(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-20
(45)【発行日】2022-07-28
(54)【発明の名称】イヤホーン充電システム及び充電制御装置
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20220721BHJP
H01M 10/46 20060101ALI20220721BHJP
【FI】
H02J7/00 303C
H02J7/00 303A
H01M10/46
(21)【出願番号】P 2021000915
(22)【出願日】2021-01-06
【審査請求日】2021-01-06
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】506195295
【氏名又は名称】寶トク科技股フン有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】盧 賀 隆
【審査官】坂本 聡生
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0302507(US,A1)
【文献】特開2009-296779(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M10/42-10/48
H02J 7/00- 7/12
7/34- 7/36
H04R 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ提供装置に通信接続される無線イヤホーン装置と、
第1のワイヤーを介して前記オーディオ提供装置に電気的に接続され、第2のワイヤーを介して前記無線イヤホーン装置に電気的に接続される充電制御装置と、
を含み、
前記オーディオ提供装置が前記充電制御装置を介して、パワー、及びオーディオ信号を前記無線イヤホーン装置に提供
し、
前記無線イヤホーン装置は、第1の無線イヤホーン、及び第2の無線イヤホーンを含み、
前記充電制御装置は、処理モジュール、オーディオ処理モジュール、及び電源バイパス回路を含み、前記処理モジュールが前記オーディオ処理モジュール及び前記電源バイパス回路に電気的に接続され、前記処理モジュールが前記第1のワイヤーを介して、前記オーディオ提供装置に電気的に接続され、前記オーディオ処理モジュールが前記第2のワイヤーを介して、前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに電気的に接続され、前記オーディオ提供装置が前記電源バイパス回路を介して、前記パワーを前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに供給し、前記オーディオ提供装置が前記処理モジュール及び前記オーディオ処理モジュールを介して、前記オーディオ信号を前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに送信
する、ことを特徴とする、イヤホーン充電システム。
【請求項2】
前記充電制御装置は、第1のポート、及び第2のポートを含み、前記処理モジュールは、前記第1のポートに電気的に接続され、前記オーディオ提供装置が前記第1のワイヤーを介して前記第1のポートに電気的に接続され、前記オーディオ処理モジュールが前記第2のポートに電気的に接続され、前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンが前記第2のワイヤーを介して前記第2のポートに電気的に接続される、請求項
1に記載のイヤホーン充電システム。
【請求項3】
前記オーディオ提供装置は、携帯電話、タブレット、またはオーディオプレーヤーである、請求項1に記載のイヤホーン充電システム。
【請求項4】
オーディオ提供装置に通信接続される無線イヤホーン装置と、
第1のワイヤーを介して前記オーディオ提供装置に電気的に接続され、第2のワイヤーを介して前記無線イヤホーン装置に電気的に接続され、外部電力ポートを備える充電制御装置と、
を含み、
前記外部電力ポートは、外部電圧供給源による外部電力を受電するために前記外部電圧供給源に電気的に接続するために用いられ
、
前記無線イヤホーン装置は、第1の無線イヤホーン、及び第2の無線イヤホーンを含み、
前記充電制御装置は、第1のポート、及び第2のポートを含み、前記オーディオ提供装置が、前記第1のワイヤーを介して、前記第1のポートに電気的に接続され、前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンが前記第2のワイヤーを介して前記第2のポートに電気的に接続され、
前記充電制御装置は、前記外部電力ポート及び前記第2のポートの間に配置される電源バイパス回路を含み、前記充電制御装置が前記外部電圧供給源に電気的に接続される時、前記充電制御装置は前記外部電力を受電し、前記外部電力は、前記電源バイパス回路を介して、前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに供給す
る、ことを特徴とする、イヤホーン充電システム。
【請求項5】
前記充電制御装置は、ハブ回路、充電処理モジュール、処理モジュール、電源バイパス回路、及びオーディオ処理モジュールを含み、前記第1のポートが前記ハブ回路に電気的に接続され、前記ハブ回路が前記充電処理モジュール及び前記処理モジュールに電気的に接続され、前記処理モジュールが前記オーディオ処理モジュールに電気的に接続され、前記オーディオ処理モジュールが前記第2のポートに電気的に接続され、前記充電処理モジュールが前記外部電力ポートに電気的に接続され、前記電源バイパス回路が前記外部電力ポート及び前記第2のポートの間に接続される、請求項
