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  • 特許-チャネル等化エンクロージャ 図1
  • 特許-チャネル等化エンクロージャ 図2
  • 特許-チャネル等化エンクロージャ 図3
  • 特許-チャネル等化エンクロージャ 図4
  • 特許-チャネル等化エンクロージャ 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-19
(45)【発行日】2022-07-27
(54)【発明の名称】チャネル等化エンクロージャ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/46 20060101AFI20220720BHJP
【FI】
G02B6/46
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019566621
(86)(22)【出願日】2018-05-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-30
(86)【国際出願番号】 US2018035053
(87)【国際公開番号】W WO2018222664
(87)【国際公開日】2018-12-06
【審査請求日】2021-04-23
(31)【優先権主張番号】62/512,369
(32)【優先日】2017-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/989,968
(32)【優先日】2018-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】507202736
【氏名又は名称】パンドウィット・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ボン・ビー・スレドジンスキー
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・エー・リード
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・イー・サンダース
【審査官】奥村 政人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0231524(US,A1)
【文献】特表2012-501466(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0165549(US,A1)
【文献】特表2014-512722(JP,A)
【文献】特開2001-051128(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0231525(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0103750(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0146763(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/00- 6/02
G02B 6/245-6/25
G02B 6/46- 6/54
H04B 10/00-10/90
H04J 14/00-14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カスタマの設備とのケーブルの長さの不一致を等化するためのチャネル等化エンクロージャであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内において固定された複数のチャネル等化モジュールであって、各チャネル等化モジュールは最長のファイバチャネルより短いファイバチャネルそれぞれに対応しており、各チャネル等化モジュールが、前記最長のファイバチャネルと前記ファイバチャネルそれぞれとの間の差を補うための等化ファイバ長を有するバルクファイバのスプールを有する、前記複数のチャネル等化モジュールと、
を備え
前記等化ファイバ長それぞれが、金融機関のデータセンタ内の最長のファイバチャネルの長さと、より短い前記ファイバチャネルそれぞれの長さと、の差である、前記チャネル等化エンクロージャ。
【請求項2】
前記ハウジングが取り外し可能な上部を有する、請求項1に記載のチャネル等化エンクロージャ。
【請求項3】
前記ハウジングが、前記ハウジングを設備レールに取り付けることを可能にするための前部フランジを有する、請求項1に記載のチャネル等化エンクロージャ。
【請求項4】
前記チャネル等化モジュールが、前記チャネル等化モジュールが改変されないことを保証するために耐タンパー性ラベルを有する、請求項1に記載のチャネル等化エンクロージャ。
【請求項5】
バルクファイバの前記スプールが、一方の端部でのマルチファイバコネクタ、及び反対側の端部での複数の単一ファイバコネクタで成端される、請求項1に記載のチャネル等化エンクロージャ。
【請求項6】
前記マルチファイバコネクタが、各チャネル等化モジュールの後部でアダプタに設置され、前記複数の単一ファイバコネクタが、各チャネル等化モジュールの前部でアダプタに設置される、請求項5に記載のチャネル等化エンクロージャ。
【請求項7】
ガードが、ユーザーが各チャネル等化モジュールを改変するのを防ぐために、各チャネル等化モジュールの前記後部で前記アダプタ及び前記マルチファイバコネクタ上に設置される、請求項6に記載のチャネル等化エンクロージャ。
【請求項8】
前記チャネル等化モジュールが、金融機関からのケーブルと、カスタマの設備に接続されたパッチコードとの間の接続点としての機能を果たす、請求項1に記載のチャネル等化エンクロージャ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバエンクロージャに関し、具体的には光ファイバエンクロージャに設置されたチャネル等化モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバケーブルの長さは、カスタマの設備と、設備が接続している金融機関または証券取引所との間で変わる場合がある。金融機関及び証券取引所は、そのデータセンタの中のすべてのファイバチャネルのケーブル距離を等化しようと試みている。金融機関及び証券取引所は、すべてのデータトランザクションが、完了するためには同じ量の時間を必要とすることをカスタマに確約する必要がある。金融機関及び証券取引所がケーブル変化を等化できない場合、一部のカスタマが他のカスタマよりも有利になるであろう。
