(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】トリガ保持方法およびトリガ保持装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/02 20090101AFI20220722BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20220722BHJP
H04W 72/12 20090101ALI20220722BHJP
【FI】
H04W28/02
H04W24/10
H04W72/12 150
(21)【出願番号】P 2020542818
(86)(22)【出願日】2018-02-09
(86)【国際出願番号】 CN2018075997
(87)【国際公開番号】W WO2019153246
(87)【国際公開日】2019-08-15
【審査請求日】2020-08-07
(73)【特許権者】
【識別番号】517188574
【氏名又は名称】ペキン シャオミ モバイル ソフトウェア カンパニー, リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BEIJING XIAOMI MOBILE SOFTWARE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】江小威
【審査官】長谷川 未貴
(56)【参考文献】
【文献】vivo,Discussion on the SR cancellation and failure handling,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710974,2017年09月29日,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710974.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリガ保持方法であって、
ユーザ機器に適用され、前記トリガ保持方法は、
受信した
第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に従って、メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットを生成することと、
前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報(UL grant)を受信した後、第2サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報(UL grant)を受信し、前記第2サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報(UL grant)に対応するアップリンク伝送機会は、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報(UL grant)に対応するアップリンク伝送機会の前に位置し、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定した場合、第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することと、
前記第1プリセットの期間の後に、トリガを保持するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストをキャンセルすることと
を含み、
前記第1プリセットの期間は、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定してから、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応するアップリンク伝送時間までである、トリガ保持方法。
【請求項2】
前記第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することは、
第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することを含む、請求項1に記載のトリガ保持方法。
【請求項3】
前記第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することは、
第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持する前に、前記第2サービスがプリセット条件を満たすかどうかを決定することをさらに含み、
前記第2サービスがプリセット条件を満たす場合、第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持し、
前記プリセット条件は、前記第2サービスの要求遅延に関する時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいこと、または、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応する第2プリセットの期間より小さいこと、または、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応するアップリンク伝送時間より早いことであり、前記第2プリセットの期間は、前記ユーザ機器が前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)を受信した時間から、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応するアップリンク伝送時間までの期間である、請求項2に記載のトリガ保持方法。
【請求項4】
前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルの優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいことである、請求項3に記載のトリガ保持方法。
【請求項5】
前記優先度制限パラメータがアップリンク共有チャネルの最大持続時間を含まない場合、前記ユーザ機器が許可するアップリンク共有チャネルの最大持続時間を、前記優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間として使用する、請求項4に記載のトリガ保持方法。
【請求項6】
前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成したスケジューリングリクエストの伝送周期であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応する第2プリセットの期間より小さいことである、請求項3に記載のトリガ保持方法。
【請求項7】
前記時間パラメータは第3プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応する第2プリセットの期間より小さいことであり、前記第3プリセットの期間は、基地局によって前記ユーザ機器に事前に構成されるか、前記第1サービスに対応するバッファ状態報告をトリガした時間からの前記第3プリセットの期間範囲内であり、伝送バッファ状態報告の伝送に使用可能なアップリンク共有チャネルがないと、スケジューリングリクエストをトリガする、請求項3に記載のトリガ保持方法。
【請求項8】
前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成した最大の第2プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応する第2プリセットの期間より小さいことである、請求項3に記載のトリガ保持方法。
【請求項9】
前記時間パラメータは、前記第2サービスの論理チャネルがバッファ状態報告をトリガした後、バッファ状態報告をトリガする論理チャネルに対して構成した、最も近いスケジューリングリクエストのアップリンク伝送時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て情報に対応するアップリンク伝送時間より早いことである、請求項3に記載のトリガ保持方法。
【請求項10】
トリガ保持装置であって、
ユーザ機器に適用され、前記トリガ保持装置は、
受信した
第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に従って、メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットを生成するように構成される生成モジュールと、
前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報(UL grant)を受信した後、第2サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報(UL grant)を受信し、前記第2サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報(UL grant)に対応するアップリンク伝送機会は、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報(UL grant)に対応するアップリンク伝送機会の前に位置し、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定した場合、第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持するように構成される保持モジュールと、
