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特許7109836評価支援システム、評価支援方法および評価支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-22
(45)【発行日】2022-08-01
(54)【発明の名称】評価支援システム、評価支援方法および評価支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220725BHJP
【FI】
G06Q10/06
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021560058
(86)(22)【出願日】2021-04-26
(86)【国際出願番号】 JP2021016676
【審査請求日】2021-10-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520164389
【氏名又は名称】株式会社日本AIコンサルティング
(74)【代理人】
【識別番号】100136098
【弁理士】
【氏名又は名称】北野 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100137246
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 勝也
(72)【発明者】
【氏名】香月 章宏
(72)【発明者】
【氏名】中 健太
(72)【発明者】
【氏名】武井 祐一
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特許第6761996(JP,B1)
【文献】特開2007-058715(JP,A)
【文献】特開2019-074936(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを記憶するサーバー記憶部を含むサーバーと、前記サーバーに通信可能であり、電子ファイルをユーザーが操作する際に利用される端末装置と、前記サーバーに通信可能であり、物理的に変化する対象物の状態を検知する検知センサーと、前記サーバーと通信可能であり、経時的な電子データを生成するデバイスと、を含む評価支援システムであって、
前記サーバーは、
前記端末装置、前記検知センサーおよび前記デバイスから評価支援用ログデータを取得する評価支援用ログデータ取得部と、
前記評価支援用ログデータ取得部により取得された複数の前記評価支援用ログデータを前記サーバー記憶部に記憶するよう制御する記憶制御部と、
評価支援の目的の設定の入力を受け付ける目的入力受け付け部と、
前記目的入力受け付け部により受け付けられた前記評価支援の目的に応じて、前記サーバー記憶部により記憶された前記評価支援用ログデータをまとめると共に、前記評価支援用ログデータに応じて決められた優先度に従って決められるタイトルを付与した出力用データを生成する出力用データ生成部と、
前記出力用データ生成部により生成された前記出力用データに付与された前記タイトルに所定のルールに則って属性を付加してタイトル属性を生成するタイトル属性付加部と、
前記出力用データ生成部により生成された前記出力用データに応じて前記出力用データに分類用のタグを付与するタグ付与部と、
前記出力用データ生成部により生成された前記出力用データのタイトル、前記タイトル属性付加部により付加された前記タイトル属性、前記タグ付与部により付与された前記タグに基づいて、前記目的入力受け付け部により受け付けられた前記評価支援の目的に応じて、時間ごとに区切られてまとめられた時系列データを生成する時系列データ生成部と、
前記時系列データ生成部により生成された前記時系列データを前記評価支援の目的に応じて出力するよう制御する出力制御部と、を備える、評価支援システム。
【請求項2】
前記評価支援用ログデータ取得部は、前記評価支援に用いられ、明文化されたデータを、構造化されたデータに変換して取得可能である、請求項1に記載の評価支援システム。
【請求項3】
前記サーバーは、前記評価支援用ログデータを集計する際の集計軸の入力を受け付ける集計軸入力受け付け部をさらに含み、
前記出力用データ生成部は、前記集計軸入力受け付け部により受け付けられた前記集計軸に沿って前記出力用データを生成する、請求項1または請求項2に記載の評価支援システム。
【請求項4】
前記記憶制御部は、前記目的入力受け付け部により受け付けられた過去の前記評価支援の目的のデータを前記サーバー記憶部に記憶するよう制御し、
前記目的入力受け付け部は、要求に応じて前記サーバー記憶部により記憶された過去の前記評価支援の目的データを表示する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項5】
前記タグ付与部は、前記評価支援用ログデータが定性であるか定量であるかの判定結果および前記評価支援用ログデータが時系列であるか状態であるかの判定結果に基づいて、前記タグを付与する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項6】
前記出力用データ生成部は、複数の前記評価支援用ログデータが所定のパターンに含まれると判断されれば、前記複数の評価支援用ログデータを一つにまとめる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項7】
前記タイトル属性付加部は、周期、原因、結果、重要性、複雑さ、感情、集中、能力、性別および好みのうちの少なくともいずれかに基づいて前記タイトル属性付加する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項8】
前記出力制御部は、前記時系列データ中の単語を抽出して文章を生成して出力するよう制御する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項9】
前記出力制御部は、前記時系列データを、構造化されたデータに変換して出力する、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項10】
前記出力用データ生成部は、前記電子ファイルのファイル名、前記電子ファイルが属しているディレクトリ名、前記電子ファイルのアプリケーション名、前記電子ファイルに対して行われたイベント名、前記電子ファイルに含まれるHTML(HyperText Markup Language)のタグ、前記電子ファイルに含まれるURL(Uniform Resource Locator)情報、予め定められたルールおよび前記検知センサーによる出力のうちの少なくともいずれか1つを利用して前記タイトルを付与する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項11】
前記時系列データ生成部は、前記時系列データを生成するに際し、各データにおいて対応する二酸化炭素の消費量またはエネルギーの消費量に換算した項目を生成して付加する、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項12】
情報を表示する表示画面をさらに備え、
前記出力制御部は、前記表示画面に前記ユーザーが何をしているかを表示するよう制御する、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項13】
前記出力制御部は、前記ユーザーの顔写真およびアイコンのうちの少なくともいずれか一方を利用して前記表示画面に表示するよう制御し、
前記出力制御部は、前記端末装置に入力された前記ユーザーのキータイプ数および前記ユーザーに対応して前記検知センサーにより検知された活動情報のうちの少なくともいずれか一方を併せて前記表示画面に表示するよう制御する、請求項12に記載の評価支援システム。
【請求項14】
前記出力制御部は、前記時系列データにおいて、60秒以内のデータを用いて、前記ユーザーが何をしているかを前記表示画面に表示するよう制御する、請求項12または請求項13に記載の評価支援システム。
【請求項15】
前記出力制御部は、インタラクティブな相互通信が可能なボットを含み、
前記出力制御部は、前記ボットを介して出力するよう制御する、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項16】
前記出力用データ生成部は、前記ボットからの前記評価支援用ログデータへの入力を受け付ける、請求項15に記載の評価支援システム。
【請求項17】
前記出力制御部は、前記時系列データを構造化されたデータに変換して出力するよう制御する、請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の評価支援システム。
