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特許7110346ページング時間の決定方法及び装置、コンピュータ記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-22
(45)【発行日】2022-08-01
(54)【発明の名称】ページング時間の決定方法及び装置、コンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/02 20090101AFI20220725BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20220725BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220725BHJP
【FI】
H04W68/02
H04W52/02 110
H04W72/04 131
H04W72/04 133
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020529466
(86)(22)【出願日】2017-12-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-06
(86)【国際出願番号】 CN2017114296
(87)【国際公開番号】W WO2019104723
(87)【国際公開日】2019-06-06
【審査請求日】2020-11-04
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/079574(WO,A1)
【文献】OPPO,On NR paging design,3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1720001,2017年11月18日
【文献】OPPO,Discussion on paging design,3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1802133,2018年02月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ページング時間の決定方法であって、
ユーザー装置が前記ユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定することを含み、
前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なり、
前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応し、
前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なる、前記ページング時間の決定方法。
【請求項2】
前記異なる事前設定されたルールは、前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記第1時間周波数リソースタイプ及び同期信号ブロック(SS block)の時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる
請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記ページング時間単位がページング時点(PO)又はPOのうちの一部の時間単位を含む
請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
ページング時間の決定方法であって、
ネットワークがユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定することであって、前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なることと、
前記ネットワークが前記ページング時間単位に基づいてページングメッセージを送信することと、を含み、
前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応し、
前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なる、前記ページング時間の決定方法。
【請求項6】
記第1時間周波数リソースタイプ及び同期信号ブロック(SS block)の時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる
請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記ページング時間単位がページング時点(PO)又はPOのうちの一部の時間単位を含む
請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
ページング時間の決定装置であって、
ーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定するように構成される決定ユニットを備え、
前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なり、
前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応し、
前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なる、前記ページング時間の決定装置。
【請求項9】
異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する
請求項記載の装置。
【請求項10】
記第1時間周波数リソースタイプ及び同期信号ブロック(SS block)の時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる
請求項に記載の装置。
【請求項11】
前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信する公称リソース(nominal resource)の位置するシンボルにおいて、第1タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースと前記nominal resourceとが周波数分割されることを含む
請求項又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信しないnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第2タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースが前記nominal resourceの位置する時間周波数リソースを含むことが可能であることを含む
請求項又は10に記載の装置。
【請求項13】
前記ページング時間単位がページング時点(PO)又はPOのうちの一部の時間単位を含む
請求項12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
ページング時間の決定装置であって、
ユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定するように構成される決定ユニットであって、前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なり、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応し、前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なる決定ユニットと、
前記ページング時間単位に基づいてページングメッセージを送信するように構成される送信ユニットと、を備える、前記ページング時間の決定装置。
【請求項15】
記第1時間周波数リソースタイプ及び同期信号ブロック(SS block)の時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる
請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記ページング時間単位がページング時点(PO)又はPOのうちの一部の時間単位を含む
請求項14又は15に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信技術分野に関し、特にページング時間の決定方法及び装置、コンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムにおいて、ネットワークはアイドル(idle)状態にあるユーザー装置(UE:User Equipment)及び接続(Connection)状態にあるUEへページングを送信してもよい。UEについては、UEが1つの不連続な受信(DRX:Discontinuous Reception)周期におけるページングフレーム(PF:Paging Frame)のページング時間単位においてページングメッセージを受信する。
【0003】
UEはそのUE_IDに基づき、1つのDRX周期におけるそのページング時間単位の位置を決定し、更にページングメッセージを受信する。ところが、UE_IDは異なるページング時間単位において均一に分布しており、いくつかのシーン、例えばページング時間単位が異なる時間周波数リソースタイプを有するシーンにおいて、ページングリソースを別々に割り当てることができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本発明の実施例はページング時点の決定方法及び装置、コンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例に係るページング時間の決定方法であって、
ユーザー装置が前記ユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定することを含み、
前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なる。
【0006】
本発明の実施例では、異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する。
【0007】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応する。
【0008】
本発明の実施例では、前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なり、
及び/又は、
前記第1時間周波数リソースタイプ及び同期信号(SS:Synchronization Signal)ブロック(block)の時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる。
【0009】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信する公称リソース(nominal resource)の位置するシンボルにおいて、第1タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースと前記nominal resourceとが周波数分割されることを含む。
【0010】
本発明の実施例では、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信しないnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第2タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースが前記nominal resourceの位置する時間周波数リソースを含むことが可能であることを含む。
【0011】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位がページング時点(PO:Paging Occasion)又はPOのうちの一部の時間単位を含む。
【0012】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位の構成パラメータは異なるタイプのページング時間単位での前記ユーザー装置の分布パラメータ、1つの伝送周期に含まれる異なる時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位の個数のうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
本発明の実施例では、前記方法は、更に、
前記ユーザー装置がネットワークから前記ページング時間単位の構成パラメータを取得することを含む。
【0014】
本発明の実施例に係るページング時間の決定方法であって、
ネットワークがユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定することであって、前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なることと、
前記ネットワークが前記ページング時間単位に基づいてページングメッセージを送信することと、を含む。
【0015】
本発明の実施例では、異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する。
【0016】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応する。
【0017】
本発明の実施例では、前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なり、
及び/又は、
前記第1時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる。
【0018】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信するnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第1タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースと前記nominal resourceとが周波数分割されることを含む。
【0019】
本発明の実施例では、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信しないnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第2タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースが前記nominal resourceの位置する時間周波数リソースを含むことが可能であることを含む。
