(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-19
(45)【発行日】2022-07-27
(54)【発明の名称】無線ネットワークに対するオンデマンドシステム情報取得時における待ち時間の使用
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20220720BHJP
H04W 28/10 20090101ALI20220720BHJP
H04W 48/14 20090101ALI20220720BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W28/10
H04W48/14
(21)【出願番号】P 2019571062
(86)(22)【出願日】2018-05-23
(86)【国際出願番号】 EP2018063450
(87)【国際公開番号】W WO2018233965
(87)【国際公開日】2018-12-27
【審査請求日】2020-02-05
(32)【優先日】2017-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】315002955
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オーユー
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】トルティネン ヘイッキ サムリ
(72)【発明者】
【氏名】アワダ アハマド
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-506434(JP,A)
【文献】vivo,On demand SI General Procedure[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1706973,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1706973.zip>,2017年06月17日
【文献】LG Electronics Inc.,On-demand SI delivery procedure[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1707180,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1707180.zip>,2017年06月16日
【文献】vivo,On demand SI General Procedure[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1706973,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1706973.zip>,2017年06月17日
【文献】LG Electronics Inc.,On-demand SI delivery procedure[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1707180,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1707180.zip>,2017年06月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークにおいて、ユーザーデバイスが基地局に、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を送信することと、
前記ユーザーデバイスが前記基地局から、前記オンデマンドシステム情報を取得する
ために前記ユーザーデバイスが待機する待ち時間の標示を受信することと、
前記ユーザーデバイス
が前記オンデマンドシステム情報
を受信
することを予期
する前記待ち時間の間
、前記ユーザーデバイスによって待機することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記待ち時間の間に、前記ユーザーデバイスによって、前記基地局から前記オンデマンドシステム情報を受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記システム情報要求は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ内に含まれる、請求項
1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記待ち時間の前記標示は、前記システム情報要求に応じた確認メッセージ
か、ランダムアクセスチャネル(RACH)応答に含まれる、請求項
1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記待ち時間の前記標示は、前記基地局によりブロードキャストされる最小システム情報に含まれる、請求項
1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記待ち時間の前記標示
は指標値を含み、
前記待ち時間は前記指標値に基づいて決定される、請求項
1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
無線ネットワークにおいて、基地局がユーザーデバイスから、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を受信することと
、
前記基地局が前記ユーザーデバイスに、
前記基地局が前記オンデマンドシステム情報を
配信するように構成される待ち時間の標示を送信することと、
前記待ち時間の
間に、前記基地局が前記ユーザーデバイスに、
前記オンデマンドシステム情報
を送信することと、
を含む方法。
【請求項8】
前記システム情報要求は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ内に含ま
れる、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記待ち時間の前記標示は指標値を含み、前記待ち時間は前記指標値に基づいて決定される、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記待ち時間の前記標示
は、前記基地局からブロードキャストされる最小システム情報
に含まれる、請求項
7から9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に
、
無線ネットワークにおいて、基地局に、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を送信することと、
前記基地局から、前記オンデマンドシステム情報を取得するために前記ユーザーデバイスが待機する待ち時間の標示を受信することと、
前記装置が前記オンデマンドシステム情報を受信するために予期する前記待ち時間の間、待機することと、
を遂行させるように構成される、装置。
【請求項12】
前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、
前記待ち時間の間に、前記基地局から前記オンデマンドシステム情報を受信することを遂行させるように構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記システム情報要求は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ内に含まれる、請求項11又は12に記載の装置。
【請求項14】
前記待ち時間の前記標示は、前記基地局によりブロードキャストされる最小システム情報に含まれる、請求項11から13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記待ち時間の前記標示は指標値を含み、前記待ち時間は前記指標値に基づいて決定される、請求項11から14のいずれかに記載の装置。
【請求項16】
装置の少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、請求項1から
10のいずれかに記載の方法を遂行させるように構成されるコンピュータ命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項17】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に
、
ユーザーデバイスから、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を受信することと、
前記ユーザーデバイスに、基地局が前記オンデマンドシステム情報を配信するように構成される待ち時間の標示を送信することと、
前記待ち時間の間に、前記ユーザーデバイスに、前記オンデマンドシステム情報を送信することと、
を遂行させるように構成される、装置。
【請求項18】
前記システム情報要求は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ内に含まれる、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記待ち時間の前記標示は、前記基地局からブロードキャストされる最小システム情報に含まれる、請求項17又は18に記載の装置。
【請求項20】
前記待ち時間の前記標示は指標値を含み、前記待ち時間は前記指標値に基づいて決定される、請求項17から19のいずれかに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本願は、2017年6月23日に出願された米国特許出願第15/632,220号(発明の名称「USE OF WAIT PERIOD TO OBTAIN ON-DEMAND SYSTEM INFORMATION FOR WIRELESS NETWORKS(無線ネットワークに対するオンデマンドシステム情報取得時における待ち時間の使用)」)の優先権を主張し、その開示内容は参照により全体が本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本明細書は、通信に関し、特に無線ネットワークに対するオンデマンドシステム情報の取得において待ち時間を使用することに関する。
【背景】
【0003】
