(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-22
(45)【発行日】2022-08-01
(54)【発明の名称】半導体素子パッケージ
(51)【国際特許分類】
H01L 33/60 20100101AFI20220725BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20220725BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220725BHJP
【FI】
H01L33/60
F21S2/00 311
F21Y115:10 500
(21)【出願番号】P 2017225767
(22)【出願日】2017-11-24
【審査請求日】2020-11-20
(31)【優先権主張番号】10-2016-0158043
(32)【優先日】2016-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521268118
【氏名又は名称】スージョウ レキン セミコンダクター カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】キム,ウンジュ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ガヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ナックン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ジョンファン
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ヨンヒョン
【審査官】大西 孝宣
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-233605(JP,A)
【文献】特開2012-156442(JP,A)
【文献】特開2013-033912(JP,A)
【文献】特開2012-186450(JP,A)
【文献】国際公開第2013/121787(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0311249(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 - 33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上に配置される第1電極部と、
前記第1電極部と電気的に分離されて前記基板に配置される第2電極部と、
前記第1電極部の上に配置される発光素子と、
前記第1電極部と前記第2電極部との間に配置される絶縁性反射層と、
前記絶縁性反射層の上に配置される光学レンズと、
を含み、
前記絶縁性反射層の上面は、複数個の頂点を含む多角形形状に配置され、
前記絶縁性反射層の頂点は、少なくとも1つ以上の第1地点を含み、
前記光学レンズに外接する接線は、前記基板の外側角を通り、前記接線と前記基板の前記上面とがなす角度が60°~90°であり、
前記基板の平面方向に垂直な方向を上下方向という場合に、前記少なくとも1つ以上の第1地点は、前記接線と前記光学レンズとの外接点及び前記接線と前記基板が会う点を連結する線分と前記上下方向に重なり、
前記光学レンズは、レンズ部及び曲率部を含み、
前記曲率部と前記レンズ部の曲率方向は相互に異なり、
前記少なくとも1つ以上の第1地点は、前記曲率部と前記上下方向に重なる、
半導体素子パッケージ。
【請求項2】
前記第2電極部は、前記第2電極部の外側面から前記発光素子の方向に突出した第1突出部と第2突出部を含む、請求項1に記載の半導体素子パッケージ。
【請求項3】
前記基板の平面方向は、第1軸方向と、前記第1軸方向に対して垂直な第2軸方向とを含み、
前記第1突出部または前記第2突出部の前記第2軸方向の幅は一定であり、前記発光素子が配置される前記第1電極部の第1領域と前記第1突出部または前記第2突出部までの前記第1軸方向の距離である第1距離は、前記第1領域の前記第1軸方向の幅の1/10~3/10の範囲である請求項2に記載の半導体素子パッケージ。
【請求項4】
前記第1電極部は、
前記第1電極部における前記第2軸方向の一方の側にある第1側角領域に位置する第3領域と、
前記第1電極部における前記第2軸方向の他方の側にある第2側角領域に位置する第4領域と、
前記第3領域及び前記第4領域のそれぞれと前記第1領域との間に配置される第5領域と、を含む、請求項
3に記載の半導体素子パッケージ。
【請求項5】
前記第1電極部は、前記第1領域と前記第4領域との間に配置される第2領域と前記第1電極部の前記第2側角領域に配置される第1連結部を含み、
前記第1連結部の前記第2軸方向の幅は、前記第2領域の前記第2軸方向の幅より小さい、請求項4に記載の半導体素子パッケージ。
【請求項6】
前記第2電極部は、前記第2電極部における前記第2軸方向の一方の側にある第1側角領域に位置する第4突出部と前記第2電極部における前記第2軸方向の他方の側にある第2側角領域に位置する第5突出部を含み、
前記第4突出部は、前記第3領域に対応し、
前記第5突出部は、前記第4領域に対応する、請求項5に記載の半導体素子パッケージ。
【請求項7】
前記絶縁性反射層は、前記第1電極部及び前記第2電極部とは、前記上下方向に重ならない、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体素子パッケージ。
【請求項8】
前記第2領域の前記第1軸方向の幅は、前記第1領域の前記第1軸方向の幅の1/5~2/5である、請求項5に記載の半導体素子パッケージ。
【請求項9】
前記発光素子の側面周りに配置された樹脂反射層をさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の半導体素子パッケージ。
【請求項10】
基板と、
前記基板の上に配置される第1電極部と、
前記第1電極部と離隔して前記基板の上に配置される第2電極部と、
前記第1電極部と前記第2電極部との間に配置される絶縁性反射層と、
を含み、
前記基板の平面方向は、第1軸方向と、前記第1軸方向に対して垂直な第2軸方向と、前記第1軸方向と反対方向である第3軸方向と、前記第2軸方向と反対方向である第4軸方向とを含み、
前記第1電極部は、
前記第1電極部の前記第1軸方向の外縁に配置され、前記第2軸方向に延長される第1電極延長部と、
前記第1電極延長部と前記第3軸方向に離隔し、発光素子が配置される第1領域と、
前記第1電極延長部と前記第1軸方向に離隔し、前記第1領域と前記第2軸方向に離隔し、保護素子が配置される第2領域と、
前記第1領域と前記第1電極延長部との間に配置され、前記第1領域と前記第1電極延長部とを電気的に連結する第1連結部と、
前記第2領域と前記第1電極延長部との間に配置され、前記第2領域と前記第1電極延長部とを電気的に連結する第2連結部と、
前記第1電極延長部は、前記第1連結部と前記第2連結部との間で前記第2軸方向と平行に配置される第1垂直部と、
前記第1垂直部と前記第2連結部との間に配置され、前記第1軸方向の幅が前記第2軸方向に向かうほど増加する第1斜線部と、
前記第2領域と前記第2軸方向に離隔し、前記第1電極部の前記第2軸方向の外縁に配置され、前記第1斜線部と連結され、前記第1軸方向に突出配置される第1突出部と、
前記第1領域と前記第4軸方向の外縁に配置される第2突出部と、
前記第2突出部と前記第1垂直部との間に配置され、前記第1軸方向の幅が前記第4軸方向に向かうほど増加する第2斜線部と、
を含み、
前記第2斜線部は、前記第2突出部と連結されるように配置され、
前記第2電極部は、
前記第2電極部の前記第3軸方向の外縁に配置され、前記第2軸方向に延長される第2電極延長部と、
前記第1軸方向に前記第1領域と重なる領域を含むように配置され、前記第2電極延長部と連結される第1ボンディング部と、
前記第1ボンディング部と前記第2軸方向に離隔して配置され、前記第1軸方向に前記第1領域と重なる領域を含むように配置され、前記第2電極延長部と連結される第2ボンディング部と、
前記第1軸方向に前記第2領域と重なる領域を含むように配置され、前記第2電極延長部と連結される第3ボンディング部と、
前記第2軸方向に前記第3ボンディング部と離隔して配置され、前記第1軸方向に延長され、前記第2電極延長部と連結される第3突出部と、
前記第4軸方向に前記第2ボンディング部と離隔して配置され、前記第1軸方向に延長され、前記第2電極延長部と連結される第4突出部と、
前記第2電極延長部は、前記第1ボンディング部と前記第2ボンディング部との間で前記第2軸方向と平行に配置される第2垂直部と、
前記第2電極延長部は、前記第3突出部と前記第2垂直部との間に配置され、前記第1軸方向の幅が前記第2軸方向に向かうほど増加する第3斜線部と、
前記第4突出部と前記第2垂直部との間に配置され、前記第1軸方向の幅が前記第4軸方向に向かうほど増加する第4斜線部と、を含む、半導体素子パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
GaN、AlGaN等の化合物を含む半導体素子は、広くて調整が容易なバンドギャップエネルギーを有する等多様な長所を有することから、発光素子、受光素子及び各種ダイオード等に多様に用いられている。
【0003】
特に、半導体のIII-V族またはII-VI族化合物半導体物質を利用した発光ダイオード(Light Emitting Diode)やレーザダイオード(Laser Diode)のような発光素子は、薄膜成長技術及び素子材料の開発によって、赤色、緑色、青色及び紫外線等多様な色を具現することができ、蛍光物質を利用したり色を組合せることで、効率の良い白色光線も具現が可能であり、蛍光灯、白熱灯等既存の光源に比べて、低消費電力、半永久的な寿命、速い応答速度、安全性、環境親和性の長所を有する。
【0004】
さらに、光検出器や太陽電池のような受光素子も、半導体のIII-V族またはII-VI族化合物半導体物質を利用して製作する場合、素子材料の開発によって多様な波長領域の光を吸収して光電流を生成することで、ガンマ線からラジオ波長領域まで多様な波長領域の光を利用することができる。また、速い応答速度、安全性、環境親和性及び素子材料の容易な調節といった長所を有するので、電力制御または超高周波回路や通信用モジュールにも容易に利用することができる。
【0005】