【0020】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位がPO又はPOのうちの一部の時間単位を含む。
【0021】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位の構成パラメータは異なるタイプのページング時間単位での前記ユーザー装置の分布パラメータ、1つの伝送周期に含まれる異なる時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位の個数のうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
本発明の実施例では、前記方法は、更に、
前記ネットワークが前記ページング時間単位の構成パラメータを前記ユーザー装置に通知することを含む。
【0023】
本発明の実施例に係るページング時間の決定装置であって、
前記ユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定するように構成される決定ユニットを備え、
前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なる。
【0024】
本発明の実施例では、異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する。
【0025】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応する。
【0026】
本発明の実施例では、前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なり、
及び/又は、
前記第1時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる。
【0027】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信するnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第1タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースと前記nominal resourceとが周波数分割されることを含む。
【0028】
本発明の実施例では、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信しないnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第2タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースが前記nominal resourceの位置する時間周波数リソースを含むことが可能であることを含む。
【0029】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位がPO又はPOのうちの一部の時間単位を含む。
【0030】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位の構成パラメータは異なるタイプのページング時間単位での前記ユーザー装置の分布パラメータ、1つの伝送周期に含まれる異なる時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位の個数のうちの少なくとも1つを含む。
【0031】
本発明の実施例では、前記装置は、更に、
ネットワークから前記ページング時間単位の構成パラメータを取得するように構成される取得ユニットを備える。
【0032】
本発明の実施例に係るページング時間の決定装置であって、
ユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定するように構成され、前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なる決定ユニットと、
前記ページング時間単位に基づいてページングメッセージを送信するように構成される送信ユニットと、を備える。
【0033】
本発明の実施例では、異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する。
【0034】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応する。
【0035】
本発明の実施例では、前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なり、
及び/又は、
前記第1時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる。
【0036】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信するnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第1タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースと前記nominal resourceとが周波数分割されることを含む。
【0037】
本発明の実施例では、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信しないnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第2タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースが前記nominal resourceの位置する時間周波数リソースを含むことが可能であることを含む。
【0038】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位がPO又はPOのうちの一部の時間単位を含む。
【0039】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位の構成パラメータは異なるタイプのページング時間単位での前記ユーザー装置の分布パラメータ、1つの伝送周期に含まれる異なる時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位の個数のうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
本発明の実施例では、前記装置は、更に、
前記ページング時間単位の構成パラメータを前記ユーザー装置に通知するように構成される通知ユニットを備える。
【0041】
本発明の実施例に係るコンピュータ記憶媒体であって、該コンピュータ記憶媒体にコンピュータ実行可能命令が記憶され、該コンピュータ実行可能命令がプロセッサにより実行されるとき、上記ページング時間の決定方法を実現する。
【発明の効果】
【0042】
