(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-15
(45)【発行日】2022-07-26
(54)【発明の名称】物資履行システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 16/61 20190101AFI20220719BHJP
G06F 16/65 20190101ALI20220719BHJP
G06F 16/68 20190101ALI20220719BHJP
G06F 16/683 20190101ALI20220719BHJP
G10L 15/26 20060101ALI20220719BHJP
G06Q 10/08 20120101ALI20220719BHJP
【FI】
G06F16/61
G06F16/65
G06F16/68
G06F16/683
G10L15/26
G06Q10/08
(21)【出願番号】P 2021158344
(22)【出願日】2021-09-28
【審査請求日】2021-09-28
(31)【優先権主張番号】202011114979.7
(32)【優先日】2020-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/087324
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521424301
【氏名又は名称】国網江蘇省電力有限公司連云港供電分公司
【氏名又は名称原語表記】STATE GRID LIANYUNGANG POWER SUPPLY COMPANY
【住所又は居所原語表記】No. 1, Xingfu Road, Haizhou District Lianyungang, Jiangsu 222000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】王 磊
(72)【発明者】
【氏名】李 紅
(72)【発明者】
【氏名】周 斌
(72)【発明者】
【氏名】高 正平
(72)【発明者】
【氏名】韓 飛
(72)【発明者】
【氏名】尚 積玉
(72)【発明者】
【氏名】姜 小明
(72)【発明者】
【氏名】彭 涛
(72)【発明者】
【氏名】韋 磊
(72)【発明者】
【氏名】繆 巍巍
(72)【発明者】
【氏名】黄 偉
(72)【発明者】
【氏名】尚 暖
(72)【発明者】
【氏名】尹 洪▲しん▼
【審査官】甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0013380(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0071542(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G10L 15/00-17/26
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通話情報受信モジュール、データベース及び出力モジュールを含む物資履行システムであって、
音声ラベルモジュール、音声区切りモジュール、音声識別モジュール及び音声分析モジュールをさらに含み、
前記通話情報受信モジュールは、原始録音情報を含む通話情報を受信するためのものであり、
前記音声ラベルモジュールは、前記通話情報受信モジュールの送信する前記通話情報を受信して前記通話情報における原始録音情報を音声識別し、前記原始録音情報に所定のラベル情報が存在する場合に、前記ラベル情報に対応する標識情報を前記原始録音情報に挿入して初期録音情報を形成しながら前記音声区切りモジュールに送信するように制御するためのものであり、
前記音声区切りモジュールは、前記音声ラベルモジュールの送信する前記初期録音情報を受信し、前記標識情報に基づいて前記初期録音情報を区切り、前記ラベル情報を含む中期録音情報を形成してから前記音声識別モジュールに送信するためのものであり、
前記音声識別モジュールは、前記音声区切りモジュールの送信する複数の前記中期録音情報を受信し、前記中期録音情報を末期文字情報に転換し、前記末期文字情報を前記音声分析モジュールに送信するためのものであり、
前記音声分析モジュールは、前記音声識別モジュールの送信する前記末期文字情報を受信して、前記末期文字情報を整理して履行情報を取得すると共に、前記履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別を分類し、異なる前記履行情報の分類に従って前記履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶するためのものであり、
前記出力モジュールは、受信される前記履行情報を出力するためのものである、ことを特徴とする物資履行システム。
【請求項2】
前記通話情報は、連絡先情報及び連絡時間情報をさらに含み、前記連絡先情報、前記連絡時間情報及び前記原始録音情報が互いに関連しており、
前記音声ラベルモジュールは、さらに、前記原始録音情報で形成される前記初期録音情報、前記連絡先情報及び前記連絡時間情報を関連付けて前記音声区切りモジュールに送信するためのものであり、
前記音声区切りモジュールは、前記音声ラベルモジュールの送信する前記初期録音情報、前記連絡先情報及び前記連絡時間情報を受信すると共に、前記初期録音情報で形成される前記中期録音情報、前記連絡先情報及び前記連絡時間情報を関連付けて前記音声識別モジュールに送信するためのものであり、
前記音声識別モジュールは、前記音声区切りモジュールの送信する前記中期録音情報、前記連絡先情報及び前記連絡時間情報を受信し、
中期録音情報で形成される前記末期文字情報、前記連絡先情報及び前記連絡時間情報を関連付けて前記音声分析モジュールに送信するためのものであり、
前記音声分析モジュールは、前記音声識別モジュールの送信する前記末期文字情報、前記連絡先情報及び前記連絡時間情報を受信し、前記末期文字情報で整理される前記履行情報、前記連絡先情報及び前記連絡時間情報を関連付けて、前記履行情報に伴い前記データベースにおける異なる領域に記憶するためのものである、ことを特徴とする請求項1に記載の物資履行システム。
【請求項3】
検索モジュール及び検索入力モジュールをさらに含み、
前記データベースは、さらに、前記通話情報を記憶するためのものであり、
前記検索入力モジュールは、前記検索モジュールに前記連絡先情報及び前記連絡時間情報を入力するためのものであり、
前記検索モジュールは、前記検索入力モジュールの入力する前記連絡先情報及び前記連絡時間情報に基づいて、対応する前記通話情報を前記データベースから検索して、当該通話情報を前記音声ラベルモジュールに送信するためのものである、ことを特徴とする請求項2に記載の物資履行システム。
【請求項4】
前記ラベル情報を前記音声ラベルモジュールに送信するためのラベル入力モジュールをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の物資履行システム。
【請求項5】
前記標識情報を前記原始録音情報に挿入して初期録音情報を形成することは、具体的に、
前記原始録音情報に存在している前記ラベル情報により、対応する標識情報を取得し、当該標識情報を原始録音情報におけるラベル情報の前の音声ポーズのバイトに挿入して、前記初期録音情報を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の物資履行システム。
【請求項6】
前記標識情報を前記原始録音情報に挿入して前記初期録音情報を形成することは、具体的に、
前記原始録音情報に存在するラベル情報に基づいて、対応する標識情報を取得し、前記原始録音情報におけるラベル情報が所属する区切りを見出して、前記区切りの両端にラベル情報に対応する標識情報を挿入し、初期録音情報を形成するためのものである、ことを特徴とする請求項1に記載の物資履行システム。
【請求項7】
前記標識情報に基づいて初期録音情報を区切って中期録音情報を形成することは、具体的に、
前記初期録音情報における標識情報を取り除き、そもそも同じ初期録音情報に所属する複数の中期録音情報を取得する、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の物資履行システム。
【請求項8】
前記末期文字情報を整理して前記履行情報を取得し前記履行情報を前記データベースに送信して記憶することは、具体的に、
前記末期文字情報に対応する連絡時間情報を照会し、
前記末期文字情報における前記ラベル情報に対応する標識情報の類型を照会し、
前記末期文字情報における時間表示部分及び事件表示部分を分析し、当該時間表示部分と前記連絡時間情報により履行時間を算出し、
前記履行時間、前記末期文字情報における事件表示部分、前記末期文字情報に対応する連絡先情報、前記末期文字情報に対応する連絡時間情報及び末期文字情報におけるラベル情報を履行情報として関連付けて、前記履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別に基づいて、前記履行情報を分類し、分類に従って前記履行情報を前記データベースにおける異なる領域に記憶し、
