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特許7110262免許不要の帯域におけるセルラのためのサブフレームを整列させたリッスンビフォアトーク
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-22
(45)【発行日】2022-08-01
(54)【発明の名称】免許不要の帯域におけるセルラのためのサブフレームを整列させたリッスンビフォアトーク
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/08 20090101AFI20220725BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20220725BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20220725BHJP
【FI】
H04W72/08 110
H04W16/14
H04W74/08
【請求項の数】 4
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020048667
(22)【出願日】2020-03-19
(62)【分割の表示】P 2017523998の分割
【原出願日】2015-11-04
(65)【公開番号】P2020108171
(43)【公開日】2020-07-09
【審査請求日】2020-03-19
(31)【優先権主張番号】62/076,083
(32)【優先日】2014-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/711,278
(32)【優先日】2015-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ボルカル,アビジート
(72)【発明者】
【氏名】クォン,ホワン-ジュン
(72)【発明者】
【氏名】イバルス カーサス,クリスティアン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】Alcatel-Lucent Shanghai Bell, Alcatel-Lucent,Considerations on LBT Enhancements for Licensed-Assisted Access[online],3GPP TSG-RAN WG1#78b R1-144083,インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_78b/Docs/R1-144083.zip>,2014年08月10日
【文献】ETRI,Generalized energy transmission field for LBT and back-off based co-channel coexistence mechanism[online],3GPP TSG-RAN WG1#78b R1-143964,インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_78b/Docs/R1-143964.zip>,2014年09月27日
【文献】Samsung,Deployment scenarios and evaluation methodologies for LAA[online],3GPP TSG-RAN WG1#78b R1-143880,インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_78b/Docs/R1-143880.zip>,2014年09月27日
【文献】Alireza Babaei(CableLabs),Overview of EU LBT and its Effectiveness for Coexistence of LAA LTE and Wi-Fi,IEEE 802.19-14/0082r0,インターネット:<URL:https://mentor.ieee.org/802.19/dcn/14/19-14-0082-00-0CUB-overview-of-eu-lbt-and-its-effectiveness-for-coexistence-of-laa-lte-and-wi-fi.pptx>,2014年11月04日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
eNodeBの装置であって、
メモリと、
処理回路と、を含み、前記処理回路は、
第1の期間の間に、免許不要のチャネルがアイドルであるということをセンシングし、
乱数を使用してカウンタを初期化し、
前記第1の期間の間に、前記免許不要のチャネルがアイドルであるとセンシングされた後に開始する第2の期間の間に、前記カウンタが0になるまで、前記第1の期間の後に続く前記第2の期間の中で前記免許不要のチャネルセンシングするための粒度の基本単位の間、前記免許不要のチャネルがアイドルであるとセンシングされるたびに、前記カウンタを減少させ、前記第2の期間の間に前記免許不要のチャネルをセンシングするための粒度の前記基本単位は、免許付与されたチャネルのセルラプロトコルのタイミング情報に基づいて定義され、前記第2の期間は、前記カウンタが0以下になるまで又は前記免許不要のチャネルが前記第2の期間の中で最初にアイドルではないとセンシングされるまで存続し、そして、
前記カウンタが0であるという決定に応答して、前記免許不要のチャネルでの送信のために、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を符号化する、
ように構成される、
装置。
【請求項2】
前記処理回路は、さらに、前記免許不要のチャネルにおいて送信されている物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)においてデータを受信するように、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によってユーザ機器(UE)をスケジューリングするように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記処理回路は、前記免許不要のチャネルにおける受信電力としきい値とを比較することによって、前記免許不要のチャネルがアイドルであったか否かを決定するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記処理回路は、さらに、前記第2の期間の間に、前記免許不要のチャネルがアイドルではなかったという決定に応答して、
再度、前記第1の期間の間に、前記免許不要のチャネルがアイドルであるということを決定し、そして、前記決定に応答して、前記第2の期間の間、前記免許不要のチャネルを継続してセンシングする、ように構成される、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2014年11月6日に出願された米国仮特許出願62/076,083に基づく優先権を主張して2015年5月13日に出願された米国特許出願14/711,278に基づく優先権の利益を主張し、米国仮特許出願62/076,083及び米国特許出願14/711,278の内容のすべては、本願の参照として取り入れられる。
【0002】
複数の実施形態は、セルラ無線技術に関している。それらの複数の実施形態のうちのいくつかは、免許不要の通信帯域の中で動作するセルラ無線技術に関している。
【0003】
本明細書の開示の一部は、著作権の対象となっている事項を含む。本明細書が特許商標庁の特許ファイル又は記録に掲載されている場合には、著作権者は、いずれかの者による本明細書又は本開示の完全な複写には異議をさしはさまないが、そうでない場合には、いかなるすべての著作権を保有する。以下の注意事項は、以下で説明され、そして本明細書の一部をなす図面の中のソフトウェア及びデータにも適用される。無断複写、複製、転載を禁ずる。(著作権者Intel)
【背景技術】
【0004】
セルラ無線技術は、通常は、免許付与された周波数スペクトラムにおいて動作する。免許付与された周波数スペクトラムとは、使用のために(例えば、ある特定の無線キャリア等の)ある特定のエンティティに割り当てられている周波数の範囲をいう。利用可能な免許付与された周波数スペクトラムは限られており、セルラ無線サービスに対する需要は増大しているので、使用のために利用可能な制限のないスペクトラムの合計量には限界がある。
【0005】
免許付与された周波数スペクトラムとは対照的に、さまざまな免許不要の周波数スペクトラムが存在し、それらの免許不要の周波数スペクトラムは、あるエンティティが法的承認を得ることなく周波数を使用することを可能にする。これらの周波数を使用することを望む複数のデバイスの間で、これらの周波数は共有され、これらのスペクトラムを使用する複数のデバイスは、それらの複数のデバイスが他のデバイスとの間でそのスペクトラムを共有することを可能にするプロトコルを有する。これらの免許不要のスペクトラムは、セルラ無線の用途に対しては一次的には免許付与されていないことがよくあり、そして、これらのスペクトラムは、他のデバイスによる競合又は利用の対象となることがよくある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
必ずしもスケーリングされて描画されてはいない図面においては、同様の参照数字は、複数の異なる視点からの同様の構成要素を示してもよい。異なる添え字を付した複数の同様の参照数字は、同様の構成要素の複数の異なる例を表してもよい。複数の図面は、本明細書において論じられる様々な実施形態を、限定する意図ではなく、一例として、一般的に図示している。
【0007】
図1】本開示のいくつかの例にしたがった同期リッスンビフォアトーク(LBT)方法の時系列図である。
図2A】本開示のいくつかの例にしたがったシンボルを整列させたスリットのスリット図表を示している。
図2B】本開示のいくつかの例にしたがった均等に分割されたスリットのスリット図表を示している。
図3】本開示のいくつかの例にしたがったLBTセンシング及びバックオフのための第1の選択肢に関する方法のフローチャートを示している。
図4】本開示のいくつかの例にしたがったLBTセンシング及びバックオフのための第2の選択肢に関する方法フローチャートを示している。
図5】本開示のいくつかの例にしたがったLBTセンシング及びバックオフのための第3の選択肢に関する方法のフローチャートを示している。
図6】本開示のいくつかの例にしたがった補助ダウンリンク(SDL)の予想スケジューリングの図を示している。
図7】本開示のいくつかの例にしたがったSDLの予想スケジューリングの方法のフローチャートを示している。
図8】本開示のいくつかの例にしたがってサブフレームの複数のシンボルにパンクチャリングを行う図を示している。
図9】本開示のいくつかの例にしたがって複数のシンボルにパンクチャリングを行うセルラ無線デバイスに関する方法のフローチャートを示している。
図10】本開示のいくつかの例にしたがったセルラ無線デバイスの概略図を示している。