従って、光通信手段の送信モジュール、LCD(Liquid Crystal Display)表示装置のバックライトを構成する冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescence Lamp)を代替できる発光ダイオードバックライト、蛍光灯や白熱電球を代替できる白色発光ダイオード照明装置、自動車ヘッドライト及び信号灯及びガスや火災を感知するセンサ等にまで応用が広がっている。また、高周波応用回路やその他電力制御装置、通信用モジュールにまで応用を拡大することができる。
【0006】
発光素子(Light Emitting Device)は、電気エネルギーが光エネルギーに変換される特性のp-n接合ダイオードを周期律表上の3族-5族元素または2族-6族元素が化合されて生成され、化合物半導体の組成比を調節することで、多様な色の具現が可能である。
【0007】
例えば、窒化物半導体は、高い熱的安定性と幅広いバンドギャップエネルギーによって、光素子及び高出力電子素子の開発分野で大きな注目を浴びている。特に、窒化物半導体を利用した青色(Blue)発光素子、緑色(Green)発光素子、紫外線(UV)発光素子、赤色(RED)発光素子等は、商用化されて広く使用されている。
【0008】
例えば、紫外線発光ダイオード(UV LED)の場合、200nm~400nmの波長帯に分布している光を発生する発光ダイオードとして、前記波長帯において、短波長の場合、殺菌、浄化等に使用され、長波長の場合、露光装置または硬化装置等に使用される。
【0009】
一方、従来技術によれば、発光ダイオードを利用した製品が研究され製品として発売されており、発光ダイオードは、室内及び室外で使用される各種ランプ、液晶表示装置、電光掲示板、街灯、前照灯のような照明装置の光源として使用が増えている。
【0010】
ところが、従来技術では、発光ダイオードを利用した発光チップは、リードフレームを含む基板の上に配置され、基板の上には光反射のためのメッキ層が配置されるが、このような基板のメッキ層は、変色等によって光束低下が発生する問題がある。
【0011】
また、従来技術では、基板のメッキ層の変色によって電気的信頼性が低下する問題がある。
【0012】
また、従来技術では、発光素子とリードフレームの間を電気的に連結するワイヤの断線によって電気的信頼性が低下する問題がある。
【0013】
また、従来技術では、光学レンズと基板の間の結合力の低下による信頼性低下の問題があった。
【0014】
また、従来技術では、パッケージ基板の放熱性のイシューによって、熱的、電気的信頼性が低下する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、基板のメッキ層が変色等によって光束低下が発生する問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供しようとする。
【0016】
また、本発明は、基板のメッキ層の変色によって電気的信頼性が低下する問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供しようとする。
【0017】
また、本発明は、発光チップと電極部の間を電気的に連結するワイヤの断線によって電気的信頼性が低下する問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供しようとする。
【0018】
また、本発明は、光学レンズと基板の間の結合力の低下による信頼性問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供しようとする。
【0019】
また、本発明は、放熱効率が優れる基板を含むことで、熱的、電気的信頼性が向上した半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明による半導体素子パッケージは、基板201と、前記基板201の上に配置される第1電極部210と、前記第1電極部210と電気的に分離されて前記基板201に配置される第2電極部220と、前記第1電極部210の上に配置される発光素子100と、前記第1電極部210と前記第2電極部220との間に配置される絶縁性反射層230と、前記絶縁性反射層230の上に配置される光学レンズ260と、を含むことができる。
【0021】
本発明で、前記絶縁性反射層230の上面は、複数個の頂点を含む多角形形状に配置されてもよい。
【0022】
前記絶縁性反射層230の頂点は、前記基板201の中心からの距離が第1範囲以内である少なくとも1つ以上の第1地点を含むことができる。前記基板201の中心は、前記基板201が四角形、例えば正四角形である場合、対角線が会う点である。前記基板201の中心は、発光素子100の中心と上下に重なるが、これに限定されるものではない。また、前記基板201の中心は、第1電極部の第1領域210aの中心と上下に重なるが、これに限定されるものではない。
【0023】
本発明で、前記光学レンズ260に外接する接線LPと前記基板の上面がなす角度θが60°~90°を有することができる。例えば、前記光学レンズ260に外接する接線LPは、前記基板201の外側角の上面を通り、前記接線LPが前記基板201の外側角の上面と会う点201pがなす角度θは60°~90°を有することができる。
【0024】
本発明で、前記第1地点は、前記接線LPと前記光学レンズとの外接点260p及び前記接線LPと前記基板が会う点201pを連結する線分と上下に重なってもよい。
【0025】
前記光学レンズ260は、レンズ部261及び曲率部Rを含むことができ、前記曲率部とレンズ部の曲率方向は相互異なる。
【0026】
前記第1地点は、前記曲率部Rと垂直に重なってもよい。
【0027】
本発明で、前記絶縁性反射層230の頂点は、前記第1地点及び前記絶縁性反射層230の中心からの距離が前記第1範囲より小さい第2地点を含むことができる。
【0028】
本発明による半導体素子パッケージは、基板201と、前記基板201の上に配置される第1電極部210と、前記第1電極部210と電気的に分離されて前記基板201に配置された第2電極部220と、前記第1電極部210の第1領域210aの上に配置される発光素子100と、前記第1電極部210と前記第2電極部220の間の前記発光素子100の周りに複数の多角形形状を含んで配置される絶縁性反射層230と、前記絶縁性反射層230と前記発光素子100の上に配置される光学レンズ260と、を含むことができる。
【0029】
前記光学レンズ260は、前記絶縁性反射層230と前記発光素子100の上に配置されて所定の曲率を有するレンズ部261と、前記レンズ部261の外側に配置されてフラットな上面を有するバッファ部262と、を含むことができるが、これに限定されるものではなく、前記光学レンズ260はバッファ部を含まなくてもよい。
【0030】
前記光学レンズ260は、前記レンズ部261と前記バッファ部262との間に配置される所定の曲面部Rを含むことができる。前記曲面部Rを含む場合、前記曲面部Rと前記レンズ部261は、相互異なる曲率方向を有することができる。また、本発明で、光学レンズ260がバッファ部を含まない場合、曲面部を含まなくてもよい。
【0031】
本発明で、前記曲面部Rは、前記絶縁性反射層230の複数の多角形形状の頂点のうちの少なくとも1つ以上の外縁頂点と垂直に重なる。頂点と曲面部Rが垂直に重なる場合、多角形形状の絶縁性反射層230の形状に対応する電極部が前記光学レンズ260と接する領域の面積が広くなるので、熱的安定性と半導体素子パッケージの信頼性が向上し、前記絶縁性反射層230が前記光学レンズ260と接する領域の面積を広くすることができるので、半導体素子パッケージから放出される光抽出効率や指向角を向上させることができる。
【0032】
前記曲面部Rを含む前記レンズ部261は、前記絶縁性反射層230の複数の多角形形状の角のうちの少なくとも4つの外縁の角と垂直に重なる。前記角は、多角形形状の外縁の辺が相互会う頂点を意味することができる。
【0033】
前記曲面部Rは、前記第1電極部210または前記第2電極部220の外側面のうちの少なくとも4つの外側面と垂直に重なってもよい。
【0034】
前記絶縁性反射層230は、前記レンズ部261の曲面部Rより外側に突出しなくてもよい。
【0035】
また、前記レンズ部261の曲面に外接する仮想の直線LPと前記基板201が会う領域で、前記多角形形状の頂点230pが少なくとも1つ以上垂直に重なる。前記レンズ部261の曲面に外接する仮想の直線LPと前記基板201が会ってなす角θは60°~90°を有することができる。前記角θが60°以上の場合、半導体素子パッケージが放出する光の指向角を調節することが容易となり、90°以下の場合、前記レンズ部261と前記絶縁性反射層230が接する面積が広くなるので、光抽出効率が向上する。
【0036】
本発明による半導体素子パッケージは、基板と、基板の上に配置されるレンズ部261と、前記基板201の上に配置される第1電極部210と、前記第1電極部210の第1領域210aの上に配置される発光素子100と、前記第1電極部210と電気的に分離されて前記基板201に配置された第2電極部220と、前記第1電極部210と前記第2電極部220との間に配置される絶縁性反射層230とを含むことができる。
【0037】
前記レンズ部261は、前記絶縁性反射層230の上に配置され、前記絶縁性反射層230は、前記曲面部261の下面より外側に突出しなくてもよい。
【0038】
また、本発明による半導体素子パッケージは、基板と、前記基板201の上に配置される第1電極部210と、前記第1電極部210と電気的に分離されて前記基板201に配置された第2電極部220と、前記第1電極部210と前記第2電極部220との間に配置される絶縁性反射層230とを含むことができる。
【0039】
前記第1電極部210は、発光素子100が配置される第1領域210aと、前記第1領域210から第1軸X方向に延長される第5領域210bを含むA領域と、所定の保護素子105が配置される第2領域210dと、前記第2領域210dから前記第1軸X方向に延長される第1連結部210fを含んで前記A領域の一側に配置されるB領域と、前記A領域の他側に配置され、前記基板の下側角方向に前記第1軸X方向に垂直な第2軸Y方向への幅が徐々に広くなるC領域を含むことができる。
【0040】
本発明による半導体素子パッケージは、基板の上に配置される第1電極部と、前記第1電極部の第1領域上に配置される発光素子と、前記第1電極部と電気的に分離されて前記基板に配置された第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部との間の前記発光素子の周りに配置され、多角形形状を含む絶縁性反射層と、を含むことができる。
【0041】
本発明による照明装置は、前記半導体素子パッケージを有する発光ユニットを含むことができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明は、基板のメッキ層の変色等によって光束低下が発生する問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することができる。