前記履行情報は、計画情報及び実施情報という二つがあり、前記データベースは、前記計画情報を記憶するための計画領域及び前記実施情報を記憶するための実施領域に分けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の物資履行システム。
【請求項9】
監視モジュールをさらに含み、
前記監視モジュールは、前記データベースに所定の時間範囲内の計画情報及び実施情報を呼び出して、前記計画情報と前記実施情報を対比し、前記実施情報が存在しない場合に、当該計画情報を前記出力モジュールに送信するためのものである、ことを特徴とする請求項8に記載の物資履行システム。
【請求項10】
前記監視モジュールは、前記計画情報及び前記実施情報を纏め情報として関連付けて、当該纏め情報を前記出力モジュールに送信する、ことを特徴とする請求項9に記載の物資履行システム。
【請求項11】
前記監視モジュールは、さらに、前記データベースにおける所定の時間範囲内の計画情報及び実施情報を呼び出し、前記計画情報と前記実施情報を対比し、前記実施情報が存在しない場合に、当該実施情報に対応する計画情報の履行時間を取り出し、当該履行時間と現在時間の差分が所定の差分範囲にある場合に、当該計画情報を前記出力モジュールに送信するためのものであることを特徴とする請求項
9に記載の物資履行システム。
【請求項12】
入力モジュール及び照会モジュールをさらに含み、
前記入力モジュールは、連絡先情報、所定のラベル情報、連絡時間の少なくとも一つを含む入力情報を前記照会モジュールに送信するためのものであり、
前記照会モジュールは、前記入力情報に基づいて、対応する履行情報を前記データベースに選択し、前記履行情報を前記出力モジュールに送信するためのものである、ことを特徴とする請求項1に記載の物資履行システム。
【請求項13】
通話情報受信モジュールは、通話情報を受信し、
前記通話情報を音声ラベルモジュールに送信してデータベースに記憶するステップS1と、
音声ラベルモジュールは、通話情報における原始録音情報を音声識別し、前記原始録音情報におけるラベル情報に対応する標識情報を照会し、前記標識情報を原始録音に挿入して
初期録音情報を形成しており、ただし、前記ラベル情報がラベル入力モジュールにより前記音声ラベルモジュールに送信されるものであるステップS2と、
音声区切りモジュールは、初期録音情報における標識情報を取り除き、そもそも同じ初期録音情報に所属する複数の中期録音情報を取得するステップS3と、
音声識別モジュールは、前記中期録音情報を末期文字情報に転換するステップS4と、
音声分析モジュールは、末期文字情報を整理して履行情報を取得し、前記履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶するステップS5と、
監視モジュールは、前記データベースに所定の時間範囲内の計画情報及び実施情報を呼び出して、所定の操作を実行し、所定の操作に対応する結果情報を
出力モジュールに送信するステップS6と、
入力モジュールは、連絡先情報、所定ラベル情報、連絡時間の少なくとも一つを含む入力情報を照会モジュールに送信し、照会モジュールは、入力情報に基づいて、データベースに、対応する履行情報を選択し、前記履行情報を
前記出力モジュールに送信するステップS7と、
前記出力モジュールは、監視モジュールの送信する計画情報及び/又は纏め情報を受信し、前記計画情報及び/又は前記纏め情報を出力すると共に、照会モジュールの送信する履行情報を受信して前記履行情報を出力するステップS8と、を含むことを特徴とする物資履行方法。
【請求項14】
ステップS1において、通話情報受信モジュールが通話情報を音声ラベル情報に送信することは、具体的に、
通話情報受信モジュールは、受信する通話情報をそれぞれデータベースに送信して記憶し、
検索入力モジュールは、連絡先情報及び連絡時間情報を入力し、
検索モジュールは、検索入力モジュールの入力する連絡先情報及び連絡時間情報に基づいて、データベースに、対応する通話情報を検索し、当該通話情報を音声ラベルモジュールに送信する、ことを特徴とする請求項13に記載の物資履行方法。
【請求項15】
ステップS2において、標識情報を原始録音に挿入して初始録音情報を形成することは、具体的に、当該標識情報を原始録音情報におけるラベル情報の前の音声ポーズのバイトに挿入して、初期録音情報を形成する、ことを特徴とする請求項13に記載の物資履行方法。
【請求項16】
ステップS2において、標識情報を原始録音に挿入して初始録音情報を形成することは、具体的に、原始録音情報におけるラベル情報が所属する区切りを見出して、区切りの両端にラベル情報に対応する標識情報を挿入し、初期録音情報を形成する、ことを特徴とする請求項13に記載の物資履行方法。
【請求項17】
ステップS5において、音声分析モジュールが末期文字情報を整理して履行情報を取得することは、具体的に、
末期文字情報に対応する連絡時間情報を照会し、
末期文字情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類型を照会し、
末期文字情報における時間表示部分及び事件表示部分を分析し、当該時間表示部分及び連絡時間情報により履行時間を算出し、
履行時間、末期文字情報における事件表示部分、末期文字情報に対応する連絡先情報、末期文字情報に対応する連絡時間情報、及び、末期文字情報におけるラベル情報を履行情報として関連付ける、ことを特徴とする請求項13に記載の物資履行方法。
【請求項18】
ステップS5において、音声分析モジュールが履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶することは、具体的に、履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別に基づいて、履行情報を分類し、分類に従って履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶し、
ただし、前記履行情報は、計画情報及び実施情報という二つがあり、前記データベースは、前記計画情報を記憶するための計画領域及び前記実施情報を記憶するための実施領域に分けられている、ことを特徴とする請求項13に記載の物資履行方法。
【請求項19】
ステップS6において、前記所定の操作は、計画情報と実施情報とを対比し、実施情報が存在しない場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信するということである、ことを特徴とする請求項13に記載の物資履行方法。
【請求項20】
ステップS6において、前記所定の操作は、計画情報と実施情報を纏め情報として関連付けて、当該纏め情報を出力モジュールに送信するということである、ことを特徴とする請求項13に記載の物資履行方法。
【請求項21】
ステップS6において、前記所定の操作は、計画情報と実施情報を対比し、実施情報が存在しない場合に、当該実施情報に対応する計画情報の履行時間を取り出し、当該履行時間と現在時間の差分が所定の差分範囲にある場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信するということである、ことを特徴とする請求項13に記載の物資履行方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特殊機械のシステムの分野に関し、特に、物資履行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
契約の履行という仕事は、地市物流センターに重要なものであり、また、物資を着荷する管理は、契約の履行の仕事にとって肝心なものである。従来の、物資を着荷する仕事の流れは、以下の通りである。物流センターの作業員は、仕入先との契約に従って着荷用紙通知書を生成し、スキャンしたものを、電子メールを介してサプライヤーに送信すると共に、電話をかけてサプライヤーに確認してもらうようにし、サプライヤーは、着荷用通知書を受信すると、印刷してサインや捺印してから、スキャンしたものを、電子メールを介して物流センターの作業員に送信する。
【0003】
