(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-22
(45)【発行日】2022-08-01
(54)【発明の名称】ブラインド
(51)【国際特許分類】
E06B 9/264 20060101AFI20220725BHJP
【FI】
E06B9/264 Z
(21)【出願番号】P 2018170302
(22)【出願日】2018-09-12
【審査請求日】2021-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000134958
【氏名又は名称】株式会社ニチベイ
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】特許業務法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】大塚 英希
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-350852(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0265962(US,A1)
【文献】特開2010-112049(JP,A)
【文献】特許第3583941(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/24-9/388
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドボックスから第1昇降コードによって昇降可能に吊り下げられる中間バーと、
前記中間バーの下方において第2昇降コードによって昇降可能に吊り下げられるボトムレールと、
前記ヘッドボックスと前記中間バーとの間に配置される第1遮蔽材と、
前記中間バーと前記ボトムレールとの間に配置される第2遮蔽材と
を具備するブラインドにおいて、
前記中間バーは、
前記第1遮蔽材の下端が連結される第1バーと、
前記第2遮蔽材の上端が連結される第2バーと、を有し、
前記第1昇降コードは前記第2バーに連結され、
前記第1バーは、前記第2バーの昇降に伴って当該第2バーに載置された状態で一体的に昇降可能であるとともに、前記第2バーとは分離して昇降可能であ
り、
前記第2バーは、前記第1バーが載置された状態で、前記第1バーの上面と前記第2バーの上面とが略面一、又は前記第2バーの上面が前記第1バーの上面よりも上方位置となるように前記第1バーを収容可能な収容部を有する
ブラインド。
【請求項2】
ヘッドボックスから第1昇降コードによって昇降可能に吊り下げられる中間バーと、
前記中間バーの下方において第2昇降コードによって昇降可能に吊り下げられるボトムレールと、
前記ヘッドボックスと前記中間バーとの間に配置される第1遮蔽材と、
前記中間バーと前記ボトムレールとの間に配置される第2遮蔽材と
を具備するブラインドにおいて、
前記中間バーは、
前記第1遮蔽材の下端が連結される第1バーと、
前記第2遮蔽材の上端が連結される第2バーと、を有し、
前記第1昇降コードは前記第2バーに連結され、
前記第1バーは、前記第2バーの昇降に伴って当該第2バーに載置された状態で一体的に昇降可能であるとともに、前記第2バーとは分離して昇降可能であり、
前記第1バーは、前記第2バーに載置された状態で、前記第1バーの底面と前記第2バーの底面とが略面一、又は前記第1バーの底面が前記第2バーの底面よりも下方位置となるように前記第2バーを収容可能な収容部を有する
ブラインド。
【請求項3】
ヘッドボックスから第1昇降コードによって昇降可能に吊り下げられる中間バーと、
前記中間バーの下方において第2昇降コードによって昇降可能に吊り下げられるボトムレールと、
前記ヘッドボックスと前記中間バーとの間に配置される第1遮蔽材と、
前記中間バーと前記ボトムレールとの間に配置される第2遮蔽材と
を具備するブラインドにおいて、
前記中間バーは、
前記第1遮蔽材の下端が連結される第1バーと、
前記第2遮蔽材の上端が連結される第2バーと、を有し、
前記第1昇降コードは前記第2バーに連結され、
前記第1バーは、前記第2バーの昇降に伴って当該第2バーに載置された状態で一体的に昇降可能であるとともに、前記第2バーとは分離して昇降可能であり、
当該ブラインドは、前記第1バーと前記ヘッドボックスとの間に設けられ、当該第1バーと当該ヘッドボックスとの連結及び当該連結の解除が可能な連結手段
をさらに具備するブラインド。
【請求項4】
請求項1
乃至3のいずれかに記載のブラインドであって、
第1バー又は第2バーの少なくとも一方は、前記第1バーが前記第2バーに載置された状態で前記第1バーを前後方向において位置決めする位置決め部を有する
ブラインド。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のブラインドであって、
前記第1バーの昇降による下限位置は、前記第2バーの昇降による下限位置よりも上方に設定される
ブラインド。
【請求項6】
請求項1乃至
5のいずれかに記載のブラインドであって、
