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特許7108683リソース指示方法、装置及び記憶媒体、システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-20
(45)【発行日】2022-07-28
(54)【発明の名称】リソース指示方法、装置及び記憶媒体、システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220721BHJP
【FI】
H04W72/04 131
H04W72/04 136
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020512694
(86)(22)【出願日】2017-09-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-24
(86)【国際出願番号】 CN2017100738
(87)【国際公開番号】W WO2019047068
(87)【国際公開日】2019-03-14
【審査請求日】2020-08-07
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,DL/UL Time Resource Allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1713636,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1713636.zip>,2017年08月25日
【文献】LG Electronics,Discussion on time-domain resource allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1713186,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1713186.zip>,2017年08月25日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース指示方法であって、
ネットワーク側装置は、第1シグナリングをユーザー装置に送信するステップであって、前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報を含むステップと、
前記ネットワーク側装置は、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記ユーザー装置とデータ伝送を行うステップと、を含み、
前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちの最初のN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報を指示することに用いられ、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外の後続のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報であることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1シグナリングが、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられることは、
前記第1シグナリングが、N個のシンボルレベル設定に従って、スロット数がN個より大きい設定対象スロットのうちのN個のスロットに対してシンボルを設定することに用いられることを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記デフォルトのシンボルレベル設定情報は予め定義されたシンボルレベル設定情報、又は無線リソース制御(RRC)シグナリング又はシステム情報(SI)によって設定されたシンボルレベル設定情報であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
リソース指示方法であって、
ユーザー装置は、ネットワーク側装置から送信される第1シグナリングを受信するステップであって、
前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報を含むステップと、
前記ユーザー装置は、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記ネットワーク側装置とデータ伝送を行うステップと、を含み、
前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちの最初のN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報を指示することに用いられ、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外の後続のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報であることを特徴とする方法。
【請求項5】
前記第1シグナリングが、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられることは、
前記第1シグナリングが、N個のシンボルレベル設定に従って、スロット数がN個より大きい設定対象スロットのうちのN個のスロットに対してシンボルを設定することに用いられることを含む、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク側装置であって、送信部及び第1データ伝送部を備え、
前記送信部は、第1シグナリングをユーザー装置に送信するように構成され、前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うための情報を含み、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、
前記第1データ伝送部は、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記ユーザー装置とデータ伝送を行うように構成され、
前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちの最初のN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報を指示することに用いられ、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外の後続のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報であることを特徴とするネットワーク側装置。
【請求項7】
前記送信部はさらに、第2シグナリングを前記ユーザー装置に送信するように構成され、
前記第2シグナリングはP個のシンボルレベル設定情報を含み、前記第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応することを特徴とする請求項に記載のネットワーク側装置。
【請求項8】
前記第1シグナリングが、N個のシンボルレベル設定に従って、スロット数がN個より大きい設定対象スロットのうちのN個のスロットに対してシンボルを設定することに用いられる、
ことを特徴とする請求項又はに記載のネットワーク側装置。
【請求項9】
前記デフォルトのシンボルレベル設定情報は予め定義されたシンボルレベル設定情報、又は無線リソース制御(RRC)シグナリング又はシステム情報(SI)によって設定されたシンボルレベル設定情報であることを特徴とする請求項に記載のネットワーク側装置。
【請求項10】
ユーザー装置であって、受信部及び第2データ伝送部を備え、
前記受信部は、ネットワーク側装置から送信される第1シグナリングを受信するように構成され、
前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うための情報を含み、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、
前記第2データ伝送部は、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記ネットワーク側装置とデータ伝送を行うように構成され、
前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちの最初のN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報を指示することに用いられ、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外の後続のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報であることを特徴とするユーザー装置。
【請求項11】
前記受信部はさらに、前記ネットワーク側装置から送信される第2シグナリングを受信するように構成され、前記第2シグナリングはP個のシンボルレベル設定情報を含み、前記第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応することを特徴とする請求項10に記載のユーザー装置。
【請求項12】
前記第1シグナリングが、N個のシンボルレベル設定に従って、スロット数がN個より大きい設定対象スロットのうちのN個のスロットに対してシンボルを設定することに用いられることを特徴とする請求項10に記載のユーザー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信の技術分野に関し、特にリソース指示方法、装置及び記憶媒体、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展に伴って、第5世代移動通信技術(5G:5th Generation)の研究も展開されている。5Gの無線アクセスはNew Radioと呼び、NRと略称する。5Gは超高データ伝送速度、大量のデータ接続数及び低いデータ伝送遅延をサポートする必要があるため、従って、現在採用されているロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムに比べて、5G NRシステムでは、リソース割り当ての柔軟性を向上させ、且つデータ伝送遅延を低減させるために、シンボルレベルのリソース割り当て方式を導入してチャネルの時間領域位置の柔軟性を向上させる。