しかしながら、実際の作業には、サプライヤーにおける担当作業員が同一のタイミングで大量の有効な物資契約を監視することが必要となる。物資の契約が多い場合には、通知書が忘れられてしまうリスクが比較的高い。しかも、関連物資を入出荷する約束が期限となることが不定期であることから、作業員は、照合のため、継続的に毎日又は一日二日、物資契約を網羅的にチェックすることが必要となる。しかも、上記した物資契約を照合する場合には、時々サプライヤーに電話をかけて確認してもらうことが必要となり、通話が終わるたびに通話の内容に誤記や漏れが発生し易いと共に、視覚の疲労も発生し易い。それにより、仕事の効率が比較的低く、エラー率が比較的高く、物資契約を履行する状況を効果的にかつ高品質的に監視することに役立たない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このことに鑑み、作業員とサプライヤーとの間の録音を自動的に整理することができる物資履行システムを提供することは早めに必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、従来の技術において、作業員とサプライヤーとの通話が終わると相談内容を手動で記録することが必要となり、大量の記録作業により利用者に視覚の疲労が生じてしまい、そして、記録に誤記や漏れが生じてしまうという問題を解決するための物資履行システムを提供する。
【0006】
本発明は、基礎的な手段が以下の通りである。
物資履行システムは、通話情報受信モジュール、音声ラベルモジュール、音声区切りモジュール、音声識別モジュール、音声分析モジュール、データベース及び出力モジュールを含み、
前記通話情報受信モジュールは、連絡先情報、連絡時間情報及び原始録音情報を含む通話情報を受信するためのものであり、
前記音声ラベルモジュールは、通話情報受信モジュールの送信する通話情報を受信し、通話情報における原始録音情報を音声識別することにより、原始録音情報に所定のラベル情報が存在する場合に、ラベル情報に対応する標識情報を原始録音情報に挿入して初期録音情報を形成し、通話情報における連絡先情報、連絡時間情報及び初期録音情報を関連付けて音声区切りモジュールに送信するように制御するためのものであり、
前記音声区切りモジュールは、音声ラベルモジュールの送信する連絡先情報、連絡時間情報及び初期録音情報を受信し、標識情報により初期録音情報を区切り、ラベル情報を含む中期録音情報を形成すると共に、同じ初期録音情報に由来する複数の中期録音情報を関連付けて、連絡先情報、連絡時間情報及び複数の中期録音情報を音声識別モジュールに送信するためのものであり、
前記音声識別モジュールは、音声区切りモジュールの送信する連絡先情報、連絡時間情報及び複数の中期録音情報を受信し、中期録音情報を末期文字情報に転換し、連絡先情報、連絡時間情報及びそもそも同じ初期録音情報に所属する複数の中期録音情報を関連付けてから、音声識別モジュールに送信するためのものであり、
前記音声分析モジュールは、音声識別モジュールの送信する連絡先情報、連絡時間情報及びラベル情報を含む複数の末期文字情報を受信し、末期文字情報を整理して履行情報を取得し、履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別を分類し、異なる履行情報の分類に従って、履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶するためのものであり、
前記出力モジュールは、受信される履行情報を出力するためのものである。
【0007】
基礎的な手段による有益な効果は以下の通りである。
本手段では、作業員がラベル情報を設置することによりそもそもの通話内容における原始録音情報を分割して、分割された音声とラベル情報を関連付ける。故に、従来の技術において、作業員が物資履行情報をチェックする時に、録音全体が聞き切れないと、リストにおける情報がサプライヤーとの電話に言及したものと一致しているかどうかを判断できないということに比べると、本手段では、利用者が、当該ラベル情報に対応する音声の一部だけを聞くと、リストにおける情報がサプライヤーとの電話に言及した内容と一致しているかどうかを判断することができる。それと同時に、本手段は、切り出された中期録音情報を文字に転換することから、作業員が音声を聞くことが不便である場合に、物資履行において、リストと、サプライヤーとの電話内容とが一致しているかどうかというチェックを簡便に行うことができる。
【0008】
しかも、本手段では、一つの標識情報は、異なる複数のラベル情報に対応してもよい。標識情報は、その類別が履行情報のほうと一対一対応している。音声分析モジュールは、末期文字情報における内容及び連絡時間情報に基づいて、当該末期文字情報と対応する計画/実施の時間を推算し、得られた時間と末期文字情報を関連付けて履行情報を取得し、当該計画/実施時間を履行時間として、履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別に従って履行情報の類別を取得し、ひいては、分類の結果に従って履行情報を記憶する。データベースにおける一つの分割内には一つの履行情報しか存在しておらず、異なる分割に位置する履行情報は類別が異なるように保証する。
【0009】
故に、本手段では、作業員と仕入れ先との通話録音を異なる区切りに区切り、異なる区切りを整理して分類に従って記憶することは、ビッグデータ全体として断片化及び分類化を実現でき、本手段を実施する時に、データベースに対する要求が、従来の技術において完全な通話録音をそのまま記憶するほうよりも低く、通話録音全体を便宜に記憶でき、しかも、作業員がこれから重要な区切りに基づいて分析して処理することができることに役立つ。
【0010】
さらに、前記通話情報受信モジュールは、さらに、受信された通話情報を順番に従って順に音声ラベルモジュールに送信するためのものである。
【0011】
有益な効果は以下の通りである。
本手段では、通話情報受信モジュールは通話情報を受信すると、通話情報を分けてしかも受信時の時間に従って順に音声ラベルモジュールに送信することは、作業員が手動で音声ラベルモジュールに入力するというほうと比べると、本手段において、作業員による人工操作が必要とならず、各通話情報を自動的に分離することができる。
【0012】
検索モジュール及び検索入力モジュールをさらに含み、
前記データベースは、さらに、通話情報を記憶するためのものであり、
前記検索入力モジュールは、検索モジュールに連絡先情報及び連絡時間情報を入力するためのものであり、
前記検索モジュールは、検索入力モジュールの入力する連絡先情報及び連絡時間情報に従って、データベースに、対応する通話情報を検索し、当該通話情報を音声ラベルモジュールに送信するためのものである。
【0013】
有益な効果は以下の通りである。
物流の作業員が複数いることに鑑み、通話情報受信モジュールは、複数の作業員の端末から原始録音情報を同時に受信することがある。基礎的な手段では、通話情報受信モジュールは、複数の作業員の端末から送信されてきた原始録音情報を受信すると、複数の原始録音情報を音声ラベルモジュールに同時に送信し、通信を送受信する際に、複数の原始録音情報が互いに混合して干渉となり、ひいては、音声ラベルモジュールが各原始録音情報における内容を識別することに影響を与えてしまうおそれがある。故に、本手段では、先に複数の原始録音情報をデータベースに送信して記憶し、次に、作業員が検索モジュールを制御して手動で原始録音情報を含んだ各通話情報を順に音声ラベルモジュールに送信し、音声ラベルモジュールが順に原始録音情報を処理することにより、原始録音情報同士が干渉し合うということを避けることができる。
【0014】
同時に、データベースは、通話情報をアーカイブとして記憶し、音声ラベルモジュール、音声区切りモジュール及び音声識別モジュールにエラーが現れ、作業員が照合できないという問題を避けることができる。
【0015】
さらに、ラベル入力モジュールをさらに含み、前記ラベル入力モジュールは、ラベル情報を音声ラベルモジュールに送信するためのものである。
【0016】
有益な効果は以下の通りである。
本手段では、ラベル情報は、ラベル入力モジュールにより設定されたものであり、作業員が自身のニーズに応じて、自己に応じる多種のラベル情報を設定することができ、基礎的な手段に比べると、本手段に係るラベル情報の変形の範囲がさらに大きくなり、作業員が自身のニーズに応じて原始録音情報を切り出す自由度がさらに大きくなる。
【0017】
さらに、前記標識情報を原始録音情報に挿入して初期録音情報を形成することは、具体的に、原始録音情報に存在しているラベル情報に基づいて、対応する標識情報を取得し、当該標識情報を原始録音情報におけるラベル情報の前の音声ポーズのバイトに挿入して、初期録音情報を形成する。
【0018】
さらに、前記標識情報を原始録音情報に挿入して初期録音情報を形成することは、具体的に、
原始録音情報に存在しているラベル情報に基づいて、対応する標識情報を取得し、原始録音情報におけるラベル情報が所属する区切りを見出して、区切りの両端にラベル情報に対応する標識情報を挿入し、初期録音情報を形成する。
【0019】
さらに、前記標識情報に基づいて初期録音情報を区切り中期録音情報を形成することは、具体的に、
初期録音情報における標識情報を取り除き、ラベル情報を含む複数の中期録音情報を取得する。
【0020】
さらに、前記末期文字情報を整理して履行情報を取得し、履行情報をデータベースに送信して記憶することは、具体的に、
末期文字情報に対応する連絡時間情報を照会し、
末期文字情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類型を照会し、