図11】本開示のいくつかの例にしたがった無線環境の概略図を示している。
図12】例示的な機械のブロック図を示しており、本明細書で論じられる(例えば、複数の方法等の)複数の技術のうちの1つ又は複数のいずれかを、本開示のいくつかの例にしたがってその例示的な機械で実行してもよい。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ロングタームエボリューション(LTE)等のセルラ無線プロトコルのための免許付与されたスペクトラムに対する需要が増大するにつれて、LTEシステムの設計者は、免許不要の周波数においてこれらの免許付与されたプロトコルを使用することを検討し始めている。免許不要の周波数においてセルラプロトコル及び他の免許付与されたプロトコルを使用することは、ある課題を提示する。免許不要の周波数は、例えば、2.4[GHz]、5[GHz]、及びその他の周波数といった産業用の、学術用の、及び医療用の(ISM)帯域を含んでいる可能性がある。それらの免許不要の周波数は、アメリカ連邦通信委員会(FCC)等の1つ又は複数の政府事業体によって決定されてもよい。
【0009】
例えば、(スマートフォン等のモバイルデバイス及び基地局といった)セルラ無線デバイスは、免許付与されたチャネルを使用し、それらの免許付与されたチャネルは、これらのセルラ無線デバイスが、特定の無線チャネルの独占的な使用権を有するということを保証する。ある1つの"チャネル"とは、(通常は、常に時間的に連続して存在するわけではないが)無線通信のために使用される周波数のある1つの帯域をいう。結果として、これらのセルラプロトコルの設計は、これらのセルラプロトコルが動作する周波数に対して、これらのセルラプロトコルが独占的なアクセス権を有しているという1つの仮定に基づいている。これらのセルラプロトコルは、通常、同じネットワークに関与している複数の他のデバイスの間での調整に関係している。例えば、LTEシステムにおいて、(eNodeB等の)基地局は、通常、eNodeBと関連付けられている1つ又は複数のユーザ機器(UE)からの送信及び受信を調整する。eNodeBは、通常、データの送信及び受信を計画する際に、他のネットワークの中の他のユーザを考慮しない。セルラ無線ネットワークが修正することなく免許不要のチャネルで送信を開始すると仮定すると、セルラ無線デバイスは、連続的に送信し及び受信することになるであろう。これによって、他のデバイスがそのチャネルを利用することが妨げられるであろう。
【0010】
対照的に、免許不要のチャネルで動作するデバイスは、(例えば、単一のオペレータによって制御される)単一のネットワークにおいて動作するデバイスのみならず、多くの異なるネットワークにおいて動作するデバイス及び他のプロトコルを使用して動作するデバイスをも考慮する。例えば、米国電気電子通信学会(IEEE)によって定義されている802.11規格(Wi-Fi)等の無線プロトコルにしたがって動作するデバイスは、それら自身のネットワーク(すなわち、基本サービスセット-BSS)の中のデバイスのみならず、他のBSSの中のデバイス、及び、実際には、それらが無線媒体を使用することができるか否かを判定する前に他のプロトコルを動作させているデバイスをも考慮する。
【0011】
したがって、必要とされている方法は、効率的な方法により免許不要のチャネルで動作するように、あるセルラ無線プロトコルを適合させる方法である。システム、機械読み取り可能な媒体、方法、及びセルラ無線デバイスが、いくつかの例において開示され、それらのシステム、機械読み取り可能な媒体、方法、及びセルラ無線デバイスは、免許不要の帯域においてセルラ無線プロトコルにしたがって動作するための修正を実装する。そのような修正は、リッスンビフォアトーク(Listen-Before-Talk(LBT))アクセススキームを実装することを含み、セルラ無線デバイスは、免許不要のチャネルにおいてそのリッスンビフォアトーク(LBT)アクセススキームを採用し、そのリッスンビフォアトーク(LBT)アクセススキームは、スケジューリングを最適化するとともにチャネルセンシング(channel sensing)を最適化する。
【0012】
本明細書において使用される"セルラ無線デバイス"とは、セルラ無線プロトコルにしたがって動作しているいずれかのデバイスをいう。"セルラ無線プロトコル"とは、セルラ無線ネットワークを定義する無線プロトコルをいい、そのセルラ無線ネットワークは、セルと呼ばれる複数の地上領域にわたって分布しており、そのセルラ無線ネットワークにおいては、各々のセルが、セルサイト又は基地局として知られている少なくとも1つの固定位置トランシーバーによってサービスを提供される。これらのセルサイトは、広い地理的領域にわたって無線サービスを提供するために相互接続される。免許不要のチャネルにおける送信のために適合することができる例示的なセルラ無線プロトコルは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって広められている(LTE Advanced(LTE-A)規格ファミリーを含む)LTE規格ファミリー、3GPPによって広められているユニバーサル移動体通信システム(UMTS)規格ファミリー、Global System for Mobile Communications(GSM)規格ファミリー及びその他同様の規格等のうちの1つにしたがったセルラ無線プロトコルを含む。セルラ無線デバイスは、NodeB又はeNodeB等の基地局であってもよく、又は、ユーザ機器(UE)等のモバイルデバイスであってもよい。
【0013】
いくつかの例において、セルラ無線デバイスは、(例えば、チャネル状態情報(CSI)フィードバックを取得すること、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)でスケジューリング実行すること、及びその他同様の処理等の)免許不要の帯域で送信を制御するのに免許付与された帯域を使用してもよい。
【0014】
免許不要のチャネルにおけるセルラ無線デバイスの例示的な送信は、複数の送信を含んでもよく、それらの複数の送信は、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3、及び(例えば、物理(PHY)層、メディアアクセス制御(MAC)層、無線リンク制御(RLC)層、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層、及び無線リソース制御(RRC)層等の)これらのセルラプロトコルの複数の他の層のうちの1つ又は複数をサポートする。免許不要の周波数において送信されるチャネルは、いずれかのアップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、ダウンリンクデータチャネル、及びダウンリンク制御チャネルを含んでもよい。例として、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のうちの1つ又は複数を含む。
【0015】
いくつかの例において、(たとえば、eNodeB等の)セルラ基地局等のセルラ無線デバイスは、免許付与されたスペクトラムでのアップリンク能力及びダウンリンク能力をセルに提供してもよく、免許不要のスペクトラムでの補助ダウンリンク(SDL)チャネルをも提供してもよい。SDLチャネルは、PDSCH等の1つ又は複数のLTEチャネルを搬送してもよい。免許不要のチャネルがアイドルであり、干渉がないということを保証するように、SDLチャネルにLBT技術を適用してもよい。他の例においては、免許不要のスペクトラムでのアップリンクチャネルについて、UEは、LBTメカニズムを実装するセルラ無線デバイスであってもよい。いくつかの例において、一次の(免許付与された)周波数におけるPDCCHでSDLをスケジューリングしてもよい。例えば、免許不要の周波数におけるSDL PDSCHでデータを受信するために、免許付与された周波数のPDCCHで、UEを(すなわち、クロスキャリアスケジューリングを使用して)スケジューリングしてもよい。
【0016】
免許不要の周波数スペクトラムの帯域内で動作するために、本明細書において開示されているような1つ又は複数の方法で、セルラ無線プロトコルの複数の態様を修正してもよい。例えば、セルラ無線デバイスによってセルラ無線プロトコルにおいて、LBTアクセススキームを実装してもよい。
【0017】
リッスンビフォアトーク(LBT)、チャネルスケジューリング、及びバックオフの設計
【0018】
いくつかの例において、免許不要の帯域についてLBTアクセスモードを実行しているセルラ無線デバイスは、(所定の時間期間の)チャネルリッスン期間の間、チャネルをリッスンすることができる。チャネルがチャネルリッスン期間の間にアイドルである場合には、セルラ無線デバイスは、チャネルが送信に利用可能であると考えてもよい。
【0019】
図1は、LBTメカニズムを使用して免許不要のチャネルにおいて同期的に動作するセルラ無線デバイスの時系列図1000を示している。ステージ1010において、デバイスのトランシーバーは、W[μs]の期間の間、免許不要の帯域のあるチャネルについてキャリアセンシング(CS)を実行し、受信した平均電力を決定する。受信した平均電力が閾値T[dBm]よりも小さい場合には、そのチャネルはアイドルであると考えられる。受信した平均電力が閾値T[dBm]と等しいかよりも大きい場合には、そのチャネルはビジーであると考えられる。ステージ1020において、チャネルがアイドルであると決定すると、トランシーバーは、バックオフフェイズに入る。そのバックオフフェイズにおいては、トランシーバーは、バックオフ時間期間を選択する。法定価格の選択によってその時間期間を選択してもよい。いくつかの例においては、上記の時間期間は、複数のLTEシンボルであってもよい。上記のバックオフ期間の間、トランシーバーは、チャネルをセンシングする。上記の期間の間にチャネルがビジーである場合には、トランシーバーは、ステージ1010のキャリアセンシングフェイズに戻る。チャネルがアイドルである場合には、トランシーバーはステージ1030に入る。ステージ1020のバックオフ期間は、ステージ1010の固定の継続時間を有するキャリアセンシングフェイズの継続時間のランダムな延長であると考えられてもよい。上記のバックオフ期間は、キャリアセンシングのための期間Wについて同じ値を有する数多くの無線デバイスが、すべて同時に特定の媒体にアクセスすることを試みるのを防止する。
【0020】
ステージ1030の間、トランシーバーは、予約メッセージ又は予約信号を送信してもよく、その予約メッセージ又は予約信号は、サブフレームを整列させるために、セルラネットワークの次のサブフレーム境界までそのチャネルを予約するための、或いは、次のサブフレームを送信するのに必要とされる時間を次のサブフレーム境界に加えた時点までそのチャネルを予約するための信号又はメッセージである。予約信号の例は、Wi-Fi送信要求(RTS)又は送信可(CTS)メッセージであってもよい。サブフレーム境界が過ぎると、トランシーバーは、ステージ1040で送信してもよい。
【0021】
