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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-19
(45)【発行日】2022-07-27
(54)【発明の名称】支払い方法、装置、およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20220720BHJP
   G06Q 20/02 20120101ALI20220720BHJP
【FI】
G06Q20/32 300
G06Q20/02 300
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020536509
(86)(22)【出願日】2019-01-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-04-22
(86)【国際出願番号】 CN2019070779
(87)【国際公開番号】W WO2019137353
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2020-08-28
(31)【優先権主張番号】201810029073.1
(32)【優先日】2018-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】タイミン・フェン
(72)【発明者】
【氏名】インデ・リウ
【審査官】竹下 翔平
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/091846(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0089174(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0244514(US,A1)
【文献】特開2014-010835(JP,A)
【文献】特開2001-202429(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0100973(US,A1)
【文献】特開2004-021311(JP,A)
【文献】特開2002-024730(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107146077(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外国にいるユーザのクライアントデバイスの決定モジュールが、前記ユーザの地理的場所に基づいて、前記地理的場所においてローカルな機関である第三者支払い機関を決定するステップと、
前記クライアントデバイスの要求開始モジュールが、ローカルなトランザクションに互換性のある支払い口座を獲得する要求をサーバに対して開始するステップであって、前記要求が、前記ユーザのユーザ識別子と前記第三者支払い機関についての情報を含み、前記サーバに、前記第三者支払い機関から前記支払い口座を取得させ、前記支払い口座と前記ユーザ識別子との間の対応を格納させ、前記ユーザのユーザ口座を前記ユーザの前記支払い口座に紐づけさせる、ステップと、
前記クライアントデバイスの受信モジュールが、前記第三者支払い機関によって前記サーバに割り当てられた前記支払い口座を受信するステップと、
前記クライアントデバイスの生成モジュールが、拡張マークアップ言語フォーマットで前記支払い口座の前記情報を表し、前記拡張マークアップ言語フォーマットの前記支払い口座の前記情報の文字列をデジタルオブジェクト識別子(DOI)に変換することによって前記支払い口座の情報を含むDOIを生成するステップと、
前記クライアントデバイスの提示モジュールが、レジスタが前記DOIをスキャンして、前記支払い口座を抽出するとともに、前記サーバが前記抽出した支払い口座に基づいて前記ユーザ口座を取得し、前記取得した口座に基づいてトランザクションを処理するために、前記抽出した支払い口座を前記サーバに転送するために、前記DOIをレジスタに表示するステップと
を含む、支払い方法。
【請求項2】
前記第三者支払い機関を決定するステップが、
前記決定モジュールが前記ユーザの前記地理的場所を獲得するステップと、
前記決定モジュールが前記ユーザの前記地理的場所に関連する支払い機関を決定するステップと、
前記決定モジュールが前記ユーザの前記地理的場所に関連する前記支払い機関を前記第三者支払い機関として使用するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第三者支払い機関を決定するステップが、
前記決定モジュールが、ユーザ命令を受信し、前記ユーザ命令に従って前記第三者支払い機関を決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記クライアントデバイスの記憶モジュールが前記支払い口座をローカルに記憶するステップをさらに含み、前記ローカルに記憶された支払い口座が、業者に提示するために前記クライアントデバイスが生成するデジタルオブジェクト識別子(DOI)に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
サーバの受信モジュールが、地理的場所においてユーザのクライアントデバイスからローカルなトランザクションに互換性のある支払い口座を獲得する要求を受信するステップであって、前記要求が前記ユーザのユーザ識別子と前記地理的場所のローカルな機関である第三者支払い機関についての情報を含む、ステップと、
前記サーバの送信モジュールが、前記第三者支払い機関に、前記支払い口座を獲得する前記要求を送信するステップと、
前記受信モジュールが前記第三者支払い機関によって返される支払い口座を受信するステップと、
前記サーバの確立および記憶モジュールが、前記支払い口座と前記ユーザ識別子との間の対応を確立し、前記対応を記憶するステップと、
前記サーバが、前記ユーザの前記支払い口座に前記ユーザのユーザ口座を紐づけるステップと
前記クライアントデバイスが拡張マークアップ言語フォーマットで前記支払い口座の前記情報を表し、前記拡張マークアップ言語フォーマットの前記支払い口座の前記情報の文字列をデジタルオブジェクト識別子(DOI)に変換することによって前記支払い口座の情報を含むDOIを生成するために、前記送信モジュールが前記支払い口座を前記クライアントデバイスに送信するステップと、
前記サーバが前記DOIのスキャンから抽出された前記支払い口座を受信するステップと、
前記サーバがトランザクションを処理するために、前記抽出した支払い口座に基づいて前記ユーザ口座を取得するステップと
を含む、支払い方法。
【請求項6】
クライアントデバイスの獲得モジュールが支払い口座を獲得するステップであって、前記支払い口座が第三者支払い機関に関連し、支払い口座を獲得するステップが、
前記獲得モジュールがユーザの地理的場所を獲得するステップと、
前記獲得モジュールが前記ユーザの前記地理的場所に関連する第三者支払い機関を決定するステップと、
前記獲得モジュールが、サーバが前記第三者支払い機関に前記支払い口座の申請の要求を送信するように、前記サーバに対して前記支払い口座を獲得する要求を開始するステップと、
前記獲得モジュールが、前記サーバによって返され、前記第三者支払い機関によって割り当てられた支払い口座を受信するステップとを含む、ステップと、
前記クライアントデバイスの生成モジュールが、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成するステップと、
前記クライアントデバイスの提示モジュールが、業者が前記支払い口座情報を獲得するためにスキャンを実行するように前記DOIを提示するステップと、
を含み、
前記支払い口座が将来の前記第三者支払い機関を介した支払いを行うために前記クライアントデバイスの記憶モジュールに格納される、支払い方法。
【請求項7】
外国にいるユーザの地理的場所に基づいて、前記地理的場所のローカル機関である第三者支払い機関を決定するように構成された決定モジュールと、
ローカルなトランザクションに互換性のある支払い口座を獲得する要求をサーバに対して開始するように構成された要求開始モジュールであって、前記要求が、前記ユーザのユーザ識別子と前記第三者支払い機関についての情報を含み、前記サーバに、前記第三者支払い機関から前記支払い口座を取得させ、前記支払い口座と前記ユーザ識別子との間の対応を格納させ、前記ユーザのユーザ口座を前記ユーザの前記支払い口座に紐づけさせる、要求開始モジュールと、
前記第三者支払い機関によって前記サーバに割り当てられた前記支払い口座を前記サーバから受信するように構成された受信モジュールと、
拡張マークアップ言語フォーマットで前記支払い口座の前記情報を表し、前記拡張マークアップ言語フォーマットの前記支払い口座の前記情報の文字列をデジタルオブジェクト識別子(DOI)に変換することによって前記支払い口座の情報を含むDOIを生成するように構成された生成モジュールと、
レジスタが前記DOIをスキャンして、前記支払い口座を抽出するとともに、前記サーバが前記抽出した支払い口座に基づいて前記ユーザ口座を取得し、前記取得した口座に基づいてトランザクションを処理するために、前記抽出した支払い口座を前記サーバに転送するために、前記DOIをレジスタに表示するように構成された提示モジュールと
