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特許7110214低い電力消費量を持つネットワークにおける電文分割のための可変サブパケット長
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-22
(45)【発行日】2022-08-01
(54)【発明の名称】低い電力消費量を持つネットワークにおける電文分割のための可変サブパケット長
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20220725BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20220725BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20220725BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20220725BHJP
【FI】
H04W72/12 150
H04W28/06 110
H04W52/02
H04W56/00 130
【請求項の数】 37
(21)【出願番号】P 2019542786
(86)(22)【出願日】2017-10-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-11-14
(86)【国際出願番号】 EP2017076585
(87)【国際公開番号】W WO2018077692
(87)【国際公開日】2018-05-03
【審査請求日】2019-06-26
(31)【優先権主張番号】102016220884.5
(32)【優先日】2016-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】591037214
【氏名又は名称】フラウンホッファー-ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ
(73)【特許権者】
【識別番号】507239592
【氏名又は名称】フリードリヒ-アレクサンダー-ウニベルジテート・エアランゲン-ニュルンベルク
(74)【代理人】
【識別番号】100079577
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 全啓
(74)【代理人】
【識別番号】100167966
【弁理士】
【氏名又は名称】扇谷 一
(72)【発明者】
【氏名】キリアン ゲルト
(72)【発明者】
【氏名】ベルンハルト ヨーゼフ
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ジョルグ
(72)【発明者】
【氏名】クナイスル ヤーコプ
(72)【発明者】
【氏名】ウェクスラー ヨハネス
(72)【発明者】
【氏名】エレート シュテファン
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-517628(JP,A)
【文献】特開2004-165853(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可変長データ(120)を送信するためのデータ送信機(100)であって、
前記データ送信機(100)は、前記可変長データ(120)を、特定の数のサブデータパケット(142_1:142_n)に分配して、前記サブデータパケット(142_1:142_n)を送信するように構成され、
前記可変長データはペイロードデータを含み、
個々の前記サブデータパケット(142_1:142_n)のシンボルの数は、前記可変長データの長さに依存する、データ送信機(100)。
【請求項2】
前記データ送信機(100)は、前記可変長データを、前記可変長データの長さに関わらず、同じ数の前記サブデータパケットに常に分配するように構成される、請求項1に記載のデータ送信機(100)。
【請求項3】
前記データ送信機(100)は、前記サブデータパケット(142_1:142_n)を、前記可変長データ(120)の長さに依存する時間距離と共に送信して、前記サブデータパケット(142_1:142_n)の特定された領域間の時間距離が、前記可変長データ(120)の長さに関わらず一定であるようにするように構成される、請求項1または請求項2に記載のデータ送信機(100)。
【請求項4】
前記データ送信機(100)は、前記サブデータパケット(142_1:142_n)の少なくとも一部に、同期化シーケンス(144)をもたらすように構成される、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載のデータ送信機(100)。
【請求項5】
前記データ送信機(100)は、前記サブデータパケット(142_1:142_n)の少なくとも一部に、サブ同期化シーケンス(144)をもたらすように構成される、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載のデータ送信機(100)。
【請求項6】
前記データ送信機(100)は、前記サブデータパケット(142_1:142_n)を、前記可変長データ(120)の長さに依存する時間距離と共に送信して、前記サブデータパケット(142_1:142_n)の前記サブ同期化シーケンス(144)の間の時間距離(t0,t1,t2)が、前記可変長データ(120)の長さに関わらず、一定であるようにするように構成される、請求項5に記載のデータ送信機(100)。
【請求項7】
前記データ(120)はコアデータおよび拡張データを含み、前記コアデータは固定長を含み、前記拡張データは可変長を含む、請求項1~請求項6のいずれか1つに記載のデータ送信機(100)。
【請求項8】
前記データ送信機(100)は、前記コアデータに、前記拡張データの長さをシグナリングするための信号情報を提供するように構成される、請求項7に記載のデータ送信機(100)。
【請求項9】
前記データ(120)はコアデータおよび拡張データを含み、前記コアデータは固定長を含み、前記拡張データは可変長を含み、
前記データ送信機(100)は、前記コアデータのそれぞれの部分が、前記サブデータパケット(142_1:142_n)において、前記同期化シーケンス(144)に隣接して配置されるように、前記コアデータを前記サブデータパケット(142_1:142_n)に分配するように構成される、請求項4に記載のデータ送信機(100)。
【請求項10】
前記データ送信機(100)は、前記コアデータのそれぞれの部分が、前記サブデータパケットにおいて、それぞれの前記同期化シーケンス(144)の前および後ろに等しく配置されるように、前記コアデータを前記サブデータパケット(142_1:142_n)に分配するように構成される、請求項9に記載のデータ送信機(100)。
【請求項11】
前記データ送信機(100)は、前記拡張データのそれぞれの部分が、前記サブデータパケット(142_1:142_n)において、前記コアデータのそれぞれの部分に隣接して配置されるように、前記拡張データを前記サブデータパケット(142_1:142_n)に分配するように構成される、請求項9または請求項10に記載のデータ送信機(100)。
【請求項12】
前記データ送信機(100)は、前記拡張データのそれぞれの部分が、前記サブデータパケット(142_1:142_n)において、前記コアデータのそれぞれの部分の前および後ろに等しく配置されるように、前記拡張データを前記サブデータパケット(142_1:142_n)に分配するように構成される、請求項11に記載のデータ送信機(100)。
【請求項13】
前記データ送信機(100)は、複数の前記サブデータパケット(142_1:142_n)を少なくとも2つの独立したサブデータパケット(142_1:142_n)のブロック(160_1:160_m)に分割するように構成され、
前記データ送信機(100)は、前記少なくとも2つのサブデータパケット(142_1:142_n)のブロック(160_1:160_m)の第1のブロックが、受信機側で個別に検出することができるように、前記サブデータパケット(142_1:142_n)を、前記少なくとも2つのサブデータパケット(142_1:142_n)のブロック(160_1:160_m)に分割するように構成される、請求項1~請求項12のいずれか1つに記載のデータ送信機(100)。
【請求項14】
前記データ送信機(100)は、前記サブデータパケットの第1のブロックに、前記少なくとも2つのサブデータパケットのブロック(160_1:160_m)のサブデータパケット(142_1:142_n)の第2のブロックについての情報を提供するように構成される、請求項13に記載のデータ送信機(100)。
【請求項15】
前記情報は、前記サブデータパケット(142_1:142_n)の長さ、数、および、前記サブデータパケットが送信されるホッピングパターンのうちの少なくとも1つをシグナリングする、請求項14に記載のデータ送信機(100)。
【請求項16】
可変長データ(120)を受信するためのデータ受信機(110)であって、
前記データ受信機(110)は、前記可変長データ(120)が分配される、特定の数のサブデータパケット(142_1:142_n)を受信するように構成され、
前記可変長データはペイロードデータを含み、
個々の前記サブデータパケット(142_1:142_n)のシンボルの数は、前記可変長データの長さに依存する、データ受信機(110)。
【請求項17】
前記可変長データは、前記可変長データの長さに関わらず、常に等しい数のサブデータパケット(142_1:142_n)に分配される、請求項16に記載のデータ受信機(110)。
【請求項18】
前記サブデータパケット(142_1:142_n)の少なくとも一部は同期化シーケンス(144)を伴い、
前記データ受信機(110)は、前記同期化シーケンス(144)に基づいて、前記サブデータパケット(142_1:142_n)を検出するように構成される、請求項16または請求項17に記載のデータ受信機(110)。
【請求項19】
前記サブデータパケット(142_1:142_n)の少なくとも一部はサブ同期化シーケンス(144)を伴い、
前記データ受信機(110)は、前記サブ同期化シーケンス(144)に基づいて、前記サブデータパケット(142_1:142_n)を検出するように構成される、請求項16または請求項17に記載のデータ受信機(110)。
【請求項20】
前記サブ同期化シーケンス(144)間の時間距離が一定、および/または、前記データ受信機(110)に既知である、請求項19に記載のデータ受信機(110)。
【請求項21】
前記可変長データ(120)はコアデータおよび拡張データを含み、前記コアデータは固定長を含み、前記拡張データは可変長を含む、請求項16~請求項20のいずれか1つに記載のデータ受信機(110)。
