(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】変形が自由な多用途キャリーバッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 9/00 20060101AFI20220722BHJP
A63F 13/95 20140101ALI20220722BHJP
A63F 13/98 20140101ALI20220722BHJP
【FI】
A45C9/00 N
A63F13/95 Z
A63F13/98
(21)【出願番号】P 2021530763
(86)(22)【出願日】2019-08-13
(86)【国際出願番号】 KR2019010310
(87)【国際公開番号】W WO2020036416
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-02-05
(31)【優先権主張番号】10-2018-0094930
(32)【優先日】2018-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521057420
【氏名又は名称】キム、ヒョン オク
【氏名又は名称原語表記】KIM,Hyun Ok
【住所又は居所原語表記】Dreamvillageofficetel 902Ho,246,Nangye-ro Dongdaemun-gu Seoul 02586,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヒョン オク
【審査官】田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2002/0063072(US,A1)
【文献】特開2007-183917(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0217999(KR,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0279090(US,A1)
【文献】実開平01-155821(JP,U)
【文献】登録実用新案第3184214(JP,U)
【文献】特開2001-218612(JP,A)
【文献】特開2015-217034(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 5/00-9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
様々な構成品の収納空間を提供し、
第1蓋、第1収納箱体、第2収納箱体、第2蓋の順に重畳状態でそれぞれロッキング手段により相互に分離可能に結合して構成するキャリーバッグ本体、及び
前記キャリーバッグ本体に設けられた取っ手とキャスターを含み、前記第1、第2収納箱体の片側と他側には、それぞれ前記収納空間を形成し、前記第1収納箱体の片側の収納空間には、折り畳み式支持脚と取っ手が共に収納され、前記折り畳み式支持脚は、キャリーバッグ本体を水平に置かれるようにしてテーブルに変形できるように前記第1収納箱体の前記片側の収納空間から展開できるようにし、前記取っ手は、前記第1収納箱体の片側の収納空間から出没するように設けると共に、前記第1収納箱体のいずれかの片側からは補助テーブルを出没するように設けて、且つ前記第2収納箱体のいずれかの片側の収納空間にはテーブル用椅子として活用できるようにする折り畳み式椅子を分離して収納し、前記第1収納箱体と前記第2収納箱体の他側の収納空間のそれぞれには前記構成品を収納し、前記第1収納箱体に分離して結合された前記第2収納箱体を前記前記第1収納箱体から分離する際に、前記他側の収納空間のそれぞれに位置するように収納された前記構成品を外部に露出させて、前記構成品に相応する用途として使用できるようにし、前記構成品は、第1収納箱体の他側の収納空間に設けられた電源部と電気的に連結され、ゲームのためのジョイスティック、カラオケ用無線マイク、各種携帯電話を載置して充電するためのマルチ充電器が備えられたミニPCであり、このミニPCは、ブルートゥース(登録商標)スピーカーを載置することができる平板状のPC本体と、このPC本体の後側から折りたたみや広げが可能なように折り畳み式に設けられたモニターと、前記補助テーブルに置かれるキーボード及びマウスとで構成され、
前記構成品の用途による前記第1、第2収納箱体の分離結合によって、前記キャリーバッグ本体を業務又は娯楽用途に相応する様々な形態に変換させて使用できるようにした、変形が自由な多用途キャリーバッグ。
【請求項2】