を備える、支払い装置。
【請求項8】
支払い装置であって、
地理的場所においてユーザのクライアントデバイスからローカルなトランザクションに互換性のある支払い口座を獲得する要求を受信するように構成された受信モジュールであって、前記要求が前記ユーザのユーザ識別子と前記地理的場所のローカルな機関である第三者支払い機関についての情報を含む、受信モジュールと、
前記第三者支払い機関に、前記支払い口座を獲得する前記要求を送信するように構成された送信モジュールと
を備え、
前記受信モジュールが、前記第三者支払い機関によって返される支払い口座を受信するようにさらに構成され、
前記支払い装置が、前記支払い口座と前記ユーザ識別子との間の対応を確立し、前記対応を記憶するように構成された確立および記憶モジュールをさらに備え、
前記確立および記憶モジュールが、前記ユーザの前記支払い口座に前記ユーザのユーザ口座を紐づけるようにさらに構成され
前記送信モジュールが、前記クライアントデバイスが拡張マークアップ言語フォーマットで前記支払い口座の前記情報を表し、前記拡張マークアップ言語フォーマットの前記支払い口座の前記情報の文字列をデジタルオブジェクト識別子(DOI)に変換することによって前記支払い口座の情報を含むDOIを生成するために、前記支払い口座を前記クライアントデバイスに送信するようにさらに構成され、
前記受信モジュールが、前記DOIのスキャンから抽出された前記支払い口座を受信するようにさらに構成され、
前記確立および記憶モジュールが、トランザクションを処理するために、前記抽出した支払い口座に基づいて前記ユーザ口座を取得するようにさらに構成される、
支払い装置。
【請求項9】
支払い口座を獲得するように構成された獲得モジュールであって、前記支払い口座が第三者支払い機関に関連し、前記獲得モジュールが、
ユーザの地理的場所を獲得すること、
前記ユーザの前記地理的場所に関連する第三者支払い機関を決定すること、
サーバが前記第三者支払い機関に前記支払い口座の申請の要求を送信するように、前記サーバに対して前記支払い口座を獲得する要求を開始すること、
前記サーバによって返され、前記第三者支払い機関によって割り当てられた支払い口座を受信することを行うように構成される、獲得モジュールと、
支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成するように構成された生成モジュールと、
業者が前記支払い口座情報を獲得するためにスキャンを実行するように前記DOIを提示するように構成された提示モジュールと、
を備え、前記支払い口座が将来の前記第三者支払い機関を介した支払いを行うために支払い装置の記憶モジュールに格納される、支払い装置。
【請求項10】
支払いプログラムを記憶するメモリと、
前記メモリの前記支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、前記動作が、
ユーザの地理的場所に関連した第三者支払い機関を決定することと、
支払い口座を獲得する要求をサーバに対して開始することであって、前記支払い口座が前記第三者支払い機関に関連し、前記要求がユーザ識別子と前記第三者支払い機関についての情報を含む、ことと、
前記サーバによって返された支払い口座を受信することであって、前記支払い口座が前記第三者支払い機関によって前記サーバに割り当てられる、ことと、
前記受信した支払い口座をローカルに記憶することであって、前記ローカルに記憶された支払い口座が、業者に提示するために支払いデバイスが生成するデジタルオブジェクト識別子(DOI)に含まれる、ことと
を含む、支払いデバイス。
【請求項11】
支払いプログラムを記憶するメモリと、
前記メモリの前記支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、前記動作が、
支払い口座を獲得することであって、前記支払い口座が第三者支払い機関に関連し、前記支払い口座を獲得することが、
ユーザの地理的場所を獲得すること、
前記ユーザの前記地理的場所に関連する第三者支払い機関を決定すること、
サーバが前記第三者支払い機関に前記支払い口座の申請の要求を送信するように、前記サーバに対して前記支払い口座を獲得する要求を開始すること、
前記サーバによって返され、前記第三者支払い機関によって割り当てられた支払い口座を受信することを含む、ことと、
支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成することと、
業者が前記支払い口座情報を獲得するためにスキャンを実行するように前記DOIを提示することと、
を含み、前記支払い口座が将来の前記第三者支払い機関を介した支払いを行うために支払いデバイスの記憶モジュールに格納される、支払いデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、コンピュータ技術の分野に関し、特に、支払い方法、装置、およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル支払いの一般化に伴い、コードスキャンを介した支払いが、ますます広く使用されている。
【0003】
今の技術では、支払いシステムはいくつかのローカルの第三者支払い機関とよく組み合わされて支払いを完了する。しかしながら、多くの第三者支払い機関(例えば、外国のクレジットカード支払い機関)は古く複雑であり、ユーザによって提供されるデジタルオブジェクト識別子(DOI)に含まれるコンテンツを識別できず、第三者支払い機関の既存のアーキテクチャを修正することが事実上不可能であり、それによりユーザの支払いを不便にしている。
【0004】
このことに基づいて、より便利な支払いソリューションが必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書の実施形態は、以降の課題を解決するための支払い方法、装置、およびデバイスを提供して、より便利な支払いソリューションを提供する。
【0006】
このことに基づいて、本明細書の実施形態は、支払い方法を提供し、該方法は、第三者支払い機関を決定するステップと、支払い口座を獲得する要求をサーバに対して開始するステップであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求が第三者支払い機関についての情報を含む、ステップと、サーバによって返された支払い口座を受信するステップであって、支払い口座が第三者支払い機関によってサーバに割り当てられる、ステップとを含む。
【0007】
加えて、本明細書の実施形態はさらに、支払い方法を提供し、該方法は、クライアントによって送信された支払い口座を獲得する要求を受信するステップであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求がユーザ識別子と第三者支払い機関についての情報を含む、ステップと、第三者支払い機関に、支払い口座を獲得する要求を送信するステップと、第三者支払い機関によって返される支払い口座を受信するステップと、支払い口座とユーザ識別子との間の対応を確立し、対応を記憶するステップと、支払い口座をクライアントに送信するステップとを含む。
【0008】
加えて、本明細書の実施形態はさらに、支払い方法を提供し、該方法は、支払い口座を獲得するステップであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、ステップと、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成するステップと、業者が支払い口座情報を獲得するためにスキャンを実行するようにDOIを提示するステップとを含む。
【0009】
加えて、本明細書の実施形態はさらに、支払い方法を提供し、該方法は、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)をスキャンするステップと、支払い口座情報を獲得するステップと、第三者支払い機関が支払い口座を識別し支払い要求をサーバに転送するために、第三者支払い機関のために支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を生成するステップとを含む。
【0010】
加えて、本明細書の実施形態はさらに、支払い方法を提供し、該方法は、第三者支払い機関によって送信された、支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を受信するステップであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、ステップと、支払い口座情報に従って対応するユーザ識別子を決定するステップと、ユーザ識別子に従って注文情報について支払い処理を実行するステップとを含む。
【0011】