末期文字情報における時間表示部分及び事件表示部分を分析し、当該時間表示部分と連絡時間情報に基づいて、履行時間を算出し、
履行時間、末期文字情報における事件表示部分、末期文字情報に対応する連絡先情報、末期文字情報に対応する連絡時間情報及び末期文字情報におけるラベル情報を履行情報として関連付け、履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別に基づいて、履行情報を分類し、分類に従って履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶し、
前記履行情報は、計画情報及び実施情報という二つがあり、データベースは、計画情報を記憶するための計画領域と実施情報を記憶するための実施領域に分けられている。
【0021】
さらに、監視モジュールをさらに含み、
前記監視モジュールは、データベースに、所定の時間範囲内の計画情報及び実施情報を呼び出し、計画情報と実施情報を対比し、実施情報が存在しない場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信する。
【0022】
有益な効果は以下の通りである。
本手段では、監視モジュールが所定の時間範囲内において対応する実施の状況がない計画情報を選択し、当該計画情報を出力モジュールに送信して出力する。そして、作業員に計画について実施すべき状況を簡便に分からせ、サプライヤーが適正に作業を実施するように作業員が即時で促すことに役立つ。
【0023】
さらに、前記監視モジュールは、さらに、当該計画情報及び実施情報を纏め情報として関連付けて、当該纏め情報を出力モジュールに送信するためのものである。
【0024】
有益な効果は以下の通りである。
本手段では、監視モジュールが所定の時間範囲内において計画情報及び実施情報を選択し、計画情報及び実施情報からなる纏め情報を出力モジュールに送信して出力する。作業員に、所定の時間帯内において物資の作業状況を簡便に分からせ、作業員による纏め作業を便宜にすることができる。
【0025】
さらに、前記監視モジュールは、さらに、データベースに所定の時間範囲内の計画情報及び実施情報を呼び出し、計画情報と実施情報を対比し、実施情報が存在しない場合に、当該実施情報に対応する計画情報における履行時間を取り出し、当該履行時間と現在時間との差分が所定の差分範囲内にある場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信するためのものである。
【0026】
有益な効果は以下の通りである。
本手段では、監視モジュールが所定の時間範囲内において、現在時間との差分が所定の差分範囲内にあると共に、対応する実施情報がない計画情報を選択し、当該計画情報を出力モジュールに送信して出力する。作業員に、現在からの差分が所定の差分範囲にあると共に、対応する実施行為がまだない計画情報を分からせ、計画の時間が切れるまでサプライヤーが即時で関連する計画を実施するように作業員が促すことに役立つ。
【0027】
さらに、前記入力モジュールは、連絡先情報、所定のラベル情報及び連絡時間のうちの少なくとも一つを含む入力情報を照会モジュールに送信し、前記照会モジュールは、入力情報に基づいて、データベースに、対応する履行情報を選択し、履行情報を出力モジュールに送信する。
【0028】
有益な効果は以下の通りである。
本手段では、利用者は、入力モジュールによりデータベースに履行情報を選択して出力する。例えば、入力情報が「お客様A、計画、2020年8月」である場合には、照会情報により照会された履行情報とは、お客様Aが2020年8月の計画に従って貨物を運送するという情報を意味する。故に、本手段に係る照会モジュールは、データベースにおける情報を正確に照会することができる。
さらに、前記出力モジュールは、履行情報を表示するための表示手段及びプリンターと通信接続するための通信手段を含む。
【0029】
有益な効果は以下の通りである。
本手段は、表示手段により履行情報を直接的に表示する形態、及び、プリンターにより履行情報を印刷する形態という二つの形態を提供している。
【0030】
本発明は、その実施が上記した物資履行システムに基づく、物資履行方法を提供する。
ステップS1は、通話情報受信モジュールが通話情報を受信し、通話情報を音声ラベル情報に送信し、データベースに記憶する。
ステップS2は、音声ラベルモジュールが通話情報における原始録音情報を音声識別し、原始録音情報におけるラベル情報に対応する標識情報を照会し、標識情報を原始録音に挿入して初始録音情報を形成する。ただし、ラベル情報は、ラベル入力モジュールにより音声ラベルモジュールに送信されるものである。
ステップS3は、音声区切りモジュールが初期録音情報における標識情報を取り除き、そもそも同じ初期録音情報に所属する複数の中期録音情報を取得する。
ステップS4は、音声識別モジュールが中期録音情報を末期文字情報に転換する。
ステップS5は、音声分析モジュールが末期文字情報を整理して履行情報を取得し、履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶する。
ステップS6は、監視モジュールがデータベースに所定の時間範囲内の計画情報及び実施情報を呼び出し、所定の操作を実行して、所定の操作に対応する結果の情報を入力モジュールに送信する。
ステップS7は、入力モジュールが入力情報を照会モジュールに送信する。入力情報は、連絡先情報、所定ラベル情報、連絡時間のうちの少なくとも一つを含む。照会モジュールは、入力情報に従ってデータベースに、対応する履行情報を選択し、履行情報を出力モジュールに送信する。
ステップS8は、出力モジュールが監視モジュールの送信する計画情報及び/又は纏め情報を受信し、計画情報及び/又は纏め情報を出力する。また、出力モジュールは、照会モジュールの送信する履行情報を受信して履行情報を出力する。
【0031】
ステップS1では、通話情報受信モジュールは通話情報を音声ラベル情報に送信することは、具体的に、通話情報受信モジュールが、受信する通話情報をそれぞれデータベースに送信して記憶し、検索入力モジュールが連絡先情報及び連絡時間情報を入力し、検索モジュールが、検索入力モジュールの入力する連絡先情報及び連絡時間情報に基づいて、データベースに、対応する通話情報を検索し、当該通話情報を音声ラベルモジュールに送信する。
【0032】
ステップS2では、標識情報を原始録音に挿入して初始録音情報を形成することは、具体的に、当該標識情報を原始録音情報におけるラベル情報の前の音声ポーズのバイトに挿入して、初期録音情報に形成する。
【0033】
ステップS2では、標識情報を原始録音に挿入して初始録音情報を形成することは、具体的に、原始録音情報におけるラベル情報の所属する区切りを見出して、区切りの両端にラベル情報に対応する標識情報を挿入して、初期録音情報を形成する。
【0034】
ステップS5では、音声分析モジュールが末期文字情報を整理して履行情報を取得することは、具体的に、末期文字情報に対応する連絡時間情報を照会し、末期文字情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類型を照会し、末期文字情報における時間表示部分及び事件表示部分を分析し、当該時間表示部分と連絡時間情報に基づいて、履行時間を算出し、履行時間、末期文字情報における事件表示部分、末期文字情報に対応する連絡先情報、末期文字情報に対応する連絡時間情報、末期文字情報におけるラベル情報を履行情報として関連付ける。
【0035】
ステップS5では、音声分析モジュールが履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶することは、具体的に、履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別に従って、履行情報を分類し、分類に従って履行情報をデータベースにおける異なる領域を記憶し、前記履行情報は、計画情報と実施情報という二つがあり、データベースは、計画情報を記憶するための計画領域と実施情報を記憶するための実施領域に分けられている。
【0036】
ステップS6では、前記所定の操作とは、計画情報と実施情報を対比し、実施情報が存在しない場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信するということである。
【0037】
ステップS6では、前記所定の操作とは、計画情報及び実施情報を纏め情報として関連付けて、当該纏め情報を出力モジュールに送信するということである。
【0038】
ステップS6では、前記所定の操作とは、計画情報と実施情報を対比し、実施情報が存在しない場合に、当該実施情報相に対応する計画情報の履行時間を取り出し、当該履行時間と現在時間との差分が所定の差分範囲内にある場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信するということである。
【0039】