4に記載のイヤホーン充電システム。
【請求項6】
前記充電制御装置が前記外部電圧供給源に電気的に接続される時、前記外部電力は、前記電源バイパス回路を介して、前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに供給することにより、前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンを充電し、前記外部電力は前記充電処理モジュール及び前記ハブ回路により、前記オーディオ提供装置に供給され、前記オーディオ提供装置は、前記ハブ回路、前記処理モジュール及び前記オーディオ処理モジュールにより、
オーディオ信号を前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに送信する、請求項
5に記載のイヤホーン充電システム。
【請求項7】
前記充電制御装置が前記外部電圧供給源に電気的に接続される時、前記外部電力
の全ては前記充電処理モジュール及び前記ハブ回路を介して、前記オーディオ提供装置に供給され、前記オーディオ提供装置は、さらに前記ハブ回路、前記処理モジュール及び前記オーディオ処理モジュールを介して、
パワー及び
オーディオ信号を前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに提供する、請求項
5に記載のイヤホーン充電システム。
【請求項8】
第1のポート及び第2のポートを備えて、オーディオ提供装置、及び無線イヤホーン装置に接続するための充電制御装置であって、
前記充電制御装置における前記第1のポートは、第1のワイヤーを介して前記オーディオ提供装置に電気的に接続され、前記充電制御装置における前記第2のポートが第2のワイヤーを介して、前記無線イヤホーン装置に電気的に接続され、
前記無線イヤホーン装置は、前記充電制御装置を介してパワーを受電して充電され、前記オーディオ提供装置は、前記充電制御装置により、オーディオ信号を前記無線イヤホーン装置に送信
し、
前記無線イヤホーン装置は、第1の無線イヤホーン、及び第2の無線イヤホーンを含み、前記オーディオ提供装置は、前記充電制御装置により、パワーを前記無線イヤホーン装置に供給して前記無線イヤホーン装置の充電を行い、
前記充電制御装置は、処理モジュール、オーディオ処理モジュール、及び電源バイパス回路を含み、前記処理モジュールは、前記オーディオ処理モジュール及び前記電源バイパス回路に電気的に接続され、前記処理モジュールは、前記第1のワイヤーを介して、前記オーディオ提供装置に電気的に接続され、前記オーディオ処理モジュールは、前記第2のワイヤーを介して前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに電気的に接続され、前記オーディオ提供装置は、前記電源バイパス回路により、前記パワーを、前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに供給し、前記オーディオ提供装置は、前記処理モジュール及び前記オーディオ処理モジュールにより、前記オーディオ信号を前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに送信
する、ことを特徴とする、充電制御装置。
【請求項9】
外部電圧供給源による外部電力を受電するために、前記外部電圧供給源に電気的に接続されるための外部電力ポートをさらに含む、請求項
8に記載の充電制御装置。
【請求項10】
前記外部電力ポート及び前記第2のポートの間に配置される電源バイパス回路をさらに含み、前記充電制御装置が前記外部電圧供給源に電気的に接続される時、前記充電制御装置が前記外部電力を受電し、前記外部電力は、前記電源バイパス回路を介して、前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに送電される、請求項
9に記載の充電制御装置。
【請求項11】
前記充電制御装置はさらに、ハブ回路、充電処理モジュール、処理モジュール、電源バイパス回路、及びオーディオ処理モジュールを含み、前記第1のポートが前記ハブ回路に電気的に接続され、前記ハブ回路が前記充電処理モジュール及び前記処理モジュールに電気的に接続され、前記処理モジュールが前記オーディオ処理モジュールに電気的に接続され、前記オーディオ
処理モジュールが前記第2のポートに電気的に接続され、前記充電処理モジュールが前記外部電力ポートに電気的に接続され、前記電源バイパス回路が前記外部電力ポート及び前記第2のポートの間に配置される、請求項
10に記載の充電制御装置。
【請求項12】
前記充電制御装置が前記外部電圧供給源に電気的に接続される時、前記外部電力は、前記電源バイパス回路を介して、前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに送電され、それにより、前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンを充電し、前記外部電力が前記充電処理モジュール及び前記ハブ回路を介して、前記オーディオ提供装置に供給され、前記オーディオ提供装置が、前記ハブ回路、前記処理モジュール及び前記オーディオ処理モジュールを介して、前記オーディオ信号を前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに送信する、請求項
11に記載の充電制御装置。