通信システムとは、2つ以上ノード間、または固定デバイスまたは移動通信デバイス等、2つ以上のデバイス間の通信を可能とする設備でありうる。有線または無線担体により、信号が伝送可能となる。
【0004】
3GPPにより規格化進行中のアーキテクチャは、セルラ方式通信システムの一例である。この分野での最近の技術革新として、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)無線-アクセス技術のロングタームエヴォルーション(LTE)がある。E-UTRA(evolved UMTS Terrestrial Radio Access)は、モバイルネットワークに対する、3GPPのLTEアップグレード伝送路の無線インターフェースである。LTEにおいて、基地局またはアクセスポイント(AP)は、eNB(enhanced Node AP)と呼ばれ、カバレッジ領域またはセル内の無線アクセスを提供する。LTEにおいて、モバイルデバイスまたは移動局は、ユーザー端末(User Equipment:UE)と呼ばれる。LTEは、数多くの改良または発展を経てきた。さらに、5G(または第5世代)無線ネットワークも開発中である。
【0005】
LTEでは、システムはオンデマンドシステム情報(System Information:SI)送信メカニズムを含みうる。これは、UEにオンデマンドSIを送信するものである。例えば、UEはネットワークにアクセスしようとする際、ランダムアクセス処理時にオンデマンドSIを要求できる。UEはオンデマンドSIに応じて、基地局から確認を受信する。次に、基地局はSIメッセージをSIウィンドウ内でUEに送信する。このSIウィンドウは、1つ以上のブロックとして、1つ以上のパラメータを含むものである。これにより、UEが無線ネットワーク内で通信可能となる。しかし、基地局は要求されたら必ずSIメッセージを送るものではない。例えば、基地局は、ダウンリンクチャネルの輻輳が生じ、または要求されたSIメッセージよりも高い優先度が他の送信に割り当てられていることにより、後続の1つ以上のSIウィンドウ内で、要求元であるUEにSIメッセージを迅速に送信できない可能性がある。そのような場合、UEはSI要求を再度試みる。しかし、基地局は要求されたSIを送るのにある程度時間を要することから、再要求はランダムアクセスチャネル(Random Access Channel:RACH)に負担となりうる。
【0006】
LTEでは、バックオフ標示フィールドはネットワークにより、ランダムアクセスチャネル(RACH)応答内の媒体アクセス制御(Media Access Control:MAC)サブヘッダの一部としてシグナリング可能である。バックオフ標示の値に対して、UEはランダムなバックオフタイムを選択してもよい。この選択は、0と、シグナリングされたバックオフ標示に対応するバックオフパラメータとの間の一様分布に応じて行われる。バックオフ時間は、ランダムアクセス応答(Random Access Response:RAR)受信が失敗とされた場合にのみ適用される。具体的には、受信したRARのいずれもが、送信されたRAプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子(Random Access Preamble Identifier:RAPID)を含まない場合に失敗とされる。したがって、RARを適切に受信したUEには、バックオフ標示が適用できない。この場合、RAR内でACKを受信したUEは、次のSIウィンドウにおいてSIメッセージの復号を試みる。SIメッセージが送られないと、UEは新たなSI要求を再送信し、これによりネットワークに輻輳が生じる場合がある。
【摘要】
【0007】
例示的実施による方法は、無線ネットワークにおいて、ユーザーデバイスが基地局に、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を送信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、前記オンデマンドシステム情報を取得するまで前記ユーザーデバイスが待機する待ち時間の標示を受信することと、前記ユーザーデバイスが、前記待ち時間の長さの間待機することと、前記待ち時間の経過後、前記ユーザーデバイスが、前記オンデマンドシステム情報を有するシステム情報メッセージが前記基地局によりブロードキャストされるシステム情報ウィンドウを監視することと、を含んでもよい。
【0008】
いくつかの例示的実施では、前記方法は、以下の1つ以上の任意の特徴(またはその任意の組合せ)を含んでもよい。前記システム情報要求は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージに含まれてもよい。前記方法はさらに、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、ランダムアクセスプリアンブルメッセージを送信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、ランダムアクセス応答を受信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、前記ランダムアクセス応答に応じて、前記システム情報要求を含むメッセージを送信することと、を含んでもよい。前記待ち時間の前記標示は、前記システム情報要求に応じた確認メッセージに含まれてもよい。前記方法は、前記待ち時間後に前記システム情報要求を再送信することを含んでもよい。前記待ち時間の前記標示は、指標値を含んでもよく、前記ユーザーデバイスは、前記指標値を使用して、待ち時間テーブルから前記待ち時間の長さを取得するように構成されてもよい。前記方法はさらに、前記待ち時間の長さを閾値レベルと比較することと、前記ユーザーデバイスが異なるセル内の異なる基地局に、前記閾値レベルを超える前記待ち時間の長さに対応する新たなシステム情報要求を送信することと、を含んでもよい。前記待ち時間の前記標示に前記時間の長さは含まれてもよく、前記時間の長さは時間の単位またはシステム情報間隔に基づいて表される。
【0009】
例示的実施による装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備え、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、無線ネットワークにおいて、ユーザーデバイスが基地局に、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を送信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、前記オンデマンドシステム情報を取得するまで前記ユーザーデバイスが待機する待ち時間の標示を受信することと、前記ユーザーデバイスが、前記待ち時間の長さの間待機することと、前記待ち時間の経過後、前記ユーザーデバイスが、前記オンデマンドシステム情報を有するシステム情報メッセージが前記基地局によりブロードキャストされるシステム情報ウィンドウを監視することと、を実施させる。
【0010】
いくつかの例示的実施では、前記装置は、上記および/または下記の1つ以上の任意の特徴(またはその任意の組合せ)を備えてもよい。前記待ち時間の前記標示は、複数のSIメッセージが前記待ち時間の長さだけ遅延するように当該複数のSIメッセージに対応してもよい。前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、ランダムアクセスプリアンブルメッセージを送信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、ランダムアクセス応答を受信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、前記ランダムアクセス応答に応じて、前記システム情報要求を含むメッセージ送信することと、を実施させてもよい。前記待ち時間の前記標示は、前記システム情報要求に応じた確認メッセージに含まれてもよい。前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、前記待ち時間後に前記システム情報要求を再送信することを実施させてもよい。前記待ち時間の前記標示は、前記ユーザーデバイスに待機することを示すビットを含んでもよく、前記待ち時間の長さは、前記基地局によりブロードキャストされる最小システム情報により示される。前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、前記待ち時間の長さを閾値レベルと比較することと、前記ユーザーデバイスが異なるセル内の異なる基地局に、前記閾値レベルを超える前記待ち時間の長さに対応する新たなシステム情報要求を送信することと、を実施させてもよい。前記待ち時間の前記標示は、前記基地局によりブロードキャストされる最小システム情報に含まれてもよく、前記ユーザーデバイスは、前記基地局に前記システム情報要求を送信するまで、前記待ち時間の長さの間待機してもよい。前記待ち時間の前記標示は、ランダムアクセスチャネル(RACH)応答に含まれてもよい。
【0011】
例示的実施によるコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体を備え、実行可能コードを記憶し、前記実行可能コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、無線ネットワークにおいて、基地局がユーザーデバイスから、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を受信することと、前記基地局が、1つ以上のユーザーデバイスにシステム情報メッセージを送信するための遅延条件を決定することと、前記基地局が前記ユーザーデバイスに、前記遅延条件の決定に応じて、前記オンデマンドシステム情報を有するシステム情報メッセージをブロードキャストするまで前記基地局が待機する待ち時間の標示を送信することと、前記待ち時間の経過後、前記基地局が前記ユーザーデバイスに、システム情報ウィンドウ内で前記システム情報メッセージをブロードキャストすることと、を実施させるように構成される。
【0012】
