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特許7109822自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法、装置およびコンピュータプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-22
(45)【発行日】2022-08-01
(54)【発明の名称】自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法、装置およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20220725BHJP
【FI】
G08G1/00 A
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021107077
(22)【出願日】2021-06-28
(65)【公開番号】P2022013830
(43)【公開日】2022-01-18
【審査請求日】2021-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2020-0079115
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521284440
【氏名又は名称】ライドフラックス インク
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【弁理士】
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 京子
(72)【発明者】
【氏名】キム ジウン
(72)【発明者】
【氏名】パク チョンヘ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ハウク
(72)【発明者】
【氏名】チョ ヒムチャン
【審査官】高島 壮基
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110196056(CN,A)
【文献】特開2020-8681(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 30/00-60/00
G01C 21/00-21/36
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティング装置によって遂行される方法において、
複数の単位車路をグループ化して一つ以上のロードを生成する段階;
前記一つ以上のロードに対する連結情報を生成する段階;および
前記一つ以上のロードをグラフ化し、前記グラフ化された一つ以上のロードに前記連結情報を反映することによって生成されるロードグラフを含むロードネットワークデータを生成する段階を含む、自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法。
【請求項2】
前記一つ以上のロードを生成する段階は、
前記複数の単位車路を含む映像データを分析して車線を識別する段階;
前記識別された車線が点線の形態の車線であることに応答して、前記点線の形態の車線を基準として互いに隣接した第1単位車路と第2単位車路を同一のロードに含まれるように前記複数の単位車路をグループ化する段階;および
前記識別された車線が実線の形態の車線であることに応答して、前記実線の形態の車線を基準として互いに隣接した第3単位車路と第4単位車路が互いに異なるロードに含まれるように前記複数の単位車路をグループ化する段階を含む、請求項1に記載の自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法。
【請求項3】
前記一つ以上のロードを生成する段階は、
前記複数の単位車路のうち第1単位車路に位置し既設定された走行経路により移動する車両に対して、前記車両が第1単位車路から前記複数の単位車路それぞれに車路変更する場合に前記既設定された走行経路の変化が発生するかどうかを判断する段階;および
前記複数の単位車路のうち前記既設定された走行経路の変化を発生させない一つ以上の単位車路と前記第1単位車路が同一のロードに含まれるようにグループ化し、前記複数の単位車路のうち前記既設定された走行経路の変化を発生させる一つ以上の単位車路と前記第1単位車路が異なるロードに含まれるようにグループ化する段階を含む、請求項1に記載の自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法。
【請求項4】
前記一つ以上のロードを生成する段階は、
所定の地域に対する地図イメージを得る段階;
前記地図イメージを分析してロードを指し示す一つ以上のロードエッジ(Edge)を識別する段階;および
前記識別された一つ以上のエッジそれぞれを縦方向に分離して前記識別された一つ以上のエッジごとに車両の走行方向が互いに反対方向である二つのロードを抽出する段階を含む、請求項1に記載の自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法。
【請求項5】
前記一つ以上のロードを生成する段階は、
前記複数の単位車路の属性に基づいて前記複数の単位車路それぞれをグループ化する段階を含み、
前記複数の単位車路それぞれをグループ化する段階は、
第1ロードに含まれた複数の単位車路のうち第1単位車路が第1時間~第2時間の間バス専用車路である場合、前記第1時間~第2時間の間前記第1ロードから前記第1単位車路を除外させ、前記第1時間~前記第2時間以外の時間の間前記第1単位車路を前記第1ロードに含ませる段階を含む、請求項1に記載の自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法。
【請求項6】
前記一つ以上のロードを生成する段階は、
第1ロードでの車両の走行方向と前記第1ロードと連結された第2ロードでの前記車両の走行方向が同一であるかどうかを判断し、前記車両の走行方向が同一であると判断されることに応答して前記第1ロードと前記第2ロードを第1ロードグループにグループ化する段階;および
前記第2ロードでの前記車両の走行方向と前記第2ロードと連結された第3ロードでの前記車両の走行方向が同一であるかどうかを判断し、前記車両の走行方向が同一であると判断されることに応答して前記第3ロードを前記第1ロードグループに含ませる段階を含む、請求項1に記載の自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法。
【請求項7】
前記連結情報を生成する段階は、
第1ロードおよび前記第1ロードと隣接した第2ロード間の移動可能の有無を判断し、前記判断された移動可能の有無により前記第1ロードと前記第2ロード間の連結情報インジケータ(indicator)を生成する段階を含み、
前記ロードネットワークデータを生成する段階は、
前記第1ロードに対応する第1ロードグラフと前記第2ロードに対応する第2ロードグラフ上で前記第1ロードと前記第2ロードが連結される位置に前記連結情報インジケータを表示する段階を含む、請求項1に記載の自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法。
【請求項8】
前記ロードネットワークデータを生成する段階は、
前記一つ以上のロードに対して縦方向のL軸と横方向のS軸で構成されるロードグラフを生成する段階を含み、
前記ロードグラフを生成する段階は、
第1ロードに含まれた複数の単位車路のうち基準単位車路を選択し、前記選択した基準単位車路の始点(S)から前記基準単位車路(S)の終点を実線の形態のL=Lである直線で連結する段階;および