【請求項18】
データを記憶するサーバー記憶部を含むサーバーと、前記サーバーに通信可能であり、電子ファイルをユーザーが操作する際に利用される端末装置と、前記サーバーに通信可能であり、物理的に変化する対象物の状態を検知する検知センサーと、前記サーバーと通信可能であり、経時的な電子データを生成するデバイスと、を含む評価支援システムに用いられる評価支援方法であって、
前記端末装置、前記検知センサーおよび前記デバイスから評価支援用ログデータを取得する工程と、
前記評価支援用ログデータを取得する工程の後に、取得された複数の前記評価支援用ログデータを前記サーバー記憶部に記憶するよう制御する工程と、
評価支援の目的の設定の入力を受け付ける工程と、
前記入力を受け付ける工程の後に、受け付けられた前記評価支援の目的に応じて、前記サーバー記憶部により記憶された前記評価支援用ログデータをまとめると共に、前記評価支援用ログデータに応じて決められた優先度に従って決められるタイトルを付与した出力用データを生成する工程と、
前記出力用データを生成する工程の後に、生成された前記出力用データに付与された前記タイトルに所定のルールに則って属性を付加してタイトル属性を生成する工程と、
前記出力用データを生成する工程の後に、生成された前記出力用データに応じて前記出力用データに分類用のタグを付与する工程と、
生成された前記出力用データのタイトル、付加された前記タイトル属性、付与された前記タグに基づいて、受け付けられた前記評価支援の目的に応じた、時間ごとに区切られてまとめられた時系列データを生成する工程と、
前記時系列データを生成する工程の後に、生成された前記時系列データを前記評価支援の目的に応じて出力するよう制御する工程と、を備える、評価支援方法。
【請求項19】
データを記憶するサーバー記憶部を含むサーバーと、前記サーバーに通信可能であり、電子ファイルをユーザーが操作する際に利用される端末装置と、前記サーバーに通信可能であり、物理的に変化する対象物の状態を検知する検知センサーと、前記サーバーと通信可能であり、経時的な電子データを生成するデバイスと、を含む評価支援システムに用いられる評価支援プログラムであって、
コンピューターを
前記端末装置、前記検知センサーおよび前記デバイスから評価支援用ログデータを取得する評価支援用ログデータ取得部、
前記評価支援用ログデータ取得部により取得された複数の前記評価支援用ログデータを前記サーバー記憶部に記憶するよう制御する記憶制御部、
評価支援の目的の設定の入力を受け付ける目的入力受け付け部、
前記目的入力受け付け部により受け付けられた前記評価支援の目的に応じて、前記サーバー記憶部により記憶された前記評価支援用ログデータをまとめると共に、前記評価支援用ログデータに応じて決められた優先度に従って決められるタイトルを付与した出力用データを生成する出力用データ生成部、
前記出力用データ生成部により生成された前記出力用データに付与された前記タイトルに所定のルールに則って属性を付加してタイトル属性を生成するタイトル属性付加部、
前記出力用データ生成部により生成された前記出力用データに応じて前記出力用データに分類用のタグを付与するタグ付与部、
前記出力用データ生成部により生成された前記出力用データのタイトル、前記タイトル属性付加部により付加された前記タイトル属性、前記タグ付与部により付与された前記タグに基づいて、前記目的入力受け付け部により受け付けられた前記評価支援の目的に応じた、時間ごとに区切られてまとめられた時系列データを生成する時系列データ生成部、
前記時系列データ生成部により生成された前記時系列データを前記評価支援の目的に応じて出力するよう制御する出力制御部、として機能させるための評価支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、評価支援システム、評価支援方法および評価支援プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
人事評価に用いる評価支援システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-164344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パソコン等のコンピューターのログデータや検知センサーの検知結果のログデータに基づいてデータを集計し、ユーザーの望む形で出力する評価支援システムが求められる。データの集計に際し、集計結果にログデータをユーザーが要求する形式にユーザー自身がまとめたり、ログデータに対してユーザー自身がタイトルを付ける場合がある。単純にこのような手法を採用すると、ユーザーの手間がかかることとなる。また、いずれか一方、すなわち、ログデータをまとめるか、またはログデータにタイトルを付けることを先に行ってから、他方を行う必要があり、ユーザーの操作が煩雑になりかねない。効率的にユーザーの望む評価支援の出力を実現することが求められる。
【0005】
そこで、効率的にユーザーの望む出力を得ることができる評価支援システム、評価支援方法および評価支援プログラムを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従った評価支援システムは、データを記憶するサーバー記憶部を含むサーバーと、サーバーに通信可能な端末装置と、サーバーに通信可能であり、物理的に変化する対象物の状態を検知する検知センサーと、サーバーと通信可能であり、経時的な電子データを生成するデバイスと、を含む。サーバーは、端末装置、検知センサーおよびデバイスから評価支援用ログデータを取得する評価支援用ログデータ取得部と、評価支援用ログデータ取得部により取得された複数の評価支援用ログデータをサーバー記憶部に記憶するよう制御する記憶制御部と、評価支援の目的の設定の入力を受け付ける目的入力受け付け部と、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じて、サーバー記憶部により記憶された評価支援用ログデータをまとめると共に、タイトルを付与して出力用データを生成する出力用データ生成部と、出力用データ生成部により生成された出力用データに付与されたタイトルに属性を付加するタイトル属性付加部と、出力用データ生成部により生成された出力用データに応じて出力用データに分類用のタグを付与するタグ付与部と、出力用データ生成部により生成された出力用データのタイトル、タイトル属性付加部により付加されたタイトル属性、タグ付与部により付与されたタグに基づいて、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じた時系列データを生成する時系列データ生成部と、時系列データ生成部により生成された時系列データを評価支援の目的に応じて出力するよう制御する出力制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
上記評価支援システムによれば、効率的にユーザーの望む出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施の形態1における評価支援システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、図1に示す評価支援システムの外観を概略的に示す図である。
図3図3は、サーバー制御部に含まれる構成を概略的に示すブロック図である。
図4図4は、本開示の評価支援システムにおける全体的な処理の流れを示すフローチャートである。
図5図5は、目的の入力を受け付ける際の表示画面の一例を示す図である。
図6図6は、利用するデータを受け付ける際の表示画面の一例を示す図である。
図7図7は、時系列データの一例を示す図である。
図8図8は、時系列データの一例を示す図である。
図9図9は、時系列データの他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。本開示に係る評価支援システムは、データを記憶するサーバー記憶部を含むサーバーと、サーバーに通信可能な端末装置と、サーバーに通信可能であり、物理的に変化する対象物の状態を検知する検知センサーと、サーバーと通信可能であり、経時的な電子データを生成するデバイスと、を含む。サーバーは、端末装置、検知センサーおよびデバイスから評価支援用ログデータを取得する評価支援用ログデータ取得部と、評価支援用ログデータ取得部により取得された複数の評価支援用ログデータをサーバー記憶部に記憶するよう制御する記憶制御部と、評価支援の目的の設定の入力を受け付ける目的入力受け付け部と、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じて、サーバー記憶部により記憶された評価支援用ログデータをまとめると共に、タイトルを付与して出力用データを生成する出力用データ生成部と、出力用データ生成部により生成された出力用データに付与されたタイトルに属性を付加するタイトル属性付加部と、出力用データ生成部により生成された出力用データに応じて出力用データに分類用のタグを付与するタグ付与部と、出力用データ生成部により生成された出力用データのタイトル、タイトル属性付加部により付加されたタイトル属性、タグ付与部により付与されたタグに基づいて、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じた時系列データを生成する時系列データ生成部と、時系列データ生成部により生成された時系列データを評価支援の目的に応じて出力するよう制御する出力制御部と、を備える。