加えて、本明細書の実施形態はさらに、支払い装置を提供し、該装置は、第三者支払い機関を決定するように構成された決定モジュールと、支払い口座を獲得する要求をサーバに対して開始するように構成された要求開始モジュールであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求が第三者支払い機関についての情報を含む、要求開始モジュールと、サーバによって返された支払い口座を受信するように構成された受信モジュールであって、支払い口座が第三者支払い機関によってサーバに割り当てられる、受信モジュールとを備える。
【0012】
加えて、本明細書の実施形態はさらに、別の支払い装置を提供し、該装置は、クライアントによって送信された支払い口座を獲得する要求を受信するように構成された受信モジュールであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求がユーザ識別子と第三者支払い機関についての情報を含む、受信モジュールと、第三者支払い機関に、支払い口座を獲得する要求を送信するように構成された送信モジュールとを備え、受信モジュールが、第三者支払い機関によって返される支払い口座を受信するようにさらに構成され、支払い装置が、支払い口座とユーザ識別子との間の対応を確立し、対応を記憶するように構成された確立および記憶モジュールをさらに備え、送信モジュールが、支払い口座をクライアントに送信するようにさらに構成される。
【0013】
加えて、本明細書の実施形態はさらに、また別の支払い装置を提供し、該装置は、支払い口座を獲得するように構成された獲得モジュールであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、獲得モジュールと、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成するように構成された生成モジュールと、業者が支払い口座情報を獲得するためにスキャンを実行するようにDOIを提示するように構成された提示モジュールとを備える。
【0014】
加えて、本明細書の実施形態はさらに、第4の支払い装置を提供し、該装置は、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)をスキャンするように構成されたスキャンモジュールと、支払い口座情報を獲得するように構成された獲得モジュールと、第三者支払い機関が支払い口座を識別して、第三者支払い機関が支払い口座を識別し支払い要求をサーバに転送するために、第三者支払い機関のために支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を生成するように構成された生成モジュールとを備える。
【0015】
加えて、本明細書の実施形態はさらに、第5の支払い装置を提供し、該装置は、第三者支払い機関によって送信された、支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を受信するように構成された受信モジュールであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、受信モジュールと、支払い口座情報に従って対応するユーザ識別子を決定するように構成された決定モジュールと、ユーザ識別子に従って注文情報について支払い処理を実行するように構成された支払い処理モジュールとを備える。
【0016】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、支払いデバイスを提供し、該デバイスは、支払いプログラムを記憶するメモリと、メモリの支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、動作が、第三者支払い機関を決定することと、支払い口座を獲得する要求をサーバに対して開始することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求が第三者支払い機関についての情報を含む、ことと、サーバによって返された支払い口座を受信することであって、支払い口座が第三者支払い機関によってサーバに割り当てられる、こととを含む。
【0017】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、別の支払いデバイスを提供し、該デバイスは、支払いプログラムを記憶するメモリと、メモリの支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、動作が、クライアントによって送信された支払い口座を獲得する要求を受信することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求がユーザ識別子と第三者支払い機関についての情報を含む、ことと、第三者支払い機関に、支払い口座を獲得する要求を送信することと、第三者支払い機関によって返される支払い口座を受信することと、支払い口座とユーザ識別子との間の対応を確立し、対応を記憶することと、支払い口座をクライアントに送信することとを含む。
【0018】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、また別の支払いデバイスを提供し、該デバイスは、支払いプログラムを記憶するメモリと、メモリの支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、動作が、支払い口座を獲得することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、ことと、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成することと、業者が支払い口座情報を獲得するためにスキャンを実行するようにDOIを提示することとを含む。
【0019】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、第4の支払いデバイスを提供し、該デバイスは、支払いプログラムを記憶するメモリと、メモリの支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、動作が、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)をスキャンすることと、支払い口座情報を獲得することと、第三者支払い機関が支払い口座を識別し支払い要求をサーバに転送するために、第三者支払い機関のために支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を生成することとを含む。
【0020】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、第5の支払いデバイスを提供し、該デバイスは、支払いプログラムを記憶するメモリと、メモリの支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、動作が、第三者支払い機関によって送信された、支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を受信することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、ことと、支払い口座情報に従って対応するユーザ識別子を決定することと、ユーザ識別子に従って注文情報について支払い処理を実行することとを含む。
【0021】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、コンピュータ実行可能命令を記憶した非一時的コンピュータストレージ媒体を提供し、該コンピュータ実行可能命令は、第三者支払い機関を決定することと、支払い口座を獲得する要求をサーバに対して開始することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求が第三者支払い機関についての情報を含む、ことと、サーバによって返された支払い口座を受信することであって、支払い口座が第三者支払い機関によってサーバに割り当てられる、こととを実行するように設定される。
【0022】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、コンピュータ実行可能命令を記憶した別の非一時的コンピュータストレージ媒体を提供し、該コンピュータ実行可能命令は、クライアントによって送信された支払い口座を獲得する要求を受信することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求がユーザ識別子と第三者支払い機関についての情報を含む、ことと、第三者支払い機関に、支払い口座を獲得する要求を送信することと、第三者支払い機関によって返される支払い口座を受信することと、支払い口座とユーザ識別子との間の対応を確立し、対応を記憶することと、支払い口座をクライアントに送信することとを実行するように設定される。
【0023】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、コンピュータ実行可能命令を記憶したさらに別の非一時的コンピュータストレージ媒体を提供し、該コンピュータ実行可能命令は、支払い口座を獲得することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、ことと、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成することと、業者が支払い口座情報を獲得するためにスキャンを実行するようにDOIを提示することとを実行するように設定される。