前記第1バーには、前記ヘッドボックスから昇降可能に垂下する第3昇降コードが連結される
ブラインド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラインドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、蛇腹状に折り畳み可能なスクリーンを昇降することで採光量を調整可能なプリーツスクリーンと呼ばれるブラインドにおいて、上下方向に複数のスクリーンが連結されたものが存在する。
【0003】
例えば下記特許文献1には、ヘッドボックスから上下に連続する2つのスクリーンを吊り下げ、昇降コードの一端を最下段スクリーンの下端部に接続し、開閉用コードの一端側をスクリーン同士の連結部の少なくとも一部に接続したプリーツスクリーンであって、最上段スクリーンの上端をヘッドボックスに対して着脱可能に連結し、最上段スクリーンの上端とヘッドボックスとの連結を解除した状態において、最上段スクリーンがヘッドボックスから吊下げられた状態を維持しつつ、最上段スクリーンの上端をヘッドボックスに対して上下方向に移動可能として最上段スクリーンの上端とヘッドボックスとの間を完全開放可能とすることが開示されている。
【0004】
また上記特許文献1には、他の実施形態として、スクリーン同士の連結の少なくとも一部を着脱可能な連結とし、連結が解除された下方のスクリーンの連結端を上下方向に移動可能とすることが、さらに開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、ヘッドボックスと最上段スクリーンとの連結、又はスクリーン同士の連結は、磁石と磁性体による連結、揺動するレバーとピンによる連結という機械的な連結となっており、万一この連結手段が作動不能となった場合には、自重で連結手段の下方のスクリーンが畳み込まれてしまい、その部分の遮蔽が不可能になるという課題があった。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、複数段で構成される遮蔽材間を容易に開放可能としながらも当該遮蔽材間の閉塞が不可能となる事態を防ぐことが可能なブラインドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るブラインドは、ヘッドボックスから第1昇降コードによって昇降可能に吊り下げられる中間バーと、上記中間バーの下方において第2昇降コードによって昇降可能に吊り下げられるボトムレールと、上記ヘッドボックスと上記中間バーとの間に配置される第1遮蔽材と、上記中間バーと上記ボトムレールとの間に配置される第2遮蔽材とを有する。上記中間バーは、上記第1遮蔽材の下端が連結される第1バーと、上記第2遮蔽材の上端が連結される第2バーとを有する。上記第1昇降コードは上記第2バーに連結される。上記第1バーは、上記第2バーの昇降に伴って当該第2バーに載置された状態で一体的に昇降可能であるとともに、上記第2バーとは分離して昇降可能である。
【0009】
この構成によれば、中間バーを第1バーと第2バーとで構成し、上方側に配置される第1バーを、下方側に配置される第2バーとは独立して昇降可能としたことで、第1昇降コードによって吊り下げられた第2バーに対して第1バーを引き上げることで第1遮蔽材と第2遮蔽材との間を開放できる一方で、第1バーをその自重を利用して固着手段無しに第2バーと一体化させ、第1遮蔽材と第2遮蔽材との間を容易かつ安定的に閉塞することができる。さらに、両遮蔽材間を一時的に開放することで、屋外の状況確認、サッシの開閉操作、特にクレセントの施錠又は解錠が容易となる効果も有する。
【0010】
第1バー又は第2バーの少なくとも一方は、上記第1バーが上記第2バーに載置された状態で上記第1バーを前後方向において位置決めする位置決め部を有してもよい。
【0011】
これにより、ユーザが第1バーをその自重を利用して下ろすと、位置決め部によって第2バーに対する位置決めが行われるため、2つのバー同士を整列状態で一体化できる。
【0012】
上記第2バーは、上記第1バーが載置された状態で、上記第1バーの上面と上記第2バーの上面とが略面一、又は上記第2バーの上面が上記第1バーの上面よりも上方位置となるように上記第1バーを収容可能な収容部を有してもよい。
【0013】
これにより、第1バーを第2バーに形成した収容部内に収容することで、正面からみた中間バーはあたかも1つのバー材として認識され、中間バーが分離しない通常のブラインドと同等の意匠性を実現できる。
【0014】
上記第1バーは、上記第2バーに載置された状態で、上記第1バーの底面と上記第2バーの底面とが略面一、又は前記第1バーの底面が前記第2バーの底面よりも下方位置となるように上記第2バーを収容可能な収容部を有してもよい。
【0015】
これにより、第2バーを第1バーに形成した収容部内に収容することで、正面からみた中間バーはあたかも1つのバー材として認識され、中間バーが分離しない通常のブラインドと同等の意匠性を実現できる。また、この構成により第1バーの重量を第2バーの重量よりも大きくでき、必要に応じて第1バーの収容部を除く内部空間にウエイトを入れることで、中間バー全体としての重量が十分確保でき、また第2バー上に載置された第1バーを第2バーの昇降に追随させやすくなり、第1バーの昇降操作の操作性を向上できる。さらに、十分な重量が確保できることで中間バー全体の板厚を薄く形成することができる。
