(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】後処理装置、画像形成システム、および後処理装置の制御プログラム
(51)【国際特許分類】
B65H 37/00 20060101AFI20220726BHJP
B65H 35/04 20060101ALI20220726BHJP
B65H 45/30 20060101ALI20220726BHJP
B65H 35/02 20060101ALI20220726BHJP
B26D 9/00 20060101ALI20220726BHJP
B26D 5/00 20060101ALI20220726BHJP
【FI】
B65H37/00
B65H35/04
B65H45/30
B65H35/02
B26D9/00
B26D5/00 Z
(21)【出願番号】P 2017245083
(22)【出願日】2017-12-21
【審査請求日】2020-11-20
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】桐山 知宏
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-182927(JP,A)
【文献】特開2006-326964(JP,A)
【文献】特開2007-076006(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0269311(US,A1)
【文献】特許第6188494(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 37/00
B65H 35/04
B65H 45/30
B65H 35/02
B26D 9/00
B26D 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理装置であって、
複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で前記機能ユニットを装填可能な複数のスロットと、
前記スロットに前記機能ユニットが装填されたことを検出する装填検出部と、
前記機能ユニットが装填された前記スロットの前記装填位置に応じて、後処理可能な
前記装填位置に応じた条件を出力する条件出力部と、を有する、後処理装置。
【請求項2】
前記スロットに装填された前記機能ユニットの前記機能の種類を検出する種類検出部をさらに有し、
前記条件出力部は、
前記種類検出部によって検出された前記機能の前記種類および前記装填位置に応じて、
前記種類および前記装填位置に応じた前記条件を出力する、請求項1に記載の後処理装置。
【請求項3】
前記条件出力部は、
前記スロットに装填されている前記機能ユニットが、前記用紙に用紙搬送方向と直交する方向の後処理を行う場合に、前記条件を出力する、請求項1または2に記載の後処理装置。
【請求項4】
前記条件出力部は、
複数の前記機能ユニットの組み合わせに関して、前記機能ユニットの装填位置に応じた前記条件の一覧を出力する、請求項1~3のいずれか1項に記載の後処理装置。
【請求項5】
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記用紙に対して後処理を実施する、請求項1~4のいずれか1項に記載の後処理装置と、を有する、画像形成システム。
【請求項6】
前記条件出力部は、
前記装填位置の前記機能ユニットが後処理を実施する位置を示す識別子を含む出力イメージ画像を印刷するように前記画像形成部を制御する、請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記条件出力部は、
前記機能ユニットが前記後処理として断裁処理を実施した後の前記用紙の出力イメージ画像を除いた部分であって、前記出力イメージ画像に隣接する周辺部に画像を印刷するように前記画像形成部を制御する、請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項8】
複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で機能ユニットを装填可能な複数のスロットを有し、入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理装置の制御プログラムであって、
前記スロットに前記機能ユニットが装填されたことを検出する手順(a)と、
前記手順(a)で検出された前記機能ユニットが装填された前記装填位置に応じて、前記後処理装置が後処理可能な
前記装填位置に応じた条件を出力する手順(b)と、をコンピューターに実行させるための、後処理装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後処理装置、画像形成システム、および後処理装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
用紙の断裁、折り目、ミシン目の形成などの後処理を実施する複数の機能ユニットを入れ替えることにより、1台で複数の後処理を実施可能な後処理装置が知られている。
【0003】
下記特許文献1には、用紙を搬送しながら用紙に加工を施す用紙加工装置において、機能ユニットとして、任意に選択した内容の加工を行うオプション加工装置部を有し、オプション加工装置部が装置本体に対して着脱自在に設けられていることが開示されている。また、下記特許文献2には、機能ユニットとして、用紙加工装置が裁断装置部および折り型形成装置部を有し、これら裁断装置部および折り型形成装置部が装置本体に対して着脱自在に設けられていることが開示されている。
【0004】
特許文献2の用紙加工装置では、搬送路に沿って裁断装置部および折り型形成装置部が直列に配置され、これらの処理を順次実施できるように構成されている。このように、後処理装置に装填する機能ユニット数を増加し、組み合わせることにより、より複雑な後処理機能を実現できる。
【0005】
しかし、機能ユニット数が増加し、組み合せが複雑になると、同じ後処理を実施する場合でも、用紙サイズによっては後処理が実施できない場合がある。このような場合、後処理装置のユーザーは、機能ユニットの入れ替えを行うことにより対処している。
【0006】
特に、用紙搬送方向に直交する方向(以下、「CD(Cross Direction)方向」という)への後処理については、用紙搬送を一旦停止する必要があるため、後段に連結されている後処理装置に用紙が引っ張られるなどの制約がありうる。その結果、後処理が正確に行われない場合がある。ユーザーは、このような制約を回避するため、機能ユニットの入れ替えを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2005-239308号公報
【文献】特開2005-239312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、機能ユニットの入れ替えを行った時点では、ユーザーは現状の機能ユニットの組合せにより所望の後処理を実施できるか否かを確認することが困難であるという問題がある。
【0009】
また、同じ機能ユニット同士でも装填位置の違いにより後処理機能の制約や禁則条件が異なるため、ユーザーがこれらの制約や禁則条件を全て把握しておくことが困難であるという問題もある。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザーの所望の後処理が実施可能か否かを提示する後処理装置、画像形成システム、および後処理装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0012】