前記第1プリセットの期間の後に、トリガを保持するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストをキャンセルするように構成されるキャンセルモジュールと
を含み、
前記第1プリセットの期間は、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定してから、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応するアップリンク伝送時間までである、トリガ保持装置。
【請求項11】
前記保持モジュールは、
第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持するように構成される保持サブモジュールを含む、請求項10に記載のトリガ保持装置。
【請求項12】
前記保持モジュールは、
第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持する前に、前記第2サービスがプリセット条件を満たすかどうかを決定するように構成される決定サブモジュールをさらに含み、
前記第2サービスがプリセット条件を満たす場合、前記保持サブモジュールは、第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持し、
前記プリセット条件は、前記第2サービスの要求遅延に関する時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいこと、または、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応する第2プリセットの期間より小さいこと、または、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応するアップリンク伝送時間より早いことであり、前記第2プリセットの期間は、前記ユーザ機器が前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)を受信した時間から、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応するアップリンク伝送時間までの期間である、請求項11に記載のトリガ保持装置。
【請求項13】
前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルの優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいことである、請求項12に記載のトリガ保持装置。
【請求項14】
前記優先度制限パラメータがアップリンク共有チャネルの最大持続時間を含まない場合、前記ユーザ機器が許可するアップリンク共有チャネルの最大持続時間を、前記優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間として使用する、請求項13に記載のトリガ保持装置。
【請求項15】
前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成したスケジューリングリクエストの伝送周期であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応する第2プリセットの期間より小さいことである、請求項12に記載のトリガ保持装置。
【請求項16】
前記時間パラメータは第3プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応する第2プリセットの期間より小さいことであり、前記第3プリセットの期間は、基地局によって前記ユーザ機器に事前に構成されるか、前記第1サービスに対応するバッファ状態報告をトリガした時間からの前記第3プリセットの期間内で、伝送バッファ状態報告の伝送に使用可能なアップリンク共有チャネルがないと、スケジューリングリクエストをトリガする、請求項12に記載のトリガ保持装置。
【請求項17】
前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成した最大の第2プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報
(UL grant)に対応する第2プリセットの期間より小さいことである、請求項12に記載のトリガ保持装置。
【請求項18】
前記時間パラメータは、前記第2サービスの論理チャネルがバッファ状態報告をトリガした後、バッファ状態報告をトリガする論理チャネルに対して構成した、最も近いスケジューリングリクエストのアップリンク伝送時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て情報に対応するアップリンク伝送時間より早いことである、請求項12に記載のトリガ保持装置。
【請求項19】
電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリと
を含み、
前記プロセッサは、請求項1~9のいずれか一項に記載のトリガ保持方法を実行するように構成される、電子機器。
【請求項20】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、請求項1~9のいずれか一項に記載のトリガ保持方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術分野に関し、具体的に、トリガ保持方法、トリガ保持装置、電子機器およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ機器は、バッファ状態報告(BSR:Buffer Status Report)をトリガした後、BSRを基地局に伝送するかどうかを判断することができ、通常、アップリンク共有チャネル(ULSCH:Up Link Shared Channel)を介してBSRを搬送する必要があり、使用可能なアップリンク共有チャネルリソースがない場合、スケジューリングリクエスト(SR:Scheduling Request)を基地局に送信してアップリンク共有チャネルリソースをリクエストし、それにより、SRをトリガする必要がある。
【0003】
特定の場合では、BSRのトリガまたはSRのトリガをキャンセルする必要がある。BSRのトリガをキャンセルすることを例として、
図1に示されたように、Aサービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報(UL grant)を受信するときに、ユーザ機器は、Aサービスに対応するUL grantに従って、メディアアクセス制御層プロトコルデータユニット(MAC PDU:Media Access Control Protocol Data Unit)を生成することができ、MAC PDUにBSRが含まれる場合、BSRのトリガはキャンセルされる。Aサービスに対応するUL grantを受信した後に、Bサービスに対応するUL grantを受信した場合、Bサービスに対応するUL grantに従ってMAC PDUを生成することができるが、BSRのトリガが既にキャンセルされたため、このときに生成されたMAC PDUはBSRを含まない。
【0004】
この場合、Bサービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会が、Aサービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会の前に位置していても(例えば、Aサービスが許可する遅延に対して、Bサービスが許可する遅延は小さい)、Bサービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会に生成されたMAC PDUはBSRを含まないため、依然として、Aサービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会に生成されたMAC PDUがBSRを含み、BSRを伝送する必要がある。これにより、BSRの伝送に大幅な遅延が発生し、Bサービスに悪影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これを鑑みて、本開示の実施例は、トリガ保持方法、トリガ保持装置、電子機器およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の第1態様によれば、ユーザ機器に適用されるトリガ保持方法を提供し、前記方法は、
受信したアップリンクリソース割り当て指示情報に従って、メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットを生成することと、
前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットが伝送されるすべてのデータを含むが、バッファ状態報告を含むことができないことを決定した場合、第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することとを含む。
【0007】