【0016】
上記第1バーの昇降による下限位置は、上記第2バーの昇降による下限位置よりも上方に設定されてもよい。
【0017】
これにより、第1バーの下限位置よりも第2バーはさらに下降することが可能であるため、第1バーの上昇操作ではなく、第1昇降コードによる中間バーの下降操作のみで、中間バーを第1バーと第2バーとに分離して第1遮蔽材と第2遮蔽材との間を開放することができる。
【0018】
上記ブラインドは、上記第1バーと上記ヘッドボックスとの間に設けられ、当該第1バーと当該ヘッドボックスとの連結及び当該連結の解除が可能な連結手段をさらに有してもよい。
【0019】
これにより、第2バーから分離した第1バーをヘッドボックスに連結可能とすることで、第2遮蔽材の上方を完全に開放した状態で保持することができる。
【0020】
上記第1バーには、上記ヘッドボックスから昇降可能に垂下する第3昇降コードが連結されてもよい。
【0021】
これにより、第3昇降コードによって第1バーを昇降可能とすることで、通常の昇降及び調光操作と同様の方法にて、部分的な開放操作を実現できる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明によれば、複数段で構成される遮蔽材間を容易に開放可能としながらも当該遮蔽材間の閉塞が不可能となる事態を防ぐことができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るブラインドの正面図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係るブラインドの背面図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係るブラインドの右側断面図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係るブラインドの中間バー付近の拡大側断面図である。
【
図5】本発明の第1実施形態に係るブラインドの中間バー付近の拡大側断面図である。
【
図6】本発明の第1実施形態に係るブラインドのスクリーンの展開・畳込み動作を示した右側面図である。
【
図7】本発明の第1実施形態に係るブラインドのスクリーンの展開・畳込み動作を示した右側面図である。
【
図8】本発明の第2実施形態に係るブラインドの中間バー付近の拡大右側断面図である。
【
図9】本発明の第2実施形態に係るブラインドの中間バー付近の拡大右側断面図である。
【
図10】本発明の第3実施形態に係るブラインドのスクリーンの展開・畳込み動作を示した右側面図である。
【
図11】本発明の第3実施形態に係るブラインドのスクリーンの展開・畳込み動作を示した右側面図である。
【
図12】本発明の第4実施形態に係るブラインドの上部拡大右側断面図である。
【
図13】本発明の第5実施形態に係るブラインドの正面図である。
【
図14】本発明の第6実施形態に係るブラインドの中間バー付近の拡大右側断面図である。
【
図15】本発明の第6実施形態に係るブラインドの中間バー付近の拡大右側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0025】
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係るブラインドについて説明する。
【0026】
[ブラインドの構成]
図1は、本実施形態に係るブラインドの正面図であり、
図2は当該ブラインドの背面図である。両図では説明の便宜上、ヘッドボックスの内部が露出して示されているが、実際にはカバーで覆われている。また
図3は、当該ブラインドの右側断面図であり、
図4は、当該ブラインドの中間バー付近の拡大側断面図である。
【0027】
これらの図に示すように、本実施形態に係るブラインド100は、支持部材としてのヘッドボックス1と、当該ヘッドボックス1によって昇降可能に支持される遮蔽材としての第1スクリーン2及び第2スクリーン5とを有する。
【0028】
上記第1スクリーン2の下端及び第2スクリーン5の上端には、中間バー3が連結されており、上記第2スクリーンの下端には、ボトムレール6が連結されている。
【0029】
また第1スクリーン2は、同
図Y方向に蛇腹状に折り加工された複数のプリーツが畳み込み及び展開可能に形成されたプリーツスクリーンである。当該第1スクリーン2の生地は、例えば光を透過しない遮光性が高い素材又は光を透過可能なシースルー素材等で形成されている。当該第1スクリーン2の畳み込まれたときの前後幅(Z方向の長さ)は例えば30~35mmである。
【0030】
図3及び
図4に示すように、第1スクリーン2の上端はヘッドボックス1に連結されており、第1スクリーン2の下端は第1スクリーン止めプレート17を介して中間バー3に連結されている。