【0003】
シンボルレベルのリソース割り当て方式が導入されるため、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared CHannel)及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared CHannel)等のデータチャネルの時間領域位置をシンボル単位で実現でき、1つのPDSCH又はPUSCHは1つのスロットslot中の一部のシンボルのみを使用する可能性がある。従って、5G基地局gNBは1つのslot内で使用されるシンボル情報を端末に指示する必要がある。そしてマルチスロット(multi-slot)スケジューリング又はスロット集約(slot aggregation)スケジューリングを行う場合、gNBは複数のslotのうちの各々のslotに使用されるシンボル情報を指示して設定する必要がある。具体的な方式として、スケジューリングされるslotごとに、それぞれ異なる開始又は終了シンボルを設定すること、又はスケジューリングされるslotのすべてが統一したシンボル設定を使用することが挙げられる。
【0004】
従って、複数のslotのうちの各々のslotに対して指示して設定する現在の技術案は、一方ではシグナリングオーバーヘッドが極めて大きく、他方では異なるスロットのシンボルを柔軟に設定することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本発明の実施例は、シグナリングのオーバーヘッドを減少させるだけでなく、シンボル設定の柔軟性を向上させることができるリソース指示方法、装置及び記憶媒体、システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例の技術案は以下のように実現され得る。
【0007】
第1態様によれば、本発明の実施例はリソース指示方法を提供し、前記方法は、
第1ネットワーク装置は、第1シグナリングを第2ネットワーク装置に送信するステップであって、前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であるステップと、
前記第1ネットワーク装置は、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うステップと、を含む。
【0008】
第2態様によれば、本発明の実施例はリソース指示方法を提供し、前記方法は、
第2ネットワーク装置は、第1ネットワーク装置から送信される第1シグナリングを受信するステップであって、前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であるステップと、
前記第2ネットワーク装置は、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うステップと、を含む。
【0009】
第3態様によれば、本発明の実施例はネットワーク装置を提供し、前記ネットワーク装置は送信部及び第1データ伝送部を備え、
前記送信部は、第1シグナリングを第2ネットワーク装置に送信するように構成され、前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、
前記第1データ伝送部は、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うように構成される。
【0010】
第4態様によれば、本発明の実施例はネットワーク装置を提供し、前記ネットワーク装置は受信部及び第2データ伝送部を備え、
前記受信部は、第1ネットワーク装置から送信される第1シグナリングを受信するように構成され、
前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、
前記第2データ伝送部は、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うように構成される。
【0011】
第5態様によれば、本発明の実施例はネットワーク装置を提供し、前記ネットワーク装置は第1ネットワークインタフェース、第1メモリ及び第1プロセッサを備え、
前記第1ネットワークインタフェースは、ほかの外部ネットワークエレメントとの情報送受信中、信号の送受信を行うように構成され、
前記第1メモリは、前記第1プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成され、
前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、第1態様のいずれかに記載の方法のステップを実行するように構成される。
【0012】
第6態様によれば、本発明の実施例はネットワーク装置を提供し、前記ネットワーク装置は第2ネットワークインタフェース、第2メモリ及び第2プロセッサを備え、
前記第2ネットワークインタフェースは、ほかの外部ネットワークエレメントとの情報送受信中、信号の送受信を行うように構成され、
前記第2メモリは、第2プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成され、
前記第2プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、第2態様のいずれかに記載の方法のステップを実行するように構成される。
【0013】
第7態様によれば、本発明の実施例はコンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体はリソース指示のためのプログラムが記憶され、前記リソース指示のためのプログラムが少なくとも1つのプロセッサによって実行される時、第1態様のいずれかに記載の方法のステップを実現する。
【0014】
第8態様によれば、本発明の実施例はコンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体はリソース指示のためのプログラムが記憶され、前記リソース指示のためのプログラムが少なくとも1つのプロセッサによって実行される時、第2態様のいずれかに記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第9態様によれば、本発明の実施例はリソース指示システムを提供し、前記システムは第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置を備え、
前記第1ネットワーク装置は、第1シグナリングを前記第2ネットワーク装置に送信するように構成され、前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、及び
前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うように構成され、
前記第2ネットワーク装置は、前記第1ネットワーク装置から送信される前記第1シグナリングを受信するように構成され、及び
前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うように構成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施例はリソース指示方法、装置及び記憶媒体、システムを提供し、指示情報の数が設定対象スロットの数より小さいことによって、N個の指示情報に従ってM(MはNより大きい)個の設定対象スロットのデータ伝送に対してシンボルレベル設定を行うことができる。従って、設定対象スロットの一部は指示情報の指示に基づいてシンボルレベル時間領域リソース設定を行い、残りは統一したシンボルレベル時間領域リソース設定を採用する。設定対象スロットごとにシンボルレベル設定情報を指示する必要がなく、シグナリングのオーバーヘッドを節約するだけでなく、すべての設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対して統一した指示を行う必要がなく、シンボルレベル設定の柔軟性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】関連技術に係るスロット指示の模式図である。
図2】関連技術に係る別のスロット指示の模式図である。
図3】本発明の実施例に係るリソース指示方法のフローチャートである。
図4】本発明の実施例に係る別のリソース指示方法のフローチャートである。
図5】本発明の実施例に係る応用シーンの模式図である。
図6】本発明の実施例に係るスロット指示の模式図である。
図7】本発明の実施例に係る別のスロット指示の模式図である。
図8】本発明の実施例に係るさらに別のスロット指示の模式図である。
図9】本発明の実施例に係るまたさらに別のスロット指示の模式図である。
図10】本発明の実施例に係る別のスロット指示の模式図である。
図11】本発明の実施例に係るさらに別のスロット指示の模式図である。
図12】本発明の実施例に係るネットワーク装置の構成模式図である。
図13】本発明の実施例に係るネットワーク装置のハードウェア構造模式図である。
図14】本発明の実施例に係る別のネットワーク装置の構成模式図である。
図15】本発明の実施例に係る別のネットワーク装置のハードウェア構造模式図である。
図16】本発明の実施例に係るリソース指示システムの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
従来の関連技術では、マルチスロット(multi-slot)又はスロット集約(slot aggregation)スケジューリングを行う時、基地局は以下の2種のスキームを採用して複数のslotのそれぞれに使用されるシンボル情報を指示する。
【0019】
スキーム1
図1に示されるスロット指示の模式図を参照し、スケジューリングされるスロットslotごとにそれぞれ開始シンボル及び終了シンボルを設定し、従って、以上から分かるように、異なるスロットは異なるシンボルレベル時間領域リソース設定を採用でき、基地局はダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)中の異なる指示情報を採用してそれぞれ異なるスロットに対応するシンボルレベル時間領域リソース設定を指示することができ、