前記ミニPCには前記第1収納箱体から分離されるように構成したAIスピーカーをさらに備え、前記AIスピーカーは前記キャスターを隠す状態で設置可能であることを特徴とする、請求項1に記載の変形が自由な多用途キャリーバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変形を自由にできるようにした多用途キャリーバッグに関し、特に、室内外はもちろん、場所の大きさに関係なく、キャリーの形態で便利に移動して、椅子を持つテーブルに変形して使用できるようにすると共に、必要に応じて既に内蔵されている電子機器の構成品をTV視聴、コンピュータ、ゲーム、又はカラオケの形態に変換して、娯楽機能を発揮させたり、あるいはビジネスを行うことができる業務機能に活用できるようにして、娯楽と業務を全て実現化する汎用性を持たせた変形が自由な多用途キャリーバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、キャリーバッグは、国内外の旅行、又は個人や会社の業務的な事で出張する時に、移動や使用上の利便性のため多くの人が使用していることは周知の事実である。
【0003】
しかし、既存のキャリーバッグは、使用者が自分の物品を収納保管した状態で所定の目的地まで安全に保護して移動させる役割のみ行うだけで、他の用途として使用できないという問題がある。
【0004】
このような問題を改善するために開発したものが下記の特許文献に公表されている。特許文献1は、簡単に携帯できる手提げに本やノート等を載せておくことができる大きい板をバッグの内部に出入り自在に付設させて、バッグの底面には折り畳み式支脚を付着することにより、机のない屋外や講義室などで本を載せておいて読書をしたり、ノートを載せておいて筆記をすることができるようにし、バッグが不安全に倒れる弊害をなくしたことを開示している。
【0005】
特許文献2は、旅行バッグに関し、片面が開放され、内部に収納空間が形成されるバッグ本体と、前記収納空間を覆うように前記バッグ本体と締結されるバッグの蓋と、前記バッグ本体と前記バッグの蓋との間に配置され、前記バッグ本体と前記バッグの蓋との間の空間の大きさが変化するように長さが可変される支持台と、前記支持台に連結され、前記バッグ本体と前記バッグの蓋との間の空間を分割する分割材とを含み得るということを開示している。
【0006】
特許文献3は、折り畳み時にはバッグとして使用し、展開状態ではゲームボード(碁盤や将棋盤など)として活用することができるゲームボードが内蔵された多用途バッグに関し、両分体で構成され、蓋が形成された両バッグ本体をヒンジ軸を中心に180°上に折り畳みが可能なようにバッグを構成し、片側のバッグ本体の内部には、ゲーム用具を内蔵することができるように仕切りを設けて、同本体の蓋の内側には、四角の係止を突設し、前後に碁盤と将棋盤が図案され、折り畳み可能なゲームボードをゴムバンドを利用して着脱可能にし、両バッグ本体の収蔵室の反対側には、折り畳み脚を収蔵することができるように空間部を設けて、折り畳み脚をピンで流動可能に設けたことを開示している。
【0007】
しかしながら、前記先行技術は、長期旅行による退屈の解消のための目的で本を読んだり、あるいは場合、あるいは業務上書類を見る場合、これらを支えるためのブックスタンドの用途に使用できるようにしたり(特許文献1)、あるいはバッグに収納される衣類の収納を多くしたり、衣類をしわなく保管するための目的で棚用途(特許文献2)に使用したり、あるいはゲームボードによる遊びだけできるようにしたもの(特許文献)であって、その用途は極めて制限的である。
【0008】
従って、使用者にバッグという用途に加えて様々な用途に変形し、娯楽と共に業務的に汎用に活用できるようにしたキャリーバッグの開発が切実に求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】韓国公告実用新案公報第1984-0002535号
【文献】韓国公開特許公報第10-2013-0069276号
【文献】韓国公告実用新案公報第1992-0003413号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前述した従来技術の問題点を補完し、様々な追加の利点を提供するために開発されたものであって、室内外の場所に大きく拘束されることなく、キャリーの形態で便利に移動して、椅子を持つテーブルに変形して使用できるようにすると共に、必要に応じて既に内蔵されている電子機器の構成品をTV視聴、コンピュータ、ゲーム、あるいはカラオケの様々な娯楽機能や、あるいは業務を自由に行うことができるビジネス機能を全て満たすことができるようにする汎用性を持たせた変形が自由な多用途キャリーバッグを提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的は、本発明によって提供される変形が自由な多用途キャリーバッグにより達成される。