【0031】
図3及び
図4に示すように、第1スクリーン2の背面側の各プリーツには、突出部21が形成されている。当該突出部21は、例えば、各プリーツの頂点部から所定長(例えば5~10mm)分の山部を重ねて溶着等により接合することで形成される。
【0032】
当該突出部21には第1挿通孔25が形成されている。調光コード4及び昇降コード7は、上記ヘッドボックス1から垂下され、当該第1挿通孔25を挿通している。調光コード4の下端は、中間バー3のコードガイド19を挿通して係止されることで、中間バー3に連結されている。
【0033】
このように、第1スクリーン2を挿通する調光コード4及び第1挿通孔25をスクリーン表面側に露出させないことで、意匠性を向上させ挿通孔からの光漏れを防止することが可能となる。
【0034】
図3及び
図4に示すように、第2スクリーン5は、同
図Y方向に断面6角形の複数の筒状のセルが連結されて畳み込み及び展開可能に形成されたハニカムスクリーンである。当該第2スクリーン5の畳み込まれたときの前後幅(Z方向の長さ)は例えば45mmである。第2スクリーン5の展開時のセルピッチ(Y方向のセルの開き量)は、第1スクリーン2の展開時のプリーツピッチ(Y方向のプリーツの開き量)とほぼ一致している。当該ハニカムスクリーンの生地は、例えば光を透過しない素材で形成されているが、シースルー状の素材で形成されていてもよい。
【0035】
図3及び
図4に示すように、第2スクリーン5の上端は第2スクリーン止めプレート18を介して中間バー3に連結されており、第2スクリーン5の下端はボトムレール6に連結されている。
【0036】
第2スクリーン5には、上記ヘッドボックス1から垂下された昇降コード7が挿通されている。
【0037】
図3及び
図4に示すように、第2スクリーン5の各セルの上下方向(各
図Y方向)の各端部、かつ、前後方向(各
図Z方向)の略中央部には、第2挿通孔55が形成されている。
【0038】
図3に示すように、昇降コード7は、調光ドラム9aと昇降ドラム9bの並列方向(Z方向)において当該調光ドラムと9aと昇降ドラム9bの略中間位置の直下から垂下され、上記第1挿通孔25及び当該第2挿通孔55を挿通し、その下端がボトムレール6に連結されている。
【0039】
上記第1スクリーン2は、上記調光コード4の昇降により中間バー3が昇降することで展開可能とされており、上記第2スクリーン5は、上記昇降コード7の昇降によりボトムレール6が昇降することで展開可能とされている。
【0040】
ヘッドボックス1は、横長直方体形状を有し、ブラケット8を介して建物内部の窓枠の天井面や壁面等の所定面にネジ等により固定される。
図1乃至
図3に示すように、ヘッドボックス1には、2つの巻取ドラム9(第1巻取ドラムとしての調光ドラム9a及び第2巻取ドラムとしての昇降ドラム9b)、ブレーキ11a及び11b、ストッパ12a及び12b、下限リミット20bが設けられている。
【0041】
調光ドラム9a及び昇降ドラム9bは、ヘッドボックス1の内部に並列して配置され、それぞれ回転軸10a及び回転軸10bが貫通することによって回転可能に支持される。
【0042】
調光ドラム9aには、上記調光コード4の一端が巻取り及び巻解き可能に連結されている。昇降ドラム9bには、上記昇降コード7の一端が巻取り及び巻解き可能に連結されている。
【0043】
ストッパ12a及び12bは、それぞれ、対応する回転軸10a及び10bの巻解き方向の回転を許容する状態と規制する状態とに切替可能である。
【0044】
ブレーキ11a及び11bは、それぞれ、調光コード4及び昇降コード7の巻解速度(調光ドラム9a及び昇降ドラム9bの回転速度)を減速することで、第1スクリーン2の下降時における中間バー3による衝撃力、及び、第2スクリーン5の下降時におけるボトムレール6による衝撃力を緩和する。
【0045】
下限リミット20bは、回転軸10bの回転に連動して昇降コード7の巻解き量を規制する。
【0046】
その他、ヘッドボックス1には、調光ドラム9aの回転軸10aと昇降ドラム9bの回転軸10bとを独立的に回転させる単独状態と連動して回転させる連動状態とに切り替える連動機構も設けられている。
【0047】
操作ユニット13は、無端状の操作コード14(例えばボールチェーン)、当該操作コード14が巻き掛けられるプーリ15、その他、プーリ15と一体回転するように連結される操作軸等で構成されており、ユーザの操作コード14に対する昇降操作に応じて上記第1スクリーン2及び第2スクリーン5を昇降させる。
【0048】
上記操作コード14のうち、正面から見て奥側のチェーンは、調光コード4(第1スクリーン2及び中間バー3)の昇降動作に用いられ、手前側のチェーンは、昇降コード7(第2スクリーン5及びボトムレール6)の昇降動作に用いられる。
【0049】
中間バー3の長手方向の両端部は、組立時に上記第1スクリーン2の下端及び第2スクリーン5の上端を挿入可能とするために開口しており、当該開口には、レールキャップ30が着脱可能に設けられている。同様に、ボトムレール6の長手方向の両端部の開口にも、第2スクリーン2の下端を挿入可能とするためにレールキャップ60が着脱可能に設けられている。中間バー3の両端に設けられたレールキャップ30は、調光コード4の下端と連結している。