【0024】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、コンピュータ実行可能命令を記憶した第4の非一時的コンピュータストレージ媒体を提供し、該コンピュータ実行可能命令は、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)をスキャンすることと、支払い口座情報を獲得することと、第三者支払い機関が支払い口座を識別し支払い要求をサーバに転送するために、第三者支払い機関のために支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を生成することとを実行するように設定される。
【0025】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、コンピュータ実行可能命令を記憶した第5の非一時的コンピュータストレージ媒体を提供し、該コンピュータ実行可能命令は、第三者支払い機関によって送信された、支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を受信することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、ことと、支払い口座情報に従って対応するユーザ識別子を決定することと、ユーザ識別子に従って注文情報について支払い処理を実行することとを実行するように設定される。
【0026】
本明細書の実施形態に採用される上述の技術的解決策の少なくとも1つは、以下の有益な効果を達成できる。
【0027】
ユーザは、ユーザの地理的場所情報に従って、ユーザの場所に対応する第三者支払い機関を決定し、次いで、支払いサーバを介してローカルの状況に互換性のある第三者支払い機関の支払い口座を取得するとともに、第三者支払い機関によって提供された支払い口座を使用してバーコードをスキャンすることによって支払いを完了する。支払いプロセスの間、支払い口座情報を含むDOIは業者に提示され、業者はその中の支払い口座を識別して、注文情報および支払い口座を第三者支払い機関に転送する。口座が検証された後に、第三者支払い機関が口座を支払いサーバに転送する。支払いサーバは、支払い口座に対応するユーザ識別子を識別して、次いで支払いを処理する。従って、ユーザ情報は、他の国および地域の既存の第三者支払い機関によって識別され得るカード情報と組み合わされて、他の国および地域においてコードスキャンを介して支払いを実行し、それによりユーザエクスペリエンスが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本明細書の実施形態による、クライアントによって第三者支払い機関の支払い口座を獲得するプロセスを示す図である。
図2】本明細書の実施形態による、サーバによって第三者支払い機関の支払い口座を獲得するプロセスを示す図である。
図3】本明細書の実施形態による、ユーザによって第三者支払い機関に関連する支払い口座を獲得するサービスプロセスの概略図である。
図4】本明細書の実施形態による、クライアントの支払いプロセスの概略的なフローチャートである。
図5】本明細書の実施形態による、業者の支払いプロセスの概略的なフローチャートである。
図6】本明細書の実施形態による、サーバの支払いプロセスの概略的なフローチャートである。
図7】本明細書の実施形態による、第三者支払い機関の支払い口座を使用することによる支払いのサービスプロセスの概略図である。
図8】本明細書の実施形態による、支払い装置の概略図である。
図9】本明細書の実施形態による、別の支払い装置の概略図である。
図10】本明細書の実施形態による、さらに別の支払い装置の概略図である。
図11】本明細書の実施形態による、第4の支払い装置の概略図である。
図12】本明細書の実施形態による、第5の支払い装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本明細書の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下では、本明細書の特定の実施形態および対応する添付の図面を参照して、本明細書の技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本明細書の実施形態のすべてではなく一部に過ぎない。創造的な努力なく本明細書の実施形態に基づいて当業者によって得られる全ての他の実施形態は、本明細書の保護範囲に含まれる。
【0030】
現時点で、ユーザ情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)に署名することによって支払いを行うこと、例えば、様々な支払いバーコードおよび支払いQRコードを使用することによって支払いを行うことは、支払い分野では大いに一般的である。QRコード(登録商標)はまた、クイックレスポンスコード(QRコード(登録商標))と呼ばれ、コード16K、コード49、PDF417、およびマイクロPDF417など複数の規格を有する。
【0031】
しかしながら、地域によっては(ほとんどの外国など)、他の支払い機関はQRコード(登録商標)の意味を認めることができない。言い換えると、業者がコードスキャンデバイスを使用することによってQRコード(登録商標)をスキャンおよび解析してQRコード(登録商標)の内容を取得する場合でさえ、第三者支払い機関(多くはクレジットカード支払い機関)は、内容の意味を認めることができず、その結果、支払いを行うことができず、海外に短期滞在する多くのユーザ(例えば、旅行、学術訪問、およびトランジットのユーザ)に不便が生じる。
【0032】
このことに基づいて、本明細書の実施形態は支払いソリューションを提供する。支払いソリューションでは、ユーザ情報は、他の国および地域の既存の第三者支払い機関によって識別され得るカード情報と組み合わされて、コードスキャンを介して支払いを実施する。
【0033】
本明細書の実施形態では、提供される支払いソリューションは2つの部分を含む。第1の部分は、ユーザが第三者支払い機関の関連支払い口座を取得するプロセスであり、第2の部分は、ユーザが支払い口座を使用することによって支払いを行うプロセスである。確かに、2つの部分は完全に別個ではない。いくつかのシナリオでは、2つの部分は支払いを完了するために共同で実施されることもある。
【0034】
本明細書の実施形態に従って提供される支払いソリューションの第1の部分のプロセスが、以下に詳細に説明される。プロセスは具体的にはクライアントとサーバを含む。クライアントの実行プロセスが図1に示される。図1は、本明細書の実施形態による、クライアントによって第三者支払い機関の支払い口座を獲得するプロセスであり、以下のステップを含む。
【0035】
S101:第三者支払い機関を決定する。
【0036】
本明細書における第三者支払い機関を決定するための方法は明示的であってよく、すなわち、クライアントは直接いくつかの第三者支払い機関を、選択のために顧客に提供する。方法はまた、暗示的であってもよく、すなわち、方法はバックグラウンドで自動で実行される。本明細書における第三者支払い機関は、アクワイアラ、支払いネットワーク、および支払いネットワークに関連する銀行などを含んでよい。
【0037】
S103:支払い口座を獲得する要求をサーバに対して開始し、支払い口座は第三者支払い機関に関連し、要求は第三者支払い機関についての情報を含む。
【0038】
本明細書における支払い口座は通常、カード番号であり、プライマリ口座番号(PAN)とも呼ばれ得る。PANは第三者支払い機関自体に属することがある。例えば、第三者支払い機関自体が銀行カード支払いサービスを実行する銀行であるか、あるいは第三者支払い機関のパートナーによって割り当てられもよい。例えば、第三者支払い機関は、カード番号に従って受け取られた後のレシートを支払いのために対応する銀行に転送するアクワイアラを含み、すなわち、支払い口座(PAN)が第三者支払い機関において銀行によって分散される。加えて、カード発行者が支払いシステムと協力関係を有するので、カード発行者は、支払い口座(PAN)が支払いシステムに対応することを識別できる。具体的な状況は、第三者のメカニズムのサービスに基づいて決定されるが、本明細書では限定されない。要求が送られる際、サーバが対応する口座を識別するためにユーザ識別子が含められるべきである。
【0039】
S105:サーバによって返された支払い口座を受信し、支払い口座が第三者支払い機関によってサーバに割り当てられる。
【0040】
通常の状況下で、サーバは自身では第三者支払い機関の支払い口座を割り当てる権限を有さない。サーバは、要求に従って第三者支払い機関に対して対応するアプリケーションを実行し、第三者支払い機関によって割り当てられた支払い口座を受信した後に支払い口座をクライアントに返す。しかしながら、サーバが、サーバに格納された支払い口座のバッチを、第三者支払い機関を介して事前に割り当ててしまい、クライアントに返されるべき対応する支払い口座を直接およびローカルに呼び出す別の適用シナリオがある。