【請求項13】
前記充電制御装置が前記外部電圧供給源に電気的に接続される時、前記外部電力の全ては前記充電処理モジュール及び前記ハブ回路により、前記オーディオ提供装置に供給され、前記オーディオ提供装置はさらに、前記ハブ回路、前記処理モジュール及び前記オーディオ処理モジュールを介して前記パワー及び前記オーディオ信号を前記無線イヤホーン装置における前記第1の無線イヤホーン及び前記第2の無線イヤホーンに提供する、請求項
11に記載の充電制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イヤホーン充電システム及び充電制御装置に関し、特に、使用者体験を向上させるイヤホーン充電システム及び充電制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の視聴覚機器のトレンドは無線イヤホーンであり、特に真の無線イヤホーンの開発は、モバイルオーディオやビデオサービスの好況に貢献している。しかし、無線イヤホーンのバッテリーは通常、長時間の使用に十分ではないため、しばらく使うと充電する必要がある。その結果、視聴の中断がされる場合も珍しくない。
【0003】
そのため、ユーザー体験やサービスを阻害しない充電制御装置の提供は、事業者が取り組みたい重要な課題の一つとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、既存の技術の不足に対し、オーディオ提供装置に通信接続する無線イヤホーン装置と、充電制御装置とを備えるイヤホーン充電システムを提供することにある。前記充電制御装置は、第1のワイヤーを介して前記オーディオ提供装置に電気的に接続される。前記充電制御装置は、第2のワイヤーを介して前記無線イヤホーン装置に電気的に接続される。なかでも、前記オーディオ提供装置は、前記充電制御装置を介して、パワー、及びオーディオ信号を前記無線イヤホーン装置に提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用する他の技術的手段は、下記のイヤホーン充電システムを提供することにある。イヤホーン充電システムは、オーディオ提供装置に通信接続する無線イヤホーン装置と、充電制御装置とを含む。前記充電制御装置は、第1のワイヤーを介して前記オーディオ提供装置に電気的に接続される。前記充電制御装置は、第2のワイヤーを介して前記無線イヤホーン装置に電気的に接続される。前記充電制御装置は、前記外部電圧供給源からの外部電力を受電するために、外部電圧供給源に電気的に接続される外部電力ポートをさらに含む。
【0006】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用するさらに他の技術的手段は、下記のような充電制御装置を提供することにある。充電制御装置は、オーディオ提供装置、及び無線イヤホーン装置に接続するために用いられる。前記充電制御装置は、第1のポート及び第2のポートを含む。なかでも、前記充電制御装置の前記第1のポートは、第1のワイヤーを介して前記オーディオ提供装置に電気的に接続される。前記充電制御装置の前記第2のポートは、第2のワイヤーを介して前記無線イヤホーン装置に電気的に接続される。なかでも、前記無線イヤホーン装置は、前記充電制御装置を介して、パワーを受電して充電される。前記オーディオ提供装置は、前記充電制御装置により、オーディオ信号を前記無線イヤホーン装置に送信する。
【発明の効果】
【0007】
本発明による有益な効果の1つとしては、本発明が提供する充電制御装置及びイヤホーン充電システムは、使用者体験を中断せずに、無線イヤホーン装置及びオーディオ提供装置に対して充電を行うことができるため、使用者体験を効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】無線イヤホーン装置とオーディオ提供装置とが通信接続されることを示す模式図である。
【
図2】本発明に係る第1の実施形態の充電制御装置が無線イヤホーン装置及びオーディオ提供装置と協働することを示す模式図である。
【
図3】本発明第2の実施形態的充電制御装置が無線イヤホーン装置及びオーディオ提供装置と協働する時、無線イヤホーン装置が充電されることを示す模式図である。
【
図4】本発明に係る第2の実施形態の充電制御装置が無線イヤホーン装置及びオーディオ提供装置と協働する時、無線イヤホーン装置が充電されることを示す他の模式図である。
【
図5】本発明に係る第2の実施形態の充電制御装置が無線イヤホーン装置及びオーディオ提供装置と協働する時、無線イヤホーン装置が充電されることを示す他の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0010】
下記より、具体的な実施例で本発明が開示する「イヤホーン充電システム及び充電制御装置」の実施形態を説明する。当業者は本明細書の公開内容により本発明のメリット及び効果を理解し得る。本発明は他の異なる実施形態により実行又は応用できる。本明細書における各細節も様々な観点又は応用に基づいて、本発明の精神を逸脱しない限りに、均等の変形と変更を行うことができる。また、本発明の図面は簡単で模式的に説明するためのものであり、実際的な寸法を示すものではない。以下の実施形態において、さらに本発明に係る技術事項を説明するが、公開された内容は本発明を限定するものではない。
【0011】
[第1の実施形態]
図1及び
図2を参照されたい。
図1は、無線イヤホーン装置とオーディオ提供装置が通信接続されることを示す模式図である。
