(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】携帯通信端末スタンド 調理器具
(51)【国際特許分類】
H04M 1/04 20060101AFI20220722BHJP
【FI】
H04M1/04 A
(21)【出願番号】P 2022036663
(22)【出願日】2022-02-21
【審査請求日】2022-02-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522092594
【氏名又は名称】野澤 一真
(72)【発明者】
【氏名】野澤 一真
【審査官】吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3227250(JP,U)
【文献】中国実用新案第208388050(CN,U)
【文献】中国実用新案第211791634(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C1/00-15/08
A45F3/00
3/02
3/04
3/12
G06F1/00
1/16-1/18
H04M1/02-1/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯通信端末を載せて立て掛けて支持する携帯通信端末スタンドであって、
長方形平板の上面に短手方向に延在する複数の畝と溝が一定間隔に形成された敷板体と、
前記畝と前記溝に嵌まり込む嵌合溝と嵌合畝を下面に有して前記敷板体に対して立設する支持体と、
を備えることを特徴とする携帯通信端末スタンド。
【請求項2】
前記支持体は、前記上面に直交し、前記嵌合溝と前記嵌合畝に平行な第一側壁と第二側壁を有し、
前記第一側壁と前記第二側壁は高さが異なることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末スタンド。
【請求項4】
前記支持体は、前記上面に直交し、前記第二嵌合溝と前記第二嵌合畝に平行な第三側壁と第四側壁を有し、
前記第三側壁と前記第四側壁は高さが異なることを特徴とする請求項3に記載の携帯通信端末スタンド。
【請求項10】
前記支持体は、ペン立てであり、前記敷板体を収容するポケットを有することを特徴とする請求7から9のうちいずれか一項に記載の携帯通信端末スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォンやタブレット等を任意の角度や姿勢で支持できる携帯通信端末スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやタブレット等の携帯通信端末を使用するときに、この携帯通信端末を専用のスタンドに立て掛けて、ディスプレイを見やすくしたり、再生した音楽を聴きやすくしたりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のスタンドは、携帯通信端末を収容する容器と、この容器を任意の角度で立て掛ける角度調整スタンドを備える。スマートフォンやタブレットは、形状(縦、横、厚)や重さが様々である。携帯通信端末の使用時の姿勢には、縦長姿勢と横長姿勢の2つがある。特許文献1のスタンドは、形状等が異なる様々な携帯通信端末を立て掛けたり、任意の姿勢で立て掛けたりすることを、柔軟に行うことができない。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、形状等が異なる様々な携帯通信端末を任意の角度や姿勢で支持できるスタンドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の携帯通信端末スタンドは、携帯通信端末を載せて立て掛けて支持する携帯通信端末スタンドであって、長方形平板の上面に短手方向に延在する複数の畝と溝が一定間隔に形成された敷板体と、前記畝と前記溝に嵌まり込む嵌合溝と嵌合畝を下面に有して前記敷板体に対して立設する支持体と、を備えることを特徴とする。
【0007】
前記支持体は、前記上面に直交し、前記嵌合溝と前記嵌合畝に平行な第一側壁と第二側壁を有し、前記第一側壁と前記第二側壁は高さが異なる。
前記支持体は、前記嵌合畝と前記嵌合溝に直交し、前記畝と前記溝に嵌まり込む第二嵌合溝と第二嵌合畝を前記下面に有することを特徴とする。
前記支持体は、前記上面に直交し、前記第二嵌合溝と前記第二嵌合畝に平行な第三側壁と第四側壁を有し、前記第三側壁と前記第四側壁は高さが異なる。
前記支持体は、上方に向けて開口する有底筒体であることを特徴とする。
前記支持体は、ペン立てであることを特徴とする。
【0008】
前記敷板体は、その長手方向において複数折りまたは複数分割されることを特徴とする。
