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特許7109873FPCベースの金属回路構造及びその加工方法
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  • 特許-FPCベースの金属回路構造及びその加工方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-22
(45)【発行日】2022-08-01
(54)【発明の名称】FPCベースの金属回路構造及びその加工方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/24 20060101AFI20220725BHJP
   H05K 1/09 20060101ALI20220725BHJP
【FI】
H05K3/24 A
H05K1/09 C
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021078999
(22)【出願日】2021-05-07
【審査請求日】2021-05-07
(73)【特許権者】
【識別番号】518134965
【氏名又は名称】常州欣盛半導體技術股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Aplus Semiconductor Technologies Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】No. 2288, Luheng Road, Economic Development Zone, Changzhou City, Jiangsu Province China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 正能
(72)【発明者】
【氏名】蔡 水河
(72)【発明者】
【氏名】王 允男
(72)【発明者】
【氏名】王 喬暉
【審査官】齊藤 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-103586(JP,A)
【文献】特開2002-289652(JP,A)
【文献】特開平11-350188(JP,A)
【文献】特開2009-32844(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K1/00―3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
FPCベースの金属回路構造であって、
基材フィルム(1)と、
前記基材フィルム(1)の表面に付着した第1金属層(2)と、
前記第1金属層(2)の上方に位置する第2金属層(4)と、
前記第1金属層(2)と前記第2金属層(4)との間に配置された中間層(3)とを含み、
前記中間層(3)の上下表面はそれぞれ前記第1金属層(2)及び前記第2金属層(4)に接続され、前記中間層(3)は、第2金属層(4)と反応しにくい材料であり、前記中間層(3)は、チタン、ニッケル、クロム、モリブデン、タングステン、コバルト、バナジウム、ニオビウムのうちの1つ又は複数であり、前記第1金属層(2)は銅であり、前記第1金属層(2)の厚さは1~12ミクロンであり、前記第2金属層(4)は錫であり、前記第2金属層(4)の厚さは100~200ナノメートルであり、第3金属層(5)をさらに含み、前記第3金属層(5)は、前記第1金属層(2)の両側に配置され、前記第3金属層(5)は、銅錫合金であり、前記中間層(3)の厚さは5~50ナノメートルである、ことを特徴とするFPCベースの金属回路構造。
【請求項2】
次のステップS0~S0を含み、
S00:基材フィルム(1)の表面に金属原子をスパッタリングして、シード層(6)を形成し、シード層(6)上にフォトレジスト膜を貼り付けてから、露光及び現像処理を行って、金属回路を敷設する必要のないシード層(6)の領域をフォトレジスト(7)で覆い、
S10:基材フィルム(1)上に1回目の銅メッキを行って、第1金属層(2)を形成し、
S20:第1金属層(2)の上面に中間層(3)を加工し、
S30:中間層(3)上に2回目の銅メッキを行って、外部銅層(8)を形成し、
S40:回路の側面及び上面に対して化学的錫メッキ処理を行い、
S50:第1金属層(2)の応力を解放して結晶状態を安定させるために、第1金属層(2)の側面と錫とが銅錫合金を形成するように、焼成・静置処理を行い、
記S40では、化学的錫メッキ処理の前にフォトレジスト(7)を洗い落とす必要があり、次に、金属回路を敷設する必要のない領域でのシード層(6)を完全にエッチングするまで、基材フィルム(1)の表面に対してマイクロ・ナノエッチングを行う、ことを特徴とする請求項1に記載のFPCベースの金属回路構造の加工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属回路構造技術の分野に属し、具体的には、FPCベースの金属回路構造及びその加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
