(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】特許マップ表示装置及び特許マップ表示方法並びに特許マップ表示プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/18 20120101AFI20220722BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
(21)【出願番号】P 2021574397
(86)(22)【出願日】2020-01-30
(86)【国際出願番号】 JP2020003572
(87)【国際公開番号】W WO2021152810
(87)【国際公開日】2021-08-05
【審査請求日】2022-05-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515277757
【氏名又は名称】株式会社AI Samurai
(72)【発明者】
【氏名】三上 崇志
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 謙互
(72)【発明者】
【氏名】前川 剛平
(72)【発明者】
【氏名】白坂 一
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特許第6550583(JP,B1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0122841(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示装置であって、
特許情報を記憶する文献データベースと、
前記ユーザがユーザ端末に入力した指示情報を取得する情報取得部と、
前記指示情報および前記特許情報を含む技術情報を比較する比較部と、前記比較部に基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価部と、を備える分析部と、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成部と、前記キャラクターを前記マップに配置する配置部と、を備える特許マップ生成部と、
を備え、
前記比較部は、任意の前記技術情報の類似度を判定することが可能であり、
前記配置部は、前記技術情報を表すキャラクターを、マップ上に表示するための表示データとして、前記類似度に応じて前記マップ上に配置し、
前記生成部は、類似する前記技術情報の件数に応じて前記マッ
プを変更する、
特許マップ表示装置。
【請求項2】
前記生成部は、類似する前記技術情報の件数が第1閾値以下の場合、当該技術情報を表すキャラクターが配置される所定の領域における前記マップの地形を凹状に生成し、
類似する前記技術情報の件数が第2閾値以上の場合、当該技術情報を表すキャラクターが配置される所定の領域における前記マップの地形を凸状に生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の特許マップ表示装置。
【請求項3】
前記分析結果に基づき、前記技術情報の件数および属性情報を抽出し集計する集計部をさらに備え、
前記集計部は、前記属性情報に基づき、技術分類を抽出し集計を行うことが可能であり、
前記技術情報を表すキャラクターが配置される所定の領域毎に、前記技術分類を抽出し、
前記特許マップ生成部は、所定の領域の近傍に各領域の技術分類を出力する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の特許マップ表示装置。
【請求項4】
前記配置部は、前記類似度の高い技術情報を表すキャラクターは互いに近い位置に配置し、前記類似度の低い技術情報を表すキャラクターは互いに遠い位置に配置する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
【請求項5】
前記比較部は、複数の前記技術情報に含まれる文章の比較を行い、前記技術情報の差分を構成する文書情報に基づき追加情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
【請求項6】
ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示方法であって、
コンピュータが、
文献データベースに特許情報を記憶するステップと、
前記ユーザがユーザ端末に入力した指示情報を取得する情報取得ステップと、
前記指示情報および前記特許情報を含む技術情報を比較する比較ステップと、前記比較ステップに基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価ステップと、を備える分析ステップと、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成ステップと、前記キャラクターを前記マップに配置する配置ステップと、を備える特許マップ生成ステップと、
を備え、
前記比較ステップは、任意の前記技術情報の類似度を判定することが可能であり、
前記配置ステップは、前記技術情報を表すキャラクターを、マップ上に表示するための表示データとして、前記類似度に応じて前記マップ上に配置し、
前記生成ステップは、類似する前記技術情報の件数に応じて前記マッ
プを変更する、
特許マップ表示方法。
【請求項7】
ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示プログラムであって、
コンピュータに、
文献データベースに特許情報を記憶する機能と、
前記ユーザがユーザ端末に入力した指示情報を取得する情報取得機能と、
前記指示情報および前記特許情報を含む技術情報を比較する比較機能と、前記比較機能に基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価機能と、を備える分析機能と、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成機能と、前記キャラクターを前記マップに配置する配置機能と、を備える特許マップ生成機能と、
を備え、
前記比較機能は、任意の前記技術情報の類似度を判定することが可能であり、
前記配置機能は、前記技術情報を表すキャラクターを、マップ上に表示するための表示データとして、前記類似度に応じて前記マップ上に配置し、
前記生成機能は、類似する前記技術情報の件数に応じて前記マッ
プを変更する、
特許マップ表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許マップ表示装置及び特許マップ表示方法並びに特許マップ表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特許評価を視覚的に表す特許マップを生成する装置が開発されている。特許文献1には、地形マップ、企業別発明者、技術分類、特許件数、出願件数、製品/特許の収益等の属性情報を、含む特許関連ツールに基づき、特許マップを生成して表示する内容が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、膨大な量の特許情報を自動処理して特許マップを生成することができ、様々な観点から、特許出願の状況を把握するための情報を得ることが可能である。
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、個々の特許情報に関する属性情報を容易に把握することが困難であるという問題がある。
【0006】
そのため、個々の特許情報に関する属性情報を容易に把握することができる特許マップを表示することが可能な技術の開発が望まれる。
【0007】
そこで、本発明は、個々の特許情報に関する属性情報を容易に把握することができる特許マップ表示装置及び特許マップ表示方法並びに特許マップ表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態における特許マップ表示装置は、ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示装置であって、
特許情報を記憶する文献データベースと、
前記ユーザがユーザ端末に入力した指示情報を取得する情報取得部と、
前記指示情報および前記特許情報を含む技術情報を比較する比較部と、前記比較部に基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価部と、を備える分析部と、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成部と、前記キャラクターを前記マップに配置する配置部と、を備える特許マップ生成部と、
を備え、
前記比較部は、任意の前記技術情報の類似度を判定することが可能であり、
前記配置部は、前記技術情報を表すキャラクターを、マップ上に表示するための表示データとして、前記類似度に応じて前記マップ上に配置し、
前記生成部は、類似する前記技術情報の件数に応じて前記マップの地形を変更する、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の一実施形態における特許マップ表示装置は、前記生成部は、類似する前記技術情報の件数が第1閾値以下の場合、当該技術情報を表すキャラクターが配置される所定の領域における前記マップの地形を凹状に生成し、
類似する前記技術情報の件数が第2閾値以上の場合、当該技術情報を表すキャラクターが配置される所定の領域における前記マップの地形を凸状に生成してもよい。
【0010】
本発明の一実施形態における特許マップ表示装置は、前記分析結果に基づき、前記技術情報の件数および属性情報を抽出し集計する集計部をさらに備え、
前記集計部は、前記属性情報に基づき、技術分類を抽出し集計を行うことが可能であり、
前記技術情報を表すキャラクターが配置される所定の領域毎に、前記技術分類を抽出し、
前記特許マップ生成部は、所定の領域の近傍に各領域の技術分類を出力してもよい。
【0011】
本発明の一実施形態における特許マップ表示装置において、前記配置部は、前記類似度の高い技術情報を表すキャラクターは互いに近い位置に配置し、前記類似度の低い技術情報を表すキャラクターは互いに遠い位置に配置してもよい。
【0012】
本発明の一実施形態における特許マップ表示装置において、前記比較部は、複数の前記技術情報に含まれる文章の比較を行い、前記技術情報の差分を構成する文書情報に基づき追加情報を生成してもよい。
【0013】
本発明の一実施形態における特許マップ表示方法において、ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示方法であって、
コンピュータが、
文献データベースに特許情報を記憶するステップと、
前記ユーザがユーザ端末に入力した指示情報を取得する情報取得ステップと、
前記指示情報および前記特許情報を含む技術情報を比較する比較ステップと、前記比較部に基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価ステップと、を備える分析ステップと、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成ステップと、前記キャラクターを前記マップに配置する配置ステップと、を備える特許マップ生成ステップと、
を備え、
前記比較ステップは、任意の前記技術情報の類似度を判定することが可能であり、
前記配置ステップは、前記技術情報を表すキャラクターを、マップ上に表示するための表示データとして、前記類似度に応じて前記マップ上に配置し、
前記生成ステップは、類似する前記技術情報の件数に応じて前記マップの地形を変更する、ことを特徴とする。
【0014】
本発明の一実施形態における特許マップ表示プログラムにおいて、ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示プログラムであって、
コンピュータに、
文献データベースに特許情報を記憶する機能と、
前記ユーザがユーザ端末に入力した指示情報を取得する情報取得機能と、
前記指示情報および前記特許情報を含む技術情報を比較する比較機能と、前記比較部に基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価機能と、を備える分析機能と、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成機能と、前記キャラクターを前記マップに配置する配置機能と、を備える特許マップ生成機能と、
を備え、
