(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-22
(45)【発行日】2022-08-01
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて、周波数ホッピングを介してアップリンク伝送を実行するための方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20220725BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20220725BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220725BHJP
【FI】
H04L27/26 313
H04W28/06 130
H04W72/04 131
H04W72/04 132
H04W72/04 134
(21)【出願番号】P 2020543163
(86)(22)【出願日】2019-02-14
(86)【国際出願番号】 KR2019001831
(87)【国際公開番号】W WO2019160359
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2020-08-12
(32)【優先日】2018-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】ベ,ダクヒュン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ユンジュン
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/102599(WO,A1)
【文献】NTT DOCOMO, INC.,UL data transmission without UL grant[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1716107,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1716107.zip>,2017年09月12日,pp. 1-9
【文献】NTT DOCOMO, INC.,DL/UL resource allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1720821,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1720821.zip>,2017年11月18日,pp. 1-12
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Offline summary for AI 7.3.3.4 UL data transmission procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1- 1721454,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1721454.zip>,2017年11月29日,pp. 1-41
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Offline summary for AI 7.3.3.4 UL data transmission procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1801080,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1801080.zip>,2018年01月24日,pp. 1-33
【文献】Intel Corporation,Remaining details of UL data transmission procedures in NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1720097,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1720097.zip>,2017年11月18日,pp. 1-10
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 28/06
H04W 72/04
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
IEEE 802.11
15
16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、周波数ホッピングを介し端末
(user equipment:UE)によってPUSCH(physical uplink shared channel)を伝送する方法であって、
UL(uplink)-DL(downlink)の設定(configuration)情報を基地局
(base station:BS)から受信するステップと、並びに、
前記UL-DL設定情報に基づいて、ノン-スロット(non-slots)上で各ノン-スロット(non-slot)毎に
前記周波数ホッピングを介し
前記基地局に、前記PUSCHを
繰り返し伝送するステップと、を含んでなり、
前記周波数ホッピングは、一以上のIR(invalid resource)を考慮せずに、ノン-スロット(non-slot)が、偶数番目のノン-スロット又は奇数番目のノン-スロットであるか否かに基づいて実行されることを特徴とする
、伝送方法。
【請求項2】
前記ノン-スロット(non-slot)は、1つのスロットより小さい時間区間(time interval)を有するスケジューリング単位(scheduling unit)であることを特徴とする、請求項1に記載の伝送方法。
【請求項3】
前記ノン-スロットのスケジューリング単位は、前記スケジューリング単位に含まれるシンボルの数又はサブキャリア間隔(subcarrier spacing)の内、少なくとも一つに基づいて設定されることを特徴とする、請求項1に記載の
伝送方法。
【請求項4】
前記ノン-スロットは、URLLC(ultra reliable and low latency communication)、非免許帯域(unlicensed band)、又はミリ波(millimeter wave)の為に用いられることを特徴とする、請求項1に記載の
伝送方法。
【請求項5】
前記周波数ホッピングによって
前記PUSCHの為の資源(resource)がBWP(bandwidth part)に含まれていないことに基づいて、前記BWPに含まれていない前記資源は、所定RB(resource block)のオフセットだけ移動され、又は、前記
PUSCHの為に使用されないことを特徴とする、請求項1に記載の
伝送方法。
【請求項6】
前記BWPに含まれていない前記資源の前記所定RB(resource block)のオフセットだけの移動は、前記
PUSCHの為に設定された波形(waveform)の種類に応じて決定されることを特徴とする、請求項5に記載の
伝送方法。
【請求項7】
前記波形は、CP(cyclic prefix)-OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)又はDFT-s-OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM)であることを特徴とする、請求項6に記載の
伝送方法。
【請求項8】
前記波形がCP-OFDM
であることに基づいて、前記BWPに含まれていない前記資源を所定RB(resource block)のオフセットだけ移動することを特徴とする、請求項7に記載の
伝送方法。
【請求項9】
無線通信システムにおいて、周波数ホッピングを介し
PUSCH(physical uplink shared channel)を実行するための端末
(user equipment:UE)であって、
少なくとも1つのトランシーバー(transceiver)と、
少なくとも1つのプロセッサと、及び、
少なくとも1つのメモリと、を備えてなり、
前記少なくとも1つのメモリは、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続し、駆動時に、前記少なくとも1つのプロセッサが特定の動作を実行する情報(instructions)を格納するものであり、
前記
特定の動作は、
UL(uplink)-DL(downlink)の設定(configuration)情報を基地局
(base station:BS)から受信し、並びに、
前記UL-DL設定情報に基づいて、ノン-スロット(non-slots)上で各ノン-スロット(non-slot)別に
前記周波数ホッピングを介し
前記基地局に、前記PUSCHを
繰り返し伝送
すること、を含んでなり、
前記周波数ホッピングは、一以上のIR(invalid resource)を考慮せずに、ノン-スロット(non-slot)が、偶数番目のノン-スロット又は奇数番目のノン-スロットであるか否かに基づいて実行されることを特徴とする
、端末。
【請求項10】
前記ノン-スロット(non-slot)は、1つのスロットより小さい時間区間(time interval)を有するスケジューリング単位(scheduling unit)であることを特徴とする、請求項9に記載の端末。
【請求項11】
前記ノン-スロットのスケジューリング単位は、前記スケジューリング単位に含まれるシンボルの数又はサブキャリア間隔(subcarrier spacing)の内、少なくとも一つに基づいて設定されることを特徴とする、請求項9に記載の端末。
【請求項12】
前記ノン-スロットは、URLLC(ultra reliable and low latency communication)、非免許帯域(unlicensed band)、又はミリ波(millimeter wave)の為に用いられることを特徴とする、請求項9に記載の端末。
【請求項13】
前記周波数ホッピングによって
前記PUSCHの為の資源(resource)がBWP(bandwidth part)に含まれていないことに基づいて、前記BWPに含まれていない前記資源は、所定RB(resource block)のオフセットだけ移動され、又は、前記
PUSCHの為に使用されないことを特徴とする、請求項9に記載の端末。
【請求項14】
前記BWPに含まれない前記資源の前記所定RB(resource block)のオフセットだけの移動は、前記