スキーム1の技術案を採用すると、シグナリングオーバーヘッドが増加し、図1に示すように、8個のslotを集約したPDSCHを例として説明すると、スケジューリングされるslotごとに異なる開始シンボル及び終了シンボルを有し、従って、スケジューリングされるslotごとに対応するシンボルレベル時間領域リソース設定はすべてDCI中の異なる指示情報によって指示され、従ってDCI中の指示情報の数は8である。以上からわかるように、LTEシステムでリソース設定指示を行うシグナリングオーバーヘッドに比べて、シグナリングオーバーヘッドはLTEシステムでリソース設定指示を行うシグナリングオーバーヘッドの8倍となる。
【0020】
シグナリングオーバーヘッドを節約するために、従来の関連技術はスキーム2を提案している。
【0021】
図2に示されるスロット指示の模式図を参照し、スケジューリングされるスロットslotごとにそれぞれ開始シンボル及び終了シンボルを設定し、且つスケジューリングされるslotごとに設定される開始シンボル及び終了シンボルが同じであり、すなわちすべてのスケジューリングされるスロットが同一のシンボルレベル時間領域リソース設定を使用し、それにより基地局によって採用されるDCIに、1つの指示情報のみが含まれる。図2に示すように、8個のslotを集約したPDSCHを例として説明すると、スケジューリングされるslotがすべて統一した開始シンボル及び終了シンボルを設定し、従って、DCI中の指示情報の数が1であり、スキーム1に比べてシグナリングオーバーヘッドを減少させるが、各スロットのシンボルレベル設定を強制的に統一するため、スキーム2の技術案は設定の柔軟性の低下につながる。
【0022】
関連技術の2つのスキームの問題に対して、以下、本発明の実施例の図面を参照して、以下の実施例によって上記問題を解決する。
【0023】
実施例1
図3は、本発明の実施例に係るリソース指示方法を示し、該方法はステップS301~S302を含む。
【0024】
S301では、第1ネットワーク装置は、第1シグナリングを第2ネットワーク装置に送信し、
前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、
なお、本実施例及び後続の実施例では、ネットワーク装置とは、ネットワーク環境に位置する装置であり、従って、ネットワーク装置はユーザー装置及びネットワーク側装置に分けられ、ユーザー装置は具体的には、端末装置、例えば、セルラーホン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム、マルチメディア装置、ビデオ装置、デジタルオーディオプレーヤー(例えば、MP3プレーヤー)、カメラ、ゲーム機、タブレットコンピュータ、又は任意の類似機能を有するほかの装置であり得る。一方、ネットワーク側装置は基地局等のアクセスネットワーク装置又はコアネットワーク装置であり得る。
【0025】
S302では、第1ネットワーク装置は、第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行う。
【0026】
例えば、前記シンボルレベル設定情報はスロット中でデータ伝送を行う開始シンボル及び終了シンボルを含み、又はスロット中でデータ伝送を行う開始シンボル及びシンボル長さ数を含み、又は設定対象スロット中のデータ伝送を行うシンボルを指示する1つのビットマップbitmapを含む。ビットマップについて、なお、bitmapの各bitは1つのシンボルに対応し、bitが1であると、該bitに対応するシンボルがデータ伝送用のものであることを示し、bitが0であると、該bitに対応するシンボルがデータ伝送用のものではないことを示す。スロットに対してシンボルレベルに応じてデータ伝送を行う設定情報はいずれもシンボルレベル設定情報と呼ばれてもよいと理解できる。
【0027】
なお、図3に示される技術案では、指示情報の数が設定対象スロットの数より小さいため、上記関連技術のスキーム1に比べて、シグナリングオーバーヘッドを減少させ、関連技術のスキーム2に比べて、すべての設定対象スロットに統一した設定情報を使用する必要がないため、スロットのシンボルレベル設定の柔軟性を向上させる。
【0028】
図3に示される技術案に記載の第1シグナリングについて、可能な実施形態では、設定対象スロットの数がMであり、MがNより大きい場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報のうちのN-1個の第1指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN-1個の第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記N個の指示情報のうちの前記第1指示情報以外の第2指示情報がM個の設定対象スロットのうちの前記第1設定対象スロット以外のM-N+1個の第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0029】
図3に示される技術案に記載の第1シグナリングについて、可能な実施形態では、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報である。
【0030】
具体的には、前記デフォルトのシンボルレベル設定情報は予め定義されたシンボルレベル設定情報、又は無線リソース制御(RRC)シグナリング又はシステム情報(SI)によって設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0031】
具体的な実施過程では、第1シグナリングはダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)によって搬送され、又はメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)層制御要素(MACCE:MAC Control Element)によって搬送される。
【0032】
図3に示される技術案について、第2ネットワーク装置は第1シグナリングに含まれる指示情報によって、設定対象スロットに対応するシンボルレベル設定情報を決定し、従って、S301の前、さらにシンボルレベル設定情報を第2ネットワーク装置に通知する必要があり、それにより第2ネットワーク装置が所定数の候補シンボルレベル設定情報を有し、それにより第2ネットワーク装置が指示情報によってシンボルレベル設定情報を決定できる。従って、可能な実施形態では、S301の前、本方法は、
第1ネットワーク装置は第2シグナリングを第2ネットワーク装置に送信するステップを含み、
前記第2シグナリングはP個のシンボルレベル設定情報を含み、前記第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0033】
具体的には、N個の指示情報のうちの各々の指示情報はそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報の番号indexを指示し、番号indexが特定のシンボルレベル設定情報をP個のシンボルレベル設定情報から一意的に区別でき、従って、指示情報のうちの各々の指示情報がそれぞれ対応するシンボルレベル設定情報の番号indexを指示する場合、第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々の指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応する。N個の指示情報のうちの各々の指示情報がP個のシンボルレベル設定情報のうちの対応するシンボルレベル設定情報を有するため、通常、PはN以上であることを理解できる。この時、P個のシンボルレベル設定情報は1つの指示情報によって指示される候補シンボルレベル設定情報の集合を形成する。
【0034】
上記可能な実施形態及び図3に示される技術案において、可能な実施形態では、設定対象スロットの数がMであり、MがNより大きい場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報のうちのN-1個の第1指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN-1個の第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記N個の指示情報のうちの前記第1指示情報以外の第2指示情報がM個の設定対象スロットのうちの前記第1設定対象スロット以外のM-N+1個の第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0035】
それにより第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報は第1指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報に対応し、第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はいずれも第2指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報である。且つ、第1指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報は第2シグナリング中のP個のシンボルレベル設定情報及び第1指示情報に対応するシンボルレベル設定情報であり、第2指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報は第2シグナリング中のP個のシンボルレベル設定情報及び第1指示情報に対応するシンボルレベル設定情報である。
【0036】
上記可能な実施形態及び図3に示される技術案において、可能な実施形態では、設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報が前記P個のシンボルレベル設定情報のうちの予め設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0037】
具体的な実施過程では、第2シグナリングは無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングによって搬送され、又はMACCEによって搬送される。
【0038】
上記技術案によれば、送信される第1シグナリングがN個の指示情報を含み、設定対象スロットの数がM(MはNより大きい)個である。従って、N個の指示情報に従ってM個の設定対象スロットのデータ伝送に対してシンボルレベル設定を行うことができる。設定対象スロットごとにシンボルレベル設定情報を指示する必要がなく、シグナリングのオーバーヘッドを節約するだけでなく、すべての設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対して統一した指示を行う必要がなく、シンボルレベル設定の柔軟性を向上させる。