【請求項22】
前記コアデータは、前記拡張データの長さをシグナリングするための信号情報を伴い、 前記データ受信機(110)は、前記信号情報を使って前記拡張データを受信する、または、前記拡張データを前記サブデータパケットから取り出すように構成される、請求項21に記載のデータ受信機(110)。
【請求項23】
前記可変長データ(120)はコアデータおよび拡張データを含み、前記コアデータは固定長を含み、前記拡張データは可変長を含み、
前記コアデータは、前記コアデータのそれぞれの部分が、前記サブデータパケット(142_1:142_n)において、前記同期化シーケンス(144)に隣接して配置されるように、前記サブデータパケット(142_1:142_n)に分配される、請求項18に記載のデータ受信機(110)。
【請求項24】
前記コアデータは、前記コアデータのそれぞれの部分が、前記サブデータパケット(142_1:142_n)において、それぞれの前記同期化シーケンスの前および後ろに等しく配置されるように、前記サブデータパケット(142_1:142_n)に分配される、請求項23に記載のデータ受信機(110)。
【請求項25】
前記拡張データは、前記拡張データのそれぞれの部分が、前記サブデータパケット(142_1:142_n)において、前記コアデータのそれぞれの部分に隣接して配置されるように、前記サブデータパケット(142_1:142_n)に分配される、請求項21~請求項24のいずれか1つに記載のデータ受信機(110)。
【請求項26】
前記拡張データは、前記拡張データのそれぞれの部分が、前記サブデータパケット(142_1:142_n)において、前記コアデータのそれぞれの部分の前および後ろに等しく配置されるように、前記サブデータパケット(142_1:142_n)に分配される、請求項25に記載のデータ受信機(110)。
【請求項27】
前記コアデータは、より長い同期化シーケンスを持つサブデータパケット(142_1:142_n)が、より短い同期化シーケンスを持つサブデータパケット(142_1:142_n)よりもコアデータのより大きい部分を含むように、前記同期化シーケンスの長さに依存して、前記サブデータパケット(142_1:142_n)に分配され、
前記データ受信機(110)は、それぞれの前記サブデータパケット(142_1:142_n)に含まれる前記同期化シーケンスの長さに基づいて、それぞれの前記サブデータパケット(142_1:142_n)に含まれる前記コアデータの部分の長さを決定するように構成される、請求項21~請求項26のいずれか1つに記載のデータ受信機(110)。
【請求項28】
前記拡張データは、より長い同期化シーケンスを持つサブデータパケット(142_1:142_n)が、より短い同期化シーケンスを持つサブデータパケット(142_1:142_n)よりも拡張データのより大きい部分を含むように、前記同期化シーケンスの長さに依存して、前記サブデータパケット(142_1:142_n)に分配され、
前記データ受信機(110)は、それぞれの前記サブデータパケット(142_1:142_n)に含まれる前記同期化シーケンスの長さに基づいて、それぞれの前記サブデータパケット(142_1:142_n)に含まれる前記拡張データの部分の長さを決定するように構成される、請求項21~請求項26のいずれか1つに記載のデータ受信機(110)。
【請求項29】
前記データ受信機(110)は、再符号化されたデータの第1の部分領域を得るために、前記同期化シーケンスを使って前記可変長データ(120)のそれぞれの部分の第1の領域を復号化して再符号化するように構成され、
前記データ受信機(110)は、前記再符号化されたデータの第1の部分領域を使って前記可変長データ(120)のそれぞれの部分の第2の領域を復号化するように構成される、請求項23または請求項24に記載のデータ受信機(110)。
【請求項30】
前記データ受信機(110)は、再符号化されたデータの第2の部分領域を得るために、再符号化されたデータの前記第1の部分領域を使って前記可変長データ(120)のそれぞれの部分の前記第2の領域を復号化するように構成され、
前記データ受信機(110)は、再符号化されたデータの前記第2の部分領域を使って可変長データ(120)のそれぞれの部分の第3の領域を復号化するように構成される、請求項29に記載のデータ受信機(110)。
【請求項31】
それぞれの前記サブデータパケット(142_1:142_n)において、前記第1の領域は前記同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスに直接に隣接して配置され、前記第2の領域は前記第1の領域に直接に隣接して配置される、請求項29または請求項30に記載のデータ受信機(110)。
【請求項32】
複数の前記サブデータパケットは、少なくとも2つのサブデータパケット(142_1:142_n)のブロックの第1のブロックを個別に検出することができるように、少なくとも2つの独立した前記サブデータパケット(142_1:142_n)のブロック(160_1:160_m)に分離され、
前記データ受信機(110)は、前記サブデータパケット(142_1:142_n)の少なくとも2つのブロックの前記第1のブロックを個別に検出するように構成される、請求項17~請求項31のいずれか1つに記載のデータ受信機(110)。
【請求項33】
前記少なくとも2つのサブデータパケット(142_1:142_n)のブロック(160_1:160_m)のうちの前記第1のブロックは、前記少なくとも2つのサブデータパケット(142_1:142_n)のブロック(160_1:160_m)のうちの第2のブロックについての情報を伴い、
前記データ受信機(110)は、前記情報を使って前記少なくとも2つのサブデータパケット(142_1:142_n)のブロック(160_1:160_m)のうちの前記第2のブロックを受信するように構成される、請求項32に記載のデータ受信機(110)。
【請求項34】
請求項1~請求項16のいずれか1つに記載のデータ送信機(100)と、
請求項17~請求項33のいずれか1つに記載のデータ受信機(110)と、
を含む、システム。
【請求項35】
可変長データを送信するための方法(200)であって、
前記可変長データを特定の数のサブデータパケットに分配するステップ(202)と、
前記サブデータパケットを特定の時間間隔内で送信するステップ(204)とを含み、
前記可変長データはペイロードデータを含み、
個々の前記サブデータパケット(142_1:142_n)のシンボルの数は、前記可変長データの長さに依存する、方法(200)。
【請求項36】
可変長データを受信するための方法(210)であって、
前記可変長データが分配される特定の時間間隔内に、特定の数のサブデータパケットを受信するステップ(212)を含み、
前記可変長データはペイロードデータを含み、
個々の前記サブデータパケット(142_1:142_n)のシンボルの数は、前記可変長データの長さに依存する、方法(210)。
【請求項37】
請求項35または請求項36に記載の方法を実行するためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明の実施の形態は、データを送信するためのデータ送信機に関する。別の実施の形態は、データを受信するためのデータ受信機に関する。幾つかの実施の形態は、低電力消費量を持つネットワークにおける電文分割(telegram splitting)のための可変サブパケット長に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電池で動作する送信機のための方法を記載する。データパケットは、送信されるべき実際の情報より小さい送信パケットに分割される(いわゆる電文分割)。電文はいくつかのサブパケットに分配される。そのようなサブパケットはホップと称される。いくつかの情報シンボルはホップにおいて転送される。ホップは、1つの周波数で送信されるか、または、幾つかの周波数にわたって分配される(いわゆる周波数ホッピング)。ホップの間には、送信が起きない休止がある。
【0003】
典型的なセンサーネットワークにおいて、数十万のセンサーノードが、ただ1つの基地局によってカバーされる。センサーノードは非常に小さい電池を含むだけであるので、転送の統合は殆んど場合において可能でない。電文分割方法によって、非常に高い転送信頼性がこのために達成される。
【0004】
特許文献2は、環境発電(energy harvesting)要素およびエネルギー源を含むデータ送信装置を記載する。データ送信装置は、電文分割方法を使ってデータを送信するように構成され、送信されるべきサブパケットは、エネルギー供給ユニットによって提供された電気エネルギー量に依存して、送信されるか、または、バッファされて後の時間に送信されるか、または、破棄される。
【0005】
非特許文献1は、電文分割方法を使う低エネルギーの遠隔測定システムのための改善された範囲を記載する。
【0006】
非特許文献2は、電文分割方法を使う低エネルギーの遠隔測定システムのための改良された転送信頼性を記載する。
【0007】
特許文献3は、複数の基地局および複数のエンドポイントを持つ無線通信システムを記載する。通信システムは、データが続いているCSS変調されたプリアンブル(CSS=チャープスペクトル拡散)を持つ電文を使う。データはプリアンブルよりも低い帯域幅によって変調される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】ドイツ国特許公開公報、DE 10 2011 082 098 B4
【文献】国際特許公開公報、WO 2015/128385 A1
【文献】米国特許公開公報、2016/0094269 A1
【非特許文献】
【0009】
【文献】出版物[G.キリアン、H.ペトコフ、R.プシューク、H.リースケ、F.ビール、J.ロバート、およびA.ホイベルガー、「電文分割を用いる低電力の遠隔測定システムのための改良された範囲」、スマートオブジェクト、システム、およびテクノロジー(SmartSysTech)の2013年ヨーロッパ会議の議事録、2013年]
【文献】出版物[G.キリアン、M.ブレイリング、H.H.ペトコフ、H.リースケ、F.ビール、J.ロバート、およびA.ホイベルガー、「電文分割を用いる遠隔測定システムのための増大する送信信頼性」、コミュニケーションのIEEE会報、63巻、No.3、949-961ページ、2015年3月]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本願発明の目的は、可変長データを転送し、低いオーバーヘッドを要求し、および/または、高い転送信頼性を提供するための概念を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は独立請求項により解決される。
