(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】組成物を生成するための装置
(51)【国際特許分類】
B01F 23/43 20220101AFI20220722BHJP
B01F 35/45 20220101ALI20220722BHJP
B01F 35/513 20220101ALI20220722BHJP
B01F 35/52 20220101ALI20220722BHJP
A45D 44/00 20060101ALI20220722BHJP
A61J 3/00 20060101ALI20220722BHJP
B44D 3/06 20060101ALI20220722BHJP
【FI】
B01F23/43
B01F35/45
B01F35/513
B01F35/52
A45D44/00
A61J3/00 310C
B44D3/06
(21)【出願番号】P 2019571021
(86)(22)【出願日】2018-06-20
(86)【国際出願番号】 FR2018051495
(87)【国際公開番号】W WO2018234699
(87)【国際公開日】2018-12-27
【審査請求日】2021-04-22
(32)【優先日】2017-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポール バシュリエ
(72)【発明者】
【氏名】ローウィ デフレヌ
(72)【発明者】
【氏名】オリヴィエ ル グラン
【審査官】塩谷 領大
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-298433(JP,A)
【文献】国際公開第2016/144326(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/055725(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F 21/00-35/95
A45D 44/00
A61J 3/00
B44D 3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物を生成するための生成装置(2)であって、
-第1の製剤および第2の製剤をそれぞれ含む第1のカプセル(3)および第2のカプセル(4)を受け入れるように構成された受け入れデバイス(5)であって、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を前記受け入れデバイス(5)に挿入することができる開位置と、前記受け入れデバイス(5)が前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を適所に保持することができる閉位置とを占有するように構成され、加えて、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を装備した前記受け入れデバイス(5)を前記開位置から前記閉位置に移動させることにより、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)が互いに連結されるように構成される、受け入れデバイス(5)と、
-前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を装備した前記受け入れデバイス(5)を受け入れ、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)内に含まれた前記第1の製剤および前記第2の製剤を混合して組成物を得るように構成された混合機(6)と
を備え、
-前記受け入れデバイス(5)は、前記第1のカプセル(3)を受け入れるように構成された第1の受け入れ場所(13)と、前記第2のカプセル(4)を受け入れるように構成された第2の受け入れ場所(14)とを備え、
前記受け入れデバイス(5)は、前記第1の受け入れ場所(13)を備える第1の支持部(11)と、前記第2の受け入れ場所(14)を備える第2の支持部(12)とを備え、前記第1の支持部(11)および前記第2の支持部(12)は、前記第1の支持部(11)および前記第2の支持部(12)が互いから分離され、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を前記第1の受け入れ場所(13)および前記第2の受け入れ場所(14)それぞれに受け入れることができる受け入れ位置と、前記第1の支持部(11)および前記第2の支持部(12)が互いに近くにあり、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を互いに連結することができる連結位置との間を互いに対して移動することができ
、
前記受け入れデバイス(5)は、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を装備した前記受け入れデバイス(5)が前記閉位置にあるとき、前記第1のカプセル(3)上に圧力をかけるように構成された第1の支承要素(19)と、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を装備した前記受け入れデバイス(5)が前記閉位置にあるとき、前記第2のカプセル(4)上に圧力をかけるように構成された第2の支承要素(21)とを備え、
前記混合機(6)は、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を装備した前記受け入れデバイス(5)が前記混合機(6)内に受け入れられたとき、前記第1の支承要素(19)に圧力を伝えて前記第1のカプセル(3)の内容物を前記第2のカプセル(4)に移行させるように構成された第1の作動部材(37)と、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を装備した前記受け入れデバイス(5)が前記混合機(6)内に受け入れられたとき、前記第2の支承要素(21)に圧力を伝えて前記第2のカプセル(4)の内容物を前記第1のカプセル(3)内に移行させるように構成された第2の作動部材(38)とを備えることを特徴とする生成装置(2)。
【請求項2】
前記受け入れデバイス(5)は、第1の保護シェル(8)および第2の保護シェル(9)であって、これらは、前記受け入れデバイス(5)の前記開位置に対応する第1の位置と、前記受け入れデバイス(5)の前記閉位置に対応する第2の位置との間を互いに対して移動することができるように装着される、第1の保護シェル(8)および第2の保護シェル(9)を備えることを特徴とする請求項1に記載の生成装置(2)。
【請求項3】
前記第1の保護シェル(8)および前記第2の保護シェル(9)は、第1の接合軸(10)を中心に互いに対してヒンジ留め式に装着されることを特徴とする請求項2に記載の生成装置(2)。
【請求項4】
前記第1の支持部(11)および前記第2の支持部(12)は、前記受け入れデバイス(5)が前記閉位置に移動されたとき、前記連結位置に移動されるように構成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の生成装置(2)。
【請求項5】
前記第1の支持部(11)および前記第2の支持部(12)は、第2の接合軸を中心に互いに対してヒンジ留め式に装着されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の生成装置(2)。
【請求項6】
前記第1の支持部(11)は、前記第1のカプセル(3)と共働するように構成された第1のポカヨケ要素を備え、前記第2の支持部(12)は、前記第2のカプセル(4)と共働するように構成された第2のポカヨケ要素を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の生成装置(2)。
【請求項7】
前記混合機(6)は、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)の内側で第1の製剤および第2の製剤を混合するように構成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の生成装置(2)。
【請求項8】
前記生成装置(2)は、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を装備した前記受け入れデバイス(5)が前記混合機(6)内に受け入れられたとき、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)のうちの少なくとも1つを加熱するように構成された加熱要素(46)を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の生成装置(2)。
【請求項9】
前記加熱要素(46)は、前記第1のカプセル(3)と前記第2のカプセル(4)との間を延びるように構成されることを特徴とする請求項8に記載の生成装置(2)。
【請求項10】
前記第1の支承要素(19)は、非動作位置と、前記第1の支承要素(19)が前記第1のカプセル(3)上に圧力をかけることができる動作位置との間で移動および/または変形することができ、前記第2の支承要素(21)は、非動作位置と、前記第2の支承要素(21)が前記第2のカプセル(4)上に圧力をかけることができる動作位置との間で移動および/または変形することができることを特徴とする請求項1