【0039】
実施例2
上記実施例と同じ発明のコンセプトに基づき、図4は、本発明の実施例に係る別のリソース指示方法を示し、該方法は上記実施例に記載の第1ネットワーク装置と対話する第2ネットワーク装置に適用され、該方法はステップS401~S402を含む。
【0040】
S401では、第2ネットワーク装置は、第1ネットワーク装置から送信される第1シグナリングを受信し、
前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報である。
【0041】
S402では、第2ネットワーク装置は、第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行う。
【0042】
具体的には、設定対象スロットの数がMであり、MがNより大きい場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報のうちのN-1個の第1指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN-1個の第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記N個の指示情報のうちの前記第1指示情報以外の第2指示情報がM個の設定対象スロットのうちの前記第1設定対象スロット以外のM-N+1個の第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0043】
具体的には、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報であり、デフォルトのシンボルレベル設定情報は予め定義されたシンボルレベル設定情報、又は無線リソース制御(RRC)シグナリング又はシステム情報(SI)によって設定されたシンボルレベル設定情報であり得る。例えば、第2ネットワーク装置はRRCシグナリング又はSIを受信し、RRCシグナリング又はSIを解析することによって、RRCシグナリング又はSI中の設定されたデフォルトのシンボルレベル設定情報を取得できる。
【0044】
具体的な実施過程では、第1シグナリングはダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)によって搬送され、又はメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)層制御要素(MACCE:MAC Control Element)によって搬送される。
【0045】
可能な実施形態では、S401の前、本方法はさらに、
第2ネットワーク装置は第1ネットワーク装置から送信される第2シグナリングを受信するステップを含み、
前記第2シグナリングはP個のシンボルレベル設定情報を含み、前記第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0046】
具体的には、設定対象スロットの数がMであり、MがNより大きい場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報のうちのN-1個の第1指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN-1個の第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記N個の指示情報のうちの前記第1指示情報以外の第2指示情報がM個の設定対象スロットのうちの前記第1設定対象スロット以外のM-N+1個の第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0047】
それにより第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報は第1指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報に対応し、第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はいずれも第2指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報である。且つ、第1指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報は第2シグナリング中のP個のシンボルレベル設定情報及び第1指示情報に対応するシンボルレベル設定情報であり、第2指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報は第2シグナリング中のP個のシンボルレベル設定情報及び第1指示情報に対応するシンボルレベル設定情報である。
【0048】
具体的には、設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報が前記P個のシンボルレベル設定情報のうちの予め設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0049】
具体的な実施過程では、第2シグナリングは無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングによって搬送され、又はMACCEによって搬送される。
【0050】
上記技術案によれば、第2ネットワーク装置は第1シグナリング、又は第1シグナリング及び第2シグナリングを受信すると、N個の指示情報に従ってM個の設定対象スロットのデータ伝送に対してシンボルレベル設定を行うことができる。設定対象スロットごとにシンボルレベル設定情報を指示する必要がなく、シグナリングのオーバーヘッドを節約するだけでなく、すべての設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対して統一した指示を行う必要がなく、シンボルレベル設定の柔軟性を向上させる。
【0051】
実施例3
上記実施例と同じ発明のコンセプトに基づき、本実施例は以下の具体例によって上記実施例の技術案を説明し、説明を行う前に、図5を参照し、具体例の非典型的な応用シーンを示し、該シーンでは、第1ネットワーク装置はネットワーク側装置又は端末装置であってもよく、本シーンでは、ネットワーク側装置、例えばgNBを例とし、第2ネットワーク装置は端末装置、第1シグナリングはDCI、第2シグナリングはRRCシグナリングであり、具体的には、第1シグナリングはN個の指示情報を含み、gNBはデータチャネルに供するようにM個のスロットをスケジューリングする必要があり、各スロットのシンボル数は14個を例とする。データチャネルは具体的にはPDSCH、PUSCH又はサイドリンクデータチャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)であってもよく、本シーンでは詳細な説明をしない。
【0052】
具体例1
図6に示されるスロット指示の模式図を参照し、gNBは2個の指示情報を含むDCIを端末装置に送信し、4個の設定対象スロットに対してシンボルレベル時間領域リソース設定を行うことを指示することに用いられる。具体的には、4個の設定対象スロットのうち、第1個の設定対象スロット、すなわちスロット0は、2個の指示情報のうちの第1個の指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報1によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行い、4個の設定対象スロットのうちの残りの3個の設定対象スロット、すなわちスロット1、スロット2及びスロット3は、2個の指示情報のうちの第2個の指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報2によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行い、
具体的には、シンボルレベル設定情報は、スロット0中でgNBと端末装置がデータ伝送を行うためのシンボルであり得る。第1個の指示情報は、gNBがDCIを送信する前に送信するRRCに含まれるP個のシンボルレベル設定情のうちの特定の設定情報の番号であってもよく、それにより端末装置は第1個の指示情報に基づきスロット0に対してシンボルレベル時間領域リソース設定を行う時に採用するシンボルレベル設定情報を取得ででき、第2個の指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報は予め設定されたシンボルレベル設定情報又はシステム情報(SI:System Information)によって設定されたデフォルトのシンボルレベル設定情報であり得る。
【0053】
本具体例では、gNBが端末装置に複数のスロットを一括してスケジューリングする場合、gNBが最初からの所定数(例えば、1~2個)のスロットごとにシンボルレベル時間領域リソース設定を行うが、後続のスロットのシンボルレベル時間領域リソース設定に対して、統一した予め設定された又はデフォルトのシンボルレベル設定情報を採用し、本具体例は図1に示される関連技術のスキーム1に比べてシグナリングオーバーヘッドを低減させることができ、図2に示される関連技術のスキーム2に比べて、設定の柔軟性及び効率を大幅に向上させることができる。
【0054】
具体例2
図7に示されるスロット指示の模式図を参照し、gNBは3個の指示情報を含むDCIを端末装置に送信し、8個の設定対象スロットに対してシンボルレベル時間領域リソース設定を行うことを指示することに用いられる。具体的には、8個の設定対象スロットのうち、スロット0、1はそれぞれ3個の指示情報のうちの第1、第2個の指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報1、シンボルレベル設定情報2によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行い、スロット2、3、4、5、6、7は3個の指示情報のうちの第3個の指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報3によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行う。