免許不要のチャネルでのダウンリンク動作については、LTEネットワークに対して、eNodeBは、LBTの決定の実行を実装してもよく、一方で、アップリンク動作については、eNodeBは、LBTメカニズムを実装してもよいが、UEに情報を伝達して、ステージ1040の間にUEが送信するのを可能にしてもよい。
【0022】
LTE等のセルラ無線ネットワークとの関連で、必要とされることは、キャリアセンシング又はバックオフセンシングの際に、どのくらいの頻度でそのチャネルをサンプリングするかということである。チャネルのサンプリングの頻度を過度に高くすると、製造のコストの増大及びトランシーバーの負荷の増大につながる。チャネルのサンプリングの頻度を過度に低くすると、そのチャネルがアイドルである旨の誤った報告及び衝突の発生につながる。
【0023】
LTEサブフレームの中には、14個のシンボルが存在する。いくつかの例においては、チャネルは、シンボルごとに1回サンプリングされてもよい。しかしながら、各々のフレームは1ミリ秒(1 millisecond)であり、1ミリ秒の14分の1は、およそ70マイクロ秒(70 microsecond)であるので、このレベルのサンプリング粒度は、低すぎる可能性がある。
【0024】
いくつかの例において、サンプリングのより小さな粒度を使用してもよい。例えば、各々のシンボルを2つ又はそれ以上の"スリット"に複分割してもよい。本明細書で使用されるスリットは、あるチャネルをセンシングするための粒度の基本単位として定義されてもよく、また、セルラ無線プロトコルのタイミング情報を参照して定義されてもよい。例えば、各々のシンボルは、4つのスリットに分割されてもよい。これらの例においては、スリットは、シンボル境界をまたがない。LTEサブフレームの場合には、1番目のシンボルと8番目のシンボルがやや長く、他のシンボルにおける2192サンプルと比較して2208サンプルを有するので、このことは、1つの難点を提示する。これらの例においては、1番目のシンボルと8番目のシンボルのスリットは、552サンプルであってもよく、残りのスリットは、548サンプルであってもよい。他の例においては、1番目のシンボルと8番目のシンボルについては、追加のシンボル(16)は、他の方法で分割されてもよい。例えば、これらのシンボルのスリットのうちの3つは、548サンプルであってもよく、残りのスリットは、564サンプルであってもよい。図2Aは、シンボルを整列させたスリットのスリット図表2000の1つの例を示している。図示されているように、スリット2010は、(シンボル8もまた2208サンプルを含むため)シンボル8の1つ又は複数のスリットを例外として、シンボル1のスリット2020乃至2040及びシンボル2乃至14の残りのスリットよりもやや大きくなっている。
【0025】
他の例においては、シンボルを分割してスリットを生成するのではなく、サブフレーム自体を等しい固定のサイズのスリットに複分割してもよい。この例においては、ある1つのスリットが、2つの連続するシンボルの部分を含む可能性がある。すなわち、そのスリットは、ある1つのシンボル境界をまたぐ可能性がある。図2Bは、均等に分割されたスリットのスリット図表2100の1つの例を示している。いくつかの例において、1番目のスリット2110が、サブフレームの始端で開始し、最後のスリット2120が、サブフレームの終端で終わっている。図から理解できるように、スリット2130等の複数のスリットが、シンボルの境界をまたいでいてもよく、スリット2130は、シンボル1とシンボル2とをまたいでいる。いくつかの例において、Nが1つのスリットの中のサンプルの数であると仮定すると、スリットの境界が、(境界の時点で30720個のサンプルを有する)サブフレームの境界と一致するのが望ましいので、Nが30720の因数となるようにNを選択してもよい。したがって、スリットの数は、30720/Nと記載されてもよい。各々のサブフレームは、継続時間が1ミリ秒(millisecond)(103[μs])であり、そして、1つのサブフレームの中に30720個のサンプルが存在するので、1ミリ秒の中には、30.72個のサンプルが存在する。LTE仕様書は、免許不要のチャネルのための最小のセンシング期間を20マイクロ秒(μs)と規定するので、20を乗ずることにより、センシングするべきサンプルの最小の数として、20マイクロ秒で614.4個というサンプル数を求めることができる。
【0026】
上記のサンプルは、LTEにおいては最も小さな粒度であるので、(614というサンプルの数は、20マイクロ秒未満のセンシング期間を生じさせるであろうことから)端数である0.4サンプルを有するサンプルの数は、少なくとも615に端数を切り上げられてもよい。しかしながら、すべてのスリットが同じサブフレームに収まるように、Nは30720の因数となっているのが望ましい。1つの選択肢は、1つのサブフレームの中に48スリットであってもよく、このことは、各々のスリットについて640サンプルということになる。1スリットあたり640サンプルを有するということは、各々のスリットがおよそ20.83マイクロ秒の長さであるということを意味し、20.83マイクロ秒という長さは、20マイクロ秒という最小値をやや上回る。他の例では、サブフレームごとにより多くのスリットを使用してもよいが、セルラ無線デバイスが、単一のスリットよりも多くのスリットについてセンシングを行うことを要求されて、LTE仕様書で指定される最小値に適合するようにしてもよい。
【0027】
センシング及びバックオフを実装するために、本明細書では、3つの例示的な設計が開示される。これらの選択肢のすべてが、LTE等のセルラ無線プロトコルとWi-Fi等の免許不要のチャネルで動作する無線プロトコルとの間での併存に適している。
【0028】
図3は、本開示のいくつかの例に従ったLBTセンシング及びバックオフのための第1の選択肢の方法3000のフローチャートを示す。第1の選択肢において、そのチャネルに障害がない時を判定するのに、競合ウィンドウ(CW)を使用してもよい。セルラ無線デバイスのトランシーバーは、動作3010において、1とqとの間の乱数を選択してもよい。いくつかの例において、qは、4と32との間のあらかじめ定められた値として定義され、4及び32は、いくつかの場合において、そのセルラ無線デバイスの製造業者によって決定されてもよい。他の例においては、qは、動的に変化させられてもよい。動作3020において、セルラ無線デバイスのトランシーバーは、ある時間期間の間、チャネルをセンシングしてもよく、その時間期間は、競合ウィンドウ(CW)を無障害チャネル評価(Clear Channel Assessment (CCA))継続時間(CD)(CDはマイクロ秒のオーダーである)で乗じた時間期間(あるいは、およそその時間期間)であってもよい。CDは、1つ又は複数の完全なスリットとして定義されてもよい。チャネルがアイドルであるか否かを判定するため、いくつかの例では、ある特定のCDの間のそのチャネルの受信電力と(例えば、-62[dBm]の閾値等の)あらかじめ定められた閾値とを比較してもよい。電力がその閾値よりも小さい場合には、そのチャネルは、そのスリットの間、アイドルであると考えられてもよい。電力がその閾値を上回っている場合には、そのチャネルは、そのスリットの間、ビジーであると考えられてもよい。いくつかの例では、単一のスリットがビジーであると考えられる場合には、全体の期間がビジーであると考えられてもよい。他の例では、あらかじめ定められた数のスリットよりも多くのスリットがビジーであると考えられる場合に、全体のCW×CDの期間がビジーであると考えられてもよい。さらに別の例では、受信電力が各々のスリットにおいてサンプリングされてもよく、その後、全体のCW×CDの期間にわたって平均され、その期間にわたる平均電力とある閾値とを比較してもよい。その平均電力がその閾値を上回る場合には、チャネルがビジーであると考えられてもよい。その平均電力がその閾値を下回る場合には、そのチャネルはアイドルであると考えられてもよい。
【0029】
チャネルがアイドルであると考えられる場合に、セルラ無線デバイスは、動作3030で補助ダウンリンク(SDL)の送信を再開してもよい。チャネルがビジーであると考えられる場合には、セルラ無線デバイスは、動作3010に戻り、やり直してもよい。
【0030】
いくつかの例において、媒体がアイドルであるということを検出する上記の方法は、Wi-Fiキャリアセンシングの対応する方法とは異なっている。Wi-Fiキャリアセンシングにおいては、Wi-Fiデバイスは、エネルギー検出メカニズム及び信号検出メカニズムの双方を使用する。Wi-Fiデバイスが信号検出メカニズムを使用してWi-Fi信号を検出する場合には、Wi-Fiデバイスは、チャネルが占有されていると仮定する。いくつかの例において、本明細書において開示されているLBT方法は、エネルギー検出メカニズムのみを使用し、Wi-Fi信号検出メカニズムを使用しない。図3においては、CDは、無障害チャネル評価(Clear Channel Assessment (CCA))のμsのオーダーの継続時間であり、CDは、1つのスリットの継続時間又は多数のスリットの継続時間であってもよいということに留意すべきである。
【0031】
図4は、センシング及びバックオフLBTの実装のための第2の選択肢についての方法4000のフローチャートを示している。動作4010において、トランシーバーは、W[μs]の間、チャネルセンシングを実行する。Wは、1つ又は複数のスリットに等しい時間期間であってもよい。動作4020において、比較を実行し、Wの時間期間の間、受信した電力が閾値Tよりも大きい場合には、トランシーバーは、動作4010に戻る。Wの時間期間の間、受信した電力が閾値Tよりも小さい場合には、トランシーバーは、動作4030に進む。Wが単一のスリットよりも長い期間を完全に包含する場合には、電力の比較は、すべてのスリットにわたる平均電力によって行われてもよく、或いは、スリットごとに動作4020の比較を行ってもよい。スリットごとの場合には、あらかじめ定められた数(例えば、1つ又は複数)のスリットよりも多くのスリットが、(例えば、電力レベルが閾値よりも大きいといったように)比較の基準を満たさない場合には、動作4020での比較は、不合格となり、フローは、動作4010に戻る。
【0032】
動作4030において、トランシーバーは、1とqとの間の乱数CWを生成してもよく、(上記で記載したように)qは、4と32との間の数である。動作4040において、(例えば、CW=CW-1といったように)CWを減少させてもよい。動作4050において、比較を実行して、CWが0以下であるか否かを判定する。CWが0以下である場合には、チャネルには障害がなく、トランシーバーは、動作4060において送信を行ってもよい。CW>0の場合には、動作4070において、トランシーバーは、ある1つのスリット期間の間、そのチャネルをセンシングしてもよい。動作4080において、比較を実行し、観測された電力レベルが閾値よりも小さい場合には、そのスリット期間の間、チャネルがアイドルであると判定され、フローは動作4040に進み、動作4040において、再び、CWを減少させる。そのチャネルがアイドルでない場合には、動作は、4010に戻る。図4においては、CDは、無障害チャネル評価(Clear Channel Assessment (CCA))のμsのオーダーの継続時間であり、CDは、1つのスリットの継続時間又は多数のスリットの継続時間であってもよいということに留意すべきである。
