IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グライダロール ドアーズ (エス) プライベート リミテッドの特許一覧

特許7108693衝撃力を軽減するためのローラーシャッター
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-20
(45)【発行日】2022-07-28
(54)【発明の名称】衝撃力を軽減するためのローラーシャッター
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/15 20060101AFI20220721BHJP
   E06B 9/02 20060101ALI20220721BHJP
   E06B 9/58 20060101ALI20220721BHJP
【FI】
E06B9/15 F
E06B9/02 A
E06B9/58 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020528042
(86)(22)【出願日】2019-07-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-01
(86)【国際出願番号】 SG2019050363
(87)【国際公開番号】W WO2020246941
(87)【国際公開日】2020-12-10
【審査請求日】2020-05-08
(31)【優先権主張番号】10201905150P
(32)【優先日】2019-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520159385
【氏名又は名称】グライダロール ドアーズ (エス) プライベート リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ロク ユン
【審査官】素川 慎司
(56)【参考文献】
【文献】西独国特許出願公開第02823078(DE,A1)
【文献】特開2009-161962(JP,A)
【文献】米国特許第09637973(US,B1)
【文献】実開昭60-089397(JP,U)
【文献】米国特許第05377738(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00
E06B 9/02
E06B 9/06- 9/18
E06B 9/40- 9/50
E06B 9/56- 9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸を有する回転可能ドラムと、
共に連結した状態で、前記回転可能ドラムに巻き付けられ、巻き出されることができるように、長手方向縁部と長手方向縁部とが枢動可能に次々に連結され、前記回転可能ドラムの前記回転軸に平行に配置されている一連の3以上の細長スラットを備えるシャッターカーテンであって、前記細長スラットのそれぞれは、第1長手端部と第2長手端部とを有し、前記第1及び第2長手端部は、前記シャッターカーテンの第1側方境界及び第2側方境界それぞれを形成するようにそれぞれ整列しており、各細長スラットの前記第1長手端部及び前記第2長手端部には、そこから突出する少なくとも1つのアイレット構造がそれぞれ設けられ、それにより、前記アイレット構造の第1列及び前記アイレット構造の第2列は前記シャッターカーテンの前記第1及び前記第2側方境界それぞれに沿って形成されている、シャッターカーテンと、
少なくとも第1コード及び第2コードであって、前記第1コードは、前記アイレット構造の前記第1列の全ての前記アイレット構造を通って緩く張られており、前記第2コードは、前記アイレット構造の前記第2列の全ての前記アイレット構造を通って緩く張られており、各コードは、前記アイレット構造の各列の全ての前記アイレット構造を各コードの長さ内に制限するように構成されている第1コード及び第2コードと、
を備え、
各前記細長スラットは、前記細長スラットと長手方向にて整列するように、前記細長スラット内に延在している少なくとも一の細長補強部材を備え、当該少なくとも一の細長補強部材は前記細長スラットの全長にわたって延びており、前記細長スラットの前記第1長手端部にある前記少なくとも一のアイレット構造は前記少なくとも一の補強部材の第1長手端部に一体的に連結されており、前記細長スラットの前記第2長手端部にある前記少なくとも一のアイレット構造は前記少なくとも一の補強部材の第2長手端部に一体的に連結されている、
ローラーシャッター。
【請求項2】
請求項1に記載のローラーシャッターであって、
各コードは、前記回転可能ドラムに固定して接続されている第1コード端と、ストッパ要素を備える第2コード端であって、前記ストッパ要素が前記コードの前記第2コード端が前記アイレット構造の前記各列から滑り出すのを防ぐように構成されている第2コード端とを有するローラーシャッター。
【請求項3】
請求項1に記載のローラーシャッターであって、
各コードは、第1ストッパ要素を備える第1コード端であって、前記第1ストッパ要素が前記コードの前記第1コード端が前記アイレット構造の前記各列から滑り出すのを防ぐように構成されている第1コード端と、第2ストッパ要素を備える第2コード端であって、前記第2ストッパ要素が前記コードの前記第2コード端が前記アイレット構造の前記各列から滑り出すのを防ぐように構成されている第2コード端とを有するローラーシャッター。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のローラーシャッターであって、
各ストッパ要素は、圧着端部、コード端キャップ、結び目付き端部、膨出端部、又は拡張端部を有するローラーシャッター。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のローラーシャッターであって、
各細長スラットの各長手端部の前記少なくとも1つの前記アイレット構造は、前記細長スラットの長手方向に突出し、前記少なくとも1つの前記アイレット構造は、前記細長スラットの幅に平行な方向の各細長スラットの各長手端部の前記少なくとも1つの前記アイレット構造の穴の軸に配向されているローラーシャッター。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のローラーシャッターであって、
前記細長スラットのそれぞれは、前記細長スラットの各長手端部から突出している2つの前記アイレット構造を有するローラーシャッター。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のローラーシャッターであって、
前記シャッターカーテンが下げられた際に、前記シャッターカーテンの下框を地面の所定位置に整列させ、前記位置において前記下框の横向き又は側面向きの動きを制止するように構成されている保持装置をさらに備えるローラーシャッター。
【請求項8】
請求項7に記載のローラーシャッターであって、
前記保持装置は、前記地面に固定されている2つのボラードと、前記シャッターカーテンの前記下框に取り付けられている2つの対応するキャップとを備えるローラーシャッター。
【請求項9】
請求項7に記載のローラーシャッターであって、
前記保持装置は、2つのブラケットであって、各ブラケットは前記地面に固定されているY字状溝を有するブラケットと、前記シャッターカーテンの前記下框に取り付けられている2つの対応する挿入部材とを備えるローラーシャッター。
【請求項10】
請求項7乃至9のいずれか1項に記載のローラーシャッターであって、
第1誘導ロッド、第2誘導ロッド、第1摺動要素、および第2摺動要素を含む摺動誘導装置をさらに備え、
前記第1誘導ロッドおよび前記第2誘導ロッドは、前記シャッターカーテンが下げられた際に、前記シャッターカーテンの前記第1及び第2側方境界それぞれに隣接してそれぞれ設置されるように直立した向き及び間隔をあけた状態で前記地面に固定され、
前記第1摺動要素および前記第2摺動要素は、前記シャッターカーテンの下框の第1長手端及び第2長手端それぞれに取り付けられ、
前記第1摺動要素は、前記第1誘導ロッドと係合しており、前記第2摺動要素は、前記第2誘導ロッドと係合しているローラーシャッター。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか1項に記載のローラーシャッターであって、
各アイレット構造は二重アイレット構造を有し、前記アイレット構造の前記第1列は前記二重アイレット構造の第1列を形成し、前記アイレット構造の前記第2列は前記二重アイレット構造の第2列を形成し、
前記ローラーシャッターは、第3コードと、第4コードとをさらに備え、
前記第1コードは、前記二重アイレット構造の前記第1列の前記二重アイレット構造の全ての内側アイホールを通して緩く張られ、前記第2コードは、前記二重アイレット構造の前記第2列の前記二重アイレット構造の全ての内側アイホールを通して緩く張られ、前記第3コードは、二重アイレット構造の前記第1列の前記二重アイレット構造の全ての外側アイホールを通して緩く張られ、前記第4コードは、前記二重アイレット構造の前記第2列の前記二重アイレット構造の全ての外側アイホールを通して緩く張られているローラーシャッター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な実施形態は、概して、衝撃力を軽減するためのローラーシャッターに関する。
【背景技術】
【0002】
ローラーシャッターは、各建物の密閉空間への物理的なアクセスを管理するために、小売店、倉庫、ビル、格納庫、ガレージなどの様々な種類の建物の入り口に一般的に設置されている。ローラーシャッターのシャッターカーテンが下がっている場合、それは風及び/又は雨等の環境的要因に対する何らかの形態の保護を提供する。また、それは侵入又は押し入りに対するある程度のセキュリティ保護も提供する。典型的なローラーシャッターは、一般的に、互いに接続する複数の水平に延びているスラットを備えて、シャッターカーテンを形成している。シャッターカーテンがドラムに巻き付けられる及び/又は巻き出されることで、シャッターカーテンは上げ下げされる。さらに、シャッターカーテンは、典型的に、入り口の2つの側に沿うガイドチャネルにより誘導される。このような従来のローラーシャッターは、風及び/又は雨に対する単純な保護又は侵入若しくは押し入りに対する限定的保護の目的には十分であるかもしれない。しかしながら、ローラーシャッターに急激な衝撃力を与え得る嵐若しくは台風の最中の強風又は爆発若しくは突風は、シャッターカーテンの個々のスラットが粉々に壊れてシャッターカーテンから外れ、さらなる財産損害又は人員の負傷を招き得る飛散破片となり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、例えば、ローラーシャッターへの急激な衝撃力を軽減する等の前述の問題に対処するために有効なローラーシャッターが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
様々な実施形態によると、ローラーシャッターが提供されている。前記ローラーシャッターは、回転軸を有する回転可能ドラムを備えていてもよい。前記ローラーシャッターは、共に連結した状態で、前記回転可能ドラムに巻き付けられ、巻き出されることができるように、長手方向縁部と長手方向縁部とが枢動可能に次々に連結していてもよく、前記回転可能ドラムの前記回転軸に平行に配置されている一連の3以上の細長スラットを備えるシャッターカーテンを備えていてもよい。様々な実施形態によると、前記細長スラットのそれぞれは、第1長手端部と第2長手端部とを有していてもよく、前記第1及び第2長手端部は、前記シャッターカーテンの第1側方境界及び第2側方境界それぞれを形成するようにそれぞれ整列していてもよい。様々な実施形態によると、各細長スラットの前記第1長手端部及び前記第2長手端部には、そこから突出する少なくとも1つのアイレット構造がそれぞれ設けられ、それによって前記アイレット構造の第1列及び前記アイレット構造の第2列は前記シャッターカーテンの前記第1及び前記第2側方境界それぞれに沿って形成されている。前記ローラーシャッターはさらに、少なくとも第1コード及び第2コードを備えていてもよい。様々な実施形態によると、前記第1コードは、前記アイレット構造の前記第1列の全ての前記アイレット構造を通って緩く張られていてもよく、前記第2コードは、前記アイレット構造の前記第2列の全ての前記アイレット構造を通って緩く張られていてもよい。様々な実施形態によると、各コードは、前記アイレット構造の各列の全ての前記アイレット構造を各コードの長さ内に制限するように構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】様々な実施形態によるローラーシャッターを示している。
図2A】様々な実施形態による細長スラットの内部を示すために、細長スラットのうちの1つの表面を切り取った状態で、図1のローラーシャッターのシャッターカーテンの2つの枢動可能に連結した細長スラットを示している。
図2B】様々な実施形態による、図2Aの2つの枢動可能に連結した細長スラットを、細長スラットのうちの1つが分解組立図の状態で示している。
図3A】様々な実施形態による細長スラットの内部の変形例を示すために、細長スラットのうちの1つの表面を切り取った状態で、図1のローラーシャッターのシャッターカーテンの2つの枢動可能に連結した細長スラットを示している。
図3B】様々な実施形態による、図3Aの2つの枢動可能に連結した細長スラットを、細長スラットのうちの1つが分解組立図の状態で示している。
図4A】様々な実施形態による、シャッターカーテンが完全に下げられた際の図1のローラーシャッターのシャッターカーテンの断面図を示している。
図4B】様々な実施形態による、シャッターカーテンが部分的に下げられた際の図1のローラーシャッターのシャッターカーテンの断面図を示している。
図4C】様々な実施形態による、保持装置を示す図4A内の円で囲まれた部分の拡大図を示している。
図5】様々な実施形態によるローラーシャッターを示している。
図6A】様々な実施形態による、シャッターカーテンが完全に下げられた際の図5のローラーシャッターのシャッターカーテンの断面図を示している。
図6B】様々な実施形態による、シャッターカーテンが部分的に下げられた際の図6Aのローラーシャッターのシャッターカーテンの断面図を示している。
図6C】様々な実施形態による、保持装置を示す図6A内の円で囲まれた部分の拡大図を示している。
図7】様々な実施形態によるローラーシャッターを示している。
図8A】様々な実施形態による細長スラットの内部を示すために、細長スラットのうちの1つの表面を切り取った状態で、図7のローラーシャッターのシャッターカーテンの2つの枢動可能に連結した細長スラットを示している。
図8B】様々な実施形態による、図8Aの2つの枢動可能に連結した細長スラットを、細長スラットのうちの1つが分解組立図の状態で示している。
図9A】様々な実施形態による細長スラットの内部の変形例を示すために、細長スラットのうちの1つの表面を切り取った状態で、図7のローラーシャッターのシャッターカーテンの2つの枢動可能に連結した細長スラットを示している。
図9B】様々な実施形態による、図9Aの2つの枢動可能に連結した細長スラットを、細長スラットのうちの1つが分解組立図の状態で示している。
