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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】放熱構造、加熱モジュール及び調理設備
(51)【国際特許分類】
   H05B 6/12 20060101AFI20220722BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20220722BHJP
   H05B 6/42 20060101ALI20220722BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20220722BHJP
【FI】
H05B6/12 317
H05K7/20 H
H05B6/42
A47J27/00 103L
【請求項の数】 30
(21)【出願番号】P 2020556291
(86)(22)【出願日】2019-03-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-02
(86)【国際出願番号】 CN2019078314
(87)【国際公開番号】W WO2019196593
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2020-11-18
(31)【優先権主張番号】201811055996.0
(32)【優先日】2018-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810965966.7
(32)【優先日】2018-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810321525.3
(32)【優先日】2018-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520391756
【氏名又は名称】深▲セン▼市▲シン▼匯科股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CHK CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】CHK Office Building,No.2045,Guan Guang Road,Bai Hua Community,Guang Ming Street,Guang Ming District,Shenzhen,Guangdong 518107 China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 勁鋒
(72)【発明者】
【氏名】▲ジャオ▼ 克芝
(72)【発明者】
【氏名】丘 守慶
(72)【発明者】
【氏名】陳 剣
(72)【発明者】
【氏名】劉 飛
(72)【発明者】
【氏名】頼 明亮
【審査官】西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第206239109(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第103370983(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 6/00- 6/44
H05K 7/20
A47J 27/00-36/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平支持体部と、前記水平支持体部に接続される縦向き支持体部とを含む支持体と、
前記支持体に配置されているヒートシンクと、
前記水平支持体部に配置されている送風機と、
前記縦向き支持体部に配置されている制御部材と、を含み、
前記制御部材の垂直投影と、前記送風機の垂直投影とが交わらなく、
前記送風機は、空気を前記制御部材側に吸引するファンである
ことを特徴とする放熱構造。
【請求項2】
前記ヒートシンクは、前記送風機と前記制御部材との間に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の放熱構造。
【請求項3】
前記ヒートシンクは、前記水平支持体部に配置され、前記縦向き支持体部の一端の内側に近接し、又は、前記ヒートシンクは、前記縦向き支持体部に配置され、前記水平支持体部の内側に近接し、
前記制御部材は、前記縦向き支持体部の内側に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の放熱構造。
【請求項4】
前記ヒートシンクは、前記水平支持体部に配置され、前記縦向き支持体部の一端の外側に近接し、又は、前記ヒートシンクは、前記縦向き支持体部に配置され、前記水平支持体部の外側に近接し、
前記送風機は、前記水平支持体部の外側に配置されており、
前記制御部材は、前記縦向き支持体部の外側に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の放熱構造。
【請求項5】
前記送風機は、前記水平支持体部の中心又はその中心の近傍に配置されており、
前記送風機は、水平支持体部の外側の中心又はその中心の近傍に配置されている
ことを特徴とする請求項3また4に記載の放熱構造。
【請求項6】
前記支持体はL字型支持体であり、前記制御部材と前記ヒートシンクからなる構造と、支持体とが協働してT字型を構成している
ことを特徴とする請求項4に記載の放熱構造。
【請求項7】
前記送風機による気流の流れは、以下の任意の1種類以上の状況を含み、
気流は、前記ヒートシンクのラック表面を介して、前記ヒートシンクを通過して、前記支持体において前記水平支持体部と前記水平支持体部を連結する連結部の隙間から吹き出されており、
前記ヒートシンクの頂部の隙間を介して、前記制御部材に吹き付けそして吹き抜けて、前記支持体において前記水平支持体部と前記水平支持体部を連結する連結部の隙間から吹き出されている
ことを特徴とする請求項1に記載の放熱構造。
【請求項8】
前記放熱構造は風路壁構造を含んでおり、
前記風路壁構造は、前記水平支持体部に配置され、前記送風機を包囲又は半包囲しており、前記風路壁構造は、前記送風機による気流の側面を前記ヒートシンクまたは前記制御部材の方向にガイドする
ことを特徴とする請求項1に記載の放熱構造。
【請求項9】
前記風路壁構造は、前記ヒートシンクの頂部と前記支持体の外面との間の隙間を通過する気流を、前記制御部材の部品に向けて吹きつけ、前記風路壁構造の中部または上部から排出するようにガイドするモジュールの部分を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の放熱構造。
【請求項10】
前記風路壁構造は第1部分と第2部分を含んでおり、
前記第1部分は、アーチ形を呈し、前記送風機の一側を囲んでおり、
前記第2部分は、前記風路壁の第1部分の両端に沿って前記制御部材の方向に延伸している
ことを特徴とする請求項8に記載の放熱構造。
【請求項11】
前記風路壁構造は第3部分と第4部分を更に含んでおり、
前記第3部分は、前記風路壁の第2部分の尾端から、前記風路壁の第2部分から離れる方向に外に延伸した後に前記支持体の外側部に沿って上方に向かって前記支持体の頂部に近接する位置まで延伸しており、
前記第4部分は、前記支持体の頂部に近接する位置に配置され、前記風路壁の第3部分の延伸末端に接続している
ことを特徴とする請求項10に記載の放熱構造。
【請求項12】
前記風路壁構造は前記風路壁の第2の部分に対応する第5部分を更に含んでおり、
前記風路壁の第5の部分の各一方側の部分は、対応する第2の部分の先端に近接する位置から、前記第5の部分の他方の側に徐々に近づくかつ前記制御部材に向かう方向に延伸している
ことを特徴とする請求項11に記載の放熱構造。
【請求項13】
前記送風機の側方から吹き出された気流は、前記風路壁の第2部分と前記風路壁の第5部分を介して、集められて風圧となっており、一部は前記ヒートシンクに吹き付け、前記ヒートシンクのラック表面を通過して、熱を前記放熱構造の外に運び出しており、一部の気流は、前記ヒートシンクの頂部と前記支持体の外面との間の隙間を通過して前記制御部材に吹き付け、下から上に向かって順に前記制御部材の部品と前記風路壁の前記第4部分のフェンス溝を通過して、前記放熱構造の外に排出される
ことを特徴とする請求項12に記載の放熱構造。
【請求項14】
前記水平支持体部はマザーボード支持体と送風機カバーとを含んでおり、前記制御部材は前記マザーボード支持体に固定されており、
前記風路壁構造は、風路周壁をさらに有しており、前記風路周壁は閉じた全包囲構造であり、前記風路周壁における前記支持体の外側部に沿って上方に向かって延びる2つのセクションのそれぞれに、スライドレールが設けられており、
前記マザーボード支持体は前記スライドレールから前記風路周壁に係止して前記送風機カバーに連結しており、前記風路周壁は、前記マザーボード支持体と、送風機カバーと共に囲んで風路キャビティを形成している
ことを特徴とする請求項8に記載の放熱構造。
【請求項15】
前記制御部材は、電磁加熱IH制御モジュールと外部メモリコントローラEMCモジュールとを含んでおり、
前記IH制御モジュールと前記EMCモジュールとが共に制御部材の回路基板に集積化されており、または、
前記IH制御モジュールと前記EMCモジュールとが別々に設置されており、前記IH制御モジュールは前記回路基板に設置されており、前記EMCモジュールは前記支持体の外側部の他の位置に設置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の放熱構造。
【請求項16】
前記水平支持体部と前記縦向き支持体部は、ヒンジ結合または係合により接続されており、または、
前記水平支持体部と前記縦向き支持体部は、一体成形で接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の放熱構造。
【請求項17】
請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の放熱構造を含む加熱モジュールであって、
加熱部材を更に含み、前記送風機の投影が前記加熱部材の投影内に位置し、
前記支持体は前記加熱部材の外部を覆う
ことを特徴とする加熱モジュール。
【請求項18】
前記支持体は、支持体周壁をさらに含んでおり、
前記支持体周壁は、前記水平支持体部の側方と前記縦向き支持体部の側方に配置されており、
前記支持体周壁の外縁は、前記加熱部材の外縁の形状にほぼ一致し、前記支持体と前記加熱部材は、共に囲んで風路キャビティを形成している
ことを特徴とする請求項17に記載の加熱モジュール。
【請求項19】
前記加熱部材は前記支持体内にスリーブ接続されており、前記送風機は、前記支持体の底部の下に配置されており、前記ヒートシンクは、前記送風機の側面に水平に配置されており、回路基板は、前記ヒートシンクの上部に垂直に配置されている
ことを特徴とする請求項17に記載の加熱モジュール。
【請求項20】
前記ヒートシンクの投影は、少なくとも一部が前記加熱部材の投影内に位置し、前記制御部材の投影と、前記加熱部材の投影とが交わらない
ことを特徴とする請求項17に記載の加熱モジュール。
【請求項21】
前記支持体の底部には切り欠きが設けられており、前記送風機の頂部から吹き出された気流は、前記切り欠きを介して、前記支持体と前記加熱部材の間の隙間に入って前記加熱モジュールの外に排出される
ことを特徴とする請求項17に記載の加熱モジュール。
【請求項22】
前記加熱部材は、下に凹む容器状を呈しており、前記支持体は前記加熱部材の外をカバーし、前記加熱部材の外面には、複数の配列リブが配置されており、各配列リブは前記加熱部材の外側部と、外底部と、外側部と外底部を連結する角部とに分布される複数のスペーサを含んでおり、隣り合う2つのスペーサの間にはコイルを収納するコイル溝が形成されており、前記コイルはコイル溝の順序に従って前記加熱部材の外面に巻き付けられている
ことを特徴とする請求項17に記載の加熱モジュール。
【請求項23】