いくつかの例示的実施では、前記コンピュータプログラム製品は、上記および/または下記の1つ以上の任意の特徴(またはその任意の組合せ)を備えてもよい。前記システム情報要求は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージに含まれてもよく、前記待ち時間の前記標示は、前記ランダムアクセスプリアンブルメッセージの確認に含まれてもよい。前記実行可能コードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記基地局が前記ユーザーデバイスから、ランダムアクセスプリアンブルメッセージを受信することと、前記基地局が前記ユーザーデバイスに、ランダムアクセス応答を送信することと、前記基地局が前記ユーザーデバイスから、前記ランダムアクセス応答に応じて、前記システム情報要求を含むメッセージを受信することと、を実施させるように構成され、前記待ち時間の前記標示は、前記メッセージの確認に含まれてもよい。前記実行可能コードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、システム情報ウィンドウ内で、前記基地局が、前記待ち時間の前記標示を含んでもよい最小システム情報を定期的にブロードキャストすることを実施させるように構成されてもよい。
【0013】
例示的実施による方法は、無線ネットワークにおいて、ユーザーデバイスが基地局に、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を送信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、前記オンデマンドシステム情報を取得するまで前記ユーザーデバイスが待機する待ち時間の標示を受信することと、前記ユーザーデバイスが、前記ユーザーデバイスによる前記オンデマンドシステム情報の受信が予期される前記待ち時間の間待機することと、を含む。
例示的実施によると、前記方法は、上記および/または下記の1つ以上の特徴(またはその任意の組合せ)を含んでもよい。前記方法は、前記待ち時間後に、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、前記ランダムアクセス処理時に前記システム情報要求を再送信することを含んでもよい。前記システム情報要求は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージに含まれてもよい。前記方法はさらに、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、ランダムアクセスプリアンブルメッセージを送信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、ランダムアクセス応答を受信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、前記ランダムアクセス応答に応じて、前記システム情報要求を含むメッセージを送信することと、を含んでもよい。前記待ち時間の前記標示は、前記システム情報要求に応じた確認メッセージに含まれてもよい。前記待ち時間の前記標示は、前記基地局によりブロードキャストされる最小システム情報に含まれてもよい。前記待ち時間の前記標示は、ランダムアクセスチャネル(RACH)応答に含まれてもよい。前記待ち時間の前記標示は、指標値を含んでもよく、前記ユーザーデバイスは、前記指標値を使用して、待ち時間テーブルから前記待ち時間の長さを取得するように構成されてもよい。前記待ち時間の前記標示は、システム情報間隔に基づいて表される時間の長さを含んでもよい。前記方法はさらに、前記ユーザーデバイスが、前記無線ネットワークのあるセルをアクセス不能であるとして、別のセルにキャンプオンすることを含んでもよい。
【0014】
1つ以上の例示的実施の詳細は、添付の図面と以下の説明に規定されている。別の特徴も、本明細書の説明、図面、特許請求の範囲から明白である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、例示的実施による無線ネットワークのブロック図である。
【0016】
【
図2】
図2は、例示的実施による、ランダムアクセスを実行し、ユーザーデバイスにシステム情報を提供するように構成された基地局のブロック図である。
【0017】
【
図3】
図3は、例示的実施による、システム情報を提供するための基地局とユーザーデバイスとの間の通信の例を示す図である。
【0018】
【
図4】
図4は、例示的実施による、MSG3に基づくシステム情報要求に対する待ち時間を使用する、基地局とユーザーデバイスとの間の通信の例を示す図である。
【0019】
【
図5】
図5は、例示的実施による、MSG1に基づくシステム情報要求に対する待ち時間を使用する、基地局とユーザーデバイスとの間の通信の例を示す図である。
【0020】
【
図6】
図6は、例示的実施による、MSG1またはMSG3に基づくシステム情報要求に対する待ち時間を使用する、基地局とユーザーデバイスとの間の通信の例を示す図である。
【0021】
【
図7】
図7は、例示的実施によるユーザーデバイスの動作を示すフローチャートである。
【0022】
【
図8】
図8は、例示的実施による基地局の動作を示すフローチャートである。
【0023】
【
図9】
図9は、例示的実施によるユーザーデバイスの動作を示すフローチャートである。
【0024】
【
図10】
図10は、例示的実施による無線局のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
この例示的実施によると、ネットワークは、所定期間システム情報(SI)要求の送信をバックオフするように、ユーザーデバイスを設定する。これにより、ユーザーデバイスが、ネットワークがSIの提供を計画する前に、何度もSI要求を送信することが防止される。例えば、例示的実施によると、基地局が要求されたSIメッセージの送信を遅延しなければならない場合、待ち時間の標示をユーザーデバイスに通信する。これは、要求したSIメッセージのSIウィンドウを監視する前に、または新たなSI要求を再送信するのを、所定期間バックオフする(待機する)ということを示すものである。例えば、待ち時間は、その待ち時間後でなければ、要求されたSIが利用できないことを示す。また、待ち時間の受信時に、ユーザーデバイスが、待ち時間が閾値量よりも長いと判定すると、ユーザーデバイスはそのセルがアクセス不能であるとして、異なるセル内の別の基地局に対してランダムアクセス(RA)要求/SI要求を送信する。
【0026】
基地局は、ダウンリンクに輻輳が発生している、または要求されたSIメッセージ送信よりも、優先順位の高い情報送信を優先すべきと判断してもよい。そのように判断した場合、基地局は、全てのSIメッセージ、SIメッセージ群、またはSIメッセージ個別に、待ち時間を設定してもよい。いくつかの例では、基地局は、ユーザーデバイスに対する遅延したSIメッセージの待ち時間の長さを決定し、その時間の長さを待ち時間の標示に含める。この時間の長さは、時間単位(例えばミリ秒)で示されてもよいし、SIの間隔に基づくものであってもよい。いくつかの例では、待ち時間の標示は、指標値を含み、ユーザーデバイスは待ち時間の長さを、仕様で指定された待ち時間テーブル(複数可)および指標値に基づいて判定する。例えば、指標1は、xミリ秒の待ち時間に対応してもよい。待ち時間テーブルと指標値が分かれば、ユーザーデバイスは待ち時間の長さを取得できる。いくつかの例では、待ち時間の標示は、ユーザーデバイスに待機を示す1ビットを含み、時間の長さは基地局によりブロードキャストされる最小SIによって示されてもよい。
【0027】
ユーザーデバイスが要求したSIは、オンデマンドSIと捉えられうる(ユーザーデバイスによるSI要求により利用可能になるためである)。例えば、オンデマンドSIは、周波数間選択(または再選択)パラメータ、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)パラメータ、測位情報、および/または緊急/警報システム用の設定情報等の多様な情報からなるものであってもよい。また、SIは、基地局が定期的にブロードキャストする最小SIを含んでもよい。最小SIは、RAパラメータ等の初期アクセス用パラメータと、SI間隔およびSIウィンドウ情報等のその他システム情報ブロック(SIB)種類用のスケジューリング情報を含んでもよい。ネットワークは、オンデマンド提供用に、また、定期ブロードキャスト用にそれぞれどのSIを利用可能にするか判断してもよい。
【0028】
ユーザーデバイスはSI要求を送る前に、該当する領域で、自身が要求するSIが利用可能であるか、また、SIがブロードキャストされているかを判定する。例えば、最小SI内のスケジューリング情報は、対応するSIブロックが定期的にブロードキャストされているか、またはオンデマンド提供されるかの標示を含んでもよい。最小SIが、SIブロックがブロードキャストされていないことを示す場合、ユーザーデバイスはこのSIブロックが、そのSIウィンドウにおいて、SI間隔ごとにブロードキャストされないと判断する。したがって、ユーザーデバイスは、このSIブロックを取得するためのSI要求を送信してもよい。
【0029】
オンデマンドSI(例えば、定期的ブロードキャストで利用可能とならないSI)を取得するため、ユーザーデバイスは1つ以上のSIメッセージに対してRAに基づくSI要求を送信してもよい(各SIメッセージは異なるSIB組を含む)。いくつかの例では、RAに基づくSI要求は、単一のSIメッセージに対する要求である。いくつかの例では、RAに基づくSI要求は、複数のSIメッセージに対する要求である。
【0030】
いくつかの例では、RAに基づくSI要求は、メッセージ1要求(MSG1に基づくSI要求)。例えば、RA処理時に、ユーザーデバイスは、埋め込まれたSI要求を含むランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルメッセージ(MSG1)を送信する。いくつかの例では、1つのRACHプリアンブルを利用して、複数のSIメッセージを要求できる。それに応じて、ユーザーデバイスは、待ち時間の標示を含むACK RACH応答を受信する。ACK RACH応答は、RACHプリアンブルメッセージの受信確認用のACKである。ACK RACH応答は、さらにRACHプリアンブル識別子(例えば、この応答がRAプリアンブル/要求に対応することを確認するプリアンブルシーケンスに対応する識別子)を含み、その他の典型的なRACHパラメータを含まなくてもよい。典型的なRACHパラメータとは、アップリンク(UL)グラント(例えば、ユーザーデバイスによるUL送信用のグラントリソース)、CRNTI(例えば、セル無線ネットワーク仮識別子の割り当て)、TAI(例えば、ユーザーデバイスがUL送信に使用するタイミングアドバンス)、および/またはバックオフ標示等である。いくつかの例では、ユーザーデバイスはNACK RACH応答を受信すると、待ち時間を無視して、SI要求を再送信してもよい。別の例では、ユーザーデバイスはNACK RACH応答を受信すると、ACK RACH応答(MSG2)に待ち時間が示されている場合、SI要求再送信前に、その待ち時間を適用してもよい。
