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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】登録装置、登録システム及び登録方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20120101AFI20220722BHJP
【FI】
G06Q50/06
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018150407
(22)【出願日】2018-08-09
(65)【公開番号】P2020027338
(43)【公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-07-05
(73)【特許権者】
【識別番号】513256675
【氏名又は名称】ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】西城 和幸
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0027925(US,A1)
【文献】特開2004-289918(JP,A)
【文献】特開2017-060224(JP,A)
【文献】特開2004-341763(JP,A)
【文献】特開2002-140415(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、当該発電施設の位置を示す施設位置情報と、当該発電施設の位置から所定範囲内のエリアであって、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設の登録を禁止する登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報と、当該新規発電施設の規模を示す情報とを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報と、前記新規発電施設の規模を示す情報とに基づいて当該新規発電施設に対応する前記登録禁止エリアを設定する設定部と、
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれておらず、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が、前記記憶部に記憶されていない場合に、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成し、生成した前記施設識別情報と、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報と、前記設定部が設定した前記登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれている場合に、前記新規発電施設に対応する前記施設識別情報の前記記憶部への記憶を禁止する登録部と、
を備える登録装置。
【請求項2】
非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、当該発電施設の位置を示す施設位置情報と、当該発電施設の位置から所定範囲内のエリアであって、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設の登録を禁止する登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報に基づいて前記新規発電施設に対応する前記登録禁止エリアを設定し、当該新規発電施設に対応する前記施設位置情報が示す位置を含む他の施設位置情報の前記登録禁止エリアの範囲を、当該新規発電施設に対応する前記施設位置情報が示す位置が含まれないように調整する設定部と、
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれておらず、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が、前記記憶部に記憶されていない場合に、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成し、生成した前記施設識別情報と、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報と、前記設定部が設定した前記登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれている場合に、前記新規発電施設に対応する前記施設識別情報の前記記憶部への記憶を禁止する登録部と、
を備える登録装置。
【請求項3】
非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、当該発電施設の位置を示す施設位置情報と、当該発電施設の位置から所定範囲内のエリアであって、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設の登録を禁止する登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報と、当該新規発電施設の発電種別と、当該新規発電施設の規模としての当該新規発電施設の発電量を示す情報とを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報に基づいて前記新規発電施設に対して前記登録禁止エリアを設定する設定部であって、前記新規発電施設の前記発電種別が太陽光発電を示している場合に、前記受付部が受け付けた当該新規発電施設の発電量を示す情報が示す当該新規発電施設の規模に基づいて、前記太陽光発電を行う太陽電池モジュールの枚数を推定し、当該太陽電池モジュールの枚数に基づいて前記登録禁止エリアを設定する設定部と、