図10A】様々な実施形態による、シャッターカーテンが完全に下げられた際の図7のローラーシャッターのシャッターカーテンの断面図を示している。
図10B】様々な実施形態による、シャッターカーテンが部分的に下げられた際の図7のローラーシャッターのシャッターカーテンの断面図を示している。
図10C】様々な実施形態による、保持装置を示す図10A内の円で囲まれた部分の拡大図を示している。
図11】様々な実施形態によるローラーシャッターを示している。
図12A】様々な実施形態による、シャッターカーテンが完全に下げられた際の図11のローラーシャッターのシャッターカーテンの断面図を示している。
図12B】様々な実施形態による、シャッターカーテンが部分的に下げられた際の図12Aのローラーシャッターのシャッターカーテンの断面図を示している。
図12C】様々な実施形態による、保持装置を示す図12A内の円で囲まれた部分の拡大図を示している。 図面において、類似の参照文字は、概して、異なる図の全体において同じ部分を指している。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、代わりに、本発明の原理を表すことに一般的に重点が置かれている。以下の説明では、様々な実施形態が以下の図面を参照して説明されている。
【発明を実施するための形態】
【0006】
装置と関連して後述される実施形態は各方法に類似的に有効であり、その逆も同様である。さらに、後述する実施形態が組み合わされてもよく、例えば、一実施形態の一部が他の実施形態の一部に組み合わされてもよいことが理解されるであろう。
【0007】
以下の説明で使用される場合の「の上に」、「に亘って」、「上部」、「底部」、「下」、「側方」、「後ろ」、「左」、「右」、「前」、「側面」、「側方」、「上」、「下」等の用語は、便宜上使用され、相対的な位置又は方向を理解することを補助するものであり、いかなる装置若しくは構造の向き又はいかなる装置若しくは構造のいかなる部分をも制限することを意図しないと理解されるべきである。加えて、単数の用語(「a」、「an」、及び「the」)は、文脈で別段、明記されない限り、複数の参照も含む。同様に、「又は」という単語は、文脈で別段、明記されない限り、「及び」を含むことが意図される。
【0008】
様々な実施形態は、概して、ローラーシャッターに関連する。特に、様々な実施形態は、概して、強い風力に抵抗する及び/又は爆発若しくは突風の急激な衝撃力を軽減するためのローラーシャッターに関連する。強い風力に抵抗する及び/又は急激な衝撃力を軽減することで、様々な実施形態によるローラーシャッターは、破損又は破砕を最小限に抑え得る。さらに、様々な実施形態によるローラーシャッターは、破損又は破砕したスラットがシャッターカーテンから外れる危険性を最小限に抑える又はなくすように構成され得る。様々な実施形態によると、ローラーシャッターは、シャッターカーテンのスラットが粉々に壊れること及び/又は外れて飛散破片になることを防止するように構成され得る。
【0009】
図1は、様々な実施形態によるローラーシャッター100を示している。様々な実施形態によると、ローラーシャッター100は、ローラーシャッター100にかけられる衝撃力を軽減するように構成され得る。様々な実施形態によると、ローラーシャッター100は、回転軸112を有する回転可能ドラム110を備え得る。様々な実施形態によると、回転可能ドラム110は、円筒形状であってもよく、円筒形状の軸は、回転可能ドラム110の回転軸112であってもよい。様々な実施形態によると、ローラーシャッター100は、シャッターカーテン120を備え得る。様々な実施形態によると、シャッターカーテン120は、入り口を開く又は閉じるために、上げられる又は下げられるように回転可能ドラム110に巻き付けられる及び/又は巻き出されるように構成され得る。様々な実施形態によると、シャッターカーテン120のリード部122は、ドラム110を第1回転方向に回転させることで、シャッターカーテン120を上げるように回転可能ドラム110にシャッターカーテン120を巻き付けてもよいように、及びドラム110を第1回転方向の逆である第2回転方向に回転させることで、シャッターカーテン120を下げるように回転可能ドラム110からシャッターカーテン120をほどいてもよいように、回転可能ドラム110に接続され得る。
【0010】
様々な実施形態によると、シャッターカーテン120は、一連の3以上の細長スラット130を備えていてもよい。従って、3以上の細長スラット130は、一連の3以上の連続的な細長スラット130を形成するよう順に配置されていてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130は、長手方向縁部と長手方向縁部とが枢動可能に次々に連結していてもよい。従って、3以上の細長スラット130は、それらの各長手方向縁部132に沿って互いに係止又は取り付けされるように、2つのすぐ隣接する細長スラット130が、2つのすぐ隣接する細長スラット130間の各長手方向縁部132に沿って接続又は係合され得るように接続又は係合していてもよい。様々な実施形態によると、2つのすぐ隣接する細長スラット130は、2つのすぐ隣接する細長スラット130の各長手方向縁部132間の接続又は係合に沿った旋回軸回りに互いに対し旋回可能であってもよく、及び2つのすぐ隣接する細長スラット130が旋回軸と垂直な方向に分離不能であってよいように、そのように接続又は係合していてもよい。
【0011】
様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130は、回転可能ドラム110の回転軸112に平行に配置されていてもよい。従って、3以上の細長スラット130のそれぞれが、回転可能ドラム110の回転軸112に平行な方向において長手に延びていてもよいように、シャッターカーテン120は配向される。それ故、各細長スラット130の長手方向縁部132は、回転可能ドラム110の回転軸112に平行であってもよい。様々な実施形態によると、回転可能ドラム110の回転軸112に平行に一連の3以上の細長スラット130が配置された状態で、シャッターカーテン120の一連の3以上の細長スラット130は、連結した状態で一緒に回転可能ドラム110に巻き付けられ及び巻きほどかれてもよい。従って、全体として互いに結びつけられてもよい、一連の3以上の細長スラット130は、回転可能ドラム110に巻き付けられて、シャッターカーテン120を上げてもよいし、回転可能ドラム110からほどかれて、シャッターカーテン120を下げてもよい。
【0012】
様々な実施形態によると、細長スラット130のそれぞれは、第1長手端部134と第2長手端部136とを有してもよい。様々な実施形態によると、各細長スラット130の第1及び第2長手端部134及び136は、前述の細長スラット130の長さ方向の各先端の各部分であってもよい。様々な実施形態によると、第1及び第2長手端部134及び136はシャッターカーテン120の第1側方境界124及び第2側方境界126それぞれを形成するためにそれぞれ整列していてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第1長手端部134は、シャッターカーテン120の第1側方境界124を形成するように、整列、すなわち整列状態になって、連続的なラインを形成してもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第2長手端部136は、シャッターカーテン120の第2側方境界126を形成するように、整列、すなわち整列状態になって、連続的なラインを形成してもよい。
【0013】
様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の各細長スラット130の第1長手端部134及び第2長手端部136には、そこから突出する少なくとも1つのアイレット構造140がそれぞれ設けられていてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の各細長スラット130は、前述の細長スラット130の第1長手端部134から突出する又は張り出す少なくとも1つのアイレット構造140を備えていてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の各細長スラット130は、前述の細長スラット130の第2長手端部136から突出する又は張り出す少なくとも1つのアイレット構造140を備えていてもよい。従って、3以上の細長スラット130の1つ1つが全て、その各第1長手端部134から突出する少なくとも1つのアイレット構造140と、その各第2長手端部136から突出する少なくとも1つのアイレット構造140とを備えていてもよい。
【0014】
様々な実施形態によると、アイレット構造140の第1列144及びアイレット構造140の第2列146が、シャッターカーテン120の第1及び第2側方境界124及び126それぞれに沿って形成されていてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第1長手端部134の全てのアイレット構造140は、シャッターカーテン120の第1側方境界124と並行して走るアイレット構造140の第1列144を作り出すように、線になるよう連続して配置又は設置されてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第1長手端部134の全てのアイレット構造140の穴は、互いに一致していてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第2長手端部136の全てのアイレット構造140は、シャッターカーテン120の第2側方境界126と並行して走るアイレット構造140の第2列146を作り出すように、線になるよう連続して配置又は設置されてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第2長手端部136の全てのアイレット構造140の穴は、互いに一致していてもよい。
【0015】
様々な実施形態によると、ローラーシャッター100は、第1コード154と、第2コード156とを備えていてもよい。様々な実施形態によると、第1コード154及び第2コード156のそれぞれは、鋼鉄ワイヤ、鋼鉄ケーブル、又は鋼鉄コードを備えていてもよく、これらに限らない。様々な実施形態によると、第1コード154は、アイレット構造140の第1列144の全てのアイレット構造140を通して緩く張られていてもよい。従って、アイレット構造140の第1列144の全てのアイレット構造140は、アイレット構造140の第1列144の全てのアイレット構造140の各アイホール141を貫通する又は通り抜ける第1コード154により接続されていてもよい。様々な実施形態によると、第2コード156は、アイレット構造140の第2列146の全てのアイレット構造140を通して緩く張られていてもよい。従って、アイレット構造140の第2列146の全てのアイレット構造140は、アイレット構造140の第2列146の全てのアイレット構造140の各アイホール141を貫通する又は通り抜ける第2コード156により接続されていてもよい。
【0016】
様々な実施形態によると、各コード154及び156は、各コード154及び156の長さ内にアイレット構造140の各列144及び146の全てのアイレット構造140を制限するように構成されていてもよい。様々な実施形態によると、第1コード154は、第1コード154の長さにより画定される境界又は限界内に、アイレット構造140の第1列144の全てのアイレット構造140を保持又は留めるように構成されていてもよい。従って、アイレット構造140の第1列144の全てのアイレット構造140は、第1コード154から分離不能で、第1コード154からの滑り出しが抑制されるように第1コード154上に位置付けられてもよい又は置かれてもよい。様々な実施形態によると、第2コード156は、第2コード156の長さにより画定される境界又は限界内に、アイレット構造140の第2列146の全てのアイレット構造140を保持又は留めるように構成されていてもよい。従って、アイレット構造140の第2列146の全てのアイレット構造140は、第2コード156から分離不能で、第2コード156からの滑り出しが抑制されるように第2コード156上に位置付けられてもよく又は置かれてもよい。
【0017】
様々な実施形態によると、図1に示されるように、各コード154及び156は、回転可能ドラム110に固定して接続されている第1コード端151と、前述のコード154及び156の第2コード端153がアイレット構造140の各列144及び146からの滑り出しを防止するように構成されているストッパ要素155を有する第2コード端153とを有していてもよい。様々な実施形態によると、各コード154及び156の第1コード端151が回転可能ドラム110に固定して接続されていることにより、回転可能ドラム110は、アイレット構造140の第1コード端151からの滑り出しを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよい。様々な実施形態によると、各コード154及び156の第2コード端153にあるストッパ要素155により、ストッパ要素155は、アイレット構造140が第2コード端153から滑り出すことを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよい。様々な実施形態によると、ストッパ要素155は、圧着端部、コード端キャップ、結び目付き端部、膨出端部、又は拡張端部を有してもよく、これらに限らない。
【0018】
様々な実施形態によると、不図示ではあるが、各コードが、前述のコードの第1コード端がアイレット構造の各列から滑り出すことを防止するように構成されている第1ストッパ要素を有する第1コード端と、前述のコードの第2コード端がアイレット構造の各列から滑り出すことを防止するように構成されている第2ストッパ要素を有する第2コード端とを有していてもよい。様々な実施形態によると、第1ストッパ要素及び第2ストッパ要素がそれぞれ前述のコードの第1コード端及び第2コード端それぞれに設けられた状態で、第1コード端の第1ストッパ要素は、アイレット構造の第1コード端からの滑り出しを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよく、第2コード端の第2ストッパ要素は、アイレット構造の第2コード端からの滑り出しを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよい。様々な実施形態によると、第1ストッパ要素及び第2ストッパ要素はそれぞれ圧着端部、コード端キャップ、結び目付き端部、膨出端部、又は拡張端部を有してもよく、これらに限らない。
【0019】
様々な実施形態によると、各細長スラット130が衝撃力から破損又は破砕したとしても各細長スラット130が維持又は保持され得るように、各細長スラット用の追加の固定ポイント及び/又は保持ポイントを集合的に提供するように、第1コード154及び第2コード156は、アイレット構造140の第1列144及びアイレット構造140の第2列146とそれぞれ連携してもよい。様々な実施形態によると、第1コード154及び第2コード156はアイレット構造140の第1列144及びアイレット構造140の第2列146と共に、衝撃力を軽減するための統一した全体的なシステムを形成する相互作用及び/又は相互依存特性を持つ集合体であってもよい。