【0033】
図5は、本開示のいくつかの例に従ったLBTセンシング及びバックオフのための第3の選択肢の方法5000のフローチャートを示す。動作5010において、トランシーバーは、W[μs]の間、チャネルをセンシングする。Wは、1つ又は複数のスリットに等しい時間期間であってもよい。動作5020において、比較を実行し、受信した電力が、Wの時間期間の間、閾値Tを上回る場合には、トランシーバーは、動作5010に戻る。受信した電力が、Wの時間期間の間、閾値Tを下回る場合には、トランシーバーは、動作5030に進む。Wが単一のスリットよりも長い期間を完全に包含する場合には、電力の比較は、すべてのスリットにわたる平均電力によって行われてもよく、或いは、スリットごとに動作5020の比較を行ってもよい。スリットごとの場合には、(例えば、1つ又は複数等の)あらかじめ定められた数のスリットよりも多くのスリットが、(例えば、電力レベルが閾値よりも大きいといったように)比較の基準を満たさない場合には、動作5020での比較は、不合格となり、フローは、動作5010に戻る。
【0034】
動作5030において、トランシーバーは、チャネルが輻輳しているか否かを判定してもよい。例えば、動作5010でW[μs]の間、あらかじめ定められた回数よりも多くの回数だけ、トランシーバーが、チャネルをセンシングすることを必要とした場合には、トランシーバーは、そのチャネルが輻輳していると判定してもい。他の例では、トランシーバーは、例えば、トランスポートブロック誤り(TBE)レベルを使用する等、以前の送信の誤りに基づいて、そのチャネルが輻輳しているということを判定してもよい。上記のTBEがあらかじめ定められた閾値を上回る場合には、そのチャネルが輻輳していると判定してもよい。
【0035】
動作5050において、チャネルが輻輳している場合には、パラメータCWTを、最新のCWTの2倍及び最大競合ウィンドウ(CWMAX)のうちの最大のものに設定してもよい。例えば、CWTが、最初、1であってもよく、CWMINが1であってもよく、CWMAXが1024であってもよいといったように、CWT、CWMIN、及びCWMAXをあらかじめ規定してもよい。チャネルが輻輳していない場合には、動作5040において、CWTを1に設定してもよい。
【0036】
動作5070において、トランシーバーは、CMINとCWTとの間で選択された乱数に値Dを加えることにより、乱数CWを生成してもよい。Dは、1つ又は複数のLTEシンボルを送信するのにかかる数のスリットの時間長に等しくてもよい。動作5080において、(例えば、CW=CW-Dといったように)CWをDだけ減少させてもよい。動作5090で、比較を実行して、CWが0以下であるか否かを判定してもよい。CWが0以下である場合には、そのチャネルには障害がなく、トランシーバーは、動作5100において送信を実行してもよい。CW>0である場合には、動作5110において、トランシーバーは、(1つ又は複数のスリットであってもよい)Dの時間期間の間、そのチャネルをセンシングしてもよい。動作5120において、そのチャネルがアイドルであると判定する場合には、フローは、動作5080に進み、動作5080において、再び、CWを減少させる。チャネルがアイドルでない場合には、フローは、動作5010に戻る。選択肢1及び2で説明されたように(すなわち、各々のスリットにおいて観測される電力が閾値を下回る、各々のスリットにおいて観測される平均電力が閾値を下回る、或いは、CDの期間のスリットのあらかじめ定められた数が閾値を下回る場合等には)チャネルをアイドルであると判定してもよい。
【0037】
スケジューリング最適化
【0038】
いくつかの例において、免許付与されたチャネル(すなわち、一次チャネル)の制御チャネルを使用して、SDLを実装してもよい。例えば、LTEにおいては、免許付与されたチャネルのPDCCHを使用して、SDLを実装してもよい。PDCCHは、通常、現在のサブフレームの最初の3つのシンボルで搬送され、現在のサブフレームをスケジューリングする。バックオフ期間が、次のサブフレームの始端の前に終了する場合には、eNodeBは、免許不要のチャネルにおいて(例えば、送信要求(RTS)メッセージ又は送信可(CTS)メッセージ等の)チャネル予約メッセージを送信することにより、チャネルを予約し、そして、次のサブフレームのPDCCHを使用して、SDLをスケジューリングしてもよい。バックオフ期間が次のサブフレームのPDCCHの送信の間に終了する場合には、他のスケジューリングに応じて及びPDCCHの帯域幅に応じて、SDLをスケジューリングすることが可能であってもよい。バックオフ期間が、免許付与されたチャネルのPDCCHにおいてSDLをスケジューリングすることが可能となる前に終了する場合には、SDLの送信機会を浪費する可能性がある。
【0039】
いくつかの例において、バックオフ期間が、サブフレームの始端の後までに終了しないであろう場合であっても、eNodeBは、SDLをスケジューリングしてもよい。例えば、eNodeBは、(全体的な期間にわたり、チャネルがアイドルのままに保たれるといったように)バックオフ期間が首尾よく終了する可能性があるということを予測してもよく、そして、終了のためにそのバックオフ期間をスケジューリングした後に、サブフレームの残りの部分についてSDLをスケジューリングしてもよい。例えば、バックオフ期間がサブフレームの途中で終了する可能性がある場合には、eNodeBは、そのバックオフ期間が首尾よく終了する可能性があるということを見込んで、そのサブフレームの半分をスケジューリングしてもよい。
【0040】
いくつかの例において、バックオフ期間が首尾よく終了する可能性があるということを予測することは、そのバックオフ期間が首尾よく終了すると仮定することを含んでもよい。いくつかの例において、バックオフ期間が首尾よく終了する可能性があるということを予測するのに、チャネルの過去の履歴を使用してもよい。これらの例では、eNodeBが、対象となるチャネルにおいて時間のパーセンテイジに関するある閾値を上回って、過去にそのバックオフプロセスを首尾よく完了させた場合には、そのeNodeBは、上記の時間の間は、そのバックオフプロセスは首尾よく行われる可能性があるということを予測してもよい。他のアルゴリズムは、アクセスの時間、チャネルの履歴、過去の誤り率、及びその他同様の要因のうちの1つ又は複数に要因分解することを含んでもよい。複数の例示的なアルゴリズムは、複数のif-then文を利用してもよく、これらの複数のif-then文は、これらの要因とあらかじめ定められた閾値とを比較する。
【0041】
いくつかの例においては、バックオフの重複は、(PDCCHが正常に送信されている)現在のサブフレームの最初の3つのシンボルに限定されてもよい。したがって、バックオフが現在のサブフレームの最初の3つのシンボルで完了する場合には、eNodeBは、SDL PDSCHをスケジューリングしてもよい。そうではなく、現在のサブフレームの最初の3つのサブフレーム以内に完了するようにバックオフをスケジュールしない場合には、eNodeBは、現在のサブフレームの中でSDL PDSCHをスケジューリングしないであろう。
【0042】
eNodeBがSDL PDSCHを先行してスケジューリングする場合には、そのバックオフ期間が首尾よく終了し、かつ、eNodeBがSDLを送信することが可能になっているときに、UEは、SDLでデータを受信する。バックオフ期間が終了する前にチャネルがビジーになり、eNodeBが免許不要のチャネルへのアクセスを取得しない場合には、UEは、このことを知らなくてもよく、(例えば、雑音等の)有効でないデータを受信することとなるであろう。UEは、SDLでのPDSCHを正しく復号することが可能ではなくなるであろう。1つの理想的な状況では、UEは、対象となるサブフレームのSDLでのPDSCHを単に無視するであろう。UEに送信されたデータをそのUEが受信し損ねたと考えているそのUEは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)機能を利用して、その受信し損ねたデータの再送信を要求するであろう。上記の場合に、eNodeBは、上記のデータに対するいかなるHARQ要求も無視してもよく、UEのHARQバッファから上記のデータを除去するようにそのUEに指示してもよい。例えば、新たなダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを定義して、SDLが実際にはその免許不要のチャネルを介しては送信されなかったという指標を搬送してもよい。代替的に、いくつかの例においては、新たな物理信号又は新たな物理チャネルを定義して、新たな指示メッセージを搬送してもよい。
【0043】
図6に戻ると、SDLを先行してスケジューリングする図表6000が示されている。LBT及びバックオフは、サブフレーム6020のシンボル6010で開始する。バックオフが(サブフレーム2(6040)の3番目のシンボルである)シンボル6030までに終了すると予測される場合には、eNodeBは、サブフレーム2(6040)においてSDLをスケジューリングしてもよい。例えば、eNodeBは、シンボル6050に関するデータを受信するようにUEをスケジューリングしてもよい。
【0044】
図7に戻ると、SDLを先行してスケジューリングする方法7000のフローチャートが示されている。動作7010において、(例えば、eNodeB等の)セルラ無線デバイスは、(例えば、図3乃至5に示されている)LBT及びバックオフプロセスを実行してもよい。動作7020において、セルラ無線デバイスは、LBT及びバックオフプロセスが時間内に終了するか否かを予測する。いくつかの例においては、このことは、バックオフプロセスがビジーなチャネルを復帰させないであろうということを仮定し、SDLのいずれかの部分をスケジューリングするのに十分な時間が存在するか否かを判定するということにすぎない。例えば、バックオフプロセスがある特定のサブフレームの最初の3つのシンボル以内に終了する場合には、その特定のサブフレームをスケジューリングしてもよい。他の例では、過去のチャネル使用履歴又は過去のLBT及びバックオフ成功率等の他の基準を使用してもよい。
【0045】
動作7030において、バックオフが時間内に終了すると予測されない場合には、フローは、動作7040に進む。動作7040において、バックオフプロセスが終了すると、サブフレームをスケジューリングすることが可能となり、SDLにおいてそのサブフレームを送信することができるようになるまで、そのチャネルを予約してもよい。バックオフプロセスが時間内に終了するようにスケジューリングされている場合には、動作7050において、適切な場合には、免許付与されたチャネルのPDCCHにおいてそのサブフレームをスケジューリングしてもよい。動作7070において、セルラ無線デバイスは、LBT及びバックオフが時間内に終了したか否かを判定してもよい。LBT及びバックオフが時間内に終了した場合には、動作7080において、セルラ無線デバイスは、通常通り免許不要のチャネルでSDLを送信してもよい。LBT及びバックオフが時間内に終了しなかった場合には、動作7090において、セルラ無線デバイスは、未送信のSDLサブフレームについてSDLにおいてスケジューリングされているいずれかのUEからのいかなるHARQ再送信要求も無視してもよい。動作7010において、セルラ無線デバイスは、SDLにおいてスケジューリングされたUEに、それらのUEのHARQバッファをクリアして、上記のデータの再送信の試みを終了させるメッセージを送信してもよい。