FPCとは、ポリイミド又はポリエステルフィルムを基材として作られた高信頼性を有する優れたフレキシブル印刷回路基板であるフレキシブル回路基板を指す。それは、ソフトボード又はFPCと略称され、配線密度が高く、軽量で厚みが薄いという特徴を有する
【0003】
COFとは、チップオンフィルムを指し、駆動ICをフレキシブル回路板に固定する結晶粒フレキシブルフィルムパッケージングの技術であり、フレキシブル追加回路基板をチップパッケージングキャリアとして、チップとフレキシブル基板回路を接合する技術である。COFは、純錫の厚さに対するより高い要件がある。COFには、通常、多くの小さな回路が設けられる。これらの回路は、落下を防ぐためにフィルムにしっかりと付着する必要があるとともに、チップの金バンプと熱圧接着する必要がある。通常、回路の外層で化学的錫メッキ処理を行う必要がある。錫と銅は銅錫合金を形成するため、従来技術では、焼成後に回路の上面の純錫の厚さを維持するために、化学的錫メッキ時に錫層を厚くする必要がある。その結果、回路の高さが高くなり、膜から剥がれやすくなる一方で、銅と錫を拡散させた後の純錫の厚さを制御することは容易ではなく、不良率や製造コストを高めることにもなる。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、従来技術における技術的問題の少なくとも1つを解決することを目的としている。
【0005】
そのため、本発明は、FPCベースの金属回路構造及びその加工方法を提供する。このFPCベースの金属回路構造は、錫と銅が拡散しにくく、純錫の厚さの変化が少なく、回路の高さが低いという利点を有する。
【0006】
本発明の実施例によるFPCベースの金属回路構造は、基材フィルムと、前記基材フィルムの表面に付着した第1金属層と、前記第1金属層の上方に位置する第2金属層と、前記第1金属層と前記金属層との間に配置された中間層とを含み、
前記中間層の上下表面はそれぞれ前記第1金属層及び前記第2金属層に接続され、前記中間層は、第2金属層と反応しにくい材料である。
【0007】
本発明の一実施例によれば、前記中間層は、チタン、ニッケル、クロム、モリブデン、タングステン、コバルト、バナジウム、ニオビウムのうちの1つ又は複数である。
【0008】
本発明の一実施例によれば、前記第1金属層は銅であり、前記第1金属層の厚さは1~12ミクロンである。
【0009】
本発明の一実施例によれば、前記第2金属層は錫であり、前記第2金属層の厚さは100~200ナノメートルである。
【0010】
本発明の一実施例によれば、金属回路構造は、第3金属層をさらに含み、前記第3金属層構造は、前記第1金属層の両側に配置される。
【0011】
本発明の一実施例によれば、前記第3金属層は、銅錫合金である。
【0012】
本発明の一実施例によれば、前記中間層の厚さは5~50ナノメートルである。
【0013】
本発明の一実施例によれば、FPCベースの金属回路構造の加工方法は、次のステップS10~S50を含む。S10:基材フィルム上に1回目の銅メッキを行って、第1金属層を形成する。S20:第1金属層の上面に中間層を加工する。S30:中間層上に2回目の銅メッキを行って、外部銅層を形成する。S40:回路の側面及び上面に対して化学的錫メッキ処理を行う。S50:第1金属層の応力を解放して結晶状態を安定させるために、第1金属層の側面と錫とが銅錫合金を形成するように、焼成・静置処理を行う。
【0014】
本発明の一実施例によれば、S00をさらに含む。S00:基材フィルムの表面に金属原子をスパッタリングして、シード層を形成し、シード層上にフォトレジスト膜を貼り付けてから、露光及び現像処理を行って、金属回路を敷設する必要のないシード層の領域をフォトレジストで覆う。
【0015】
本発明の一実施例によれば、前記S40では、化学的錫メッキ処理の前にフォトレジストを洗い落とす必要があり、次に、金属回路を敷設する必要のない領域でのシード層を完全にエッチングするまで、基材フィルムの表面に対してマイクロ・ナノエッチングを行う。
【0016】
本発明の有益な効果は次のとおりである。本発明は、第1金属層と第2金属層との間に中間層を配置することによって、第1金属層と第2金属層との間の拡散が遮断され、第2金属層が一定の厚さを維持することが確保され、回路の高さが高くなりすぎず、回路が基材フィルムから剥離することが回避される。
【0017】
本発明の他の特徴及び利点は、後続の明細書に記載され、部分的には明細書から明らかになるか、本発明を実施することによって理解される。本発明の目的及び他の利点は、明細書、特許請求の範囲、及び添付の図面で特に示される構造によって実現され、得られる。
【0018】
本発明の上記目的、特徴、及び利点をより明らかにし、理解しやすくするために、以下では、実施例を挙げ、添付の図面と併せて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面と併せた実施例の説明から、明らかになり、理解しやすくなる。
図1】本発明の実施例によるFPCベースの金属回路構造の断面模式図である。
図2】本発明の実施例によるFPCベースの金属回路構造の加工プロセスの模式図である。
