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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-22
(45)【発行日】2022-08-01
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20220725BHJP
   A61M 15/06 20060101ALI20220725BHJP
   A24F 47/00 20200101ALI20220725BHJP
【FI】
A24F40/40
A61M15/06 C
A24F47/00
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019514724
(86)(22)【出願日】2017-09-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-10-17
(86)【国際出願番号】 EP2017073110
(87)【国際公開番号】W WO2018050735
(87)【国際公開日】2018-03-22
【審査請求日】2020-09-10
(31)【優先権主張番号】16188924.1
(32)【優先日】2016-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】フルサ オレク
(72)【発明者】
【氏名】ミロノフ オレク
【審査官】比嘉 貴大
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-504667(JP,A)
【文献】特開平03-108472(JP,A)
【文献】中国実用新案第203563687(CN,U)
【文献】特開平05-115272(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0045193(US,A1)
【文献】特表2020-516268(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
A61M 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生物品の少なくとも一部分を受け入れるための受け入れチャンバーの一部を形成する内表面を有するくぼみを備え、前記くぼみの中へと延び、かつ前記受け入れチャンバーの内部側壁に沿って前記受け入れチャンバーの長軸方向軸に対して斜めの様態で配置されている複数の保持リブをさらに備える装置ハウジングを備えるエアロゾル発生装置であって、前記保持リブが前記エアロゾル発生物品の少なくとも一部分と接触するために構成されており、前記複数の保持リブのうちの前記保持リブが相互に距離を置いており、これによって隣り合う保持リブの間に気流通路を画定する、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記複数の保持リブが、らせん状の線に沿って配置されている、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記気流通路が、前記装置の使用中に70mmWG~120mmWGの引き出し抵抗(RTD)を達成するように寸法が決められた、請求項1~2のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記くぼみの内表面の円周が円筒形状である、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記複数の保持リブのうちの少なくとも一つの保持リブが、前記受け入れチャンバーの前記内部側壁上でのその進展に沿って変化する高さを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記内部側壁が、遠位部分と、前記遠位部分に隣接する近位部分と、前記近位部分に隣接する入口部分とを備え、前記入口部分は前記エアロゾル発生装置の近位端にさらに配置され、かつ前記複数の保持リブが前記受け入れチャンバーの前記内部側壁の前記遠位部分内に、前記近位部分内に、および前記入口部分内に配置されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記保持リブの各々が、前記内部側壁の前記遠位部分において第一の高さを有し、かつ前記内部側壁の前記近位部分において第二の高さを有し、前記第二の高さが前記第一の高さより高い、請求項6に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記保持リブの各々が、前記入口部分において第三の高さを有し、前記第二の高さが前記第三の高さより高い、請求項7に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記第三の高さが前記第一の高さと等しい、請求項8に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記保持リブの各々が連続的である、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