本発明の実施例の技術案では、ユーザー装置が前記ユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定し、前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なり、異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する。本発明の実施例の技術案を採用することにより、ユーザー装置が異なる時間周波数リソースタイプのページング時間単位に不均一に分布することが許容され、ページングリソースを活用してページングメッセージを送信する。それと同時に、いくつかのページング時間単位においてより多くの数のUEをページングすることがサポートされ、必要なページング時間単位の個数を減少させることができ、それによりページングメッセージのオーバーヘッドを減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1図1は基地局がビームを介して無線信号を送信する模式図である。
図2図2はSS blockの模式図である。
図3図3は異なるサブキャリア間隔及び周波数帯におけるスロットの分布図である。
図4図4は異なるサブキャリア間隔におけるSS bockの分布図である。
図5図5はSS blockの位置する予め定義された時間周波数リソースのslotでの位置分布図である。
図6図6はPF及びPOの分布図である。
図7図7はPOの時間周波数リソースの分布図である。
図8図8は本発明の実施例のページング時間の決定方法のフローチャート1である。
図9図9は本発明の実施例のページング時間の決定装置の構造模式図1である。
図10図10は本発明の実施例のページング時間の決定方法のフローチャート2である。
図11図11は本発明の実施例のページング時間の決定装置の構造模式図2である。
図12図12は本発明の実施例のユーザー装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
ここで説明される図面は本発明を更に理解するためのものであって、本願の一部となり、本発明の模式的な実施例及びその説明は本発明を解釈するためのものであって、本発明を不適切に制限するためのものではない。
【0045】
本発明の実施例の技術案を理解しやすくするために、以下に本発明の実施例に関わる主要技術を解釈・説明する。
【0046】
1)5Gにおけるビーム
5Gシステムの用いた周波数帯がLTEシステムより高いため、5Gシステムにおける無線信号を伝送する経路損失がLTEシステムより大きく、5Gシステムの無線信号のカバレッジ範囲が狭くなる。このため、5Gシステムにおいて、基地局のマルチアンテナシステムはビームフォーミング(beamforming)技術でビームを形成することにより無線信号のゲインを向上させ、これにより経路損失を補う。ビームフォーミング技術において、ビームが指向性を有し、1つの狭いビームがセルの領域の一部しかカバレッジできず、セルの領域全体をカバレッジできない。図1に示すように、基地局は4つの異なる方向のビーム(B1,B2,B3,B4)を介して信号を送信してもよく、ビームB2がUE1しかカバレッジできず、UE2をカバレッジできない。
【0047】
2)5Gにおける同期信号ブロック(SS block:Synchronization Signal block)
セル内のUEが信号を受信できるよう、5Gシステムにおける共通チャネル及び共通信号、例えば放送チャネル及び同期信号はマルチビーム走査方式でセル全体をカバレッジする必要がある。同期信号については、そのマルチビームの送信は同期信号バースト集合(SS burst set)を定義することで実現される。1つのSS burst setは1つ又は複数の同期信号バースト(SS burst)を含み、1つのSS burstは1つ又は複数のSS block(SSBと略称されてもよい)を含む。1つのSS blockは1つのビームの同期信号及び放送チャネルを搬送することに用いられ、従って、1つのSS burst setはセル範囲内のSS block数(SS block number)個のビームの同期信号を含んでもよい。図2に示すように、1つのSS blockには1つのシンボルのプライマリ同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)、1つのシンボルのセカンダリ同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)及び2つのシンボルの物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)が含まれる。
【0048】
1つのSS burst setに含まれるSS blockの数Lはシステムの周波数帯によって決定され、例えば、
3GHzの周波数帯に対して、Lが4であり、
3GHz~6GHzの周波数帯に対して、Lが8であり、
6GHz~52.6GHzの周波数帯に対して、Lが64である。
【0049】
SS burst setに対して、その送信周期が設定されてもよく、一例では、1つの周期におけるSS burst setが5msの時間帯内に送信される。なお、システムのサブキャリア間隔(SCS:Subcarrier Spacing)も設定されてもよく、異なるサブキャリア間隔及び周波数帯におけるスロット分布は図3に示されるとおりであり、図3には、上から下まで、
15KHz SCSであってL=4(3GHzに対応する周波数帯)におけるSS burst setのスロット分布、
15KHz SCSであってL=8(3GHz~6GHzに対応する周波数帯)におけるSS burst setのスロット分布、
30KHz SCSであってL=4(3GHzに対応する周波数帯)におけるSS burst setのスロット分布、
30KHz SCSであってL=8(3GHz~6GHzに対応する周波数帯)におけるSS burst setのスロット分布、
120KHz SCSであってL=64(6GHz~52.6GHzに対応する周波数帯)におけるSS burst setのスロット分布、
240KHz SCSであってL=64(6GHz~52.6GHzに対応する周波数帯)におけるSS burst setのスロット分布をそれぞれ示す。
【0050】
更に、1つのスロット(slot)内のSS blockの分布については、1つのスロットが14個のシンボル(symbol)を含み、多くとも2つのSS blockを搬送できる。異なるサブキャリア間隔におけるSS bockの分布は図4に示されるとおりであり、図4には、上から下まで、
15KHz SCSにおける1つのスロット内のSS blockの分布、
30KHz SCSにおける1つのスロット内のSS blockの分布1、
30KHz SCSにおける1つのスロット内のSS blockの分布2、
120KHz SCSにおける1つのスロット内のSS blockの分布、
240KHz SCSにおける1つのスロット内のSS blockの分布をそれぞれ示す。
【0051】
上記技術案では、SS blockの数Lがシステムの周波数帯によって決定されるが、LがSS blockに対応する最大数に過ぎず、ネットワークが実際に送信したSS blockの個数がLより小さい可能性があり、UEがレートマッチングを行うよう、ネットワークが実際に送信したSS blockの個数をUEに示す必要があり、SS blockを送信しない時間周波数リソース位置が他のチャネル、例えば物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)による伝送に使用されてもよい。ここで、ネットワークが実際に送信したSS blockの情報がRMSIで示される。
【0052】