【0010】
本開示における評価支援システムでは、複数の多種類の評価支援用ログデータを用い、まとめられてタイトルが付与された出力用データを生成して、出力用データから目的に応じた時系列データを生成して出力することとしている。このようにすることにより、ユーザー自身がログデータをまとめたり、ログデータにタイトルを付与する手間を省略することができる。また、目的に応じて、評価支援用ログデータをまとめてタイトルを付与し、タイトル、タイトル属性およびタグに基づいて目的に応じた時系列データを生成しているため、より短時間で効率的なユーザーの目的に沿った評価支援を出力することができる。したがって、このような評価支援システムによると、効率的にユーザーの望む出力を得ることができる。ここで、ユーザーについては、自然人に限らず、法人や組織も含む場合がある。
【0011】
上記評価支援システムにおいて、評価支援用ログデータ取得部は、評価支援に用いられ、明文化されたデータを、構造化されたデータに変換して取得可能であってもよい。すなわち、非構造化データを構造化データに変換して、取り込みやすくする。このようにすることにより、明文化されたデータを利用しやすい形式で取り込んで、より評価支援用ログデータを有効に活用することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0012】
上記評価支援システムにおいて、サーバーは、評価支援用ログデータを集計する際の集計軸の入力を受け付ける集計軸入力受け付け部をさらに含んでもよい。レコード生成部は、集計軸入力受け付け部により受け付けられた集計軸に沿ってレコードを生成してもよい。このようにすることにより、評価支援を得たいユーザーの目的の入力の手間を省略することができると共に、ユーザーのより望む出力を得ることができる。
【0013】
上記評価支援システムにおいて、記憶制御部は、目的入力受け付け部により受け付けられた過去の評価支援の目的のデータをサーバー記憶部に記憶するよう制御してもよい。目的入力受け付け部は、要求に応じてサーバー記憶部により記憶された過去の評価支援の目的データを表示してもよい。このようにすることにより、過去の履歴を利用して、より効率的なユーザーの目的の入力をすることができる。
【0014】
上記評価支援システムにおいて、タグ付与部は、評価支援用ログデータが定性であるか定量であるかの判定結果および評価支援用ログデータが時系列であるか状態であるかの判定結果に基づいて、タグを付与してもよい。このようにすることにより、タグの付与に際し、より適切なタグを付与することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0015】
上記評価支援システムにおいて、出力用データ生成部は、複数の評価支援用ログデータが所定のパターンに含まれると判断されれば、複数の評価支援用ログデータを一つにまとめてもよい。このようにすることにより、データの数が増加することを抑制すると共に、評価支援用ログデータを有効に活用することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0016】
上記評価支援システムにおいて、タイトル属性付加部は、周期、原因、結果、重要性、複雑さ、感情、集中、能力、性別および好みのうちの少なくともいずれかをタイトル属性として選択して付加してもよい。このようにすることにより、より適切にタイトル属性を付加することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0017】
上記評価支援システムにおいて、出力制御部は、時系列データ中の単語を抽出して文章を生成して出力するよう制御してもよい。このようにすることにより、ユーザーが出力結果に応じて文章を作成する手間を省略することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0018】
上記評価支援システムにおいて、出力制御部は、時系列データを、構造化されたデータに変換して出力してもよい。このようにすることにより、出力に際し、構造化されたデータを利用して、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0019】
上記評価支援システムにおいて、出力用データ生成部は、電子ファイルのファイル名、電子ファイルが属しているディレクトリ名、電子ファイルのアプリケーション名、電子ファイルに対して行われたイベント名、電子ファイルに含まれるHTML(HyperText Markup Language)のタグ、電子ファイルに含まれるURL(Uniform Resource Locator)情報、予め定められたルールおよび検知センサーによる出力のうちの少なくともいずれか1つを利用してタイトルを付与してもよい。このようにすることにより、タイトルとして、より適切なものを選択してタイトルを付加することができる。したがって、より効率的に出力を得ることができる。
【0020】
上記評価支援システムにおいて、時系列データ生成部は、時系列データを生成するに際し、各データにおいて対応する二酸化炭素の消費量またはエネルギーの消費量に換算した項目を生成して付加してもよい。このようにすることにより、対応するデータに相当する二酸化炭素の消費量またはエネルギーの消費量を視覚化することができる。よって、業務の効率化を二酸化炭素の消費量またはエネルギーの消費量として認識しやすくすることができる。
【0021】
上記評価支援システムは、情報を表示する表示画面をさらに備えてもよい。出力制御部は、表示画面にユーザーが何をしているかを表示するよう制御してもよい。このようにすることにより、よりユーザーの動きや活動内容を視覚的に把握しやすい出力とすることができる。ここで、ユーザーとしては、例えば、ネットワークに接続された複数の端末装置において、各端末装置を所有するユーザーである。
【0022】
上記評価支援システムにおいて、出力制御部は、ユーザーの顔写真およびアイコンのうちの少なくともいずれか一方を利用して表示画面に表示するよう制御してもよい。出力制御部は、端末装置に入力されたユーザーのキータイプ数およびユーザーに対応して検知センサーにより検知された活動情報のうちの少なくともいずれか一方を併せて表示画面に表示するよう制御してもよい。このようにすることにより、より視覚的に認識しやすい表示による出力とすることができる。
【0023】
上記評価支援システムにおいて、出力制御部は、時系列データにおいて、60秒以内のデータを用いて、ユーザーが何をしているかを表示画面に表示するよう制御してもよい。このようにすることにより、60秒以内におけるユーザーの行動を把握しやすくすることができる。この場合、この60秒以内とする時間をより短く設定することにより、リアルタイムでのユーザーの行動を把握しやすくすることができる。具体的には、30秒以内、さらには10秒以内とすることにより、よりリアルタイムでのユーザーの向上を把握しやすくすることができる。
【0024】
上記評価支援システムにおいて、出力制御部は、インタラクティブな相互通信が可能なボットを含んでもよい。出力制御部は、ボットを介して出力するよう制御してもよい。このようにすることにより、ユーザーがボットでの出力を得たい場合やインタラクティブな相互通信に対応することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。また、この構成を用いて、ボットとの間でコミュニケーションをとることもできる。
【0025】
上記評価支援システムにおいて、出力用データ生成部は、ボットからの評価支援用ログデータへの入力を受け付けてもよい。このようにすることにより、ボットを介して評価支援用ログデータへの入力を行うことができる。すなわち、ボットにおけるチャットの内容を取り込んで、評価支援用ログデータへの入力を行うことができる。よって、より適切な評価支援用ログデータとすることができる。
【0026】
