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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-20
(45)【発行日】2022-07-28
(54)【発明の名称】時計部品
(51)【国際特許分類】
   G04B 45/00 20060101AFI20220721BHJP
   G04B 19/10 20060101ALI20220721BHJP
【FI】
G04B45/00 G
G04B19/10 Z
G04B45/00 D
G04B45/00 V
【請求項の数】 11
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020137244
(22)【出願日】2020-08-17
(65)【公開番号】P2021051066
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2020-08-17
(31)【優先権主張番号】19199020.9
(32)【優先日】2019-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】506425538
【氏名又は名称】ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】ニコラ・フランソワ
(72)【発明者】
【氏名】アニエス・マルロー デール
(72)【発明者】
【氏名】キャロル・ゴヴェール
【審査官】菅藤 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-322426(JP,A)
【文献】特開平5-223956(JP,A)
【文献】特開2016-170399(JP,A)
【文献】特開平11-142539(JP,A)
【文献】中国実用新案第202183016(CN,U)
【文献】特開2016-118537(JP,A)
【文献】国際公開第2011/078052(WO,A1)
【文献】特表2018-531388(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04B 45/00
G04B 19/10-19/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板(6)を備える、時計部品であって、
装飾は、
第1の材料としてフォトルミネセンス顔料(2)が分散された第1のバインダを備える、第1の装飾部品(1)としての、少なくとも半透明または透明な第1の層(1)と、
第2の材料としてリーフィングメタライズ粒子またはメタリック粒子または真珠層粒子(4)及びフォトクロミック粒子またはサーモクロミック粒子が分散された第2のバインダを備える、第2の装飾部品(3)としての、第2の層(3)と
によって形成される、2層装飾であり、
前記第2の層(3)は、前記基板(6)よりユーザにより近く配置された前記第1の層(1)と前記基板(6)との間に配置され、
前記第1および第2の層(1、3)の重ね合わせによって形成される装飾は、
時計部品が光に曝されたときには、前記少なくとも半透明または透明な第1の層(1)の下に現れる第2の層(3)によって得られる、フォトクロミック粒子またはサーモクロミック粒子に対する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、
時計部品が暗所にあるときには、ユーザにより近く配置された前記第1の層(1)によって得られる蓄光外観を有する
ことを特徴とする、時計部品。
【請求項2】
基板(6)を備える、時計部品であって、
装飾は、
第1の材料としてフォトルミネセンス顔料(2)が分散された第1のバインダを備える、第1の装飾部品(1)としての、第1の層(1)と、
第2の材料として非リーフィングメタライズ粒子またはメタリック粒子及びフォトクロミック粒子またはサーモクロミック粒子(4)が分散された第2のバインダを備える、第2の装飾部品(3)としての、透明な第2の層(3)と
によって形成される、2層装飾であり、
前記第1の層(1)は、前記基板(6)よりユーザにより近く配置された前記第2の層(3)と前記基板(6)との間に配置され、
前記第1および第2の層(1、3)の重ね合わせによって形成される装飾は、
時計部品が光に曝されたときには、ユーザに可能な限り近く配置された第2の層(3)によって得られる、フォトクロミック粒子またはサーモクロミック粒子に対する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、
時計部品が暗所にあるときには、透明な第2の層(3)の下に現れる第1の層(1)によって得られる蓄光外観を有する
ことを特徴とする、時計部品。
【請求項3】
前記透明な第2の層(3)は、少なくとも半透明性を保てるように、5wt%未満のメタライズ粒子または0.5wt%未満のフォトクロミック粒子またはサーモクロミック粒子を備えることを特徴とする、請求項2に記載の部品。
【請求項4】