前記基準単位車路と隣接した第1単位車路の始点(S)から前記第1単位車路の終点(S)を実線の形態のL=Lである直線で連結するものの、前記第1単位車路の始点(S)のS座標の大きさが前記基準単位車路の始点(S)のS座標の大きさより大きい場合、前記L=Lである直線でS~S区間を点線の形態の直線で表示する段階を含む、請求項1に記載の自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法。
【請求項9】
前記ロードネットワークデータを生成する段階は、
前記一つ以上のロードに含まれた複数の単位車路に対して実際に車両が走行可能な領域に対する情報を得る段階;および
前記車両が実際に走行可能な領域に対する情報に基づいて前記一つ以上のロードに対応するロードグラフを補正したり、前記ロードグラフ上に前記車両が実際に走行可能な領域に対する情報を表示する段階を含む、請求項1に記載の自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法。
【請求項10】
一つ以上のインストラクションを保存するメモリ;および
前記メモリに保存された前記一つ以上のインストラクションを実行するプロセッサを含み、
前記プロセッサは前記一つ以上のインストラクションを実行することによって、
請求項1に記載された方法を遂行する、装置。
【請求項11】
ハードウェアであるコンピュータと結合されて請求項1に記載された方法を遂行できるようにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存された、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の多様な実施例は、自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法、装置およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両を運転するユーザーの便宜のために、各種センサと電子装置など(例:車両運転者補助システム(ADAS:Advanced Driver Assistance System)が備えられている趨勢であり、特に、車両の自律走行システム(Autonomous driving System)に対する技術開発が活発に行われている。
【0003】
ここで、自律走行システムとは、運転者が介入することなく周辺の環境を認識し、認識された周辺の環境により自ら与えられた目的地まで自動で走行する車両をいう。
【0004】
一般的に自律走行システムの場合、自律走行車両に経路を提供するなどの多様な目的を遂行するために、多様な事前情報が必要である。特に、道路の車路、車線に関する情報を含むロードネットワークデータは自律走行システムに含まれた多様なモジュールで活用可能な事前情報という点で必須のデータであるため、ロードネットワークデータを生成する過程が必須である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】公開特許公報第10-2012-0138606号(2012.12.26)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、自律走行車両に経路を提供するなどの多様な目的を遂行するために必要な事前情報であるロードネットワークデータを生成できる自律走行システムを自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法、装置およびコンピュータプログラムを提供することである。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及された課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は以下の記載から通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための本発明の一実施例に係る自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法は、コンピューティング装置によって遂行される方法において、複数の単位車路をグループ化して一つ以上のロードを生成する段階、前記一つ以上のロードに対する連結情報を生成する段階および前記一つ以上のロードをグラフ化し、前記グラフ化された一つ以上のロードに前記連結情報を反映することによって生成されるロードグラフを含むロードネットワークデータを生成する段階を含むことができる。
【0009】
多様な実施例において、前記一つ以上のロードを生成する段階は、前記複数の単位車路を含む映像データを分析して車線を識別する段階、前記識別された車線が点線の形態の車線であることに応答して、前記点線の形態の車線を基準として互いに隣接した第1単位車路と第2単位車路を同一のロードに含まれるように前記複数の単位車路をグループ化する段階および前記識別された車線が実線の形態の車線であることに応答して、前記実線の形態の車線を基準として互いに隣接した第3単位車路と第4単位車路が互いに異なるロードに含まれるように前記複数の単位車路をグループ化する段階を含むことができる。
【0010】
多様な実施例において、前記一つ以上のロードを生成する段階は、前記複数の単位車路のうち第1単位車路に位置し既設定された走行経路により移動する車両に対して、前記車両が第1単位車路から前記複数の単位車路それぞれに車路変更する場合に前記既設定された走行経路の変化が発生するかどうかを判断する段階および前記複数の単位車路のうち前記既設定された走行経路の変化を発生させない一つ以上の単位車路と前記第1単位車路が同一のロードに含まれるようにグループ化し、前記複数の単位車路のうち前記既設定された走行経路の変化を発生させる一つ以上の単位車路と前記第1単位車路が異なるロードに含まれるようにグループ化する段階を含むことができる。
【0011】
多様な実施例において、前記一つ以上のロードを生成する段階は、所定の地域に対する地図イメージを得る段階、前記地図イメージを分析してロードを指し示す一つ以上のロードエッジ(Edge)を識別する段階および前記識別された一つ以上のエッジそれぞれを縦方向に分離して前記識別された一つ以上のエッジごとに車両の走行方向が互いに反対方向である二つのロードを抽出する段階を含むことができる。
【0012】
多様な実施例において、前記一つ以上のロードを生成する段階は、前記複数の単位車路の属性に基づいて前記複数の単位車路それぞれをグループ化する段階を含み、前記複数の単位車路それぞれをグループ化する段階は、第1ロードに含まれた複数の単位車路のうち第1単位車路が第1時間~第2時間の間バス専用車路である場合、前記第1時間~第2時間の間前記第1ロードから前記第1単位車路を除外させ、前記第1時間~前記第2時間以外の時間の間前記第1単位車路を前記第1ロードに含ませる段階を含むことができる。
【0013】
多様な実施例において、前記一つ以上のロードを生成する段階は、第1ロードでの車両の走行方向と前記第1ロードと連結された第2ロードでの前記車両の走行方向が同一であるかどうかを判断し、前記車両の走行方向が同一であると判断されることに応答して前記第1ロードと前記第2ロードを第1ロードグループにグループ化する段階および前記第2ロードでの前記車両の走行方向と前記第2ロードと連結された第3ロードでの前記車両の走行方向が同一であるかどうかを判断し、前記車両の走行方向が同一であると判断されることに応答して前記第3ロードを前記第1ロードグループに含ませる段階を含むことができる。
【0014】
多様な実施例において、前記連結情報を生成する段階は、第1ロードおよび前記第1ロードと隣接した第2ロード間の移動可能の有無を判断し、前記判断された移動可能の有無により前記第1ロードと前記第2ロード間の連結情報インジケータ(indicator)を生成する段階を含み、前記ロードネットワークデータを生成する段階は、前記第1ロードに対応する第1ロードグラフと前記第2ロードに対応する第2ロードグラフ上で前記第1ロードと前記第2ロードが連結される位置に前記連結情報インジケータを表示する段階を含むことができる。
