行わずMTC UEのパワー消費を低減す
ることもできる。
【実施例4】
【0079】
本発明の実施例はシステム情報取得装置を提供し、それは実施例1におけるシステム情
報取得方法に対応し、同じ内容は省略される。そのうち、該システム情報取得装置は基地局側で構成されても良い。
【0080】
図10は本発明の実施例のシステム情報取得装置の構成図である。
図10に示すように、該システム情報取得装置1000は指示子設定ユニット1001及び指示子送信ユニット1002を含む。
【0081】
そのうち、指示子設定ユニット1001は、少なくとも2つの、システム情報更新を指示するための指示子を設定し、前記少なくとも2つの指示子は、少なくとも2つのユーザ装置に対応し;指示子送信ユニット1002は、ユーザ装置に指示子を送信することで、ユーザ装置が各自の変更周期に基づいてシステム情報を得るようにさせる。
【0082】
図10に示すように、該システム情報取得装置1000は更に周期構成ユニット1003を含み、それは、少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれ変更周期を構成する。
【0083】
図10に示すように、該システム情報取得装置1000は更に情報送信ユニット1004を含み、それは、専用シグナリングによりシステム情報の一部又は全部をユーザ装置に送信する。
【0084】
なお、専用シグナリングによりシステム情報の一部又は全部をユーザ装置に送信する方法は少なくとも2つの指示子を使用する場合に限定されず、又は、少なくとも2つの変更周期を使用する場合に限定されず、1つの指示子又は1つの変更周期を使用する場合にでも適用され得る。
【0085】
1つの実施方式では、システム情報取得装置は更に、指示子設定ユニット1001、指示子送信ユニット1002及び周期構成ユニット1003を含まない場合、情報送信ユニット1004を含んでも良く、専用シグナリングによりシステム情報の一部又は全部をユーザ装置に送信する。
【0086】
図11は本発明の実施例の基地局の構成図である。
図11に示すように、基地局1100は中央処理装置(CPU)1101及び記憶器1102を含んでも良く、記憶器1102は中央処理装置1101に
結合される。そのうち、該記憶器1102は、システム情報の取得に関する情報を記憶しても良く、また、情報処理のためのプログラムを記憶しても良い。また、中央処理装置1101の制御下で該プログラムを実行することで、該ユーザ装置が送信した各種の情報を受信し、また、ユーザ装置にリクエスト情報を送信することができる。
【0087】
1つの実施方式では、システム情報取得装置1000の機能を中央処理装置1101に集積することができる。そのうち、中央処理装置1101は、少なくとも2つの、システム情報更新を指示するための指示子を設定し、前記少なくとも2つの指示子は少なくとも2つのユーザ装置に対応し;ユーザ装置に指示子を送信することで、ユーザ装置が各自の変更周期に基づいてシステム情報を得るようにさせるように構成されても良い。或いは、中央処理装置1101は更に、少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれシステム情報更新のための変更周期を構成することで、前記少なくとも2つのユーザ装置が各自の変更周期に基づいてシステム情報を得るようにさせるように構成されても良い。或いは、中央処理装置1101は更に、専用シグナリングによりシステム情報の一部又は全部をユーザ装置に送信するように構成されても良い。
【0088】
他の実施方式では、システム情報取得装置1000は中央処理装置と独立して構成されても良く、例えば、システム情報取得装置1000を、中央処理装置1101と接続されるチップとして構成しても良く、この場合、中央処理装置の制御によりシステム情報取得装置1000の機能を実現することができる。
【0089】
また、
図11に示すように、基地局1100は更に、送受信機1103及びアンテナ1104等を含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0090】
上述の実施例から分かるように、基地局が独立してユーザ装置のためにシステム情報更新のための指示子をそれぞれ設定することで、例えば、MTC UEは最新のシステム情報を
タイムリーに取得することができるだけではなく、不必要なシステム情報の取得を行わずMTC UEのパワー消費を低減することもできる。
【実施例5】
【0091】
本発明の実施例はシステム情報取得装置を提供し、それは実施例2におけるシステム情
報取得方法に対応し、同じ内容は省略される。そのうち、該システム情報取得装置はユーザ装置側で構成されても良い。
【0092】
図12は本発明の実施例のシステム情報取得装置の構成図である。
図12に示すように、該システム情報取得装置1200は指示子受信ユニット1201、指示子確定ユニット1202及び情報
取得ユニット1203を含む、
そのうち、指示子受信ユニット1201は、基地局が送信したシステム情報更新を指示するための指示子を受信し;指示子確定ユニット1202は、前記指示子がユーザ装置に対応することを確定し;情報取得ユニット1203は、該ユーザ装置の変更周期に基づいてシステム情報を得る。
【0093】
図12に示すように、該システム情報取得装置1200は更に構成受信ユニット1204及び周期取得ユニット1205を含み;そのうち、構成受信ユニット1204は、基地局が送信した変更周期の構成情報を受信し、そのうち、基地局は少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれ変更周期を構成しており;周期取得ユニット1205は構成情報に基づいてシステム情報更新のための変更周期を得る。
【0094】
図13は本発明の実施例のユーザ装置1300のシステム構成図である。
図13に示すように、該ユーザ装置1300は中央処理装置100及び記憶器140を含んでも良く;記憶器140は中央処
理装置100に結合される。なお、該図は例示に過ぎず、他の類型の構造を用いて該構造に
対して補充又は代替を行うことで、電気通信機能又は他の機能を実現することもできる。
【0095】
1つの実施方式では、システム情報取得装置1200の機能を中央処理装置100に集積する
ことができる。そのうち、中央処理装置100は、システム情報更新を指示するための指示
子を受信し;前記指示子が該ユーザ装置に対応することを確定し;該ユーザ装置の変更周期に基づいてシステム情報を得るように構成されても良い。或いは、中央処理装置100は
、基地局が送信した変更周期の構成情報を受信し、そのうち、基地局は少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれ変更周期を構成しており、また、構成情報に基づいてシステム情報更新のための変更周期を得るように構成されても良い。
【0096】