(1)入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理装置であって、複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で前記機能ユニットを装填可能な複数のスロットと、前記スロットに前記機能ユニットが装填されたことを検出する装填検出部と、前記機能ユニットが装填された前記スロットの前記装填位置に応じて、後処理可能な前記装填位置に応じた条件を出力する条件出力部と、を有する、後処理装置。
【0013】
(2)前記スロットに装填された前記機能ユニットの前記機能の種類を検出する種類検出部をさらに有し、前記条件出力部は、前記種類検出部によって検出された前記機能の前記種類および前記装填位置に応じて、前記種類および前記装填位置に応じた前記条件を出力する、上記(1)に記載の後処理装置。
【0014】
(3)前記条件出力部は、前記スロットに装填されている前記機能ユニットが、前記用紙に用紙搬送方向と直交する方向の後処理を行う場合に、前記条件を出力する、上記(1)または(2)に記載の後処理装置。
【0015】
(4)前記条件出力部は、複数の前記機能ユニットの組み合わせに関して、前記機能ユニットの装填位置に応じた前記条件の一覧を出力する、上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の後処理装置。
【0016】
(5)用紙に画像を形成する画像形成部と、前記用紙に対して後処理を実施する、上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の後処理装置と、を有する、画像形成システム。
【0017】
(6)前記条件出力部は、前記装填位置の前記機能ユニットが後処理を実施する位置を示す識別子を含む出力イメージ画像を印刷するように前記画像形成部を制御する、上記(5)に記載の画像形成システム。
【0018】
(7)前記条件出力部は、前記機能ユニットが前記後処理として断裁処理を実施した後の前記用紙の出力イメージ画像を除いた部分であって、前記出力イメージ画像に隣接する周辺部に画像を印刷するように前記画像形成部を制御する、上記(5)に記載の画像形成システム。
【0019】
(8)複数のスロットであって、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置で機能ユニットを装填可能な複数のスロットを有し、入れ替え可能な1つ以上の機能ユニットによって、前記機能ユニットの機能に応じた所定の後処理を、搬送された用紙に対して行う後処理装置の制御プログラムであって、前記スロットに前記機能ユニットが装填されたことを検出する手順(a)と、前記手順(a)で検出された前記機能ユニットが装填された前記装填位置に応じて、前記後処理装置が後処理可能な条件を出力する手順(b)と、をコンピューターに実行させるための、後処理装置の制御プログラム。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、後処理装置における機能ユニットの装填位置に応じて、後処理装置が後処理可能な条件を出力するので、ユーザーは、所望の後処理が実施可能か否かを容易に判断できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態の画像形成システムの概略断面図である。
【
図2】
図1に示す画像形成システムの概略ブロック図である。
【
図3】
図1に示す第1の後処理装置の構成を例示する概略断面図である。
【
図4A】本発明の一実施形態の画像形成システムの制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。
【
図4B】
図4AのステップS104の処理を例示するサブルーチン・フローチャートである。
【
図5A】第1の後処理装置における機能ユニットの位置と後処理が実施可能な条件の一例を示す表である。
【
図5B】
図5Aに示す機能ユニットの組み合わせにより実施可能な後処理の代表例を示す模式図である。
【
図6A】第1の後処理装置における機能ユニットの位置と後処理が実施可能な条件の他の例を示す表である。
【
図6B】
図6Aに示す機能ユニットの組み合わせにおける禁則条件を示す模式図である。
【
図6C】
図6Aに示す機能ユニットの組み合わせにより実施可能な後処理の代表的な一例を示す模式図である。
【
図6D】
図6Aに示す機能ユニットの組み合わせにより実施可能な後処理の代表的な他の例を示す模式図である。
【
図7A】第1の後処理装置における機能ユニットの位置と後処理が実施可能な条件の他の例を示す表である。
【
図7B】
図7Aに示す機能ユニットの組み合わせにおける禁則条件を示す模式図である。
【
図7C】
図7Aに示す機能ユニットの組み合わせにより実施可能な後処理の代表的な一例を示す模式図である。
【
図7D】
図7Aに示す機能ユニットの組み合わせにより実施可能な後処理の代表的な他の例を示す模式図である。
【
図8A】第1の後処理装置における機能ユニットの並びの初期状態を例示する模式図である。
【
図8B】
図8Aの初期状態から禁則条件を緩和する並び順の入れ替えを行った場合を例示する模式図である。
【
図8C】
図8Aの初期状態から禁則条件を緩和する並び順の入れ替えを行った場合を例示する模式図である。
【
図8D】
図8Aの初期状態から禁則条件を緩和する並び順の入れ替えを行った場合を例示する模式図である。
【
図9A】第1の後処理装置における機能ユニットの組み合わせにより実現される代表的な後処理、後処理の実施可能な条件等について一覧表示した表である。
【
図10A】第1の後処理装置によって後処理された用紙の出力例を示す模式図である。
【
図10B】第1の後処理装置によって後処理された用紙の出力例を示す模式図である。
【
図10C】第1の後処理装置によって後処理された用紙の出力例を示す模式図である。
【
図10D】第1の後処理装置によって後処理された用紙の出力例を示す模式図である。
【
図10E】第1の後処理装置によって後処理された用紙の出力例を示す模式図である。
【
図11A】変形例1を説明するための模式図である。
【
図11B】変形例1を説明するための模式図である。
【
図11C】変形例1を説明するための模式図である。
【
図11D】変形例1を説明するための模式図である。
【
図12A】変形例2を説明するための模式図である。
【
図12B】変形例2を説明するための模式図である。
【
図12C】変形例2を説明するための模式図である。
【
図13】変形例3の第1の後処理装置の概略構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0023】
<画像形成システム100>
図1は一実施形態の画像形成システム100の概略断面図であり、
図2は
図1に示す画像形成システム100の概略ブロック図である。また、
図3は
図1に示す第1の後処理装置の構成を例示する概略断面図である。
【0024】
図1に示すように、本実施形態の画像形成システム100は、X方向(用紙搬送方向)に沿って直列に接続された画像形成装置200、第1の後処理装置300、および第2の後処理装置400を有する。なお、
図1に示す画像形成システム100の構成は一例であり、画像形成システム100に含まれる装置の種類および台数は
図1に示す例に限定されない。画像形成システム100は、画像形成装置200のX方向上流に給紙装置をさらに有することもできる。
【0025】
<画像形成装置200>