【0031】
別の例では、RAに基づくSI要求は、メッセージ3要求(MSG3に基づくSI要求)である。例えば、RA処理時、ユーザーデバイスは通常RACHプリアンブルメッセージ(MSG1)(例えば、プリアンブルにSI要求を含まない)を送信し、ULグラント、RAプリアンブルID、TAI、CRNTI等の典型的なRACHパラメータを含むRACH応答(MSG2)を受信する。その後、ユーザーデバイスはSI要求付きのメッセージ(MSG3)を送信する。いくつかの例では、SI要求メッセージ(MSG3)は、1つ以上のSIメッセージを要求する、ビットがマッピングされたSIメッセージ要求を含む。それに応じて、ユーザーデバイスは待ち時間の標示を含むACKメッセージ(MSG4)を受信する。いくつかの例では、ユーザーデバイスはNACKメッセージを受信すると、待ち時間を無視して、そのSI要求を再送信してもよい。別の例では、ユーザーデバイスはNACKメッセージを受信すると、ACKメッセージ(MSG4)に待ち時間が示されている場合、SI要求再送信前に、その待ち時間を適用してもよい。
【0032】
待ち時間の間、ユーザーデバイスは(1つまたは複数の)SIウィンドウを監視しないが、待ち時間が経過すると、ユーザーデバイスは要求したSIの受信を予期して、次のSIウィンドウを監視する。いくつかの例では、待ち時間の経過後、ユーザーデバイスはそのSI要求(例えば、MSG1に基づくSI要求またはMSG3に基づくSI要求)を再送信してもよい。別の例では、待ち時間の標示を受信すると、ユーザーデバイスは待ち時間の長さを閾値レベルと比較してもよい。待ち時間の長さが閾値レベルを超えると、ユーザーデバイスはそのセルがアクセス不能であるとして、異なるセル内の別の基地局に対してRAに基づくSI要求を送信する。
【0033】
いくつかの例では、基地局は、最小SI(スケジューリング情報も含む)に待ち時間の標示を含めてブロードキャストする。例えば、基地局は、全てのSI要求、SI要求のサブセット、またはユーザーデバイスが要求した特定の種類のSIに対して待ち時間を適用すると判断した上で、SIウィンドウ内で待ち時間をブロードキャストしてもよい。この場合、ユーザーデバイスは、待ち時間の標示の受信に際して、同様に対処してもよい。例えば、待ち時間が経過するのを待って、その要求SIを待機するか、SI要求を再送信するか、および/またはセルがアクセス不能であるとして、異なるセルに新たなSI要求を送信する。別の例では、ユーザーデバイスがSI要求を送信するまでに確認すべき最小SIに、待ち時間が示されている場合、SI要求を送信するまで待機してもよい。すなわち、ユーザーデバイスは、最小SIに待ち時間が示されていれば、最初のSI要求送信を控えてもよい。この手法は、ネットワークが待ち時間が経過するまでネットワークがSIを送ることができない場合に、ユーザーデバイスがSI要求を一切送信しないようにするのに有効である。
【0034】
したがって、オンデマンドSIに対する待ち時間を導入することで、RACHの輻輳量を低減、ユーザーデバイスによるSI要求量を制御する手段の提供、オンデマンドSIメッセージに関するより柔軟なスケジューリング枠組みの実現が可能となりうる。
【0035】
図1は、例示的実施による無線ネットワーク130のブロック図である。
図1の無線ネットワーク130では、移動局(Mobile Station:MS)またはユーザー端末(UE)とも称されるユーザーデバイス131、132、133、および135が、アクセスポイント(AP)、エンハンスドノードB(eNB)、またはネットワークノードとも称される基地局(Base Station:BS)と接続(通信)してもよい。アクセスポイント(AP)、基地局(BS)または(エンハンスド)ノードB(eNB)の機能の少なくとも一部は、リモートレディオヘッド等の送受信機に動作可能に接続されうる任意のノード、サーバ、またはホストによって実行されてもよい。BS(またはAP)134は、ユーザーデバイス131、132、133、135を含むセル136内無線カバレッジを提供する。BS134に接続または結びついているユーザーデバイスは4つのみ示されているが、設けられるユーザーデバイスの数は任意である。BS134は、S1インターフェース151を介して、さらにコアネットワーク150にも接続される。これは無線ネットワークの単なる一例であり、別の構成が利用されてもよい。
【0036】
ユーザーデバイス(ユーザー機器、ユーザー端末(UE))は、加入者識別モジュール(SIM)有り、または無しで動作する無線移動通信デバイスを含む携帯演算デバイスを指してもよい。この例としては以下の種類のデバイスが挙げられるが、これに限定されない。すなわち、移動局(MS)、携帯電話、フィーチャーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、ハンドセット、無線モデム(アラーム、測定デバイス等)を利用したデバイス、ノートパソコンおよび/またはタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、ファブレット、ゲーム機、ノートブック、マルチメディアデバイス等である。さらに、ユーザーデバイスは、ほぼ完全アップリンク専用デバイスであってもよいことが理解されよう。この例としては、静止画や動画をネットワークに上げるカメラまたはビデオカメラが挙げられる。ユーザーデバイス(UE)はさらに、例えばナローバンドモノのインターネット(NB-IoT)等のモノのインターネット(IoT)ユーザーデバイス/UEであってもよい。
【0037】
一例として、LTEにおいて、コアネットワーク150は、エボルブドパケットコア(EPC)と称されてもよい。これはユーザーデバイスのBS間での移動/ハンドオーバを処理または補助しうるモビリティマネジメントエンティティ(MME)、データや制御信号をBS、パケットデータネットワーク、またはインターネット間で転送する1つ以上のゲートウェイ、あるいはその他の制御機能またはブロックであってもよい。
【0038】
各種例示的実施は、多様な無線技術または無線ネットワークに適用されうる。すなわち、LTE、LTE-A、5G、センチ波および/またはミリ波帯バンドネットワーク、またはその他任意の無線ネットワークである。LTE、5G、センチ波およびミリ波帯バンドネットワークは、あくまで例であって、その他各種例示的実施が、任意の無線技術/無線ネットワークに適用されうる。
【0039】
図2は、ランダムアクセス(RA)105およびブロードキャストまたは信号システム情報(SI)111を実行して、UE131にモバイルネットワークにアクセスし、そこで情報を送信可能とするように構成された、例示的実施によるBS134のブロック図である。
【0040】
LTEにおいて、RA105は、無線リンク構築(例えば、RRC_IDLEからRRC_CONNECTEDに遷移)時の初期アクセス、無線リンク切れの際の無線リンク再構築、新規セルに対してアップリンク同期設定が必要な場合のハンドオーバ、および/またはデバイスがRRC_CONNECTEDで、アップリンク同期がなされていない場合に、アップリンクまたはダウンリンクデータが送られてきた場合に、アップリンク同期を設定するために使用される。
【0041】
RA105によると、設定時に、UE131はランダムアクセスチャネル(RACH)(例えば、初期アップリンクアクセスチャネル)を使用して、ネットワークにアクセスする。いくつかの例では、RA105には4つの主要ステップがある。第1ステップにおいて、UE131は、64個の利用可能なRACHプリアンブルから1つを選択し、選択したRACHプリアンブル(例えば、MSG1)を例えばブロードキャストRACHウィンドウで送信する。プリアンブル送信の主要目的は、基地局134が基地局134とUE131との間の遅延を推定可能とするため、ランダムにアクセスが試みられていることを基地局134に示すことである。RACHプリアンブルは、プリアンブルシーケンスと、巡回プレフィックスとを含みうる。第2ステップにおいて、基地局134は、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)でRACH応答(例えば、MGS2)を送信する。いくつかの例では、RACH応答はULグラント(例えば、UE131によるUL送信用のグラントリソース)と、CRNTI(例えば、セル無線ネットワーク仮識別子の割り当て)と、TAI(UL送信にUE131が使用するタイミングアドバンス)とを含んでもよく、バックオフ標示も含みうる。第3ステップにおいて、UE131は、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)を使用して、RRC接続要求メッセージ(例えば、MSG3)を基地局134に送信する。RRC接続要求メッセージは、UE識別子と、接続構築理由を含んでもよい。第4ステップにおいて、基地局134は、競合解消メッセージ(例えばMSG4)を、送信したメッセージが第3ステップで適切に受信されたUE131に対して送信する。競合解消メッセージは、さらなる通信に使用される、新たなCRNTIを含んでもよい。いくつかの例では、RA105を実行することで、UE131は、基地局134に対して、アイドル(例えば、RRC_idle)状態から接続状態(例えば、RRC_connected)に遷移してもよい。RRCは無線リソース制御を指す。
【0042】
基地局134は、UE131に対して、SI111をブロードキャストまたはシグナリングするように構成される。LTEにおいて、SI111は、ブロードキャスト制御(BCCH)論理チャネル上で送信される。通常、BCCHメッセージはDL-SCH上で伝送され、物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で送信される。SI111は、複数のシステム情報ブロック(SIB)を含む。各SIBは、パラメータ組を含む。例えば、SIB1は、UEセルアクセスに関する情報を含んでもよく、その他のSIBのスケジュールを定義する。SIB2は、全UE共通の無線リソース設定情報を含んでもよい。SIB3は、周波数内、周波数間、および/またはRAT間のセル再選択を含んでもよい。SIB4は、LTE内周波数内セル再選択用の周波数内隣接セル情報を含んでもよい。SIB5は、LTE内周波数間セル再選択用の隣接セル関連情報を含んでもよい。ただし、これら種類のSIBは単に例であって、SIB組は多様なパラメータを含みうる。