例示的に、前記アップリンクリソース割り当て指示情報は、第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報であり、前記第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することは、
第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することを含む。
【0008】
例示的に、前記第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することは、
第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持する前に、前記第2サービスがプリセット条件を満たすかどうかを決定することをさらに含み、
前記第2サービスがプリセット条件を満たす場合、第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持し、
前記プリセット条件は、前記第2サービスの要求遅延に関する時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいこと、または前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいこと、または前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間より早いことであり、前記第2プリセットの期間は、前記ユーザ機器が前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報を受信した時間から、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間までの期間である。
【0009】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルの優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいことである。
【0010】
例示的に、前記優先度制限パラメータがアップリンク共有チャネルの最大持続時間を含まない場合、前記ユーザ機器が許可するアップリンク共有チャネルの最大持続時間を、前記優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間として使用する。
【0011】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成したスケジューリングリクエストの伝送周期であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことである。
【0012】
例示的に、前記時間パラメータは第3プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことであり、ここで、前記第3プリセットの期間は、前記基地局によって前記ユーザ機器に事前に構成されるか、前記第1サービスに対応するバッファ状態報告をトリガした時間から前記第3プリセットの期間内であり、伝送バッファ状態報告の伝送に使用可能なアップリンク共有チャネルがないと、スケジューリングリクエストをトリガする。
【0013】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成した最大の第2プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことである。
【0014】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスの論理チャネルがバッファ状態報告をトリガした後、バッファ状態報告をトリガする論理チャネルに対して構成した、最も近いスケジューリングリクエストのアップリンク伝送時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て情報に対応するアップリンク伝送時間より早いことである。
【0015】
例示的に、前記第1プリセットの期間は、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含まないが、伝送されるすべてのデータを含むことを決定してから、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間までである。
【0016】
例示的に、前記第1プリセットの期間は、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含まないが、伝送されるすべてのデータを含むことを決定してから、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間の前に、前記アップリンク伝送時間から第4プリセットの期間隔たる目標時間までであり、
ここで、前記第4プリセットの期間は、前記ユーザ機器が前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報を受信するために使用される物理ダウンリンク制御チャネルに対応する終了時間から、前記終了時間の後に前記終了時間に最も近い、前記ユーザ機器がサポート可能なアップリンク伝送時間までである。
【0017】
例示的に、前記方法は、
前記第1プリセットの期間の後に、トリガを保持するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストをキャンセルすることをさらに含む。
【0018】
本開示の実施例の第2態様によれば、ユーザ機器に適用されるトリガ保持装置を提供し、前記装置は、
受信したアップリンクリソース割り当て指示情報に従って、メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットを生成するように構成される生成モジュールと、
前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットが伝送されるすべてのデータを含むが、バッファ状態報告を含むことができないことを決定した場合、第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持するように構成される保持モジュールとを含む。
【0019】
例示的に、前記アップリンクリソース割り当て指示情報は、第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報であり、前記保持モジュールは、
第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持するように構成される保持サブモジュールを含む。
【0020】
例示的に、前記保持モジュールは、
第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持する前に、前記第2サービスがプリセット条件を満たすかどうかを決定するように構成される決定サブモジュールをさらに含み、
前記第2サービスがプリセット条件を満たす場合、前記保持サブモジュールは、第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持し、
前記プリセット条件は、前記第2サービスの要求遅延に関する時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいこと、または前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいこと、または前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間より早いことであり、前記第2プリセットの期間は、前記ユーザ機器が前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報を受信した時間から、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間までの期間である。
【0021】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルの優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいことである。
【0022】
例示的に、前記優先度制限パラメータがアップリンク共有チャネルの最大持続時間を含まない場合、前記ユーザ機器が許可するアップリンク共有チャネルの最大持続時間を、前記優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間として使用する。
【0023】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成したスケジューリングリクエストの伝送周期であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことである。
【0024】
例示的に、前記時間パラメータは第3プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことであり、ここで、前記第3プリセットの期間は、前記基地局によって前記ユーザ機器に事前に構成されるか、前記第1サービスに対応するバッファ状態報告をトリガした時間からの前記第3プリセットの期間内であり、伝送バッファ状態報告の伝送に使用可能なアップリンク共有チャネルがないと、スケジューリングリクエストをトリガする。