SS blockの位置する予め定義された時間周波数リソースのslotでの位置分布は図5に示されるが、SS blockの周期が異なって、実際に送信したSS blockが異なるため、予め定義された時間周波数リソースにおいて必ずしもSS blockを送信するとは限らず、従って、これらの予め定義された時間周波数リソースがSS blockの公称リソース(nominal resource)と呼ばれる。
【0053】
3)LTEのページング
LTEシステムにおいて、ネットワークはアイドル(idle)状態にあるUE及び接続(Connection)状態にあるUEへページングを送信してもよい。ページング過程はコアネットワークによりトリガーされてもよく、基地局によりトリガーされてもよく、idle状態にあるUEへページング要求を送信することに用いられ、又はシステム情報を更新することをUEに通知することに用いられ、又は地震津波警報情報(ETWS)及び商用移動警報サービス(CMAS)等の情報を受信することをUEに通知することに用いられる。基地局はコアネットワークのページングメッセージを受信した後、ページングメッセージを解析して、UEの位置登録エリア識別子リスト(TA list:Tracking Area Identity list)を取得して、TA listにおける位置登録エリアに属するセルに対して無線インターフェースページングを行う。更に、基地局はコアネットワークのページングメッセージを受信した後、同じPOのページングメッセージを1つのページングメッセージにまとめて、ページングチャネルを介して関連UEに伝送する。UEはシステムメッセージによってページングパラメータを受信し、その国際移動体加入者識別番号(IMSI:International Mobile Subscriber Identification Number)と組み合わせてPOを計算し、POに基づいて対応する時間でページングメッセージを受信する。ここで、ページングメッセージがPDSCHにより搬送され、UEは検出用P-RNTIのスクランブルした物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を介してページング指示情報を取得することにより、PDSCHを介してページングメッセージを受信する。更に、Idle状態にあるUEはDRX方式で節電し、UEはSIB2からDRX関連情報を取得し、1つのDRX周期におけるPFのPOにおいてP-RNTIのスクランブルしたPDCCHを監視してページングメッセージを受信する。
【0054】
上記技術案では、PFはページングメッセージがどのシステムフレーム番号に表示されるかを示し、POはページングメッセージが表示可能なサブフレーム時刻を示す。1つのPFフレームは1つ又は複数のPOサブフレームを含む可能性があり、各DRX周期又はページング周期(Paging Cycle)において、UEがそのPOサブフレームを監視すればよく、PF及びPOの分布は図6に示される。SFN mod T=(T div N)×(UE_ID mod N)公式を満足するシステムフレーム番号(SFN)は1つのPFフレームとされてもよく、
TがUEのDRX周期又はページング周期を示す。SIB2に含まれるデフォルトのページング周期がT_sibと記される場合、UEのDRX値T_ueを設定すれば、T=min(T_ue,T_sib)はT_ueとT_sibのうちの小さい値を取ることを示し、T_ueを設定しない場合、T=T_sibである。UE_ID=(IMSI mod 1024)はすべてのIMSIを1024個のUEグループに分け、IMSIが各ユーザーにとって唯一である。N=min(T,nB)はTとnBとのうちの小さい値を取ることを示し、パラメータnBがページング密度を示し、nBはSIB2に含まれており、値範囲が{4T,2T,T,T/2,T/4,T/8,T/16,T/32}であり、従って、Nの値範囲が{T,T/2,T/4,T/8,T/16,T/32}であり、実際に、Nは各周期内にいくつのPFが含まれるかを示す。
【0055】
POサブフレームの位置はLTEシステムタイプ(FDD又はTDD)、パラメータNs及びi_sによって決定され、Nsは各PFにいくつのページングサブフレームが含まれるかを示し、i_sがページングサブフレームのインデックスを示し、Ns=max(1,nB/T)、i_s=floor(UE_ID/N)mod Nsである。表1、表2に示すように、Nsの値が1、2、4の3つの値しかなく、例えば現在LTE-FDDシステムであって、Ns=4の場合、i_s=0であれば、PO=0であり、ページングメッセージが0番目のサブフレームにおいて送信されることとなり、i_s=2の場合、PO=5であり、ページングメッセージが5番目のサブフレームにおいて送信されることとなる。最終的に、UEはセル内のPO及びそのUE_IDに基づき、1つの周期におけるそのPOの位置を決定する。このような方法によって、UEが異なるPOに均一に区分される。
【表1】
【0056】
4)5Gのページング
5Gにおける1つのPOの時間周波数リソースに対する定義については、1種類の定義はSS blockに対応するnominal resourceがPOにページングメッセージの時間周波数リソースを含ませることに用いられる。図7に示すように、SS blockを実際に送信するnominal resourceの位置するシンボルにおいて、POに対応する時間周波数リソースとnominal resourceに対応する時間周波数リソースとが周波数分割され、このようなPOに対応する時間周波数リソースタイプが第1時間周波数リソースタイプと呼ばれ、SS blockを送信しないnominal resourceの位置するシンボルにおいて、POに対応する時間周波数リソースがnominal resourceに対応する時間周波数リソースを含んでもよく、このようなPOに対応する時間周波数リソースタイプが第2時間周波数リソースタイプと呼ばれる。
【0057】
図7におけるPOの2種類の時間周波数リソースタイプはその時間周波数リソースのサイズが異なるため、ページングメッセージの搬送能力も異なる。特に第1種類の時間周波数リソースタイプはPOに対応する時間周波数リソースとnominal resourceに対応する時間周波数リソースとが周波数分割されるだけでなく、総帯域幅がUEの最小帯域幅能力を満足する必要があるため、ページングメッセージを搬送するための帯域幅が制限される。同時に、ビーム走査方式でページングメッセージを送信するため、オーバーヘッドが大きくなり、オーバーヘッドの節約方式は各POがページングできるUEの個数を増加させることであり、これによりページングメッセージの総送信回数を減少させる。この2種類の時間周波数リソースタイプのPOはそのリソースサイズが異なるため、差別化したページング能力を用いてもよいが、LTEにおいて、すべてのUE(UE_IDに対応する)が各POに均一に区分される。
【0058】
LTEを例とすれば、UE_ID=(IMSI mod 1024)であり、すなわち、すべてのIMSIを1024個のUEグループに分け、各UEグループ内のUEが同じUE_IDに対応する。異なるUE_IDはi_s=floor(UE_ID/N)mod Ns公式によってその位置するPOを計算し、すなわち、PO=f(UE_ID,N,Ns)である。LTEにおいて、UE_IDが異なるPOに均一に分布しており、例えば、nB=32であり、すなわち、1つのDRX周期(DRX cycle)に32個のPOがある場合、各POに1024/32=32個のUE_IDがある。
【0059】
本発明の実施例では、UE_IDのPOでの分布が均一ではなく、以下に具体的な実施例を参照しながら本発明の実施例の技術案を説明する。