基板(6)を備える、時計部品であって、
装飾は、
ユーザに可能な限り近くなるように、前記基板(6)のユーザ側上に配置された第3の層(8)によって形成された単層装飾であり、
前記第3の層(8)は、
第1の装飾部品(1)を形成するフォトルミネセンス顔料(2)でコーティングされた、第2の装飾部品(3)を形成するメタリック粒子またはメタライズ粒子または真珠層粒子及びフォトクロミック粒子またはサーモクロミック粒子(3、4)が分散された第3のバインダを備え、
前記第3の層(8)は透明であり、この第3の層(8)によって形成される装飾は、
時計部品が光に曝されたときには、前記透明な第3の層(8)内のフォトルミネセンス顔料(2)のコーティングを介して現れるメタリック粒子またはメタライズ粒子または真珠層粒子によって得られる、前記フォトクロミック粒子またはサーモクロミック粒子に対する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、
時計部品が暗所にあるときには、前記メタリック粒子またはメタライズ粒子または真珠層粒子及びフォトクロミック粒子またはサーモクロミック粒子(3、4)の周囲に形成されたフォトルミネセンス顔料(2)のコーティングによって得られる蓄光外観を有する
ことを特徴とする、時計部品。
【請求項5】
前記基板(6)は、不透明基板または半透明基板であることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の部品。
【請求項6】
半透明または透明な基板(6)を備える、時計部品であって、
装飾は、
フォトルミネセンス顔料(2)が分散された第1のバインダを含む少なくとも半透明な、第1の装飾部品(1)を形成する第1の層(1)と、
メタリックフィルムまたは真珠層/虹色フィルム及びフォトクロミックフィルムまたはサーモクロミックフィルムを含む、第2の装飾部品(3)を形成する第2の層(3)と
を備え、
前記第1の層(1)は、前記第2の層(3)よりもユーザにより近く配置されるように、前記半透明または透明な基板(6)と前記第2の層(3)との間に配置され、
前記第1および第2の層(1、3)の重ね合わせによって形成される装飾は、
時計部品が光に曝されたときには、第1の層(1)の上に現れる第2の層(3)によって得られる、フォトクロミックフィルムまたはサーモクロミックフィルムに対する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、
時計部品が暗所にあるときには、ユーザに可能な限り近く配置された前記第1の層(1)によって得られる蓄光外観を有する
ことを特徴とする、時計部品。
【請求項7】
半透明または透明な基板(6)を備える、時計部品であって、
装飾は、
フォトルミネセンス顔料(2)が分散された第1のバインダを含む、第1の装飾部品(1)を形成する第1の層(1)と、
メタリックフィルムまたは真珠層/虹色フィルム及びフォトクロミックフィルムまたはサーモクロミックフィルムを含むとともに穴(14)を有する、第2の装飾部品(3)を形成する第2の層(3)と
を備え、
前記第2の層(3)は、前記第1の層(1)よりもユーザにより近く配置されるように前記半透明または透明な基板(6)と前記第1の層(1)との間に配置され、
前記第1および第2の層(1、3)の重ね合わせによって形成される装飾は、
時計部品が光に曝されたときには、ユーザに可能な限り近く配置された第2の層(3)によって得られる、フォトクロミックフィルムまたはサーモクロミックフィルムに対する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、
時計部品が暗所にあるときには、第2の層(3)の前記穴(14)を通して現れる第1の層(1)によって得られる蓄光外観を有する
ことを特徴とする、時計部品。
【請求項8】
半透明または透明な基板(6)を備える、時計部品であって、
装飾は、
フォトルミネセンス顔料(2)が分散された第1のバインダを含む、第1の装飾部品(1)を形成する少なくとも半透明な第1の層(1)と、
メタリックフィルムまたは真珠層/虹色フィルム及びフォトクロミックフィルムまたはサーモクロミックフィルムを含む、第2の装飾部品(3)を形成する第2の層(3)と
を備え、
前記第2の層(3)は、第1の層(1)よりもユーザにより近く配置されるように、前記半透明または透明な基板(6)のユーザ側上に堆積され、
前記第1の層(1)は、前記半透明または透明な基板(6)の前記ユーザ側と反対の側上に堆積され、
さらに、前記半透明または透明な基板(6)上の第2の層(3)によって占められる表面領域の寸法は、前記第1の層(1)による表面領域の寸法よりも小さく、
前記第1および第2の層(1、3)の重ね合わせによって形成される装飾は、
時計部品が光に曝されているときには、ユーザに可能な限り近く配置された第2の層(3)によって得られる、フォトクロミックフィルムまたはサーモクロミックフィルムに対する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、