エアロゾル発生物品の少なくとも一部分を受け入れるためのエアロゾル発生装置の受け入れチャンバーであって、前記受け入れチャンバーが、前記くぼみの中へと延びる複数の保持リブでくぼみを囲むチャンバー壁を備え、前記保持リブが前記受け入れチャンバーの内部側壁に沿って、かつ前記受け入れチャンバーの長軸方向軸に対して斜めの様態で配置されており、前記複数の保持リブのうちの前記保持リブが相互に距離を置いており、これによって隣り合う保持リブの間に気流通路を画定する、受け入れチャンバー。
【請求項12】
前記保持リブが、らせん状線に沿って配置されている、請求項11に記載の受け入れチャンバー。
【請求項13】
各々の保持リブが、前記内部側壁上でのその進展に沿って変化する高さを有する、請求項11または12に記載の受け入れチャンバー。
【請求項14】
前記内部側壁が、遠位部分と、前記遠位部分に隣接する近位部分と、前記近位部分に隣接する入口部分とを備え、前記入口部分が前記受け入れチャンバーの近位端にさらに配置され、かつ前記保持リブの各々が前記遠位部分において第一の高さを有し、また前記近位部分において第二の高さを有し、前記第二の高さが前記第一の高さより高い、請求項11~13のいずれか一項に記載の受け入れチャンバー。
【請求項15】
請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置、およびエアロゾル形成基体を備えるエアロゾル発生物品を備えるエアロゾル発生システムであって、前記エアロゾル発生物品が前記エアロゾル発生装置の前記受け入れチャンバー内に収容されている時、前記複数の保持リブのうちの前記保持リブが前記エアロゾル発生物品の外側円周を前記受け入れチャンバーの前記内部側壁から距離を置き、かつ前記複数の保持リブのうちの隣り合う保持リブの間に気流通路を画定する、エアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエアロゾル発生装置に関し、特に装置内に収容されたエアロゾル発生物品に対する改善された保持を備えるエアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気式の喫煙装置において、エアロゾル発生物品を受け入れるための受け入れチャンバーは、物品をチャンバー内に保持するために、物品にとってきつくなっている。一体型のヒーターブレードを備える装置において、後者は物品内でのヒーターブレードによるたばこ基体の圧縮に起因して物品の保持を追加的に支持する場合がある。しかしながら、誘導加熱を使用するシステムにおいて、誘導加熱可能なサセプタ材料は典型的に、追加的な支持を提供しない物品と一体型になっている。加えて、受け入れチャンバー内の物品のきつさにおいて、チャンバー壁はヒートシンクを提供する場合があり、例えば寄生的な凝縮物の形成を生じる場合がある。なおさらに、引き出し抵抗(RTD)が高くなる場合があり、喫煙を困難にする場合がある。一方で、喫煙のプロセスにおいて、たばこプラグは縮む傾向があり、ひいてはプラグと包囲するチャンバー壁との間の保持を減らし、これによって物品が装置からずれるまたは外れるリスクが変化する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、装置の中へと挿入されたエアロゾル発生物品のために、改善された保持を有するエアロゾル発生装置に対する必要性がある。特に、誘導加熱可能なエアロゾル発生物品のための改善された保持を有するエアロゾル発生装置のニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によると、エアロゾル発生物品の少なくとも一部分を受け入れるための受け入れチャンバーの一部を形成する内表面を有するくぼみを備える装置ハウジングを備えるエアロゾル発生装置が提供されている。くぼみの中へと延びる複数の保持リブは、受け入れチャンバーの内部側壁に沿って、受け入れチャンバーの長軸方向軸に対して斜めの様態で配置されている。保持リブは、エアロゾル発生物品が装置ハウジングのくぼみの中に収容される時に、このエアロゾル発生物品の少なくとも一部分と接触するために構成されている。長軸方向軸は典型的に、物品のくぼみの中への挿入およびくぼみからの取り外し方向に対応する。複数の保持リブは、らせん状の線に沿って配置されていることが好ましい。