有利な実施は、従属請求項において見付けられる。
【0012】
実施の形態は、可変長データを送信するためのデータ送信機を提供し、データ送信機は、可変長データを、特定された数のサブデータパケットに分配して、サブデータパケットを送信するように構成される。
【0013】
実施の形態は、可変長データを受信するためのデータ受信機を提供し、データ受信機は、可変長データが分配される特定された数のサブデータパケットを受信するように構成される。可変長データはその長さに関わらず、常に同じ数のサブデータパケットに分配されるという事実のため、必要なオーバーヘッドは、例えば、どの追加の同期化シーケンスも追加のデータパケットにおいて転送される必要がないので、低く維持される。さらに、転送時間は、転送の干渉の確率がさらに低く維持されるように、短く維持される。
【0014】
実施の形態において、可変長データは、特定された数のサブデータパケットに(それらの長さに関わらず)分配される。従って、それぞれのサブデータパケットの長さは、可変長データの長さに依存する。
【0015】
別の実施の形態は、可変長データを送信するための方法を提供し、その方法は、可変長データを特定された数のサブデータパケットに分配するステップ、および、サブデータパケットを送信するステップを含む。
【0016】
別の実施の形態は、可変長データを受信する方法を提供し、その方法は、可変長データが分配される、特定された数のサブデータパケットを受信するステップ、および、可変長データを得るために、特定された数のサブデータパケットを結合するステップを含む。
【0017】
別の実施の形態は、可変長データが分配される、固定的に特定された数のサブデータパケットを使用して可変長データを転送するための転送方法を提供する。
【0018】
以下において、可変長データを送信するためのデータ送信機の好ましい実施の形態が説明される。
【0019】
実施の形態において、特定された数のサブデータパケットは、固定的に特定された(または不変の)数のサブデータパケットである。データ送信機は、可変長データを、(その長さに関わらず)常に同じ数のサブデータパケットに分配するように構成できる。従って、それぞれのサブデータパケットの長さは、可変長データの長さに依存できる。
【0020】
実施の形態において、データ送信機は、特定された時間間隔内にサブデータパケットを送信するように構成できる。
【0021】
例えば、可変長データは、(常に)特定された時間間隔内に、可変長データの長さに関わらず、特定された数のサブデータパケットを使って送信できる。
【0022】
実施の形態において、データ送信機は、サブデータパケットの間に送信休止があるように、相互に時間的に間隔をおいて配置されたサブデータパケットを送信するように構成できる。
【0023】
実施の形態において、データ送信機は、サブデータパケットの間の時間間隔が、可変長データの長さに関わらず一定であり続けるように、特定された時間間隔によってサブデータパケットを送信するように構成できる。
【0024】
例えば、仮にサブデータパケットの長さ(サブパケット長)が、(可変長データの長さに依存して)変化するならば、サブデータパケットの間の休止(送信休止)は一定であり続ける。例えば、3つのサブデータパケットは、それぞれ24個のシンボルの長さから成り得て、休止は10msおよび15msである。仮にサブデータパケットの長さが、可変長データの長さのために増大して、1つのサブデータパケット当たり例えば34個のシンボルに結果として成るならば、休止は今までどおり10msおよび15msである。
【0025】
実施の形態において、データ送信機は、サブデータパケットの特定された領域(例えば、サブデータパケット開始の開始、サブデータパケットの中央、サブデータパケットの終了、または、(部分)同期化シーケンス)の間の時間間隔が、可変長データの長さに関わらず一定であり続けるように、可変長データの長さに依存して、時間間隔を持つサブデータパケットを送信するように構成できる。
【0026】
例えば、サブデータパケットは、特定された領域(例えば、サブデータパケット開始の開始、サブデータパケットの中央、サブデータパケットの終了、または、(部分)同期化シーケンス)の間の距離が、一定であり続けるように、送信できる。例えば、3つのサブデータパケットは、それぞれ24個のシンボルの長さから成り、休止は10msおよび15msである。仮にサブデータパケットの長さが、可変長データの長さのために増大して、1つのサブデータパケット当たり例えば34個のシンボルに結果として成るならば、休止はより短く例えば5msおよび10msである。
【0027】
実施の形態において、データ送信機は、サブデータパケットの少なくとも一部に同期化シーケンスを提供するように構成できる。
【0028】
実施の形態において、データ送信機は、サブデータパケットの少なくとも一部にサブ同期化シーケンスを提供するように構成できる。この場合、データ送信機は、同期化シーケンスをサブ同期化シーケンスに分割するように構成できる。
【0029】
同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスは、サブデータパケットのどのような位置にも配置できる。好ましくは後続の繰返しの復号化のために、同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスが1つのサブデータパケットのデータと共に送信されることが、有利である。明らかに、同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスと、サブデータパケット(ホップ)を分けるためのデータとを分配することも可能である。この場合、コヒーレンスがデータホップと同期化ホップとの間で失われないこと、を保証することが有利である。
【0030】
例えば、サブデータパケットは、同期化シーケンスまたは部分同期化シーケンスを提供できる。仮にサブデータパケットが同期化シーケンスを提供されるならば、それぞれのサブデータパケットの完全な同期化、および/または、受信データストリームのサブデータパケットの検出または局所化が、それぞれの同期化シーケンスに基づいて受信機側で可能である。仮にサブデータパケットが部分同期化シーケンスを提供されるならば、サブデータパケットの完全な同期化、および/または、受信データストリームのサブデータパケットの検出が、同期化シーケンスが分割される、いくつかのまたは全ての部分同期化シーケンスにわたって受信機側で(単に)可能である。
【0031】
実施の形態において、データ送信機は、サブデータパケットの同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスの間の時間距離が、可変長データの長さに関わらず一定であるように、可変長データの長さに依存して、時間距離を持つサブデータパケットを送信するように構成できる。
【0032】
例えば、サブデータパケットは、同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスの間の時間距離が一定であるような方法で常に送信できる。
【0033】
実施の形態において、データはコアデータおよび拡張データを含み、コアデータは固定長から成り、拡張データは可変長から成る。データ送信機は、コアデータを、拡張データの長さを示すための信号情報とともに提供するように構成できる。
【0034】
データ送信機は、コアデータおよび拡張データをサブデータパケットに分配するように構成される。
【0035】
例えば、データ送信機は、サブデータパケットにおいて、コアデータのそれぞれの部分が(サブ)同期化シーケンスに隣接して配置されるように、コアデータをサブデータパケットに分配するように構成される。データ送信機は、サブデータパケットにおいて、コアデータのそれぞれの部分がそれぞれの(サブ)同期化シーケンスの前後に等しく配置されるように、コアデータをサブデータパケットに分配するように構成される。
【0036】
例えば、データ送信機は、サブデータパケットにおいて、拡張データのそれぞれの部分がコアデータのそれぞれの部分に隣接して配置されるように、拡張データをサブデータパケットに分配するように構成できる。データ送信機は、サブデータパケットにおいて、拡張データのそれぞれの部分がコアデータのそれぞれの部分の前後に等しく配置されるように、拡張データをサブデータパケットに分配するように構成できる。
【0037】
例えば、データ送信機は、より長い同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスを持つサブデータパケットが、より短い同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスを持つサブデータパケットより大きいコアデータの部分を含むように、同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスの長さに依存して、コアデータをサブデータパケットに分配するように構成できる。換言すれば、コアデータはそれぞれのプリアンブル長の長さに従って分配される。すなわち、仮にサブデータパケットにおいてより多くのプリアンブルシンボルがあるならば、より多くのコアデータシンボルは、より少ないプリアンブルシンボルを含むサブデータパケットにおいて、それに付属できる。データ送信機は、より長い同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスを持つサブデータパケットが、より短い同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスを持つサブデータパケットより大きい拡張データの部分を含むように、同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスの長さに依存して、拡張データをサブデータパケットに分割するように構成できる。
【0038】
実施の形態において、データ送信機は、複数のサブデータパケットを、サブデータパケットの少なくとも2つの独立ブロックに分割するように構成でき、データ送信機は、サブデータパケットの少なくとも2つのブロックの第1ブロックが受信機側でそれぞれ検出できるように、サブデータパケットをサブデータパケットの少なくとも2つのブロックに分割するように構成される
【0039】