前記比較機能は、任意の前記技術情報の類似度を判定することが可能であり、
前記配置機能は、前記技術情報を表すキャラクターを、マップ上に表示するための表示データとして、前記類似度に応じて前記マップ上に配置し、
前記生成機能は、類似する前記技術情報の件数に応じて前記マップの地形を変更する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、個々の特許情報に関する属性情報を容易に把握することができるため、知的財産に関する専門的な知識を要さなくても、技術動向をより的確に把握することが可能な特許マップを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態に係る特許マップ表示装置の構成例を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る特許マップ表示装置を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るユーザ端末へ出力される特許マップの態様の例を示す図である。
【
図4A】本発明の実施形態に係る技術分類または時間情報に応じたマップの態様の例を示す模式図である。
【
図4B】本発明の実施形態に係る技術分類または時間情報に応じたマップの態様の例を示す模式図である。
【
図5A】本発明の実施形態に係るユーザ端末へ出力されるマップに配置されるキャラクターの容姿の例を示す図である。
【
図5B】本発明の実施形態に係るユーザ端末へ出力されるマップに配置されるキャラクターの容姿の例を示す図である。
【
図5C】本発明の実施形態に係るユーザ端末へ出力されるマップに配置されるキャラクターの容姿の例を示す図である。
【
図5D】本発明の実施形態に係るユーザ端末へ出力されるマップに配置されるキャラクターの容姿の例を示す図である。
【
図5E】本発明の実施形態に係るユーザ端末へ出力されるマップに配置されるキャラクターの容姿の例を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る特許マップ表示装置の表示動作例を示すフローチャートである。
【
図7】特許マップに帯状の情報バ―を表示した態様の例を示す図である。
【
図8A】本発明の実施形態に係るユーザ端末へ出力される特許評価の分析結果の態様の例を示す俯瞰図である。
【
図8B】本発明の実施形態に係るユーザ端末へ出力される特許評価の分析結果の態様の例を示すチャートである。
【
図9】本発明の一実施形態の変形例に係るユーザ端末へ出力される特許マップの態様の例を示す図である。
【
図10】特許マップの態様の断面を説明する模式図である。
【
図11】一実施形態の変形例に係る特許マップ表示装置1の表示動作例を示すフローチャートである。
【
図12】
図9のA部の一例を示す部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
まず、本願の明細書中で使用する語句および用語の意味を定義する。
【0018】
「特許」とは、人間の知的活動によって生み出されたアイデアや創作物である。また、特許に関する情報(以下、「特許情報」という)は、例えば、特許の内容を説明するための文書、特許の内容を説明するための図、表、グラフ、スケッチもしくは写真(図等)、または図等を説明する文書等であってもよい。本実施形態において特許情報とは、上述した特許に係る権利取得の可能性を判定するための情報である。特許に係る権利とは特許権である。特許に係る権利取得の可能性を判定するための情報とは、特許要件を満たしているか否かを判定するための情報である。権利取得の可能性を判定するための情報は、発明の内容を示す文章(特許請求の範囲の記載、発明の課題または発明の目的等)または図面等の情報である。また、特許情報には、出願公開された公開特許、権利の設定登録がされ発行された登録特許のみならず、出願人自身の未公開出願特許、出願を断念したアイデアが含まれる。
【0019】
また、「指示情報」とは、評価の対象となる技術の内容を示す情報であって、技術内容が特定可能なキーワードを含む情報である。例えば、指示情報とは、研究に関する情報または特許情報等である。研究に関する情報は、論文等の原案であってもよく、研究に関する情報が記載されたメモ、研究に関連するキーワード、又は、作成済み若しくは作成中の論文等の書類であってもよい。特許情報は、特許出願の原案であってもよく、発明に関する情報が記載されたメモ、発明に関連するキーワード、又は、作成済み若しくは作成中の特許出願、実用新案登録出願等の書類であってもよい。
【0020】
また、「属性情報」とは、マップの地形およびキャラクターの容姿等の形態を構成する属性を示す複数の情報である。属性情報には、例えば、特許評価、ランク情報、レベル情報、アイデア創出年月日、公開公報の発行日、当該公開公報に係る出願書類の提出日(すなわち出願年月日)、公開年月日、登録年月日、発行年月日、当該公開公報に係る出願において受領した拒絶理由通知書の回数、該拒絶理由通知書における内容、該拒絶理由通知書に対する応答の内容、該公開公報に係る出願において行われた補正の回数、該補正の内容、独立請求項の文字数、請求項の数、残存する存続期間、権利の生死情報等、が含まれる。特許マップ表示装置は、特許評価を含む属性情報に基づき指示情報の分析結果に関する、属性を表すマップおよびキャラクターを生成する。
【0021】
また、本実施形態において特許と称するものには、実用新案を含むものである。即ち、本実施形態に係る特許マップ表示装置1は、特許および実用新案を含むが、これを単に特許と称することにする。
【0022】
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施形態に係る特許マップ表示装置1の構成例を示す図である。
図1に示すように、特許マップ表示装置1は、ユーザ端末100と接続し、該ユーザ端末100に対して特許マップを表示するための装置である。本実施形態に係る特許マップ表示装置1によれば、ユーザ端末100に特許マップを表示させることができる。ユーザ端末100には、例えばパーソナルコンピュータ、iPad(登録商標)、タブレット、スマートフォン等のユーザが操作可能な端末が含まれる。特許マップ表示装置1は、ネットワークNWを介して特許庁等のデータベース110に接続されており、特許情報を入手することができる。このようにして入手した特許情報は、特許マップ表示装置1が備える文献データベース(DB)20(
図2参照)に格納される。なお、特許情報は、情報を格納可能な記憶媒体に特許庁等のデータベース110内の特許情報を記憶させて、特許マップ表示装置1に該記憶媒体を接続または挿入することによって入力してもよい。記憶媒体とは、例えばハード・ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の磁気記憶装置、コンパクト・ディスク(CD)、DVD等の光ディスク、スマート・カード、フラッシュ・メモリ・デバイス等を含む。
【0024】
図2は、本発明の実施形態に係る特許マップ表示装置1を示すブロック図である。
図2に示すように、特許マップ表示装置1は、情報取得部10と、文献データベース20と、分析部30と、特許マップ生成部40と、表示部50と、記憶部60と、を含む。
【0025】
特許マップ表示装置1は、ユーザ端末100の入力欄に評価対象を表す技術内容を示す情報(以下、「指示情報」という)が入力されると、指示情報を取得する。指示情報の取得は情報取得部10が行う。情報取得部10にて取得した指示情報は、分析部30に入力され所定の分析処理が行われる。分析部30は比較部31と評価部32を含んで構成されている。比較部31は、ユーザ端末100に入力した指示情報と、文献データベース20に格納されている複数の先行特許情報とを比較する。比較結果を評価部32に入力することにより、指示情報の評価が行われる。評価は、評価対象を表す指示情報の権利取得可能性を含むことができる。
【0026】
評価は、例えば、ユーザの評価対象を表す指示情報と先行する複数の特許情報の一致の程度をスコア算出し、構成要件毎の一致の程度を、機械学習により算出されたスコアを用いることによって行う。この算出は、例えば、算出部(図示せず)によって行われる。スコアは、一致の程度に応じて、例えば、「S」、「A」、「B」または「C」という記号で表現されてもよく、「S」、「A」、「B」、および「C」はそれぞれ、「全く記載なし」、「非類似」、「少し類似」、および「同一」と意味することとしてもよい。また、一致度のスコアは、一致の程度に応じて、例えば、「0%」~「100%」の数値として算出してもよい。
【0027】
評価部32は、複数の先行特許情報を用いて機械学習に用いる学習データを予め生成し、該学習データおよび該複数の特許情報から指示情報を評価してもよい。
【0028】
また、評価部32は、複数の先行特許情報を用いて機械学習させたモデルを用いて、指示情報を評価してもよい。
【0029】
また、評価部32は、過去に評価した評価対象を表す指示情報の分析結果をフィードバックすることによって記憶部60に記憶しておき、機械学習に使用してもよい。これにより、評価部32は、より精度の高い評価を行うことができる。
【0030】
以上のように、評価部32は、ユーザが入力欄に入力した指示情報と、複数の先行特許情報との比較および当該指示情報の評価を行うことによって、より実際の審査結果に近い評価を可能とすることができる。すなわち、評価対象を表す指示情報に対し、異なる文言でありながら同じ意味を示す技術文言を含む文献情報に対する比較および評価を可能とし、より実際の審査結果に近い評価が可能とすることができる。比較および評価に基づく分析結果は抽出され集計処理が行われる。そして、その結果は特許マップ生成部40に入力される。特許マップ表示装置1は、分析結果の抽出および集計処理を行う集計部(図示せず)を備えていてもよい。
【0031】
特許マップ生成部40は生成部41と配置部42で構成されている。生成部41は特許マップ200を構成するマップ210およびキャラクター220を生成し、マップ210にキャラクター220を配置することにより特許マップ200を生成する。詳細は後述する。
【0032】
そして、表示部50は、生成された特許マップ200の表示をユーザ端末100に行う。例えば、表示部50が特許マップ生成部40に出力指示を出すことによって、ユーザ端末100に特許マップ200の画像を出力し表示処理を行う。
【0033】
記憶部60は、特許マップ表示装置1が動作するうえで必要とする各種プログラムおよびデータを記憶する機能を有する。記憶部60は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の各種の記録媒体である。
【0034】
なお、特許マップ200の表示は、検索した日時とともに記憶部60に格納することができる。格納された情報は、ユーザ端末100にいつでも表示し閲覧することができる。
【0035】
具体的には、記憶部60は、ユーザ端末100に入力する評価対象を表す技術内容を示す指示情報、指示情報に基づいて検出された類似の特許情報、後述するマップ210およびキャラクター220等の情報を記憶することができる。
【0036】
特許マップ表示装置1は、プログラムを実行することにより、ユーザが評価対象を表す技術内容を入力するだけで、文献データベース20に格納されている特許情報の中から、類似特許情報を検索(抽出)することができる。そして、抽出された各特許情報が分析部30において所定の分析処理が行われ特許マップが生成され、ユーザ端末100に特許マップ200が表示される。
【0037】
上記構成によれば、特許マップ表示装置1によって得られる情報をユーザによりわかりやすくかつ簡易に与えることができ、また、技術の知識に乏しいユーザであっても、わかりやすく当該技術に関する情報および、当該情報の傾向を得ることができる。
【0038】
図3は、本発明の第一実施形態に係る特許マップを示す模式図である。特許マップとは、一般的には先行技術の調査や技術動向調査等を行う上で、膨大な情報から必要な情報のみを効率よく描画するため、図・グラフ・表等の方法で視覚化した資料のことをいう。すなわち、特許マップとは、膨大な特許情報から出願人や特許分類を特定の技術情報集合を抽出したい場合、出願人や特許分類の時系列傾向を図・グラフ・表等を描いて分析するためのツールのことをいう。
【0039】
以上の通り、特許マップとは、特定の技術情報集合に関する出願人や特許分類の時系列傾向を視覚的に示す図・グラフ・表等のことである。換言すれば、特許マップとは、技術動向の傾向をビジュアル的に分かり易く示す道標として図・グラフ・表等を描画し、特定の技術情報集合、時系列情報等を形状、記号、文字等を組み合わせて平面上に模式的に図示してマッピング表示したものをいう。