【0005】
くぼみ中の物品の保持を支持するために装置のくぼみの入口開口部に円周状に延びる突出部を提供することが周知であるが、こうした突出部はくぼみの中へと挿入される物品の外側に沿って通るエアロゾルまたは空気に対するバリアを形成する。斜めの様態で、または一つもしくは幾つかのらせん状の線に沿ってリブを配置することによって、気流はくぼみに沿って通る場合がある。加えて、斜めのリブは、例えば真っ直ぐなリブと比較して、物品の取り外しに対する追加的な抵抗を示す。
【0006】
例えば、斜めの様態で配置されたリブが提供された受け入れチャンバーを有する装置を取り扱うユーザーは、取り外しを容易にするためにトルクとともに軸方向の力をかけて物品を引き抜いてもよい。こうした回転の動きは、ほんのわずかに示される場合でさえも、喫煙体験中に生じない。それ故に物品の偶発的な引き抜きは、本発明による装置の受け入れチャンバーを使用することによって防止される場合がある。
【0007】
加えて、喫煙中にエアロゾル形成基体(例えば、物品のたばこ端)は凝縮物を生成し、これが周辺のラッピングペーパーを湿らせ、ラッピングペーパーを弱くする。これは、エアロゾル発生物品のたばこ端の本質的に表面全体に印加された高い保持圧力によって、物品の引き抜き中に物品を破損するリスクを高める場合がある。保持圧力を減らすことによって、およびたばこ端とチャンバー壁の間の全体的な接触表面を減らすことによって、物品を破損するリスクが低減される場合がある。
【0008】
受け入れチャンバー中の保持リブの提供のなおさらなる利点は、物品とチャンバー壁の間の直接的接触が低減されることである。物品中のエアロゾル形成基体を加熱するための熱が物品自体の中で生じる場合、これは特に有利である。チャンバー壁の接触が低減されると、「冷たい」チャンバー壁表面との接触も低減される。ひいては、チャンバー壁を通した熱損失が低減され、またチャンバー壁上での凝縮物の形成のリスクも低減される。この一つの影響は、エネルギー効率および装置の全体的な性能に照らして、回避されるべきである。この凝縮物形成というその他の影響は喫煙体験に悪影響を及ぼす場合があり、また装置の大がかりなクリーニングを招く場合がある。クリーニングすべき部品へのアクセスが限定される時、これは課題となる場合がある。
【0009】
くぼみの長軸方向軸に対して「斜め」という用語は、リブがくぼみの内側の円周の周りにリングのように延びず、かつくぼみの内表面に沿って厳密に長軸方向に延びないと理解される。リブは、くぼみの長軸方向軸の周囲を回転し、かつ(リングのように配置されたリブに対応する)0mmより大きいピッチを有する。
【0010】
ピッチは、長軸方向軸の方向での(仮想的な)長さとして定義され、リブはその上で360度の完全な一回転を行う。受け入れチャンバーの長さより小さいピッチ値で、リブは受け入れチャンバー内で一回転より多い回転を遂行する。受け入れチャンバーの長さより大きいピッチ値で、リブは受け入れチャンバー内で完全な一回転より少ない回転を遂行する。リブは100mm~250mmのピッチで回転することが好ましく、120mm~200mm、例えば150mmのピッチで回転することがより好ましい。
【0011】
保持リブは、くぼみの内表面の長さに沿った線(複数可)に沿って配置され、この線は受け入れチャンバー内のくぼみの長軸方向軸に対して斜めである。
【0012】
大きいピッチ値で回転するリブは、長軸方向軸の方向で、すなわち物品をくぼみの外へと取り外す方向へと抵抗を提供するという利点を提供する。同時に、大きいピッチ値で回転するリブは、物品の挿入および取り外しの際に過度に大きい抵抗を提供しない。大きいピッチ値で回転するリブは追加的に、気流またはエアロゾルを含有する気流がくぼみに沿って、また受け入れチャンバーに沿って数多くのまたは急激な方向変更なしに通れるようにする。大きいピッチ値で回転する複数のリブは、受け入れチャンバーの内部側壁に沿って配置されることが好ましい。しかしながら、より小さいピッチ値で回転する一つの連続的なリブまたは不連続的なリブも、受け入れチャンバーの内部側壁に沿ってスパイラルの様態で配置されてもよい。
【0013】
例えば、円形状または楕円形状の断面を有する管状のくぼみにおいて、リブは斜めの様態で配置され、また湾曲した様態でも配置されている。
【0014】
複数のリブの保持リブは相互に距離を置いており、これによって、隣り合う保持リブの間に気流通路を画定することが好ましい。
【0015】
有利なことに、気流通路は、装置の使用中に70mmWG~120mmWGの引き出し抵抗(RTD)が達成されるように寸法が決められる。