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれておらず、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が、前記記憶部に記憶されていない場合に、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成し、生成した前記施設識別情報と、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報と、前記設定部が設定した前記登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれている場合に、前記新規発電施設に対応する前記施設識別情報の前記記憶部への記憶を禁止する登録部と、
を備える登録装置。
【請求項4】
前記登録部は、前記設定部が設定した前記新規発電施設に対応する前記登録禁止エリアと、前記記憶部に記憶されている一以上の他の施設位置情報のそれぞれに関連付けられている禁止エリア情報が示す登録禁止エリアとの重複率に基づいて、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の登録装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報が示す位置を中心とし、前記新規発電施設の規模に基づいて定められる半径の円を前記登録禁止エリアに設定する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の登録装置。
【請求項6】
前記受付部は、前記登録部により前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報が前記記憶部に記憶されていると判定されると、前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報を再度受け付ける、
請求項1からのいずれか1項に記載の登録装置。
【請求項7】
記憶装置と、登録装置とを備える登録システムであって、
前記記憶装置は、非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、当該発電施設の位置を示す施設位置情報と、当該発電施設の位置から所定範囲内のエリアであって、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設の登録を禁止する登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて記憶する記憶部を有し、
前記登録装置は、
前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報と、当該新規発電施設の規模を示す情報とを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報と、前記新規発電施設の規模を示す情報とに基づいて当該新規発電施設に対応する前記登録禁止エリアを設定する設定部と、
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれておらず、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が、前記記憶部に記憶されていない場合に、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成し、生成した前記施設識別情報と、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報と、前記設定部が設定した前記登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれている場合に、前記新規発電施設に対応する前記施設識別情報の前記記憶部への記憶を禁止する登録部と、
を有する、
登録システム。
【請求項8】
記憶装置と、登録装置とを備える登録システムであって、
前記記憶装置は、非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、当該発電施設の位置を示す施設位置情報と、当該発電施設の位置から所定範囲内のエリアであって、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設の登録を禁止する登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて記憶する記憶部を有し、
前記登録装置は、
前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報に基づいて前記新規発電施設に対して前記登録禁止エリアを設定し、当該新規発電施設に対応する前記施設位置情報が示す位置を含む他の施設位置情報の前記登録禁止エリアの範囲を、当該新規発電施設に対応する前記施設位置情報が示す位置が含まれないように調整する設定部と、
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれておらず、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が、前記記憶部に記憶されていない場合に、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成し、生成した前記施設識別情報と、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報と、前記設定部が設定した前記登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれている場合に、前記新規発電施設に対応する前記施設識別情報の前記記憶部への記憶を禁止する登録部と、
を有する、
登録システム。
【請求項9】
コンピュータが実行する、
発電施設の位置を示す施設位置情報であって、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設に対応する前記施設位置情報と、当該新規発電施設の規模を示す情報とを受け付けるステップと、