【0040】
本実施形態において、特許マップ200はマップ210とキャラクター220により構成されている。キャラクター220は様々な技術情報(指示情報、特許情報等)の指標を示し、マップ210はキャラクター220が配置される描画領域を示す。
図3に示すように、マップ210は、仮想の戦場を地形とした仮想戦場の形状(以下、「戦場マップ」という)を示し、キャラクター220は仮想戦場で戦う戦士(以下、単に「戦士」という)をそれぞれ示す。本実施形態に係る特許マップ200は、戦場マップ210に戦士220を配置させ、平面上に模式的に図示して視覚的に表示したものをいう。記憶部60には、複数種類の戦場マップ210および戦士220が格納されている。
【0041】
記憶部60は、分析部30による分析結果に基づく属性に応じた様々な種類の戦場マップ210および戦士220を格納している。生成部41は、記憶部60に格納されている様々な種類の戦場マップ210および戦士220の中から、属性に応じた戦場マップ210および戦士220の形態を、生成(抽出)する。そして、配置部42は、生成した戦場マップ210に戦士220を配置する。配置は、例えば、出願年月日、技術分類等の属性情報に基づいて決定される。決定は配置部42が行う。続いて、配置部42は、記憶部60に格納されている様々な種類の戦場マップ210および戦士220の中から、出願年月日、技術分類を含む属性情報に応じた戦場マップ210の地形および戦士220容姿等の形態を、配置する。出願日、技術分類を含む各属性情報と、記憶部60が格納する様々な種類の戦場マップ210および戦士220は、それぞれ対応付けられている。
【0042】
集計部(図示せず)は、技術分類を抽出し集計した結果に基づき、技術的に類似する技術分類毎に分類グループを設定してもよい。技術分類が、例えば、国際特許分類IPC(International Patent Classification)である場合、分類グループとは、「Aセクション 生活必需品」、「Bセクション 処理操作;運輸」、「Cセクション 化学;冶金」、「Dセクション 繊維;紙」、「Eセクション 固定構造物」、「Fセクション 機械工学;照明;加熱;武器;爆破」、「Gセクション 物理学」、および「Hセクション 電気」の8分類に分類された技術的に類似する区分のことをいう。そして、生成部41は、上記分類グループ毎に戦場マップ210の地形を決定してもよい。これら8つの分類グループに基づいて、戦場マップ210の地形を各々決定することによって、類似する技術分類の技術動向を即座に把握することができる。配置部42は、技術分野の技術領域(分類グループ)毎に戦士220の配置を設定してもよい。なお、生成部41は分類グループ毎に戦士220の容姿を決定してもよい。また、技術分類は、国際特許分類IPCに限らず、FI(File Index)、Fターム、CPC(Cooperative Patent Classification)等であってもよい。
【0043】
比較および評価をした分析結果に基づき、戦士220に関する属性情報と、特許件数に応じた戦士220の数を決定する。表示部50は、特許マップ200をユーザ端末100に表示する表示処理を行う。例えば、生成部41は戦士220に関する属性情報を決定し、集計部(図示せず)は、戦士220の数を決定してもよい。
【0044】
図4A,Bは、本発明の実施形態に係る技術分類または時間情報に応じたマップの地形を示す模式図である。
【0045】
記憶部60には、複数種類の戦場マップ210および戦士220が格納されており、技術分類または出願年月日、登録年月日、アイデア創出年月日等の時間情報に応じて、
図4A,Bに示すような戦場マップ210の地形および戦士220の容姿を生成するように構成されている。技術分類または時間情報は、分析部30による分析処理の結果に基づく属性情報に基づき決定されてもよい。この決定は、生成部41が行う。記憶部60には、技術分類または時間情報等の属性情報と、戦場マップ210および戦士220とが対応付けられて格納されており、技術分類または時間情報に応じた戦場マップ210および戦士220が生成されるようになっている。
【0046】
なお、ユーザは、評価対象を表す技術内容に加え、国際特許分類IPC等の技術分類または出願年月日といった時間情報を入力することも可能である。そして、生成部41は、当該入力された技術分類または出願年月日に基づき、適合した戦場マップ210の地形および戦士220の容姿を決定してもよい。
【0047】
戦場マップ210の地形および戦士220の容姿が技術分類または時間情報に応じて様々な形態に変化するため、戦士220の属性および数を把握するのが容易となり、戦士220のいない部分を技術分野の空白領域として認識することが可能になる。
【0048】
また、発明の数に応じて、戦士220の数を決定している。戦士220の数は集計部(図示せず)が集計してもよい。
【0049】
特許情報の技術内容の類似度に応じて、戦士220の配置関係を変化させている。例えば、特許情報の技術内容が類似している場合は、
図5Aに示すように戦士を互いに隣接して配置してもよい。例えば、技術内容が類似している戦士の容姿は同一または類似する場合が多く、このように容姿が類似する戦士同士をグループとして構成してもよい。そのため、技術内容が類似している戦士220を戦場マップ210に配置する場合、グループ配置してもよい。このように、戦士同士を隣接して配置すれば、類似する技術分野の集合を一目で把握することができる。特定の企業の技術動向を視覚的に即座に認識することができる。特許情報の技術内容が指示情報の技術内容と類似しているか否かの判断は、例えば、特許情報に付与されている国際特許分類IPCの一致度、類似度により判断する。この判断は、比較部31が行う。
【0050】
そして、生成部42は、指示情報および類似する特許情報の技術内容の一致度、類似度に応じて、戦士220の容姿を変更することができる。例えば、分析結果を、同一の発明者または出願人毎に抽出および集計処理を行い、当該抽出および集計の結果に基づき、指示情報および特許情報の技術内容が類似関係にある場合は、技術的に類似する技術分類毎に戦士220の容姿を決定してもよい。また、配置部41は、このような戦士同士を、互いに隣接して配置処理してもよい。
【0051】
また、属性情報には、技術分類または出願年月日、登録年月日、アイデア創出年月日等の時間情報が含まれており、技術分類の類似の程度ばかりでなく時間情報の近似の程度よっても、戦場マップ210の地形および戦士220の容姿を変更してもよい。そして、生成部41は、記憶部60に格納されている様々な種類の戦場マップ210および戦士220の中から、属性に応じた戦場マップ210および戦士220の形態を、生成(抽出)する。続いて、配置部42は、技術分類または時間情報を含む属性に対応した、戦場マップ210の地形上に、戦士220を配置する。例えば、発明者が所属する組織に応じて戦士220の着衣の色を変更してもよい。出願年月日、登録等の時間情報、および技術分類を含む各属性情報と、記憶部60が格納する様々な種類の地形および戦士220の容姿は、それぞれ対応付けられている。
【0052】
これにより、特定の発明者または出願人の、技術動向を容易に把握することが可能となる。なお、抽出および集計は、同一の発明者または出願人毎に限らず、異なる発明者または出願人毎であってもよい。この場合には、異なる発明者または出願人毎に戦士220の着衣の色を変更するように構成してもよい。例えば、生成部41は、企業毎の資産情報に応じて着衣の色を変更するように処理してもよい。資産情報を含む各属性情報と、記憶部60が格納する様々な種類の地形および戦士220の容姿等の形態は、それぞれ対応付けられている。
【0053】
さらに、生成部41は、特許マップ表示装置1のログインID情報によって、戦士220の着衣の色を変更するように処理してもよい。生成部41は、記憶部60に格納されている様々な種類の戦場マップ210および戦士220の中から、ログインID情報に応じた戦場マップ210および戦士220の形態を、生成(抽出)する。続いて、配置部42は、ログインID情報に対応した、戦場マップ210の地形上に、戦士220を配置する。ログインID情報を含む各属性情報と、記憶部60が格納する様々な種類の地形および戦士220の容姿は、それぞれ対応付けられている。
【0054】
また、分析部30により分析した分析結果を、異なる発明者または出願人毎に抽出および集計し、特許マップ生成部40は、当該抽出および集計の結果に基づき、異なる発明者または出願人毎に戦士220の着衣の色を変更することとしてもよい。
【0055】
特定の技術分野について、他の企業間または自社間の技術動向を把握する場合には有効である。
【0056】
また、
図5Bに示すように、分析部30が属性情報から出願年月日を判別し、生成部42が当該判別された出願年月日に応じて、戦士220の年齢を変更するように処理してもよい。出願年月日が新しい順に戦士220の年齢を変更してもよい。例えば、出願日が新しい場合は若い戦士220aを生成してもよい。また、出願日が古い場合は老人の戦士220bを生成してもよい。
【0057】
また、分析部30による分析結果に基づき、生成部42は、特許評価のランク情報(以下、適宜「ランク」という)に応じて戦士220のレベルを変更するように処理してもよい。レベルは、例えば、ランク情報以外の属性情報によって決定されてもよい。続いて、配置部42は、特許評価のランクに対応した、戦場マップ210の地形上に、戦士220を配置する。特許評価のランクを含む各属性情報と、記憶部60が格納する様々な種類の地形および戦士220の容姿は、それぞれ対応付けられている。
【0058】
属性情報は、ランク情報以外に、例えば、アイデア創出年月日、公開公報の発行日、当該公開公報に係る出願書類の提出日(すなわち出願年月日)、公開年月日、登録年月日、発行年月日、当該公開公報に係る出願において受領した拒絶理由通知書の回数、該拒絶理由通知書における内容、該拒絶理由通知書に対する応答の内容、該公開公報に係る出願において行われた補正の回数、該補正の内容、独立請求項の文字数、請求項の数、残存する存続期間、権利の生死情報等、が含まれる。これらの属性情報に応じて、レベルが決定される。
【0059】
技術分野に応じて、記憶部60は各々の技術分類毎に複数種類の戦士を格納しており、生成部41は、指示情報と先行する複数の特許情報の技術分類に適合した戦場マップ210および戦士220を、記憶部60から抽出し生成する。例えば、生成部41は、指示情報と先行する複数の特許情報の出願年月日、公開年月日、発行年月日の時期に応じて、記憶部60に格納されている戦場マップの中から、時代背景に適合した戦場を示す戦場マップ210を生成してもよい。
【0060】
また、
図5Cに示すように、特許評価のランクが所定のレベル以上である場合、当該レベルに応じた、戦士、猛獣、肉食動物、大型動物、戦車、ロボットを模した形態の戦士220を、戦場マップ210に配置してもよい。分析部30による分析結果に基づき、生成部42は、レベルに応じて戦士220の容姿を変更するように構成してもよい。レベルは、例えば、ランク情報以外の属性情報によって決定されてもよい。続いて、配置部42は、特許評価のランクに対応した、戦場マップ210の地形上に、戦士220を配置する。特許評価のランクを含む各属性情報と、記憶部60が格納する様々な種類の地形および戦士220の容姿は、それぞれ対応付けられている。
【0061】
また、
図5Dに示すように、生成部41は、特許評価毎に戦士220のレベルに応じて、戦士220のアイテムを槍や斧等の武器に変更してもよい。アイテムは、例えば、斧や槍等の武器であってもよいし、食糧であってもよい。食糧は、特許マップ生成部40が、発明者が所属する組織の資産情報に基づき、戦士220が備える食糧の蓄積量を決定し、蓄積量に応じた食糧を、当該発明者の特許情報たる戦士220とともに、戦場マップ210に配置してもよい。ここで、資産情報とは、例えば、発明をするに際して、投じた費用、得た利益をいう。資金情報に基づき、戦士220が備える蓄積量に応じた食糧を戦場マップ210上に配置することにより、特許価値を視覚的に把握することも可能となる。
【0062】
例えば、特許情報のランクが高く無効になりにくいと評価される場合には、戦士220が高アイテムを所持するように生成されてもよい。配置部42は、ランクに応じて高い順に、強さの態様を表した戦士220をマップ210に配置してもよい。強さの態様は、アイテムによって表現され、例えば、ランクが高いと鉄砲を所持した戦士220が生成され、ランクが低くなるにつれて、剣→こん棒→素手と、段階的に、アイテムレベルが低くなるように戦士220を生成してもよい。