各前記配列リブの下方には、一つのストライプ状のリブが設けられ、前記ストライプ状のリブは加熱部材の外底部から上に向かって加熱部材の外側部まで延び、前記ストライプ状のリブは、前記コイルと前記加熱部材との外周面の間に隙間を形成するように前記コイルを支持し、前記支持体の内面と前記加熱部材の外面との間に通風路が形成され、前記支持体の底部にはフェンスの切り欠きが設けられており、送風機の頂部から吹き出された気流は前記フェンス切り欠き、前記通風路を順に通過して、前記加熱モジュールの外に排出される
ことを特徴とする請求項22に記載の加熱モジュール。
【請求項24】
前記支持体の内部には、前記加熱部材の頂部には複数の加熱部材取り付け耳部が設けられ、前記加熱部材取り付け耳部は前記加熱部材と支持体をスリーブ接続した後にネジまたは下向き構造により支持体に固定され、
前記支持体の内部には、前記加熱部材に対応するクイック取付柱が分布して配置され、前記支持体の外には、機械全体と取り付ける複数の支持体取り付け耳部が分布して配置されている
ことを特徴とする請求項17に記載の加熱モジュール。
【請求項25】
前記加熱モジュールは前記加熱部材の底部に取り付ける温度測定部材を含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の加熱モジュール。
【請求項26】
前記加熱部材の底部の中心近くに取付孔が設けられ、前記加熱部材の内面には、取付孔の周囲にボスが形成され、前記ボスには、前記加熱部材の内面の水流を前記取付孔に導く排水路が開口され、前記加熱部材の外面には、前記取付孔の周囲に環状のスリーブ接続周壁が形成され、前記温度測定部材は下向きに前記スリーブ接続周壁に取り付けられ、前記温度測定部材は頂部がボスの上方に露出しており、
前記支持体の水平支持体部の中心近くに漏水孔が設けられ、前記支持体には、外底部に前記漏水孔の外周に漏水管が設けられ、前記スリーブ接続周壁は、前記漏水孔を通過した後に前記漏水管の内部にスリーブ接続され、前記加熱部材の内部の水流は、ボス部の排水路を介してスリーブ接続周壁に流入した後に漏水管から排出される
ことを特徴とする請求項25に記載の加熱モジュール。
【請求項27】
前記漏水管は、スリーブ接続周壁の外にスリーブ接続する蓋体部と排水部とを含んでおり、
前記蓋体部は送風機から離れた側に貫通孔が設けられており、前記貫通孔の縁は、前記蓋体部から離れる方向に下方に延びて前記排水部を形成している
ことを特徴とする請求項26に記載の加熱モジュール。
【請求項28】
前記加熱部材の外面には、コイルが密巻き方式で巻き付けられており、
前記支持体の内面と前記加熱部材の外面との間には、通風路が形成されており、前記支持体の底部には、フェンス切り欠きが設けられており、
前記送風機の頂部から吹き出された気流は前記フェンス切り欠き、前記通風路を順に通過して前記加熱モジュールの外に排出される
ことを特徴とする請求項17に記載の加熱モジュール。
【請求項29】
前記加熱部材は、コイルディスクを含む
ことを特徴とする請求項17から請求項28のいずれか一項に記載の加熱モジュール。
【請求項30】
請求項17から請求項29のいずれか一項に記載の加熱モジュールを含む、
ことを特徴とする調理設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年4月11日に中国特許庁に提出され、出願番号は「201810321525.3」、発明名称は「IH加熱モジュール」である中国特許出願と、2018年8月23日に中国特許庁に提出され、出願番号は「201810965966.7」、発明名称は「加熱モジュール」である中国特許出願と、2018年9月11日に中国特許庁に提出され、出願番号は「201811055996.0」、発明名称は「電磁誘導加熱モジュールと放熱構造」である中国特許出願を優先権として要求し、その全内容は参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本発明は、家電製品の分野に関し、特に、放熱構造、加熱モジュール及び調理設備に関するものである。
【背景技術】
【0003】
一般的なIH加熱(induction heating,誘導加熱)電気設備は、通常、上蓋、台座、コイルディスク及びコイル支持体、電気制御マザーボード、ヒートシンク、内鍋などの部分を含む。ここで、電気制御マザーボード(通常、PCB回路基板という形態をとる)、特に、それに搭載されるIGBTのようなパワーデバイスは、動作時に大量の熱を発生する。電気制御マザーボードだけでなく、他の発熱部品をも有する。例えば、電磁誘導加熱モジュールは、インダクタコイルディスクが発生する交番磁界を利用して、その磁界中に置かれた導磁性体に渦電流を発生して発熱させる。このため、電磁誘導加熱モジュールの動作時に、通電されたインダクタコイルディスク及び電気制御マザーボードはいずれも大量の熱を発生する。この熱は、電磁誘導加熱モジュールの外部に迅速且つ効率よく排出されないと、設備内の温度が高くなりすぎて、設備部品の正常な動作に影響を与え、ひいては、部品を損傷するおそれがある。
【0004】
また、現在市販の誘導加熱部材の放熱は、通常コイル支持体に取り付けられた放熱部材により行われるが、加熱部材(例えば、電熱線ディスク、メイン制御PCB基板)と放熱部材(ファン、放熱風路など)は、いずれも分離式でカスタマイズされたものであり、標準化、汎用化の程度が低く、製品毎にカスタム開発および設計が必要であり、最終的に組立によって加熱と放熱の機能を実現するため、異なる加熱部材と放熱部材との間の汎用性が悪く、統一した一体化設計が乏しく、同型の製品の開発期間が長くなる。また、分離式組立は、製造組立が難しく、材料及び工程コストが高いという欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記の1つ又は複数の技術的課題に対して、電磁誘導加熱モジュール及び放熱構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
放熱構造であって、前記放熱構造は、水平支持体部と、前記水平支持体部に接続される縦向き支持体部とを含む支持体と、前記支持体に配置されているヒートシンクと、前記水平支持体部に配置されている送風機と、前記縦向き支持体部に配置されている制御部材と、を含み、前記制御部材の垂直投影と、前記送風機の垂直投影とが交わらない。
【0007】
その一実施例において、前記ヒートシンクは、前記送風機と前記制御部材との間に位置する。
【0008】
その一実施例において、前記ヒートシンクは、前記水平支持体部に配置され、前記縦向き支持体部の一端の内側に近接し、又は、前記ヒートシンクは、前記縦向き支持体部に配置され、前記水平支持体部の内側に近接し、前記制御部材は、前記縦向き支持体部の内側に配置されている。
【0009】
その一実施例において、前記ヒートシンクは、前記水平支持体部に配置され、前記縦向き支持体部の一端の外側に近接し、又は、前記ヒートシンクは、前記縦向き支持体部に配置され、前記水平支持体部の外側に近接し、前記送風機は、前記水平支持体部の外側に配置されており、前記制御部材は、前記縦向き支持体部の外側に配置されている。
【0010】
その一実施例において、前記送風機は、前記水平支持体部の中心又はその中心の近傍に配置されており、前記送風機は、水平支持体部の外側の中心又はその中心の近傍に配置されている。
【0011】
その一実施例において、前記支持体はL字型支持体であり、前記制御部材と前記ヒートシンクからなる構造と、支持体とが協働してT字型を構成している。
【0012】
その一実施例において、前記送風機による気流の流れは、以下の任意の1種類以上の状況を含み、気流は、前記ヒートシンクのラック表面を介して、前記ヒートシンクを通過して、前記支持体において前記水平支持体部と前記水平支持体部を連結する連結部の隙間から吹き出されており、前記ヒートシンクの頂部の隙間を介して、前記制御部材に吹き抜けそして吹き抜けて、前記支持体において前記水平支持体部と前記水平支持体部を連結する連結部の隙間から吹き出されている。
【0013】
その一実施例において、前記放熱構造は風路壁構造を含んでおり、前記風路壁構造は、前記水平支持体部に配置され、前記送風機を包囲又は半包囲しており、前記風路壁構造は、前記送風機による気流の側面を前記ヒートシンクまたは前記制御部材の方向にガイドする。
【0014】
その一実施例において、前記風路壁構造は、前記ヒートシンクの頂部と前記支持体の外面との間の隙間を通過する気流を、前記制御部材の部品に向けて吹きつけ、前記風路壁構造の中部または上部から排出するようにガイドするモジュールの部分を含む。
【0015】
その一実施例において、前記風路壁構造は第1部分と第2部分を含んでおり、
前記第1部分は、アーチ形を呈し、前記送風機の一側を囲んでおり、
前記第2部分は、前記風路壁の第1部分の両端に沿って前記制御部材の方向に延伸している。
【0016】
その一実施例において、前記風路壁構造は第3部分と第4部分を更に含んでおり、前記第3部分は、前記風路壁の第2部分の尾端から、前記風路壁の第2部分から離れる方向に外に延伸した後に前記支持体の外側部に沿って上方に向かって前記支持体の頂部に近接する位置まで延伸しており、前記第4部分は、前記支持体の頂部に近接する位置に配置され、前記風路壁の第3部分の延伸末端に接続している。
【0017】
その一実施例において、前記風路壁構造は前記風路壁の第2の部分に対応する第5部分を更に含んでおり、前記風路壁の第5の部分の各一方側の部分は、対応する第2の部分の先端に近接する位置から、前記第5の部分の他方の側に徐々に近づくかつ前記制御部材に向かう方向に延伸している。
【0018】
その一実施例において、前記送風機の側方から吹き出された気流は、前記風路壁の第2部分と前記風路壁の第5部分を介して、集められて風圧となっており、一部は前記ヒートシンクに吹き付け、前記ヒートシンクのラック表面を通過して、熱を前記放熱構造の外に運び出しており、一部の気流は、前記ヒートシンクの頂部と前記支持体の外面との間の隙間を通過して前記制御部材に吹き付け、下から上に向かって順に前記制御部材の部品と前記風路壁の前記第4部分のフェンス溝を通過して、前記放熱構造の外に排出される。
【0019】
その一実施例において、前記水平支持体部はマザーボード支持体と送風機カバーとを含んでおり、前記制御部材は前記マザーボード支持体に固定されており、前記風路壁構造は、風路周壁をさらに有しており、前記風路周壁は閉じた全包囲構造であり、前記風路周壁における前記支持体の外側部に沿って上方に向かって延びる2つのセクションのそれぞれに、スライドレールが設けられており、前記マザーボード支持体は前記スライドレールから前記風路周壁に係止して前記送風機カバーに連結しており、前記風路周壁は、前記マザーボード支持体と、送風機カバーと共に囲んで風路キャビティを形成している。
【0020】
その一実施例において、前記制御部材は、電磁加熱IH制御モジュールと外部メモリコントローラEMCモジュールとを含んでおり、前記IH制御モジュールと前記EMCモジュールとが共に制御部材の回路基板に集積化されており、または、前記IH制御モジュールと前記EMCモジュールとが別々に設置されており、前記IH制御モジュールは前記回路基板に設置されており、前記EMCモジュールは前記支持体の外側部の他の位置に設置されている。
【0021】
その一実施例において、前記水平支持体部と前記縦向き支持体部は、ヒンジ結合または係合により接続されており、または、前記水平支持体部と前記縦向き支持体部は、一体成形で接続されている。
【0022】
上記実施例のいずれか一項に記載の放熱構造を含む加熱モジュールであって、加熱部材を更に含み、前記送風機の投影が前記加熱部材の投影内に位置し、前記支持体は前記加熱部材の外部を覆う。
【0023】
その一実施例において、前記支持体は、支持体周壁をさらに含んでおり、前記支持体周壁は、前記水平支持体部の側方と前記縦向き支持体部の側方に配置されており、前記支持体周壁の外縁は、前記加熱部材の外縁の形状にほぼ一致し、前記支持体と前記加熱部材は、共に囲んで風路キャビティを形成している。
【0024】