上記評価支援システムにおいて、出力制御部は、時系列データを構造化されたデータに変換して出力するよう制御してもよい。このようにすることにより、よりユーザーの望む形式で出力することが容易となる。したがって、より効率的な出力を得ることができる。
【0027】
本開示に係る評価支援方法は、データを記憶するサーバー記憶部を含むサーバーと、サーバーに通信可能な端末装置と、サーバーに通信可能であり、物理的に変化する対象物の状態を検知する検知センサーと、サーバーと通信可能であり、経時的な電子データを生成するデバイスと、を含む評価支援システムに用いられる。評価支援方法は、端末装置、検知センサーおよびデバイスから評価支援用ログデータを取得する工程と、評価支援用ログデータを取得する工程の後に、取得された複数の評価支援用ログデータをサーバー記憶部に記憶するよう制御する工程と、評価支援の目的の設定の入力を受け付ける工程と、入力を受け付ける工程の後に、受け付けられた評価支援の目的に応じて、サーバー記憶部により記憶された評価支援用ログデータをまとめると共に、タイトルを付与して出力用データを生成する工程と、出力用データを生成する工程の後に、生成された出力用データに付与されたタイトルに属性を付加する工程と、出力用データを生成する工程の後に、生成された出力用データに応じて出力用データに分類用のタグを付与する工程と、生成された出力用データのタイトル、付加されたタイトル属性、付与されたタグに基づいて、受け付けられた評価支援の目的に応じた時系列データを生成する工程と、時系列データを生成する工程の後に、生成された時系列データを評価支援の目的に応じて出力するよう制御する工程と、を備える。
【0028】
このような評価支援方法によると、効率的にユーザーの望む出力を得ることができる。
【0029】
本開示に係る評価支援プログラムは、データを記憶するサーバー記憶部を含むサーバーと、サーバーに通信可能な端末装置と、サーバーに通信可能であり、物理的に変化する対象物の状態を検知する検知センサーと、サーバーと通信可能であり、経時的な電子データを生成するデバイスと、を含む評価支援システムに用いられる評価支援プログラムであって、コンピューターを端末装置、検知センサーおよびデバイスから評価支援用ログデータを取得する評価支援用ログデータ取得部、評価支援用ログデータ取得部により取得された複数の評価支援用ログデータをサーバー記憶部に記憶するよう制御する記憶制御部、評価支援の目的の設定の入力を受け付ける目的入力受け付け部、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じて、サーバー記憶部により記憶された評価支援用ログデータをまとめると共に、タイトルを付与して出力用データを生成する出力用データ生成部、出力用データ生成部により生成された出力用データに付与されたタイトルに属性を付加するタイトル属性付加部、出力用データ生成部により生成された出力用データに応じて出力用データに分類用のタグを付与するタグ付与部、出力用データ生成部により生成された出力用データのタイトル、タイトル属性付加部により付加されたタイトル属性、タグ付与部により付与されたタグに基づいて、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じた時系列データを生成する時系列データ生成部、時系列データ生成部により生成された時系列データを評価支援の目的に応じて出力するよう制御する出力制御部、として機能させるための評価支援プログラムである。
【0030】
このような評価支援プログラムによると、効率的にユーザーの望む出力を得ることができる。
【0031】
[本願発明の実施形態の詳細]
次に、本開示の評価支援システムの一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
【0032】
(実施の形態1)
本開示の実施の形態1における評価支援システムの構成について説明する。図1は、実施の形態1における評価支援システムの構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す評価支援システムの外観を概略的に示す図である。図1および図2を参照して、実施の形態1における評価支援システム10は、例えば、会社内の人事の評価や会社内における業務の評価を支援する際に利用される。また、評価支援システム10は、業務に応じてアウトソースや自動化を推奨したり、業務の効率化を追求する場合にも利用される。
【0033】
評価支援システム10は、管理装置としてのサーバー11と、各作業者(従業員)が電子ファイルを操作する際に利用する端末装置としてのコンピューター21aと、検知センサー41aと、デバイス51aと、を含む。検知センサー41aは、対象物の状態の変化を検知したり、測定したりする。検知センサー41aの例としては、作業者の心拍数をカウントする心拍センサーや、作業者の作業する部屋への入退室を検知する入退室検知センサーが挙げられる。入退室検知センサーの一例としては、作業者が作業する部屋のドアの上部に取り付けられたカメラが挙げられる。検知センサー41aの他の例としては、位置検知センサー、生体情報取得センサー、睡眠情報取得センサー、RFID、人感センサー、超音波センサー、加速度センサー、温度センサー、湿度センサー、水検知センサー、火検知センサー、煙検知センサー、重量センサー、長さ検知センサー、画像検知センサー、音検知センサー、味覚検知センサー、CO排出量検知センサー等がある。デバイス51aは、経時的な電子データを生成する。デバイス51aの例としては、株取引装置、勾配記録装置、入出庫管理装置、在庫管理装置、生産管理装置、駐車場管理装置、入退出記録装置、運行記録装置、エレベータ装置、監視装置、GPS、気象装置、移動装置、電光掲示板等が挙げられる。
【0034】
評価を行う管理者、すなわち、本実施形態に係る評価支援システム10を利用するユーザーは、サーバー11を操作することができる。サーバー11、コンピューター21a、検知センサー41a、デバイス51aはそれぞれ、ネットワーク20によって有線、無線を問わず接続されている。ネットワーク20は、インターネットおよび社内イントラネット等を含む。コンピューター21aは、例えば会社に所属する作業者Wに割り当てられ、所有されるコンピューターである。
【0035】
サーバー11は、サーバー11自身を制御するサーバー制御部12と、ネットワーク20と接続するためのサーバーネットワークインターフェース部13と、種々のデータを記憶するサーバー記憶部としてのサーバーハードディスク14と、を含む。サーバー11は、サーバーネットワークインターフェース部13により、ネットワーク20を経由してコンピューター21a、検知センサー41a、デバイス51a等他の電子機器と通信可能に構成されている。サーバーネットワークインターフェース部13は、コンピューター21a、検知センサー41a、デバイス51aから送信されるデータ、例えば、コンピューター21aによって作業された電子ファイルの第1ログデータを受信する。サーバーネットワークインターフェース部13は、コンピューター21a、検知センサー41a、デバイス51aを含む他の電子機器から各種のデータを受信するサーバー受信部として機能する。
【0036】
サーバー制御部12は、サーバー記憶制御部31と、サーバー送信制御部32と、サーバーログデータ生成部33と、出力制御部34と、を含む。サーバー記憶制御部31は、取得したデータをサーバーハードディスク14に記憶するよう制御する。サーバー送信制御部32は、ネットワーク20を介してデータを接続された他の電子機器に送信するよう制御する。サーバーログデータ生成部33は、サーバー11自身のログデータを生成する。出力制御部34は、サーバー11において処理した処理結果等の出力を制御する。サーバー制御部12の他の構成については、後に詳述する。
【0037】
サーバー11には、表示画面16を有するディスプレイ15と、キーボード17と、マウス18とが接続されている。ディスプレイ15により、サーバー11の情報およびサーバーハードディスク14に記憶された情報やデータが表示される。また、サーバー11を使用するユーザー、例えば管理者Dは、キーボード17およびマウス18を用いて、ディスプレイ15の表示画面16に表示される画面を確認しながら、サーバー11へのデータの入力等を行う。
【0038】
次に、作業者Wに割り当てられたコンピューター21aの構成について説明する。コンピューター21aとしては、具体的には例えば、据え付きのデスクトップ型コンピューターが挙げられるが、他にタブレットPCやノートPCといった携帯可能な端末機器等であってもよい。なお、ネットワーク20には他の同様の構成を有するコンピューターが接続されることもある。
【0039】
