(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体
(51)【国際特許分類】
H02S 30/10 20140101AFI20220722BHJP
H02S 40/36 20140101ALI20220722BHJP
E04F 13/08 20060101ALI20220722BHJP
【FI】
H02S30/10
H02S40/36
E04F13/08 A
(21)【出願番号】P 2021133519
(22)【出願日】2021-08-18
【審査請求日】2021-08-19
(73)【特許権者】
【識別番号】521364111
【氏名又は名称】キム ドヨン
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【氏名又は名称】相田 京子
(72)【発明者】
【氏名】キム ドヨン
【審査官】佐竹 政彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-8440(JP,A)
【文献】特開2010-90701(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1496889(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1813068(KR,B1)
【文献】米国特許第8898969(US,B2)
【文献】中国特許出願公開第103022183(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0094733(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02S 10/00-40/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の外壁に一定間隔離隔して設けられた支持フレーム(10)に固定される太陽光モジュールフレーム(200)、及び、前記太陽光モジュールフレーム(200)に取り付けられる太陽光電池板(300)からなる建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体(100)であって、
前記太陽光モジュールフレーム(200)は、
上部フレーム(210)、一対の側面フレーム(220)及び下部フレーム(230)を備え、
前記一対の側面フレーム(220)は、上部フレーム(210)と下部フレーム(230)の両側面端部にそれぞれ連結されて一体型の四角枠状を呈し、
前記上部フレーム(210)は、
装着面(202)と;
前記装着面(202)の端部から折曲突設された突出部(203)と;
前記突出部(203)から形成された縁部(204)と;
前記縁部(204)から折り曲げられて形成され、一定の間隔で形成された多数のボルト孔(212)を有する固定部(211)と;を備え、
前記上部フレーム(210)の突出部(203)は、
前記装着面(202)の端部に形成された第1折り曲げ部(200a)において前記装着面(202)と連結されており、
前記第1折り曲げ部(200a)から前方に折り曲げられて形成される第1水平面(200h)と;
第1水平面(200h)の端部から上部に折り曲げられる第2折り曲げ部(200b)と;
第2折り曲げ部(200b)から上部に折り曲げられて形成される第2垂直面(200i)と;
第2垂直面(200i)の端部から後方に折り曲げられる第3折り曲げ部(200c)と;
第3折り曲げ部(200c)が後方に折り曲げられて形成される第2水平面(200j)と;を備えてなり、
第2水平面(200j)の端部から上部に折り曲げられる第4折り曲げ部(200d)によって縁部(204)と連結されることを特徴とする建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項2】
前記側面フレーム(220)は、
装着面(202)と;
前記装着面(202)の端部から折曲突設された突出部(203)と;
前記突出部(203)から形成された縁部(204)と;を備えることを特徴とする請求項1に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項3】
前記下部フレーム(230)は、
装着面(202)と;
前記装着面(202)の端部から折曲突設された突出部(203)と;
前記突出部(203)から形成された縁部(204)と;
前記縁部(204)の下部に突設された嵌合突起(231)と;を備えることを特徴とする請求項2に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項4】
前記第1水平面(200h)の背面と前記第2水平面(200j)の背面とが面接触するように前記第2折り曲げ部(200b)及び前記第3折り曲げ部(200c)を折り曲げることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項5】
太陽光モジュールフレーム(200)は、
パネルを折り曲げ及び切断して一体型の四角枠状にするか、または、一定の長さを有するフレームを折り曲げた後、斜線又は直線で切断した複数のフレームを互いに接合して四角枠状にすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項6】
前記太陽光電池板(300)は、
バックシート(310)の前面に多数のセル(320)が配列され、背面に端子箱(330)が設けられ、
前記多数のセル(320)の最外周とバックシート(310)の最外周とが一致するように形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項7】
前記バックシート(310)は、様々な材質や色で形成されることを特徴とする請求項6に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項8】
前記突出部(203)の一側には、前記太陽光電池板(300)を電気的に連結した電線が通る電線排出孔(205)が形成され、
前記電線排出孔(205)を通る電線の端部には、連結端子(340)が形成されることを特徴とする請求項6に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項9】
複数の太陽光モジュール組立体(100)が互いに結合している場合、前記太陽光モジュール組立体(100)の縁部(204)と隣り合う太陽光モジュール組立体(100)の縁部(204)との間には、端子連結空間(400)が形成され、前記端子連結空間(400)は、シーリング部(500)により仕上げられることを特徴とする請求項8に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項10】
前記連結端子(340)は、前記端子連結空間(400)内で互いに連結され、前記連結端子(340)が互いに連結された後、前記端子連結空間(400)の開放部をシーリング部(500)により仕上げることを特徴とする請求項9に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項11】
前記連結端子(340)の高さ(h)は、太陽光モジュールフレーム(200)の縁部(204)の高さ(H)と同じ高さで形成され、
前記連結端子(340)は、前記太陽光モジュールフレーム(200)の縁部(204)にそれぞれ固設されることを特徴とする請求項10に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項12】