画像形成装置200は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙に形成(印刷)する。また、画像形成装置200は、ネットワークを通じて外部のクライアント端末からPDL(Page Description Language)形式の印刷データおよび印刷設定データを含む印刷ジョブを受信し、これに基づいて用紙に画像を形成する。クライアント端末は、たとえばパーソナルコンピューター、タブレット端末、スマートフォンなどでありうる。
【0026】
図2に示すように、画像形成装置200は、画像読取部210、画像処理部220、画像形成部230、給紙部240、用紙搬送部250、定着部260、通信部270、操作表示部280、および制御部290を有する。これらの構成要素は、内部バス201により相互に通信可能に接続されている。
【0027】
画像読取部210は、ミラー、レンズなどから構成される光学系と読取センサーとを備える。画像読取部210は、読取面に載置された原稿またはADF(Auto Document Feeder)によって搬送された原稿を読み取って画像信号を出力する。
【0028】
画像処理部220は、画像読取部210から受信した画像信号に対して各種の画像処理を実施し、印刷画像データを生成する。また、画像処理部220は、通信部270により受信された印刷ジョブに含まれる印刷設定情報および印刷データに基づいて、印刷画像データを生成する。生成された印刷画像データは、画像形成部230に送信される。
【0029】
画像形成部230は、帯電、露光、現像、および転写の各工程を含む電子写真方式などの周知の作像プロセスを用いて、印刷画像データに基づいて画像を用紙上に形成する。
【0030】
画像形成部230は、像担持体としての感光体ドラムおよびその周囲に配置された帯電部、光書込部、現像装置、および転写部を有して構成される。
【0031】
感光体ドラムは、不図示のドラムモーターにより所定の速度で回転する。帯電部は、感光体ドラムの周囲に配置されるコロナ放電極を備え、生成されるイオンによって感光体ドラムの表面を帯電させる。光書込部は、走査光学装置が組み込まれており、入力される印刷画像データに基づいて、帯電された感光体ドラムを露光することにより、露光された部分の電位を低下させ、印刷画像データに対応する電荷パターン(静電潜像)を形成する。現像装置は、形成された静電潜像を現像し、トナーによって可視化し、トナー画像を形成する。転写部は、感光体ドラム上のトナー画像を用紙に転写する。
【0032】
給紙部240は、記録材としての用紙を画像形成部230に供給する。給紙部240は、上段トレイ241および下段トレイ242を有し、各々のトレイには、たとえばA4サイズやA3サイズなどのサイズの異なる用紙が収納されうる。
【0033】
用紙搬送部250は、画像形成装置200内において用紙を搬送する。用紙搬送部250は、搬送路および複数の搬送ローラー対を有する。また、用紙搬送部250は、用紙反転部および循環搬送部を備えており、定着がなされた用紙の表裏を反転して排出したり、あるいは用紙の両面に画像を形成したりすることができる。
【0034】
給紙部240から供給された用紙は、搬送路を画像形成部230へ向けて搬送される。用紙は、レジストローラー対251において、感光体ドラムに形成されたトナー画像と同期がとられ、転写部に搬送されるタイミングが制御される。転写部によってトナー画像が転写された用紙は、定着部260に搬送される。
【0035】
定着部260は、用紙に形成されたトナー画像を定着する。定着部260は、内部にヒーターが配置された中空の加熱ローラーと、加熱ローラーに対向する加圧ローラーとを備える。加熱ローラーおよび加圧ローラーは、ヒーターにより所定温度(たとえば100℃以上)に制御され、用紙に加熱・加圧処理を施し、トナー画像を定着する。
【0036】
画像が定着された用紙は、排紙部(不図示)を通じて第1の後処理装置300に供給される。
【0037】
通信部270は、ネットワークI/F271および後処理装置I/F272を有する。ネットワークI/F271は、ネットワークを経由して、たとえばパーソナルコンピューターなどのクライアント端末に接続し、印刷ジョブなどのデータを送受信する。
【0038】
後処理装置I/F272は、第1の後処理装置300および第2の後処理装置400と通信回線202を通じて通信可能に接続され、データを送受信する。
【0039】
操作表示部280は、入力部および出力部を有する。入力部は、たとえば、キーボードおよびタッチパネルを備え、文字入力、各種設定、スタート指示などの各種指示(入力)をユーザーが行うために利用される。また、出力部は、ディスプレイを備え、機器構成、印刷ジョブの実施状況、後処理可能な条件、出力イメージ画像、用紙搬送における異常(ジャム)の発生状況などを、ユーザーに提示するために使用される。
【0040】
制御部290は、画像読取部210、画像処理部220、画像形成部230、給紙部240、用紙搬送部250、定着部260、通信部270、および操作表示部280を制御する。制御部290は、CPU291、補助記憶装置292、RAM293、およびROM294を有する。
【0041】
CPU291は、画像形成装置用の制御プログラムを実行する。制御プログラムは、補助記憶装置292に記憶されており、CPU291によって実行される際に、RAM293にロードされる。補助記憶装置292は、たとえば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリーなどの大容量の記憶装置を備える。RAM293には、CPU291の実行に伴う演算結果、第1の後処理装置300に装填されている機能ユニットの位置、種類、後述する禁則条件情報などが格納される。ROM294には、各種のパラメーター、各種プログラムなどが記憶されている。CPU291は、上記制御プログラムを実行し、様々な機能を実現する。
【0042】
<第1の後処理装置300>
第1の後処理装置300は、画像形成装置200の指示に従って、画像形成装置200から供給された用紙を搬送または後処理し、第2の後処理装置400に供給またはパージトレイ340に排出する。
【0043】
第1の後処理装置300は、画像形成システム100において画像形成装置200と第2の後処理装置400との間に配置され、用紙搬送部310、後処理部320、屑箱330、パージトレイ340、通信I/F部350、および制御部360を有する。これらの構成要素は、内部バス301により相互に通信可能に接続されている。
【0044】
図3に示すように、用紙搬送部310は、搬送路311,312,313および複数の搬送ローラー対314を備え、第1の後処理装置300から供給された用紙を搬送路311、312、または313に沿って搬送する。
【0045】
また、用紙搬送部310は、長尺紙搬送部315およびパージ搬送部316を有する。長尺紙搬送部315は、画像形成装置200から供給された長尺紙を搬送しつつ整合する。より具体的には、長尺紙搬送部315は、画像形成装置200から供給された長尺紙を搬送路312に一時的に保持し、後処理部320に搬送する前に、搬送方向に対する傾きなどを整合(正しい向きに修正)する。また、パージ搬送部316は、後処理部320からの用紙をパージトレイ340へ搬送する。なお、図示は簡略化しているが、パージ搬送部316は、後処理部320にてカードや名刺大サイズに断裁された用紙を確実に搬送できるように、搬送路313に沿って多数の搬送ローラー対314を備えうる。
【0046】