コンピューター21aは、コンピューター21a自身を制御するコンピューター制御部22aと、ネットワーク20と接続するためのコンピューターネットワークインターフェース部23aと、種々のデータを記憶するコンピューターハードディスク24aと、を含む。コンピューター21aは、コンピューターネットワークインターフェース部23aを介し、ネットワーク20を経由してサーバー11を含む他の電子機器と通信可能に構成されている。
【0040】
コンピューター21aには、表示画面28aを有するディスプレイ27aと、キーボード29aと、マウス30aとが接続されている。ディスプレイ27aにより、コンピューター21aの情報およびコンピューターハードディスク24aに記憶された情報やデータが表示される。また、コンピューター21aを使用するユーザー、例えば作業者Wは、キーボード29aおよびマウス30aを用いて、ディスプレイ27aの表示画面28aに表示される画面を確認しながら、コンピューター21aへのデータの入力等を行う。なお、図1において、ディスプレイ27a、キーボード29aおよびマウス30aの図示を省略している。
【0041】
コンピューター21aには、コンピューター21a自身を特定するMACアドレスが付与されている。また、コンピューター21aを操作するには、ログイン認証が必要とされる。すなわち、コンピューター21aにおける操作の開始時には、IDとパスワードを入力させる入力画面がディスプレイ27aの表示画面28aに表示される。ログイン認証が成功すれば、コンピューター21aにおける入力等が可能となる。この時、ログインしたユーザーの名前、ログイン時間等が検出され、コンピューター21aに記憶される。
【0042】
コンピューター制御部22aは、コンピューター21aで行った作業の第1ログデータを生成する第1ログデータ生成部25aと、生成された第1ログデータをサーバー11に送信するコンピューター送信制御部26aとを含む。第1ログデータ生成部25aは、例えば電子ファイルFについて作業が行われた際に、第1ログデータLを生成する。第1ログデータLは、作業を行った作業者、作業開始時間、作業終了時間、作業時に入力された文字やタイミング、作業に用いたアプリケーション等から構成されている。コンピューター送信制御部26aは、生成された第1ログデータLを所定のタイミングでサーバー11に送信する。所定のタイミングとは、第1ログデータLの生成が完了した時点や、サーバー11とコンピューター21aとの通信が確立したタイミング等である。コンピューター制御部22aは、所定のタイミングで、生成した第1ログデータLをサーバー11に送信する。
【0043】
次に、検知センサー41aの構成について説明する。検知センサー41aは、本実施形態においては、心拍センサーである。具体的には、検知センサー41aは、例えば作業者Wに取り付けられ、作業者Wの作業中、この場合、コンピューター21aの操作中の心拍数をカウントする。検知センサー41aは、検知センサー41a自身を制御する検知センサー制御部42aと、ネットワーク20と接続するための検知センサーネットワークインターフェース部43aと、種々のデータを記憶する検知センサーメモリ44aと、を含む。検知センサー41aは、検知センサーネットワークインターフェース部43aを介し、ネットワーク20を経由してサーバー11を含む他の電子機器と通信可能に構成されている。
【0044】
検知センサー制御部42aは、検知センサー41aにより検知された対象物の状態の検知情報のログデータである第2ログデータを生成する第2ログデータ生成部45aと、生成された第2ログデータをサーバー11に送信する検知センサー送信制御部46aとを含む。第2ログデータ生成部45aは、例えば、コンピューター21aを作業中の作業者Wの心拍数をカウントし、検知情報のログデータとして心拍数のデータを第2ログデータとして生成する。検知センサー送信制御部46aは、生成された第2ログデータLを所定のタイミングでサーバー11に送信する。所定のタイミングとは、第2ログデータLの生成が完了した時点や、サーバー11と検知センサー41aとの通信が確立したタイミング等である。
【0045】
次に、デバイス51aの構成について説明する。デバイス51aは、本実施形態においては、入退室記録装置である。具体的には、デバイス51aは、例えば作業者Wの監査室や経理室への入退室を記録する。デバイス51aは、デバイス51a自身を制御するデバイス制御部52aと、ネットワーク20と接続するためのデバイスネットワークインターフェース部53aと、種々のデータを記憶するデバイスハードディスク54aと、を含む。デバイス51aは、デバイスネットワークインターフェース部53aを介し、ネットワーク20を経由してサーバー11を含む他の電子機器と通信可能に構成されている。
【0046】
デバイス制御部52aは、デバイス51aにより記録された経時的な電子データである第3ログデータを生成する第3ログデータ生成部55aと、生成された第3ログデータをサーバー11に送信するデバイス送信制御部56aとを含む。第3ログデータ生成部55aは、例えば、作業者Wの監査室や経理室への入室や退室のデータを第3ログデータとして生成する。デバイス送信制御部56aは、生成された第3ログデータLを所定のタイミングでサーバー11に送信する。所定のタイミングとは、第3ログデータLの生成が完了した時点や、サーバー11とデバイス51aとの通信が確立したタイミング等である。
【0047】
次に、サーバー制御部12の構成について説明する。図3は、サーバー制御部12に含まれる構成を概略的に示すブロック図である。併せて図3を参照して、サーバー制御部12は、評価支援用ログデータ取得部61と、目的入力受け付け部62と、出力用データ生成部63と、タイトル属性付加部64と、タグ付与部65と、時系列データ生成部66と、を含む。評価支援用ログデータ取得部61は、コンピューター21a、検知センサー41aおよびデバイス51aから評価支援用ログデータを取得する。上記したサーバー記憶制御部31は、評価支援用ログデータ取得部61により取得された複数の評価支援用ログデータをサーバーハードディスク14に記憶するよう制御する。目的入力受け付け部62は、評価支援の目的の設定の入力を受け付ける。出力用データ生成部63と、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じて、サーバーハードディスク14により記憶された評価支援用ログデータをまとめると共に、タイトルを付与して出力用データを生成する。タイトル属性付加部64は、出力用データ生成部63により生成された出力用データに付与されたタイトルに属性を付加する。タグ付与部65と、出力用データ生成部63により生成された出力用データに応じて出力用データに分類用のタグを付与する。時系列データ生成部66は、出力用データ生成部63により生成された出力用データのタイトル、タイトル属性付加部64により付加されたタイトル属性、タグ付与部65により付与されたタグに基づいて、目的入力受け付け部62により受け付けられた評価支援の目的に応じた時系列データを生成する。上記した出力制御部34は、時系列データ生成部66により生成された時系列データを評価支援の目的に応じて出力するよう制御する。これらの構成については、後に詳述する。
【0048】
次に、本開示の評価支援システム10における全体的な処理の流れについて説明する。図4は、本開示の評価支援システム10における全体的な処理の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、まず、本開示に係る評価支援システム10においては、評価支援用ログデータを取得する(図4におけるステップS11、以下「ステップを省略する。」)。評価支援用ログデータは、コンピューター21aの第1ログデータ、検知センサー41aの第2ログデータおよびデバイス51aの第3ログデータを評価支援用ログデータとして取得する。ここでは、単にコンピューター21aの操作履歴等のコンピューター21aのログデータをそのまま取得する場合もあれば、評価支援用ログデータ取得部61は、評価支援に用いられ、明文化されたデータを、構造化されたデータに変換して取得する場合もある。すなわち、評価支援用ログデータ取得部61は、評価支援に用いられ、明文化されたデータを、構造化されたデータに変換して取得可能としてもよい。具体的には、例えば、就業規則のデータといった文章をXML形式に構造化してから評価支援用ログデータを生成し、取得可能とする。就業規則の他には、例えば学校における時間割や会社における職務分掌、さらには職務上の日報や個人の日記等も含まれる。さらには、例えば後述するボットにおけるチャットの内容も構造化されたデータに変換し、取得することができる。このようにすることにより、明文化されたデータを利用しやすい形式で取り込んで、より評価支援用ログデータを有効に活用することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。なお、評価支援用ログデータ取得部61については、既に他のシステムは過去に構造化されたデータについても取得可能である。また、一度構造化されたデータについては、再利用することができる。再利用については、例えば、一度変換した就業規則といった文章を変更しても、再度評価支援用ログデータとして取り込む可能な構成とするようにする。なお、ボットにおけるチャットの内容のデータについても、端末装置における評価支援用ログデータとして取り扱ってもよい。