【0046】
チャネルセンシングの最適化
【0047】
いくつかの例において、複数のサブフレームを送信するために、セルラ無線デバイスは、現在のサブフレームの中の1つ又は複数のシンボル期間を使用してもよく、それらの1つ又は複数のシンボル期間においては、データを送信せずに、他のサブフレームを送信する複数の要件を満たすためにセンシング及びバックオフを実行する。センシング動作及びバックオフ動作を実行するのに使用される現在のサブフレームのそれらのシンボルは、"パンクチャリング"される。いくつかの例においては、現在のフレームの最後のK個のシンボルがパンクチャリングされる。いくつかの例においては、K=2である。いくつかの例においては、サブフレームごとに、K個のシンボルだけパンクチャリングされる。さらに他の例においては、L個のサブフレームごとに、(例えば、他のサブフレームごとに又は3個のサブフレームごとに、及びその他同様の方法で)パンクチャリングされてもよい。Kは、一定値(すなわち、L番目のサブフレームごとに、K個のシンボルがパンクチャリングされてもよい)であってもよいが、いくつかの例では、一方のサブフレームでのKが、他方のサブフレームにおけるKと異なるように、Kが変化してもよい。
【0048】
これらのシンボル期間の間に受信されるいずれのデータも無視するように、シンボルのパンクチャリングをそのeNodeBと関連するUEに通知してもよい。UEへの通知は、パンクチャリングされたシンボルの正確な位置を含んでもよい。例示的な通知は、新たなDCIを含んでもよい。そのDCIは、(例えば、14ビットまでの)Bビットのビットマップを含んでもよく、そのビットマップは、そのサブフレームの中のパンクチャリングされたシンボルの位置を含んでいてもよい。他の例においては、無線セルラデバイスに配置されたトランシーバーが、(より低い符号レートを有する)優位により高いレートの冗長な変調符号化スキーム(MCS)送信を使用して、パンクチャリングの効果を中和する場合には、そのDCIを回避してもよい。
【0049】
図8に移ると、あるサブフレームの最後の2つのシンボル8020及び8030にパンクチャリングを実行した図表8000が示されている。サブフレーム1の3つのシンボル8040は、Wi-Fiトラフィックによって占有されているか、或いは、アイドルである。3つのシンボル8050は、キャリアセンシング及びバックオフのためのシンボルであり、8つのシンボル8060は、サブフレーム2の始端の前にセルラ無線デバイスによって予約されている。サブフレーム2が開始すると、セルラ無線デバイスは、SDL PDSCH8070を送信してもよい。シンボル8030及び8020はパンクチャリングされ、(図示されていない)次のサブフレームのためのキャリアセンシング及びバックオフを開始する。
【0050】
いくつかの例において、実装されるバックオフは、上記で説明された複数の方法のいずれか1つであってもよい。いずれかの場合において、チャネルセンシング及びバックオフの様々な選択肢のすべては、互換性のあるものであってもよく、チャネルセンシングの最適化及びスケジューリングの最適化のいずれか又は双方と共に使用されてもよい。
【0051】
図9に移ると、いくつかの例に従ったK個のシンボルをパンクチャリングするセルラ無線デバイスに関する方法9000が示されている。動作9010において、セルラ無線デバイスは、SDL送信のために他のサブフレームが必要であるということを決定してもよい。例えば、eNodeBは、1つ又は複数のUEのための追加のデータを有していてもよい。動作9020において、eNodeBは、Kの値を決定してもよい。Kの値は、あらかじめ定められていてもよく、又は、可変であってもよい。動作9030において、現在のサブフレームにおいてスケジューリングされている1つ又は複数のUEに複数のパンクチャリングパラメータを通信してもよい。これらのパンクチャリングパラメータは、パンクチャリングされるべきシンボルを含んでいてもよく、或いは、UEが、パンクチャリングされるべき(例えば、K個の)シンボルを導出することを可能にする1つ又は複数の情報を含んでいてもよい。動作9040において、セルラ無線デバイスは、言愛のサブフレームのパンクチャリングされたシンボルの期間においてLBT及びバックオフを実行してもよい。
【0052】
図10に移ると、いくつかの例に従ったセルラ無線デバイス10000の概略図が示されている。セルラ無線デバイス10000は、いずれかのデバイスであってもよく、そのデバイスは、免許付与されたセルラプロトコルを使用して通信することが可能であってもよい。セルラ無線デバイス10000は、nodeB、eNodeB、UE、基地局装置(BTS)、Wi-Fiアクセスポイント、携帯電話、スマートフォン、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、(例えば、心拍数モニター、血圧モニター等の)医療デバイス、(例えば、コンピューティンググラス、スマートッチ等の)ウェアラブルデバイス等であってもよい。
【0053】
セルラ無線デバイス10000は、第1の無線トランシーバー10030、第2の無線トランシーバー10040、及び第1の無線トランシーバーと第2の無線トランシーバーとを制御するための制御回路10020を含んでもよい。第1の無線トランシーバー10030は、免許不要のチャネルで動作してもよく、いくつかの例において、セルラ無線プロトコルではない無線プロトコルを実装してもよい。いくつかの例において、第1の無線トランシーバー10030は、1つの無線プロトコルを実装してもよく、その無線プロトコルは、IEEE802.11無線プロトコル、Bluetooth(登録商標)無線プロトコル、Bluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)無線プロトコル、Zigbee無線プロトコル又はその他同様のプロトコル等の免許不要のチャネルにおいて動作してもよい。いくつかの例において、第1の無線トランシーバー10030は、免許不要のチャネルが他のトラフィックによって占有されているか否かを判定してもよい。いくつかの例において、第1の無線トランシーバー10030は、免許不要のチャネルでの電力レベルを検出してもよく、平均電力レベルが、あらかじめ定められた時間期間の間、ある特定の閾値を下回る場合に、制御回路10020は、図3乃至5の方法のうちの1つ又は複数を使用して、チャネルが占有されていないということを判定してもよい。
【0054】
チャネルが占有されていないと考えられる場合には、制御回路10020は、バックオフプロセスを制御してもよい。制御回路10020は、第1の無線トランシーバー10030と協働して、図3乃至5の動作が実装されるようにしてもよく、図3乃至5のそれらの動作は、ランダム競合ウィンドウを選択するステップと、競合ウィンドウを減少させるステップと、第1の無線トランシーバー10030を使用して、W[μs]の間、チャネルをセンシングするステップと、バックオフ期間が終了しているか否か、又は、バックオフ期間の間にチャネルでの活動が検出されているか否かを判定するステップと、チャネルリッスン期間の間、免許不要のチャネルにおける電力レベルを検出することによって媒体が空いているか否かを再び判定するように第1の無線トランシーバー10030にシグナリングするステップ等であってもよい。制御回路10020及び第1の無線トランシーバー10030が、チャネルが再び空いていると判定すると、制御回路10020は、やり直して、再びバックオフ手順を実行する。
【0055】
制御回路10020は、スケジューリング及びチャネルセンシングの最適化を実装してもよい。例えば、制御回路10020は、サブフレームをスケジューリングするために、LBT及びバックオフが時間内に終了するか否かを予測してもよい。LBT/バックオフが時間内に終了すると予測されない場合には、制御回路10020は、そのLBT及びバックオフが終了する時点で、次の利用可能なサブフレームのために予約メッセージを送信するように、第1のトランシーバー10030及び第2のトランシーバー10040に指示してもよい。LBT/バックオフが、現在のサブフレームにおいてSDL PDSCHを送信するべき時点で終了していると予測される場合には、制御回路10020は、第2の無線トランシーバー10040によって送信されるPDCCHによりそのSDL PDSCHにおいて1つ又は複数のUEをスケジューリングしてもよい。1つ又は複数のUEがスケジューリングされるが、LBT/バックオフ手順が首尾よく終了することに失敗した場合には、制御回路10020は、そのサブフレームと関連するいずれのHARQ送信も無視してもよい。制御回路10020は、いずれかの(例えば、UE等の)受信機のHARQキューからこれらの項目を削除し、それらの受信機がその後再送信を要求することがないように、(例えば、免許付与されたチャネル又は免許不要のチャネルを介して)第2の無線トランシーバー10040又は第1の無線トランシーバー10030によりそれらの受信機に指示してもよい。
【0056】
制御回路10020は、1つ又は複数のチャネルセンシングの最適化を実装してもよい。制御回路10020は、K及びLを決定し、パンクチャリングパラメータについて、(例えば、免許付与されたチャネル又は免許不要のチャネルを介して)第2の無線トランシーバー10040又は第1の無線トランシーバー10030によりいずれかの(例えば、UE等の)受信機と通信してもよい。さらに、制御回路10020は、第1の無線トランシーバー10030によって上記のパンクチャリングを実装してもよい。
【0057】
第2の無線トランシーバー10040は、セルラ無線プロトコルを実装してもよく、一般的には、免許付与された周波数にわたって送信してもよい。例示的なセルラ無線プロトコルは、(第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって広められているLTE規格ファミリー等の)ロングタームエボリューション、3GPPによって広められているユニバーサル移動体通信(UMTS)、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX)として知られている米国電気電子通信学会(IEEE)802.16規格及びその他同様の無線プロトコルを含んでもよい。第2の無線トランシーバー10040は、通信を可能にするために、セルラ無線プロトコルの1つ又は複数のプロトコル層を提供してもよい。例えば、セルラ無線デバイス10000がeNodeBである場合には、第2の無線トランシーバー10040は、eNodeBを実装するための機能を提供する。セルラ無線デバイス10000がUEである場合には、第2の無線トランシーバー10040は、セルラネットワークに接続し、そのセルラネットワークにわたってデータを転送する機能を提供する。第2の無線トランシーバー10040は、免許付与された帯域幅を利用してもよいが、免許不要の帯域幅にわたってデータを送信し及び受信する回路を有していてもよい。