後処理部320は、1つ以上の機能ユニットによって用紙に後処理を実施する。後処理部320は、機能ユニットを装填するための複数のスロット321~324を有する。スロット321~324は、それぞれスロット番号(#1~#4)を有し、搬送路に沿ったそれぞれの装填位置において、機能ユニットが装填される。装填位置は、搬送路上の位置(X方向の位置)で定義される。
図1には、スロット321~324のいずれにも機能ユニットは装填されていない場合について示されている。一方、
図3には、スロット321~324に、それぞれ機能ユニット501~504が装填されている場合について示されている。機能ユニット501~504のそれぞれは、後述するように禁則条件はあるもののいずれのスロット321~324にも装填可能であり、相互に入れ替え可能である。また、全てのスロット321~324に機能ユニット501~504を装填しなくてもよく、いずれかのスロット321~324にのみ装填してもよい。またスロット321~324が空の場合には、用紙搬送に支障がないような態様でダミーのユニットが装填される。
【0047】
また、スロット321~324には、それぞれ検出センサー325~328が設置されている。検出センサー325~328は、制御部360と協働して、それぞれ機能ユニット501~504の装填の有無を判定するとともに、スロット321~324に機能ユニットが装填されている場合、機能ユニットの種類および装填の有無、すなわち装填位置に関する情報を取得する。検出センサー325~328および制御部360は、装填検出部および種類検出部として機能する。
【0048】
検出センサー325~328は、機能ユニットの装填の有無および機能ユニットの種類を検出できるセンサーであれば、いかなる形態のものでよく、たとえば、光センサー、アクチュエーターなどを使用できる。また、第1の後処理装置300本体側にあるコネクターと、機能ユニットのコネクターが嵌合し、電気的に接続することで、制御部290が、装填の有無を検出し、また接続後に機能ユニットの制御基板に記憶している識別番号を読み取ることで、機能ユニットの種類を検出(判定)するようにしてもよい。
【0049】
機能ユニット501~504は、たとえばCD断裁ユニット、天地スリット(FD断裁)ユニット、ドブ断ちスリットユニット、クリースユニット、CDミシンユニット、FDミシンユニット、名刺スリットユニットのうちのいずれかでありうる。
【0050】
CD断裁ユニットは、CD方向に用紙を断裁するユニットである。また、天地スリットは、用紙搬送方向に用紙を断裁するユニットであり、FD(Feed Direction)断裁ユニットとも呼ばれる。以下、用紙搬送方向を「FD方向」ともいう。
【0051】
ドブ断ちスリットユニットは、FD方向にスリットを形成するユニットである。たとえば、ドブ断ちスリット処理では2つ平行な断裁線で断裁を行い2つの断裁線の間にスリット(溝)が形成される。クリースユニットは、所定方向、例えばCD方向に筋を形成するユニットである。
【0052】
CDミシンユニットはCD方向にミシン目を形成するユニットであり、FDミシンユニットはFD方向にミシン目を形成するユニットである。名刺スリットユニットは、名刺サイズに用紙を断裁するため、FD方向に複数のスリットを形成するユニットである。
【0053】
なお、後処理部320は、これら以外の機能ユニットを使用することもできる。また、用紙の断裁を伴う機能ユニットにより断裁された断裁屑は、屑箱330へ自重により落下し、蓄積される。ユーザーは、屑箱の断裁屑を定期的に廃棄する。
【0054】
通信I/F部350は、画像形成装置200の後処理装置I/F272と通信回線202を通じて通信可能に接続され、データを送受信する。
【0055】
制御部360は、用紙搬送部310、後処理部320、および通信I/F部350を制御する。制御部360は、CPU361、RAM362、およびROM363を備える。
【0056】
CPU361は、第1の後処理装置用の制御プログラムを実行し、様々な機能を実現する。RAM362は、CPU361の演算結果や処理結果、後処理部320に装填されている機能ユニットの位置、種類、後述する禁則条件情報などを格納する。ROM363は、上記制御プログラム、スロット(またはスロット番号)に応じた装填位置(搬送路上の位置)を含む各種パラメーターなどを記憶する。
【0057】
制御部360は、検出センサー325~328の検出結果に基づいて、機能ユニットの種類および装填位置を取得する。たとえば、スロット321~324に装填が可能なすべての機能ユニットの種類ごとに固有のユニット番号があらかじめ割り振られ、装填されている機能ユニットの種類に関する情報としてユニット番号を取得するように構成できる。ユニット番号と機能ユニットの種類との対応関係は、RAM362にテーブルとして記憶されうる。
【0058】
対応関係を「機能ユニット名(ユニット番号)」のように表記すると、たとえば、CD断裁(1)、天地スリット(2)、ドブ断ちスリット(3)、クリース(4)、CDミシン(5)、FDミシン(6)、名刺スリット(7)、ダミー(8)のようにユニット番号が割り振られる。
【0059】
あるいは、スロット321~324に装填が可能なすべての機能ユニットに固有の識別番号があらかじめ割り振られ、装填されている機能ユニットの種類に関する情報として識別番号を取得するように構成できる。識別番号と機能ユニットの種類との対応は、RAM362にテーブルとして記憶されうる。
【0060】
また、装填位置に関する情報として、たとえばスロット#1~#4を使用できる。スロット#1~#4は、スロット321~324にそれぞれ対応している。スロット321~324は、画像形成装置200に近い側からスロット321,322,323,324の順に配置されており、搬送路の所定の基準位置から各々のスロット321~324までの距離は、あらかじめ規定されており、これはROM363に記憶されている。したがって、スロット#1~#4を指定することにより、装填位置が一義的に定まる。
【0061】
また、制御部360は、条件出力部として機能し、検出センサー325~328によって検出された機能ユニットの装填位置に応じて、後処理部320が後処理可能な条件を導出する。後処理可能な条件の詳細については後述する。
【0062】
<第2の後処理装置400>
第2の後処理装置400は、画像形成装置200の指示に従って、第1の後処理装置300から供給された用紙を搬送または後処理し、画像形成システム100の外部に排出する。第2の後処理装置400は、画像形成システム100において最下流に配置され、挿入給紙部410、用紙搬送部420、平綴じ部430、メイントレイ440、パージトレイ450、通信I/F部460、および制御部470を有する。これらの構成要素は、内部バス401により相互に通信可能に接続されている。
【0063】
挿入給紙部410は、1つまたは複数の給紙トレイを備える。挿入給紙部410の給紙トレイには、たとえば予め印刷された用紙、色紙などが装填され、これらは、たとえば印刷束の表紙や章分けの挿入紙として用いられる。給紙トレイに載置された用紙は、印刷設定情報に基づいて、所定のタイミングで給紙される。
【0064】
用紙搬送部420は、搬送路421および複数の搬送ローラー対422を備え、第1の後処理装置300から供給された用紙を搬送路421に沿って搬送する。また、用紙搬送部420は、第1の後処理装置300または挿入給紙部410から供給された用紙を搬送路421に沿って搬送する。また、平綴じ部430において平綴じされた冊子をメイントレイ440へ搬送する。
【0065】
平綴じ部430は、用紙を蓄積するスタッカー部と、用紙の束をステープル留めするステープル部と、を備える。平綴じ部430は、用紙の束の端をステープル留めすることにより、用紙の束を平綴じして冊子を作成する。
【0066】
