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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】タイヤを硫化するための方法と装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 33/04 20060101AFI20220722BHJP
   B29C 35/04 20060101ALI20220722BHJP
   B29L 30/00 20060101ALN20220722BHJP
【FI】
B29C33/04
B29C35/04
B29L30:00
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019510342
(86)(22)【出願日】2017-08-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-10-17
(86)【国際出願番号】 DE2017000252
(87)【国際公開番号】W WO2018036575
(87)【国際公開日】2018-03-01
【審査請求日】2020-06-17
(31)【優先権主張番号】102016010426.0
(32)【優先日】2016-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513044038
【氏名又は名称】ハールブルク・フロイデンベルガー マシーネンバウ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100154612
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】グリム アルント
(72)【発明者】
【氏名】シュテルマッヒャー ヤン
【審査官】北澤 健一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第02763317(US,A)
【文献】特公昭38-013770(JP,B1)
【文献】独国特許出願公開第102006058685(DE,A1)
【文献】特開2001-096534(JP,A)
【文献】特開2001-058323(JP,A)
【文献】特開2002-178333(JP,A)
【文献】米国特許第01456425(US,A)
【文献】特公昭25-000580(JP,B1)
【文献】独国特許出願公開第01729860(DE,A1)
【文献】米国特許出願公開第2002/0153638(US,A1)
【文献】米国特許第07740462(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 33/00-33/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤ加熱プレス(20)の領域にて型(21,22)にタイヤを置き、前記型(21,22)を加熱するステップと、
前記タイヤの内側表面の領域に伝熱のための流体を導くステップと、及び、
環状形状を有する担体(2)で膨張可能なベローズ(7)を運び、前記流体が前記ベローズ(7)に導かれるステップと、を備えるタイヤを硫化する方法であって、
前記ベローズ(7)及び前記担体(2)は、ベローズリングシステム(1)の一部であり、
生タイヤ(18)を前記ベローズリングシステム(1)に配置及び固定する前記ベローズ(7)は、前記担体(2)の円周方向に沿って延在しており、
前記ベローズリングシステム(1)に生タイヤ(18)を積載するステップと、
前記ベローズリングシステム(1)で前記生タイヤ(18)を搬送するステップと、
前記ベローズリングシステム(1)の前記タイヤを硫化するステップと、
前記ベローズリングシステム(1)で加硫されたタイヤを搬送するステップと、
前記ベローズリングシステム(1)から前記加硫されたタイヤを取り外すステップと、及び、
前記ベローズリングシステム(1)を前記タイヤなしで搬送するステップと、
を含む方法において、
前記ベローズリングシステム(1)のセンターハブから環状の前記担体(2)に、前記流体を放射状に導くことをさらに含む、方法。
【請求項2】
前記ベローズリングシステム(1)は、前記タイヤ加熱プレス(20)の可動コンポーネントであり、
製造プロセスにて、前記ベローズリングシステム(1)で前記タイヤを搬送し、前記ベローズリングシステム(1)の前記タイヤを硫化することを含むことを特徴とする、請求項1に記載のタイヤを硫化する方法。
【請求項3】
方法の個々のステップが合わさって循環を形成することを特徴とする、請求項1に記載のタイヤを硫化する方法。
【請求項4】
前記ベローズリングシステム(1)のベローズ(7)を、生タイヤ(18)及び/又は硫化タイヤの搬送中に膨張することを含む、請求項1に記載のタイヤを硫化する方法。
【請求項5】
方法の少なくとも1つのステップのために、1バール~30バールの圧力で10℃~200℃の温度の前記流体を前記ベローズリングシステム(1)に圧送するか、あるいは該ベローズリングシステム(1)から送り出すことを含む、請求項2に記載のタイヤを硫化する方法。