【0020】
様々な実施形態によると、各細長スラット130の各長手端部134及び136の少なくとも1つのアイレット構造140は、前述の細長スラット130の長手方向に突出してもよい。従って、一連の3以上の細長スラットの各細長スラット130は、前述の細長スラット130の長さの方向にその第1長手端部134から突出する少なくとも1つのアイレット構造140と、前述の細長スラット130の長さの方向にその第1長手端部134から突出する少なくとも1つのアイレット構造140とを備えていてもよい。様々な実施形態によると、各細長スラット130の各長手端部134及び136の少なくとも1つのアイレット構造140は、前述の細長スラット130の幅に平行な方向の各細長スラット130の各長手端部134及び136の少なくとも1つのアイレット構造140の穴の軸に配向されていてもよい。従って、各細長スラット130の各長手端部134及び136の少なくとも1つのアイレット構造140の穴の軸は、前述の細長スラット130の2つの長手方向縁部間に延びる鉛直方向に平行であってもよい。
【0021】
様々な実施形態によると、図1に示されるように、細長スラット130はそれぞれ、前述の細長スラット130の各長手端部134及び136から突出する2つのアイレット構造140を備えていてもよい。様々な実施形態によると、各細長スラット130の第1長手端部134は、そこから突出する2つのアイレット構造140を備えていてもよく、各細長スラット130の第2長手端部136はそこから突出する2つのアイレット構造140を備えていてもよい。
【0022】
図2Aは、様々な実施形態による細長スラット130の内部を示すために、細長スラット130のうちの1つの表面を切り取った状態で、図1のローラーシャッター100のシャッターカーテン120の2つの枢動可能に連結した細長スラット130を示している。図2Bは、様々な実施形態による、図2Aの2つの枢動可能に連結した細長スラット130を示し、細長スラット130のうちの1つが分解組立図の状態で示している。
【0023】
様々な実施形態によると、ローラーシャッター100は、複数の細長補強部材260、360a、及び360b(図3A及び図3B参照)をさらに備えていてもよい。様々な実施形態によると、複数の細長補強部材260、360a、及び360bのそれぞれは、ロッド、ポール、バー、チューブ、ワイヤ、ケーブル、又はコードを備えていてもよく、これらに限らない。様々な実施形態によると、細長スラット130のそれぞれは、前述の細長スラット130に対し長手方向に整列するように、前述の細長スラット130内に延びる少なくとも1つの細長補強部材260、360a、及び360bを備えていてもよい。様々な実施形態によると、各細長スラット130の少なくとも1つの細長補強部材260、360a、及び360bは、前述の細長スラット130内に収められていてもよく、前述の細長スラット130の長手方向に平行になるように、前述の細長スラット130に対し長さ方向を向いてもよい。様々な実施形態によると、各細長スラット130の少なくとも1つの細長補強部材260、360a、及び360bは、前述の細長スラット130を強固に又は強化するように、前述の細長スラット130に固定又は接続されてもよい。従って、各細長スラット130の少なくとも1つの細長補強部材260、360a、及び360bは、前述の細長スラット130を支持するよう機能して、衝撃力に対するその抵抗を高めてもよい及び/又は衝撃力を軽減してもよい。
【0024】
様々な実施形態によると、図2A及び図2Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130の少なくとも1つの細長補強部材260は、前述の細長スラット130の全長を通って延びていてもよい。従って、少なくとも1つの細長補強部材260は、少なくとも1つの細長スラット130の全体の長さにわたっていてもよい。それ故、少なくとも1つの細長補強部材260の第1長手端264は、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134に接合してもよく、少なくとも1つの細長補強部材260の第2長手端266は、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136に接合してもよい。様々な実施形態によると、少なくとも1つの細長補強部材260の第1長手端264は、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134に固定して接続してもよく、少なくとも1つの細長補強部材260の第2長手端266は、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136に固定して接続してもよい。
【0025】
様々な実施形態によると、図2A及び図2Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130の各長手端部134及び136の少なくとも1つのアイレット構造140は、少なくとも1つの細長スラット130内に延びている少なくとも1つの補強部材260と一体となってもよい。様々な実施形態によると、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つのアイレット構造140は、少なくとも1つの細長補強部材260の第1長手端264に一体的に接続されてもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つのアイレット構造140は、少なくとも1つの細長補強部材260の第2長手端266に一体的に接続されてもよい。従って、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つのアイレット構造140、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つのアイレット構造140、及び少なくとも1つの細長補強部材260は、少なくとも1つの細長スラット130用の追加の固定ポイント及び/又は保持ポイントを提供するよう及び少なくとも1つの細長スラット130を強固にして、衝撃力に対する抵抗を高める及び/又は衝撃力を軽減するよう機能してもよい単一ユニットを形成するような方法で一体化又は接合されてもよい。
【0026】
様々な実施形態によると、図2A及び図2Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130は、第1長手端カバー174と、第2長手端カバー176とを備えていてもよい。様々な実施形態によると、第1長手端カバー174は、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134に固定して接続されていてもよく、第2長手端カバー176は、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136に固定して接続されていてもよい。様々な実施形態によると、第1長手端カバー174及び第2長手端カバー176はそれぞれ、一対の平行壁部171及び173と、相互接続基部175とを有するU字状ブラケットであってもよい。様々な実施形態によると、第1長手端カバー174及び第2長手端カバー176は、その各一対の平行壁部171及び173が少なくとも1つの細長スラット130の各主要内壁に固定された状態で、第1及び第2長手端部134及び136にそれぞれ接続されていてもよい。様々な実施形態によると、各一対の平行壁部171及び173は、リベット、スクリュー及びナット対、又はボルト及びナット対を含むが、これらに限らない少なくとも1つの締結具を介して少なくとも1つの細長スラット130の各主要内壁に固定されてもよい。様々な実施形態によると、各一対の平行壁部171及び173は、少なくとも1つの細長スラット130の長手方向を向く列に配置されている3つの締結具を介して少なくとも1つの細長スラット130の各主要内壁に固定されてもよい。
【0027】
様々な実施形態によると、第1及び第2長手端部134及び136の相互接続基部175は、少なくとも1つの穴177を有していてもよい。様々な実施形態によると、少なくとも1つの補強部材260は、少なくとも1つの細長スラット130内に延びるように相互接続基部175の少なくとも1つの穴177を通って挿入されていてもよい。様々な実施形態によると、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つのアイレット構造140は、それから少なくとも1つの細長補強部材260の第1長手端264に締結又は接着されていてもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つのアイレット構造140は、それから少なくとも1つの細長補強部材260の第2長手端266に締結又は接着されていてもよい。従って、このような方法で、少なくとも1つの細長補強部材260の第1長手端264は、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134に、第1長手端部134にある第1長手端カバー174及び少なくとも1つのアイレット構造140を介して接合されていてもよく、少なくとも1つの細長補強部材260の第2長手端266は、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136に、第2長手端部136にある第2長手端カバー176及び少なくとも1つのアイレット構造140を介して接合されていてもよい。
【0028】
様々な実施形態によると、図2A及び図2Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130の少なくとも1つの細長補強部材260は、2つの同一の細長補強部材260を備えていてもよく、それぞれが前述の細長スラット130の全長を通って延びていてもよい。様々な実施形態によると、2つの同一の細長補強部材260は、同じような方法で、少なくとも1つの細長スラット130に接合されていてもよい。
【0029】
図3Aは、様々な実施形態による細長スラット130の内部の異型を示すために、細長スラット130のうちの1つの表面を切り取った状態で、図1のローラーシャッター100のシャッターカーテン120の2つの枢動可能に連結した細長スラット130を示している。図3Bは、様々な実施形態による、図3Aの2つの枢動可能に連結した細長スラット130を、細長スラット130のうちの1つが分解組立図の状態で示している。
【0030】
様々な実施形態によると、図3A及び図3Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130は、第1細長補強部材360aと第2細長補強部材360bとを備えていてもよい。様々な実施形態によると、第1細長補強部材360aは、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134から長手方向内向きに延びてもよく、第2細長補強部材360bは、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136から長手方向内向きに延びてもよい。様々な実施形態によると、第1細長補強部材360aは、少なくとも1つの細長スラット130の10分の1の長さ、5分の1の長さ、又は4分の1の長さよりも長く長手方向内向きに延びてもよく、第2細長補強部材360bは、少なくとも1つの細長スラット130の10分の1の長さ、5分の1の長さ、又は4分の1の長さよりも長く長手方向内向きに延びてもよい。従って、第1細長補強部材360aは、少なくとも1つの細長スラット130の10分の1、5分の1、又は4分の1の長さより長いスパンであってもよく、第1細長補強部材360aの第1長手端364aは、第1細長補強部材360aが長手方向内向きを向いてもよいように、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134に接合されていてもよく、第2細長補強部材360bは、少なくとも1つの細長スラット130の10分の1、5分の1、又は4分の1の長さより長いスパンであってもよく、第2細長補強部材360bの第1長手端364bは、第2細長補強部材360bが長手方向内向きを向いてもよいように、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136接合されていてもよい。様々な実施形態によると、第1細長補強部材360aの第2長手端366aは少なくとも1つの細長スラット130に接合されていてもよく、第2細長補強部材360bの第2長手端366bは少なくとも1つの細長スラット130に接合されていてもよい。様々な実施形態によると、第1細長補強部材360aは少なくとも1つの細長スラット130に固定して接続されていてもよく、第2細長補強部材360bは少なくとも1つの細長スラット130に固定して接続されていてもよい。
【0031】
様々な実施形態によると、図3A及び図3Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つのアイレット構造140は、第1細長補強部材360aと一体であってもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つのアイレット構造140は、第2細長補強部材360bと一体であってもよい。様々な実施形態によると、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つのアイレット構造140は、第1細長補強部材360aの第1長手端364aに一体的に接続されてもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つのアイレット構造140は、第2細長補強部材360bの第1長手端364bに一体的に接続されてもよい。従って、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つのアイレット構造140及び第1細長補強部材360aは、第1単一ユニットを形成するような方法で一体化又は接合されてもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つのアイレット構造140及び第2細長補強部材360bは、第2単一ユニットを形成するような方法で一体化又は接合されてもよい。様々な実施形態によると、第1単一ユニット及び第2単一ユニットは、少なくとも1つの細長スラット130用の追加の固定ポイント及び/又は保持ポイントを提供するよう及び少なくとも1つの細長スラット130を強固にして、衝撃力に対する抵抗を高める及び/又は衝撃力を軽減するよう、協力して機能してもよい。
【0032】