【0043】
また、本発明は、基板のメッキ層の変色によって電気的信頼性が低下する問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することができる。
【0044】
また、本発明は、発光素子と電極部の間を電気的に連結するワイヤの断線によって電気的信頼性が低下する問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することができる。
【0045】
また、本発明は、光学レンズと基板の間の結合力の低下による信頼性が低くなる問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することができる。
【0046】
また、本発明は、放熱効率が優れる基板を含むことで、熱的、電気的信頼性が向上した半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1】第1実施例に係る半導体素子パッケージにおける基板と発光素子の平面図である。
【
図2】第1実施例に係る半導体素子パッケージにおける基板の平面図である。
【
図3】第1実施例に係る半導体素子パッケージにおける基板と発光素子の断面図である。
【
図4】第1実施例に係る半導体素子パッケージにおける発光チップの断面図である。
【
図5】第1実施例に係る半導体素子パッケージの平面透明図である。
【
図6a】第1実施例に係る半導体素子パッケージのIII-III’線断面図である。
【
図6b】第1実施例に係る半導体素子パッケージのV-V’線断面図である。
【
図6c】第1実施例に係る半導体素子パッケージのIII-III’線の別の断面図である。
【
図7a】第2実施例に係る半導体素子パッケージにおける基板と発光素子の平面図である。
【
図7b】第2実施例に係る半導体素子パッケージにおける基板と発光素子の断面図である。
【
図8】第2実施例に係る半導体素子パッケージの平面透明図である。
【
図9】第2実施例に係る半導体素子パッケージの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、上記課題を解決するための具体的に実現できる実施例を添付した図面を参照して説明する。
【0049】
実施例の説明において、各要素(element)の「上または下」に形成されると記載される場合、上または下は、2つの要素が直接接触するものと、1つ以上の別の要素が上記2つの要素の間に配置されて形成されるものも含む。また、「上または下」と表現される場合、1つの要素を基準に、上側方向だけではなく下側方向の意味も含むことができる。また、各実施例は相互組合せることができ、各実施例の要素も相互組合せることができる。
【0050】
(実施例)
図1は、第1実施例に係る半導体素子パッケージ200における平面図として、基板201と半導体素子100の平面図である。実施例の半導体素子パッケージ200は、半導体素子パッケージからなることができる。よって、実施例の半導体素子パッケージ200は、基板201と半導体素子100を含むことができる。例えば、実施例の半導体素子パッケージ200は、基板201と発光素子100を含むことができる。
【0051】
実施例に係る半導体素子パッケージ200は、基板201、半導体素子100、第1、第2電極部210、220、絶縁性反射層230のうち少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0052】
例えば、
図1を参照すると、実施例に係る半導体素子パッケージ200は、基板201の上に配置される第1電極部210と、前記第1電極部210の上に配置される発光素子100と、前記第1電極部210と電気的に分離されて前記基板201に配置された第2電極部220と、前記第1電極部210と前記第2電極部220の間の前記発光素子100の周りに配置され、多角形形状を含む絶縁性反射層230のうち少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0053】
前記発光素子100は、垂直型発光チップからなることができるが、これに限定されるものではなく、後で
図4を参照して詳述することにする。
【0054】
前記発光素子100は、前記第1電極部210及び前記第2電極部220と電気的に連結される。例えば、前記発光素子100の底面は、導電性基板を含んで前記第1電極部210の上に配置されて電気的に連結され、前記発光素子100の上面は、前記第2電極部220と第1、第2ワイヤ291、292を介して電気的に連結されるが、これに限定されるものではない。
【0055】
実施例で、前記第1電極部210の一部領域に配置される所定の保護素子105を含むことができる。前記保護素子105は、前記第2電極部220の一部領域と第3ワイヤ293を介して電気的に連結される。前記保護素子105は、ツェナーダイオード、サイリスタまたはTVS(Transient voltage suppression)として具現され、前記発光素子100をESD(electro static discharge)から保護することができる。
【0056】
以下、
図1~
図4を参照して第1実施例に係る半導体素子パッケージ200を詳述することにする。
図2は第1実施例に係る半導体素子パッケージ200で発光素子100が除去された基板201の平面図であり、
図3は
図1に示された第1実施例に係る半導体素子パッケージ200におけるI-I’線に沿った基板と発光チップの断面図であり、
図4は
図1に示された第1実施例に係る半導体素子パッケージ200におけるII-II’線に沿った発光チップ110の断面図である。
【0057】
<基板>
図2を参照すると、実施例に係る半導体素子パッケージ200は、基板201の上に配置された第1電極部210と、前記第1電極部210と電気的に分離されて前記基板201に配置された第2電極部220を含むことができる。
【0058】
実施例で、基板201は、放熱性が優れる絶縁材質または金属化合物を含むことができる。例えば、前記基板201は、絶縁材質として低温焼成セラミック(LTCC:low temperature co-fired ceramic)または高温焼成セラミック(HTCC:high temperature co-fired ceramic)等を含むことができる。また、前記基板201は、樹脂系の絶縁物質、例えば、ポリフタルアミド(PPA:Polyphthalamide)のような樹脂材質で形成することができる。また、前記基板201は、シリコン、またはエポキシ樹脂またはプラスチック材質を含む熱硬化性樹脂または高耐熱性、高耐光性材質で形成することができる。
【0059】
また、前記基板201は、金属化合物として窒化アルミニウム(AlN)またはアルミナ(Al2O3)等を含むことができ、または熱伝導率が140W/mK以上の金属酸化物を含むことができる。また、前記基板201は、酸化防止剤、光反射材、無機充電材、硬化触媒、光安定剤、潤滑剤、二酸化チタンのうち少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0060】
図2を参照すると、前記基板201は、第1軸X方向の第1辺と、前記第1軸X方向に垂直な第2軸Y方向の第2辺を含む多角形形状の平面を含むことができる。例えば、前記基板201は、平面が長方形または正四角形形状を有することができるが、これに限定されるものではない。前記第1辺は、横軸辺であり、前記第2辺は縦軸辺であるが、これに限定されるものではない。実施例で、前記基板201の第1辺の幅W10は、前記第2辺の幅と同一であってもよいが、これに限定されるものではない。例えば、前記基板201の第1辺の幅W10は、略3mm~4mmの範囲を有することができるが、これに限定されるものではない。
【0061】
実施例によれば、放熱性が優れる絶縁材質または金属化合物の基板201を採用することで放熱性が優れるので、熱的、電気的信頼性を向上させ光効率を向上させることができる。
【0062】
<第1、第2電極部、絶縁性反射層>
実施例で解決しようとする技術的課題の1つは、基板のメッキ層の変色等によって光束低下が発生する問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することにある。
【0063】
また、実施例で解決しようとする技術的課題の1つは、基板のメッキ層の変色によって電気的信頼性低下が発生する問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することにある。
【0064】
実施例で解決しようとする技術的課題の1つは、発光チップと電極部の間を電気的に連結するワイヤの断線によって電気的信頼性が低下の問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することにある。
【0065】
図2に戻って、実施例に係る半導体素子パッケージ200は、発光素子100が配置される第1領域210aを含む第1電極部210と、前記第1電極部210と電気的に分離されて前記基板201に配置された第2電極部220を含むことができる。
【0066】
実施例で、前記第1電極部210と前記第2電極部220はチタニウム(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、錫(Sn)、銀(Ag)、リン(P)のうち少なくとも1つ以上を含む単層または多層に形成される。例えば、前記第1電極部210と前記第2電極部220の表面には銀(Ag)またはアルミニウム(Ag)が形成され、入射する光の反射効率を向上させ光効率を増大させることができる。また、前記第1電極部210と前記第2電極部220が金層(Au layer)を含むことで湿気による腐食を防止でき、電気的信頼性を向上させることができる。
【0067】
また、
図1及び
図2を参照すると、実施例に係る半導体素子パッケージ200は、前記第1電極部210と前記第2電極部220の間の前記発光素子100の周りに配置され、多角形形状を含む絶縁性反射層230を含むことができる。
【0068】
従来技術で、基板の上に形成されるメッキ層の変色等によって光反射効率が低下したり電気的信頼性が低下する技術的問題があった。
【0069】
このような技術的問題を解決しようと実施例に係る半導体素子パッケージ200は、前記発光素子100の周りに配置され、多角形形状を含む絶縁性反射層230を含むことができ、前記絶縁性反射層230は、前記第1電極部210と前記第2電極部220の間に配置される。
【0070】