から請求項9のいずれか一項に記載の生成装置(2)。
【請求項11】
前記混合機(6)は、
-前記第1の作動部材(37)および前記第2の作動部材(38)を備える作動部(35)であって、これが枢動軸(36)を中心に枢動できるように装着される、作動部(35)と、
-前記作動部(35)を、前記枢動軸(36)を中心に第1の枢動方向および前記第1の枢動方向の反対の第2の枢動方向に交互に枢動させるように構成された駆動モータ(39)と
を備えることを特徴とする請求項1
0に記載の生成装置(2)。
【請求項12】
前記混合機(6)は、前記受け入れデバイス(5)を少なくとも部分的に受け入れるように構成された受け入れハウジング(32)を備えることを特徴とする請求項1から請求項1
1のいずれか一項に記載の生成装置(2)。
【請求項13】
前記生成装置(2)は、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を装備した前記受け入れデバイス(5)が前記混合機(6)内に受け入れられたとき、前記第1のカプセル(3)の出口通路(3.5)を自動的にシールし、前記第1のカプセル(3)および前記第2のカプセル(4)を装備した前記受け入れデバイス(5)が前記混合機(6)から取り外されたとき、前記出口通路(3.5)を自動的に解放するように構成されることを特徴とする請求項1から請求項1
2のいずれか一項に記載の生成装置(2)。
【請求項14】
前記生成される組成物は、化粧品、医薬品、ヘアケア製品、香水、塗料、植物防護製品、メンテナンス製品、クリーニング製品、接着剤および農産物を含む群から選択されることを特徴とする請求項1から請求項1
3のいずれか一項に記載の生成装置(2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、最終消費者によって直接消費することができる化粧品などの組成物を生成するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、組成物、より具体的には化粧品を生成するための生成装置であって、第1の製剤および第2の製剤をそれぞれ含む第1のカプセルおよび第2のカプセルを受け入れ、第1の製剤および第2の製剤を第1のカプセルおよび第2のカプセル内で直接混合して化粧品を得るように構成された混合機を備える、生成装置を開示している。
【0003】
そのような生成装置は、エンドユーザが種々のカプセルから個人別の化粧品を容易に生成することを可能にする。そのような生成装置はまた、医薬品、植物防護製品、メンテナンス製品、クリーニング製品または農産物などの他のタイプの組成物を生成するために使用することもできる。
【0004】
しかし、特許文献1に説明される生成装置の構造は、さらに簡易化することができる。加えて、特許文献1に説明される生成装置は、特に、第1のカプセルおよび第2のカプセルを混合機に挿入する前に連結することが必要である場合、一部の消費者にとって複雑であることが判明し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【0006】
本発明は、これらの欠点のすべてまたは一部分を解消することを目的とする。
【0007】
本発明の基礎にある技術的問題は、使用が容易であり、簡単で信頼高い構造を有する組成物生成装置を提供することからなる。
【0008】
この目的のために、本発明は、ユーザによって直接使用することができる組成物などの組成物を生成するための生成装置であって、
-第1の製剤および第2の製剤をそれぞれ含む第1のカプセルおよび第2のカプセルを受け入れるように構成された受け入れデバイスであって、第1のカプセルおよび第2のカプセルを受け入れデバイスに挿入することができる開位置と、受け入れデバイスが第1のカプセルおよび第2のカプセルを適所に保持することができる閉位置とを占有するように構成され、加えて、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスを開位置から閉位置に移動させることにより、第1のカプセルおよび第2のカプセルが互いに連結されるように構成される、受け入れデバイスと、
-第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスを受け入れ、第1のカプセルおよび第2のカプセル内に含まれた第1の製剤および第2の製剤を混合して組成物を得るように構成された混合機と
を備える、生成装置に関する。
【0009】
生成装置のそのような構成、特に受け入れデバイスが混合機から分離されるという事実により、最終消費者が生成装置を取り扱うことが容易で簡単であることが確実にされ、その理由は、最終消費者は、第1のカプセルおよび第2のカプセルを受け入れデバイスに位置決めし、次いで後者を混合機に入れるだけでよいためであり、この混合機は、次いで第1の製剤および第2の製剤を混合して組成物を得る。
【0010】
加えて、第1のカプセルおよび第2のカプセルが、受け入れデバイスを閉位置に移動させることによって自動的に連結されるという事実により、組成物の生成は消費者にとってさらに簡易化される。
【0011】
さらに、生成装置のそのような構成は、第1のカプセルおよび第2のカプセルを位置決めする機能を後者の内容物を混合する機能から分離し、したがって、生成装置をかなり簡易化し、これをより信頼高いものにする。
【0012】
生成装置は、加えて、以下の特徴の1つまたは複数を単独でまたは組み合わせて有することができる。
【0013】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスを開位置から閉位置に移動させることにより、第1のカプセルおよび第2のカプセルそれぞれに属する第1の連結部および第2の連結部が連結されるように構成される。
【0014】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、第1の保護シェルおよび第2の保護シェルであって、これらは、受け入れデバイスの開位置に対応する第1の位置と、受け入れデバイスの閉位置に対応する第2の位置との間を互いに対して移動することができるように装着される、第1の保護シェルおよび第2の保護シェルを備える。
【0015】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の保護シェルおよび第2の保護シェルは、第1の接合軸を中心に(about a first joint axis)互いに対してヒンジ留め式に装着される。
【0016】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが閉位置にあるとき、基準面上の第1のカプセルの直交突出部が、基準面上の第2のカプセルの直交突出部と少なくとも部分的に位置合わせされるように構成される。有利には、受け入れデバイスは、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが閉位置にあるとき、基準面上の第1のカプセルの第1の変形可能なコンパートメントからの直交突出部が、基準面上の第2のカプセルの第2の変形可能なコンパートメントからの直交突出部と少なくとも部分的に位置合わせされるように構成される。
【0017】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが閉位置にあるとき、第1のカプセルおよび第2のカプセルが互いに対して実質的に平行に延びるように構成される。
【0018】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、第1のカプセルを受け入れるように構成された第1の受け入れ場所と、第2のカプセルを受け入れるように構成された第2の受け入れ場所とを備える。
【0019】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、第1の受け入れ場所を備える第1の支持部と、第2の受け入れ場所を備える第2の支持部とを備え、第1の支持部および第2の支持部は、第1の支持部および第2の支持部が互いから分離され、第1のカプセルおよび第2のカプセルを第1の受け入れ場所および第2の受け入れ場所それぞれに受け入れることができる受け入れ位置と、第1の支持部および第2の支持部が互いに近くにあり、第1のカプセルおよび第2のカプセルを互いに連結することができる連結位置との間を互いに対して移動することができる。
【0020】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の支持部および第2の支持部は、受け入れデバイスが閉位置に移動されたとき、連結位置に移動されるように構成される。
【0021】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の支持部および第2の支持部は、第2の接合軸を中心に互いに対してヒンジ留め式に装着される。
【0022】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の保護シェルおよび第2の保護シェルならびに第1の支持部および第2の支持部は、同じ接合軸を中心にヒンジ留め式に装着される。したがって、第1の接合軸および第2の接合軸は、位置合わせされ得る。