様々な実施形態によると、図3A及び図3Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130は、第1長手端カバー174及び第2長手端カバー176を備えていてもよい。さらに、少なくとも1つの細長スラット130は、第1中間ブラケット178と、第2中間ブラケット179とを備えていてもよい。様々な実施形態によると、第1長手端カバー174は少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134に固定して接続されていてもよく、第2長手端カバー176は少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136に固定して接続されていてもよい。様々な実施形態によると、第1中間ブラケット178及び第2中間ブラケット179がそれぞれ少なくとも1つの細長スラット130内に挿入されていてもよく、少なくとも1つの細長スラット130内の所定位置に固定して接続されていてもよい。様々な実施形態によると、第1中間ブラケット178は、第1長手端カバー174から所定の距離に位置していてもよく、第2中間ブラケット179は、第2長手端カバー176から所定の距離に位置していてもよい。様々な実施形態によると、第1長手端カバー174、第2長手端カバー176、第1中間ブラケット178、及び第2中間ブラケット179はそれぞれ、一対の平行壁部171及び173と相互接続基部175とを有するU字状ブラケットであってもよい。様々な実施形態によると、第1長手端カバー174及び第2長手端カバー176はそれぞれ、その各一対の平行壁部171及び173が少なくとも1つの細長スラット130の各主要内壁に固定された状態で、第1及び第2長手端部134及び136に接続されていてもよい。様々な実施形態によると、第1中間ブラケット178及び第2中間ブラケット179は、その各一対の平行壁部171及び173が少なくとも1つの細長スラット130の各主要内壁に固定された状態で、少なくとも1つの細長スラット130に接続されていてもよい。様々な実施形態によると、各一対の平行壁部171及び173は、リベット、スクリュー及びナット対、又はボルト及びナット対を含むがこれらに限らない少なくとも1つの締結具を介して、少なくとも1つの細長スラット130の各主要内壁に固定されていてもよい。様々な実施形態によると、各一対の平行壁部171及び173は、少なくとも1つの細長スラット130の各主要内壁に、少なくとも1つの細長スラット130の長手方向に向けた列に配置された3つの締結具を介して固定されてもよい。
【0033】
様々な実施形態によると、第1及び第2中間ブラケット178及び179だけでなく第1及び第2長手端部134及び136の相互接続基部175も少なくとも1つの穴177を有していてもよい。様々な実施形態によると、第1補強部材360aは、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134から長手方向内向きに延びるように第1長手端カバー174の相互接続基部175の少なくとも1つの穴177を通して挿入されてもよい。様々な実施形態によると、第2補強部材360bは、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136から長手方向内向きに延びるように第2長手端カバー176の相互接続基部175の少なくとも1つの穴177を通して挿入されてもよい。様々な実施形態によると、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134にある少なくとも1つのアイレット構造140は、それから第1細長補強部材360aの第1長手端364aに締結又は接着されていてもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136にある少なくとも1つのアイレット構造140は、それから第2細長補強部材360bの第1長手端364bに締結又は接着されていてもよい。様々な実施形態によると、第1細長補強部材360aの第2長手端366aは、第1中間ブラケット178の相互接続基部175の少なくとも1つの穴177に締結又は接着されていてもよく、第2細長補強部材360bの第2長手端366bは、第2中間ブラケット179の相互接続基部175の少なくとも1つの穴177に締結又は接着されていてもよい。従って、このような方法で、第1細長補強部材360aが少なくとも1つの細長スラット130に、第1長手端カバー174、第1長手端部134にある少なくとも1つのアイレット構造140、及び第1中間ブラケット178を介して接合されていてもよい。さらに、第2細長補強部材360bが少なくとも1つの細長スラット130に、第2長手端カバー176、第2長手端部136にある少なくとも1つのアイレット構造140、及び第2中間ブラケット179を介して接合されていてもよい。
【0034】
様々な実施形態によると、図3A及び図3Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130は、2つの同一の一対の第1及び第2細長補強部材360a及び360bを備えていてもよい。様々な実施形態によると、2つの同一の一対の第1及び第2細長補強部材360a及び360bは同じような方法で少なくとも1つの細長スラット130に接合されていてもよい。
【0035】
様々な実施形態によると、ローラーシャッター100のシャッターカーテン120の細長スラット130のそれぞれは、前述の細長スラット130の全長を通って延びている図2A及び図2Bの少なくとも1つの細長補強部材260を備えていてもよい。様々な実施形態によると、ローラーシャッター100のシャッターカーテン120の細長スラット130のそれぞれは、図3A及び図3Bの第1及び第2細長補強部材360a及び360bを備えていてもよい。様々な実施形態によると、ローラーシャッター100のシャッターカーテン120の一連の3つ以上の細長スラット130は、前述の細長スラット130の全長を通って延びる図2A及び図2Bの少なくとも1つの細長補強部材260を備える少なくとも1つの細長スラット130と、図3A及び図3Bの第1及び第2細長補強部材360a及び360bを備える少なくとも1つの細長スラット130とを備えていてもよい。
【0036】
図4Aは、様々な実施形態による、シャッターカーテン120が完全に下げられた際の図1のローラーシャッター100のシャッターカーテン120の断面図を示している。図4Bは、様々な実施形態による、シャッターカーテン120が部分的に下げられた際の図1のローラーシャッター100のシャッターカーテン120の断面図を示している。図4Cは、様々な実施形態による、ローラーシャッター100の保持装置480(又は保持及び整列装置)を示す図4A内の円で囲まれた部分の拡大図を示している。
【0037】
様々な実施形態によると、ローラーシャッター100はさらに、シャッターカーテン120が下げられた際に、シャッターカーテン120の下框428を地面の所定位置に整列させ、前述の位置で下框428の横向き又は側面向きの動きを留める又は制止するように構成されている保持装置480(すなわち保持整列装置)を備えていてもよい。様々な実施形態によると、保持装置480は、シャッターカーテン120が下げられている際に、シャッターカーテン120の下框428が地面の所定位置と整列する状態となってもよいように構成されていてもよい。さらに、保持装置480は、一旦シャッターカーテン120が完全に下げられたら、下框428が整列状態から簡単に動かない(若しくは横向きに動かない若しくは側面向きに動かない)ように又は水平の動きに対して定位置に保たれてもよいように構成されていてもよい。従って、保持装置480は、横向き、水平、又は側面向きの動きに対し下框428を側面に沿って保持するように構成されていてもよい。
【0038】
様々な実施形態によると、保持装置480は、地面に固定される2つのボラード482a及び482bと、シャッターカーテン120の下框428に取り付けられる2つの対応するキャップ484a及び484bとを備えていてもよい。様々な実施形態によると、シャッターカーテン120が下がっている際に2つの対応するキャップ484a及び484bが2つのボラード482a及び482bの上に嵌ると、シャッターカーテン120の下框428が2つのボラード482a及び482bに繋がる一直線のラインにより調整されてもよい。様々な実施形態によると、2つのボラード482a及び482bのそれぞれは、円すい状ボラード又は円すい台状ボラードを備えていてもよく、これらに限らない。様々な実施形態によると、2つのボラード482a及び482bのそれぞれは、シャッターカーテン120の下框428の高さよりも高くてもよい。様々な実施形態によると、2つの対応するキャップ484a及び484bのそれぞれは、対応するキャップ484a及び484bが嵌められるボラード482a及び482bの形に対応する形のキャビティを備えていてもよい。様々な実施形態によると、2つのボラード482a及び482bは、シャッターカーテンが下げられた際、第1ボラード482aがシャッターカーテン120の下框428の第1長手端427に隣接してもよく、第2ボラード482bがシャッターカーテン120の下框428の第2長手端429に隣接してもよいように、間隔をあけて地面に固定されていてもよい。従って、第1キャップ484aは、第1接続部486aを介して、シャッターカーテン120の下框428の第1長手端427に取り付けられてもよく、第2キャップ484bは、第2接続部486bを介して、シャッターカーテン120の下框428の第2長手端429に取り付けられてもよい。
【0039】
様々な実施形態によると、各コード154及び156の第2コード端153は、第1及び第2接続部486a及び486bそれぞれを通り抜けていてもよい。様々な実施形態によると、各コード154及び156の第2コード端153のストッパ要素155は、下框428を各コード154及び156の長さ内に留める又は制限するように構成されていてもよい。様々な実施形態によると、各コード154及び156の第2コード端153のストッパ要素155は、第1及び第2接続部486a及び486bのそれぞれの各コード154及び156の第2コード端153からの滑り出しを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよい。各コード154及び156の第2コード端153が下框428並びに第1及び第2キャップ484a及び484bに、各第1及び第2接続部486a及び486bを介して接続されている状態で、各コード154及び156の第2コード端153は、シャッターカーテン120が下げられている際に保持装置480によって下框428が制止又は留められていることに起因して横向き又は側面向きの動きを保持装置480により制止されてもよい。様々な実施形態によると、第1及び第2コード154及び156が回転可能ドラム110から下框428に延びている状態で、シャッターカーテン120のすべてのスラット130(下框428も含む)が各コード154及び156の長さ内に制限されてもよい。従って、シャッターカーテン120が下げられた際、シャッターカーテン120は各コード154及び156の第2コード端153を地面へと重みで押し下げてもよい。それ故、各コード154及び156は、各コード154及び156が、シャッターカーテン120にかかる衝撃力を軽減するようにシャッターカーテン120に追加の支持を提供してもよいように、回転可能ドラム110から地面へと延びていてもよい。
【0040】
図5は、様々な実施形態によるローラーシャッター500を示している。図6Aは、様々な実施形態による、シャッターカーテン120が完全に下げられた際の図5のローラーシャッター500のシャッターカーテン120の断面図を示している。図6Bは、様々な実施形態による、シャッターカーテン120が部分的に下げられた際の図6Aのローラーシャッター500のシャッターカーテン120の断面図を示している。図6Cは、様々な実施形態による、保持装置580を示す図6A内の円で囲まれた部分の拡大図を示している。様々な実施形態によると、図5のローラーシャッター500は、図1のローラーシャッター100と同様に、ローラーシャッター500にかかる衝撃力を軽減するように構成されていてもよい。様々な実施形態によると、図5のローラーシャッター500は、図5のローラーシャッター500が、図4A乃至図4Cに示されるようなローラーシャッター100の保持装置480とは異なる保持装置580(又は保持及び整列装置)を備え、図5のローラーシャッター500がさらに摺動誘導装置590を備えるという点を除き、全態様において図1のローラーシャッター100と同様であってもよい。様々な実施形態によると、図5のローラーシャッター500は、図1のローラーシャッター100と同様に、とりわけ、回転可能ドラム110と、一連の3以上の細長スラット130を備えるシャッターカーテン120と、シャッターカーテン120の第1及び第2側方境界124及び126それぞれに沿って形成されているアイレット構造140の第1列144及びアイレット構造140第2列146と、各細長スラット130内に延びている少なくとも1つの細長補強部材260、360a、及び360bと、各細長スラット130に接続されている第1長手端カバー174及び第2長手端カバー176とを備えていてもよい。
【0041】
様々な実施形態によると、ローラーシャッター500は保持装置580(又は保持及び整列装置)を備えていてもよい。様々な実施形態によると、保持装置580は、図4A乃至図4Cの保持装置480と同様に、シャッターカーテン120が下げられた際に、シャッターカーテン120の下框428を地面の所定位置に整列させ、前述の位置で下框428の横向き又は側面向きの動きを留める又は制止するように構成されていてもよい。様々な実施形態によると、保持装置580は、図4A乃至図4Cの保持装置480と同様に、シャッターカーテン120が下げられている際に、シャッターカーテン120の下框428が地面の所定位置と整列する状態となってもよいように構成されていてもよい。さらに、保持装置580は、図4A乃至図4Cの保持装置480と同様に、一旦シャッターカーテン120が完全に下げられたら、下框428が整列状態から簡単に動かない(又は横向きに動かない又は側面向きに動かない)ように構成されていてもよい。従って、保持装置580は、横向き、水平、又は側面向きの動きに対し下框428を側面に沿って保持するように構成されていてもよい。
【0042】
様々な実施形態によると、整列装置580は、保持装置580が、各ブラケット582a及び582bが地面に固定されているY字状溝を有する2つのブラケット582a及び582bと、シャッターカーテン120の下框428に取り付けられる2つの対応する挿入部材584a及び584bとを備えていてもよいという点において、図4A乃至図4Cの整列装置480と異なってよい。様々な実施形態によると、シャッターカーテン120が下げられている際に2つの対応する挿入部材584a及び584bが2つのブラケット582a及び582bに嵌まると、シャッターカーテン120の下框428が2つのブラケット582a及び582bを繋げる一直線のラインによって調整されてもよい。様々な実施形態によると、2つの対応する挿入部材584a及び584bのそれぞれは、対応する挿入部材584a及び584bが嵌る又は挿入される各ブラケット582a及び582bの溝の厚さに対応する厚さを有していてもよい。様々な実施形態によると、2つのブラケット582a及び582bは、シャッターカーテンが下げられた際、第1ブラケット582aがシャッターカーテン120の下框428の第1長手端427に隣接してもよく、第2ブラケット582bがシャッターカーテン120の下框428の第2長手端429に隣接してもよいように、間隔をあけて地面に固定されていてもよい。従って、第1挿入部材584aは、シャッターカーテン120の下框428の第1長手端427に取り付けられてもよく、第2挿入部材584bは、シャッターカーテン120の下框428の第2長手端429に取り付けられてもよい。