その一実施例において、前記加熱部材は前記支持体内にスリーブ接続されており、前記送風機は、前記支持体の底部の下に配置されており、前記ヒートシンクは、前記送風機の側面に水平に配置されており、前記回路基板は、前記ヒートシンクの上部に垂直に配置されている。
【0025】
その一実施例において、前記ヒートシンクの投影は、少なくとも一部が前記加熱部材の投影内に位置し、前記制御部材の投影と、前記加熱部材の投影とが交わらない。
【0026】
その一実施例において、前記支持体の底部には切り欠きが設けられており、前記送風機の頂部から吹き出された気流は、前記切り欠きを介して、前記支持体と前記加熱部材の間の隙間に入って前記加熱モジュールの外に排出される。
【0027】
その一実施例において、前記加熱部材は、下に凹む容器状を呈しており、前記支持体は前記加熱部材の外をカバーし、前記加熱部材の外面には、複数の配列リブが配置されており、各配列リブは前記加熱部材の外側部と、外底部と、外側部と外底部を連結する角部とに分布される複数のスペーサを含んでおり、隣り合う2つのスペーサの間にはコイルを収納するコイル溝が形成されており、前記コイルはコイル溝の順序に従って前記加熱部材の外面に巻き付けられている。
【0028】
その一実施例において、各前記配列リブの下方には、一つのストライプ状のリブが設けられ、前記ストライプ状のリブは加熱部材の外底部から上に向かって加熱部材の外側部まで延び、前記ストライプ状のリブは、前記コイルと前記加熱部材との外周面の間に隙間を形成するように前記コイルを支持し、前記支持体の内面と前記加熱部材の外面との間に通風路が形成され、前記支持体の底部にはフェンスの切り欠きが設けられており、送風機の頂部から吹き出された気流は前記フェンス切り欠き、前記通風路を順に通過して、前記加熱モジュールの外に排出される。
【0029】
その一実施例において、前記加熱部材の外面には、コイルが密巻き方式で巻き付けられており、前記支持体の内面と前記加熱部材の外面との間には、通風路が形成されており、前記支持体の底部には、フェンス切り欠きが設けられており、前記送風機の頂部から吹き出された気流は前記フェンス切り欠き、前記通風路を順に通過して前記加熱モジュールの外に排出される
【0030】
その一実施例において、前記支持体の内部には、磁気ストライプを装着するための、配列リブの位置に対応している凹状溝が設けられ、前記加熱部材の頂部には複数の加熱部材取り付け耳部が設けられ、前記加熱部材取り付け耳部は前記加熱部材と支持体をスリーブ接続した後にネジまたは下向き構造により支持体に固定され、
前記支持体の内部には、前記加熱部材に対応するクイック取付柱が分布して配置され、前記支持体の外には、機械全体と取り付ける複数の支持体取り付け耳部が分布して配置されている。
【0031】
その一実施例において、前記加熱モジュールは前記加熱部材の底部に取り付ける温度測定部材を含む。
【0032】
その一実施例において、前記加熱部材の底部の中心近くには取付孔が設けられ、前記加熱部材の内面には、取付孔の周囲にボスが形成され、前記ボスには、前記加熱部材の内面の水流を前記取付孔に導く排水路が開口され、前記加熱部材の外面には、前記取付孔の周囲に環状のスリーブ接続周壁が形成され、前記温度測定部材は下向きに前記スリーブ接続周壁に取り付けられ、前記温度測定部材は頂部がボスの上方に露出しており、
前記支持体の水平支持体部の中心近くに漏水孔が設けられ、前記支持体には、外底部に前記漏水孔の外周に漏水管が設けられ、前記スリーブ接続周壁は、前記漏水孔を通過した後に前記漏水管の内部にスリーブ接続され、前記加熱部材の内部の水流は、ボス部の排水路を介してスリーブ接続周壁に流入した後に漏水管から排出される。
【0033】
その一実施例において、前記漏水管は、スリーブ接続周壁の外にスリーブ接続する蓋体部と排水部とを含んでおり、前記蓋体部は送風機から離れた側に貫通孔が設けられており、前記貫通孔の縁は、前記蓋体部から離れる方向に下方に延びて前記排水部を形成している。
【0034】
その一実施例において、前記加熱部材は、コイルディスクを含んでいる。
【0035】
調理設備であって、上記実施例のいずれかに記載の加熱モジュールを含む調理設備である。
【0036】
本発明の放熱構造、加熱モジュール及び調理設備は、ヒートシンク、送風機及び制御部材を支持体に全て設置することにより、支持体の周りの空間を十分に活用することができるので、放熱構造、加熱モジュール及び調理設備の設計のコンパクト性を向上させ、設備の体積を減少させるとともに、制御部材の垂直投影と送風機の垂直投影とが交わらないようにして、送風機による気流を複数の部品に吹き付けることができ、放熱効率を向上させることができる。かつ、このようなコンパクトの設計によって、放熱構造を一つの纏ったものとして加熱モジュールに設けることができ、放熱構造と加熱モジュールの一体化設計を実現でき、標準化が可能とし、汎用性が高く、製品ごとのカスタマイズ開発を回避し、調理設備の開発期間を短縮することができる。同時に、加熱モジュール、調理設備の組み立ての難さも減少し、材料及び工程コストを低減する。
【0037】
本発明の実施例又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。以下の説明における図面は本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者にとって創造的な努力をしなくても、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】一実施例に係る放熱構造の構造模式図である。
図2】一実施例に係る図1に示される放熱構造のL型支持体の構造模式図である。
図3】他の実施例に係る放熱構造の構造模式図である。
図4】別の実施例に係る放熱構造の構造模式図である。
図5】又別の実施例に係る放熱構造の構造模式図である。
図6】一実施例に係る加熱モジュールの立体構造模式図である。
図7】他の実施例に係る加熱モジュールの立体構造模式図である。
図8】別の実施例に係る加熱モジュールの立体構造模式図である。
図9】一実施例に係る加熱モジュールの組み立て済みの場合の斜視図である。
図10】一実施例の加熱モジュールの斜視構造模式図である。
図11】一実施例に係る図10に示される加熱モジュールの部分分解図である。
図12】一実施例に係る図10に示される加熱モジュールの半分断面模式図である。
図13】一実施例に係る支持体の構造模式図である。
図14】一実施例に係る風路および防水の模式図である。
図15】一実施例に係る風路壁構造の模式図である。
図16】別の一実施例に係る図10に示される加熱モジュールの部分分解図である。
図17】別の一実施例に係る支持体の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明の上記目的、特徴および利点をより明瞭にするために、以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本願を十分に理解するために、以下の説明において、多くの具体的な詳細が説明される。しかし、本発明は、本明細書に記載されたものとは異なる多くの他の方法で実施でき、当業者は、本発明の内容を逸脱することなく、同様の修正を行うことができ、したがって、本発明は、以下に開示された特定の実施例に限定されない。本出願の実施例及び実施例における具体的な特徴は、本出願の技術案の詳細な説明であって、本出願の技術案を限定するものではなく、矛盾がない限り、本出願の実施例及び実施例における技術的特徴は互いに組み合わせることができることを理解すべきである。
【0040】
なお、要素が別の要素に「固定されている」と称される場合、それは、別の要素の上に存在してもよく、または他の要素を介して固定されてもよい。一つ要素が別の要素に「接続」と称される場合、それは直接に別の要素に接続してもよく、または他の要素を介して接続されてもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」および類似の表現は、単に例示を目的としたものであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0041】
特に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的および科学的用語は、本出願の技術分野における当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本出願の明細書において使用される用語は、特定の実施例を説明する目的のためだけのものであり、本出願を限定することを意図していない。
【0042】
本明細書で使用される「第1」、「第2」などの序数が含まれた用語は、多様な構成要素を説明するために使用され得るが、これらの構成要素は、これらの用語によって限定されない。これらの用語は、一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的でのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく、第1構成要素を第2構成要素と命名することができ、同様に、第2構成要素も第1構成要素と命名することができる。
【0043】
本発明は、加熱モジュールを提供し、前記加熱モジュールは、コイルディスク、コイル支持体、電気制御マザーボード、送風機及び風路壁構造を含み、前記コイル支持体は、主部品であり、コイルディスク、電気制御マザーボード、送風機及び風路壁構造が、それぞれコイル支持体の外部及び内部に対応する構造に取り付けられる。コイル支持体の下方及び側方下方の空いてるスペースを十分に利用することにより、コンパクトな構成とするとともに、良好な放熱を確保することができる。
【0044】
本発明は、放熱構造を提供する。前記放熱構造は、水平支持体部及び水平支持体部に接続される縦向き支持体部を含む支持体と、前記支持体に配置されているヒートシンクと、水平支持体部に配置されている送風機と、縦向き支持体部に配置されている制御部材と、を含み、制御部材の垂直投影と送風機の垂直投影とは交わらず、すなわち、制御部材と送風機は垂直方向の投影が交わらない。
【0045】
一実施例において、この「接続」は、ヒンジ結合、係合などの様々な組み合わせ形態の接続を含んでもよく、一体成形式で複数の部材を一体に形成する形態の接続を含んでもよい。すなわち、前記水平支持体部と縦向き支持体部は、ヒンジ結合、係合などの組み合わせにより接続されてもよく、一体成形により支持体を形成してもよい。
【0046】
一実施例において、支持体は、放熱構造の送風機、制御部材及びヒートシンクなどの部品を支持する役割を果たす部品であり、又は放熱構造の送風機、制御部材及びヒートシンクに対して掛け止め又は固定する役割を果たす部品であり、支持体の形状はL型支持体であってもよい。例えば、支持体は、図1~4に示されるような支持体600であってもよく、図1~4に示される支持体600は、単に支持体に対する例示的な説明であり、支持体は、他の形態で存在してもよく、他の名称を有してもよい。例えば、放熱構造、加熱モジュールまたは調理設備において図1に示すような支持体600が存在せず、送風機、制御部材およびヒートシンクなどの部品がハウジングに固定される場合には、この時にハウジングは、放熱構造の送風機、制御部材およびヒートシンクを支持または掛け止めまたは固定する役割を果たし、当該ハウジングは支持体となる。
【0047】
制御部材は、放熱構造の送風機、ヒートシンクなどの1つまたは複数の部品を制御するために用いられる部品であり、さらに、該当放熱構造を含む加熱モジュールまたは調理設備の他の部品を制御するために使用されてもよく、例えば、加熱モジュールのコイルディスクを制御するために使用されてもよい。制御部材は電気制御マザーボードであってもよい。送風機は、放熱構造、加熱モジュール、調理設備の一部の発熱部品から発生する熱を排出するために送風するものであり、ファンであってもよいし、送風作用を有する他の設備であってもよい。ヒートシンクは、送風機と制御部材との間に配置されてもよい。
【0048】