【0025】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成した最大の第2プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことである。
【0026】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスの論理チャネルがバッファ状態報告をトリガした後、バッファ状態報告をトリガする論理チャネルに対して構成した、最も近いスケジューリングリクエストのアップリンク伝送時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て情報に対応するアップリンク伝送時間より早いことである。
【0027】
例示的に、前記第1プリセットの期間は、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含まないが、伝送されるすべてのデータを含むことを決定してから、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間までである。
【0028】
例示的に、前記第1プリセットの期間は、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含まないが、伝送されるすべてのデータを含むことを決定してから、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間の前に、前記アップリンク伝送時間から第4プリセットの期間隔たる目標時間までであり、
ここで、前記第4プリセットの期間は、前記ユーザ機器が前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報を受信するために使用される物理ダウンリンク制御チャネルに対応する終了時間から、前記終了時間の後に前記終了時間に最も近い、前記ユーザ機器がサポート可能なアップリンク伝送時間までである。
【0029】
例示的に、前記装置は、
前記第1プリセットの期間の後に、トリガを保持するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストをキャンセルするように構成されるキャンセルモジュールをさらに含む。
【0030】
本開示の実施例の第3態様によれば、電子機器を提供し、前記電子機器は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
ここで、前記プロセッサは、上記のいずれかの実施例に記載のトリガ保持方法を実行するように構成される。
【0031】
本開示の実施例の第4態様によれば、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記プログラムがプロセッサによって実行されるときに、上記のいずれかの1つの実施例に記載のトリガ保持方法を実現する。
【0032】
本発明の実施例によれば、MAC PDUがBSRを含むことを決定し、またはMAC PDUが、伝送されるすべてのデータを含むが、BSRを含まないことを決定した場合、BSRをキャンセルする必要があると決定することができ、それにより、第1プリセットの期間内に依然としてBSRのトリガを保持し、および/またはSRをキャンセルする必要があると決定することができ、それにより、第1プリセットの期間内に依然としてSRのトリガを保持する。これに基づいて、BSR伝送に対する遅延要件が少ないサービスを保証することができ、前記サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会に、BSRを含むMAC PDUを生成することができ、それにより、前記サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会に、BSRを基地局に即時に送信するため、BSRの伝送は前記サービスの遅延要求を満たし、前記サービスの良好な動作を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本出願の実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、実施例の説明で使用される図面を以下に簡単に紹介する。明らかなこととして、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとって、創造的な努力なしにこれらの図面に従って他の図面を得ることができる。
【
図1】関連技術におけるトリガのキャンセルの概略図である。
【
図2】本発明の実施例によって示されたトリガ保持方法の例示的なフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例によって示された第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することの例示的なフローチャートである。
【
図4】本発明の実施例によって示された別の第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することの例示的なフローチャートである。
【
図5】本発明の実施例によって示された別のトリガ保持方法の例示的なフローチャートである。
【
図6】本発明の実施例によって示されたトリガ保持装置の例示的なブロック図である。
【
図7】本発明の実施例によって示された保持モジュールの例示的なブロック図である。
【
図8】本発明の実施例によって示された別の保持モジュールの例示的なブロック図である。
【
図9】本発明の実施例によって示された別のトリガ保持装置の例示的なブロック図である。
【
図10】本発明の実施例によって示されたトリガを保持するための装置の例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本願の実施例中の図面を結合して、本願の実施例の技術案を明確且つ完全に説明し、明らかなことは、説明される実施例は、単に本願の実施例の一部であり、実施例の全てではない。本出願の実施例に基づいて、創造的な努力なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本出願の保護範囲に含まれる。
【0035】
図2は、本発明の実施例によって示されたトリガ保持方法の例示的なフローチャートである。本実施例によって示されたトリガ保持方法は、携帯電話、タブレットコンピュータなどのユーザ機器に適用されることができ、ユーザ機器は、基地局によって送信されたアップリンクリソース割り当て指示情報などを受信し、および基地局にバッファ状態報告、スケジューリングリクエストなどを送信するために、基地局(5G基地局など)と通信することができる。
【0036】
図2に示されたように、前記トリガ保持方法は、次のステップを含み得る。
【0037】
ステップS1において、受信したアップリンクリソース割り当て指示情報に従って、メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットを生成する。
【0038】
一実施例において、基地局は、ユーザ機器にアップリンクリソース割り当て指示情報(以下、UL grantと略称する)を送信して、ユーザ機器のアップリンク伝送機会を指示し、例えば、アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)に対応する時間(例えば、開始時間、終了時間、持続時間など)に使用される。
【0039】
一実施例において、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Download Control Channel)を介してUL grantをユーザ機器に送信することができ、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)メッセージを介してUL grantをユーザ機器に送信することもできる。
【0040】
一実施例において、ユーザ機器は、基地局によって送信されたUL grantを受信した後、受信したUL grantに従って、メディアアクセス制御層プロトコルデータユニット(以下、MAC PDUと略称する)を生成することができ、その後、生成されたMAC PDUがバッファ状態報告(以下、BSRと略称する)を含むかどうか、または伝送されるすべてのデータ(pending data)を含むが、BSRを含むことができない(例えば、MAC PDUが、伝送されるすべてのデータを収容した残りのスペースにBSRを収容するには不十分である)ことを決定することができる。ここで、MAC PDUがBSRを含むことができないことは、BSRのメディアアクセス制御層制御要素(MAC CE)およびMAC CEのサブヘッダを含むことができないことを指し得る。
【0041】
ステップS2において、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットが伝送されるすべてのデータを含むが、バッファ状態報告を含むことができないことを決定した場合、第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持する。
【0042】
一実施例において、MAC PDUがBSRを含み、またはMAC PDUが、伝送されるすべてのデータを含むが、BSRを含むことができない場合、BSRのトリガはキャンセルされることができる。この場合、ステップS2の前に、BSRはトリガされている。