【0016】
保持リブの形状および配置は、使用時に装置のある特定のRTDを提供するように選択され、適合されている。
【0017】
リブ(複数可)は連続的であってもよく、または不連続的であってもよい。例えば、一連の不連続的なリブは、同一の斜めのらせん状の線に沿って配置されてもよい。有利なことに、リブは平行な斜めの線上に、好ましくは平行ならせん状の線上に配置されている。これによって、リブ自体は、相互に隣り合って配置されてもよく、または斜めの線もしくは、らせん状の線の方向に対してずらされてもよい。
【0018】
保持リブの各々は連続的であることが好ましく、受け入れチャンバーの内部側壁の全長に沿って延びることが好ましい。
【0019】
複数のリブは受け入れチャンバーの内部側壁に沿って、かつ複数のらせん状の線に沿って配置されることが好ましい。好ましくは三本以上のリブ、より好ましくは六本以上のリブが、複数のらせん状の線に沿った受け入れチャンバーの内部側壁に沿って配置されている。
【0020】
斜めの線またはらせん状の線は、平行に配置されている、好ましくは受け入れチャンバーの内部側壁全体に沿って配置されていることが好ましい。内部側壁は波型にされた壁の形態であってもよい。その中で、波型の長軸方向軸は、受け入れチャンバー内のくぼみの長軸方向軸に対して斜めである。受け入れチャンバーの波型にされた内部側壁は、接触表面が最大である滑らかな壁と比較した時に、規則的に、かつ基本的に対称的にエアロゾル発生物品との接触表面を減らす有利な効果を有する。これによって、物品または少なくとも物品のエアロゾル形成基体部分と周辺の壁との間の伝導熱交換は低減され、それ故に物品または基体の中の凝縮および温度勾配は低減される。これは物品の加熱される部分内のより均一な温度分布を確立し、エアロゾル形成基体(例えば、たばこ)をエアロゾル発生のためにより効率的に使用することを可能にする場合がある。この効果は、物品の周辺区域では特に有利である場合がある。
【0021】
エアロゾル発生物品を受け入れるためのくぼみは、受け入れチャンバーの入口に対応する入口開口部を備える。くぼみはエアロゾル発生物品の形状に適合する形状を有することが好ましい。くぼみの内表面の円周は円筒形状であり、また受け入れチャンバーは円筒形状を有することが好ましい。くぼみの内表面の円周は、円形の円周であることが好ましいが、例えば楕円形状の円周であってもまたよい。
【0022】
エアロゾル発生装置の受け入れチャンバー内のリブの特別な配置は、気流通路を確保するためにエアロゾル形成物品だけでなくチャネルの適正な保持を提供し、チャネルは隣り合うリブの間に形成され、また場合によっては不連続的なリブの間にも形成される。
【0023】
複数のリブのうちの一つの保持リブは、受け入れチャンバーの内部側壁上でのその進展に沿って変化する高さを有してもよい。少なくとも一つのリブは、受け入れチャンバーの内部側壁上でのその進展に沿って変化する高さを有することが好ましい。一つ以上のリブまたは複数のリブの各々のリブは、受け入れチャンバーの内部側壁上でのその進展に沿って変化する高さを有することが好ましい。
【0024】
リブ(複数可)の最も突出する部分は、装置の受け入れチャンバー内の動作時にエアロゾル発生物品の頑丈な要素または可撓性要素が受け入れチャンバー内に位置付けられているチャンバーの一部分に配置されることが好ましい。こうした一部分は、チャンバーの遠位部分とチャンバーの入口部分との間に配置されてもよい。
【0025】
電子喫煙装置用のエアロゾル発生物品はしばしば、従来の紙巻たばこの形態を模倣し、また幾つかの異なる要素の組立品で作製されている。これらの要素は、特に可撓性に関して、非常に異なる物理特性を有してもよい。例えば、たばこ要素などの一部の要素は、軟らかく、かつ変形可能であり、一方で、例えば支持要素およびエアロゾル冷却要素はある程度の可撓性を提供してもよい。ひいては、リブ(複数可)の大部分の突出部分は、例えば動作時にエアロゾル発生物品の支持要素が収容されているチャンバーの一部分に配置されてもよい。これによって、こうした圧力を担うことになりかねない物理的構造を有する支持要素上に、最も高い保持が、有利にも発揮される。
【0026】
リブ(複数可)の高さは、受け入れチャンバーの遠位部分の方向で低減する場合があり、これによってリブ(複数可)の高さは、より下流の部分においてよりも、受け入れチャンバーの遠位部分において、より低くなる。チャンバーの遠位部分内には、喫煙中、エアロゾル形成基体、例えばたばこ基体が位置する。遠位部分においてリブ(複数可)の高さを低減することによって、たばこ基体への保持作用が低下して、凝縮物によって濡れて弱くなったラッピングペーパーに起因する破損のあらゆるリスクが低減される場合がある。同時に、気流のためのチャネルは依然として提供されている。