受け付けられた前記施設位置情報と、前記新規発電施設の規模を示す情報とに基づいて、当該新規発電施設に対し、当該新規発電施設の位置から所定範囲内のエリアであって、当該新規発電施設と異なる新規発電施設の登録を禁止する登録禁止エリアを設定するステップと、
前記非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、当該発電施設の位置を示す前記施設位置情報と、当該発電施設に対応する前記登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて記憶する記憶部を参照し、受け付けられた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれておらず、受け付けられた前記施設位置情報が、前記記憶部に記憶されていない場合に、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成し、生成した前記施設識別情報と、受け付けられた前記施設位置情報と、設定された前記登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、受け付けられた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれている場合に、前記新規発電施設に対応する前記施設識別情報の前記記憶部への記憶を禁止するステップと、
有する登録方法。
【請求項10】
コンピュータが実行する、
発電施設の位置を示す施設位置情報であって、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設に対応する前記施設位置情報を受け付けるステップと、
受け付けられた前記施設位置情報に基づいて前記新規発電施設に対し、当該新規発電施設の位置から所定範囲内のエリアであって、当該新規発電施設と異なる新規発電施設の登録を禁止する登録禁止エリアを設定し、当該新規発電施設に対応する前記施設位置情報が示す位置を含む他の施設位置情報の登録禁止エリアの範囲を、当該新規発電施設に対応する前記施設位置情報が示す位置が含まれないように調整するステップと、
前記非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、当該発電施設の位置を示す前記施設位置情報と、当該発電施設に対応する前記登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて記憶する記憶部を参照し、受け付けられた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれておらず、受け付けられた前記施設位置情報が、前記記憶部に記憶されていない場合に、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成し、生成した前記施設識別情報と、受け付けられた前記施設位置情報と、設定された前記登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、受け付けられた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている前記禁止エリア情報が示す前記登録禁止エリアに含まれている場合に、前記新規発電施設に対応する前記施設識別情報の前記記憶部への記憶を禁止するステップと、
を有する登録方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電施設の登録を行う登録装置、登録システム及び登録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自然エネルギー等の再生可能エネルギーによって発電された電力に含まれる環境価値を証書化した非化石証書が知られている。例えば、非化石証書として、太陽光、風力、地熱、小規模水力、バイオマスの自然エネルギーによって発電された電力に含まれる環境価値を証書化したグリーン電力証書が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-306827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、自然エネルギー等の再生可能エネルギーによって発電された電力について、非化石証書を自動的に発行することが求められている。非化石証書の発行を行うにあたり、自然エネルギーによって発電を行う発電施設の場所を示す情報と、当該発電施設における発電種類を示す情報を予め登録する必要がある。しかしながら、発電所の登録時に、自動的にこれらの情報を登録できるようにすると、同一の発電施設が重複して登録されるおそれがあるという問題が発生する。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、同一の発電施設が重複して登録されることを抑制することができる登録装置及び登録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る登録装置は、非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、当該発電施設の位置を示す施設位置情報とを関連付けて記憶する記憶部と、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設に対応する前記施設位置情報を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が、前記記憶部に記憶されていない場合に、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成し、生成した前記施設識別情報と、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部と、を備える。
【0007】