前記太陽光モジュール組立体(100)の連結端子(340)と、隣り合う太陽光モジュール組立体(100)の連結端子(340)との結合は、
建築物外壁に先に組み立てられた前記太陽光モジュール組立体(100)に隣り合う太陽光モジュール組立体(100)が結合される際に行われることを特徴とする請求項11に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項13】
前記太陽光モジュールフレーム(200)の縁部(204)の高さ(H)を、前記連結端子(340)の高さ(h)の1/2よりも高く3/5よりも低く形成することを特徴とする請求項10に記載の建築物の仕上げ用太陽光モジュール組立体。
【請求項14】
前記太陽光モジュール組立体(100)のうち、最終的に結合される太陽光モジュール組立体(100)の外側端部には、第1仕上げブラケット(610)が結合され、最初に結合される太陽光モジュール組立体(100)の外側端部には、第2仕上げブラケット(620)が結合されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項15】
前記第1仕上げブラケット(610)は、
支持フレーム(10)の長手方向に配置される水平部(611)と;
前記水平部(611)の端部から垂直に折り曲げられた後、後方に向かって再び垂直に折り曲げられる面接部(612)と;
前記面接部(612)の端部から一定の間隔で太陽光電池板(300)の背面方向に垂直に折り曲げられて形成される多数の嵌合突起(613)と;を備えることを特徴とする請求項14に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項16】
前記面接部(612)には、太陽光電池板(300)の電線が通る電線収容溝(612a)が形成されることを特徴とする請求項15に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項17】
前記第2仕上げブラケット(620)は、
支持フレーム(10)の前面に固定され、一定の間隔で形成される多数のボルト孔(621a)を有する垂直固定部(621)と;
前記垂直固定部(621)の端部から垂直に折り曲げられた後、外側方向に向かって再び垂直に折り曲げられ、前記垂直固定部(621)と隣り合う部分に多数の嵌合溝(622a)が一定間隔で形成される支持部(622)と;
前記支持部(622)の端部から建築物の壁面に向かって垂直に折り曲げられた後、さらに垂直固定部(621)に向かって再び垂直に折り曲げられるカバー部(623)と;を備えることを特徴とする請求項14に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項18】
前記支持部(622)の上部には、太陽光電池板(300)の電線が通る電線収容溝(622b)が形成されることを特徴とする請求項17に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項19】
前記太陽光モジュールフレーム(200)は、太陽光電池板(300)の支持強度を補強するための補強フレーム(700)をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項20】
前記補強フレーム(700)は、前記太陽光モジュールフレーム(200)の上下縁、左右縁又は斜め方向のうちいずれか一つ以上の方向に設けられることを特徴とする請求項19に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項21】
前記太陽光電池板(300)に配列された多数のセル(320)の外面には、保護仕上げ板(350)が設けられ、
前記保護仕上げ板(350)の周りは、前記セル(320)及びバックシート(310)の最外周と一致するように形成されることを特徴とする請求項6に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【請求項22】
前記保護仕上げ板(350)は、様々な材質や色で形成されることを特徴とする請求項21に記載の建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体に係り、さらに詳しくは、建築物の外壁に施工され太陽エネルギーを利用できるだけでなく、建築物の外観を綺麗にする建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、太陽エネルギーを利用して電力を生産できる太陽光発電設備の使用が次第に普遍化している。
【0003】
このような太陽エネルギーを利用する太陽電池は、石炭や石油などの化石燃料を使用せず、無限のエネルギー源である太陽光を利用するので、将来の新たな代替エネルギー源として脚光を浴びており、現在では太陽光発電所や建築物、自動車などの発電電力を得るために利用されている。
【0004】
一般的に太陽光発電は、太陽電池(PV:Photovoltaic)を用いて直接電気を生産する技術である。前記太陽電池は、光電効果を利用して光エネルギーを電気エネルギーに変換させる半導体素子であって、それぞれがプラス(+)極性とマイナス(-)極性を帯びる2枚の半導体薄膜からなり、多数の太陽電池セル(cell)が直/並列につながり、ユーザが必要とする電圧および電流を発生させ、ユーザはこのような太陽電池から発生した電力を使用できるようになる。
【0005】
このような太陽光発電システムは、他の代替エネルギー活用技術とは異なり、システム構成が簡単であるため、近年建築分野への応用への取り組みが活発に行われており、これを建物一体型太陽光発電システム(Building Integrated Photovoltaic、BIPV)という。
【0006】
最も代表的なのが、既存の建築資材と太陽電池を結合させて建築材料と発電機能を同時に発揮することである。
【0007】
建物一体化技術は、既存の建築物外壁を単に外部刺激保護の観点から脱皮し、エネルギー創出のツールとして活用するためのより積極的な技術であり、太陽電池需給の一翼を担うことができ、既存の太陽電池システムの設置にかかるコストを削減する二重効果が期待できる。
【0008】
このような技術の一例が下記文献1に開示されている。
【0009】
特許文献1には、数個の太陽電池セルが配列されて形成された長方形の太陽光電池板の向かい合う両側端に固定ブラケットが結合され、前記固定ブラケットには端子部が形成され、その端子部には一対の連結端子が設けられ、前記端子部に設けられた一対の連結端子と太陽電池セルは、パネル連結線によって電気的に連結され、前記固定ブラケットには、建物の壁面に固定される固定ボルトが挿入されるための固定ボルト穴が形成され、隣り合って配列され、前記固定ボルトが前記固定ボルト穴にそれぞれ挿入固定されて建物の外壁に取り付けられる仕上げパネルと、隣り合う仕上げパネルとの間において、一方の側の仕上げパネルの固定ブラケットに形成された端子部と、他方の側の仕上げパネルの固定ブラケットに形成された端子部とのそれぞれを覆うためのカバー部が形成され、各カバー部は、一方の側の仕上げパネルの固定ブラケット、及び、他方の側の仕上げパネルの固定ブラケットのそれぞれに結合され、前記カバー部のそれぞれには、そのカバー部が覆う端子部の連結端子に結合される一対の結線端子が設けられ、カバー部のそれぞれに設けられた結線端子は、カバー連結線によって電気的に連結されたカバーを備えることを特徴とする太陽光電池板を用いた建物外壁の仕上げ材について開示されている。