【0049】
その後、管理者であるユーザーが求める目的の設定を受け付ける(S12)。そうすると、受け付けた目的に応じて、出力用データを生成する(S13)。その後、出力用のデータを基に、評価支援の目的に応じて時系列に沿って並べられた時系列データを生成する(S14)。そして、生成した時系列データを表示画面等によって出力して表示する(S15)。このような処理の流れとなる。
【0050】
まず、評価支援用ログデータの取得について説明する。コンピューター21aのログデータについては、ログインに使用した名前、作業ファイル、作業開始時間、作業終了時間、タイプ数等に基づいて第1ログデータが生成される。この評価支援用ログデータを有線または無線通信によりサーバーは取得する。
【0051】
また、例えば、検知センサー41aである心拍センサーは、作業者Wに装着されている。そして、検知センサー41aは、作業者Wの心拍を常時検出している。ここで、作業者Wが第1ログデータを生成する際の作業を行うと、その期間の心拍数をカウントする。具体的には、作業開始時間から作業終了時間までの心拍数をカウントする。そして、単位時間当たりの心拍数を算出する。このようにして、評価支援用ログデータが生成される。この評価支援用ログデータについても、通信によりサーバー11が取得する。
【0052】
なお、就業規則といったデータも、明文化されたデータとして、構造化されたデータに変換して取得する。具体的には、例えば、就業規則データが読み込まれれば、サーバーハードディスク14に記憶されている文章ルールデータに基づいて、就業規則データから評価支援用ログデータを生成する。具体的には、就業規則として「1.勤務地は、〇〇とする。2.勤務時間は、9時から17時までとする。3.休憩時間は、12時から13時までとする。…」との就業規則をXMLデータで記憶されていたとすると、9時を開始時間都とし17時を終了時間とする勤務時間のデータ、12時を開始時間とし13時を終了時間とする休憩時間のデータが、評価支援用ログデータとして取得される。
【0053】
このようにして、評価支援用ログデータが取得される(S11)。次に、評価支援用の分析を行うに際し、目的の入力を受け付ける(S12)。ここでは、目的の入力の受付として、まず、評価支援を行う指標の設定を受け付けた後、目標の設定を受け付ける。
【0054】
図5は、目的の入力を受け付ける際の表示画面の一例を示す図である。図5を参照して、評価支援の目的の入力を受け付けるディスプレイ15の表示画面16においては、「分析サービスの利用目的を入力してください。」との表示71と、「(1)残業抑制」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン72aと、「(2)行動管理」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン72bと、「(3)汎用的な使用」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン72cと、「(4)その他」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン72dとが示されている。ユーザーである管理者は、目的に応じていずれかのボタン72a~72dをクリックして、目的を入力する。
【0055】
次に、利用するデータの選択を受け付ける。図6は、利用するデータを受け付ける際の表示画面の一例を示す図である。図6を参照して、ディスプレイ15の表示画面16には、「利用するデータを選択してください(複数選択可能)。」との表示73と、「コンピューター」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン74aと、「スマートフォン」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン74bと、「給与」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン74cと、「温度センサー」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン74dと、「就業規則」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン74eと、「民法」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン74fと、「家族構成」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン74gと、「心拍」と表記されており、クリックにより入力を受け付けるボタン74hと、が示されている。ユーザーである管理者は、いずれかのボタン74a~74hをクリックして、利用するデータを評価支援用ログデータとして入力する。なお、評価支援用ログデータについては、複数のログデータを集約することとしてもよい。
【0056】
なお、評価支援用ログデータについては、必要に応じて修正して用いることができる。例えば、コンピューター21aに利用される電子ファイルのデータについては、電子ファイル名が未入力の場合、イベント名を挿入したり、拡張子を別項目として分離したりする。また、同一の電子ファイル名となった場合に、出力用データを統合した上で集約する。また、心拍数について、異常値を削除したり、5区切りとしたりする。
【0057】
その後、利用するデータを評価支援用ログデータとして用いて、出力用データ生成部63は、目的入力受け付け部62により受け付けられた評価支援の目的に応じて、サーバーハードディスク14に記憶された評価支援用ログデータをまとめると共に、タイトルを付与して出力用データを生成する(S13)。そして、タイトル属性付加部64は、出力用データ生成部により生成された出力用データに付与されたタイトルに属性を付加する。そして、タグ付与部65は、出力用データ生成部63により生成された出力用データに応じて出力用データに分類用のタグを付与する。
【0058】
ここで、付与するタグとしては、評価支援用ログデータの種類に応じて判定される。すなわち、定性か定量か、および時系列か状態かによって時系列定性、時系列定量、状態定性、状態定量かを判定する。そして、種類に応じて、処理方法を置換、補間、修正を行ったり、閾値を設定したりする。すなわち、時系列に応じて変化したり、状態変化するまで同じ値を入力する。なお、音声データやタイピングデータについては、一部の連続したデータに対して、一つにまとめて記録してもよい。一部の連続したデータについては、例えば、数秒以内に行われた処理はひとまとめにするといったルールを決めて処理を行ってもよい。
【0059】
タイトルについては、評価支援用ログデータに応じて決められた優先度に従い、優先度を決める。また、混合設定として、電子ファイル名とイベント名とを足し合わせてもよいし、感情属性と運動名を足し合わせてもよいし、ルーチン属性と電子ファイル名を足し合わせてもよい。また、置換設定として、感情属性が怒りである場合に、怒りとしてもよい。ここで、タイトルを付ける際に処理であるが、例えば、出力用データ生成部は、電子ファイルのファイル名、電子ファイルが属しているディレクトリ名および電子ファイルのアプリケーション名のうちの少なくともいずれか1つを利用してタイトルを付与するようにしてもよい。
【0060】
また、タイトル属性については、以下のルールに則って生成する。すなわち、周期として、タイトルが定期的に出現する時には、ルーチン属性を付与し、それ以外はスポット属性とする。また、タイトルが原因として他の結果を生じているとみなせる時には、原因属性を付与する。また、タイトルが結果として他の原因から影響を受けているとみなせる時には、結果属性を付与する。また、原因属性があり、多くの人数がこのタイトルを保持する場合、重要属性を付与する。重要属性が無い場合には、重要でない属性を付与する。また、タイトルが複雑な場合、複雑属性を付与する。タイトルが複雑でない場合には、複雑でない属性を付与する。心拍数が150以上であり、かつ移動がない場合には、興奮属性を付与する。心拍数が150以上であり、かつ移動がある場合には、運動属性を付与する。これら以外は、悲しみ属性を付与する。また、脳波がプラスで、かつタグのタイプ数あるいはペン速度が120以上であれば集中属性を付与する。集中属性がある場合であって、かつ正解属性がある場合、能力が高い属性を付与する。それ以外は、普通属性を付与する。例えば、りんごタグが多い場合、りんごタグに好き属性を付与する。このようにして、タイトル属性を付与する。