他の実施方式では、システム情報取得装置1200は中央処理装置100と別々で構成されて
も良く、例えば、システム情報取得装置1200を、中央処理装置100と接続されるチップと
して構成し、中央処理装置の制御でシステム情報取得装置1200の機能を実現しても良い。
【0097】
図13に示すように、該ユーザ装置1300は更に、通信モジュール110、入力ユニット120、音声処理ユニット130、記憶器140、カメラ150、表示器160、電源170を含んでも良い。そ
のうち、これらの部品の機能は従来技術と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0098】
上述の実施例から分かるように、基地局が独立してユーザ装置のためにシステム情報更新のための指示子をそれぞれ設定することで、例えば、MTC UEは最新のシステム情報を
タイムリーに取得することができるだけではなく、不必要なシステム情報の取得を行わずMTC UEのパワー消費を低減することもできる。
【実施例6】
【0099】
本発明の実施例は変更周期構成装置を提供し、それは実施例3における変更周期構成方
法に対応し、同じ内容は省略される。
【0100】
図14は、本発明の実施例の変更周期構成装置の構成図であり、それは基地局に構成されても良い。
図14に示すように、該変更周期構成装置1400は周期構成ユニット1401を含み、それは少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれシステム情報更新のための変更周期を構成し、これにより、少なくとも2つのユーザ装置は各自の変更周期に基づいてシステム情報を得ることができる。
【0101】
該変更周期構成装置1400は、その機能を基地局の中央処理装置に集積することができ、
また、中央処理装置と別々で設定されても良い。なお、基地局の構成については実施例4
の内容を参照することができる。
【0102】
図15は本発明の実施例の変更周期構成装置の他の構成図であり、それはユーザ装置に構成されても良い。
図15に示すように、該変更周期構成装置1500は構成受信ユニット1501及び周期取得ユニット1502を含む。
【0103】
そのうち、構成受信ユニット1501は、基地局が送信した変更周期の構成情報を受信し、そのうち、前記基地局は、少なくとも2つのユーザ装置のためにそれぞれ変更周期を構成しており;周期取得ユニット1502は、構成情報に基づいて、システム情報更新のための変更周期を得る。
【0104】
該変更周期構成装置1500は、その機能をユーザ装置の中央処理装置に集積することができ、また、中央処理装置と独立して設定されても良い。なお、ユーザ装置の構成については実施例5の内容を参照することができる。
【0105】
上述の実施例から分かるように、基地局が独立してユーザ装置の変更周期をそれぞれ構成することで、例えば、MTC UEは最新のシステム情報をタイムリーに取得することがで
きるだけではなく、不必要なシステム情報の取得を行わずMTC UEのパワー消費を低減す
ることもできる。
【実施例7】
【0106】
本発明の実施例は更に通信システムを提供し、それは、実施例4に記載の基地局及び実
施例5に記載のユーザ装置を含み;又は、実施例5に記載の基地局又はユーザ装置を含む。
【0107】
図16は本発明の実施例の通信システムの構成図である。
図16に示すように、該通信システム1600は基地局1601及びユーザ装置1602を含む。そのうち、基地局1601は、実施例4に
記載の基地局1100であっても良く;ユーザ装置1602は、実施例5に記載のユーザ装置1300
であっても良い。
【0108】
本発明の実施例は更にコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、基地局中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムは、コンピュータに、前記基地局中で実施例1に記載のシステム情報取得方法又は実施例3に記載の変更周期構成方法を実行させる。
【0109】
本発明の実施例は更にコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、基地局中で実施例1に記載
のシステム情報取得方法或いは実施例3に記載の変更周期構成方法を実行させる。
【0110】
本発明の実施例は更にコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、ユーザ装置中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムはコンピュータに、前記ユーザ装置中で実施例2に記載のシステム情報取得方法又は実施例3に記載の変更周期構成方法を実行させる。
【0111】
本発明の実施例は更にコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、ユーザ装置中で実施例2に
記載のシステム情報取得方法又は実施例3に記載の変更周期構成方法を実行させる。
【0112】
本発明の以上の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明は更に下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロ
ジック部品により実行される時に、該ロジック部品に、上述の装置又は構造部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサー、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は更に、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、flashメモリなどにも関する。
【0113】
また、図面に記載の機能ブロックのうちの一つ又は複数及び/又はその機能ブロックの一つ又は複数の組み合わせは、本発明に記載の前記機能を実行するための汎用処理装置、デジタル信号処理装置(DSP)、専用集積回路(ASIC)、FPGA(field-programmable gate array)又は他のプログラマブル論理素子、論理ゲート又はトランジスタ論理素子、ハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの一つ又は複数及び/又はその機能ブロックの一つ又は複数の組み合わせは、計算装置の組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサーとの
組み合わせ、複数のマイクロプロセッサー、DSPと通信可能に接続される一つ又は複数の
マイクロプロセッサー又は任意の他の構成として実現されても良い。
【0114】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。