時計部品が暗所にあるときには、前記第2の層(3)の周囲に現れる第1の層(1)によって得られる蓄光ハローを有する
ことを特徴とする、時計部品。
【請求項9】
前記メタリックフィルムは、気相堆積法よって堆積された固定されたメタリックプレートまたはメタリック層であることを特徴とする、請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の部品。
【請求項10】
前記基板(6)は、少なくとも前記第1の(1)を備える少なくとも1つの凹部(10)を備えることを特徴とする、請求項から請求項9のいずれか一項に記載の部品。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の部品を備える計時器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板と、暗所に置かれたときに蓄光外観を得るように意図された少なくとも1つの第1のフォトルミネセンス材料を備える少なくとも1つの第1の装飾部品とを備える、時計部品に関する。本発明はさらに、そのような部品を備える計時器に関する。
【背景技術】
【0002】
そのようなフォトルミネセンス材料の使用は、たとえば、腕時計の針または目盛を覆うことが意図されたコーティングを生成するために知られており、それにより、前記針または前記目盛は、暗所で明るく、目に見えるようになる。
【0003】
スイス特許文献CH697 210は、半透明層を備える文字盤を記載しており、その背面は、蓄光顔料で満たされた窪みを備え、暗所で見える装飾を半透明層の下に現すことができる。
【0004】
しかしながら、時計部品に使用される蓄光顔料を備える装飾は、装飾された部品が日光に曝されたときに知覚できないように意図されているにも関わらず、それでもなお、これらの装飾は、特に、知っている専門家の目には見えてしまう。したがって、日光の下で透けて見える蓄光性の装飾は、計時器の美観を損ない、これは、特に高級な計時器にとって受け入れ難い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】スイス特許文献第CH697 210号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、暗所で蓄光外観を得るように意図されたフォトルミネセンス材料を備える時計部品を提案することによって、これらの欠点を克服することであり、前記フォトルミネセンス材料は、時計部品が光に曝されたとき、隠され、その美的外観を改善する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のために、本発明は、基板と、蓄光外観を得るように意図された少なくとも1つの第1のフォトルミネセンス材料を備える少なくとも1つの第1の装飾部品とを備える、時計部品に関する。
【0008】
本発明によれば、前記時計部品は、少なくとも1つの第2の材料を備える第2の装飾部品を備え、前記第2の材料は、メタリックであり、メタリックな外観を得るように意図されているか、またはバリオクロミックであり、刺激の影響下で変化する色を得るように意図され、前記第1の装飾部品および前記第2の装飾部品は、基板上に互いに対して配置され、前記時計部品が光に曝されたとき、刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を、前記時計部品が暗所にあるとき、蓄光外観を有する、装飾を形成する。
【0009】
したがって、本発明による時計部品が光に曝されたとき、前記部品上に堆積された第1のフォトルミネセンス材料は消え、第2の材料によって得られるメタリックな外観が残る。
【0010】
その結果、光に曝された時計部品は美的外観が向上し、美的でない第1のフォトルミネセンス材料が隠され、暗所において、美しい蓄光外観が得られる。
【0011】
本発明はさらに、そのような部品を備える計時器に関する。
【0012】
本発明の他の特徴および利点は、単に例示の目的で提供され、本発明の範囲を限定することが意図されない、本発明の与えられた異なる実施形態の以下の説明と、添付図面とを読むと、より良く理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明による時計部品の第1の代替実施形態の異なる実施形態の概略断面図である。
図2】本発明による時計部品の第1の代替実施形態の異なる実施形態の概略断面図である。
図3】本発明による時計部品の第1の代替実施形態の異なる実施形態の概略断面図である。
図4】本発明による時計部品の第2の代替実施形態の異なる実施形態の概略断面図である。
図5】本発明による時計部品の第2の代替実施形態の異なる実施形態の概略断面図である。
図6】本発明による時計部品の第2の代替実施形態の異なる実施形態の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、基板と、暗所に置かれたときに蓄光外観を得るように意図された少なくとも1つの第1のフォトルミネセンス材料を備える少なくとも1つの第1の装飾部品とを備える、時計部品に関する。