【0060】
図8は本発明の実施例のページング時間の決定方法のフローチャート1であり、図8に示すように、前記ページング時間の決定方法は、
ユーザー装置が前記ユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定し、前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なるステップ801を含む。
【0061】
一実施形態では、ユーザー装置の識別子がIMSIである。具体的に、前記ユーザー装置はUE_ID=(IMSI mod S)関数によって前記ユーザー装置のUE_IDを決定し、Sが予め設定された値を示し、Sが正の整数である。
【0062】
例えば、S=1024の場合、UE_ID=(IMSI mod 1024)である。
【0063】
更に、ユーザー装置が前記ユーザー装置のUE_ID、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定する。
【0064】
本発明の実施例では、異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する。
【0065】
一実施形態では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応する。
【0066】
上記技術案では、第1時間周波数リソースタイプと第2時間周波数リソースタイプとが異なり、ここで、第1時間周波数リソースタイプと第2時間周波数リソースタイプとが異なることは以下を意味する。
【0067】
1)前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なる。
【0068】
2)前記第1時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる。
【0069】
3)前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なり、且つ、前記第1時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる。
【0070】
上記技術案では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信するnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第1タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースと前記nominal resourceとが周波数分割されることを含む。
【0071】
上記技術案では、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信しないnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第2タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースが前記nominal resourceの位置する時間周波数リソースを含むことが可能であることを含む。
【0072】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位がPO又はPOのうちの一部の時間単位を含む。
【0073】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位の構成パラメータは異なるタイプのページング時間単位での前記ユーザー装置の分布パラメータ、1つの伝送周期に含まれる異なる時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位の個数のうちの少なくとも1つを含む。更に、前記ユーザー装置がネットワークから前記ページング時間単位の構成パラメータを取得する。
【0074】
一例では、nB= nB1+nB2であり、前記ユーザー装置はf(UE_ID,nB1,nB2)関数によって前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定し、
f関数が事前設定されたルールを示し、UE_ID、nB1、nB2がf関数の入力パラメータ(すなわち、ページング時間単位の構成パラメータ)として、UE_ID=(IMSI mod 1024)とそれぞれ示されており、
nB1が1つの伝送周期に含まれる第1時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位の個数を示し、
nB2が1つの伝送周期に含まれる第2時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位の個数を示す。
【0075】
本発明の実施例では、異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する。すなわち、UE_IDは第1時間周波数リソースタイプにおける各ページング時間単位に分布する個数と第2時間周波数リソースタイプにおける各ページング時間単位に分布する個数とが異なる。
【0076】
なお、f関数の入力パラメータ(すなわち、ページング時間単位の構成パラメータ)は更に異なるタイプのページング時間単位での前記ユーザー装置の分布パラメータを含んでもよい。例えば、UE_IDは第1時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位に分布する総数と第2時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位に分布する総数とがそれぞれNx1及びNx2であり、Nx2/Nx1=xである。これに基づき、第1時間周波数リソースタイプの各POに1024/((1+x)nB1)個のUE_IDが分布しており、第2時間周波数リソースタイプの各POに1024x/((1+x)nB1)個のUE_IDが分布している。
【0077】
本発明の実施例の技術案は上記例に限らず、他の方式でユーザー装置のページング時間単位での不均一な分布を実現することも本発明の実施例の保護範囲に属する。
【0078】
例えば、1つのDRX cycleにnB=16個のページング時間単位があり、UE_ID=(IMSI mod 1024)であり、すなわち、ユーザー装置のUE_IDが合計して1024個あり、この1024個のUE_IDの16個のページング時間単位での分布が不均一であり、実際に応用するとき、ページングリソースの均一な割り当てを実現するよう、異なる応用シーンに基づいて各ページング時間単位に一定数のUE_IDを設定してもよい。
【0079】
図9は本発明の実施例のページング時間の決定装置の構造模式図1であり、図9に示すように、前記ページング時間の決定装置は、
前記ユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定するように構成される決定ユニット901を備え、
前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なる。
【0080】
一実施形態では、異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する。
【0081】
一実施形態では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応する。
【0082】