【0055】
本具体例では、gNBが端末装置に複数のスロットを一括してスケジューリングする場合、gNBが最初からの所定数(例えば、1~2個)のスロットごとにシンボルレベル時間領域リソース設定を行うが、後続スロットのシンボルレベルリソース設定に対して、指示情報のうちの残りの指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報を統一的に採用して設定し、具体例1と同様に、本具体例は図1に示される関連技術のスキーム1に比べてシグナリングオーバーヘッドを低減させることができ、図2に示される関連技術のスキーム2に比べて、設定の柔軟性及び効率を大幅に向上させることができる。
【0056】
具体例3
図8に示されるスロット指示の模式図を参照し、gNBは1個の指示情報を含むDCIを端末装置に送信し、4個の設定対象スロットに対してシンボルレベル時間領域リソース設定を行うことを指示することに用いられる。具体的には、4個の設定対象スロットのうち、第1個の設定対象スロット、すなわちスロット0は、DCI中の1個の指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報1によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行うが、4個の設定対象スロットのうちの残りの3個の設定対象スロット、すなわちスロット1、スロット2及びスロット3は、gNBから端末に送信されるRRCメッセージに含まれるP個のシンボルレベル設定情報のうちの特定のシンボルレベル設定情報2によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行う。
【0057】
本具体例では、gNBが端末装置に複数のスロットを一括してスケジューリングする場合、gNBが最初からの所定数(例えば、1~2個)のスロットごとに、指示情報に従ってシンボルレベル時間領域リソース設定を行うが、後続スロットのシンボルレベル時間領域リソース設定に対してRRCシグナリングに含まれるシンボルレベル設定情報を採用し、従って、具体例1に比べて、DCIのシグナリングオーバーヘッドを更に低減させ、すなわちDCI中の指示情報の数が2個から1個となる。
【0058】
具体例4
図9に示されるスロット指示の模式図を参照し、gNBは2個の指示情報を含むDCIを端末装置に送信し、8個の設定対象スロットに対してシンボルレベル時間領域リソース設定を行うことを指示することに用いられる。具体的には、8個の設定対象スロットのうち、スロット0、1はそれぞれDCIに含まれる2個の指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報1、シンボルレベル設定情報2によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行い、スロット2、3、4、5、6、7はgNBから端末に送信されるRRCメッセージに含まれるP個のシンボルレベル設定情報のうちの特定のシンボルレベル設定情報3によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行う。
【0059】
以上からわかるように、本具体例では、gNBが後続スロットのシンボルレベル時間領域リソース設定に対してRRCシグナリングに含まれるシンボルレベル設定情報を採用することで、具体例2に比べて、DCIのシグナリングオーバーヘッドを更に低減させ、すなわちDCI中の指示情報の数が3個から2個となる。
【0060】
具体例5
図10に示されるスロット指示の模式図を参照し、gNBは1個の指示情報を含むDCIを端末装置に送信し、4個の設定対象スロットに対してシンボルレベル時間領域リソース設定を行うことを指示することに用いられる。具体的には、4個の設定対象スロットのうち、第1個の設定対象スロット、すなわちスロット0は、DCI中の1個の指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報1によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行うが、4個の設定対象スロットのうちの残りの3個の設定対象スロット、すなわちスロット1、スロット2及びスロット3は、デフォルトのシンボルレベル設定情報によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行う。例えば、デフォルトのシンボルレベル設定情報は予め定義されたシンボルレベル設定情報であってもよく、システム情報(SI)によって設定されたシンボルレベル設定情報であってもよい。
【0061】
本具体例では、gNBが端末装置に複数のスロットを一括してスケジューリングする場合、gNBが最初からの所定数(例えば、1~2個)のスロットごとに、指示情報に従ってシンボルレベル時間領域リソース設定を行うが、後続スロットのシンボルレベル時間領域リソース設定に対してデフォルトのシンボルレベル設定情報を採用して設定することで、具体例3に比べて、RRC情報を送信する必要がなく、それによりRRCのシグナリングオーバーヘッドを低減させる。
【0062】
具体例6
図11に示されるスロット指示の模式図を参照し、gNBは2個の指示情報を含むDCIを端末装置に送信し、8個の設定対象スロットに対してシンボルレベル時間領域リソース設定を行うことを指示することに用いられる。具体的には、8個の設定対象スロットのうち、スロット0、1はそれぞれDCIに含まれる2個の指示情報によって指示されるシンボルレベル設定情報1、シンボルレベル設定情報2によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行い、スロット2、3、4、5、6、7は、デフォルトのシンボルレベル設定情報によってシンボルレベル時間領域リソース設定を行う。例えば、デフォルトのシンボルレベル設定情報は予め定義されたシンボルレベル設定情報であってもよく、システム情報(SI)によって設定されたシンボルレベル設定情報であってもよい。
【0063】
本具体例では、gNBが端末装置に複数のスロットを一括してスケジューリングする場合、後続スロットのシンボルレベル時間領域リソース設定に対してデフォルトのシンボルレベル設定情報を採用して設定することで、具体例4に比べて、RRC情報を送信する必要がなく、それによりRRCのシグナリングオーバーヘッドを低減させる。
【0064】
上記具体例からわかるように、指示情報の数が設定対象スロットの数より小さいため、設定対象スロットの一部は指示情報の指示に基づいてシンボルレベル時間領域リソース設定を行い、残りは統一したシンボルレベル時間領域リソース設定を採用し、従って、図1又は図2に示される従来の関連技術のスキームに比べて、スロットのシンボルレベル設定の柔軟性を向上させるだけでなく、シグナリングオーバーヘッドを低減させることができる。
【0065】
実施例4
上記実施例と同じ発明のコンセプトに基づき、図12は本発明の実施例に係るネットワーク装置120を示し、前記ネットワーク装置120は送信部1201及び第1データ伝送部1202を備え、
前記送信部1201は、第1シグナリングを第2ネットワーク装置に送信するように構成され、前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、
前記第1データ伝送部1202は、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うように構成される。
【0066】
可能な実施形態では、前記送信部1201はさらに、第2シグナリングを前記第2ネットワーク装置に送信するように構成され、
前記第2シグナリングはP個のシンボルレベル設定情報を含み、前記第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0067】
可能な実施形態では、前記シンボルレベル設定情報は前記設定対象スロット中のデータ伝送を行う開始シンボル及び終了シンボルを含み、又は設定対象スロット中のデータ伝送を行う開始シンボル及びシンボル数を含み、又は設定対象スロット中のデータ伝送を行うシンボルを指示する1つのビットマップを含む。
【0068】
可能な実施形態では、前記設定対象スロットの数がMであり、MがNより大きい場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報のうちのN-1個の第1指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN-1個の第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記N個の指示情報のうちの前記第1指示情報以外の第2指示情報がM個の設定対象スロットのうちの前記第1設定対象スロット以外のM-N+1個の第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0069】
可能な実施形態では、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報である。
【0070】
具体的には、前記デフォルトのシンボルレベル設定情報は予め定義されたシンボルレベル設定情報、又は無線リソース制御(RRC)シグナリング又はシステム情報(SI)によって設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0071】
可能な実施形態では、前記第1シグナリングは、ダウンリンク制御情報(DCI)によって搬送され、
又はメディアアクセス制御層制御要素(MACCE)によって搬送される。
【0072】
可能な実施形態では、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報が前記P個のシンボルレベル設定情報のうちの予め設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0073】
可能な実施形態では、前記第2シグナリングは無線リソース制御(RRC)シグナリングによって搬送され、又はMACCEによって搬送される。
【0074】
可以理解地、本実施例では、「部」は一部の回路、一部のプロセッサ、一部のプログラム又はソフトウェア等であってもよく、勿論、ユニットであってもよく、モジュールであってもよく、モジュール化されたものでなくてもよい。
【0075】