【0023】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の支持部は、第1のカプセルと、たとえば第1のカプセルに属する第1の連結部と共働するように構成された、第1のポカヨケ切欠部などの第1のポカヨケ要素を備え、第2の支持部は、第2のカプセルと、たとえば第2のカプセルに属する第2の連結部と共働するように構成された、第2のポカヨケ切欠部などの第2のポカヨケ要素を備える。
【0024】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の受け入れ場所は、第1のカプセルの少なくとも一部分を受け入れるように構成された第1の受け入れ溝を備え、第2の受け入れ場所は、第2のカプセルの少なくとも一部分を受け入れるように構成された第2の受け入れ溝を備える。
【0025】
有利には、第1の受け入れ溝および第2の受け入れ溝はいずれも、実質的に弓状である。有利には、第1の受け入れ溝および第2の受け入れ溝はいずれも、それぞれの第1のカプセルおよび第2のカプセルの周囲縁と共働するように構成される。
【0026】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機は、第1のカプセルおよび第2のカプセルの内側で第1の製剤および第2の製剤を混合するように構成される。そのような構成は、混合機と、第1の製剤および第2の製剤との間の接触を少なくとも回避し、したがって組成物を生成した後の混合機のその後の洗浄を回避することを可能にする。
【0027】
本発明の1つの実施形態によれば、生成装置は、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたとき、第1のカプセルおよび第2のカプセルのうちの少なくとも1つを加熱するように構成された加熱要素を備える。
【0028】
本発明の1つの実施形態によれば、加熱要素は、第1のカプセルを加熱するように構成される。有利には、加熱要素は、第1のカプセルの外側表面に沿って延びるように構成される。
【0029】
本発明の1つの実施形態によれば、加熱要素は、受け入れデバイス内または混合機内に配置される。
【0030】
本発明の1つの実施形態によれば、加熱要素は、第1のカプセルと第2のカプセルとの間を延びるように構成される。
【0031】
本発明の1つの実施形態によれば、加熱要素は、混合機の内側に配置され、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたとき、第1のカプセルと第2のカプセルとの間を延びるように構成される。
【0032】
本発明の別の実施形態によれば、加熱要素は、受け入れデバイスの内側に配置され、第1のカプセルおよび第2のカプセルが受け入れデバイス内に受け入れられたとき、第1のカプセルと第2のカプセルとの間を延びるように構成される。
【0033】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが閉位置にあるとき、第1のカプセル上に、たとえば第1のカプセルの第1の変形可能なコンパートメント上に圧力をかけるように構成された第1の支承要素と、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが閉位置にあるとき、第2のカプセル上に、たとえば第2のカプセルの第2の変形可能なコンパートメント上に圧力をかけるように構成された第2の支承要素とを備える。
【0034】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の支承要素は、第1の保護シェル上に提供された第1の貫通開口部を通って延び、第2の支承要素は、第2の保護シェル上に提供された第2の貫通開口部を通って延びる。
【0035】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の支承要素は、非動作位置と、第1の支承要素が第1のカプセル上に圧力をかけることができる動作位置との間で移動および/または変形することができ、第2の支承要素は、非動作位置と、第2の支承要素が第2のカプセル上に圧力をかけることができる動作位置との間で移動および/または変形することができる。第1の支承要素および第2の支承要素のいずれも、たとえば、これらが、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが閉位置にあるとき、第1のカプセルおよび第2のカプセルの延長面を横断する、好ましくは実質的に直交する移動方向などに従って横断して移動することができるように装着される。
【0036】
有利には、第1の支承要素の非動作位置は、第1の支承要素の位置、すなわち、受け入れデバイスに第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備したとき、
-第1の支承要素が、第1のカプセルから、より具体的には第1の変形可能なコンパートメントから距離を離して位置するか、または
-第1の支承要素が、第1のカプセルのみ、より具体的には第1の変形可能なコンパートメントのみと接触するか、または
-第1の支承要素が、第1のカプセル上に、より具体的には第1の変形可能なコンパートメント上に、第1の変形可能なコンパートメントの内容物を第2のカプセルに向けて移行させるには不十分である圧力をかける、第1の支承要素の位置に対応する。
【0037】
有利には、第2の支承要素の非動作位置は、第2の支承要素の位置、すなわち、受け入れデバイスに第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備したとき、
-第2の支承要素が、第2のカプセルから、より具体的には第2の変形可能なコンパートメントから距離を離して位置するか、または
-第2の支承要素が、第2のカプセルのみ、より具体的には第2の変形可能なコンパートメントのみと接触するか、または
-第2の支承要素が、第2のカプセル上に、より具体的には第2の変形可能なコンパートメント上に、第2の変形可能なコンパートメントの内容物を第1のカプセルに向けて移行させるには不十分である圧力をかける、第2の支承要素の位置に対応する。
【0038】
有利には、第1の支承要素の動作位置は、受け入れデバイスに第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備したとき、第1の支承要素が、第1のカプセル上、より具体的には第1の変形可能なコンパートメント上に、第1の変形可能なコンパートメントの内容物を第2のカプセルに向けて移行させるのに十分な圧力をかける、第1の支承要素の位置に対応し、第2の支承要素の動作位置は、受け入れデバイスに第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備したとき、第2の支承要素が、第2のカプセル上、より具体的には第2の変形可能なコンパートメント上に、第2の変形可能なコンパートメントの内容物を第1のカプセルに向けて移行させるのに十分な圧力をかける、第2の支承要素の位置に対応する。
【0039】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の支承要素および第2の支承要素は、第1の保護シェルおよび第2の保護シェルそれぞれ上に装着される。
【0040】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の支承要素は、第1のカプセルと、たとえば第1の変形可能なコンパートメントと共働するように構成された第1の支承表面を備え、第1の支承表面は、第1の支承要素が第1のカプセル上に圧力をかけたとき、第1のカプセルの内容物を第1の連結部に導き、案内するように構成され、第2の支承要素は、第2のカプセルと、たとえば第2の変形可能なコンパートメントと共働するように構成された第2の支承表面を備え、第2の支承表面は、第2の支承要素が第2のカプセル上に圧力をかけたとき、第2のカプセルの内容物を第2の連結部に導き、案内するように構成される。
【0041】
本発明の1つの実施形態によれば、第1のカプセルは、第1の変形可能なコンパートメントおよび第1の連結部を流体的に連結するように構成された第1の連結通路を備え、第2のカプセルは、第2の変形可能なコンパートメントおよび第2の連結部を流体的に連結するように構成された第2の連結通路を備える。
【0042】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の支承要素が非動作位置から動作位置に移動されたとき、第1の支承表面は、第1の連結通路から第1の一次距離を離して位置する第1の変形可能なコンパートメントの第1の部分上、および第1の連結通路から第2の一次距離を離して位置する第1の変形可能なコンパートメントの第2の部分上に連続的に圧力をかけるように構成され、第2の一次距離は、第1の一次距離より小さく、また、第2の支承要素が非動作位置から動作位置に移動されたとき、第2の支承表面は、第2の連結通路から第1の二次距離を離して位置する第2の変形可能なコンパートメントの第1の部分上、および第2の連結通路から第2の二次距離を離して位置する第2の変形可能なコンパートメントの第2の部分上に連続的に圧力をかけるように構成され、第2の二次距離は、第1の二次距離より小さい。