【0015】
このような時計部品は、文字盤、針、目盛、ベゼル、文字盤側またはケース裏側のクリスタル、または腕時計ケースなどとすることができる。
【0016】
基板は、不透明または半透明、またはさらには透明でさえもあり得る。不透明な基板は、たとえば、メタリックであり得る。これは、真ちゅうで作られ、黄色またはホワイトゴールドの基部、または銀色の基部を有するか、または高価であることも、高価でないこともある他の適切な金属や合金で作られる。
【0017】
半透明な基板および透明な基板は、ガラス、サファイアガラス、アクリル樹脂、または他の任意の適切な樹脂で作ることができる。
【0018】
本発明によれば、時計部品は、少なくとも1つの第2の材料を備える第2の装飾部品を備え、前記第2の材料はメタリックであり、メタリックな外観を得ることが意図され、真珠層で作られるか、または真珠層効果(干渉層にコーティングされたガラス粒子)またはバリオクロミックを得ることを意図され、刺激の影響下で変化する色を得ることを意図され、前記第1の装飾部品および前記第2の装飾部品は、基板上に互いに対して配置され、前記時計部品が光に曝されたとき、刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を、前記時計部品が暗所にあるとき、蓄光外観を有する、装飾を形成する。
【0019】
好ましくは、第1の材料は、フォトルミネセンス顔料、好ましくはタイプSrAl24:Eu2+、Dy3+、B3+またはMAl2Si28:Eu2+(M=Ba、Sr、Ca)からなる。
【0020】
一般に、第1の装飾部品における顔料の含有量は、1wt%から70wt%の範囲にあり、1wt%では、第1の装飾部品のための透明層の場合であり、ISO規格17514にしたがって測定されたt=5mnにおける10mCd/m2のオーダの低い光強度であり、70wt%では、第1の装飾部品のための不透明層の場合であり、ISO規格17514にしたがって測定されたt=5mnにおける500mCd/m2のオーダの光強度である。理想的には、顔料の含有量は50wt%に等しく、第1の装飾部品の良好な表面仕上げと、求められる光強度との妥協点を表す。
【0021】
本説明において、「メタリック材料」という用語は、非メタリック粒子およびメタリック粒子を備えることができる少なくとも部分的にメタリックである材料のみならず、もっぱらメタリックである材料を説明するためにも使用される。
【0022】
本発明の第1の代替実施形態によれば、第2の装飾部品の第2の材料は、第2のバインダに分散された粒子の形態で存在する。
【0023】
図1に示す本発明の第1の実施形態によれば、装飾は、第1の装飾部品1を構成し、第1の材料としてフォトルミネセンス顔料2が分散された第1のバインダを備える、少なくとも半透明または透明な第1の層と、第2の装飾部品3を構成し、第2の材料としてリーフィングメタライズ粒子またはメタリック粒子、または真珠層粒子4またはバリオクロミック粒子が分散された第2のバインダを備える第2の層とによって形成される、2層装飾であり、前記第2の層3は、基板6と、ユーザに可能な限り近く配置されるように意図された第1の層1との間に配置される。
【0024】
第1の装飾部品1を構成し、可視スペクトルにおいて半透明または透明な第1の層は、好ましくは、0.1mmから2mmの範囲にある厚さを有する。
【0025】
第1の層が半透明または透明な第1の実施形態の特定の場合において、前記第1の層は、上記で定義されたように1wt%から10wt%のフォトルミネセンス顔料を備える。
【0026】
第2の装飾部品3を構成する第2の層は、好ましくは<100muの厚さを有する。
【0027】
第2の層3において、粒子は、光を有利に反射し、蓄光粒子を目で検出できなくするように選択される。これらは、リーフィングメタライズ粒子またはメタリック粒子4のいずれかであり、最適な光反射のためのミラー効果を生む。これらは、好ましくは10μmから500μmの範囲にある粒径を有する薄い金属ストリップ(たとえば、アルミニウム、青銅、金または銀)で、または、真空下で(たとえば、PVDによって。PVDによって堆積された異なる層によって有利に干渉色を生成できるため、虹色または真珠層の外観が得られる)メタライズされた無機粒子(酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、およびホウケイ酸塩)で作られるのが有利である。
【0028】
バリオクロミック粒子は、少なくともフォトクロミックタイプの顔料によって、またはスピンクロスオーバナノ粒子などのサーモクロミックタイプの顔料によって形成される。
【0029】
基部がフォトルミネセンス顔料2を含む第1の装飾部品1を構成する少なくとも半透明な第1の層と、基部がメタリック粒子またはバリオクロミック粒子4を含む第2の装飾部品3を構成する第2の層とが重ね合わされ、第1の層1は、ユーザに可能な限り近く配置されるように意図されている。したがって、第1および第2の装飾部品1、3の重ね合わせによって形成される装飾は、時計部品が光に曝されたとき、第1の透明な装飾部品1の下に現れる第2の装飾部品3によって得られる、バリオクロミック材料に関連する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、装飾は、時計部品が暗所にあるとき、ユーザに可能な限り近く配置された第1の装飾部品1によって得られる蓄光外観を有する。