PUSCHの為に設定された波形(waveform)の種類に応じて決定されることを特徴とする、請求項13に記載の端末。
【請求項15】
前記波形がCP-OFDM
であることに基づいて、前記BWPに含まれていない前記資源を所定RB(resource block)のオフセットだけ移動することを特徴とする、請求項14に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線通信システムに関し、より詳細に周波数ホッピング(frequency hopping)を介してアップリンク伝送を実行するための方法及びこれを支援する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保証しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは、音声だけでなくデータサービスまで領域を拡張し、現在では、爆発的なトラフィックの増加によって資源の不足現象が引き起こされ、ユーザがより高速のサービスを要求するので、より発展した移動通信システムが要求されている。
【0003】
次世代の移動通信システムの要求条件は大きく、爆発的なデータトラフィックの収容、ユーザ当たりの伝送率の画期的な増加、大幅増加した連結デバイス数の収容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率を支援できなければならない。そのために、二重連結性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)など、多様な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書は、端末が、さまざまな時間の長さの時間/周波数資源を用いてアップリンク伝送時に割り当てられた資源に応じた効率的な周波数ホッピング方法を提供することに目的がある。
【0005】
より具体的に、本明細書ではURLLCなどに用いられるnon-slotベーススケジューリングの周波数ホッピングを適用する方法を提供することに目的がある。
【0006】
また、本明細書は、non-slotごとに繰り返される周波数ホッピングにおける特定のnon-slotが利用可能でない場合、特定のnon-slotの周波数ホッピングを遅らせたり、または適用しない方法を提供することに目的がある。
【0007】
本発明において解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及していないまた異なる技術的課題は、下の記載から、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書は、無線通信システムにおいて端末によって周波数ホッピングを介してアップリンク伝送を実行するための方法を提供する。
【0009】
より具体的に、前記方法は、UL(uplink-DL(downlink)の設定(configuration)情報を基地局から受信するステップと、前記UL-DL設定情報に基づいて、1つのスロット(slot)内で、少なくとも2回繰り返されるノン-スロット(non-slot)上で各ノン-スロット別に周波数ホッピングを介してアップリンク伝送を実行するステップを含むが、前記ノン-スロット(non-slot)は、前記1つのスロットより小さい時間区間を有するスケジューリング単位(scheduling unit)であることを特徴とする。
【0010】
また、本明細書において、前記UL-DL設定情報に基づいて前記少なくとも2回繰り返されるノン-スロットの内、特定のノン-スロットが利用可能でない場合、前記特定のノン-スロットに関する周波数ホッピングは、次の繰り返されるノン-スロットに適用されることを特徴とする。
【0011】
また、本明細書において、前記ノン-スロットのスケジューリング単位は、前記スケジューリング単位に含まれるシンボルの数またはサブキャリア間隔(subcarrier spacing)の内、少なくとも一つに基づいて設定されることを特徴とする。
【0012】
また、本明細書において、前記ノン-スロットはURLLC(ultra reliable and low latency communication)、非免許帯域(unlicensed band)またはミリ波(millimeter wave)のために用いられることを特徴とする。
【0013】
また、本明細書において、前記ノン-スロットに関する周波数ホッピングによってアップリンク伝送のための資源がBWP(bandwidth part)に含まれない場合、前記BWPに含まれない資源は、所定RB(resource block)のオフセットだけ移動されるか、または前記アップリンク伝送に使用されないことを特徴とする。
【0014】
また、本明細書において、前記BWPに含まれない資源の所定RB(resource block)のオフセットだけ移動は、前記アップリンク伝送のために設定された波形(waveform)の種類に応じて決定されることを特徴とする。
【0015】
また、本明細書において、前記波形はCP(cyclic prefix)-OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)またはDFT-s-OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM)であることを特徴とする。
【0016】
また、本明細書において、前記波形がCP-OFDMの場合、前記BWPに含まれない資源を所定RB(resource block)のオフセットだけ移動することを特徴とする。
【0017】
また、本明細書は、無線通信システムで、周波数ホッピングを介してアップリンク伝送を実行するための端末において、無線信号を伝送するための伝送機(transmitter)と前記無線信号を受信するための受信機(receiver)と、前記伝送機と受信機と機能的に接続されているプロセッサを含み、前記プロセッサは、UL規格(uplink)-DL(downlink)の設定(configuration)情報を基地局から受信し、前記UL-DL設定情報に基づいて、1つのスロット(slot)内で、少なくとも2回繰り返されるノン-スロット(non-slot)上で各ノン-スロット別に周波数ホッピングを介してアップリンク伝送を実行するように制御するが、前記ノン-スロット(non-slot)は、前記1つのスロットより小さい時間区間を有するスケジューリング単位(scheduling unit)であることを特徴とする。
【0018】
また、本明細書において、前記プロセッサは、前記UL-DL設定情報に基づいて前記少なくとも2回繰り返されるノン-スロットの内、特定ノン-スロットが利用可能でない場合、前記特定のノン-スロットに関する周波数ホッピングを次に繰り返されるノン-スロットに適用するように制御することを特徴とする。
【0019】
また、本明細書において、前記プロセッサは、前記ノン-スロットに関する周波数ホッピングによってアップリンク伝送のための資源がBWP(bandwidth part)に含まれない場合、前記BWPに含まれない資源を所定RB(resource block )オフセットだけ移動するか、または前記アップリンク伝送に用いられないように制御することを特徴とする。
【0020】
また、本明細書において、前記プロセッサは、前記波形がCP-OFDMの場合には、前記BWPに含まれない資源を所定RB(resource block)のオフセットだけ移動するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本明細書は、次世代無線システムにおいて端末が多様な時間の長さの無線資源を割り当てられる場合でも、資源の有用性(resource utilization)を減少させず、周波数ホッピングを適用することができる。
【0022】
また、本明細書は、周波数ホッピングオフセットが制限的にのみ適用されることができる状況において、より柔軟に周波数ホッピングを適用することができる。
【0023】
また、端末が、ランダムアクセスを実行する過程で、周波数ホッピングを実行するにあたり、基地局の意図と異なる動作をすることを防止することができる。
【0024】
本発明で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していないもう一つの効果は以下の記載から、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部に含まれる添付図面は本発明に対する実施形態を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的特徴を説明する。
【0026】
【
図1】本明細書で提案する方法が適用できるNRの全体的なシステム構造の一例を示す。
【
図2】本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムにおけるアップリンクフレームとダウンリンクフレームとの間の関係を示す。
【
図3】NRシステムにおけるフレーム構造の一例を示す。
【
図4】本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムで支援する資源グリッド(resource grid)の一例を示す。
【
図5】本明細書で提案する方法が適用できるアンテナポート及びヌメロロジー別資源グリッドの例を示す。
【
図6】本明細書で提案する方法が適用できるself-contained構造の一例を示す。
【
図7】本明細書で提案するノン-スロットスケジューリングを通じたアップリンク伝送の周波数ホッピング方法の一例を示した図である。
【
図8】本明細書で提案する半‐静的オフセットを有する周波数ホッピングの場合、アップリンク伝送方法の一例を示した図である。
【
図9】本明細書で提案する半‐静的オフセットを有する周波数ホッピングの場合、アップリンク伝送方法のまた異なる一例を示した図である。
【
図10】本明細書で提案する方法を実行するための端末の動作を示すフローチャートである。
【
図11】本明細書で提案する方法を実行するための基地局の動作を示すフローチャートである。
【
図12】本明細書で提案する方法が適用される無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【