【0058】
制御回路10020は、第1の無線トランシーバー10030のみならず第2の無線トランシーバー10040も制御してもよい。免許不要のチャネルがセルラ無線プロトコルのために使用されるべきであると制御回路10020が判定すると、制御回路10020は、第1の無線トランシーバー10030を使用してチャネルが空く時間帯を判定し、いくつかの例において、第1の無線トランシーバー10030によりチャネル予約メッセージを使用してチャネルを予約してもよい。チャネルが空くと、制御回路10020は、セルラ無線プロトコルを使用して免許不要の帯域で送信するように、第1の無線トランシーバー10030又は第2の無線トランシーバー10040のいずれかに指示してもよい。
【0059】
いくつかの例において、セルラ無線デバイス10000は、免許不要のチャネルにおいて予約メッセージを送信してもよい。いくつかの例において、予約メッセージは、ある継続時間フィールドを有し、そのある継続時間フィールドは、(例えば、サブフレーム等の)セルラデータ転送の継続時間に設定されてもよい。いくつかの例において、セルラ無線デバイス10000は、サブフレーム境界まで送信を開始しなくてもよい。これらの例において、予約メッセージが送信される場合には、予約メッセージは、セルラデータ転送の継続時間に次のサブフレーム境界までの時間長を加えた時間長に等しい継続時間を有してもよい。
【0060】
図11は、本開示のいくつかの例に従った例示的な無線環境11000の概略図を示している。eNodeB11010の形態のセルラ無線デバイスは、UE11030の形態の1つ又は複数のセルラ無線デバイスにセルラ無線通信を提供する。いくつかの例において、UE11030は、eNodeB11010によって提供されるセルラネットワークを利用して、インターネット11060等のネットワークにアクセスしてもよい。セルラ無線通信は、LTE等の1つ又は複数の無線規格に従っていてもよい。セルラ無線デバイス11010及び11030は、図10及び図12の複数の構成要素のみならず、図1乃至9に示されている方法又は時系列のうちの1つ又は複数のいずれかを実装する構成要素を含んでいてもよい。セルラ無線デバイス11010及び11030は、免許付与された周波数又は免許不要の周波数において通信してもよい。(例えば、ラップトップコンピュータ等の)無線デバイス11050は、(アクセスポイント等の)無線デバイス11040によって提供される1つ又は複数のローカルエリアネットワークにアクセスしてもよく、無線デバイス11040は、免許不要の周波数で動作してもよい。無線デバイス11050は、無線デバイス11040との無線接続を介して、インターネット11060等のネットワークにアクセスしてもよい。
【0061】
図12は、1つの例としての機械12000のブロック図を図示しており、本明細書で論じられた(例えば、方法等の)複数の技術のうちの1つ又は複数のいずれかが、その機械12000で実行されてもよい。代替的な実施形態において、機械12000は、独立型デバイスとして動作してもよく、又は、他の機械に接続(例えば、ネットワークに接続)されてもよい。ネットワーク接続展開において、機械12000は、サーバークライアントネットワーク環境におけるサーバ機械、クライアント機械、又は両方として動作してもよい。1つの例において、機械12000は、ピアツーピア(P2P)(又は他の分散)ネットワーク環境の中のピア機械として動作してもよい。機械12000は、セルラ無線デバイス、無線デバイス又はその他同様のデバイスであってもよい。例示的なセルラ無線デバイスは、eNodeB、UE、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチ、又はブリッジ、或いは、その機械によって行われるべき動作を指定する(順次的な或いは順次的でない)命令を実行することが可能ないずれかの機械を含む。さらに、単一の機械のみが図示されているが、"機械"という語は、機械のいずれかの集合も含むように解釈されるべきであり、それらの機械のいずれかの集合は、クラウドコンピューティング、サービス型ソフトウェア(software as a service(SaaS))、又は他のコンピュータクラスタ構成等の本明細書において論じられている複数の方法のうちの1つ又は複数のいずれかを実行するための複数の命令の1つのセット(又は複数のセット)を個々に又は共同で実行する機械の集合であってもよい。
【0062】
本明細書に記載されている複数の例は、論理又はいくつかの構成要素、モジュール、回路、又はメカニズムを含んでもよく、又はそれらによって動作してもよい。モジュール及び回路は、指定の動作を実施することが可能な(例えば、ハードウェア等の)有体物であり、ある特定の手法で構成され又は配列されてもよい。1つの例では、回路は、ある特定の手法で、(例えば、他の回路等の外部エンティティの内部に又は他の回路等の外部エンティティに関して)回路として構成されてもよい。1つの例では、(例えば、独立型コンピュータシステム、クライアントコンピュータシステム、又はサーバーコンピュータシステム等の)1つ又は複数のコンピュータシステム或いは1つ又は複数のハードウェアプロセッサの全体又は一部分は、(例えば、命令、アプリケーション部分、又はアプリケーション等の)ファームウェア又はソフトウェアによって、指定された動作を実行するように動作する回路として構成されてもよい。
【0063】
したがって、"回路"の語は、ある種の有体物を包含するように理解され、その有体物は、ある指定された手法で動作するように、或いは、本明細書において説明されているいずれか動作の一部又はすべてを実行するように物理的に構築されている、(例えば、配線接続されているといったように)特に構成されている、又は(プログラミングされているといったように)一時的に(例えば、一過的に)構成されている物である。回路が一時的に構成される例を考慮すると、これらの回路の各々は、時間的ないずれの1つの瞬間においてもインスタンス化される必要はない。例えば、回路が、ソフトウェアを使用して構成される汎用ハードウェアプロセッサを含む場合には、その汎用ハードウェアプロセッサは、異なる時点においてそれぞれ異なる回路として構成されてもよい。したがって、ソフトウェアは、例えば、時間的なある1つの瞬間においてある特定の回路を構成し、時間的な異なる瞬間においては異なる回路を構成するように、ハードウェアプロセッサを構成してもよい。
【0064】
(例えば、コンピュータシステム等の)機械12000は、(例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、ハードウェアプロセッサコア、又はそれらのいずれかの組み合わせ等の)ハードウェアプロセッサ12002と、主メモリ12001と、スタティックメモリ12006とを含んでもよく、それらの一部又はすべては、(例えば、バス等の)相互リンク12008を介して互いに通信してもよい。機械12000は、ディスプレイユニット12010と、(例えば、キーボード等の)英数字入力デバイス12012と、(例えば、マウス等の)ユーザインターフェイス(UI)ナビゲーションデバイス12014とをさらに含んでもよい。1つの例では、ディスプレイユニット12010、英数字入力デバイス12012、及びUIナビゲーションデバイス12014は、タッチスクリーンディスプレイであってもよい。機械12000は、追加的に、(例えば、ドライブユニット等の)記憶デバイス12016と、(例えば、スピーカ等の)信号生成デバイス12018と、ネットワークインターフェイスデバイス12020と、全地球的測位システム(GPS)センサ、コンパス、加速度計、又は他のセンサ等の1つ又は複数のセンサ12021とを含んでもよい。機械12000は、(例えば、プリンタ、カードリーダ等の)1つ又は複数の周辺機器と通信し、又はこれらを制御するための、(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)等の)直列、並列、或いは他の有線又は(例えば、赤外線(IR)通信、近距離無線通信(NFC)等の)無線接続等の出力コントローラ12028を含んでもよい。
【0065】
記憶デバイス12016は、機械読み取り可能な媒体12022を含んでもよく、機械読み取り可能な媒体12022は、本明細書において説明されている複数の技術又は複数の機能のうちの1つ又は複数のいずれかを実現するか、或いは、それらの複数の技術又は複数の機能によって利用される(例えば、ソフトウェア等の)データ構造又は命令12024の1つ又は複数のセットを格納していてもよい。命令12024は、機械12000による命令12024の実行中に、完全に又は少なくとも部分的に、主メモリ12001の中に、スタティックメモリ12006の中に、又はハードウェアプロセッサ12002の中に常駐していてもよい。1つの例では、ハードウェアプロセッサ12002、メインメモリ12001、スタティックメモリ12006、又は記憶デバイス12016のうちの1つ又はいずれかの組み合わせが、機械読み取り可能な媒体を構成してもよい。
【0066】
機械読み取り可能な媒体12022は、単一の媒体として図示されているが、"機械可読媒体"という語は、1つ又は複数の命令12024を記憶するように構成されている(例えば、集中又は分散データベース、及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ等の)単一の媒体又は複数の媒体を含んでもよい。
【0067】
"機械読み取り可能な媒体"という語は、いずれかの媒体を含んでもよく、その媒体は、機械12000によって実行するための命令を格納し、符号化し、若しくは搬送することが可能であり、本開示に従った技術のうちのいずれか1つ又は複数を機械12000に実行させ、或いは、機械12000によって実行するための命令によって使用される又は当該命令と関連するデータ構造を格納し、符号化し、若しくは搬送することが可能であってもよい。機械読み取り可能な媒体は、非一時的機械読み取り可能な媒体を含んでもよい。機械読み取り可能な媒体は、一時的な伝播信号ではない。非限定的な機械読み取り可能な媒体の例は、ソリッドステートメモリ、及び光媒体及び磁気媒体を含んでもよい。機械読み取り可能な媒体の特定の例は、(例えば、電気的プログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)等の)半導体メモリデバイス及びフラッシュメモリデバイス等の不揮発性メモリ、内部ハードディスク及びリムーバブルディスク等の磁気ディスク、磁気光ディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及びCD-ROM及びDVD-ROMディスクを含んでもよい。(例えば、フレームリレー、インターネットプロトコル(IP)、送信制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)及びその他同様のプロトコル等の)いくつかの転送プロトコルのうちのいずれか1つを利用するネットワークインターフェイスデバイス12020により送信媒体を使用して通信ネットワーク12026を介して、命令12024をさらに送信又は受信してもよい。例示的な通信ネットワークは、とりわけ、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、(例えば、インターネット等の)パケットデータネットワーク、(例えば、セルラネットワーク等の)携帯電話ネットワーク、アナログ音声通話(POTS)ネットワーク、及び、(例えば、Wi-Fiとして知られているIEEE802.11規格ファミリー、WiMaxとして知られているIEEE802.16規格ファミリー等の)無線データネットワーク、IEEE802.15.4規格ファミリー、及びピアツーピア(P2P)ネットワークを含んでもよい。1つの例では、ネットワークインターフェイスデバイス12020は、通信ネットワーク12026に接続するための(例えば、Ethernet、同軸、又はフォンジャック等の)1つ又は複数の物理ジャック或いは1つ又は複数のアンテナを含んでもよい。