【0043】
基地局134によりブロードキャストされる特定のSIメッセージは、1つ以上のSIBを含んでもよい。伝送されるSIB組は、SIメッセージにより異なる。SIメッセージは、SIウィンドウ内でブロードキャストされてもよい。例えば、SIメッセージに対してそれぞれSIウィンドウが提供され、各ウィンドウの間隔は設定可能である。一例では、基地局134は、SIB1を有するSIメッセージを定期的に(例えば80ms)ブロードキャストしてもよい。
【0044】
図3は、基地局134とUE131との間の、SI111送信用の通信の例を示す図である。いくつかの例では、SI111は、最小SI113と、別のSI115とを含む。いくつかの例では、最小SI113は、セル136に対する初期アクセスに必要なパラメータと、RAパラメータと、定期的にブロードキャストされるかオンデマンドで提供されるSI111に対するスケジューリング情報と、SIウィンドウ長と、SI間隔と、SIB種類とを含む。いくつかの例では、別のSI115が定期的にブロードキャストされるか、オンデマンドで取得されうる。オンデマンドで取得される別のSI115は、オンデマンドSIとも称されてもよい。別のSI115は、周波数間選択(または再選択)パラメータ、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)パラメータ、測位情報、および/または緊急/警報システム用の設定情報を含んでもよい。
【0045】
動作302において、基地局134は、最小SI113をUE131に定期的にブロードキャストしてもよい。動作304において、基地局134は、別のSI115の1つ以上のSIパラメータをUE131に定期的に(かつ任意で)ブロードキャストしてもよい。動作306において、UE131は、SI要求を送信し、このSI要求に応じて、基地局134は別のSI115(オンデマンドSI)の1つ以上のSIパラメータをブロードキャストしてもよいし、または専用シグナリングでオンデマンドSIを送信してもよい。RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE状態のUE131は、状態変化不要でオンデマンドSIのSI要求を送信する。RRC_CONNECTED状態のUE131に対しては、専用RRCシグナリングが、オンデマンドSIの要求と送信に使用可能である。別のSI115がブロードキャストされるか、専用UE固有RRCシグナリングで送信されるかは、ネットワークが判断する。いくつかの例では、オンデマンドSI(例えば、定期的ブロードキャストでは利用可能でないSI)を取得するために、UE131は1つ以上のSIメッセージに対してRAに基づくSI要求を送信してもよい。いくつかの例では、RAに基づくSI要求は、1つのSIメッセージに対する要求である。いくつかの例では、RAに基づくSI要求は複数のSIメッセージに対する要求である。
【0046】
図4は、例示的実施による、RA MSG3に基づくSI要求に対して待ち時間を使用する、基地局134とUE131との間の通信の例を示す図である。
【0047】
RA105において、UE131は、動作402において通常RACHプリアンブルメッセージ(MSG1)を送信し、動作404において典型的なRACHパラメータを含むRACH応答(MSG2)を受信する。このパラメータは、ULグラント、RAプリアンブルID、TAI、CRNTI、潜在的なバックオフ標示等である。動作406において、UE131はSI要求が埋め込まれたメッセージ(MSG3)を送信する。いくつかの例では、SI要求メッセージ(MSG3)は、1つ以上のSIメッセージを要求する、ビットマッピングされたSIメッセージ要求を含む。それに応じて、動作408において、UE131は待ち時間の標示を含むACKメッセージ(MSG4)を受信する。いくつかの例では、UE131はNACKメッセージを受信すると、待ち時間を無視してSI要求を再送信してもよい。
【0048】
例えば、基地局134は、所定期間、要求されたオンデマンドSIを提供不能だと判断してもよい。具体的には、基地局134は、ダウンリンクに輻輳が生じているか、要求されたSIメッセージの送信よりも、優先順位の高い情報送信が優先されると判定する。その判定に基づき、基地局134は、全てのSIメッセージに対して、SIメッセージ群に対して、または特定のSIメッセージに対して、待ち時間を設定してもよい。いくつかの例では、基地局134は、UE131が遅延したSIメッセージを待機する所定時間を決定し、その時間の長さを待ち時間の標示に含める。いくつかの例では、時間の長さは明確な時間の単位により(例えばxミリ秒待機)、またはSI間隔に基づいて(例えばX個のSIウィンドウ分待機)表現されてもよい。
【0049】
いくつかの例では、待ち時間の標示は、ACKメッセージ内のSI-要求バックオフ標示を含んでもよい。いくつかの例では、SI-要求バックオフ標示は指標値である。UE131は、SI-要求バックオフ標示に対応する、(明確な時間の単位またはSI間隔に基づいて表される)時間の長さを取得してもよい。例えば、UE131は、仕様で定められた待ち時間テーブルを定義するか、それにアクセス可能であってもよい。待ち時間テーブルは異なる時間の時間の長さの組を含んでもよい。各時間の長さは、それぞれ異なる指標値に対応する。待ち時間テーブルおよびSI-要求バックオフ標示に基づいて、UE131は適切な待ち時間の長さを取得してもよい。いくつかの例では、待ち時間の標示は、UE131に待ち時間中はSI要求送信をバックオフすることを指示する単一のビットのみを含んでもよい。この例では、バックオフ設定は、仕様で定められてもよい。例えば、バックオフビットの受信に応じて、UE131は自動で仕様から時間の長さを決定してもよい(例えば、バックオフビット受信に応じて、再要求を試みるまで、xミリ秒待機する、またはスケジュール期間にわたり待機する)。別の例では、基地局134は、最小SI113内で、待ち時間の長さをブロードキャストしてもよい。UE131はバックオフビットを受信すると(例えばACKメッセージ内)、UE131は基地局134からブロードキャストされた時間だけ待機する。
【0050】
UE131に待ち時間が通信されていない(しかし要求されたSIメッセージの送信は遅延)、UE131はRAに基づくSI要求の再送信を試み、これにより、RACHがロードされうる。一方、待ち時間が送られると、UE131がSI要求の再実行をバックオフしうる。待ち時間中、動作410において、UE131は、要求した(1つまたは複数の)SIメッセージを、SIウィンドウで待ったり、監視したりしなくてもよい。また、待ち時間中、動作410において、UE131はSI要求を繰り返そうとしない。
【0051】
いくつかの例では、待ち時間が経過すると、動作412において、基地局134は、スケジューリングされた次のSIウィンドウ内で、UEの要求に固有のSIメッセージをブロードキャストする。例えば、SIメッセージは、SIウィンドウ内でブロードキャストされる。例えば、SIメッセージごとに個別のSIウィンドウがあり、各ウィンドウの間隔は設定可能である。動作414において、UE131は、そのSIウィンドウを監視して、要求されたオンデマンドSIを取得してもよい。いくつかの例では、待ち時間経過後に、動作416において、UE131はそのSI要求を再送してもよい(例えばMSG3に基づくSI要求)。別の例では、待ち時間の標示を受信すると、UE131は待ち時間の長さを閾値レベルと比較してもよい。待ち時間の長さが閾値レベルを超えると、UE131は、そのセルがアクセス不能であるとして、RAに基づくSI要求を異なるセルの別の基地局に送信してもよい。
【0052】
上述したように、RACH応答は、SI要求の待ち時間と異なるバックオフ標示を含んでもよい。例えば、比較的大量のUEが無線媒体(例えば、RACH)に同時にアクセスしようとしていた場合、衝突が生じうる。したがって、バックオフ標示を使用して、RACH上の衝突/干渉を抑えてもよい。RACH応答のバックオフ時間は、RACH応答が失敗とされた場合にのみ適用される。なお、受信したRACH応答のいずれもが、送信されたRAプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子(RAPID)を含まない場合に失敗とされる。したがって、RACH応答を適切に受信したUEには、バックオフ標示が適用できない。この場合、RACH応答内でACKを受信したUEは、次のSIウィンドウにおいてSIメッセージの復号を試みる。SIメッセージが送られないと、UEは新たなSI要求を再送信する。したがって、既存のバックオフ標示は、必ずしもSI要求の不要な繰り返しの問題の解決するものではない。
【0053】
図5は、例示的実施による、MSG1に基づくSI要求に待ち時間を使用する、基地局134とUE131との通信の例を示す図である。
【0054】
例えば、RA105において、UE131は、動作502においてSI要求用の専用RACHプリアンブルを選択し、選択した、SI要求が埋め込まれたRACHプリアンブルを送信する。いくつかの例では、各RACHプリアンブルは、異なるSIBに関連付けられる。いくつかの例では、単一のRACHプリアンブルを使用して、複数のSIメッセージを要求できる。動作504において、UE131は、待ち時間の標示を含むACK RACH応答を受信する。ACK RACH応答は、RACHプリアンブルメッセージの受信を確認するACKである。ACK RACH応答が、さらにRACHプリアンブル識別子(例えば、当該応答がRAプリアンブル/要求に対応することを確認するプリアンブルシーケンスに対応する識別子)を含んで、ULグラント、CRNTI、TAI、バックオフ標示等のその他典型的なRACHパラメータを含まなくてもよい。いくつかの例では、UE131はNACK RACH応答を受信すると、待ち時間を無視して、MSG1に基づくSI要求を再送してもよい。
【0055】
図4の例示的実施と同様、待ち時間の標示は、上述のように複数の異なる選択肢の1つで示されてもよい。例えば、RACH応答内の待ち時間の標示は、待ち時間の長さ(例えば、時間の単位またはSI間隔に基づく)、対応する時間の長さが、UE131がアクセス可能な待ち時間テーブルで指定される指標値、または1ビットバックオフ標示を含んでもよい。
【0056】