【0043】
一実施例において、MAC PDUがBSRを含み、且つBSRがBSRをトリガする時間から始め、最後のBSRトリガイベントに対応する時間までの間の、各BSRトリガイベントのバッファ状態を含み、またはMAC PDUが、伝送されるすべてのデータを含むが、BSRを含むことができない場合、スケジューリングリクエスト(以下、SRと略称する)のトリガをキャンセルすることができる。この場合、ステップS2の前に、SRがトリガされている。
【0044】
BSRをキャンセルし、またはSRをキャンセルすると、いくつかの問題が発生することができる。
【0045】
例えば、ユーザ機器は、第1サービスに対応するUL grantを受信すると、第1サービスに対応するUL grantに従ってMAC PDUを生成し、MAC PDUにBSRが含まれると、BSRのトリガはキャンセルされる。第1サービスに対応するUL grantを受信した後、第2サービスに対応するUL grantを受信すると、第2サービスに対応するUL grantに従ってMAC PDUを生成することができるが、BSRのトリガをキャンセルしたため、このときに生成されたMAC PDUはBSRを含まない。
【0046】
この場合、第2サービスが許可する遅延が第1サービスが許可する遅延より小さいと、第2サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会は、第1サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会の前に位置するが、第2サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会に生成されたMAC PDUはBSRを含まないため、依然として、第1サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会に生成されたMAC PDUはBSRを含み、BSRを伝送する必要がある。これにより、BSRの伝送に大幅な遅延が発生し、第2サービスに悪影響を及ぼす。
【0047】
一実施例において、MAC PDUがBSRを含むことを決定し、またはMAC PDUが、伝送されるすべてのデータを含むが、BSRを含まないことを決定した場合、BSRをキャンセルする必要があると決定することができ、それにより、第1プリセットの期間内に依然としてBSRのトリガを保持し、および/またはSRをキャンセルする必要があると決定することができ、それにより、第1プリセットの期間内に依然としてSRのトリガを保持する。
【0048】
これに基づいて、BSR伝送において小さな遅延を必要とするサービス(前記第2サービスなど)を保証することができ、前記サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会に、BSRを含むMAC PDUを生成することができ、それにより、前記サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会に、速やかにBSRを基地局に送信するため、BSRの伝送は前記サービスの遅延要求を満たし、前記サービスの良好な動作を保証する。
【0049】
図3は、本発明の実施例によって示された第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持する方法の例示的なフローチャートである。
図3に示されたように、
図2によって示された実施例の基で、前記アップリンクリソース割り当て指示情報は、第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報であり、前記第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することは、
ステップS21において、第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することを含む。
【0050】
一実施例において、第1サービスに対応するUL grantを受信した後、第1サービスに対応するBSRおよび/またはSRのトリガを保持しても、背景技術の技術的課題は解決されないため、第1サービスに対応するBSRおよび/またはSRは、トリガをキャンセルする条件を満たすときに、トリガを正常的にキャンセルし、第1プリセットの期間内に第1サービス以外の第2サービスに対応するBSRおよび/またはSRのトリガを保持することができる。例えば、第2サービスの論理チャネルに対応するBSRおよび/またはSRのトリガを保持することができる。
【0051】
これに従って、ユーザ機器は、第1サービスに対応するUL grantを受信した後に、第2サービスに対応するUL grantを受信し、第2サービスが許可する遅延が第1サービスが許可する遅延より小さいと、即ち、第2サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会が、第1サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会の前に位置すると、BSRのトリガを保持したため、第2サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会にBSRを含むMAC PDUを生成することができ、それにより、第2サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送機会に、速やかにBSRを基地局に送信するため、BSRの伝送は前記サービスの遅延要求を満たし、第2サービスの良好な動作を保証する。
【0052】
図4は、本発明の実施例によって示された別の第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持する方法の例示的なフローチャートである。
図4に示されたように、
図3によって示された実施例の基で、前記第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することは、次のステップをさらに含む。
【0053】
ステップS22において、第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持する前に、前記第2サービスがプリセット条件を満たすかどうかを決定し、前記第2サービスがプリセット条件を満たす場合、ステップS21を実行し、第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持し、
ここで、前記プリセット条件は、前記第2サービスの要求遅延に関する(例えば、正の相関)時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいこと、または前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいこと、または前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間より早いことであり、前記第2プリセットの期間は、前記ユーザ機器が前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報を受信した時間から、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間までの期間である。
【0054】
一実施例において、第1サービス以外のすべてのサービスが、第1プリセットの期間内にBSRおよび/またはSRのトリガを保持する必要があるわけではなく、第1サービスが許可する遅延が比較的に小さい第2サービスに対して、第1プリセットの期間内にBSRおよび/またはSRのトリガを保持する必要がある。
【0055】
したがって、第2サービスがプリセット条件を満たすかどうかを決定することができ、プリセット条件は、第2サービスの要求遅延に関する時間パラメータが、第1サービスに対応するUL grantに対応するPUSCHの持続時間、または第1サービスに対応するUL grantに対応する第2プリセットの期間(以下、K2と略称する)より小さいことであり、K2は、ユーザ機器が第1サービスに対応するUL grantを受信した時間から、第1サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送時間(即ち、アップリンク伝送機会の開始時間でもある)までの期間である。
【0056】
ここで、第1サービスに対応するUL grantに対応するPUSCHの持続時間および第1サービスに対応するUL grantに対応する第2プリセットの期間は、第1サービスが許可する遅延を表すことができる。時間パラメータは、第2サービスが許可する遅延の大きさを表すことができ、したがって、時間パラメータが第1サービスに対応するUL grantに対応するPUSCHの持続時間または第1サービスに対応するUL grantに対応するK2より小さい場合、第2サービスが許可する遅延が第1サービスが許可する遅延より小さいことを決定することができ、それにより、第2サービス第1プリセットの期間内にそれらに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持することができる。
【0057】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルの優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいことである。