前記記憶部は、前記施設位置情報が示す位置から所定範囲内のエリアであって、前記新規発電施設の登録を禁止する登録禁止エリアを示す禁止エリア情報を、前記施設識別情報と、前記施設位置情報とに関連付けて記憶し、前記登録部は、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が示す位置が前記記憶部に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている禁止エリア情報が示す登録禁止エリアに含まれている場合に、前記新規発電施設に対応する前記施設識別情報の前記記憶部への記憶を禁止してもよい。
【0008】
前記受付部が受け付けた前記施設位置情報に基づいて前記新規発電施設に対して前記登録禁止エリアを設定する設定部をさらに備え、前記登録部は、生成した前記施設識別情報と、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報と、前記設定部が設定した前記登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させてもよい。
【0009】
前記受付部は、前記新規発電施設の規模を示す情報を受け付け、前記設定部は、前記新規発電施設の規模を示す情報に基づいて前記登録禁止エリアを設定してもよい。
前記登録部は、前記設定部が設定した前記新規発電施設に対応する前記登録禁止エリアと、前記記憶部に記憶されている一以上の他の施設位置情報のそれぞれに関連付けられている禁止エリア情報が示す登録禁止エリアとの重複率に基づいて、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成してもよい。
前記設定部は、前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報が示す位置を中心とし、前記新規発電施設の規模に基づいて定められる半径の円を前記登録禁止エリアに設定してもよい。
【0010】
前記設定部は、前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報が示す位置を含む他の施設位置情報の禁止エリアについて、前記施設位置情報が示す位置が含まれないように当該禁止エリアの範囲を調整してもよい。
前記受付部は、前記新規発電施設の発電種別と、前記発電施設の規模としての前記発電施設の発電量を示す情報を受け付け、前記設定部は、前記新規発電施設の前記発電種別が太陽光発電を示している場合に、前記新規発電施設の規模に基づいて、前記太陽光発電を行う太陽電池モジュールの枚数を推定し、当該太陽電池モジュールの枚数に基づいて前記登録禁止エリアを設定してもよい。
【0011】
前記受付部は、前記登録部により前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報が前記記憶部に記憶されていると判定されると、前記新規発電施設に対応する前記施設位置情報を再度受け付けてもよい。
【0012】
本発明の第2の態様に係る登録システムは、記憶装置と、登録装置とを備える登録システムであって、前記記憶装置は、非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、当該発電施設の位置を示す施設位置情報とを関連付けて記憶する記憶部を有し、前記登録装置は、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設に対応する前記施設位置情報を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報が、前記記憶部に記憶されていない場合に、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成し、生成した前記施設識別情報と、前記受付部が受け付けた前記施設位置情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部と、を有する。
【0013】
本発明の第3の態様に係る登録方法は、コンピュータが実行する、発電施設の位置を示す施設位置情報であって、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設に対応する前記施設位置情報を受け付けるステップと、受け付けられた前記施設位置情報が、前記非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、前記施設位置情報とを関連付けて記憶する記憶部に記憶されていない場合に、前記新規発電施設を識別する前記施設識別情報を生成し、前記施設識別情報と、受け付けられた前記施設位置情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させるステップと、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、同一の発電施設が重複して登録されることを抑制するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1実施形態に係る登録装置の概要を示す図である。
図2】第1実施形態に係る登録装置の構成を示す図である。
図3】第1実施形態に係る発電施設DBの一例を示す図である。
図4】第1実施形態に係る登録装置における処理の流れを示すフローチャートである。
図5】第2実施形態に係る登録装置の構成を示す図である。
図6】第2実施形態に係る発電施設DBの一例を示す図である。
図7】第2実施形態に係る登録装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1実施形態>
[登録装置1の概要]
図1は、第1実施形態に係る登録装置1の概要を示す図である。登録装置1は、自然エネルギー等の再生可能エネルギーによって発電された電力に含まれる環境価値を証書化した非化石証書の発行にあたり、自然エネルギーによって発電を行う発電施設に関する情報を管理する装置である。非化石証書としては、例えば、グリーン電力証書が挙げられる。
【0017】
登録装置1は、インターネット等の通信ネットワークを介して、発電施設の登録を行う登録者が使用する端末2に接続されている。登録装置1は、発電施設を識別する施設識別情報と、発電施設の位置を示す施設位置情報とを関連付けた発電施設DB(データベース)を記憶している。発電施設DBは、非化石証書を発行する際に参照される情報である。