【0043】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の支承表面は、第1の変形可能なコンパートメントの第1の部分上に圧力をかけるように構成された第1の一次表面部分と、第1の変形可能なコンパートメントの第2の部分上に圧力をかけるように構成された第2の一次表面部分とを備え、第2の支承表面は、第2の変形可能なコンパートメントの第1の部分上に圧力をかけるように構成された第1の二次表面部分と、第2の変形可能なコンパートメントの第2の部分上に圧力をかけるように構成された第2の二次表面部分とを備える。
【0044】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の一次表面部分および第2の一次表面部分は、第1の支承要素が動作位置に移動および/または変形されたとき、第2の一次表面部分が第1のカプセル上に圧力をかける前に、第1の一次表面部分が第1のカプセル上に圧力をかけるように構成される。
【0045】
有利には、第1の一次表面部分および第2の一次表面部分は、第1の変形可能なコンパートメントの後部および前部それぞれに圧力をかけるように構成される。
【0046】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の二次表面部分および第2の二次表面部分は、第2の支承要素が動作位置に移動および/または変形されたとき、第2の二次表面部分が第2のカプセル上に圧力をかける前に、第1の二次表面部分が第2のカプセル上に圧力をかけるように構成される。
【0047】
有利には、第1の二次表面部分および第2の二次表面部分は、第2の変形可能なコンパートメントの後部および前部それぞれに圧力をかけるように構成される。
【0048】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたとき、混合機上に設けられたガイドピンなどの少なくとも1つの二次ガイド要素と共働するように構成された、ガイド溝などの少なくとも1つの一次ガイド要素を備える。
【0049】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機は、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたとき、第1の支承要素に圧力を伝えて第1のカプセルの内容物を第2のカプセルに移行させるように構成された第1の作動部材と、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたとき、第2の支承要素に圧力を伝えて第2のカプセルの内容物を第1のカプセル内に移行させるように構成された第2の作動部材とを備える。
【0050】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の作動部材および第2の作動部材は、第1の支承要素および第2の支承要素それぞれに交互に圧力を伝えるように構成される。
【0051】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の作動部材および第2の作動部材は、受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたとき、受け入れデバイスの両側に配置されるように構成される。
【0052】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の作動部材および第2の作動部材は、互いに対向して配置される。
【0053】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機は、
-第1の作動部材および第2の作動部材を備える作動部であって、これが枢動軸を中心に枢動できるように装着される、作動部と、
-作動部を、枢動軸を中心に第1の枢動方向および第1の枢動方向の反対の第2の枢動方向に交互に枢動させるように構成された駆動モータと
を備える。
【0054】
本発明の1つの実施形態によれば、駆動モータは、作動部を、枢動軸を中心に所定の角度範囲内で枢動させるように構成される。
【0055】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の作動部材および第2の作動部材は、枢動軸に対向して収束する(converge opposite the pivot axis)。
【0056】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機は、駆動モータの第1の回転方向の回転の結果、作動部の第1の枢動方向の枢動を生じさせ、駆動モータの、第1の回転方向とは反対の第2の回転方向の回転の結果、作動部の第2の枢動方向の枢動を生じさせるように構成される。
【0057】
本発明の別の実施形態によれば、混合機は、駆動モータの出力シャフトに対して非回転式に固定された駆動ホイールであって、そのホイール軸を中心に駆動モータによって回転式に駆動されるように構成され、ホイール軸に関して中心をずらして、キャッチピンなどの駆動要素が装備される、駆動ホイールをさらに備え、作動部は、細長い、駆動要素が内部に受け入れられる受け入れ開口部を備える。
【0058】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れ開口部は、実質的に枢動軸に平行に延長方向に沿って延びる。
【0059】
本発明の1つの実施形態によれば、第1の支承要素は、第1の支承表面の反対側に第1の作動表面を備え、第2の支承要素は、第2の支承表面の反対側に第2の作動表面を備え、第1の作動部材および第2の作動部材は、第1の作動表面および第2の作動表面それぞれ上に圧力をかけるように構成される。有利には、第1の作動表面および第2の作動表面のいずれも、受け入れデバイスの外側からアクセス可能である。
【0060】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、受け入れデバイスを閉位置に係止するように構成された係止要素を備える。
【0061】
本発明の1つの実施形態によれば、係止要素は、係止要素が受け入れデバイスを閉位置に係止する係止位置と、係止要素が受け入れデバイスを開位置まで移動させることを可能にする係止解除位置との間を移動することができる。
【0062】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、係止要素を係止解除位置まで移動させるように構成された、解放ボタンなどの解放要素を備える。
【0063】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機は、受け入れデバイスを少なくとも部分的に受け入れるように構成された受け入れハウジングを備える。
【0064】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機および受け入れデバイスは、受け入れデバイスが受け入れハウジング内に受け入れられたとき、受け入れデバイスが混合機の外側を少なくとも部分的に延びるように構成される。
【0065】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機は、受け入れハウジングに至る挿入開口部を備え、受け入れデバイスは、挿入開口部を通って受け入れハウジングに挿入されるように構成される。有利には、挿入開口部は、混合機が平坦な支持体上に配置されたとき、表が上を向くように構成される。
【0066】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機は、挿入開口部がその上に配置される上側表面を有するベースを備える。
【0067】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れハウジングは、ベースの中央領域内に位置する。
【0068】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機は、混合機に給電するように構成された電源を備える。有利には、電源は、少なくとも1つの再充電可能な電池を備える。
【0069】
本発明の1つの実施形態によれば、電源は、受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたとき、受け入れデバイスに給電するように構成される。
【0070】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機は、第1の電気コネクタを備え、受け入れデバイスは、受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたときに第1の電気コネクタに連結されるように構成された第2の電気コネクタを備え、それにより、混合機は受け入れデバイスに給電することができる。
【0071】
本発明の1つの実施形態によれば、生成装置は、駆動モータおよび/または加熱要素を制御するように構成されたコントローラを備える。
【0072】
本発明の1つの実施形態によれば、生成装置は、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたとき、第1のカプセルの出口通路を自動的にシールし、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが混合機から取り外されたとき、出口通路を自動的に解放するように構成される。換言すれば、生成装置は、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスの混合機内への挿入に付随して出口通路を自動的にシールし、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスの混合機からの取り外しに付随して出口通路を自動的に解放するように構成される。