【0010】
しかし、上記の従来の技術では、太陽光電池板を建物の外壁に固定するために多数の固定ブラケットが使われる。このような固定ブラケットが太陽光電池板の外部に露出して建物全体の外観を損なうという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】韓国登録特許公報第10-0839633号(2008.06.12.登録)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述のような問題を解決するために案出されたものであり、圧縮されて折り曲げられる太陽光モジュールフレームの突出部と複数の太陽光モジュールフレームの組立時に形成される端子連結空間を最小のサイズに折り曲げ、このような構造に合わせて太陽光モジュールフレームに形成された嵌合突起を、他の太陽光モジュールフレームの嵌合溝に嵌合する構造を採用することにより、太陽光モジュールフレームに太陽光電池板が取り付けられた太陽光モジュール組立体と太陽光モジュール組立体との間隔を最小限に抑え、建築物の仕上げ材の構造を改善し、これにより建物の外壁の美観を綺麗にする建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体を提供することを目的とする。
【0013】
また、太陽光電池板が取り付けられている太陽光モジュールフレームに形成された嵌合突起と嵌合溝及び固定部のボルト締結構造を採用することにより、太陽電池板の施工が容易であり、太陽光電池板が安定的に支持されるようにする建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体を提供することを別の目的とする。
【0014】
さらにまた、太陽光モジュールフレームの中央に開口部を形成することにより、太陽光電池板が取り付けられた太陽光モジュールフレームの重量を最小化し、施工の利便性を向上させ、製造コストを削減できる建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体を提供することをさらに別の目的とする。
【0015】
さらにまた、太陽光電池板の外面には、保護仕上げ板を様々な材質や色で形成し、シーリング部を様々な色で形成できるようにして、建築物の様々な審美性を実現できる建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体を提供することをさらに別の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明に係る建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体は、建築物の外壁に一定間隔離隔して設けられた支持フレーム10に固定される太陽光モジュールフレーム200、及び、前記太陽光モジュールフレーム200に取り付けられる太陽光電池板300からなる建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体100であって、前記太陽光モジュールフレーム200は、上部フレーム210、一対の側面フレーム220及び下部フレーム230を備え、前記一対の側面フレーム220は、上部フレーム210と下部フレーム230の両側面端部にそれぞれ連結されて一体型の四角枠状を呈し、前記上部フレーム210は、装着面202と;前記装着面202の端部から折曲突設された突出部203と;前記突出部203から形成された縁部204と;前記縁部204から折り曲げられて形成され、一定の間隔で形成された多数のボルト孔212を有する固定部211と;を備え、前記上部フレーム210の突出部203は、前記装着面202の端部に形成された第1折り曲げ部200aにおいて前記装着面202と連結されており、前記第1折り曲げ部200aから前方に折り曲げられて形成される第1水平面200hと;第1水平面200hの端部から上部に折り曲げられる第2折り曲げ部200bと;第2折り曲げ部200bから上部に折り曲げられて形成される第2垂直面200iと;第2垂直面200iの端部から後方に折り曲げられる第3折り曲げ部200cと;第3折り曲げ部200cが後方に折り曲げられて形成される第2水平面200jと;を備えてなり、第2水平面200jの端部から上部に折り曲げられる第4折り曲げ部200dによって縁部204と連結されることを特徴とする。
【0017】
また、前記側面フレーム220は、装着面202と;前記装着面202の端部から折曲突設された突出部203と;前記突出部203から形成された縁部204と;を備えることを特徴とする。
【0018】
また、前記下部フレーム230は、装着面202と;前記装着面202の端部から折曲突設された突出部203と;前記突出部203から形成された縁部204と;前記縁部204の下部に突設された嵌合突起231と;を備えることを特徴とする。
【0019】
また、前記第1水平面200hの背面と前記第2水平面200jの背面とが面接触するように前記第2折り曲げ部200b及び前記第3折り曲げ部200cを折り曲げることを特徴とする。
【0020】
また、太陽光モジュールフレーム200は、パネルを折り曲げ及び切断して一体型の四角枠状にするか、または、一定の長さを有するフレームを折り曲げた後、斜線又は直線で切断した複数のフレームを互いに接合して四角枠状にすることを特徴とする。
【0021】
また、複数の太陽光モジュール組立体100が互いに結合している場合、前記太陽光モジュール組立体100の縁部204と隣り合う太陽光モジュール組立体100の縁部204との間には、端子連結空間400が形成され、前記端子連結空間400は、シーリング部500により仕上げられることを特徴とする。
【0022】
また、前記太陽光電池板300は、バックシート310の前面に多数のセル320が配列され、背面に端子箱330が設けられ、前記多数のセル320の最外周とバックシート310の最外周とが一致するように形成されることを特徴とする。
【0023】
また、前記バックシート310は、様々な材質や色で形成されることを特徴とする。
【0024】
また、前記突出部203の一側には、前記太陽光電池板300を電気的に連結した電線が通る電線排出孔205が形成され、前記電線排出孔205を通る電線の端部には、連結端子340が形成されることを特徴とする。
【0025】
また、前記連結端子340は、前記端子連結空間400内で互いに連結され、前記連結端子340が互いに連結された後、前記端子連結空間400の開放部をシーリング部500により仕上げることを特徴とする。
【0026】
また、前記連結端子340の高さhは、太陽光モジュールフレーム200の縁部204の高さHと同じ高さで形成され、前記連結端子340は、前記太陽光モジュールフレーム200の縁部204にそれぞれ固設されることを特徴とする。
【0027】
また、前記太陽光モジュール組立体100の連結端子340と、隣り合う太陽光モジュール組立体100との結合は、建築物外壁に先に組み立てられた前記太陽光モジュール組立体100に隣り合う太陽光モジュール組立体100が結合される際に行われることを特徴とする。
【0028】
また、前記太陽光モジュールフレーム200の縁部204の高さHを、前記連結端子340の高さhの1/2よりも高く3/5よりも低く形成することを特徴とする。
【0029】
また、前記太陽光モジュール組立体100のうち、最終的に結合される太陽光モジュール組立体100の外側端部には、第1仕上げブラケット610が結合され、最初に結合される太陽光モジュール組立体100の外側端部には、第2仕上げブラケット620が結合されることを特徴とする。