図13】本明細書で提案する方法が適用される無線通信装置のブロック構成図のまた異なる例示である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る好ましい実施形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。添付した図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本発明が実施できる唯一の実施形態を示そうとするものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために、具体的な細部事項を含む。しかしながら、当業者は、本発明がこのような具体的な細部事項がなくとも実施できるということが分かる。
【0028】
幾つかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために公知の構造及び装置は省略されるか、または各構造及び装置の中核機能を中心としたブロック図の形式で示されることができる。
【0029】
本明細書において、基地局は、端末と直接的に通信を行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書において基地局により行われると説明された特定の動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(upper node)により行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる多様な動作は、基地局または基地局以外の他のネットワークノードにより行われ得ることは自明である。「基地局(BS:Base Station)」は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、BTS(basetransceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、gNB(general NB)などの用語により代替され得る。また、「端末(Terminal)」は、固定されるか、または移動性を有することができ、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置などの用語に代替され得る。
【0030】
以下で、ダウンリンク(DL:downlink)は基地局から端末への通信を意味し、アップリンク(UL:uplink)は端末から基地局への通信を意味する。ダウンリンクにおける伝送機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であり得る。アップリンクにおける伝送機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であり得る。
【0031】
以下の説明で使われる特定用語は本発明の理解を助けるために提供されたものであり、このような特定用語の使用は本発明の技術的思想を外れない範囲で異なる形態に変更され得る。
【0032】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)、NOMA(non-orthogonalmultiple access)などの多様な無線アクセスシステムに利用できる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現できる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術で具現できる。OFDMAは、IEEE 802.11(WiFi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(evolved UTRA)などの無線技術で具現できる。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(evolved UMTS)の一部であって、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(advanced)は3GPP LTEの進化である。
【0033】
本発明の実施形態は、無線アクセスシステムであるIEEE 802、3GPP及び3GPP2の少なくとも1つに開示された標準文書によって裏付けられることができる。即ち、本発明の実施形態のうち、本発明の技術的思想を明確に示すために、説明しない段階又は部分は前記文書によって裏付けられることができる。また、本文書で開示している全ての用語は、前記標準文書によって説明されることができる。
【0034】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE-A/NR(New Radio)を中心に記述するが、本発明の技術的特徴がこれに制限されるわけではない。
【0035】
スマートフォン(smartphone)及びIoT(Internet Of Things)端末の普及が速く拡散されるにつれて、通信網を通じてやりとりする情報の量が増加している。これによって、次世代の無線接続技術では既存の通信システム(または、既存の無線接続技術(radio access technology))より多いユーザに一層速いサービスを提供する環境(例:向上した移動広帯域通信(enhanced mobile broadband communication))が考慮される必要がある。
【0036】
このために、多数の機器及び事物(object)を連結してサービスを提供するMTC(Machine Type Communication)を考慮する通信システムのデザインが論議されている。また、通信の信頼性(reliability)及び/又は遅延(latency)に敏感なサービス(service)及び/又は端末(terminal)などを考慮する通信システム(例:URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)のデザインも議論されている。
【0037】
以下、本明細書で、説明の便宜のために、前記次世代の無線接続技術はNR(New RAT、Radio Access Technology)と称され、前記NRが適用される無線通信システムはNRシステムと称される。
【0038】
用語の定義
【0039】
eLTE eNB:eLTE eNBは、EPC及びNGCに対する連結を支援するeNBの進化(evolution)である。
【0040】
gNB:NGCとの連結だけでなく、NRを支援するノード。
【0041】
新しいRAN:NR又はE-UTRAを支援するか、NGCと相互作用する無線アクセスネットワーク。
【0042】
ネットワークスライス(network slice):ネットワークスライスは、終端間の範囲と共に特定の要求事項を要求する特定の市場シナリオに対して最適化されたソリューションを提供するようにオペレータによって定義されたネットワーク。
【0043】
ネットワーク機能(network function):ネットワーク機能は、よく定義された外部のインターフェースと、よく定義された機能的動作を有するネットワークインフラ内での論理的ノード。
【0044】
NG-C:新しいRANとNGC間のNG2リファレンスポイント(reference point)に用いられるコントロールプレーンインターフェース。
【0045】
NG-U:新しいRANとNGC間のNG3リファレンスポイント(reference point)に用いられるユーザプレーンインターフェース。
【0046】
非独立型(Non-standalone)NR:gNBがLTE eNBをEPCにコントロールプレーンの連結のためのアンカーとして要求するか、又はeLTE eNBをNGCにコントロールプレーンの連結のためのアンカーとして要求する配置構成。
【0047】
非独立型E-UTRA:eLTE eNBがNGCにコントロールプレーンの連結のためのアンカーとしてgNBを要求する配置構成。
【0048】
ユーザプレーンゲートウェイ:NG-Uインターフェースの終端点。
【0049】
システム一般
【0050】
図1は、本明細書で提案する方法が適用できるNRの全体的なシステム構造の一例を示した図である。
【0051】
図1を参照すると、NG-RANはNG-RAユーザプレーン(新しいAS sublayer/PDCP/RLC/MAC/PHY)及びUE(User Equipment)に対するコントロールプレーン(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。
【0052】
前記gNBは、Xnインターフェースを介して相互連結される。
【0053】
前記gNBは、また、NGインターフェースを介してNGCに連結される。
【0054】
より具体的には、前記gNBはN2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に連結される。
【0055】
NR(New Rat)ヌメロロジー(Numerology)及びフレーム(frame)構造
【0056】
NRシステムでは、多数のヌメロロジー(numerology)が支援できる。ここで、ヌメロロジーはサブキャリア間隔(subcarrier spacing)とCP(Cyclic Prefix)のオーバーヘッドにより定義されることができる。このとき、多数のサブキャリア間隔は基本サブキャリア間隔を整数N(または、μ)にスケーリング(scaling)することにより誘導できる。また、非常に高い搬送波周波数で非常に低いサブキャリア間隔を用いないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択されることができる。
【0057】
また、NRシステムでは多数のヌメロロジーに従う多様なフレーム構造が支援されることができる。
【0058】
以下、NRシステムで考慮されることができるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)ヌメロロジー及びフレーム構造を見る。
【0059】
NRシステムで支援される多数のOFDMヌメロロジーは、表1のように定義されることができる。
【0060】
【0061】
【0062】
図2は、本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムにおけるアップリンクフレームとダウンリンクフレームとの間の関係を示す。
【0063】
図2に示すように、端末(User Equipment、UE)からのアップリンクフレーム番号iの伝送は、該当端末での該当ダウンリンクフレームの開始よりT
TA=N
TAT
S以前に開始しなければならない。
【0064】
【0065】