【0003】
したがって、各カスタマの設備及び金融機関または証券取引所とのケーブル長さの不一致を等化することが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
チャネル等化エンクロージャは、データセンタ内のカスタマの設備とのケーブルの長さの不一致を等化するように設計されている。チャネル等化エンクロージャは、ハウジング、及びハウジングに取り付けられた複数のチャネル等化モジュールを含む。各チャネル等化モジュールは、データセンタ内でカスタマの設備と金融機関との間の通信チャネルを等化するために指定されたファイバ長を収容するためのバルクファイバのスプールを有する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本発明のチャネル等化エンクロージャの斜視図である。
図2】チャネル等化モジュールを示すために上部が取り外された、図1のチャネル等化エンクロージャの斜視図である。
図3図2のチャネル等化モジュールの1つの前部斜視図である。
図4図3のチャネル等化エンクロージャの背部斜視図である。
図5】チャネル等化モジュールを示すために上部が取り外された、設備レールに取り付けられ、光ファイバケーブルが差し込まれた、図1のチャネル等化エンクロージャの前部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は、本発明のチャネル等化エンクロージャ10の斜視図を示す。
【0007】
図2は、上部が取り外されたチャネル等化エンクロージャ10の斜視図を示す。チャネル等化エンクロージャ10は、4つのチャネル等化モジュール30を収容するように設計されたシートメタルハウジング20である。ハウジング20は、取り外し可能な上部22(図1を参照)及び前部フランジ24を含む。
【0008】
図3は、チャネル等化モジュール30の1つを示す。チャネル等化モジュール30は、上部32、底部34、側部36、38、前部40、及び後部60を含む。図3では、モジュール30の内部が見えるように、チャネル等化モジュール30の上部32の部分及び側部36の部分が取り外されている。チャネル等化モジュール30は、通信チャネルを等化するために必要とされる特定のファイバ長を収容するために弛んだバルクファイバ50のスプールを含む。
【0009】
例えば、金融機関のデータセンタ内の最長ファイバチャネルが230メートルであり、別のファイバチャネルが200メートルである場合、チャネル等化モジュールは、短い方のファイバチャネルの差を補うために追加の30メートルの弛んだバルクファイバ50を有する。
【0010】
等化ファイバの長さが決定されると、特定のチャネル等化モジュールが選択され、設置される。各チャネル等化モジュール30は、特定の長さのファイバケーブルを収容するように設計される。各チャネル等化モジュール30は、チャネル等化モジュール30が開かれず、改変されないことを保証するために耐タンパー性ラベル70を含む。
【0011】
弛んだバルクファイバ50は、一端で、マルチファイバコネクタ54で成端される。マルチファイバコネクタ54は、モジュール30の後部60のアダプタ62の中に設置されるであろう。金融機関からの入信ケーブルは、アダプタ62の中に差し込まれる。弛んだバルクファイバ50の反対側の端部は、モジュール30の前部40でアダプタ42に設置された複数の単一ファイバコネクタ56で成端される。
【0012】
図4に示されるように、ガード64は、チャネル等化モジュール30の後部60でマルチファイバコネクタアダプタ62上に設置される。ガード64は、耐タンパー性ネジ66でモジュール30に固定される。ガード64は、マルチファイバコネクタアダプタ62の解除部分を覆い、マルチファイバコネクタアダプタ62の取り外しを非常に困難にする。したがって、ガード64は、ユーザーがデータセンタ内の等化されたチャネルを改変するためにチャネル等化モジュール30を切り替えることを防ぐ。
【0013】
図5を参照すると、前部フランジ24は取り付け穴26(図2を参照)を有し、このことがチャネル等化エンクロージャを、ネジ73を使用し、データセンタのキャビネットまたはラックの標準的な19”の設備レール72に取り付けることを可能にする。ハウジング20はノックアウトホール25(図2を参照)を含み、その1つ以上が、金融機関からの入信ケーブル80のハウジング20の中への入口としての機能を果たすために取り外される。金融機関からの入信ケーブル80は、モジュール30の後部でアダプタ62(図3を参照)の中に差し込まれる。カスタマの設備に接続されたパッチコード71は、モジュール30の単一ファイバアダプタ42の中に差し込まれる。
【0014】
チャネル等化モジュール30は、金融機関または証券取引所からのケーブルと、カスタマの設備に接続されたパッチコードとの間の接続点としての機能を果たす。
【0015】
さらに、本発明の特定の好ましい実施形態は、示され、説明されたが、変更及び修正が本発明の教示から逸脱することなく加えられ得ることは当業者には明らかであろう。上記説明及び添付図面に説明される事項は、限定ではなく例示としてのみ提供されている。本発明の実際の範囲は、先行技術に基づいてその適切な視点で見られるとき、以下の特許請求の範囲に定義されることが意図される。
【符号の説明】
【0016】
10 チャネル等化エンクロージャ
20 ハウジング
22 上部
24 前部フランジ
25 ノックアウトホール
26 穴
30 モジュール
32 上部
34 底部
36 側部
38 側部
40 前部
42 単一ファイバアダプタ
50 バルクファイバ
54 マルチファイバコネクタ
56 単一ファイバコネクタ
60 後部
62 マルチファイバコネクタアダプタ
64 ガード
66 耐タンパー性ネジ
70 耐タンパー性ラベル
71 パッチコード
72 設備レール
73 ネジ
80 入信ケーブル
図1
図2
図3
図4
図5