実施例によれば、前記第1電極部210と前記第2電極部220の間の前記発光素子100の周りに配置され、多角形形状を含む絶縁性反射層230を含むことで、変色等が発生しうる第1、第2電極部220、230の領域を最小化すると共に、熱的、電気的信頼性が優秀な絶縁性反射層230を発光素子100の周りに配置することで、メッキ層の変色等によって光束低下が発生する問題を解決でき、また基板のメッキ層の変色によって電気的信頼性が低下する問題を解決することができる。
【0071】
前記絶縁性反射層230は、熱硬化性樹脂組成物、感光性樹脂組成物等を利用して断層または多層に形成され、酸化チタン等の光反射物質を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、前記絶縁性反射層230は、熱硬化性樹脂組成物であり、加熱によって硬化して電気絶縁性を示す樹脂を利用することができ、このような熱硬化性樹脂としては、エポキシ化合物、シリコン樹脂、オキセタン化合物、メラミン樹脂等を含むことができるが、これに限定されるものではない。また、前記絶縁性反射層230は、分子内にカルボキシル基、フェノール性水酸基等が存在し、アルカリ性の現像液に中和して溶解するアルカリ現像型感光性樹脂組成物からなることができる。
【0072】
前記絶縁性反射層230は、基板の上に発光チップが形成される領域を除いて、第1電極部210と第2電極部220の物質が1次形成された後、絶縁性反射層230が形成される領域の第1電極部、第2電極部物質が除去し、絶縁性反射層230が形成される。一方、第1電極部210と第2電極部220の物質は、第1電極部210と第2電極部220の領域のみに形成され、絶縁性反射層230は、絶縁性反射層230が形成される領域に形成されてもよい。よって、前記第1電極部210及び前記第2電極部220の高さと前記絶縁性反射層230の高さが、同一水平面で構成されてもよく、または絶縁性反射層230の高さが前記第1電極部210及び前記第2電極部220の高さとことなるように構成されてもよい。前記絶縁性反射層230の高さは、前記第1及び第2電極部210、220から前記絶縁性反射層230に伝達される熱による熱的安定性を考慮して調節することができる。
【0073】
図2を参照して、実施例に係る半導体素子パッケージ200における第1電極部210、第1電極部210及び絶縁性反射層230の主な構成要素を説明することにする。
【0074】
図2を参照すると、前記第1電極部210は、発光素子100が配置される第1領域210aと、所定の保護素子105が配置される第2領域210dを含むことができる。また、前記第1電極部210は、第1軸Xに垂直な第2軸Yを基準に前記第1電極部210の下側角領域に位置する第3領域210cと、前記第1電極部210の上側角領域に位置する第4領域210eを含むことができる。また、前記第1電極部210は、前記第3、第4領域210c、210eと前記第1領域210aの間に配置される第5領域210bを含むことができる。
【0075】
次に、前記第2電極部220は、前記基板201の第2軸Y方向の第2辺、例えば左側の辺から前記第1軸X方向である前記発光素子100の方向に突出した第1突出部220aと第2突出部220bを含むことができる。また、前記第2電極部220は、第1電極部210の第2領域210dに対応するように第3ワイヤ293と電気的に連結される第3突出部220dを含むことができる。また、前記第2電極部220は、第2軸Yを基準に第2電極部220の下側角領域に位置する第4突出部220cと第2電極部220の上側角領域に位置する第5突出部220eを含むことができる。
【0076】
実施例で、前記第1電極部221または第2電極部220のいずれか1つには、極性マーク225が配置される。例えば、前記極性マーク225は、第2電極部220の上側角領域に、他の角領域と区別されるように形成される。このような極性マーク225は、アノードマークまたはカソードマークからなることができる。
【0077】
実施例で、絶縁性反射層230は、少なくとも1つ以上のリセスまたは少なくとも1つ以上の分離領域を含むことができる。例えば、前記絶縁性反射層230は、前記第2電極部220の第1突出部220a、第2突出部220b及び第3突出部220cに対応するように、それぞれ第1リセス230a、第2リセス230b及び第3リセス230cを含むことができる。また、前記絶縁性反射層230は、第2電極部220の第5突出部220eと前記第1電極部210の第4領域210eの間に第1分離領域230S1と、前記第2電極部220の第4突出部220cと前記第1電極部210の第3領域210cの間に第2分離領域230S2を含み、第1電極部210と第2電極部220の間を電気的に分離することができる。
【0078】
以下、
図1及び
図2を参照して、実施例に係る半導体素子パッケージ200における¥第1電極部210、第1電極部210及び絶縁性反射層230の有機的結合関係による特有の技術的特徴に対して詳述することにする。
【0079】
実施例で、前記第1電極部210の第1領域210aの面積は、以後配置される発光素子100の面積と同一または大きいが、これに限定されるものではない。前記第1電極部210の第1領域210aは、多角形形状を有することができる。例えば、前記第1電極部210の第1領域210aは、長方形または正四角形を有することができるが、これに限定されるものではなく、
図2では正四角形を例示したが、これに限定されるものではない。
【0080】
実施例で、前記第1電極部210の第1領域210aの第1軸X方向の幅W1は、前記基板201の第1軸X方向の第1辺の幅W10の略2/5~3/5である。前記第1電極部210の第1領域210aの第2軸Y方向の幅は、前記第1軸X方向の幅W1と同一であるか異なる。
【0081】
例えば、前記第1電極部210の第1領域210aの第1軸X方向の幅W1は、略1.2mm~2.4mmであるが、これに限定されるものではない。前記第1領域210aの第1軸X方向の幅W1が前記第1辺の幅W10の2/5未満の場合、発光素子100の実装領域を確保できず、電気的信頼性が低下することがある。一方、前記第1領域210aの第1軸X方向の幅W1が前記第1辺の幅W10の3/5を超える場合、発光素子100の実装領域より広く第2電極部の第1領域210aが位置することになって放熱効率が低下することがある。
【0082】
また、実施例で、前記第1電極部210の第1領域210aと前記第2電極部220の第1突出部220aまたは第2突出部220bまでの第1距離D1は、第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の略1/10~略3/10の範囲に短く確保することができる。例えば、前記第1距離D1は、略0.12mm~略0.36mmであるが、これに限定されるものではない。
【0083】
実施例によれば、前記発光素子100と前記第2電極部220を電気的に連結する第1ワイヤ291と第2ワイヤ292の長さを著しく短く確保することができる(
図1参照)。例えば、第1ワイヤ291と第2ワイヤ292の長さは、前記第1電極部210の第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の略1/5~略3/5の範囲に短く確保することで、第1ワイヤ291または第2ワイヤ292の断線のイシューを未然に防止し、電気的信頼性を著しく向上させることができる。例えば、前記第1ワイヤ291または第2ワイヤ292の長さは、略0.24mm~略0.96mmであるが、これに限定されるものではない。
【0084】
前記第1ワイヤ291と第2ワイヤ292の長さが前記第1電極部210の第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の1/5未満の場合、発光素子100と第1突出部220aまたは第2突出部220bの間の距離が近接することになって短絡等のイシューが発生する可能性がある。一方、前記第1ワイヤ291と第2ワイヤ292の長さが前記第1電極部210の第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の3/5を超える場合、発光素子100と第1突出部220aまたは第2突出部220bの間の距離が遠くなってワイヤの断線の問題が発生することがある。
【0085】
また、実施例で、前記第2電極部220の第1突出部220aまたは第2突出部220bの第1軸X方向の幅W5は、前記基板201の第1軸X方向の第1辺の幅W10の略3/10~略4/10である。実施例で、絶縁性反射層230は、第1リセス230aと第2リセス230bを含むことで、前記第2電極部220が第1突出部220aまたは第2突出部220bを含むようにすることができる。前記第2電極部220の第1突出部220aまたは第2突出部220bの面積は、前記絶縁性反射層230の第1リセス230aまたは第2リセス230bの面積以下である。
【0086】
例えば、前記第2電極部220の第1突出部220aまたは第2突出部220bの第1軸X方向の幅W5は0.36mm~0.96mmである。前記第1突出部220aまたは第2突出部220bの第1軸X方向の幅W5が前記基板201の第1辺の幅W10の幅の3/10未満の場合、発光素子100と第1突出部220aまたは第2突出部220bの間の距離が近接することになって短絡等のイシューが発生する可能性がある。一方、前記第1突出部220aまたは第2突出部220bの第1軸X方向の幅W5が前記基板201の第1辺の幅W10の幅の4/10を超える場合、発光素子100と第1突出部220aまたは第2突出部220bの間の距離が遠くなってワイヤの断線の問題が発生することがある。
【0087】
実施例によれば、前記絶縁性反射層230が前記第2電極部220の第1突出部220aまたは第2突出部220bに対応する位置に第1リセス230aまたは第2リセス230bを含むことで、変色等が発生しうる第1、第2電極部210、220の領域を最小化すると共に、メッキ層の変色等によって発生する光束低下または電気的信頼性低下の問題を解決することができる。また、実施例によれば、前記絶縁性反射層230が前記第2電極部220の第1突出部220aまたは第2突出部220bに対応する位置に第1リセス230aまたは第2リセス230bを有することで、発光チップと電極部の間を電気的に連結するワイヤの断線によって電気的信頼性が低下する問題を解決できる複合的な技術的効果がある。
【0088】
実施例で、第1突出部220aまたは第2突出部220bの上下幅は一定である。実施例によれば、第1突出部220aまたは第2突出部220bの上下幅を一定に制御して、第1ワイ291、第2ワイヤ292が配置される領域を確保すると共に、光学レンズとの結合力を向上させ光反射率を向上させることができる絶縁性反射層230の最適な幅を確保することができる技術的効果がある。これは、絶縁性反射層230の物質によって、光反射機能は良いが放熱効率が低下する場合があるので、発光チップ110に近接した第2電極部220の第1突出部220aまたは第2突出部220bは、所定の幅を確保することで放熱効率を維持・増大させることができる技術的効果がある。