【0050】
図3及び
図4に示すように、上記第1スクリーン2は、上記中間バー3の前後方向(Z方向)における中心線よりも手前側にオフセットされた位置で上記中間バー3と連結されている。
【0051】
これに対して、
図3に示すように、上記第2スクリーン5は、上記ボトムレール6の前後方向(Z方向)における中心線に対応する位置で上記ボトムレール6と連結されている。
【0052】
(中間バーの詳細)
図3及び
図4に示すように、中間バー3は、分離可能な第1バー31と第2バー32とで構成されている。上記
図3及び
図4は、中間バー3の第1バー31が第2バー32上に載置され両者が一体化された状態を示している。また
図5は、中間バー3の第1バー31と第2バー32とが分離された状態におけるブラインド100の中間バー3付近の拡大側断面図である。
【0053】
これらの図に示すように、中間バー3のうち第1バー31には、第1スクリーン2の下端が連結され、第2バー32には、第2スクリーン5の上端が連結される。また上記調光コード(第1昇降コード)4は、中間バー3のうち第2バー32に連結されている。
【0054】
第1バー31は、第2バー32の昇降に伴って当該第2バー32に載置された状態で一体的に昇降可能であるとともに、
図5に示すように、ユーザが第1バー31を把持して引き上げ及び引き下げることで、第2バー32とは分離して、第1スクリーン2と共に昇降可能である。これにより第1スクリーン2と第2スクリーンとの間が一時的に開放されることになる。
【0055】
図4及び
図5に示すように、第1バー31は、断面が例えば逆台形状を有している。第2バー32は、当該第1バー31よりも幅及び厚さ共に大きく形成されており、第2バー32の上面には、上記第1バー31を収容する例えば逆台形凹状の収容部41が設けられている。
【0056】
当該収容部41は、
図4に示すように、第1バー31が第2バー32に載置された状態で、第1バー31の上面と第2バー32の上面とが略面一となるように、第1バー31を収容可能である。
【0057】
これにより、ブラインド100を正面から見た場合、中間バー3はユーザにあたかも1つのバー材として認識され、中間バー3が分離しない通常のブラインドと同等の意匠性を実現することができる。また、第2バー32の上面を第1バー31の上面よりも上方に位置する形状としてもブラインド100を正面から見た場合、同様の効果を実現することができる。
【0058】
また上記収容部41の側壁は、第1バー31が第2バー32に載置された状態で第1バー31の前後方向(各
図Z方向)における移動を規制し位置決めする位置決め部42として機能する。
【0059】
これにより、ユーザが第1バー31を、
図5のように持ち上げられた状態から、その自重を利用して下ろすと、
図4に示すように、位置決め部42によって第2バー32に対する位置決めが行われるため、2つのバー同士が整列状態で一体化される。
【0060】
[ブラインドの動作]
次に、以上のように構成されたブラインド100の動作について説明する。
【0061】
図6は、上記中間バー3の第1バー31と第2バー32とが一体化された状態におけるブラインド100のスクリーンの展開・畳込み動作を示した右側面図である。同
図Aは、第1スクリーン2を展開し第2スクリーン5を畳み込んだ状態を示し、同
図Bは、第1スクリーン2を畳み込み第2スクリーン5を展開した状態を示し、第1スクリーン2及び第2スクリーン5の双方を畳込んだ状態を示している。
【0062】
図1及び
図2に示す状態から、第1スクリーン2を展開して第2スクリーン5を畳み込む場合、操作コード14を操作して回転軸10aを調光コード4巻取方向に所定量回転させ、ストッパ12aを解除する。これにより、回転軸10aはストッパ12aの拘束から解除されて回転が自由になり、中間バー3の自重によって調光ドラム9aが調光コード4を巻解き、調光コード4の他端とともに中間バー3が下降していく。よって、第2スクリーン5が上方から下方に向かって順次畳み込まれていく。
【0063】
そして、
図6Aに示したように、第2スクリーン5を完全に畳み込むと、第1スクリーン2のみが展開した状態になる。この後、操作コード14の操作を終了すると、自重降下した中間バー3がボトムレール6上に載置された状態となり、第1スクリーン2のみが展開した状態が保持される。
【0064】
一方、第1スクリーン2を畳み込む場合、操作コード14を操作して回転軸10aを調光コード4巻取方向に所定量以上連続して回転させる。これにより、調光ドラム9aが調光コード4を巻取り、調光コード4の他端とともに中間バー3が上昇していく。よって、第1スクリーン2が下方から上方に向かって順次畳み込まれていく。
【0065】
そして、
図6Bに示したように、第1スクリーン2を完全に畳み込むと、第2スクリーン5のみが展開した状態になる。この後、操作コード14の操作を終了すると、ストッパによって回転軸10aの回転が拘束され、第2スクリーン5のみが展開した状態が保持される。