全ての端末が同時に伝送及び受信できるものではなく、これはダウンリンクスロット(downlink slot)又はアップリンクスロット(uplink slot)の全てのOFDMシンボルが用いられることはできないということを意味する。
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
図3は、NRシステムでのフレーム構造の一例を示す。
図3は、単に説明の便宜のためのものであり、本発明の範囲を制限するのではない。
【0070】
表3の場合、μ=2の場合、即ちサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)が60kHzである場合の一例であって、表2を参考すると、1サブフレーム(または、フレーム)は4個のスロットを含むことができ、
図3に図示された1サブフレーム={1、2、4}スロットは一例であって、1サブフレームに含まれることができるスロットの個数は表2のように定義できる。
【0071】
また、ミニ-スロット(mini-slot)は2、4、または7シンボル(symbol)で構成されることもでき、より多いか、またはより少ないシンボルで構成されることもできる。
【0072】
NRシステムでの物理資源(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、資源グリッド(resource grid)、資源要素(resource element)、資源ブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮できる。
【0073】
以下、NRシステムで考慮できる前記物理資源に対して具体的に説明する。
【0074】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートはアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルが同一なアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャンネルから推論できるように定義される。1つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルの広範囲特性(large-scale property)が他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルから類推できる場合、2つのアンテナポートはQC/QCL(quasi co-locatedまたはquasi co-location)関係にあるということができる。ここで、前記広範囲特性は遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のうち、1つ以上を含む。
【0075】
図4は、本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムで支援する資源グリッド(resource grid)の一例を示す。
【0076】
【0077】
この場合、
図5のように、ヌメロロジーμ及びアンテナポートp別に1つの資源グリッドが設定できる。
【0078】
図5は、本明細書で提案する方法が適用できるアンテナポート及びヌメロロジー別資源グリッドの例を示す。
【0079】
【0080】
Point Aは資源ブロックグリッドの共通参照地点(common reference point)として役割をし、次の通り獲得できる。
【0081】
- PCellダウンリンクに対するoffsetToPointAは初期セル選択のためにUEにより使われたSS/PBCHブロックと重なる最も低い資源ブロックの最も低いサブキャリアとpoint A間の周波数オフセットを示し、FR1に対して15kHzサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzサブキャリア間隔を仮定した資源ブロック単位(unit)で表現され;
【0082】
- absoluteFrequencyPointAは、ARFCN(absolute radio-frequency channel number)のように表現されたpoint Aの周波数-位置を示す。
共通資源ブロック(common resource block)は、サブキャリア間隔設定μに対する周波数領域で0から上方にナンバリング(numbering)される。
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
Self-contained構造
【0087】
NRシステムで考慮されるTDD(Time Division Duplexing)構造は、アップリンク(Uplink、UL)とダウンリンク(Downlink、DL)を1つのスロット(slot)(または、サブフレーム(subframe))で全て処理する構造である。これは、TDDシステムでデータ伝送の遅延(latency)を最小化するためのものであり、前記構造はself-contained構造またはself-containedスロットと称されることができる。
【0088】
図6は、本明細書で提案する方法が適用できるself-contained構造の一例を示す。
図5は単に説明の便宜のためのものであり、本発明の範囲を制限するのではない。
【0089】
図6を参考すると、legacy LTEの場合のように、1つの伝送単位(例:スロット、サブフレーム)が14個のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル(symbol)で 構成される場合が仮定される。
【0090】
図6で、領域602はダウンリンク制御領域(downlink control region)を意味し、領域604はアップリンク制御領域(uplink control region)を意味する。また、領域602及び領域604の以外の領域(即ち、別途の表示のない領域)はダウンリンクデータ(downlink data)またはアップリンクデータ(uplink data)の伝送のために利用できる。
【0091】
即ち、アップリンク制御情報(uplink control information)及びダウンリンク制御情報(downlink control information)は1つのself-containedスロットから伝送できる。一方、データ(data)の場合、アップリンクデータまたはダウンリンクデータが1つのself-containedスロットから伝送できる。
【0092】
図6に示した構造を用いる場合、1つのself-containedスロット内で、ダウンリンク伝送とアップリンク伝送が順次に進行され、ダウンリンクデータの伝送及びアップリンクACK/NACKの受信が遂行できる。
【0093】
結果的に、データ伝送のエラーが発生する場合、データの再伝送までかかる時間が減少できる。これを通じて、データ伝達と関連した遅延が最小化できる。
【0094】
図6のようなself-containedスロット構造で、基地局(eNodeB、eNB、gNB)及び/又は端末(terminal、UE(User Equipment))が伝送モード(transmission mode)から受信モード(reception mode)に転換する過程、または受信モードから伝送モードに転換する過程のための時間ギャップ(time gap)が要求される。前記時間ギャップと関連して、前記self-containedスロットでダウンリンク伝送の以後にアップリンク伝送が遂行される場合、一部のOFDMシンボルが保護区間(Guard Period、GP)に設定できる。
【0095】
アナログビームフォーミング(analog beamforming)
【0096】
ミリメートル波(mmWave、mmW)通信システムでは、信号の波長(wave length)が短くなるにつれて、同一面積に多数の(または、多重の)(multiple)アンテナを設置することができる。例えば、30CHz帯域で波長は約1cm位であり、2次元(2-dimension)配列形態によって5cmx5cmのパネル(panel)に0.5ラムダ(lambda)間隔でアンテナを設置する場合、総100個のアンテナ要素(element)が設置できる。
【0097】
したがって、mmW通信システムでは、多数のアンテナ要素を用いてビームフォーミング(beamforming、BF)利得を高めるにつれてカバレッジ(coverage)を増加させるか、または処理量(throughput)を高める方案が考慮できる。
【0098】
この際、アンテナ要素別に伝送パワー(transmission power)及び位相(phase)調節可能にTXRU(Transceiver Unit)が設置される場合、周波数資源(frequency resource)別に独立的なビームフォーミングが可能である。
【0099】
但し、全てのアンテナ要素(例:100個のアンテナ要素)にTXRUを設置する方案は価格面で実効性が落ちることがある。これによって、1つのTXRUに多数のアンテナ要素をマッピング(mapping)し、アナログ位相遷移器(analog phase shifter)を用いてビーム(beam)の方向(direction)を制御する方式が考慮できる。
【0100】
前述したようなアナログビームフォーミング方式は全帯域において1つのビーム方向のみが生成できるので、周波数選択的なビーム動作が遂行できないという問題が発生する。
【0101】
これによって、デジタルビームフォーミング(digital beamforming)とアナログビームフォーミングの中間形態に、Q個のアンテナ要素より少ない個数であるB個のTXRUを有するハイブリッドビームフォーミング(hybrid beamforming)が考慮できる。この場合、前記B個のTXRUとQ個のアンテナ要素の連結方式によって差はあるが、同時に信号が伝送できるビームの方向はB個以下に制限できる。
【0102】
周波数ホッピング関連情報(information related to frequency hopping)
【0103】
New RATにおいて、端末は、様々な伝送持続時間(transmission duration)を用いられる。
【0104】
基地局は、端末のためにさまざまな方法でスロット(slot)内のsymbolを用いるようにスケジューリング(scheduling)してくれることができる。
【0105】
このようなスケジュールされた資源(scheduled resource)、特に、上りリンクスケジュールされた資源(uplink scheduled resource)に周波数ホッピング(frequency hopping)が適用されることが考慮されることができる。
【0106】