【0043】
様々な実施形態によると、各コード154及び156の第2コード端153は、第1及び第2挿入部材584a及び584bのそれぞれに接続されていてもよい。様々な実施形態によると、第1及び第2挿入部材584a及び584bのそれぞれは各コード154及び156の第2コード端153のストッパ要素155としてそれぞれ機能してもよい。従って、各コード154及び156の第2コード端153のストッパ要素155は、アイレット構造140の各列の各コード154及び156の第2コード端153からの滑り出しを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとしてそれぞれ機能してもよい。各コード154及び156の第2コード端153が第1及び第2挿入部材584a及び584bのそれぞれを介して下框428に接続されている状態で、各コード154及び156の第2コード端153は、シャッターカーテン120が下げられた際に保持装置580によって下框428が制止又は留められていることに起因して、横向き又は側面向きの動きを保持装置580により制止されてもよい。様々な実施形態によると、第1及び第2コード154及び156が回転可能ドラム110から下框428に延びている状態で、シャッターカーテン120のすべてのスラット130が各コード154及び156の長さ内に制限されてもよい。従って、シャッターカーテン120が下げられた際、シャッターカーテン120は各コード154及び156の第2コード端153を地面へと重みで押し下げてもよい。それ故、各コード154及び156は、各コード154及び156が、シャッターカーテン120にかかる衝撃力を軽減するようにシャッターカーテン120に追加の支持を提供してもよいように、回転可能ドラム110から地面へと延びていてもよい。
【0044】
様々な実施形態によると、ローラーシャッター500はさらに、シャッターカーテン120が下げられた際に、シャッターカーテン120の第1及び第2側方境界124及び126それぞれに隣接してそれぞれ配置されるように、直立配向で間隔をあけて地面に固定される第1誘導ロッド592a及び第2誘導ロッド592bを備えていてもよい摺動誘導装置590を備えていてもよい。従って、第1誘導ロッド592a及び第2誘導ロッド592bは地面から上向きに直立し、第1側方境界124から第2側方境界126までを測定したシャッターカーテン120の幅と同等又はそれに近い距離だけ互いから離されていてもよい。様々な実施形態によると、摺動誘導装置590はさらに、シャッターカーテン120の下框428の第1長手端427及び第2長手端429それぞれに取り付けられている第1摺動要素594a及び第2摺動要素594bを備えていてもよい。従って、第1摺動要素594aは、シャッターカーテン120の下框428の第1長手端427から突出していてもよく、第2摺動要素594bは、シャッターカーテン120の下框428の第2長手端429から突出していてもよい。様々な実施形態によると、第1摺動要素594aは、第1挿入部材584aを介して下框428の第1長手端427に取り付けられてもよく、第2摺動要素594bは第2挿入部材584bを介して下框428の第2長手端429に取り付けられてもよい。様々な実施形態によると、第1摺動要素594aは第1誘導ロッド592aと係合していてもよく、第2摺動要素594bは第2誘導ロッド592bと係合していてもよい。様々な実施形態によると、第1及び第2摺動要素594a及び594bのそれぞれは、中央貫通穴を有する中空円筒形状であってもよく、それによって、第1及び第2摺動要素594a及び594bのそれぞれが第1及び第2誘導ロッド592a及び592bのそれぞれに沿って摺動してもよいように、第1誘導ロッド592aが第1摺動要素594aの中央貫通穴を貫通し、第2誘導ロッド592bが第2摺動要素594bの中央貫通穴を貫通する。
【0045】
図7は、様々な実施形態によるローラーシャッター700を示している。様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700は、図1のローラーシャッター100と同様に、ローラーシャッター700にかかる衝撃力を軽減するように構成されていてもよい。様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700は、全態様において図1のローラーシャッター100と同様であってもよい。様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700の各細長スラットの少なくとも1つのアイレット構造は、少なくとも1つの二重アイレット構造740を備えていてもよい。様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700は、シャッターカーテン120の第1及び第2側方境界124及び126それぞれに沿って形成されている二重アイレット構造740の第1列744と、二重アイレット構造740の第2列746とを備えていてもよい。
【0046】
様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700は、図1のローラーシャッター100と同様に、回転可能ドラム110を備えていてもよい。様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700は、図1のローラーシャッター100と同様に、シャッターカーテン120を備えていてもよい。様々な実施形態によると、シャッターカーテン120は、入り口を開く又は閉じるために、上げられる又は下げられるように回転可能ドラム110に巻き付けられる及び巻き出されるように構成されていてもよい。
【0047】
様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700のシャッターカーテン120は、図1のローラーシャッター100と同様に、一連の3以上の細長スラット130を備えていてもよい。従って、3以上の細長スラット130は、順番に設けられて、一連の3以上の連続的な細長スラット130を形成してもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130は、長手方向縁部と長手方向縁部とが枢動可能に次々に連結していてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130は、回転可能ドラム110の回転軸112に平行に配置されてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130は、連結した状態で共に、回転可能ドラム110に巻き付けられ、巻き出されることができてもよい。
【0048】
様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700のシャッターカーテン120の細長スラット130のそれぞれは、図1のローラーシャッター100と同様に、第1長手端部134及び第2長手端部136を有していてもよい。様々な実施形態によると、各細長スラット130の第1及び第2長手端部134及び136は、前述の細長スラット130の長さ方向の各先端の各部分であってもよい。様々な実施形態によると、第1及び第2長手端部134及び136はシャッターカーテン120の第1側方境界124及び第2側方境界126それぞれを形成するためにそれぞれ整列していてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第1長手端部134は、シャッターカーテン120の第1側方境界124を形成するように、整列、すなわち整列状態になって、連続的なラインを形成してもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第2長手端部136は、シャッターカーテン120の第2側方境界126を形成するように、整列、すなわち整列状態になって、連続的なラインを形成してもよい。
【0049】
様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の各細長スラット130の第1長手端部134及び第2長手端部136には、そこから突出する少なくとも1つの二重アイレット構造740がそれぞれ設けられていてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の各細長スラット130は、前述の細長スラット130の第1長手端部134から突出する又は張り出す少なくとも1つの二重アイレット構造740を備えていてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の各細長スラット130は、前述の細長スラット130の第2長手端部136から突出する又は張り出す少なくとも1つの二重アイレット構造740を備えていてもよい。従って、3以上の細長スラット130の1つ1つが全て、その各第1長手端部134から突出する少なくとも1つの二重アイレット構造740及びその各第2長手端部136から突出する少なくとも1つの二重アイレット構造740を備えていてもよい。
【0050】
様々な実施形態によると、各二重アイレット構造740は、各細長スラット130から長手方向に延びている細長部分を備えていてもよい。様々な実施形態によると、前述の二重アイレット構造740の細長部分は、各細長スラット130の長手方向に沿った各細長スラット130の各長手端部134及び136から延びていてもよい。様々な実施形態によると、前述の二重アイレット構造740の細長部分は、二重アイレットを形成する2つのアイホール、内側アイホール741a及び外側アイホール741bを有していてもよい。様々な実施形態によると、内側アイホール741aは、各細長スラット130の各長手端部134及び135の近位に位置付けられてもよく、外側アイホール741bは、各細長スラット130の各長手端部134及び135から遠位に離れて位置付けられてもよい。様々な実施形態によると、2つのアイホール741a及び741bは、各細長スラット130の長手方向に沿って隣り合わせで整列するように並行して並んでいてもよい。
【0051】
様々な実施形態によると、二重アイレット構造740の第1列744及び二重アイレット構造740の第2列746は、シャッターカーテン120の第1及び第2側方境界124及び126のそれぞれに沿って形成されてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第1長手端部134の全ての二重アイレット構造740は、シャッターカーテン120の第1側方境界124に並行して走る二重アイレット構造740の第1列744を作り上げるように、線になるよう連続して配置又は設置されてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第1長手端部134の全ての二重アイレット構造740の内側アイホール741a(又は内側穴)は、互いに一致していてもよく、一連の3以上の細長スラット130の全ての第1長手端部134の全ての二重アイレット構造740の外側アイホール741b(又は外側穴)は、互いに一致していてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第2長手端部136の全ての二重アイレット構造740は、シャッターカーテン120の第2側方境界126に並行して走る二重アイレット構造740の第2列746を作り上げるように、線になるよう連続して配置又は設置されてもよい。様々な実施形態によると、一連の3以上の細長スラット130の全ての第2長手端部136の全ての二重アイレット構造740の内側アイホール741a(又は内側穴)は、互いに一致していてもよく、一連の3以上の細長スラット130の全ての第2長手端部136の全ての二重アイレット構造740の外側アイホール741b(又は外側穴)は、互いに一致していてもよい。
【0052】
様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700は、第1内側コード754aと、第1外側コード754bと、第2内側コード756aと、第2外側コード756bとを備えていてもよい。従って、ローラーシャッター700は、4つのコード754a、754b、756a、及び756bを備えていてもよい。様々な実施形態によると、4つのコード754a、754b、756a、及び756bのそれぞれは、鋼鉄ワイヤ、鋼鉄ケーブル、又は鋼鉄コードを備えていてもよく、これらに限らない。様々な実施形態によると、第1内側コード754aは、二重アイレット構造740の第1列744の二重アイレット構造740の全ての内側アイホール741aを通って緩く張られていてもよい。様々な実施形態によると、第1外側コード754bは、二重アイレット構造740の第1列744の二重アイレット構造740の全ての外側アイホール741bを通って緩く張られていてもよい。従って、二重アイレット構造740の第1列744の全ての二重アイレット構造740は、二重アイレット構造740の第1列744の全ての二重アイレット構造740の各内側及び外側アイホール741a及び741bを貫通又は通り抜ける第1内側コード754a及び第1外側コード754bによって接続されていてもよい。様々な実施形態によると、第2内側コード756aは、二重アイレット構造740の第2列746の全ての内側アイホール741aを通って緩く張られていてもよい。様々な実施形態によると、第2外側コード756bは、二重アイレット構造740の第2列746の全ての外側アイホール741b通って緩く張られていてもよい。従って、二重アイレット構造740の第2列746の全ての二重アイレット構造740は、二重アイレット構造740の第2列746の全ての二重アイレット構造740の各内側及び外側アイホール741a及び741bを貫通又は通り抜ける第2内側コード756a及び第2外側コード756bによって接続されていてもよい。
【0053】
様々な実施形態によると、4つのコード754a、754b、756a、及び756bのそれぞれは、二重アイレット構造740の各列744及び746の全ての二重アイレット構造740を各コード754a、754b、756a、及び756bの長さ内に制限するように構成されていてもよい。様々な実施形態によると、第1内側コード754aは二重アイレット構造740の第1列744の全ての二重アイレット構造740を、内側アイホール741aを介して、第1内側コード754aの長さにより画定される境界又は限界内に保つ又は留めるように構成されていてもよい。従って、二重アイレット構造740の第1列744の全ての二重アイレット構造740は、第1内側コード754aから分離不能で、第1内側コード754aからの滑り出しが制止されるように、内側アイホール741aを介して、第1内側コード754a上に位置付けられてもよい又は置かれてもよい。様々な実施形態によると、第1外側コード754bは二重アイレット構造740の第1列744の全ての二重アイレット構造740を、外側アイホール741bを介して、第1外側コード754bの長さにより画定される境界又は限界内に保つ又は留めるように構成されていてもよい。従って、二重アイレット構造740の第1列744の全ての二重アイレット構造740は、第1外側コード754bから分離不能で、第1外側コード754bからの滑り出しが制止されるように、外側アイホール741bを介して、第1外側コード754b上に位置付けられてもよい又は置かれてもよい。様々な実施形態によると、第1内側コード754aの長さは、第1外側コード754bの長さと同じであってもよい。