動作506において、待ち時間中、UE131は要求した(1つまたは複数の)SIメッセージを、SIウィンドウで待ったり、監視したりしなくてもよい。また、待ち時間中、動作506において、UE131はSI要求を繰り返そうとしない。いくつかの例では、待ち時間が経過すると、動作508において、基地局134は、スケジューリングされた次のSIウィンドウにおけるUEの要求に固有のSIメッセージをブロードキャストする。動作510において、UE131は、そのSIウィンドウを監視して、要求されたオンデマンドSIを取得してもよい。いくつかの例では、待ち時間経過後に、動作512において、UE131はそのSI要求を再送してもよい(例えばMSG1に基づくSI要求)。別の例では、待ち時間の標示を受信すると、UE131は待ち時間の長さを閾値レベルと比較してもよい。待ち時間の長さが閾値レベルを超えると、UE131は、そのセルがアクセス不能であるとして、RAに基づくSI要求を異なるセルの別の基地局に送信してもよい。
【0057】
図6は、例示的実施による、MSG1またはMSG3に基づくSI要求に待ち時間を利用する、基地局134とUE131との間の通信の例を示す図である。
【0058】
動作602において、UE131は、MSG1またはMSG3に基づくSI要求(
図4、5を参照に上述)を送信する。動作604において、UE131はSI要求の受信を確認するACKメッセージを受信してもよい。動作606において、ACKメッセージ内で待ち時間の標示を提供する代わりに、基地局134は、最小SI113のブロードキャスト時に待ち時間の標示をブロードキャストしてもよい。基地局134は、全てのSI要求、SI要求のサブセット、またはUE131が要求した特定の種類のSIに対して待ち時間を適用すると判断した上で、SIウィンドウ内で待ち時間をブロードキャストしてもよい。この場合、UEは、待ち時間の標示の受信に際して、同様に対処してもよい。例えば、待ち時間が経過するのを待って、その要求SIを待機するか(動作612)、SI要求を再送信する(動作610)か、またはそのセルがアクセス不能であるとして、異なるセルに新たなSI要求を送信する(動作614)。
【0059】
例1。
図7は、例示的実施によるユーザーデバイス/ユーザー端末(UE)の動作を示すフローチャート700である。
【0060】
動作702は、無線ネットワークにおいて、ユーザーデバイスが基地局に、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を送信することを含む。動作704は、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、前記オンデマンドシステム情報を取得するまで前記ユーザーデバイスが待機する待ち時間の標示を受信することを含む。動作706は、前記ユーザーデバイスが、前記待ち時間の長さの間待機することを含む。動作708は、前記待ち時間の経過後、前記ユーザーデバイスが、前記オンデマンドシステム情報を有するシステム情報メッセージが前記基地局によりブロードキャストされるシステム情報ウィンドウを監視することを含む。
【0061】
例2。例1および/または
図7の方法の例示的実施によると、前記システム情報要求は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ内に含まれる。
【0062】
例3。例1または2の方法および/または
図7の方法の例示的実施によると、前記方法は、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、ランダムアクセスプリアンブルメッセージを送信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、ランダムアクセス応答を受信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、前記ランダムアクセス応答に応じて、前記システム情報要求を含むメッセージを送信することと、をさらに含む。
【0063】
例4。例1から3のいずれかの方法および/または
図7の方法の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、前記システム情報要求に応じた確認メッセージに含まれる。
【0064】
例5。例1から4のいずれかの方法および/または
図7の方法の例示的実施によると、前記方法は、前記待ち時間後に前記システム情報要求を再送信することをさらに含む。
【0065】
例6。例1から5のいずれかの方法および/または
図7の方法の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、指標値を含み、前記ユーザーデバイスは、前記指標値を使用して、待ち時間テーブルから前記待ち時間の長さを取得するように構成される。
【0066】
例7。例1から6のいずれかの方法および/または
図7の方法の例示的実施によると、前記方法はさらに、前記待ち時間の長さを閾値レベルと比較することと、前記ユーザーデバイスが異なるセル内の異なる基地局に、前記閾値レベルを超える前記待ち時間の長さに対応する新たなシステム情報要求を送信することと、を含む。
【0067】
例8。例1から7のいずれかの方法および/または
図7の方法の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示に前記時間の長さは含まれ、前記時間の長さは時間の単位またはシステム情報間隔に基づいて表される。
【0068】
例9。例示的実施による装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備え、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、例1から8のいずれかの方法および/または
図7の方法(および/または本明細書に記載の1つ以上の動作/特徴)を実行させるように構成される。
【0069】
例10。例示的実施によるコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体を備え、実行可能コードを記憶し、前記実行可能コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、例1から8のいずれかの方法および/または
図7の方法(および/または本明細書に記載の1つ以上の動作/特徴)を実行させるように構成される。
【0070】
例11。装置は、例1から8のいずれかに記載の方法および/または
図7の方法(および/または本明細書に記載の1つ以上の動作/特徴)を実施する手段を備える。
【0071】
例12。別の例示的実施による装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備え、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、無線ネットワークにおいて、ユーザーデバイスが基地局に、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を送信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、前記オンデマンドシステム情報を取得するまで前記ユーザーデバイスが待機する待ち時間の標示を受信することと、前記ユーザーデバイスが、前記待ち時間の長さの間待機することと、前記待ち時間の経過後、前記ユーザーデバイスが、前記オンデマンドシステム情報を有するシステム情報メッセージが前記基地局によりブロードキャストされるシステム情報ウィンドウを監視することと、を実施させる。
【0072】
例13。例12の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、複数のSIメッセージが前記待ち時間の長さだけ遅延するように当該複数のSIメッセージに対応する。
【0073】
例14。例12または13に記載の例示的実施によると、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、ランダムアクセスプリアンブルメッセージを送信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、ランダムアクセス応答を受信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、前記ランダムアクセス応答に応じて、前記システム情報要求を含むメッセージを送信することと、を実施させる。
【0074】
例15。例12から14のいずれかに記載の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、前記システム情報要求に応じた確認メッセージに含まれる。
【0075】
例16。例12から15のいずれかに記載の例示的実施によると、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、前記待ち時間後に前記システム情報要求を再送信することを実施させる。
【0076】
例17。例12から16のいずれかに記載の例示的実施によると、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、前記待ち時間の長さを閾値レベルと比較することと、前記ユーザーデバイスが異なるセル内の異なる基地局に、前記閾値レベルを超える前記待ち時間の長さに対応する新たなシステム情報要求を送信することと、を実施させる。
【0077】
例18。例12から17のいずれかに記載の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、前記ユーザーデバイスに待機することを示すビットを含み、前記待ち時間の長さは、前記基地局によりブロードキャストされる最小システム情報により示され、前記ユーザーデバイスがシステム情報要求を再試行するまで待機する時間の長さである。
【0078】
例19。例12から18のいずれかに記載の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、前記基地局によりブロードキャストされる最小システム情報に含まれ、前記ユーザーデバイスは、前記システム情報要求を前記基地局に送信するまで、前記待ち時間の長さだけ待機する。
【0079】
例20。例12から19のいずれかに記載の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、ランダムアクセスチャネル(RACH)応答に含まれる。