各端末ごとに異なるホッピング境界(hopping boundary)を有する場合、多数の端末が資源(resource)を効率的に用いるようにschedulingすることは困難することがある。
【0107】
このような問題を解決するために、次のような方法(方法1、方法2)が用いられることができる。
【0108】
(方法1)
【0109】
方法1は、用いるuplink resourceのDMRS(demodulation reference signal)など参照信号(reference signal)の位置がslotに基づいて定められる場合、hoppingboundaryまたslotに基づいた位置に決定されることで有り得る。
【0110】
たとえば、New RATで端末がPUSCH mapping type Aを用いる場合、常に8番目symbolでPUSCHはfrequency hoppingすることができる。
【0111】
(方法2)
【0112】
方法2は、用いるuplink resourceのDMRSなどreference signalの位置とは無関係にhopping boundaryがslotに基づいた位置で決定されるものである。
【0113】
たとえば、New RATで端末がPUSCH mapping typeとは関係なく、常に8番目symbolでPUSCHをfrequency hoppingして伝送することができる。
【0114】
前記記載から、PUSCHの周波数ホッピング境界はPUCCHと同じ任意のRRCパラメータなしで決定される。
【0115】
PUCCH周波数ホッピングの場合には、ホッピング境界は時間資源の割り当てによって指定される。
【0116】
しかし、PUSCHの周波数ホッピングのためにPUCCHと同じメカニズムを用いることは望ましくない。
【0117】
もしPUSCHのホッピング境界が時間資源の割り当てに基づいて異なることがある場合、周波数ホッピングを有する多重PUSCHを資源グリッドに効率的に割り当てることは困難である。
【0118】
PUSCHは、PUCCHよりアップリンク資源でさらに多くの部分を占めるので、PUCCHの場合よりさらに重要な問題となる。従って、PUSCHのスロット境界に基づいてホッピング境界を決定することが望ましいことがある。
【0119】
PUSCH DMRSの位置がPUSCH mapping type Aのスロット境界によって決定されることを考慮する場合、周波数ホッピングの境界は、少なくともPUSCH mapping type Aのスロットの開始に対する相対的位置によって決定されることができる。
【0120】
少なくともPUSCH mapping type Aに対し、PUSCHのホッピング境界は、スロットの開始の相対的な位置によって決定される。
【0121】
端末PUSCHの周波数ホッピング手順(UE PUSCH frequency hopping procedure)
【0122】
資源の割り当てタイプ(resource allocation type)1の場合、transform precodingがPUSCH伝送のためにenabledされるかどうかにかかわらず、端末はPUSCHの周波数ホッピングを行うことができ、そうでなければどのようなPUSCHの周波数ホッピングが行われない。
【0123】
transform precoding及び周波数ホッピングがPUSCHにenableされるとき、RE mappingは、次の順序で実行される:
【0124】
変調されたシンボルは、まずsubcarrierにマッピングされ、それから、周波数‐ホッピングでtransform precodedシンボルに、それから互いに異なるPRBのsetを占有するfrequency hopにマッピングされる。
【0125】
端末が上位層のパラメータ(higher layer parameter)frequency-hopping-PUSCHにより設定される場合、二つのfrequency hoppingモードの内1つが設定されることができる:
【0126】
-Intra-slot frequency hopping、シングルスロット及びマルチ - スロットPUSCH伝送に適用することができる。
【0127】
-Inter-slot frequency hopping、マルチ-スロットPUSCH伝送に適用することができる。
【0128】
PUSCH上でfrequency hoppingがenableされ、資源の割り当てタイプ1について、周波数オフセット(frequency offset)はhigher layer parameter Frequency-hopping-offset-setによって設定される:
【0129】
- アクティブ(active)BWPの大きさが50 PRBより小さい場合、2つの上位層によって設定されたオフセットの内、1つがUL grantで指示されたとき。
【0130】
‐ アクティブBWPのサイズが50 PRBより大きい場合、4つの上位層によって設定されたオフセットの内1つがUL grantで指示されたとき。
【0131】
各ホップにある間、開始(starting)RBは、以下の数学式3によって定義される。
【0132】
【0133】
ここで、はUL BWP内で開始する資源がされ、資源の割り当てタイプ1の資源ブロックの割り当て情報から計算されるものと同じであり、2つのfrequency hopの間でRBの内、周波数オフセットである。
【0134】
inter-slot frequency hoppingの場合、frequency hoppingは、各スロットから発生する。Slotnμsの間、開始するRBは、次式(4)によって与えられる。
【0135】
【0136】
ここで、マルチ-slot PUSCH伝送は発生することがあり、
RBstartはUL BWP内に開始する資源であり、資源の割り当てタイプ1の資源ブロックの割り当て情報から計算されるものと同じであり、2つのfrequency hopの間でRBの内、周波数オフセットである。
【0137】
5Gシステムなど次世代の無線システムは、従来の無線システムより柔軟に、基地局が時間/周波数資源を端末に割り当てることができ、システム帯域幅に端末の周波数領域を制限しなく、端末に個別的の帯域幅の部分(Bandwidth Part; BWP)を割り当てることができる。
【0138】
このような状況において、端末が周波数多様性(frequency diversity)を獲得するために周波数跳躍(frequency hopping)を用いて、アップリンク伝送をするとき、資源の有用性(resource utilization)を維持しながら、周波数跳躍をするためには、さまざまなスケジューリングユニット( scheduling unit)の追加的な考慮が必要である。
【0139】
本明細書において用いられる周波数跳躍は、周波数ホッピングと同じ意味で解釈されることができる。
【0140】
以下、本明細書は、次世代の無線システムで端末が多様なscheduling unitにアップリンク資源(uplinkresource)を割り当てて、一部の端末は、これを結合/リピート(aggregationrepetition)して用いる際、端末が資源を効果的にTDM(time division multiplexing)/FDM(frequency divisionmultiplexing)して用いることができる周波数ホッピング方法を提供する。
【0141】
また、本明細書は、端末の周波数ホッピングにおいてBWP(bandwidth part)と問題が生じることがある部分の解決策を提案する。
【0142】
本明細書は、主に端末がPUSCH伝送の周波数ホッピング方法について扱っているが、本明細書の内容は、端末が、一般的に用いるdynamic grant PUSCH伝送だけではなく、configured grantを使用したPUSCHの伝送、semi-static/dynamic signalingにによるPUCCH伝送またはRandom access時のアップリンク伝送などの端末が無線通信システムで用いるアップリンク伝送全般に亘って適用することができる。
【0143】
次世代無線通信システムは、応用分野或いはトラフィック(traffic)の種類に応じて物理チャンネルを送受信するために用いられる基準時間単位が多様化することがある。
【0144】
前記基準時間は、特定の物理チャンネルをschedulingする基本単位で有り得、前記scheduling unitを構成するsymbolの個数及び/またはsubcarrier spacingなどによって、前記基準時間の単位が異なることがある。
【0145】
以下、説明の便宜のために、基準時間単位としてslotとnon-slotに基づいて注意深く見ることにする。
【0146】
前記slotは一例で、一般的なdata traffic(e.g. eMBB(enhanced mobile broadband))に用いられるスケジューリング(scheduling)の基本単位で有り得る。
【0147】
そして、前記non-slotはtime domainでslotより時間区間が小さな単位で有り得、さらに特別な目的のtrafficまたは通信方式(e.g. URLLC(Ultra reliable and low latency communication)またはunlicensed bandまたはmillimeter waveなど)で用いるscheduling基本単位で有り得る。
【0148】
しかし、これは一例に過ぎず、eMBBが前記non-slotに基づいて、物理チャンネルを送受信する場合、または、URLLCや他の通信手法がslotに基づいて、物理チャンネルを送受信する場合にも、本明細書で提案する技術的思想の拡張が可能であるが自明である。
【0149】
1.Non-slotの周波数ホッピング(Frequency hopping for non-slot
【0150】
まず、non-slotの周波数ホッピング方法について注意深く見る。
【0151】
注意深く見たようにNew RAT(NR)で、端末は、さまざまな伝送持続期間(transmission duration)を用いることができる。
【0152】
基地局は、端末のためにさまざまな方法でslot内のsymbolを用いるようにschedulingをしてやれる。
【0153】
このようなスケジュールされた資源(scheduled resource)、特にuplink scheduled resourceに周波数ホッピングが適用される場合、どんな条件、どんな位置で前記周波数ホッピングが行われるかについて下記のような方法が考慮されることができる。
【0154】
(方法1-1)
【0155】