【0063】
記憶部60には、上記のような様々な種類(態様)の戦士220、および食糧が格納されており、各レベルにこれらのアイテムが対応付けられている。そして、生成部41は、所定のレベルに達すると、当該レベルに応じた戦士220のアイテム(武器、食糧等)を生成するように構成されている。
【0064】
また、
図5Eに示すように、生成部41は、指示情報および特許情報の出願国または発明者の国籍に応じて、戦士220の着衣を当該出願国の民族衣装に変化させてもよい。これにより、どの国に出願されたのかを、容易に把握することができる。記憶部60には、様々な種類(態様)の戦士220が格納されており、指示情報および特許情報の出願国または発明者の国籍に、これらの国の民族衣装が対応付けられている。そして、生成部41は、出願国または国籍に応じて、それぞれの国に対応した民族衣装の戦士220を生成するように構成されている。
【0065】
以上のように、戦士同士を隣接して配置したり、戦士220の容姿を様々な形態に変更することによって、類似する技術分野の集合を一目で把握することができる。また、戦場マップ210の地形を変更することによって、指示情報および特許情報の技術分野、出願年度、登録年度等を容易に把握することができるとともに、特定の企業の技術動向を視覚的に認識することが可能になる。また、自社の技術動向を認識することができるのみならず、各企業の技術の強み、弱み、技術の空白領域を含めた総合的な技術動向を、瞬時に把握することができ、企業の経営戦略、事業戦略に有効に活用することができる。
【0066】
また、権利化前の公開特許については、その後の審査過程の対応、権利取得の時期に応じて、戦士220の容姿や風貌が変化することになるため、戦士220の成長過程を視覚的に認識することができる。
【0067】
このように、レベルに応じて、戦士220の容姿や風貌が変化するため、発明を創作する意欲を増進させることが可能になる。
【0068】
図6は、本発明の第一実施形態に係る特許マップ表示装置1の動作例を示すフローチャートである。
【0069】
文献データベース20には先行する複数の特許情報が格納されており、
図6に示すように、ユーザは、ユーザ端末100の入力欄に評価対象を表す指示情報を入力する(S1)。指示情報は、評価の対象となる技術の内容を示す情報であって、技術内容が特定可能なキーワードを含む情報である。ユーザは、評価対象を表す技術内容のみならず、国際特許分類IPC等の技術分類または出願年月日といった時間情報を入力することも可能である。ユーザ端末100の入力欄に指示情報が入力されると、特許マップ表示装置1は、指示情報を取得する。指示情報の取得は情報取得部10が行う。
【0070】
続いて、取得した指示情報に基づき、分析部30は、S1にて当該取得した評価対象を表す指示情報を分析する(S2)。
【0071】
具体的には、S1にて取得した評価対象を表す指示情報と、文献データベース20に格納された先行する複数の特許情報と、を分析部30が備える比較部31にて比較する。指示情報と特許情報を比較することによって、複数の特許情報と指示情報の技術内容が類似しているか否かの判断は、例えば、特許情報に付与されている国際特許分類IPC(International Patent Classification)の一致度により判断する。なお、一致度は、国際特許分類IPCに限らず、FI(File Index)、Fターム、CPC(Cooperative Patent Classification)等により判断してもよい。
【0072】
また、複数の特許情報と指示情報の技術内容が類似しているか否かの判断は、評価対象を表す指示情報と、文献データベース20に格納された複数の特許情報とに含まれる技術的文言の関連性を比較によって行ってもよい。技術文言とは、技術情報に含まれる、文章、複数の文節の組み合わせ、文節、または単語である。また、判断は比較部31が行い、指示情報、および先行する複数の特許情報に含まれる文章に対する、文章間の距離を比較することによって、類似しているか否かの判断を行ってもよい。
【0073】
続いて、比較結果に基づき、評価部32が指示情報の評価を行う。評価は、比較結果を評価部32に入力することによって行う。
【0074】
このように評価することによって、より実際の審査結果に近い評価を可能とすることができる。すなわち、評価対象を表す指示情報に対し、異なる文言でありながら同じ意味を示す技術文言を含む特許情報に対する比較および評価を可能とし、より実際の審査結果に近い評価を可能とすることができる。
【0075】
続いて、生成部41は、S2にて分析した特許評価を含む属性情報に基づき、指示情報の属性を表す戦場マップ210および戦士220を生成する(S3)。戦場マップ210および戦士220は、属性情報に関連して複数種類が記憶部60に格納されており、当該属性情報に適合した戦場マップ210および戦士220を生成することができる。
【0076】
具体的には、各属性情報と、複数種類の戦場マップおよび戦士とが各々対応付けられており、分析部30において、指示情報と先行する複数の特許情報とを比較および評価することによって得られた分析結果に関する、属性を表す戦場マップ210および戦士220を生成する。
【0077】
続いて、配置部42は、S3にて生成した戦士220を戦場マップ210に配置することによって、特許マップ200を生成する(S4)。なお、配置部42は、指示情報および先行する特許情報の技術内容の一致度、類似度に応じて、戦士220の配置関係を変更してもよい。例えば、指示情報および特許情報の技術内容が類似関係にある場合は、戦士同士を互いに隣接して配置してもよい。
【0078】
このように、戦士同士を隣接して配置することによって、類似する技術分野の集合を一目で把握することができる。特定の企業の技術動向を視覚的に即座に認識することができる。また、このような技術動向から自社または特定企業の出願傾向を容易に認識することができ、各企業の技術の強み、弱み、技術の空白領域を含めた総合的な技術動向を、瞬時に把握することができ、企業の経営戦略、事業戦略に有効に活用することができる。
【0079】
以上のフローにより、S4にて生成した特許マップ200は、ユーザ端末100の入力欄に表示される(S5)。特許マップ200の表示は、表示部50が行う。例えば、表示部50が特許マップ生成部40に出力指示を出すことによって、ユーザ端末100に特許マップ200の画像が出力され表示出力される。
【0080】
図7は、特許マップ200に帯状の情報バ―300を表示した態様の例を示す図である。生成部41は、時刻の変化を示す時間軸を表す情報バ―300を生成する機能を有する。
図7に示すように、時刻の経過にしたがって、マップ210に、戦士220を配置するとともに情報バ―300を時刻の経過の方向(
図7では、2000年から2020年に向かう矢印の方向)に沿って配置可能に構成してもよい。配置は、配置部42が行う。情報バー300は、時刻の変化を示す時間軸のことをいう。以上の配置により生成された特許マップ200’は、ユーザ端末100に表示される。ユーザ端末100への表示は、表示部50が行う。
【0081】
このように、時刻の経過の方向に沿って、戦士220に加えて情報バー300が、戦場マップ210に配置されるため、ユーザ自身が、過去に創出したアイデアの経緯(動向)を容易に把握することができる。このように生成(作成)された特許マップ200’は記憶部60に格納されており、ユーザは、自身のアイデアの創出時期に関する時系列の傾向(動向)を示す特許マップ200’を、いつでも閲覧することができる。アイデアには、公開済の特許、未公開の特許、未出願の特許(出願を保留した発明、出願の断念した発明、ノウハウを含む)を含む。
【0082】
これにより、自社技術の出願傾向、技術トレンド等をビジュアル的に確認でき、自社技術の保護が充分な分野と、保護が不十分な分野を明確に把握することができる。したがって、今後発明を創出し特許の保護を強化すべき分野を洗い出し、将来に向けた出願予測を行うことが可能である。
【0083】
さらに、自社技術ばかりでなく他社技術の分析結果に基づく特許マップ200’に、時刻の変化を示す時間軸に沿った情報バー300を表示させることができる。これにより、時系列的に時代に適合した出願傾向、技術トレンド等を認識することができるとともに、各企業の技術の強み、弱み、技術の空白領域を含めた総合的な技術動向を、瞬時に把握することが可能である。したがって、特許マップ200’企業の経営戦略、事業戦略に有効に活用することができる。
【0084】
また、本実施形態によれば、戦場マップ210の地形および戦士220の容姿、例えば、戦士の着衣の色・所持する武器・年齢等によって、技術分野、評価(発明の強さ)を一目で認識することができる。そのため、容易に、時系列的に出願動向、技術トレンド等を把握することができる。特許マップ表示装置1によれば、ユーザは将来の出願傾向を推測することも可能となる。
【0085】
さらに、
図8Aに示すように、自社技術のトレンドを俯瞰
図230として、示すことも可能である。横軸は自社技術の親和性を示し、縦軸は市場性を示す。有望と推測される事業領域を一目で認識することができる。
【0086】
また、
図8Bに示すように、自社の核となるコア技術と他社の周辺技術をチャート240として、示すことができる。これにより、将来の候補事業領域を推測することができる。
【0087】
本実施形態によれば、特許マップ200と、俯瞰
図230と、チャート240と、を任意に切り替えユーザ端末100に表示出力させることができる。切り替えは、例えば、特許マップ表示装置1が備える切替部(図示せず)により行う。
【0088】
なお、本実施形態に係る特許マップ表示装置1によれば、戦士220は、戦場マップ210上を移動することができる。移動は、例えば、特許マップ表示装置1が備える制御部(図示せず)が行う。制御部は、分析結果に基づく特許評価に応じて、戦士220の移動距離を変更してもよい。例えば、移動は、評価の対象となる技術内容と複数の特許情報との一致の程度に応じて、評価の対象となる技術内容と複数の特許情報の類似度を判断する。制御部(図示せず)は、類似度が高い場合には、戦士220がマップ210上の広い領域を移動可能とするように制御してもよい。また、制御部(図示せず)は、類似度が低い場合には、戦士220がマップ210上の狭い領域を移動するにとどまるように制御してもよい。制御部(図示せず)は、戦士220が移動領域内を任意に移動可能に制御する。類似度は、特許請求の範囲の文字数に基づき判断してもよい。特許請求の範囲の文字数は、例えば、特許マップ表示装置1が備える集計部(図示せず)が行う。例えば、出願人が異なる場合、隣接する戦士220同士を戦わせてもよいし、移動中に他の戦士と遭遇した場合には、戦士同士を戦わせてもよい。高評価の特許を保有する出願人を容易に把握することができる。制御部(図示せず)は、戦士220の移動領域内での移動を可能とする機能を有する。例えば、制御部(図示せず)は、戦士220を、特許評価に対応して予め設定された移動領域にしたがって自律的に移動を行うように制御することができる。記憶部60は、特許評価に対応した複数種類の移動領域を記憶することができる。特許評価ばかりでなく、レベル、ランクによっても、戦士220を、予め設定された移動領域にしたがって自律的に移動を行うように制御することができる。
【0089】
続いて、
図9~
図12を参照して、本実施形態の変形例について説明する。
図9は、本発明の一実施形態の変形例に係るユーザ端末へ出力される特許マップの態様の例を示す図である。また、
図10は、特許マップの態様の断面を説明する模式図である。また、
図11は、一実施形態の変形例に係る特許マップ表示装置1の表示動作例を示すフローチャートである。また、
図12は、
図9のA部の一例を示す部分拡大図である。なお、
図1~
図8を参照して説明した実施形態と同様の構成については、図の説明が冗長となることを避けるため、図の記載と説明とを省略する。
【0090】
以下において、指示情報および特許情報を含む情報としては、適宜「技術情報」として説明する。
【0091】
「技術情報」は、評価の対象となる技術(発明)の内容を示す情報としての指示情報および、特許に係る権利取得の可能性を判定するための情報としての特許情報を含む。なお、「技術情報」には、ユーザ自身が過去に調査した特許情報、および研究論文、書籍、雑誌等の非特許文献が含まれてもよい。
【0092】
