(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】エッジアンテナが適用されたPCB、エッジアンテナが適用されたPCBを含むバッテリー
(51)【国際特許分類】
H01Q 13/08 20060101AFI20220726BHJP
【FI】
H01Q13/08
(21)【出願番号】P 2020551535
(86)(22)【出願日】2019-11-19
(86)【国際出願番号】 KR2019015842
(87)【国際公開番号】W WO2020106014
(87)【国際公開日】2020-05-28
【審査請求日】2020-09-30
(31)【優先権主張番号】10-2018-0143358
(32)【優先日】2018-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リー、チャンジョー
【審査官】佐藤 当秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-282109(JP,A)
【文献】国際公開第2018/131338(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/00- 1/52
H01Q 13/08
H02J 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
PCBをなす複数の層のうち下側に位置したアンテナパターン層のエッ
ジの一部領域に沿って備えられるアンテナパターン、
前記アンテナパターン層との間に絶縁層が設けられたフィー
ド層、
前記絶縁層を垂直方向に貫通し、前記アンテナパターンと前記フィード層が垂直に接続されるようにする一つ以上のビ
ア、および
前記フィード層の外側に位置するグラウンド層を含み、
前記アンテナパターンが前記アンテナパターン層のエッジに偏るように位置することにより、前記アンテナパターンを通じて生成されるビームパター
ンの生成方向が前記アンテナパターン層のエッジ外側に向かうように誘導さ
れ、
前記アンテナパターンは、対応する前記アンテナパターン層の前記エッジの長さに相応する帯状に形成される、エッジアンテナが適用されたPCB。
【請求項2】
前記アンテナパターンは、前記アンテナパターン層の端部に設けられ、前記アンテナパターン層の前記エッジを構成する、請求項1に記載のエッジアンテナが適用されたPCB。
【請求項3】
前記アンテナパターンは、前記アンテナパターンの形成されるエッジと隣接するエッジには形成されない、請求項1または2に記載のエッジアンテナが適用されたPCB。
【請求項4】
PCBをなす複数の層のうち下側に位置したアンテナパターン層のエッ
ジの周縁に沿って備えられるアンテナパターン、
前記アンテナパターン層との間に絶縁層が設けられたフィー
ド層、
前記絶縁層を垂直方向に貫通し、前記アンテナパターンと前記フィード層が垂直に接続されるようにする一つ以上のビ
ア、および
前記フィード層の外側に位置するグラウンド層を含み、
前記アンテナパターンが前記アンテナパターン層のエッジの周縁に沿って偏るように位置することにより、前記アンテナパターンを通じて生成されるビームパター
ンの生成方向が前記アンテナパターン層のエッジの周縁外側に向かうように誘導さ
れ、
前記アンテナパターンは、前記アンテナパターン層のエッジの周縁に沿って一体型に形成された四角形の環状である、エッジアンテナが適用されたPCB。
【請求項5】
PCBをなす複数の層のうち下側に位置したアンテナパターン層のエッ
ジのうち互いに隣接した2個のエッジに沿って互いにつながるように備えられるアンテナパターン、
前記アンテナパターン層との間に絶縁層が設けられたフィー
ド層、
前記絶縁層を垂直方向に貫通し、前記アンテナパターンと前記フィード層が垂直に接続されるようにする一つ以上のビ
ア、および
前記フィード層の外側に位置するグラウンド層を含み、
前記アンテナパターンが前記アンテナパターン層のエッジのうち互いに隣接した2個のエッジに偏るように位置することにより、前記アンテナパターンを通じて生成されるビームパター
ンの生成方向が前記アンテナパターン層のエッジのうち互いに隣接した2個のエッジの外側に向かうように誘導さ
れ、
前記アンテナパターンは、前記アンテナパターン層のエッジのうち互いに隣接した2個のエッジに沿って一体型に形成されたV字帯状であって、前記隣接したエッジの各エッジの長さに相応するV字帯状に形成される、エッジアンテナが適用されたPCB。
【請求項6】