方法1-1は、スケジュールされた資源(scheduled resource)がX symbol以上のtransmission durationにのみ周波数ホッピングを適用する方法に関する。
【0156】
前記Xは、予め定められた値であるか、または基地局がhigher layer signaling或いはL1 signalingを通じて知らせる値で有り得る。
【0157】
小さな長さのscheduled resourceである場合、周波数ホッピングを介して得ることができるfrequency diversityより各ホッピングにチャネル推定(channel estimation)のために必要なDMRSが発生させるRSオーバーヘッドが性能にさらに大きく影響を与えることができる。
【0158】
DMRSは、シンボル全体に均一に伝送されるので、同じように一つのDMRSシンボルが必要であっても、全体scheduled resourceのtransmission durationに基づいて、他の影響を有することができる。
【0159】
したがって方法1-1を用いることにより、別のsignalingオーバーヘッドなしで周波数ホッピングが効果的な場合にのみ、周波数ホッピングが適用されることができる。
【0160】
(方法1-2)
【0161】
方法1-2は、schedulingのstarting symbol、ending symbolまたはtransmission durationのいずれかのsymbolがNth symbolに基づいて以後に存在する場合に、全体transmission durationをhoppingすることに関するものである。
【0162】
前記Nは予め定められた値であるか、または、基地局がhigher layer signaling或いはL1 signalingを介して知らせる値で有り得る。
【0163】
(方法1-3)
【0164】
方法1-3はDMRSで用いるsymbolに基づいて周波数ホッピングを適用するもので有り得る。
【0165】
一例として、X symbolのtransmission durationを用いる端末がX symbolの内2つ以上のsymbolを用いる場合にのみ、周波数跳躍を実行することがある。
【0166】
このとき、DMRSで用いられるsymbolがK1th symbol、K2th symbol(K1> K2)の場合、K2 symbolで周波数ホッピングが行われることができる。
【0167】
もしDMRSで用いられるsymbolが2つのsymbolより多くの場合、X/2に最も近いDMRS symbolで周波数跳躍が行われることができる。
【0168】
2. Non-slot結合/繰り返しの周波数ホッピング(Frequency hopping for non-slot aggregation/repetition)
【0169】
次世代無線通信システムは、端末が、信頼性(reliability)、またはサービスカバレッジ(service coverage)のために同じ伝送ブロックを決められただけ繰り返し伝送する方法を考慮している。
【0170】
このとき、資源獲得方法または資源割り当てサイズなどに応じて、このような繰り返し伝送が異なるように設定されることができる。
【0171】
さらに具体的に、どのような基準によってnon-slot scheduling、slot schedulingが分けられるとき、または、どのような条件により端末がscheduled resourceを結合/繰り返し(aggregation /repetition)する方法は変えることができる。
【0172】
前記のようにscheduled resourceの結合/繰り返し方法が変わる場合、端末が受信したnon-slotベースscheduled resourceが一つのslot内で繰り返し的に伝送されることもできる。端末が多数のnon-slotを連続的に伝送する場合は、周波数ホッピングを適用するために、次のような方法が考えられる。
【0173】
(方法2-1)
【0174】
方法2-1は、繰り返される各non-slot schedulingを一つのnon-slot schedulingとみなし、周波数ホッピングをそれぞれ適用する方法に関するものである。
【0175】
このとき、先で注意深く見たnon-slotの周波数ホッピング方法が各non-slot schedulingに適用されることができる。
【0176】
(方法2-2)
【0177】
方法2-2は、slot間周波数ホッピングと類似に、各non-slot schedulingに順次周波数ホッピングを適用する方法に関するものである。
【0178】
たとえば、non-slot schedulingがK回繰り返される場合、奇数番目のnon-slot schedulingには周波数ホッピングを適用せず、偶数番目のnon-slot schedulingにのみ周波数ホッピングを適用することができる。
【0179】
このように、繰り返されるnon-slot schedulingに周波数ホッピングが適用されるとき、繰り返された一部のnon-slot schedulingの使用が不可能になることがある。
【0180】
例えば、さらに優先順位の高い他の伝送によって伝送をしないようになるか、semi-static/dynamicTDDoperation等により当該scheduled resourceがDLなどのtransmission directionに決定され、当該resourceを使用できなくなることがある。このとき、以下のような(方法2-3)と(方法2-4)が考慮されることができる。
【0181】
(方法2-3)
【0182】
方法2-3は、
図7(a)のOption 1のように伝送parameterの手順または反復回数(repetition count)に基づいて周波数ホッピングを実行する方法に関するものである。
【0183】
図7(a)を参考にすれば、non-slot schedulingが4回繰り返し伝送され、3番目のnon-slot schedulingのための資源がcanceled symbol701に該当する場合、前記3番目のnon-slot scheduling702には、伝送を延期せず、 該当伝送を実行しない。
【0184】
したがって、
図7(a)のインデックス4に該当するsymbol703から順に4番目のnon-slot scheduling704の伝送が実行されることを知ることができる。
【0185】
(方法2-4)
【0186】
方法2-4は、
図7(b)のoption 2に示すようにtransmission occasionがすべて有効(valid)したときの周波数ホッピングを実行する方法に関するものである。言い換えると、cancelled symbolを除外してvalidしたsymbolにのみtransmission occasionが存在すると仮定して、このようなtransmission occasionにのみ順次周波数ホッピングを適用することができる。
【0187】
図7(b)を参考にすれば、validなsymbolが3つ(インデックス1に該当するsymbol、インデックス2に該当するsymbol、インデックス4に該当するsymbol)であるため、non-slot schedulingは3回繰り返し伝送され、3番目のnon-slot schedulingのための資源がcanceled symbol710に当該するため、前記3番目のnon-slot scheduling720の伝送は、インデックス4に該当するsymbol730で発生することが分かる。
【0188】
図7は、本明細書で提案するノン-スロットスケジューリングを通じたアップリンク伝送の周波数ホッピング方法の一例を示した図である。
【0189】
図7で注意深く見たように、cancelled resource(701,710)は、端末ごとに互いに異なるように設定または発生することができる。
【0190】
したがって、基地局が互いに異なる端末に時間/周波数資源を効率的に割り当てるために、resource invalidを考慮せずに、周波数ホッピングを行うようにすることができる。
【0191】
前で注意深く見た方法は、基地局から割り当てられる時間/周波数資源がinvalidになった理由に基づいて異なるように適用されることがある。
【0192】
たとえば、cell-specific UL/DL configurationによるinvalid resourceが発生する場合には、先に注意深く見た(方法2-3)を適用し、そうでない場合には、(方法2-4)を適用することができる。
【0193】
3. BWP範囲を超える周波数ホッピングオフセットのハンドリング方法(Handling of Frequency hopping offset exceeding BWP range)
【0194】
次世代無線通信システムは、アップリンク周波数ホッピングのために半‐静的システムシグナリング(semi-static signaling)に設定された周波数ホッピングオフセットのセットと動的シグナリング(dynamic signaling)にアップリンク資源の割り当てと共に周波数ホッピングオフセットセットの内1つの元素(または要素)を指定する。
【0195】
先に注意深く見た、周波数ホッピングオフセットのセットは、semi-static signalingを介して伝達されるので、常に資源とBWP長、それと他の端末のスケジューリングをするかどうかを考慮した適切な値を使用しないことがある。
【0196】
適切でない値、特に、
図8のようにRB_start番目の資源ブロック(resource block)でn個のresource blockを端末に割り当て周波数ホッピングオフセットでRB_offsetを使用し、BWPで資源ブロックの数(number of resource block in BWP)がN_RBであるとき、N_RB<RB_start + n + RB_offset <N_RB + nである場合、次の方法が考慮されることがある。
【0197】
図8は、本明細書で提案する半‐静的オフセットを有する週波数ホッピングの場合、アップリンク伝送方法の一例を示した図である。
【0198】
(方法3-1)
【0199】
周波数ホッピングされた資源がBWP領域を越える場合、端末は、当該資源(周波数ホッピングによってBWP領域を超える)の割り当てを無視することができる。または、この場合、端末が周波数ホッピングを使用せずにUL伝送を行うことができる。
【0200】
(方法3-2)
【0201】
【0202】
この場合、端末は、連続しないアップリンク資源を用いることになる。
【0203】
このとき、端末がtransform precoding(e.g。、DFT-s-OFDM)を用いる場合、相対的にアップリンク伝送の性能は低下することがある。