【0068】
1つの例では、ネットワークインターフェイスデバイス12020は、複数のアンテナを含んでもよく、それらの複数のアンテナは、単一入力多出力(SIMO)、多入力多出力(MIMO)、又は多入力単一出力(MISO)技術のうちの少なくとも1つを使用して無線で通信してもよい。"送信媒体"という語は、いずれかの非有体的な媒体を含むように解釈されるべきであり、いずれかの非有体的な媒体は、機械12000によって実行するための命令を格納し、符号化し、若しくは搬送することが可能であり、そのようなソフトウェアの通信を容易にするためのディジタル若しくはアナログ通信信号又は他の非有体的な媒体を含む。
【0069】
他の注釈及び例
【0070】
例1は、(デバイス、装置、又は機械等の)主題であって、当該デバイス、装置、又は機械等は、
免許不要のチャネルにおいて送信し及び受信する第1のトランシーバーと、
セルラ無線プロトコルにしたがって免許付与されたチャネルにおいて及び前記免許不要のチャネルにおいて送信し及び受信する第2のトランシーバーと、
コントローラとを含み、前記コントローラは、
1つ又は複数のスリットのうちのあらかじめ定められた数のスリットにわたって前記免許不要のチャネルのエネルギーを前記第1のトランシーバーによってセンシングして、前記免許不要のチャネルが占有されていないということを決定し、前記スリットは、前記セルラ無線プロトコルのタイミング情報を参照して定義され、前記免許不要のチャネルが占有されていないということを決定したことに応答して、当該eNodeBによってサービスを提供されている少なくとも1つのユーザ機器(UE)を、前記免許不要のチャネルにおいてデータを受信するように、前記免許付与されたチャネルにおいて送信されている制御チャネルを介してスケジューリングし、セルラサブフレーム境界で開始する前記免許不要のチャネルを介して前記データを前記第2のトランシーバーによって送信する。
【0071】
例2において、例1の主題は、
前記第1のトランシーバーが、非セルラ無線プロトコルにしたがって送信し及び受信するように構成され、前記免許不要のチャネルを介して送信される前記データが、補助ダウンリンク(SDL)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)であり、前記コントローラが、さらに、前記第1のトランシーバーによって前記免許不要のチャネルにおいて無線予約メッセージを送信して、前記免許不要のチャネルを介して送信される前記データのために前記免許不要のチャネルを予約するように構成されることを含んでもよい。
【0072】
例3において、例1及び例2のいずれか1つの主題は、
前記1つ又は複数のスリットが、該1つ又は複数のスリットが現在のセルラサブフレームの中のシンボル境界をまたがないように、前記現在のセルラサブフレームの中の複数のシンボルを複分割するように構成されることを含んでもよい。
【0073】
例4において、例1乃至例3のいずれか1つの主題は、
前記1つ又は複数のスリットのうちの少なくとも1つが、現在のセルラサブフレームのシンボル境界をまたぐように構成されることを含んでもよい。
【0074】
例5において、例1乃至例4のいずれか1つの主題は、
前記1つ又は複数のスリットが、現在のセルラサブフレームからパンクチャリングされることを含んでもよい。
【0075】
例6において、例1乃至例5のいずれか1つの主題は、
前記セルラ無線プロトコルが、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって規定されるロングタームエボリューション(LTE)規格ファミリー又はロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A)規格ファミリーであることを含んでもよい。
【0076】
例7において、例1乃至例6のいずれか1つの主題は、
前記第1のトランシーバーが、アメリカ電気電子通信学会(IEEE)802.11プロトコルにしたがって送信し及び受信するように構成されることを含んでもよい。
【0077】
例8において、例1乃至例7のいずれか1つの主題は、
前記コントローラが、バックオフプロセスを実行し、前記バックオフプロセスが成功するまで、前記免許不要のチャネルでの前記データの送信を見送るように構成されることを含んでもよい。
【0078】
例9において、例1乃至例8のいずれか1つの主題は、
前記制御チャネルが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)であり、前記コントローラが、前記物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の送信の終了前に、バックオフプロセスが終了するということを予測し、その予測に応答して、前記バックオフプロセスの終了前に、当該eNodeBによってサービスを提供されている前記少なくとも1つのユーザ機器(UE)を、免許不要のチャネルにおいてデータを受信するように、前記第2のトランシーバーによって送信される前記免許付与されたチャネルの前記物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介してスケジューリングするように構成されることを含んでもよい。
【0079】
例10において、例1乃至例9のいずれか1つの主題は、
前記コントローラが、前記物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の送信の終了前に、前記バックオフプロセスが終了しないということを決定し、その決定に応答して、前記免許不要のチャネルにおいてスケジューリングされたデータのハイブリッド自動再送要求(HARQ)を無視し、そして、前記免許不要のチャネルにおいてスケジューリングされたデータのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)バッファをクリアするように前記ユーザ機器(UE)に通知するように構成されることを含んでもよい。
【0080】
例11において、例1乃至例10のいずれか1つの主題は、
前記第2のトランシーバーが、免許付与されたチャネルにおいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を提供するように構成されることを含んでもよい。
【0081】
例12は、(デバイス、装置、又は機械等の)主題を含み、当該デバイス、装置、又は機械等は、
セルラ無線通信のために独占的には免許付与されていない二次的なチャネルを、1つ又は複数のスリットにわたってセンシングし、
前記1つ又は複数のスリットの間に前記二次的なチャネルがアイドルであるということを、前記二次的なチャネルの受信電力が示しているということを決定し、
その決定に応答して、前記二次的なチャネルにおいて予約メッセージを送信し、前記二次的なチャネルにおいて送信される物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)でデータを受信するように少なくとも1つのユーザ機器(UE)をスケジューリングし、セルラ無線通信のために免許付与されている一次的なチャネルにおいて制御チャネルを介して前記ユーザ機器(UE)に前記スケジュールを通信し、そして、サブフレーム境界で開始する前記二次的なチャネルを介して前記物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送信するように構成される。
【0082】
例13において、例12の主題は、
前記1つ又は複数のスリットが、セルラ無線プロトコルのタイミング情報を参照して定義される事を含んでもよい。
【0083】
例14において、例12又は例13のいずれか1つの主題は、
複数の命令が、進化型NodeB(eNodeB)を、現在のサブフレームの後であってサブフレーム境界で開始する次のサブフレームの間に、バックオフプロセスが終了するということを決定し、そして、前記現在のサブフレームの後であって前記サブフレーム境界で開始する前記次のサブフレームの間に、前記バックオフプロセスが終了するということを決定したことに応答して、前記バックオフプロセスの前記終了前に、前記一次的なチャネルにおいて送信される物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において前記少なくとも1つのユーザ機器(UE)をスケジューリングするように構成するということを含んでもよい。
【0084】
例15において、例12乃至例14のいずれか1つの主題は、命令が、さらに、進化型NodeB(eNodeB)を、前記二次的なチャネルを介しての前記物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の送信の前に、バックオフプロセスを首尾よく終了させるように構成することを含んでもよい。
【0085】
例16において、例12乃至例15のいずれか1つの主題は、
前記バックオフプロセスのための命令が、ランダム競合ウィンドウを生成し、各々の競合ウィンドウについて、スリットに等しい第2のあらかじめ定められた時間期間の間、チャネルセンシングを実行し、そして、各々の特定の競合ウィンドウについて、その特定の競合ウィンドウの間に受信した電力があらかじめ定められた閾値を下回ったということを決定することにより、前記バックオフプロセスが成功したということを決定する命令を含むということを含んでもよい。
【0086】
例17において、例12乃至例16のいずれか1つの主題は、
前記バックオフプロセスのための命令が、前記二次的なチャネルが輻輳しているということを決定し、そして、その決定に応答して、前記競合ウィンドウを2倍にする命令を含むということを含んでもよい。
【0087】
例18は、(デバイス、装置、又は機械等の)主題を含み、当該デバイス、装置、又は機械等は、
1つ又は複数のプロセッサを含み、前記1つ又は複数のプロセッサは、
1つ又は複数のスリットにわたる第1のチャネルの電力レベルが第1のあらかじめ定められた閾値を下回るということを決定し、前記第1のチャネルは、セルラ無線通信のために独占的には免許付与されていない無線チャネルであり、
ランダムバックオフウィンドウを選択し、
前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが第2のあらかじめ定められた閾値を下回るということを決定し、