【0066】
次に、第1スクリーン2及び第2スクリーン5の両方を畳み込む場合について説明する。
図1及び
図2に示すように、第1スクリーン2及び第2スクリーン5の両方が展開されている状態では、調光コード4が緊張状態にあるため、上記連動機構は単独状態となっている。
【0067】
そこで、まず、操作コード14を操作して回転軸10bのみを昇降コード7巻取方向に所定量以上連続して回転させると、回転軸10bが回転して昇降ドラム9bが昇降コード7を巻取り、第2スクリーン5を畳み込む。
【0068】
その後、引き続き操作コード14を操作して、昇降ドラム9bに昇降コード7を巻き取らせる。これにより、完全に畳み込まれた第2スクリーン5が中間バー3に当接し、ボトムレール6が中間バー3を押し上げる。
【0069】
このため、調光コード4に中間バー3の自重がかからないために弛み、上記連動機構が連動状態になる。よって、回転軸10a及び回転軸10bが一体に回転して、昇降ドラム9bが昇降コード7を巻取り、調光ドラム9aが調光コード4を巻取っていく。
【0070】
これにより、ボトムレール6と中間バー3が一体に上昇し、第1スクリーン2が下方から上方に向かって順次畳み込まれていく。よって、
図6Cに示したように、第1スクリーン2も完全に畳み込まれる。
【0071】
この後、操作コード14の操作を終了すると、回転軸10a及び10bの回転がストッパ12a及び12bによってそれぞれ拘束される。よって、第1スクリーン2及び第2スクリーン5の畳み込まれた状態が維持される。
【0072】
第1スクリーン2及び第2スクリーン5を展開する場合、操作コード14を操作して、ストッパ12bを解除する。これにより、ボトムレール6及び第2スクリーン5、中間バー3及び第1スクリーン2が自重によりそれぞれ下降し、第1スクリーン2及び第2スクリーン5が展開する。
【0073】
図7は、上記中間バー3の第1バー31と第2バー32とが分離された状態におけるブラインド100のスクリーンの展開・畳込み動作を示した右側面図である。同
図Aは、第1スクリーン2を途中位置まで展開した状態を示し、同
図Bは、第1バー31を途中まで引き上げた状態を示し、同
図Cは第1バー31を完全に引き上げた状態を示している。これら各図において第2スクリーン5は途中位置まで展開した状態で固定されている。
【0074】
同
図Aに示した第1バー31が第2バー32に載置された状態から、ユーザが第1バー31を把持して引き上げると、第2バー32から第1バー31が第1スクリーンと共に分離して、同図矢印で示す空間が開放される。
【0075】
そして同
図Bに示した状態から、同
図Cに示すように、ユーザがさらに第1バー31をヘッドボックス1に接するまで引き上げると、同図の矢印で示すようにヘッドボックス1と中間バー3(第2バー32)との間の空間が全て開放される。
【0076】
この開放状態においては第1バー31には自重が作用しているため、ユーザが第1バー31から手を離すだけで、第1バー31は第1挿通孔25が調光コード4及び昇降コード7に案内されて下降し、位置決め部42により第1バー31が第2バー32に位置決めされ収容される。これにより上記開放されていた空間が閉塞される。
【0077】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、ブラインド100は、中間バー3を第1バー31と第2バー32とで構成し、上方側に配置される第1バー31を、下方側に配置される第2バー32とは独立して昇降可能としたことで、調光コード4によって吊り下げられた第2バー32に対して第1バー31を引き上げることで第1スクリーン2と第2スクリーン5との間を開放できる一方で、第1バー31をその自重を利用して固着手段無しに第2バー32と一体化させ、第1スクリーン2と第2スクリーン5との間を容易かつ安定的に閉塞することができる。
【0078】
さらに、両スクリーン間を一時的に開放することで、屋外の状況確認、サッシの開閉操作、特に、本実施形態において開放される中間バー3近傍の空間に位置することが多いクレセントの施錠又は解錠が容易となる効果も有する。
【0079】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態及びこれ以降の実施形態においては、上記第1実施形態と同様の構成及び機能を有する箇所には同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
【0080】
図8及び
図9は、本発明の第2実施形態に係るブラインド100の中間バー3付近の拡大右側断面図である。
図8は第1バー31が第2バー32と一体化した状態を示し、
図9は第1バー31が第2バー32から分離した状態を示している。
【0081】
上述の第1実施形態では、第1バー31が第2バー32に設けられた収容部41に収容される例が示されたが、本実施形態では、両図に示すように、第2バー32に収容部41が設けられず、第1バー31と第2バー32とは略同一の幅及び厚さに形成される。
【0082】
そして、