前記アンテナパターンは、前記アンテナパターン層の端部に設けられ、前記アンテナパターン層の前記隣接した2個のエッジを構成する、請求項5に記載のエッジアンテナが適用されたPCB。
【請求項7】
前記アンテナパターンは、前記アンテナパターンの形成される前記隣接した2個のエッジと隣接するエッジには形成されない、請求項5または6に記載のエッジアンテナが適用されたPCB。
【請求項8】
前記一つ以上のビアを介して、前記アンテナパターンと前記フィード層が互いに電気的に接続される、請求項
1から7のいずれか一項に記載のエッジアンテナが適用されたPCB。
【請求項9】
PCBをなす複数の層のうち下側に位置したアンテナパターン層のエッ
ジの一部領域に沿って備えられるアンテナパターン、前記アンテナパターン層との間に絶縁層が設けられたフィー
ド層、前記絶縁層を垂直方向に貫通し、前記アンテナパターンと前記フィード層が垂直に接続されるようにする一つ以上のビ
ア、および前記フィード層の外側に位置するグラウンド層を含み、前記アンテナパターンが前記アンテナパターン層のエッジに偏るように位置することにより、前記アンテナパターンを通じて生成されるビームパター
ンの生成方向が前記アンテナパターン層のエッジ外側に向かうように誘導させるエッジアンテナが適用されたPCBが各々適用された一つ以上のバッテリーパックを含み、
前記一つ以上のバッテリーパックの各々は、
各エッジアンテナが適用されたPCB各々のアンテナパターンを通じて、互いに隣接したバッテリーパックと対面コミュニケーションを行
い、
前記アンテナパターンは、対応する前記アンテナパターン層の前記エッジの長さに相応する帯状に形成される、エッジアンテナが適用されたPCBを含むバッテリー。
【請求項10】
前記アンテナパターンは、前記アンテナパターン層の端部に設けられ、前記アンテナパターン層の前記エッジを構成する、請求項9に記載のエッジアンテナが適用されたPCBを含むバッテリー。
【請求項11】
前記アンテナパターンは、前記アンテナパターンの形成されるエッジと隣接するエッジには形成されない、請求項9または10に記載のエッジアンテナが適用されたPCBを含むバッテリー。
【請求項12】
前記一つ以上のビアを介して、前記アンテナパターンと前記フィード層が互いに電気的に接続される、請求項
9から11のいずれか一項に記載のエッジアンテナが適用されたPCBを含むバッテリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2018年11月20日付の韓国特許出願第10-2018-0143358号に基づいた優先権の利益を主張し、上記韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、エッジアンテナが適用されたPCB、エッジアンテナが適用されたPCBを含むバッテリーに関し、より具体的には、アンテナパターンをPCBのエッジ(EDGE)領域に設計することによって、アンテナパターンから生成されるビームパターン(beam pattern)がアンテナ面と垂直方向でないPCBの側方向に生成されるようにすることによって、互いに側面に隣接した大面積のバッテリーパック間の対面コミュニケーション(face-to-face communication)を可能にする、エッジアンテナが適用されたPCB、エッジアンテナが適用されたPCBを含むバッテリーに関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、PCBのアンテナパターンの設計時にアンテナパターン層から生成されるビームパターンは、
図1のようにアンテナパターンと垂直方向に向かうようになる。
【0004】
これは、通信の側面から見れば、アンテナパターンの対面(面vs面)コミュニケーションに有利な利点を有するが、複数のバッテリーパックが互いに側面に隣接して位置したバッテリーの立場から見れば、バッテリーパックが垂直方向でない水平方向に配列しているという点で、このようなアンテナパターンを用いて対面コミュニケーションを行うには多くの制約条件がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した問題を解決するために導き出されたものであり、アンテナパターンをPCBのエッジ(EDGE)領域に設計することによって、アンテナパターンから生成されるビームパターン(beam