【0012】
本発明の一様相によって提供される変形が自由な多用途キャリーバッグは、様々な構成品の収納空間を提供し、蓋と共に相互分離できるように重畳状態で結合する長方形の第1、第2収納箱体からなるキャリーバッグ本体、及び前記キャリーバッグ本体に設けられた取っ手とキャスターを含み、
【0013】
前記第1、第2収納箱体の片側と他側には、それぞれ前記収納空間を形成し、前記第1収納箱体の片側の収納空間には、折り畳み式支持脚と取っ手が共に収納され、前記折り畳み式支持脚は、キャリーバッグ本体を水平に置かれるようにしてテーブルに変形できるように前記第1収納箱体の片側の収納空間から展開できるようにした反面、前記取っ手は、前記第1収納箱体の片側の収納空間から出没するように設けると共に、前記第1収納箱体のいずれかの片側からは補助テーブルを出没するように設けて、前記第2収納箱体のいずれかの片側の収納空間にはテーブル用椅子として活用できるようにする折り畳み式椅子を分離して収納し、
【0014】
前記第1収納箱体と前記第2収納箱体の他側の収納空間のそれぞれには、前記構成品を収納し、前記第1収納箱体に分離して結合された前記第2収納箱体を前記前記第1収納箱体から分離する際に、前記他側の収納空間のそれぞれに位置するように収納された前記構成品を外部に露出させて、前記構成品に相応する用途に使用できるようにし、
【0015】
前記構成品は、第1収納箱体の他側の収納空間に設けられた電源部と電気的に連結され、ゲームのためのジョイスティック、カラオケ用無線マイク、或いは各種の携帯電話を載置して充電するためのマルチ充電器が備えられたミニPCであり、このミニPCは、ブルートゥース(登録商標)スピーカーを載置することができる平板状のPC本体と、このPC本体の後側から折りたたみや広げが可能なように折り畳み式に設けられたモニターと、前記補助テーブルに置かれるキーボード及びマウスとで構成され、
【0016】
前記構成品の用途による前記第1、第2収納箱体の分離結合によって、前記キャリーバッグ本体を業務又は娯楽用途に相応する様々な形態に変換させて使用できるようにしたものである。
【0017】
別の実施例として、前記電源部は、前記第1収納箱体の片側の収納空間の外部に露出するように設けられて、外部電源を印加することができるようにした外部コンセントと、前記他側の収納空間の内部に位置し、前記外部コンセントに電気的に連結され、前記ミニPCの各構成物に電源を供給することができるようにする内部コンセントとからなり、前記第1収納箱体の後側壁板は、前記電源部の整備のために開けたての形態で開閉可能に構成することを特徴とする。
【0018】
また別の実施例として、前記ミニPCには、前記第1収納箱体から分離されるように構成したAIスピーカーを備え、前記AIスピーカーは、前記キャスターを美麗に遮る状態で設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、室内はもちろん室外でもキャリーの形態で便利に移動し、椅子を持つテーブルに変形して使用できるようにすると共に、いつでもバッグの内部に備えられた電子機器の構成品をTV視聴、コンピュータ、ゲーム、或いはカラオケの形態の様々な娯楽機能や、又は業務を行うことができるビジネス機能に自由に切り換えて使用できるようにする多機能の汎用効果を付与する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明による変形が自由な多用途キャリーバッグの外観の一例を示した斜視図である。
【
図2a】
図1の左、右側の内部をそれぞれ見せるために示した分離斜視図である。
【
図2b】
図1の左、右側の内部をそれぞれ見せるために示した分離斜視図である。
【
図3】
図2aを矢印「A」の方向から見て示した図である。
【
図4】
図1で右側部分が下方に位置させた状態をなすようにして、各構成品を全体を分離して示した分離斜視図である。
【
図5】
図4から「B」部分のみを分離して内部を示した図である。
【
図7】本考案による
図1に表示のキャリーバッグをテーブルに変形させた状態を示す図である。
【
図8】本考案による
図1に表示のキャリーバッグを
図5のテーブルからTV視聴、コンピュータ、ゲーム、或いはカラオケの形態の様々な娯楽や業務を行うことができる形態に切り換えたことを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、様々な変形を加え得、様々な実施例を有し得るので、特定の実施例を詳細に説明しようとする。
【0022】