【0041】
具体的な実施形態として、ステップS101に対して、第三者支払い機関を決定することは、ユーザの地理的場所を獲得することと、ユーザの地理的場所に関連する支払い機関を決定することと、ユーザの地理的場所に関連する支払い機関を第三者支払い機関として使用することとを含む。
【0042】
特に、クライアントは、第三者支払い機関の対応情報および地理的場所をローカル端末に事前に格納し得る。ユーザは地理的場所に到着した後、対応する第三者支払い機関がそれに応じて決定され、対応するアプリケーションがサーバに対して実行されてよい。このプロセスでは、クライアントは、ユーザによる手動の操作なく、リアルタイムで端末の場所を獲得することによって決定を実行する。ユーザは、全体の決定およびアプリケーションプロセス処理に気づくことなく、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0043】
具体的な実施形態として、ステップS101に対して、第三者支払い機関を決定することは、ユーザ命令を受信し、ユーザ命令に従って第三者支払い機関を決定することという方法でさらに実装され得る。
【0044】
言い換えると、クライアントは、選択するためにユーザに第三者支払い機関の明示的なリストを提供する。例えば、米国/日本/マレーシアなど、すなわち、国が、選択のためにユーザに提供され、次いで、第三者支払い機関A/B/Cがさらに、選択のためにユーザに提供される。このプロセスはリアルタイム決定ではなく、事前にユーザによって実行されてよい。例えば、ユーザが一週間米国に旅行する場合、米国に到着する前にユーザは事前に米国の対応する第三者支払い機関を決定して、支払いのためサーバに支払い口座アプリケーションを送信できる。
【0045】
具体的な実施形態として、クライアントが上述のソリューションを介して支払い口座を獲得した後に、方法は、支払い口座をローカルに格納するステップをさらに含む。
【0046】
特に、クライアントが、必要な支払いのための支払い口座要求を獲得すると、アプリケーションが一時的に開始され、支払い口座が第三者支払い機関から取得されて、一つの対応する支払いを完了する。さらに便利なことに、クライアントはさらに、将来の第三者支払い機関を介した支払い口座を使用することによる別の支払いを行うために、支払い口座を格納する。
【0047】
サーバの実行プロセスが図2に示される。図2は、本明細書の実施形態による、サーバによる第三者支払い機関の支払い口座を獲得するプロセスであり、以下のステップを含む。
S201:クライアントによって送信された支払い口座を獲得する要求を受信し、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求がユーザ識別子と第三者支払い機関についての情報を含む。
S203:支払い口座を獲得する要求を第三者支払い機関に送信する。
S205:第三者支払い機関によって返される支払い口座を受信する。
S207:支払い口座とユーザ識別子との間の対応を確立し、対応を記憶する。
S209:支払い口座をクライアントに送信する。
【0048】
具体的なサービスプロセスが図3に示される。図3は、本明細書の実施形態による、ユーザによって第三者支払い機関に関連する支払い口座を獲得するサービスプロセスの概略図である。概略図では、A国の第三者支払い機関Bによって提供されるギフトカードPANが例として使用され、次のステップを含む。
S301:ユーザがA国でクライアントをオープンにする。
S303:クライアントが、地理的場所がA国内であることを検出し、対応する第三者支払い機関がBであると決定する。
S305:クライアントが、支払い機関BのギフトカードPANをサーバに申請する。
S307:サーバは、1つのギフトカードPANを支払い機関Bに申請する。
S309:支払い機関Bが1つのギフトカードPANをサーバに割り当てる。
S311:サーバが、ギフトカードPANおよびユーザ口座について紐づけて記憶することを実行する。
S313:サーバはギフトカードPANをクライアントに送信する。
S315:クライアントはギフトカードPANを受信して格納する。
【0049】
上記のソリューションでは、第三者支払い機関が場所に従ってクライアントにおいて決定されるとされていることに留意すべきである。
【0050】
クライアントは、端末の地理的場所を決定し、地理的場所とともに第三者支払い口座を申請する要求をサーバに送信し、サーバは地理的場所に従って対応する第三者支払い機関を決定し、次いで第三者支払い機関に対する支払い口座を申請し、アプリケーションを介してユーザ識別子を取得した支払い口座に紐づけて、支払い口座をクライアントに転送する。
【0051】
支払い口座を使用したユーザによる支払いのプロセスは、具体的に3つの態様、すなわち、ユーザのクライアント、業者、およびサーバを含む。ユーザのクライアントの実行プロセスが図4に示される。図4は、本明細書の実施形態による、クライアントのための支払いプロセスの概略的なフローチャートである。
【0052】
S401:支払い口座を獲得し、支払い口座は第三者支払い機関に関連する。
【0053】
第三者支払い機関に関連する支払い口座が、ローカル端末から獲得されるか、あるいは、サーバに対するアプリケーションの一時的な開始によって取得され得る。ローカル端末から取得された支払い口座は一般に、地理的場所に基づいて事前申請によりユーザによって取得される。
【0054】
S403:支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成する。
【0055】
このステップでは、支払い口座情報は、拡張マークアップ言語(xml)フォーマットまたは他のフォーマットで表されてよく、次いで、xmlフォーマットまたは他のフォーマットの文字列がDOIに変換される。
【0056】
S405:業者にDOIを提示して、スキャンを実行し支払い口座情報を獲得する。
【0057】
上に説明したように、具体的な実施形態では、ステップS401に対して、ユーザの地理的場所に従って、サーバに対する一時的なアプリケーションを介して支払い口座を獲得することは、ユーザの地理的場所を獲得することと、ユーザの地理的場所に関連する第三者支払い機関を決定することと、サーバが第三者支払い機関に支払い口座申請の要求を送信するように、サーバに対して支払い口座を獲得する要求を開始することと、記サーバによって返され、第三者支払い機関によって割り当てられた支払い口座を受信することを具体的に含む。
【0058】
業者の実行プロセスが図5に示される。図5は、本明細書の実施形態による、業者のための支払いプロセスの概略的なフローチャートであり、以下のステップを含む。
S501:支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)をスキャンし、支払い口座は第三者支払い機関に関連する。
S503:支払い口座情報を獲得する。
S505:第三者支払い機関のために支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を生成し、第三者支払い機関が支払い口座を識別して支払い要求をサーバに転送する。
【0059】
特に、業者はスキャンデバイスを介してDOIのコンテンツを依然として獲得してよいが、第三者は、DOIの支払い口座情報を識別するだけでもよい(支払い口座情報のみが第三者と関連するので)。従って、支払いの間、支払い口座を識別した後、第三者支払い機関は支払い処理のための支払い要求をサーバに転送する。注文情報は、業者のID、注文額、注文時間、および注文番号などなど特定の情報を含んでよい。
【0060】
第三者支払い機関によってサーバに支払い要求を転送する間、第三者支払い機関に関連するいくつかの他のサービスプロセスがさらに含まれてよく、例えば、識別のため支払い口座を対応する発行銀行(opening bank)に転送する。識別について、発行銀行は、支払い要求を支払いのためにサーバに転送する。具体的なフローは、第三者支払い機関のシステムアーキテクチャに密接に関連し、本明細書では逐一列挙しない。しかしながら、最終的に、第三者支払い機関は支払い口座がサーバに関連することを識別し、支払い口座と注文情報をサーバに転送する。
【0061】
サーバの実行プロセスが図6に示される。図6は、本明細書の実施形態による、サーバのための支払いプロセスの概略的なフローチャートであり、以下のステップを含む。
S601:支払い口座情報と注文情報を含み、第三者支払い機関によって送信された支払い要求を受信し、支払い口座は第三者支払い機関に関連する。
S603:支払い口座情報に従って対応するユーザ識別子を決定する。
S605:ユーザ識別子に従って注文情報について支払い処理を実行する。
【0062】
支払い処理は一般に、ユーザ識別子に対応する口座から業者の口座への控除に関連する。支払い処理が完了した後、通知メッセージを第三者支払い機関に送信し、通知メッセージを業者にレベルごとに供給することが通常必要である。支払いプロセスについて、アクワイアラC、ギフトカード支払いネットワークD、および発行銀行Eが例として使用される。例では、第三者支払い機関が、図7に示されるアクワイアラC、ギフトカード支払いネットワークD、および発行銀行Eを含む。図7は、本明細書の実施形態による、第三者支払い機関の支払い口座を使用することによる支払いのサービスプロセスの概略図であり、以下のステップを含む。