図3】従来技術におけるFPCベースの金属回路構造の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、本発明の実施例を詳細に説明し、例示的な実施例を添付の図面に示す。同じ又は類似の符号は、同じ又は類似の要素、あるいは同じ又は類似の機能を有する要素を示す。添付の図面を参照しながら以下に説明する実施例は例示的なものであり、本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものとして理解されるべきではない。
【0021】
本出願の説明では、「中心」、「縦方向」、横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径」などの用語で示される方位又は位置関係は、図面で示される方位又は位置関係に基づいて、本出願の説明を容易にし、説明を簡単にするためのものに過ぎず、言及された装置又は部品が必ず特定の方位を有し特定の方位で構造及び操作されることを指示又は示唆するものではないため、本発明を制限するものではないと理解されるべきある。また、「第1」、「第2」で限定される特徴は、1つ又は複数の該特徴を明示又は黙示的に含まれることが可能である。本発明の説明では、特に明記されていない限り、「複数」の意味は、2つ以上である。
【0022】
なお、本発明の説明では、特に明確に規定及び限定されていない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」という用語は広い意味で理解する必要がある。例えば、固定接続、取り外し可能な接続、又は一体型接続の場合がある。機械的接続又は電気的接続の場合がある。直接連結、中間媒体を介した間接的連結、又は2つの素子の内部連通の場合がある。当業者にとって、本発明における上記の用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0023】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施例によるFPCベースの金属回路構造を説明する。
【0024】
図1図2に示すように、本発明の実施例によるFPCベースの金属回路構造は、基材フィルム1、第1金属層2、第2金属層4、及び中間層3を含む。第1金属層2は、基材フィルム1の表面に付着する。第2金属層4は、第1金属層2の上方に位置する。中間層3は、第1金属層2と第2金属層4との間に配置され、中間層3の上下表面はそれぞれ、第1金属層2及び第2金属層4に接続される。中間層3は、第2金属層4と反応しにくい材料である。
【0025】
本発明の有益な効果は次のとおりである。本発明は、第1金属層2と第2金属層4との間に中間層3を配置することによって、第1金属層2と第2金属層4との間の拡散が遮断され、第2金属層4が一定の厚さを維持することが確保され、回路の高さが高くなりすぎず、回路が基材フィルムから剥離することが回避される。
【0026】
好ましくは、中間層3は、チタン、ニッケル、クロム、モリブデン、タングステン、コバルト、バナジウム、ニオビウムのうちの1つ又は複数である。より好ましくは、中間層3はニッケルである。ニッケルを中間層3として選択することによって、製造のコストが比較的低い。
【0027】
さらに、第1金属層2は銅であり、第1金属層2の厚さは1~12ミクロンである。好ましくは、第1金属層2の厚さは8~10ミクロンである。この場合、第2金属層2の加工性能及び導電性能がバランスのとれた状態を維持する。
【0028】
さらに、第2金属層4は錫であり、第2金属層4の厚さは100~200ナノメートルである。
【0029】
本発明の一実施例によれば、金属回路構造は第3金属層5をさらに含む。第3金属層5は第1金属層2の両側に配置される。
【0030】
さらに、第3金属層5は銅錫合金である。
【0031】
本発明の幾つかの好ましい実施形態では、中間層3の厚さは5~50ナノメートルである。好ましくは、中間層3の厚さは30ナノメートルである。中間層3が30ナノメートルである場合、中間層3の厚さをできるだけ薄くしつつ、第1金属層2と第2金属層4を離隔する作用を維持する。
【0032】
FPCベースの金属回路構造の加工方法は、図2に示すように、次のステップS00~S50を含む。S00:基材フィルム1の表面に金属原子をスパッタリングして、シード層6を形成し、シード層6上にフォトレジスト膜を貼り付けてから、露光及び現像処理を行って、金属回路を敷設する必要のないシード層の領域をフォトレジストで覆う。S10:基材フィルム1上に1回目の銅メッキを行って、第1金属層2を形成する。S20:第1金属層2の上面に中間層3を加工する。S30:中間層3上に2回目の銅メッキを行って、外部銅層を形成する。S40:まずフォトレジスト7を洗い落とし、次に、金属回路を敷設する必要のない領域でのシード層6を完全にエッチングするまで、基材フィルム1の表面に対してマイクロ・ナノエッチングを行い、その後、回路の側面及び上面に対して化学的錫メッキ処理を行う。S50:第1金属層2の応力を解放して結晶状態を安定させるために、第1金属層2の側面と錫が銅錫合金を形成するように、焼成・静置処理を行う。