一実施例において、図1図4に示すように、該当放熱構造は、電気制御マザーボード100のパワーデバイスを放熱するためのダクト型ヒートシンク300を備えており、電気制御マザーボード100は、ヒートシンク300に立設され支持されて、ヒートシンク300とともに一体構造となる。電気制御マザーボード100とヒートシンク300からなる全体構造は、略L字型の構造を構成していてもよい。なお、ここで前記L字型構造は、あくまでも名付と説明の便宜上のものであって、ヒートシンク300と電気制御マザーボード100とが極めて標準的なL字型に組み立てられたものではなく、その形状が若干変化してもよい。例えば、ヒートシンク300の水平方向の長さが長すぎる場合には、その左端部が電気制御マザーボードからはみ出してしまう。この場合、元のL型構造がL字型構造に似た構造となり、はみ出した部分が多い場合には、逆T字型構造であるともいえる。これらの設計も勿論本願発明の目的を達成でき、同様に電磁誘導コイルディスク下部のスペースを利用したものであって、本願発明の保護範囲に属する。実際には、ヒートシンクと電気制御マザーボードとの間は、設計上のニーズや組み付け誤差などにより、完全に垂直である必要はなく、場合によって電気制御マザーボードが垂直方向に対して傾いて配置されていてもよいし、ヒートシンクが水平方向に対して傾いて配置されていてもよいが、この場合には、L字型構造を横から見たときに標準的なL字型ではなく、多少変形されたL字型構造となり、実際の経験では、30°未満で傾いても本願の目的を達成することができる。
【0049】
電気制御マザーボード100とヒートシンク300からなる構造体がL字型支持体600に取り付けられることとは、主に、ヒートシンク300が水平支持体部610上に配置されることを意味し、電気制御マザーボード100が縦向き支持体部620上に配置されることを意味し、ここでの「上」は、ヒートシンクが水平支持体部の上方に配置されることだけを意味するのではなく、上部、下部、中心部、側部などの位置を含んでもよい。本発明の複数の実施例に示すように、ヒートシンクと電気制御マザーボードの取り付け位置は比較的柔軟であり、最終的に組み立てられる全体構造が略L字型を呈し、その構造の一部が電熱線ディスクの底部に入ることができ、スペースを十分に活用することができればよい。
【0050】
放熱構造は、水平支持体部610に装着され、ヒートシンク300の側面に配置されたファン200を含む。電気制御マザーボード100の垂直投影とファン200の垂直投影とが交わらない。通常は、ヒートシンクは水平に設置され、該ファン200の側面はヒートシンク300のダクトのポートと正対するため、この場合、ファン200から吹き出された側方の気流は、別にガイド装置を必要とせずに直接ヒートシンク300のダクト内に吹き出され、放熱効率を向上させ、構造を簡素化することができる。
【0051】
一実施例では、図1に示すように、ヒートシンクは、水平支持体部に配置され、縦向き支持体部の一端の内側に近接し、又は、ヒートシンクは、縦向き支持体部に配置され、水平支持体部の内側に近接する。制御部材は、縦向き支持体部の内側に配置されている。
【0052】
ヒートシンク300は、電気制御マザーボード100に垂直に取り付けられる吸熱基板310及び吸熱基板310に垂直に形成される複数のフィン320を含む。隣接する2つのフィン320は、吸熱基板310と協働してダクトを形成する。ヒートシンク300のダクトの延びる方向は、ファン200の径方向と一致している。これにより、ファン200によって発生した側面の気流は、ヒートシンク300のダクトを通じて直接的に流れることができ、ヒートシンク300の熱を速やかに運び去ることができる。
【0053】
一実施例において、L字型構造は、L字型支持体600の内側に取り付けられる。電気制御マザーボード100のパワーデバイスは、電気制御マザーボード100の基板本体の裏の縦向き支持体部620の側面に位置する。なお、ここで、L字型は、あくまでも名付と説明の便宜上のものであって、水平支持体部610と縦向き支持体部620とが極めて標準的なL字型に組み立てられたものではなく、ある状況では、L字型構造の形状が、ヒートシンク300と電気制御マザーボード100の形状の変更によって変更し、例えば、ヒートシンク300横方向の長さが長すぎる場合には、その左端部が電気制御マザーボード100からはみ出してしまうかもしれない。そのとき、支持強度や整った外郭等を保障するために、設計者がL字型支持体の底辺を必要に応じて延長することがあり、その場合、従来のL字型支持体はL字型と類似する構造となり、実際に逆T字型のような形状となる。
【0054】
一実施例では、支持体は、主部分の他、バッフル、接続部品、取付孔、位置決め部などのような付属構造が備えるため、支持体の具体的な形状に変化をもたらすことがあるが、全体的に見ると、支持体は依然として水平部分および垂直部分によって接続されるものである。これらの設計は、いかに調整しても本願発明の目的を達成することができ、本願の保護範囲内である。L字型支持体600は、水平支持体部610と、水平支持体部610が接続される縦向き支持体部620と、を含み、ヒートシンク300は水平支持体部610に装着され、電気制御マザーボード100は縦向き支持体部620に配置される。さらに、水平支持体部610には、取付孔611が設けられ、ファン200は該当取付孔611に取り付けられている。もちろん、水平支持体部610に取付孔を設けることは、ファン200の設置方式の一つに過ぎず、実際には、ファン200は、支持体、ファンバッフルなどを利用して、様々な方式で水平支持体部610に設置されてもよい。
【0055】
気流の安定化及び精度を確保するためには、部分または全部に閉じられた装着構造が使用されてもよい。構造強度の要求を満たすことができるほか、気流の誘導により有利になり、最後に、美観及び防塵性を向上させることができる。このように、L字型支持体600を介して、ファン200、ヒートシンク300、及び電気制御マザーボード100の相対位置が固定されることを実現できる。
【0056】
一実施例では、本願における「内側」および「外側」の記載は、相対的な位置の記載であり、構成要素の「内側」は、概して、対応する構成要素によって包囲または半包囲されたスペース内の一方の側に位置することを指し、構成要素の「外側」は、概して、対応する構成要素によって包囲または半包囲されたスペースの外側の一方の側に位置することを指す。例えば、L字型構造の内側とは、通常、L字型構造に半包囲された領域に位置することを意味する。同様に、支持体の水平部支持体部の内側とは、水平部支持体部と縦向き支持体部とに含まれる領域のうち、水平支持体部に近い領域に位置することである。支持体の縦向き支持体部の内側とは、水平部支持体部と縦向き支持体部とに包囲された領域のうち、縦向き支持体部に近い領域に位置することである。水平部支持体部の外側と縦向き支持体部の外側とは、該記載と逆である。
【0057】
図3乃至図5を用いて説明する。L字型支持体部の正置きを例に挙げて説明すると、支持体600の水平部支持体部610の内側が水平部支持体部の上端に位置する領域であってよく、水平部支持体部610の外側が水平部支持体部の下端に位置する領域であってよく、支持体600の縦向き支持体部620の内側が縦向き支持体部の右端に位置する領域であってよく、縦向き支持体部620の外側が縦向き支持体部の左端に位置する領域であってよい。
【0058】
一実施例では、ヒートシンクは、水平支持体部に配置され、縦向き支持体部の一端の外側に近接し、又は、ヒートシンクは、縦向き支持体部に配置され、水平支持体部の外側に近接し、送風機は、水平支持体部の外側に配置されており、制御部材は、前記縦向き支持体部の外側に配置されている。
【0059】
一実施例では、送風機は、水平支持体部の中心又はその中心の近傍に設けられており、送風機は、水平支持体部の外側の中心又はその中心の近傍に設けられている。
【0060】
図3は、他の実施例に係る放熱構造の構造模式図である。そのうち、電気制御マザーボード100は縦向き支持体部620に設置され、ヒートシンク300は水平支持体部610の反対方向に水平に設置され、ファン200は水平支持体部610上(ここでは上部ではない)に設置され、L字型構造とL字型支持体600が協働してほぼT字型(倒立)を構成するようにする。電子制御基板100のパワーデバイスは、電子制御基板100の基板本体の裏の縦向き支持体部620の側面に位置しているので、設置が容易であり、取付構造が比較的簡単であり、ヒートシンクの配置も比較的簡単である。この実施例では、ファンの気流は直接に電気制御マザーボード100の部品に当たらず、該気流は縦向き支持体部620と電子制御基板100との隙間を介して基板に吹き付けるため、この前の実施例に比べて放熱効果が若干劣る。しかし、水平支持体部610の長さを短くすることにより、インダクタコイルディスク400の下部の形状がL字型支持体の配置に適していない場合に、その機能を発揮することができる。
【0061】
図4は、本願の他の実施例に係る放熱構造の構造模式図である。ここで、L字型構造はそのL字型支持体600の外側に取り付けている。電子制御基板100のパワーデバイスは、電子制御基板100の基板本体の、縦向き支持体部620に向ける側面に位置されているが、もちろん、他の側に位置してもよい。しかし、この実施例では、ファンの気流は直接に電気制御マザーボード100の部品に当たらず、該気流は縦向き支持体部620に介して電子制御基板100に吹き付けるが、フレーム構造を通過するため、放熱効率はほぼ低下しない。また、電気制御マザーボード100がL字型支持体の外側に位置するので、組み立てが容易であり、直接に差し込めばよい。
【0062】
図5は、本願の別の実施例に係る放熱構造の構造模式図である。ここで、ファン200は、水平支持体部610の側面から離れて設けられ、ファン200は、L字型支持体600に固定されておらず、別途に固定されている。これは、当然ながら本願の一体性に影響するが、ファン200は常に水平支持体部610の側面に配置されるため、本願のスペース節約の発明目的を達成することができる。
【0063】
さらに、L字型支持体600は、ハウジング500と協働して風路壁構造700を形成する構造により、放熱構造の複雑度を低減し、組み立て難さを低減することができる。同様に、支持体周壁630を追加してもよく、ただし、取り付ける位置が上記の一部の実施例と異なる。
【0064】
本発明の実施例の放熱構造は、汎用一体化部品であってもよく、放熱部品(ファン、風路壁、L字型支持体)を含み、一部の発熱部品(ヒートシンク、電気制御マザーボードの部品)を含む。このような纏まった放熱構造を、炊飯器、電圧鍋、炊飯釜などの円弧形状の内鍋を備える誘導コイル加熱電気設備の多くに適用可能であり、本願実施例の放熱構造を対応するコイル支持体に取り付けることにより、誘導加熱モジュール全体の組み立てが完了する。本発明の実施例に係る放熱構造は、汎用性が高く、円弧形状の内鍋を備える誘導コイルで加熱する電気設備に適用可能であり、且つそのファン部分とヒートシンク部分(L字型支持体の水平部分)は、いずれも組み立てられた後に加熱モジュールの下方又は側下方に位置し、内鍋の外縁に「密着する」ように設置されるので、鍋底のスペースを十分に利用し、コンパクトに構成され、他の部品に十分なスペースを残し、設計者が他の部分の設計を完成するのに非常に有利である。
【0065】
一実施例において、この放熱構造は、加熱モジュールに適用されてもよい。そのうち、加熱モジュールは、本発明のいずれかの実施例に記載の放熱構造を含んでもよく、更に、加熱部材を含み、送風機の投影は、加熱部材の投影内に位置する。支持体は、加熱部材の外部を覆う。
【0066】
一実施例において、加熱部材は、電磁誘導方式で加熱するなどの上述のコイルディスクであってもよく、この加熱部材は、抵抗加熱などの他の方式で加熱する加熱部材をさらに含んでもよい。
【0067】
一実施例において、図6に示されるように、この加熱モジュールは電磁誘導加熱モジュールであってもよく、放熱構造が電磁誘導加熱モジュールに用いられる場合には、この電磁誘導加熱モジュールは、インダクタンスコイル400及び前記電気制御マザーボード100を含む。インダクタコイル400は、ファン200の上方に位置する。インダクタディスク400は、渦巻き状に巻き上げられて凹形状をなしており、ファン200が発生させた気流をこの凹形状の形状で電子制御基板100に導くようになっている。