この場合、データ送信機は、サブデータパケットの2つのブロックのうちの少なくとも1つに、データ受信機のサブデータパケットを同期化するための同期化シーケンスを提供するように構成できる。さらに、データ送信機は、サブデータパケットの第1のブロックに、サブデータパケットの少なくとも2つのブロックのサブデータパケットの第2のブロックについての情報を提供するように構成される。例えば、情報は、サブデータパケットが送信される、長さ、サブデータパケットの数、および、ホッピングパターンのうちの少なくとも1つを示し得る。例えば、別のブロックの位置は、第1のブロックにおいて知られているか、または、第1のブロック内に示され得る。これによって、別のブロックは必ずしも検出可能である必要がない。
【0040】
実施の形態において、特定された時間間隔内にサブデータパケットを送信するとき、仮に可変長データの長さが、サブデータパケットの間の送信休止の最小値が達しないほど十分に大きいならば、データ送信機は、可変長データを少なくとも1つの追加のサブデータパケットに分配するように構成できる。この場合、データ送信機は、固定された数のサブデータパケットに含まれたデータに、少なくとも1つの追加のサブデータパケットについての情報を提供するように構成できる。
【0041】
以下において、可変長データを受信するためのデータ受信機の好ましい実施の形態が説明される。
【0042】
実施の形態において、サブデータパケットの特定された数は、サブデータパケットの固定的に特定された(または不変の)数であり得る。例えば、可変長データは、(サブデータパケットの長さに関わらず)常にサブデータパケットの同じ数に分配される。従って、それぞれのサブデータパケットの長さは、可変長データの長さに依存する。
【0043】
実施の形態において、データ受信機は、特定された時間間隔内にサブデータパケットを受信するように構成される。
【0044】
実施の形態において、サブデータパケットは、休止がサブデータパケットの間にあるように、相互に時間的に間隔をおいて配置できる。
【0045】
実施の形態において、サブデータパケットの間の送信休止は、可変長データの長さに関わらず一定であり得る。
【0046】
例えば、仮にサブデータパケットの長さ(サブパケット長)が、(可変長データの長さに依存して)変わるならば、サブデータパケットの間の休止(送信休止)は、一定であり続け得る。例えば、3つのサブデータパケットは、それぞれ24個のシンボルの長さから成り得て、休止は10msおよび15msである。仮にサブデータパケットの長さが可変長データの長さのために増大し、例えば1つのサブデータパケット当たり34個のシンボルに結果として成るならば、休止は今までどおり10msおよび15msである。
【0047】
実施の形態において、サブデータパケットの間の送信休止は、サブデータパケットの特定された領域(例えば、サブデータパケットの開始、サブデータパケットの中央、サブデータパケットまたは(部分)同期化シーケンスの終了)の間の時間距離が、可変長データの長さに関わらず一定であるように、可変長データの長さに依存する。
【0048】
例えば、サブデータパケットは、特定された領域(例えば、サブデータパケットの開始、サブデータパケットの中央、サブデータパケットの終了、または、(部分)同期化シーケンス)の間の距離が一定であるように送信できる。例えば、3つのサブデータパケットは24個のシンボルの長さから成り、休止は10msおよび15msである。仮にサブデータパケットの長さが可変長データの長さのために増大し、かつ、例えば1つのサブデータパケット当たり34個のシンボルになるならば、休止はより短く、例えば5msおよび10msである。
【0049】
実施の形態において、サブデータパケットの少なくとも一部は、同期化シーケンスを提供できて、データ受信機は、同期化シーケンスに基づいて、サブデータパケットを検出するように構成できる。
【0050】
実施の形態において、サブデータパケットの少なくとも一部は、同期化シーケンスを提供でき、データ受信機は、同期化シーケンスに基づいて、サブデータパケットを検出するように構成できる。
【0051】
例えば、サブデータパケットは、同期化シーケンスまたは部分同期化シーケンスを提供できる。仮にサブデータパケットが同期化シーケンスを提供されるならば、それぞれのサブデータパケットの完全な同期化、および/または、受信データストリームの中のサブデータパケットの検出が、それぞれの同期化シーケンスに基づいて受信機側で可能である。仮にサブデータパケットが部分同期化シーケンスを提供されるならば、サブデータパケットの完全な同期化、および/または、受信データストリームの中のサブデータパケットの検出または位置確認が、同期化シーケンスが分割される、いくつかまたは全ての部分同期化シーケンスにわたって受信機側で(のみ)可能である。
【0052】
実施の形態において、同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスの間の時間距離は、可変長データの長さに関わらず一定にでき、および/または、データ受信機に知られることができる。
【0053】
実施の形態において、可変長データはコアデータおよび拡張データを含み得て、コアデータは固定長から成り、拡張データは可変長から成る。
【0054】
コアデータは、拡張データの長さを示すための信号情報と共に提供され、データ受信機は、信号情報を使って拡張データを受信するように、または、拡張データをサブデータパケットから取り出すように構成できる。
【0055】
コアデータおよび拡張データは、サブデータパケットに分配できる。
【0056】
例えば、コアデータは、サブデータパケットにおいて、コアデータのそれぞれの部分がサブ同期化シーケンスに隣接して配置されるように、サブデータパケットに分配できる。例えば、コアデータは、サブデータパケットにおいて、コアデータのそれぞれの部分が、それぞれの同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスの前後に等しく配置されるように、サブデータパケットに分配される。
【0057】
例えば、拡張データは、サブデータパケットにおいて、拡張データのそれぞれの部分がコアデータのそれぞれの部分に隣接して配置されるように、サブデータパケットに分配できる。例えば、拡張データは、サブデータパケットにおいて、拡張データのそれぞれの部分が、コアデータのそれぞれの部分の前後に等しく配置されるように、サブデータパケットに分配できる。
【0058】
コアデータは、より長い同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスを持つサブデータパケットが、より短い同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスを持つサブデータパケットより大きいコアデータの部分を含むように、同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスの長さに依存して、サブデータパケットに分配できる。この場合、データ受信機は、それぞれのサブデータパケットに含まれた同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスの長さに基づいて、それぞれのサブデータパケットに含まれたコアデータの部分の長さを決定するように構成できる。
【0059】
拡張データは、より長い同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスを持つサブデータパケットが、より短い同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスを持つサブデータパケットより大きい拡張データの部分を含むように、同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスの長さに依存して、サブデータパケットに分配できる。この場合、データ受信機は、それぞれのサブデータパケットに含まれた(サブ)同期化シーケンスの長さに基づいて、それぞれのサブデータパケットに含まれた拡張データの部分の長さを決定するように構成できる。
【0060】
実施の形態において、データ受信機は、再符号化されたデータの第1の部分領域を得るために、同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスを使って、可変長データのそれぞれの部分の第1の領域を復号化して再符号化するように構成でき、および、再符号化されたデータの第2の部分領域を得るために、再符号化されたデータの第1の部分領域を使って、可変長データのそれぞれの部分の第2の領域を復号化するように構成でき、および、再符号化されたデータの第2の部分領域を使って、可変長データのそれぞれの部分の第3の領域を復号化するように構成できる。
【0061】
この場合、それぞれのサブデータパケットにおいて、第1の領域は同期化シーケンスまたはサブ同期化シーケンスに直に隣接して配置でき、第2の領域は第1の領域に直に隣接して配置できる。
【0062】
実施の形態において、複数のサブデータパケットは、サブデータパケットの少なくとも2つのブロックの第1のブロックがそれぞれ検出されるように、サブデータパケットの少なくとも2つの独立ブロックに分割できる。データ受信機は、サブデータパケットの少なくとも2つのブロックの第1のブロックをそれぞれ検出するように構成できる。
【0063】
サブデータパケットの少なくとも2つのブロックのうちの少なくとも1つ(例えば、少なくとも2つのブロックの第1のブロック)は、データ受信機のサブデータパケットを同期化するための同期化シーケンスを提供できる。データ受信機は、それぞれの同期化シーケンスを使って、サブデータパケットの少なくとも2つのブロックのうちの少なくとも1つを検出するように構成できる。
【0064】
サブデータパケットの少なくとも2つのブロックのサブデータパケットの第1のブロックは、サブデータパケットの少なくとも2つのブロックの第2のブロックについての情報を提供され得る。データ受信機は、情報を使ってサブデータパケットの少なくとも2つのブロックの第2のブロックを受信するように構成できる。例えば、情報は、サブデータパケットが送信される、長さ、サブデータパケットの数およびホッピングパターンのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0065】
実施の形態において、データ受信機は、サブデータパケットの数に付属される少なくとも1つの別のサブデータパケットを受信するように構成できる。
【0066】
実施の形態において、固定された数のサブデータパケットに含まれたデータは、少なくとも1つの追加のサブデータパケットについての情報を提供でき、データ受信機は、情報を使って少なくとも1つの追加のサブデータパケットを受信するように構成できる。
【0067】
本発明の実施の形態は、付随する図面を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0068】