メイントレイ440は、用紙搬送部420によって搬送された用紙のうち、有効紙を排出する。パージトレイ450は、用紙搬送部420によって搬送された用紙のうち、無効紙を排出する。
【0067】
通信I/F部460は、画像形成装置200の後処理装置I/F272と通信回線202を通じて通信可能に接続され、データを送受信する。
【0068】
制御部470は、挿入給紙部410、用紙搬送部420、平綴じ部430、メイントレイ440、パージトレイ450、および通信I/F部460を制御する。制御部470は、CPU471、RAM472、およびROM473を備える。
【0069】
CPU471は、第2の後処理装置用の制御プログラムを実行し、様々な機能を実現する。RAM472は、CPU471の演算結果や処理結果などを記憶する。ROM473は、上記制御プログラム、各種パラメーターなどを記憶する。
【0070】
<画像形成システム100の制御方法>
図4A、
図4Bを参照して、本実施形態の画像形成システム100の制御方法について説明する。
図4Aは本実施形態の画像形成システム100の制御方法の処理手順を例示するフローチャートであり、
図4Bは
図4AのステップS104の処理を例示するサブルーチン・フローチャートである。なお、
図4Aおよび
図4Bに示す処理は、制御部290および制御部360が協働することにより実現される。
【0071】
図4Aに示すように、機能ユニットが装填されているか否かを判定する(ステップS101)。制御部360は、検出センサー325~328の検出結果に基づいて、それぞれスロット321~324における機能ユニットの装填の有無を判定する。
【0072】
スロット321~324のいずれにも機能ユニットが装填されていないと判定された場合(ステップS101:NO)、スロット321~324のいずれかに機能ユニットが装填されたと判定されるまで待機する(ステップS101:NO)。
【0073】
一方、スロット321~324のいずれかに機能ユニットが装填されていると判定された場合(ステップS101:YES)、機能ユニットの装填位置に関する情報を取得する(ステップS102)。
図3に示す例では、機能ユニット501~504がそれぞれスロット321~324に装填されている。制御部360は、検出センサー325~328の検出結果に基づいて、後処理部320における機能ユニットの装填位置に関する情報として、スロット#1~#4を取得する。
【0074】
続いて、機能ユニットの種類に関する情報を取得する(ステップS103)。制御部360は、検出センサー325~328の検出結果に基づいて、機能ユニット501~504の種類に関する情報を取得する。たとえば、制御部360は、機能ユニット501~504の種類に関する情報として、それぞれユニット番号1,2,8,8を取得する。すなわち、機能ユニット501~504は、それぞれCD断裁(1)、天地スリット(2)、ダミー(8)、ダミー(8)に該当する。
【0075】
続いて、後処理可能な条件を出力する(ステップS104)。制御部360は、機能ユニット501~504の種類および装填位置に応じて、後処理部320が後処理可能な条件を出力する。より具体的には、以下のとおりである。
【0076】
<後処理可能な条件の出力(ステップS104)>
図4Bに示すように、機能ユニットの装填位置により制約が発生するか否かを判断する(ステップS201)。CD方向への後処理については、用紙搬送を一旦停止する必要があるため、後処理を実施する用紙上の位置によっては、後処理を実施している間に、後段に連結されている第2の後処理装置400によって用紙が引っ張られるなどの制約が発生する可能性がある。なお、本実施形態においては、制御の煩雑さや、互換性を考慮して、第2の後処理装置400の制御は、第1の後処理装置300の機能ユニットに関する構成の変更に応じた、用紙搬送タイミング等の制御変更は行なわない。
【0077】
図3に示すように、スロット321の装填位置と第2の後処理装置400の搬送ローラー対422との間の距離をD1と定義し、スロット324の装填位置と搬送ローラー対422との間の距離をD4と定義する。また、図示はしていないが、スロット322の装填位置と搬送ローラー対422との間の距離、およびスロット323の装填位置と搬送ローラー対422との間の距離も、同様に、それぞれD2およびD3と定義する。
【0078】
スロット321の機能ユニット501が後処理を実施する場合、後処理を実施する位置が用紙の先頭から距離D1以内であれば、機能ユニット501が後処理を実行している間に第2の後処理装置400によって用紙が引っ張られることはない。また、スロット324の機能ユニット504が後処理を実施する場合、後処理を実施する位置が用紙の先頭から距離D4以内であれば、機能ユニット504が後処理を実行している間に第2の後処理装置400によって用紙が引っ張られることはない。
【0079】
以下の説明では、便宜上、距離D1~D4がそれぞれ500、370、240、110mmに設定されている場合を例示する。また、スロット321の機能ユニットは、490mmまでの長さの用紙を後処理できる場合を例示する。しかしながら、距離D1~D4の値および後処理可能な用紙サイズは、このような場合に限定されない。
【0080】
制御部360は、機能ユニットの装填位置により制約が発生するか否かを判定する。より具体的には、制御部360は、スロット321~324に装填されている機能ユニット501~504の種類および装填位置に基づいて、制約が発生するか否かを判定する。
【0081】
図5Aは機能ユニットの位置とその位置において後処理が実施可能な条件の一例を示す表であり、
図5Bは、
図5Aの機能ユニットの組み合わせにより実施可能な後処理の代表例を示す模式図である。
【0082】
図5Aに示す例では、機能ユニットとして、CD断裁ユニット、天地スリットユニット、ダミーユニット、およびダミーユニットが、この並びでスロット#1~#4にそれぞれ装填されている。これらのうちCD方向へ後処理を行う機能ユニットは、CD断裁ユニットのみである。CD断裁ユニットは、スロット#1に装填されており、紙長490mm以内であれば、FD方向のどの位置においてもCD断裁処理を実施できる。また、CD断裁ユニットが断裁処理を実施している間に第2の後処理装置400によって用紙が引っ張られることはない。したがって、上記機能ユニットの並びでは、後処理の制約は発生しない。
【0083】
機能ユニットの装填位置により制約が発生しない場合(ステップS201:NO)、制御部360は、後処理可能な条件を出力する(ステップS202)。
図5Aに示すように、制御部360は、スロット#1~#4に装填されているCD断裁、天地スリット、ダミー、およびダミーの機能ユニットの種類および位置に基づいて、後処理可能な条件を操作表示部280のディスプレイに表示または用紙に印刷する。具体的には、「排出先」および「備考」の欄に記載されているように、紙長は490mmまで可能であり、紙長490mmまで下流排紙するには、CD断裁をスロット#1に配置することが必要である。以下、本実施形態では、操作表示部280のディスプレイに表示または用紙に印刷することを「出力する」という。
【0084】
また、
図5Bに示すように、制御部360は、上記機能ユニットの並びで実施可能な後処理の代表例を出力イメージ画像として出力する。上記機能ユニットの並びでは、CD断裁ユニットのみ稼働させ、天地スリットユニットを稼働させない場合、CD方向の断裁処理を実施できる。また、天地スリットユニットを稼働させ、CD断裁ユニットを稼働させない場合、FD方向の断裁処理を実施できる。さらに、CD断裁ユニットおよび天地スリットユニットをともに稼働する場合、四方断裁処理を実施できる。