【0018】
登録装置1は、端末2から、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設の位置を示す施設位置情報を受け付ける(図1の(1))。登録装置1は、発電施設DBを参照し、受け付けた施設位置情報が示す位置に対応する発電施設が既に登録されているかを判定する(図1の(2))。
【0019】
登録装置1は、受け付けた施設位置情報が示す位置に対応する発電施設が既に登録されていないと判定すると、新規発電施設を識別する施設識別情報と、新規発電施設の施設位置情報とを関連付けて、発電施設DBに格納する(図1の(3))。
【0020】
このようにすることで、登録装置1は、同じ発電施設に関する情報が重複して登録されることを抑制し、同じ発電施設に対応する非化石証書が重複して発行されることを抑制することができる。
続いて、登録装置1の構成について説明する。
【0021】
[登録装置1の構成]
図2は、本実施形態に係る登録装置1の構成を示す図である。図2に示すように、登録装置1は、記憶部11と、制御部12とを備える。
【0022】
記憶部11は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。記憶部11は、制御部12が実行するプログラムを記憶している。例えば、記憶部11は、登録装置1を、受付部121及び登録部122として機能させる登録用プログラムを記憶している。
【0023】
また、記憶部11には、非化石証書の発行対象となる発電施設を識別する施設識別情報と、当該発電施設の位置を示す施設位置情報とを関連付けた発電施設DBが記憶されている。図3は、本実施形態に係る発電施設DBの一例を示す図である。図3に示すように、発電施設DBには、施設識別情報と、施設位置情報と、発電施設の名称を示す施設名称と、発電施設の発電種別と、発電施設の発電量を示す情報である発電規模とが含まれている。施設位置情報は、例えば、発電施設の位置を示す緯度及び経度を示す数値を組み合わせた情報である。なお、本実施形態では、発電施設DBが登録装置1に記憶されているものとするが、これに限らない。発電施設DBは、登録装置1が通信ネットワークを介して接続可能な外部の記憶装置に記憶されていてもよい。そして、当該記憶装置と、登録装置1とを備える登録システムが、発電施設の登録を行うようにしてもよい。
【0024】
制御部12は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部12は、記憶部11に記憶された登録用プログラムを実行することにより、受付部121及び登録部122として機能する。
【0025】
受付部121は、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設の位置を示す施設位置情報を受け付ける。例えば、受付部121は、端末2から、新規発電施設の登録を要求する登録要求情報を受信すると、登録情報を受け付けるための登録情報ページを端末2に送信する。登録情報ページには、新規発電施設の施設名称、発電種別、発電規模、及び施設位置情報の入力欄が設けられている。受付部121は、登録情報ページを介して、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設の登録に必要な登録情報として、新規発電施設の施設名称、発電種別、発電規模、及び施設位置情報を受け付ける。
【0026】
ここで、受付部121は、登録情報ページを介して端末2に地図情報を表示させ、地図情報を介して新規発電施設の位置の選択を受け付けることにより、施設位置情報を受け付けてもよい。また、受付部121は、施設位置情報を直接受け付けずに、新規発電施設の住所情報を受け付けてもよい。そして、受付部121は、受け付けた住所情報を、緯度及び経度に変換し、変換した緯度及び経度を組み合わせた情報を施設位置情報として受け付けてもよい。
【0027】
また、受付部121は、登録部122により新規発電施設に対応する施設位置情報が記憶部11に記憶されていると判定されると、新規発電施設に対応する施設位置情報を再度受け付ける。例えば、受付部121は、新規発電施設に対応する施設位置情報が記憶部11に記憶されていると判定されると、新規発電施設の位置が既存の発電施設の位置と重複しており登録できない旨を示すエラー情報を含む登録情報ページを端末2に送信する。そして、受付部121は、当該登録情報ページを介して、新規発電施設に対応する施設位置情報を再度受け付ける。
【0028】
登録部122は、受付部121が受け付けた登録情報に基づいて、新規発電施設に関する情報が記憶部11に記憶されているか否かを判定する。本実施形態において、登録部122は、受付部121が受け付けた登録情報に含まれる施設位置情報が発電施設DBに格納されているか否かを判定することにより、新規発電施設に関する情報が記憶部11に記憶されているか否かを判定する。
【0029】
登録部122は、受付部121が受け付けた登録情報に含まれる施設位置情報が発電施設DBに格納されていない場合に、新規発電施設に関する情報が記憶部11に記憶されていないと判定し、新規発電施設を識別する施設識別情報を生成する。そして、登録部122は、生成した施設識別情報と、受付部121が受け付けた登録情報に含まれる、施設位置情報、施設名称、発電種別、及び発電規模とを関連付けて記憶部11の発電施設DBに格納する。
【0030】
[登録装置1における処理の流れ]
続いて、登録装置1における処理の流れについて説明する。図4は、第1実施形態に係る登録装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
【0031】
まず、受付部121は、端末2から、新規発電施設の登録を要求する登録要求情報を受信すると、登録情報ページを端末2に送信する。そして、受付部121は、新規発電施設に関する登録情報として、施設位置情報、施設名称、発電種別、及び発電規模を端末2から受け付ける(S1)。
【0032】