【0015】
多様な実施例において、前記ロードネットワークデータを生成する段階は、前記一つ以上のロードに対して縦方向のL軸と横方向のS軸(または縦方向のS軸と横方向のL軸)で構成されるロードグラフを生成する段階を含み、前記ロードグラフを生成する段階は、第1ロードに含まれた複数の単位車路のうち基準単位車路を選択し、前記選択した基準単位車路の始点Sから前記基準単位車路Sの終点を実線の形態のL=Lである直線で連結する段階および前記基準単位車路と隣接した第1単位車路の始点Sから前記第1単位車路の終点Sを実線の形態のL=Lである直線で連結するものの、前記第1単位車路の始点SのS座標の大きさが前記基準単位車路の始点SのS座標の大きさより大きい場合、前記L=Lである直線でS0~S1区間を点線の形態の直線で表示する段階を含むことができる。
【0016】
多様な実施例において、前記ロードネットワークデータを生成する段階は、前記一つ以上のロードに含まれた複数の単位車路に対して実際の車両が走行可能な領域に対する情報を得る段階および前記車両が実際に走行可能な領域に対する情報に基づいて前記一つ以上のロードに対応するロードグラフを補正したり、前記ロードグラフ上に前記車両が実際に走行可能な領域に対する情報を表示する段階を含むことができる。
【0017】
前述した課題を解決するための本発明の他の実施例に係る自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成装置は、一つ以上のインストラクションを保存するメモリおよび前記メモリに保存された前記一つ以上のインストラクションを実行するプロセッサを含み、前記プロセッサは前記一つ以上のインストラクションを実行することによって、本発明の一実施例に係る自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法を遂行できる。
【0018】
前述した課題を解決するための本発明のさらに他の実施例に係るコンピュータプログラムは、ハードウェアであるコンピュータと結合されて、本発明の一実施例に係る自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法を遂行できるようにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存され得る。
【0019】
本発明のその他の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0020】
本発明の多様な実施例によると、自律走行車両に経路を提供するなどの多様な目的を遂行するために必要な事前情報であるロードネットワークデータを生成できる自律走行システムを自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法、装置およびコンピュータプログラムを提供することができる。
【0021】
本発明の効果は以上で言及された効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は以下の記載から通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施例に係る自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成システムを図示した図面である。
図2】本発明の他の実施例に係る自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成装置のハードウェア構成図である。
図3】本発明のさらに他の自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法のフローチャートである。
図4】多様な実施例において、車線により複数の単位車路をグループ化する方法のフローチャートである。
図5】多様な実施例において、走行経路変化の有無により複数の単位車路をグループ化する方法のフローチャートである。
図6】多様な実施例において、所定の地域に含まれた複数の単位車路をグループ化して生成された複数のロードを例示的に図示した図面である。
図7】多様な実施例において、一つ以上のロードをグループ化する過程を図示した図面である。
図8】多様な実施例において、一つ以上のロードをグラフ化する過程を図示した図面である。
図9】多様な実施例において、一つ以上のロードをグラフ化することによって生成されたロードグラフを図示した図面である。
図10】多様な実施例において、一つ以上のロードに含まれた複数の単位車路に対する実際の車両が走行可能な領域に基づいてロードグラフ上に車両が実際に走行可能な領域に対する情報を表示する構成を例示的に図示した図面である。
図11】多様な実施例において、一つ以上のロードに含まれた複数の単位車路に対する実際の車両が走行可能な領域に基づいてロードグラフ上に車両が実際に走行可能な領域に対する情報を表示する構成を例示的に図示した図面である。
図12】多様な実施例において、地図イメージに基づいてロードを抽出する構成を図示した図面である。
図13】多様な実施例において、ロードグラフ上に連結情報を反映する構成を図示した図面である。
図14】多様な実施例において、ロードグラフ上に連結情報を反映する構成を図示した図面である。
図15a】多様な実施例において、両方向通行が可能な一つの単位車路で構成された路地のロードネットワークデータを図示した図面である。
図15b】多様な実施例において、Uターン区間が備えられた道路のロードネットワークデータを図示した図面である。
図15c】多様な実施例において、ロータリー(Roundabout)の形態の道路のロードネットワークデータを図示した図面である。
図15d】多様な実施例において、大路から小路に進入可能なディバージェンス(Divergence)道路のロードネットワークデータを図示した図面である。
図15e】多様な実施例において、中央バス停留所が備えられた道路のロードネットワークデータを図示した図面である。
図15f】多様な実施例において、中央バス停留所が備えられた道路のロードネットワークデータを図示した図面である。
図15g】多様な実施例において、交差点のロードネットワークデータを図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確となるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし本実施例は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野の通常の技術者に本発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。
【0024】
本明細書で使われた用語は実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含む。明細書で使われる「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は言及された構成要素の他に一つ以上の他の構成要素の存在または追加を排除しない。明細書全体に亘って同一の図面符号は同一の構成要素を指称し、「および/または」は言及された構成要素のそれぞれおよび一つ以上のすべての組み合わせを含む。たとえ「第1」、「第2」等が多様な構成要素を叙述するために使われるか、これら構成要素はこれらの用語によって制限されないことは言うまでもない。これらの用語は単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使うものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよいことは言うまでもない。
【0025】