【0061】
その後、時系列データ生成部66は、出力用データ生成部63により生成された出力用データのタイトル、タイトル属性付加部64により付加されたタイトル属性、タグ付与部65により付与されたタグに基づいて、目的入力受け付け部62により受け付けられた評価支援の目的に応じた時系列データを生成する(S14)。
【0062】
図7は、時系列データの一例を示す図である。図7は、出力用データの内容を示す。図8は、評価支援用ログデータの内容を示す図である図7および図8を参照して、時系列データ81aは、時間ごとに区切られたまとめられたデータ82a,82b,82c,82d,82eから構成されている。データ82a~82eについては、時刻が早い順に整列されている。時系列データ81aには、出力用データ83aとして、時刻に関する項目84aと、経過時間に関する項目84bと、タイトルに関する項目84cと、タグに関する項目84dとがある。また、評価支援ログデータ83bは、感情に関する項目85aと、規則に関する項目85bと、コンピューターの電子ファイル名に関する項目85cと、タイプ数に関する項目85dと、スマートフォンの着信に関する項目85eと、デバイスとしての入退室に関する項目85fと、検知センサーとしての心拍数に関する項目85gとがある。このような時系列データが生成される。
【0063】
なお、図9は得られた時系列データの他の例を示す図である。図9は、出力用データの内容を示す。評価支援用データについては、図8と同様であるため、その説明を省略する。図9を参照して、時系列データ81bには、二酸化炭素の消費量に関する項目84eが含まれる。この二酸化炭素の消費量については、消費する二酸化炭素の量をリストアップすることで、その活動における二酸化炭素の消費量に換算して視覚化することができる。すなわち、時系列データ生成部66は、時系列データを生成するに際し、各データにおいて対応する二酸化炭素の消費量に換算した項目を生成して付加する。このようにすることにより、対応するデータに相当する二酸化炭素の消費量を視覚化することができる。よって、業務の効率化を二酸化炭素の消費量の削減量として認識しやすくすることができる。なお、二酸化炭素の消費量に限らず、エネルギーの消費量に換算して視覚化してもよい。すなわち、時系列データ生成部66は、時系列データを生成するに際し、各データにおいて対応する二酸化炭素の消費量またはエネルギーの消費量に換算した項目を生成して付加してもよい。
【0064】
その後、出力制御部34は、時系列データ生成部66により生成された時系列データを評価支援の目的に応じて出力するよう制御する(S15)。具体的には、例えば、時系列データから単語を抽出して、「私は、16時51分に監査室で、好きなスポット監査対応を行った。その後、経理室に移動して、予算修正業務を行った。電話対応を10分間行った。」といった文章の出力を行う。この場合、XMLデータとして、上記した文章の出力を行う。なお、文章の出力を行ったXMLデータについては、再利用することができる。
【0065】
上記評価支援システム10によると、複数の多種類の評価支援用ログデータを用い、まとめられてタイトルが付与された出力用データを生成して、出力用データから目的に応じた時系列データを生成して出力することとしている。よって、ユーザー自身がログデータをまとめたり、ログデータにタイトルを付与する手間を省略することができる。また、目的に応じて、評価支援用ログデータをまとめてタイトルを付与し、タイトル、タイトル属性およびタグに基づいて目的に応じた時系列データを生成しているため、より短時間で効率的なユーザーの目的に沿った評価支援を出力することができる。したがって、このような評価支援システム10によると、効率的にユーザーの望む出力を得ることができる。
【0066】
本実施形態においては、評価支援用ログデータ取得部は、評価支援に用いられる規則を規定したルールデータおよび端末装置を操作するユーザーの感情のデータのうちの少なくともいずれか1つを取得する。よって、より評価支援システム用ログデータを有効に活用することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0067】
本実施形態においては、タグ付与部は、評価支援用ログデータが定性であるか定量であるかの判定結果および評価支援用ログデータが時系列であるか状態であるかの判定結果に基づいて、タグを付与する。よって、タグの付与に際し、より適切なタグを付与することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0068】
本実施形態においては、出力用データ生成部は、複数の評価支援用ログデータが所定のパターンに含まれると判断されれば、複数の評価支援用ログデータを一つにまとめる。よって、データの数が増加することを抑制すると共に、評価支援用ログデータを有効に活用することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0069】
本実施形態においては、タイトル属性付加部は、周期、原因、結果、重要性、複雑さ、感情、集中、能力、性別および好みのうちの少なくともいずれかをタイトル属性として選択して付加する。よって、より適切にタイトル属性を付加することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0070】
本実施形態においては、出力制御部は、時系列データ中の単語を抽出して文章を生成して出力するよう制御する。よって、ユーザーが出力結果に応じて文章を作成する手間を省略することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0071】
(他の実施の形態)
なお、上記の実施の形態において、出力制御部は、時系列データを、構造化されたデータに変換して出力してもよい。このようにすることにより、出力に際し、構造化されたデータを利用して、就業規則や校則といった形式的な文章や、日記や記録といったメモなど、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0072】
また、上記の実施の形態において、出力用データ生成部は、電子ファイルのファイル名、電子ファイルが属しているディレクトリ名、電子ファイルのアプリケーション名、電子ファイルに対して行われたイベント名、電子ファイルに含まれるHTMLのタグ、電子ファイルに含まれるURL情報、予め定められたルールおよび検知センサーによる出力のうちの少なくともいずれか1つを利用してタイトルを付与してもよい。このようにすることにより、タイトルとして、より適切なものを選択してタイトルを付加することができる。したがって、より効率的に出力を得ることができる。予め定められたルールとしては、例えば、就業規則や校則が挙げられる。
【0073】
この場合、例えば上記項目において優先順位を付けるとよい。具体的には、設定により、予め定められたルール、電子ファイルのファイル名、電子ファイルが属しているディレクトリ名、電子ファイルのアプリケーション名、電子ファイルに対して行われたイベント名、電子ファイルに含まれるHTMLのタグ、電子ファイルに含まれるURL情報、そして検知センサーによる出力の順にタイトルを付与するようにする。このようにすることにより、よりユーザーの要求に応じたタイトルを付与することができる。
【0074】
なお、タイトルの付与に際し、補間や置換、混合設定を行ってもよい。具体的には、混合設定として、電子ファイルのアプリケーション名にアクセスがあり、イベント名に登録があり、検知センサーの出力として快適があった場合、アクセス登録+快適といったタイトルの付与としてもよい。また、置換として、電子ファイルのディレクトリ名または電子ファイルに含まれるURL情報に売上があれば、予算に置換してもよい。また、特定のキーワードを除外することにしてもよい。たとえば「.exe」という文言を除外してもよい。補間についても、所定のルールに則った補間を行ってもよい。
【0075】
なお、上記の実施の形態において、評価支援システムは、情報を表示する表示画面をさらに備えてもよい。出力制御部は、表示画面にユーザーが何をしているかを表示するよう制御してもよい。このようにすることにより、よりユーザーの動きや活動内容を視覚的に把握しやすい出力とすることができる。
【0076】