前記敷板体は、その長手方向において複数折りまたは複数分割された状態で前記支持体に収納されることを特徴とする。
前記敷板体は、その長手方向において二つ折りまたは二分割されることを特徴とする。
前記支持体は、ペン立てであり、前記敷板体を収容するポケットを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の携帯通信端末スタンドは、形状等が異なる様々な携帯通信端末を任意の角度や姿勢で支持できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】 本発明のスマホスタンド1(ペン立て10)を示す斜視図である。
【
図2】 (a)ペン立て10の下面図、(b)スマホスタンド1(ペン立て10)の側面図である。
【
図3】 本発明のスマホスタンド1(ペン立て20)を示す斜視図である。
【
図4】 (a)ペン立て20の下面図、(b)スマホスタンド1(ペン立て20)の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に示す様に、本発明のスマホスタンド1は、スマートフォンS等の携帯通信端末を任意の角度で立て掛けた姿勢て支持する文房具である。スマホスタンド1は、スマートフォンSを例えば角度45°~90°の姿勢(仰角)で支持する。スマホスタンド1は、各種プラスチック等により形成される。
【0012】
スマホスタンド(携帯通信端末スタンド)1は、ベースボード5とペン立て10を備える。ベースボード5の上面5tにペン立て10が立設する。ペン立て10は、ベースボード5に対して着脱可能、かつ、取付位置を任意に変更可能である。スマートフォンSは、ベースボード5に載せられて、ペン立て10に立て掛けられる。ベースボード5に対するペン立て10の取付位置を変更することにより、スマートフォンSの立て掛け姿勢(仰角)を調整できる。
【0013】
ベースボード(敷板体)5は、長方形平板であり、前後(長手)方向の長さが例えば200mm、左右(短手)方向の長さが例えば80mmである。ベースボード5は、その上面5tに、複数の畝7と溝8が一定間隔に形成される。畝7と溝8は、左右方向に沿って延びる。つまり、畝7と溝8は、ベースボード5の長手方向に対して直交する方向(短手方向)に延在する。
【0014】
畝7と溝8の長手方向における断面形状は、同一の四角形である。畝7は四角形の凸であり、溝8は四角形の凹である。スマートフォンSは、複数の溝8のいずれかに嵌まり込む。畝7と溝8の幅(長手方向の厚み)は、同一であり、例えば8mm~10mmである。溝8の幅は、スマートフォンSが溝8に確実に嵌まり込むように設定される。畝7の幅は、ベースボード5に対するペン立て10の取付位置のピッチになる。溝8の深さ(畝7の高さ)は、例えば3~5mmである。溝8の深さは、傾いた姿勢のスマートフォンSを安定して支持できるよう設定される。
【0015】
図2に示す様に、ペン立て(支持体)10は、上方に向けて開口する有底筒体(四角形筒体)である。ペン立て10の水平方向(前後方向、左右方向)の長さは、ベースボード5の左右(短手)方向の長さに一致する。ペン立て10は、その下面10sに、複数の嵌合溝11と嵌合畝12が一定間隔に形成される。嵌合溝11と嵌合畝12の幅や深さ(高さ)は、畝7と溝8に対応する。
【0016】
嵌合溝11にベースボード5の畝7が嵌まり込み、嵌合畝12がベースボード5の溝8に嵌まり込む。これにより、ペン立て10は、ベースボード5に対して着脱可能、かつ、取付位置を任意に変更可能である。ペン立て10は、ベースボード5に対して、180°回転させて取り付けることができる(2つの取り付け方向(姿勢)を選択できる)。
【0017】
ペン立て10は、ベースボード5の上面5tに直交する4つの側壁を有する。4つの側壁のうち、前後方向(ベースボード5の長手方向)に配置される第一側壁13と第二側壁14は、嵌合溝11と嵌合畝12に平行である。スマートフォンSをペン立て10に立て掛けるとき、スマートフォンSは、第一側壁13と第二側壁14いずれか一方に密着する。
【0018】
第一側壁13と第二側壁14は、高さが異なる。ベースボード5にペン立て10を取り付けたときに、第一側壁13は上面5tから例えば50mm、第二側壁14は上面5tから例えば80mmに設定される。これにより、スマートフォンSを第一側壁13に密着させた立て掛け姿勢と第二側壁14に密着させた立て掛け姿勢を異ならせることができる。ベースボード5に対するペン立て10の取付位置を変更せずに、ペン立て10を180°回転させるだけで、スマートフォンSの立て掛け姿勢(仰角)を調整できる。
【0019】
スマホスタンド1は、ベースボード5に対するペン立て10の取付位置を変更することにより、スマートフォンSの立て掛け姿勢を調整できる。さらに、ペン立て10をベースボード5に対して180°回転させて取り付けることによっても、スマートフォンSの立て掛け姿勢を調整できる。