続いて、登録部122は、受付部121が受け付けた登録情報に含まれる施設位置情報が、記憶部11の発電施設DBに格納されているか否かを判定する(S2)。登録部122は、受付部121が受け付けた施設位置情報が、発電施設DBに格納されていないと判定すると、S4に処理を移し、発電施設DBに格納されていると判定すると、S3に処理を移す。
【0033】
S3において、受付部121は、新規発電施設に関する情報が既に登録されている旨を示すエラー情報を端末2に通知する。受付部121は、エラー情報を端末2に通知した後、S1に処理を戻し、再度、新規発電施設に関する登録情報を受け付ける。
【0034】
S4において、登録部122は、新規発電施設に対応する施設識別情報を生成する。
続いて、登録部122は、生成した施設識別情報と、登録情報に含まれる施設位置情報、施設名称、発電種別、及び発電規模とを関連付けて記憶部11の発電施設DBに格納する(S5)。
【0035】
[第1実施形態における効果]
以上説明したように、第1実施形態に係る登録装置1は、新たに非化石証書の発行対象とする新規発電施設の位置を示す施設位置情報を受け付け、当該施設位置情報が記憶部11に記憶されていない場合に、新規発電施設を識別する施設識別情報を生成する。そして、登録装置1は、生成した施設識別情報と、受付部121が受け付けた施設位置情報とを関連付けて記憶部11に記憶させる。
【0036】
このようにすることで、登録装置1は、同じ発電施設に関する情報が発電施設DBに重複して登録されることを抑制し、同じ発電施設に対応する非化石証書が重複して発行されることを抑制することができる。
【0037】
<第2実施形態>
[禁止エリア情報に基づいて登録を行う]
続いて、第2実施形態について説明する。発電施設の登録者は、既に施設識別情報と、施設位置情報とが関連付けて記憶部11に記憶されている発電施設を、新規発電施設として誤って再登録しようとすることがある。この場合において、当該発電施設の施設位置情報が示す位置が、既に記憶されている施設位置情報が示す位置と若干異なる位置であっても、当該発電施設が新規発電施設として登録されてしまう。そこで、第2実施形態に係る登録装置1は、既に記憶部11に記憶されている発電施設の施設位置情報が示す位置に基づいて、新規発電施設の登録を禁止する登録禁止エリアを設定し、登録禁止エリアにおける新規発電施設の登録を規制する。以下、第2実施形態に係る登録装置1について説明する。なお、第1実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
【0038】
図5は、第2実施形態に係る登録装置1の構成を示す図である。図5に示すように、登録装置1の制御部12は、設定部123をさらに備える。
図6は、第2実施形態に係る発電施設DBの一例を示す図である。図6に示すように、第2実施形態に係る発電施設DBは、施設識別情報と、施設位置情報と、施設名称と、発電種別と、発電規模と、禁止エリアを示す禁止エリア情報とを含む。禁止エリア情報は、上述したように新規発電施設の登録を禁止する登録禁止エリアを示す情報であり、施設位置情報が示す緯度経度と、半径とを含んでいる。登録禁止エリアは、禁止エリア情報に含まれる施設位置情報が示す位置(緯度経度)を中心とし、禁止エリア情報に含まれる半径によって規定される円形のエリアである。
【0039】
第2実施形態において、設定部123は、受付部121が新規発電施設の登録情報を受け付けると、当該新規発電施設に対して登録禁止エリアを設定する。具体的には、設定部123は、受付部121が受け付けた新規発電施設の規模を示す情報に基づいて登録禁止エリアを設定する。設定部123は、新規発電施設に対応する施設位置情報が示す位置を中心とし、新規発電施設の規模に基づいて定められる半径の円を登録禁止エリアに設定する。
【0040】
例えば、設定部123は、受付部121が受け付けた登録情報に含まれる発電種別が太陽光発電を示している場合、当該登録情報に含まれる発電規模が示す発電量に基づいて、太陽光発電を行う太陽電池モジュールの枚数を推定し、当該太陽電池モジュールの枚数に基づいて登録禁止エリアを設定する。ここで、設定部123は、太陽電池モジュールの出力が所定の出力(例えば、300W又は280W等)であるものとして、太陽電池モジュールの枚数を推定する。
【0041】
例えば、設定部123は、推定した太陽電池モジュールの枚数の太陽電池モジュールを隙間なく並べた場合に、複数の太陽電池モジュールの外周が最も小さくなる並べ方を特定する。設定部123は、特定した並べ方で複数の太陽電池モジュールを並べた場合の、当該複数の太陽電池モジュールの外周によって示される領域を特定する。設定部123は、当該領域の中心位置を、施設位置情報が示す位置に合わせるとともに、当該領域を示す輪郭線上の位置のうち中心位置から最も遠い位置を特定する。そして、設定部123は、施設位置情報が示す位置から、特定した最も遠い位置までの距離を、登録禁止エリアに対応する半径とし、当該施設位置情報に対応する緯度経度情報と、当該半径とを含む禁止エリア情報を生成する。これにより、施設位置情報が示す位置を中心とし、当該半径によって定められる円が登録禁止エリアに設定される。
【0042】
また、記憶部11に、発電種別と、発電規模と、当該発電種別及び当該発電規模を有する発電施設に対応する半径とを関連付けた禁止エリア設定用情報を予め記憶させてもよい。そして、設定部123は、記憶部11に記憶されている禁止エリア設定用情報を参照し、受付部121が受け付けた登録情報に含まれる発電種別及び発電規模に関連付けられている半径を特定し、当該半径に基づいて登録禁止エリアを設定してもよい。
【0043】
登録部122は、受付部121が受け付けた登録情報に含まれる施設位置情報が示す位置が、記憶部11の発電施設DBに格納されている他の発電施設の禁止エリア情報が示す登録禁止エリアに含まれている場合に、受付部121が受け付けた新規発電施設に対応する施設識別情報の記憶部11の発電施設DBへの記憶を禁止する。そして、登録部122は、受付部121が受け付けた登録情報に含まれる施設位置情報が示す位置が、記憶部11の発電施設DBに格納されている他の発電施設の禁止エリア情報が示す登録禁止エリアに含まれていない場合に、施設識別情報を生成する。そして、登録部122は、生成した施設識別情報と、受付部121が受け付けた登録情報と、設定部123が設定した登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて記憶部11の発電施設DBに格納する。