【0054】
様々な実施形態によると、第2内側コード756aは二重アイレット構造740の第2列746の全ての二重アイレット構造740を、内側アイホール741aを介して第2内側コード756aの長さにより画定される境界又は限界内に保つ又は留めるように構成されていてもよい。従って、二重アイレット構造740の第2列746の全ての二重アイレット構造740は、第2内側コード756aから分離不能で、第2内側コード756aからの滑り出しが制止されるように、内側アイホール741aを介して、第2内側コード756a上に位置付けられてもよい又は置かれてもよい。様々な実施形態によると、第2外側コード756bは二重アイレット構造740の第2列746の全ての二重アイレット構造740を、外側アイホール741bを介して第2外側コード756bの長さにより画定される境界又は限界内に保つ又は留めるように構成されていてもよい。従って、二重アイレット構造740の第2列746の全ての二重アイレット構造740は、第2外側コード756bから分離不能で、第2外側コード756bからの滑り出しが制止されるように、外側アイホール741bを介して、第2外側コード756b上に位置付けられてもよい又は置かれてもよい。様々な実施形態によると、第2内側コード756aの長さは、第2外側コード756bの長さと同じであってもよい。様々な実施形態によると、4つのコード754a、754b、756a、及び756bは全て、同じ長さであってもよい。
【0055】
様々な実施形態によると、図7に示されるように、4つのコード754a、754b、756a、及び756bのそれぞれは、回転可能ドラム110に固定して接続されている第1コード端151及び前述のコード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153の、二重アイレット構造740の各列744及び746からの滑り出しを防ぐように構成されているストッパ要素155を有する第2コード端153を備えていてもよい。様々な実施形態によると、回転可能ドラム110に固定して接続されている各コード754a、754b、756a、及び756bの第1コード端151により、回転可能ドラム110は、二重アイレット構造740の第1コード端151からの滑り出しを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよい。様々な実施形態によると、各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153にあるストッパ要素155により、ストッパ要素155は、二重アイレット構造740の第2コード端153からの滑り出しを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよい。様々な実施形態によると、ストッパ要素155は、圧着端部、コード端キャップ、結び目付き端部、膨出端部、又は拡張端部を有してもよく、これらに限らない。
【0056】
様々な実施形態によると、不図示であるが、各コードは、前述のコードの第1コード端のアイレット構造の各列からの滑り出しを防ぐように構成されている第1ストッパ要素を有する第1コード端と、前述のコードの第2コード端のアイレット構造の各列からの滑り出しを防ぐように構成されている第2ストッパ要素を有する第2コード端とを備えていてもよい。様々な実施形態によると、前述のコードの第1コード端及び第2コード端それぞれに、それぞれ配置されている第1ストッパ要素及び第2ストッパ要素によって、第1コード端にある第1ストッパ要素は、アイレット構造の第1コード端からの滑り出しを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよいし、第2コード端にある第2ストッパ要素は、アイレット構造の第2コード端からの滑り出しを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよい。様々な実施形態によると、第1ストッパ要素及び第2ストッパ要素は、圧着端部、コード端キャップ、結び目付き端部、膨出端部、又は拡張端部を有してもよく、これらに限らない。
【0057】
様々な実施形態によると、第1内側コード754a、第1外側コード754b、第2内側コード756a、及び第2外側コード756bは、各細長スラットが衝撃力から破損又は破砕したとしても各細長スラットが維持又は保持され得るように、各細長スラット用の追加の固定ポイント及び/又は保持ポイントを集合的に提供するように二重アイレット構造740の第1列744及び二重アイレット構造740の第2列746とそれぞれ連携してもよい。様々な実施形態によると、第1内側コード754a、第1外側コード754b、第2内側コード756a、及び第2外側コード756bは、二重アイレット構造740の第1列744及び二重アイレット構造740の第2列746と共に、衝撃力を軽減するための統一した全体的システムを形成する相互作用及び/又は相互依存特性を持つ集合体であってもよい。
【0058】
様々な実施形態によると、各細長スラット130の各長手端部134及び136の少なくとも1つの二重アイレット構造740は、前述の細長スラット130の長手方向に突出してもよい。従って、一連の3以上の細長スラットの各細長スラット130は、前述の細長スラット130の長さの方向に、その第1長手端部134から突出する少なくとも1つの二重アイレット構造740と、前述の細長スラット130の長さの方向に、その第1長手端部134から突出する少なくとも1つの二重アイレット構造740とを備えていてもよい。様々な実施形態によると、各細長スラット130の各長手端部134及び136の少なくとも1つの二重アイレット構造740は、各細長スラット130の各長手端部134及び136の少なくとも1つの二重アイレット構造740の各アイホールの軸と共に、前述の細長スラット130の幅に平行な方向に向いてもよい。従って、各細長スラット130の各長手端部134及び136の少なくとも1つの二重アイレット構造140の内側及び外側アイホール741a及び741bの各軸は、前述の細長スラット130の2つの長手方向縁部の間に延びている鉛直方向に平行であってもよい。
【0059】
様々な実施形態によると、図7に示されるように、細長スラット130のそれぞれは、前述の細長スラット130の各長手端部134及び136から突出する2つの二重アイレット構造740を備えていてもよい。様々な実施形態によると、各細長スラット130の第1長手端部134は、そこから突出する2つの二重アイレット構造740を備えていてもよく、各細長スラット130の第2長手端部136は、そこから突出する2つの二重アイレット構造740を備えていてもよい。
【0060】
図8Aは、様々な実施形態による細長スラット130の内部を示すために、細長スラットのうちの1つの表面を切り取った状態で、図7のローラーシャッター700のシャッターカーテン120の2つの枢動可能に連結した細長スラット130を示している。図8Bは、様々な実施形態による、図2Aの2つの枢動可能に連結した細長スラット130を、細長スラット130のうちの1つが分解組立図の状態で示している。
【0061】
様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700はさらに、図1のローラーシャッター100と同様に、複数の細長補強部材260、360a、及び360b(図9A及び図9B参照)を備えていてもよい。様々な実施形態によると、複数の細長補強部材260、360a、及び360bのそれぞれは、ロッド、ポール、バー、チューブ、ワイヤ、ケーブル、又はコードを備えていてもよく、これらに限らない。様々な実施形態によると、細長スラット130のそれぞれは、前述の細長スラット130に長手方向に整列するように前述の細長スラット130内に延びている少なくとも1つの細長補強部材260、360a、及び360bを備えていてもよい。様々な実施形態によると、各細長スラット130の少なくとも1つの細長補強部材260、360a、及び360bは、前述の細長スラット130を強固に又は強化するように前述の細長スラット130に固定又は接続されていてもよい。従って、各細長スラット130の少なくとも1つの細長補強部材260、360a、及び360bは、衝撃力に対するその抵抗を高める及び/又は衝撃力を軽減するために前述の細長スラット130を支持するよう機能してもよい。
【0062】
様々な実施形態によると、図8A及び図8Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130の少なくとも1つの細長補強部材260は、前述の細長スラット130の全長を通って延びてもよい。従って、少なくとも1つの細長補強部材260は、少なくとも1つの細長スラット130の全体の長さにわたっていてもよい。
【0063】
様々な実施形態によると、図8A及び図8Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130の各長手端部134及び136の少なくとも1つの二重アイレット構造740は、少なくとも1つの細長スラット130内に延びている少なくとも1つの補強部材260と一体化してもよい。様々な実施形態によると、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つの二重アイレット構造740は、少なくとも1つの細長補強部材260の第1長手端264に一体的に接続されていてもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つの二重アイレット構造740は、少なくとも1つの細長補強部材260の第2長手端266に一体的に接続されていてもよい。従って、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つの二重アイレット構造740、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つの二重アイレット構造740、及び少なくとも1つの細長補強部材260は、衝撃力に対する抵抗を高める及び/又は衝撃力を軽減するために、少なくとも1つの細長スラット130用の追加の固定ポイント及び/又は保持ポイントを提供する及び少なくとも1つの細長スラット130を強固にするよう機能してもよい単一ユニットを形成するような方法で一体化又は接合させてもよい。
【0064】
様々な実施形態によると、図8A及び図8Bに示されるように、図7のローラーシャッター700の少なくとも1つの細長スラット130は、図1のローラーシャッター100と同様に、第1長手端カバー174及び第2長手端カバー176を備えていてもよい。様々な実施形態によると、第1長手端カバー174は、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134に固定して接続されていてもよく、第2長手端カバー176は、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136に固定して接続されていてもよい。
【0065】
様々な実施形態によると、少なくとも1つの補強部材260は、少なくとも1つの細長スラット130内に延びるように、第1長手端カバー174及び第2長手端カバー176を通って挿入されていてもよい。様々な実施形態によると、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134にある少なくとも1つの二重アイレット構造740は、それから、少なくとも1つの細長補強部材260の第1長手端264に締結又は接着されていてもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136にある少なくとも1つの二重アイレット構造740は、それから、少なくとも1つの細長補強部材260の第2長手端266に締結又は接着されていてもよい。従って、このようにして、少なくとも1つの細長補強部材260の第1長手端264は、第1長手端カバー174外の少なくとも1つの二重アイレット構造740によって、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134にある少なくとも1つの二重アイレット構造740に接合されていてもよく、少なくとも1つの細長補強部材260の第2長手端266は、第2長手端カバー176外の少なくとも1つの二重アイレット構造740によって、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136にある少なくとも1つの二重アイレット構造740に接合されていてもよい。
【0066】
様々な実施形態によると、図8A及び図8Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130の少なくとも1つの細長補強部材260は、2つの同一の細長補強部材260を備えていてもよく、それぞれが前述の細長スラット130の全長を通って延びていてもよい。様々な実施形態によると、2つの同一の細長補強部材260は、同様の方法で、少なくとも1つの細長スラット130に接合されていてもよい。
【0067】
図9Aは、様々な実施形態による前述の細長スラット130の内部の異型を示すために、細長スラット130のうちの1つの表面を切り取った状態で、図7のローラーシャッター700のシャッターカーテン120の2つの枢動可能に連結した細長スラット130を示している。図9Bは、様々な実施形態による、図9Aの2つの枢動可能に連結した細長スラット130を、細長スラット130のうちの1つが分解組立図の状態で示している。
【0068】
様々な実施形態によると、図9A及び図9Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130は、第1細長補強部材360a及び第2細長補強部材360bを備えていてもよい。様々な実施形態によると、第1細長補強部材360aは、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134から長手方向内向きに延びてもよく、第2細長補強部材360bは、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136から長手方向内向きに延びてもよい。様々な実施形態によると、第1細長補強部材360aは、少なくとも1つの細長スラット130の10分の1の長さ、5分の1の長さ、又は4分の1の長さより長く長手方向内向きに伸びていてもよく、第2細長補強部材360bは、少なくとも1つの細長スラット130の10分の1の長さ、5分の1の長さ、又は4分の1の長さより長く長手方向内向きに伸びていてもよい。
【0069】