【0030】
図2に示される本発明の第2の実施形態によれば、装飾は、第1の装飾部品1を構成し、上記で定義された第1の材料としてフォトルミネセンス顔料2が分散された第1のバインダを備える第1の層と、第2の装飾部品3を構成し、第2の材料として非リーフィングメタライズ粒子またはメタリック粒子4、またはバリオクロミック粒子が分散された第2のバインダを備える第2の透明層とによって形成される、2層装飾であり、前記第1の層1は、基板6と、ユーザに可能な限り近く配置されるように意図された第2の層3との間に配置される。
【0031】
第1の装飾部品1を構成する第1の層は、好ましくは、0.1mmから2mmの範囲の厚さを有する。この実施形態では、第1の層は必ずしも透明または半透明である必要はない。
【0032】
第2の装飾部品3を構成する第2の透明層は、好ましくは<100muの厚さを有する。
【0033】
非リーフィングメタライズ粒子またはメタリック粒子4は、たとえば、第1の実施形態について上述したメタライズ粒子であるが、たとえば、その表面張力を変更するために、粒子を粉砕するときに、不飽和脂肪酸が使用された。これにより、粒子が層内により適切に分散され、耐摩耗性が向上する。
【0034】
第2の層3が透明な第2の実施形態の特定の場合において、前記第2の透明層は、この透明性を得るために5wt%未満のメタライズ粒子を備え、その割合は、バリオクロミック粒子の場合と実質的に同一である。
【0035】
基部がフォトルミネセンス顔料2を含む第1の装飾部品1を構成する第1の層と、基部がメタリック粒子またはバリオクロミック粒子4を含む第2の装飾部品3を構成する第2の透明層とが重ね合わされ、第2の層3は、ユーザに可能な限り近く配置されるように意図されている。したがって、第1および第2の装飾部品1、3の重ね合わせによって形成される装飾は、時計部品が光に曝されたときに、ユーザに可能な限り近く配置された第2の装飾部品3によって得られる、バリオクロミック材料に関連する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、装飾は、時計部品が暗所にあるときに、第2の透明な装飾部品3の下に現れる第1の装飾部品1によって得られる蓄光外観を有する。
【0036】
図3に示される本発明の第3の実施形態によれば、装飾は、ユーザに可能な限り近く配置されるように意図され、ユーザに可能な限り近くなるように、ユーザ側の基板上6に配置された第3の層8によって形成された単層装飾であり、第2の装飾部品3を形成するメタリック粒子またはメタライズ粒子4、またはバリオクロミック粒子が分散され、第1の装飾部品1を形成するフォトルミネセンス顔料2でコーティングされている第3のバインダを備える。
【0037】
この目的のために、上記で定義されたタイプのメタリック粒子またはメタライズ粒子または真珠層粒子4またはバリオクロミック粒子が使用され、その粒径は100μmから500μmの範囲、好ましくは100μmから200μmの範囲にある。上記で定義されたタイプのフォトルミネセンス顔料2は、好ましくは、10μm未満の粒径を有する。ポリマ/溶媒液体マトリックス中に5から30wt%のフォトルミネセンス顔料を備えるフォトルミネセンス顔料2の分散液が事前に生成される。その後、別の方法も可能であり、
- 形成されたフォトルミネセンス顔料の分散液は、メタリック粒子、メタライズ粒子、またはバリオクロミック粒子に直接スプレーされ、プレート上に広げられ、乾燥される。次に、このアセンブリは低温粉砕によって粉砕され、相互に結合している可能性のある粒子を分離することができる。
- メタリック粒子、メタライズ粒子、またはバリオクロミック粒子を、フォトルミネセンス顔料の分散液に混合し、得られた混合物を噴霧器に入れ、メタリック粒子、メタライズ粒子、またはバリオクロミック粒子の周囲でフォトルミネセンス顔料をすばやく乾燥させる。乾燥は、トレイドライヤまたは流動層乾燥によって行うこともでき、その後、アセンブリは、再び低温粉砕によって粉砕される。得られた粒子は、その後、第3のバインダに分散される。
【0038】
別の代替案では、メタライズ顔料または真珠層効果顔料を、以下のように準備する必要がある。これらの顔料は、バス処理(溶剤80%、モノマ15%、硬化剤2%、添加剤3%の混合物)により、薄く透明なプレポリマフィルム(20~50ミクロン)でコーティングされる。次に、処理された顔料は、ボールミル内で摩擦により、蓄光顔料の分散液と混合される。
【0039】
次に、このプロセスで生成された顔料を処理して、重合を完了させる(熱硬化)。
【0040】
装飾を構成する第3の透明層は、好ましくは、10μmから100μmの範囲の厚さを有する。
【0041】