上記した物資履行方法を整合すると、整合した物資履行方法は、以下のテップを含む。
ステップS1は、通話情報受信モジュールが通話情報を受信し、ステップS1-1又はステップS1-2とのいずれかのステップに基づいて、通話情報を音声ラベル情報に送信し、データベースに記憶する。
ステップS1-1は、通話情報受信モジュールが通話情報を音声ラベル情報に送信することは、具体的に、通話情報受信モジュールが、通話情報を受信する前後順番に従って順に通話情報を音声ラベルモジュールに送信するということである。
ステップS1-2は、検索入力モジュールが連絡先情報及び連絡時間情報を入力し、検索モジュールが検索入力モジュールの入力する連絡先情報及び連絡時間情報に基づいて、データベースに、対応する通話情報を検索し、当該通話情報を音声ラベルモジュールに送信する。
ステップS2は、音声ラベルモジュールが通話情報における原始録音情報を音声識別し、原始録音情報におけるラベル情報に対応する標識情報を照会し、ステップS2-1又はステップS2-2のいずれかのステップに基づいて、標識情報を原始録音に挿入して初始録音情報を形成する。ただし、ラベル情報は、ラベル入力モジュールにより音声ラベルモジュールに送信されるものである。
ステップS2-1は、当該標識情報を原始録音情報におけるラベル情報の前の音声ポーズのバイトに挿入し、初期録音情報を形成する。
ステップS2-2は、原始録音情報におけるラベル情報の所属する区切りを見出して、区切りの両端にラベル情報に対応する標識情報を挿入し、初期録音情報を形成する。
ステップS3は、音声区切りモジュールが初期録音情報における標識情報を取り除き、そもそも同じ初期録音情報に所属する複数の中期録音情報を取得する。
ステップS4は、音声識別モジュールが中期録音情報を末期文字情報に転換する。
ステップS5は、音声分析モジュールがステップS5-1に従って、末期文字情報を整理して履行情報を取得し、ステップS5-2に従って、履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶する。
ステップS5-1は、末期文字情報に対応する連絡時間情報を照会し、末期文字情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類型を照会し、末期文字情報における時間表示部分及び事件表示部分を分析し、当該時間表示部分と連絡時間情報に基づいて、履行時間を算出し、履行時間、末期文字情報における事件表示部分、末期文字情報に対応する連絡先情報、末期文字情報に対応する連絡時間情報、末期文字情報におけるラベル情報を履行情報として関連付ける。
ステップS5-2は、履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別に基づいて、履行情報を分類し、分類に従って履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶し、前記履行情報は、計画情報と実施情報という二つがあり、データベースが計画情報を記憶するための計画領域と実施情報を記憶するための実施領域に分けられている。
ステップS6は、監視モジュールがデータベースに所定の時間範囲内の計画情報及び実施情報を呼び出し、ステップS6-1、ステップS6-2及びステップS6-3のうちの少なくとも一つの操作を行う。
ステップS6-1は、計画情報と実施情報を対比し、実施情報が存在しない場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信する。
ステップS6-2は、計画情報及び実施情報を纏め情報として関連付けて、当該纏め情報を出力モジュールに送信する。
ステップS6-3は、計画情報と実施情報を対比し、実施情報が存在しない場合に、当該実施情報に対応する計画情報の履行時間を取り出し、当該履行時間と現在時間との差分が所定の差分範囲内にある場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信する。
ステップS7は、入力モジュールが連絡先情報、所定ラベル情報、連絡時間のうちの少なくとも一つを含む入力情報を照会モジュールに送信し、照会モジュールは、入力情報に基づいて、データベースに、対応する履行情報を選択し、履行情報を出力モジュールに送信する。
ステップS8は、出力モジュールが、監視モジュールの送信する計画情報及び/又は纏め情報を受信し、計画情報及び/又は纏め情報を出力し、出力モジュールが照会モジュールの送信する履行情報を受信して履行情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】本発明の実施例に係る物資履行システムにおけるモジュールの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下には、具体的な実施形態に基づいてさらに詳しく説明を行う。
【0042】
実施例は、基本的に図面1に示される。
【0043】
物資履行システムは、通話情報受信モジュール、音声ラベルモジュール、音声区切りモジュール、音声識別モジュール、音声分析モジュール、データベース、出力モジュール、検索モジュール、検索入力モジュール、入力モジュール及び照会モジュールを含む。
前記通話情報受信モジュールは、連絡先情報、連絡時間情報及び原始録音情報を含む通話情報を受信し、通話情報をデータベースに送信し、又は、受信する通話情報を順次に従って順に音声ラベルモジュールに送信するためのものである。
前記検索入力モジュールは、検索モジュールに連絡先情報及び連絡時間情報を入力するためのものである。
前記検索モジュールは、検索入力モジュールの入力する連絡先情報及び連絡時間情報に基づいて、データベースに、対応する通話情報を検索し、当該通話情報を音声ラベルモジュールに送信するためのものである。
前記音声ラベルモジュールは、検索モジュール又は通話情報受信モジュールの送信する通話情報を送信し、通話情報における原始録音情報を音声識別し、原始録音情報に所定のラベル情報が存在する場合に、標識情報を原始録音情報に挿入して初期録音情報を形成し、通話情報における連絡先情報、連絡時間情報及び初期録音情報を関連付けて、音声区切りモジュールに送信するように制御するためのものである。
前記音声区切りモジュールは、音声ラベルモジュールの送信する連絡先情報、連絡時間情報及び初期録音情報を受信し、標識情報に基づいて、初期録音情報を区切りラベル情報を含んだ中期録音情報を形成し、同じ初期録音情報に由来する複数の中期録音情報を関連付けて、連絡先情報、連絡時間情報及び複数の中期録音情報を音声識別モジュールに送信するためのものである。
前記音声識別モジュールは、音声区切りモジュールの送信する連絡先情報、連絡時間情報及び複数の中期録音情報を受信し、中期録音情報を末期文字情報に転換し、連絡先情報、連絡時間情報及びラベル情報を含んだ複数の末期文字情報を音声分析モジュールに送信するためのものである。
前記音声分析モジュールは、音声識別モジュールの送信する連絡先情報、連絡時間情報及びラベル情報を含んだ複数の末期文字情報を受信し、末期文字情報を整理して履行情報を取得し、履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別を分類し、異なる履行情報の分類に従って履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶するためのものである。
前記監視モジュールは、データベースに、所定の時間範囲内の計画情報及び実施情報を呼び出し、計画情報と実施情報を対比し、実施情報が存在しない場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信するためのものである。前記監視モジュールは、さらに、データベースに、所定の時間範囲内の計画情報及び実施情報を呼び出し、当該計画情報と実施情報を纏め情報として関連付けて、当該纏め情報を出力モジュールに送信するためのものである。前記監視モジュールは、さらに、まだ対応する実施情報がない計画情報を呼び出し、当該計画情報における履行時間を取り出し、履行時間と現在時間との差分が所定の差分範囲内にある場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信する。
【0044】
前記入力モジュールは、連絡先情報、所定ラベル情報、連絡時間のうちの少なくとも一つを含む入力情報を照会モジュールに送信するためのものである。前記照会モジュールは、入力情報に基づいて、データベースに、対応する履行情報を選択し、履行情報を出力モジュールに送信するためのものである。
【0045】
前記出力モジュールは、監視モジュール及び照会モジュールの送信する履行情報を受信し、履行情報を出力するためのものである。
【0046】
本実施例における手段を実施することに、以下の要点がある。
【0047】
(1)通話情報受信モジュールは、各作業員の電話機に通信接続され、作業員の電話機により、作業員とサプライヤーとが電話通信している際に、録音を行い、当該録音を連絡先情報、連絡時間情報に通話情報として結合し、当該通話情報を通話情報受信モジュールに送信する。