また、本実施例の各構成要素は1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが各々物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。上記集積されたユニットはハードウェアの形態で実現されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形態で実現されてもよい。
【0076】
前記集積されたユニットはソフトウェア機能モジュールの形態で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、このような理解に基づいて、本実施例の技術案は本質的には又は従来技術に貢献する部分又は該技術案のすべて又は一部はソフトウェア製品の形態で具現化でき、該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パソコン、サーバ、又はネットワーク装置等)又はprocessor(プロセッサ)に本実施例に記載の方法のすべて又は一部のステップを実行させるための複数の命令を含む。上記記憶媒体はUディスク、モバイルディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどプログラムコードを記憶可能な種々の媒体を含む。
【0077】
従って、本実施例はコンピュータ可読媒体を提供し、該コンピュータ可読媒体はリソース指示のためのプログラムが記憶され、前記リソース指示のためのプログラムが少なくとも1つのプロセッサによって実行される時、
第1シグナリングを第2ネットワーク装置に送信するステップであって、前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であるステップと、
前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うステップと、を実現する。
【0078】
好ましくは、別の実施例として、前記リソース指示のためのプログラムがプロセッサによって実行される時、第2シグナリングを前記第2ネットワーク装置に送信するステップをさらに実行し、
前記第2シグナリングはP個のシンボルレベル設定情報を含み、前記第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0079】
好ましくは、別の実施例として、前記シンボルレベル設定情報は前記設定対象スロット中のデータ伝送を行う開始シンボル及び終了シンボルを含み、又は設定対象スロット中のデータ伝送を行う開始シンボル及びシンボル数を含み、又は設定対象スロット中のデータ伝送を行うシンボルを指示する1つのビットマップを含む。
【0080】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMであり、MがNより大きい場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報のうちのN-1個の第1指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN-1個の第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記N個の指示情報のうちの前記第1指示情報以外の第2指示情報がM個の設定対象スロットのうちの前記第1設定対象スロット以外のM-N+1個の第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0081】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報である。
【0082】
好ましくは、別の実施例として、前記デフォルトのシンボルレベル設定情報は予め定義されたシンボルレベル設定情報、又は無線リソース制御(RRC)シグナリング又はシステム情報(SI)によって設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0083】
好ましくは、別の実施例として、前記第1シグナリングは、ダウンリンク制御情報(DCI)によって搬送され、
又はメディアアクセス制御層制御要素(MACCE)によって搬送される。
【0084】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報が前記P個のシンボルレベル設定情報のうちの予め設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0085】
好ましくは、別の実施例として、前記第2シグナリングは無線リソース制御(RRC)シグナリングによって搬送され、又はMACCEによって搬送される。
【0086】
上記ネットワーク装置120及びコンピュータ可読媒体に基づき、図13は本発明の実施例に係るネットワーク装置120の具体的なハードウェア構造を示し、
第1ネットワークインタフェース1301、第1メモリ1302及び第1プロセッサ1303を備え、各ユニットがバスシステム1304によって結合される。なお、バスシステム1304はこれらのユニット間の接続通信を実現するように構成される。バスシステム1304はデータバスを除き、さらに電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかし、説明を明瞭にするために、図12では各種のバスはバスシステム1304と総称される。
【0087】
第1ネットワークインタフェース1301は、ほかの外部ネットワークエレメントとの情報送受信中、信号の送受信を行うように構成され、
第1メモリ1302は、第1プロセッサ1303上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成され、
第1プロセッサ1303は、前記コンピュータプログラムを実行する時、
第1シグナリングを第2ネットワーク装置に送信し、前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、
前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第2ネットワーク装置とデータ伝送を行うように構成される。
【0088】
なお、本発明の実施例における第1メモリ1302は揮発性メモリ又は不揮発性メモリであり、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含む。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよく、外部高速キャッシュメモリとして機能する。制限的ではなく例示的に説明すると、様々な形態のRAMは使用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM:Direct Rambus RAM)が挙げられる。本明細書に記載のシステム及び方法の第1メモリ1302はこれら及び任意の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限定されない。
【0089】
第1プロセッサ1303は、信号処理能力を有する集積回路チップでありうる。実施中、上記方法の各ステップは第1プロセッサ1303中のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令によって行われる。上記第1プロセッサ1303は汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又はほかのプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック装置、ディスクリートハードウェアユニットであってもよい。本発明の実施例に開示されている各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、任意の通常のプロセッサ等であってもよい。本発明の実施例に開示されている方法のステップは直接ハードウェアデコードプロセッサによって実行され、又はデコードプロセッサのハードウェア及びソフトウェアモジュール組合せによって実行される。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野の成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体は第1メモリ1302に位置し、第1プロセッサ1303は第1メモリ1302中の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを実行する。
【0090】
なお、本明細書に説明されるこれらの実施例はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できる。ハードウェアによって実現される場合、処理ユニットは1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuits)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processing)、デジタル信号処理装置(DSPD:DSP Device)、プログラマブルロジック装置(PLD:Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本願に記載の機能を実行するほかの電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現できる。
【0091】
ソフトウェアによって実現される場合、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、関数等)によって本明細書に記載の技術を実現できる。ソフトウェアコードはメモリに記憶され、且つプロセッサによって実行される。メモリはプロセッサ内又はプロセッサの外部に実現される。
【0092】
好ましくは、別の実施例として、前記第1プロセッサ1303はさらに、前記コンピュータプログラムを実行する時、
第2シグナリングを前記第2ネットワーク装置に送信するように構成され、
前記第2シグナリングはP個のシンボルレベル設定情報を含み、前記第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0093】
好ましくは、別の実施例として、前記シンボルレベル設定情報は前記設定対象スロット中のデータ伝送を行う開始シンボル及び終了シンボルを含み、又は設定対象スロット中のデータ伝送を行う開始シンボル及びシンボル数を含み、又は設定対象スロット中のデータ伝送を行うシンボルを指示する1つのビットマップを含む。