しかしながら、これは、本発明を特定した実施形態について限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変形、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
【0023】
また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術に対する具体的な説明が、本発明の要旨を不要にぼやかすことがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、後述される用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であって、これは、使用者、運営者の意図又は慣例等に応じて変わり得るので、その定義は、本発明を説明する本明細書の全般にわたった内容に基づいて下されなければならない。
【0024】
以下、添付された図面を参照として、本発明による変形が自由な多用途キャリーバッグのより好ましい実施例を詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明による変形が自由な多用途キャリーバッグの外観の一例を示した斜視図である。
【0026】
図に示すように、本発明による変形が自由な多用途キャリーバッグ100は、出没式の取っ手102とキャスター104を有するキャリーバッグ本体110を、様々な構成品の収納空間を提供する長方形の第1、第2収納箱体112、114を複数個の第1、第2蓋111、113と共に相互分離できるように重畳状態で結合し、構成品の用途による前記第1、第2収納箱体112、114の分離結合によって、前記キャリーバッグ本体110を室内の狭小空間ではもちろん、出張、旅行、引っ越し等の外部のどこでも容易に携帯、移動して、業務又は娯楽用途に相応する様々な形態に変換させて使用できるようにした。
【0027】
図に示すように、本発明によるキャリーバッグ100の大きさや形状は、前記第1、第2収納箱体112、114の大きさと数に応じて、任意に変形可能である。
【0028】
また、前記キャリーバッグ100は、外部からの衝撃による破損や亀裂の防止のために、高強度の軽量金属、又は高強度を有すると共に、耐食、耐燃性のプラスチックで構成することができる。
【0029】
図2(a)(b)は、
図1の左右側の内部をそれぞれ見せるために示した分離斜視図であり、
図3は、
図2(a)を矢印「A」の方向から見て示した図である。
【0030】
図に示すように、本発明によるキャリーバッグ100の第1、第2収納箱体112、114には、該当構成の物を自由に収納できるようにする多数個の収納空間112-1、112-2、114-1、114-2(
図5及び
図6参照)が両側に2つずついずれか一方のみが開放された状態で形成されている。前記第1、第2収納箱体112、114の片側の収納空間112-1、114-1の開放部には、前記第1、第2蓋111、113が分離可能に結合され、片側の収納空間112-1、114-1に収納された構成物品が外部に容易に離脱できないように閉鎖している。
【0031】
前記第1収納箱体112の第1蓋111によって分離可能に閉鎖される片側の収納空間112-1の内部には、折り畳み式支持脚101がヒンジ部101-1、101-2を支持点として折りたたまれるように収納され、必要に応じて前記第1蓋111を開放させた状態で支持脚101をヒンジ部101-1、101-2を支持点として垂直に立設される状態で展開されるように回動させて使用できるようにした。収納時にはこれは反対に折りたたまれるように回動させて、
図2a及び
図3の状態で前記片側の収納空間112-1の内部には収納すればよい。前記片側の収納空間112-1の内部に折り畳み式支持脚101を設けたことは、本発明によるキャリーバッグ100を業務又は娯楽用のテーブルに変換して使用できるようにするためであるが、これに関するものは、以降に
図7を参照として説明することとする。
【0032】
図に示すように、前記第1収納箱体112と重畳される状態で分離して結合した前記第2収納箱体114で第2蓋113により分離可能に閉鎖される片側の収納空間114-1には、通常の折り畳み式椅子103が容易に引き出せるように収納されている。前記折り畳み式椅子103は、前記第1収納箱体112の片側の収納空間112-1から折り畳み式支持脚101を展開し、本発明によるキャリーバッグ100を業務又は娯楽用のテーブルに変換する際、前記第2収納箱体114の片側の収納空間114-1から前記第2蓋113を開けて引き出せばよいが、前記折り畳み式椅子103を引き出した後には、前記第2蓋113は、元の状態で閉じて使用することが好ましい。前記折り畳み式椅子103は通常のものであるため、本実施例で具体的な説明は省略する。