S701:ユーザが購入予定の商品を業者に提示する。
S703:レジ担当が商品をスキャンする。
S705:レジ担当が商品の価格をユーザに提示する。
S707:ユーザがクライアントをオープンにする。
S709:クライアントはギフトカード情報を含むQRコード(登録商標)を生成する。
S711:レジ担当はQRコード(登録商標)をスキャンする。
S713:キャッシュレジスタがQRコード(登録商標)を読み取り、QRコード(登録商標)のギフトカードPANを抽出する。
S715:キャッシュレジスタが注文情報とギフトカードPANをアクワイアラCに送信する。
a:アクワイアラCは、それがギフトカードであると決定して、要求を支払いネットワークDに転送する。
b:支払いネットワークDはカード発行者Eに連絡する。
c:カード発行者Eはカードがサーバに所属することを決定し、要求をサーバに転送する。
S717:サーバはギフトカードPANに従って対応するユーザ口座を取得する。
S719:サーバは支払いを処理する。
S721:サーバは、業者のキャッシュレジスタまで結果を第三者支払い機関に返す。
S723:トランザクションが終了する。
【0063】
いくつかの考えに基づいて、本明細書はさらに図8に示す支払い装置を提供する。図8は、本明細書の実施形態による、支払い装置の概略図であり、該装置は、第三者支払い機関を決定するように構成された決定モジュール801と、サーバに対して支払い口座を獲得するための要求を開始するように構成された要求開始モジュール803であって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求が第三者支払い機関についての情報を含む、要求開始モジュールと、サーバによって返される支払い口座を受信するように構成された受信モジュール805とを備え、支払い口座が第三者支払い機関によってサーバに割り当てられる。
【0064】
さらに、決定モジュール801は、ユーザの地理的場所を獲得し、ユーザの地理的場所に関連する支払い機関を決定し、ユーザの地理的場所に関連する支払い機関を第三者支払い機関として使用するように構成され、支払い機関がユーザの地理的場所に関連付けられる。
【0065】
さらに、決定モジュール801は、ユーザ命令を受信し、ユーザ命令に従って第三者支払い機関を決定するように構成される。
【0066】
さらに、装置は、支払い口座をローカルに記憶する記憶モジュール807を備える。
【0067】
加えて、本明細書はさらに、図9に示されるような別の支払い装置を提供する。図9は、本明細書の実施形態による、別の支払い装置の概略図であり、該装置は、クライアントによって送信された支払い口座を獲得する要求を受信するように構成された受信モジュール901であって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求がユーザ識別子と第三者支払い機関についての情報を含む、受信モジュールと、第三者支払い機関に、支払い口座を獲得する要求を送信するように構成された送信モジュール903とを備える。受信モジュール901が、第三者支払い機関によって返される支払い口座を受信するようにさらに構成される。装置は、支払い口座とユーザ識別子との間の対応を確立し、対応を記憶するように構成された確立および記憶モジュール905をさらに備える。送信モジュール903が、支払い口座をクライアントに送信するようにさらに構成される。
【0068】
さらに、本明細書は、図10に示すさらに別の支払い装置を提供する。図10は、本明細書の実施形態による、さらに別の支払い装置の概略図であり、該装置は、支払い口座を獲得するように構成された獲得モジュール1001であって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、獲得モジュールと、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成するように構成された生成モジュール1002と、業者が支払い口座情報を獲得するためにスキャンを実行するようにDOIを提示するように構成された提示モジュール1003とを備える。
【0069】
さらに、獲得モジュール1001が、ユーザの地理的場所を獲得し、ユーザの地理的場所に関連する第三者支払い機関を決定し、サーバが第三者支払い機関に支払い口座申請の要求を送信するように、サーバに対して支払い口座を獲得する要求を開始し、サーバによって返され、第三者支払い機関によって割り当てられた支払い口座を受信するように構成される。
【0070】
さらに、獲得モジュール1001が、ローカルに事前に記憶され、第三者支払い機関に関連する支払い口座を獲得するように構成される。
【0071】
加えて、本明細書はさらに、図11に示される第4の支払い装置を提供する。図11は、本明細書の実施形態による、第4の支払い装置の概略図であり、該装置は、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)をスキャンするように構成されたスキャンモジュール1101と、支払い口座情報を獲得するように構成された獲得モジュール1103と、第三者支払い機関が支払い口座を識別し、支払い要求をサーバに転送するように、第三者支払い機関のために支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を生成するように構成された生成モジュール1105とを備える。
【0072】
その上、本明細書はさらに、図12に示される第5の支払い装置を提供する。図12は、本明細書の実施形態による、第5の支払い装置の概略図であり、該装置は、第三者支払い機関によって送信された、支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を受信するように構成された受信モジュール1201であって、支払い口座が、第三者支払い機関に関連する、受信モジュールと、支払い口座情報に従って対応するユーザ識別子を決定するように構成された決定モジュール1203と、ユーザ識別子に従って注文情報について支払い処理を実行するように構成された支払い処理モジュール1205とを備える。
【0073】
対応して、本明細書の実施形態はさらに支払いデバイスを提供し、該デバイスは、支払いプログラムを記憶するメモリと、メモリの支払いプログラムを呼び出し、以下の動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、該動作が、第三者支払い機関を決定することと、支払い口座を獲得する要求をサーバに対して開始することであって、支払い口座が、第三者支払い機関に関連し、要求が第三者支払い機関についての情報を含む、ことと、サーバによって返された支払い口座を受信することであって、支払い口座が第三者支払い機関によってサーバに割り当てられる、こととを含む。
【0074】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、別の支払いデバイスを提供し、該デバイスは、支払いプログラムを記憶するメモリと、メモリの支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、該動作が、クライアントによって送信された支払い口座を獲得する要求を受信することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求がユーザ識別子と第三者支払い機関についての情報を含む、ことと、第三者支払い機関に、支払い口座を獲得する要求を送信することと、第三者支払い機関によって返される支払い口座を受信することと、支払い口座とユーザ識別子との間の対応を確立し、対応を記憶することと、支払い口座をクライアントに送信することとを含む。
【0075】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、また別の支払いデバイスを提供し、該デバイスは、支払いプログラムを記憶するメモリと、メモリの支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、該動作が、支払い口座を獲得することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、ことと、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成することと、業者が支払い口座情報を獲得するためにスキャンを実行するようにDOIを提示することとを含む。
【0076】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、第4の支払いデバイスを提供し、該デバイスは、支払いプログラムを記憶するメモリと、メモリの支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、該動作が、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)をスキャンすることと、支払い口座情報を獲得することと、第三者支払い機関が支払い口座を識別し、支払い要求をサーバに転送するように、第三者支払い機関のために支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を生成することとを含む。