他の定義がない限り、本明細書で使われるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は本発明が属する技術分野の通常の技術者に共通して理解され得る意味で使われ得るであろう。また、一般的に使われる辞書に定義されている用語は明白に特に定義されていない限り理想的にまたは過度に解釈されない。
【0026】
明細書で使われる「部」または「モジュール」という用語はソフトウェア、FPGAまたはASICのようなハードウェア構成要素を意味し、「部」または「モジュール」はある役割を遂行する。しかし、「部」または「モジュール」はソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「部」または「モジュール」はアドレッシングできる保存媒体にあるように構成されてもよく一つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。したがって、一例として「部」または「モジュール」はソフトウェア構成要素、客体指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシーザー、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイおよび変数を含む。構成要素と「部」または「モジュール」内で提供される機能はさらに小さい数の構成要素および「部」または「モジュール」に結合されるか追加的な構成要素と「部」または「モジュール」にさらに分離され得る。
【0027】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」等は図面に図示されている通り、一つの構成要素と他の構成要素との相関関係を容易に記述するために使われ得る。空間的に相対的な用語は、図面に図示されている方向に加えて使用時または動作時に構成要素の互いに異なる方向を含む用語と理解されるべきである。例えば、図面に図示されている構成要素をひっくり返す場合、他の構成要素の「下(below)」または「下(beneath)」と記述された構成要素は、他の構成要素の「上(above)」に置かれ得る。したがって、例示的な用語である「下」は、下と上の方向をすべて含むことができる。構成要素は他の方向にも配向され得、これに伴い、空間的に相対的な用語は配向によって解釈され得る。
【0028】
本明細書で、コンピュータは少なくとも一つのプロセッサを含むすべての種類のハードウェア装置を意味するものであり、実施例により該当ハードウェア装置で動作するソフトウェア的な構成も包括する意味として理解され得る。例えば、コンピュータはスマートフォン、タブレットPC、デスクトップ、ノートパソコンおよび各装置で駆動されるユーザークライアントおよびアプリケーションをすべて含む意味として理解され得、また、これに制限されるものではない。
【0029】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0030】
本明細書で説明される各段階はコンピュータによって遂行されるものとして説明されるが、各段階の主体はこれに制限されるものではなく、実施例により各段階の少なくとも一部が互いに異なる装置で遂行されてもよい。
【0031】
図1は、本発明の一実施例に係る自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成システムを図示した図面である。
【0032】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成システムは、ロードネットワークデータ生成装置100、ユーザー端末200および外部サーバー300を含むことができる。
【0033】
ここで、図1に図示された自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成システムは一実施例に従ったものであり、その構成要素が図1に図示された実施例に限定されるものではなく、必要に応じて付加、変更または削除され得る。
【0034】
一実施例において、ロードネットワークデータ生成装置100は所定の領域に含まれた複数のロードをグラフ化することによって生成されたロードグラフを含むロードネットワークデータを生成することができる。
【0035】
例えば、ロードネットワークデータ生成装置100は所定の領域に含まれた複数の単位車路を既設定されたロード生成ルールによりグループ化することによって複数のロード(Road)を生成し、生成された一つ以上のロードそれぞれをグラフ化することによって一つ以上のロードそれぞれに対応するロードグラフを生成することができ、一つ以上のロードそれぞれに対応するロードグラフを連結、結合して所定の領域に対するロードネットワークデータを生成することができる。しかし、これに限定されない。
【0036】
多様な実施例において、ロードネットワークデータ生成装置100は外部から収集される映像データ(例:複数の単位車路を含むイメージデータ(例:高精密地図))を分析することによって生成される映像データ分析結果と既設定されたロード生成ルールによりロードネットワークデータを生成するための一つ以上のロードを自動で生成することができる。
【0037】
多様な実施例において、ロードネットワークデータ生成装置100は、ユーザー入力により複数の単位車路をグループ化することによって一つ以上のロードを生成することができる。例えば、ロードネットワークデータ生成装置100はネットワーク400を通じてユーザー端末200と連結され得、高精密地図基盤の複数の単位車路をグループ化して一つ以上のロードを生成できるロードネットワークデータ生成ユーザーインターフェース(User Interface、UI)を提供することができる。
【0038】
ここで、一つ以上のロードは移動が自由な単位車路の集合であり、線、点、車路集合を含むクラスタグループを意味し得る。しかし、これに限定されない。
【0039】
また、ロードネットワークデータ生成装置100はロードネットワークデータ生成UIを通じて入力されたユーザー入力により複数の単位車路をグループ化することによって一つ以上のロードを生成することができる。しかし、これに限定されない。
【0040】
多様な実施例において、ロードネットワークデータ生成装置100はネットワーク400を通じて外部サーバー300(例:自律走行車両に対する制御命令を決定するサーバー)と連結され得、外部サーバー300で自律走行車両に対する制御命令を決定するにおいて必要な情報であるロードネットワークデータを提供することができる。
【0041】
一実施例において、ユーザー端末200はネットワーク400を通じてロードネットワークデータ生成装置100に連結され得、ロードネットワークデータ生成装置100が提供する各種データ(例:ロードネットワークデータ)の提供を受けるか、ロードネットワークデータ生成装置100で提供するUI(例:ロードネットワークデータ生成UI)の提供を受けることができる。
【0042】
多様な実施例において、ユーザー端末200はユーザー端末200の少なくとも一部分にディスプレイを具備するスマートフォン、タブレットPC、デスクトップおよびノートパソコンのうち少なくとも一つを含むことができ、ディスプレイを通じて提供を受けるかロードネットワークデータ生成装置100で提供する各種データおよび各種UIを出力することができる。しかし、これに限定されない。
【0043】
一実施例において、外部サーバー300はネットワーク400を通じてロードネットワークデータ生成装置100と連結され得、ロードネットワークデータ生成装置100がロードネットワークデータを生成する動作を遂行するために必要な各種データおよび情報(例:地図映像データ、ロードネットワークデータ生成ルールなど)を提供することができる。
【0044】