【0020】
図3、
図4に示す様に、ペン立て(支持体)20は、ペン立て10とほぼ同一形状の有底筒体(四角形筒体)である。ペン立て20は、その下面20sに、複数の嵌合溝21と嵌合畝22が一定間隔に形成される。嵌合溝21と嵌合畝22の幅や深さ(高さ)は、畝7と溝8に対応する。さらに、下面20sには、嵌合溝21と嵌合畝22に直交する第二嵌合溝23と第二嵌合畝24が一定間隔に形成される。第二嵌合溝23と第二嵌合畝24の幅や深さ(高さ)は、畝7と溝8に対応(同一)する。
【0021】
嵌合溝21にベースボード5の畝7が嵌まり込み、嵌合畝22がベースボード5の溝8に嵌まり込む。また、第二嵌合溝23にベースボード5の畝7が嵌まり込み、第二嵌合畝24がベースボード5の溝8に嵌まり込む。これにより、ペン立て10は、ベースボード5に対して着脱可能、かつ、取付位置を任意に変更可能である。ペン立て10は、ベースボード5に対して、90°回転させて取り付けることができる(4つの取り付け方向(姿勢)を選択できる)。
【0022】
ペン立て20は、ベースボード5の上面5tに直交する4つの側壁を有する。4つの側壁のうち、前後方向(ベースボード5の長手方向)に配置される第一側壁25と第二側壁26は、嵌合溝11と嵌合畝12に平行である。左右方向(ベースボード5の短手方向)に配置される第三側壁27と第四側壁28は、第二嵌合溝23と第二嵌合畝24に平行である。スマートフォンSをペン立て20に立て掛けるとき、スマートフォンSは、第一側壁25~第四側壁28のいずれか一つに密着する。
【0023】
第一側壁25~第四側壁28は、高さが異なる。ベースボード5にペン立て10を取り付けたときに、第一側壁25は上面5tから例えば50mm、第二側壁26は上面5tから例えば80mmに設定される。第三側壁27は上面5tから例えば40mm、第四側壁28は上面5tから例えば90mmに設定される。これにより、スマートフォンSを第一側壁25に密着させた立て掛け姿勢、第二側壁26に密着させた立て掛け姿勢、第三側壁27に密着させた立て掛け姿勢、第四側壁28に密着させた立て掛け姿勢をそれぞれ異ならせることができる。ベースボード5に対するペン立て10の取付位置を変更せずに、ペン立て10を90°、180°または270°回転させるだけで、スマートフォンSの立て掛け姿勢(仰角)を調整できる。
【0024】
スマホスタンド1は、ベースボード5に対するペン立て20の取付位置を変更することにより、スマートフォンSの立て掛け姿勢を調整できる。さらに、ペン立て10をベースボード5に対して90°毎に回転させて取り付けることによっても、スマートフォンSの立て掛け姿勢を調整できる。
【0025】
ベースボード5は、その長手方向において、二つ折りまたは二分割される。ベースボード5は、二つ折りまたは二分割に限らず、三つ折り、三分割や四つ折り、四分割にしてもよい。つまり、ベースボード5は、複数折りまたは複数分割される。
そして、ベースボード5は、その長手方向において二つ(複数)折りまたは二(複数)分割された状態で、ペン立て10,20に収納される。ペン立て10,20には、ベースボード5を収容するポケットを設けてもよい。
これにより、不使用時にスマホスタンド1を小さくして保管等することができる。
【0026】
ペン立て10,20は、四角形筒体に限らない。円筒形であってもよい。支持体は、ペン立て10,20に限らず、単なるブロック体であってもよい。畝7、溝8、嵌合溝11,21、嵌合畝12,22、第二嵌合溝23および第二嵌合畝24の断面形状は、四角形に限らない。例えば半円形等であってもよい。スマホスタンド1は、スマートフォンSだけでなく、タブレット端末等の各種の携帯通信端末を立て掛けることができる。
【符号の説明】
【0027】
1 スマホスタンド(携帯通信端末スタンド) 5 ベースボード(敷板体) 5t 上面 7 畝 8 溝 10 ペン立て(支持体) 10s 下面 11嵌合溝 12 嵌合畝 13 第一側壁 14 第二側壁 20 ペン立て(支持体) 20s 下面 21 嵌合溝 22 嵌合畝 23 第二嵌合溝 24 第二嵌合畝 25 第一側壁 26 第二側壁 27 第三側壁 28 第四側壁
【要約】
【課題】形状等が異なる様々な携帯通信端末を任意の角度や姿勢で支持できるスタンドを提供する。
【解決手段】携帯通信端末スタンド1は、長方形平板の上面5tに短手方向に延在する複数の畝7と溝8が一定間隔に形成された敷板体5と、畝7と溝8に嵌まり込む嵌合溝11と嵌合畝12を下面10sに有して敷板体5に対して立設する支持体10と、を備える。支持体10は、嵌合溝11と嵌合畝12に平行な第一側壁13と第二側壁14を有し、第一側壁13と第二側壁14は高さが異なる。
【選択図】
図1