図2は、本発明に係る第1の実施形態の充電制御装置が無線イヤホーン装置及びオーディオ提供装置と協働することを示す模式図である。
【0012】
イヤホーン充電システム1は、無線イヤホーン装置11、及び充電制御装置12を含む。本実施形態において、無線イヤホーン装置11は、第1の無線イヤホーン11-1、及び第2の無線イヤホーン11-2を含む。他の実施形態において、無線イヤホーン装置11は、単一の無線イヤホーンを含んでもよい。
【0013】
無線イヤホーン装置11は、オーディオ提供装置10に通信接続される。無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2は、両方ともオーディオ提供装置10と通信接続してもよい。また、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1とオーディオ提供装置10は通信接続され、それによりオーディオ信号を受信する。さらに、第1の無線イヤホーン11-1は、第2の無線イヤホーン11-2と音声信号の送受信を行う。
【0014】
図2を参照されたい。本実施形態において、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2が低電力を呈する時、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2を充電制御装置12に接続して、充電制御装置12をオーディオ提供装置10に接続すれば、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2は充電されるようになり、この時、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2は、有線イヤホーンに変換し、一時停止することなくオーディオコンテンツを聞き続けることができる。
【0015】
本実施形態において、充電制御装置12は、第2のワイヤーCAB2を介して第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に電気的に接続される。充電制御装置12は、第1のワイヤーCAB1を介してオーディオ提供装置10に電気的に接続される。第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2はそれぞれ充電ピンを有する。第2のワイヤーCAB1は、Y字状のワイヤーに形成され、その単一端が充電制御装置12に接続され、2つの分岐端はそれぞれ第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2の充電ピンに接続する。
【0016】
無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2が第2のワイヤーCAB2を介して充電制御装置12と電気的に接続され、かつ、充電制御装置12が第1のワイヤーCAB1を介してオーディオ提供装置10と電気的に接続される時、オーディオ提供装置10は、充電制御装置12を介して、パワー、及びオーディオ信号を無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に送信する。
【0017】
即ち、オーディオ提供装置10は自身の電池電力を充電制御装置12、第1のワイヤーCAB1及び第2のワイヤーCAB2を介して、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に送電する。そのように、第1の無線イヤホーン11-2及び第2の無線イヤホーン11-2は充電される。
【0018】
図2を参照されたい。さらに言えば、充電制御装置12は、処理モジュール121、オーディオ処理モジュール122、及び電源バイパス回路PAを含む。処理モジュール121は、オーディオ処理モジュール122及び電源バイパス回路PAに電気的に接続される。処理モジュール121としては、中央処理装置(Central processing unit,CPU)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、または特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)が挙げられる。オーディオ処理モジュール122として、オーディオ信号を処理するためのオーディオ処理チップであってもよい。
【0019】
充電制御装置12は、第1のポートCON1、及び第2のポートCON2を含む。処理モジュール121は、第1のポートCON1に電気的に接続される。オーディオ提供装置10は、第1のワイヤーCAB1を介して第1のポートCON1に電気的に接続される。オーディオ処理モジュール121は、第2のポートCON2に電気的に接続される。第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2は、第2のワイヤーCAB2を介して第2のポートCON2に電気的に接続される。
【0020】
第1のワイヤーCAB1及び第1のポートCON1は、一体的に構成されてもよいが、互いに着脱可能に配置されてもよい。第2のワイヤーCAB2及び第2のポートCON2は、一体的に構成されてもよいが、互いに着脱可能に配置されてもよい。
【0021】
処理モジュール121は、第1のワイヤーCAB1を介してオーディオ提供装置10に電気的に接続される。オーディオ処理モジュール122は、第2のワイヤーCAB2を介して第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に電気的に接続される。
【0022】