【0030】
また、 前記第1仕上げブラケット610は、支持フレーム10の長手方向に配置される水平部611と;前記水平部611の端部から垂直に折り曲げられた後、後方に向かって再び垂直に折り曲げられる面接部612と;前記面接部612の端部から一定の間隔で太陽光電池板300の背面方向に垂直に折り曲げられて形成される多数の嵌合突起613と;を備えることを特徴とする。
【0031】
また、前記面接部612には、太陽光電池板300の電線が通る電線収容溝612aが形成されることを特徴とする。
【0032】
また、前記第2仕上げブラケット620は、支持フレーム10の前面に固定され、一定の間隔で形成される多数のボルト孔621aを有する垂直固定部621と;前記垂直固定部621の端部から垂直に折り曲げられた後、外側方向に向かって再び垂直に折り曲げられ、前記垂直固定部621と隣り合う部分に多数の嵌合溝622aが一定間隔で形成される支持部622と;前記支持部622の端部から建築物の壁面に向かって垂直に折り曲げられた後、さらに垂直固定部621に向かって再び垂直に折り曲げられるカバー部623と;を備えることを特徴とする。
【0033】
また、前記支持部622の上部には、太陽光電池板300の電線が通る電線収容溝622bが形成されることを特徴とする。
【0034】
また、前記太陽光モジュールフレーム200は、太陽光電池板300の支持強度を補強するための補強フレーム700をさらに備えることを特徴とする。
【0035】
また、前記補強フレーム700は、前記太陽光モジュールフレーム200の上下縁、左右縁又は斜め方向のうちいずれか一つ以上の方向に設けられることを特徴とする。
【0036】
また、前記太陽光電池板300に配列された多数のセル320の外面には、保護仕上げ板350が設けられ、前記保護仕上げ板350の周りは、前記セル320及びバックシート310の最外周と一致するように形成されることを特徴とする。
【0037】
また、前記保護仕上げ板350は、様々な材質や色で形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0038】
上述したように、本発明に係る建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体は、圧縮されて折り曲げられる太陽光モジュールフレームの突出部と複数の太陽光モジュールフレーム組立時に形成される端子連結空間を最小のサイズに折り曲げ、このような構造に合わせて太陽光モジュールフレームに形成された嵌合突起を、他の太陽光モジュールフレームの嵌合溝に嵌合する構造を採用することにより、太陽光モジュールフレームに太陽光電池板が取り付けられた太陽光モジュール組立体と太陽光モジュール組立体との間の間隔を最小限に抑え、建築物の仕上げ材の構造を改善し、これにより建物の外壁の美観を綺麗にすることができるという効果を有する。
【0039】
また、太陽光電池板が取り付けられている太陽光モジュールフレームに形成された嵌合突起と嵌合溝及び固定部のボルト締結構造を採用することにより、太陽電池板の施工が容易であり、風荷重や外部からの衝撃にも太陽光電池板の安定した支持状態を維持することができるという効果を有する。
【0040】
また、太陽光モジュールフレームの中央に開口部を形成することにより、太陽光電池板が取り付けられた太陽光モジュールフレームの重量を最小化し、これにより施工の利便性を向上させ、製造コストを削減することができるという効果を有する。
【0041】
また、太陽光電池板の外面には、保護仕上げ板を様々な材質や色で形成し、シーリング部を様々な色で形成できるようにして、建築物の様々な審美性を実現することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】本発明に係る建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体の施工状態を示す斜視図である。
【
図2】本発明に係る建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体の施工状態を示す断面図である。
【
図3】本発明に係る太陽光モジュールフレームが建物の外壁に設けられた状態を示す斜視図である。
【
図4】本発明に係る太陽光モジュールフレームを示す斜視図である。
【
図5】本発明に係る太陽光モジュールフレームを上部フレーム、側面フレーム、下部フレームに分離した状態を示す分解斜視図である。
【
図6】
図5による太陽光モジュールフレームの作製過程を示す例示図である。
【
図8】本発明に係る連結端子の引き出し状態を示す図である。
【
図10】本発明に係る連結端子が縁部に固定された状態を示す斜視図である。
【
図14】本発明に係る連結端子の設置状態を拡大して示す拡大図である。
【
図15】本発明に係る太陽光モジュール組立体間の組立前の状態を示す分解斜視図である。
【
図16】本発明に係る太陽光モジュール組立体間の組立状態を示す断面図である。
【
図17】本発明に係る太陽光電池板を示す正面図及び背面図である。
【
図18】本発明に係る太陽光電池板を示す側断面図である。
【
図20】本発明に係る第1仕上げブラケットと太陽光モジュール組立体の組立前の状態を示す分解斜視図である。
【
図21】本発明に係る第1仕上げブラケットと太陽光モジュール組立体の組立状態を示す断面図である。
【
図22】本発明に係る第1仕上げブラケットの作製可能な形態を示す例示図である。
【
図23】本発明に係る第2仕上げブラケットと太陽光モジュール組立体の組立前の状態を示す分解斜視図である。
【
図24】本発明に係る第2仕上げブラケットと太陽光モジュール組立体の組立状態を示す断面図である。
【
図25】本発明に係る第2仕上げブラケットの作製可能な形態を示す例示図である。
【
図26】本発明に係る建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体に補強フレームが設けられたものを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の最も好ましい実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。
【0044】
図1乃至
図3に示すように、本発明に係る建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体100は、
建築物の外壁に上下又は左右に一定間隔離隔して配置される支持フレーム10に固定される太陽光モジュールフレーム200、及び、前記太陽光モジュールフレーム200に取り付けられる太陽光電池板300を備えてなる。
【0045】
前記支持フレーム10は、アンカーボルトなどの締結手段によって建築物の外壁面に固定され、四角状の金属製のフレームまたは「コ」の字型のチャンネルのフレームなどが適用できる。
【0046】
前記支持フレーム10は、建築物の外壁面に横方向に延びるように設けられるか、又は縦方向に延びるように設けられ、複数個が上下又は左右に配列されて固定される。
【0047】
前記支持フレーム10は、上下又は左右に配置されるように施工する過程で、多数の太陽光モジュール組立体100に設けられた太陽光電池板300が互いに平面となるようにレーザー等でその位置が正確に合わせられた状態で施工できる。
【0048】