また、上記の実施の形態において、出力制御部は、ユーザーの顔写真およびアイコンのうちの少なくともいずれか一方を利用して表示画面に表示するよう制御してもよい。出力制御部は、端末装置に入力されたユーザーのキータイプ数およびユーザーに対応して検知センサーにより検知された活動情報のうちの少なくともいずれか一方を併せて表示画面に表示するよう制御してもよい。このようにすることにより、より視覚的に認識しやすい表示による出力とすることができる。
【0077】
なお、上記の実施の形態において、出力制御部は、時系列データにおいて、60秒以内のデータを用いて、ユーザーが何をしているかを表示画面に表示するよう制御してもよい。このようにすることにより、60秒以内におけるユーザーの行動を把握しやすくすることができる。この場合、この60秒以内とする時間をより短く設定することにより、リアルタイムでのユーザーの行動を把握しやすくすることができる。具体的には、30秒以内、さらには10秒以内とすることにより、よりリアルタイムでのユーザーの向上を把握しやすくすることができる。
【0078】
また、上記の実施の形態において、出力制御部は、インタラクティブな相互通信が可能なボットを含んでもよい。出力制御部は、ボットを介して出力するよう制御してもよい。このようにすることにより、ユーザーがボットでの出力を得たい場合やインタラクティブな相互通信に対応することができる。したがって、よりユーザーの望む出力を得ることができる。
【0079】
また、上記の実施の形態において、出力用データ生成部は、ボットからの評価支援用ログデータへの入力を受け付けてもよい。このようにすることにより、ボットを介して評価支援用ログデータへの入力を行うことができる。よって、より適切な評価支援用ログデータとすることができる。
【0080】
なお、上記の実施の形態において、出力制御部は、時系列データを構造化されたデータに変換して出力するよう制御してもよい。この場合、例えば、就業規則といった文章等、人の目に見えるものであってもよいし、そのままデータベースに保管可能なものとして出力することにしてもよい。このようにすることにより、よりユーザーの望む形式で出力することが容易となる。したがって、より効率的な出力を得ることができる。
【0081】
本開示に係る評価支援方法は、データを記憶するサーバー記憶部を含むサーバーと、サーバーに通信可能な端末装置と、サーバーに通信可能であり、物理的に変化する対象物の状態を検知する検知センサーと、サーバーと通信可能であり、経時的な電子データを生成するデバイスと、を含む評価支援システムに用いられる。評価支援方法は、端末装置、検知センサーおよびデバイスから評価支援用ログデータを取得する工程と、評価支援用ログデータを取得する工程の後に、取得された複数の評価支援用ログデータをサーバー記憶部に記憶するよう制御する工程と、評価支援の目的の設定の入力を受け付ける工程と、入力を受け付ける工程の後に、受け付けられた評価支援の目的に応じて、サーバー記憶部により記憶された評価支援用ログデータをまとめると共に、タイトルを付与して出力用データを生成する工程と、出力用データを生成する工程の後に、生成された出力用データに付与されたタイトルに属性を付加する工程と、出力用データを生成する工程の後に、生成された出力用データに応じて出力用データに分類用のタグを付与する工程と、生成された出力用データのタイトル、付加されたタイトル属性、付与されたタグに基づいて、受け付けられた評価支援の目的に応じた時系列データを生成する工程と、時系列データを生成する工程の後に、生成された時系列データを評価支援の目的に応じて出力するよう制御する工程と、を備える。
【0082】
このような評価支援方法によると、効率的にユーザーの望む出力を得ることができる。
【0083】
本開示に係る評価支援プログラムは、データを記憶するサーバー記憶部を含むサーバーと、サーバーに通信可能な端末装置と、サーバーに通信可能であり、物理的に変化する対象物の状態を検知する検知センサーと、サーバーと通信可能であり、経時的な電子データを生成するデバイスと、を含む評価支援システムに用いられる評価支援プログラムであって、コンピューターを、端末装置、検知センサーおよびデバイスから評価支援用ログデータを取得する評価支援用ログデータ取得部、評価支援用ログデータ取得部により取得された複数の評価支援用ログデータをサーバー記憶部に記憶するよう制御する記憶制御部、評価支援の目的の設定の入力を受け付ける目的入力受け付け部、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じて、サーバー記憶部により記憶された評価支援用ログデータをまとめると共に、タイトルを付与して出力用データを生成する出力用データ生成部、出力用データ生成部により生成された出力用データに付与されたタイトルに属性を付加するタイトル属性付加部、出力用データ生成部により生成された出力用データに応じて出力用データに分類用のタグを付与するタグ付与部、出力用データ生成部により生成された出力用データのタイトル、タイトル属性付加部により付加されたタイトル属性、タグ付与部により付与されたタグに基づいて、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じた時系列データを生成する時系列データ生成部、時系列データ生成部により生成された時系列データを評価支援の目的に応じて出力するよう制御する出力制御部、として機能させるための評価支援プログラムである。
【0084】
このような評価支援プログラムによると、効率的にユーザーの望む出力を得ることができる。
【0085】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本開示の評価支援システム、評価支援方法および評価支援プログラムは、効率的にユーザーの望む出力を得ることが求められる場合において特に有利に適用される。
【符号の説明】
【0087】
10 評価支援システム、11 サーバー、12 サーバー制御部、13 サーバーネットワークインターフェース部、14 サーバーハードディスク、15,27a ディスプレイ、16,28a 表示画面、17,29a キーボード、18,30a マウス、20 ネットワーク、21a コンピューター、22a コンピューター制御部、23a コンピューターネットワークインターフェース部、24a コンピューターハードディスク、25a 第1ログデータ生成部、26a コンピューター送信制御部、31 サーバー記憶制御部、32 サーバー送信制御部、33 サーバーログデータ生成部、34 出力制御部、41a 検知センサー、42a 検知センサー制御部、43a 検知センサーネットワークインターフェース部、44a 検知センサーメモリ、45a 第2ログデータ生成部、46a 検知センサー送信制御部、51a デバイス、52a デバイス制御部、53a デバイスネットワークインターフェース部、54a デバイスハードディスク、55a 第3ログデータ生成部、56a デバイス送信制御部、61 評価支援用ログデータ取得部、62 目的入力受け付け部、63 出力用データ生成部、64 タイトル属性付加部、65 タグ付与部、66 時系列データ生成部、71,73 表示、72a,72b,72c,72d,74a,74b,74c,74d,74e,74f,74g,74h ボタン、81a,81b 時系列データ、82a,82b,82c,82d,82e データ、83 出力用データ、84a,84b,84c,84d,84e,85a,85b,85c,85d,85e,85f,85g 項目。
【要約】
評価支援システムに含まれるサーバーは、端末装置、検知センサーおよびデバイスから評価支援用ログデータを取得する評価支援用ログデータ取得部と、評価支援用ログデータ取得部により取得された複数の評価支援用ログデータをサーバー記憶部に記憶するよう制御する記憶制御部と、評価支援の目的の設定の入力を受け付ける目的入力受け付け部と、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じて、サーバー記憶部により記憶された評価支援用ログデータをまとめると共に、タイトルを付与して出力用データを生成する出力用データ生成部と、出力用データ生成部により生成された出力用データに付与されたタイトルに属性を付加するタイトル属性付加部と、出力用データ生成部により生成された出力用データに応じて出力用データに分類用のタグを付与するタグ付与部と、出力用データ生成部により生成された出力用データのタイトル、タイトル属性付加部により付加されたタイトル属性、タグ付与部により付与されたタグに基づいて、目的入力受け付け部により受け付けられた評価支援の目的に応じた時系列データを生成する時系列データ生成部と、時系列データ生成部により生成された時系列データを評価支援の目的に応じて出力するよう制御する出力制御部と、を備える。
図1
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図9