【0058】
一実施例において、第2サービスに対応する論理チャネルの優先度(LCP:Logical Channel Priority)制限パラメータにおけるPUSCHの最大持続時間を時間パラメータとして使用することにより、第2サービスが許可する遅延サイズを表すことができ、この場合、プリセット条件は、時間パラメータが、第1サービスに対応するUL grantに対応するPUSCH持続時間より小さいことであり得る。
【0059】
例示的に、前記優先度制限パラメータがアップリンク共有チャネルの最大持続時間を含まない場合、前記ユーザ機器が許可するアップリンク共有チャネルの最大持続時間を、前記優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間として使用する。
【0060】
一実施例において、LCP制限パラメータがPUSCHの最大持続時間を含むとは限らないため、ユーザ機器が許可するPUSCHの最大持続時間をLCP制限パラメータにおけるPUSCHの最大持続時間として使用することができ、それにより、第2サービスがプリセット条件を満たすかどうかを正確に決定することができあることを保証する。
【0061】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成したスケジューリングリクエストの伝送周期であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことである。
【0062】
一実施例において、第2サービスに対応する論理チャネルのSRの伝送周期を時間パラメータとして使用することにより、第2サービスが許可する遅延サイズを表すことができ、この場合、プリセット条件は、時間パラメータが、第1サービスに対応するK2より小さいことであり得る。
【0063】
例示的に、前記時間パラメータは第3プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことであり、ここで、前記第3プリセットの期間は、前記基地局によって前記ユーザ機器に事前に構成されるか、前記第1サービスに対応するバッファ状態報告をトリガした時間からの前記第3プリセットの期間内であり、伝送バッファ状態報告の伝送に使用可能なアップリンク共有チャネルがないと、スケジューリングリクエストをトリガする。
【0064】
一実施例において、第3プリセットの期間を時間パラメータとして使用することにより、第2サービスが許可する遅延サイズを表すことができ、この場合、プリセット条件は、時間パラメータが、第1サービスに対応するK2より小さいことであり得る。
【0065】
ここで、第3プリセットの期間は、SRをトリガするかどうかを判断する条件の1つとして使用することができ、即ち、ユーザ機器は、トリガ第1サービスに対応するBSRをトリガする時間からの第3プリセットの期間範囲内で、バッファ状態報告を伝送するために使用可能なPUSCH(即ち、使用可能なアップリンク伝送機会がいない場合でもある)がいない場合、SRをトリガする。
【0066】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成した最大の第2プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことである。
【0067】
一実施例において、第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成した最大K2を時間パラメータとして使用することにより、第2サービスが許可する遅延サイズを表すことができ、この場合、プリセット条件は、時間パラメータが、第1サービスに対応するK2より小さいことであり得る。
【0068】
ここで、第2サービスに対応する論理チャネルにSRの伝送周期が構成されてなく、および/または第2サービスに第3プリセットの期間が構成されてなく、および/または第2サービスの論理チャネルに最大K2が構成されていない場合、第2サービスがプリセット条件を満たさないことを決定することができる。
【0069】
例示的に、前記第1プリセットの期間は、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含まないが、伝送されるすべてのデータを含むことを決定してから、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間までである。
【0070】
一実施例において、MAC PDUがBSRを含み、またはMAC PDUが、伝送されるすべてのデータを含むが、BSRを含むことができない場合、BSRおよび/またはSRのトリガをキャンセルすることができる。第1サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送時間で生成されたMAC PDUがBSRを含むことができるため、BSRおよび/またはSRのトリガを、第1サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送時間の後まで保持する必要がなく、それにより、キャンセルトリガBSRおよび/またはSRのトリガをキャンセルしてから始め、第1サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送時間までの期間内で、BSRおよび/またはSRのトリガを保持することを決定することができる。
【0071】
例示的に、前記第1プリセットの期間は、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含まないが、伝送されるすべてのデータを含むことを決定してから、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間の前に、前記アップリンク伝送時間から第4プリセットの期間隔たる目標時間までであり、
ここで、前記第4プリセットの期間は、前記ユーザ機器が前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報を受信するために使用される物理ダウンリンク制御チャネルに対応する終了時間から、前記終了時間の後に前記終了時間に最も近い、前記ユーザ機器がサポート可能なアップリンク伝送時間までである。
【0072】
一実施例において、第4プリセットの期間(N2と略称する)は、ユーザ機器が、第1サービスに対応するUL grantを受信するために使用されるPDCCHに対応する終了時間から、前記終了時間の後に位置し、前記終了時間に最も近い前記ユーザ機器がサポート可能なアップリンク伝送時間までであり、即ち、N2は、ユーザ機器がトランザクションを処理するために必要な時間(例えば、前記終了時間から始め、BSRを含むMAC PDUを生成する時間までの期間である)であり、N2は、基地局側で設定することができ、例えば、異なるサブキャリア間隔(SCS:Subcarrier spacing)に対して、異なるN2を設定することができる。
【0073】
ユーザ機器がトランザクションを処理するには少なくともN2を必要とするため、前記アップリンク伝送時間の前のN2の時間から、前記アップリンク伝送時間までの間の特定の時間に、第2サービスに対応する論理チャネルのBSRをトリガし、ユーザ機器は、第2サービスに対応するUL grantに、BSRを含むMAC PDUを生成し始めるため、前記アップリンク伝送時間後に、BSRを含むMAC PDUを生成することができ、前記アップリンク伝送時間に、ユーザ機器は、既に、第1サービスに対応するUL grantにBSRを含むMAC PDUを生成することができるため、第2サービスに対応する、BSRを含むMAC PDUを生成する必要はない。
【0074】
前記アップリンク伝送時間の前のN2の時間と、前記アップリンク伝送時間までの間の特定の時間にBSRおよび/またはSRを依然として保持しても、背景技術の技術的課題を解決することがなきないため、トリガされたBSRおよび/またはSRを保持する持続時間は、前記アップリンク伝送時間の前のN2まで保持することができることがわかる。
【0075】
図5は、本発明の実施例によって示された別のトリガ保持方法の例示的なフローチャートである。
図5に示されたように、
図2によって示された実施例の基で、前記トリガ保持方法は、さらに次のステップを含む。
【0076】
ステップS3において、前記第1プリセットの期間の後に、トリガを保持するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストをキャンセルする。
【0077】
一実施例において、BSRおよび/またはSRのトリガを第1プリセットの期間に達するまで保持すると、ユーザ機器は、第1サービスに対応するUL grantに対応するアップリンク伝送時間に、BSRを含むMAC PDUを生成するため、後で、BSRおよび/またはSRのトリガを保持し続ける必要がなく、それにより、保持したBSRおよび/またはSRのトリガをキャンセルすることができ、後続のBSRおよび/またはSRのトリガに混乱が発生することを回避する。
【0078】
上記したトリガ保持方法の実施例に対応して、本開示は、トリガ保持装置の実施例をさらに提供する。
【0079】
図6は、本発明の実施例によって示されたトリガ保持装置の例示的なブロック図である。本実施例によって示されたトリガ保持装置は、携帯電話、タブレットコンピュータなどのユーザ機器に適用されることができ、ユーザ機器は、基地局によって送信されたアップリンクリソース割り当て指示情報などを受信し、および基地局にバッファ状態報告、スケジューリングリクエストなどを送信するために、基地局(5G基地局など)と通信することができる。