【0068】
本実施例では、電磁誘導加熱モジュールは、内側に凹んだ電熱線ディスク420をさらに備え、この電熱線ディスク420は、ファン200の真上に位置する。電磁誘導加熱モジュールは、電熱線ディスク420の外底面および外側面がアーク状のリブによって構成された巻線溝421を更に備え、インダクタコイルディスク400が巻線溝421に巻回される。ファン200によって形成された気流の一部は、図1の気流ルート1のように、電熱線ディスク420に沿って流れる。
【0069】
図6に示すように、本実施例の放熱構造を採用することにより、ファン200によって生成された気流は、3つのルートを通って流れる。ここで、気流ルート1は、ファン200によって生成された上向きの軸方向の気流がインダクタコイルディスク400と支持壁413との間の気流通路に沿って流れて最終的にハウジング500の上部の出口から流出する経路である。気流ルート2は、ファン200の側方の気流が支持壁413とL字型構造との間の気流通路に沿って電子制御基板100を通過して電子制御基板100の上方をバイパスして下方に流れて最終的に出口520から流出する経路である。気流ルート3は、ファン200の側方の気流がヒートシンク300のダクトの延伸方向に沿って出口520から流出する経路である。
【0070】
本発明の放熱構造をインダクタコイルディスク400に組み立てた後に、このようなL字型支持体600、インダクタコイルディスク400、ファン200、電子制御基板100、ヒートシンク300及び風路壁のレイアウトは、従来の上下に積み重ねて設置する方式と明らかに異なり、従来の軸方向に上向きの気流がインダクタコイルディスク400の放熱を行いながら、電子制御基板及びヒートシンクの放熱を行う問題を回避し、放熱構造の高さを大幅に縮小し、且つ体積の一部を炊飯器などの製品のインダクタコイルディスクの下に入れることができ、スペースを大幅に節約し、一つの主部品として提供し、部品の一体化レベルを向上させる。
【0071】
本発明は、コンパクトな一体化構造のスペース内で気流の精密制御を完成し、ファン200の気流を3つの部分に分け、2つの接線気流はそれぞれに電気制御マザーボード100とヒートシンク300の放熱に用いられ、軸方向気流はインダクタコイルディスク400(電熱線ディスク420等を含む)の放熱に用いられることで、3つの気流はそれぞれ自分のルートを有し、互いに干渉せずに独立して動作でき、ハウジング内部の乱流を減少させ、エネルギー損失を減少させる。気流は、ハウジング内のすべての発熱部品を通過し、それらの経路は、重ならない。したがって、加熱モジュールないしハウジング全体には、気流の「停滞領域」が存在せず、スペース内のすべての気流が互いに干渉することなく流れて良好に協働している。
【0072】
ファン200は、インダクタコイルディスク400の下方の中心近くに設けられ、インダクタコイルディスク400の底部のスペースを十分に利用することができる。従来の放熱ファンの風入口はハウジング底面に設けられることが多く、ファンの高さが小さく抑えられるため、インダクタコイルディスク400の下方に置き、炊飯器の厚さを著しく増加させることなく、ハウジング側部の幅を著しく小さくするので、他の部品を設置するスペースも大きくするといえる。また、ファン200の軸方向の吹き出し口をインダクタディスク400に近接させて配置することにより、風圧損失を極力少なくすることができ、インダクタコイルディスク400の外面の空隙に沿って気流を良好に流れることができ、インダクタコイルディスク400全体の放熱を良好に行うことができる。この配置は、インダクタコイルディスク400が実質的に閉じた形態である場合にも、その利点を発揮し、軸方向の気流は、余計な部品に導かれる必要がほとんどなく、直接的に予め設置された切り欠きを通してインダクタコイル板400と支持構造410との間の空隙に吹き込まれ、磁気ストリップ、コイル等からなる実際の風路に沿ってインダクタコイルディスク400の各部分に迅速に流れ、最終的にインダクタコイルディスク400または支持構造410の上部の吹き出し口を通して加熱モジュールから排出される。
【0073】
ヒートシンク300は、ファン200の側面に設けられ、ファン200の接線気流を有効に利用し、ヒートシンク300から吹き出された熱風が直接的にハウジングから排出され、他の電子制御基板100部品に吹き付けられたり、他の放熱気流と干渉したりすることがなく、放熱の持続性と有効性を確保している。また、一般的に、ヒートシンク300のダクトは、ファン200の、前記インダクタコイルディスク400の中心から離れる側面に正対しており、ヒートシンク300のダクトは、高さがファン200の側面または側方の吹き出し口と略同一であるほか、距離も非常に近い。このように、ファン200の接線気流は、より高い風圧および風量でヒートシンク300のダクトに直接的に入り、放熱効率を向上させる。好ましくは、モータの厚さはヒートシンクの厚さと略一致し、放熱フィンは立設され、放熱フィンの延伸方向が気流の流れ方向と一致し、気流案内部材で形成された吹き出し口の幅は放熱フィンの幅と略一致する、またはそれよりも若干大きく形成される。このように、側方気流を案内する際に水平方向の気流がほとんど比較的均一にヒートシンクのダクトの放熱フィンに入る。ヒートシンクのダクトの方向と気流の方向とが一致しない場合、気流をダクトと同じ方向に送るための追加の気流案内部材が必要である。特定の場合では、例えば熱気流の方向が特殊に要求される場合には、この方法を使用することができる。また、放熱フィンの下方にさらに1つ底板を設けることにより、気流の流れが指向性を持たせ、ハウジング底部の加熱が避けられて外観的にもより全体感が得られる。
【0074】
図6に示すように、ヒートシンク300は、少なくとも一部がインダクタコイルディスク400の垂直投影範囲内に位置し、すなわち、ヒートシンク300のより多い部分の体積はインダクタコイルディスク400の側方下部スペース内に位置し、この余分な部分のスペースを十分に活用することができ、炊飯器の高圧鍋類の製品に特に有利である。また、ヒートシンク300は、水平方向に設置され、その上蓋板が熱風を電子制御基板及びヒートシンクの他の部品から隔離し、空隙を通じて他の部品に吹き付ける接線気流を案内する役割をも果たす。ヒートシンク300はさらに風路の底壁の役割を追加的に実現することなり、更に省スペース化し、気流通路を改善する。もちろん、水平に設置するとは絶対的なものではなく、ほぼ水平と考えてよく、例えば水平方向からの傾きが5°以内であれば許容範囲に含まれる。コイル支持体の周囲のスペースを十分に活用できれば、前記ヒートシンク300は、水平方向に対して30°より小さい角度で前記ファン200の側面に設置されてもよい。
【0075】
一実施例では、電気制御マザーボード100は、短辺が下にあるように立設することで、部品の大部分をインダクタコイルディスク400の電磁干渉が最も強い底部及び底部縁部領域から離すことができ、部品の保護を容易にする。また、炊飯器のような製品において、ファンの直径は、通常、回路基板の短辺の長さよりも大きいことがない。電子制御基板100は立設されているので、鍋本体の深さを十分に活用することができ、スペースを最大限に節約することができる。電子制御基板100は、ヒートシンク300の上に立設されることで、例えば、ヒートシンク300のファン200から遠い側の端部に設置されることによって、図6に示すように略L字型に構成されている。このL字型構造の両端は、ある程度の傾きを持たせてもよい。それは、特定の場合でヒートシンクと回路基板が斜めに配置される。これにより、ファン200からの接線気流は、大部分の気流がヒートシンク300の外に流れるのほか、一部の接線気流がヒートシンク300の、ファン200側に近接する端部とインダクタンスコイルディスク400の外壁との隙間を通して下方から上方に電子制御基板及びヒートシンク300の他の部分に吹き付ける。もちろん、電子制御基板100は、ヒートシンク300の上部の他の位置に設置されてもよく、電子制御基板100は部品が配置される面がファン200と対向していなくてもよい。
【0076】
もちろん、立設とは絶対的なものではなく、ほぼ垂直と考えてよく、例えば水平方向からの傾きが5°以内であれば許容範囲に含まれる。コイル支持体の周囲のスペースを十分に利用できれば、電子制御基板100は、垂直方向に対して30°より小さい角度で前記ヒートシンク300の上部に設置されてもよく、例えば、インダクタコイルディスク400の側方下部のスペースに余裕がある場合には、電子制御基板100をヒートシンク300の上部に斜めに設置し、一端をインダクタコイルディスク400の側方下部に挿入し、他端をできるだけヒートシンクの範囲内に設置すると考慮する。これにより、回路基板が占める高さをさらに減らして、構造をコンパクトにすることができる。同時に、放熱気流は依然に回路基板上の部品の表面から吹き流すことができる。
【0077】
L字型支持体600を放熱構造の主部品とするので、電気制御マザーボード100、ヒートシンク300、ファン200、風路壁等の部品は、L字型支持体600を基準として組み立てられ、元々分散していた各部品がL字型支持体600に集められて非常に寸法の小さい標準モジュールに統合される。各部品は、L字型支持体600上で自身に対応する取り付け位置に設置されることができ、生産時に各部品をL字型支持体600に直接に装着すればよい。したがって、本発明の放熱構造は、組み立てが非常に簡単で、各部品間の位置決め精度が非常に高くて、関連する部品の修理及び交換が非常に便利である。モジュールの汎用化が図れ、1つ共通部品または共通モジュールとして各種の異なるタイプあるいは態様の炊飯器、電圧鍋、炊飯釜などの円弧形状の内鍋を有する誘導コイル加熱の電気設備に適用でき、設計者は付加機能をいくつか追加して、製品の外観、ハウジング、パネル設計をするだけで、新製品を開発することができ、全体の開発期間が著しく短縮し、コストが著しく低減する。
【0078】
一実施例では、L字型支持体600は、水平支持体部610及び縦向き支持体部620の縁の内側に取り囲んで設置される支持体周壁630を更に含む。支持体周壁630の外側に延びる部分の縁部は、電熱線ディスク420の弧状の外縁の形状とほぼ一致し、支持体周壁630、電気制御マザーボード100、ヒートシンク300、ファン200及び電熱線ディスク420は、共に閉じて風路キャビティを形成する。周壁の案内により、ファン200の側方気流は、電気制御マザーボード100に案内され、風路キャビティの頂部から吹き出される。
【0079】
支持体周壁630の側面には取り付け耳部631が設けられる。縦向き支持体部620は、支持体周壁630と垂直に接続される支持体部ストッパ骨621と、縦向き支持体部の内部に設けられる窓フレーム622とを含むことによって、L字型支持体600とハウジング500との位置決めを容易にし、支持体の重量を減らすことができる。ファン200によって生成された気流は、電子制御基板100を通過した後にその一部の気流が電子制御基板100の横方向の間隙を通じて窓フレーム622に流入して通過する可能性がある。しかし、大部分の気流は、電気制御マザーボード100全体を通って上方から乗り越えて、この部分の気流をハウジングの底部又は中心の排気口から排出されるように導くことができる。このとき、一定の風圧がある放熱気流は、電子制御基板の裏面を流れて電子制御基板の熱を奪うので、ヒートシンクから放出された放熱気流がこの領域を通過することがなく、電子制御基板を再度加熱することがなく、風路の設置が合理的で互いに干渉し合うことがなく、加熱が繰り返されることもない。
【0080】