【0204】
したがって、この場合、端末は、基地局の他のsignalingなしで自動的に、さらに性能が良い他のwaveform(例えば、CP-OFDM)に伝送するように定義または設定することができる。
【0205】
または、このような動作を適用するかどうか(BWP領域を越える、資源の移動の有無によるUL伝送)が現在端末が用いるwaveformに基づいて決定されることもできる。
【0206】
図9は、本明細書で提案する半‐静的オフセットを有する週波数ホッピングの場合、アップリンク伝送方法のまた異なる一例を示した図である。
【0207】
(方法3-3)
【0208】
方法3-3は、周波数ホッピングされた資源がBWP領域を越える場合、端末がBWP領域を越えた資源に対してrate-matchingあるいはpuncturingするもので有り得る。
【0209】
前記rate-matchingまたはpuncturingはdropで表現されることもある。
【0210】
(方法3-3-1)
【0211】
周波数ホッピングされた資源がBWP領域を越えて、端末がBWP領域を越えた資源に対してrate-matchingあるいはpuncturingする場合、資源を少なく使用しながらも、設定されたcoding rateを維持するためにTBS(Transport Block Size)が調整されることできる。
【0212】
この時、前記TBSの調整は、決定された元来の(original)TBSで一定割合のみを用いることであるが、あるいは、どんなoffsetを差し引いたものであるか、あるいは、TBSの決定段階で、前記rate-matchingあるいはpuncturingを考慮するもので有り得る。
【0213】
例えば、TBSを決定することに当たり、RE(resource element)、DMRS(demodulation reference signal)overheadなどのような、一部のREをTBS決定の制限過程でBWP領域を越える資源の割合を考慮したり、BWPを超えた資源ブロック(resource block)の数をKとするとき、(n-K/2)resource blockを割り当てられたものと仮定して、TBSが決定することができる。
【0214】
この時、前記方法3-1乃至方法3-3の動作は、BWP領域を越える資源のサイズがどのようなしきい値を越える場合にのみ適用されることができる。
【0215】
この時、前記しきい値の単位はbits、resource blocksまたはresource elementsで有り得る。
【0216】
前記しきい値は、予め決められる値であるか、または、基地局のhigher layer signalingあるいはL1 signalingによって決められる値で有り得る。
【0217】
または、このような動作の適用可否が現在の端末が使用しているwaveformに基づいて決定されることもある。
【0218】
Msg3の周波数ホッピング
【0219】
次に、RACH過程のMsg3(RARに対して端末が伝送するUL伝送)の周波数ホッピング方法について注意深く見る。
【0220】
簡略にRACHプロセスについて注意深く見ると、(1)端末がPRACH preamble(またはMsg1)を基地局に伝送する1段階 、(2)前記端末が前記PRACH preambleの応答(RAR)(またはMsg2)を前記基地局から受信する2段階、(3)前記端末がUL伝送(またはMsg3)を前記基地局に伝送する3段階、(4)前記端末が前記UL伝送に対する応答(Msg4)を受信する4段階 に大きく整理することができる。
【0221】
任意接続(random access)を行うとき、基地局のRandom access response(RAR)に対する応答(前記の2段階)、Msg3を伝送(前記の3段階)する場合にもfrequency diversityを獲得するために周波数ホッピングが実行されることができる。
【0222】
もし端末がネットワーク(network)に初めて接続する過程(Initial(random)Access; IA)である場合、端末は、基地局から周波数ホッピングオフセットセットに関する情報を得られなかった状態であるので、任意あるいは予めきめられた周波数ホッピングオフセットセットを用いて周波数ホッピングを行うことができる。
【0223】
しかし、端末が既にRRC接続状態にある場合、例えば、アップリンク伝送に必要な資源を獲得するためにScheduling request(SR)の伝送代わり、任意の接続段階を実行する場合、端末は、基地局から周波数ホッピングオフセットをすでに割り当てられて受けたため、これを任意の接続でも活用することができる。
【0224】
したがって、端末が周波数ホッピングが適用された任意の接続をする場合、前記任意の接続の目的に応じて、あるいは任意の接続時の端末の接続状態に応じて、他の周波数ホッピングが行われることができる。この時、次の方法が考慮されることができる。
【0225】
(方法4-1)
【0226】
端末のRRC状態とRAR messageから伝達されたRNTI(Radio Network Temporary Identifier)値とは無関係にMsg3は、常に予め決められた周波数ホッピングのオフセットまたは周波数ホッピングオフセットのセットを用いることができる。
【0227】
(方法4-2)
【0228】
端末のRRC状態がRRC_CONNECTEDであり、RAR messageから伝達されたRNTI値が端末が事前に獲得したC-RNTI値と同一である場合、すなわち、端末の任意の接続を介して基地局が該当端末が既にRRC CONNECTEDであると事実を知っている状態である場合、端末は、事前にRRC signalingを介して割り当てられた周波数ホッピングオフセットのセットを用いて周波数ホッピングを適用したMsg3を基地局に伝送する。
【0229】
(方法4-3)
【0230】
端末が、ランダムアクセスを実行する任意の接続資源と関連付けられた(associated)RACH configurationに周波数ホッピングオフセット値または周波数ホッピングオフセットのセットがparameterとして含めることができる。
【0231】
端末は、前記RACH configurationに関連付けられた任意の接続資源を介して任意の接続を実行する場合、周波数ホッピングのためにRACH configurationに含まれた周波数ホッピングオフセットまたは周波数ホッピングオフセットのセットを用いることができる。
【0232】
もし前記RACH configurationに該当parameterが含まれない場合、端末は、周波数ホッピングを実行しないか、または、予め定められた周波数ホッピングのオフセットまたは、周波数ホッピングオフセットのセットを用いることができる。
【0233】
図10は、本明細書で提案する方法を実行するための端末の動作を示すフローチャートである。
【0234】
すなわち、
図10は、無線通信システムにおいて端末によって周波数ホッピングを介してアップリンク伝送を実行するための方法に関するものである。
【0235】
まず、端末は、UL(uplink)-DL(downlink)の設定(configuration)情報を基地局から受信する(S1010)。
【0236】
その後、前記端末は、前記UL-DL設定情報に基づいて、1つのスロット(slot)内で、少なくとも2回繰り返されるノン-スロット(non-slot)に上で各ノン-スロット別に周波数ホッピングを介してアップリンク伝送を実行する(S1020)。
【0237】
ここで、前記ノン-スロット(non-slot)は、前記1つのスロットより小さい時間区間を有するスケジューリング単位(scheduling unit)で有り得る。
【0238】
そして、前記UL-DL設定情報に基づいて前記少なくとも2回繰り返されるノン-スロットの内、特定のノン-スロットが利用可能でない場合、前記端末は、前記特定のノン-スロットに関する周波数ホッピングを次の繰り返されるノン-スロットに適用することができる。
【0239】
これと関連した具体的な説明は、
図7(b)を参照してすることにする。
【0240】
そして、前記ノン-スロットのスケジューリング単位は、前記スケジューリング単位に含まれるシンボルの数またはサブキャリア間隔(subcarrier spacing)の内、少なくとも一つに基づいて設定されることができる。
【0241】
また、前記ノン-スロットはURLLC(ultra reliable and low latency communication)、非免許帯域(unlicensed band)またはミリ波(millimeter wave)のために用いることができる。
【0242】
また、前記ノン-スロットに関する周波数ホッピングによってアップリンク伝送のための資源がBWP(bandwidth part)に含まれない場合、前記BWPに含まれない資源は、所定RB(resource block)のオフセットだけ移動されるか、または、前記アップリンク伝送に使用されない。これと関連した、より具体的な内容は、
図8及び
図9を参照する。
【0243】
そして、前記BWPに含まれない資源の所定RB(resource block)のオフセットだけ移動は、前記アップリンク伝送のために設定された波形(waveform)の種類に応じて決定することができる。
【0244】
前記波形はCP(cyclic prefix)-OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)またはDFT-s-OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM)で有り得る。
【0245】
前記波形がCP-OFDMの場合、前記BWPに含まれない資源は、所定RB(resource block)のオフセットだけ移動することができる。
【0246】
図11は、本明細書で提案する方法を実行するための基地局の動作を示すフローチャートである。
【0247】
まず、基地局は、UL(uplink)-DL(downlink)の設定(configuration)情報を端末に伝送する(S1110)。
【0248】
その後、前記基地局は、一つのスロット(slot)内で、少なくとも2回繰り返されるノン-スロット(non-slot)上で、前記端末からアップリンク伝送を受信する(S1120)。
【0249】
ここで、前記アップリンク伝送は、各ノン-スロット別に周波数ホッピングを介して行うことができる。
【0250】
ここで、前記ノン-スロット(non-slot)は、前記1つのスロットより小さい時間区間を有するスケジューリング単位(scheduling unit)で有り得る。