【0080】
図6に示されたように、前記トリガ保持装置は、
受信したアップリンクリソース割り当て指示情報に従って、メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットを生成するように構成される生成モジュール1と、
前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットが伝送されるすべてのデータを含むが、バッファ状態報告を含むことができないことを決定した場合、第1プリセットの期間内にバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持するように構成される保持モジュール2とを含む。
【0081】
図7は、本発明の実施例によって示された保持モジュールの例示的なブロック図である。
図7に示されたように、
図6によって示された実施例の基で、前記アップリンクリソース割り当て指示情報は、第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報であり、前記保持モジュール2は、
第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持するように構成される保持サブモジュール21を含む。
【0082】
図8は、本発明の実施例によって示された別の保持モジュールの例示的なブロック図である。
図8に示されたように、
図7によって示された実施例の基で、前記保持モジュール2は、
第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持する前に、前記第2サービスがプリセット条件を満たすかどうかを決定するように構成される決定サブモジュール22をさらに含み、
前記第2サービスがプリセット条件を満たす場合、前記保持サブモジュール21は、第1プリセットの期間内に第2サービスに対応するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストのトリガを保持するように構成され、
前記プリセット条件は、前記第2サービスの要求遅延に関する時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいこと、または前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいこと、または前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間より早いことであり、前記第2プリセットの期間は、前記ユーザ機器が前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報を受信した時間から、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間までの期間である。
【0083】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルの優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク共有チャネルの持続時間より小さいことである。
【0084】
例示的に、前記優先度制限パラメータがアップリンク共有チャネルの最大持続時間を含まない場合、前記ユーザ機器が許可するアップリンク共有チャネルの最大持続時間を、前記優先度制限パラメータにおけるアップリンク共有チャネルの最大持続時間として使用する。
【0085】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成したスケジューリングリクエストの伝送周期であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことである。
【0086】
例示的に、前記時間パラメータは第3プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことであり、ここで、前記第3プリセットの期間は、前記基地局によって前記ユーザ機器に事前に構成されるか、前記第1サービスに対応するバッファ状態報告をトリガした時間からの前記第3プリセットの期間内で、伝送バッファ状態報告の伝送に使用可能なアップリンク共有チャネルがないと、スケジューリングリクエストをトリガする。
【0087】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスに対応する論理チャネルに対して構成した最大の第2プリセットの期間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応する第2プリセットの期間より小さいことである。
【0088】
例示的に、前記時間パラメータは、前記第2サービスの論理チャネルがバッファ状態報告をトリガした後、バッファ状態報告をトリガする論理チャネルに対して構成した、最も近いスケジューリングリクエストのアップリンク伝送時間であり、前記プリセット条件は、前記時間パラメータが前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て情報に対応するアップリンク伝送時間より早いことである。
【0089】
例示的に、前記第1プリセットの期間は、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含まないが、伝送されるすべてのデータを含むことを決定してから、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間までである。
【0090】
例示的に、前記第1プリセットの期間は、前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含むことを決定し、または前記メディアアクセス制御層プロトコルデータユニットがバッファ状態報告を含まないが、伝送されるすべてのデータを含むことを決定してから、前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報に対応するアップリンク伝送時間の前に、前記アップリンク伝送時間から第4プリセットの期間隔たる目標時間までであり、
ここで、前記第4プリセットの期間は、前記ユーザ機器が前記第1サービスに対応するアップリンクリソース割り当て指示情報を受信するために使用される物理ダウンリンク制御チャネルに対応する終了時間から、前記終了時間の後に前記終了時間に最も近い、前記ユーザ機器がサポート可能なアップリンク伝送時間までである。
【0091】
図9は、本発明の実施例によって示された別のトリガ保持装置の例示的なブロック図である。
図9に示されたように、
図6によって示された実施例の基で、前記装置は、
前記第1プリセットの期間の後に、トリガを保持するバッファ状態報告および/またはスケジューリングリクエストをキャンセルするように構成されるキャンセルモジュール3をさらに含む。
【0092】
上記の実施例の装置に関して、ここで、各モジュールが動作を実行する具体的な方法は、既に、前記方法に関する実施例で詳細に説明されており、ここでは詳細に説明しない。
【0093】
装置の実施例において、それらは基本的に方法の実施例に対応するので、関連する部分は方法の実施例の説明の部分を参照することができる。上記で説明された装置の実施例は例示的なものに過ぎず、ここで、前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されている場合とされていない場合があり、ユニットとして表示された部材は、物理ユニットである場合もそうでない場合もあり、1箇所に配置される場合もあれば、複数のネットワークユニットに分散される場合もある。実際の必要に応じて、その中の一部または全部モジュールを選択して本実施例の技術案の目的を実現することができる。当業者は、創造的な努力なしに、理解して実施することができる。
【0094】
本開示の実施例は電子機器をさらに提供し、前記電子機器は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を記憶するように構成されるメモリとを含み、
ここで、前記プロセッサは、上記のいずれかの実施例に記載のトリガ保持方法を実行するように構成される。
【0095】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記プログラムがプロセッサによって実行されるときに、上記のいずれかの実施例に記載のトリガ保持方法を実現する。
【0096】
図10は、一例示的な実施例によって示されたトリガを保持するための装置1000の例示的なブロック図である。例えば、装置1000は携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、携帯情報端末等であってもよい。
【0097】
図10を参照すると、装置1000は、処理コンポーネント1002、メモリ1004、電力コンポーネント1006、マルチメディアコンポーネント1008、オーディオコンポーネント1010、入力/出力(I/O)インターフェース1012、センサコンポーネント1014、及び通信コンポーネント1016のうちの1つまたは複数のコンポーネットを含み得る。
【0098】