【請求項6】
硫化されるタイヤのための少なくとも1つの加熱可能な型(21,22)と、
膨張可能なベローズ(7)と、
伝熱をもたらす流体のための導管装置(4,9,10)であって、前記ベローズ(7)に接続可能である導管装置(4,9,10)と、
膨張可能な前記ベローズ(7)のための担体(2)であって、環状形状を有する担体(2)と、を備えて構成されるタイヤ硫化装置において、
前記ベローズ(7)と前記担体(2)は、タイヤを硫化でき、及び硫化の前後でタイヤを搬送できるベローズリングシステム(1)を形成すること、
前記タイヤを前記ベローズリングシステム(1)に配置及び固定する前記ベローズ(7)は、前記担体(2)の円周方向に沿って延在していること、及び、
前記ベローズリングシステム(1)のセンターハブから環状の前記担体(2)に、前記流体を放射状に導くことを特徴とする、タイヤ硫化装置。
【請求項7】
タイヤ加熱プレス(20)をさらに備え、
前記ベローズリングシステム(1)は、前記タイヤ加熱プレス(20)の構成要素であることを特徴とする請求項6に記載のタイヤ硫化装置。
【請求項8】
前記ベローズリングシステム(1)は、センターハブを含み、
前記導管装置(4,9,10)は、ベローズリングシステム(1)内の前記流体のための内部導管構造を含み、接続部品(11)から前記ベローズ(7)に至り、
前記導管構造は、前記センターハブから環状の前記担体(2)まで放射状に延びる管状支柱を含むことを特徴とする、請求項6に記載のタイヤ硫化装置。
【請求項9】
前記ベローズ(7)は、前記流体の供給若しくは除去によって膨張若しくは収縮可能であり、前記ベローズ(7)内の前記流体は、タイヤの硫化に必要な温度を少なくとも部分的に供給することを特徴とする、請求項8に記載のタイヤ硫化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤを硫化する方法に関するもので、この方法では、硫化されるタイヤがタイヤ加熱プレスの範囲の型に置かれ、該型が加熱され、伝熱流体はタイヤの内表面の範囲に導かれる。
本発明は更に、タイヤを硫化する装置に関するもので、この装置は、硫化されるタイヤのために少なくとも1つの加熱可能な型と、伝熱するための流体に対する導管装置とを備えて構成され、導管装置はベローズに接続可能である。
【背景技術】
【0002】
これまで既知の加熱プレスはベローズとしてフレキシブルな膨張可能クッション要素を有している。膨張は典型的には圧縮空気及び/又は熱蒸気を用いてなされる。硫化中のベローズの内圧はしばしば、10バール~30バールの範囲にある。
【0003】
ベローズはタイヤの外径よりも小さな径を有する。内圧によって生じる力は、ベローズの表面全体によって加熱プレスの型に伝えられ、しばしば数百メトリックトンの圧締圧を要する。これは、加熱プレスの既知の非常に安定した構造と、これに伴う製造コストに行き着く。
【0004】
実際に、半径方向外側に位置したベローズの周囲の小さな周回リング部分だけがタイヤブランクを支持するのに用いられる。トレッドプロファイルを備えたタイヤのために、このプロファイルは型に押し込むことによって生じる。したがって、硫化プロセスの完了後に、タイヤトレッドの、型の対応プロファイルとの嵌め合わせが存在する。これは、ツーピースの型が僅かなトレッドプロファイル付けを備えたタイヤの場合にだけ用いられ得ることを意味する。大き目のトレッドプロファイル付けの場合、タイヤ加熱プレスの型には、硫化によって生じる型嵌め合いを除去するために、半径方向に互いに離れるように動き得る複数のセグメントが備えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようする第1の課題は、タイヤ加熱プレスの必要な閉鎖力を相当に減少することができるような装置を構成することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする第2の課題は、タイヤ加熱プレスの必要な閉鎖力を相当に減少するようなタイヤ製造のための方法を定義することにある。
【0007】
したがって、本発明が解決しようとする第3の課題は、システムが装填と取り外しに関して、並びに硫化を遂行するプロセス時間に関して最適化されるような方法と装置を構成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の課題は、本発明にしたがって、クッション状のベローズを用いるのではなく、ベローズが放射状に取り囲むホース、あるいは放射状両側で挟持される圧力パッドから構成されることで解決される。この放射状に取り囲む圧力パッド又はベローズはリム状の内側構造周りに放射状に延びる。このリムの内側領域は圧力がなく、それゆえに閉鎖力を要しない。
【0009】
第2の課題は、本発明にしたがって、膨張可能なベローズのためのリング形状の担体が用いられることで解決される。
【0010】
第3の課題は、本発明にしたがって、ベローズと担体とから成るユニットが有利な実施形態において搬送可能に構成され、タイヤが加熱プレスの可動コンポーネントしてのベローズリングシステム(Ring-Balgsystem)において硫化可能であることで、解決される。