一実施形態では、前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なり、
及び/又は、
前記第1時間周波数リソースタイプ及び同期信号ブロック(SS block)の時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる。
【0083】
一実施形態では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信する公称リソース(nominal resource)の位置するシンボルにおいて、第1タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースと前記nominal resourceとが周波数分割されることを含む。
【0084】
一実施形態では、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信しないnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第2タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースが前記nominal resourceの位置する時間周波数リソースを含むことが可能であることを含む。
【0085】
一実施形態では、前記ページング時間単位がPO又はPOのうちの一部の時間単位を含む。
【0086】
一実施形態では、前記ページング時間単位の構成パラメータは異なるタイプのページング時間単位での前記ユーザー装置の分布パラメータ、1つの伝送周期に含まれる異なる時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位の個数のうちの少なくとも1つを含む。
【0087】
一実施形態では、前記装置は、更に、
ネットワークから前記ページング時間単位の構成パラメータを取得するように構成される取得ユニット902を備える。
【0088】
当業者であれば、図9に示されるページング時間の決定装置の各ユニットの実現する機能は上記ページング時間の決定方法の関連説明を参照して理解されてもよいことを理解すべきである。図9に示されるページング時間の決定装置の各ユニットの機能はプロセッサにおいて実行されるプログラムにより実現されてもよく、具体的な論理回路により実現されてもよい。
【0089】
図10は本発明の実施例のページング時間の決定方法のフローチャート2であり、図10に示すように、前記ページング時間の決定方法は以下のステップを含む。
【0090】
ステップ1001において、ネットワークがユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定し、前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なる。
【0091】
本発明の実施例では、異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する。
【0092】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応する。
【0093】
本発明の実施例では、前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なり、
及び/又は、
前記第1時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる。
【0094】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信するnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第1タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースと前記nominal resourceとが周波数分割されることを含む。
【0095】
本発明の実施例では、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信しないnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第2タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースが前記nominal resourceの位置する時間周波数リソースを含むことが可能であることを含む。
【0096】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位がPO又はPOのうちの一部の時間単位を含む。
【0097】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位の構成パラメータは異なるタイプのページング時間単位での前記ユーザー装置の分布パラメータ、1つの伝送周期に含まれる異なる時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位の個数のうちの少なくとも1つを含む。
【0098】
ステップ1002において、前記ネットワークが前記ページング時間単位に基づいてページングメッセージを送信する。
【0099】
本発明の実施例では、前記方法は、更に、前記ネットワークが前記ページング時間単位の構成パラメータを前記ユーザー装置に通知することを含む。
【0100】
当業者であれば、ネットワーク側がページング時間を決定する方式はユーザー装置側がページング時間を決定する方式に対応することを理解すべきである。
【0101】
図11は本発明の実施例のページング時間の決定装置の構造模式図2であり、図11に示すように、前記装置は、
ユーザー装置の識別子、ページング時間単位の構成パラメータ及び事前設定されたルールに基づき、前記ユーザー装置に対応するページング時間単位を決定するように構成される決定ユニット1101であって、前記ページング時間単位が少なくとも第1タイプページング時間単位及び第2タイプページング時間単位を含み、異なるタイプのページング時間単位に対応する事前設定されたルールが異なる決定ユニット1101と、
前記ページング時間単位に基づいてページングメッセージを送信するように構成される送信ユニット1102と、を備える。
【0102】
本発明の実施例では、異なる事前設定されたルールは前記ユーザー装置が異なるタイプのページング時間単位に不均一に分布することを満足する。
【0103】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応し、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応する。
【0104】
本発明の実施例では、前記第1時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズと前記第2時間周波数リソースタイプに対応する時間周波数リソースサイズとが異なり、
及び/又は、
前記第1時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式と前記第2時間周波数リソースタイプ及びSS blockの時間周波数リソースの多重化方式とが異なる。
【0105】