【0048】
(2)通話情報受信モジュールは、複数の作業員の電話機の送信する通話情報を受信し、通話情報を音声ラベルモジュールに送信する。異なる音声ラベルモジュールが同時に複数の通話情報を受信すると干渉が発生し、又は、音声ラベルモジュールが複数の通話情報を同時に受信できないということを考えると、本手段がさらに、以下のように、通話情報の規則を送信するための二つの通話情報受信モジュールを提供する。
【0049】
(2.1)通話情報受信モジュールは、受信する各通話情報をデータベースの通話録音領域に送信し、作業員により、検索入力モジュールを介して連絡先情報及び連絡時間情報を入力し、検索モジュールを介して、連絡先情報及び連絡時間情報に基づいて、データベースに、対応する通話情報を見出して、当該通話情報を音声ラベルモジュールに送信する。本手段では、作業員が、データベースに、検索入力モジュール及び検索モジュールにより、対応する通話情報を正確に照会できると共に、当該通話情報を音声ラベルモジュールに単独で送信し単独で処理を行うことができることから、同じタイミングで他の通話情報による干渉を避けると共に、作業員に通話録音を正確に分析させることに役立つ。
【0050】
また、大量の通話情報を入力すると、作業員が、検索入力モジュールの入力する内容を手動で制御し、対応する通話情報を単独で提出して音声ラベルモジュールに送信してもよい。作業員が同じタイミングで検索入力モジュールに同じ連絡先情報及び連絡時間情報しか入力できないということを考えると、本手段により、通話情報を分離し、利用者による入力の前後順番に従って、音声ラベルモジュールへの入力を前後で行うことを実現することができる。
【0051】
同時に、データベースは、通話情報をアーカイブとして記憶し、音声ラベルモジュール、音声区切りモジュール及び音声識別モジュールにエラーが生じて作業員が照合できないという問題を避けることができる。
【0052】
(2.2)通話情報受信モジュールは、受信する通話情報を順番付け、この順番付けは、通話情報を受信する時間が優先的であり、連絡先の頭字語の順番が二番目である。作業員が手動で音声ラベルモジュールに入力するということに比べると、本手段では、作業員による人工操作が必要とならず、各通話情報を自動的に分離することができる。
【0053】
(3)音声ラベルモジュールは、通話情報における原始録音情報を音声識別し、原始録音情報に所定のラベル情報が存在する場合に、標識情報を原始録音情報に挿入し初期録音情報を形成するように制御する。ただし、音声ラベルモジュールによる作業過程は、ステップS1において、通話情報における原始録音情報を分離し、ステップS2において、原始録音情報に所定のラベル情報が存在しているかどうかについて音声識別し、存在している場合にステップS3を実行し、ステップS3において、音声識別モジュールが所定のラベル情報に基づいて、対応する標識情報を見出し、ステップS4において、音声入力モジュールが標識情報を原始録音情報におけるラベル情報を含んだセグメントと前のセグメントとの間に挿入し、初期録音情報を形成し、ステップS5において、音声ラベルモジュールが初期録音情報、連絡先情報及び連絡時間情報を関連付けて、音声区切りモジュールに送信する。
【0054】
その期間に、ステップS1では、通話情報に連絡先情報、連絡時間情報及び原始録音情報を含む。故に、当該ステップS1の操作が完了可能である。例えば、(3.1.1)の通話情報に「P、2020年8月、音声K」を含み、ただし、連絡先情報をP、連絡時間情報を「2020年8月」、原始録音情報を音声K、それぞれとする。
【0055】
ステップS2では、音声識別モジュールが、原始録音情報に所定ラベル情報が存在しているかどうかについて識別する。その具体的な実施は、従来の技術における音声識別機能を参照してもよく、例えば、シャオミ(登録商標)の携帯における「小愛同学」というものが音声に従って指令を識別する。また、ステップS2では、ラベル情報の由来は、二つあり、それぞれは、(3.2.1)システムのメーカーが自ら定めているものであって、変更できないものであり、(3.2.2)ラベル情報がラベル入力モジュールを介して入力されるものである。
【0056】
従来の技術では、サプライヤーと作業員とが電話を介して打ち合わせを行う場合に、サプライヤーが関係ない大量の内容大量を話すこともあり、それにより、作業員が当該サプライヤーについての計画内容及び実施内容を登録してチェックすることにより、作業に関係ない負担を大量にかけてしまうということを考えると、本手段は、サプライヤーと作業員との通話内容における計画内容及び実施内容を具体的に区分することを目的とする。故に、本手段では、ラベル情報をそれぞれ計画類別及び実施類別という二つの者に分ける。計画内のラベル情報は、一般的、計画を示す表現であり、例えば、「計画」、「用意」、「……つもり」などである。実施類別のラベル情報は、一般的、実施を示す表現であり、例えば「既に」、「今まで」などである。
【0057】
ステップS3では、音声識別モジュールが、ラベル情報に基づいて、対応する標識情報を見出して、標識情報を、計画を示すa及び実施を示すbに分ける。各ラベル情報は、それぞれ、唯一の標識情報に対応しており、各標識情報は、少なくとも一つのラベル情報に対応しており、ラベル情報が少なくとも二つある。
【0058】
ステップS4では、音声識別モジュールが、標識情報を原始録音情報に挿入して初期録音情報を形成する。ただし、標識情報の挿入は、二つの方法がある。
【0059】
(3.4.1)、当該標識情報を原始録音情報におけるラベル情報の前の音声ポーズのバイトに挿入して、初期録音情報を形成する。例えば、(3.1.1)に基づいて仮設すると、原始録音情報Kの内容を「お世話になっております!二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりです、・今回、既に20個だけ運送いたしました、・これから、ゆっくりとさせていただきます。・急いでいる場合には、事前にお知らせを頂ければと考えます、よろしくお願いいたします。」という音声とし、当該符号に「・」が前後のポーズを示し、作業員及び他の人が音声で話す時の規則を満たしている。原始録音情報に含まれる「つもり」「既に」という二つのラベル情報を識別し、この二つのラベル情報に対応する標識情報をaとbとする。
【0060】
標識情報を挿入した初期録音情報は、「お世話になっております!・a二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりです・b今回、既に20個だけ運送いたしました・これから、ゆっくりとさせていただきます・急いでいる場合には、事前にお知らせを頂ければと考えます、よろしくお願いいたします。」という音声となる。
【0061】
(3.4.2)原始録音情報におけるラベル情報の所属する区切りを見出して、区切りの両端にラベル情報に対応する標識情報を挿入し、初期録音情報を形成する。上記の(3.4.1)という例示では、標識情報を挿入した初期録音情報は、「お世話になっております!・a二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりですa・b今回、既に20個だけ運送いたしましたb・これから、ゆっくりとさせていただきます・急いでいる場合には、事前にお知らせを頂ければと考えます、よろしくお願いいたします。」となる。
【0062】
(4)音声区切りモジュールは、音声ラベルモジュールの送信する連絡先情報、連絡時間情報及び初期録音情報を受信し、標識情報に基づいて、初期録音情報を区切り中期録音情報を形成し、初期録音情報における標識情報を取り除き、複数の中期録音情報を取得し、連絡先情報、連絡時間情報及びそもそも同じ初期録音情報に所属する複数の末期録音情報を関連付けて、音声識別モジュールに送信する。
【0063】
(4.1)初期録音情報を(3.4.1)の例示に係るステップに従って形成すると、区切られた初期録音情報を、「お世話になっております」、「二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりです」、「今回、既に20個だけ運送いたしました・これから、ゆっくりとさせていただきます・急いでいる場合には事前にお知らせを頂ければと考えます、よろしくお願いいたします」という三つの音声に区切り、この三つの音声において、「つもり」というラベル情報を含んだ「二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりです」及び「既に」というラベル情報を含んだ「今回、既に20個だけ運送いたしました・これから、ゆっくりとさせていただきます・急いでいる場合には事前にお知らせを頂ければと考えます、よろしくお願いいたします」をそれぞれ、中期録音情報とする。
【0064】