前記第1のチャネルの補助ダウンリンク(SDL)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)においてデータを受信するようにユーザ機器(UE)を、第2の免許付与されたチャネルの制御チャネルを使用してスケジューリングし、
前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが前記第2の閾値を下回ることに応答して、セルラサブフレーム境界において前記第1のチャネルを介して前記補助ダウンリンク(SDL)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送信する。
【0088】
例19において、例18の主題は、
1つ又は複数のプロセッサが、前記第2のチャネルにおいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を提供するように構成されることを含んでもよい。
【0089】
例20において、例18及び例19のいずれか1つの主題は、
前記1つ又は複数のスリットが、ロングタームエボリューション(LTE)シンボル又はロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A)シンボルに対して整列されることを含んでもよい。
【0090】
例21において、例18乃至20のいずれか1つの主題は、
1つ又は複数のスリットのシンボルの中での継続時間が、サンプルの一致した数であり、ロングタームエボリューション(LTE)サブフレーム又はロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A)サブフレームの中のサンプルの数の因数であることを含んでもよい。
【0091】
例22において、例18乃至21のいずれか1つの主題は、
前記1つ又は複数のプロセッサが、前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが前記第2の閾値を下回ったという決定に応答して、無線予約メッセージを送信するように構成されるということを含んでもよい。
【0092】
例23において、例18乃至例22のいずれか1つの主題は、
前記無線予約メッセージが送信可(CTS)メッセージであり、前記送信可(CTS)メッセージが、継続時間フィールドを有し、前記継続時間フィールドが、少なくとも、前記セルラサブフレーム境界に物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)サブフレームを送信する時間を加えた時間に等しい値に設定されるということを含んでもよい。
【0093】
例24において、例18乃至例23のいずれか1つの主題は、
前記1つ又は複数のプロセッサが、少なくとも、前記ランダムバックオフウィンドウの各々の減少について、受信電力が前記第2の閾値を下回るということを決定するように構成されることにより、前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが前記第2の閾値を下回るということを決定するように構成されるということを含んでもよい。
【0094】
例25において、例18乃至例24のいずれか1つの主題は、アンテナを含んでもよい。
【0095】
例26は、(方法、動作を実行する手段、機械によって実行されるとその機械に動作を実行させる複数の命令を含む機械読み取り可能な媒体、又は動作を実行するための装置等の)主題であって、当該方法、動作を実行する手段、機械によって実行されるとその機械に動作を実行させる複数の命令を含む機械読み取り可能な媒体、又は動作を実行するための装置等は、
1つ又は複数のプロセッサを使用して、
1つ又は複数のスリットにわたる第1のチャネルの電力レベルが第1のあらかじめ定められた閾値を下回るということを決定し、前記第1のチャネルは、セルラ無線通信のために独占的には免許付与されていない無線チャネルであり、
その決定に応答して、ランダムバックオフウィンドウを選択し、
前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが第2のあらかじめ定められた閾値を下回るということを決定し、
前記第1のチャネルの補助ダウンリンク(SDL)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)においてデータを受信するようにユーザ機器(UE)を、第2の免許付与されたチャネルにおける制御チャネルを使用してスケジューリングし、
前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが前記第2の閾値を下回るということに応答して、セルラサブフレーム境界において前記第1のチャネルにおいて前記補助ダウンリンク(SDL)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送信する。
【0096】
例27において、例26の主題は、前記1つ又は複数のプロセッサが、前記第2のチャネルにおいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を提供するように構成されることを含んでもよい。
【0097】
例28において、例26及び例27のいずれか1つの主題は、前記1つ又は複数のスリットが、ロングタームエボリューション(LTE)シンボル又はロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A)シンボルに対して整列させられることを含んでもよい。
【0098】
例29において、例26乃至例28のいずれか1つの主題は、
1つ又は複数のスリットのシンボルの中での継続時間が、サンプルの一致した数であり、ロングタームエボリューション(LTE)サブフレーム又はロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A)サブフレームの中のサンプルの数の因数であることを含んでもよい。
【0099】
例30において、例26乃至例29のいずれか1つの主題は、
前記1つ又は複数のプロセッサが、前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが前記第2の閾値を下回ったという決定に応答して、無線予約メッセージを送信するように構成されるということを含んでもよい。
【0100】
例31において、例26乃至例30のいずれか1つの主題は、
前記無線予約メッセージが送信可(CTS)メッセージであり、前記送信可(CTS)メッセージが、継続時間フィールドを有し、前記継続時間フィールドが、少なくとも、前記セルラサブフレーム境界に物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)サブフレームを送信する時間を加えた時間に等しい値に設定されるということを含んでもよい。
【0101】
例32において、例26乃至例31のいずれか1つの主題は、
前記1つ又は複数のプロセッサが、少なくとも、前記ランダムバックオフウィンドウの各々の減少について、受信電力が前記第2の閾値を下回るということを決定するように構成されることにより、前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが前記第2の閾値を下回るということを決定するように構成されるということを含んでもよい。
【0102】
例33は、(デバイス、装置、又は機械等の)主題であって、当該デバイス、装置、又は機械等は、
1つ又は複数のスリットにわたる第1のチャネルの電力レベルが第1のあらかじめ定められた閾値を下回るということを決定し、前記第1のチャネルは、セルラ無線通信のために独占的には免許付与されていない無線チャネルであり、そして、前記決定に応答して、ランダムバックオフウィンドウを選択する手段と、
前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが第2のあらかじめ定められた閾値を下回るということを決定する手段と、
前記第1のチャネルの補助ダウンリンク(SDL)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)においてデータを受信するようにユーザ機器(UE)を、第2の免許付与されたチャネルの制御チャネルを使用してスケジューリングする手段と、
前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが前記第2の閾値を下回ることに応答して、セルラサブフレーム境界において前記第1のチャネルを介して前記補助ダウンリンク(SDL)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送信する手段とを含む。
【0103】
例34において、例33の主題は、前記第2のチャネルにおいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を提供する手段を含んでもよい。
【0104】
例35において、例33乃至例34のいずれか1つの主題は、
前記1つ又は複数のスリットが、ロングタームエボリューション(LTE)シンボル又はロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A)シンボルに対して整列されることを含んでもよい。
【0105】
例36において、例33乃至例35のいずれか1つの主題は、
1つ又は複数のスリットのシンボルの中での継続時間が、サンプルの一致した数であり、ロングタームエボリューション(LTE)サブフレーム又はロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A)サブフレームの中のサンプルの数の因数であることを含んでもよい。
【0106】
例37において、例33乃至例36のいずれか1つの主題は、
前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが前記第2の閾値を下回ったという決定に応答して、無線予約メッセージを送信する手段を含んでもよい。
【0107】
例38において、例33乃至例37のいずれか1つの主題は、
前記無線予約メッセージが送信可(CTS)メッセージであり、前記送信可(CTS)メッセージが、継続時間フィールドを有し、前記継続時間フィールドが、少なくとも、前記セルラサブフレーム境界に物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)サブフレームを送信する時間を加えた時間に等しい値に設定されるということを含んでもよい。
【0108】
例39において、例33乃至例38のいずれか1つの主題は、
前記ランダムバックオフウィンドウの間の前記第1のチャネルの前記電力レベルが前記第2の閾値を下回るということを決定する手段が、前記ランダムバックオフウィンドウの各々の減少について、受信電力が前記第2の閾値を下回るということを決定する手段を含むということを含んでもよい。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12