建築物において太陽エネルギーを活用するために、従来は主に建築物の屋根や屋上に太陽光電池板を設置していたが、ほとんどが四角状のフレーム内側に太陽光電池板が固定される構造となっていた。このような従来の太陽光電池板を、建築物の外壁を仕上げる仕上げ材として使用する場合、太陽光電池板を取り囲むフレームにより太陽光電池板と太陽光電池板との間の間隔が広く形成されるようになり、太陽光電池板と太陽光電池板との間に広く形成されたフレームの間隔により建築物の造形的なデザインの形態と調和することができず、全体の美観を損ねていた。
【0049】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、建築物外壁の仕上げ材として使われる太陽光モジュール組立体100の構造を改善することを目的とする。
【0050】
図4に示すように、前記太陽光モジュール組立体100の太陽光モジュールフレーム200は、パネルを折り曲げ及び切断して一体型の四角枠状にするか、または、
図5及び
図6に示すように、一定の長さを有するフレームを折り曲げた後、斜線又は直線で切断した複数のフレームを互いに接合して四角枠状にすることができる。
【0051】
前記太陽光モジュールフレーム200は、
図4に示すように、四角枠状を呈する太陽光モジュールフレーム200の中央部には、施工の利便性のため太陽光モジュールフレームの重量を最小化するために開口部201が形成され、前記開口部201の周りに沿って装着面202が形成され、前記装着面202の周りに沿って突出部203が突設され、前記突出部203の周りに沿って縁部204が形成され、前記縁部204のうちの上部側縁部204の上部には、一定の間隔で設けられた多数のボルト孔212を有する固定部211が形成され、前記縁部204のうちの下部側縁部204の下部には、多数の嵌合突起231が突設され、前記固定部211と隣り合う前記縁部204には、前記多数の嵌合突起231が嵌合される多数の嵌合溝213が一定間隔離隔して形成される。
【0052】
また、前記太陽光モジュールフレーム200は、
図5に示すように隅角部で分離される場合、位置によっては上部フレーム210、一対の側面フレーム220及び下部フレーム230に区分されることもあり、前記一対の側面フレーム220は、上部フレーム210と下部フレーム230の両側面端部にそれぞれ連結されて一体型の四角枠状の前記太陽光モジュールフレーム200を形成することになる。
【0053】
前記太陽光モジュールフレーム200の上部フレーム210、側面フレーム220及び下部フレーム230は、前記開口部201の周りを形成する装着面202、前記装着面202の周りに沿って突設される突出部203、及び前記突出部203の周りに沿って形成される縁部204を共通に備える。
【0054】
しかし、上部フレーム210には縁部204の上部に前記固定部211がさらに連結され、前記固定部211には多数のボルト孔212が一定の間隔で形成され、前記固定部211と隣り合う前記縁部204には、多数の嵌合溝213が一定間隔離隔して形成される。
【0055】
また、下部フレーム230には、縁部204の下部に、下部に突設された多数の嵌合突起231がさらに形成され、前記嵌合突起231が、上部フレーム210に形成された嵌合溝213に嵌合されることにより、太陽光モジュール組立体100と太陽光モジュール組立体100とが結合することになる。
【0056】
前記太陽光モジュールフレーム200の上部フレーム210、側面フレーム220及び下部フレーム230に共通して含まれる前記装着面202、前記突出部203及び前記縁部204は、パネル又はフレームの折り曲げ部分に形成されるものであり、前記太陽光モジュールフレーム200の上部フレーム210を基準として説明する。
【0057】
前記装着面202は、前記開口部201の周りを形成するものであり、一方の側の端部が開口部201の端部となり、他方の側の端部は、前方に折り曲げられる第1折り曲げ部200aにより突出部203と連結され、開口部201の端部から第1折り曲げ部200aとの間に形成される第1垂直面200gが装着面202を形成することになる。
【0058】
前記突出部203は、前記第1折り曲げ部200aにおいて前記装着面202と連結されており、前記第1折り曲げ部200aから前方に折り曲げられて形成される第1水平面200hと、第1水平面200hの端部から上部に折り曲げられる第2折り曲げ部200bと、第2折り曲げ部200bから上部に折り曲げられて形成される第2垂直面200iと、第2垂直面200iの端部から後方に折り曲げられる第3折り曲げ部200cと、第3折り曲げ部200cが後方に折り曲げられて形成される第2水平面200jと、を備えてなり、第2水平面200jの端部から上部に折り曲げられる第4折り曲げ部200dによって縁部204と連結される。
【0059】
このとき、前記第1水平面200hの背面と前記第2水平面200jの背面とが面接触するように前記第2折り曲げ部200b及び前記第3折り曲げ部200cを折り曲げることで、前記第2折り曲げ部200bと前記第3折り曲げ部200cとの間に形成される第2垂直面200jの高さを最小限に抑え、太陽光電池板400と太陽光電池板400との間の間隔を最小化できるようにする。
【0060】
前記突出部203の第2水平面200jには、太陽光電池板300を電気的に互いに連結する電線が通る電線排出孔205が形成され、具体的には、前記電線排出孔205は、前記突出部203の第1水平面200hと互いに面接触しない、装着部202の後側の前記突出部203の第2水平面200jに形成される。
【0061】
前記縁部204は、前記第4折り曲げ部200dにおいて前記突出部203と連結され、前記第4折り曲げ部200dから上部に形成される第3垂直面200kと、第3垂直面200kの端部から後方に折り曲げられる第5折り曲げ部200eと、第5折り曲げ部200eから後方に形成される第3水平面200lと、を備えてなる。
【0062】
前記上部フレーム210は、第3水平面200lの端部から上部に折り曲げられた第6折り曲げ部200fにおいて前記縁部204と連結される固定部211をさらに備える。
【0063】
ここで、前記上部フレーム210の固定部211は、前記支持フレーム10に面して固定され、一定の間隔で形成される多数のボルト孔212を有する。
【0064】
前記上部フレーム210の固定部211は、ボルトなどの締結部材がボルト孔212に挿入されて締結されることで、支持フレーム10の外面に固定される。
【0065】
また、前記上部フレーム210には、前記固定部211と連結される第6折り曲げ部200fと接する前記縁部204の第3水平面200lの端部に、多数の嵌合溝250が一定間隔離隔して形成される。
【0066】
前記嵌合溝213は、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合突起231が嵌合されて太陽光モジュール組立体100と他の太陽光モジュール組立体100とを結合するために形成されるものである。
【0067】
前記下部フレーム230は、前記縁部204の下部から下方に向かって突出する嵌合突起231をさらに備える。
【0068】
前記嵌合突起231は、前記嵌合溝213に対応する形状及び数を有する。
【0069】
すなわち、前記嵌合溝213に、隣り合う他の太陽光モジュールフレーム200の嵌合突起231が嵌合されることで、複数の太陽光モジュールフレーム200が互いに結合することになる。
【0070】
前記太陽光モジュールフレーム200の作製では、四角枠状の太陽光モジュールフレーム200を作製できるパネルを、プレスなどのカッターを用いて切断して開口部201、ボルト孔212、嵌合溝213及び嵌合突起231を形成した後、さらにプレス等を用いて固定部211、ボーダー部204、突出部203を折り曲げて形成することにより、一体型の太陽光モジュールフレーム200を得ることができる。