【0027】
本明細書において「遠位」は、装置の口側端または近位端と反対側の位置として理解される。受け入れチャンバーの「遠位」部分は、受け入れチャンバーの最上流部分として、または受け入れチャンバーの入口の反対側の受け入れチャンバーの一部分として理解される。本明細書において「遠位」および「近位」は、装置内または物品内での要素の位置を記述するために使用される。
【0028】
本明細書において「上流」および「下流」は、装置または物品を通過する気流の方向に関する、要素の相対的な位置を記述するために使用される。下流端および上流端、または近位端および遠位端は、装置内の位置、またはユーザーが物品を吸う方向における物品の向きを記述するために使用される。エアロゾル形成基体およびマウスピースを備えるエアロゾル発生物品において、マウスピースは物品の下流端に対応し、またエアロゾル形成基体は物品の上流端に対応する。従って、空気がエアロゾル発生物品の上流端に入り、下流端へと下流に移動するように、ユーザーはエアロゾル発生物品の下流端を吸う。エアロゾル発生物品を収容するための受け入れチャンバーを備えるエアロゾル発生装置において、受け入れチャンバーの口側端または入口部分は装置の下流端に対応する。
【0029】
内部側壁は、遠位部分と、遠位部分に隣接する近位部分と、近位部分に隣接する入口部分とを備えてもよい。入口部分はエアロゾル発生装置の近位端に配置されている。複数の保持リブは、受け入れチャンバーの内部側壁の遠位部分内と、近位部分内と、入口部分内とに配置されることが好ましい。ひいては、リブは受け入れチャンバーの内部側壁の上に、またはその全長にわたって延びるように配置されることが好ましい。これには、保持が受け入れチャンバー内に収容される物品の部分全体の上に提供されてもよいという利点がある。加えて、物品とチャンバー壁の間の接触表面は、物品の部分全体の上でも低減されてもよく、この部分は受け入れチャンバー内に収容される。なおさらに、例えば受け入れチャンバーの内部チャンバー壁の異なる部分においてリブの数、形態、分布、または高さを変えることによって、受け入れチャンバーの異なる領域内の物品上の保持圧力を追加的に適合することが可能である。受け入れチャンバーの内部側壁の異なる部分では、リブの高さが異なるように選ばれることが好ましい。
【0030】
例えば、保持リブの各々は、内部側壁の遠位部分において第一の高さを有してもよく、また内部側壁の近位部分において第二の高さを有してもよく、第二の高さは第一の高さより高い。エアロゾル形成基体は受け入れチャンバーの遠位端に位置付けられるので、この領域では保持圧力は低下する。しかしながら、物品の安全な保持は、より下流に配置されるチャンバー壁の近位部分のより高いリブ(複数可)のよりしっかりした把持によって得られる場合がある。
【0031】
保持リブは、入口部分において第三の高さを有してもよい。保持リブの各々は、入口部分において第三の高さを有することが好ましい。これによって、第二の高さは第三の高さより高い。第三の高さは第一の高さと等しい、または実質的に等しいことが好ましい。隣接する近位部分のリブの高さに対する入口部分におけるリブの低減された高さは、受け入れチャンバーの中への物品の挿入を容易にする場合がある。
【0032】
リブの高さは、受け入れチャンバー内でのくぼみの有効な内径を画定する。高いリブ高さは直径を小さくし、またくぼみの中へと挿入される物品上での保持圧力の強化をもたらす。
【0033】
受け入れチャンバーの最大保持作用は、受け入れチャンバーの近位部分内に位置するリブまたはリブの部分によって提供されることが好ましく、エアロゾル発生物品内の支持要素の上だけに作用することが好ましい。
【0034】
リブ(複数可)の高さは部分全体にわたって同一であってもよく、またはその部分に沿って変化してもよい。例えば、入口部分において、リブ高さは、入口部分の下流から上流端へと増加してもよい。これは物品のくぼみの中への挿入をさらに容易にする場合がある。
【0035】
遠位部分、近位部分、および入口部分は、受け入れチャンバーの内部側壁にわたって等しく分散されてもよく、すなわち同一の長さを有してもよい。しかしながら、遠位部分は受け入れチャンバーの内部側壁の最も大きい部分を占め、また入口部分は受け入れチャンバーの内部側壁の最も小さい部分を占めることが好ましい。
【0036】
遠位部分は、内部側壁の約50パーセント~約75パーセントの長さにわたって延びることが好ましい。
【0037】
近位部分は、内部側壁の約20パーセント~約30パーセントの長さにわたって延びることが好ましい。
【0038】