本変形例に係る特許マップ表示装置1によれば、比較部31は、指示情報および先行する特許情報を含む技術情報を比較し、任意の技術情報の類似度を判定することができる。そして、配置部42は、技術情報を表すキャラクター220を、マップ210上に表示するための表示データとして、類似度に応じてマップ210上に配置することができる。例えば、配置部42は、ユーザ端末100に入力された評価の対象となる技術(発明)の内容を示す情報としての複数の指示情報を表すキャラクター220をマップ210上に表示するための表示データとして、類似度に応じてマップ210上に配置してもよい。これにより、自社の企業の技術動向を視覚的に容易に認識することができる。
【0093】
また、配置部42は、指示情報の権利取得の可能性を判定するための情報としての先行する特許情報を表すキャラクター220をマップ210上に表示するための表示データとして、類似度に応じてマップ210上に配置してもよい。これにより、自社以外の他企業の技術動向を視覚的に容易に認識することができる。
【0094】
また、配置部42は、指示情報および先行する特許情報を表すキャラクター220をマップ210上に表示するための表示データとして、類似度に応じてマップ210上に配置してもよい。これにより、自社の競合企業(他企業)における技術水準、技術動向を視覚的に容易に認識することができる。なお、配置部42は、ユーザ自身が過去に調査した特許情報、および研究論文、書籍、雑誌等の非特許文献などに関する技術情報についても、上記と同様に、類似度に応じてキャラクター220をマップ210上に配置してもよい。
【0095】
一の技術情報の技術内容が他の技術情報の技術内容と類似しているか否かの判定(判断)は、例えば、技術情報の文章中に含まれている単語(キーワード、熟語など)を対比することにより判断してもよい。この判断は、比較部31が行う。比較部31は、一の技術情報および他の技術情報に含まれる複数の単語の中から出現頻度の高い単語同士の対比を行い、一致の程度に応じて、一の技術情報と他の技術情報の類似度を判断してもよい。特許マップ生成部40は、一致の程度が高い単語をマップ210上に出力する。比較部31は、出現頻度が高い単語の一致の程度が高い場合、例えば出現頻度が上位2位の単語の一致の程度が80%以上の場合、一の技術情報と他の技術情報の類似度は高いと判断してもよい。そして、配置部42は、単語の類似度が高いキャラクター220同士を近い位置に密集して配置してもよい。そして、表示部50は、密集している領域に、例えば、城の形状をした画像のアイコンを表示出力させてもよい。これにより、類似度が高いキャラクター220が密集した技術情報を含む所定の領域を、視覚的に認識することができ、注視すべき技術情報の領域を容易に把握することができる。
【0096】
また、配置部42は、当該単語をマップ210に配置されるキャラクター220の近傍に配置し、表示部50によって当該近傍に出力してもよい。単語の出現頻度は集計部(図示せず)が集計を行う。なお、マップ210上に出力された複数の単語同士において、類似度が高い単語が存在する場合は、それらの単語同士を線Lにて繋ぐように構成してもよい。変形例に係る特許マップ表示装置1によれば、出現頻度が高い単語の一致の程度が高い技術情報と、当該単語と類似する単語の出現頻度が高い技術情報は、互いに類似度が高い可能性があるため、単語同士を線Lにて結ぶことにより、類似度が高い技術情報の集合を容易に把握することができる。
【0097】
また、比較部31は、一の技術情報の技術内容が他の技術情報の技術内容と類似しているか否かの判断を、特許情報に付与されている国際特許分類IPCを含む技術分類の一致度、類似度により判断してもよい。国際特許分類IPCを含む技術分類の一致度、類似度の判断は、例えば、技術分類の先頭から所定桁数一致しているか否かにより判断する。この判断は、比較部31が行う。技術分類は、分析部30による分析処理の結果に基づく属性情報に基づき決定されてもよい。この決定は、生成部41が行う。そして、配置部42は、技術分類の類似度が高いキャラクター220同士を近い位置に密集して配置してもよい。また、配置部42は、当該技術分類をマップ210に配置されるキャラクター220の近傍に配置し、表示部50によって当該近傍に出力してもよい。類似語が高い技術分類は集計部(図示せず)が集計を行う。
【0098】
なお、比較部31は、一の技術情報の技術内容が他の技術情報の技術内容と類似しているか否かの判断を、単語および技術情報の組み合わせにより判断してもよい。これにより、本変形例に係る特許マップ表示装置1によれば、精度の高い類似度の判断が実現できるとともに、企業の技術動向を高水準で把握することができる特許マップを提供することが可能になる。
【0099】
そして、
図9および
図10に示すように、生成部41は、類似する技術情報の件数に応じてマップ210の地形を変更することができる。具体的には、生成部41は、類似する技術情報の件数が第1閾値以下の場合、当該技術情報を表すキャラクター220が配置される所定の領域におけるマップ210の地形を凹状に生成することができる。より詳細には、
図10に示すように、生成部41は、類似する技術情報の件数が少ない場合(例えば、5件以下)、マップ210に配置された技術情報を表すキャラクター220を囲む所定の領域の地形を谷状(
図10中N部参照)に生成してもよい。件数の集計は、集計部(図示せず)が行う。なお、
図10に示すように、表示部50は、類似する技術情報の件数に応じて、山の高さ(
図10中M部参照)、谷の深さ(
図10中N部参照)を変更するように、マップ210の地形を表示出力してもよい。また、表示部50は、技術情報の類似度に応じて、山と谷を結ぶ斜面の傾斜度合いを変更してもよい。
【0100】
記憶部60は、マップ210に配置されたキャラクター210に対応付けて複数種類の地形情報が記憶されており、マップ210に配置されたキャラクター210としての技術情報の件数、類似度などに応じて、記憶部60から読み出される。そして、表示部50によって、記憶部60から読み出されたマップ210をキャラクター210に対応付けて、ユーザ端末100に表示出力されてもよい。
【0101】
また、記憶部60に記憶された地形情報を基に、マップ210に配置されたキャラクター210に応じて、変更される演算処理が行われてもよい。この演算は、例えば、算出部(図示せず)によって行われる。記憶部60には、マップ210に配置されたキャラクター210としての技術情報の件数、類似度に対応付けて山の高さの座標データと、谷の深さの座標データが記憶されている。具体的には、山の高さの座標データと、谷の深さの座標データは、キャラクター210としての技術情報の件数、類似度に応じて、算出部(図示せず)によって変更される演算処理が行われ、記憶部60に記憶される。そして、生成部40は、記憶部60からこれらの座標データを読み出し、地形情報としての画像に変換しマップ210を生成するように構成されてもよい。例えば、生成部40は、山の高さの座標データと谷の深さの座標データに基づき、3次元の地形情報を画像として生成するように構成される。
【0102】
また、生成部41は、類似する技術情報の件数が第2閾値以上の場合、当該技術情報を表すキャラクター220が配置される所定の領域におけるマップ210の地形を凸状に生成してもよい。より詳細には、
図10に示すように、生成部41は、類似する技術情報の件数が多い場合(例えば、20件以上)、マップ210に配置された技術情報を表すキャラクター220を囲む所定の領域の地形を山状(
図10中M部参照)に生成してもよい。類似する技術情報の件数が所定の閾値以上であるか、または所定の閾値以下であるかの判断は、比較部31が行う。
【0103】
さらに、表示部50は、凸状に生成されている山の地形を濃色で表示し、凹状に生成されている谷の地形を淡色、として地形を表示出力することができる。記憶部60は、マップ220に配置されるキャラクター210の件数に対応付けて、凹凸の起伏形状に応じて濃淡の変化をつけた複数種類の地形情報が記憶されてもよい。または、生成部41は、例えば、凸形状から凹形状に向かって低地になるにつれて濃淡が変化するように、色調を数値化して、凸形状と凹形状の起伏の高低差ごとに明度、色度、輝度を割り当てることにより、3次元の地形情報を画像として生成するように構成されてもよい。または、記憶部60には、地形の高低差ごとに、凸形状と凹形状の座標データと地形情報の濃淡データが対応付けられていてもよい。そして、生成部41は、技術情報としてのキャラクター210のマップ220への配置状況に応じて、記憶部60に記憶された座標データと地形の濃淡データを割り当てることにより、3次元の地形情報を画像として生成するように構成されてもよい。
【0104】
本変形例に係る特許マップ表示装置1によれば、類似する技術情報の件数に応じてマップ210の地形が視覚的に一目で認識できる態様に変更するため、一目で自社および他企業の技術動向を把握することができる。
【0105】
また、配置部42は、類似度の高い技術情報を表すキャラクター220は互いに近い位置に配置し、類似度の低い技術情報を表すキャラクター220は互いに遠い位置に配置することができる。具体的には、配置部42は、任意の一の技術情報を表すキャラクター220を基点とした場合に、当該キャラクター220と類似度が高い技術情報を表すキャラクターを、類似度に応じて配置することができる。ユーザは、ユーザ端末100を介して任意の一の技術情報を基点として指定することができ、当該基点の取得は情報取得部10が行う。より詳細には、配置部42は、任意の一の技術情報と類似度が高い技術情報については、キャラクター同士を互いに近い位置に配置することができる。一方、配置部42は、任意の一の技術情報と類似度が低い技術情報については、キャラクター同士を互いに遠い位置に配置することができる。配置は、類似度をスコアにて算出することにより、マップ210に配置する任意の一のキャラクター220(例えば、評価対象のキャラクター220)の相対評価として、任意の一の技術情報との距離を算出してもよい。この算出は、算出部(図示せず)が行う。なお、スコアと距離が対応付けられており、任意の一の技術情報との絶対評価として、距離を算出してもよい。スコアと距離が対応付けは、記憶部60に格納されている。一致度のスコアは、一致の程度に応じて、例えば、「0%」~「100%」の数値として算出することができる。また、算出部(図示せず)は、マップ210に配置する全てのキャラクター220に対して、任意の一のキャラクター220との距離を算出してもよいし、類似度が高い技術情報を表すキャラクター220が配置されるマップ210上の所定の領域毎において、距離を算出してもよい。
【0106】
さらに、生成部41は、ユーザの指示情報に係る権利取得の可能性に応じて、権利取得の可能性を向上させた追加情報を生成することができる。権利取得の可能性は類似度に応じて決定される。具体的には、比較部31は、ユーザの指示情報と先行する複数の特許情報に含まれる文章の比較を行い、一致の程度に応じて類似度を算出する。そして、生成部41は、複数の技術情報のうち、評価対象となるユーザの任意の一の指示情報と類似度が高い技術情報が存在する場合、権利取得の可能性は低いと判定する。この判定は、評価部32が行う。この場合において、生成部41は、権利取得の可能性を向上させるため、当該指示情報に追加、修正、削除すべき情報を追加情報として、ユーザに提言することができる。なお、追加情報の生成はAI(Artificial Intelligence)によって行うことができる。
【0107】
評価部32において権利取得の可能性が低いと判定された場合、生成部41は、評価対象となる任意の一の技術情報の補充訂正によって権利の取得可能性が高くなる追加情報を生成することができる。生成部41は、例えば、機械学習において学習した、過去の審査において権利の取得の可能性を向上させた構成要件(文言または文章)を発明の構成要件に付加することにより過去の審査を踏まえて権利取得の可能性を向上させた追加情報を生成することができる。
【0108】
一方、評価部32において権利取得の可能性が高いと判定された場合、生成部41は、評価対象となる任意の一の技術情報の補充訂正において、権利の取得可能性が低くなる情報の生成を行ってもよい。生成部41は、評価対象となる任意の一の技術情報の補充訂正において、権利の取得可能性が低くなる情報の生成を検討してもよい。例えば、当該技術情報の補充訂正は、技術情報のある構成要件を削除する情報の生成を検討することができる。評価対象となる任意の一の技術情報としての発明内容の構成要件を削除する補正は、権利取得の可能性を低くすることになるが、発明の権利範囲を広げることができる。生成部41は、発明の構成要件を削除することにより、権利範囲を広げる情報を生成することができる。生成部41は、権利の取得の可能性に影響の少ない構成要件を削除する情報を生成することにより、権利の取得の可能性を維持しつつ発明の権利範囲を広げることが可能となる。
【0109】