【0094】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMであり、MがNより大きい場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報のうちのN-1個の第1指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN-1個の第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記N個の指示情報のうちの前記第1指示情報以外の第2指示情報がM個の設定対象スロットのうちの前記第1設定対象スロット以外のM-N+1個の第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0095】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報である。
【0096】
好ましくは、別の実施例として、前記デフォルトのシンボルレベル設定情報は予め定義されたシンボルレベル設定情報、又は無線リソース制御(RRC)シグナリング又はシステム情報(SI)によって設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0097】
好ましくは、別の実施例として、前記第1シグナリングは、ダウンリンク制御情報(DCI)によって搬送され、
又はメディアアクセス制御層制御要素(MACCE)によって搬送される。
【0098】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報が前記P個のシンボルレベル設定情報のうちの予め設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0099】
好ましくは、別の実施例として、前記第2シグナリングは無線リソース制御(RRC)シグナリングによって搬送され、又はMACCEによって搬送される。
【0100】
実施例5
上記実施例と同じ発明のコンセプトに基づき、図14は本発明の実施例に係る別のネットワーク装置140を示し、受信部1401及び第2データ伝送部1402を備え、
前記受信部1401は、第1ネットワーク装置から送信される第1シグナリングを受信するように構成され、
前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、
前記第2データ伝送部1402は、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うように構成される。
【0101】
可能な実施形態では、前記受信部1401はさらに、前記第1ネットワーク装置から送信される第2シグナリングを受信するように構成され、前記第2シグナリングはP個のシンボルレベル設定情報を含み、前記第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0102】
可能な実施形態では、前記設定対象スロットの数がMであり、MがNより大きい場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報のうちのN-1個の第1指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN-1個の第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記N個の指示情報のうちの前記第1指示情報以外の第2指示情報がM個の設定対象スロットのうちの前記第1設定対象スロット以外のM-N+1個の第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0103】
可能な実施形態では、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報である。
【0104】
可能な実施形態では、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報が前記P個のシンボルレベル設定情報のうちの予め設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0105】
可以理解地、本実施例では、「部」は一部の回路、一部のプロセッサ、一部のプログラム又はソフトウェア等であってもよく、勿論、ユニットであってもよく、モジュールであってもよく、モジュール化されたものでなくてもよい。
【0106】
また、本実施例の各構成要素は1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが各々物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。上記集積されたユニットはハードウェアの形態で実現されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形態で実現されてもよい。
【0107】
前記集積されたユニットはソフトウェア機能モジュールの形態で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、このような理解に基づいて、本実施例の技術案は本質的には又は従来技術に貢献する部分又は該技術案のすべて又は一部はソフトウェア製品の形態で具現化でき、該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パソコン、サーバ、又はネットワーク装置等)又はprocessor(プロセッサ)に本実施例に記載の方法のすべて又は一部のステップを実行させるための複数の命令を含む。上記記憶媒体はUディスク、モバイルディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどプログラムコードを記憶可能な種々の媒体を含む。
【0108】
従って、本実施例はコンピュータ可読媒体を提供し、該コンピュータ可読媒体はリソース指示のためのプログラムが記憶され、前記リソース指示のためのプログラムが少なくとも1つのプロセッサによって実行される時、
第1ネットワーク装置から送信される第1シグナリングを受信するステップと、
前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うステップと、を実現し、
前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報である。
【0109】
好ましくは、別の実施例として、前記リソース指示のためのプログラムがプロセッサによって実行される時、前記第1ネットワーク装置から送信される第2シグナリングを受信するステップをさらに実行し、前記第2シグナリングはP個のシンボルレベル設定情報を含み、前記第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0110】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMであり、MがNより大きい場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報のうちのN-1個の第1指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN-1個の第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記N個の指示情報のうちの前記第1指示情報以外の第2指示情報がM個の設定対象スロットのうちの前記第1設定対象スロット以外のM-N+1個の第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0111】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報である。
【0112】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報が前記P個のシンボルレベル設定情報のうちの予め設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0113】
上記ネットワーク装置140及びコンピュータ可読媒体に基づき、図15は本発明の実施例に係るネットワーク装置140の具体的なハードウェア構造を示し、ネットワーク装置140は第2ネットワークインタフェース1501、第2メモリ1502及び第2プロセッサ1503を備え、各ユニットがバスシステム1504によって結合される。なお、バスシステム1504はこれらのユニット間の接続通信を実現するように構成される。バスシステム1504はデータバスを除き、さらに電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかし、説明を明瞭にするために、図14では、各種のバスはバスシステム1504と総称される。
【0114】
前記第2ネットワークインタフェース1501は、ほかの外部ネットワークエレメントとの情報送受信中、信号の送受信を行うように構成され、
第2メモリ1502は、第2プロセッサ1503上で実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成され、
第2プロセッサ1503は、前記コンピュータプログラムを実行する時、
第1ネットワーク装置から送信される第1シグナリングを受信し、
前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、
前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第1ネットワーク装置とデータ伝送を行うように構成される。
【0115】
なお、本発明の実施例における第2メモリ1502は揮発性メモリ又は不揮発性メモリであり、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含む。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよく、外部高速キャッシュメモリとして機能する。制限的ではなく例示的に説明すると、様々な形態のRAMは使用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM:Direct Rambus RAM)が挙げられる。本明細書に記載のシステム及び方法の第2メモリ1502はこれら及び任意の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限定されない。