【0089】
次に、実施例で、前記第1電極部210の第2領域210dの面積は、以後配置される保護素子105の面積以上であるが、これに限定されるものではない。前記第1電極部210の第2領域210dは、多角形形状を有することができる。例えば、前記第1電極部210の第2領域210dは、長方形または正四角形を有することができるが、これに限定されるものではなく、
図2では正四角形を例示したが、これに限定されるものではない。
【0090】
実施例で、前記第1電極部210の第2領域210dの第1軸X方向の幅W2は、前記第1電極部210の第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の略1/5~略2/5である。例えば、前記第1電極部210の第2領域210dの第1軸X方向の幅W2は0.24mm~0.48mmである。
【0091】
前記第2領域210dの第1軸X方向の幅W2が前記第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の1/5未満の場合、保護素子105の実装領域を確保できず、電気的信頼性が低下することがある。一方、前記第2領域210dの第1軸X方向の幅W2が前記第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の2/5を超える場合、保護素子105の実装領域が広過ぎて放熱効率が低下することがある。
【0092】
実施例で、前記第2領域210dは、前記第1電極部210の上側角領域から第1軸Xの反対方向に突出する形状を有することができる。例えば、前記第2領域210dは、所定の第1連結部210fを介して前記第1電極部210の上側角領域から第1軸Xの反対方向に突出する。実施例で、前記第1連結部210fの上下幅は、前記第2領域210dの上下幅より小さい。実施例によれば、保護素子105の配置領域を確保するために、第2領域210dの広さは確保するものの、前記第1連結部210fの上下幅は、前記第2領域210dの上下幅より小さく制御することで、絶縁性反射層230が最適な幅で確保されて、光学レンズとの結合力を向上させ光反射率を向上させることができる技術的効果がある。
【0093】
実施例で、前記第1連結部210fの第1軸X方向の長さD4は、前記第1電極部210の第5領域210bの第1軸X方向の長さD3のより小さい。また、実施例で、前記第1連結部210fの第2軸Y方向の幅W4は、前記第1電極部210の第5領域210bの第2軸Y方向の幅W3のより小さい。例えば、前記第1連結部210fの第1軸X方向の長さD4は、前記第1電極部210の第5領域210bの第1軸X方向の長さD3の3/5~9/10の範囲に制御される。また、実施例で、前記第1連結部210fの第2軸Y方向の幅W4は、前記第1電極部210の第5領域210bの第2軸Y方向の幅W3の1/3~2/3に制御される。よって、前記第1連結部210fの長さD4と幅W4が、前記第1電極部210の第5領域210bの長さD3と幅W3より小さく形成されることで、保護素子105と発光素子100に適正な電流を注入すると共に、光反射と光学レンズ260との結合力を向上させることができる複合的技術的効果がある。
【0094】
実施例によれば、前記絶縁性反射層230が前記第2電極部220の第3突出部220dと第1電極部210の第2領域210dに対応する位置にそれぞれ第3リセス230cと第4リセス230dを含むことで、保護素子と電極部間を電気的に連結するワイヤの断線によって電気的信頼性が低下する問題を解決できる技術的効果がある。実施例によれば、前記絶縁性反射層230が前記第2電極部220の第3突出部220dと第1電極部210の第2領域210dに対応する位置にそれぞれ第3リセス230cと第4リセス230dを含むことで、変色等が発生しうる第1、第2電極部210、220の領域を最小化すると共に、メッキ層の変色等によって発生する光束低下または電気的信頼性低下の問題を解決できる複合的技術的効果がある。
【0095】
また、実施例で、前記第2電極部220の第3突出部220eの第1軸X方向の幅W4は、前記第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の略1/10~略3/10である。例えば、前記第2電極部220の第3突出部220eの第1軸X方向の幅W4は0.12mm~0.36mmである。前記第3突出部220eの第1軸X方向の幅W4が前記第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の1/10未満の場合、第3ワイヤ293のボンディング領域を確保できず、電気的信頼性が低下することがあり、前記第3突出部220eの第1軸X方向の幅W4が前記第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の3/10を超える場合、第3ワイヤ293のボンディング領域が広くなり放熱効率が低下することがある。
【0096】
実施例で、前記第3突出部220eは、前記第2電極部220の上側角領域から第1軸Xの方向に突出する形状を有することができる。例えば、前記第3突出部220eは、所定の第2連結部220fを介して前記第2電極部220の上側角領域から第1軸X方向に突出する。実施例で、前記第2連結部220fの上下幅は、前記第3突出部220eの上下幅より小さい。実施例によれば、保護素子の第3ワイヤ293の配置領域を確保するために、第3突出部220eの広さは確保するものの、前記第2連結部220fの上下幅は、前記第3突出部220eの上下幅より小さく制御することで、絶縁性反射層230が最適な幅で確保されて、光学レンズとの結合力を向上させ光反射率を向上させることができる技術的効果がある。
【0097】
次に、実施例で、保護素子105が配置される前記第1電極部210の第2領域210dと前記第2電極部220の第3突出部220eまでの第2距離D2は、第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の略1/10~略3/10の範囲に短く確保することができる。例えば、前記第1距離D1は、略0.12mm~略0.36mmであるが、これに限定されるものではない。
【0098】
これによって、実施例によれば、前記保護素子105と前記第2電極部220の第3突出部220eを電気的に連結する第3ワイヤ293の長さを短く確保することができる(
図1参照)。例えば、第3ワイヤ293の長さは、前記第1電極部210の第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の略2/5~略3/5の範囲に短く確保することで、第3ワイヤ293の断線のイシューを未然に防止し、電気的信頼性を著しく向上させることができる。例えば、前記第3ワイヤ293の長さは、略0.48mm~略1.44mmであるが、これに限定されるものではない。
【0099】
次に、前記第1電極部210は、第1軸Xに垂直な第2軸Yを基準に下側角領域に位置する第3領域210cと上側角領域に位置する第4領域210eを含むことができ、前記第1電極部210は、前記第3、第4領域210c、210eと前記第1領域210aの間に配置される第5領域210bを含むことができる。
【0100】
前記第1電極部210の第5領域210bの第2軸Y方向の幅W3は、第1電極部210の第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の略2/10~略3/10の範囲を有することができる。例えば、前記第1電極部210の第5領域210bの第2軸Y方向の幅W3は、略0.24mm~略0.36mmであるが、これに限定されるものではない。前記第5領域210bの第2軸Y方向の幅W3が前記第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の2/10未満の場合、リード電極の幅が狭くなって抵抗が増加することがあり、前記第5領域210bの第2軸Y方向の幅W3が前記第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の3/10を超える場合、リード電極の領域が広過ぎて放熱効率が低下することがある。
【0101】
実施例で、前記第2電極部220は、第2軸Yを基準に下側角領域に位置する第4突出部220cと上側角領域に位置する第5突出部220eを含むことができる。前記第4突出部220cは、第1電極部210の第3領域210cに対応し、前記第5突出部220eは、第1電極部210の第4領域210eに対応する。実施例で、前記第4突出部220cと前記第3領域210cの間は、絶縁性反射層230によって電気的に分離され、前記第5突出部220eと前記第4領域210eも前記絶縁性反射層230によって電気的に分離される。
【0102】
例えば、前記絶縁性反射層230は、前記第2電極部220の第5突出部220eと前記第1電極部210の第4領域210eの間に第1分離領域230S1と、前記第2電極部220の第4突出部220cと前記第1電極部210の第3領域210cの間に第2分離領域230S2を含むことで、第1電極部210と第2電極部220の間を電気的に絶縁させることができる。
【0103】
実施例によれば、前記絶縁性反射層230が前記第1電極部210と第2電極部220の間に配置される第1分離領域230S1と第2分離領域230S2を含むことで、第1電極部210と第2電極部220の間を電気的に絶縁させる機能をし、第1、第2電極部210、220の領域を最小化すると共に、メッキ層の変色等によって発生する光束低下または電気的信頼性低下の問題を解決できる技術的効果がある。
【0104】
図1及び
図2を参照すると、本発明による半導体素子パッケージは、基板201と、前記基板201の上に配置される第1電極部210と、前記第1電極部210と離隔して前記基板201の上に配置される第2電極部220と、前記第1電極部210と前記第2電極部220との間に配置される絶縁性反射層230とを含むことができる。
【0105】
実施例で、前記第1電極部210は、前記第1電極部210の第1軸X方向の外縁に配置され、前記第1軸Xと垂直方向である第2軸Y方向に延長される第1電極延長部と、前記第1電極延長部と第1軸Xと反対方向である第3軸-X方向に離隔し、所定の発光素子100が配置される第1領域210aと、前記第1電極延長部と第1軸X方向に離隔し、前記第1領域210aと前記第1軸X方向と垂直方向である第2軸Y方向に離隔し、所定の保護素子が配置される第2領域210dと、前記第1領域210aと前記第1電極延長部との間に配置され、前記第1領域210aと前記第1電極延長部を電気的に連結する第1連結部210bと、前記第2領域210dと前記第1電極延長部との間に配置され、前記第2領域210aと前記第1電極延長部を電気的に連結する第2連結部210fを含むことができる。