図9に示すように、上記位置決め部42として、第1バー31の底面には凹部42aが設けられ、第2バー32の上面には凸部42bが設けられる。この凹部42aと凸部42bが嵌合することで第1バー31と第2バーとが一体化される。
【0083】
これとは逆に、第1バー31の底面に凸部が設けられ、第2バー32の上面にそれと嵌合する凹部が設けられてもよい。
【0084】
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
【0085】
図10及び
図11は、本実施形態に係るブラインド100の構成並びに展開・畳込み動作を示した右側面図である。
【0086】
図10Aは、第1スクリーン2を展開し第2スクリーン5を畳み込んだ状態を示し、同
図Bは、第1スクリーン2を畳み込み第2スクリーン5を展開した状態を示し、第1スクリーン2及び第2スクリーン5の双方を畳込んだ状態を示している。
【0087】
図11Aは、第1スクリーン2を途中位置まで展開した状態を示し、同
図Bは、第1バー31を完全に引き上げた状態を示し、同
図Cは、第2バー32を第1バーよりも下降させた状態を示している。
【0088】
これらの図に示すように、本実施形態では、第1バー31の昇降による下限位置は、第2バー32の昇降による下限位置よりも上方に設定されている。すなわち、第1スクリーン2の展開可能な長さは、調光コード4によって第2バー32の昇降可能な長さよりも短く設定されている。この場合、第1スクリーンの下限位置は、図示しないピッチコードによって決定される。
【0089】
したがって、本実施形態では、
図11Bに示すように、上述の各実施形態と同様にユーザが第1バー31を第2バー32から分離させて引き上げることで同図矢印に示すように第1スクリーン2と第2スクリーン5との間が開放できるのみならず、
図10A及び
図11Cに示すように、第1スクリーン2が最大限に展開した状態においては、ユーザが第1バー31を引き上げる操作を行わずとも、各図矢印に示すように第2スクリーン5が畳み込まれる分だけ、第1スクリーン2と第2スクリーン5との間が開放されることになる。
【0090】
これにより、第1バー31の下限位置よりも第2バー32がさらに下降することが可能であるため、第1バー31の上昇操作ではなく、調光コード4による中間バー3(第2バー32)の下降操作のみで、中間バー3を第1バー31と第2バー32とに分離して第1スクリーン2と第2スクリーン5との間を開放することができる。
【0091】
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
【0092】
図12は、本実施形態に係るブラインド100の上部拡大右側断面図である。同
図Aは第1バー31が第2バー32と一体化された状態を示しており、同
図Bは第1バー32が第2バー32と分離した状態を示している。
【0093】
上述の各実施形態においては、第1バー31はユーザによって把持されて引き上げられた後、ユーザが第1バー31から手を離すと、第1バー31はその自重によって下降して第1スクリーン2と第2スクリーン5との間が閉塞された。
【0094】
しかし本実施形態では、ブラインド100は、第1バー31とヘッドボックス1との間に、当該第1バー31とヘッドボックス1との連結及び当該連結の解除が可能な連結手段61を有する。
【0095】
具体的には、連結手段は、ヘッドボックス1の底面の前後方向(Z方向)両端に設けられた磁石61aと、第1バー31の上面の前後方向(Z方向)両端に設けられた磁性体61bとで構成される。磁性体61bは例えば鉄板等である。これとは逆にヘッドボックス1側に磁性体が、第1バー31側に磁石が設けられても構わない。
【0096】
同
図Aに示すように、磁石61aと磁性体61bとはそれぞれ、第1スクリーン2の前後方向(Z方向)の長さよりもやや大きい間隔を置いて、その間隔に畳み込まれた第1スクリーン2を収容可能なように設けられている。
【0097】
同
図Aに示すように第1バー31が第2バー32と一体化された状態から、同
図Bに示すように、第1バー31が第2バー32から分離されて引き上げられ、かつ、上記磁石61aに磁性体61bが固着することで、第1バー31がヘッドボックス1に連結される。
【0098】
磁石61a及び磁性体61bの代わりに、面ファスナー等の他の連結手段が用いられても構わない。また、ヘッドボックス1の底面の前後方向(Z方向)両端と、第1バー31の上面の前後方向(Z方向)の両端に、上記磁石61a及び上記磁性体61bと同様の厚みの、畳み込まれた第1スクリーン2を収容可能な凸部(壁部)が設けられ、それらの凸部の表面に平板状の磁石及び磁性体(または面ファスナー)が貼付されてもよい。
【0099】
このような構成により、第2バー32から分離した第1バー31をヘッドボックス1に連結可能とすることで、第2スクリーン5の上方を完全に開放した状態で保持することができる。
【0100】
なお本実施形態では第1スクリーン2のみならず第2スクリーン5もプリーツスクリーンとして形成されている。しかし、本実施形態の第2スクリーン5がハニカムスクリーンとして構成されていても構わない。