さらに、放熱構造は、水平支持体部610に装着されてファン200を半包囲するように設けられ、ファン200によって生成された気流をヒートシンク300に案内する風路壁構造700をさらに含む。具体的に、該風路壁構造700は、ファン200の両側にそれぞれ設けられ、互いに平行な第1の風路壁710および第2の風路壁720と、両端が第1の風路壁710と第2の風路壁720とをそれぞれ接続するアーク状の第3の風路壁730とを含む。第1風路壁710及び第2風路壁720は、それぞれヒートシンク300の両側にも延びている。ファン200によって生成された気流は、第1の風路壁710と第2の風路壁720及び第3の風路壁730によって集められる。
【0081】
ファン200によって生成された放熱気流は、通常、所望のルートで流れないため、気流を導く風路壁構造が設ける必要がある。本出願の風路壁構造700は、主に気流をヒートシンク300及び電気制御マザーボード100に案内するために用いられる。電子制御基板の他の要素の発熱はそれほど激しくないが、新しい気流の通路が形成されるので、この部分の要素の放熱がより均一になり、放熱効率が向上し、できるだけ全ての風路を有効に利用してモジュール内の気流を十分に流動させ、電子制御基板とヒートシンクの周囲にプラスの風圧を形成して、気流が互いに干渉することを避け、その噴出された気流が回路基板の裏側のスペースを充填し、他の放熱部材から発生した熱風が回路基板領域に逆流することを避ける。各部品の相互の差し込み接続により、放熱構造全体の強度が向上し、外観はすっきりし、内部構造はコンパクトになる。もちろん、風路壁の構成はこれに限定されるものではなく、別体または一体であっても、羽根に遠いものや近いものであってもよく、種々の形状のものが可能であり、気流のサイドガイド機能を果たすものであればよい。
【0082】
さらに、本実施例では、放熱構造は、L字型支持体600に取り付けられた、インダクタコイルディスク400を支持するための支持構造410をさらに備えている。インダクタコイルディスク400に対応して、支持構造410も凹状を有する。一実施例では、放熱構造の全体は、支持構造410に取り付けられる。
【0083】
更に、本実施例において、支持構造410は、風路壁構造700の頂部に取り付けられるくり貫き支持ブリッジ411と、支持ブリッジ411に取り付けられる支持部412とを更に含み、特に、支持ブリッジ411は、第1の風路壁710と第2の風路壁720とに跨って設けられる。
【0084】
一実施例において、図7に示すように、図7図6に示す放熱構造のインダクタコイルディスク、支持構造、およびL字型支持体の組み合わせの概略図を示す。支持構造体410は、支持部412を囲んで設置された環状くり貫き支持壁413を更に含む。このように、インダクタコイルディスク400と支持壁413との間に気流通路が形成され、支持壁413とL型構造体との間にも気流通路が形成される。このような多通路の配置により、ファンによる気流の流れがより安定になる。
【0085】
また、図8図6に示す放熱構造の他の構成を示す模式図である。放熱構造はハウジング500を含み、該ハウジング500は、底部に開孔510が開設され、側面にヒートシンク300のダクトに向かう出口520が設けられる。L字型支持体600は、取付孔611が開孔510と同軸に配置され、かつ、縦向き支持体部620がハウジング500の、出口520を有する側面から隙間を空けて配置されるように、ハウジング500に取り付けられる。さらに、開孔510には第1フェンス511が設けられ、出口520には第2フェンス521が設けられている。もちろん、吹出し口の位置は必要に応じて調整すればよく、例えば、ハウジング500の中央部や上部にも対応した吹出し口を設けて、ファンからの複数の気流を独立して案内するようにしてもよい。
【0086】
さらに、本出願は、電磁誘導加熱モジュールをさらに提供し、上記の実施例に記載の放熱構造を含み、電熱線ディスク420をさらに備え、ファン200の投影がその電熱線ディスク420の投影内に位置する。支持体周壁630の支持体内側の延伸部分の外縁は、電熱線ディスク420の外縁の形状とほぼ一致し、支持体周壁630、L字型支持体600及び電熱線ディスク420は、共に閉じて風路キャビティを形成する。
【0087】
一実施例において、図9に示すように、図9は、本願の電磁誘導加熱モジュールの他の実施例の組み立て済みの斜視図を示す。この図からわかるように、一体型の放熱構造の利点は、ファンとヒートシンクをインダクタコイルディスク400の下部に隠すこと、L字型支持体600を介して一体型放熱構造の全体を支持構造410に固定すること、ヒートシンク300に底板を取り付けることまたは水平支持体部610がヒートシンク300の底部を覆うこと、縦向き支持体部に吹き出し口を設けて水平および上向きの2つの気流が放熱構造から容易に排出されること、支持体周壁630の支持体の内側へ延伸する部分の外縁が電熱線ディスク420の外縁の形状とほぼ一致すること、およびファン200の周囲に送風機カバー8を取り付けて気流の案内がより厳密かつ正確になることである。以上の設計により、放熱構造の全ての部品を一体に統合することができ、構造強度が向上し、コイルディスクとの結合が緊密であり、全体の外観が非常にスッキリかつ美しく、内部の気体の流れが独立して秩序的で、放熱気流が方向性のなく暴れることがなく、放熱効率が高い。
【0088】
本発明の電磁誘導加熱モジュール及び放熱構造は、電磁誘導加熱モジュールの放熱構造を創造的に設計することにより、構造がコンパクトになり、整合性が強く、ファンによって発生された気流は、電気制御マザーボードの放熱に用いられると共に、他の発熱部品(例えば、インダクタコイルディスク)の放熱にも用いられる。本発明の電磁誘導加熱モジュール及び放熱構造は、巧妙に設計され、実用性が高く、コストが低く、各種の調理製品に適用できる。
【0089】
図10図17を参照し、本発明の一実施例において、加熱モジュールは、コイルディスク1、コイル支持体2、電気制御マザーボード4、送風機5、風路壁構造、を備える。コイルディスク1はコイル支持体2の内部にスリーブ接続され、送風機5がコイル支持体2の底部の下方に配置され、その中心投影はコイルディスク1の投影内に位置し、電気制御マザーボード4はヒートシンク42の上部に垂直に配置された回路基板41と、送風機5の側方に水平に配置されたヒートシンク42と、を有する。風路壁構造は気流を送風機5の側方から電気制御マザーボード4の方向に案内する。
【0090】
コイル支持体は主部品である。送風機5の投影は、コイルディスク1の投影内に位置する。ヒートシンク42の投影は、コイルディスク1の投影内に少なくとも部分的に位置する。回路基板41の投影とコイルディスク1の投影とは交わらない。
【0091】
ここで、投影とは、コイル支持体2の深さあるいは高さ方向に投影してもよい。即ち、コイル支持体2の底部に平行な平面に投影してよい。
【0092】
コイル支持体2はコイルディスク1の外部を大体に覆い、その底部には切り欠き21が設けられており、ファン5の頂部から吹き出された気流は、切り欠き21を介してコイル支持体2とコイルディスク1との間の隙間に入って最後にモジュールの外に排出される。
送風機取付構造25は、コイル支持体2の底部下方の中心近くに設けられている。
【0093】
電子制御基板4は、略L字型に形成されており、ヒートシンク42のダクトのポートが送風機5の側面に対向している。
【0094】
ファン5の側面から吹き出される気流は、一部がヒートシンク42のダクトに吹き付けられ、一部がヒートシンク42の頂部とコイル支持体2の外面との間の隙間を通って回路基板41に吹き付けられる。
【0095】
また、風路壁構造は、ヒートシンク42の頂部とコイル支持体2の外面との間の隙間を通過した気流を案内して回路基板41上の部品に吹き付けて、支持体風路壁23の中央部または上部からモジュールの外に排出するための支持体風路壁23を備える。
【0096】
回路基板41は、垂直方向に対して30°より小さい角度でヒートシンク42の上部に設けられてもよい。ヒートシンク42は、水平方向に対して30°より小さい角度で送風機5の側面に設けられてもよい。
【0097】
このようなコイル支持体2、送風機5、回路基板41、ヒートシンク42、風路壁の配置方式は、従来の上下に積層された配置方式と大きく異なり、従来の軸方向に上向きの気流によってコイルディスク1の熱を放出するとともに、電子制御基板4の熱を放出する問題が回避され、体積と組み立ての困難性が大きく低減される。進歩性的に非常にコンパクトな構造のスペース内で気流の精密制御を完成し、送風機5の気流を3つの部分に分けて、2つの接線気流はそれぞれに電気制御マザーボード4の回路基板41とヒートシンク42の放熱に用いられ、軸方向気流はコイルディスク1(ディスク本体、コイル、磁気ストリップ等を含む)の放熱に用いられることで、3つの気流はそれぞれ自分のルートを有し、互いに干渉せずに独立して動作でき、ハウジング内部の乱流を減少させ、エネルギー損失を減少させる。複数の気流は、ハウジング内のすべての発熱部品を通過してほぼ各スペースに充填され、それらの経路は、重ならない。したがって、加熱モジュールないしハウジング全体には、気流の「停滞領域」が存在せず、スペース内のすべての気流が、互いに干渉することなく流れて、良好に協働している。
【0098】
送風機5は、コイルディスク1の下方の中心近くに配置され、コイルディスク1の底部のスペースを十分に利用できる。従来により放熱ファンの風入口がハウジングの底面に設けられることが多く、ファンの高さが低く抑えられるため、送風機5をコイルディスク1の下方に入れることにより炊飯器の厚さを著しく増すことがないので、他の部品を設置するスペースを大きくするともいえる。また、送風機5の軸方向の吹き出し口をコイルディスク1に近接させて配置することにより、風圧損失を極力抑えることができ、コイルディスク1の外面の空隙に沿って気流が良好に流れることができ、コイルディスク1全体の放熱を良好に行うことができる。この配置は、軸方向の気流が何らの余分な部品で案内される必要がほとんどないので、コイル支持体2がほぼコイルディスク1を覆う密閉型である場合にも、その利点を発揮して、直接的に切り欠き21を通してコイルディスク1とコイル支持体2との間の空隙に吹き込まれ、磁気ストリップ26、コイル3、ストリップのリブ12等からなる実際の風路に沿ってコイルディスク1の各部分に迅速に流れ、最終的にコイルディスク1の上部の吹き出し口を通して加熱モジュールから排出される。
【0099】
ヒートシンク42は、送風機5の側面に設けられ、送風機5の接線気流を有効に利用し、ヒートシンク42から吹き出された熱風が直接的にハウジングから排出され、他の電子制御基板41部品に吹き付けられたり、他の放熱気流と干渉したりすることがなく、放熱の持続性と有効性を確保している。また、通常、ヒートシンク42のダクトは、送風機5のコイル支持体2の中心から離れて、側面に正対しており、ヒートシンク42のダクトポートは、高さが送風機5の側面または側方の吹き出し口と略同一であり、距離が非常に近いため、送風機5の接線気流は、より高い風圧および風量でヒートシンク42のダクトに直接入り、放熱効率を向上させる。もちろん、モータの厚さとヒートシンクの厚さが略一致し、放熱フィンが立設され、その延在方向が気流方向と一致する形態が好ましい。このようにして、側方気流を案内する際に気流が比較的均一にヒートシンクのダクトの放熱フィンに入る。
【0100】
また、放熱フィンの下方にさらに1つ底板を設けることにより、気流の流れに指向性を持たせる。ヒートシンクのダクトの方向と気流の方向とが一致しない場合には、気流をダクトと同じ方向に送るための追加の気流案内部材が必要である。特定の場合では、例えば、熱気流の方向を特別に要求する場合に、この方法を使用することができる。
【0101】
また、一実施例において、上述の説明とは逆に、送風機は、外部の空気を風路キャビティに吹き出す機能のほか、風路キャビティ内の空気を送風機から引き出す機能を有するので、前記吹き出し口が風入口になる。
【0102】