【0080】
例21。
図8は、例示的実施による基地局(BS)/eNBの動作を示すフローチャート800である。
【0081】
動作802は、無線ネットワークにおいて、基地局がユーザーデバイスから、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を受信することを含む。動作804は、前記基地局が、1つ以上のユーザーデバイスにシステム情報メッセージを送信するための遅延条件を決定することを含む。動作806は、前記基地局が前記ユーザーデバイスに、前記遅延条件の決定に応じて、前記オンデマンドシステム情報を有するシステム情報メッセージをブロードキャストするまで前記基地局が待機する待ち時間の標示を送信することを含む。動作808は、前記待ち時間の経過後、前記基地局が前記ユーザーデバイスに、システム情報ウィンドウ内で前記システム情報メッセージをブロードキャストすることを含む。
【0082】
例22。例21に記載の方法および/または
図8の方法の例示的実施によると、前記システム情報要求は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ内に含まれ、前記待ち時間の前記標示は、前記ランダムアクセスプリアンブルメッセージの確認に含まれる。
【0083】
例23。例21または22に記載の方法および/または
図8の方法の例示的実施によると、前記方法は、前記基地局が前記ユーザーデバイスから、ランダムアクセスプリアンブルメッセージを受信することと、前記基地局が前記ユーザーデバイスに、ランダムアクセス応答を送信することと、前記基地局が前記ユーザーデバイスから、前記ランダムアクセス応答に応じて、前記システム情報要求を含むメッセージを受信することと、を含み、前記待ち時間の前記標示は、前記メッセージの確認に含まれる。
【0084】
例24。例21から23のいずれかに記載の方法および/または
図8の方法の例示的実施によると、前記方法は、システム情報ウィンドウ内で、前記基地局が、前記待ち時間の前記標示を含む最小システム情報を定期的にブロードキャストすることを含む。
【0085】
例25。例示的実施による装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備え、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に例21から24のいずれかに記載の方法および/または
図8の方法(および/または本明細書に記載の1つ以上の動作/特徴)を実行させる。
【0086】
例26。例示的実施によるコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体を備え、実行可能コードを記憶し、前記実行可能コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、例21から24のいずれかに記載の方法および/または
図8の方法(および/または本明細書に記載の1つ以上の動作/特徴)を実行させる。
【0087】
例27。装置は、例21から24のいずれかに記載の方法および/または
図8の方法(および/または本明細書に記載の1つ以上の動作/特徴)を実施する手段を備える。
【0088】
例28。
図9は、例示的実施によるユーザーデバイス/ユーザー端末(UE)の動作を示すフローチャート900である。
【0089】
動作902は、無線ネットワークにおいて、ユーザーデバイスが基地局に、ランダムアクセス処理時にオンデマンドシステム情報に対するシステム情報要求であって、前記ユーザーデバイスを前記無線ネットワーク内で通信可能にする1つ以上のパラメータに対する要求であるシステム情報要求を送信することを含む。動作904は、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、前記オンデマンドシステム情報を取得するまで前記ユーザーデバイスが待機する待ち時間の標示を受信することを含む。動作906は、前記ユーザーデバイスが、前記ユーザーデバイスによる前記オンデマンドシステム情報の受信が予期される前記待ち時間の間待機することを含む。この形態では、前記ユーザーデバイスは、前記待ち時間の前記標示を受信してもよく(上述の1つ以上の例による)、前記待ち時間の間に、前記ユーザーデバイスは前記オンデマンドシステム情報を前記基地局から受信すると予期しうる。例えば、この形態では、前記待ち時間は、前記基地局が前記オンデマンドシステム情報を送達するように構成される時間の長さである。
【0090】
例29。例28に記載の方法および/または
図9の方法例示的実施によると、前記方法は、前記待ち時間後に、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、前記ランダムアクセス処理時に前記システム情報要求を再送信することを含んでもよい。
【0091】
例30。例28または29に記載の方法および/または
図9の方法の例示的実施によると、前記システム情報要求は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージに含まれてもよい。
【0092】
例31。例28から30のいずれかに記載の方法および/または
図9の方法の例示的実施によると、前記方法は、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、ランダムアクセスプリアンブルメッセージを送信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局から、ランダムアクセス応答を受信することと、前記ユーザーデバイスが前記基地局に、前記ランダムアクセス応答に応じて、前記システム情報要求を含むメッセージを送信することと、をさらに含む。
【0093】
例32。例28から31のいずれかに記載の方法および/または
図9の方法の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、前記システム情報要求に応じた確認メッセージに含まれてもよい。
【0094】
例33。例28から32のいずれかに記載の方法および/または
図9の方法の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、前記基地局によりブロードキャストされる最小システム情報に含まれてもよい。
【0095】
例34。例28から33のいずれかに記載の方法および/または
図9の方法の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、ランダムアクセスチャネル(RACH)応答に含まれてもよい。
【0096】
例35。例28から34のいずれかに記載の方法および/または
図9の方法の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、指標値を含んでもよく、前記ユーザーデバイスは、前記指標値を使用して、待ち時間テーブルから前記待ち時間の長さを取得するように構成されてもよい。
【0097】
例36。例28から35のいずれかに記載の方法および/または
図9の方法の例示的実施によると、前記待ち時間の前記標示は、システム情報間隔に基づいて表される時間の長さを含んでもよい。
【0098】
例37。例示的実施による装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備え、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記装置に、例28から36のいずれかに記載の方法および/または
図9の方法(および/または本明細書に記載の1つ以上の動作/特徴)を実行させる。
【0099】
例38。例示的実施によるコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体を備え、実行可能コードを記憶し、前記実行可能コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、例28から36のいずれかに記載の方法および/または
図9の方法(および/または本明細書に記載の1つ以上の動作/特徴)を実行させる。
【0100】
例39。装置は、例28から36のいずれかに記載の方法および/または
図9の方法(および/または本明細書に記載の1つ以上の動作/特徴)を実施する手段を備える。
【0101】
図10は、例示的実施形態による無線局(例えばAPまたはユーザーデバイス)1000のブロック図である。無線局1000は、例えば、1つまたは2つのRF(無線周波数)すなわち無線送受信機1002A、1002Bを備えてもよい。各無線送受信機は信号をそれぞれ送受信する送信機、受信機を備える。無線局はさらに、命令またはソフトウェアを実行して信号の送受信を制御するプロセッサまたは制御部/エンティティ(コントローラ)1004と、データおよび/または命令を記憶するメモリ1006とをさらに備える。
【0102】
プロセッサ1004はまた、判定や決定、送信されるフレーム、パケット、またはメッセージの生成、受信したフレームまたはメッセージをさらなる処理用に復号、さらに本明細書に記載のその他のタスクまたは機能を実行する。プロセッサ1004はベースバンドプロセッサであってもよく、無線送受信機1002Aまたは1002Bを介して送信される、例えばメッセージ、パケット、フレーム、またはその他の信号を生成する。プロセッサ1004は、信号またはメッセージの無線ネットワークを通じた送信を制御してもよく、信号またはメッセージ等の無線ネットワークを介した受信を制御してもよい(例えば、無線送受信機1002によりダウンコンバートされたもの)。プロセッサ1004は、プログラミング可能で、メモリまたはその他のコンピュータ媒体により記憶されたソフトウェアまたはその他の命令を実行可能であってもよい。これにより上述した各種タスクや機能、すなわち、上述のタスクまたは方法の1つ以上等(例えば、図示したタイミングチャートおよびフローチャート内の任意の動作)を実行する。プロセッサ1004は、ハードウェア、プログラマブルロジック、ソフトウェアまたはファームウェアを実行するプログラマブルプロセッサ、および/またはこれらの任意の組合せであってもよい(またはそれを含んでもよい)。プロセッサ1004は、基板に接続された1つ以上のプロセッサを含んでもよい。言い換えると、例えばプロセッサ1004および送受信機1002を合わせて、無線送受信機システムと捉えてもよい。
【0103】
さらに、