【0033】
図に示すように、前記折り畳み式支持脚101が展開可能に収納される前記第1収納箱体112の前記片側の収納空間112-1には、前記取っ手102が前記折り畳み式支持脚101とは別個に案内バー105にスライド可能に収納され、前記片側の収納空間112-1から出没するように設けられ、前記折り畳み式支持脚101とは使用時に相互干渉がないようにした。
【0034】
図4は、
図1で右側部分が下方に位置させた状態をなすようにして、各構成品を全体を分離して示した分離斜視図であり、
図5は、
図4から「B」部分のみを分離して内部を示した図であり、
図6は、
図4のI-I線の方向による断面図である。
【0035】
図に示すように、本発明によるキャリーバッグ100の第1、第2収納箱体112、114に備えられた収納空間112-1、112-2、114-1、114-2は、前記第1、第2収納箱体112、114に設けられた区画板112-4、114-4によって両側に形成される。
【0036】
図6は、前記第2収納箱体114の内部が区画板114-4により両側に収納空間114-1、114-2が形成されていることを示しているが、前記第1収納箱体112もやはり、前記収納空間112-1、112-2が前記第1収納箱体112に設けられた区画板112-4によって構成されることは同一であり、これに対する詳細構成の表示は省略した。
【0037】
前記第1、第2収納箱体112、114にそれぞれ形成された他側の収納空間112-2、114-2は、前記第1、第2収納箱体112、114の相互重畳するように対面する状態で結合する際に、相互に合いながらより大きな収納空間を形成し、構成品120を収納できるようにする。前記構成品120は、前記第1収納箱体112に分離して結合された前記第2収納箱体114を分離する際に、前記構成品120を外部に露出させて、前記構成品120に用途に合わせて使用できるようにする。
【0038】
図に示すように、前記第1、第2収納箱体112、114の結合と、前記第1、第2収納箱体112、114と前記第1、第2蓋111、113との結合は、運搬、移動時に容易に開放されることがないようにするために、一般的なクランプのようなロッキング手段107を設けて、分離可能に結合することができる。
【0039】
前記第1、第2収納箱体112、114にそれぞれ形成された他側の収納空間112-2、114-2に収納される前記構成品120は、前記第1収納箱体112の他側の収納空間112-2に設けられた電源部124と電気的に連結されるミニPC126であり、このミニPC126は、後述する
図8に示すように、ブルートゥース(登録商標)スピーカー126-2を載置できるようにした平板状のPC本体126-1と、このPC本体126-1の後側から折りたたみや広げが可能なように折り畳み式に設けられたモニター126-3と、前記第1収納箱体112から出没式に設けられた補助テーブル118に置かれるキーボード126-4及びマウス(表示せず)とで構成されている。
【0040】
また、後述する
図8に示すように、前記ミニPC126にはゲームのためのジョイスティック126-5及びゲームボタン126-6、カラオケ用無線マイク126-7、並びに各種携帯電話を載置して充電できるようにしたマルチ充電器126-8が備えられており、また、前記ミニPC126には、前記第1収納箱体112から分離されるように構成したAIスピーカー126-9を備えているが、このAIスピーカー126-9は、本発明によるキャリーバッグ100を変換する際、前記第1収納箱体112に付着されたキャスター104を美麗に遮る状態で設けて使用することができる。
【0041】
図に示すように、前記電源部124は、前記第1収納箱体112の他側の収納空間112-2の外部に露出するように設けられて、外部電源を印加することができるようにした外部コンセント124-1と、前記他側の収納空間112-2の内部に位置し、前記外部コンセント124-1に電気的に連結され、前記ミニPC126の各構成物に電源を供給することができるようにする内部コンセント124-2とからなっており、前記第1収納箱体112の後側壁板112-6は、前記電源部124の整備のために、開けたての形態で開閉可能に構成することができる。
【0042】
このような構成を有する本発明の作用一例を前記図面と共に
図7及び
図8を参照して説明する。
【0043】
図7は、本考案による
図1に表示のキャリーバッグをテーブルに変形させた状態を示す図であり、
図8は、本考案による
図1に表示のキャリーバッグを