【0106】
実施例で、前記第1電極部210における前記第1電極延長部は、前記第1連結部210bと前記第2連結部210fの間で第2軸Y方向と平行に配置される第1垂直部210g1と、前記第1垂直部210g1と前記第2連結部210fの間に配置され、第1軸X方向の幅が前記第2軸Y方向に向かうほど増加する第1斜線部210g2と、前記第2領域210dと前記第2軸Y方向に離隔し、前記第1電極部210の前記第2軸Y方向の外縁に配置され、前記第1斜線部210g2と連結され、第1軸X方向に突出配置される第1突出部210eと、前記第1領域210aと第2軸Y方向と反対方向である第4軸-Y方向の外縁に配置される第2突出部210hと、前記第2突出部210hと前記第1電極延長部の垂直部210g1の間に配置され、第1軸X方向の幅が前記第4軸-Y方向に向かうほど増加する第2斜線部210cとを含むことができる。
【0107】
前記第2斜線部210cは、前記第2突出部210hと連結されるように配置される。前記第1斜線部210g2と第2斜線部210cのそれぞれの開始点は、それぞれ第1電極部210の第1領域210aの上端及び下端と同じ位置であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0108】
実施例で、第1斜線部210g2と第2斜線部210cは、第1垂直部210g1の上端及び下端のそれぞれから延長されて配置される。前記第1斜線部210g2は、前記第1垂直部210g1の上端から第2軸Y方向に行くほど幅が広くなり、前記第2斜線部210cは、前記第1垂直部210g1の下端から第4軸-Y方向に行くほど幅が広くなることで、絶縁性反射層230の広さを最適に確保すると共に、放熱効果のために第1電極部210領域を最適に確保することで、光学レンズとの接着力を向上させると共に、熱的安定性を確保して信頼性を向上させることができる技術的効果がある。
【0109】
実施例で、第1電極部210の第1突出部210g2と第2突出部210hの第4軸-Y方向の厚さを一定に維持することで、放熱効率のための第1電極部の領域を確保すると共に、信頼性確保のための絶縁性反射層を適切に確保することができる技術的効果がある。
【0110】
実施例で、前記第2電極部220は、前記第2電極部210の前記第3軸-X方向の外縁に配置され、前記第2軸Y方向に延長される第2電極延長部と、第1軸X方向に前記第1領域210aと重なる領域を含むように配置され、前記第2電極延長部と連結される第1ボンディング部220aと、前記第1ボンディング部220aと前記第2軸Y方向に離隔して配置され、前記第1軸X方向に前記第1領域210aと重なる領域を含むように配置され、前記第2電極延長部と連結される第2ボンディング部220bと、第1軸X方向に前記第2領域210dと重なる領域を含むように配置され、前記第2電極延長部と連結される第3ボンディング部220dと、前記第2軸Y方向に前記第3ボンディング部220dと離隔して配置され、前記第1軸X方向に延長され、前記第2電極延長部と連結される第3突出部220eと、前記第4軸-Y方向に前記第2ボンディング部220bと離隔して配置され、前記第1軸X方向に延長され、前記第2電極延長部と連結される第4突出部220cと、を含むことができる。
【0111】
実施例で、前記第2電極部220の前記第2電極延長部は、前記第1ボンディング部220aと前記第2ボンディング部220bの間で前記第2軸Y方向と平行に配置される第2垂直部220g1と、前記第2電極延長部は、前記第3突出部220eと前記第2垂直部220g1の間に配置され、前記第1軸X方向の幅が前記第2軸Y方向に向かうほど増加する第3斜線部220g2と、前記第4突出部220cと前記第2垂直部220g1の間に配置され、前記第1軸X方向の幅が前記第4軸-Y方向に向かうほど増加する第4斜線部220g3を含むことができる。
【0112】
実施例によれば、第3ボンディング部220dに第2連結部220fの厚さが薄く形成されることで、変色等が発生しうる第2電極部220の領域を最小化すると共に、メッキ層の変色等によって発生する光束低下または電気的信頼性低下の問題を解決できる技術的効果がある。
【0113】
次に、
図3は第1実施例に係る半導体素子パッケージにおける基板201と発光素子100の断面図である。
【0114】
実施例の発光素子100は、第1電極部210の上に配置される発光チップ110と蛍光体層120を含むことができ、これに対しては
図4を参照して後述することにする。
【0115】
実施例で、基板201は、上部に第1電極部210と第2電極部220を含み、下部に第1下部電極281と第2下部電極282を含むことができる。前記基板201は、前記第1電極部210と前記第1下部電極281を電気的に連結する第1連結電極219と、前記第2電極部220と前記第2下部電極282を電気的に連結する第2連結電極229を含むことができる。
【0116】
実施例で、第1電極部210と第2電極部220は、前記絶縁性反射層230と上下に重ならないように配置されることで、基板のメッキ層の変色等によって光束低下または電気的信頼性低下の問題を防止することができる。
【0117】
実施例で、前記第1下部電極281、第1連結電極219、第2下部電極282及び第2連結電極229は、前記第1電極部210または前記第2電極部220の物質と同じ物質からなることができるが、これに限定されるものではない。
【0118】
例えば、前記第1下部電極281、第1連結電極219、第2下部電極282及び第2連結電極229は、チタニウム(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、錫(Sn)、銀(Ag)、リン(P)のうち少なくとも1つ以上を含む単層または多層に形成される。
【0119】
実施例で、前記基板201は、前記第1下部電極281と前記第2下部電極282の間に放熱部283を含むことができ、前記第1下部電極281または前記第2下部電極282とは電気的に分離される。
【0120】
前記放熱部283は、前記第1下部電極281または前記第2下部電極282の水平幅より大きい水平幅を有することで、前記第1下部電極281または前記第2下部電極282の面積より大きい面積を有し、放熱効率を向上させることができる。前記放熱部283は、前記第1下部電極281または前記第1下部電極281の厚さと同じ厚さを有することができるが、これに限定されるものではない。
【0121】
また、前記放熱部283は、前記発光素子100と垂直方向に重なるように配置され、前記発光素子100から発生する熱を効率的に放熱することができる。このような放熱部283、第1下部電極281、第2下部電極282は、所定の回路基板(図示されない)の上に半田のような接着部材により接着することができる。
【0122】
<発光素子>
図3を参照すると、実施例の発光素子100は、発光チップ110と蛍光体層120を含むことができる。まず蛍光体層120の内容を記述してから発光チップ110に対する特徴を記述することにする。
【0123】
実施例で、前記蛍光体層120は、前記発光チップ110から放出された一部光を吸収して他の波長の光に波長を変換することになる。前記蛍光体層120は、シリコンまたはエポキシのような透光性樹脂材質に蛍光体が添加され、前記蛍光体は、黄色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体、赤色蛍光体のうち少なくとも1つを含むことができる。例えば、前記蛍光体層120は、Eu、Ce等のランタノイド系元素によって主に活性化する窒化物系蛍光体、酸窒化物系蛍光体、サイアロン系蛍光体、Eu等のランタノイド系、Mn等の遷移金属系の元素によって主に活性化するアルカリ土類ハロゲンアパタイト蛍光体、アルカリ土類金属ホウ酸ハロゲン蛍光体、アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体、アルカリ土類ケイ酸塩、アルカリ土類硫化物、アルカリ土類チオガレート、アルカリ土類窒化ケイ素、ゲルマニウム酸塩、またはCe等のランタノイド系元素によって主に活性化する希土類アルミン酸塩、希土類ケイ酸塩またはEu等のランタノイド系元素によって主に活性化する有機及び有機錯体等から選択される少なくともいずれか1つ以上からなることができる。
【0124】
実施例の発光素子100は、前記蛍光体層120から放出された光と前記発光チップ110から放出された光が混色して白色光として放出される。前記白色光は、ウォームホワイト(Warm white)、クールホワイト(Cool white)またはニュートラルホワイト(Neutral white)のうち少なくとも1つの色温度を有することができる。
【0125】
前記蛍光体層120は、フィルム形態で提供されるので、上面及び下面が水平な平面で提供されるが、これに限定されるものではない。
【0126】
次に、
図4は第1実施例に係る半導体素子パッケージにおける発光チップ110の断面図である。
【0127】
図4を参照すると、実施例の発光チップ110は、複数の半導体層11、12、13を有する発光構造物10、前記発光構造物10の下に第1電極層20、前記第1電極層20の下に第2電極層50、前記第1、第2電極層20、50の間に絶縁層41及びパッド25のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0128】
前記発光構造物10は、第1半導体層11、活性層12及び第2半導体層13を含むことができる。例えば、前記第1半導体層11は、第1導電型ドーパント、例えばn型ドーパントが添加されたn型半導体層を含み、前記第2半導体層13は、第2導電型ドーパント、例えばp型ドーパントが添加されたp型半導体層を含むことができる。前記第1半導体層11の上面は、ラフ(rough)な凹凸部11Aに形成され、このような凹凸メン11Aは、光抽出効率を改善させることができる。前記凹凸メン11Aの側断面は、多角形形状または半球形状を含むことができる。
【0129】
前記第1電極層20は、前記発光構造物10と第2電極層50の間に配置され、第1接触層15、反射層17及びキャッピング層19を含むことができる。前記第1接触層15は、導電性酸化膜、導電性窒化物または金属から形成される。前記反射層17は、Ag、Ni、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Cu、Au、Hfのうち少なくとも1つを含む金属または合金から形成される。前記キャッピング層19は、金属から形成され、例えばAu、Cu、Ni、Ti、Ti-W、Cr、W、Pt、V、Fe、Mo物質のうち少なくとも1つを含むことができる。前記キャッピング層19の接触部34は、前記発光構造物10と垂直方向にオーバーラップしない領域に配置され、前記パッド25と垂直にオーバーラップすることができる。