多様な実施例において、外部サーバー300はロードネットワークデータ生成装置100の内部に備えられるか、ロードネットワークデータ生成装置100の外部に別途に備えられる保存サーバーであり得、ロードネットワークデータ生成装置100が生成するロードネットワークデータを保存および管理することができる。しかし、これに限定されない。以下、図2を参照してロードネットワークデータを生成する動作を遂行できるロードネットワークデータ生成装置100のハードウェア構成について説明することにする。
【0045】
図2は、本発明の他の実施例に係る自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成装置のハードウェア構成図である。
【0046】
図2を参照すると、本発明の他の実施例に係るロードネットワークデータ生成装置100(以下、「コンピューティング装置100」)は、一つ以上のプロセッサ110、プロセッサ110によって遂行されるコンピュータプログラム151をロード(Load)するメモリ120、バス130、通信インターフェース140およびコンピュータプログラム151を保存するストレージ150を含むことができる。
【0047】
ここで、図2には本発明の実施例と関連する構成要素のみが図示されている。したがって、本発明が属した技術分野の通常の技術者であれば図2に図示された構成要素の他に、他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることが分かる。
【0048】
プロセッサ110はコンピューティング装置100の各構成の全般的な動作を制御する。プロセッサ110はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)または本発明の技術分野に広く知られている任意の形態のプロセッサを含んで構成され得る。
【0049】
また、プロセッサ110は本発明の実施例に係る方法を実行するための少なくとも一つのアプリケーションまたはプログラムに対する演算を遂行することができ、コンピューティング装置100は一つ以上のプロセッサを具備することができる。
【0050】
多様な実施例において、プロセッサ110はプロセッサ110の内部で処理される信号(またはデータ)を一時的および/または永久的に保存するラム(RAM:Random Access Memory、図示されず)およびロム(ROM:Read-Only Memory、図示されず)をさらに含むことができる。また、プロセッサ110はグラフィック処理部、ラムおよびロムのうち少なくとも一つを含むシステムオンチップ(SoC:system on chip)の形態で具現され得る。
【0051】
メモリ120は各種データ、命令および/または情報を保存する。メモリ120は本発明の多様な実施例に係る方法/動作を実行するためにストレージ150からコンピュータプログラム151をロードすることができる。メモリ120にコンピュータプログラム151がロードされると、プロセッサ110はコンピュータプログラム151を構成する一つ以上のインストラクションを実行することによって前記方法/動作を遂行できる。メモリ120はRAMのような揮発性メモリで具現され得るであろうが、本開示の技術的範囲はこれに限定されるものではない。
【0052】
バス130はコンピューティング装置100の構成要素間の通信機能を提供する。バス130は住所バス(address Bus)、データバス(Data Bus)および制御バス(Control Bus)等の多様な形態のバスで具現され得る。
【0053】
通信インターフェース140はコンピューティング装置100の有線/無線インターネット通信を支援する。また、通信インターフェース140はインターネット通信以外の多様な通信方式を支援してもよい。このために、通信インターフェース140は本発明の技術分野に広く知られている通信モジュールを含んで構成され得る。いくつかの実施例において、通信インターフェース140は省略されてもよい。
【0054】
ストレージ150はコンピュータプログラム151を非臨時的に保存することができる。コンピューティング装置100を通じて自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成プロセスを遂行する場合、ストレージ150は自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成プロセスを遂行するために必要な各種情報を保存することができる。
【0055】
ストレージ150はROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリなどのような不揮発性メモリ、ハードディスク、着脱型ディスク、または本発明が属する技術分野で広く知られている任意の形態のコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んで構成され得る。
【0056】
コンピュータプログラム151はメモリ120にロードされる時、プロセッサ110が本発明の多様な実施例に係る方法/動作を遂行するようにする一つ以上のインストラクションを含むことができる。すなわち、プロセッサ110は前記一つ以上のインストラクションを実行することによって、本発明の多様な実施例に係る前記方法/動作を遂行できる。
【0057】
一実施例において、コンピュータプログラム151は複数の単位車路をグループ化して一つ以上のロードを生成する段階、一つ以上のロードに対する連結情報を生成する段階および一つ以上のロードをグラフ化し、グラフ化された一つ以上のロードに連結情報を反映することによって生成されるロードグラフを含むロードネットワークデータを生成する段階を含む自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法を遂行するようにする一つ以上のインストラクションを含むことができる。しかし、これに限定されない。
【0058】
本発明の実施例に関連して説明された方法またはアルゴリズムの段階はハードウェアで直接具現されるか、ハードウェアによって実行されるソフトウェアモジュールで具現されるか、またはこれらの結合によって具現され得る。ソフトウェアモジュールはRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ハードディスク、着脱型ディスク、CD-ROM、または本発明が属する技術分野で広く知られている任意の形態のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に常駐してもよい。
【0059】
本発明の構成要素はハードウェアであるコンピュータと結合されて実行されるために、プログラム(またはアプリケーション)で具現されて媒体に保存され得る。本発明の構成要素はソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得、これと同様に、実施例はデータ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組み合わせで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャバ(Java)、アセンブラ(assembler)などのようなプログラミングまたはスクリプト言語で具現され得る。機能的な側面は一つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現され得る。以下、図3を参照して、コンピューティング装置100が遂行する自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法について説明することにする。
【0060】
図3は、本発明のさらに他の自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法のフローチャートである。
【0061】
図3を参照すると、S110段階で、コンピューティング装置100は複数の単位車路をグループ化して一つ以上のロードを生成することができる。例えば、コンピューティング装置100は既設定されたロード生成ルール(例:車線、走行経路の変化など)により複数の単位車路をグループ化して複数のロードを生成することができる(例:図6)。