pattern)がアンテナ面と垂直方向でないPCBの側方向に生成されるようにすることによって、互いに隣接した大面積のバッテリーパック間の対面コミュニケーションを可能にする、エッジアンテナが適用されたPCB、エッジアンテナが適用されたPCBを含むバッテリーを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCBは、PCBをなす複数の層のうち下側に位置したアンテナパターン層のエッジ(EDGE)の一部領域に沿って備えられるアンテナパターン、前記アンテナパターン層と絶縁層とを間に置いて位置するフィード(feed)層、前記絶縁層を垂直方向に貫通し、前記アンテナパターンと前記フィード層が垂直に接続されるようにする一つ以上のビア(via)、および前記フィード層の外側に位置するグラウンド層を含み、前記アンテナパターンが前記アンテナパターン層のエッジに偏るように位置することにより、前記アンテナパターンを通じて生成されるビームパターン(beam pattern)の生成方向が前記アンテナパターン層のエッジ外側に向かうように誘導されることを特徴とする。
【0007】
一つの実施形態において、前記一つ以上のビアを介して、前記アンテナパターンと前記フィード層が互いに電気的に接続されてもよい。
【0008】
一つの実施形態において、前記アンテナパターンは、前記アンテナパターン層の特定のエッジの長さに相応する長さを有するように備えられてもよい。
【0009】
本発明の他の実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCBは、PCBをなす複数の層のうち下側に位置したアンテナパターン層のエッジ(EDGE)の周縁に沿って備えられるアンテナパターン、前記アンテナパターン層と絶縁層とを間に置いて位置するフィード(feed)層、前記絶縁層を垂直方向に貫通し、前記アンテナパターンと前記フィード層が垂直に接続されるようにする一つ以上のビア(via)、および前記フィード層の外側に位置するグラウンド層を含み、前記アンテナパターンが前記アンテナパターン層のエッジの周縁に沿って偏るように位置することにより、前記アンテナパターンを通じて生成されるビームパターン(beam pattern)の生成方向が前記アンテナパターン層のエッジの周縁外側に向かうように誘導されることを特徴とする。
【0010】
一つの実施形態において、前記一つ以上のビアを介して、前記アンテナパターンと前記フィード層が互いに電気的に接続されてもよい。
【0011】
一つの実施形態において、前記アンテナパターンは、前記アンテナパターン層のエッジの周縁に沿って一体型に形成された四角形の環状であってもよい。
【0012】
本発明のまた他の実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCBは、PCBをなす複数の層のうち下側に位置したアンテナパターン層のエッジ(EDGE)のうち互いに隣接した2個のエッジに沿って互いにつながるように備えられるアンテナパターン、前記アンテナパターン層と絶縁層とを間に置いて位置するフィード(feed)層、前記絶縁層を垂直方向に貫通し、前記アンテナパターンと前記フィード層が垂直に接続されるようにする一つ以上のビア(via)、および前記フィード層の外側に位置するグラウンド層を含み、前記アンテナパターンが前記アンテナパターン層のエッジのうち互いに隣接した2個のエッジに偏るように位置することにより、前記アンテナパターンを通じて生成されるビームパターン(beam pattern)の生成方向が前記アンテナパターン層のエッジのうち互いに隣接した2個のエッジの外側に向かうように誘導されることを特徴とする。
【0013】
一つの実施形態において、前記一つ以上のビアを介して、前記アンテナパターンと前記フィード層が互いに電気的に接続されてもよい。
【0014】
一つの実施形態において、前記アンテナパターンは、前記アンテナパターン層のエッジのうち互いに隣接した2個のエッジに沿って一体型に形成されたV字帯状であってもよい。
【0015】
本発明のまた他の実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCBを含むバッテリーは、PCBをなす複数の層のうち下側に位置したアンテナパターン層のエッジ(EDGE)の一部領域に沿って備えられるアンテナパターン、前記アンテナパターン層と絶縁層とを間に置いて位置するフィード(feed)層、前記絶縁層を垂直方向に貫通し、前記アンテナパターンと前記フィード層が垂直に接続されるようにする一つ以上のビア(via)、および前記フィード層の外側に位置するグラウンド層を含み、前記アンテナパターンが前記アンテナパターン層のエッジに偏るように位置することにより、前記アンテナパターンを通じて生成されるビームパターン(beam