【0085】
図5Bには、四方断裁処理を実施した場合の出力イメージ画像が模式的に示されている。符号601は四方断裁処理によって四方の端部が除去された断裁処理後の用紙であり、符号602は除去された四方の端部(いわゆる、「カス部分」)である。このうち、出力されて実際にユーザーに提示されるのは、断裁処理後の用紙601のみであり、除去された四方の端部602については、ユーザーに提示されない。
【0086】
また、断裁処理後の用紙601は、第2の後処理装置400へ搬送されるか、あるいはパージトレイ340へ搬送され、排紙されうる。そして、制御部360は、後処理可能な条件を出力する処理を終了する(リターン)。
【0087】
次に、機能ユニットの装填位置により制約が発生する場合について説明する。
図6Aは第1の後処理装置における機能ユニットの位置とその位置において後処理が実施可能な条件の他の例を示す表であり、
図6Bは
図6Aの機能ユニットの組み合わせにおける禁則条件を示す模式図である。また、
図6Cは
図6Aの機能ユニットの組み合わせにより実施可能な後処理の代表的な一例を示す模式図であり、
図6Dは
図6Aの機能ユニットの組み合わせにより実施可能な後処理の代表的な他の例を示す模式図である。
【0088】
図4Bに戻り、機能ユニットの装填位置により制約が発生する場合(ステップS201:YES)、用紙上の後処理可能な範囲を算出する(ステップS203)。制御部360は、スロット321~324に装填されている機能ユニット501~504の種類および装填位置に基づいて、用紙上の後処理可能な範囲を算出する。
【0089】
たとえば、機能ユニットとして、CD断裁ユニット、クリースユニット、天地スリットユニット、およびダミーユニットが、この並びでスロット321~324にそれぞれ装填されている場合について想定する。
【0090】
クリースユニットは、用紙に対してCD方向に筋を付ける処理を行うため、処理を実施する位置によっては制約を受ける可能性がある。上記機能ユニットの並びでは、クリースユニットは、スロット322に装填されているので、たとえば、本実施形態では、用紙の先頭から360mmの位置までの範囲内でクリース処理を実施できる。すなわち、クリースユニットは、スロット322に装填される場合、後処理を実施できる範囲が用紙の先頭から360mmの位置までの制約を受ける。
【0091】
次に、後処理可能な条件および禁則情報を出力する(ステップS204)。
図6Aに示すように、制御部360は、スロット#1~#4にそれぞれ装填されているCD断裁、クリース、天地スリット、ダミーの各機能ユニットの装填位置に基づいて、後処理可能な条件を出力する。
【0092】
また、制御部360は、クリースユニットに対する制約により、禁則条件として360mmを設定する。そして、
図6Bに示すように、制御部360は、禁則条件に基づいて、禁則情報700をイメージ画像として出力する。
図6Bには、クリースユニットによる折り筋701の形成位置として、用紙先頭から360mmの位置が最大であることが例示されている。
【0093】
また、
図6Cおよび
図6Dに示すように、制御部360は、上記機能ユニットの並びで実施可能な後処理の代表例を出力イメージ画像として出力する。
【0094】
図6Cは、CD断裁ユニットおよび天地スリットユニットを稼働、クリースユニットを休止して、四方断裁処理を実施した場合を例示する。また、
図6Dは、CD断裁ユニット、天地スリットユニット、およびクリースユニットをすべて稼働して、四方断裁処理およびクリース処理を実施した場合を例示する。符号601は四方断裁処理によって四方の端部が除去された断裁処理後の用紙であり、符号602は除去された四方の端部である。また、符号603は、クリース処理によって形成された筋を示す。
【0095】
<機能ユニットの装填位置により制約が発生する場合の他の例>
図7Aは機能ユニットの位置とその位置において後処理が実施可能な条件の他の例を示す表であり、
図7Bは
図7Aの機能ユニットの組み合わせにおける禁則条件を示す模式図である。また、
図7Cは
図7Aの機能ユニットの組み合わせにより実施可能な後処理の代表的な一例を示す模式図であり、
図7Dは
図7Aの機能ユニットの組み合わせにより実施可能な後処理の代表的な他の例を示す模式図である。
【0096】
たとえば、機能ユニットとして、天地スリットユニット、ダミーユニット、ドブ断ちスリットユニット、およびCD断裁ユニットが、この並びでスロット321~324にそれぞれ装填されている場合について想定する。
【0097】
これらのうちCD方向へ後処理を行う機能ユニットは、CD断裁ユニットのみである。CD断裁ユニットは、スロット324に装填されており、用紙の先頭から100mmの範囲内であれば、FD方向のどの位置においてもCD断裁を実施できる。しかし、用紙の先頭から100mmを超えた場合は、CD断裁ユニットが断裁処理を実施している間に第2の後処理装置400によって用紙が引っ張られる可能性がある。したがって、CD断裁ユニットは、スロット324に装填される場合、後処理を実施できる範囲が用紙の先頭から100mmの位置までの制約を受ける。
【0098】
図7Aに示すように、制御部360は、スロット#1~#4にそれぞれ装填されている天地スリット、ダミー、ドブ断ちスリット、CD断裁の各機能ユニットの装填位置に基づいて、後処理可能な条件を出力する。
【0099】
また、制御部360は、CD断裁ユニットに対する制約により、禁則条件として100mmを設定する。そして、
図7Bに示すように、制御部360は、禁則条件に基づいて、禁則情報700をイメージ画像として出力する。
図7Bには、CD断裁ユニットによる断裁位置702として、用紙先頭から100mmの位置が最大であることが例示されている。
【0100】
また、
図7Cおよび
図7Dに示すように、制御部360は、上記機能ユニットの並びで実施可能な後処理の代表例を出力イメージ画像として出力する。
【0101】
図7Cは、CD断裁ユニットおよび天地スリットユニットを稼働し、ドブ断ちスリットユニットを休止して三方断裁処理を実施した場合を例示する。なお、CD断裁ユニットは断裁処理を実施できる範囲が用紙の先頭から100mmの位置までの制約を受けているので、100mmを超える、用紙の後端部は断裁されない。また、
図7Dは、CD断裁ユニット、天地スリットユニット、およびドブ断ちスリットユニットをすべて稼働して、三方断裁処理およびドブ断ち処理を実施した場合を例示する。
【0102】
<機能ユニットの入れ替えによる禁則条件の緩和>
図8Aは、機能ユニットの並びの初期状態を例示する模式図である。
図8B~
図8Dは
図8Aの初期状態から禁則条件を緩和する並び順の入れ替えを行った場合を例示する模式図である。
【0103】
再び、
図4Bに戻り、機能ユニットの入れ替えにより禁則条件が緩和するか否かを判断する(ステップ205)。たとえば、
図8Aに示すように、スロット#1~#4に天地スリットユニット、ダミーユニット、ダミーユニット、CD断裁ユニットがそれぞれ装填されている場合を想定する。この場合、CD断裁処理の実施可能範囲は、用紙先頭から100mmである。すなわち、禁則条件は100mmとなる。
【0104】
機能ユニットの入れ替えにより禁則が緩和しない場合(ステップS205:NO)、制御部360は、処理を終了する(リターン)。
【0105】
一方、機能ユニットの入れ替えにより禁則条件が緩和する場合(ステップS205:YES)、制御部360は、禁則条件が緩和された場合の後処理可能な条件を出力する(ステップS206)。より具体的には、制御部360は、スロット#1~#4に装填されている天地スリットユニット、ダミーユニット、ダミーユニット、CD断裁ユニットについて互いに位置を入れ替えることにより、禁則条件が緩和する場合、禁則条件が緩和する並び順をユーザーに推奨する。たとえば、制御部360は、
