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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】ドレンキャップ
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/04 20060101AFI20220722BHJP
【FI】
E04D13/04 E
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2017195037
(22)【出願日】2017-10-05
(65)【公開番号】P2019065671
(43)【公開日】2019-04-25
【審査請求日】2020-08-03
(73)【特許権者】
【識別番号】592179137
【氏名又は名称】株式会社アルテック
(74)【代理人】
【識別番号】110000512
【氏名又は名称】弁理士法人山田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 忠明
(72)【発明者】
【氏名】植田 敦郎
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-329666(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/04
E03C 1/12、1/122
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドレンの開口に配置されるキャップ本体と、該キャップ本体を前記ドレンの開口に固定するよう前記ドレンに挿入される板バネと、前記キャップ本体と前記板バネを連結する連結部材とを備え、
前記連結部材は、前記板バネ及び前記キャップ本体の夫々に対して揺動可能に接続され、
前記連結部材には、該連結部材に対する前記板バネの揺動範囲を制限するガイド部を備え
該ガイド部は、相手側に接触する受け面と、該受け面を支持する外面とを備えて凸状に形成されたことを特徴とするドレンキャップ。
【請求項2】
前記ガイド部は、前記板バネの両端部が接触した際に前記キャップ本体の押し込みによって前記連結部材が回動することを抑制するように設定されたことを特徴とする請求項1に記載のドレンキャップ。
【請求項3】
前記連結部材及び前記板バネは、前記キャップ本体を上下に反転して使用する場合であっても最大口径のドレン又は最小口径のドレンに対して使用し得る位置に設定されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のドレンキャップ。
【請求項4】
前記ガイド部の外面は、前記キャップ本体から前記ドレンへ流れ込む流体の方向に対し、滑らかな曲線を備えたことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載のドレンキャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドレンに配置されるドレンキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
ビルやマンション等の建築物の屋上や各階のベランダには、雨水を排水するドレンが設けられている。ドレンには、落ち葉、小枝、紙、又は、ビニール等(以下、落ち葉等と称する)が流れ込まないようにドレンキャップが設置されている。
【0003】
そしてドレンの中には、開口から横方向きに雨水を排水する横引きのドレンがあり、ドレンキャップも、横引きドレンに対応して構成されるものがある。
【0004】
横引きドレンに対応するドレンキャップは、ドレンの開口に配置されるキャップ本体と、該キャップ本体に取り付けられた板バネとを備え、板バネがキャップ本体に対して1箇所で揺動可能に構成されている。キャップ本体は、雨水を通すスリットを備えてドレンの開口を覆う大きさに形成されている。また板バネは、長手方向の中央部がキャップ本体に固定され、長手方向の両端部が左右外方へ展開するようになっている。
【0005】
ドレンキャップをドレンの開口に配置する際には、板バネの傾斜方向をドレンの延在方向に向け、板バネの両端部を互いに近づかせるように湾曲し、板バネをドレン内へ挿入し、ドレン内で板バネ自身の弾性力によって両端部の間隔を広げ、図11に示すごとく、板バネAをドレンBの内周面に圧接して固定する。
【0006】
一方、1箇所で揺動するドレンキャップは、板バネAをドレンBに挿入する際に、板バネAの傾斜方向がドレンBへの挿入方向(ドレンの延在方向)でなく、ドレンBに対して斜め方向に傾く場合があり、このような場合には、板バネAが、図12に示すごとくドレンBの斜め周方向へスライドして板バネAの両端部が接触するため、板バネAをドレンB内に完全に納めることができないという問題があった。またドレンキャップの板バネAは、ドレンBの最小口径(50mmΦ)や最大口径(100mmΦ)に適用する場合にこのような問題を生じ易かった。
【0007】