【0062】
多様な実施例において、コンピューティング装置100は複数の単位車路の間に備えられる車線を識別し、識別された車線の属性により複数の単位車路をグループ化することができる。以下、図4を参照して説明することにする。
【0063】
図4は、多様な実施例において、車線により複数の単位車路をグループ化する方法のフローチャートである。
【0064】
図4を参照すると、S210段階で、コンピューティング装置100は複数の単位車路を含む映像データを分析して車線を識別することができる。
【0065】
例えば、コンピューティング装置100は複数の単位車路、車線などの道路に位置する各種事物を撮影することによって生成された複数の映像データ(例:道路を撮影したイメージデータ、車線情報が含まれた高精密地図イメージデータなど)を学習データとして既学習した人工知能モデルを利用して、複数の単位車路を含む映像データから車線を識別することができる。しかし、これに限定されない。
【0066】
S220段階で、コンピューティング装置100はS210段階で識別された車線の属性を判断することができる。ここで、車線の属性は車線の形態を意味し得る。例えば、コンピューティング装置100は複数の単位車路を含む映像データから識別された車線が点線の形態を有するのかまたは実線の形態を有するのかの可否を判断することができる。しかし、これに限定されない。
【0067】
S230段階で、コンピューティング装置100はS220段階を通じて判断された車線の属性が実線の形態の車線(車路変更が不可能な車線)であると判断される場合、実線の形態の車線を基準として互いに隣接した第3単位車路と第4単位車路が互いに異なるロードに含まれるように複数の単位車路をグループ化することができる。
【0068】
すなわち、コンピューティング装置100は第3単位車路と第4単位車路の間の車線が実線で形成されて単位車路間の車路変更が不可能であると判断される場合、該当単位車路を互いに異なるロードに含まれるように複数の単位車路をグループ化することができる。
【0069】
S240段階で、コンピューティング装置100はS220段階を通じて判断された車線の属性が点線の形態の車線(車路変更が可能な車線)であると判断される場合、点線の形態の車線を基準として互いに隣接した第1単位車路と第2単位車路を同一のロードに含まれるように複数の単位車路をグループ化することができる。
【0070】
すなわち、コンピューティング装置100は第1単位車路と第2単位車路の間の車線が点線で形成されて単位車路間の車路変更が可能であると判断される場合、該当単位車路を同一のロードに含まれるように複数の単位車路をグループ化することができる。
【0071】
多様な実施例において、コンピューティング装置100は複数の単位車路それぞれに対して車両の走行経路上に変化を発生させるかどうかにより複数の単位車路をグループ化することができる。以下、図5を参照して説明することにする。
【0072】
図5は、多様な実施例において、走行経路変化の有無により複数の単位車路をグループ化する方法のフローチャートである。
【0073】
図5を参照すると、S310段階で、コンピューティング装置100は複数の単位車路のうち第1単位車路に位置し既設定された走行経路により移動する車両に対して、車両が第1単位車路で複数の単位車路それぞれに車路を変更させることができる。
【0074】
ここで、コンピューティング装置100は実際に走行中である車両を制御するものではなく、仮想の走行シミュレーション上で第1単位車路に位置する車両が異なる車路に変更するように制御することを意味し得る。しかし、これに限定されない。
【0075】
S320段階で、コンピューティング装置100はS310段階を経て車両が第1単位車路で複数の単位車路それぞれに車路変更する場合に既設定された走行経路の変化が発生するかどうかを判断することができる。
【0076】
例えば、コンピューティング装置100は第1単位車路、第2単位車路および第3単位車路を含む一つのロードで第1単位車路に位置している車両が第2単位車路および第3単位車路にそれぞれ車路を変更する場合、該当車両に既設定された走行経路に変化が発生するかどうかを判断することができる。
【0077】
S330段階で、コンピューティング装置100は複数の単位車路のうち既設定された走行経路の変化を発生させない一つ以上の単位車路と第1単位車路が同一のロードに含まれるようにグループ化することができる。
【0078】
例えば、コンピューティング装置100は第1単位車路を走行する車両が第2単位車路に車路を変更した時に既設定された走行経路の変化が発生しない場合、第1単位車路と第2単位車路が同一のロードに含まれるようにグループ化することができる。
【0079】
S340段階で、コンピューティング装置100は複数の単位車路のうち既設定された走行経路の変化を発生させる一つ以上の単位車路と第1単位車路が異なるロードに含まれるようにグループ化することができる。
【0080】
例えば、コンピューティング装置100は第1単位車路を走行する車両が第3単位車路に車路を変更した時に既設定された走行経路の変化が発生した場合、第1単位車路と第3単位車路が互いに異なるロードに含まれるようにグループ化することができる。しかし、これに限定されない。
【0081】
多様な実施例において、コンピューティング装置100はユーザー端末200から得た要請により複数の単位車路をグループ化してロードを生成できるロードネットワークデータ生成UIを提供することができ、ロードネットワークデータ生成UIを通じてユーザーから選択された一つ以上の単位車路をグループ化して一つのロードを生成することができる。
【0082】
例えば、コンピューティング装置100はロードネットワークデータ生成UIを通じてユーザーから第1単位車路、第2単位車路および第3単位車路を選択される場合、第1単位車路、第2単位車路および第3単位車路を一つのロードにグループ化することができる。
【0083】
多様な実施例において、コンピューティング装置100はロードネットワークデータ生成UIを通じてユーザーから特定ロードに含まれた特定の単位車路を除外させることを指し示すユーザー入力を得ることができ、ユーザー入力により特定の単位車路を特定ロードから除外させることができる。しかし、これに限定されない。
【0084】
多様な実施例において、コンピューティング装置100は複数の単位車路それぞれの属性(例:基準速度、最大速度、最低速度、方向情報(直進、左折、右折など)、車路情報(一般車路、バス専用車路(all-dayおよびpeak-hour)等))に基づいて複数の単位車路それぞれをグループ化することができる。
【0085】
特定の車路が特定時間の間バス専用車路の属性を有する場合、バス専用車路として設定された時間の間は自律走行車両が該当車路を使用できなくなる。したがって、コンピューティング装置100は複数の車路それぞれの属性を考慮して、複数の車路のうち使用可能な車路のみをグループ化することができる。
【0086】
例えば、コンピューティング装置100は第1ロードに含まれた複数の単位車路のうち第1単位車路が第1時間~第2時間の間バス専用車路である場合、第1時間~第2時間の間第1ロードで第1単位車路を除外させ、第1時間~第2時間以外の時間の間第1単位車路を第1ロードに含ませることができる。しかし、これに限定されず、自律走行車両の属性も共に考慮して自律走行車両の属性がバスである場合、時間にかかわらずバス専用車路も共に第1ロード上に含ませることができる。
【0087】
また、コンピューティング装置100は第1ロードに含まれた第2単位車路が第1期間の間保守工事を進行して第2単位車路を利用できないものと判断(例:外部サーバー(例:道路交通公社サーバー)から収集された道路補修、整備に関連した情報に基づいて判断)される場合、第1期間の間第2単位車路を第1ロードから除外させ、第1期間が経過した後に第2単位車路を再び第1ロードに含ませることができる。