【0011】
ベローズは伸縮性のある材料から作られる一方、担体構造は金属のような堅い材料から構成される。
【0012】
構造的な具現化に応じて、閉鎖力を減らし、それゆえ加熱プレスの機械的安定性も10%程度に減らすことが可能である。これによって製造コストの著しい減少がもたらされる。
【0013】
リム状の担体を備えたリング形状の担体の使用によって、加熱プレスの装填と取り外しのための時間を最適化することが可能となる。今のところ、装填システムと取り外しシステムはしばしば永続的に加熱プレスに割り当てられている。プロセス時間の少なくとも80%が、硫化を遂行するのに必要とされ、20%だけが装填と取り外しに必要とされる。それゆえ、装填と取り外しのシステムは硫化プロセスの間、作動していない。
【0014】
搬送可能なユニットしてのベローズと担体の構成において、複数の加熱プレスに、ベローズを備えた担体に対応する生タイヤを配置する共通の載置装置を割り当てることが可能である。同様に、ベローズと担体から成るユニットの戻りで共通の取り外しシステムが完成した硫化タイヤのために実現され得る。
【0015】
加熱プレスの領域において、装填、取り外し及び硫化の十分な自動遂行若しくは遂行可能性が、本発明の方法と本発明の装置の有利な実施形態に対して、考察される。
【0016】
本発明に係る方法は、加熱プレスの取り囲みベローズリングシステム(COR)を用いて、車両タイヤの製造に供される。優先的に、該方法は、自転車、バイク、スクータのような2輪タイヤに向けられている。更に、自家用車やトラックのタイヤの製造のような他の領域における適用も考えられる。
【0017】
タイヤブランクは経常的に非常に不安定であり、既知の技術で容易に取り扱うことができない。したがって、本発明にしたがって、機能ユニットにおいて成形、搬送、硫化、更なる搬送及び型からの取り去りに利用され得るベローズリングシステムが用いられる。
【0018】
本発明に係るベローズリングシステムは、本発明の方法の有利な実施形態では循環あるいは巡回において用いられる。オペレータは循環を監視し、手動でブランクをベローズリングシステムに移す。代替的に、ベローズリングシステム上へのブランクの自動設置も可能である。各加工ステーションで、ベローズリングシステムは必要な媒体(空気、硫化媒体(スチーム/N2/熱水)、真空)に接続可能である。ベローズリングシステムでのブランクの搬送は媒体としての空気でなされ得る。
【0019】
本発明に係る方法と装置の利点は、既述した技術的タスクの改善された遂行に加えて、タイヤブランクのより穏やかな取り扱い、危険な動きから作業者を大きく隔たらせることによる安全規則の遵守、プロセスにおける、特に2輪タイヤの製造に関する手動での介在の必要性の排除、プロセスに関連したオペレータによる直接的な品質コントロールの可能性と後の品質保証に際しての更なる不合格品の回避、及び他のタイヤサイズのためのベローズリングシステムの組み合わせ可能性である。
【0020】
以下において、本発明に係る方法と本発明に係る装置とを、例示的な実施形態において説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係るベローズリングシステムの斜視図である。
図2】本発明に係るベローズリングシステムの横断面図である。
図3】本発明に係る方法の循環図である。
図4】本発明に係る方法の装填ステップの図である。
図5】本発明に係る方法の搬送ステップの図である。
図6】本発明に係る方法の硫化ステップの図である。
図7】硫化プロセス後の本発明に係る方法の搬送ステップの図である。
図8】本発明に係る方法の取り外しステップの図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明に係るベローズリングシステム1の有利な実施形態の斜視図である。リム状の担体構造2は、4本のスポーク状のストラット4によって中央部品5に接続されているリング3から構成される。その外側の面で、リング3は、ベローズ7が収縮状態で位置する周回溝6を有する。
【0023】
図2は、図1に示された本発明に係るベローズリングシステム1の実施形態を貫く断面図である。ベローズ7は周回溝6内にあり、固定構造8によってリング3に確保されている。ストラット4はデザイン的に管状で、それによりリング3の空洞9を中央部品5の空洞10に接続する。このように画定された管路系によって、プロセスステップに要する媒体は接続部品11を介して担体を通ってベローズ7に導かれ得る。ベローズ7は管路系における超過圧力によって膨張可能で、ベローズ7は低圧若しくは真空によって収縮され、溝6に埋められ得る。管路系はタイヤ加熱プレスの要求に対応する堅固さを有さなければならない。
【0024】
担体2のリング3を上部と下部とに分離することも考えられ、その間隔は、ベローズリングシステム1の装填プロセス及び取り外しステップを容易にするために、例えばネジ付きロッドによって調整可能である。
【0025】