このため、ドレンキャップの中には、キャップ本体と板バネAの間に連結部材を設けて2箇所で揺動可能にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。2箇所で揺動するドレンキャップは、連結部材が延長部材として作用し、ドレンBが最小口径(50mmΦ)や最大口径(100mmΦ)の場合であっても、板バネAの傾斜方向をドレンBへの挿入方向(ドレンの延在方向)に修正することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2016-145468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、2箇所で揺動するドレンキャップであっても、板バネAの傾斜方向がドレンBの延在方向でなく、ドレンBの斜め方向に傾くと、板バネAの挿入時に、板バネAがドレンBの斜め周方向へスライドして板バネAの両端部が接触する状態になる。続けて図13図14に示すごとくキャップ本体CをドレンBの方向へ押し込むと、板バネAがドレンB内を進むことなく、板バネAの揺動支点がドレンBから逃げるように連結部材Dが回動してしまうという問題があった。特にドレンBが最大口径や最小口径である場合には連結部材Dを大きく傾ける必要があり、板バネAの両端部がドレンB内で接触して連結部材Dが回動しやすいという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、板バネの挿入時に板バネの両端部が接触して連結部材が回動することを抑制するドレンキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のドレンキャップは、ドレンの開口に配置されるキャップ本体と、該キャップ本体を前記ドレンの開口に固定するよう前記ドレンに挿入される板バネと、前記キャップ本体と前記板バネを連結する連結部材とを備え、
前記連結部材は、前記板バネ及び前記キャップ本体の夫々に対して揺動可能に接続され、
前記連結部材には、該連結部材に対する前記板バネの揺動範囲を制限するガイド部を備え
該ガイド部は、相手側に接触する受け面と、該受け面を支持する外面とを備えて凸状に形成されたものである。
【0012】
本発明のドレンキャップにおいて、前記ガイド部は、前記板バネの両端部が接触した際に前記キャップ本体の押し込みによって前記連結部材が回動することを抑制するように設定されたものである。
【0015】
本発明のドレンキャップにおいて、前記連結部材及び前記板バネは、前記キャップ本体を上下に反転して使用する場合であっても最大口径のドレン又は最小口径のドレンに対して使用し得る位置に設定されたものである。
【0017】
本発明のドレンキャップにおいて、前記ガイド部の外面は、前記キャップ本体から前記ドレンへ流れ込む流体の方向に対し、滑らかな曲線を備えたものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、板バネの挿入時に板バネの両端部が接触して連結部材が回動することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】ドレンキャップを示す全体斜視図である。
図2】キャップ本体の支持部本体、連結部材、板バネを示す斜視図である。
図3】連結部材を揺動した状態を示す側面の概念図である。
図4】キャップ本体を示す斜視図である。
図5】キャップ本体の他例を示す斜視図である。
図6】キャップ本体の別例を示す斜視図である。
図7】連結部材を示す斜視図である。
図8】連結部材の他例を示す斜視図である。
図9】ドレンキャップを上下反転した状態で最大口径のドレンに対応する状態を示す全体斜視図である。
図10】ドレンキャップを上下反転した状態で連結部材を揺動した状態を示す全体側面の概念図である。
図11】(A)はドレンに板バネを適切に配置した状態を示す平面図であり、(B)はドレンに板バネを適切に配置した状態を示す側面図である。
図12】(A)はドレンに板バネを斜め方向に挿入し、板バネの両端部が接触した状態を示す平面図であり、(B)はドレンに板バネを斜め方向に挿入し、板バネの両端部が接触した状態を示す側面図である。
図13】ドレンに板バネを斜め方向に挿入して板バネの両端部が接触した状態を示す全体側面の概念図である。
図14】ドレンに板バネを斜め方向に挿入して板バネの両端部が接触した状態から、更に押し込んで連結部材が回動した状態を示す全体側面の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0021】
本発明の実施の形態を示すドレンキャップは、図1図3に示すごとく、ドレン1の開口に配置されるキャップ本体2と、キャップ本体2をドレン1の開口に固定する板バネ3と、キャップ本体2と板バネ3を連結する連結部材4とを備えている。
【0022】