【0251】
もし前記少なくとも2回繰り返されるノン-スロットの内、特定のノン-スロットが利用可能でない場合、特定のノン-スロットに関する周波数ホッピングは、次に繰り返されるノン-スロットに適用することができる。
【0252】
これと関連した、具体的な説明は、
図7(b)を参照する。
【0253】
そして、前記ノン-スロットのスケジューリング単位は、前記スケジューリング単位に含まれるシンボルの数またはサブキャリア間隔(subcarrier spacing)の内、 少なくとも一つに基づいて設定されることができる。
【0254】
また、前記ノン-スロットはURLLC(ultra reliable and low latency communication)、非免許帯域(unlicensed band)またはミリ波(millimeter wave)のために用いることができる。
【0255】
本発明が適用されることができる装置一般
【0256】
図12は、本明細書において提案する方法が適用されることができる無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【0257】
図12を参照すると、無線通信システムは、基地局1210と、基地局エリア内に位置した複数の端末1220を含む。
【0258】
前記基地局と端末は、それぞれの無線デバイスで表現されることもできる。
【0259】
基地局は、プロセッサ(processor、1211)、メモリ(memory、1212)、及びRFモジュール〔radio frequency module、1213)を含む。前記RFモジュールは、伝送機(transmitter)と受信機(receiver)を含むことができる。プロセッサ1211は、先の
図1~
図11で提案された機能、プロセス及び/または方法を実現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサによって実現されることができる。メモリは、プロセッサと接続されて、プロセッサを駆動するための様々な情報を格納する。 RFモジュールは、プロセッサと接続されて、無線信号を伝送及び/または受信する。
【0260】
端末は、プロセッサ1221、メモリ1222及びRFモジュール1223を含む。
【0261】
プロセッサは、先に
図1~
図11で提案された機能、プロセス及び/または方法を実現する。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサによって実現されることができる。メモリは、プロセッサと接続されて、プロセッサを駆動するための様々な情報を格納する。 RFモジュールは、プロセッサと接続されて、無線信号を伝送及び/または受信する。
【0262】
メモリ(1212、1222)は、プロセッサ(1211、1221)の内部または外部に有り得、よく知られた様々な手段でプロセッサと接続することができる。
【0263】
また、基地局及び/または端末は、一本のアンテナ(single antenna)、または多重のアンテナ(multiple antenna)を有することができる。
【0264】
アンテナ(1214、1224)は、無線信号を伝送及び受信する機能をする。
【0265】
図13は、本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信装置のブロック構成図のまた異なる例示である。
【0266】
図13を参照すると、無線通信システムは、基地局1310と、基地局エリア内に位置した複数の端末1320を含む。基地局は、伝送装置で、端末は、受信装置で表現されることができ、その逆も可能である。基地局と端末は、プロセッサ(processor、1311,1321)、メモリ(memory、1314,1324)、1つ以上のTx/Rx RFモジュール(radio frequency module、1315,1325)、Txプロセッサ(1312,1322)、RXプロセッサ(1313,1323)、アンテナ(1316,1326)を含む。プロセッサは、先注意深く見た機能、プロセス及び/または方法を実現する。より具体的に、DL(基地局から端末への通信)で、コアネットワークからの上位層パケットは、プロセッサ1311に提供される。プロセッサは、L2層の機能を実現する。DLにおいて、プロセッサは論理チャネルと伝送チャネル間の多重化(multiplexing)、無線資源の割り当てを端末1320に提供し、端末でのシグナリングを担当する。伝送(TX)プロセッサ1312は、L1層(つまり、物理層)の様々な信号処理機能を実現する。信号処理機能は、端末からFEC(forward error correction)を容易にし、コーディング、及びインタリーブ(coding and interleaving)を含む。符号化及び変調されたシンボルは、並列ストリームに分割され、それぞれのストリームは、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間及び/または周波数領域で基準信号(Reference Signal、RS)と多重化され、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を用いて一緒に結合されて、時間領域OFDMAシンボルストリームを運搬する物理的チャンネルを生成する。 OFDMストリームは、多重空間ストリームを生成するために、空間的にフリーコーディングされる。それぞれの空間ストリームは、個々のTx/Rxモジュール(または送受信機、1315)を介して異なるアンテナ1316に提供されることができる。それぞれのTx/Rxモジュールは、伝送のために、それぞれの空間ストリームにRF搬送波を変調することができる。端末において、それぞれのTx/Rxモジュール(または送受信機 、1325)は、各Tx/Rxモジュールの各アンテナ1326を介して信号を受信する。それぞれのTx/Rxモジュールは、RFキャリアに変調された情報を復元して、受信(RX)プロセッサ1323に提供する。 RXプロセッサは、layer1の様々な信号処理機能を実現する。 RXプロセッサは端末に向かう任意の空間ストリームを復旧するための情報にスペースプロセシングを実行することができる。もし多数の空間ストリームが端末に向かう場合、多数のRXプロセッサによって、単一OFDMAシンボルストリームに結合することができる。 RXプロセッサは、高速フーリエ変換(FFT)を用いてOFDMAシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号の各々のサブキャリアの個々のOFDMAシンボルストリームを含む。それぞれのサブキャリア上のシンボル及び基準信号は、基地局によって伝送された最も可能性のある信号配置点を決定することにより復元されて復調される。このような軟判定(soft decision)は、チャネル推定値に基礎することができる。軟判定は、物理チャネル上で、基地局によって元来伝送されたデータと制御信号を復元するためにデコード及びデインタリーブされる。当該データと制御信号は、プロセッサ1321に提供される。
【0267】
UL(端末から基地局への通信)は、端末1320で受信機の機能に関連して記述されたものと同様の方法で、基地局1310で処理される。それぞれのTx/Rxモジュール1325は、それぞれのアンテナ1326を介して信号を受信する。それぞれのTx/Rxモジュールは、RF搬送波と情報をRXプロセッサ1323に提供する。プロセッサ1321は、プログラムコード及びデータを格納するメモリ1324と関連することができる。メモリは、コンピュータ読み取り可能媒体として称することができる。
【0268】
以上で説明した実施形態は、本発明の構成要素と特徴が所定の形態で結合されたものである。各構成要素または特徴は、別の明示的な言及がない限り選択的なものとして検討されるべきである。各構成要素または特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施されることができる。また、一部の構成要素及び/または特徴を結合して、本発明の実施形態を構成することも可能である。本発明の実施形態で説明される動作の順序は変更されることができる。どの実施形態の一部の構成や特徴は、他の実施形態に含まれることができ、または他の実施形態に対応する構成または特徴と交替されることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して実施形態を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めることができることは自明である。
【0269】
本発明に係る実施形態は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせなどにより実現されることができる。ハードウェアによる実現の場合、本発明の一実施形態は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs( field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより実現されることができる。
【0270】
ファームウェアやソフトウェアによる実現の場合、本発明の一実施形態は、以上で説明した機能または動作を実行するモジュール、プロシージャ、関数などの形態で実現されることができる。ソフトウェアコードは、メモリに格納されてプロセッサによって駆動されることができる。前記メモリは、前記プロセッサの内部または外部に位置して、既に公知された多様な手段により、前記プロセッサとデータを送受信することができる。
【0271】
本発明は、本発明の必須の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態で具体化されることができることは、通常の技術者にとって自明である。したがって、前述した詳細な説明は、すべての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なもので考慮されるべきである。本発明の範囲は、添付された請求項の合理的解釈によって決定されるべきで、本発明の等価的範囲内でのすべての変更は、本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0272】
本発明の無線通信システムでアップリンク伝送を実行するための方案は3GPP LTE/LTE-Aシステム、5Gシステム(New RATシステム)に適用される例を中心に説明したが、他にも様々な無線通信システムに適用することが可能である。