pattern)の生成方向が前記アンテナパターン層のエッジ外側に向かうように誘導させるエッジアンテナが適用されたPCBが各々適用された一つ以上のバッテリーパックを含み、前記一つ以上のバッテリーパックの各々は、各エッジアンテナが適用されたPCB各々のアンテナパターンを通じて、互いに隣接したバッテリーパックと対面コミュニケーションを行ってもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一側面によれば、アンテナパターンから生成されるビームパターン(beam pattern)がアンテナ面と垂直方向でないPCBの側方向に生成されるようにすることによって、互いに側面に隣接した大面積のバッテリーパック間の対面コミュニケーションを可能にするという利点を有する。
【0017】
また、本発明の一側面によれば、PCB上にアンテナパターンを実現するための面積が減少することによって、PCBの設計費用および設計時間が減少するという利点を有する。
【0018】
特に、エッジ面と隣接するようにアンテナパターンを設計することによって、ビームパターンがエッジに向かうようにすることによってエッジツーエッジ(Edge to Edge)コミュニケーションに有利な利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】一般的なアンテナパターンのビームパターンがアンテナパターン面と垂直方向に生成される状態を示す図である。
【
図2】
図1に示されたアンテナパターンが適用されたPCBが側面に配列された複数のバッテリーパックに適用されることによって、対面コミュニケーションに制約が発生する状態を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCB100の一例を示す図である。
【
図4】
図3に示されたエッジアンテナが適用されたPCB100を介して、ビームパターンが、アンテナパターンが形成された側傍に向かって生成および放射される状態を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCB100のアンテナパターン110がアンテナパターン層10のエッジの一部でないエッジの全周縁に沿って備えられた状態を示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCB100のアンテナパターン110がアンテナパターン層10の4個のエッジのうち互いに隣接した2個のエッジに沿って互いにつながるように備えられた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では本発明の理解を助けるために好ましい実施形態を提示する。但し、下記の実施形態は本発明をより容易に理解するために提供されるものに過ぎず、本実施形態によって本発明の内容が限定されるものではない。
【0021】
図2は、
図1に示されたアンテナパターンが適用されたPCBが側面に配列された複数のバッテリーパックに適用されることによって、対面コミュニケーションに制約が発生する状態を示す図である。
【0022】
図2を参照すれば、複数のバッテリーパックが水平に配列された環境でバッテリーパック間の無線通信(wireless)の構成時、PCBの配置をバッテリーパックと相応するように水平に配列させる場合、アンテナパターンのビームパターンがPCBの垂直方向に生成および放射されることによって対面コミュニケーションに制約が発生するようになる。
【0023】
したがって、このようなバッテリーパックの無線通信環境においてもPCBの配置が水平配置されてもエッジツーエッジ(Edge to Edge)コミュニケーションを利用して対面コミュニケーションを可能にするための技術が必要である。
【0024】
図3は、本発明の一実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCB100の一例を示す図であり、
図4は、
図3に示されたエッジアンテナが適用されたPCB100を介して、ビームパターンが、アンテナパターンが形成された側傍に向かって生成および放射される状態を示す図である。
【0025】
図3および
図4を参照すれば、本発明の一実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCB100は、大きく、アンテナパターン110、フィード層120、一つ以上のビア130およびグラウンド層140を含んで構成されることができる。
【0026】