【0073】
本発明の1つの実施形態によれば、生成装置は、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたときに出口通路を自動的にシールし、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが混合機内から取り外されたときに出口通路を自動的に解放するように構成されたシーリング要素を備える。有利には、受け入れデバイスは、シーリング要素を備える。
【0074】
本発明の1つの実施形態によれば、シーリング要素は、出口通路を締め付けるか、または出口通路上に圧力をかけるように構成される。
【0075】
本発明の1つの実施形態によれば、シーリング要素は、これが、シーリング要素が出口通路をシールできる、たとえば出口通路を締め付けるか、または出口通路上に圧力をかけることができるシーリング位置と、シーリング要素が出口通路を解放することができる解放位置との間を移動できるように装着される。有利には、シーリング要素は、これが、第1の保護シェル上を移動できるように装着される。
【0076】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機は、受け入れデバイスが混合機内に挿入されたときにシーリング要素をシーリング位置まで移動させるように構成された移動要素を備える。
【0077】
本発明の1つの実施形態によれば、生成装置は、第1のカプセルにもたれ、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した受け入れデバイスが混合機内に受け入れられたときにシーリング要素に対向して配置されるように構成された、相手側支承要素を備える。
【0078】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、相手側支承要素を備える。有利には、相手側支承要素は、第2の保護シェル上に提供される。
【0079】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、第1のカプセルが受け入れデバイス内に受け入れられたとき、第1のカプセルが受け入れデバイスの外側を少なくとも部分的に延びるように構成される。有利には、第1のカプセルが受け入れデバイス内に受け入れられたとき、第1のカプセルの出口オリフィスが、受け入れデバイスの外側を延びる。
【0080】
本発明の1つの実施形態によれば、受け入れデバイスは、第1のカプセルおよび第2のカプセルを少なくとも部分的に受け入れ、収容するように構成された受け入れ筐体を備える。
【0081】
本発明の1つの実施形態によれば、生成される組成物は、化粧品、医薬品、ヘアケア製品、香水、塗料、植物防護製品、メンテナンス製品、クリーニング製品、接着剤および農産物を含む群から選択される。本発明の1つの実施形態によれば、第1の製剤は、生成される化粧品の第1の相であり、第2の製剤は、化粧品の第2の相である。有利には、第1の製剤は、化粧品の脂肪相であり、第2の製剤は、化粧品の水相である。たとえば、脂肪相は、化粧品のベースを構成し、水相は、活性要素を含み、生成される化粧品の活性成分の複合体を構成する。
【0082】
本発明の1つの実施形態によれば、生成される化粧品は、均質化された乳剤、均質化された溶液、またはいくつかの不混和相の混合物である。
【0083】
いずれにせよ、本発明は、非制限的な例として本生成装置のいくつかの実行形態を表す添付の概略図を参照して、以下の説明の助けを得て理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【
図1】本発明の第1の実施形態による生成装置の斜視図である。
【
図2】互いに連結され、
図1の生成装置に属する第1のカプセルおよび第2のカプセルの側面図である。
【
図6】
図3の線VI-VIに沿った部分断面図である。
【
図7】閉位置にある受け入れデバイスを示す、
図1の生成装置に属する受け入れデバイスの斜視図である。
【
図8】
図7に示す位置と比べて反転位置で表す、開位置にある
図7の受け入れデバイスの斜視図である。
【
図9】
図7の受け入れデバイスの分解斜視図である。
【
図10】
図7の受け入れデバイスの別の分解斜視図である。
【
図11】挿入位置にある第1の支持部および第2の支持部を示す、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した
図7の受け入れデバイスの斜視図である。
【
図12】連結位置にある第1の支持部および第2の支持部を示す、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した
図7の受け入れデバイスの斜視図である。
【
図13】第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した
図7の受け入れデバイスの側面図である。
【
図14】受け入れデバイス上に提供された相手側支承要素およびシーリング要素と第1のカプセルとの共働を示す拡大図である。
【
図15】非動作位置にある第1の支承要素を示す、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した
図7の受け入れデバイスの部分側面図である。
【
図16】動作位置にある第1の支承要素を示す、第1のカプセルおよび第2のカプセルを装備した
図7の受け入れデバイスの部分側面図である。
【
図17】生成装置の第1の支承要素の斜視図である。
【
図18】生成装置の第2の支承要素の斜視図である。
【
図19】生成装置の第1の支承要素の正面図である。
【
図23】本発明の第2の実施形態による生成装置の概略上面図である。
【
図24】本発明の第2の実施形態による生成装置の別の概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0085】
図1から
図22は、たとえば、化粧品、ヘアケア製品、医薬品、植物防護製品、メンテナンス製品、クリーニング製品、または農産物であってもよい組成物を生成するように構成された、本発明の第1の実施形態による生成装置2を表す。生成される組成物が化粧品であるとき、後者は、たとえば、均質化された乳剤、均質化された溶液、またはいくつかの不混和相の混合物であってもよい。
【0086】
生成装置2は、特に、所定量の第1の製剤および所定量の第2の製剤をそれぞれ含む、ポッドまたはパッキングユニットとも呼ばれる第1のカプセル3および第2のカプセル4と、第1のカプセル3および第2のカプセル4を受け入れるように構成された受け入れデバイス5と、第1のカプセル3および第2のカプセル4を装備した受け入れデバイス5を受け入れ、第1のカプセル3および第2のカプセル4内に含まれた第1の製剤および第2の製剤を混合して化粧品を得るように構成された混合機6とを備える。有利には、混合機6は、受け入れデバイス5の内側で、好ましくは第1のカプセル3および第2のカプセル4の内側で第1の製剤および第2の製剤を混合するように構成される。
【0087】
有利には、第1の製剤は、化粧品の脂肪相などの、生成される化粧品の第1の相であり、一方で第2の製剤は、化粧品の水相などの、化粧品の第2の相である。たとえば、脂肪相は、生成される化粧品のベースを構成することができ、水相は、活性要素を含み、したがって生成される化粧品の活性成分の複合体を構成することができる。
【0088】
図2から
図6により具体的に示すように、第1のカプセル3および第2のカプセル4は、互いに別個であり、互いに流体的に連結されるように構成される。加えて、第1のカプセル3および第2のカプセル4のいずれも、有利には、単回用量である。
【0089】
第1のカプセル3は、第1の製剤を含む第1の変形可能なコンパートメント3.1と、第1の連結部3.2と、第1の変形可能なコンパートメント3.1および第1の連結部3.2を流体的に連結するように構成された第1の連結通路3.3とを備える。有利には、第1の連結通路3.3は、第1の連結チャネルによって形成され、第1の連結部3.2は、第1の連結通路3.3に対して実質的に垂直に延びる。第1の連結部3.2は、より具体的には、第1の連結通路3.3に流体的に連結された、たとえば円筒形状を有することができる雄型連結端部3.4を備える。
【0090】
図に表す実施形態によれば、第1の変形可能なコンパートメント3.1は、十分な機械的圧力が第1の変形可能なコンパートメント3.1にかけられたときに壊れるように構成された、弱化部分とも呼ばれる、1つまたは複数の脆弱部分を示す第1の脆弱周囲領域3.10を備える。
【0091】
有利には、第1のカプセル3は、第1の変形可能なコンパートメント3.1の第1の周囲領域3.10の周りを少なくとも部分的に延びる第1の緩衝領域3.11も備え、第1の変形可能なコンパートメント3.1の脆弱部分またはその複数の部分は、脆弱部分またはその複数の部分が壊されたとき、第1の変形可能なコンパートメント3.1の内容物が第1の緩衝領域3.11内に流れることができるように位置する。