図1図1は、本発明の実施の形態に従うデータ送信機およびデータ受信機を持つシステムの概要ブロック回路図を示す。
図2図2は、固定的に特定された時間間隔内のサブデータパケットの固定的に特定された数を使う可変長データの転送の間の転送チャンネルの占有を図において示す。
図3図3は、サブデータパケットの間の時間距離を特定する送信休止を持つ複数のサブデータパケットを使うデータの転送の間の転送チャンネルの占有を図において示す。
図4図4は、固定的に特定された時間間隔内のサブデータパケットの固定的に特定された数を使う可変長データの転送の間の転送チャンネルの占有を図において示し、同期化シーケンスおよび/またはサブ同期化シーケンスの間の距離は一定である。
図5図5は、1つの同期化シーケンス、1つのコアシーケンスおよび1つの拡張シーケンスをそれぞれ持つサブデータパケットの構造の概要図を示す。
図6図6は、繰返しの復号化のためのシーケンスに従うそれぞれのサブデータパケットのデコーダ側分割と共に、1つの同期化シーケンス、1つのコアシーケンスおよび1つの拡張シーケンスをそれぞれ持つサブデータパケットの構造の概要図を示す。
図7図7は、1つの同期化シーケンス、1つのコアシーケンスおよび1つの拡張シーケンスをそれぞれ持つサブデータパケットの構造の概要図を示し、データは、符号化されたデータの距離がデータを符号化するために使った符号の影響を与える長さについて増大するように、それぞれのサブデータパケットの中のコアシーケンスおよび拡張シーケンスに従って配置される。
図8図8は、ブロックに結合された複数のサブデータパケットを使う転送データの間の転送チャンネルの占有を図において示す。
図9図9は、特定された数のサブデータパケットを使う可変長データの転送の間の転送チャンネルの占有を図において示し、特定された数のサブデータパケットは、追加のサブデータパケットによって追従される。
図10図10は、実施の形態に従う可変長データを送信するための方法のフローチャートを示す。
図11図11は、実施の形態に従う可変長データを受信するための方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0069】
本発明の実施の形態の後続の説明において、同じ要素または同じ効果を持つ要素は、異なる実施の形態のそれらの説明が相互に交換可能であるように、図中において同じ参照数字を提供される。
【0070】
図1は、本発明の実施の形態に従うデータ送信機100およびデータ受信機110を持つシステムを示す。
【0071】
データ送信機100は、可変長データ120を、特定された数のサブデータパケット142_1~142_nに分割して、特定された数のサブデータパケット142_1~142_nを送信するように構成される。
【0072】
データ受信機110は、可変長データ120が分配される、特定された数のサブデータパケット142_1~142_nを受信するように構成される。データ受信機110は、可変長データ120を得るために、使用されたチャネル符号化に依存して、さらに、受信されたサブデータパケット142_1~142_nを結合するように、または、受信されたサブデータパケット142_1~142_nの少なくとも一部を結合するように構成される。
【0073】
実施の形態において、特定された数のサブデータパケット142_1~142_nは、固定的に特定された(または不変の)数のサブデータパケットであり、すなわち、nは2以上の自然数であり、nは不変である。データ送信機は、従って、(可変長データの長さに関わらず)可変長データを、常に同じ数のサブデータパケット142_1~142_nに分配するように構成できる。それに応じて、それぞれのサブデータパケット142_1~142_nの長さは、可変長データ120の長さに依存し得る。
【0074】
図1において例示的に見られるように、可変長データ120は、その長さに関わらず、n=5のサブデータパケット142_1~142_5に分配できる。
【0075】
実施の形態において、サブデータパケット142_1~142_nは、固定的に特定された(または不変の)時間間隔143内に転送できる。さらに、サブデータパケット142_1~142_nは、サブデータパケット142_1~142_nの間に送信休止があるように、時間距離によって転送できる。それぞれのサブデータパケット142_1~142_nの長さは可変長データ120の長さに依存し、および、データは固定的に特定された時間間隔143内に転送されるので、サブデータパケット142_1~142_nの間の送信休止も、可変長データ120の長さに依存する。
【0076】
実施の形態において、サブデータパケットは、時間ホッピングパターンおよび/または周波数ホッピングパターン140を使って転送できる。
【0077】
実施の形態において、周波数ホッピングパターン140は、サブデータパケット142_1~142_nが送信されるべきである、送信周波数または送信周波数ホップのシーケンスを示し得る。
【0078】
例えば、第1のサブデータパケット142_1は、第1の送信周波数によって(または第1の周波数チャンネルにおいて)送信でき、第2のサブデータパケット142_2は、第2の送信周波数によって(または第2の周波数チャンネルにおいて)送信でき、第1の送信周波数および第2の送信周波数は、相互に異なる。周波数ホッピングパターンは、第1の送信周波数および第2の送信周波数を定義する(または特定する、または提示する)。もしくは、周波数ホッピングパターンは、第1の送信周波数、および、第1の送信周波数と第2の送信周波数との間の周波数距離(送信周波数ホップ)を標示する。明らかに、周波数ホッピングパターンは、第1の送信周波数と第2の送信周波数との間の周波数距離(送信周波数ホップ)も提示するだけである。
【0079】
実施の形態において、送信周波数パターンは、サブデータパケット142_1~142_nが送信されるべきである、送信時間または送信時間距離のシーケンスを提示できる。
【0080】
例えば、第1のサブデータパケット142_1は第1の送信時間(または第1の送信時間スロット)で送信でき、第2のサブデータパケット142_2は第2の送信時間(または第2の送信時間スロット)で送信でき、第1の送信時間および第2の送信時間は異なる。時間ホッピングパターンは、第1の送信時間および第2の送信時間を定義できる(または特定できる、または提示できる)。もしくは、時間ホッピングパターンは、第1の送信時間、および、第1の送信時間と第2の送信時間との間の時間距離を提示できる。明らかに、時間ホッピングパターンは、第1の送信時間と第2の送信時間との間の時間距離も提示できるだけである。
【0081】
時間/周波数ホッピングパターン140は、周波数ホッピングパターンと時間ホッピングパターン、すなわち、サブデータパケット142_1~142_nが転送される、送信時間または送信時間距離のシーケンス、との結合であり得て、送信周波数(または送信周波数ホップ)は、送信時間(または送信時間距離)に割り当てられる。
【0082】
換言すれば、データ送信機100は、電文分割方法を使うことによって、可変長データ120を送信するように構成される。この場合、可変長データ120は電文であり、データ送信機100は、電文を、固定的に特定された数のサブデータパケット142_1~142_n(またはデータサブパケット、または部分データパケット)に分割するように構成され、複数のサブデータパケットのそれぞれは電文より短い。複数のサブデータパケットは、周波数ホッピングパターンおよび/または時間ホッピングパターンを使って送信できる。例えば、周波数ホッピングパターンおよび/または時間ホッピングパターンを通して、複数のサブデータパケットのそれぞれは、送信周波数(または、前のデータパケットについての送信周波数ホップ)、および/または、送信時間(または、送信時間間隔または送信時間スロットまたは前のサブデータパケットについての送信時間ホップ)を割り当てられる。さらに、複数のサブデータパケット142_1~142_nは、サブデータパケット142_1~142_nの間に送信休止があるように、時間距離と共に送信できる。
【0083】
実施の形態において、データ送信機100は、データ120を送信するように構成された送信ユニット(送信機)102を含み得る。送信ユニット102は、データ送信機100のアンテナ104に接続できる。データ送信機100は、データを受信するように構成された受信ユニット(受信機)106をさらに含む。受信ユニットは、データ送信機100のアンテナ104または別の(分離)アンテナに接続できる。データ送信機100は、結合された送信/受信ユニット(トランシーバー)も含み得る。
【0084】
データ受信機110は、データ120を受信するように構成された受信ユニット(受信機)116を含み得る。受信ユニット116は、データ受信機110のアンテナ114に接続される。さらに、データ受信機110は、データを送信するように構成された送信ユニット(送信機)112を含み得る。送信ユニット112は、データ受信機110のアンテナ114または別の(分離)アンテナに接続され得る。データ受信機110は、結合された送信/受信ユニット(トランシーバー)も含み得る。
【0085】
実施の形態において、データ送信機100はセンサーノードであり、一方、データ受信機110は基地局であり得る。明らかに、データ送信機100が基地局であり、一方、データ受信機110がセンサーノードであることも可能である。さらに、データ送信機100とデータ受信機110とが、センサーノードであることが可能である。さらに、データ送信機100とデータ受信機110とが、基地局であることが可能である。
【0086】
以下において、図1に基づいて提案された転送方法の詳細な実施の形態が、より詳細に説明され、それはデータ送信機100とデータ受信機110とにより実行できる。
【0087】
実施の形態は、遠隔測定システムによって異なる長さを持つデータパケットの転送を可能にする。
【0088】
実施の形態において、ホップの数(サブデータパケットの数)を適応する代わりに、ホップの長さ(サブデータパケットの長さ)がデータ量について適応される。
【0089】
データ量についてホップの数を適応させることは、追加の信号情報(例えば、プリアンブルの形式において)が拡張シーケンスに挿入されなければならないというデメリットがある。これはチャンネルの電文の転送期間を増大させて、それ故、より高い感受性を干渉に提供する。さらに、追加のホップと共に、プリアンブルがさらに必要である。別のデメリットは部分パケットの可変数により作成される。仮に部分パケットが電文に付属するならば、転送期間およびそれ故に転送における待ち時間が増加する。これは特に、緊急を要する応用において問題である。
【0090】