一実施例において、図14に示すように、ヒートシンク42の少なくとも一部は、コイルディスク1の垂直投影範囲内に位置し、すなわち、ヒートシンク42のより多い部分の体積はインダクタコイルディスク1の側方下部のスペース内に位置し、この余分な部分のスペースを十分に活用することができ、炊飯器の高圧鍋類の製品に特に有利である。また、ヒートシンク42は、水平に設置され、その上蓋板が熱風を電子制御基板4の他の部品から隔離し、空隙を通じて他の部品に吹き付ける接線気流を案内する役割を果たす。即ち、ヒートシンク42はさらに風路の底壁の役割をも実現したということになり、更に省スペース化し、気流通路を改善する。もちろん、水平に設置するとは絶対的なものではなく、ほぼ水平であると考えてよく、例えば水平方向からの傾きが5°以内であれば許容範囲に含まれる。コイル支持体の周囲のスペースを十分に活用できれば、ヒートシンク42は、水平方向に対して30°より小さい角度で送風機の側面に設置されてもよい。
【0103】
回路基板41は、短辺が下にあり、長辺が横にあるように立設されることが好ましいが、長辺が下にあっても本願の目的を達成することができる。短辺が下にある場合には、部品の大部分をコイルディスク1の電磁干渉が最も強い底部及び底部縁部領域から離すことができ、部品の保護を容易にする。炊飯器、電圧鍋のような製品に対して、回路基板100は立設されることで、鍋本体の深さを十分に活用することができ、スペースを最大限に節約することができる。本願では、回路基板41は、ヒートシンク42の上方に立設されており、最も好適な位置は、ヒートシンク42の送風機5から離れた側の端部の位置である。このようにして、図14に示すように、略L字型の構造となる。
【0104】
ここで、電子制御基板4の側面形状をL字型で説明したことは、回路基板とヒートシンクとの位置関係を分かりやすく説明するためであり、電子制御基板4を側面から見てL字型に限定するものではない。ヒートシンク42の厚さが回路基板41の厚さと異なり、回路基板41に各種部品が設置されているので、L字型に限定することは、実際には不可能である。L字型構造の2つの辺は、ある程度傾斜してもよい。特定の場合では、ヒートシンクおよび回路基板が傾斜して配置されるため、この時に形成されるL字型は標準的なL字型ではない。また、回路基板41がヒートシンク42の縁部に密着せず、例えば、左縁部から少しずれる場合に、電子制御基板4全体は標準的なL字型の形状に見えない。しかし、これらの設置方式は、いずれもほぼL字型と見なすことができ、本願の目的を達成することができる。送風機5から吹き出された接線気流は、大部分がヒートシンク42に流れるほか、一部の接線気流はヒートシンク42の送風機5に近い端部とコイル支持体2の外壁との間の隙間を通って電子制御基板4の他の部分に下方から吹き上げられ、この部分の発熱はそれほど激しくないが、新気流の通路が形成されることにより、放熱がより均一化され、放熱効率が向上し、できるだけ全ての風路を有効に利用して、ハウジング内の気流を十分に流動させ、電子制御基板4の周囲にプラスの風圧を形成して、回路基板の裏側の空間を充填し、他の放熱部材から発生した熱風が該回路基板の領域に回り込むことを回避する。
【0105】
一実施例において、電子制御基板4は、ヒートシンク42の上部の他の位置に設置されてもよく、回路基板41の部品が配置される面が送風機5と対向していなくてもよい。もちろん、垂直に設置するとは絶対的なものではなく、ほぼ垂直であると考えてよい。例えば傾きが5°以内であれば許容範囲に含まれる。コイル支持体の周囲のスペースを十分に利用できれば、回路基板41は、垂直方向に対して30°より小さい角度でヒートシンク42の上部に設置されてもよい。例えば、コイル支持体2の側方下部のスペースに余裕がある場合には、回路基板41をヒートシンク42の上部に斜めに設置し、一端をコイル支持体2の側方下部に挿入し、他端をできるだけヒートシンクの範囲内に設置することと考慮する。これにより、回路基板の高さをさらに減らしてコンパクトにすることができる。同時に、放熱気流は依然として回路基板上の部品の表面から吹き流すことができる。
【0106】
加熱モジュールにおいて、コイル支持体2を主部品としてよい。即ち、コイルディスク1、電気制御マザーボード4、送風機5、温度測定部材6、風路壁等の部品は、いずれもコイル支持体2を基準として組み立てることができる。これらの部品は、コイル支持体2の周囲、側下方及び直下の空間を十分に利用することができ、元々分散していた各部品をコイル支持体2の近傍に集中させて、寸法が非常に小さい標準モジュールに統合することができる。各部品について、コイル支持体2において対応する取付構造があるので、生産時に各部品をコイル支持体2に直接挿着すればよい。したがって、本発明の加熱モジュールは、組み立てが非常に簡単であり、各部品間の位置決め精度が非常に高く、関連する部品の修理及び交換が非常に便利である。また、コンパクトな構成でモジュールの汎用化を高くすることが可能となり、総合的に低コスト化が図れ、1つ共通部品またはモジュールとして、各種の異なるタイプあるいは型式の炊飯器、電圧鍋、炊飯釜などの円弧形状の内鍋を有する誘導コイル加熱の電気設備に適用でき、設計者は付加機能をいくつか追加して製品の外観、ハウジング、パネル設計を追加するだけで、新製品を開発することができ、全体の開発期間が著しく短縮し、コストが著しく低減する。
【0107】
図10乃至図11を参照し、本発明のコイルディスク1は、下に凹む容器状を呈する。例えば、図1を参照し、本実施例では、コイルディスク1は略碗状である。好ましい実施例では、コイル支持体2はコイルディスク1の外側をカバーし、コイル支持体2の形状はコイルディスク1に適合されればよい。この場合、コイルディスク1とコイル支持体2との間には、コイル3を収納するほぼ密閉する空間が形成される。この構成により、既存のコイルディスク1とコイル支持体2とを利用してコイルを囲む複数の風路が形成されるので、送風機5から上方に吹き出す軸方向の気流を案内して速やかにモジュールの外に通過して流れ出させるとともに、コイルディスク1の熱が放熱の悪い領域に拡散することを防止できる。もちろん、コイル支持体2は非閉鎖型の構造であってもよい。この場合、コイル支持体2はコイルディスク1の全領域を被覆せず、コイルディスク1を支持するのに十分な支持体及び磁気ストリップ支持体等のみを残す。この場合、重量及び生産コストを軽減し、且つ、本願の主な目的を達成することができ、モジュール体積の制御はより良好となるが、放熱効果は必然的に低下し、気流の制御も大きく低下する。
【0108】
図17を参照して、コイル支持体2の外底部の中心に近い位置に送風機取付構造25が設けられ、送風機取付構造25は主に2本の送風機固定耳部である。
【0109】
送風機5による気流を電子制御基板4に導いて熱を排出するために、本願はコイル支持体2の側部と底部に風路壁構造が設けられる。もちろん、異なる実施例において、送風機風路壁構造は送風機に設けられてもよい。
【0110】
風路壁構造は、送風機風路壁22と支持体風路壁23とを有する。送風機風路壁22は、送風機5によって発生された側方気流をヒートシンク42及び回路基板41の方向に導く。支持体風路壁23は、ヒートシンク42の頂部とコイル支持体2の外面との間の隙間を通過する気流を案内して回路基板41上の部品に向けて吹きつけ、支持体風路壁23の上部で(回路基板の上方)モジュールから排出するためのものである。理論上、風路壁構造は、送風機風路壁22のみを備えることができ、この設計も本願の発明の目的を実質的に達成できる。しかし、回路基板41とコイル支持体2のハウジングとの間に設けられた風路壁がないため、ヒートシンク42の頂部とコイル支持体2の外面との間の隙間を通る気流は、大体に回路基板方向に吹き流す。回路基板に吹き付けられた気流は、適切に導かれずに回路基板の周囲に放出され、ハウジングの温度が上昇して放熱効率が損なわれる場合もある。
【0111】
一実施例において、風路壁構造は、第1部分と第2部分を含んでおり、前記第1部分は、アーチ形を呈し、送風機の一側を囲んでおり、前記第2部分は、風路壁の第1部分の両端を沿って制御部材の方向に向かって延伸している。
【0112】
一実施例において、風路壁構造は、第3部分と第4部分を含んでおり、前記第3部分は記風路壁の第2部分の尾端から、風路壁の第2部分から離れる方向に外に延伸した後に支持体の外側部に沿って上方に向かって支持体の頂部に近い位置まで延伸しており、前記第4部分は、支持体の頂部に近く、風路壁の第3部分の延伸末端に接続している。
【0113】
一実施例において、風路壁構造は、風路壁の第2の部分に対応する第5部分を含んでおり、前記風路壁の第5の部分の各一方側の部分は、対応する第2の部分の先端に近接する位置から、第5の部分の他方の側に徐々に近づくかつ制御部材に向かう方向に延伸している。
【0114】
風路壁の第1部分を第1風路壁とし、第2部分を第2風路壁とし、第3部分を第3風路壁とし、第4部分を第4風路壁とし、第5部分を第5風路壁とする例に挙げて説明する。送風機風路壁22は、第1風路壁201と、2つの第2風路壁202と、2つの第5風路壁202と、を有する。
【0115】
第1風路壁201は、両端が送風機取付構造25の電気制御マザーボード4から離れた両端にそれぞれに接続され、送風機5の一側を囲む。好ましくは、第1風路壁201は、アーチ形である。
【0116】
2つの第2風路壁202は、先端が送風機取付構造25の電気制御マザーボード4に近い2つの端部にそれぞれ接続され、各第2風路壁202は、反対側の第2風路壁202から離れる方向であって電気制御マザーボード4に向かう方向に延びている。好ましくは、2つの第2風路壁202は、第1風路壁201に接して扇形状に形成されて電気制御マザーボード4の方向に延びる。
【0117】
2つの第5風路壁205は、2つの第2風路壁202に一対一で対応しており、各第5風路壁205は、対応する第2風路壁202の先端に近接する位置から、徐々に反対側の第5風路壁205に近づくかつ電気制御マザーボード4に向かう方向に延びている。
【0118】
もちろん、送風機風路壁22は、一部の軸方向気流を接線方向に案内するための第6風路壁(図示せず)をさらに備えることができる。
【0119】
支持体風路壁23は、2つの第3風路壁203と第4風路壁204を有する。
【0120】
2つの第3風路壁203は、2つの第2風路壁202の尾端から、第2風路壁202から離れる方向に延伸した後にコイル支持体2の外側部に沿って上方に向かってコイル支持体2の頂部に近接する位置まで延伸している。好ましくは、2つの第3風路壁203は、送風機取付構造25の2つの送風機固定耳部の対称面と略平行に配置される。
【0121】
第4風路壁204は、コイル支持体2の頂部に近接した位置にあり、2つの第3風路壁203の延伸末端に接続される。ここで、電気制御マザーボード4は、2つの第3風路壁203、第4風路壁204からなる風路キャビティ内に固定される。
【0122】
もちろん、コイル支持体2が非閉鎖型である場合、支持体風路壁23は、コイル支持体2の外面の一部を覆うための第7風路壁(図示せず)をさらに備えることができる。該第7風路壁は、コイル支持体2と回路基板41に吹き付けられる気流を効果的に分離し、互いに干渉することを回避できる。しかし、この分離の効果は、封鎖型のコイル支持体ほどではない。
【0123】
また、他の実施例では、風路壁構造を一つの一体化の構造、あるいはほぼ一体化の構造としてもよい。実際には、風路壁構造は、気流を案内する公知の構造を全て採用可能であり、電気制御マザーボードに気流を案内する機能を果たすものであれば、風路壁構造としてもよい。
【0124】
図14を参照して、本実施例の気流が経過する風路経路は主に以下の3つがある。
【0125】
風路1:気流は、送風機5の底部から入って側方に吹き出される。図14のF1に示すように、側方に吹き出された気流は第5風路壁205に介して集められて風圧となり、一部の気流はヒートシンク42に向けて吹きつけられ、ヒートシンク42のラック表面を通過してモジュール外に熱を運び出す。
【0126】
風路2:気流は、送風機5の底部から入って側方に吹き出される。図14のF2に示すように、送風機5の側方に吹き出された気流は、第2風路壁202、第5風路壁205に介して集められて風圧となり、一部の気流は、ヒートシンク42の頂部とコイル支持体2の外面との間の隙間を通って回路基板41に吹き付け、下から上に向かって回路基板41の部品、第4風路壁204のフェンス溝を順に通過してモジュール外に排出される。
【0127】