したがって、前記第3の層によって形成される装飾は、時計部品が光に曝されたときに、第3の透明層8内のフォトルミネセンス顔料2のコーティングの下に現れるメタリック粒子、メタライズ粒子、またはバリオクロミック粒子4によって得られる、バリオクロミック材料に関連する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、装飾は、時計部品が暗所にあるときに、メタリック粒子、メタライズ粒子、またはバリオクロミック粒子4の周囲に形成されたフォトルミネセンス顔料2のコーティングによって得られる蓄光外観を有する。
【0042】
上記で定義された第1、第2および第3の層で使用される第1、第2および第3のバインダは、対応する層を適用する方法と、層が有しなければならない透明度との関数として選択される。
【0043】
特に、第1または第2の層のうちのいずれの層が、少なくとも半透明でなければならない、または透明でなければならない場合、層に存在するバインダおよび可能性のある添加剤は、UVおよび可視光線に対してできるだけ透明であるように選択される。たとえば、アクリレートバインダを選択することができる。
【0044】
バインダに分散した関連付けられた粒子を備える第1、第2、および第3の層は、基板全体をコーティングする必要がある場合は、スプレーまたはディッピングによって、または、パターンを生成する必要がある場合は、スクリーン印刷によって、または、たとえば、基板に複雑な表面がある場合は、パッド印刷によって基板に堆積できる。
【0045】
本発明の第2の代替実施形態によれば、基板は少なくとも半透明または透明であり、第2の装飾部品の第2の材料は、たとえば接着によって固定されるか、またはPVDやCVDなどの気相堆積法によって形成されるメタリックフィルムの形態で存在する。ラッカーの付いたメタリックフィルムも考慮される。
【0046】
メタリックフィルムは、従来、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミ化PETで作られているか、PVD金層でコーティングされている。
【0047】
図4に示される本発明の1つの実施形態によれば、基板6は、少なくとも半透明または透明であり、ユーザ側にあることが意図されている。さらに、装飾は、第1の装飾部品1を構成し、第1の材料としてフォトルミネセンス顔料2が分散された第1のバインダを備える、少なくとも半透明な第1の層と、第2の装飾部品3を構成し、第2の代替実施形態を参照して記載されたタイプのメタリックフィルムによって構成される第2の層とによって形成され、前記第1の層1は、第1の透明層1が第2の層3よりもユーザにより近くなるように、基板6と第2の層3との間に配置される。
【0048】
さらに、第2の装飾部品3は、好ましくは、前記第1の装飾部品1によって覆われた表面に実質的に重なるようなサイズである。
【0049】
第1の装飾部品1を構成する半透明または透明な第1の層は、好ましくは、0.1mmから2mmの範囲にある厚さを有する。それは、半透明または透明であるように、上述したように、1wt%から10wt%のフォトルミネセンス顔料を備える。
【0050】
基部がフォトルミネセンス顔料2を含む第1の装飾部品1を構成する少なくとも半透明な第1の層と、基部がメタリック粒子またはバリオクロミック粒子4を含む第2の装飾部品3を構成する第2の層とが重ね合わされ、第1の層1は、第2の層3よりもユーザにより近く配置されることが意図されている。したがって、第1および第2の装飾部品1、3の重ね合わせによって形成される装飾は、時計部品が光に曝されたときに、第1の透明な装飾部品1の下に現れる第2の装飾部品3によって得られる、バリオクロミック材料に関連する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、装飾は、時計部品が暗所にあるときに、ユーザに可能な限り近く配置された第1の装飾部品1によって得られる蓄光外観を有する。
【0051】
有利には、基板6は、たとえばレーザによって基板にエッチングされた少なくとも1つの凹部10を備え、前記凹部10は、少なくとも第1の装飾部品1を備える。
【0052】
有利には、第2の装飾部品3を構成するフィルムは、気相堆積法(CVDまたはPVD)によって、凹部10から出てくる第1の装飾部品1の表面11上に、そして潜在的には、基板6の周辺領域12上に堆積される。メタリック箔の厚さは、通常、50μmから100μmの範囲にある。
【0053】
図5に示される本発明の別の実施形態によれば、基板6は、少なくとも半透明または透明であり、ユーザ側にあることが意図されている。また、装飾は、第1の装飾部品1を構成し、第1の材料としてフォトルミネセンス顔料2が分散された第1のバインダを備える第1の層と、第2の装飾部品3を構成し、基板6に垂直な穴14を有する第2の代替実施形態を参照して説明したようなタイプのメタリックフィルムによって構成される第2の層とによって形成され、前記第2の層3は、基板6と第1の層1との間に配置され、穴を有する第2の層3が、第1の層1よりもユーザにより近くなるように意図されている。