【0071】
また、一定の長さを有するフレームを折り曲げた後、斜線又は直線で切断した複数のフレームを互いに接合して四角枠状の太陽光モジュールフレーム200を作製する場合、
図6に示すように、フレームをそれぞれ切断及び折り曲げて上部フレーム210、側面フレーム220及び下部フレーム230のマトリックス(母体)を形成し、上部フレーム210、側面フレーム220及び下部フレーム230のマトリックスを四角枠状の太陽光モジュールフレーム200の大きさに合わせて斜線又は直線で切断した上部フレーム210と下部フレーム230の両側面に側面フレーム220をそれぞれ接合することで、四角枠状の太陽光モジュールフレーム200を作製することができる。
【0072】
上記のように作製された四角枠状の太陽光モジュールフレーム200に太陽光電池板300を取り付けて太陽光モジュール組立体100を製造する。このような太陽光モジュール組立体100によれば、製造工程を簡素化でき、建築物の外壁に、設置施工が簡単でありながら、風荷重や外部からの衝撃にも太陽光電池板300を安定的に支持しながら維持することができるようになる。
【0073】
図1に示すように、本発明は、圧縮されて折り曲げられる太陽光モジュールフレーム200の突出部203と複数の太陽光モジュールフレームの組立時に形成される端子連結空間400が最小になるように、太陽光モジュールフレーム200を折り曲げて形成し、このような構造で形成された太陽光モジュールフレーム200に太陽光電池板300を取り付けて太陽光モジュール組立体100を形成し、太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合突起231を、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100の嵌合溝213に嵌合する構造を採用することにより、太陽光モジュール組立体100に設けられた太陽光電池板300と、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100に設けられた太陽光電池板300との間の間隔を最小化することができ、建物外壁の美観を綺麗にすることができる。
【0074】
すなわち、ある一つの太陽光モジュール組立体100に結合される隣り合う他の太陽光モジュール組立体100との間に形成される空間である端子連結空間400を、太陽光電池板300を互いに連結する電線の連結端子340を互いに連結できる間隔に最小限に抑えることにより、太陽光モジュール組立体100に設けられた太陽光電池板300と、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100に設けられた太陽光電池板300との間の間隔を最小限に抑えることができる。
【0075】
また、
図7乃至
図12に示すように、前記太陽光電池板300が取り付けられた太陽光モジュール組立体100の重量を減少させて施工の利便性を高めるとともに、材料の削減により制作コストを削減するために、太陽光モジュールフレーム200を、中央が開口した四角枠状にすることができる。
【0076】
このとき、前記太陽光電池板300は、前記太陽光モジュールフレーム200の装着面202に背面の縁部を接着することが好ましい。
【0077】
前記開口部201の周りに沿って形成される装着面202の端部に形成された第1折り曲げ部200aから前方に突出した前記突出部203は、前記装着面202の周りを形成する。
【0078】
前記突出部203の内面を前記太陽光電池板300の外面と同一に形成し、前記突出部203の突出高さを太陽電池板300の厚さと同一に形成し、太陽電池板300を太陽光モジュールフレーム200にしまりばめで結合して固定することにより、風荷重や外部からの衝撃にも太陽光電池板300を安定的に支持する状態を維持することが可能となる。
【0079】
また、太陽光電池板300の厚さを、太陽光モジュールフレーム200の第1水平面200h及び第2水平面200jの高さと同一に形成することで、太陽電池板300が太陽光モジュールフレーム200から導出されるか、又は太陽光モジュールフレーム200に陥没することを防止し、これにより建築物の外壁に施工される太陽光モジュール組立体100による美観が損なわれることを防止し、建築物外壁の美観を綺麗にする効果を発揮できるようにする。
【0080】
また、前記太陽モジュール組立体100では、前記太陽光モジュール組立体100に形成された前記嵌合溝213に、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100の嵌合突起231を嵌合して複数の太陽光モジュールフレーム200を互いに結合する構造を採用することにより、ある一つの太陽光モジュール組立体100に隣り合う他の太陽光モジュール組立体100を簡単に組み立てることができ、これにより施工に伴う時間及びコストを削減することができ、太陽光モジュール組立体100と隣り合う他の太陽光モジュール組立体100とを強固に結合できるのみならず、強固な状態を維持することができる。
【0081】
一方、
図7乃至
図16に示すように、前記突出部203の一側には、複数の太陽電池板300を電気的に互いに連結する電線が通るように電線排出孔205が形成され、前記電線排出孔205を通る電線の端部には、連結端子340が形成される。
【0082】
一方、ある一つの太陽光モジュール組立体100に、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100が結合し終わると、ある一つの太陽光モジュール組立体100の突出部203と隣り合う他の太陽光モジュール組立体100の突出部203との間には、太陽光モジュール組立体100の縁部204によって端子連結空間400が形成される。
【0083】
より具体的には、前記端子の連結空間400は、ある一つの太陽光モジュール組立体100と隣り合う他の太陽光モジュール組立体100に取り付けられた太陽光電池板300からそれぞれ引き出される電線の端部に設けられた連結端子340を互いに連結させる作業が行われる空間であり、ある一つの太陽光モジュール組立体100に形成された連結端子340と、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100に形成された連結端子340とを互いに結合する作業のみができるように最小限に抑えることにより、前記端子連結空間400により建築物外壁の美観が損なわれることを防ぎ、建築物外壁の美観を綺麗にする効果を持たせることが好ましい。
【0084】
一方、
図10に示すように、太陽光モジュールフレーム200の縁部204の高さHを、前記連結端子340の高さhと同一の高さに形成し、
図10に示すように、連結端子340を太陽光モジュールフレーム200の縁部204に配置して固定し、建築物外壁に先に組み立てられた太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合溝213に、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合突起231を嵌合する際、建築物の外壁に先に組み立てられた太陽光モジュール組立体100の連結端子340に、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100の連結端子340が結合できるように構成することもできる。
【0085】