【0077】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、第5の支払いデバイスを提供し、該デバイスは、支払いプログラムを記憶するメモリと、メモリの支払いプログラムを呼び出し、動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、該動作が、第三者支払い機関によって送信された、支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を受信することであって、支払い口座が、第三者支払い機関に関連する、ことと、支払い口座情報に従って対応するユーザ識別子を決定することと、ユーザ識別子に従って注文情報について支払い処理を実行することとを含む。
【0078】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、コンピュータ実行可能命令を記憶した非一時的コンピュータストレージ媒体を提供し、該コンピュータ実行可能命令が、第三者支払い機関を決定することと、 支払い口座を獲得する要求をサーバに対して開始することであって、支払い口座が、第三者支払い機関に関連し、要求が第三者支払い機関についての情報を含む、ことと、 サーバによって返された支払い口座を受信することであって、支払い口座が第三者支払い機関によってサーバに割り当てられる、こととを実行するように設定される。
【0079】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、コンピュータ実行可能命令を記憶した別の非一時的コンピュータストレージ媒体を提供し、該コンピュータ実行可能命令が、クライアントによって送信された支払い口座を獲得する要求を受信することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連し、要求がユーザ識別子と第三者支払い機関についての情報を含む、ことと、第三者支払い機関に、支払い口座を獲得する要求を送信することと、第三者支払い機関によって返される支払い口座を受信することと、支払い口座とユーザ識別子との間の対応を確立し、対応を記憶することと、支払い口座をクライアントに送信することとを実行するように設定される。
【0080】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、コンピュータ実行可能命令を記憶したまた別の非一時的コンピュータストレージ媒体を提供し、該コンピュータ実行可能命令が、支払い口座を獲得することであって、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、ことと、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)を生成することと、業者が支払い口座情報を獲得するためにスキャンを実行するようにDOIを提示することとを実行するように設定される。
【0081】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、コンピュータ実行可能命令を記憶した第4の別の非一時的コンピュータストレージ媒体を提供し、該コンピュータ実行可能命令が、支払い口座が第三者支払い機関に関連する、支払い口座情報を含むデジタルオブジェクト識別子(DOI)をスキャンすることと、支払い口座情報を獲得することと、第三者支払い機関が支払い口座を識別し、支払い要求をサーバに転送するように、第三者支払い機関のために支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を生成することとを行うように設定される。
【0082】
対応して、本明細書の実施形態はさらに、コンピュータ実行可能命令を記憶した第5の別の非一時的コンピュータストレージ媒体を提供し、該コンピュータ実行可能命令が、第三者支払い機関によって送信された、支払い口座情報および注文情報を含む支払い要求を受信することであって、支払い口座が、第三者支払い機関に関連する、ことと、支払い口座情報に従って対応するユーザ識別子を決定することと、ユーザ識別子に従って注文情報について支払い処理を実行することとを実行するように設定される。
【0083】
本明細書の実施形態はすべて、実施形態の同じまたは類似の部分について、漸進的に説明され、これらの実施形態を参照し、各実施形態の説明は、他の実施形態との違いに焦点を当てる。特に、装置、デバイス、および媒体の実施形態は、基本的に方法の実施形態に類似しており、したがって、簡単に説明され、 関連部分について、方法の実施形態の部分的な説明を参照でき、詳細はここでは再度説明しない。
【0084】
本明細書の実施形態は、上に説明されている。他の実施形態は、添付の特許請求の範囲にある。いくつかの実施形態において、特許請求の範囲に記載のアクション、ステップ、またはモジュールは、実施形態における順番とは異なる順番で実行されてよく、依然として期待される結果が達成される。加えて、添付の図面に明示されたプロセスは、期待される結果を達成するために特定のシーケンスまたは連続したシーケンスを必ずしも必要としない。いくつかの実施形態では、マルチタスク処理および並列処理が可能あるいは有益であることがある。
【0085】
1990年代、技術の向上は、ハードウェアの向上(たとえば、ダイオード、トランジスタ、スイッチなどの回路構造の向上)とソフトウェアの向上(メソッド手順の向上)を明確に区別できる。しかしながら、技術の発展に伴い、多くのメソッド手順の向上は、ハードウェア回路構造の直接的な向上と考えられ得る。設計者は一般に向上したメソッド手順をハードウェア回路にプログラムして、対応するハードウェア回路構造を得る。したがって、メソッド手順の向上がハードウェア・エンティティ・モジュールを使用することによって実装され得ないことを意味しない。例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などのプログラマブル論理デバイスは、デバイスをプログラムすることによってユーザによって決定した論理機能をもつ集積回路の一種である。設計者は、自発的にプログラミングを行って、チップ製造業者を必要とせずにデジタルシステムを単一のPLDに組み込み、専用の集積回路チップを設計および準備する。その上、今日では、集積回路チップをマニュアルで作る代わりに、このプログラミングが、「論理コンパイラ」ソフトウェアを使用することによって主に実装され、そのことはプログラム展開および書き込みに使用されるソフトウェアコンパイラと類似する。オリジナルのコードは、コンパイル前に特定のプログラミング言語で書かれ、この言語はハードウェア記述言語(HDL)と呼ばれる。様々な種類のHDLがあり、例えば、アドバンスブール式言語(ABEL)、アルテラハードウェア記述言語(AHDL)、コンフルエンス(Confluence)、コーネル大学プログラミング言語(CUPL)、HDCal、Javaハードウェア記述言語(JHDL)、Lava、Lola、MyHDL、PALASM、Rubyハードウェア記述言語(RHDL)などがある。現在、最も一般的に使用されるHDLは、VHDL(very-high-speed integrated circuit hardware description language)およびヴェリログ(Verilog)である。当業者には、メソッド手順が論理的にプログラムされ、次いで前述のハードウェア記述言語を使用して集積回路にプログラムされる限り、論理的メソッド手順を実装するハードウェア回路を容易に入手することができることが理解されよう。
【0086】
コントローラは、任意の適切な方法で実装でき、例えば、コントローラは、マイクロプロセッサまたはプロセッサ、プロセッサ、論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能論理コントローラおよび組み込み型マイクロコントローラによって実行可能なコンピュータ可読プログラムコード(例えば、ソフトウェアまたはファームウェア)を記憶したコンピュータ可読媒体の形態をとることができる。コントローラの例は、限定ではなく、ARC 625D、Atmel AT91SAM、Microchip PIC18F26K20、およびSilicone Labs C8051F320などのマイクロコントローラを含む。メモリコントローラは、メモリ制御論理の一部としても実装可能である。当業者は、純粋なコンピュータ可読プログラムコード形態でコントローラを実装することに加えて、論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路、プログラム可能な論理コントローラ、および組み込み型マイクロコントローラの形態で、および同様の機能を達成する他の形態でコントローラを実装することも可能である。そのようなコントローラは、ハードウェアコンポーネントと考えることができ、様々な機能を実装するために含まれる装置は、ハードウェアコンポーネント内の構造と考えることができる。あるいは、様々な機能を実装するように構成された装置は、方法を実装するソフトウェアモジュールとハードウェアコンポーネント内の構造との両方と考えることができる。