図10を参照すると、コントローラ(またはプロセッサ)1008は、ソフトウェアおよび命令を実行し、無線局1000全体の制御を実現してもよい。さらに、
図10には示さない入出力デバイス(例えばディスプレイ、キーパッド)等の別のシステムの制御も実現してもよい。さらに/あるいは、無線局1000上に存在しうる1つ以上のアプリケーションのソフトウェアを実行してもよい。例えば、eメールプログラム、オーディオ/ビデオアプリ、ワープロ、ボイスオーバーIP(VoIP)アプリ、またはその他アプリまたはソフトウェア等である。
【0104】
さらに、記憶媒体は、コントローラまたはプロセッサにより実行されると、プロセッサ1004、別のコントローラまたはプロセッサが上述の1つ以上の機能またはタスクを実行するものとして、記憶された命令を含むものであってもよい。
【0105】
別の例示的実施では、(1つまたは複数の)RFすなわち無線送受信機1002A/1002Bは、信号またはデータを受信し、さらに/あるいは信号またはデータを送信してもよい。プロセッサ1004(場合によってはさらに送受信機1002A/1002B)は、RFすなわち無線送受信機1002Aまたは1002Bを制御して、信号またはデータの受信、送信、ブロードキャストを実施させる。
【0106】
なお、実施形態は例として説明されたシステムに限定されず、当業者はこの解決策を他の通信システムに応用できる。適切な通信システムの別の例として、5Gコンセプトが挙げられる。5Gのネットワークアーキテクチャは、LTEアドバンストのものとごく類似しているとされる。5Gは、多入力多出力(Multiple Input-Multiple Output:MIMO)アンテナ、より小さな局と協調動作するマクロサイトを含めLTE(いわゆるスモールセルコンセプト)よりもはるかに多くの基地局またはノードを使用する可能性が高く、さらに場合によっては、カバレッジの改善およびデータ転送速度の向上のために様々な無線技術を採用する。
【0107】
当然のことながら、将来のネットワークはほぼ確実に、ネットワーク機能仮想化(Network Functions Virtualization:NFV)を利用することになる。これは、サービスを提供するために動作上接続またはリンクされうる「ビルディングブロック」またはエンティティへとネットワークノード機能を仮想化することを提案するネットワークアーキテクチャのコンセプトである。仮想化ネットワーク機能(Virtualized Network Function:VNF)は、カスタムハードウェアではなく標準または汎用型のサーバを使用してコンピュータプログラムコードを実行する1つ以上の仮想マシンを備えうる。クラウドコンピューティングやデータストレージをさらに利用してもよい。無線通信の場合、これは遠隔レディオヘッドに動作接続されたサーバ、ホスト、またはノードで、ノード動作の少なくとも一部が実行されることを意味しうる。さらに、ノードの動作が複数のサーバ、ノード、またはホスト間に分散されることも可能である。さらに、当然のことながら、コアネットワーク動作と基地局動作との労力分散は、LTEのそれと異なってもよいし、存在さえしなくてもよい。
【0108】
本明細書に記載の各種技術の実施は、デジタル電子回路、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはその組合せで実施されてもよい。これらは、コンピュータプログラム製品として実現されてもよい。すなわち、情報担体(例えば、機械可読記憶デバイスまたは伝播信号)にタンジブルに実施されたコンピュータプログラムである。これにより、データ処理装置の動作の実行または制御が行われる。同装置の例としては、プログラマブルプロセッサ(例えば、基板に接続されたプロセッサ)、1台のコンピュータ、または複数のコンピュータが挙げられる。さらに、コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体上に実施されてもよく、これらは非一時的媒体であってもよい。各種技術は、一時信号または媒体によって、および/またはプログラムおよび/またはソフトウェア(インターネットまたはその他の(1つまたは複数の有線および/または無線)ネットワークを通じてダウンロード可能)によって実施されてもよい。さらに、マシンタイプコミュニケーション(MTC)、さらにはIoTによる実施も可能である。
【0109】
コンピュータプログラムは、ソースコードの形式、オブジェクトコードの形式、または何らかの中間的形式であってもよく、プログラムを保持できる任意のエンティティまたはデバイスであってもよい何らかの種類の担体、配布媒体、またはコンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。そのような担体には、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電気および/または電気搬送波信号、電気通信信号、およびソフトウェア配布パッケージが含まれる。必要な処理能力に応じて、コンピュータプログラムは、単一の電子的なデジタルコンピュータにおいて実行されてもよく、いくつかのコンピュータ間に分散されてもよい。
【0110】
さらに、本明細書に記載された様々な技術の実施は、サイバーフィジカルシステム(Cyber-Physical System:CPS)(物理的エンティティを制御する連携型計算要素のシステム)にも応用されうる。CPSは、種々の位置にある物理的な物体に組み込まれた相互接続された莫大な量のICTデバイス(センサ、アクチュエータ、プロセッサマイクロコントローラ等)の実装および利用を可能にしうる。モバイルサイバーフィジカルシステムでは、当該フィジカルシステムが本質的なモビリティを有するが、これはサイバーフィジカルシステムのサブカテゴリである。モバイルフィジカルシステムの例としては、人または動物により運ばれるモバイルロボティクスおよび電子装置が挙げられる。スマートフォンの普及により、モバイルサイバーフィジカルシステムへの関心が高まっている。したがって、本明細書に記載の技術の各種実施は、これら技術の1つ以上を利用して提供されるものであってもよい。
【0111】
上述の(1つまたは複数の)コンピュータプログラム等のコンピュータプログラムは、コンパイル言語やインタプリタ型言語を含む任意のプログラミング言語で記述されてもよい。さらに、スタンドアロンプログラムとして、モジュール、コンポーネント、サブルーチン、またはその他のユニットとして、あるいはコンピューティング環境内での使用に適したその一部でとして等、任意の形式で展開されてもよい。コンピュータプログラムは、1つまたは複数のコンピュータにより、単一のサイトで実行されるべく展開されてもよく、複数のサイトに分散されて通信ネットワークにより相互接続されてもよい。
【0112】
方法ステップは、1つ以上のプログラマブルプロセッサ(例えば、基板に接続された1つ以上のプロセッサ)が、コンピュータプログラムまたはコンピュータプログラムの一部を実行することで実現されてもよく、これにより、入力データが処理され、出力が得られるという動作により機能が実行される。方法ステップおよび装置はさらに、特殊用途論理回路で実現されてもよい。この例として、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)または特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)が挙げられる。
【0113】
コンピュータプログラム実行に適したプロセッサの例としては、汎用および特定用途向けマイクロプロセッサ、あらゆる種類のデジタルコンピュータ、チップ、またはチップセットの任意の1つ以上のプロセッサが挙げられる。一般的に、プロセッサは、命令とデータをROM、RAM、またはその両方から受信する。コンピュータの要素は、命令を実行する少なくとも1つのプロセッサと、命令およびデータを記憶する1つ以上のメモリデバイスとを含んでもよい。一般的にコンピュータはさらに、データ記憶用の1つ以上の大容量記憶デバイスを含んでもよく、データ送受信用にこれに動作接続されてもよい。その例としては、磁気、磁気光ディスク、または光ディスクが挙げられる。コンピュータプログラム命令およびデータを実施するのに適した情報担体は、あらゆる形式の不揮発性媒体を含む。これは例えば、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス)、磁気ディスク(例えば、内蔵ハードディスクまたは取り外し可能ディスク)、磁気光ディスク、CD-ROMおよびDVD-ROMディスクが挙げられる。プロセッサおよびメモリは、特殊用途向け論理回路で補助されるか、それに含まれてもよい。
【0114】
ユーザーとの相互作用のため、ブラウン管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)モニタ等のユーザーに情報を表示するディスプレイデバイスと、ユーザーにコンピュータへの入力を可能とするキーボードやポインティングデバイス(例えばマウスまたはトラックボール)等のユーザーインターフェースとを有するコンピュータ上に実施を実現してもよい。ユーザーとの相互作用を実現するためにその他種類のデバイスを使用してもよい。例えば、ユーザーに提供するフィードバックは、任意の感覚的フィードバックであってもよい。例えば、視覚的、聴覚的、触覚的フィードバックである。ユーザーによる入力も、音、声、触覚的入力等の任意の形式で受信可能である。
【0115】
例えば、データサーバ等のバックエンド要素を含むコンピュータシステム、アプリケーションサーバ等のミドルウェア要素を含むコンピュータシステム、例えばユーザーがある形態と相互作用可能となるGUIまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータ等のフロントエンド要素を含むコンピュータシステム、またはこれらの任意の組合せによって、それぞれ実施を実現してもよい。要素間は、任意の形式またはデジタルデータ通信の媒体(例えば、通信ネットワーク)によって相互接続されてもよい。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)や、例えばインターネットのような広域ネットワーク(WAN)が挙げられる。
【0116】
本明細書において説明した実施の特定の特徴を示したが、多様な変形、置き換え、変更、および均等物が当業者には明らかであろう。したがって、添付の請求項は、各種実施形態の精神から逸脱しない、そのような変形や変更を網羅することが理解されよう。