処理コンポーネント1002は、一般的に、ディスプレイ、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関する操作のような装置1000の全般的な操作を制御する。処理コンポーネント1002は、前記方法のステップの全てまたは一部を完了するために、1つまたは複数のプロセッサ1020を含んで命令を実行することができる。加えて、処理コンポーネント1002は、処理コンポーネント1002と他のコンポーネントの間の相互作用を容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント1002は、マルチメディアコンポーネント1008と処理コンポーネント1002の間の相互作用を容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0099】
メモリ1004は、装置1000での操作をサポートするために、様々なタイプのデータを格納するように構成される。これらのデータの例には、装置1000で動作する任意のアプリケーションまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ等が含まれる。メモリ1004は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなど、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性ストレージデバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されることができる。
【0100】
電力コンポーネント1006は、装置1000の様々なコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント1006は、電力管理システム、1つまたは複数の電源、及び装置1000の電力の生成、管理および割り当てに関する他のコンポーネントを含むことができる。
【0101】
マルチメディアコンポーネント1008は、前記バッテリの充電装置1000とユーザとの間の、出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施形態において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含み得る。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実装されることができる。タッチパネルは、タッチ、スワイプ及びタッチパネルでのジェスチャーを検知するための1つまたは複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチまたはスワイプの操作の境界を感知するだけでなく、前記タッチまたはスワイプ動作に関連する持続時間及び圧力も検出することができる。いくつかの実施例において、マルチメディアコンポーネント1008は、一つのフロントカメラ及び/またはリアカメラを含む。当装置1000が、撮影モードまたはビデオモードなどの動作モードにあるとき、フロントカメラおよび/またはリアカメラは、外部マルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは、固定光学レンズシステムであり、または焦点距離と光学ズーム機能を持つことができる。
【0102】
オーディオコンポーネント1010は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント1010は、1つのマイクロフォン(MIC)を含み、装置1000が通話モード、録音モード及び音声認識モードなどの動作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、メモリ1004にさらに格納されてもよく、または通信コンポーネント1016を介して送信されてもよい。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント1010は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0103】
I/Oインターフェース1012は、処理コンポーネント1002と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、前記周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン、ロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0104】
センサコンポーネント1014は、装置1000に各態様の状態の評価を提供するための1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント1014は、装置1000のオン/オフ状態と、装置1000のディスプレイやキーパッドなどのコンポーネントの相対的な位置づけを検出することができ、センサコンポーネント1014は、装置1000または装置1000のコンポーネントの位置の変化、ユーザとの装置1000の接触の有無、装置1000の向きまたは加速/減速、及び装置1000の温度の変化も検出することができる。センサコンポ―ネット1014は、物理的接触なしに近くの物体の存在を検出するように構成された近接センサを含むことができる。センサコンポーネント1014は、撮像用途で使用するためのCMOSまたはCCD画像センサなどの光センサも含むことができる。いくつかの実施例において、前記センサコンポーネント1014は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含むことができる。
【0105】
通信コンポーネント1016は、装置1000と他の装置の間の有線または無線通信を容易にするように構成される。装置1000は、WiFi、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。一例示的な実施例において、前記通信コンポーネント1016は、放送チャンネルを介して外部放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一例示的な実施例において、前記通信コンポーネント1016は、短距離通信を促進するために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術及び他の技術に基づいて具現することができる。
【0106】
例示的な実施例において、装置1000は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子素子によって具現されることができ、上記のいずれかの実施例に記載のトリガ保持方法を実行するように構成される。
【0107】
例示的な実施例において、命令を含むメモリ1004などの、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記命令は、装置1000のプロセッサ1020によって実行されて前記方法を完了することができる。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスクおよび光学データ記憶装置などであってもよい。
【0108】
当業者は、明細書を考慮して、本明細書に開示される発明を実施した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得るであろう。本出願は、本開示のあらゆる変形、応用または適応性変化を網羅することを意図し、これらの変形、応用または適応性変化は、本開示の普通の原理に準拠し、本開示によって開示されない本技術分野における公知知識または従来の技術的手段を含む。明細書と実施例は、例示としてのみ考慮され、本開示の真の範囲および思想は添付の特許請求の範囲によって示される。
【0109】
本開示は、上記に既に説明し且つ図面に示した正確な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
【0110】
本明細書において、第1および第2などの関係用語は、1つのエンティティまたは動作を別のエンティティまたは動作から区別するために使用され、これらのエンティティまたは動作間にそのような実際の関係または順序があると要求アまたは暗示するものとは限らないことに留意されたい。用語「含む」、「包含」またはそれらの任意の他の変形は、排他的な包含を覆うことを意味しており、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または機器は、それらの要素を含むだけでなく、明確にリストされてない他の要素をさらに含み、またはこのプロセス、方法、物品または機器に固有の要素をさらに含む。さらに制限するなく、「1つを含む」という文で限定された要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品または機器に、他の同一の要素があることを排除しない。
【0111】
以上、本発明の実施例によって提供された方法および装置を詳細に紹介し、本明細書では、具体的な例を適用して、本発明の原理および実施形態を説明したが、以上の実施例の説明は、本発明の方法およびその本旨を理解するのを助けるために使用され、同時に、当業者にとって、本明細書の思想に従って、具体的な実施形態および適用範囲のすべてを変化することができ、まとめると、本明細書の内容は、本発明を制限するものとして理解されるべきではない。