【0087】
先の実施形態に置いて説明したシステム、装置、モジュール、またはユニットは、コンピュータチップまたはエンティティを使用することによって実装され得るか、またはある機能を有する製品を使用することによって実装され得る。典型的な実装デバイスはコンピュータである。具体的には、コンピュータは、例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯電話、カメラ付き電話、スマートフォン、個人情報端末、メディアプレーヤ、ナビゲーションデバイス、電子メールデバイス、ゲームコンソール、タブレット、ウェアラブルデバイス、あるいはこれらのデバイスの任意の組み合わせであってよい。
【0088】
説明を容易にするために、装置と記述されるとき、装置は、個別に説明された機能に従うユニットに分けられている。確かに、本明細書の実施形態の実装中では、ユニットの機能は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの同じ部分または多数の部分において実装されてよい。
【0089】
当業者には、本明細書の実施形態が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることが理解されよう。したがって、本明細書は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施形態の形態を使用できる。その上、本明細書は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータ使用可能なストレージ媒体(限定ではなく、ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含む)上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態を使用できる。
【0090】
本明細書は、本明細書の実施形態の、方法、デバイス(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の各手順および/またはブロック、およびフローチャートおよび/またはブロック図の手順および/またはブロックの組み合わせを実装できる。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み型プロセッサまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供されてマシンを生成し、その結果、フローチャートの1つまたは複数の手順および/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能を実施するように構成された装置が、汎用コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令を使用することによって生成される。
【0091】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスをガイドできるコンピュータ可読メモリに記憶されて特定の方法で働き、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、命令装置を含む製品を生成し、命令装置は、フローチャートの1つまたは複数の手順および/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに特定された機能を実施する。
【0092】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードされ、その結果一連の動作ステップがコンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイス上で実行され、コンピュータによって実装された処理を生成し、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイス上で実行された命令は、フローチャートの1つまたは複数の手順および/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに特定された機能を実施するためのステップを提供する。
【0093】
一般の構成では、コンピューティングデバイスは、1つまたは複数のプロセッサ(CPU)、1つまたは複数の入出力インターフェース、1つまたは複数のネットワークインターフェース、および1つまたは複数のメモリを含む。
【0094】
メモリは、非永続性のメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性メモリ、および/または、例えば、読み取り専用メモリ(ROM)またはフラッシュメモリ(フラッシュRAM)などコンピュータ可読媒体における別の形態を含むことができる。メモリはコンピュータ可読媒体の一例である。
【0095】
コンピュータ可読媒体は、任意の方法または技法を使用することによって情報を格納できる、永続性の、非永続性の、ムーバブルな、および非ムーバブルの媒体を含む。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータであってよい。コンピュータストレージ媒体の例は、限定ではないが、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、別のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能プログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリまたはその他のメモリ技術、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)または別の光学ストレージ、磁気テープ、磁気ディスクストレージ 、量子メモリ、グラフェンベースのストレージ媒体、別の磁気ストレージデバイス、またはその他の非伝送媒体を含む。本明細書に開示の定義に基づくと、コンピュータ可読媒体は、変調されたデータ信号およびキャリアなど、一時的コンピュータ可読媒体(一時的媒体)を含まない。
【0096】
「含む」「備える」という用語、および任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意味することに留意すべきである。それにより、一連の要素を含む、プロセス、方法、アーティクル、またはデバイスは、それらの要素を含むだけでなく、明確にリストされていない他の要素を含み、あるいはプロセス、方法、アーティクル、およびデバイスの固有の要素を含む。さらに限定することなく、「1つを含む」というフレーズによって定義される要素は、要素を含む、プロセス、方法、アーティクル、またはデバイスの他の同一要素を排除しない。
【0097】
本明細書の実施形態は、コンピュータ、例えば、プログラムモジュールによって実行されたコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈で説明され得る。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するまたは特定の態様のデータタイプを実装するための、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。本明細書の実施形態はまた、タスクが通信ネットワークを使用して接続されたリモートの処理デバイスによって実行される、分散コンピューティング環境において実現され得る。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、ストレージデバイスを含むローカルおよびリモートのコンピュータストレージ媒体に配置され得る。
【0098】
本明細書の実施形態はすべて、実施形態の同じまたは類似の部分について、漸進的に説明され、これらの実施形態を参照し、各実施形態の説明は、他の実施形態との違いに焦点を当てる。特に、システムの実施形態は基本的に方法の実施形態に類似しており、したがって、関連部分について簡単に説明され、方法の実施形態の部分的な説明を参照できる。
【0099】
上述の説明は本明細書の実施形態にすぎず、本明細書を限定することを意図しない。当業者には、本明細書の実施形態に様々な変更および変形が可能である。本明細書の実施形態の精神および原則から逸脱せずに行われる、任意の変形、等価な交換、または改善は、本願の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0100】
801 決定モジュール
803 要求開始モジュール
805 受信モジュール
807 記憶モジュール
901 受信モジュール
903 送信モジュール
905 確立および記憶モジュール
1001 獲得モジュール
1003 生成モジュール
1005 提示モジュール
1101 スキャンモジュール
1103 獲得モジュール
1105 生成モジュール
1201 受信モジュール
1203 決定モジュール
1205 支払い処理モジュール
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