図8B~
図8Dに示すような機能ユニットの並び順をユーザーに提示し、処理を終了する(リターン)。
【0106】
図8Bに示すように、制御部360は、CD断裁ユニットがスロット#3に位置するように、機能ユニットを入れ替えることをユーザーに推奨しうる。
図8Aの機能ユニットの並び順から
図8Bの機能ユニットの並び順にするには、たとえば、ユーザーは、スロット#3のダミーユニットとスロット#4のCD断裁ユニットとを入れ替えることにより達成できる。入れ替え後の並び順では、CD断裁処理の実施可能範囲は、たとえば用紙先頭から230mmとなる。すなわち、禁則条件は230mmとなり、
図8Aに示す場合と比較して禁則条件が緩和される。
【0107】
また、
図8Cに示すように、制御部360は、CD断裁ユニットがスロット#2に位置するように機能ユニットを入れ替えることをユーザーに推奨しうる。
図8Aの機能ユニットの並び順から
図8Cの機能ユニットの並び順にするには、たとえば、ユーザーは、スロット#2のダミーユニットとスロット#4のCD断裁ユニットとを入れ替えることにより達成できる。この場合、CD断裁処理の実施可能範囲は、たとえば用紙先頭から360mmとなる。すなわち、禁則条件は360mmとなり、
図8Aに示す場合と比較して禁則条件が緩和される。
【0108】
さらに、
図8Dに示すように、制御部360は、CD断裁ユニットがスロット#1に位置するように機能ユニットを入れ替えることをユーザーに推奨しうる。
図8Aの機能ユニットの並び順から
図8Cの機能ユニットの並び順にするには、たとえば、ユーザーは、スロット#2のダミーユニットとスロット#4のCD断裁ユニットとを入れ替え、さらにスロット#2のCD断裁ユニットとスロット#1の天地スリットユニットとを入れ替えることにより達成できる。この場合、CD断裁処理の実施可能範囲は、たとえば用紙先頭から490mmとなる。すなわち、禁則条件はなくなるため、
図8Aに示す場合と比較して禁則条件が緩和される。
【0109】
このように、本実施形態では、制御部360は、同じ機能ユニットの組み合わせ(たとえば、天地スリットユニット、ダミーユニット、ダミーユニット、CD断裁ユニット)でも、禁則条件が緩い、より良い条件をユーザーに提示できる。
【0110】
<機能ユニットの組み合わせ一覧>
図9Aおよび
図9Bを参照して、機能ユニットの組み合わせについて説明する。
図9Aは機能ユニットの組み合わせにより実現される代表的な後処理、後処理の実施可能な条件等について一覧表示した表であり、
図9Bは
図9Aに続く表である。制御部360は、ユーザーの指示に応じて、
図9Aおよび
図9Bに示す表を出力できる。
【0111】
図9Aにおいて、「No.1」に示す機能ユニットの組み合わせは、
図5Aに示す機能ユニットの組み合わせと同一である。上述のとおり、後処理の代表例としては、四方断裁処理が挙げられる。なお、表中の「後処理」の欄において、一点鎖線は、天地スリット処理またはCD断裁処理による断裁を示す。
【0112】
後工程としては、FSメイントレイ(後処理装置により処理後メイントレイへ排出)、LSメイントレイ(大型スタッカーにより処理後メイントレイへ排出)、SD本身(鞍綴じ製本)、PB本身(くるみ製本)等が挙げられる。また、出力物としては、シート、フライヤー、チラシ、バナーなどが挙げられる。
【0113】
「No.2」に示すように、上記「No.1」と同一の機能ユニットの組み合わせで、CD断裁ユニットにより用紙をCD方向に複数回断裁する処理を実施できる。表には、A3サイズの用紙が2枚のA4用紙に分割される場合について例示されている。
【0114】
後工程としては、TU(Trimer Unit)パージ(パージトレイ340への排出)、FSメイントレイ、LSメイントレイ、PB本身等が挙げられる。また、出力物としては、「No.1」と同様に、シート、フライヤー、チラシ、バナーなどが挙げられる。
【0115】
「No.3」に示す機能ユニットの組み合わせは、
図6Aに示す機能ユニットの組み合わせと同一である。上述のとおり、後処理の代表例としては、四方断裁処理およびクリース処理が挙げられる。なお、表中の「後処理」の欄において、一点鎖線は天地スリット処理またはCD断裁処理による断裁を示し、太線はクリース処理による筋を示す。
【0116】
後工程としては、PBカバー(くるみ製本による表紙作成)、SDカバー(鞍綴じ製本による表紙作成)、SD折り(鞍綴じ製本による折り)、長尺筋入(折り用)等が挙げられる。また、出力物としては、バナー、ブックカバー、リーフレット、カタログ、パンフレット、フォトアルバム、ブックレット等が挙げられる。
【0117】
「No.4」に示すように、スロット#1~#4のそれぞれに、天地スリット、クリース、ドブ断ちスリット、CD断裁の機能ユニットが装填されている場合、後処理の代表例としては、四方断裁処理およびクリース処理が挙げられる。
【0118】
後工程としては、TUパージ(パージトレイ340への排出)が挙げられる。また、出力物としては、二つ折りカード類(ショッピングカード、グリーティングカード、スタンプカード、招待状など)が挙げられる。
【0119】
なお、排出先としては、パージトレイ340へのパージは可能であるが、ドブ断ちスリット処理によりFD方向に複数に分割されるため、下流の第2の後処理装置400への搬送は不可能である。
【0120】
続いて、
図9Bにおいて、「No.5」に示す機能ユニットの組み合わせは、
図7Aに示す機能ユニットの組み合わせと同一である。上述のとおり、後処理の代表例としては、複数断裁処理(カード)が挙げられる。後工程としてはTUパージ、出力物としてはカード類(ショッピングカード、グリーティングカード、スタンプカード、招待状など)が挙げられる。
【0121】
「No.6」に示す機能ユニットの組み合わせは、「No.5」におけるドブ断ちスリットユニットを名刺スリットユニットに置き換えたものである。後工程としてはTUパージまたは専用スタッカー、出力物としては名刺、カードが挙げられる。
【0122】
「No.7」および「No.8」では、スロット#1~#4に、それぞれ天地スリット、CDミシン、FDミシン、CD断裁の機能ユニットが装填されている。「No.7」の場合、後処理の代表例としては、四方断裁処理およびミシン処理が挙げられる。また、「No.8」の場合、後処理の代表例としては、複数断裁処理およびミシン処理が挙げられる。なお、「No.7」および「No.8」において、破線はCDミシンまたはFDミシンによるミシン処理を示す。後工程としてはTUパージ、出力物としてはチケット、クーポン等が挙げられる。
【0123】
なお、ユーザーが出力物のイメージを持ちやすいように、
図9Aおよび
図9Bの一覧表に出力物の写真などのサンプルを掲載するようにしてもよい。
【0124】
<後処理された用紙の出力例>
次に、第1の後処理装置300により後処理された用紙の出力例について説明する。
図10A~
図10Eは、第1の後処理装置300によって後処理された用紙の出力例を示す模式図である。
図10A~
図10Eにおいて、「表示(印刷)パターン」は、操作表示部280のディスプレイに表示される後処理イメージ画像、または用紙に印刷される後処理イメージ画像を模式的に示す。また、「出力用紙」は、後処理が実施された場合に出力される用紙の形態を模式的に示す。
【0125】
図10Aは四方断裁処理が実施される場合を示す。「表示(印刷)パターン」には、天地スリットユニットまたはCD断裁ユニットによって断裁される位置が、たとえば一点鎖線で示される。四方断裁処理が実施された場合、「出力用紙」に示すように、四方の端部が断裁された用紙が出力される。