また、前記太陽光モジュールフレーム200の縁部204の高さHを、前記連結端子340の高さhの1/2よりも高く3/5よりも低く形成し、
図14に示すように、前記連結端子340の連結の場合、建築物の外壁に先に組み立てられた太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合溝213に、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合突起231を嵌合した後、建築物の外壁に先に組み立てられた太陽光モジュール組立体100の連結端子340に、隣り合う他の太陽光モジュール組立体100の連結端子340を縁部204の水平方向に移動させながら連結することもでき、前記連結端子340の連結は、上記の方法に限定されるものではなく、様々な方法で連結できるように設計変更が可能である。
【0086】
また、前記端子連結空間400の開放部はシーリング部500により仕上げられるが、前記端子の連結空間400の開放部をシーリング部500により仕上げることにより、電線及び連結端子340の外部への露出を防止することができる。この際、前記シーリング部500の色を太陽光電池板300の色と同じにしたり、様々な色を適用したりすることにより、建築物外壁の美観を綺麗にすることができる。
【0087】
前記太陽光電池板300は、前記太陽光モジュールフレーム200の装着面202に装着されるが、接着剤などにより接着固定する。
【0088】
図17に示すように、前記太陽光電池板300は、バックシート310の前面に多数のセル320が配列され、背面に端子箱330が設けられる。前記バックシート310は、ガラス、強化ガラス、アクリルなどの材質と様々な色で適用できる。特に、前記多数のセル320の最外周とバックシート310の最外周とが一致するように形成される点に特徴がある。
【0089】
このように、本発明の太陽光電池板300は、多数のセル320の最外周とバックシート310の最外周とが一致するように形成されることで、建築物の外観を綺麗にする仕上げ材の役割を果たす。
【0090】
一方、前記太陽光電池板300は、各セル320間の間隔c、ベースd及び縁eの間隔を最小化するように形成される。ここで、バックシート310の色をセル320の色と同一にして、外観上はセル320間の間隔c、ベースd及び縁eの間隔がないように見えるようにすることもできる。
【0091】
図18に示すように、前記太陽光電池板300が配列された多数のセル320の外面には、保護仕上げ板350が取り付けられてもよい。
【0092】
このような保護仕上げ板350は、ガラス、強化ガラス、アクリルなどの材質と様々な色で適用できる。前記保護仕上げ板350は、太陽光電池板300の効率が低減されない材料及び色で形成することが望ましい。
【0093】
前記保護仕上げ板350の周りは、前記セル320及びバックシート310の最外周と一致して形成されることが望ましい。
【0094】
前記保護仕上げ板350は、前記太陽光電池板300のセル320の外面に取り付けられ、太陽光電池板300のセル320を外部環境から保護し、建築物の外観の審美性を高める。
【0095】
このような建築物の外観の審美性を高めるために、保護仕上げ板350の様々な色や材質を採用して建築物の外壁をモザイク状に形成したり、保護仕上げ板350の反射角を様々に形成して、反射される光により様々な模様が演出できるように形成したりすることもできる。
【0096】
一方、前記太陽光モジュール組立体100のうち、最終的に結合される太陽光モジュール組立体100の外側端部には、第1仕上げブラケット610が結合され、最初に結合される太陽光モジュール組立体100の外側端部には、第2仕上げブラケット620が結合される。
【0097】
図19乃至
図21に示すように、第1仕上げブラケット610は、水平部611及び面接部612を備え、嵌合突起613をさらに備えていてもよい。
【0098】
前記水平部611は、支持フレーム10の長手方向に配置されてもよい。
【0099】
前記面接部612は、前記水平部611の端部から太陽光電池板300に向かって垂直に折り曲げられた後、さらに後方に向かって再び垂直に折り曲げられる。
【0100】
前記面接部612には、太陽光電池板300の電線が通る電線収容溝612aが形成される。
【0101】
前記電線収容溝612aを介して太陽光電池板300の電線が通過し、水平部と611と面接部612との間の空間に太陽光電池板300の電線が収容される。
【0102】
前記嵌合突起613は、前記面接部612の端部から太陽光電池板300の背面方向に垂直に折り曲げられて形成され、一定間隔で離隔して形成される。
【0103】
前記嵌合突起613は、最終的に結合される太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合溝213に対応する形状及び数を有する。
【0104】
上記のように構成された第1仕上げブラケット610は、太陽光モジュール組立体100の嵌合溝213に嵌合突起613が嵌合されることにより、強固な結合状態を保つことができる。
【0105】
このような第1仕上げブラケット610により、多数の太陽光モジュール組立体100の中で最終的に結合される太陽光モジュール組立体100の外側を仕上げることができる。
【0106】
一方、
図22の(a)乃至(d)に示すように、第1仕上げブラケット610は、前記水平部611、面接部612及び嵌合突起613のうちのいずれか一つ以上の一部を延長するか、または折り曲げ又は省略などの変形により様々な形態のブラケットを作製可能であり、これと同一の目的と効果を発揮する形態のブラケットに置き換えて使用することができる。
【0107】
図23および
図24に示すように、前記第2仕上げブラケット620は、垂直固定部621、支持部622及びカバー部623を備える。
【0108】
前記垂直固定部621は、第2仕上げブラケット620を支持フレーム10の前面に固定するために形成されるもので、一定の間隔で形成される多数のボルト孔621aを有する。
【0109】
前記支持部622は、前記垂直固定部621の端部から垂直に折り曲げられた後、外側方向に向かって再び垂直に折り曲げられる。
【0110】
また、前記支持部622には、前記垂直固定部621と隣り合う部分に多数の嵌合溝622aが一定の間隔で形成される。
【0111】
また、前記支持部622の上部には、太陽光電池板300の電線が通る電線収容溝622bが形成される。
【0112】
太陽光電池板300の電線が前記電線収容溝622bを通過して支持部622の上部とカバー部623との間の空間に太陽光電池板300の電線が収容される。
【0113】
前記カバー部623は、前記支持部622の端部から建築物の壁面に向かって垂直に折り曲げられた後、さらに垂直固定部621に向かって再び垂直に折り曲げられる。
【0114】
このような第2仕上げブラケット620は、ボルトなどの締結部材を用いて、前記太陽光モジュール組立体100が結合される前に支持フレーム10に固定結合され、第2仕上げブラケット620に太陽光モジュール組立体100が最初に結合される。
【0115】
前記嵌合溝622aは、太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合突起231に対応する形状及び数を有する。
【0116】
上記のように構成された第2仕上げブラケット620は、太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合突起231が第2仕上げブラケット620の嵌合溝622aに嵌合されることにより、太陽光モジュール組立体100の自重を支持して強固な結合状態を維持できるようにする。