入口部分は、内部側壁の約3パーセント~約15パーセントの長さにわたって延びることが好ましい。
【0039】
これによって、入口部分、近位部分、および遠位部分の長さの合計は足して100パーセントになる。
【0040】
本明細書において「約」という用語は、それぞれの境界値を明示的に含み、かつ開示するものとして理解される。
【0041】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生のために、例えば物品の抵抗加熱または誘導加熱を使用してもよい。誘導加熱装置において、装置は、受け入れチャンバーの内部側壁の遠位部分を包囲するなどのように配置されているインダクタを備えてもよい。例えば、インダクタは、受け入れチャンバーの側壁の中に配置されたインダクタコイルであってもよい。インダクタは、少なくとも内部側壁の遠位部分が包囲されるなどのように配置されることが好ましく、インダクタは受け入れチャンバーの内部側壁の遠位部分のみが包囲されるなどのように配置されることがより好ましい。
【0042】
装置は、発熱体またはインダクタおよび電子回路に接続された、および発熱体の加熱、またはインダクタの起動を可能にするように構成された電源(例えば、電池)をさらに備えてもよい。電源は、例えば高周波電流をインダクタ(例えば、一つの誘導コイルまたは幾つかの誘導コイル)に提供するように構成されてもよい。
【0043】
本発明によると、エアロゾル発生物品の少なくとも一部分を受け入れるためのエアロゾル発生装置の受け入れチャンバーも提供されている。受け入れチャンバーは、くぼみの中へと延びる複数の保持リブでくぼみを囲むチャンバー壁を備える。保持リブは、受け入れチャンバーの内部側壁に沿って配置、および受け入れチャンバーの長軸方向軸に対して斜めの様態で配置されている。保持リブは、らせん状の線に沿った受け入れチャンバーの内部側壁に沿って配置されることが好ましい。
【0044】
受け入れチャンバーは、エアロゾル発生装置の装置ハウジングの中へと挿入するための別個の(例えば、予め製造された)部品であってもよい。これは、既存のエアロゾル発生装置の保持および気流管理を改善できる場合がある。これはまた、エアロゾル発生装置が、たばこプラグ(特に誘導加熱可能なたばこプラグ)を含むエアロゾル発生物品に、より適したものになるように、および引き出し抵抗を改善するように、エアロゾル発生装置を適合することを可能にする。
【0045】
誘導加熱装置の場合、インダクタ(例えば、誘導コイル)は受け入れチャンバーの中へと組み込まれてもよい。例えば、インダクタは受け入れチャンバーの側壁内に配置されてもよく、または受け入れチャンバーの外側に、例えば受け入れチャンバーの周囲に巻かれて配置されてもよい。インダクタはまた、装置ハウジングの一部であってもまたよく、また受け入れチャンバーの隣に、好ましくは受け入れチャンバーの遠位部分の隣に配置されてもよい。
【0046】
受け入れチャンバーの特徴および利点は、エアロゾル発生装置に関して記述されているので、繰り返さない。
【0047】
有利なことに、受け入れチャンバーの内部側壁は、遠位部分と、遠位部分に隣接する近位部分と、近位部分に隣接する入口部分とを備える。入口部分は受け入れチャンバーの近位端にさらに配置されている。その中で、保持リブの各々は遠位部分において第一の高さを有し、および近位部分において第二の高さを有し、第二の高さは第一の高さより高い。
【0048】
装置の受け入れチャンバーの一部を形成する内表面を有するくぼみを備える装置ハウジングを備えるエアロゾル発生装置を備えるエアロゾル発生システムも提供されてもよい。システムは、くぼみの中に少なくとも部分的に収容されたエアロゾル発生物品をさらに備える。エアロゾル発生装置は、本発明による、また本明細書に記載の通りの装置であることが好ましい。この装置では、受け入れチャンバーのくぼみの中へと延びる複数のリブは、受け入れチャンバーの内部側壁に沿って配置されている。複数の保持リブは、受け入れチャンバーの内部側壁に沿って受け入れチャンバーの長軸方向軸に対して斜めの様態で配置されてもよく、かつくぼみの中に収容されるエアロゾル発生物品の少なくとも一部分に接触してもよい。
【0049】
複数のリブは相互に距離を置いてもよく、また複数のリブのうちのリブの間に気流通路を画定する。気流通路は、システムの使用中に引き出し抵抗(RTD)が70mmWG~120mmWGとなるような寸法を有する。
【0050】
受け入れチャンバーのくぼみの中に収容されるエアロゾル発生物品は基本的に、内部チャンバー壁との実質的に気密の接触を形成してもよい。本発明によるシステムおよび装置において、物品はくぼみの中のリブとの接触を形成する。リブは内部チャンバー側壁から物品の外側円周と距離を置き、またリブの間の間隔はリブの間に気流通路を提供する。この気流通路は、システムの引き出し抵抗が、快適な喫煙体験をユーザーに提供する望ましい範囲内になることを可能にする。