【0092】
第1の緩衝領域3.11は、より具体的には、第1の変形可能なコンパートメント3.1の脆弱部分またはその複数の部分が壊されたとき、第1の変形可能なコンパートメント3.1および第1の連結通路3.3を流体的に連結するように構成される。有利には、第1の変形可能なコンパートメント3.1の脆弱部分またはその複数の部分の破損前、第1の緩衝領域3.11を区切る2つの壁は互いに接触し、それにより、第1の緩衝領域3.11の容積は、そのために実質的にゼロとなる。第1の変形可能なコンパートメント3.1の脆弱部分またはその複数の部分の破損後、第1の変形可能なコンパートメント3.1から第1の緩衝領域3.11内に内容物が流れることにより、第1の緩衝領域を区切る2つの壁は分離し、したがって第1の緩衝領域3.11の容積は増大する。
【0093】
第1のカプセル3は、第1の連結通路3.3に流体的に連結され、出口オリフィス3.6が提供された出口チャネルなどの出口通路3.5をさらに備える。有利には、出口通路3.5は、第1の連結通路3.3と一直線に、実質的に第1の連結通路3.3に平行に延びる。
【0094】
図1から
図22に表す実施形態によれば、第1のカプセル3は、熱成形されたシェル3.7と、熱成形されたシェル3.7を覆うシーリングリーフ3.8とを備える。第1のカプセル3の熱成形されたシェル3.7およびシーリングリーフ3.8は、有利には、第1の変形可能なコンパートメント3.1、第1の連結通路3.3および出口通路3.5を区切る。
【0095】
第2のカプセル4は、第2の製剤を含む第2の変形可能なコンパートメント4.1と、第1の連結部4.1に連結されるように構成された第2の連結通路4.2と、第2の変形可能なコンパートメント4.1および第2の連結部4.2を流体的に連結するように構成された第2の連結通路4.3とを備える。有利には、第2の連結通路4.3は、第2の連結チャネルによって形成され、第2の連結部4.2は、第2の連結通路4.3に対して実質的に垂直に延びる。第2の連結部4.2は、より具体的には、第2の連結通路4.3に流体的に連結され、雄型連結端部3.4を緊密にシールして受け入れるように構成された、たとえば円筒形状を有することができる雌型連結端部4.4を備える。
【0096】
図に表す実施形態によれば、第2の変形可能なコンパートメント4.1は、十分な機械的圧力が第2の変形可能なコンパートメント4.1にかけられたときに壊れるように構成された、弱化部分とも呼ばれる、1つまたは複数の脆弱部分を示す第2の脆弱周囲領域4.10を備える。
【0097】
有利には、第2のカプセル4は、第2の変形可能なコンパートメント4.1の第2の周囲領域4.10の周りを少なくとも部分的に延びる第2の緩衝領域4.11も備え、第2の変形可能なコンパートメント4.1の脆弱部分またはその複数の部分は、脆弱部分またはその複数の部分が壊されたとき、第1の変形可能なコンパートメント4.1の内容物が第1の緩衝領域4.11内に流れることができるように位置する。
【0098】
第2の緩衝領域4.11は、より具体的には、第2の変形可能なコンパートメント4.1の脆弱部分またはその複数の部分が壊されたとき、第2の変形可能なコンパートメント4.1および第2の連結通路4.3を流体的に連結するように構成される。有利には、第2の変形可能なコンパートメント4.1の脆弱部分またはその複数の部分の破損前、第2の緩衝領域4.11を区切る2つの壁は互いに接触し、それにより、第2の緩衝領域4.11の容積は、そのために実質的にゼロとなる。
【0099】
図1から
図22に表す実施形態によれば、第2のカプセル4は、熱成形されたシェル4.5と、熱成形されたシェル4.5を覆うシーリングリーフ4.6とを備える。第2のカプセル4の熱成形されたシェル4.5およびシーリングリーフ4.6は、有利には、第2の変形可能なコンパートメント4.1および第2の連結通路4.3を区切る。
【0100】
有利には、そして以下に述べる理由により、第1のカプセル3および第2のカプセル4のいずれも、所定量の第1の製剤および所定量の第2の製剤によって形成された混合物の全体または実質的に全体を含むように構成される。
【0101】
図7から
図14により具体的に示すように、受け入れデバイス5は、第1のカプセル3および第2のカプセル4を受け入れデバイス5に挿入することができる開位置と、受け入れデバイス5が第1のカプセル3および第2のカプセル4を適所に保持することができる閉位置とを占有することができる。
【0102】
受け入れデバイス5は、より具体的には、第1のカプセル3および第2のカプセル4を少なくとも部分的に受け入れ、収容するように構成された受け入れ筐体7を備える。受け入れ筐体7は、特に、接合軸10を中心に、受け入れデバイス5の開位置に対応する第1の位置(
図8を参照)と、受け入れデバイス5の閉位置に対応する第2の位置(
図7を参照)との間でヒンジ留め式に互いに対して装着された第1の保護シェル8および第2の保護シェル9を備える。第1の保護シェル8および第2の保護シェル9は、これらが第1の位置にあるとき、たとえば、約70°の傾斜角などの50°から90°の間の傾斜角を有することができる。
【0103】
受け入れデバイス5は、受け入れ筐体7内に配置された第1の支持部11および第2の支持部12をさらに備える。第1の支持部11および第2の支持部12はそれぞれ、第1のカプセル3を受け入れるように構成された第1の受け入れ場所13と、第2のカプセル4を受け入れるように構成された第2の受け入れ場所14とを備える。有利には、第1の受け入れ場所13は、第1のカプセル3の周囲部分を受け入れるように構成された第1の受け入れ溝15を備え、第2の受け入れ場所14は、第2のカプセル4の周囲部分を受け入れるように構成された第2の受け入れ溝(図では見えない)を備える。
【0104】
図1から
図22に表す実施形態によれば、第1の支持部11および第2の支持部12は、接合軸10を中心に、第1の支持部11および第2の支持部12が互いから分離され、第1のカプセル3および第2のカプセル4を第1の受け入れ場所13および第2の受け入れ場所14それぞれ内に受け入れることができる受け入れ位置(
図8および
図13を参照)と、第1の支持部11および第2の支持部12が互いに近くにあり、第1のカプセル3および第2のカプセル4を互いに連結することができる連結位置(
図12を参照)との間で互いにヒンジ留めされる。第1の支持部11および第2の支持部12は、たとえば、これらが受け入れ位置にあるとき、約10°の傾斜角などの5°から20°の間の傾斜角を有することができ、これらが連結位置にあるとき、実質的に互いに平行であることができる。
【0105】
有利には、第1の支持部11および第2の支持部12は、受け入れデバイス5が閉位置に移動されたときに連結位置に移動されるように、したがって受け入れデバイス5が閉位置に移動されたときに第1の連結部3.2および第2の連結部4.2を流体的に連結するように構成される。
【0106】
第1の支持部11は、第1のカプセル3の第1の連結部3.2と共働するように構成された、第1のポカヨケ切欠部などの第1のポカヨケ要素17をさらに備え、第2の支持部12は、第2の連結部4.2と共働するように構成された、第2のポカヨケ切欠部などの第2のポカヨケ要素18を備える。第1のポカヨケ要素17および第2のポカヨケ要素18は、第1のカプセル3が第1の支持部11上にのみ位置決めされ、第2のカプセル4が第2の支持部12上にのみ位置決めされることを確実にし、したがって、第1のカプセル3および第2のカプセル4を受け入れデバイス5内に位置決めする際のいかなる間違いも防止する。
【0107】
第1の支持部11および第2の支持部12は、より具体的には、第1の支持部11および第2の支持部12が連結位置にあるとき、第1のカプセル3および第2のカプセル4が実質的に互いに平行に延びるように構成される。
【0108】
図7および
図13に示すように、第1のカプセル3は、これが受け入れデバイス5内に受け入れられ、後者が閉位置にあるとき、受け入れデバイス5の外側を部分的に延びるように構成される。有利には、出口オリフィス3.6は、第1のカプセル3が受け入れデバイス5内に受け入れられ、後者が閉位置にあるとき、受け入れデバイス5の外側を延びるように構成される。
【0109】
特に
図9、
図15、および
図16に示すように、受け入れデバイス5は、第1のカプセル3上に、より具体的には第1の変形可能なコンパートメント3.1上に圧力をかけるように構成された第1の支承要素19と、第2のカプセル4上に、より具体的には第2の変形可能なコンパートメント4.1上に圧力をかけるように構成された第2の支承要素21とをさらに備える。
【0110】
第1の支承要素19は、第1の保護シェル8上に装着され、非動作位置(
図15を参照)と、第1の支承要素19が第1の変形可能なコンパートメント3.1上に圧力をかけることができる動作位置(
図16を参照)との間を移動することができる。第1の支承要素19は、たとえば、これが、第1のカプセル3および第2のカプセル4を装備した受け入れデバイス5が閉位置にあるときに第1のカプセル3および第2のカプセル4の延長面を横断し、好ましくは実質的に直交する第1の移動方向D1に従って並進式に移動できるように装着され得る。
【0111】
図1から