【0117】
このような第2仕上げブラケット620により、多数の太陽光モジュール組立体100の中で最初に結合される太陽光モジュール組立体100が安定的に支持されるのはもちろん、最初に結合される太陽光モジュール組立体100の外側を仕上げることができる。
【0118】
一方、
図25の(a)乃至(c)に示すように、第2仕上げブラケット620は、前記垂直固定部621、支持部622及びカバー部623のうちのいずれか一つ以上の一部を延長するか、または折り曲げ又は省略などの変形により様々な形態のブラケットを製造可能であり、これと同一の目的と効果を発揮する形態のブラケットに置き換えて使用することができる。
【0119】
図26に示すように、前記太陽光モジュール組立体100は、太陽光電池板300の支持強度を補強するための補強フレーム700をさらに備えていてもよい。
【0120】
前記補強フレーム700は、前記太陽光モジュールフレーム200の上下縁、左右縁又は斜め方向のうちのいずれか一つ以上の方向に設けられてもよい。
【0121】
このような補強フレーム700は、所定の強度以上の耐久性を有する金属材料からなり、前記太陽光モジュールフレーム200の上下縁、左右縁又は斜め方向のうちのいずれか一つ以上の方向に設けられて太陽光電池板300を支持することにより、風荷重などにより太陽光電池板300が揺れないように太陽光電池板300の支持力を補強する。
【0122】
以下、上記の構成からなる建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体の施工方法について説明する。
【0123】
まず、建築物の外壁に複数の支持フレーム10を上下又は左右に一定間隔で離隔配置して固定する。
【0124】
次に、前記支持フレーム10の中で、太陽光電池板300が取り付けられた太陽光モジュール組立体100が最初に結合される側の支持フレーム10に第2仕上げブラケット620を締結部材により固定する。このとき、第2仕上げブラケット620を複数本設けるのではなく、長さの長い第2仕上げブラケット620を設けることで、最初に結合される太陽光モジュール組立体100の外側を仕上げる。
【0125】
その後、施工現場に供給された太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合突起231を第2仕上げブラケット620の嵌合溝622aに嵌合することで、最初に結合される太陽光モジュール組立体100を固定する。このとき、太陽光モジュール組立体100の固定部211は、その次に位置する支持フレーム10に締結部材を用いて固定する。
【0126】
次に、他の太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合突起231を、先に固定した太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合溝213に嵌合することで他の太陽光モジュール組立体100を固定し、他の太陽光モジュール組立体100の固定部211を次の支持フレーム10に締結部材を用いて固定する。
【0127】
このような一連の過程が連続して行われることで、建築物の外壁に建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体の施工が行われる。
【0128】
最後に、最終的に設けられる太陽光モジュール組立体100の固定部211を、締結部材を用いて支持フレーム10に固定し、第1仕上げブラケット610の嵌合突起613を、最終的に設けられる太陽光モジュール組立体100に形成された嵌合溝213に嵌合して太陽光モジュール組立体100の外側を仕上げる。
【0129】
太陽光モジュール組立体100の組み立てが完了すると、太陽光モジュール組立体100に形成された連結端子340を互いに連結した後、端子連結空間400の開放部をシーリング部500により仕上げることにより、建築物の仕上げ用太陽光モジュール組立体のための施工が完了する。
【0130】
前記連結端子340が太陽光モジュールフレーム200の縁部204の高さと同じ高さで形成された場合、前記連結端子340の連結は、先に設けられた太陽光モジュールフレーム200に形成された嵌合溝213に、次に設けられる太陽光モジュールフレーム200に形成された嵌合突起231を嵌合するとき、先に設けられた太陽光モジュールフレーム200の連結端子340に、次に設けられる太陽光モジュールフレーム200の連結端子340が共に結合するように組み立てることで行われる。
【0131】
一方、前記第1仕上げブラケット610又は第2仕上げブラケット620により太陽光モジュール組立体100の上側又は下側面を仕上げた後、前記第1仕上げブラケット610又は第2仕上げブラケット620により、最外側に設けられた太陽光モジュール組立体100の左側及び右側面をも仕上げることができる。
【0132】
本発明は、添付の図面を参照して、好適な実施形態を中心として記述されたが、当業者であれば、このような記載から、本発明の範囲を逸脱することなく、多くの様々な自明な変形が可能であることは明らかである。したがって、本発明の範囲は、このような多くの変形の事例を備えるように記述された請求の範囲に基づいて解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0133】
10 支持フレーム
100 太陽光モジュール組立体
200 太陽光モジュールフレーム
200a 第1折り曲げ部
200b 第2折り曲げ部
200c 第3折り曲げ部
200d 第4折り曲げ部
200e 第5折り曲げ部
200f 第6折り曲げ部
200g 第1垂直面
200h 第1水平面
200i 第2垂直面
200j 第2水平面
200k 第3垂直面
200l 第3水平面
201 開口部
202 装着面
203 突出部
204 縁部
205 電線排出孔
210 上部フレーム
211 固定部
212 ボルト孔
213 嵌合溝
220 側面フレーム
230 下部フレーム
231 嵌合突起
300 太陽光電池板
310 バックシート
320 セル
330 端子箱
340 連結端子
350 保護仕上げ板
400 端子連結空間
500 シーリング部
610 第1仕上げブラケット
611 水平部
612 面接部
613 嵌合突起
620 第2仕上げブラケット
621 垂直固定部
621a ボルト孔
622 支持部
622a 嵌合溝
623 カバー部
700 補強フレーム
【要約】 (修正有)
【課題】建築物の外観を綺麗にする建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体を提供する。
【解決手段】建築物仕上げ材用太陽光モジュール組立体は、太陽光モジュールフレーム200、及び、太陽光モジュールフレームに取り付けられる太陽光電池板からなり、太陽光モジュールフレームは、中央に形成された開口部と、開口部201の周りに沿って形成された装着面と、装着面202の周りに沿って突設された突出部203と、突出部の周りに沿って形成された縁部204と、縁部のうちの上部側縁部の上部に形成される固定部211と、固定部に一定の間隔で形成された多数のボルト孔212と、縁部のうちの下部側縁部の下部に突設された嵌合突起と、固定部と隣り合う縁部に一定間隔離隔して形成された多数の嵌合溝213と、太陽光モジュール組立体の嵌合溝に、隣り合う太陽光モジュール組立体の嵌合突起が嵌合されることにより建築物の外壁が仕上げられる。
【選択図】
図4