【0116】
第2プロセッサ1503は、信号処理能力を有する集積回路チップでありうる。実施中、上記方法の各ステップは第2プロセッサ1503中のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令によって行われる。上記第2プロセッサ1503は汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又はほかのプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック装置、ディスクリートハードウェアユニットであってもよい。本発明の実施例に開示されている各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、任意の通常のプロセッサ等であってもよい。本発明の実施例に開示されている方法のステップは直接ハードウェアデコードプロセッサによって実行され、又はデコードプロセッサのハードウェア及びソフトウェアモジュール組合せによって実行される。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野の成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体は第2メモリ1502に位置し、第2プロセッサ1503は第2メモリ1502中の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを実行する。
【0117】
なお、本明細書に説明されるこれらの実施例はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できる。ハードウェアによって実現される場合、処理ユニットは1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuits)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processing)、デジタル信号処理装置(DSPD:DSP Device)、プログラマブルロジック装置(PLD:Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本願に記載の機能を実行するほかの電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現できる。
【0118】
ソフトウェアによって実現される場合、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、関数等)によって本明細書に記載の技術を実現できる。ソフトウェアコードはメモリに記憶され、且つプロセッサによって実行される。メモリはプロセッサ内又はプロセッサの外部に実現される。
【0119】
好ましくは、別の実施例として、前記第2プロセッサ1503はさらに、前記コンピュータプログラムを実行する時、
前記第1ネットワーク装置から送信される第2シグナリングを受信するように構成され、前記第2シグナリングはP個のシンボルレベル設定情報を含み、前記第1シグナリング中のN個の指示情報のうちの各々指示情報がそれぞれP個のシンボルレベル設定情報のうちの1つのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0120】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMであり、MがNより大きい場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報のうちのN-1個の第1指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN-1個の第1設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記N個の指示情報のうちの前記第1指示情報以外の第2指示情報がM個の設定対象スロットのうちの前記第1設定対象スロット以外のM-N+1個の第2設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応する。
【0121】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報はデフォルトのシンボルレベル設定情報である。
【0122】
好ましくは、別の実施例として、前記設定対象スロットの数がMである場合、前記第1シグナリングのN個の指示情報がM個の設定対象スロットのうちのN個の第3設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対応し、前記M個の設定対象スロットのうちの前記第3設定対象スロット以外のM-N個の第4設定対象スロットのシンボルレベル設定情報が前記P個のシンボルレベル設定情報のうちの予め設定されたシンボルレベル設定情報である。
【0123】
実施例6
上記実施例と同じ発明のコンセプトに基づき、図16は本発明の実施例に係るリソース指示システム160を示し、第1ネットワーク装置120及び第2ネットワーク装置140を備え、前記第1ネットワーク装置120は、第1シグナリングを前記第2ネットワーク装置140に送信し、前記第1シグナリングは対応するシンボルレベル設定情報を指示するためのN個の指示情報を含み、前記第1シグナリングは、スロット数がN個より大きい設定対象スロットに対してN個のシンボルレベル設定情報に従って設定を行うことに用いられ、前記シンボルレベル設定情報は1つのスロット中のデータ伝送を行うシンボルを設定するための情報であり、
及び、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第2ネットワーク装置140とデータ伝送を行うように構成され、
前記第2ネットワーク装置140は、前記第1ネットワーク装置120から送信される前記第1シグナリングを受信し、
及び、前記第1シグナリング中の指示情報に対応するシンボルレベル設定情報に基づき、前記第1ネットワーク装置120とデータ伝送を行うように構成される。
【0124】
具体的な実施過程では、本実施例における第1ネットワーク装置120は好適には、上記実施例のいずれかに記載の第1ネットワーク装置120であり、第2ネットワーク装置140は好適には、上記実施例のいずれかに記載の第2ネットワーク装置140である。
【0125】
当業者であれば、本発明の実施例は方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供できると理解できる。従って、本発明はハードウェアのみの実施例、ソフトウェアのみの実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態としてもよい。また、本発明はコンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスクメモリ及び光メモリ等を含むが、それらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態としてもよい。
【0126】
本発明は本発明の実施例に係る方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によってフローチャート及び/又はブロック図の各プロセス及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図中のプロセス及び/又はブロックの組合せを実現すると理解できる。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又はほかのプログラマブルデータ処理端末装置のプロセッサに提供して1つの機械を生成し、コンピュータ又はほかのプログラマブルデータ処理端末装置のプロセッサによって実行される命令により、フローチャートの1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロック中の指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0127】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又はほかのプログラマブルデータ処理端末装置が特定の方式で動作するようにガイドできるコンピュータ可読メモリに格納されてもよく、該コンピュータ可読メモリに格納される命令により、フローチャートの1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロック中の指定された機能を実現する命令装置を含む製品を生成する。
【0128】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又はほかのプログラマブルデータ処理端末装置に搭載されてもよく、コンピュータ又はほかのプログラマブル端末装置で一連の操作ステップを実行してコンピュータ実装処理を生成し、それによりコンピュータ又はほかのプログラマブル端末装置で実行される命令はフローチャートの1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロック中の指定された機能を実現するステップを提供する。
【0129】
以上、本発明の好適実施例を説明したが、本発明の保護範囲を限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0130】
本実施例では、指示情報の数が設定対象スロットの数より小さいため、N個の指示情報に従ってM(MはNより大きい)個の設定対象スロットのデータ伝送に対してシンボルレベル設定を行う。従って、設定対象スロットの一部は指示情報の指示に基づいてシンボルレベル時間領域リソース設定を行い、残りは統一したシンボルレベル時間領域リソース設定を採用する。設定対象スロットごとにシンボルレベル設定情報を指示する必要がなく、シグナリングのオーバーヘッドを節約するだけでなく、すべての設定対象スロットのシンボルレベル設定情報に対して統一した指示を行う必要がなく、シンボルレベル設定の柔軟性を向上させる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16