【0126】
図10Bは、四方断裁に加えて、クリースユニットによるクリース処理が実施される場合を示す。この場合、四方の端部が断裁され、CD方向に筋が付けられた用紙が出力される。
【0127】
図10Cは、四方断裁およびクリースに加えて、ドブ断ちスリットユニットによるドブ断ちスリット処理が実施される場合を示す。この場合、四方の端部が断裁され、FD方向に2枚に分割され、CD方向に筋が付けられた用紙が出力される。
【0128】
図10Dは、天地スリット処理および名刺用の複数断裁処理が実施される場合を示す。この場合、天面および地面の端部が断裁され、名刺大のサイズに複数分割された用紙が出力される。
【0129】
図10Eは、四方断裁処理、CDミシン処理、およびFDミシン処理が実施される場合を示す。この場合、四方の端部が断裁され、CD方向およびFD方向にミシン目が形成された用紙が出力される。
【0130】
<変形例1>
図11A~
図11Dは、本実施形態の変形例1を説明するための模式図である。変形例1では、後処理後の用紙601を提示するだけではなく、機能ユニットの並びに応じて、用紙に対して適切に後処理が実施される旨もユーザーに提示する。
【0131】
図11Aに示すように、制御部360は、四方断裁処理において、用紙600の断裁位置に文字、番号等のテキスト604を付して出力する。
図11Aに示す例では、「〔1〕先端」および「〔1〕後端」は、それぞれCD断裁処理が実施される用紙先端部および後端部の断裁位置を示す。また、「〔3〕天面」および「〔3〕地面」は、それぞれ天地スリット処理が実施される天面の端部および地面の端部の断裁位置を示す。なお、上述のとおり、四方の端部が断裁された用紙601はユーザーに提示されるが、除去された四方の端部602はユーザーには提示されない。
【0132】
図11Bに示すように、制御部360は、
図11Aの四方断裁処理に加えてクリース処理を実施する場合、筋が形成される位置に文字、番号等のテキスト604を付して出力する。たとえば
図11Bに示す例では、「〔2〕クリース」は、筋を形成する位置を示す。
【0133】
また、
図11Cおよび
図11Dに示すように、用紙600の断裁位置にテキスト604を付す代わりに、断裁位置に色枠605を付けてもよい。たとえば、CD方向の断裁位置とFD方向の断裁位置とは、異なる色を付すことによって識別されうる。あるいは、CD方向の断裁位置とFD方向の断裁位置とにそれぞれ異なるパターン、マーク、模様などを付すことによって識別するようにしてもよい。
【0134】
このように、変形例1では、機能ユニットが後処理を実施する位置を示す識別子(テキスト604または色枠605)を含む出力イメージ画像を印刷するので、ユーザーは、実際に出力される用紙に後処理が適切に実施されることを容易に確認できる。
【0135】
<変形例2>
図12A~
図12Cは、本実施形態の変形例2を説明するための模式図である。変形例2では、端部が断裁された用紙でなく、断裁処理により除去された用紙端部に画像を形成することにより、機能ユニットの並びに応じて、用紙に対して適切に断裁処理が実施されることをユーザーに提示する。
【0136】
図12A~
図12Cに示すように、制御部360は、用紙800の断裁処理により除去される用紙端部802にベタ画像を形成する。用紙端部802は、出力イメージ画像を除いた部分であって、出力イメージ画像に隣接する周辺部である。なお、用紙端部802の全面にベタ画像を形成する必要はなく、出力イメージ画像を囲む、数mmの幅の枠線でもよい。変形例2では、端部が断裁された用紙801だけではなく、用紙端部802もユーザーに提示される。ユーザーは、用紙801内にベタ部分が残っていないことを確認する。
【0137】
このように、変形例2では、後処理部320が断裁処理を実施した後の用紙の出力イメージ画像を囲む隣接領域に画像が印刷されるので、ユーザーは、実際に出力される用紙に断裁処理が適切に実施されることを容易に確認できる。
【0138】
説明した本実施形態の第1の後処理装置300および画像形成システム100は、下記の効果を奏する。
【0139】
第1の後処理装置300における機能ユニットの装填位置に応じて、第1の後処理装置300が後処理可能な条件を出力するので、ユーザーは、所望の後処理が実施可能か否かを容易に判断できる。
【0140】
<変形例3>
図13は、変形例3の第1の後処理装置300の概略構成を示す断面図である。本変形例では、画像形成装置200の操作表示部280または画像形成部230の代わりに、第1の後処理装置300の表示部329が、後処理部320の後処理可能な条件および出力イメージ画像を表示する場合について説明する。
【0141】
第1の後処理装置300は、表示部329をさらに有する。表示部329は、制御部360とともに条件出力部として機能し、後処理部320の機能ユニットの装填位置に応じて、後処理部320が後処理可能な条件を表示する。
【0142】
以上のように、実施形態において、について説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
【0143】
たとえば、上述の実施形態では、第1の後処理装置300の制御部360が、検出センサー325~328によって検出された機能ユニットの装填位置に応じて、後処理部320が後処理可能な条件を導出する場合について説明した。しかしながら、このような場合に限定されず、画像形成装置200の制御部290が検出センサー325~328によって検出された機能ユニットの装填位置に応じて、後処理部320が後処理可能な条件を導出するように構成されてもよい。
【0144】
また、上述の実施形態では、制約として、後段に連結されている第2の後処理装置400によって第1の後処理装置300において後処理している用紙が引っ張られる場合について例に挙げて説明したが、本発明は他の制約の場合についても適用できる。また、CD方向に関する制約のみならずFD方向に関する制約である場合についても適用できる。
【0145】
また、画像形成装置、第1および第2の後処理装置の制御プログラムは、USBメモリー、フレキシブルディスク、CD-ROMなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネットなどのネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、記憶部や記憶装置などに転送され記憶される。また、この制御プログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
【符号の説明】
【0146】
100 画像形成システム、
200 画像形成装置、
210 画像読取部、
220 画像処理部、
230 画像形成部、
240 給紙部、
250 用紙搬送部、
260 定着部、
270 通信部、
271 ネットワークI/F、
271 後処理装置I/F、
280 操作表示部、
290 制御部、
300 第1の後処理装置、
310 用紙搬送部、
311~313 搬送路、
314 搬送ローラー対、
315 長尺紙搬送部、
316 パージ搬送部、
320 後処理部、
321~324 スロット、
325~328 検出センサー、
330 屑箱、
340 パージトレイ、
350 通信I/F部、
360 制御部、
400 第2の後処理装置、
410 挿入給紙部、
420 用紙搬送部、
430 平綴じ部、
440 メイントレイ、
450 パージトレイ、
460 通信I/F部、
470 制御部、
501~504 機能ユニット。