【0033】
<実施例1>
上記の加工方法を使用して製造された金属回路構造は、加工後、第1金属層2が8ミクロンの厚さの銅であり、中間層3が30ナノメートルの厚さのニッケルであり、第2金属層4が100ナノメートルの厚さの錫である。焼成・静置後、各層の金属の厚さは実質的に変化していない。
【0034】
<実施例2>
上記の加工方法を使用して製造された金属回路構造は、加工後、第1金属層2が8ミクロンの厚さの銅であり、中間層3が30ナノメートルの厚さのニッケルであり、第2金属層4が200ナノメートルの厚さの錫である。焼成・静置後、各層の金属の厚さは実質的に変化していない。
【0035】
<実施例3>
上記の加工方法を使用して製造された金属回路構造は、加工後、第1金属層2が8ミクロンの厚さの銅であり、中間層3が30ナノメートルの厚さのニッケルであり、第2金属層4が160ナノメートルの厚さの錫である。焼成・静置後、各層の金属の厚さは実質的に変化していない。
【0036】
<実施例4>
上記の加工方法を使用して製造された金属回路構造は、加工後、第1金属層2が8ミクロンの厚さの銅であり、中間層3が4ナノメートルの厚さのニッケルであり、第2金属層4が160ナノメートルの厚さの錫である。焼成・静置後、中間層3に銅錫合金が現れる。
【0037】
<実施例5>
上記の加工方法を使用して製造された金属回路構造は、加工後、第1金属層2が8ミクロンの厚さの銅であり、中間層3が50ナノメートルの厚さのニッケルであり、第2金属層4が160ナノメートルの厚さの錫である。焼成・静置後、各層の金属の厚さは変化していない。
【0038】
<比較例1>
図3に示すように、これは、従来技術を採用して加工された金属回路である。基材フィルム1上にメッキされた第1金属層2は、8ミクロンの厚さの銅である。化学的錫メッキ処理の場合、第2金属層4は、400ナノメートルの厚さの錫である。焼成・静置処理後、銅と錫との間に形成された第3金属層5は銅錫合金である。テストにより、純銅の厚さは8ミクロン未満であり、純錫の厚さは200ナノメートル未満である。
【0039】
上記の実施例と比較例から、本願の金属回路構造を採用すると、中間層3を配置することによって、焼成・静置後の純錫の厚さの変化が小さく、その後、チップのバンプと容易に熱圧接着される。中間層3の厚さが厚いほど、銅と錫の間のバリア効果が向上するため、従来技術と比較して、本願は、純錫の厚さを変えずに錫の使用量を減らすとともに、回路の総高さを減らす。それにより、基材フィルム1からの回路の剥離防止能力が向上する。COF回路では純錫の厚さに対して高い要件があるため、純錫の厚さが薄いとチップのバンプをはんだ付けすることができず、純錫の厚さが厚いとはんだ付けによって純錫がはみ出し、はみ出した純錫が複数の回路、に接触することで短絡が発生するため、本願は特にCOF回路での使用に適する。
【0040】
本明細書の説明において、「一実施例」、「幾つかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」、又は「幾つかの例」などの用語を参照する説明は、該実施例又は例と併せて説明される具体的な特徴、構造、材料又は特性が本発明の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記の用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。また、説明される具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において、適切な方式で組み合わせることができる。
【0041】
本発明の実施例が示され説明されているが、当業者は、本発明の原理及び趣旨から逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変更、修正、置換、及び変形を行うことができることを理解できる。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその同等物によって限定される。
【符号の説明】
【0042】
基材フィルム1、第1金属層2、中間層3、第2金属層4、第3金属層5、シード層6、フォトレジスト7、外部銅層8。
【要約】      (修正有)
【課題】錫と銅が拡散しにくく、純錫の厚さの変化が少なく、回路の高さが低いFPCベースの金属回路構造とその加工方法を提供する。
【解決手段】FPCベースの金属回路構造は、基材フィルム1と、基材フィルム1の表面に付着した第1金属層2と、第1金属層2の上方に位置する第2金属層4と、第1金属層2と第2金属層4との間に配置された中間層3とを含む。中間層3の上下表面は夫々、第1金属層2及び第2金属層4に接続され、中間層3は、第2金属層4と反応しにくい材料である。
【効果】第1金属層2と第2金属層4との間に中間層3を配置することによって、第1金属層2と第2金属層4との間の拡散が遮断され、第2金属層4が一定の厚さを維持することが確保され、回路の高さが高くなりすぎず、回路が基材フィルムから剥離することを回避できる。
【選択図】図1
図1
図2
図3