その時、オーディオ提供装置10は、電源バイパス回路PAを介してパワーを第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に供給する。オーディオ提供装置10は、処理モジュール121及びオーディオ処理モジュール121を介して、オーディオ信号を第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に送信する。即ち、電力とオーディオ信号は、異なる経路により無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に提供する。オーディオ提供装置10としては、携帯電話やタブレット、オーディオプレーヤーなどが挙げられる。
【0023】
[第2の実施形態]
図3を参照されたい。
図3は、本発明に係る第2の実施形態の充電制御装置が無線イヤホーン装置及びオーディオ提供装置と協働する時、無線イヤホーン装置が充電されることを示す模式図である。
【0024】
イヤホーン充電システム1’は、無線イヤホーン装置11、及び充電制御装置12’を含む。本実施形態において、無線イヤホーン装置11は、第1の無線イヤホーン11-1、及び第2の無線イヤホーン11-2を含む。他の実施形態において、無線イヤホーン装置11は単一の無線イヤホーンを含んでもよい。
【0025】
無線イヤホーン装置11は、オーディオ提供装置10に通信接続される。無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2は両方ともオーディオ提供装置10に通信接続されてもよい。また、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1とオーディオ提供装置10は通信接続され、オーディオ信号を受信する。第1の無線イヤホーン11-1はさらに第2の無線イヤホーン11-2と音声信号の送受信を行う。
【0026】
図3を参照されたい。本実施形態において、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2が低電力を呈する時、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2を充電制御装置12に接続してから、充電制御装置12をオーディオ提供装置10に接続することによって、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2は充電される。この時、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2は、有線イヤホーンに変換され、使用者は、オーディオコンテンツを中断なく聞き続けることができる。
【0027】
本実施形態において、充電制御装置12’は、第2のワイヤーCAB2を介して第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に電気的に接続される。充電制御装置12’は、第1のワイヤーCAB1を介してオーディオ提供装置10に電気的に接続される。第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2はそれぞれ2つの充電ピンを含む。第2のワイヤーCAB1は、Y字状の接続ワイヤーとして形成され、その中で、単一の連接端が充電制御装置12’に接続され、2つの分岐端はそれぞれ第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2の各々の充電ピンに接続される。
【0028】
無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2が第2のワイヤーCAB2を介して充電制御装置12’と電気的に接続され、かつ、充電制御装置12’が第1のワイヤーCAB1を介して、オーディオ提供装置10と電気的に接続される時、オーディオ提供装置10は、充電制御装置12’を介して、パワー、及びオーディオ信号を無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に提供する。
【0029】
即ち、オーディオ提供装置10は、自身の電池電力を充電制御装置12’、第1のワイヤーCAB1及び第2のワイヤーCAB2により、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に送電する。そのように、第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2は充電される。
【0030】
図3を参照されたい。さらに言えば、充電制御装置12’は、処理モジュール121’、オーディオ処理モジュール122’、ハブ回路123’、充電処理モジュール124’、外部電力ポート125’、及び電源バイパス回路PA’を含む。
【0031】
充電制御装置12は、さらに第1のポートCON1’、及び第2のポートCON2’を含む。オーディオ提供装置10は、第1のワイヤーCAB1を介して第1のポートCON1’に電気的に接続される。第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2は、第2のワイヤーCAB2を介して、第2のポートCON2’に電気的に接続される。第1のワイヤーCAB1と第1のポートCON1は一体的に構成されてもよいが、互いに着脱可能に構成されてもよい。第2のワイヤーCAB2及び第2のポートCON2は一体的に構成されてもよいが、互いに着脱可能に構成されてもよい。
【0032】