キャップ本体2は、図4に示すごとく雨水を通すスリット2aを備えてドレン1(図1参照)の開口を覆う大きさに形成されていると共に、内側に空間を保持するように立体形状に構成されている。またキャップ本体2は、第一のキャップ部材5と第二のキャップ部材6を備えて接続ピン7により揺動自在な構成になっている。第一のキャップ部材5は、四角形の平面に形成される第一の主排水面5aと、第一の主排水面5aから両側に屈曲して三角形の平面に形成される第一の側部排水面5bとを備え、第一の主排水面5aの上辺を揺動用の接続部とすると共に接続ピン7を配置可能にしている。また第二のキャップ部材6は、第一のキャップ部材5と同様に、四角形の平面に形成される第二の主排水面6aと、第二の主排水面6aから両側に屈曲して三角形の平面に形成される第二の側部排水面6bとを備え、第二の主排水面6aの下辺を揺動用の接続部とすると共に接続ピン7を配置可能にしている。更にキャップ本体2は、内部の空間と共に三方向の排水面を備え、落ち葉等に埋もれることや、目詰まりを起こすことを防止するようにしている。
【0023】
キャップ本体2は、図1図2に示すごとく第二のキャップ部材6にブロック状の支持部本体8を備えており、支持部本体8には、連結部本体18を接続するための接続孔8aを備えている。
【0024】
ここで、キャップ本体2は、図5に示すごとく主排水面9及び側部排水面10を備え、固定された一体型のものでも良いし、図6に示すごとく底側排水面11と壁側排水面12を備えるよう中央部で屈曲した一体型のものでも良い。
【0025】
板バネ3は、図2に示すごとく長手方向の中央部13に締結孔13aを備えている。板バネ3の中央部13はバネ固定部材14にボルト等の固定手段15を用いて固定され、長手方向の両端部16が左右外方へ展開するようになっている。バネ固定部材14は、板バネ3の反対方向へ突出する凸状接続部17を備えている。バネ固定部材14の固定面には、板バネ3が回転しないように上下に止め部14aを設けており、凸状接続部17の中央には、連結部材4に接続するための接続孔17aを備えている。
【0026】
連結部材4は、図1図2図7に示すごとく、所定の長さを持った連結部本体18と、連結部本体18の上下面に形成されたガイド部19とを備えている。ここでガイド部19の設置場所は、連結部本体18の上下面に限定されるものでなく、連結部本体18の側面でも良いし、板バネ3のバネ固定部材14、キャップ本体2の支持部本体8でも良い。またガイド部19は、連結部本体18の上下面にそれぞれ1個ずつ形成されるものに限定されず、図8に示すごとく上下面の片側一方に形成されても良いし、連結部本体18の側面、板バネ3のバネ固定部材14、キャップ本体2の支持部本体8から選択する1カ所または複数箇所でも良い。
【0027】
連結部本体18は、両端側に第一接続孔18aと第二接続孔18bを備え、板バネ3のバネ固定部材14にボルト等の接続手段20を用いて締結していると共に、キャップ本体2の支持部本体8にボルト等の接続手段21を用いて締結している。また連結部本体18は、第二接続孔18bを有する端部を段差状に形成し、キャップ本体2の支持部本体8との接続を容易にしている。
【0028】
ガイド部19は、連結部本体18の上面に位置し且つ第一接続孔18aより中央寄り部分に形成される第一のガイド体22と、連結部本体18の下面に位置し且つ第一接続孔18aより中央寄り部分に形成される第二のガイド体23とを備えている。第一のガイド体22及び第二のガイド体23は、板バネ3のバネ固定部材14(相手側)が接触し得る受け面24と、受け面24を支持するよう受け面24の頂点から所定幅を有して形成される外面25とを備え、凸状に形成されている。ガイド部19の受け面24は、連結部本体18の上面又は下面に対して斜め方向の直線の面で形成されている。またガイド部19の外面25は、キャップ本体2からドレン1へ流れ込む雨水(流体)の方向に対し、滑らかな曲線の面を形成するように湾曲している。ここでガイド部19の外面25は、凸状のガイド部19を形成するならば直線の面でも良いし、他の曲線の面でも良い。
【0029】
ガイド部19の受け面24について更に具体的に説明すると、第一のガイド体22の受け面24は、連結部本体18の上面に対して4°以上70°以下の角度、好ましくは
64°の角度を備えている。また第二のガイド体23の受け面24は、連結部本体18の下面に対して4°以上70°以下の角度、好ましくは64°の角度を備えている。
【0030】
続いて、ドレンキャップの作用を説明する。
【0031】
ドレンキャップは、使用方向が上下で限定されることなく、上下反転して用いることが可能である。またガイド部19の構成によっては使用方向を上下で限定しても良い。
【0032】
以下、キャップ本体2において連結部材4が上側に位置する場合(第二のキャップ部材6を上側にする場合)について説明する。
【0033】
ドレンキャップを最小口径(50mmΦ)のドレン1に対して使用する場合には、図1図2に示すごとく連結部材4を下側へ大きく傾け、且つ板バネ3のバネ固定部材14が第一のガイド体22の受け面24に接触するまで板バネ3を傾け、板バネ3が水平方向に向くようにする。この時、図3図3では下側の板バネ3)に示すごとく、板バネ3は、挿入方向が最小口径(50mmΦ)のドレン1の中央軸線上または中央軸線上近傍に位置するようになっている。
【0034】
ドレンキャップを最大口径(100mmΦ)のドレン1に対して使用する場合には、図3図3では上側の板バネ3)に示すごとく連結部材4をあまり傾けることなく、且つ板バネ3が水平方向に向くようにする。この時、板バネ3は、挿入方向が最大口径(100mmΦ)のドレン1の中央軸線上または中央軸線上近傍に位置するようになっている。