【0054】
メタリックフィルムまたはバリオクロミックフィルムに100μmから200μmの直径を有する穴14は、好ましくは、たとえば、気相堆積法(CVDまたはPVD)による、基板6上におけるメタリックフィルムまたはバリオクロミックフィルムの堆積後、レーザによって作られる。メタリック箔の厚さは、通常、50μmから100μmの範囲にある。さらに、第2の装飾部品3は、好ましくは、前記第1の装飾部品1によって覆われた表面に実質的に重なるようなサイズである。
【0055】
有利には、基板6は、第2の装飾部品3を構成する有孔メタリックフィルムまたはバリオクロミックフィルムが堆積される底部に、たとえばレーザによって基板にエッチングされた少なくとも1つの凹部10を備え、前記凹部は、第1の装飾部品1を構成する第1の層で満たされる。
【0056】
有利には、特に、第1の装飾部品1が、基板上で、第2の装飾部品3が占める表面領域よりも大きい表面領域を占める場合、第1の装飾部品を構成する第1の層は、上記で詳細に説明したように、好ましくは、半透明または透明である。
【0057】
基部がフォトルミネセンス顔料2を含む第1の装飾部品1を構成する第1の層と、基部がメタリック粒子またはバリオクロミック粒子4を含む第2の装飾部品3を構成する第2の層とが重ね合わせられ、第2の層3は、第1の層1よりもユーザにより近く配置されるように意図されている。したがって、第1および第2の装飾部品1、3の重ね合わせによって形成される装飾は、時計部品が光に曝されたときに、ユーザに可能な限り近く配置された第2の装飾部品3によって得られる、バリオクロミック材料に関連する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、装飾は、時計部品が暗所にあるときに、第2の装飾部品3の穴14を通して現れる第1の装飾部品1によって得られる蓄光外観を有する。
【0058】
図6に示される本発明の別の実施形態によれば、基板6は、少なくとも半透明または透明であり、ユーザ側にあることが意図されている。さらに、装飾は、第1の装飾部品1を構成し、第1の材料としてフォトルミネセンス顔料2が分散された第1のバインダを備える、少なくとも半透明な第1の層と、第2の装飾部品3を構成し、第2の代替実施形態を参照して説明したようなタイプのメタリックフィルムによって構成される第2の層とによって形成され、前記第2の層3は、ユーザ側の基板6上に堆積され、前記第1の層1は、第2の層3に対して反対側の基板6上に堆積され、基板6上の第2の装飾部品によって占められる表面領域の寸法は、時計部品が暗所にあるときに、第2の装飾部品3の周囲に蓄光ハローを生成できるように、第1の装飾部品1の表面領域の寸法よりも小さい。
【0059】
有利には、基板6は、たとえばレーザによって基板にエッチングされ、第2の装飾部品3の反対側の面に開口し、第1の装飾部品1を構成する第1の層で満たされる少なくとも1つの凹部10を備える。
【0060】
有利には、第2の装飾部品3を構成するフィルムは、気相堆積法(CVDまたはPVD)によって、ユーザに可能な限り近くなるように、基板6の表面上に堆積される。
【0061】
基部がフォトルミネセンス顔料2を含む第1の装飾部品1を構成する第1の層と、基部がメタリック粒子またはバリオクロミック粒子4を含む第2の装飾部品3を構成する第2の層とが重ね合わされ、第2の層3は、第1の層1よりもユーザにより近く配置されるように意図されている。したがって、第1および第2の装飾部品1、3の重ね合わせによって形成される装飾は、時計部品が光に曝されているとき、第2の装飾部品3がユーザに可能な限り近く配置されることによって得られる、バリオクロミック材料に関連する刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を有し、装飾は、時計部品が暗所にあるとき、第2の装飾部品3の周囲に現れる第1の装飾部品1によって得られる蓄光ハローを有する。
ここで、本発明の実施形態を以下に示す。
実施形態1
基板(6)と、蓄光外観を得るように意図された少なくとも1つの第1のフォトルミネセンス材料を備える少なくとも1つの第1の装飾部品(1)とを備える、時計部品であって、少なくとも1つの第2の材料を備える第2の装飾部品(3)を備え、前記第2の材料は、メタリックであり、メタリックな外観を得るように意図されているか、またはバリオクロミックであり、刺激の影響下で変化する色を得るように意図され、前記第1の装飾部品(1)および前記第2の装飾部品(3)は、前記基板(6)上に互いに対して配置され、前記時計部品が光に曝されたとき、刺激の影響下で変化するメタリックな外観または色を、前記時計部品が暗所にあるとき、蓄光外観を有する、装飾を形成することを特徴とする、時計部品。
実施形態2
前記装飾は、前記第1の装飾部品(1)を構成し、第1の材料としてフォトルミネセンス顔料(2)が分散された第1のバインダを備える、少なくとも半透明な第1の層と、前記第2の装飾部品(3)を構成し、第2の材料としてリーフィングメタライズ粒子またはメタリック粒子(4)またはバリオクロミック粒子が分散された第2のバインダを備える第2の層とによって形成される、2層装飾であり、前記第2の層は、前記基板(6)と、ユーザに可能な限り近く配置されるように意図された前記第1の層との間に配置されることを特徴とする、実施形態1に記載の部品。