生成部41は、情報記録部(図示せず)に記録された情報に基づき、追加情報を生成してもよい。生成部41は、情報記録部(図示せず)に記録された技術者が過去に創作した知的財産を参照することにより技術者の知識を利用することができる。これにより、生成部41は、技術者が自ら作成する情報と類似した追加情報を技術者に代わって生成してもよい。生成部41は、他の技術者(例えば、同じ会社の技術者)によって情報記録部(図示せず)に記録された知的財産に関する情報に基づき、追加情報を生成してもよい。なお、本変形例では、権利取得の可能性が高いと判定された場合、構成要件を削除する情報を追加情報として生成する場合について説明したが、これに限定されない。生成部41は、構成要件に含まれる単語、文節、文章などの一部を削除するように構成してもよい。この場合においても、生成部41は、上記と同様に権利の取得の可能性に影響の少ない単語、文節、文章などを削除する情報を生成することにより、権利の取得の可能性を維持しつつ発明の権利範囲を広げることが可能となる。
【0110】
また、生成部41は、創作された発明に対してシミュレーション技術を適用することにより、発明の不具合を検出して創作対象から排除するようにしてもよい。シミュレーション技術には、例えば、CAD等によりモデリングされたモデルに対する流体解析の技術、薬剤の生成をシミュレートする技術、実施に掛かるコストもしくは時間を算出する技術、または科学的な矛盾を検出する技術等を用いることができる。
【0111】
さらに、評価部32が判定した、評価対象となる任意の一の技術情報に係る権利取得の可能性に応じて、当該技術情報と異なる技術分類を用いて先行する特許情報の出力(抽出)を行うことができる。そして、生成部41は、当該先行する特許情報および評価対象となる任意の一の技術情報に含まれる文章の比較を行い、当該先行する特許情報と任意の一の技術情報との差分を構成する文書情報に基づき追加情報を生成することができる。
【0112】
先行する特許情報の技術分類は、評価対象となる任意の一の技術情報の技術分類と重複しないように決められる。以下の説明において、評価対象となる任意の一の技術情報の技術分類を第1技術分類と称し、先行する特許情報の技術分類を第2技術分類と称する。なお、技術分類は、国際特許分類IPCに限らず、FI(File Index)、Fターム、CPC(Cooperative Patent Classification)等であってもよい。
【0113】
第2技術分類は、第1技術分類に類似しない技術分類が選択されるとよい。例えば、選択部(図示せず)は、技術分類(IPC、FI等の特許分類)の先頭から所定桁数一致しているものを除外することで、類似しない技術分類を選択できる。すなわち、選択部(図示せず)は、第2技術分類を特許分類上で第1技術分類から所定距離離れたところで指定することができれば、選択方法は上記に限定されることはない。更に、所定距離は、技術分類によって異なる値が定められるとよい。例えば、ITソフトウェアの技術分野は、技術分類をまたいでも基本的に組み合わせが容易であると判断されることが多いため、所定距離を大きく設定することが必要である。すなわち、所定距離は、第1技術分類の先頭からの第1所定桁数(例えば4桁)、および先頭からの第2所定桁数(例えば3桁)と設定することができる。ここで、第2所定桁数は、第1所定桁数よりも少ない必要がある。この構成によって、特許マップ表示装置1は、第2技術分類が第1技術分類に限りなく近い特許分類になることを除外し、適度に近い第2技術分類に含まれる先行する特許情報を検索(抽出)することができる。
【0114】
第2技術分類は、第1技術分類との距離が適切な距離を有していればよい。距離が近すぎる場合は、特許性が否定される原因となり、距離が遠すぎると技術分野としては、異分野過ぎて無意味となってしまう可能性がある。第2技術分類を選択する手法は、上述の通り、さまざまな手法が採用できる。例えば、選択部(図示せず)は、第1技術分類の先頭からの第1所定桁数(例えば4桁)一致しておらず、先頭からの第2所定桁数(例えば3桁)一致している特許分類を第2技術分類として選択してもよい。
【0115】
そして、表示部50は、追加情報をマップ210上に表示出力することができる。例えば、表示部50は、評価対象となる任意の一の技術情報を表すキャラクター220が配置されるマップ210上の所定の領域の近傍に配置される(出現する)アイコン(ボタン)をクリックすることにより、追加情報が表示出力されるように構成してもよい。アイコンは、例えば、宝箱、宝石、温泉などの図柄で表示される。これにより、変形例に係る特許マップ表示装置1によれば、ゲーム感覚で権利取得の可能性が高い追加情報をユーザに提言することができる。
【0116】
さらに、評価部32は、生成部41において生成された追加情報に基づき、特許を含む知的財産に係る権利取得の可能性を再判定してもよい。権利取得の可能性を再判定することにより、権利取得の可能性を向上させた追加情報を生成部41において生成させることができる。
【0117】
また、生成部41は、複数の追加情報を生成することができる。そして、判定部(図示せず)は、生成部41において生成された複数の追加情報に基づき、それぞれの権利取得の可能性を再判定してもよい。生成された複数の知的財産に係る権利取得の可能性を再判定することにより、生成された複数の追加情報の中から権利取得の可能性の高いものを選択することが可能になる。例えば、生成部41は、複数の追加情報の中から再判定の結果において権利取得の可能性が高い順に追加情報をソートして利用者に提言できるようにしてもよい。
【0118】
また、ユーザは、ユーザ端末100を介して入力した発明内容としての指示情報と、他企業の技術情報について、何れの情報が強い権利であるかを判定することができる。具体的には、比較部31は、ユーザがユーザ端末100を介して入力した発明内容としての指示情報(以下、適宜「技術情報A」という)と、他企業の技術情報(以下、適宜「技術情報B」という)について、権利の強さのレベルを比較することができる。例えば、権利の強さのレベルは、技術情報Aのスコアと技術情報Bのスコアである。比較部31は、権利の強さのレベルとしてのスコアが高い方の技術情報を強い権利である判定することができる。なお、権利の強さのレベルはスコアに限定されない。権利の強さのレベルは、発明の創作日、特許出願日、残存の存続期間、請求項の構成要素の数、請求項数(発明の数)、他の発明者、研究者などの特許出願、論文などに引用された回数(被引用回数)などの発明を示す情報などを含む。比較部31は、これらの発明を示す情報を総合して評価し、何れの情報が強い権利であるかを判定することができる。
【0119】
また、比較部31は、ユーザ自信の一以上の技術情報Aと他企業の複数の技術情報Bの比較を行い、何れの情報が強い権利であるかを判定することができる。この場合、例えば、最も高いレベルを有する技術情報が強い権利であると判定することができる。すなわち、比較部31は、ユーザ自信の一の技術情報Aのレベルが最も高い場合、自社の方が強い権利の特許を保有していると判定してもよい。一方、比較部31は、他企業の一の技術情報Bのレベルが最も高い場合、他企業の方が強い権利の特許を保有していると判定してもよい。
【0120】
そして、表示部50は、例えば、比較部31によって、強い権利ではない(権利の優位性、有効性を有しない、劣勢である)と判定された場合、当該強い権利ではない特許を保有する所定の領域の陣地に対し、長く立ちのぼる煙(のろし、
図12中F部参照)などを表示出力するように構成してもよい。このように、ゲーム感覚で自社が保有する特許を含む所定の領域の陣地内の技術情報Aとしてのキャラクター220と、他企業が保有する特許を含む所定の領域の陣地内の技術情報Bとしてのキャラクター220とを対戦させることができる。これにより、自社と他企業の何れが優勢であるか(権利の優位性、有効性を有するか)を視覚的に認識でき、自社と他企業が保有する特許のうち何れの特許が強い権利を保有しているのかを容易に把握することができる。
【0121】
例えば、ユーザは、ユーザ端末100を介して任意の一以上の技術情報Aを自軍のキャラクター220として、およびユーザが対戦を希望する任意の一以上の技術情報Bを敵軍のキャラクター220として指定することができる。当該技術情報としてのキャラクターの取得は情報取得部10が行う。自軍と敵軍のキャラクターの指定が行われると、自軍のキャラクター220が敵軍のキャラクター220がいる陣地に移動する。この移動は、制御部(図示せず)が行うことができる。そして、自軍のキャラクター220が敵軍のキャラクター220がいる陣地に移動した場合、対戦モード画面に遷移するように構成してもよい。この遷移は、表示部50が行う。そして、比較部31は、自軍のキャラクター220としての技術情報Aと敵軍のキャラクター220としての他企業の複数の技術情報Bの比較を行い、何れの情報が強い権利であるかを判定するように構成してもよい。そして、勝利した方の軍には、例えば、ポイントとして、追加情報を付与するように構成してもよい。表示部50は、勝利した軍の技術情報を表すキャラクター220が配置されるマップ210上の所定の領域の近傍に、宝箱、宝石、温泉などの図柄をしたアイコン(ボタン)が表示出力される(出現する)ように構成してもよい。
【0122】
生成部41によって生成された追加情報は、表示部50によってユーザ端末100の画面上に表示出力することができる。例えば、ユーザ端末100に特許マップ200が表示出力されたとき、一致度のスコアが低く権利取得可能性が否定的であると評価される場合(例えば、Cランク)、生成部41に評価結果に基づく評価信号が入力され、追加情報を生成するように構成してもよい。そして、表示部50は、ユーザ端末100に出力された特許マップ200上に、追加情報を表示出力してもよい。例えば、ユーザが当該アイコン(ボタン)をホバーすると、追加情報が光柱とともに表示出力されるように構成してもよい。なお、判定部(図示せず)において権利取得の可能性が高いと判定された場合、生成部41は、入力情報の補充訂正において、権利の取得可能性が低くなる情報の生成を行ってもよい。また、生成部41は、判定部(図示せず)において権利の取得の可能性に影響の少ない単語、文節、文章などを削除する情報を生成してもよい。
【0123】
さらに、特許マップ表示装置1は、マップ220に配置されている特定のキャラクター210をドラッグして、当該キャラクター210が属する技術分類または単語(キーワードなど)の領域とは異なる他の技術分類などの領域に移動させることができる。そして、移動させると、他の技術分類などにおいて、キャラクター210に係る技術情報の権利取得の可能性について、再判定することができる。この再判定は、判定部(図示せず)が行ってもよい。具体的には、当該技術情報に係る発明の内容(指示情報に係る入力内容、特許情報に係る請求項の内容など)が、当該技術分類などにおいて特許出願された場合、どのような評価を受けるのか権利取得の可能性について、再判定することができる。そして、生成部41は、権利取得の可能性に応じて、追加情報を生成することができる。追加情報の生成方法は、上述したため、詳細な説明は省略する。
【0124】
以上のように、特許マップ表示装置1によれば、技術分野などを横断して追加情報を生成することが可能になるため、キャラクター210としての技術情報に係る技術分類(第1技術分類)と所定の距離離れた第2技術分類に相違が生じる。そのため、特許マップ表示装置1によれば、キャラクター210がマップ220上の技術分類または単語(キーワードなど)間を自由に渡り歩くことが可能になり、ユーザに対し多様な追加情報を提供することができる。
【0125】
続いて、
図11を用いて、一実施形態の変形例に係る特許マップ表示装置1の動作例を説明する。
図11は、一実施形態の変形例に係る特許マップ表示装置1の表示動作例を示すフローチャートである。
【0126】
<変形例に係る特許マップ表示装置1の表示動作処理の一例>
図11において、比較部31は、任意の前記技術情報の類似度の判定を実行する(S11)。具体的には、比較部31は、指示情報および先行する特許情報を含む技術情報を比較し、任意の技術情報の類似度を判定する。
【0127】
次いで、配置部42は、複数の技術情報を表すキャラクター220を、マップ210上に表示するための表示データとして、類似度に応じてマップ210上に配置する(S12)。具体的には、配置部42は、技術情報を表すキャラクターを戦士220として、戦場の地形をしたマップ210(以下、適宜「戦場マップ」という)上に表示するための表示データとして、類似度に応じて戦場マップ210上に配置することができる。例えば、配置部42は、ユーザ端末100に入力された評価の対象となる技術(発明)の内容を示す情報としての複数の指示情報を表す戦士220を戦場マップ210上に表示するための表示データとして、類似度に応じて戦場マップ210上に配置してもよい。これにより、自社の企業の技術動向を視覚的に容易に認識することができる。