このとき、音声区切りモジュールにより音声分析モジュールに送信されるのは、「P(連絡先情報を示すもの)、2020年8月(連絡時間情報を示すもの)」、「二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりです」(音声、一番目の中期録音情報を示すもの)、「今回、既に20個だけ運送いたしました・これから、ゆっくりとさせていただきます・急いでいる場合には事前にお知らせを頂ければと考えます、よろしくお願いいたします(音声、二番目の中期録音情報を示すもの)」である。
【0065】
(4.2)初期録音情報を(3.4.2)という例示に係るステップに従って形成すると、区切られた初期録音情報を、「お世話になっております」、「二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりです」、「今回、既に20個だけ運送いたしました」、「これから、ゆっくりとさせていただきます・急いでいる場合には・事前にお知らせを頂ければと考えます、よろしくお願いいたします」という四つの音声に区切り、この四つの音声において、「つもり」というラベル情報を含んだ「二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりです」、及び、「既に」というラベル情報を含んだ「今回、既に20個だけ運送いたしました」をそれぞれ、中期録音情報とする。
【0066】
(5)音声識別モジュールは、音声区切りモジュールの送信する連絡先情報、連絡時間情報及び複数の中期録音情報を受信し、中期録音情報を末期文字情報に転換し、連絡先情報、連絡時間情報及び複数の末期文字情報を音声分析モジュールに送信する。ただし、音声識別モジュールの機能は、音声を文字に転換し、つまり、「二ヶ月に100個の部品を北京に運送するつもりです(音声、一番目の中期録音情報を示すもの)」を「二ヶ月に100個の部品を北京に運送するつもりです(文字、一番目の中期録音情報を示すもの)」に転換し、音声を文字に転換する技術が既に成熟してきているため、本手段に、再び音声を文字に転換する原理について重複して説明しない。
【0067】
(6)音声分析モジュールは、音声識別モジュールの送信する連絡先情報、連絡時間情報及びラベル情報を含んだ複数の末期文字情報を受信し末期文字情報を整理して履行情報を取得し、履行情報をデータベースに送信して記憶する。前記履行情報は、計画情報及び実施情報という二つがあり、前記計画情報と実施情報をラベル情報に従って識別する。
【0068】
ただし、末期文字情報を整理して履行情報を取得することは、具体的に、ステップS6-1において、末期文字情報に対応する連絡時間情報を照会し、ステップS6-2において、末期文字情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類型を照会し、ステップS6-3において、末期文字情報における時間表示部分及び事件表示部分を分析し、当該時間表示部分と連絡時間情報に基づいて、履行時間を算出し、ステップS6-4において、ステップS6-1~ステップS6-3による内容に基づいて、履行情報を取得すると共に、履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別に従って当該履行情報を分類し、分類した履行情報、連絡先情報、連絡時間情報を関連付けて、データベースに送信して記憶する。
【0069】
ステップS6-1では、末期文字情報と中期録音情報とが一対一対応し、一つの中期録音情報が一つの初期録音情報しか対応できず、一つの初期録音情報が唯一の原始録音情報と対応し、原始録音情報、連絡先情報及び連絡時間情報が互いに関連していることから、当該ステップに、末期文字情報に従って、対応する連絡時間情報を見出すことが可能である。(4.1)を例示すると、「二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりです」(文字版)に従って「2020年8月」の 連絡時間を追跡できる。
【0070】
ステップS6-2では、各中期録音情報にラベル情報(音声版)を含んでいることから、音声を文字転換すると、末期文字情報に自然ながらラベル情報(文字版)を含むことになり、ラベル情報(音声版)とラベル情報(文字版)とが同じ情報について異なる表現の形態である。故に、ステップでは、各末期文字情報におけるラベル情報を取り出すことが実現可能である。ラベル情報を取得すると、それと対応する唯一の標識情報が分かり、ひいては、標識情報の類型を了解することができる。同様に、(4.1)を例示すると、「二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりです」(文字版)を取り出し、ラベル情報が「つもり」となり、「つもり」という当該ラベル情報に対応する標識情報がaとなり、標識情報aが「つもり」という標識類型を示す。
【0071】
ステップS6-3では、分析末期文字情報における時間表示部分及び事件表示部分について、当該時間表示部分と連絡時間情報に基づいて、履行時間を算出する。(4.1)を例示すると、「二ヶ月が経過すると100個の部品を北京に運送するつもりです」(文字版)から、「二ヶ月が経過すると」という時間表示部分及び「100個の部品を北京に運送するつもりです」という事件表示部分を取り出し、「二ヶ月が経過すると」という時間表示部分及び「100個の部品を北京に運送するつもりです」という事件表示部分に基づいて、履行時間を算出し、履行時間が「2020年10月」となる。
【0072】
ステップS6-4では、ステップS6-3に従って、「2020年10月」という履行時間、「100個の部品を北京に運送するつもりです」という末期文字情報における事件表示部分、「P」という末期文字情報に対応する連絡先情報、「2020年8月」という末期文字情報に対応する連絡時間情報、「つもり」というラベル情報を履行情報として関連付け、履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別に基づいて、履行情報を分類する。ただし、前述履行情報の類別が計画情報である。
【0073】
データベースを計画領域と実施領域に分ける。上記した計画情報に所属する履行情報をデータベースにおける計画領域に記憶し、実施情報に所属する他の履行情報をデータベースにおける実施領域に記憶する。
【0074】
(7)作業員が予め時間範囲Tを設定しておく。監視モジュールは、T時間範囲内において、あらゆる履行情報を呼び出し、計画情報に分類される履行情報と実際情報に分類される履行情報を対比し、対比の結果に従って以下の三つの動作を実行する。
【0075】
(7.1)計画情報において、対応する実施情報を見出さない場合に、当該計画情報及び現在時間を出力モジュールに送信する。監視モジュールは、所定の時間範囲に、対応する実施状況がまだない計画情報を選択し、当該計画情報を出力モジュールに送信して出力し、作業員に、計画が実施すべき状況を簡便に分からせ、作業員は、即時に、サプライヤーが対応する実施作業を行うように促すことに役立つ。
【0076】
(7.2)同じ原始録音情報に由来する計画情報及び実施情報を纏め情報として関連付けて、関連付けられた纏め情報を出力モジュールに送信する。作業員に、所定の時間帯において物資の運行状況を簡便に分からせ、作業員に仕事や纏めを簡便に行わせることに役立つ。
【0077】
(7.3)計画情報について対応する実施情報を見出さない場合に、当該計画情報における履行時間を取り出し、履行時間と現在時間との差分が所定の差分範囲にある場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信する。
【0078】
例えば、対応する実施情報を見出さない計画情報を、「2020年10月(履行時間)、100個の部品を北京に運送するつもりです(末期文字情報における事件表示部分)、P(末期文字情報に対応する連絡先情報)、2020年8月(末期文字情報に対応する連絡時間情報)、つもり(ラベル情報)」とすると、当該計画情報における履行時間である2020年10月を取り出す。所定の差分範囲をtとするが、当該所定の差分範囲は、システムサプライヤーにより自ら設定されたものであり、又は、利用者が端末と監視モジュールとの通信接続を介して、所定の差分範囲を遠隔入力して特定されたものである。2020年10月という履行時間と、2020年9月15日という現在時間とを組み合わせて、履行時間と現在時間との差分を算出し、当該差分と所定の差分範囲とを対比し、差分が所定の差分範囲t内にある場合に、計画情報をそのまま出力モジュールに送信する。作業員に、現在との時間が所定の差分範囲にあると共に、対応する実施行為がまだない計画情報を簡便に分からせ、作業員が、計画時間となる前に、サプライヤーが即時で関連する計画を実施するように促すことに役立つ。
【0079】
(8)入力モジュールは、入力情報を照会モジュールに送信する。前記入力情報は、連絡先情報、所定ラベル情報、連絡時間のうちの少なくとも一つを含む。照会モジュールは、入力情報に基づいて、データベースに、対応する履行情報を選択し、履行情報を出力モジュールに送信する。
【0080】