【0044】
ここで、登録部122は、設定部123が設定した新規発電施設に対応する登録禁止エリアと、記憶部11の発電施設DBに格納されている複数の他の施設位置情報のそれぞれに関連付けられている禁止エリア情報が示す登録禁止エリアとの重複率に基づいて、施設識別情報を生成してもよい。例えば、登録部122は、設定部123が設定した新規発電施設に対応する登録禁止エリアと、記憶部11の発電施設DBに格納されている複数の他の施設位置情報のそれぞれに関連付けられている禁止エリア情報が示す登録禁止エリアとの重複率がいずれも所定の閾値未満の場合に、施設識別情報を生成してもよい。また、設定部123が設定した新規発電施設に対応する登録禁止エリアの少なくとも一部が、他の発電施設に対応する登録禁止エリアと重複する場合、発電施設の登録を管理する管理者の端末(不図示)に、新規発電施設の位置を提示し、当該使用者から新規発電施設の登録を許可するか否か受け付けてもよい。このようにすることで、新規発電施設が既存の発電施設と同じ施設である可能性が高い場合に、管理者に確認させて、同じ施設が重複登録されることを防止することができる。
【0045】
そして、登録部122は、生成された施設識別情報と、受付部121が受け付けた施設位置情報と、設定部123が設定した登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて記憶部11の発電施設DBに格納してもよい。このようにすることで、登録装置1は、新規発電施設の位置が、既に登録されている一以上の発電施設のいずれの登録禁止エリアと重複しない場合に限定して新規発電施設を発電施設DBに格納することができる。
【0046】
なお、設定部123は、受付部121が受け付けた登録情報に含まれる施設位置情報が示す位置(新規発電施設の位置)が、記憶部11の発電施設DBに格納されている(既に登録済みの)他の発電施設の禁止エリア情報が示す登録禁止エリアに含まれている場合に、当該登録禁止エリアに新規発電施設の位置が含まれないようにするか否かの選択を受け付けてもよい。例えば、設定部123は、発電施設の登録を管理する管理者の端末から、当該登録禁止エリアに新規発電施設の位置が含まれないようにするか否かの選択を受け付けてもよい。そして、設定部123は、登録禁止エリアに新規発電施設の位置が含まれないようにする選択を受け付けると、当該位置が含まれないように当該禁止エリアの範囲を調整する。これにより、新規発電施設の位置に合わせて、既に登録済みの禁止エリアの範囲を調整し、新規発電施設の位置を登録可能にすることが可能となる。
【0047】
また、設定部123は、端末2に、新規発電施設の位置の登録を受け付けるメッセージを送信してもよい。また、設定部123は、新規発電施設に対応する禁止エリアについても、既に登録済みの他の発電施設の位置が含まれないようにエリアを調整してもよい。このようにすることで、新規発電施設の位置が既に登録済みの他の発電施設の位置に近い場合であっても、当該他の発電施設の禁止エリア及び新規発電施設の禁止エリアを互いに調整し、新規発電施設の位置を登録可能にすることができる。
【0048】
[登録装置1における処理の流れ]
続いて、第2実施形態に係る登録装置1における処理の流れについて説明する。図7は、第2実施形態に係る登録装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
【0049】
まず、受付部121は、端末2から、新規発電施設に関する登録情報として、施設位置情報、施設名称、発電種別、及び発電規模を受け付ける(S11)。
【0050】
続いて、設定部123は、新規発電施設に対応する登録禁止エリアを設定する(S12)。
続いて、登録部122は、記憶部11の発電施設DBを参照し、受付部121が受け付けた登録情報に含まれる施設位置情報が、複数の他の発電施設に対応する登録禁止エリア外か否かを判定する(S13)。登録部122は、登録禁止エリア外であると判定すると、S15に処理を移し、登録禁止エリア内と判定すると、S14に処理を移す。
【0051】
S14において、受付部121は、新規発電施設に関する情報が既に登録されている旨を示すエラー情報を端末2に通知し、その後、S11に処理を戻して、新規発電施設に関する登録情報を再度受け付ける。
【0052】
S15において、登録部122は、新規発電施設に対応する施設識別情報を生成する。
続いて、登録部122は、生成した施設識別情報と、登録情報に含まれる施設位置情報、施設名称、発電種別、及び発電規模と、S12において設定した登録禁止エリアを示す禁止エリア情報とを関連付けて記憶部11の発電施設DBに格納する(S16)。
【0053】
[第2実施形態における効果]
以上説明したように、第2実施形態に係る登録装置1は、受付部121が受け付けた施設位置情報が示す位置が記憶部11に記憶されている他の施設位置情報に関連付けられている禁止エリア情報が示す登録禁止エリアに含まれていない場合に、新規発電施設を識別する施設識別情報を生成し、生成した施設識別情報と、受付部121が受け付けた施設位置情報とを関連付けて記憶部11に記憶させている発電施設DBに格納する。
【0054】
このようにすることで、登録装置1は、既に登録されている発電施設について、発電施設DBに格納されている施設位置情報が示す位置と若干異なる位置を指定して新たに登録が要求される場合であっても、当該発電施設が新規発電施設として登録されることを抑制することができる。
【0055】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【符号の説明】
【0056】
1・・・登録装置、2・・・端末、11・・・記憶部、12・・・制御部、121・・・受付部、122・・・登録部、123・・・設定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7