一方、実施の形態において、電文分割方法が使われ、部分パケット(サブデータパケット)142_1~142_nの長さが、部分パケット142_1~142_nの重畳を得ることなく変えられる。仮に周波数ホッピングを持つ伝統的なシステムの部分パケットの長さが変えられるならば、それぞれの部分パケットの時間重畳が発生するであろう。
【0091】
(第1の詳細な実施の形態)
電文のデータ120は、転送され、いくつかのホップ(サブデータパケット)142_1~142_nに分配できる(特許文献1のDE 10 2011 082 098 B4を参照)。伝統的なホッピングシステムにおいて、部分パケットは結合方式で転送される。しかし、電文分割方法において、それぞれの部分パケット142_1~142_nの前後に、別のデータのためにより多くのスペースがある。
【0092】
実施の形態において、部分パケットの数を変える代わりに、部分パケット142_1~142_nの長さが変えられる。これは、仮に小さいデータ120があるならば、部分パケット142_1~142_nのシンボルの数(長さとも称される)は、より多くのデータがある場合より低いということを意味する。
【0093】
図2は、図において固定的に特定された時間間隔143内のサブデータパケット142_1~142_nの固定的に特定された数を使う可変長データ120の転送の間の転送チャンネルの占有を示す。この場合、縦座標は周波数を表わし、横座標は時間を表わす。
【0094】
図2において見られるように、可変長データ120は、n=7のサブデータパケット142_1~142_7に(その長さに関わらず)常に分配できる。サブデータパケット142_1~142_7は、サブデータパケット142_1~142_7の間に送信休止があるように、時間および周波数において(すなわち、時間/周波数ホッピングパターンを使って)分配された、固定的に特定された時間間隔143内に転送される。
【0095】
サブデータパケット142_1~142_7は、同期化シーケンスまたは部分同期化シーケンスを提供され得る。仮にサブデータパケット142_1~142_7が同期化シーケンスを提供されるならば、それぞれのサブデータパケットの完全な同期化、および/または、受信データストリームのサブデータパケットの検出または位置確認が、それぞれの同期化シーケンスに基づいて受信機側で可能である。仮にサブデータパケット142_1~142_7が部分同期化シーケンスを提供されるならば、サブデータパケットの完全な同期化、および/または、受信データストリームのサブデータパケットの検出は、同期化シーケンスが分割される、いくつかまたは全ての部分同期化シーケンスにわたって受信機側で(単に)可能である。
【0096】
換言すれば、図2は可変の部分パケット長を持つ電文の構造を示す。ここで、ミッドアンブル(サブデータパケットの中央に配置された同期化シーケンスまたは部分同期化シーケンス)144は、同期化のために採用され、データ146は、ミッドアンブル144の右(または前)および左(または後)に付属される。データブロックの長さは、転送されるべきデータ量に従って変わる。
【0097】
ミッドアンブルの代わりに、同期化シーケンスは、部分パケット142_1~142_nのどのような位置にも挿入され、いくつかのシーケンスに分離さえされ得る。
【0098】
現在のシステムにおいて、部分パケットの間の距離は、部分パケットの間の休止(無転送)によって決定される。この仕組みは図3において見られる。詳しくは、図3は、図においてサブデータパケット142_1~142_7の間の時間距離t0、t1およびt2を特定する送信休止を持つ多数のサブデータパケット142_1~142_7を使うデータの転送の間の転送チャンネルの占有を示す。この場合、縦座標は周波数を表わし、横座標は時間を表わす。換言すれば、図3は、部分パケット142_1~142_7の間の休止によるホッピングパターンの定義を示す。部分パケット142_1~142_7の間の距離が、前の部分パケットの終了から次の部分パケットの開始までによって定義されることが見られる。仮にこれらの休止が異なる長さに対して一定ならば、同期化シーケンスの距離は互いについて変わる。受信機がデータを正しく検出するように、それは、部分パケット142_1~142_7が持つ長さに関する情報を事前に必要とする。または、同期化シーケンスの間の正しい長さまたは距離が見つけられるまで、全ての可能性が受信機において試される。
【0099】
実施の形態において、部分パケット142_1~142_nの数nは、送信されるべきデータのいくつかの長さに対して等しい(受信機側または波形側について)。部分パケット142_1~142_nの長さは、転送されるべきデータ量によって変わる。
【0100】
実施の形態において、デコーダにおいて受信されたシンボルの数は、電文長に従って変わり得る(受信機側またはデコーダ側について)。仮にそれが未知ならば、デコーダは、それが転送された確率に関して全ての可能な長さを評価できる。
【0101】
(第2の詳細な実施の形態)
前の詳細な実施の形態において、部分パケットの間の休止を一定に維持することは可能である(図3参照)。これは、定義に従って、前の部分パケットの終了から次の部分パケットの開始が特定されるので、休止が部分パケット長さに関わらず特定されることを意味する。しかしながら、これは、同期化シーケンスの間の距離が、異なる電文長に対して最早一定ではなく、異なる距離に対して実行される必要があるいくつかの検出を結果として生じるというデメリットも持ち得る。
【0102】
仮に同期化シーケンスの間の距離が、異なる電文長にわたって一定に維持されるならば、ほんの1つの単一の同期化によって全ての長さを実行することが可能である。従って、仮に1つの電文当たりのペイロードデータの長さが増大するならば、部分パケットの間の休止はそれに応じて減少する。
【0103】
これは、既に現存する受信機が同じ検出アルゴリズムを使い続けることができ、デコーダだけが可変の電文長に関して適応される必要があるというメリットを持つ。
【0104】
図4は、図において固定的に特定された時間間隔143内のサブデータパケット142_1~142_7の固定的に特定された数を使う可変長データ120の転送の間の転送チャンネルの占有を示し、距離t3、t4およびt5は、同期化シーケンスまたは部分同期化シーケンスの間で一定である。この場合、縦座標は周波数を表わし、横座標は時間を表わす。
【0105】
すなわち、図4は、部分パケットの間の同期化シーケンスの距離によるホッピングパターンの定義を示す。
【0106】
実施の形態において、部分パケット142_1~142_nの数nは、(受信機側または波形側について)転送されるべき異なるデータ長に対して同じであり得る。部分パケットの間の休止は、電文長と共に変化すでき、一方、(部分パケット142_1~142_nの)同期化シーケンスの距離は同じであり続ける。
【0107】
(受信機側またはデコーダ側についての)実施の形態において、同期化は全ての電文長に対して一緒に実行され得る。検出のために、転送された電文長を知ることは必要ではない。
【0108】
(第3の詳細な実施の形態)
実施の形態において、電文はコアシーケンスおよび拡張シーケンスに分割できる。この場合、コアシーケンスは電文の最小長さを表し、従って、それは常に転送される必要がある。
【0109】
電文をコアシーケンスと拡張シーケンスとに分割することによって、完全な電信が転送される前に、事前に受信機が情報の一部を復号化することが可能である。
【0110】
図5は、1つの同期化シーケンス、1つのコアシーケンスおよび1つの拡張シーケンスをそれぞれ持つサブデータパケット142_1~142_nの構造の概要図を示す。図5において見られるように、コアシーケンス147は、それぞれのサブデータパケット142_1~142_nの中の同期化シーケンス144に(直接に)隣接して配置できる。さらに、拡張シーケンス148は、それぞれのサブデータパケット142_1~142_nの中のコアシーケンス147に(直接に)隣接して配置できる。例えば、コアシーケンスの第1の部分は、同期化シーケンスの前に配置できる一方、コアシーケンスの第2の部分は、同期化シーケンスの後に配置できる。コアシーケンスの第1の部分およびコアシーケンスの第2の部分は、同じ長さを持つ。拡張シーケンスの第1の部分は、コアシーケンスの第1の部分の前に配置できる一方、拡張シーケンスの第2の部分は、コアシーケンスの第2の部分の後に配置できる。拡張シーケンスの第1の部分および拡張シーケンスの第2の部分は、同じ長さを持つ。同期化シーケンスは、それぞれのサブデータパケット142_1~142_nの中央に配置される。
【0111】
換言すれば、図5は、コアシーケンスおよび拡張シーケンスを持つサブパケット(または部分パケット)142_1~142_nの構造を示す。コアのシンボルが同期化シンボルの最も近くに配置されることが見られる。これによって、拡張に関わらずコアを復号化することが可能である。従って、拡張の長さは知られる必要がない。
【0112】
これは、コアのサイズが既存のシステムの以前から存在する長さに設定できる、という大きなメリットも持つ。従って、既存のシステムの同期化および復号化は使われ続けられ、拡張のための別のデコーダだけが追加される必要がある。
【0113】
(送信機側または波形側についての)実施の形態において、電文はコアと拡張とに分割できる。しかし、特許文献1のDE 10 2011 082 098 B4と対比すると、これは部分パケット長の変化を通して部分パケットの一定数によって実行される。
【0114】
(受信機側またはデコーダ側についての)実施の形態において、復号化は検出の後に2つの別個のステップにおいて実行できる。例えば、同期化シーケンスは、コアシーケンスを復号化するために使われる一方、再符号化されたコアシーケンスは、拡張シーケンスを復号化するために使用できる。
【0115】
(第4の詳細な実施の形態)
電文をコアと拡張とに分割することを通して、拡張とは別にコアを復号化する可能性が起きる。従って、例えば全体の電文の長さが、転送電文のコアにおいて、事前にだけではなく、直接的にも示され得る。
【0116】
この場合、長さ情報を取り戻すための必須の情報が、送信機のコアに選択的に導入される。第一に、受信機はコアを復号化し、そこから全体の電文の長さを推定する。仮にこの長さが知られるならば、それに応じて必要なデータが例えばバッファからロードされ、拡張を復号化することが実行される。
【0117】
仮にエラー訂正(例えばFEC(前方エラー訂正))がシンボルを転送するために使われるならば、それは2つの独立部分に分離されるか、または、電文の全体の符号化が実行される。しかしながら、第2の場合、事前に長さ情報を部分的に復号化する可能性が存在する必要がある。
【0118】
仮に受信機が電文長を事前に知る、または、仮にそれが全ての可能性を試験することによって達成されるならば、どのようなペイロードデータでもコアに挿入できる。長さ情報と別のデータとの結合も可能である。
【0119】