図22に表す実施形態によれば、第1の支承要素19は、第1の保護シェル8上に提供された第1の貫通開口部22.1を通って延び、受け入れデバイス5の外側から、より詳細には受け入れ筐体7の外側からアクセス可能な第1の作動表面23を備える。第1の作動表面23の機能は、後に規定される。
【0112】
第1の支承要素19は、第1の作動表面23の反対側の、受け入れデバイス5の内側を延びる第1の支承表面24をさらに備える。第1の支承表面24は、第1の変形可能なコンパートメント3.1と共働し、第1の支承要素19が第1の変形可能なコンパートメント3.1上に圧力をかけたとき、第1のカプセル3の内容物を第1の連結通路3.3に向けて導き、案内するように構成される。
【0113】
第1の支承表面24は、第1の変形可能なコンパートメント3.1の第1の部分上に圧力をかけるように構成された第1の一次表面部分24.1と、第1の変形可能なコンパートメント3.1の第1の部分より、第1の連結通路3.3に近い第1の変形可能なコンパートメント3.1の第2の部分上に圧力をかけるように構成された第2の一次表面部分24.2とを備える。
図1から
図22に表す実施形態によれば、一次表面の第1の部分24.1は、第1の変形可能なコンパートメント3.1の第1の部分上に、第1の移動方向D1に対して斜めに、実質的に第1の連結通路3.3に向けて配向される圧力をかけるように構成され、一次表面の第2の部分24.2は、第1の変形可能なコンパートメント3.1の第2の部分上に、実質的に第1の移動方向D1に平行に配向されるか、または第1の移動方向に対して斜めに、実質的に第1の連結通路3.3に向けて配向される圧力をかけるように構成される。
【0114】
有利には、第1の一次表面部分24.1は、特に第1の変形可能なコンパートメント3.1の後部上、すなわち第1の連結通路3.3とは反対側の第1の変形可能なコンパートメント3.1の部分上に圧力をかけるように構成され、第2の一次表面部分24.2は、特に第1の変形可能なコンパートメント3.1の前部上、すなわち第1の連結通路3.3を向く第1の変形可能なコンパートメント3.1の部分上に圧力をかけるように構成される。
【0115】
図1から
図22に表す実施形態によれば、第1の一次表面部分24.1は、第1の支承要素19上に提供された、実質的に弓状であることができる突起部によって形成され、第2の一次表面部分24.2は、実質的に平坦であり、第1の一次表面部分24.1によって少なくとも部分的に取り囲まれる。
【0116】
第1の一次表面部分24.1および第2の一次表面部分24.2は、より具体的には、第1の支承要素19が動作位置に移動されたとき、第2の一次表面部分24.2が第1のコンパートメント3.1上に圧力をかける前に、第1の一次表面部分24.1が第1のコンパートメント3.1上に圧力をかけるように構成される。
【0117】
第2の支承要素21は第1の支承要素19と同一であるため、第2の支承要素21の構造および機能は、簡潔にするために以下で詳細には説明しない。
【0118】
特に、第2の支承要素21は、第2の保護シェル9上に提供された第2の貫通開口部22.2を通って延び、受け入れ筐体7の外側からアクセス可能な第2の作動表面25と、第2の作動表面25の反対側の第2の支承表面26とを備える。第2の支承表面26は、第2の変形可能なコンパートメント4.1と共働し、第2の支承要素21が第2の変形可能なコンパートメント4.1上に圧力をかけたとき、第2のカプセル4の内容物を第2の連結通路4.3に向けて導き、案内するように構成される。
【0119】
有利には、第2の支承表面26は、第2の支承要素21が動作位置に移動されたとき、第2の二次表面部分26.2が第2のコンパートメント4.1上に圧力をかける前に、第1の二次表面部分26.1が第2のコンパートメント4.1上に圧力をかけるように構成された第1の二次表面部分26.1および第2の二次表面部分26.2も備える。
【0120】
有利には、第1の二次表面部分26.1は、特に第2の変形可能なコンパートメント4.1の後部上、すなわち第2の連結通路4.3の反対側の第2の変形可能なコンパートメント4.1の部分上に圧力をかけるように構成され、第2の二次表面部分26.2は、特に第2の変形可能なコンパートメント4.1の前部上、すなわち第2の連結通路4.3を向く第2の変形可能なコンパートメント4.1の部分上に圧力をかけるように構成される。
【0121】
加えて、第1の支承要素19のように、第2の支承要素21もまた、これが、第1のカプセル3および第2のカプセル4を装備した受け入れデバイス5が閉位置にあるとき、第1のカプセル3および第2のカプセル4の延長面を横断し、好ましくは実質的に直交する第2の移動方向D2に従って並進式に移動できるように装着され得る。
【0122】
第1の支承要素19および第2の支承要素21のいずれも、たとえば、シリコーンなどの少なくとも部分的に変形可能な材料から作製され得る。
【0123】
受け入れデバイス5は、受け入れデバイス5を閉位置に係止し、より具体的には第1の保護シェル8および第2の保護シェル9を第2の位置に係止するように構成された、係止ピンなどの係止要素(図に表さず)をさらに備える。有利には、係止要素は、係止要素が第1の保護シェル8および第2の保護シェル9を第2の位置に係止する係止位置と、係止要素が第1の保護シェル8および第2の保護シェル9を第1の位置に移動させることを可能にする係止解除位置との間を移動することができる。
【0124】
有利には、受け入れデバイス5は、係止要素を係止解除位置まで移動させるように構成された、解放ボタンなどの解放要素(図に表さず)も備える。有利には、解放要素は、非動作位置と、解放要素が係止要素を係止解除位置まで移動させることができる作動位置との間を移動することができる。有利には、受け入れデバイス5は、解放要素を非動作位置まで付勢するように構成された付勢要素(図に表さず)を備える。
【0125】
図20から
図22により具体的に示すように、混合機6は、支持体31と、支持体31によって少なくとも部分的に画定され、受け入れデバイス5を少なくとも部分的に受け入れるように構成された受け入れハウジング32とを備える。
図1から
図22に表す実施形態によれば、混合機6および受け入れデバイス5は、受け入れデバイス5が受け入れハウジング32内に受け入れられたとき、受け入れデバイス5が混合機6の外側を少なくとも部分的に延びるように構成される。
【0126】
混合機6は、支持体31が内部に収容されるベース33と、受け入れハウジング32に至る挿入開口部34とを備え、受け入れデバイス5は、挿入開口部34を通って受け入れハウジング32に挿入されるように構成される。有利には、挿入開口部34は、ベース33の上側表面の中央部分内に配置され、混合機6が水平支持表面上に配置されたときに表が上を向くように構成される。
【0127】
混合機6は、作動部35をさらに備え、この作動部は、混合機6が水平支持表面上に配置されたとき、これが実質的に垂直の枢動軸36を中心に支持体31上で枢動できるように装着される。
【0128】
作動部35は、第1のカプセル3に圧力を伝えるように構成された、第1の作動ピンなどの第1の作動部材37と、第1の作動部材37に対向する、第2のカプセル4に圧力を伝えるように構成された、第2の作動ピンなどの第2の作動部材38とを備える。第1の作動部材37および第2の作動部材38は、受け入れデバイス5の両側に、後者が混合機6内に、より詳細には受け入れハウジング32内に受け入れられたときに配置されるように構成される。
【0129】
第1の作動部材37および第2の作動部材38は、より具体的には、第1の支承要素19および第2の支承要素21上にそれぞれ交互に圧力をかけて、第1のコンパートメント3.1および第2のコンパートメント4.1上にそれぞれ交互に圧力を伝えるように構成される。特に、第1の作動部材37および第2の作動部材38は、第1の支承要素19および第2の支承要素21の第1の作動表面23および第2の作動表面25それぞれと共働するように構成される。
【0130】
図1から
図22に表す実施形態によれば、第1の作動部材37および第2の作動部材38は、実質的に同じ延長面内を延び、枢動軸36に対向して収束する。
【0131】
混合機6は、支持体31上に装着された駆動モータ39も備える。駆動モータ39は、作動部35を、枢動軸36を中心に所定の角度範囲内で枢動させるように構成される。
【0132】
図1から
図22に表す実施形態によれば、混合機6は、駆動モータ39の出力シャフトに対して非回転式に固定された駆動ホイール41であって、そのホイール軸を中心に駆動モータ39による回転方向に回転式に駆動されるように構成される、駆動ホイールも備える。駆動ホイール41には、ホイール軸に関して中心を外した、作動部35上に提供された受け入れ開口部43内に受け入れられるキャッチピンなどの駆動要素42が装備される。有利には、受け入れ開口部43は、細長く、枢動軸36に実質的に平行な延長方向に従って延びる。混合機6のそのような構成は、駆動モータ39を同じ回転方向に常に回すことによって作動部35の交互移動を得ることを可能にし、それにより、駆動モータ39用のコストのかかる制御システムを使用する必要はない。
【0133】
本発明の1つの実施形態の変形形態によれば、混合機6は、駆動モータ39の第1の回転方向の回転の結果、作動部35の第1の枢動方向の枢動を生じさせるように、また、駆動モータ39の、第1の回転方向とは反対の第2の回転方向の結果、作動部35の、第1の枢動方向とは反対の第2の枢動方向の枢動を生じさせるように構成することができる。
【0134】