【0130】
前記パッド25は、断層または多層に形成され、断層はAuを含むことができ、多層の場合Ti、Ag、Cu、Auのうち少なくとも2つを含むことができ、多層の場合Ti/Ag/Cu/Auの積層構造またはTi/Cu/Auの積層構造であってもよい。
【0131】
前記パッド25の周りには、前記保護層30及び透光層45が接触することができる。前記透光層45は、前記発光構造物10の表面を保護し、前記パッド25と前記発光構造物10の間を絶縁させることができ、前記保護層30の周辺部と接触することができる。前記透光層45は、例えば酸化物または窒化物から具現することができる。前記保護層30は、酸化物または窒化物から具現することができる。
【0132】
実施例は、前記第1電極層20と前記第2電極層50の間に配置される絶縁層41を含むことができる。前記絶縁層41は、SiO2、SixOy、Si3N4、SixNy、SiOxNy、Al2O3、TiO2、AlN等からなる群から少なくとも1つが選択されて形成される。
【0133】
前記第2電極層50は、前記絶縁層41の下に配置された拡散防止層52、前記拡散防止層52の下に配置されたボンディング層54及び前記ボンディング層54の下に配置された導電性支持部材56を含むことができ、前記第1半導体層11と電気的に連結される。前記拡散防止層52は、Cu、Ni、Ti、Ti-W、Cr、W、Pt、V、Fe、Mo物質のうち少なくとも1つを含むことができる。前記ボンディング層54は、バリア金属またはボンディング金属等を含むことができる。前記導電性支持部材56は、金属またはキャリア基板を含むことができる。
【0134】
一方、第2接触層33は、前記第1半導体層11の内部に配置され、前記第1半導体層11と接触することができる。前記第2接触層33の上面は、前記第1半導体層11の下面より上に配置され、第1半導体層11と電気的に連結され、前記活性層12及び第2半導体層13と絶縁される。
【0135】
前記第2接触層33は、第2電極層50の突出部51に連結され、前記突出部51は、前記拡散防止層52から突出する。前記突出部51は、絶縁層41及び保護層30内に配置されたホール41Aを介して貫通し、第1電極層20と絶縁される。前記第2接触層33は、例えばCr、V、W、Ti、Zn、Ni、Cu、Al、Au、Moのうち少なくとも1つを含むことができる。前記突出部51は、他の例として、前記拡散防止層52及びボンディング層54を構成する物質のうち少なくとも1つを含むことができるが、これに限定されるものではない。前記突出部51は、例えばTi、Au、Sn、Ni、Cr、Ga、In、Bi、Cu、Ag、Nb、PdまたはTaのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0136】
<レンズ>
次に、
図5は第1実施例に係る半導体素子パッケージの平面透明図であり、
図6aは
図5に示された第1実施例に係る半導体素子パッケージのIII-III’線断面図である。また、
図6bは第1実施例に係る半導体素子パッケージのV-V’線断面図であり、
図6cは第1実施例に係る半導体素子パッケージのIII-III’線の別の断面図である。
【0137】
実施例が解決しようとする技術的課題の1つは、光学レンズと基板の間の結合力の低下による信頼性問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することにある。
【0138】
また、実施例が解決しようとする技術的課題の1つは、基板のメッキ層が変色等によって光束低下が発生する問題または基板のメッキ層の変色によって電気的信頼性が低下する問題を解決できる半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することにある。
【0139】
図5と
図6a及び
図6bを参照すると、実施例に係る半導体素子パッケージ200は、発光素子100が配置された基板201の上に光学レンズ260を含むことができる。
【0140】
実施例で、前記光学レンズ260は、前記発光素子100と前記絶縁性反射層230の上に配置される。
【0141】
前記光学レンズ260は、シリコンまたはエポキシのような透明な樹脂材質で形成することができる。または、前記光学レンズ260は、ガラス材質または透明なプラスチック材質で形成することができる。前記光学レンズ260は、所定の曲率を有するレンズ部261と、前記レンズ部261から側面に延長されるバッファ部262を含み、前記レンズ部261は、前記絶縁性反射層230に外接し、これによって、レンズ部261と絶縁性反射層230の結合力が向上し、光学レンズ260の基板201との結合力が向上して、湿気の浸透防止や機械的結合力が優れる技術的特徴がある半導体素子パッケージを提供することができる。
【0142】
実施例で、前記光学レンズ260は、前記レンズ部261と前記バッファ部262の間に所定の曲率部Rを含むことができる。
【0143】
一方、
図6cのように、実施例の光学レンズ260は、バッファ部を備えなくてもよく、この場合曲率部を含まなくてもよい。
【0144】
従来技術では、光学レンズがリードフレームの上に配置される領域が多いので、金属物質であるリードフレームと光学レンズの間の結合力が低下する問題があった。
【0145】
一方、実施例に係る半導体素子パッケージでは、光学レンズ260と絶縁性反射層230の物質が樹脂系を物質から形成されることで、両者の結合力が優れ、湿気の浸透防止や機械的結合力が優れる技術的特徴がある半導体素子パッケージを提供することができる。
【0146】
また、実施例によれば、絶縁性反射層230に複数の多角形形状や複数のリセス構造を含むことで、光学レンズ260と絶縁性反射層230の間に優れた結合力を提供することができる。
【0147】
また、実施例によれば、半導体素子パッケージの光抽出効率を向上させるために450nm波長での屈折率が1.45以上1.7以下のフェニル系シリコン等を絶縁性反射層230として用いることで、反射機能を向上させることができる。一方、実施例の絶縁性反射層230の反射機能が向上する場合、物質的特性上熱的安定性が相対的に低下することがあるが、このような場合、実施例は、基板201を熱的安定性が高い窒化物系アルミニウム、例えばAlN等を適用して、半導体素子パッケージの熱的安定性と光抽出効率を同時に改善することができる。半導体素子パッケージは、前記第1及び第2電極部210、220と絶縁性反射層230及び基板201の熱膨張係数を考慮して熱的安定性を改善し、光抽出効率を向上させることができる技術的効果がある。
【0148】
また、実施例によれば、前記レンズ部261は、前記絶縁性反射層230の上に配置され、前記絶縁性反射層230は、前記レンズ部261の下面より外側に突出しなくてもよい。例えば、前記絶縁性反射層230は、1つ以上の多角形形状を含み、前記レンズ部261の下面は、前記絶縁性反射層230の4つ以上の多角形形状の外縁角の頂点と接することができる。また、前記絶縁性反射層230は、前記レンズ部261の下面に内接することができる。実施例で、前記光学レンズ260のレンズ部261は、
図2に示された第1分離領域230S1と第2分離領域230S2の外側角を通る。
【0149】
よって、実施例によれば、光学レンズのレンズ部261が多角形形状を含む絶縁性反射層230に外接することで、レンズ部261が絶縁性反射層230と接する面積を最適化することで、レンズ部と絶縁性反射層の結合力を向上させると共に、基板のメッキ層が変色等によって光束低下が発生する問題または基板のメッキ層の変色によって電気的信頼性が低下する問題を解決できる複合的技術的効果がある半導体素子パッケージ及びこれを含む照明装置を提供することができる。
【0150】
図6bを参照すると、実施例で、前記光学レンズ260のレンズ部261の曲面に外接する仮想の直線LPと前記基板201が会う領域LRで、前記多角形形状の頂点230pが少なくとも1つ以上垂直に重なってもよい。
【0151】
例えば、前記基板201の外側角201pとレンズ部261との接点260pをつなぐ直線LPと基板201の上面がなす角θは、略60°~略90°を有することができる。前記角θが60°以上の場合、半導体素子パッケージが放出する光の指向角を調節することが容易となり、90°以下の場合、前記レンズ部261と前記絶縁性反射層230が接する面積が広くなるので光抽出効率が向上することができる。
図6cのように、光学レンズ260がバッファ部を備えない場合、前記角θは90°を有することができる。
【0152】
図2を再参照すると、実施例で、前記絶縁性反射層230の上面は、複数個の頂点を含む多角形形状に配置される。よって、前記絶縁性反射層230の頂点は、前記基板201の中心からの距離が第1範囲以内である少なくとも1つ以上の第1地点を含むことができる。
【0153】
前記基板201の中心は、前記基板201が四角形、例えば正四角形である場合、対角線が会う点である。前記基板201の中心は、発光素子100の中心と上下に重なるが、これに限定されるものではない。また、前記基板201の中心は、第1電極部の第1領域210aの中心と上下に重なるが、これに限定されるものではない。
【0154】
例えば、前記絶縁性反射層230の頂点は、前記基板201の中心からの距離が第1範囲以内である少なくとも1つ以上の第1地点を含むことができる。
【0155】
図6bを再参照すると、前記光学レンズ260は、レンズ部261及び曲率部Rを含むことができ、前記曲率部とレンズ部の曲率方向は相互異なる。前記第1地点は、前記曲率部Rと垂直に重なってもよい。
【0156】
実施例で、前記絶縁性反射層230の頂点は、前記第1地点及び前記絶縁性反射層230の中心からの距離が前記第1範囲より小さい第2地点を含むことができる。
【0157】
例えば、
図5を参照すると、前記絶縁性反射層230の頂点は、前記光学レンズのレンズ部261の外側周りと会う第1地点を含むことができる。また、前記絶縁性反射層230の頂点は、前記光学レンズのレンズ部261の外側周りの内側に配置される第2地点を含むことができ、前記第2地点は、前記絶縁性反射層230の中心からの距離が前記第1範囲より小さい。
【0158】
実施例で、前記光学レンズ260に外接する接線LPと前記基板の上面がなす角度θが60°~90°を有することができる。例えば、前記光学レンズ260に外接する接線LPは、前記基板201の外側角の上面を通り、前記接線LPが前記基板201の外側角の上面と会う点201pがなす角度θは60°~90°を有することができる。