コアシンボルの長さは、恣意的に大きいように選択できる。しかしながら、それは、不要な追加のデータの転送を避けるために、予期されるべき最小の電文長より大幅に大きいように選択されるべきではない。仮にコアのために必要であるより少ないデータが存在するならば、これは関連がある。
【0120】
長さ情報のシグナリングに加えて、別のパラメータが、受信機が復号化のために使用できるコアに挿入される。
【0121】
(送信機側または波形側についての)実施の形態において、長さ情報および/または別の信号情報がコアに導入される。
【0122】
(受信機側またはデコーダ側についての)実施の形態において、復号化が、検出の後に2つの別個のステップにおいて実行でき、コアから得られた情報の一部分は、拡張を復号化するために使われる。
【0123】
(第5の詳細な実施の形態)
前の詳細な実施の形態に示すように、データは、同期化シーケンス144から開始して外側に向かって付属できる。データがより多く存在するにつれて、部分パケット(サブデータパケット)142_1~142_nの長さがより長くなる。これは、シンボルのエラー確率が、評価エラーを通して、同期化シーケンス144に対して増大する距離によって直線的に増大する、というデメリットを結果として生じる。これは、同期化シーケンス114まで遠いシンボルは、同期化シーケンス144まで(それぞれのサブデータパケット142_1~142_nにおいて)近いシンボルより、受信機の評価エラーのために、通常しばしば不正確である、ということを意味する。
【0124】
この問題を避けるために、繰返しの復号化が採用され、同期化シーケンス144に近いシンボルが、最初に復号化される。それらは再び再符号化によって計算され、従って、受信機での評価のためにも使われる。このため、
より長い同期化シーケンスが提供され、それを使用してパラメータをより適切に推定することができる。このステップは、全体の電信が受信されるまで繰り返すことができる。
【0125】
図6は、繰返しの復号化のためのシーケンスに従うそれぞれのサブデータパケットのデコーダ側分割と共に、1つの同期化シーケンス144、1つのコアシーケンス147および1つの拡張シーケンス148をそれぞれ持つサブデータパケット142_1~142_nの構造の概要図を示す。図6において示されたサブデータパケットの構造は、図5において示されたサブデータパケットの構造に一致する。
【0126】
図6において示されるように、コアシーケンス147は、同期化シーケンス144を使ってゼロ番目のステップ150において復号化できる。第1のステップ152において、復号化されたコアシーケンス(または、復号化されたコアシーケンスの少なくとも一部分)は、再符号化されたコアシーケンスを得るために再符号化でき、拡張シーケンス148の第1の部分は、再符号化されたコアシーケンスを使って復号化できる。第2のステップ154において、拡張シーケンス(または、少なくともその一部分)の復号化された第1の部分は、拡張シーケンスの再符号化された第1の部分を得るために再符号化でき、拡張シーケンス148の第2の部分が、拡張シーケンスの再符号化された第1の部分を使って復号化できる。
【0127】
すなわち、図6は、部分パケット(サブデータパケット)の例を使う繰返しの復号化を示す。ここで、コア147はステップ0において復号化できる。仮にそのデータが存在するならば、再符号化は実行でき、同期化シーケンス144は、評価のためにステップ0の2つの部分によって増大する。そして、評価は再び実行され、ステップ1のデータは復号化できる。同様に、これはステップ2に対しても実行できる。
【0128】
可能であるべきこのタイプの繰返しの復号化に対して、インターリーバ(データを相互に分離するための手段)は、この要件を充足できる。しかしながら、実施のための異なる可能性も存在する。それぞれのデコーダステップのためのデータが、(同期化シーケンス144から向こうの)さらに外側に向かって付属していることは注目するべきである。図7はそのようなインターリーバの例を示す。
【0129】
詳細において、図7は、1つの同期化シーケンス144、1つのコアシーケンス147および1つの拡張シーケンス148をそれぞれ持つサブデータパケット142_1~142_nの構造の概要図を示し、データは、コード化されたデータの距離が、データをコード化するために使ったコードの影響長さについて増大(または最大化)するように、それぞれのサブデータパケット142_1~142_nの中のコアシーケンス147および拡張シーケンス148に従って配置される。
【0130】
換言すれば、図7は繰返しの復号化のためのインターリーバの例を示す。この場合、復号化は、2つのステップにおいて繰返しの方法で実行される。コアが最初に復号化され、拡張がその後に復号化される。
【0131】
(送信機側または波形側についての)実施の形態において、インターリーバ設計は、繰返しの復号化が可能であるように選択できる。電文を符号化することは、データの一部分だけを持つ早い部分復号化が可能であるように実行できる。
【0132】
(受信機側またはデコーダ側についての)実施の形態において、デコーダは、メッセージ(またはサブデータパケット)の一部分を復号化でき、周波数、位相および/または時間の更新された評価のために得られた情報を使用できる。
【0133】
(第6の詳細な実施の形態)
システムのための特定された待ち時間の要件のために、部分パケット(サブデータパケット)142_1~142_nの間の休止は、要件内に(固定的に特定された時間間隔143内に)、全ての部分パケット142_1~142_nを転送できるように、最大長を越えない。これは、部分パケット142_1~142_nの間の距離が恣意的に大きくなり得ない、ということを意味する。
【0134】
常に許容差を持つ水晶を使うことによって、検出時間に関連したシンボル時間が最早守られないので、全体の電文は一定の期間内に転送できる。全体の電文が転送される必要があるこの時間帯は、コヒーレンス時間と呼ばれる。この効果のため、部分パケットの間の休止の期間を制限することも必要である。
【0135】
連続する部分パケット142_1~142_nの2つの同期化シーケンスの間の最小的に定義された距離によって、部分パケット142_1~142_nが越えない最大サイズが存在し、最大サイズは、休止が2つの部分パケットのシンボルによって完全に満たされるとき、正確に到達する。
【0136】
しかしながら、実際において、休止が、干渉に対してより頑強になるために、部分パケット142_1~142_nの間にまだ固守されるように、より小さい最大サイズを定義すること、そして、いくつかの状況において、エネルギー蓄積を再ロードできることはより好ましい。
【0137】
休止の期間を制限することによって電文の最大サイズを制限しないために、電文はいわゆるブロックに分割できる。これは、仮に部分パケットの上記最大長に達するならば、信号が少なくとも2つのブロックに分離されることを意味する。この仕組みは図8において見られる。
【0138】
詳細において、図8は、図においてブロック160_1~160_mに結合された複数のサブデータパケット142_1~142_nを使うことによって、データの転送の間の転送チャンネルの占有を示す。この場合、縦座標は周波数を表わし、横座標は時間を表わす。
【0139】
この場合において、サブデータパケット142_1~142_nは、それぞれのブロック160_1~160_mが少なくとも2つのサブデータパケットから成るように、m個のブロック160_1~160_mに(等しく)分配できる。
【0140】
図8に見られるように、サブデータパケット142_1~142_nは、第1ブロック160_1がサブデータパケット142_1~142_3から成り、第2ブロック160_2がサブデータパケット142_4~142_6から成り、第mブロック160_mがサブデータパケット142_n-2~142_nから成るように、それぞれ3個のサブデータパケットのブロック160_1~160_mに結合できる。
【0141】
すなわち、図8は、いくつかのブロック160_1~160_mへの電文の分割を示す。この場合、それぞれのブロック160_1~160_mにおける数、長さ、同期化シーケンスおよびホッピングパターンが、それが受信機に知られるのと同じくらい長い間、恣意的にかつ上記に関わらず選択できる。
【0142】
電文をブロック160_1~160_mに分割する大きなメリットは、ブロック160_1~160_mが個々に検出できるので、コヒーレンス時間の増加になる。
【0143】
これによって、水晶オフセットのため流出する同期化時間は、それぞれのブロックの後で再計算でき、それに従って追跡できる。
【0144】
仮にエラー訂正が使われるならば、全体の電文にわたって、または、それぞれのブロック160_1~160_mに対して別々に符号化を考慮して、符号化を計算することが可能である。後者は、電文の一部分が早く復号化できるというメリットを持つ。仮にこの早い復号化の間にエラーがあり、送信されたデータが再構成できないならば、別のブロック160_1~160_mの受信がキャンセルでき、電力消費量が従って減少できる。
【0145】
(送信機側または波形側についての)実施の形態において、電文は、個々に検出できる少なくとも2つの独立ブロック160_1~160_mに分離できる。この場合、ブロック160_1~160_mの部分ブロック142_1~142_nの数は異なり得て、ブロック160_1~160_mの間の長さは変化でき、ホッピングパターンも互いに独立できる。
【0146】
(受信機側またはデコーダ側についての)実施の形態において、別のブロックは第1のブロックの検出の後に復号化でき、受信データは両方のブロックから結合できる。受信機は、改めてそれぞれのブロックを個々に同期化する可能性を持ち得る。
【0147】
(第7の詳細な実施の形態)
第1または前のブロックにおいて、来たるブロックの数およびサイズを示すことも可能であり、従って、柔軟な電文長はここでも可能である。以下のブロックについての距離およびホッピングパターンも、示され得る。仮に擬ランダムパターンが生成されるべきならば、例えば、転送データ(例えば、CRC(巡回冗長チェック)または未知のペイロードデータ)の一部分が、距離、ホッピングパターン、同期化シーケンスおよび別の転送パラメータを生成するために、前のブロックから導出できる。
【0148】
(送信機側または波形側についての)実施の形態において、数、サイズおよびホッピングパターンなどのシグナリングは、第1または前のブロックにおいて実行される。
【0149】
(受信機側またはデコーダ側についての)実施の形態において、全体の電文の復号化が、既に復号化された情報の一部分が以下のブロックを示すために使われる後のステップにおいて実行できる。
【0150】
(第8の詳細な実施の形態)