実施形態3
前記第1の層は、1wt%から10wt%のフォトルミネセンス顔料(2)を備えることを特徴とする、実施形態2に記載の部品。
実施形態4
前記装飾は、前記第1の装飾部品(1)を構成し、第1の材料としてフォトルミネセンス顔料(2)が分散された第1のバインダを備える第1の層と、前記第2の装飾部品(3)を構成し、第2の材料として非リーフィングメタライズ粒子またはメタリック粒子(4)またはバリオクロミック粒子が分散された第2のバインダを備える第2の透明層とによって形成される、2層装飾であり、前記第1の層は、前記基板(6)と、ユーザに可能な限り近く配置されるように意図された前記第2の層との間に配置されることを特徴とする、実施形態1に記載の部品。
実施形態5
前記第2の透明層は、ある程度の半透明性を保てるように、5wt%未満のメタライズ粒子または0.5wt%未満のバリオクロミック粒子を備えることを特徴とする、実施形態4に記載の部品。
実施形態6
前記装飾は、ユーザに可能な限り近く配置されるように意図され、第3のバインダを備えた第3の層(8)によって形成された単層装飾であり、ここでは、前記第2の装飾部品(3)を形成するメタリック粒子またはメタライズ粒子(4)、または、真珠層/虹色粒子またはバリオクロミック粒子が分散され、前記第1の装飾部品(1)を形成するフォトルミネセンス顔料(2)でコーティングされたことを特徴とする、実施形態1に記載の部品。
実施形態7
前記基板(6)は、不透明または少なくとも半透明であることを特徴とする、実施形態1から実施形態6のいずれか一項に記載の部品。
実施形態8
前記基板(6)は、少なくとも半透明であり、ユーザ側にあることが意図され、前記装飾は、前記第1の装飾部品(1)を構成し、前記第1の材料としてフォトルミネセンス顔料(2)が分散された第1のバインダを備える、少なくとも半透明な第1の層と、前記第2の装飾部品(3)を構成し、メタリックフィルムまたは真珠層/虹色フィルムまたはバリオクロミックフィルムによって構成される第2の層とによって形成され、前記第1の層は、前記第2の層よりもユーザにより近くなるように、前記基板(6)と前記第2の層との間に配置されることを特徴とする、実施形態1に記載の部品。
実施形態9
前記基板(6)は、少なくとも半透明であり、ユーザ側にあることが意図され、前記装飾は、前記第1の装飾部品(1)を構成し、前記第1の材料としてフォトルミネセンス顔料(2)が分散された第1のバインダを備える第1の層と、前記第2の装飾部品(3)を構成し、前記基板(6)に垂直な穴(14)を有するメタリックフィルムまたは真珠層/虹色フィルムまたはバリオクロミックフィルムによって構成される第2の層とによって形成され、前記第2の層は、前記第1の層よりもユーザにより近くなるように、前記基板(6)と前記第1の層との間に配置されることを特徴とする、実施形態1に記載の部品。
実施形態10
前記基板(6)は、少なくとも半透明であり、ユーザ側にあることが意図され、前記装飾は、前記第1の装飾部品(1)を構成し、前記第1の材料としてフォトルミネセンス顔料(2)が分散された第1のバインダを備える、少なくとも半透明な第1の層と、前記第2の装飾部品(3)を構成し、メタリックフィルムまたは真珠層/虹色フィルムまたはバリオクロミックフィルムによって構成される第2の層とによって形成され、前記第2の層は、前記ユーザ側の前記基板(6)上に堆積され、前記第1の層は、前記第2の層に対して反対側の前記基板上に堆積され、前記第2の装飾部品(3)の寸法は、前記第2の装飾部品(3)の周囲に蓄光ハローを生成できるように、前記第1の装飾部品(1)の寸法よりも小さいことを特徴とする、実施形態1に記載の部品。
実施形態11
前記メタリックフィルムは、気相堆積法よって堆積された固定されたメタリックプレートまたはメタリック層であることを特徴とする、実施形態8から実施形態10のいずれか一項に記載の部品。
実施形態12
前記基板(6)は、少なくとも前記第1の装飾部品(1)を備える少なくとも1つの凹部(10)を備えることを特徴とする、実施形態1から実施形態11のいずれか一項に記載の部品。
実施形態13
前記バリオクロミック材料は、フォトクロミックタイプまたはサーモクロミックタイプのうちの少なくとも1つの顔料によって構成されることを特徴とする、実施形態1から実施形態12のいずれか一項に記載の部品。
実施形態14
実施形態1から実施形態13のいずれか一項に記載の部品を備える計時器
【符号の説明】
【0062】
1 第1の装飾部品
2 フォトルミネセンス顔料
3 第2の装飾部品
4 メタリック粒子、メタライズ粒子、真珠層粒子、バリオクロミック粒子
6 基板
8 第3の透明層
10 凹部
11 表面
12 周辺領域
14 穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6