風路3:気流は、送風機5の底部から入って側方に吹き出される。図14のF3に示すように、送風機5の頂部に吹き出された気流は、コイル支持体2の底部の切欠部21、コイル支持体2の内面とコイルディスク1の外面との間の隙間を順に経由してモジュール外に排出される。
【0128】
本発明の加熱モジュールは、コイル支持体を主部品とし、コイルディスク、電子制御基板、送風機、温度測定部材、気流風路を寸法が非常に小さい標準モジュールに統合し、設置が簡単で、汎用性が高く、総合コストが低く、全体の開発期間が著しく短く、放熱効果が高く、IH炊飯器、圧力調理器などの調理製品に適用できる。
【0129】
一実施例において、図10を参照し、IH加熱モジュールは、コイルディスク1、コイル支持体2、電気制御マザーボード4、送風機5、及び温度測定部材6を含む。コイル支持体2は主部品であり、コイル支持体2の内部にコイルディスク1がスリーブ接続され、コイルディスク1の底部に温度測定部材6が取り付けられ、コイル支持体2の外側部に電気制御マザーボード4が取り付けられ、コイル支持体2の外底部に送風機5が取り付けられる。
【0130】
以下、実施例1における各構成の詳細について詳しく説明する。
【0131】
図10乃至図11を参照し、本発明のコイルディスク1は、下に凹む容器状を呈する。例えば、図10を参照すると、コイルディスク1は略碗状である。コイル支持体2はコイルディスク1の外側をカバーし、コイル支持体2の形状はコイルディスク1に適合すればよい。コイル支持体2の内部にはコイルディスク1に対応するクイック取付柱25が分布して設けられ、コイルディスク1の頂部には複数のコイルディスク取り付け耳部13が設けられ、コイルディスク取り付け耳部13はコイルディスク1とコイル支持体2をスリーブ接続した後にネジまたは下向き構造によりコイル支持体2のクイック取付柱25に固定され、クイックの取付を実現する。コイル支持体2の外側には、機械全体と取り付ける複数の支持体取り付け耳部22が分布して設置され、支持体取り付け耳部22は、スリーブ形状を呈し、上下ハウジング構造にそれぞれスリーブ接続され、迅速かつ簡単な取り付けを実現する。
【0132】
図14図9と合わせて参照し、コイルディスク1の底部中心近くには取付孔が設けられ、コイルディスク1の内面には、取付孔の周囲にボス14が形成され、ボス14には、コイルディスク1の内面の水流を取付孔に導く排水路が開口され、コイルディスク1の外面には、取付孔の周囲に環状のスリーブ接続周壁15が形成される。
【0133】
温度測定部材6は、温度測定装置61とスプリング62とを含み、温度測定装置61が下向きにスリーブ接続周壁15に締付取り付けられた後、スプリング62が温度測定装置61を支え、温度測定装置61の頂部がボス14の上方に露出し、加熱容器が入れられた後に温度測定装置61を押し下げる。
【0134】
図14のS1に示すように、防水及び排水を実現するために、コイル支持体2の底部の中心近くに漏水孔が設けられ、コイル支持体2の外底部の漏水孔の外周に漏水管23が設けられ、コイルディスク1をコイル支持体2に挿入する際、スリーブ接続周壁15が漏水孔を通過した後に漏水管23の内部にスリーブ接続され、コイルディスク1の内部の水流は、ボス部14の排水路を経てスリーブ接続周壁15に流入した後に漏水管23から排出される。
【0135】
更に好ましくは、水流が送風機5に入って電子制御基板4に吹き付けられて電子部品が短絡してしまうことを防止するために、図13を参照し、漏水管23は、2つのセクションに分かれ、即ちスリーブ接続周壁15の外側にスリーブ接続する蓋体部231と排水部232とに分かれ、蓋体部231の送風機5から離れた側には、半円形の貫通孔が開設されているが、他の形状の貫通孔であってもよく、貫通孔の縁は、蓋体部231から離れる方向に下方に延びて排水部232を形成してもよい。
【0136】
図11乃至図12を参照し、コイルディスク1の外面には、複数の配列リブ11が設置され、各配列リブ11がスペーサ111とコイル溝112を含み、前記複数のスペーサ111がコイルディスク1の外側部と、外底部と、外側部と外底部を連結する角部とに分布され、隣り合う2つのスペーサ111の間にはコイル3を収納するコイル溝112が形成され、スペーサ111は主にコイル溝112を提供するとともにコイル3間の短絡を防止する。コイル3はコイル溝112の順に応じてコイルディスク1の外周面に巻き付けられ、鍋等の加熱容器の底部と側部を同時に加熱する効果が得られ、加熱容器の加熱効果をより均一にすることができる。発熱をより均一にするために、複数の配列リブ11は、スリーブ接続周壁15を中心としてコイルディスク1の外面に放射状に均一に分布することが好ましい。
【0137】
コイル3の放熱効果を高めるためには、各配列リブの下には一つのストライプ状のリブ12が設けられ、前記ストライプ状のリブ12はコイルディスク1の外底部から上に向かってコイルディスク1の外側部まで延びる。ストライプ状のリブ12は、コイル3とコイルディスク1との外周面の間に隙間を形成するようにコイル3を支持する。図13を参照し、コイル支持体2の底部にはフェンス切り欠き21が設けられており、送風機5の頂部から吹き出された気流はフェンス切り欠き21、コイル支持体2の内面とコイルディスク1の外面との隙間を通過して加熱モジュールの外に排出される。
【0138】
なお、配列リブ11およびストライプ状のリブ12が延びる方向は、外側部、角部、外底部を下から覆うものであれば、限定されない。本実施例では、全ての配列リブ11、ストライプ状のリブ12が延びる方向はコイルディスク1の縦断面と平行する。
【0139】
ここで、コイル支持体2の内部には、磁気ストライプが装着されるための、配列リブ11の位置に対応している凹状溝が設けられる。磁気ストライプは一般的にストライプ状であるため、磁気ストライプの装着を容易にするために、本実施例における凹状溝は、水平部と傾斜部に分かれて、縦磁性粒24、底部磁気ストライプ25が凹状溝の水平部に位置し、縦磁性粒24は漏水孔に近接し、外部磁気ストライプ26が凹状溝の傾斜部に位置する。
【0140】
一実施例において、加熱部材には、配列リブと巻線溝を設置しなくてもよく、コイルは密巻き方式で加熱部材の外面に巻き付けられ、支持体の内面と加熱部材の外面との間に通風路が形成され、支持体の底部にはフェンス切り欠きが設けられる。送風機の頂部に吹き出された気流はフェンス切り欠き、通風路を順に通過して加熱モジュール外に排出される。密巻き方式により、加熱モジュールの部品を減らすことができ、加熱モジュールの製作の複雑度を低減する。
【0141】
図11を参照し、電子制御基板4はL字型を呈し、回路基板41とヒートシンク42とを含み、本実施例において、モジュールの組立てが完成した後に、回路基板41は垂直に設置され、ヒートシンク42は水平に設置され、ヒートシンク42はラック状に設計され、ラック方向と気流の流れ方向とが一致する。もちろん、ヒートシンク42を垂直に設置し、回路基板41を水平に設置してもよいことは言うまでもない。
【0142】
本実施例において、電磁加熱制御モジュールとEMCモジュールとが回路基板41に一体化されている。電磁加熱制御モジュールとEMCモジュールとを別々に分離して設置することもでき、電磁加熱制御モジュールは回路基板41に設置され、EMCモジュールはコイル支持体2の外側部の他の位置に設置されてよいと理解できる。図14の点線で示すように、100は分離して設けられたEMCモジュール回路基板を示す。
【0143】
図13を参照し、コイル支持体2の外底部の中心に近い位置に送風機取付構造25を設置し、送風機取付構造25は主に2つの送風機固定耳部であり、送風機5から吹き出される気流を電子制御基板4に案内して熱を排出するために、本願はコイル支持体2の底部に風路壁構造を設置した。
【0144】
具体的には、本実施例の風路壁構造は第1風路壁と、2つの第2風路壁と、2つの第3風路壁と、第4風路壁と、2つの第5風路壁と、を含む。
【0145】
第1風路壁201は、両端が送風機取付構造25の電気制御マザーボード4から離れた側の両端にそれぞれに接続され、送風機5の一側を囲む。好ましくは、第1風路壁201は、アーチ形である。
【0146】
2つの第2風路壁202は、先端が送風機取付構造25の電気制御マザーボード4側に近い2つの端部にそれぞれ接続され、各第2風路壁202は、反対側の第2風路壁202から離れる方向であって、電気制御マザーボード4に向かう方向に延びている。2つの第2風路壁202は、第1風路壁201に接して扇形状に形成され、電気制御マザーボード4の方向に延びることが好ましい。
【0147】
2つの第3風路壁203は、2つの第2風路壁202の尾端方向から、第2風路壁202から離れる方向に延伸した後にコイル支持体2の外側部に沿って上方に向かってコイル支持体2の頂部に近接する位置まで延伸している。2つの第3風路壁203は、送風機取付構造25の2つの送風機固定耳部の対称面と略平行に配置されることが好ましい。
【0148】
第4風路壁204は、コイル支持体2の頂部に近接する位置にあり、2つの第3風路壁203の延伸末端に接続される。ここで、電気制御マザーボード4は、2つの第3風路壁203、第4風路壁204からなる風路キャビティ内に固定される。
【0149】
2つの第5風路壁205は、2つの第2風路壁202に一対一で対応しており、各第5風路壁205は、対応する第2風路壁202の先端に近い位置から、徐々に反対側の第5風路壁205に近づくかつ電気制御マザーボード4に向かう方向に延びている。
【0150】
一実施例において、図9図15図17を参考し、放熱構造は、マザーボード支持体7と、送風機カバー8をさらに備え、電気制御マザーボード4はマザーボード支持体7に固定され、送風機カバー8は送風機5を覆う。風路壁構造は、第1風路壁201、2つの第5風路壁205、風路周壁206を有する。
【0151】
第1風路壁201は、両端が送風機取付構造25の電気制御マザーボード4から離れた側の両端にそれぞれに接続され、アーチ形を呈し、送風機5の一側を囲む。
【0152】
2つの第5風路壁205は、それぞれの先端が送風機取付構造25の電気制御マザーボード4に近い端部に接続され、各第5風路壁205は電気制御マザーボード4に向かう方向に延びている。
【0153】
風路周壁206は、閉じた1つの全包囲構造であり、風路周壁206のコイル支持体2の外側部に沿って上方に向かって延びる2つのセクションに、スライドレール2061が設けられ、マザーボード支持体7はスライドレール2061から風路周壁206に係止して送風機カバー8に連結しており、風路周壁206はマザーボード支持体7、送風機カバー8と共に閉じて風路キャビティを形成する。
【0154】
本実施例では、上述の第2風路壁202、第3風路壁203、第4風路壁204の代わりに風路周壁206を利用することで、加熱モジュールをより一体化することができる。
【0155】
一実施例において、本開示の各実施例に記載の加熱モジュールを備える調理設備が提供される。
【0156】
本発明の加熱モジュールは、コイル支持体を主部品として、コイルディスク、電子制御マザーボード、送風機、温度測定部材、気流風路を寸法が非常に小さい標準モジュールに統合し、設置が簡単で、汎用性が高く、総合コストが低く、全体の開発期間が著しく短く、放熱、防水効果が高く、IH炊飯器、圧力調理器などの調理製品に適用できる。
【0157】
以上、本発明の実施例について図面を参照して説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、上述の実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではなく、当業者は、本発明の教示を受けて、本発明の趣旨及び特許請求の範囲から逸脱することなく、多くの形態を作ることができ、それらは本発明の保護範囲にある。
【0158】
当業者であれば、上記の説明に基づいて修正又は変更を加えることができ、そのような修正及び変更の全てが、本願の添付の特許請求の範囲の保護範囲にあることが理解される。
図1
図2
図3
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