アンテナパターン110は、PCBをなす複数の層のうち下側に位置したアンテナパターン層10のエッジ(EDGE)の一部領域に沿って備えられ、特定の半径内でビームパターンを生成および放射する。
【0027】
このようなアンテナパターン110は、絶縁層20をフィード層120との間に置いて位置し、この時、アンテナパターン110とフィード層120とは、絶縁層20を垂直方向に貫通する一つ以上のビア(via)130を介して電気的に接続されることができる。ここで、ビア130は、アンテナパターン110とフィード層120が互いに電気的に接続されるようにする一種の通路を意味する。
【0028】
この時、アンテナパターン110はアンテナパターン層10の4個のエッジのうち特定のエッジに隣接して形成されるが、上記エッジの長さに相応する帯状に形成されることができる。したがって、アンテナパターン110がPCBにおいて占める面積が最小化できる。
【0029】
また、アンテナパターン110がアンテナパターン層10のエッジに偏るように形成されることによって、アンテナパターン110から生成および放射されるビームパターンは垂直方向でないエッジ外側に向かった水平方向に広く形成され、これについては
図4を参照して説明する。
【0030】
図4を参照すれば、アンテナパターン層10の特定のエッジに帯状に形成されたアンテナパターン110により、ビームパターンは垂直方向に向かわず側傍に向かって広く生成される。
【0031】
したがって、このようなエッジアンテナが適用されたPCB100が水平方向に配列された複数のバッテリーパック間の無線通信に適用される場合、互いに水平方向に配列された複数のPCB間のエッジツーエッジコミュニケーションに有利に作用できる。
【0032】
一方、このようなアンテナパターン110はアンテナパターン層10に様々な形態で備えられ、これについては
図5および
図6を参照して説明する。
【0033】
図5は、本発明の一実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCB100のアンテナパターン110がアンテナパターン層10のエッジの一部でないエッジの全周縁に沿って備えられた状態を示す図である。
【0034】
図5を参照すれば、
図3ではアンテナパターン110がアンテナパターン層10の総4個のエッジのいずれかのエッジに偏るように備えられた形態について言及したのであれば、
図5ではアンテナパターン110がアンテナパターン層10の全てのエッジに沿って四角形の帯状を有するのを見ることができる。
【0035】
この場合、アンテナパターン層10の各エッジ別にビームパターンが側方向に向かって生成および放射されるため、水平方向に配置される複数のPCB間の全ての側傍に対するエッジツーエッジコミュニケーションが可能になる。
【0036】
図6は、本発明の一実施形態によるエッジアンテナが適用されたPCB100のアンテナパターン110がアンテナパターン層10の4個のエッジのうち互いに隣接した2個のエッジに沿って互いにつながるように備えられた状態を示す図である。
【0037】
図6を参照すれば、
図3ではアンテナパターン110がアンテナパターン層10の総4個のエッジのいずれかのエッジに偏るように備えられた形態について言及したのであれば、
図6ではアンテナパターン110がアンテナパターン層10の4個のエッジのうち互いに隣接した2個のエッジに沿ってV字帯状を有するのを見ることができる。
【0038】
この場合、アンテナパターン層10の互いに隣接した2個のエッジに対してビームパターンが側方向に向かって生成および集中的に放射されるため、水平方向に互いに隣接して位置する特定のPCBに対するエッジツーエッジコミュニケーションが可能になる。
【0039】
一方、一つの実施形態において、
図3に示されたエッジアンテナが適用されたPCB100は複数のバッテリーパック各々の無線通信環境に適用でき、このようなエッジアンテナが適用されたPCBを含むバッテリーが実現できる。
【0040】
この場合、バッテリーパックは水平方向に配置されることができ、エッジアンテナが適用されたPCB100もまた水平方向に配置されることができ、各々のエッジアンテナが適用されたPCB100間のエッジツーエッジコミュニケーション可能になる。
【0041】
以上、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、上記技術分野の熟練した当業者であれば、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることを理解することができるであろう。