【0035】
そしてドレン1に板バネ3を挿入して固定する際には、板バネ3の両端部16を互いに近づかせるように湾曲し、板バネ3をドレン1内へ挿入し、ドレン1内で板バネ3自身の弾性力によって両端部16の間隔を広げ、板バネ3をドレン1の内周面に圧接して固定する。
【0036】
このようにドレンキャップを口径の小さいドレン1に使用する場合には、ガイド部19が板バネ3のバネ固定部材14に接触して連結部材4と板バネ3の揺動角度が制限されるため、従来例(図13図14参照)のように連結部材4が回動することを抑制できる。ここでガイド部19は、口径の小さいドレン1に対してのみ第一のガイド体22を使用し、口径の小さいドレン1よりも口径が大きい場合には第一のガイド体22、第二のガイド体23を使用しないようにしても良い。また口径が小さいドレン1よりも口径が大きい場合には、連結部材4と板バネ3の傾斜や、連結部材4とキャップ本体2の傾斜が小さいため、連結部材4の回動がなく、ガイド部19の適用が不要となる。
【0037】
以下、ドレンキャップのキャップ本体2を上下に反転しても使用できるようキャップ本体2において連結部材4が下側に位置する場合(第二のキャップ部材6を下側にする場合)について説明する。
【0038】
ドレンキャップを最大口径(100mmΦ)のドレン1に対して使用する場合には、図9に示すごとく連結部材4を上側へ大きく傾け、且つ板バネ3のバネ固定部材14が第一のガイド体22の受け面24(図2参照)に接触するまで板バネ3を傾け、板バネ3が水平方向に向くようにする。この時、図10図10では上側の板バネ3)に示すごとく、板バネ3は、挿入方向が最大口径(100mmΦ)のドレン1の中央軸線上または中央軸線上近傍に位置するようになっている。
【0039】
ドレンキャップを最小口径(50mmΦ)のドレン1に対して使用する場合には、図10図10では下側の板バネ3)に示すごとく連結部材4をあまり傾けることなく、且つ板バネ3が水平方向に向くようにする。この時、板バネ3は、挿入方向が最小口径(50mmΦ)のドレン1の中央軸線上または中央軸線上近傍に位置するようになっている。
【0040】
そしてドレン1に板バネ3を挿入して固定する際には、先の場合と同様に、板バネ3の両端部16を互いに近づかせるように湾曲し、板バネ3をドレン1内へ挿入し、ドレン1内で板バネ3自身の弾性力によって両端部16の間隔を広げ、板バネ3をドレン1の内周面に圧接して固定する。
【0041】
このようにドレンキャップのキャップ本体2を上下に反転し、口径の大きいドレン1に使用する場合には、ガイド部19が板バネ3のバネ固定部材14に接触して連結部材4と板バネ3の揺動角度が制限されるため、連結部材4が回動することを抑制できる。ここでガイド部19は、上下に反転した場合、連結部材4の傾斜が上方に大きくなるように、口径が大きいドレン1に対してのみ第一のガイド体22を使用し、口径の大きいドレン1よりも口径が小さい場合には、第一のガイド体22、第二のガイド体23を使用しないようにしても良い。また口径が大きいドレン1よりも口径が小さい場合には、連結部材4と板バネ3の傾斜や、連結部材4とキャップ本体2の傾斜が小さいため、連結部材4が回動することがなく、ガイド部19の適用が不要となる。
【0042】
従って、ドレンキャップでは、板バネ3の挿入時に板バネ3の両端部16が接触して連結部材4が回動することを抑制できる。
【0043】
ドレンキャップにおいて、ガイド部19は、板バネ3の両端部16が接触した際にキャップ本体2の押し込みによって連結部材4が回動することを抑制するように設定される。これにより板バネ3の挿入を容易にすると共に、連結部材4が回動することを適切に抑制できる。
【0046】
ドレンキャップにおいて、連結部材4及び板バネ3は、キャップ本体2を上下に反転して使用する場合であっても最大口径のドレン1又は最小口径のドレン1に対して使用し得る位置に設定されると、連結部材4が回動することを抑制すると同時に、ユニバーサルデザインとして使用の自由度を高めることができる。
【0047】
ドレンキャップにおいて、ガイド部19は、相手側が接触する受け面24と、受け面24を支持する外面25とを備えて凸状に形成されると、ガイド部19の簡易な形状により連結部材4が回動することを抑制できる。
【0048】
ドレンキャップにおいて、ガイド部19の外面25は、キャップ本体2からドレン1へ流れ込む流体の方向に対し、滑らかな曲線を備えると、連結部材4が回動することを抑制すると同時に、雨水(流体)と共に流れ込んだ落ち葉等がガイド部19に引っかかることを抑制できる。
【0049】
尚、本発明のドレンキャップは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0050】
1 ドレン
2 キャップ本体
3 板バネ
4 連結部材
16 両端部
19 ガイド部
24 受け面
25 外面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14