様々な実施形態によると、図9A及び図9Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つの二重アイレット構造740は、第1細長補強部材360aと一体的であってもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つの二重アイレット構造740は、第2細長補強部材360bと一体的であってもよい。様々な実施形態によると、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つの二重アイレット構造740は、第1細長補強部材360aの第1長手端364aに一体的に接続されていてもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つの二重アイレット構造740は、第2細長補強部材360bの第1長手端364bに一体的に接続されていてもよい。従って、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134の少なくとも1つの二重アイレット構造140と第1細長補強部材360aとは、第1単一ユニットを形成するような方法で一体化又は接合させてもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136の少なくとも1つの二重アイレット構造740と第2細長補強部材360bとは、第2単一ユニットを形成するような方法で一体化又は接合させてもよい。様々な実施形態によると、第1単一ユニット及び第2単一ユニットは、衝撃力に対する抵抗を高める及び/又は衝撃力を軽減するために、少なくとも1つの細長スラット130用の追加の固定ポイント及び/又は保持ポイントを提供する及び少なくとも1つの細長スラット130を強固にするよう協力して機能してもよい。
【0070】
様々な実施形態によると、図9A及び図9Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130は、第1長手端カバー174と第2長手端カバー176とを備えていてもよい。さらに、少なくとも1つの細長スラット130は、第1中間ブラケット178と、第2中間ブラケット179とを備えていてもよい。様々な実施形態によると、第1長手端カバー174は、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134に固定して接続されていてもよく、第2長手端カバー176は、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136に固定して接続されていてもよい。様々な実施形態によると、第1中間ブラケット178及び第2中間ブラケット179はそれぞれ、少なくとも1つの細長スラット130内に挿入されていてもよく、少なくとも1つの細長スラット130内の所定位置に固定して接続されていてもよい。様々な実施形態によると、第1中間ブラケット178は、第1長手端カバー174から所定距離をおいて位置付けられてもよく、第2中間ブラケット179は、第2長手端カバー176から所定距離をおいて位置付けられてもよい。
【0071】
様々な実施形態によると、第1補強部材360aは、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134から長手方向内向きに延びるように第1長手端カバー174を通って挿入されていてもよい。様々な実施形態によると、第2補強部材360bは、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136から長手方向内向きに延びるように第2長手端カバー176を通って挿入されていてもよい。様々な実施形態によると、少なくとも1つの細長スラット130の第1長手端部134にある少なくとも1つの二重アイレット構造740は、それから、第1細長補強部材360aの第1長手端364aに締結又は接着されていてもよく、少なくとも1つの細長スラット130の第2長手端部136にある少なくとも1つの二重アイレット構造740は、それから、第2細長補強部材360bの第1長手端364bに締結又は接着されていてもよい。様々な実施形態によると、第1細長補強部材360aの第2長手端366aは、第1中間ブラケット178に締結又は接着されていてもよく、第2細長補強部材360bの第2長手端366bは、第2中間ブラケット179に締結又は接着されていてもよい。従って、このようにして、第1細長補強部材360aは第1長手端カバー174、第1長手端部134にある少なくとも1つの二重アイレット構造740、及び第1中間ブラケット178を介して、少なくとも1つの細長スラット130に接合されていてもよい。さらに、第2細長補強部材360bは第2長手端カバー176、第2長手端部136にある少なくとも1つの二重アイレット構造740、及び第2中間ブラケット179を介して、少なくとも1つの細長スラット130に接合されていてもよい。
【0072】
様々な実施形態によると、図9A及び図9Bに示されるように、少なくとも1つの細長スラット130は、第1及び第2細長補強部材360a及び360bの2つの同一の一対を備えていてもよい。様々な実施形態によると、第1及び第2細長補強部材360a及び360bの2つの同一の一対は、同じような方法で、少なくとも1つの細長スラット130に接合されていてもよい。
【0073】
様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700のシャッターカーテン120の細長スラット130のそれぞれは、前述の細長スラット130の全長を通って延びている図8A及び図8Bの少なくとも1つの細長補強部材260を備えていてもよい。様々な実施形態によると、図7のローラーシャッター700のシャッターカーテン120の細長スラット130のそれぞれは、図9A及び図9Bの第1及び第2細長補強部材360a及び360bを備えていてもよい。様々な実施形態によると、ローラーシャッター700のシャッターカーテン120の一連の3つ以上の細長スラット130は、前述の細長スラット130の全長を通って延びている図8A及び図8Bの少なくとも1つの細長補強部材260を備える少なくとも1つの細長スラット130と、図9A及び図9Bの第1及び第2細長補強部材360a及び360bを備える少なくとも1つの細長スラット130とを備えていてもよい。
【0074】
図10Aは、様々な実施形態による、シャッターカーテン120が完全に下げられた際の図7のローラーシャッター700のシャッターカーテン120の断面図を示している。図10Bは、様々な実施形態による、シャッターカーテン120が部分的に下げられた際の図7のローラーシャッター700のシャッターカーテン120の断面図を示している。図10Cは、様々な実施形態による、図7のローラーシャッター700の保持装置1080(又は保持及び整列装置)を示す図10A内の円で囲まれた部分の拡大図を示している。
【0075】
様々な実施形態によると、ローラーシャッター700はさらに、図1のローラーシャッター100と同様に、シャッターカーテン120が下げられた際に、シャッターカーテン120の下框428を地面の所定位置に整列させ、前述の位置で下框428の横向き又は側面向きの動きを留める又は制止するように構成されていてもよい保持装置1080(又は保持及び整列装置)を備えていてもよい。様々な実施形態によると、保持装置1080は、シャッターカーテン120が下げられている際に、シャッターカーテン120の下框428が地面の所定位置と整列する状態となってもよいように構成されていてもよい。さらに、保持装置1080は、一旦シャッターカーテン120が完全に下げられたら、下框428が整列状態から簡単に動かない(又は横向きに動かない又は側面向きに動かない)ように、又は水平な動きに対して適所に保たれてもよいように構成されていてもよい。従って、保持装置1080は、横向き、水平、又は側面向きの動きに対し下框428を側面に沿って保持するように構成されていてもよい。
【0076】
様々な実施形態によると、保持装置1080は、地面に固定される2つのボラード1082a及び1082bと、シャッターカーテン120の下框428に取り付けられる2つの対応するキャップ1084a及び1084bとを備えていてもよい。様々な実施形態によると、シャッターカーテン120が下がっている際に2つの対応するキャップ1084a及び1084bが2つのボラード1082a及び1082bの上に嵌ると、シャッターカーテン120の下框428が2つのボラード1082a及び1082bに繋がる一直線のラインにより調整されてもよい。様々な実施形態によると、2つのボラード1082a及び1082bのそれぞれは、円すい状ボラード又は円すい台状ボラードを備えていてもよく、これらに限らない。様々な実施形態によると、2つのボラード1082a及び1082bのそれぞれは、シャッターカーテン120の下框428の高さよりも高くてもよい。様々な実施形態によると、2つの対応するキャップ1084a及び1084bのそれぞれは、対応するキャップ1084a及び1084bが嵌められるボラード1082a及び1082bの形に対応する形を持つキャビティを備えていてもよい。様々な実施形態によると、2つのボラード1082a及び1082bは、シャッターカーテンが下げられている際、第1ボラード1082aがシャッターカーテン120の下框428の第1長手端427に隣接してもよく、第2ボラード1082bがシャッターカーテン120の下框428の第2長手端429に隣接してもよいように、間隔をあけて地面に固定されていてもよい。従って、第1キャップ1084aは、第1接続部1086aを介して、シャッターカーテン120の下框428の第1長手端427に取り付けられてもよく、第2キャップ1084bは、第2接続部1086bを介して、シャッターカーテン120の下框428の第2長手端429に取り付けられてもよい。
【0077】
様々な実施形態によると、それぞれの第1内側コード754a及び第1外側コード754bの第2コード端153は、第1接続部1086aを通り抜けていてもよい。様々な実施形態によると、それぞれの第2内側コード756a及び第2外側コード756bの第2コード端153は第2接続部1086bを通り抜けていてもよい。様々な実施形態によると、各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153のストッパ要素155は、それぞれの第1及び第2接続部1086a及び1086bを各コード754a、754b、756a、及び756bの長さ内に留める又は制限するように構成されていてもよい。様々な実施形態によると、各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153のストッパ要素155は、それぞれの第1及び第2接続部1086a及び1086bが、各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153から滑り出すことを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよい。各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153が、それぞれの第1及び第2接続部1086a及び1086bを介して下框428及び第1及び第2キャップ1084a及び1084bに接続されている状態で、各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153は、シャッターカーテン120が下げられた際に保持装置1080によって下框428が制止又は留められていることに起因して、横向き又は側面向きの動きを保持装置480により制止されてもよい。様々な実施形態によると、4つのコード754a、754b、756a、及び756bが回転可能ドラム110から下框428に延びている状態で、シャッターカーテン120の全てのスラット130(下框428も含む)は各コード754a、754b、756a、及び756bの長さ内に制限されてもよい。従って、シャッターカーテン120が下げられた際、シャッターカーテン120は各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153を地面へと重みで押し下げてもよい。それ故、各コード754a、754b、756a、及び756bは、各コード754a、754b、756a、及び756bが、シャッターカーテン120にかかる衝撃力を軽減するようにシャッターカーテン120に追加の支持を提供してもよいように、回転可能ドラム110から地面へと延びていてもよい。
【0078】
図11は、様々な実施形態によるローラーシャッター1100を示している。図12Aは、様々な実施形態による、シャッターカーテン120が完全に下げられた際の図11のローラーシャッター1100のシャッターカーテン120の断面図を示している。図12Bは、様々な実施形態による、シャッターカーテン120が部分的に下げられた際の図12Aのローラーシャッター1100のシャッターカーテン120の断面図を示している。図12Cは、様々な実施形態による、保持装置1180を示す図12A内の円で囲まれた部分の拡大図を示している。様々な実施形態によると、図11のローラーシャッター1100は、図1のローラーシャッター100、図5のローラーシャッター500、及び図7のローラーシャッター700と同様に、ローラーシャッター1100にかけられる衝撃力を軽減するように構成されてもよい。様々な実施形態によると、図11のローラーシャッター1100は、図11のローラーシャッター1100が、図10A乃至図10Cに示すようにローラーシャッター700の保持装置1080とは異なる保持装置1180(又は保持及び整列装置)を備えてもよく、図11のローラーシャッター1100が摺動誘導装置1190をさらに備えていてもよい点を除き、全態様において図7のローラーシャッター700と同様であってもよい。様々な実施形態によると、図11のローラーシャッター1100は、図7のローラーシャッター700と同様に、とりわけ、回転可能ドラム110、一連の3以上の細長スラット130を備えるシャッターカーテン120、シャッターカーテン120の第1及び第2側方境界124及び126それぞれに沿って形成されている二重アイレット構造740の第1列744及び二重アイレット構造740の第2列746、各細長スラット130内に延びている少なくとも1つの細長補強部材260、360a、及び360b、及び各細長スラット130に接続されている第1長手端カバー174及び第2長手端カバー176を備えていてもよい。
【0079】
様々な実施形態によると、ローラーシャッター1100は保持装置1180(又は保持及び整列装置)を備えていてもよい。様々な実施形態によると、保持装置1180は、図10A乃至図10Cの保持装置1080と同様に、シャッターカーテン120が下げられた際、シャッターカーテン120の下框428を地面の所定位置に整列させるよう又は下框428が前述の位置において横向き又は側面向きに動くことを留める又は制止するように構成されていてもよい。様々な実施形態によると、保持装置1180は、図10A乃至図10Cの保持装置1080と同様に、シャッターカーテン120の下框428が、シャッターカーテン120が下りている際に、地面の所定位置と整列する状態となってもよいように構成されていてもよい。さらに、保持装置1180は、図10A乃至図10Cの保持装置1080と同様に、一旦シャッターカーテン120が完全に下げられたら、下框428が整列状態から簡単に動かない(又は横向きに動かない又は側面向きに動かない)ように構成されていてもよい。従って、保持装置1180は、横向き、水平、又は側面向きの動きに対し下框428を側面に沿って保持するように構成されていてもよい。