図7のテーブルからTV視聴、コンピュータ、ゲーム、あるいはカラオケの形態の様々な娯楽や業務を行うことができる形態に切り換えたことを示す図である。
【0044】
図に示すように、本発明は、構成の物を自由に収納できる多数個の収納空間112-1、112-2、114-1、114-2を有する第1、第2収納箱体112、114と、第1、第2蓋111、113を互いに重畳する状態で分離して結合し、移動が便利なキャリーバッグ100で構成し、ホテル、ワンルーム、レジデンス、又は一般の家族用住宅のように広い、又は狭い室内や、或いは室外のどこでもキャスター105や取っ手102を使用し、目的地まで自由に運搬移動して使用できる。
【0045】
<テーブルに変換時>
例えば、
図7に示すように、本発明によるキャリーバッグ100を業務又はその他の個人的な仕事でテーブルに変換しようとする際には、前記第1収納箱体112から第1蓋111を完全に開放して分離した後、前記第1収納箱体112から外部に露出する片側の収納空間112-1の内部に収容されていた折り畳み式支持脚101をヒンジ部101-1、101-2を支持点として垂直に立設される状態で展開するように回動させて、底部側に支持されるようにすると、前記キャリーバッグ本体110を折り畳み式支持脚101により水平に位置させる状態で支持されるようにし、業務又は娯楽用のテーブルとして使用できる。
【0046】
前記キャリーバッグ本体110をテーブルとして使用する際に、前記取っ手102は、前記第1収納箱体112に収納された状態にあるようにすることが好ましい。
【0047】
前記第2収納箱体114に収納された折り畳み式椅子103は、前記第2蓋113を開放して引き出してから椅子として使用できるが、前記折り畳み式椅子103を引き出した後、前記第2蓋113は再度前記第2収納箱体114に結合してテーブルとして使用するにあたって不便さがないようにすることが好ましい。
【0048】
<ミニPCとして活用時>
図7の状態で、前記第2蓋113のように前記第2収納箱体114を前記第1収納箱体112から分離することになると、前記第1、第2収納箱体112、114の他側の収納空間112-2、114-2に収納されていた前記構成品120を構成するミニPC126が、前記第1収納箱体112の他側の収納空間112-2に収容された状態として、外部に完全露出する状態をなすことになる。
【0049】
従って、これまで折り畳まれていたモニター126-3を前記第1収納箱体112の他側の収納空間112-2からよく見ることができるように立てて、電源部124から電源を印加してオン状態をなすようにした後、前記PC本体126-1と連結されて補助テーブル118に置かれるキーボード126-4、又は無線マウスを利用すれば、所望の業務を自由に行うことができる。
【0050】
<ゲーム機として活用時>
もし、使用者がゲーム機として活用する際には、前記ミニPC126に既に設けられた娯楽ゲームのプログラム又はインターネットゲームに連結し、ジョイスティック126-5及び操作ボタン126-6を活用しながら、ブルートゥース(登録商標)スピーカー126-2の豊かなサウンドを聞き、ゲームを楽しむことができる。
【0051】
<カラオケ機器として活用時>
カラオケ機器として活用する際には、32インチUHDの前記高画質のモニター126-3から出力される映像を見ながら、無線マイク126-7を活用して様々な音楽を歌って、既に内蔵されているスピーカー又はブルートゥース(登録商標)スピーカー126-2を介して豊かな音量で出力させるか、又はAIスピーカー126-9を介して音楽を聞くことができる。
【0052】
<TV視聴>
32インチUHDの前記高画質のモニター126-3からきれいな画質の地上波又はケーブルTVを視聴することができる。
【0053】
その他に、前記ミニPC126の前記PC本体126-1に設けられたマルチ充電器126-8からは、アイフォーンをはじめとした各種携帯電話及びノートフォンを業務や娯楽をしながら充電できる実用性を提供する。
【0054】
このように、一つのキャリーバッグに色々の機能を備え、所定の場所で業務又は娯楽用として様々に使用できるようにする有利な利点がある。
【0055】
このように使用した後に移動する際には、折り畳み式椅子104やモニター126-3は、再度第1収納箱体112の片側の収納空間112-1と他側の収納空間112-2から畳み込むと共に、前記折り畳み式椅子103やAIスピーカー126-9は、再度第2収納箱体114の片側の収納空間114-1に安定して収納した後、各第1、第2収納箱体112、114と第1、第2蓋111、113を閉じてロッキング手段107を結合し、キャリーバッグ100をなすようにした後、
図1に示すように、取っ手102を引き出して所望の目的地に移動すればよいという便利性がある。