本発明の実施例では、前記第1タイプページング時間単位が第1時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信するnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第1タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースと前記nominal resourceとが周波数分割されることを含む。
【0106】
本発明の実施例では、前記第2タイプページング時間単位が第2時間周波数リソースタイプに対応することは、
SS blockを送信しないnominal resourceの位置するシンボルにおいて、第2タイプページング時間単位に対応する時間周波数リソースが前記nominal resourceの位置する時間周波数リソースを含むことが可能であることを含む。
【0107】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位がPO又はPOのうちの一部の時間単位を含む。
【0108】
本発明の実施例では、前記ページング時間単位の構成パラメータは異なるタイプのページング時間単位での前記ユーザー装置の分布パラメータ、1つの伝送周期に含まれる異なる時間周波数リソースタイプに対応するページング時間単位の個数のうちの少なくとも1つを含む。
【0109】
本発明の実施例では、前記装置は、更に、
前記ページング時間単位の構成パラメータを前記ユーザー装置に通知するように構成される通知ユニット1103を備える。
【0110】
本発明の実施例に記載のページング時間の決定装置はソフトウェア機能モジュールの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本発明の実施例の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等)に本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部を実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。このように、本発明の実施例はいかなる特定のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせに制限されるものではない。
【0111】
それに対応して、本発明の実施例は更にコンピュータ記憶媒体を提供し、該コンピュータ記憶媒体にコンピュータ実行可能命令が記憶され、該コンピュータ実行可能命令がプロセッサにより実行されるとき、本発明の実施例に記載のページング時間の決定方法を実現する。
【0112】
図12は本発明の実施例のユーザー装置の構造模式図であり、図12に示すように、ユーザー装置120は1つ又は複数(図面に1つのみを示す)のプロセッサ1202(プロセッサ1202はマイクロコントローラユニット(MCU:Micro Controller Unit)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)等の処理装置を含んでもよいが、それらに限らない)、データを記憶するためのメモリ1204、及び通信機能のための伝送装置1206を含んでもよい。当業者であれば理解されるように、図12に示される構造は模式的なものであって、上記電子装置の構造を制限するためのものではない。例えば、ユーザー装置120は更に図12より多く又は少ないコンポーネントを備え、又は図12と異なる構成を有してもよい。
【0113】
メモリ1204はアプリケーションソフトウェアのソフトウェアプログラム及びモジュール、例えば本発明の実施例のページング時間の決定方法に対応するプログラム命令/モジュールを記憶することに用いられてもよく、プロセッサ1202はメモリ1204に記憶されるソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することにより、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち上記方法を実現する。メモリ1204は高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、更に不揮発性メモリ、例えば1つ又は複数の磁気記憶装置、フラッシュメモリ又は他の不揮発性固体メモリを含んでもよい。いくつかの実例では、メモリ1204は更にプロセッサ1202に対して遠隔設置されるメモリを含んでもよく、これらの遠隔メモリはネットワーク経由でユーザー装置120に接続されてもよい。上記ネットワークの実例はインターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク及びそれらの組み合わせを含むが、それらに限らない。
【0114】
伝送装置1206はネットワーク経由でデータを送受信することに用いられる。上記ネットワークの具体的な実例はユーザー装置120の通信プロバイダの提供する無線ネットワークを含んでもよい。1つの実例では、伝送装置1206は基地局によって他のネットワーク装置に接続されることでインターネットと通信することのできる1つのネットワークインターフェースコントローラ(NIC:Network Interface Controller)を備える。1つの実例では、無線方式でインターネットと通信するための伝送装置1206は無線周波数(RF:Radio Frequency)モジュールであってもよい。
【0115】
衝突しない限り、本発明の実施例に記載の技術案同士は任意に組み合わせられてもよい。
【0116】
本発明に係るいくつかの実施例では、開示される方法及びスマート機器は他の方式で実現されてもよいことを理解すべきである。以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は論理機能上の区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される各構成部分間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0117】
分離部材として説明される上記ユニットは物理的に分離してもよく、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく、物理ユニットでなくてもよく、すなわち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに配置されてもよく、実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0118】
また、本発明の各実施例では、各機能ユニットはすべて1つの第2処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットはそれぞれ独立して1つのユニットとされてもよく、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよく、上記統合されたユニットはハードウェアの形式で実現されてもよく、ハードウェアプラスソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0119】
以上の説明は本発明の具体的な実施形態であって、本発明の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者が本発明に開示される技術的範囲内で容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12