図3は、本発明に係る硫化方法の有利な実施形態を循環として示すものである。第1ステップ12において、タイヤ成形機械(TBM:Tire-Building-Machine)から来る生タイヤ18は、加熱プレスの本発明に係るベローズリングシステム1に装填・積載される。第2ステップ13は、ベローズリングシステム1のタイヤブランクを硫化ステップ14に搬送することである。硫化ステップでは、タイヤの硫化が加熱プレスにて行われる。次のステップ15において、ベローズリングシステム1で硫化されたタイヤは取り外しステップ16に搬送される。このステップ15で、本発明に係る方法の有利な実施形態におけるタイヤは、ベローズリングシステム1での硫化後に内側から圧縮空気によって膨張される(PCI:Post-Cure-Inflator)。PCIは、加熱プレスの型から除去した後の、硫化タイヤの圧縮空気支持のための装置である。代替的に、ベローズリングシステム1での硫化タイヤはPCIステップ15なしでも取り外しステップ16に搬送することが可能である。取り外しステップ16において、タイヤはベローズリングシステム1から取り外される。この後、本発明に係る方法の叙述された実施形態の循環において装填ステップ12を今一度開始するために、タイヤなしの、ベローズリングシステム1の更なる搬送ステップ17が続く。
【0026】
図4は、本発明に係るベローズリングシステム1の装填12を概略的に示す。生タイヤ18はベローズリングシステム1に引き開けられ、調整される。その際、生タイヤ18のトレッドの中央はベローズリングシステム1上で中心に位置決めされることになる。ベローズリングシステム1の外側輪郭は、図示の有利な実施形態において上下での先細り19によって、生タイヤ18を調整するのに有利である。
【0027】
図5において、本発明に係るベローズリングシステム1は生タイヤ18を積載あるいは装填し、搬送ステップ13において搬送される。搬送ステップ13中、ベローズリングシステム1のベローズ7が膨張可能であることによって、タイヤブランクの予備形成が可能である。予備形成に加えて、膨張したベローズ7はベローズリングシステム1での搬送中、生タイヤ18を確保する。本発明に係る方法の有利な実施形態において、1バールから10バールの圧力で10℃から100℃の温度の、媒体としての空気がベローズリングシステム1に圧送される。本発明に係る方法の特に有利な実施形態において、3バールから7バールの圧力や20℃と50℃の間の温度がプロセスステップ13のために用いられる。
【0028】
図6は、硫化ステップ14と硫化装置20を概略的に示す。硫化装置20は、ベローズリングシステム1のほかに、少なくとも1つの上部型21と下部型22を備えて構成され、これらはタイヤの外側輪郭を生み出す。硫化プロセスに要する温度を生じるために、過剰圧力下の加熱された硫化媒体が接続部品11を介してベローズ7内に導入可能である。必要な温度と必要な圧力の生成が加熱プレス20の不図示の部分においてなされ得る。
【0029】
硫化ステップ14は、タイヤ加熱プレス20においてタイヤブランク18を備えた本発明に係るベローズリングシステム1の位置決めと、接続部品11の硫化媒体の循環への接続と、タイヤ加熱プレス20の型21,22の閉鎖と、ベローズ7へ過剰圧力で供給された媒体によってタイヤブランク18の形成/造形と、硫化媒体を用いて熱を適切に与えることによる生タイヤ18の硫化とを内容とする。本発明に係る方法の有利な実施形態において圧力は10バールから30バールの範囲にあり、温度は100℃と200℃の間である。
【0030】
本方法の特に有利な実施形態では、硫化媒体のために15バールと25バールの間の圧力と120℃と180℃の間の温度が用いられる。本来の硫化プロセスの終了後、ベローズ7内の媒体の圧力と温度は下げられ、加熱プレス20の型21,22が開けられる。
【0031】
図7は、本発明に係る方法のPCIを備えた搬送ステップ15における本発明に係るベローズリングシステム1を示す。タイヤの硫化後、タイヤとその形状を確かなものにするために、空気が過剰圧力でベローズ7内に圧送される。有利な実施形態におけるこのプロセスでの圧力と温度は、ステップ「生タイヤの搬送」13で述べた値に対応する。
【0032】
図8に、取り外しステップ16における本発明に係るベローズリングシステム1が示される。取り外しステップ16は、例えば、PCIを備えた搬送ステップ15におけるベローズリングシステム1へ場合によっては圧送される空気を用いて、ベローズリングシステム1にある媒体の押し出しを内容とする。これによって、ベローズ7は低圧のために収縮して、最終的にベローズリングシステム1の周回溝6に引き寄せられ、タイヤを解放する。そしてタイヤとベローズリングシステム1は分離される。
【0033】
本発明に係る方法と本発明に係る装置によって、特に硫化プロセスで必要とされるような、圧力と熱の形態でのエネルギーの際立って効率的な利用と、例えば残りのタイヤ加熱プレスのような、タイヤ製造に要するリソースのより効率的な利用とが実現可能である。更に、タイヤブランクの形状の不安定性が、本発明に係るベローズリングシステム1での搬送によって、防止される。
【符号の説明】
【0034】
1 ベローズリングシステム
2 担体
7 ベローズ
11 接続部品
18 生タイヤ
20 タイヤ加熱プレス
21,22 型

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8