【0051】
本発明を実施形態に関してさらに説明し、それらの実施形態を下記の図面によって例示する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1図1は、エアロゾル形成基体を備えるエアロゾル発生物品を示す。
図2図2は、受け入れチャンバーを有するエアロゾル発生装置を示す。
図3図3は、装置の受け入れチャンバー内に配置された誘導加熱可能なエアロゾル発生物品を有するエアロゾル発生装置を示す。
図4図4は、内部構造を有する受け入れチャンバーの断面図である。
図5図5は、受け入れチャンバーの内部直径分布を概略的に図示する。
【発明を実施するための形態】
【0053】
図1は、エアロゾル発生物品10を図示する。エアロゾル発生物品10は、同軸に整列して配置された四つの要素、すなわちエアロゾル形成基体20、支持要素30、エアロゾル冷却要素40、およびマウスピース50を含む。これらの四つの要素の各々は実質的に円筒状の要素であり、各々は実質的に同一の直径を有する。これらの四つの要素は連続的に配置され、外側ラッパー60によって囲まれて、円筒状のロッドを形成する。ブレード形状のサセプタ25はエアロゾル形成基体内に位置し、エアロゾル形成基体と接触している。サセプタ25はエアロゾル形成基体の長さとほぼ同じ長さを有し、エアロゾル形成基体の半径方向の中心軸に沿って位置する。
【0054】
エアロゾル発生物品10は近位端または口側端70を有し、ユーザーは使用中にこれを自分の口の中に挿入し、また遠位端80は口側端70に対してエアロゾル発生物品10の反対側の端に位置する。
【0055】
支持要素30はエアロゾル形成基体20のすぐ下流に位置し、エアロゾル形成基体20に隣接する。図1に示す実施形態において、支持要素は中空のセルロースアセテートチューブである。支持要素30は、エアロゾル発生物品10の製造中にエアロゾル形成基体20をサセプタ25によって貫通することができるように、エアロゾル形成基体20をエアロゾル発生物品10の最遠位端80に位置させる。こうして、支持要素30は、サセプタ25がエアロゾル形成基体20の中へと挿入される時に、エアロゾル形成基体20がエアロゾル発生物品10内でエアロゾル冷却要素40に向かって下流へと強制されるのを防ぐのに役立つ。支持要素30はまた、エアロゾル発生物品10のエアロゾル冷却要素40がエアロゾル形成基体20から間隙を介するためのスペーサーになる。
【0056】
図1に図示したエアロゾル発生物品10は、ユーザーによって喫煙または消費されるために、誘導コイル(すなわち、インダクタ)を含む電気的に作動するエアロゾル発生装置と係合するように設計されている。
【0057】
電気的に作動するエアロゾル発生装置200の概略的な断面の例示を図2に示す。装置200は、典型的に円筒形状を有し、かつエアロゾル発生物品(例えば、図1に図示したような物品)の少なくとも一部分を受け入れるためのくぼみを備える基体受け入れチャンバー230を備える。
【0058】
エアロゾル発生装置200はインダクタ210を備える。図2に示す通り、インダクタ210はエアロゾル発生装置200の基体受け入れチャンバー230の遠位部分231に隣接して位置する。使用時にユーザーは、エアロゾル発生物品10のエアロゾル形成基体20がインダクタ210と隣接して位置するように、エアロゾル発生物品10をエアロゾル発生装置200の基体受け入れチャンバー230のくぼみの中へと挿入する。
【0059】
エアロゾル発生装置200はインダクタ210の起動を可能する電池250および電子回路260を備える。こうした起動は手動で行われてもよく、またはエアロゾル発生装置200の基体受け入れチャンバー230の中へと挿入されたエアロゾル発生物品10でユーザーが吸うのに応答して自動的に生じてもよい。
【0060】
図3は、電気的に作動するエアロゾル発生装置と係合しているエアロゾル発生物品を図示する。
【0061】
受け入れチャンバー230は、その内部側壁によって画定され、かつ受け入れチャンバー230の軸方向の進展に沿って続いて位置付けられた、三つの隣接する部分を内部に画定する。これらの三つの部分としては、エアロゾル形成基体20を収容するように適合された遠位部分231と、支持要素30を収容するように適合された近位部分232と、エアロゾル冷却要素40の少なくとも一部分を収容するように適合された入口部分233とが挙げられる。
【0062】