ブロック160_1~160_mへの分割の代わりに、電文の最大長をさらに増大させるために、個々の部分パケット(サブデータパケット)を電文に追加することも可能である。この方法は、特許文献1のDE 10 2011 082 098 B4において、より詳細に説明される。
【0151】
しかしながら、その中で説明された方法は、部分パケットの長さが変化できないというデメリットを持つ。ここで説明された方法によって、可変部分パケット長およびそれらの数の結合が今実現できる。
【0152】
第6の詳細な実施の形態において説明したブロックの結合および個々の部分パケットの挿入も可能である。これにより、より高い柔軟性が得られる。例えば、仮に小さなデータだけが上記ブロックの最大サイズを要求されるならば、個々の部分パケットを電文に追加することは意味がある。しかしながら、仮により多くのデータが付属されるならば、コヒーレンス時間が増大するので、新しいブロックを生成することはより好ましい。
【0153】
第7の詳細な実施の形態と同様に、前のデータにおいて来るべき部分パケットを示すことも可能である。これは、数、長さ、ホッピングパターンまたは別の転送パラメータであり得る。
【0154】
図9は、図において特定された数のサブデータパケット142_1~142_7を使う可変長データ120の転送の間の転送チャンネルの占有を示し、追加のサブデータパケット162_1および162_2は、特定された数のサブデータパケット142_1~142_7に付属する。
【0155】
可変長データ120は、結果として生じる最大の許容される長さを越えるとき、特定された時間間隔内に可変長データ120を転送するとき、サブデータパケット142_1~142_7の間の時間的に定義された最小距離、または、サブデータパケット142_1~142_7のオーバーラップでさえ達しないとき、別のサブデータパケット162_1および162_2に分割できる。
【0156】
すなわち、図9は可変数の部分パケットを持つ電文の構造を示す。
【0157】
(送信機側または波形側についての)実施の形態において、使用された部分パケットの数は一定ではなく、部分パケットの長さはさらに変化できる。(受信機側またはデコーダ側についての)実施の形態において、個々に復号化されない別の部分パケットが、第1のブロックの検出の後に受信できる。これらの部分パケットのホッピングパターンは定義できるか、または転送できる。
【0158】
(別の実施の形態)
図10は、可変長データを送信するための方法200のフローチャートを示す。方法200は、特定された数のサブデータパケットに可変長データを分配するステップ202と、サブデータパケットを送信するステップ204とを含む。
【0159】
図11は、可変長データを受信するための方法210のフローチャートを示す。方法210は、可変長データが分配される特定された数のサブデータパケットを受信するステップ212を含む。
【0160】
実施の形態において、部分パケット長は、不変の数の部分パケットによって変化できる。
【0161】
実施の形態において、繰返しの復号化は、長さ情報を得るために実行できる。
【0162】
実施の形態において、仮に適用可能ならば、セパレート復号化によって電文をブロックに分離することが実行できる。
【0163】
実施の形態は、多くのセンサーノードからのデータを基地局に転送するためのシステムを提供する。しかしながら、仮にチャンネルが調整されないならば、ここに説明された概念はどんな転送のためにも使用でき(ALOHAまたはスロットALOHAアクセス方式)、従って、受信機は、いつパケットが転送されるかを知らない。さらに、他の参加者とのオーバーラップがこのために生じ、転送の間の干渉に導く。
【0164】
使用されたラジオ転送帯域は、この転送のために独占的に確保される必要がない。周波数資源は多くの別のシステムと共有される。それは、情報の信頼ある転送をより難しくする。
【0165】
実施の形態において、異なる長さのペイロードデータが、電文において転送できる。この場合、電文分離方法が使用でき、それによって部分パケットの長さを変えることが可能であり、どんな追加の信号情報も必要としない。
【0166】
実施の形態において、評価精度は、繰返し復号化によって、より長い部分パケットに対して増大される。
【0167】
実施の形態において、電文はいくつかの独立ブロックに分離される。これによって、転送されるべきデータの最大量がさらに増大される。
【0168】
たとえいくつかの側面が装置の文脈内で説明されても、前記側面は、装置のブロックまたは構造組成物が、また、対応する方法ステップとして、または、方法ステップの機能としても理解されるべきであるように、対応する方法の説明も表している、ことが理解される。それとの類似によって、文脈内でまたは方法ステップとして説明された側面は、また、対応する装置の対応するブロックまたは詳細または機能の説明を表わす。方法ステップのうちのいくつかまたは全てが、マイクロプロセッサ、プログラム可能なコンピュータまたは電子回路などのハードウェア装置を使う間に実行される。いくつかの実施の形態において、あるまたはいくつかの最も重要な方法ステップが、そのようなデバイスにより実行される。
【0169】
特定の実施要件に依存して、本発明の実施の形態が、ハードウェアまたはソフトウェアにおいて実施される。実施は、デジタル記憶媒体、例えば、それぞれの方法が実行されるようにプログラム化可能なコンピュータシステムと協働する、その上に格納された電子的に読み取り可能な制御信号を持つ、フロッピーディスク、DVD、ブルーレイディスク、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、または、他の磁気または光学メモリを使用しながら、実施することができる。これは、デジタル記憶媒体がコンピュータ読込み可能である理由である。
【0170】
従って、本発明に応じたいくつかの実施の形態は、ここに説明されたどんな方法でも実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協働することができる電子的に読み取り可能な制御信号を含む、データキャリアを含む。
【0171】
一般に、本発明の実施の形態は、コンピュータプログラム製品がコンピュータで稼働するときに、どんな方法でも実行するために効果的であるプログラムコードを持つコンピュータプログラム製品として実施できる。
【0172】
プログラムコードは、また、例えば機械可読キャリアに格納できる。
【0173】
他の実施の形態は、ここに説明されたどんな方法でも実行するためのコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは、機械可読キャリアに格納される。
【0174】
すなわち、本発明の方法の実施の形態は、コンピュータプログラムがコンピュータで稼働するときに、ここに説明されたどんな方法でも実行するためのプログラムコードを持つコンピュータプログラムである。
【0175】
従って、本発明の方法の別の実施の形態は、ここに説明されたどんな方法でも実行するためのコンピュータプログラムが記録されるデータキャリア(またはデジタル記憶媒体またはコンピュータ可読媒体)である。データキャリア、デジタル記憶媒体または記録媒体は、一般に、有形および/または非一過性および/または非一時性である。
【0176】
従って、本発明の方法の別の実施の形態は、ここに説明されたどんな方法でも実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号シーケンスである。データストリームまたは信号シーケンスは、例えば、データ通信リンクまたはインターネットを経て転送されるように構成できる。
【0177】
別の実施の形態は、ここに説明されたどんな方法でも実行するように構成または適応された、処理ユニット、例えば、コンピュータまたはプログラム化可能な論理デバイスを含む。
【0178】
別の実施の形態は、ここに説明されたどんな方法でも実行するためのコンピュータプログラムがインストールされるコンピュータを含む。
【0179】
本発明に応じた別の実施の形態は、ここに記載された方法のうちの少なくとも1つを実行するためのコンピュータプログラムをレシーバに送信するように構成されたデバイスまたはシステムを含む。送信は、例えば、電子式または光学式である。レシーバは、例えば、コンピュータ、携帯デバイス、メモリデバイスまたは同様のデバイスである。デバイスまたはシステムは、例えば、コンピュータプログラムをレシーバに送信するためのファイルサーバーを含んでもよい。
【0180】
いくつかの実施の形態において、プログラム可能な論理デバイス(例えば、フィールドプログラム可能なゲートアレイ、FPGA)は、ここに説明された方法の機能のうちのいくつかまたは全てを実行するために使われる。いくつかの実施の形態において、フィールドプログラム可能なゲートアレイは、ここに説明されたどんな方法でも実行するために、マイクロプロセッサと協働できる。一般に、方法は、いくつかの実施の形態において、どのようなハードウェアデバイスによっても実行される。前記ハードウェアデバイスは、コンピュータプロセッサ(CPU)などの任意の汎用的に適用可能なハードウェアでもよく、または、ASICなどの方法に特有なハードウェアであってもよい。
【0181】
例えば、ここに説明された装置は、ハードウェア装置を使うことによって、または、コンピュータを使うことによって、または、ハードウェアデバイスとコンピュータとの結合を使うことによって実装できる。
【0182】
ここに説明した装置、または、ここに説明された装置のどのような組成物でも、少なくとも部分的にハードウェアおよび/またはソフトウェア(コンピュータプログラム)の実装であるかもしれない。
【0183】
例えば、ここに説明された方法は、ハードウェア装置を使うこと、またはコンピュータを使うこと、またはハードウェア装置の結合とコンピュータを使うことによって実装される。
【0184】
ここに説明された方法、または、ここに説明された方法のどのような組成でも、実行および/またはソフトウェア(コンピュータプログラム)によって少なくとも部分的に実装できる。
【0185】
上で説明された実施の形態は、本発明の原則の説明を単に表している。ここに説明された配置と詳細の部分修正とバリエーションが当業者に明白であることは理解される。これは、本発明が実施の形態の説明と議論によってここに提供された特定された詳細というよりも、以下の請求項の範囲だけに制限されることが意図される理由である。
【符号の説明】
【0186】
100 データ送信機
110 データ受信機
120 可変長データ
142_1~142_n サブデータパケット
143 時間間隔
144 同期化シーケンス
160_1~160_m ブロック
0,t1,t2 時間距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11