利用者は、入力モジュールを介して、データベースにおける履行情報を選択して出力してもよい。例えば、入力情報を「お客様A、つもり、2020年8月」とすると、照会情報により照会された履行情報が、お客様Aが2020年8月に貨物を運送するつもりですという情報を示す。故に、本手段に係る照会モジュールによるとデータベースにおける情報を正確に照会することができる。
【0081】
(9)出力モジュールは、監視モジュールの送信する計画情報及び/又は実際情報、つまり履行情報を受信すると、履行情報を出力する。その出力形態が以下のように複数ある。
【0082】
(9.1)出力モジュールとLED表示スクリーンとを接続しており、LED表示スクリーンにより監視モジュールの送信する履行情報を受信して表示する。
(9.2)出力モジュールと作業員の携帯又は他の端末とを通信接続しており、受信した履行情報を作業員の携帯又は他の端末に送信する。具体的に、(7.1)を実行すると、作業員の携帯又は他の端末に所定の時間範囲情報と計画情報を送信して、作業員に、所定の時間範囲の情報内に、計画情報をまだ実施しない旨を報告する。(7.2)を実行すると、作業員の携帯又は他の端末に所定の時間範囲情報、計画情報及び実施情報を含む纏め情報を送信し、つまり、所定の時間範囲情報及び互いに関連する二つの履行情報を送信し、作業員に、所定の時間範囲内に、全体として計画状況及び完了状況を報告する。(7.3)を実行すると、作業員の携帯又は他の端末に所定の時間範囲情報、計画情報及び差分を送信し作業員に計画情報に対応する内容が期限となるがまだ実行されない旨を報告し、当該差分が計画情報における履行時間と現在時間との間のものである。
【0083】
本発明は、物資履行方法をさらに提供しており、その実施が上記した物資履行システムに基づくものであり、以下のステップを含む。
ステップS1では、通話情報受信モジュールが通話情報を受信し、通話情報を音声ラベル情報に送信し、データベースに記憶する。
ステップS2では、音声ラベルモジュールが通話情報における原始録音情報を音声識別し、原始録音情報におけるラベル情報に対応する標識情報を照会し、標識情報を原始録音に挿入して初始録音情報を形成する。ただし、ラベル情報は、ラベル入力モジュールにより音声ラベルモジュールに送信されるものである。
ステップS3では、音声区切りモジュールが初期録音情報における標識情報を取り除き、そもそも同じ初期録音情報に所属する複数の中期録音情報を取得する。
ステップS4では、音声識別モジュールが中期録音情報を末期文字情報に転換する。
ステップS5では、音声分析モジュールがステップS5-1に従って末期文字情報を整理して履行情報を取得し、ステップS5-2に従って履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶する。
ステップS5-1では、末期文字情報に対応する連絡時間情報を照会し、末期文字情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類型を照会し、末期文字情報における時間表示部分及び事件表示部分を分析し、当該時間表示部分と連絡時間情報に基づいて、履行時間を算出し、履行時間、末期文字情報における事件表示部分、末期文字情報に対応する連絡先情報、末期文字情報に対応する連絡時間情報、末期文字情報におけるラベル情報を履行情報として関連付ける。
ステップS5-2では、履行情報におけるラベル情報に対応する標識情報の類別に基づいて、履行情報を分類し、分類に従って履行情報をデータベースにおける異なる領域に記憶する。前記履行情報は、計画情報及び実施情報という二つがあり、データベースが計画情報を記憶するための計画領域と実施情報を記憶するための実施領域に分けられている。
ステップS6では、監視モジュールがデータベースにおける所定の時間範囲内の計画情報及び実施情報を呼び出し、ステップS6-1、ステップS6-2又はステップS6-3のうちの少なくとも一つ操作を行う。
ステップS6-1では、計画情報と実施情報を対比し、実施情報が存在しない場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信する。
ステップS6-2では、計画情報及び実施情報を纏め情報として関連付けて、当該纏め情報を出力モジュールに送信する。
ステップS6-3では、計画情報と実施情報を対比し、実施情報が存在しない場合に、当該実施情報に対応する計画情報の履行時間を取り出し、当該履行時間と現在時間との差分が所定の差分範囲内にある場合に、当該計画情報を出力モジュールに送信する。
ステップS7では、入力モジュールは、入力情報を照会モジュールに送信するためのものである。前記入力情報は、連絡先情報、所定ラベル情報、連絡時間のうちの少なくとも一つを含む。照会モジュールは、入力情報に基づいて、データベースに、対応する履行情報を選択し、履行情報を出力モジュールに送信する。
ステップS8では、出力モジュールは、監視モジュールの送信する計画情報及び/又は纏め情報を受信し、計画情報及び/又は纏め情報を出力する。出力モジュールは、照会モジュールの送信する履行情報を受信し、履行情報を出力する。
【0084】
当業者にとって明らかことは、本願に係る実施例を方法、システム、又は、コンピューターのプログラム製品として提供してもよい。故に、本願は、完全なハードウェアによる実施例、完全なソフトウェアによる実施例、又は、ソフトウェアとハードウェアの両方を結合してなる実施例とされてもよい。しかも、本願は、コンピューターが読み取り可能プログラムコードを含むコンピューターに適用され得る一つの又は複数の記憶媒体(磁気性メモリー、CD-ROM、光学的メモリーなどが含まれているが、それらの限りではない)に実施されるコンピューターのプログラム製品とされてもよい。
【0085】
本願は、本願の実施例に係る方法、設備(システム)、及びコンピューターのプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明したものである。理解するべきことは、コンピュータープログラムの指令によりフローチャート及び/又はブロック図における各フローチ及び/又はブロック、並びに、フローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現することができる。これらのコンピュータープログラム指令を汎用コンピューター、専用コンピューター、組み込みプロセッサー又は他のプログラマブルデータ処理設備のプロセッサーに提供して、ある機器を生成することにより、コンピューター又は他のプログラマブルデータ処理設備のプロセッサーが指令を実行してフローチャートにおける一つフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図における一つのブロック又は複数のブロックに指定される機能を実現するための装置を生成する。
【0086】
これらのコンピュータープログラム指令は、コンピューター又は他のプログラマブルデータ処理設備が特定する方式で作動するように案内できるコンピューター読み取り可能メモリーに記憶され、当該コンピューター読み取り可能メモリーに記憶されている指令により、指令装置を含む製造品を生成してもよく、ただし、当該指令装置は、フローチャートにおける一つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図における一つのブロック又は複数のブロックに指定されている機能を実現するものである。
【0087】
これらのコンピュータープログラム指令は、コンピューター又は他のプログラマブルデータ処理設備にロードされ、コンピューター又は他のプログラマブルデータ設備に一連の操作やステップを実行し、コンピューターにより実現される処理を生成し、ただし、コンピューター又は他のプログラマブルデータ設備に実行される指令は、フローチャートにおける一つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図における一つのブロック又は複数のブロックに指定される機能を実現するためのステップを提供するものである。
【0088】
以上に説明したのは本発明の実施例に過ぎず、手段に係る公知の具体的な構成及び特性などの常識をここで大量に説明しなかったが、当業者は、出願日又は優先日前に、発明の所属する技術分野におけるあらゆる通常の技術知識が分かり、当該分野におけるあらゆる従来の技術を取得できると共に、当該日付前の通常の試験手段を利用する能力を有し、本願による示唆に基づいて、自身の能力に基づいて、本手段を改良する上で実施でき、幾つかの典型的な公知構成又は公知方法が、当業者により本願を実施する障害とならない。説明するべきことは、当業者にとって、本発明に係る構成を逸脱しない限り、若干の変形及び改良を取得でき、これらも本発明の保護範囲に含まれるべきであり、これらは本発明を実施する効果及び特許の実用性に影響を与えない。本願の保護しようとする範囲は、特許請求の範囲に準ずるべきであり、明細書における具体的な実施形態などの記載が請求の範囲の内容を解釈することに用いられる。