当然のことながら、マウスピース50は図3に図示する通り、ユーザーの吸煙のために、エアロゾル発生装置200の外に突出する。マウスピース50は定位置にしっかりと保たれ、ひいては下記でより詳細に説明する通り、受け入れチャンバー230がその中に挿入されるエアロゾル発生物品10の部分に発揮する保持作用によって、快適なユーザー体験を確実にする。
【0063】
受け入れチャンバー230は、図4に示す通り、その内部側壁の上に、等距離で配置された保持リブ2301を備える。リブは内部壁全体に沿って延び、すなわち言い換えればチャンバー230は内部が波型にされる。
【0064】
リブ2301は、気流の確保とともにチャンバー230内に位置付けられた時、エアロゾル発生物品10の保持を提供する。二つの後続のまたは隣り合う保持リブ2031は、ユーザーの吸煙中に空気が流れることができる通路をその間に形成する。
【0065】
リブ2031は、らせん状の線2302に沿った受け入れチャンバー230の内部側壁上に配置されている。この特徴は、これがチャンバーの保持特性を強化するような特に有利な効果を提供する。すなわち、エアロゾル形成物品10が挿入されると、湾曲した保持リブが、例えば真っ直ぐなリブと比較した場合、物品10の取り外しの際に追加的な抵抗を示す。
【0066】
らせん状の線2305は、受け入れチャンバー230の長軸方向軸2300の周囲を150mmのピッチで回転する。従って、この実施形態において、リブは受け入れチャンバーでの回転全体のうちの小さい部分のみを遂行する。
【0067】
図4では、くぼみまたは受け入れチャンバーの遠位部分231の長さは約17mm~約18mmであり、近位部分の長さは約6.5mm~約7.5mmであり、また入口部分233の長さは約1.8mm~約2.3mmである。受け入れチャンバーの長さは約26mm~30mmであり、また受け入れチャンバーの外径は約10mm~12mmである。
【0068】
受け入れチャンバー230全体に沿ってエアロゾル発生物品10上に等しく高い保持圧力を印加することは、特にエアロゾル形成基体20のゾーンにおける、物品10の破損のリスクを招く場合がある。
【0069】
従って、保持リブ2301は、エアロゾル形成物品10の異なる部分に関して印加される保持圧力を調節するために、それらの内部側壁上の進展に沿って変化する高さを有する。
【0070】
リブ2301は、エアロゾル形成基体20を保持するチャンバーの遠位部分231に対応する第一の高さを有する。リブ2301は、支持要素30に保持圧力を印加する近位部分231に対応する第二の高さを有する。有利なことに、第二の高さは第一の高さより高い。結果として、保持作用は、抵抗性材料で作製され、かつその物理特性が喫煙中変化しない支持要素30に対しては、より大きく、また保持リブがエアロゾル形成基体20を包含する遠位部分231に対しては、より低い。有利なことに、リブの第一の高さは保持を制限するように適合され(これは物品10の取り外し中に破損を招く場合がある)、かつ同時に吸煙中に気流を保証するために通路の存在を依然として確保する。
【0071】
保持リブは、チャンバー230の入口部分233に対応する第三の高さを有してもよく、この第三の高さは第二の高さより低いことが好ましい。特に、第三の高さは第一の高さと同一であってもよい。隣接する近位部分232のリブの高さに対する入口部分233におけるリブの低減された高さは、受け入れチャンバー230の内側での物品10の挿入を容易にする。
【0072】
当然のことながら、最大保持作用は、受け入れチャンバー230の近位部分232内に位置する内向きのリブ2301の部分によって提供され、これは支持要素30上に作用する。近位部分における高い保持作用は、リブに沿って気流通路を依然として確保するように適合されている。
【0073】
遠位部分231および入口部分233において、保持リブは、より弱い保持を提供すように構成されている一方で、気流通路の存在を依然として確保する。
【0074】
内向きに延びるリブ2301の高さが高いほど、チャンバー230が得る受け入れ半径方向断面は、より小さくなる。これは、チャンバー230の軸方向の進展Iに沿ったチャンバー230の半径方向断面の有効な内径dの差異の実施例によって、図5に図示されている。隣接する部分233、232、231の間で(これらの分かれ目は破線によって示されている)、リブ2301の高さの値は直線的に推移してもよい。図5では、遠位部分および入口部分における内径は、ほぼ同一である。
【0075】
特に入口部分と遠位部分とで異なる内径dを有する実施形態の例示的な値は、以下の通りである。
近位部分232の有効な内径dの例示的な値は、約6.7mm~7.1mmである。
遠位部分231の有効な内径dの例示的な値は、約7.3mm~7.7mmである。
入口部分233の有効な内径dの例示的な値は、約8.0mm~8.4mmである。
図1
図2
図3
図4
図5