【0080】
様々な実施形態によると、整列装置1180は、保持装置1180が、Y字状溝を有し地面に固定されている2つのブラケット1182a及び1182bと、シャッターカーテン120の下框428に取り付けられる2つの対応する挿入部材1184a及び1184bとを備えていてもよいという点において、図10A乃至図10Cの整列装置1080と異なってよい。様々な実施形態によると、シャッターカーテン120が下げられている際に2つの対応する挿入部材1184a及び1184bが2つのブラケット1182a及び1182bに嵌まると、シャッターカーテン120の下框428が2つのブラケット1182a及び1182bを繋げる一直線のラインによって調整されてもよい。様々な実施形態によると、2つのブラケット1182a及び1182bは、シャッターカーテン120が下げられた際、第1ブラケット1182aがシャッターカーテン120の下框428の第1長手端427に隣接してもよく、第2ブラケット1182bがシャッターカーテン120の下框428の第2長手端429に隣接してもよいように、間隔をあけて地面に固定されていてもよい。従って、第1挿入部材1184aは、シャッターカーテン120の下框428の第1長手端427に、第1接続部1186aを介して、取り付けられてもよく、第2挿入部材1184bは、シャッターカーテン120の下框428の第2長手端429に、第2接続部1186bを介して、取り付けられてもよい。
【0081】
様々な実施形態によると、それぞれの第1内側コード754a及び第1外側コード754bの第2コード端153は第1接続部1186aを通り抜けていてもよい。様々な実施形態によると、それぞれの第2内側コード756a及び第2外側コード756bの第2コード端153は第2接続部1186bを通り抜けていてもよい。様々な実施形態によると、各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153のストッパ要素155は、それぞれの第1及び第2接続部1186a及び1186bを各コード754a、754b、756a、及び756bの長さ内に留める又は制限するように構成されていてもよい。様々な実施形態によると、各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153のストッパ要素155は、それぞれの第1及び第2接続部1186a及び1186bの各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153からの滑り出しを制止、制限、又は妨害するための物理的バリアとして機能してもよい。各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153が、それぞれの第1及び第2接続部1186a及び1186bを介して下框428及び第1及び第2挿入部材1184a及び1184bに接続された状態で、各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153は、シャッターカーテン120が下げられた際に保持装置1180によって下框428が制止又は留められていることに起因して、横向き又は側面向きの動きを保持装置1180により制止されてもよい。様々な実施形態によると、4つのコード754a、754b、756a、及び756bが回転可能ドラム110から下框428に延びている状態で、シャッターカーテン120の全てのスラット130(下框428も含む)は、各コード754a、754b、756a、及び756bの長さ内に制限されてもよい。従って、シャッターカーテン120が下げられた際、シャッターカーテン120は、各コード754a、754b、756a、及び756bの第2コード端153を地面へ重みで押し下げてもよい。それ故、各コード754a、754b、756a、及び756bは、各コード754a、754b、756a、及び756bがシャッターカーテン120にかかる衝撃力を軽減するようにシャッターカーテン120に追加の支持を提供してもよいように、回転可能ドラム110から地面へと延びていてもよい。
【0082】
様々な実施形態によると、ローラーシャッター1100は、シャッターカーテン120が下げられた際に、シャッターカーテン120の第1及び第2側方境界124及び126それぞれに隣接してそれぞれ配置されるように、直立配向で間隔をあけて地面に固定される第1誘導ロッド1192a及び第2誘導ロッド1192bを備えていてもよい摺動誘導装置1190をさらに備えていてもよい。従って、第1誘導ロッド1192a及び第2誘導ロッド1192bは地面から上向きに直立し、第1側方境界124から第2側方境界126までを測定したシャッターカーテン120の幅と同等又はそれに近い距離だけ互いから離されていてもよい。様々な実施形態によると、摺動誘導装置1190は、シャッターカーテン120の下框428の第1長手端427及び第2長手端429それぞれに取り付けられている第1摺動要素1194a及び第2摺動要素1194bをさらに備えていてもよい。従って、第1摺動要素1194aは、シャッターカーテン120の下框428の第1長手端427から突出していてもよく、第2摺動要素1194bは、シャッターカーテン120の下框428の第2長手端429から突出していてもよい。様々な実施形態によると、第1摺動要素1194aは、第1挿入部材1184a及び第1接続部1186aを介して下框428の第1長手端427に取り付けられてもよく、第2摺動要素1194bは第2挿入部材1184b及び第2接続部1186bを介して下框428の第2長手端429に取り付けられてもよい。様々な実施形態によると、第1摺動要素1194aは第1誘導ロッド1192aと係合していてもよく、第2摺動要素1194bは第2誘導ロッド1192bと係合していてもよい。様々な実施形態によると、第1及び第2摺動要素1194a及び1194bのそれぞれは、中央貫通穴を有する中空円筒形状であってもよく、それによって、第1及び第2摺動要素1194a及び1194bのそれぞれがそれぞれの第1及び第2誘導ロッド1192a及び1192bに沿って摺動してもよいように、第1誘導ロッド1192aが第1摺動要素1194aの中央貫通穴を貫通し、第2誘導ロッド1192bが第2摺動要素1194bの中央貫通穴を貫通する。
【0083】
図面に説明されている及び示されている様々な実施形態は、1つのアイホール(単一アイレット構造)又は2つのアイホール(すなわち、二重アイレット構造)のいずれかのアイレット構造を備えているが、様々な実施形態によるローラーシャッターのアイレット構造は、任意の数のアイホールを有していてもよく、例えば、1つのアイホール、2つのアイホール、又は3つのアイホール以上であってもよいと理解されるだろう。従って、ローラーシャッターは、先に説明されている方法でそれぞれの数のアイホールを通り抜けるための対応する数のコードも備えていてよい。
【0084】
以下の例は、様々な実施形態に関連する。
【0085】
例1は、ローラーシャッターであって、
回転軸を有する回転可能ドラムと、
共に連結した状態で、前記回転可能ドラムに巻き付けられ、巻き出されることができるように、長手方向縁部と長手方向縁部とが枢動可能に次々に連結され、前記回転可能ドラムの前記回転軸に平行に配置されている一連の3以上の細長スラットを備えるシャッターカーテンであって、前記細長スラットのそれぞれは、第1長手端部と第2長手端部とを有し、前記第1及び第2長手端部は、前記シャッターカーテンの第1側方境界及び第2側方境界それぞれを形成するようにそれぞれ整列しており、各細長スラットの前記第1長手端部及び前記第2長手端部には、そこから突出する少なくとも1つのアイレット構造がそれぞれ設けられ、それにより、前記アイレット構造の第1列及び前記アイレット構造の第2列は前記シャッターカーテンの前記第1及び前記第2側方境界それぞれに沿って形成されている、シャッターカーテンと、
少なくとも第1コード及び第2コードであって、前記第1コードは、前記アイレット構造の前記第1列の全ての前記アイレット構造を通って緩く張られており、前記第2コードは、前記アイレット構造の前記第2列の全てのアイレット構造を通って緩く張られており、各コードは、前記アイレット構造の各列の全ての前記アイレット構造を各コードの長さ内に制限するように構成されている第1コード及び第2コードとを備えるローラーシャッターである。
【0086】
例2において例1の主題は、各コードは、前記回転可能ドラムに固定して接続されている第1コード端と、ストッパ要素を備える第2コード端であって、前記ストッパ要素が前記コードの前記第2コード端が前記アイレット構造の前記各列から滑り出すのを防ぐように構成されている第2コード端とを有してもよいことを選択的に含んでいてもよい。
【0087】
例3において例1の主題は、各コードは、第1ストッパ要素を備える第1コード端であって、前記第1ストッパ要素が前記コードの前記第1コード端が前記アイレット構造の前記各列から滑り出すのを防ぐように構成されていてもよい第1コード端と、第2ストッパ要素を備える第2コード端であって、前記第2ストッパ要素が前記コードの前記第2コード端が前記アイレット構造の前記各列から滑り出すのを防ぐように構成されていてもよい第2コード端とを有してもよいことを選択的に含んでもよい。
【0088】
例4において例2又は例3の主題は、各ストッパ要素は、圧着端部、コード端キャップ、結び目付き端部、膨出端部、又は拡張端部を有してもよいことを選択的に含んでもよい。
【0089】
例5において例1乃至4のいずれか1つの主題は、各細長スラットの各長手端部の少なくとも1つの前記アイレット構造は、前記細長スラットの長手方向に突出してもよく、前記少なくとも1つの前記アイレット構造は、前記細長スラットの幅に平行な方向の各細長スラットの各長手端部の前記少なくとも1つの前記アイレット構造の穴の軸に配向されていてもよいことを選択的に含んでもよい。
【0090】
例6において例1乃至5のいずれか1つの主題は、前記細長スラットのそれぞれは、前記細長スラットの各長手端部から突出している2つの前記アイレット構造を有してもよいことを選択的に含んでもよい。
【0091】
例7において例1乃至6のいずれか1つの主題は、複数の細長補強部材を選択的に備えていてもよく、前記細長スラットのそれぞれは、前記細長スラットに対し長手方向に整列するように前記細長スラット内に延びている少なくとも1つの細長補強部材を備えている。
【0092】
例8において例7の主題は、少なくとも1つの細長スラットの前記少なくとも1つの細長補強部材は、前記細長スラットの全長を通って延びていてもよいことを選択的に含んでもよい。
【0093】
例9において例8の主題は、前記少なくとも1つの細長スラットの各長手端部の前記少なくとも1つの前記アイレット構造は、前記少なくとも1つの細長スラット内に延びている前記少なくとも1つの補強部材と一体化していてもよいことを選択的に含んでもよい。
【0094】
例10において例7の主題は、前記少なくとも1つの細長スラットは、第1細長補強部材と第2細長補強部材とを備えていてもよく、前記第1細長補強部材は、前記少なくとも1つの細長スラットの長さの10分の1、5分の1、又は4分の1よりも長く、前記少なくとも1つの細長スラットの前記第1長手端部から長手方向内向きに延びていてもよく、前記第2細長補強部材は、前記少なくとも1つの細長スラットの長さの10分の1、5分の1、又は4分の1よりも長く、前記少なくとも1つの細長スラットの前記第2長手端部から長手方向内向きに延びていてもよいことを選択的に含んでいてもよい。
【0095】
例11において例10の主題は、前記少なくとも1つの細長スラットの前記第1長手端部の前記少なくとも1つの前記アイレット構造は、前記第1細長補強部材と一体化していてもよく、前記少なくとも1つの細長スラットの前記第2長手端部の前記少なくとも1つの前記アイレット構造は、前記第2細長補強部材と一体化していてもよいことを選択的に含んでいてもよい。
【0096】
例12において例1乃至11のいずれかの主題は、前記シャッターカーテンが下げられた際に、前記シャッターカーテンの下框を地面の所定位置に整列させ、前記位置において前記下框の横向き又は側面向きの動きを留める又は制止するように構成されている保持装置を選択的に備えていてもよい。
【0097】
例13において例12の主題は、前記保持装置は、前記地面に固定されている2つのボラードと、前記シャッターカーテンの前記下框に取り付けられている2つの対応するキャップとを備えていてもよいことを選択的に含んでいてもよい。
【0098】
例14において例12の主題は、前記保持装置は、2つのブラケットであって、各ブラケットは前記地面に固定されているY字状溝を有するブラケットと、前記シャッターカーテンの前記下框に取り付けられている2つの対応する挿入部材とを備えていてもよいことを選択的に含んでいてもよい。
【0099】
例15において例12乃至14のいずれかの主題は、前記シャッターカーテンが下げられた際に、前記シャッターカーテンの前記第1及び第2側方境界それぞれに隣接してそれぞれ設置されるように直立した向き及び間隔をあけた状態で前記地面に固定されている第1誘導ロッドと第2誘導ロッドとを備えていてもよい摺動誘導装置と、前記シャッターカーテンの前記下框の第1長手端及び第2長手端それぞれに取り付けられる第1摺動要素及び第2摺動要素とを選択的に備えていてもよく、前記第1摺動要素は、前記第1誘導ロッドと係合しており、前記第2摺動要素は、前記第2誘導ロッドと係合している。
【0100】
例16において例1乃至15のいずれかの主題は、各アイレット構造は二重アイレット構造を有していてもよい又は二重アイレット構造であってもよく、前記アイレット構造の前記第1列は前記二重アイレット構造の第1列を形成し、前記アイレット構造の前記第2列は前記二重アイレット構造の第2列を形成し、前記ローラーシャッターはさらに、第3コードと、第4コードとを備えていてもよく、前記第1コードは、前記二重アイレット構造の前記第1列の前記二重アイレット構造の全ての内側アイホールを通して緩く張られていてもよく、前記第2コードは、前記アイレット構造の前記第2列の前記二重アイレット構造の全ての内側アイホールを通して緩く張られていてもよく、前記第3コードは、二重アイレット構造の前記第1列の前記二重アイレット構造の全ての外側アイホールを通して緩く張られていてもよく、前記第4コードは、前記二重アイレット構造の前記第2列の前記二重アイレット構造の全ての外側アイホールを通して緩く張られていてもよいことを選択的に含んでいてもよい。
【0101】
様々な実施形態は、急激な衝撃力を軽減するために有効であってもよいローラーシャッターを提供し、それによって破損又は破砕したスラットがシャッターカーテンから外れる危険性を最小限に抑えた又はなくした。従って、様々な実施形態のローラーシャッターは、爆発又は突風の危険性の高い領域にて使用してもよい。
【0102】
本発明は、特定の実施形態を参照して具体的に示され、説明されたが、当業者からは、添付の請求項によって定義される本発明の適用範囲から逸脱することなく、その中で様々な変更、変形例、形状や詳細のバリエーションがあってもよいことが理解されるべきである。本発明の適用範囲は、添付の請求項によって示され、請求項の意味及び同等の範囲内の全ての変更は、そのため、包含されるものと意図される。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11
図12A
図12B
図12C