【0101】
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
【0102】
図13は、本実施形態に係るブラインド100の正面図である。同
図Aは第1バー31が第2バー32と一体化された状態を示しており、同
図Bは第1バー32が第2バー32と分離した状態を示している。
【0103】
上述の各実施形態では、第1バー31は、ユーザの手で直接引き上げられ、またユーザが手を離すと自重により下降していた。しかし、本実施形態では、第1バー31は、昇降コードによって昇降可能に設けられている。
【0104】
すなわち、同図に示すように、第1バー31には、ヘッドボックス1から昇降可能に垂下する開閉コード(第3昇降コード)71が連結されており、ユーザによる昇降操作が可能となっている。第1バー31及び第2バー32の形状としては、上述の各実施形態におけるいずれの構成が採用されてもよい。
【0105】
これにより、ユーザは、通常の(調光コード4及び昇降コード7による)調光及び昇降操作と同様の方法にて、所望の開放面積で部分的な開放操作及び閉塞操作を実現することができる。
【0106】
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
【0107】
図14及び
図15は、本実施形態に係るブラインド100の中間バー3付近の拡大右側断面図である。
図14は第1バー31が第2バー32と一体化した状態を示し、
図15は第1バー31が第2バー32から分離した状態を示している。
【0108】
上述の第1実施形態では、第1バー31が第2バー32よりも小さく形成され、第2バー32の収容部41に収容される例が示された。しかし本実施形態では、第2バー32が第1バー31よりも小さく形成され、第1バー31の収容部41に収容される。
【0109】
すなわち、両図に示すように、第1バー31は、第2バー32に載置された状態で、第1バー31の底面と第2バー32の底面とが略面一となるように第2バー32を収容可能な収容部41を有する。
【0110】
第2バー32は例えば台形状とされ、第1バー31の収容部41もそれに応じた台形状とされている。
【0111】
また第1バー31の収容部41の周囲の内部空間には、中間バー3全体の重量を確保するとともに、その重心位置を調整するためのウエイト81が設けられている。
【0112】
このような構成によっても、第1実施形態と同様に、正面からみた中間バー3はあたかも1つのバー材として認識され、中間バー3が分離しない通常のブラインドと同等の意匠性を実現できる。また、第1バー31の下面を第2バー32の下面よりも下方に位置する形状としても、正面からみた中間バー3はあたかも1つのバー材として認識され、同様の効果を実現することができる。
【0113】
また、この構成により第1バー31の重量を第2バー32の重量よりも大きくでき、第1バー31の内部空間にウエイト81を入れることで、中間バー3全体としての重量が十分確保でき、第2バー32上に載置された第1バー31を第2バー32の昇降に追随させやすくなり、第1バー31の昇降操作の操作性を向上することができる。さらに、十分な重量が確保できることで、中間バー3全体の板厚を、上記第1実施形態のような収容構造よりも薄く形成することができる。
【0114】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0115】
上述の第1乃至第3実施形態では、第1スクリーン2がプリーツスクリーンとされ、第2スクリーンがハニカムスクリーンとされたが、第1スクリーン2及び第2スクリーン5共にプリーツスクリーンとされてもよいし、その他ベネシャンブラインドやロールスクリーンも含めて様々な遮蔽材が第1スクリーン2及び第2スクリーン5として組み合わされてもよい。
【0116】
上述の第1及び第2実施形態では、第2バー32の収容部41は、第1バー31が載置された状態で第1バー31の上面と第2バー32の上面とが略面一となるように形成されたが、当該収容部41は、第2バー32の上面が第1バー31の上面よりも上方位置となるように形成されてもよい。
【0117】
上述の第6実施形態では、第1バー31の収容部41は、第1バー31が第2バー32に載置された状態で、第1バー31の底面と第2バー32の底面とが略面一となるように形成されたが、当該収容部41は、第1バー31の底面が第2バー32の底面よりも下方位置となるように形成されてもよい。
【0118】
上述の第1乃至第6実施形態におけるブラインド100及び中間バー3の各態様は、互いに矛盾しない限り自由に組み合わせて構成することができる。
【符号の説明】
【0119】
1………ヘッドボックス
2………第1スクリーン
3………中間バー
4………調光コード
5………第2スクリーン
6………ボトムレール
7………昇降コード
9………巻取ドラム
9a……調光ドラム
9b……昇降ドラム
31……第1バー
32……第2バー
41……収容部
42……位置決め部
61……連結手段
71……開閉コード(第3昇降コード)
100…ブラインド