【0128】
また、配置部42は、先行する特許情報を表す戦士220を戦場マップ210上に表示するための表示データとして、類似度に応じて戦場マップ210上に配置してもよい。これにより、自社以外の他企業の技術動向を視覚的に容易に認識することができる。
【0129】
また、配置部42は、指示情報および先行する特許情報を表す戦士220を戦場マップ210上に表示するための表示データとして、類似度に応じて戦場マップ210上に配置してもよい。これにより、自社の競合企業に対する技術水準、技術動向を視覚的に容易に認識することができる。なお、配置部42は、ユーザ自身が過去に調査した特許情報、および研究論文、書籍、雑誌等の非特許文献などに関する技術情報についても、上記と同様に、類似度に応じて戦士220を戦場マップ210上に配置してもよい。
【0130】
以上の通り、特許マップ表示装置1によれば、広範で多岐にわたる技術分野のうち、各企業の技術者等が積極的に発明の創作を行っている技術分野を視覚的に一目で把握することができるため、知財戦略、開発戦略、事業戦略、経営戦力の構築を支援することができる。
【0131】
また、特許マップ表示装置1によれば、特許マップ200を、技術分類ごとの技術情報の分布状況を把握することができる。技術分類をIPCとした場合、特許マップ生成部40は、IPCのサブクラス(表1中、A01B)に属する技術情報ごとの分布状況を特許マップ200として生成することができる。そして、表示部50によって、ユーザ端末100に特許マップ200の画像が表示出力される。また、特定のIPCのサブクラス(表1中、A01B)をホバーした場合、当該サブクラスの下位グループの階層(表1中、A01B33/00,A01B33/08)に属する技術情報ごとの分布状況を特許マップ200として生成することができる。例えば、特許マップ200を生成する際に、戦場マップ210および戦士220件数、分布状況を集計し、IPCのサブクラス(表1中、A01B)および下位グループの階層(表1中、A01B33/00,A01B33/08)に属する戦場マップ210を戦士220に対応付けて記憶部50に格納していてもよい。IPCのサブクラス、下位グループの階層ごとの戦士220の件数、分布状況の集計は、集計部(図示せず)が行ってもよい。
【0132】
そして、特許マップ生成部40は、特定のIPCのサブクラス(表1中、A01B)をホバーした場合、当該サブクラスの下位グループの階層(表1中、A01B33/00,A01B33/08)に属する技術情報ごとの戦士220の分布状況を特許マップ200として生成するように構成してもよい。
【0133】
また、特許マップ表示装置1では、特定のIPCのサブクラスをホバーした場合、記憶部50から特定の戦士220が属する技術分類(IPC)のサブクラスに対応付けられた下位グループの階層に係る戦場マップ220を読み出して、特許マップ200を出力表示するように構成してもよい。また、特許マップ表示装置1では、特定のIPCのサブクラスをホバーする都度に、集計部(図示せず)によって、下位グループの階層ごとの戦士220の件数、分布状況の集計を行ってもよい。そして、生成部41は、山の高さの座標データと谷の深さの座標データに基づき、3次元の地形情報を画像として生成するように構成してもよい。
【0134】
これにより、特許マップ表示装置1によれば、より細かな技術分類に関する自社、他企業の技術動向を一目で把握することができる。
【0135】
以下に、IPCの完全分類記号の表示形式について説明する。IPCの完全分類記号は、セクション、クラス、サブクラスおよびメイングループまたはサブグループを表現する記号が組み合わされたものである。
【表1】
(特許庁ホームページ内「国際特許分類(2018年バージョン)(仮訳)指針引用)
【0136】
また、特許マップ表示装置1には、ユーザ端末100に表示出力された特許マップ200において、ユーザが指定する所定の技術分類の領域を拡大または縮小表示することができる。例えば、生成部41は、ユーザが所定の技術分類の領域または単語(キーワードなど)の領域の近傍位置をタップし、上下回転または左右回転させることにより、当該技術分類の領域などを拡大画像または縮小画像に生成することができる。そして、当該拡大画像または縮小画像は、表示部50によってユーザ端末100に表示出力されるように構成されてもよい。具体的には、表示部50は、ユーザ端末100に表示出力された特許マップ200の表示画像を、ユーザによるタップ操作に応答して、記憶部50に格納された拡大表示または縮小表示に対応した画像データを読み込み、拡大画像または縮小画像を表示出力するように構成してもよい。
【0137】
次いで、生成部41は、類似する技術情報の件数に応じて戦場マップ210の地形を変更する(S13)。具体的には、
図9および
図10に示すように、生成部41は、類似する技術情報の件数が第1閾値以下の場合、当該技術情報を表す戦士220が配置される所定の領域における戦場マップ210の地形を凹状に生成することができる。より詳細には、生成部41は、類似する技術情報の件数が少ない場合(例えば、5件以下)、戦場マップ210に配置された技術情報を表す戦士220を囲む所定の領域の地形を谷状(
図10中N部参照)に生成してもよい。件数の集計は、集計部(図示せず)が行う。
【0138】
また、生成部41は、類似する技術情報の件数が第2閾値以上の場合、当該技術情報を表す戦士220が配置される所定の領域における戦場マップ210の地形を凸状に生成してもよい。より詳細には、生成部41は、類似する技術情報の件数が多い場合(例えば、20件以上)、戦場マップ210に配置された技術情報を表す戦士220を囲む所定の領域の地形を山状(
図10中M部参照)に生成してもよい。類似する技術情報の件数が所定の閾値以上であるか、または所定の閾値以下であるかの判断は、比較部31が行う。
【0139】
本変形例に係る特許マップ表示装置1によれば、類似する技術情報の件数に応じてマップ210の地形を変更することができるため、一目で企業の技術動向を把握することができる。
【0140】
制御部(図示せず)は、プログラムに含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行し、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-specific Integrated circuit)、FPGA(Field programmable Gate Array)である。なお、本発明において、制御部(図示せず)は、これらに限定されない。制御部(図示せず)は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えていてもよい。制御部(図示せず)は、ROMに記憶させたプログラムをRAM上に展開して対応する処理をCPUに実現させる。
【0141】
このように構成することにより、ユーザが入力した評価の対象となる技術の、権利範囲の広さを視覚的に把握することができる。なお、特許評価は、侵害容易の発見性と、無効性はそれぞれ出力形態が異なる。すなわち、類似度が高い特許は権利範囲が広く権利行使が容易であり侵害の回避が困難である。その反面、特許無効になる蓋然性を有している。この場合、戦士220はアイテムとしてレベルの低いこん棒を所持していてもよい。また、類似度が低い特許は権利範囲が狭く権利行使が困難であり侵害の回避が容易である。その反面、特許無効になり難い傾向がある。この場合、戦士220はアイテムとしてレベルの高い斧を所持していてもよい。記憶部60には、上記のような様々な種類(態様)の戦士220が格納されており、各類似度にこれらのアイテムが対応付けられている。そして、生成部41は、所定のレベルに達すると、当該レベルに応じた戦士220のアイテム(武器等)を生成するように構成されている。
【0142】
また、以上の説明において、本実施形態および変形例に係る特許マップ表示装置1では、特許マップ200を、仮想の戦場を地形とした戦場マップ210に、戦士220を配置して表現する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。
【0143】
さらに、本実施形態および変形例に係る特許マップ表示装置1は、特許分析の支援ツールとしての特許マップについて説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、特許分析以外にも意匠分析、商標分析など知的財産分析の支援ツールとしても用いることができることはいうまでもない。さらに、本発明は、知的財産以外の論文分析、書籍分析など非特許文献の分析の支援ツールとしても用いることができる。ユーザがユーザ端末の入力欄に入力する内容は、意匠登録出願、商標登録出願などの原案であってもよく、知財に関する情報が記載されたメモ、知財に関連するキーワード、又は、作成済み若しくは作成中の商標登録出願、意匠登録出願、特許出願、実用新案登録出願などの書類であってもよい。
【0144】
また、実施形態および変形例に係る特許マップ表示装置1では、ユーザ端末100の画面上に表示される特許マップ200を拡大、縮小、回転して表示させることができる。これにより、特許マップ200を3次元で表示させることができ、2次元で表示される特許マップ200では把握が困難な技術情報としての戦士220同士の距離関係を視覚的に把握することができる。また、
図12に示すように、特許マップ200の拡大表示が可能になるため、戦士220の容姿、数を把握することが可能であり、戦士220がどのようなレベルの戦士であるのか、類似する技術情報の件数を視覚的に認識することができる。さらに、表示部50は、任意の所定の領域において、どのような単語を含む技術情報が多いかを、例えば、単語の出現頻度が多いほど大きく表示されるように所謂ワードクラウドとして表示出力させてもよい。
【0145】
また、実施形態および変形例に係る特許マップ表示装置1は、戦場マップ210に配置される戦士220をホバーすると、技術情報に係る発明の入力内容、特許請求の範囲、発明者情報、出願人情報など各技術情報に係る発明の内容を示す情報が、表示部50により表示出力されてもよい。
【0146】
さらに、変形例に係る特許マップ表示装置1によれば、本実施形態と同様に、
図8A,Bに示すように、特許マップ200と、俯瞰
図230と、チャート240と、を任意に切り替えユーザ端末100上に表示出力することができるように構成してもよい。切り替えは、例えば、特許マップ表示装置1が備える切替部(図示せず)により行う。
【0147】
上述したところは、代表的な実施形態の例を示したものであって、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
【0148】
実施形態に記載された内容の一部を以下に記載する。
[付記1]
ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示装置であって、
先行する特許情報を記憶する文献データベースと、
前記ユーザがユーザ端末に入力した指示情報を取得する情報取得部と、
前記指示情報を前記特許情報と比較する比較部と、前記比較部に基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価部と、を備える分析部と、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成部と、前記キャラクターを前記マップに配置する配置部と、を備える特許マップ生成部と、
前記特許マップ生成部により生成された特許マップを表示する表示部と、を備える特許マップ表示装置。
[付記2]
前記分析結果に基づき、前記指示情報および前記特許情報の件数と属性情報を抽出し集計する集計部を、さらに備えることを特徴とする[付記1]に記載の特許マップ表示装置。
[付記3]
前記集計部は、前記特許情報の特許請求の範囲の文字数を集計する機能を有し、
前記特許評価は、前記特許情報の特許請求の範囲の文字数に応じて決定する[付記2]に記載の特許マップ表示装置。
[付記4]
前記特許マップ生成部は、前記属性情報に基づき、前記キャラクターに関する属性情報を決定し、
前記集計部は、前記件数に応じたキャラクターの数を決定することを特徴とする[付記2]または[付記3]に記載の特許マップ表示装置。
[付記5]
前記集計部は、
前記分析結果を、同一の発明者または出願人毎に抽出し集計を行い、
前記特許マップ生成部は、