【0088】
多様な実施例において、コンピューティング装置100は所定の地域に対する地図イメージからロードを指し示す一つ以上のエッジ(Edge)4を識別することができ、一つ以上のエッジ4を分離して車両の走行方向が互いに反対方向である二つのロード4a、4bを抽出(縦方向分離条件)することができる。
【0089】
一方通行の属性を有する道路を除いたすべての道路の場合、図12に図示された通り第1方向に走行可能な一つ以上の第1単位車路と第1方向と反対方向である一つ以上の第2単位車路で備えられ得る。
【0090】
このような点を考慮して、コンピューティング装置100は地図イメージを分析してロードを指し示す一つ以上のエッジ4を識別することができ、識別された一つ以上のエッジそれぞれを縦方向に分離して識別された一つ以上のエッジごとに車両の走行方向が互いに反対方向である二つのロード4a、4bを抽出することができる。
【0091】
これを通じて、コンピューティング装置100は高精密地図ではない一般地図(例:単位車路、車線などのように道路に対する詳細な情報が含まれない地図)を通じてもロードを抽出することができるという利点がある。
【0092】
前記のような手続きにより生成された一つ以上のロードは図6に図示された通りである。ここで、同一のロードに含まれた複数の単位車路は、図6に図示された通り、互いに同一の色相で表現され得、互いに異なるロードは互いに異なる色相で表示され得る。
【0093】
多様な実施例において、コンピューティング装置100は複数のロードに対して、互いに同一の走行方向を有する一つ以上のロードグループに結合することができる。
【0094】
例えば、コンピューティング装置100は図7に図示された通り、第1ロード10での車両の走行方向と第1ロード10と連結された第2ロード20での車両の走行方向が同一であるかどうかを判断し、車両の走行方向が同一であると判断されることに応答して第1ロード10と前記第2ロード20を第1ロードグループにグループ化することができる。
【0095】
その後、コンピューティング装置100は第2ロード20での車両の走行方向と第2ロード20と連結された第3ロード30での車両の走行方向が同一であるかどうかを判断し、車両の走行方向が同一であると判断されることに応答して第3ロードを前記第1ロードグループに含ませることができる。
【0096】
すなわち、コンピューティング装置100は複数の単位ロードそれぞれの走行方向と、複数の単位ロードと連結されたさらに他の単位ロードの走行方向を考慮して順次ロードグループにグループ化することができる。
【0097】
再び、図3を参照すると、S120段階で、コンピューティング装置100はS110段階を経て生成された一つ以上のロードに対する連結情報を生成することができる。
【0098】
ここで、コンピューティング装置100は一つのロード内に複数の移動可能な領域(Traversable region)がある場合、すべての移動可能な領域に対する連結情報を生成することができる。
【0099】
多様な実施例において、コンピューティング装置100は第1ロードおよび第1ロードと隣接した第2ロード間の移動可能の有無を判断し、判断された移動可能の有無により第1ロードと前記第2ロード間の連結情報インジケータ(indicator)を生成することができる。
【0100】
また、コンピューティング装置100は第1ロードと前記第2ロード間の連結情報を指し示す連結情報インジケータを第1ロードと第2ロードが連結される部分に表示することができる。以下、図13および図14を参照して説明することにする。
【0101】
まず、図13を参照すると、コンピューティング装置100は大路である第1ロード(Road1)と小路である第2ロード(Road2)間の移動が可能であるかどうかを判断することができる。
【0102】
この時、コンピューティング装置100は第1ロードから第2ロードに移動が可能であると判断される場合、移動が可能であることを指し示す連結情報インジケータ(例:既設定された色相を有する円の形態のインジケータ)を生成することができる。
【0103】
ここで、コンピューティング装置100は第1ロードおよび第2ロードにそれぞれ対応されるロードグラフ上に前記連結情報インジケータを配置して表示するものの、第1ロードと第2ロード間の方向性を考慮して第1ロードから第2ロードに進入可能な位置(例:入口)を指し示す第1ロググラフ上の座標と第1ロードから第2ロードに進出可能な位置(例:出口)を指し示す第2ロードグラフ上の座標にそれぞれ互いに異なる属性(例:色相)を有する連結情報インジケータを配置して表示することができる。
【0104】
例えば、コンピューティング装置100は入口の位置を指し示す第1ロードグラフ上の座標(例:(S、-2))に青色の円の形態のインジケータを配置して表示することができ、出口の位置を指し示す第2ロードグラフ上の座標(例:(0、0))に赤色の円の形態のインジケータを配置して表示することができる。しかし、これに限定されない。
【0105】
その後、コンピューティング装置100は第2ロードから第1ロードに移動が不可能であると判断される場合、第2ロードから第1ロード方向への連結情報インジケータを生成しないことができる。しかし、これに限定されない。
【0106】
次に、図14を参照すると、コンピューティング装置100は第1ロード(Road1)と第2ロード(Road2)間の移動が可能であるかどうかを判断することができる。
【0107】
ここで、コンピューティング装置100は第1ロードから第2ロードに移動が可能であると判断される場合、移動が可能であることを指し示す連結情報インジケータ(例:既設定された色相を有する青色の円の形態のインジケータ)を生成することができる。
【0108】
この時、コンピューティング装置100は第1ロードから第2ロードに移動が可能な部分が一つのポイントではない、所定の長さを有する領域で形成される場合、第1ロードから第2ロードに移動が可能な所定の領域を指し示すことができるように移動が可能であることを指し示す連結情報インジケータを拡張して表示することができる。
【0109】
ここで、コンピューティング装置100は第1ロードおよび第2ロードにそれぞれ対応されるロードグラフ上に前記連結情報インジケータを配置して表示するものの、第1ロードと第2ロード間の方向性を考慮して第1ロードから第2ロードに進入可能な領域(例:入口)を指し示す第1ロググラフ上の領域と第1ロードから第2ロードに進出する領域(例:出口)を指し示す第2ロードグラフ上の領域にそれぞれ互いに異なる属性を有する連結情報インジケータを配置して表示することができる。
【0110】
例えば、コンピューティング装置100は入口領域を指し示す第1ロードグラフ上の領域(例:(S、0)~(Sf2、0)領域)に青色の円が長く拡張された形態のインジケータを配置して表示することができ、出口の位置を指し示す第2ロードグラフ上の座標(例:(S、0))に赤色の円の形態のインジケータを配置して表示することができる。しかし、これに限定されない。
【0111】
その後、コンピューティング装置100は第2ロードから第1ロードに移動が不可能であると判断される場合、第2ロードから第1ロード方向への連結情報インジケータを生成しないことができる。しかし、これに限定されない。
【0112】
再び、図3を参照すると、S130段階で、コンピューティング装置100は一つ以上のロードをグラフ化し、グラフ化された一つ以上のロードに前記連結情報を反映することによって生成されるロードグラフを含むロードネットワークデータを生成することができる。
【0113】