【0159】
実施例で、前記第1地点は、前記接線LPと前記光学レンズとの外接点260p及び前記接線LPと前記基板が会う点201pを連結する線分と上下に重なってもよい。
【0160】
図6a及び
図6bを再参照すると、実施例で、前記光学レンズ260のバッファ部262は、前記発光素子100の周りに配置され、フラットな上面を有することができる。前記光学レンズ260のバッファ部262は、前記発光素子100の周りから前記第1、第2電極部210、220の外側に延長される。前記バッファ部262は、前記基板201の第1、第2電極部210、220が形成されない領域で前記基板201の上面に接触することができる。前記バッファ部262の外側面は、前記基板201の側面と同一垂直面に配置されるが、これに限定されない。前記バッファ部262は、前記基板201の外側エッジに沿って形成されることで、湿気の浸透を防止することができる。
【0161】
また、前記光学レンズ260のレンズ部261とバッファ部262の間の曲面部Rは、曲率半径が略0.2±0.02mmの範囲でる。前記レンズ部261とバッファ部262の間の曲面部Rの半径の中心は、前記バッファ部262の上に配置される。前記バッファ部262は、上面が前記発光チップ110の上面の延長線より低く位置する。
【0162】
(第2実施例)
図7aは第2実施例に係る半導体素子パッケージ202における基板と発光チップの平面図であり、
図7bは
図7aに示された第2実施例に係る半導体素子パッケージのIII-III’線に沿った基板と発光チップの断面図である。
【0163】
第2実施例は、第1実施例の技術的特徴を採用することができ、以下第2実施例の技術的特徴を中心に説明することにする。
【0164】
第2実施例に係る半導体素子パッケージ202は、基板201の上に配置される第1電極部210と、前記第1電極部210の上に配置される発光素子100と、前記第1電極部210と電気的に分離されて前記基板201に配置された第2電極部220と、前記第1電極部210と前記第2電極部220の間の前記発光素子100の周りに配置され、多角形形状を含む絶縁性反射層230及び前記発光素子100の側面周りに配置された樹脂反射層250を含むことができる。
【0165】
実施例によれば、前記発光素子100の側面周りに配置された樹脂反射層250を含むことで、光束が改善される。
【0166】
前記樹脂反射層250は、前記発光素子100の周りに配置される。前記樹脂反射層250は、樹脂材質内に金属酸化物が添加されて反射率を向上させることができる。前記樹脂材質は、シリコンまたはエポキシを含むことができ、前記金属酸化物は、樹脂材質より屈折率が高い物質として、例えばAl2O3、TIO2またはSiO2のうち少なくとも1つを含むことができる。前記金属酸化物は、前記樹脂反射層250内に5wt%以上、例えば5~30wt%の範囲で形成され、前記樹脂反射層250は、前記発光素子100から放出された光に対して90%以上の反射率を有することができる。前記金属酸化物が樹脂反射層250の5wt%未満である場合、反射率が低下することがあり、30wt%を超える場合、導電性が高くなり通電による短絡が発生する可能性がある。
【0167】
前記樹脂反射層250は、前記蛍光体層120の周りに配置される。前記樹脂反射層250は、前記発光チップ110の側面と前記蛍光体層120の側面に接触することができる。前記樹脂反射層250の一部は、前記発光チップ110の側面に沿って配置され、前記蛍光体層120の外側面よりも内側に配置される。また、前記樹脂反射層250は、前記蛍光体層120の上面に隣接するほど薄い厚さを有する。
【0168】
例えば、前記樹脂反射層250は、前記発光チップ110の周りにディスフェンシングされると、毛細管現象によって前記蛍光体層120の側面まで延長される。よって、前記樹脂反射層250と前記発光チップ110と蛍光体層120の間の領域に孔隙が形成されないので、前記樹脂反射層250と前記発光チップ110と蛍光体層120の間の領域に対する接着力を強化させることができる。
【0169】
前記樹脂反射層250の上端は、前記蛍光体層120の上面と同一または上面より低い高さを有することができる。前記蛍光体層120の側面に位置する樹脂反射層250は、前記蛍光体層120の側面に放出された光を上側に反射させて光束を向上させることができる。
【0170】
また、前記樹脂反射層250の表面は、曲面を提供することができ、前記曲面は表面に入射する光を外部に反射させることができる。
【0171】
また、前記樹脂反射層250は、前記絶縁性反射層230の上に配置される。これによって、樹脂反射層250と絶縁性反射層230の間の物質の間の結合力が優れ、基板と発光チップの間の結合力を向上させることができる。
【0172】
実施例で、前記樹脂反射層250の第1軸X方向の幅W7は、第1電極部210の第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の略1/20~略3/20の範囲を有することができる。例えば、前記樹脂反射層250の第1軸X方向の幅W7は、略0.06mm~略0.18mmであるが、これに限定されるものではない。前記樹脂反射層250の第1軸X方向の幅W7が第1電極部210の第1領域210aの第1軸X方向の幅W1の1/20未満の場合、樹脂反射層250の側面厚さが薄くなり反射層として機能が低下し、3/20の範囲を超える場合、必要以上に樹脂反射層250の側面厚さが厚くなる。
【0173】
図8は第2実施例に係る半導体素子パッケージ202の平面透明図であり、
図9は
図8に示された第2実施例に係る半導体素子パッケージの断面図である。
【0174】
第2実施例に係る半導体素子パッケージ200において、光学レンズ260は、発光素子100と樹脂反射層250及び絶縁性反射層230の上に配置される。
【0175】
実施例によれば、前記光学レンズ260は、シリコンまたはエポキシのような透明な樹脂材質で形成され、このような材質の光学レンズ260が樹脂反射層250及び絶縁性反射層230の上に配置されることで、光学レンズ260と樹脂反射層250及び絶縁性反射層230の間の結合力が優れ、光学レンズ260の基板201との結合力が向上されることで、湿気の浸透防止や機械的結合力が優れる技術的特徴がある半導体素子パッケージを提供することができる。
【0176】
また、実施例で、前記樹脂反射層250の一部は、前記発光素子100の側面に沿って配置され、前記蛍光体層120の外側面よりも内側に配置される。例えば、前記樹脂反射層250は、前記発光素子100の周りにディスフェンシングされると、毛細管現象によって前記蛍光体層120の側面まで延長される。よって、前記樹脂反射層250と前記発光素子100と蛍光体層120の間の領域に孔隙が形成されないので、前記樹脂反射層250と前記発光素子100と蛍光体層120の間の領域に対する接着力を強化させることができる。
【0177】
よって、実施例によれば、樹脂反射層250は、発光チップ110の側面を包む構造となり、光学レンズ260のレンズ部261は樹脂反射層250の側面と接することで、発光素子とより高い接着力を得ることができる。
【0178】
また、実施例によれば、相互接するレンズ部261と樹脂反射層250の熱膨張係数が類似するので、機械的、熱的信頼性が優れる技術的特徴がある半導体素子パッケージを提供することができる。
【0179】
<照明装置>
実施例に係る半導体素子パッケージは、複数個が基板の上にアレイされ、半導体素子パッケージから放出される光の経路上に光学部材である導光板、プリズムシート、拡散シート、蛍光シート等が配置される。
【0180】
実施例に係る半導体素子パッケージは、バックライトユニット、照明ユニット、ディスプレイ装置、指示装置、ランプ、街灯、車両用照明装置、車両用表示装置、スマート時計等に適用されるが、これに限定されるものではない。
【0181】
図10は、実施例に係る半導体素子パッケージを備えた照明装置の分解斜視図である。
【0182】
実施例に係る照明装置は、カバー2100、光源モジュール2200、放熱体2400、電源提供部2600、内部ケース2700、ソケット2800を含むことができる。また、実施例に係る照明装置は部材2300とホルダー2500のうちいずれか1つ以上をさらに含むことができる。前記光源モジュール2200は、実施例に係る発光素子または半導体素子パッケージを含むことができる。
【0183】
前記光源モジュール2200は、光源部2210、連結プレート2230、コネクタ2250を含むことができる。前記部材2300は、前記放熱体2400の上面の上に配置され、複数の光源部2210とコネクタ2250が挿入されるガイド溝2310を有する。
【0184】
前記ホルダー2500は、内部ケース2700の絶縁部2710の収納溝2719を塞ぐ。よって、前記内部ケース2700の前記絶縁部2710に収納される前記電源提供部2600は密閉される。前記ホルダー2500は、ガイド突出部2510を有する。
【0185】
前記電源提供部2600は、突出部2610、ガイド部2630、ベース2650、延長部2670を含むことができる。前記内部ケース2700は、内部に前記電源提供部2600と一緒にモールディング部を含むことができる。モールディング部は、モールディング液体が固まった部分として、前記電源提供部2600が前記内部ケース2700の内部に固定されるようにする。
【0186】
以上の各実施例に説明された特徴、構造、効果等は、少なくとも1つの実施例に含まれ、必ず1つの実施例にのみ限定されるものではない。さらに、各実施例で例示された特徴、構造、効果等は、本発明が属する分野で通常の知識を有した者によって、他の実施例に対しても組合せまたは変形して実施可能であり、そのような組合せと変形に係る内容は、本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【0187】
以上、実施例を中心に説明したが、これは単なる例示であり、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を持った者であれば、本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、以上に例示されていない多様な変形と応用が可能であろう。例えば、実施例に具体的に提示された各構成要素は変形して実施可能であり、そしてそのような変形と応用に係る差異点は、添付された特許請求の範囲で設定する実施例の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0188】
201:基板、100:発光素子、210、220:第1、第2電極部、230:絶縁性反射層。