当該抽出し集計した結果に基づき、同一の発明者または出願人毎に前記キャラクターを互いに隣接して配置することを特徴とする[付記2]または[付記3]に記載の特許マップ表示装置。
[付記6]
前記集計部は、
前記分析結果を、異なる発明者または出願人毎に抽出し集計を行い、
前記特許マップ生成部は、
当該抽出し集計した結果に基づき、異なる発明者または出願人毎に前記キャラクターの着衣の色を変更することを特徴とする [付記2]から[付記5]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記7]
前記集計部は、
前記属性情報に基づき、技術分類を抽出し集計を行い、
前記特許マップ生成部は、
当該抽出し集計した結果に基づき、技術的に類似する技術分類毎に前記キャラクターの容姿を決定し、前記キャラクターを互いに隣接して配置することを特徴とする[付記2]から[付記6]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記8]
前記集計部は、
前記属性情報に基づき、特許評価を抽出し集計を行い、
前記特許マップ生成部は、
当該抽出し集計した結果に基づき、前記特許評価毎に前記キャラクターが所持するアイテムまたはキャラクターのレベルを決定することを特徴とする[付記2]から[付記7]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記9]
前記集計部は、前記技術分類を抽出し集計した結果に基づき、技術的に類似する技術分類毎に分類グループを設定し、
前記特許マップ生成部は、前記分類グループ毎に前記マップの地形を決定することを特徴とする[付記7]に記載の特許マップ表示装置。
[付記10]
前記属性情報には、技術分類または時間情報が含まれ、
前記特許マップ生成部は、
前記技術分類または前記時間情報に応じて、前記キャラクターの容姿および前記マップの地形を変更することを特徴とする[付記1]から[付記9]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記11]
前記属性情報には、技術分類または時間情報が含まれ、
前記特許マップ生成部は、
前記分類グループ毎に異なるマップの地形上に、当該地形に対応した前記技術分類または前記時間情報に対応したキャラクターを配置することを特徴とする[付記9]に記載の特許マップ表示装置。
[付記12]
前記特許マップ生成部は、時刻の変化を示す時間軸を表す情報バ―を生成する機能を有し、
前記配置部は、
時刻の経過にしたがって、前記マップに、前記キャラクターを配置するとともに前記情報バ―を前記時刻の経過の方向に沿って配置可能とすることを特徴とする[付記1]から[付記11]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記13]
前記キャラクターの移動を制御する制御部を、さらに備え、
前記キャラクターは前記分析結果に応じて前記マップ上を移動することが可能であり、
前記制御部は、
前記分析結果に基づく特許評価が高い場合には前記キャラクターの広い領域を移動するように制御し、
前記分析結果に基づく特許評価が低い場合には前記キャラクターの移動領域を狭くするように制御することを特徴とする[付記1]から[付記12]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記14]
前記特許マップ生成部は、
前記特許評価のランク情報に応じてキャラクターのレベルを変更することを特徴とする[付記1]から[付記13]いずれか1項に記載の特許マップ表示装置。
[付記15]
前記特許マップ生成部は、
前記特許評価のランク情報が所定のレベル以上である場合、前記レベルに応じた、戦士、猛獣、肉食動物、大型動物、戦車、ロボットを模した形態のキャラクターを配置することを特徴とする[付記1]から[付記14]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記16]
前記分析部は、
前記属性情報に基づき、出願国または発明者の国籍を判別し、
前記特許マップ生成部は、
前記出願国または前記発明者の国籍に応じて、前記キャラクターの着衣を前記出願国または前記発明者の国籍の民族衣装に変更することを特徴とする[付記1]から[付記15]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記17]
前記ユーザは前記指示情報の入力時に発明者が所属する組織情報を含ませることが可能であり、
前記特許マップ生成部は、
前記組織情報に基づき、発明者が所属する組織を判別し、
前記組織毎に、前記キャラクターの着衣を決定することを特徴とする[付記1]から[付記16]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記18]
前記ユーザは前記指示情報の入力時に発明者が所属する組織毎の資産情報を含ませることが可能であり、
前記特許マップ生成部は、
前記資産情報に基づき前記キャラクターが備える食糧の蓄積量を決定し、蓄積量に応じた食糧を、前記キャラクターとともに前記マップ上に配置することを特徴とする[付記1]から[付記17]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記19]
前記分析部は、前記属性情報に基づき出願日を判別し、
前記特許マップ生成部は、当該判別された出願日に応じて、前記キャラクターの年齢を変更することを特徴とする[付記1]から[付記18]いずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記20]
ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示方法であって、
コンピュータが、
文献データベースに先行する特許情報を記憶するステップと、
前記ユーザが指示情報を入力する入力ステップと、
前記指示情報を前記特許情報と比較する比較ステップと、前記比較ステップに基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価ステップと、を備える分析ステップと、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成ステップと、前記キャラクターを前記マップに配置する配置ステップと、を備える特許マップ生成ステップと、
前記特許マップ生成ステップにより生成された特許マップを表示する表示ステップと、を備える特許マップ表示方法。
[付記21]
ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示プログラムであって、
コンピュータに、
文献データベースに先行する特許情報を記憶する機能と、
前記ユーザが指示情報を入力する入力機能と、
前記指示情報を前記特許情報と比較する比較機能と、前記比較機能に基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価機能と、を備える分析機能と、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成機能と、前記キャラクターを前記マップに配置する配置機能と、を備える特許マップ生成機能と、
前記特許マップ生成機能により生成された特許マップを表示する表示機能と、
を実現させるための、特許マップ表示プログラム。
【0149】
また、変形例に記載された内容の一部を以下に記載する。
[付記1]
ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示装置であって、
先行する特許情報を記憶する文献データベースと、
前記ユーザがユーザ端末に入力した指示情報を取得する情報取得部と、
前記指示情報および前記特許情報を含む技術情報を比較する比較部と、前記比較部に基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価部と、を備える分析部と、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成部と、前記キャラクターを前記マップに配置する配置部と、を備える特許マップ生成部と、
を備え、
前記比較部は、任意の前記技術情報の類似度を判定することが可能であり、
前記配置部は、前記技術情報のうち少なくとも一の情報を表すキャラクターを、マップ上に表示するための表示データとして、前記類似度に応じて前記マップ上に配置し、
前記生成部は、類似する前記技術情報の件数に応じて前記マップの地形を変更する、
特許マップ表示装置。
[付記2]
前記生成部は、類似する前記技術情報の件数が第1閾値以下の場合、当該技術情報を表すキャラクターが配置される所定の領域における前記マップの地形を凹状に生成し、
類似する前記技術情報の件数が第2閾値以上の場合、当該技術情報を表すキャラクターが配置される所定の領域における前記マップの地形を凸状に生成する、
ことを特徴とする[付記1]に記載の特許マップ表示装置。
[付記3]
前記分析結果に基づき、前記技術情報の件数および属性情報を抽出し集計する集計部をさらに備え、
前記集計部は、前記属性情報に基づき、技術分類を抽出し集計を行うことが可能であり、
前記技術情報を表すキャラクターが配置される所定の領域毎に、前記技術分類を抽出し、
前記特許マップ生成部は、所定の領域の近傍に各領域の技術分類を出力する、
ことを特徴とする請求項[付記1]または[付記2]に記載の特許マップ表示装置。
[付記4]
前記配置部は、前記類似度の高い技術情報を表すキャラクターは互いに近い位置に配置し、前記類似度の低い技術情報を表すキャラクターは互いに遠い位置に配置する、
ことを特徴とする[付記1]から[付記3]のいずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記5]
前記比較部は、複数の前記技術情報に含まれる文章の比較を行い、前記技術情報の差分を構成する文書情報に基づき追加情報を生成する、
ことを特徴とする[付記1]から[付記4]のいずれか一項に記載の特許マップ表示装置。
[付記6]
ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示方法であって、
コンピュータが、
文献データベースに先行する特許情報を記憶するステップと、
前記ユーザがユーザ端末に入力した指示情報を取得する情報取得ステップと、
前記指示情報および前記特許情報を含む技術情報を比較する比較ステップと、前記比較部に基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価ステップと、を備える分析ステップと、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成ステップと、前記キャラクターを前記マップに配置する配置ステップと、を備える特許マップ生成ステップと、
を備え、
前記比較ステップは、任意の前記技術情報の類似度を判定することが可能であり、
前記配置ステップは、前記技術情報のうち少なくとも一の情報を表すキャラクターを、マップ上に表示するための表示データとして、前記類似度に応じて前記マップ上に配置し、
前記生成ステップは、類似する前記技術情報の件数に応じて前記マップの地形を変更する、
特許マップ表示方法。
[付記7]
ユーザが操作可能なユーザ端末に特許マップを表示する特許マップ表示プログラムであって、
コンピュータに、
文献データベースに先行する特許情報を記憶する機能と、
前記ユーザがユーザ端末に入力した指示情報を取得する情報取得機能と、
前記指示情報および前記特許情報を含む技術情報を比較する比較機能と、前記比較部に基づき前記指示情報と前記特許情報を比較することにより前記指示情報の特許評価を行う評価機能と、を備える分析機能と、
前記特許評価を含む属性情報に基づき前記指示情報の分析結果に関する、属性情報を表すマップおよびキャラクターを生成する生成機能と、前記キャラクターを前記マップに配置する配置機能と、を備える特許マップ生成機能と、
を備え、
前記比較機能は、任意の前記技術情報の類似度を判定することが可能であり、
前記配置機能は、前記技術情報のうち少なくとも一の情報を表すキャラクターを、マップ上に表示するための表示データとして、前記類似度に応じて前記マップ上に配置し、
前記生成機能は、類似する前記技術情報の件数に応じて前記マップの地形を変更する、
特許マップ表示プログラム。
【符号の説明】
【0150】
1 特許マップ表示装置
10 情報取得部
20 文献データベース
30 分析部
31 比較部
32 評価部
40 特許マップ生成部
41 生成部
42 配置部
50 表示部
100 ユーザ端末