図1から
図22に表す実施形態によれば、受け入れデバイス5は、受け入れデバイス5が混合機6内に受け入れられたとき、混合機6上に提供された、ガイドピンまたはガイドタブなどの二次ガイド要素45とそれぞれ共働するように構成された、ガイド溝などの2つの一次ガイド要素44(
図20を参照)を備える。一次ガイド要素44は、たとえば、第1の支持部11上に提供されてもよく、二次ガイド要素45は、たとえば、支持体31上に提供されてもよい。そのようなガイド要素の存在は、受け入れデバイス5の受け入れハウジング32内の位置決めを容易にする。
【0135】
生成装置2は、第1のカプセル3および第2のカプセル4を装備した受け入れデバイス5が混合機6内に受け入れられたときに少なくとも第1のカプセル3を加熱するように構成された加熱要素46をさらに備える。加熱デバイス46は、たとえば、抵抗加熱要素46.1と、抵抗加熱要素46.1に隣接する加熱プレート46.2とを備えることができる。
【0136】
図に表す1つの実施形態によれば、加熱要素46は、受け入れデバイス5内に配置され、有利には、第1の支持部11上に装着されて、第1のカプセル3と第2のカプセル4との間を、後者が受け入れデバイス5内に受け入れられたときに延びる。好ましくは、加熱要素46は、第1の変形可能なコンパートメント3.1近くを、たとえば第1の変形可能なコンパートメント3.1に接触して延びるように配置される。しかし、本発明の別の実施形態によれば、加熱要素46は、混合機6の内側に配置することができ、第1のカプセル3および第2のカプセル4を装備した受け入れデバイス5が混合機6内に受け入れられたとき、第1のカプセル3と第2のカプセル4との間を延びるように構成することができる。
【0137】
本発明の1つの実施形態によれば、混合機6は、混合機6、特に駆動モータ39に給電するように構成された電源(図に表さず)も備える。電源は、たとえば、少なくとも1つの再充電可能な電池を備えることができる。
【0138】
加熱要素46が受け入れデバイス5内に配置されたとき、電源は、有利には、受け入れデバイス5が混合機6内に受け入れられたとき、受け入れデバイス5、特に加熱要素46に給電するようにも構成される。この目的のために、混合機6は、第1の電気コネクタ(図に表さず)を備え、受け入れデバイス5は、受け入れデバイス5が混合機6内に受け入れられたときに第1の電気コネクタに連結されるように構成された第2の電気コネクタ(図に表さず)を備え、それにより、混合機6は受け入れデバイス5に給電することができる。
【0139】
混合機6は、駆動モータ39および加熱要素46の機能を制御するように構成された、マイクロコントローラが設けられ得るコントローラをさらに備える。
【0140】
生成装置2は、シーリング要素47をさらに備え、このシーリング要素は、第1のカプセル3および第2のカプセル4を装備した受け入れデバイス5が混合機6内に受け入れられたときに第1のカプセル3の出口通路3.5を自動的にシールするように、また、第1のカプセル3および第2のカプセル4を装備した受け入れデバイス5が混合機6から取り外されたときに出口通路3.5を自動的に解放するように構成される。有利には、シーリング要素47は、出口通路3.5の壁上に圧力をかけて後者をシールするように構成される。
【0141】
シーリング要素47は、たとえば、これが、第1の保護シェル8上で、シーリング要素47が出口通路3.5をシールすることができるシーリング位置(
図14および
図15を参照)と、シーリング要素47が出口通路3.5を解放することができる解放位置(
図12を参照)との間を移動できるように装着されてもよく、混合機6は、たとえば、受け入れデバイス5が混合機6内に装着されたときにシーリング要素47をシーリング位置まで移動させるように構成された移動要素48を備えることができる。
【0142】
図1から
図22に表す実施形態によれば、移動要素48は、これが支持体31に固定されるように装着され、シーリング要素47と共働し、後者を解放位置まで移動させるように構成された移動傾斜面49(
図14を参照)を備える。
【0143】
有利には、生成装置2は、シーリング要素47を解放位置まで付勢するように構成された、付勢部材(図に表さず)を備える。これらの対策は、受け入れデバイス5が混合機6から取り外されるとすぐにシーリング要素47の解放位置までの自動移動を確実にする。
【0144】
図1から
図22に表す実施形態によれば、生成装置2は、第1のカプセル3にもたれかかり、第1のカプセル3および第2のカプセル4を装備した受け入れデバイス5が混合機6内に受け入れられたときにシーリング要素47に対向して配置されるように構成されたリブまたは相手側支承タブなどの相手側支承要素51をさらに備える。有利には、相手側支承要素51は、受け入れデバイス5上、たとえば第2の保護シェル9上に提供される。そのような相手側支承要素の存在は、受け入れデバイス5が混合機6内に受け入れられたときに出口通路3.5の最適な締め付けを確実にする。
【0145】
次に、生成装置2を使用して化粧品などの組成物を生成するためのプロセスを説明する。そのような生成プロセスは、以下のステップ、特に:
-生成装置2を提供するステップと、
-第1の保護シェル8および第2の保護シェル9を第1の位置まで移動させるステップと、
-第1の支持部11および第2の支持部12を受け入れ位置まで移動させるステップと、
-第1のカプセル3および第2のカプセル4を第1の受け入れ場所13および第2の受け入れ場所14それぞれに挿入するステップと、
-第1の保護シェル8および第2の保護シェル9を第2の位置まで移動させて、第1の支持部11および第2の支持部12を連結位置まで移動させ、したがって第1の連結部3.2および第2の連結部4.2を連結するステップと、
-第1のカプセル3および第2のカプセル4を装備した受け入れデバイス5を混合機6の受け入れハウジング32に挿入するステップと、
-シーリング要素47をシーリング位置まで自動的に移動させて第1のカプセル3の出口通路3.5を自動的にシールするステップと、
-第1の変形可能なコンパートメント3.1および後者内に含まれた第1の製剤を加熱するステップと、
-第1のカプセル3および第2のカプセル4の内側で第1の製剤および第2の製剤を混合して化粧品を得るステップと
を含む。
【0146】
混合するステップは、より具体的には以下のステップ:
-第1の作動部材37が第1の支承要素19上に圧力をかけ、後者を動作位置まで移動させるように、作動部35を第1の枢動方向に枢動させるステップであって、第1の支承要素19のそのような移動により、第1の変形可能なコンパートメント3.1の第1の脆弱周囲領域3.10において過圧が生じ、したがってそれぞれの脆弱な部分またはその複数の部分が破損し、次いで第1の変形可能なコンパートメント3.1内に含まれた第1の製剤を第1の連結通路3.3および第2の連結通路4.3を介して第2の緩衝領域4.11まで流れさせ、第1の製剤のそのような流れにより、第2の変形可能なコンパートメント4.1の第2の脆弱周囲領域4.10において過圧が生じ、したがってそれぞれの脆弱部分またはその複数の部分が破損し、第1の製剤を第2の変形可能なコンパートメント4.1内に浸透させる、ステップと、
-第2の作動部材38が第2の支承要素21上に圧力をかけて、後者を動作位置まで移動させ、第2の変形可能なコンパートメント4.1内に含まれた第1の製剤および第2の製剤の混合物を第1の変形可能なコンパートメント3.1まで流れさせるように、作動部35を第2の枢動方向に枢動させるステップと、
-作動部35を第1の枢動方向および第2の枢動方向に連続的に枢動させ、そのようなステップを複数回、たとえば2から15回、有利には5から10回繰り返して、第1の製剤および第2の製剤の混合物を第1の変形可能なコンパートメント3.1および第2の変形なコンパートメント4、1に連続的に渡して、第1の製剤および第2の製剤の均質化された混合物を得るステップと
を含む。
【0147】
生成プロセスはまた、以下のステップ:
-受け入れデバイス5を混合機6から取り外すステップと、
-シーリング要素47を解放位置まで自動的に移動させて、第1のカプセル3の出口通路3.5を自動的に解放するステップと、
-第1の支承要素19および第2の支承要素21上に機械的圧力を手動でかけて、第1のカプセル3および第2のカプセル4から生成された化粧品を押出すステップと、
-たとえばユーザの指上に、生成された化粧品を集めるステップと
を含む。
【0148】
図23および
図24は、特に作動部35が、これが支持体31に対して並進式に移動できるように装着され、第1の作動部材37が第1の支承要素19上に圧力をかけることができる第1の位置と、第2の作動部材38が第2の支承要素21上に圧力をかけることができる第2の位置とを占有できる点において、また、混合機6が、駆動モータ39に対して非回転式に固定され、作動部35を第1の位置まで移動させるように構成された駆動カム52と、作動部35を第2の位置まで付勢するように構成された、らせんばねなどの付勢要素53とを備える点において、
図1から
図22に表すものとは異なる本発明の第2の実施形態による生成装置2を表す。
【0149】
言うまでも無いが、本発明は、例として上記で説明したこの生成装置の実行形態のみに限定されず、逆に、これは、すべての実施形態の変形形態を包含する。したがって、特に、第1の作動部材および第2の作動部材は、別個であり、互いに異種のものであることができる。