多様な実施例において、コンピューティング装置100はS110段階で生成した一つ以上のロードをS-Lドメイン(例:縦方向のL軸と横方向のS軸(または縦方向のS軸と横方向のL軸)で構成)の形態でグラフ化することによってロードグラフを生成することができる。例えば、コンピューティング装置100は複数の単位車路それぞれに対するx座標およびy座標で構成された位置情報に基づいてそれぞれの単位車路をX-Yドメインのグラフでグラフ化することができ、X-YドメインのロググラフをS-Lドメインに変換することによってS-Lドメインのロードグラフを生成することができる。
【0114】
この時、コンピューティング装置100は一つ以上のロードそれぞれに対してグラフ化することによって一つ以上のロードそれぞれに対応する一つ以上のロードグラフを生成することができる。以下、図8および9を参照して説明することにする。
【0115】
図8は多様な実施例において一つ以上のロードをグラフ化する過程を図示した図面であり、図9は多様な実施例において一つ以上のロードをグラフ化することによって生成されたロードグラフを図示した図面である。
【0116】
図8および9を参照すると、コンピューティング装置100はまず、第1ロードに含まれた複数の単位車路のうち基準単位車路を選択し、選択した基準単位車路の始点Sから基準単位車路の終点Sを実線の形態のL=Lである直線で連結することができる。例えば、コンピューティング装置100は第1ロードに含まれた複数の単位車路のうち第1単位車路を基準単位車路として選択することができ、第1単位車路の始点Sから終点SまでL=0である実線の形態の直線で連結することができる。
【0117】
ここで、L=0である実線の形態の直線は基準単位車路である第1単位車路の中央部を意味し得るが、これに限定されない。
【0118】
また、ここで、コンピューティング装置100はCPCPモデル(Cubic Polynomial Curvature Path Model)を利用して基準単位車路の始点座標(0、S)と基準単位車路の終点座標(0、S)を連結することによって、車線の曲線の形態を表現することができる。
【0119】
コンピューティング装置100は第1単位車路と隣接した第2単位車路に対して第2単位車路の始点Sから終点SまでL=Lである実線の形態の直線で連結することができる。この時、コンピューティング装置100は第2単位車路がS-Lドメインのグラフ上基準単位車路である第1単位車路の下に位置するという点を考慮して、Lの値がLの値より小さい値(例:L=-1)を有するように設定することができる。
【0120】
コンピューティング装置100は第2単位車路と隣接した第3単位車路に対して第3単位車路の始点Sから終点SまでL=Lである実線の形態の直線で連結することができる。この時、コンピューティング装置100は第3単位車路がS-Lドメインのグラフ上第2単位車路の下に位置するという点を考慮して、Lの値がLの値より小さい値(例:L=-2)を有するように設定することができる。
【0121】
ここで、コンピューティング装置100は第3単位車路の始点Sが第1単位車路の始点Sと異なる場合、すなわち、第3単位車路が第1ロードの特定位置から新しく生成された単位車路である場合、L=Lである直線でS~S区間を点線の形態の直線で表示することができる。
【0122】
また、コンピューティング装置100は第3単位車路の終点Sが第1単位車路および第2単位車路の終点Sと異なる場合、すなわち、第3単位車路が第1ロードの途中でなくなる単位車路である場合)、L=Lである直線でS~S区間を点線の形態の直線で表示することができる。
【0123】
コンピューティング装置100は第2単位車路と反対方向に第1単位車路と隣接した第4単位車路に対して第4単位車路の始点Sから終点SまでL=Lである実線の形態の直線で連結することができる。この時、コンピューティング装置100は第4単位車路がS-Lドメインのグラフ上第1単位車路の上に位置するという点を考慮して、Lの値がLの値より大きい値(例:L=+1)を有するように設定することができる。
【0124】
ここで、コンピューティング装置100は第4単位車路の始点Sが第1単位車路の始点Sと異なる場合、すなわち、第4単位車路が第1ロードの特定位置から新しく生成された単位車路である場合、L=Lである直線でS~S区間を点線の形態の直線で表示することができる。
【0125】
多様な実施例において、コンピューティング装置100は複数の単位車路それぞれをS-Lドメインの関数形態で表現することができる。例えば、コンピューティング装置100は複数の単位車路のうち基準単位車路をS-Lドメインの関数(例:基準単位車路関数)で表現することができ、残りの単位車路に対しては、基準単位車路と離隔した距離に応じて基準単位車路関数に離隔した距離を反映してそれぞれ関数的に表現することができる。しかし、これに限定されない。
【0126】
多様な実施例において、コンピューティング装置100は複数の単位車路それぞれに対する実際に走行可能領域を考慮して、ロードグラフを補正したりロードグラフ上に車両が実際に走行可能な領域に対する情報を表示することができる。
【0127】
例えば、図8を参照すると、第1領域1および第2領域2のように、第1ロード上で新しく単位車路が生成される領域に対して、新しく生成された単位車路の始点の場合、車が走行できるように道路は備えられているが実際には走行が不可能な場合が多い(例:中央分離帯、安全フェンスがあったり、安全地帯が形成されている場合等)。
【0128】
また、第3領域3のように大路から小路に移動する経路に位置した単位車路の場合、車が走行できる道路は備えられているが、中央分離帯や安全地帯が形成されており、実際に第3領域区間で車線を変更することが難しい。
【0129】
このような点を考慮して、コンピューティング装置100は図10および図11に図示された通り、車両が実際に走行可能な領域に対する情報に基づいて一つ以上のロードに対応するロードグラフを補正(例:第1領域1、第2領域2および第3領域3に表示されたグラフの長さを短く補正)したり、ロードグラフ上に車両が実際に走行可能な領域に対する情報を表示することができる。しかし、これに限定されない。
【0130】
多様な実施例において、コンピューティング装置100は一つ以上のロードそれぞれに対応する一つ以上のロードグラフ上にS120段階を経て生成された連結情報を反映することによってロードネットワークデータを生成することができる。
【0131】
前記の手続きにより生成されたロードネットワークデータは図15a~15gに図示された通りである。しかし、これに限定されない。
【0132】
前述した自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法は、図面に図示されたフローチャートを参照して説明した。簡単な説明のために自律走行車両のためのロードネットワークデータ生成方法は一連のブロックで図示して説明したが、本発明は前記ブロックの順序に限定されず、いくつかのブロックは本明細書に図示され叙述されたのと異なる順序で遂行されたりまたは同時に遂行され得る。また、本明細書および図面に記載されていない新しいブロックが追加されたり、一部のブロックが削除または変更された状態で遂行され得る。
【0133】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野の通常の技術者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施され得ることが理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施例はすべての面において例示的なものであり、制限的ではないものと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0134】
100:ロードネットワークデータ生成装置(またはコンピューティング装置)
200:ユーザー端末
300:外部サーバー
400:ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15a
図15b
図15c
図15d
図15e
図15f
図15g