第1のポートCON1’は、ハブ回路123’に電気的に接続される。ハブ回路123’は、充電処理モジュール124’及び処理モジュール121’に電気的に接続される。処理モジュール121’は、オーディオ処理モジュール122’に電気的に接続される。オーディオ処理モジュール122’は、第2のポートCON2’に電気的に接続される。充電処理モジュール124’は、外部電力ポート125’に電気的に接続される。電源バイパス回路PA’は、外部電力ポート125’及び第2のポートCON2’の間に配置される。
【0033】
本実施形態において、充電制御装置12’の外部電力ポート125’は、外部電圧供給源による外部電力を受電するために、外部電圧供給源と接続するために用いられる。充電制御装置12’における電源バイパス回路PAは、外部電力ポート125’及び第2のポートCON2’の間に配置される。本実施形態において、外部電圧供給源は直流電圧源である。外部電圧供給源は、モバイルパワーまたはDC-DC電圧変換器である。充電処理モジュール124’は充電チップであり、外部電力を適用な直流電力に変換するために用いられる。ハブ回路123’は、オーディオ信号及びパワー転送に用いられる回路である。
【0034】
図3を参照されたい。オーディオ提供装置10、並びに無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2が充電制御装置12’に接続され、かつ、充電制御装置12’が外部電圧供給源に電気的に接続される時、充電制御装置12’は、前記外部電力を受電する。外部電力は、前記電源バイパス回路PA’を介して、無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に送電する。
【0035】
図4を参照されたい。
図4は、本発明に係る第2の実施形態の充電制御装置が無線イヤホーン装置及びオーディオ提供装置と協働する時、無線イヤホーン装置が充電されることを示す他の模式図である。
【0036】
オーディオ提供装置10、並びに無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2が充電制御装置12’に接続され、かつ、充電制御装置12’が外部電圧供給源に電気的に接続される時、外部電力は、電源バイパス回路PA’を介して、第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に供給されることによって、第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2を充電する。
【0037】
本実施形態において、外部電圧供給源が提供する外部電力は、充電処理モジュール124’及びハブ回路123’を介して、オーディオ提供装置10に供給してもよい。オーディオ提供装置10は、ハブ回路123’、処理モジュール121’及びオーディオ処理モジュール122’を介して、オーディオ信号を無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に送信する。即ち、本実施形態において、充電制御装置12’が外部電圧供給源に接続される時、外部電圧供給源は、同時にオーディオ提供装置10及び無線イヤホーン装置11を充電する。かつ、オーディオ提供装置10及び無線イヤホーン装置11を充電するために、充電制御装置12’は、外部電圧供給源の外部電力を、充電経路に介して、オーディオ提供装置10及び無線イヤホーン装置11に供給する。
【0038】
図5を参照されたい。
図5は、本発明に係る第2の実施形態の充電制御装置が無線イヤホーン装置及びオーディオ提供装置と協働する時、無線イヤホーン装置が充電されることを示す他の模式図である。
【0039】
オーディオ提供装置10、並びに無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2が充電制御装置12’に接続される時、かつ、充電制御装置12’が外部電圧供給源に電気的に接続される時、外部電圧供給源による外部電力はすでに充電処理モジュール124’及びハブ回路123’を介して、オーディオ提供装置10に供給される。オーディオ提供装置10は、さらにハブ回路123’、処理モジュール121’及びオーディオ処理モジュール122’を介して、パワー及びオーディオ信号を無線イヤホーン装置11における第1の無線イヤホーン11-1及び第2の無線イヤホーン11-2に供給する。
[実施形態による有益な効果]
【0040】
本発明に係る有益な効果の1つとしては、本発明が提供する充電制御装置及びイヤホーン充電システムは、使用者体験(オーディオコンテンツを聞くこと)を中断せずに、無線イヤホーン装置及びオーディオ提供装置を充電し得ることにより、効果的に使用者体験を向上させることにある。
【0041】
以上に開示された内容は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。そのため、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0042】
1, 1’:イヤホーン充電システム
10:オーディオ提供装置
11:無線イヤホーン装置
12, 12’:充電制御装置
11-1:第1の無線イヤホーン
11-2:第2の無線イヤホーン
121, 121’:処理モジュール
122, 122’ :オーディオ処理モジュール
CAB1:第1のワイヤー
CAB2:第2のワイヤー
CON1, CON1’:第1のポート
CON2, CON2’:第2のポート
PA, PA’:電源バイパス回路
123’:ハブ回路
124’:充電処理モジュール
125’:外部電力ポート